JPH10285881A - 永久磁石モータにおけるマグネット及びその形成方法 - Google Patents
永久磁石モータにおけるマグネット及びその形成方法Info
- Publication number
- JPH10285881A JPH10285881A JP9095108A JP9510897A JPH10285881A JP H10285881 A JPH10285881 A JP H10285881A JP 9095108 A JP9095108 A JP 9095108A JP 9510897 A JP9510897 A JP 9510897A JP H10285881 A JPH10285881 A JP H10285881A
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- Japan
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- magnet
- magnet body
- coating
- permanent magnet
- coating agent
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁性粉末により成形されるマグネットへのコ
ーティングに起因して生じた塗料の盛り上がり部が、ヨ
ーク等との干渉によって削られて飛散することを防止す
るとともに、ステータとの間で磁気特性に変動が生じる
ことを防止する。また、マグネットの形成工程において
行われていた、該盛り上がり部の除去に要する工程を省
略する。 【解決手段】 円筒形マグネット素体20の表面に、盛
り上がり部が発生する原因である電着塗装時の電極を収
納するための複数の凹部22を形成することにより、該
円筒形マグネット素体20の該電極当接部の周りに該コ
ーティングの塗料が集中し、盛り上がりが発生しても、
その盛り上がり部を当該凹部22内に収容することによ
って、塗料がマグネット表面から半径方向へ突出するこ
とを防止する。
ーティングに起因して生じた塗料の盛り上がり部が、ヨ
ーク等との干渉によって削られて飛散することを防止す
るとともに、ステータとの間で磁気特性に変動が生じる
ことを防止する。また、マグネットの形成工程において
行われていた、該盛り上がり部の除去に要する工程を省
略する。 【解決手段】 円筒形マグネット素体20の表面に、盛
り上がり部が発生する原因である電着塗装時の電極を収
納するための複数の凹部22を形成することにより、該
円筒形マグネット素体20の該電極当接部の周りに該コ
ーティングの塗料が集中し、盛り上がりが発生しても、
その盛り上がり部を当該凹部22内に収容することによ
って、塗料がマグネット表面から半径方向へ突出するこ
とを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石モータに
関し、より詳細には該永久磁石モータに使用するマグネ
ットの改良に関する。
関し、より詳細には該永久磁石モータに使用するマグネ
ットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】今日多くのOA機器が使用されているが
その回転装置源としては、例えばスピンドルモータが広
く使用されている。図9に示すように、スピンドルモー
タ1は、例えば図示していないシャーシ又はフレームへ
固定されているブラケット2と、該ブラケット2へ下端
部が固定されているシャフト3と、該シャフト3の半径
方向外方において当該ブラケット2へ固着されているス
テータ4と、該シャフト3に長手方向に所定の間隔をお
いて配置された一対のベアリング5、5と、当該ベアリ
ング5、5へ搭載されており例えばディスク等の被回転
物体を支持する支承部を有しており且つ前記シャフト3
の周囲を回転する回転ハブ6と、該回転ハブ6に取り付
けられ該ハブ6と一緒に回転するヨーク7と、該ヨーク
7と前記ステータ4との間にあって該ステータ4の外周
部分に対して僅かな間隔をおいて前記ヨーク7の半径方
向内方に嵌合されているロータマグネット8と、により
構成されている。
その回転装置源としては、例えばスピンドルモータが広
く使用されている。図9に示すように、スピンドルモー
タ1は、例えば図示していないシャーシ又はフレームへ
固定されているブラケット2と、該ブラケット2へ下端
部が固定されているシャフト3と、該シャフト3の半径
方向外方において当該ブラケット2へ固着されているス
テータ4と、該シャフト3に長手方向に所定の間隔をお
いて配置された一対のベアリング5、5と、当該ベアリ
ング5、5へ搭載されており例えばディスク等の被回転
物体を支持する支承部を有しており且つ前記シャフト3
の周囲を回転する回転ハブ6と、該回転ハブ6に取り付
けられ該ハブ6と一緒に回転するヨーク7と、該ヨーク
7と前記ステータ4との間にあって該ステータ4の外周
部分に対して僅かな間隔をおいて前記ヨーク7の半径方
向内方に嵌合されているロータマグネット8と、により
構成されている。
【0003】ここで、ステータ4とマグネット8との間
隔は磁気作用による回転効率を考慮して極めて狭い間隔
(ミクロン単位)に形成されていることも当業者に広く
知られている。
隔は磁気作用による回転効率を考慮して極めて狭い間隔
(ミクロン単位)に形成されていることも当業者に広く
知られている。
【0004】このようなスピンドルモータ1において使
用されるマグネット8を製造する場合、一般には、初め
に、所定の磁性粉末によって図10に示すような例えば
1mm程度の厚みを有する概ね円筒形体をなすマグネッ
ト素体9を形成する。次いで、この円筒形マグネット素
体9の外壁面を複数の電極10(通常3又は4個である
が、図10においては図を容易にするために2個のみを
示す)を該マグネット素体9の円周方向に等角度間隔に
配置し、これによって該マグネット素体9を吊り下げ保
持し、これを塗料即ちコーティング剤を充満した容器
(図示なし)内に浸し、当該容器内において当該電極1
0を介して該マグネット素体9に荷電して該マグネット
素体9へ電着塗装即ちEDコーティング11を施す。こ
れはこのような手法によって製造したマグネットを回転
したとき該マグネットから磁粉が飛散するのを防止する
ためである。このコーティング作業によってマグネット
素体9へ形成されるコーティング11の厚みは通常25
μm程度である。
用されるマグネット8を製造する場合、一般には、初め
に、所定の磁性粉末によって図10に示すような例えば
1mm程度の厚みを有する概ね円筒形体をなすマグネッ
ト素体9を形成する。次いで、この円筒形マグネット素
体9の外壁面を複数の電極10(通常3又は4個である
が、図10においては図を容易にするために2個のみを
示す)を該マグネット素体9の円周方向に等角度間隔に
配置し、これによって該マグネット素体9を吊り下げ保
持し、これを塗料即ちコーティング剤を充満した容器
(図示なし)内に浸し、当該容器内において当該電極1
