JPH10281601A - 氷の製造方法 - Google Patents

氷の製造方法

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JPH10281601A
JPH10281601A JP9975697A JP9975697A JPH10281601A JP H10281601 A JPH10281601 A JP H10281601A JP 9975697 A JP9975697 A JP 9975697A JP 9975697 A JP9975697 A JP 9975697A JP H10281601 A JPH10281601 A JP H10281601A
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ice
plate
cooling
raw water
sliding
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Hideaki Ishii
秀明 石井
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AISU LINE KK
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AISU LINE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 添加物を含んだ原料水を用い、該添加物
が均一に分散した、所望の脆さや融解性等の多様な性質
を有する氷塊の製造方法を提供する。 【解決手段】 添加物を含んだ原料水を製氷容器に収納
する工程と、該製氷容器内の一部の面を該製氷容器の外
面から0℃よりも低く冷却する工程とを含む氷の製造方
法であって、該面又は該面に形成される氷の表面の一部
に圧接するように配置された摺動板によって該面又は該
氷の表面を摺動することで、該摺動板が該原料水を撹拌
しつつ該面又は該氷の表面に形成される一部の氷結晶を
圧壊し及び削り取りながら、該原料水を徐々に該面から
凍結させることを特徴とする、方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷の製造方法に関
し、より具体的には色素、甘味料、及び果汁等の不純物
を含む水を用いて、ほぼ均一に該不純物が分散した、所
望の組織及び形態を有する氷塊を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】消費者ニーズの多様化及び高級化等に伴
い、着色、着味及び着香等されたいわゆる添加物(不純
物)を含んだ氷が提供されつつある。
【0003】しかし、この添加物(不純物)を含んだ水
を製氷缶に入れて外部冷却によって氷塊を製造すると、
徐々に氷の結晶が添加物を排除しながら成長するので、
添加物が偏在し、均一に添加物が分散した氷塊を製造す
ることは困難である。
【0004】従って、添加物が均一に分散せず偏在して
も問題にならないものは上記のような通常の冷却凍結に
よって製造されるが、均一な分散を要するものについて
は以下のような特別な製造方法が提案されている。即
ち、例えば、原料水に色素等を加えるとともに特殊な安
定剤を添加し、その後蒸気を注入し脱気することで形成
した調製原料水を用いてこれを凍結させる方法(特開昭
62−56753号)、−5℃乃至−30℃に外部冷却
された製氷缶の内壁方向に色素等を溶解した原料水を外
部より噴霧して凍結させる方法(特公平5−70066
号)、−5℃乃至−20℃に冷却されている製氷缶の内
壁上部より缶内壁に膜状の氷層が形成される程度の速度
で色素等を溶解した原料水を流下供給すると共に、製氷
缶内に液化窒素又は液化空気を滴下して冷却凍結させる
方法(特開平7−280400号)及び着色料等を混入
した原料水を耐圧容器内に注入し、容器を密閉した後、
容器内の原料水を加圧圧縮状態のまま凍結させる方法
(特公平7−6720号)等がある。
