JPH1028486A - 養液栽培用ベット - Google Patents

養液栽培用ベット

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JPH1028486A
JPH1028486A JP8199564A JP19956496A JPH1028486A JP H1028486 A JPH1028486 A JP H1028486A JP 8199564 A JP8199564 A JP 8199564A JP 19956496 A JP19956496 A JP 19956496A JP H1028486 A JPH1028486 A JP H1028486A
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  • Hydroponics (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 養液栽培用ベットに照射した光は反射し、吸
収した光による蓄熱もほとんどなく、このベット内の水
温の上昇を抑制して根圏温度及び水温を根の成長に適し
た温度にすること。 【解決手段】 基板1に植設してある支持柱2とこの支
持柱の上端部には支持棒3とにより、溝状で両端部が閉
じてある容器部4とこの容器部の蓋部5が直接支持して
ある。この容器部4内には養液6が注入してある。蓋部
5の開口部51からは苗Pが成長している。容器部4と
蓋部5とは、昇温降温防止用シートを素材として形成し
てあり、このシートは長繊維フィラメントが高密度に接
合された不織布で、光の反射率は90%以上、光吸収率
は1%以下という特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜、草花などの
養液栽培ベットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から養液栽培用ベットは培地が支持
体により支持され、この培地の上面及び側面を昇温降温
防止用シートで被覆してあり、この昇温降温防止用シー
トとしては、アルミ泊フィルムや白色の塩化ビニールや
ポリエチレンフィルムが一般的である。このうち最も断
熱性に優れているアルミ泊フィルムとして、例えばネオ
ポリシャイン(日立コンデンサ社製、商品名)や太陽シ
ート(本州製紙社製、商品名)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ネオポリシャ
インでも光の反射率が85.12%、光吸収率が14.
54%であり、太陽シートでは光の反射率が83.85
%、光吸収率が14.34%であり、これでは培地の昇
温降温を防止できず、苗の育成に問題がある。
【0004】上記の問題点を解決するには、従来の昇温
降温防止用シートを改良して、光の反射率がさらに上昇
したもので、光吸収率をさらに低下させることにより培
地の昇温降温を防止できる昇温降温防止用シートを開発
することが重要な条件である。
【0005】本発明の目的は、昇温降温防止用シートの
光の反射率と光吸収率を改良してベット内の温度の上昇
を防止することで、ベット内の根圏温度及び水温を根の
成長に適した温度に押さえることができる養液栽培用ベ
ットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴は、養液、培地のいずれか一方を昇温降温防止用シー
トを素材とする容器内に収納したものであって、上記昇
温降温防止用シートは、合成樹脂の長繊維フィラメント
が高密度に接合された不織布であって、光の反射率が9
0%以上、光吸収率が1%以下であるところにある。こ
の容器とは、容器本体に蓋体を被嵌させたものや、容器
本体と蓋体とを一体的に成形し袋状に形成したものを含
む。このように、容器により養液または培地を直接覆う
ことによって、少しづつ養液が昇温降温防止シートを素
材とする容器の表面から蒸散して蒸散熱を奪うので栽培
ベット内の温度の上昇が抑制され、特に夏期の昇温防止
に有効である。
【0007】請求項2記載の発明の特徴は、従来から知
られている養液栽培用ベットを上記した昇温降温防止用
シートを素材とする被覆材で被覆したものであって、支
持体により支持された培地の少なくとも上面及び側面
を、上記した昇温降温防止用シートを素材とする被覆材
により被覆したところにある。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示す実施例の養液栽培用ベ
ットの構成について説明すると、この実施例は請求項1
記載の発明の養液を昇温降温防止用シートを素材とする
容器内に収納したもので、土壌または平坦状に整備され