0を介して該マグネット素体9に荷電して該マグネット
素体9へ電着塗装即ちEDコーティング11を施す。こ
れはこのような手法によって製造したマグネットを回転
したとき該マグネットから磁粉が飛散するのを防止する
ためである。このコーティング作業によってマグネット
素体9へ形成されるコーティング11の厚みは通常25
μm程度である。
【0005】このコーティング作業が終了後、該マグネ
ット素体9を、前記電極10によって保持したままコー
ティング剤容器から引き上げ、該マグネット素体9を吊
り下げた状態で乾燥する。該マグネット素体9が乾燥し
た後、該マグネット素体9から電極10を取り外す。電
極10を取り外したとき該電極10が当接していたマグ
ネット素体9の側壁部分には塗料即ちコーティング剤1
1が付着していないピンホール部分即ち付着不備部分1
2が発生する。このピンホール部分の直径は約0.7m
m〜1mm程度である。そこでこのEDコーティング作
業におけるコーティング剤付着不備を補うための補修を
行う必要がある。
ット素体9を、前記電極10によって保持したままコー
ティング剤容器から引き上げ、該マグネット素体9を吊
り下げた状態で乾燥する。該マグネット素体9が乾燥し
た後、該マグネット素体9から電極10を取り外す。電
極10を取り外したとき該電極10が当接していたマグ
ネット素体9の側壁部分には塗料即ちコーティング剤1
1が付着していないピンホール部分即ち付着不備部分1
2が発生する。このピンホール部分の直径は約0.7m
m〜1mm程度である。そこでこのEDコーティング作
業におけるコーティング剤付着不備を補うための補修を
行う必要がある。
【0006】このため、前記乾燥したマグネット素体9
を例えば所定のテーブル上に配置し、コーティング剤を
マグネット素体9にコーティングする。最後に、コーテ
ィング剤の湯溜まりやバリ等を取り除く後処理作業をし
て、マグネット8を形成している。
を例えば所定のテーブル上に配置し、コーティング剤を
マグネット素体9にコーティングする。最後に、コーテ
ィング剤の湯溜まりやバリ等を取り除く後処理作業をし
て、マグネット8を形成している。
【0007】図10においては、電極10がマグネット
素体9の外表面を支持している。しかし電極10は、円
筒形をなすマグネット素体9の円筒内表面を支持するこ
とによっても同様のマグネットは形成できる。
素体9の外表面を支持している。しかし電極10は、円
筒形をなすマグネット素体9の円筒内表面を支持するこ
とによっても同様のマグネットは形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかして、このような
手法によって形成されたこれまでのマグネット8におい
ては、コーティング剤を充満した容器内でのEDコーテ
ィングの際に、複数の電極10がマグネット素体9を保
持しているため、図10にその概念を拡大して示してい
るように、このマグネット素体9に当接している電極1
0の先端部周りに電荷が集中し、その電極先端部周りに
コーティング剤がクレータ状に集まり、マグネット素体
9をコーティング剤容器内から取り出し乾燥したとき、
これらの電極10の先端部が当接していた部分にコーテ
ィング剤の付着不備部分即ちピンホール12と共に中心
部にクレータ状の凹みを形成している凸部即ち盛り上が
り部13が発生する。
手法によって形成されたこれまでのマグネット8におい
ては、コーティング剤を充満した容器内でのEDコーテ
ィングの際に、複数の電極10がマグネット素体9を保
持しているため、図10にその概念を拡大して示してい
るように、このマグネット素体9に当接している電極1
0の先端部周りに電荷が集中し、その電極先端部周りに
コーティング剤がクレータ状に集まり、マグネット素体
9をコーティング剤容器内から取り出し乾燥したとき、
これらの電極10の先端部が当接していた部分にコーテ
ィング剤の付着不備部分即ちピンホール12と共に中心
部にクレータ状の凹みを形成している凸部即ち盛り上が
り部13が発生する。
【0009】この盛り上がり部13の高さは約0.1m
m程度で、その直径は2mm程度である。その後、前記
ピンホール12を補修するため該マグネット素体9にコ
ーティングを施すと、前記付着不備部分即ちピンホール
の部分12は、コーティング剤によって補修されるが、
前記盛り上がり部13においては、コーティング剤が当
該盛り上がり部13を埋めることなく該盛り上がり部1
3の表面上に更にコーティング剤を積層することにな
る。この結果、当初約0.1mm程度の盛り上がりを有
していた該盛り上がり部13が更に0.1mm程増大
し、全体で約0.2mm程度の盛り上がりを形成するこ
ととなる。
m程度で、その直径は2mm程度である。その後、前記
ピンホール12を補修するため該マグネット素体9にコ
ーティングを施すと、前記付着不備部分即ちピンホール
の部分12は、コーティング剤によって補修されるが、
前記盛り上がり部13においては、コーティング剤が当
該盛り上がり部13を埋めることなく該盛り上がり部1
3の表面上に更にコーティング剤を積層することにな
る。この結果、当初約0.1mm程度の盛り上がりを有
していた該盛り上がり部13が更に0.1mm程増大
し、全体で約0.2mm程度の盛り上がりを形成するこ
ととなる。
【0010】そのためこの盛り上がり部13の跡の盛り
上がり量が一層増大した状態に形成されたマグネット8
をヨーク7へ挿入すると、その盛り上がった部分の塗料
が削れて剥がれ、これが外部に飛散し思わぬ損傷を発生
するというような課題があった。また、この盛り上がり
部13が円筒形マグネット素体の内表面側に形成された
場合には、その盛り上がり部13がステータ4に異常に
接近し磁気特性に変動を生じたり又は該ステータ4に接
触しその盛り上がった部分の塗料が削られて剥がれ、こ
れが外部へ飛散するというような課題があった。
上がり量が一層増大した状態に形成されたマグネット8
をヨーク7へ挿入すると、その盛り上がった部分の塗料
が削れて剥がれ、これが外部に飛散し思わぬ損傷を発生
するというような課題があった。また、この盛り上がり
部13が円筒形マグネット素体の内表面側に形成された
場合には、その盛り上がり部13がステータ4に異常に
接近し磁気特性に変動を生じたり又は該ステータ4に接
触しその盛り上がった部分の塗料が削られて剥がれ、こ
れが外部へ飛散するというような課題があった。
【0011】このような課題を防止するための対策とし
て、マグネット8をヨーク7へ圧入し又は組み込む前に
円筒形マグネット8の外表面又は内表面の盛り上がり部
13を所定の表面形状寸法になるまでカッター又はヤス
リ等によって完全に削り取ることが考えられるが、この
ような作業は著しく作業性が悪く、またその他の正常な
部分の塗料が割れ剥がれるというような副次的な課題も
発生させるという課題があった。本発明は、このような
課題を解消する永久磁石モータ用のマグネット及びその