【0005】これらの方法は、前述の問題である添加物
の偏在を解決し、そして脆さや融解性等の物理的特性が
一定の氷塊を製造することを提供するが、添加物の分散
特性やその他の物理的特性をそれぞれ用途に応じて変化
させることは困難であった。
【0006】例えば、アルコール飲料、清涼飲料水等を
飲用に際して冷却するための氷塊は、比較的遅融性を有
するものが好ましいが、氷塊によって冷却すると同時に
融解によって生じた水で飲料を希釈する必要がある場合
には、初期融解性に優れながら適度な遅融性をも有す
る、多様な性質を有する氷塊が好ましい。更に、氷菓等
の賞味用氷塊は、程良い舌触りと歯触りを有する適度な
硬度に調製された氷塊が望ましい。このような種々の特
性が所望の範囲内に存在する単一の氷塊を製造すること
は従来の方法では困難であった。
【0007】また、従来の方法は製氷缶の外部を冷凍機
からの液体ブラインで冷却するものが多く、この方法に
よれば装置が大型化し熱損失が増加する。特に、消費者
ニーズの多様化に伴い、多品種少量生産が必要とされる
現在では、装置の大型化及び熱損失の増加は極めて大き
な問題となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
方法では、添加物が均一に分散し、そして脆さや融解性
等の物理的特性が一定の氷塊を製造することはできる
が、添加物の分散特性やその他の物理的特性を用途に応
じて変化させることはできず、また所望の多様な性質を
有する氷塊を製造することができないという問題点があ
った。
【0009】また、従来技術のうち、原料水の噴霧によ
る凍結を用いた場合や加圧静置での凍結を用いた場合等
では、水溶性物質または原料水中に均一に分散する微細
物質が原料水に含まれているものでは問題ないが、非水
溶性の比較的大きな粒径を有する固形物例えば粒径1m
m以上の果肉を原料水が含む場合は、これらの固形物を
均一に分散させた、所望の多様な性質を有する氷塊を製
造することができないという問題点があった。
【0010】さらに、従来の方法は、製氷部における外
部冷却の冷媒として液体ブラインを使用すること等か
ら、装置の大型化、熱損失の増大、及び、装置管理及び
運転費の増大等をもたらし、スペース有効活用、製造コ
スト、及び装置建設費用等に問題を有していた。
【0011】本発明は、色素、甘味料、果汁、及び果肉
等の添加物(不純物)を含む水を使用して、該添加物の
分散と脆さ又は融解性等の多様な物理的特性とを所望の
ものに制御しつつ、効率良く製造することができる氷塊
の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の方法では氷の結晶が生成する部分を摺動板
によって摺動して、生成する氷の結晶の一部を圧壊及び
削り取りながら、徐々に凍結させるものである。即ち、
本発明は、添加物を含んだ原料水を製氷容器に収容する
工程と、該製氷容器内の一部の面を該製氷容器の外面か
ら0℃よりも低く冷却する工程とを含む氷の製造方法で
あって、該面又は該面に形成される氷の表面の一部に圧
接するように配置された摺動板によって該面又は該氷の
表面を摺動することで、該摺動板が該原料水を撹拌しつ
つ該面又は該氷の表面に形成される一部の氷結晶を圧壊
し及び削り取りながら、該原料水を徐々に該面から凍結
させることを特徴とする、方法である。
【0013】原料水は添加物即ち水以外の不純物を含ん
でいる。添加物は特に限定されないが、例えば色素、甘
味料、香味料、果汁、果肉、及び保存料等が挙げられ
る。特に製造される氷が氷菓である場合は色素、甘味
料、香味料、果汁及び果肉等が添加物になることが多
い。さらに、コーヒー、紅茶、ウーロン茶のエキス等も
添加物にしてもよい。また、添加物は原料水中で完全に
溶解されている場合のみならず、一部のみが溶解されそ
ののこりは固形分として存在する場合も、そして全く溶
解されずに固形分として存在する場合の全てが含まれ
る。さらに、添加物はゾル状態及びゲル状態で存在する