た基板1の上に支持柱2が所定間隔をおいて並列的に植
設してあり、この支持柱の上端部には支持棒3が架設し
てある。そして、支持棒3により溝状で両端部が閉じて
ある容器部4とこの容器部の蓋部5が直接支持してあ
る。容器部4の底面や側面の外周面の支持手段は支持柱
2、支持棒3によってメッシュ状の保持板(図示せず)
が張設してあり、この保持板により保持されている。容
器部4と蓋部5とは、後で説明する昇温降温防止用シー
トを素材として形成してあるもので、この容器部内には
養液6が注入してある。また、蓋部5には、所定間隔を
おいて開口部51が開口し、この開口部からは苗Pが成
長している。
【0009】ところで、昇温降温防止用シートは、フラ
ッシュ紡糸法などにより合成樹脂の長繊維フィラメント
が高密度に接合された不織布(例えば、デュポン社製の
「タイベック」商品名)である。
【0010】昇温降温防止用シートは、光の反射率は9
0%以上、光エネルギの吸収率は1%以下等、その特性
において優れた特性値を示している。これは従来の断熱
性に優れた遮光フィルム、例えば前記した従来例に示し
たアルミ蒸着フィルムのネオポリシャインや太陽シート
と比較すると、光の分光特性は次の表に示すように、光
の反射率は高く、光の吸収率は少ないという特性におい
て優れたものである。
【0011】
【表1】
【0012】さらに、昇温降温防止用シートは、例えば
メルトブロー法やスパンボンド法等によって形成される
他の不織布と比較して高密度であり、そのため、本発明
に使用するシートは耐水圧性、透湿性等にも優れてい
る。また、昇温降温防止用シートは、1平方メートルあ
たり40ないし150gの範囲の重量を有するもので、
耐水圧性を示す耐水圧が500〜3000mmの範囲
(JIS−L1092A法−低水圧法による)、透湿性
を示す透湿度が3000〜7000g/m2 /24時間
(JIS−Z−0280修正法による)である。さら
に、昇温降温防止用シートは、その透気性(通気性)を
示す透気度が20〜80S/100CC(JIS−P8
117B型による)である。昇温降温防止用シートの素
材の不織布を構成する合成樹脂としては、ポリオレフィ
ン特に高密度ポリオレフィンが好ましいが、ポリプロピ
レンもしくはポリオレフィンとの共重合体を使用するこ
ともできる。必要により、紫外線吸収材等の転化剤を添
加して、耐久性を向上させることは好ましいことであ
る。
【0013】昇温降温防止用シートの素材の不織布は、
紡糸、延伸、開繊、接着の工程を連続的に行う直接紡糸
法により長繊維をランダムに堆積してボンディングして
得られるもので、具体的に説明すると、紡糸可能な熱可
塑性樹脂を押出し機に投入して溶融状態にし、紡糸ノズ
ルから押出された繊維をローラ法またはエアジェット法
で延伸繊維化するスパンボンド法による不織布や、溶融
状態の樹脂を高圧ガス流と共に紡糸ノズルから噴射して
延伸繊維化するメルトブロー法による不織布や、紡糸可
能な熱可塑性合成樹脂を溶媒に高温押圧下で溶解した溶
液を紡糸ノズルを通して大気中に放出し、溶媒を気化さ
せて繊維化するフラッシュ紡糸法による不織布がある。
このフラッシュ法は、高密度ポリエチレンやポリプロピ
レンなどの合成樹脂をハロゲン化炭化水素、芳香族炭化
水素、脂肪族炭化水素などの低沸点の溶媒に高温高圧下
に溶解して得た溶液を用い、より加圧した状態で圧力降
下室を設けた紡糸ノズルを通して低温低圧域の大気中に
放出し、溶媒が瞬間的に気化することでその膨脹力によ
って繊維に配向を与えるもので、この紡糸法で得られる
不織布は、特に耐水性と透湿性に優れている。
【0014】この実施例によると、容器部4により養液
6を直接覆うことによって、少しづつ養液が昇温降温防
止シートを素材とする容器部4、蓋体5の表面から蒸散
して蒸散熱を奪うので栽培ベット内の温度の上昇が抑制
され、特に夏期の昇温防止に有効である。
【0015】このように、本発明にかかる養液栽培用ベ
ットは、このベット内の温度の上昇を抑制し、特に夏期
高温期の作物の育成を助け、さらに、このベットに照射
した光はほとんど反射し、吸収した光による蓄熱もほと
んどないので、このベット内の水温の上昇は抑制され、
このため、養液栽培用ベット内の根圏温度及び水温を根
の成長に適した30℃以下の温度に一層押さえることが
できる。
【0016】また、図2に示す実施例の養液栽培用ベッ
トは、請求項1記載の発明の培地を昇温降温防止用シー
トを素材とする容器部内に収納したものであって、培地
7を容器部4内に収納したもので、その他の構成は図1
の実施例の構成のものと実質的に同一である。勿論、こ
の培地7には養液が供給されるようになっている。培地
7は、鉄鉱スラグ、玄武岩、輝緑岩を高温で溶かして繊
維化し、これをマット状、ポット状、チップ状に成形加
