JPH10287629A - トリフェニルメタン系化合物の製造方法 - Google Patents

トリフェニルメタン系化合物の製造方法

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JPH10287629A
JPH10287629A JP11536497A JP11536497A JPH10287629A JP H10287629 A JPH10287629 A JP H10287629A JP 11536497 A JP11536497 A JP 11536497A JP 11536497 A JP11536497 A JP 11536497A JP H10287629 A JPH10287629 A JP H10287629A
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JP
Japan
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group
substituent
compound
general formula
triphenylmethane
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Application number
JP11536497A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Harada
裕昭 原田
Yasuhisa Iwasaki
泰久 岩崎
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Yamamoto Chemicals Inc
Original Assignee
Yamamoto Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高純度のトリフェニルメタン系化合物を高負
荷の廃水生成なしに効率良く製造する。 【解決手段】 一般式Iの化合物と一般式IIの化合物
とを無水酢酸及び鉱酸を用いて反応させて一般式III
のトリフェニルメタン系化合物を製造する方法におい
て、反応混合物と低級アルコールを混合した後、析出物
を分離する方法。 (R、Rは個別に水素または置換基を有してもよい
アルキル基を示し、またはRとRは連結して結合す
る窒素原子とともに複素環を形成してもよい。Rは水
素、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有して
もよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアミノ基ま
たはハロゲンを示す。) (R、Rは個別に一般式IのRと同様の基を示
す。) (R〜Rは一般式I、IIにおけるものと同じ)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトリフェニルメタン
系化合物の新規な製造方法に関する。詳細には、トリフ
ェニルメタン系化合物を、廃水問題が少なく、簡便な操
作で、高純度・高収率に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリフェニルメタン系化合物は、感圧紙
・感熱紙や、フォトレジストドライフィルム用の発色剤
等として広く使用されている。
【0003】一般式(III)で表されるトリフェニル
メタン系化合物の代表的な製造ルートとして、一般式
(I)で表される化合物と一般式(II)で表される化
合物とを脱水性物質を用いて反応させる方法がある。
【0004】
【化4】
【0005】
【化5】
【0006】
【化6】 (式(I)〜式(III)において、R1,R2は個別に
水素原子または置換基を有してもよいアルキル基を示
し、またR1とR2は連結して、結合する窒素原子ととも
に複素環を形成してもよい。R3,R4,R5は個別に水
素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有
してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアミノ
基またはハロゲン原子を示す。)
【0007】例えば、特公昭41−11991号公報で
は、実施例1において、2−クロロ−4−N,N−ジメ
チルアミノベンズアルデヒドと2−(N−メチルアニリ
ノ)エタノ−ルとをイソプロパノ−ル中、濃硫酸と尿素
を用いて反応している。また、特開昭58−96046
号公報では、合成例1において、4−ジメチルアミノベ
ンズアルデヒドとN−メチル−N−p−ベンジルアニリ
ンとを、濃塩酸及び等量の水を用いて反応している。
【0008】その他に、4−ジメチルアミノベンズアル
デヒドとN,N−ジメチルアニリンとを反応試剤兼有機
溶媒として無水酢酸、触媒として鉱酸(硫酸、リン酸、
塩酸)を用いて反応する方法があり、工業的に広く実施
されている。
【0009】しかしながら、これらの従来法はいずれも
反応終了後、反応混合物に苛性ソ−ダ等のアルカリ水溶
液を添加してアルカリ性として生成物を取り出す方法で
あり、高負荷の廃水が大量に出る問題点があり、また得
られる生成物の純度も必ずしも満足できるものではな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、大量
の高負荷廃水を生じず、従って工業的規模での生産に適
し、かつ高純度、高収率にトリフェニルメタン系化合物
を製造する方法を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来の製造方法のごとく
反応終了後、反応混合物に苛性ソ−ダ等のアルカリ水溶
液を添加してアルカリ性として生成物を取り出す方法で
は、どうしても高負荷の廃水を大量に生じるのは避けら
れない。我々は近年の環境問題を鑑み、廃水負荷を低減
する製造方法を鋭意研究した結果、反応終了後の反応混
合物に低級アルコ−ルを添加すると、意外にも顕著な析
出物があり、これを分離することにより高純度のトリフ
ェニルメタン系化合物が高収率で得られることを見い出
した。
【0012】すなわち本発明は、一般式(I)で表され
る化合物と一般式(II)で表される化合物を無水酢酸
及び鉱酸を用いて反応させて一般式(III)で表され
るトリフェニルメタン系化合物を製造する方法におい
て、反応混合物と低級アルコールを混合した後、析出物
を分離することを特徴とする、一般式(III)で表さ
れるトリフェニルメタン系化合物の製造方法に関する。
【0013】
【化7】 (式中、R1,R2は個別に水素原子または置換基を有し
てもよいアルキル基を示し、またR1とR2は連結して、
結合する窒素原子とともに複素環を形成してもよい。R
3は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換
基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよい
アミノ基またはハロゲン原子を示す。)
【0014】
【化8】 (式中、R4,R5は個別に水素原子、置換基を有しても
よいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、
置換基を有してもよいアミノ基またはハロゲン原子を示
す。)
【0015】
【化9】 前記一般式(I)で表されるアニリン系化合物におい
て、R1,R2は個別に水素原子または置換基を有しても
よいアルキル基を示し、またR1とR2は連結して、結合
する窒素原子とともに複素環を形成してもよいが、