場合も同様に含まれる。原料水中に存在する添加物の粒
径は特に制限はなく、例えば数mm以上の粒径を有する
ものであってもよい。このため、非常に粗くすりおろし
た果肉や種子を添加することも問題ない。また、原料水
製造に用いる水は特に制限はなく、例えば上水道水、イ
オン交換水、蒸留水等の水でよく、また、場合によって
は海水等も使用できる。
【0014】製氷容器は特に限定されるものではなく、
製氷缶や製氷皿等の従来のものが使用できるが、本発明
の手順等を考慮すると製氷皿が好ましい。即ち、底面部
の大きい製氷皿を用いると、上部からの摺動板の配置及
び操作が容易になり、さらに底面から冷却する場合に伝
熱面積を大きくとることができ、生産効率及び熱効率を
向上させることができる。また、生成する氷の全体の体
積に対して伝熱面を大きくすることで、生成する氷の厚
さを薄くすることができるので、生成した氷による伝熱
の悪化を小さく抑えることが可能になる。
【0015】製氷容器は、少なくとも0℃より低くその
一部が冷却されなければならない。冷却は製氷容器の外
部から製氷容器の壁を通して行われる。このため、製氷
容器の壁は熱伝導率の高いもの例えば鉄やアルミニウム
等の金属等によって形成されていることが望ましい。冷
却される製氷容器の面は前述のように底面でもよく、ま
た本発明の方法が実施できれば側面や上面であってもか
まわない。冷却の温度は、0℃より低ければ特に限定さ
れないが、特に好ましい範囲としては−38℃から−5
℃の間である。冷却温度が−5℃よりも高いと原料水と
の温度差が小さくなることから、熱移動速度が小さくな
り、生産性が悪化する。一方、冷却温度が−38℃から
あまり低いと、氷の生成速度が速くなりすぎて氷塊の性
質等を調整できなくなる。この温度調整は種々の既知の
方法によって行うことができるが、例えば冷却面に熱電
対等による温度検出端を設け、これによって検出された
信号を所望設定温度と比較して、冷却の強弱を調節する
ようにしても良い。また、冷却は原料水を収容する前か
ら行っていても、又原料水を収納してから開始してもい
ずれであってもかまわない。
【0016】冷却は、従来から使用されている種々の方
法が好適に使用される。一例を挙げれば、圧縮式冷凍
機、吸収型冷凍機、ヒートポンプ型冷凍機等いずれの種
類のものであってもよい。また、間接的に冷却ブライン
を使用して冷却してもよいが、熱損失及び熱効率等を考
慮すれば、冷凍機の冷媒ガスによる直接冷却が好まし
い。冷媒ガスと製氷容器との間の熱交換はいかなる方法
によっても良いが、例えば導管内に冷媒ガスを流しその
導管と製氷容器との間で熱交換するようにしても、また
製氷容器の外側に冷媒ガスを導入するチャンバーを設け
て熱交換させても良い。又、冷媒ガスの直接冷却は、装
置のコンパクト化を図ることもでき、スペースの有効利
用に資することができる。
【0017】摺動板は、製氷容器の冷却される面の内側
に圧接するように、当初配置される。その後、圧接され
た状態で該内側を摺動するが、徐々に該内側と摺動板と
の間に氷の層が形成されていくので、該内側ではなく、
該内側上に形成された氷の表面を圧接された状態で摺動
するようになる。摺動板はまだ凍結していない原料水と
浮遊している氷片とを撹拌する一方、形成される氷の結
晶の一部を圧壊及び削り取る。即ち、現実に成長する氷
層は、生成した氷層から圧壊等された氷層を減じたもの
になる。このようにすることで、撹拌は原料水中に存在
する添加物の濃度勾配をなくし、圧壊等は添加物と氷結
晶との分離を抑制する効果がある。また、撹拌は、原料
水の最上部に位置する気−液界面、製氷容器の冷却面、
及び製氷容器の非冷却面それぞれの伝熱係数を変化させ
ることによって、それぞれの面からの入熱又は抜熱を制
御し、得られる氷塊の組織及び性質を所望のものに変化
させる効果も有する。これに加え、未凍結原料水の温度
調節を行うことで、氷結晶間に添加物を均一に閉じこめ
ながら該内側から徐々に氷層の形成を行うことができ
る。
【0018】摺動板の形状は、製氷容器の冷却内面の全