形成方法を提供することを目的とする。
て、マグネット8をヨーク7へ圧入し又は組み込む前に
円筒形マグネット8の外表面又は内表面の盛り上がり部
13を所定の表面形状寸法になるまでカッター又はヤス
リ等によって完全に削り取ることが考えられるが、この
ような作業は著しく作業性が悪く、またその他の正常な
部分の塗料が割れ剥がれるというような副次的な課題も
発生させるという課題があった。本発明は、このような
課題を解消する永久磁石モータ用のマグネット及びその
形成方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】円筒形マグネット素体の
電極当接部に凹部を形成し、該電極の周りにコーティン
グの盛り上がりが発生しても、その盛り上がり部が当該
凹部内に収容されるようにし、これによりその盛り上が
り部がヨークやステータ等の部分に接触することがない
マグネットを形成する。
電極当接部に凹部を形成し、該電極の周りにコーティン
グの盛り上がりが発生しても、その盛り上がり部が当該
凹部内に収容されるようにし、これによりその盛り上が
り部がヨークやステータ等の部分に接触することがない
マグネットを形成する。
【0013】即ち、本発明は、永久磁石モータにおける
マグネットを形成する方法であって、磁性粉末を用いて
所定の肉厚を有する円筒形のマグネット素体を形成する
こと、該マグネット素体の面に凹部からなる複数の電極
当接部を形成すること、該凹部に電極を当接した状態で
該マグネット素体をコーティング剤を充満した容器内の
コーティング剤溶液中に完全に埋没し、当該電極を介し
てマグネット素体を荷電し該マグネット素体へ該コーテ
ィング剤を電着塗装すること、該マグネット素体の電極
当接部にコーティング剤をコーティングすること、の諸
工程から成り、前記凹部が前記電着塗装の際に電極当接
部に発生するコーティング剤の盛り上がりを完全に収容
できる面積及び深さを有していることを特徴とするもの
である。
マグネットを形成する方法であって、磁性粉末を用いて
所定の肉厚を有する円筒形のマグネット素体を形成する
こと、該マグネット素体の面に凹部からなる複数の電極
当接部を形成すること、該凹部に電極を当接した状態で
該マグネット素体をコーティング剤を充満した容器内の
コーティング剤溶液中に完全に埋没し、当該電極を介し
てマグネット素体を荷電し該マグネット素体へ該コーテ
ィング剤を電着塗装すること、該マグネット素体の電極
当接部にコーティング剤をコーティングすること、の諸
工程から成り、前記凹部が前記電着塗装の際に電極当接
部に発生するコーティング剤の盛り上がりを完全に収容
できる面積及び深さを有していることを特徴とするもの
である。
【0014】また、本発明は、静止部材と、該静止部材
に軸受を介して回転自在に支持される回転部材と、該静
止部材に配設されたステータと、該回転部材の該ステー
タと径方向に対向する部位に嵌合された略円筒形状のマ
グネットとを有する永久磁石モータにおいて、上記マグ
ネットは、磁性粉末を用いて成形することによって形成
されるとともに、電着塗装により表面にコーティング剤
の被膜層が形成されており且つ上記マグネットの表面に
は電着塗装時に電極が当接される複数の凹部が形成され
ものである。
に軸受を介して回転自在に支持される回転部材と、該静
止部材に配設されたステータと、該回転部材の該ステー
タと径方向に対向する部位に嵌合された略円筒形状のマ
グネットとを有する永久磁石モータにおいて、上記マグ
ネットは、磁性粉末を用いて成形することによって形成
されるとともに、電着塗装により表面にコーティング剤
の被膜層が形成されており且つ上記マグネットの表面に
は電着塗装時に電極が当接される複数の凹部が形成され
ものである。
【0015】更に、本発明におけるマグネットは、略円
筒形状を有し、永久磁石モータに使用され、磁性粉末を
用いて成形することによって形成されるマグネット素体
と、該マグネット素体の表面に形成され電着塗装時に電
極が当接される凹部と、該マグネット素体の表面に電着
塗装により形成されたコーティング剤の被膜層とを備え
るものである。
筒形状を有し、永久磁石モータに使用され、磁性粉末を
用いて成形することによって形成されるマグネット素体
と、該マグネット素体の表面に形成され電着塗装時に電
極が当接される凹部と、該マグネット素体の表面に電着
塗装により形成されたコーティング剤の被膜層とを備え
るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、永久磁石モータに使用
するマグネットに関するものであるが、図9に示すよう
にスピンドルモータに使用される場合を例にとり、本発
明の実施例について述べる。
するマグネットに関するものであるが、図9に示すよう
にスピンドルモータに使用される場合を例にとり、本発
明の実施例について述べる。
【0017】図1は本件発明の第1の実施例について示
している。図1においては、符号20は所定の磁性粉末
によって成形された、図10に示すマグネット素体9と
同様の円筒形のマグネット素体である。このマグネット
素体20は、これまでの真円筒形をなすマグネット素体
9とは異なり、その外表面に例えば3個の長手方向全長
に伸びている凹部としての溝22が互いに等角度間隔を
なすような位置に形成されている。この溝22の数は、
後述のEDコーティング作業の際に当該マグネット素体
20を懸吊保持する図示していない電極の数に等しいよ
うに選択される。従って、使用する電極の数が3個の場
合には3本の溝22が該マグネット素体20の外周面に
互いに120ーの角度をおいて形成され、電極が4個の
場合には4本の溝22が90ーの角度をおいて形成され
る。
している。図1においては、符号20は所定の磁性粉末
によって成形された、図10に示すマグネット素体9と
同様の円筒形のマグネット素体である。このマグネット
素体20は、これまでの真円筒形をなすマグネット素体
9とは異なり、その外表面に例えば3個の長手方向全長
に伸びている凹部としての溝22が互いに等角度間隔を
なすような位置に形成されている。この溝22の数は、
後述のEDコーティング作業の際に当該マグネット素体
20を懸吊保持する図示していない電極の数に等しいよ
うに選択される。従って、使用する電極の数が3個の場
合には3本の溝22が該マグネット素体20の外周面に
互いに120ーの角度をおいて形成され、電極が4個の
場合には4本の溝22が90ーの角度をおいて形成され
る。
【0018】ここで各溝の外周面上における幅寸法aは
約2mm〜3mmで、奥行き深さ即ち直径方向のあさり
寸法bは約0.2mm〜0.3mmである。更に、この
マグネット素体20の溝部分における直径方向の厚み即
ち底厚cは最低でも0.5mmとなるよう選択されるこ
とが望ましい。そのためマグネット素体20の溝22の
無い部分における厚み寸法dは少なくとも0.8mm〜
1.5mm程度好ましくは1.0mm〜1.2mm程度
であることが望ましい。