工したものや、ポリエステル繊維を素材としてマット
状、ポット状に成形加工したものがある。
【0017】上記両実施例では、容器部4、蓋体5の支
持構造は、支持棒3によって張設してあるメッシュ状の
保持板によるものであるが、その他にワイヤーなどによ
りこれらの容器部4や蓋部5を吊支するようにしてもよ
い。また、上記実施例では養液6を注入したり、培地7
を収納する構成は容器部4と蓋体5によるが、この容器
部と蓋体とを一体化して袋状に構成したものでもよい。
【0018】図3に示す実施例における養液栽培用ベッ
トは、請求項2に記載の発明であって、これは従来から
知られている養液栽培用ベットにおける支持体8やこの
支持体により支持された培地71の少なくとも上面及び
側面を、上記した昇温降温防止用シートを素材とする被
覆材により被覆したものである。具体的な構成は、土壌
または平坦状に整備された基板1の上面に所定間隔をも
って平行して床台11が設置してあり、この床台のそれ
ぞれ上面には支持体8が載置してあり、養液栽培用の培
地71はこの支持体により支持されている。培地71
は、前記した培地7と同様に、鉄鉱スラグ、玄武岩、輝
緑岩を高温で溶かして繊維化し、これをマット状、ポッ
ト状、チップ状に成形加工したものや、ポリエステル繊
維を素材としてマット状、ポット状に成形加工したもの
である。また、支持体8は根を通さず、根圏環境を良化
する素材で形成してある。そして、支持体8と培地71
とは、その上面、下面、さらに側面を昇温降温防止用シ
ートを素材とする被覆材45で被覆してあり、この培地
に定植した苗Pはこのシートの隙間を貫通して成育する
ようになっている。また、床台11には、寒さから苗の
根を守る温度湯管12が設置してあり、支持体8の上面
には養液を供給する給液ホース13が敷設してあり、さ
らに、床台11の側面には地中との熱交換を自然に行な
うための熱交換板14が取付けてある。また、支持体8
の下面一端には根圏の水分量を最適にするための吸い下
げ芯15が設けてある。この実施例において、培地71
や支持体8の上面、側面を被覆材45で覆うことにより
蒸散熱を奪い、これによってより積極的に養液栽培用ベ
ット内の温度は上昇しない。
【0019】
【発明の効果】本発明は、昇温降温防止用シートの光反
射率が90%以上あるので養液栽培用ベット内の温度の
上昇を防止し、特に夏期高温期の作物の育成を助け、さ
らに、光の反射率が90%以上でありかつ光吸収率が1
%以下であるので、養液栽培用ベットに照射した光はほ
とんど反射し、吸収した光による蓄熱もほとんどないの
で、養液栽培用ベット内の水温の上昇は抑制される。特
に、請求項1記載の発明によると直接、養液、培地を覆
うことにより蒸散熱を奪い、これによってより積極的に
養液栽培用ベット内の温度が上昇しない。このため、養
液栽培用ベット内の根圏温度及び水温を根の成長に適し
た温度、例えば30℃以下に押さえることができる。ま
た、請求項2に記載の発明は従来から知られている養液
栽培用ベットにおいて培地を被覆材により覆うことによ
り蒸散熱を奪い、これによって、より積極的に養液栽培
用ベット内の温度が上昇しないようにすることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す一部切欠斜視図である。
【図2】他の実施例を示す一部切欠斜視図である。
【図3】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 昇温降温防止用シートを素材とする容器
部(容器部) 5 昇温降温防止用シートを素材とする容器
部(蓋体) 6 養液 7 培地 8 支持体 71 培地 45 昇温降温防止用シートを素材とする被覆
材 P 苗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養液、培地のいずれか一方を昇温降温防
    止用シートを素材とする容器内に収納したものであっ
    て、上記昇温降温防止用シートは、合成樹脂の長繊維フ
    ィラメントが高密度に接合された不織布であって、光の
    反射率が90%以上、光吸収率が1%以下であることを
    特徴とする養液栽培用ベット。
  2. 【請求項2】 支持体により支持された培地の少なくと
    も上面及び側面を昇温降温防止用シートを素材とする被
    覆材により被覆してあり、上記昇温降温防止用シート
    は、合成樹脂の長繊維フィラメントが高密度に接合され
    た不織布であって、光の反射率が90%以上、光吸収率
    が1%以下であることを特徴とする養液栽培用ベット。
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