てを十分に摺動することができるものであれば特に限定
されないが、該冷却内面と緊密に密着して効果的に摺動
することができる面を有することが望ましい。例えば、
製氷容器の冷却内面が平面であれば、平面部分を有する
摺動板を用い、該平面部分によって摺動させることで緊
密な摺動を得ることができる。さらに、前述の撹拌及び
削り取りの効果を十分に得るためには、板状部材を摺動
板とし、板状部材の端部によって摺動を行うことが好ま
しい。特に、直方体の形状を有する板状部材を摺動板と
し、該直方体の最短の辺を一辺とする面によって摺動を
行うことが望ましい。摺動板の摺動させる面又は辺を製
氷容器の冷却内面に圧接させ、摺動させる。摺動の方向
は、直線的に往復運動させても、円又は楕円を描くよう
に運動させてもよく、特に限定されるものではない。中
でも、摺動板を回転させることによって摺動させれば、
十分な撹拌を行うことができかつ摺動させるための機械
的構成が簡単になるという利点がある。この回転は、製
氷容器の冷却内面と垂直な回転軸を有する、摺動板自身
の回転とすることが好ましく、さらに好ましくは、該回
転軸が、該冷却内面に圧接される摺動板の部分の中央部
分を貫通するように存在する。即ち、この場合であれ
ば、いわゆる2枚羽根の平面パドル型撹拌装置を構成
し、その下部が摺動する。この羽根の枚数を増加させ、
例えば4枚羽根の平面パドル型撹拌装置の形にしてもよ
い。さらに、後退羽根パドルや傾斜羽根パドル等の形状
にしてもよい。なお、摺動板による摺動は、製氷容器の
冷却内面の全てについて行われるようにするのが好まし
い。冷却内面のうち摺動されない部分があると、その部
分は本発明の方法による氷組織の制御ができないので、
氷塊全体として所望の性質を有するものが得られないお
それがあるからである。例えば、上述のように摺動板自
身の回転のみでは該冷却内面全体を摺動することができ
ない場合であれば、摺動板自身を回転させながら、その
回転軸を移動させることによって該冷却内面全体を摺動
させても良い。
【0019】摺動板を形成する材料は、原料水に対して
安定なもので、十分な機械的強度及び耐磨耗特性を有す
るものであれば既存のいずれの材料も好適に使用でき
る。例えば、鉄及びアルミニウム等の金属、木材、樹
脂、ゴム及びセラミックス等を使用することが可能であ
る。ただし、氷菓等の飲食用に使用される氷を製造する
場合には、使用する材料の、摺動及び腐食等により発生
しうる粉等の経口的安全性を考慮しなければならない。
とりわけ、シリコンゴムはその化学的安定性、廉価性、
成形性、及び低温時の物理的特性が良好であることに加
えその低毒性から、汎用的に使用することができる。
【0020】摺動板の圧接は、従来から使用されている
バネ、ゴム等の弾性体、気体を圧縮した際の弾性、油圧
及び重力等を用いた付勢によって行うことができる。中
でも好ましいのは、所望の圧接力を容易に得ることがで
き、それを継続的に一定して与えることができるように
制御される手段を有することである。制御の手段は、電
気的に制御された装置を使用してよく、また機械的な制
御を行う装置を使用してもよい。該制御装置は、摺動板
を所望の一定の力で形成される氷結晶に押しつけること
ができ、所望の組織を有する氷塊を反復して確実に製造
することができる。
【0021】摺動板は、氷が形成されていないときは製
氷容器の冷却内面を摺動しているが、冷却内面と摺動板
との間に氷が形成されるにつれて発生する、冷却内面と
摺動板との間の氷の成長力によって次第に冷却内面とは
離れてゆく。このようにして、氷層は摺動板の圧接力に
抗して摺動板と製氷容器の冷却内面との間に次第に厚み
を増して成長してゆく。この氷塊の成長過程では、上述
のように、生成した氷結晶の一部が摺動板によって圧壊
及びかき取られ、そうされなかった氷結晶が氷層を成長
させてゆく。従って、氷層の成長速度は摺動板がないと
きに比べ小さくなるが、これによって添加物と氷結晶と
の分離を抑制する重要な効果が発生する。そして最終的