約2mm〜3mmで、奥行き深さ即ち直径方向のあさり
寸法bは約0.2mm〜0.3mmである。更に、この
マグネット素体20の溝部分における直径方向の厚み即
ち底厚cは最低でも0.5mmとなるよう選択されるこ
とが望ましい。そのためマグネット素体20の溝22の
無い部分における厚み寸法dは少なくとも0.8mm〜
1.5mm程度好ましくは1.0mm〜1.2mm程度
であることが望ましい。
【0019】このようなマグネット素体20を準備した
後、この円筒形マグネット素体20の外壁面上の溝22
内の望ましくはその長手方向中間部の僅かに上方部に図
10に示す電極10と同様の電極をそれぞれ1個づつ配
置する。その後、これらの電極によってマグネット素体
20を吊り下げ保持し、これを塗料即ちコーティング剤
を充満した容器(図示なし)上まで運び、その後、該マ
グネット素体20を当該容器に沈降する。マグネット素
体20が該容器内のコーティング剤溶液内に完全に埋没
するまで該マグネット素体20を当該電極によって案内
する。その後、前述と同様公知の手順によって、当該電
極を介してマグネット素体を荷電し該マグネット素体2
0へそれ自体公知の電着塗装即ちEDコーティングを施
す。
後、この円筒形マグネット素体20の外壁面上の溝22
内の望ましくはその長手方向中間部の僅かに上方部に図
10に示す電極10と同様の電極をそれぞれ1個づつ配
置する。その後、これらの電極によってマグネット素体
20を吊り下げ保持し、これを塗料即ちコーティング剤
を充満した容器(図示なし)上まで運び、その後、該マ
グネット素体20を当該容器に沈降する。マグネット素
体20が該容器内のコーティング剤溶液内に完全に埋没
するまで該マグネット素体20を当該電極によって案内
する。その後、前述と同様公知の手順によって、当該電
極を介してマグネット素体を荷電し該マグネット素体2
0へそれ自体公知の電着塗装即ちEDコーティングを施
す。
【0020】このコーティング作業によってマグネット
素体20の溝部分22を含む円筒形外面及び円筒形内面
の表面全体に均一な厚みのコーティングが形成される。
このとき形成されるコーティングの厚みは約25μm程
度である。このコーティング作業が終了した後、該マグ
ネット素体20を、前記電極によってコーティング剤溶
器から取り出し、該マグネット素体20を吊り下げた状
態で乾燥する。該マグネット素体20が乾燥した後、該
マグネット素体20から電極を取り外す。電極を取り外
したとき該電極先端部が当接していたマグネット素体2
0の各溝22内の一部には塗料即ちコーティング剤が付
着していないピンホール部分即ち付着不備部分が発生す
る。このピンホール部分の直径は前述のように約0.7
mm〜1mm程度である。
素体20の溝部分22を含む円筒形外面及び円筒形内面
の表面全体に均一な厚みのコーティングが形成される。
このとき形成されるコーティングの厚みは約25μm程
度である。このコーティング作業が終了した後、該マグ
ネット素体20を、前記電極によってコーティング剤溶
器から取り出し、該マグネット素体20を吊り下げた状
態で乾燥する。該マグネット素体20が乾燥した後、該
マグネット素体20から電極を取り外す。電極を取り外
したとき該電極先端部が当接していたマグネット素体2
0の各溝22内の一部には塗料即ちコーティング剤が付
着していないピンホール部分即ち付着不備部分が発生す
る。このピンホール部分の直径は前述のように約0.7
mm〜1mm程度である。
【0021】そこで、このコーティング剤付着不備を補
修するため、前述と同様乾燥したマグネット素体20を
所定のテーブル等に配置し、コーティング剤をスプレー
あるいは筆等により塗布する。こうしてマグネットを形
成するのである。
修するため、前述と同様乾燥したマグネット素体20を
所定のテーブル等に配置し、コーティング剤をスプレー
あるいは筆等により塗布する。こうしてマグネットを形
成するのである。
【0022】上記本件発明の第1の実施例に基づき形成
されたマグネットは、上記図9で説明した永久磁石モー
タの一例としてのスピンドルモータ1に適用することが
出来る。このスピンドルモータ1は、静止部材であるブ
ラケット2と、該ブラケット2底部の中央に設けられた
円形開口に一方端部が固定される固定シャフト3と、該
固定シャフト3に外嵌される軸受5、5と、該軸受5、
5を介して固定シャフト3に回転自在に外嵌されるハブ
6と、ブラケット2に取り付けられるステータ4と、該
ステータ4に対向するようにヨーク7を介してハブ6に
装着されるマグネット8とを備えている。
されたマグネットは、上記図9で説明した永久磁石モー
タの一例としてのスピンドルモータ1に適用することが
出来る。このスピンドルモータ1は、静止部材であるブ
ラケット2と、該ブラケット2底部の中央に設けられた
円形開口に一方端部が固定される固定シャフト3と、該
固定シャフト3に外嵌される軸受5、5と、該軸受5、
5を介して固定シャフト3に回転自在に外嵌されるハブ
6と、ブラケット2に取り付けられるステータ4と、該
ステータ4に対向するようにヨーク7を介してハブ6に
装着されるマグネット8とを備えている。
【0023】このようなスピンドルモータ1において、
本件発明によるマグネットを使用することにより、マグ
ネット8にコーティングによって生じた盛り上がり部
が、マグネット素体20外表面の溝22内に完全に収納
されることから、その盛り上がり部が、ヨーク7への挿
入時に削られて剥がれ、剥がれた塗料が外部に飛散する
ことを防止することが出来る。
本件発明によるマグネットを使用することにより、マグ
ネット8にコーティングによって生じた盛り上がり部
が、マグネット素体20外表面の溝22内に完全に収納
されることから、その盛り上がり部が、ヨーク7への挿
入時に削られて剥がれ、剥がれた塗料が外部に飛散する
ことを防止することが出来る。
【0024】更に、溝22をハブ6への嵌合面に形成す
れば、マグネット8のヨーク7への組み込みにより、溝
を塞ぐことができ、露出面には凹凸を生じず、塵埃等の
溝への侵入がないばかりでなく、回転時に溝による空気
抵抗を生じないので円滑な回転が期待できる。
れば、マグネット8のヨーク7への組み込みにより、溝
を塞ぐことができ、露出面には凹凸を生じず、塵埃等の
溝への侵入がないばかりでなく、回転時に溝による空気
抵抗を生じないので円滑な回転が期待できる。
【0025】図2は本件発明の第2の実施例について示
している。図2において、符号30は図1のマグネット
素体20と同様の円筒形のマグネット素体を示してい
る。このマグネット素体30が図1に示すマグネット素
体20と異なる点は、第1の実施例においては、円筒形
マグネット素体20がその外表面側に凹部としての溝2
2を有しているのに対して、図2に示す第2の実施例に
おいては、円筒形マグネット素体30がその内表面側に
凹部としての溝32を有している点である。ここでこの
溝32は、前記溝22において述べたのと同様の数及び
寸法を有している。第2の実施例は、電極が該マグネッ