には当初供給された原料水の全てが凍結し、添加物が均
一に分散した氷塊を得ることができる。得られた氷塊
は、既知の方法によって例えば製氷容器をさかさまにし
て重力を利用したりまた場合によっては押し出したりし
て製氷容器から取り出し、使用することができる。
【0022】以上のように、本発明の方法に係わる氷の
製造方法では、摺動板の圧接力、摺動速度、及び冷却温
度等の凍結条件を任意に調節し、形成される氷塊の形態
及び融解性等の物性を制御することができる。また、こ
れらの凍結条件を凍結過程において意図的に変化させる
ことで、単一氷塊中に異なった性質例えば添加物の分
布、硬度、及び融解性を有する部分をつくることも可能
である。一例として、氷菓の製造に際して色素及び甘味
料の分布を変化させ、色ムラによる美観を生じさせると
共に、味ムラによる味の変化を楽しむことができる氷菓
を製造することも可能である。
【0023】
【実施例】本発明をこれから実施例によって例示して詳
述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】装置及び操作の説明 図1は、本発明の方法の第一実施例を実施するための装
置を示した図である。製氷皿1は、その上部に原料水2
を収容する皿部1aを有している(説明のために皿部1
aの手前側面を取り除いた状態で図示している)。ま
た、製氷皿1はその皿部1aの下部に冷却のための冷媒
ガス導管3を有している。冷媒ガス導管3はその内部を
流れる冷媒ガスと外部とが十分熱交換できるように、熱
伝導率の高い銅によって形成されている。また、導管3
はその外部に伝熱フィンを設けてもよい。低温の冷媒ガ
スによって冷却された導管3が、主として対流伝熱によ
って皿部1aを冷却する。皿部1aには、原料水2が収
容されているので次第に原料水2が冷却される。一方、
皿部1aには、皿部1aの底面にその端面が接するよう
に圧接された回転板(摺動板)が6個配置されており、
そのうち回転板6aと6bの2個が図示されている。な
お、その他の図示されていない4個の回転板6c、6
d、6e及び6fは図示された2個のものの向こう側に
存在している。6個全ての回転板はいずれも薄い直方体
の形態を有しており、シリコンゴムによって形成されて
いる。回転板6a及び6bの主表面が、摺動されるべき
皿部1aの底面とは垂直になるようにそれぞれ取り付け
られており、回転板6a及び6bのそれぞれの薄い端面
によって摺動するようになっている。即ち、回転板6a
及び6bのいずれも2枚羽根の平面パドル型撹拌装置を
構成し、その羽根の下部で摺動を行うものである。一
方、回転板6a及び6bの両方とも上面の中央部に回転
板駆動装置7がバネによる押圧調整器5を介して取り付
けられている。この回転板駆動装置7と押圧調整器5と
の両方でコントロール装置4を構成している。回転板駆
動装置7はその回転数を自在に変化させることができる
ようになっている。これによって、一定の圧力で回転板
6a及び6bそれぞれを皿部1aの底面に押しつけなが
ら、所望の回転速度で回転させることができる。なお、
図示されていない4個の回転板6c、6d、6e及び6
fもこれと同様に回転板駆動装置7と押圧調整器5とに
それぞれ連結されている。
【0025】原料水2は、原料水貯槽10に受け入れら
れ、その内容物を沈降等させず良好に分散させておくた
めに撹拌器11によって撹拌されている。製氷皿1での
生産性を上げるために、原料水貯槽10は原料水2が凍
結しない程度、ここでは4℃程度に冷却されている。原
料水2はポンプ9によって供給口8を経由して所定量移
送される。
【0026】図2は、図1のX−X断面の断面図であ
る。皿部1aが角を丸くした長方形の形状を有してい
る。そして、皿部1aの内側には全体に原料水2が満た
されている。原料水2は、図中にその断面が示されてい
る供給口8を通じて供給されたものである。皿部1aの
底面を摺動し、原料水2を撹拌するための回転板6a、
6b、6c、6d、6e及び6fの合計6個の回転板が
図示されている。それぞれの回転板は回転板駆動装置7
と押圧調整器5とにそれぞれ連結されており(図示せ
ず)、それによってそれぞれの回転板は、図に向かって
手前から向こう側に一定の力で押しつけられると共に図
に向かって反時計回りに一定速度で回転される。それぞ
れの回転板の中央部の円はそれぞれの回転板の回転軸で
あり、それぞれの回転軸が皿部1a内で一定の関係を保
って移動するようになっている。即ち、図2中、皿部1
a内部の左上から左下、左下から右下、右下から右上、
そして右上から左上へとそれぞれの回転軸がお互い一定
の関係を保ったまま移動するようになっており、これを
惑星の運動にたとえて表現すればそれぞれの回転板は自
転しつつ、皿部1aの内部で公転することになる。前述
のように、角を丸くした皿部1aの内部でそれぞれの回
転板をこのように運動させることによって、皿部1aの
底面全てを回転板下部が摺動することになり、冷却され
ている該底面から成長する氷組織全てを本発明の方法に
よって制御することができる。もし、皿部1aの角を丸
くしていないため等で回転板が届かない部分が生じるこ
と等によって、回転板による摺動を受けない部分から氷
が成長すれば、その氷は本発明の方法による組織制御を
されないので、氷塊の一部に所望の性質を有さない部分
が生じる。
【0027】この装置を用いて氷塊を製造するには、ま
ず、水道水に色素、甘味料及び果汁を加え十分に撹拌し
てそれらを溶解又は均一に分散させて原料水2として、
原料水貯槽10に充填する。充填された原料水2はポン
プ9によって所定量供給口8を経由して製氷皿1に移送
される。製氷皿1の皿部1aは冷媒ガス導管3によって
既に冷却されており、移送された原料水2はすぐに冷却
され始める。なお、皿部1aの冷却は、原料水2の移送
が完了してから開始してもよい。皿部1aの冷却温度は
好ましくは−38℃から−5℃の間であり、例えば−1
5℃とする。なお、冷却温度は冷却面に温度検出端を設
け(図示せず)、それによって検出された温度を設定温
度と比較して、冷媒ガス流量を調節することによって行
った。
【0028】その後、回転板6a、6b、6c、6d、
6e及び6fをその下部が皿部1aの底面に圧接するよ
うに降下挿入する。挿入後、回転板6a、6b、6c、
6d、6e及び6fそれぞれの回転板駆動装置7及び押
圧調整器5のスイッチを入れ、それぞれ所定の回転数及
び押力に設定する。それぞれの回転板によって、原料水
2の撹拌を行うと共に、約−15℃に冷却された皿部1
aの底面に生成される氷結晶の一部のものを圧壊させ及
び削り取る。この際、回転板自身の回転のみでは、皿部
1aの冷却面全体を摺動することができない場合は、前
述のように回転軸を適宜移動させ、冷却面全体を摺動さ
せる。これによって、氷結晶間に色素や甘味料等の添加
物を均一に閉じこめることになる。生成され崩壊されな
かった一部の氷結晶により次第に氷結晶体2aが皿部1
aの底部から積層成長し、厚みを増して行く。氷結晶体
2aが積層形成され厚みを増すに従って、押圧調整器5
の押力で皿部1aに押しつけられている回転板6a、6
b、6c、6d、6e及び6fはそれぞれ次第に押し上
げられ、製氷皿1の皿部1aに収容された原料水2が完
全に氷結晶体2aになるまでこの過程は続けられる。
【0029】製氷皿1は、冷媒ガスによる直接冷却であ
ることから、ヒートポンプ方式の冷凍機を使用すること
で、製氷皿1から氷結晶体2aを脱離する際、電気的制
御によって冷媒ガスからホットガスに切り替え、氷結晶
体2aの周囲を若干融解させて氷結晶体2aを容易に脱
離させ、取り出すことができる。
【0030】以上のようにして、皿部1aの温度、押圧
調整器5の設定力、回転板6a、6b、6c、6d、6
e及び6fの回転数等の条件を変更することにより、所
望の種々の性質を有する氷塊を製造することができる。
例えば、添加物を均一に分布した、形態の異なる多様な
性質を有する単一氷塊を効率良く得ることができる。
【0031】実施例1 図1の装置を用いて、濃度の高いコーヒーを含有する氷