ト素体30の内表面側から当該マグネット素体30を懸
吊保持するときに有利である。
している。図2において、符号30は図1のマグネット
素体20と同様の円筒形のマグネット素体を示してい
る。このマグネット素体30が図1に示すマグネット素
体20と異なる点は、第1の実施例においては、円筒形
マグネット素体20がその外表面側に凹部としての溝2
2を有しているのに対して、図2に示す第2の実施例に
おいては、円筒形マグネット素体30がその内表面側に
凹部としての溝32を有している点である。ここでこの
溝32は、前記溝22において述べたのと同様の数及び
寸法を有している。第2の実施例は、電極が該マグネッ
ト素体30の内表面側から当該マグネット素体30を懸
吊保持するときに有利である。
【0026】図2に示したマグネットも上記図9に示し
たスピンドルモータ1に適用することが出来る。この場
合も、マグネット8にコーティングによって生じた盛り
上がり部が、マグネット素体内30表面の溝32内に完
全に収納されることから、その盛り上がり部がステータ
4に異常に接近し磁気特性に変動が生じたりあるいはモ
ータの回転時にステータ7と接触して削られて剥がれ、
剥がれた塗料が外部に飛散することも防止できる。
たスピンドルモータ1に適用することが出来る。この場
合も、マグネット8にコーティングによって生じた盛り
上がり部が、マグネット素体内30表面の溝32内に完
全に収納されることから、その盛り上がり部がステータ
4に異常に接近し磁気特性に変動が生じたりあるいはモ
ータの回転時にステータ7と接触して削られて剥がれ、
剥がれた塗料が外部に飛散することも防止できる。
【0027】図3は本件発明の第3の実施例について示
している。図3において、符号40は図1のマグネット
素体20と図2のマグネット素体30とを合成した形態
の円筒形のマグネット素体を示している。この円筒形マ
グネット素体40は、凹部としての複数の溝42を図1
の実施例と同様にマグネット素体40の外表面側に、ま
た凹部としての複数の溝44を図2の実施例と同様にマ
グネット素体40の内表面側に、それぞれ設けてある点
で図1及び図2の実施例と異なっている。ここで溝42
と溝44とは、互いに等しい角度だけ偏倚した位置にく
るように配置されている。また、これらの溝42、44
は図1に示す溝22において述べたと同様の数及び寸法
を有している。この実施例は、電極を該管状のマグネッ
ト素体40の内表面側からでも外表面側からでも装着す
ることが出来、更には一部の電極をマグネット素体40
の内表面側にまた残りの一部の電極を外表面側に装着し
たい場合にも使用出来るという利点がある。
している。図3において、符号40は図1のマグネット
素体20と図2のマグネット素体30とを合成した形態
の円筒形のマグネット素体を示している。この円筒形マ
グネット素体40は、凹部としての複数の溝42を図1
の実施例と同様にマグネット素体40の外表面側に、ま
た凹部としての複数の溝44を図2の実施例と同様にマ
グネット素体40の内表面側に、それぞれ設けてある点
で図1及び図2の実施例と異なっている。ここで溝42
と溝44とは、互いに等しい角度だけ偏倚した位置にく
るように配置されている。また、これらの溝42、44
は図1に示す溝22において述べたと同様の数及び寸法
を有している。この実施例は、電極を該管状のマグネッ
ト素体40の内表面側からでも外表面側からでも装着す
ることが出来、更には一部の電極をマグネット素体40
の内表面側にまた残りの一部の電極を外表面側に装着し
たい場合にも使用出来るという利点がある。
【0028】図4は本件発明の第4の実施例について示
している。この実施例は図1に示す第1の実施例の改良
である。図1に示すマグネット素体20では溝が該素体
20の長手方向全長にわたり伸びているが、この実施例
のマグネット素体50では、電極が当接する部分にの
み、前記溝の一部をなす凹部52がその外表面側に形成
されているのみである。これらの凹部52は前記溝22
と同様な角度関係に配置されており、該マグネット素体
50の長手方向の中間部より僅かに上方の位置に配置さ
れている。これにより、該マグネット素体50を概ね垂
直状態に安定した状態で保持出来るようにしている。こ
れらの凹部52は、円周面方向の寸法が図1に示すaと
同様の寸法を、軸線(長手)方向の寸法がe、またその
深さは、図1に示すbと同様の寸法とすることが出来
る。ここでeは概ねaに等しい値であるが、これよりも
大きくても小さくてもよい。勿論この凹部52の形状
は、図示のような矩形形状のものに限定されるものでは
なく、コーティング剤の盛り上がり部がクレータ状を形
成することを鑑み、例えば直径が約2mm〜3mm、深
さが約0.2mm〜0.3mm程度の円形断面の凹部と
することも可能である。この実施例では、電極受け入れ
部である凹部52を、図1のようにマグネット素体の全
長にわたって形成する必要がなく、マグネットの磁気特
性の低下を抑えるという効果がある。
している。この実施例は図1に示す第1の実施例の改良
である。図1に示すマグネット素体20では溝が該素体
20の長手方向全長にわたり伸びているが、この実施例
のマグネット素体50では、電極が当接する部分にの
み、前記溝の一部をなす凹部52がその外表面側に形成
されているのみである。これらの凹部52は前記溝22
と同様な角度関係に配置されており、該マグネット素体
50の長手方向の中間部より僅かに上方の位置に配置さ
れている。これにより、該マグネット素体50を概ね垂
直状態に安定した状態で保持出来るようにしている。こ
れらの凹部52は、円周面方向の寸法が図1に示すaと
同様の寸法を、軸線(長手)方向の寸法がe、またその
深さは、図1に示すbと同様の寸法とすることが出来
る。ここでeは概ねaに等しい値であるが、これよりも
大きくても小さくてもよい。勿論この凹部52の形状
は、図示のような矩形形状のものに限定されるものでは
なく、コーティング剤の盛り上がり部がクレータ状を形
成することを鑑み、例えば直径が約2mm〜3mm、深
さが約0.2mm〜0.3mm程度の円形断面の凹部と
することも可能である。この実施例では、電極受け入れ
部である凹部52を、図1のようにマグネット素体の全
長にわたって形成する必要がなく、マグネットの磁気特
性の低下を抑えるという効果がある。
【0029】図5は本件発明の第5の実施例について示
している。この実施例に関する円筒形マグネット素体6
0は、凹部62が円筒形マグネット素体60の内表面側
に設けてあることを除けば図4の実施例と実質的に同一
である。この実施例では、電極受け入れ部である凹部6
2を、図1のようにマグネット素体の全長にわたって形
成する必要がなく、更に図2の実施例と同様に電極が該
マグネット素体60の内表面側から当該マグネット素体
60を懸吊保持するときに有利である。この実施例にお
いても、凹部62は、図示のような矩形形状以外に例え
ば直径が約2mm〜3mm、深さが約0.2mm〜0.