塊を製造した。まず、水道水1600リットルの中に濃
縮コーヒー400リットルを加えて、通常のコーヒーの
4乃至5倍の濃度になるように原料水2を調製した。原
料水2を原料水貯槽10に充填し、撹拌器11によって
撹拌しながら約4℃に冷却した。縦100cm、横50
cm、深さ3cmの製氷皿1を−15℃に冷却保持し
た。次いで、製氷皿1に原料水2をポンプ9を使用して
8リットル供給し、全ての回転板駆動装置7及び押圧調
整器5のスイッチを入れた。それぞれの設定値は、押圧
力を1平方センチメートル当たり300gとし、回転数
を毎分20回転とした。皿部1aの底面より氷結晶体2
aの生成が始まり、結晶体2aが積層されてゆくのに伴
い、回転板6a、6b、6c、6d、6e及び6fがそ
れぞれ上昇した。原料水2の供給開始から約30分後
に、製氷皿1に存在する原料水は全て凍結した。
【0032】得られた氷塊は、重量約7.9kgで全体
が均一なやや黒褐色のコーヒー色をしており、どの部位
も均一な食味の硬い氷であった。
【0033】実施例2 図1に示す装置のうち、製氷皿1、回転板6a、6b、
6c、6d、6e及び6f、回転板駆動装置7及び押圧
調整器5を並列に15組設置し、実施例1と同じ条件で
運転したところ、原料水2の供給開始から約30分後
に、製氷皿1に存在する原料水は全て凍結した。得られ
た氷塊の総重量は約118kgであり、実施例1で得ら
れた氷塊と同様の性質を有する氷塊が得られた。また、
この装置を24時間連続運転を行った場合も、同様の性
質を有する氷塊が約5350kg得られた。
【0034】実施例3 皿部1aの冷却温度を−38℃にし、そして回転板6
a、6b、6c、6d、6e及び6f全ての押圧力を1
平方センチメートル当たり50gにした他は実施例1と
同じ条件で氷塊を製造した。製氷皿1に収容された原料
水2は、その供給開始から約11分後にその全てが凍結
した。得られた氷塊は、重量約8kgで全体が均一な褐
色のコーヒー色をしており、どの部位も均一な食味を呈
するが、実施例1で得られた氷塊に比較して、氷塊の組
織が粗く、脆い性質を有していた。
【0035】融解実験 実施例1及び3で得られた氷塊をそれぞれ粉砕し、篩に
かけて平均1cm程度の小氷塊とした上で、24時間−
18℃の環境下においた後、室温(25℃)の部屋で該
小氷塊80gを入れたグラスカップに15℃の水120
mlを入れ、融解性を比較した。その結果、実施例1の
氷塊の場合は、融解開始から融解完了まで約45分間を
要し、徐々に融解した。その間の色相及び食味は、均一
であり水っぽくならなかった。実施例2の氷塊の場合
は、融解開始から融解完了まで約38分間を要したもの
の、融解開始から2乃至3分程度で濃縮コーヒー成分が
氷塊より完全に溶け出し、残った氷塊は白色に近くなっ
た。その際、氷塊中に無数の針状穴が認められ、組織の
粗さが確認できた。その間の融解による水の色相は、融
解初期段階にコーヒー成分が溶け出すことで、初期の色
相がきわめて濃くなるものの、時間の経過と共にうすく
なっていった。このように、凍結条件を変化させること
で、任意の組織形状を有する氷塊を安定して効率よく、
しかも容易に製造することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の方法は、以上のように構成され
ているので、添加物(不純物)を含む原料水を用いて、
製氷皿の冷却温度、摺動板の圧接力、及び摺動板の摺動
速度等の凍結条件を変化させることによって、添加物の
分布及び氷組織を任意にコントロールされた氷塊を製造
することができる。このため、所望される種々の性質を
併せ持つ氷塊を容易に製造することができる。
【0037】また、本発明は、非水溶性の比較的大きな
粒径例えば1mm程度の粒径を有する固形物を含有する
原料水であっても、回転板による強制撹拌によって、該
固形物を形成される氷塊全体に均一に分散させることが
できる。これは、氷菓等を製造する場合、ごく粗くすり