3mm程度の円形断面の凹部とすることも可能である。
この実施例は、図4の実施例と同様磁気特性の低下を抑
えるという効果がある。
している。この実施例に関する円筒形マグネット素体6
0は、凹部62が円筒形マグネット素体60の内表面側
に設けてあることを除けば図4の実施例と実質的に同一
である。この実施例では、電極受け入れ部である凹部6
2を、図1のようにマグネット素体の全長にわたって形
成する必要がなく、更に図2の実施例と同様に電極が該
マグネット素体60の内表面側から当該マグネット素体
60を懸吊保持するときに有利である。この実施例にお
いても、凹部62は、図示のような矩形形状以外に例え
ば直径が約2mm〜3mm、深さが約0.2mm〜0.
3mm程度の円形断面の凹部とすることも可能である。
この実施例は、図4の実施例と同様磁気特性の低下を抑
えるという効果がある。
【0030】図6は本件発明の第6の実施例について示
している。この実施例は図4に示す第4の実施例の改良
である。図4に示すマグネット素体50では電極を受け
入れる凹部52が素体50の長手方向中間部の僅かに上
方付近に形成されているが、第6の実施例であるマグネ
ット素体70ではそのような凹部72が該素体70の外
表面側端部に配置されている。これらの凹部72は前記
各実施例と同様な角度関係にあり、かつそれらの寸法は
図4のマグネット素体50の凹部52の寸法と同様の寸
法を有している。この実施例は、図4及び図5の実施例
と同様磁気特性の低下を抑えるという効果がある。この
実施例においても、凹部72は図示のような矩形形状以
外に例えば直径又は短直径が少なくとも約2mm〜3m
m、深さが約0.2mm〜0.3mm程度の半円形又は
楕円形断面の凹部とすることも可能である。
している。この実施例は図4に示す第4の実施例の改良
である。図4に示すマグネット素体50では電極を受け
入れる凹部52が素体50の長手方向中間部の僅かに上
方付近に形成されているが、第6の実施例であるマグネ
ット素体70ではそのような凹部72が該素体70の外
表面側端部に配置されている。これらの凹部72は前記
各実施例と同様な角度関係にあり、かつそれらの寸法は
図4のマグネット素体50の凹部52の寸法と同様の寸
法を有している。この実施例は、図4及び図5の実施例
と同様磁気特性の低下を抑えるという効果がある。この
実施例においても、凹部72は図示のような矩形形状以
外に例えば直径又は短直径が少なくとも約2mm〜3m
m、深さが約0.2mm〜0.3mm程度の半円形又は
楕円形断面の凹部とすることも可能である。
【0031】図7は本件発明の第7の実施例について示
している。この実施例は図5に示す第5の実施例の改良
である。図5に示すマグネット素体60では電極を受け
入れる凹部62が素体60の長手方向中間部の僅かに上
方付近に形成されているが、第7の実施例であるマグネ
ット素体80ではそのような凹部82が該素体80の内
表面側端部に配置されている。これらの凹部82は前記
各実施例と同様な角度関係にあり、かつそれらの寸法は
図5のマグネット素体60の凹部62の寸法と同様の寸
法を有している。この実施例も、図4から図6の実施例
と同様に磁気特性の低下を抑えるという効果がある。こ
の実施例においても、凹部82は図示のような矩形形状
以外に例えば直径又は短直径が少なくとも約2mm〜3
mm、深さが約0.2mm〜0.3mm程度の半円形又
は楕円形断面の凹部とすることも可能である。
している。この実施例は図5に示す第5の実施例の改良
である。図5に示すマグネット素体60では電極を受け
入れる凹部62が素体60の長手方向中間部の僅かに上
方付近に形成されているが、第7の実施例であるマグネ
ット素体80ではそのような凹部82が該素体80の内
表面側端部に配置されている。これらの凹部82は前記
各実施例と同様な角度関係にあり、かつそれらの寸法は
図5のマグネット素体60の凹部62の寸法と同様の寸
法を有している。この実施例も、図4から図6の実施例
と同様に磁気特性の低下を抑えるという効果がある。こ
の実施例においても、凹部82は図示のような矩形形状
以外に例えば直径又は短直径が少なくとも約2mm〜3
mm、深さが約0.2mm〜0.3mm程度の半円形又
は楕円形断面の凹部とすることも可能である。
【0032】図8は本件発明の第8の実施例について示
している。図8において、符号90は図6のマグネット
素体70と図7のマグネット素体80とを合成した形態
の円筒形のマグネット素体を示している。この円筒形マ
グネット素体90は、複数の凹部92を図6の実施例と
同様にマグネット素体90の外表面側端部に、また複数
の凹部94を図7の実施例と同様にマグネット素体90
の内表面側端部に、それぞれ設けてある点で図6及び図
7の実施例と異なっている。ここで凹部92と凹部94
とは、互いに等しい角度だけ偏倚した位置にくるように
配置されている。また、これらの凹部92、94は図6
又は図7に示す凹部72、82に関して述べたと同様の
数及び寸法を有している。この実施例は、図4から図7
の実施例と同様に磁気特性の低下を抑えるという効果が
ある。更に電極を該管状のマグネット素体90の内表面
側からでも外表面側からでも装着することが出来、更に
は一部の電極をマグネット素体90の内表面側にまた残
りの一部の電極を外表面側に装着したい場合にも使用出
来るという利点がある。この実施例においても、凹部9
2、94は図示のような矩形形状以外に例えば直径又は
短直径が少なくとも約2mm〜3mm、深さが約0.2
mm〜0.3mm程度の半円形又は楕円形断面の凹部と
することも可能である。
している。図8において、符号90は図6のマグネット
素体70と図7のマグネット素体80とを合成した形態
の円筒形のマグネット素体を示している。この円筒形マ
グネット素体90は、複数の凹部92を図6の実施例と
同様にマグネット素体90の外表面側端部に、また複数
の凹部94を図7の実施例と同様にマグネット素体90
の内表面側端部に、それぞれ設けてある点で図6及び図
7の実施例と異なっている。ここで凹部92と凹部94
とは、互いに等しい角度だけ偏倚した位置にくるように
配置されている。また、これらの凹部92、94は図6
又は図7に示す凹部72、82に関して述べたと同様の
数及び寸法を有している。この実施例は、図4から図7
の実施例と同様に磁気特性の低下を抑えるという効果が
ある。更に電極を該管状のマグネット素体90の内表面
側からでも外表面側からでも装着することが出来、更に
は一部の電極をマグネット素体90の内表面側にまた残
りの一部の電極を外表面側に装着したい場合にも使用出
来るという利点がある。この実施例においても、凹部9
2、94は図示のような矩形形状以外に例えば直径又は
短直径が少なくとも約2mm〜3mm、深さが約0.2
mm〜0.3mm程度の半円形又は楕円形断面の凹部と
することも可能である。
【0033】また図示していないが、図4の実施例と図
5の実施例とを合成し、それぞれ円筒形マグネット素体
の外表面側と内表面側とに互いに等しい角度だけずらし
て凹部を位置して形成したマグネット素体を使用するこ
とができることは明らかである。この実施例は、図3及
び図8の場合と同様に、電極を該管状のマグネット素体
の内表面側からでも外表面側からでも装着することが出
来、更には一部の電極をマグネット素体の内表面側にま
た残りの一部の電極を外表面側に装着したい場合にも使
用出来るという利点がある。
5の実施例とを合成し、それぞれ円筒形マグネット素体
の外表面側と内表面側とに互いに等しい角度だけずらし
て凹部を位置して形成したマグネット素体を使用するこ
とができることは明らかである。この実施例は、図3及
び図8の場合と同様に、電極を該管状のマグネット素体
の内表面側からでも外表面側からでも装着することが出
来、更には一部の電極をマグネット素体の内表面側にま
た残りの一部の電極を外表面側に装着したい場合にも使
用出来るという利点がある。
【0034】以上の説明では、マグネットが装着される
永久磁石モータとして、シャフト固定でマグネットがヨ
ークを介してハブに装着されるスピンドルモータについ
て述べたが、本件発明は、シャフト回転タイプの永久磁
石モータあるいは鉄製のハブを使用することにより、ヨ
ークを介装しない場合によっても、本件発明によるマグ
ネットを使用することで同様の効果を得ることができ
る。また、永久磁石モータは、図9で説明したアウター
ロータ型に限らず、インナーロータ型にも適用可能なこ
とは明らかである。
永久磁石モータとして、シャフト固定でマグネットがヨ
ークを介してハブに装着されるスピンドルモータについ
て述べたが、本件発明は、シャフト回転タイプの永久磁
石モータあるいは鉄製のハブを使用することにより、ヨ
ークを介装しない場合によっても、本件発明によるマグ
ネットを使用することで同様の効果を得ることができ
る。また、永久磁石モータは、図9で説明したアウター
ロータ型に限らず、インナーロータ型にも適用可能なこ
とは明らかである。
【0035】
【発明の効果】本件発明において、EDコーティングの
際にマグネット素体に当接している電極先端部周りに例
えば高さが約0.1mm、直径約2mmのクレータ状の
凹部を形成する凸部即ち盛り上がり部が発生し、更にそ
の後の補修用のコーティングによってその高さが約0.
2mmに増大しても、本件発明のマグネット素体では、
当該盛り上がり部が、例えば約2mm〜3mmの幅aと
約0.2mm〜0.3mmの深さbとを有する凹部の内
部に発生される。このため、この盛り上がり部は凹部内
に収納された状態にあり、これがマグネットの周面から
半径方向に突き出すことは完全に防止されている。その
ため、本件発明によるマグネットは成形後直ちにヨーク
等へ挿入しても該盛り上がり部がヨーク等に接触するこ
とがなく、マグネットは確実にヨーク等へ密嵌状態で嵌
合することが可能であり、これまでのような作業性の悪
い盛り上がり部除去のための手作業をする必要がなく、
そのため、該手作業による正常な部分の塗装が剥がれる
というような副次的な課題も完全に防止出来る。特に、
凹部をマグネット素体の端面に開口するようにすれば、
マグネット素体の成形金型の構造も比較的簡単になり、
成形が容易になる。
際にマグネット素体に当接している電極先端部周りに例
えば高さが約0.1mm、直径約2mmのクレータ状の
凹部を形成する凸部即ち盛り上がり部が発生し、更にそ
の後の補修用のコーティングによってその高さが約0.