おろされた果肉等も原料水中に含有させることができる
ので、氷菓等の食感を大幅に向上させることができる。
【0038】さらに、製氷容器の冷却手段として、冷媒
ガスによる直接冷却を用いれば、装置の小型化、熱効率
の向上、装置制御の容易化、及び製造された氷塊の取り
出しの容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための装置の一具体例
を示す概念図である。
【図2】図1の装置のX−X断面における断面図であ
る。
【符号の説明】
1 製氷皿 1a 皿部 2 原料水 2a 氷層(氷結晶体) 3 冷媒ガス導管 4 コントロール装置 5 押圧調整器 6a、6b、6c、6d、6e、6f 回転板(摺
動板) 7 回転板駆動装置 8 (原料水)供給口 9 ポンプ 10 原料水貯槽 11 撹拌器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】添加物を含んだ原料水を製氷容器に収容す
    る工程と、該製氷容器内の一部の面を該製氷容器の外面
    から0℃よりも低く冷却する工程とを含む氷の製造方法
    であって、 該面又は該面に形成される氷の表面の一部に圧接するよ
    うに配置された摺動板によって該面又は該氷の表面を摺
    動することで、該摺動板が該原料水を撹拌しつつ該面又
    は該氷の表面に形成される一部の氷結晶を圧壊し及び削
    り取りながら、該原料水を徐々に該面から凍結させるこ
    とを特徴とする、方法。
  2. 【請求項2】該製氷容器が製氷皿であり、該面が該製氷
    皿の底面である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】該添加物が色素、甘味料、香味料、コーヒ
    ー、紅茶、果汁及び果肉よりなる群より選ばれるもので
    ある、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】該面の外部からの冷却が、−38℃乃至−
    5℃の範囲で行われるものである、請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】該面の外部からの冷却が、冷媒ガスにより
    直接行われるものである、請求項1乃至4のいずれかに
    記載の方法。
  6. 【請求項6】該摺動板がシリコンゴムによって形成され
    ているものである、請求項1乃至5のいずれかに記載の
    方法。
  7. 【請求項7】該摺動が、該面と垂直な回転軸を有する、
    該摺動板自身の回転によって行われるものである、請求
    項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】該回転軸が、該圧接される、該摺動板の面
    の中央部分に存在するものである、請求項7に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】該摺動板が板状部材からなり、該板状部材
    の端部が該摺動を行うものである、請求項1乃至8のい
    ずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】該板状部材が直方体の形状を有し、該直
    方体の最も短い辺を一つの辺とする面が該端部である、
    請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】該摺動板が該面又は該表面に圧接する圧
    力が一定に制御されるものである、請求項1乃至10の
    いずれかに記載の方法。
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CN107166834A (zh) * 2017-04-19 2017-09-15 窦琪瑛 制造冰块均一的制冰机
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