2mmに増大しても、本件発明のマグネット素体では、
当該盛り上がり部が、例えば約2mm〜3mmの幅aと
約0.2mm〜0.3mmの深さbとを有する凹部の内
部に発生される。このため、この盛り上がり部は凹部内
に収納された状態にあり、これがマグネットの周面から
半径方向に突き出すことは完全に防止されている。その
ため、本件発明によるマグネットは成形後直ちにヨーク
等へ挿入しても該盛り上がり部がヨーク等に接触するこ
とがなく、マグネットは確実にヨーク等へ密嵌状態で嵌
合することが可能であり、これまでのような作業性の悪
い盛り上がり部除去のための手作業をする必要がなく、
そのため、該手作業による正常な部分の塗装が剥がれる
というような副次的な課題も完全に防止出来る。特に、
凹部をマグネット素体の端面に開口するようにすれば、
マグネット素体の成形金型の構造も比較的簡単になり、
成形が容易になる。
【0036】また、本発明によるマグネット並びに当該
マグネットを用いた永久磁石モータにおいては、盛り上
がり部が凹部内に完全に収納されることから、マグネッ
トの外表面側に生じた盛り上がり部の塗料が、ヨーク等
への挿入時に削られて剥がれるというような課題を防止
することが出来るとともに、マグネットの内表面側に生
じた場合でも、その盛り上がり部がステータに異常に接
近し磁気特性に変動が生じたりあるいはモータ回転時に
ステータと接触して削られて剥がれるというような課題
も防止できる。特に、凹部を回転部材への嵌合面に形成
すれば、マグネットの回転部材への組み込みにより、凹
部を塞ぐことができ、露出面には凹凸を生じず、塵埃等
の凹部への侵入がないばかりでなく、回転時に凹部によ
る空気抵抗を生じないので円滑な回転が期待できる。
マグネットを用いた永久磁石モータにおいては、盛り上
がり部が凹部内に完全に収納されることから、マグネッ
トの外表面側に生じた盛り上がり部の塗料が、ヨーク等
への挿入時に削られて剥がれるというような課題を防止
することが出来るとともに、マグネットの内表面側に生
じた場合でも、その盛り上がり部がステータに異常に接
近し磁気特性に変動が生じたりあるいはモータ回転時に
ステータと接触して削られて剥がれるというような課題
も防止できる。特に、凹部を回転部材への嵌合面に形成
すれば、マグネットの回転部材への組み込みにより、凹
部を塞ぐことができ、露出面には凹凸を生じず、塵埃等
の凹部への侵入がないばかりでなく、回転時に凹部によ
る空気抵抗を生じないので円滑な回転が期待できる。
【図1】本件発明のマグネットの第1の実施例を示す円
筒形マグネット素体の全体斜視図である。
筒形マグネット素体の全体斜視図である。
【図2】本件発明のマグネットの第2の実施例を示す円
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
【図3】本件発明のマグネットの第3の実施例を示す円
筒形マグネット素体の全体斜視図である。
筒形マグネット素体の全体斜視図である。
【図4】本件発明のマグネットの第4の実施例を示す円
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
【図5】本件発明のマグネットの第5の実施例を示す円
筒形マグネット素体の一部破断の斜視図である。
筒形マグネット素体の一部破断の斜視図である。
【図6】本件発明のマグネットの第6の実施例を示す円
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
【図7】本件発明のマグネットの第7の実施例を示す円
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
【図8】本件発明のマグネットの第8の実施例を示す円
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
筒形マグネット素体の一部斜視図である。
【図9】永久磁石モータの一例としての、公知のスピン
ドルモータの断面図である。
ドルモータの断面図である。
【図10】永久磁石モータの組付けに使用するマグネッ
トを形成するための公知の工程を示す図である。
トを形成するための公知の工程を示す図である。
10 電極 11 コーティング層 12 ピンホール 13 盛り上がり部 20、30、40、50、60、70、80、90 マ
グネット素体 22、32、42、44 溝 52、62、72、82、92、94 凹部
グネット素体 22、32、42、44 溝 52、62、72、82、92、94 凹部
Claims (11)
- 【請求項1】 永久磁石モータにおけるマグネットを形
成する方法であって、磁性粉末を用いて所定の肉厚を有
する円筒形のマグネット素体を形成すること、該マグネ
ット素体の面に凹部からなる複数の電極当接部を形成す
ること、該凹部に電極を当接した状態で該マグネット素
体をコーティング剤を充満した容器内のコーティング剤
溶液中に完全に埋没し、当該電極を介してマグネット素
体を荷電し該マグネット素体へ該コーティング剤を電着
塗装すること、該マグネット素体の電極当接部にコーテ
ィング剤をコーティングすること、の諸工程から成り、 前記凹部が前記電着塗装の際に電極当接部に発生するコ
ーティング剤の盛り上がりを完全に収容できる面積及び
深さを有していることを特徴とする永久磁石モータにお
けるマグネットを形成する方法。 - 【請求項2】 マグネット素体における凹部は少なくと
も当接する電極と同数設けてあることを特徴とする請求
項1に記載の永久磁石モータにおけるマグネットを形成
する方法。 - 【請求項3】 電極が当接する凹部が円筒形マグネット
素体の内表面側及び外表面側の一方もしくは両方に設け
てあることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モー
タにおけるマグネットを形成する方法。 - 【請求項4】 凹部がマグネット素体の周面に設けてあ
ることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モータに
おけるマグネットを形成する方法。 - 【請求項5】 凹部はマグネット素体の周面に配置され
マグネット素体の少なくとも一方の端面に開口している
ことを特徴とする上記請求項1に記載の永久磁石モータ
におけるマグネットを形成する方法。 - 【請求項6】 静止部材と、該静止部材に軸受を介して
回転自在に支持される回転部材と、該静止部材に配設さ
れたステータと、該回転部材の該ステータと径方向に対
向する部位に嵌合された略円筒形状のマグネットとを有
し、上記マグネットは、磁性粉末を用いて成形すること
によって形成されるとともに、電着塗装により表面にコ
ーティング剤の被膜層が形成されており且つ上記マグネ
ットの表面には電着塗装時に電極が当接される複数の凹
部が形成されていることを特徴とする永久磁石モータ。 - 【請求項7】 上記凹部は、少なくとも該マグネットの
一方の端面に開口することを特徴とする請求項6に記載
の永久磁石ルモータ。 - 【請求項8】 上記凹部は、該マグネットの該回転部材
への嵌合面に形成されていることを特徴とする請求項6
に記載の永久磁石モータ。 - 【請求項9】 略円筒形状を有し、永久磁石モータに使
用され、磁性粉末を用いて成形することによって形成さ
れるマグネット素体と、該マグネット素体の表面に形成
され電着塗装時に電極が当接される凹部と、該マグネッ
ト素体の表面に電着塗装により形成されたコーティング
剤の被膜層とを備えたことを特徴とするマグネット。 - 【請求項10】 前記凹部は該マグネット素体の表面に
周方向に等間隔をおいて複数形成されていることを特徴
とする請求項9に記載のマグネット。 - 【請求項11】 上記凹部は、少なくとも該マグネット
の一方の端面に開口することを特徴とする請求項9に記
載のマグネット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095108A JPH10285881A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 永久磁石モータにおけるマグネット及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9095108A JPH10285881A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 永久磁石モータにおけるマグネット及びその形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10285881A true JPH10285881A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14128674
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9095108A Withdrawn JPH10285881A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 永久磁石モータにおけるマグネット及びその形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10285881A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001320842A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 積層コア及びその製造方法 |
| EP1176700A3 (en) * | 2000-07-27 | 2004-02-04 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Embedded magnet type rotor, manufacturing method and mold device |
| CN102723164A (zh) * | 2012-06-04 | 2012-10-10 | 江苏多维科技有限公司 | 一种凹槽形永磁体及包括该永磁体的磁传感器 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9095108A patent/JPH10285881A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001320842A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-16 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 積層コア及びその製造方法 |
| EP1176700A3 (en) * | 2000-07-27 | 2004-02-04 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Embedded magnet type rotor, manufacturing method and mold device |
| US6826824B2 (en) | 2000-07-27 | 2004-12-07 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Embedded magnet type rotor and filling of the same |
| CN102723164A (zh) * | 2012-06-04 | 2012-10-10 | 江苏多维科技有限公司 | 一种凹槽形永磁体及包括该永磁体的磁传感器 |
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