1,R2が置換基を有してもよいアルキル基であるもの
としては、置換基を有してもよい炭素数1〜8の直鎖、
分岐または環状アルキル基が好ましく、炭素数1〜5の
直鎖または分岐アルキル基が特に好ましい。また置換基
としてはアルコキシ基、アミノ基、ジアルキルアミノ
基、水酸基が好ましい。
【0016】これらの具体例としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、neo−ペ
ンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、sec−ヘキシル基、2−エチルブチル
基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、tert−ヘ
プチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n
−デシル基、n−ドデシル基、パルミチル基、ステアリ
ル基、2−メトシキエチル基、2−エトキシエチル基、
3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、2
−アミノエチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピル
基、4−(ジエチルアミノ)ブチル基、ヒドロキシエチ
ル基等が挙げられる。
【0017】R1,R2が連結して、結合する窒素原子と
ともに形成する複素環としては、ピロリジノ基、ピペリ
ジノ基、モルホリノ基、ピペラジノ基が好ましい。
【0018】R3は水素原子、置換基を有してもよいア
ルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基
を有してもよいアミノ基またはハロゲン原子であるが、
3が置換基を有してもよいアルキル基であるものとし
ては、置換基を有してもよい炭素数1〜8の直鎖、分岐
または環状アルキル基が好ましく、炭素数1〜5の直鎖
または分岐アルキル基が特に好ましい。また置換基とし
てはアルコキシ基、アミノ基、ジアルキルアミノ基、水
酸基が好ましい。
【0019】これらの具体例としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、neo−ペ
ンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、sec−ヘキシル基、2−エチルブチル
基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、tert−ヘ
プチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n
−デシル基、n−ドデシル基、パルミチル基、ステアリ
ル基、2−メトシキエチル基、2−エトキシエチル基、
3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、2
−アミノエチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピル
基、4−(ジエチルアミノ)ブチル基、ヒドロキシエチ
ル基等が挙げられる。
【0020】R3が置換基を有してもよいアルコキシ基
であるものとしては、置換基を有してもよい炭素数1〜
8の直鎖または分岐アルコキシ基が好ましく、炭素数1
〜4のアルコキシ基が特に好ましい。また置換基として
はアルコキシ基、アミノ基、ジアルキルアミノ基が好ま
しい。
【0021】これらの具体例としては、メトキシ基、エ
トキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ
基、n−ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、sec
−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチ
ルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、sec−ヘキシル
オキシ基、2−エチルブチルオキシ基、シクロヘキシル
オキシ基、n−オクチルオキシ基、n−デシルオキシ
基、2−メトキシエトキシ基、2−エトキシエトキシ
基、3−エトキシプロピルオキシ基、4−メトキシブチ
ルオキシ基、2−ジメチルアミノエトキシ基、3−ジエ
チルアミノプロピルオキシ基等が挙げられる。
【0022】R3が置換基を有してもよいアミノ基であ
る場合の置換基としては、アルキル基、アルコキシアル
キル基またはジアルキルアミノアルキル基が好ましく、
特に炭素数1〜5個のアルキル基が好ましい。またこの
置換基が互いに連結して、結合する窒素原子とともに複
素環を形成してもよい。これら置換基を有してもよいア
ミノ基の具体例としては、アミノ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ
イソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジイ
ソブチルアミノ基、ジ−n−ペンチルアミノ基、ジ−s
ec−ペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジ
−n−ヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ基、
ジ−n−ドデシルアミノ基、N−メチル−N−エチルア
ミノ基、N−メチル−N−n−プロピルアミノ基、N−
エチル−N−n−ブチルアミノ基、N−メチル−N−イ
ソプロピルアミノ基、N−エチル−N−n−ペンチルア
ミノ基、N−メチル−N−イソペンチルアミノ基、N−
メチル−N−n−ヘキシルアミノ基、N−エチル−N−
n−ヘキシルアミノ基、N−n−プロピル−N−シクロ
ヘキシルアミノ基、N−n−ブチル−N−n−オクチル
アミノ基、ジ(2−エトキシエチル)アミノ基、ジ(3
−メトキシプロピル)アミノ基、N−メチル−N−(2
−エトキシエチル)アミノ基、N−エチル−N−(3−
プロピルオキシプロピル)アミノ基、N,N−ビス
[(ジエチルアミノ)エチル]アミノ基、ピペリジノ
基、ピロリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基等が挙
げられる。
【0023】R3がハロゲン原子であるものとしては、
塩素、フッ素、臭素が好ましく、特に塩素が好ましい。
【0024】一般式(I)で表される化合物としては、
中でもR1,R2が個別に水素原子または置換基を有して
もよい炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状アルキル基
であるか、あるいはR1とR2が連結して形成されたピロ
リジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基またはピペラジ
ノ基であり、かつR3が水素原子、置換基を有してもよ
い炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状アルキル基、置
換基を有してもよい炭素数1〜8の直鎖または分岐アル
コキシ基、アミノ基、置換基としてアルキル基、アルコ
キシアルキル基またはジアルキルアミノアルキル基を有
するかまたはこれら置換基が連結して生成した複素環で
ある置換アミノ基、塩素、フッ素もしくは臭素であるも
のが好ましい。
【0025】とりわけ、R1,R2が水素原子または炭素
数1〜5の直鎖または分岐アルキル基であるか、あるい
はR1とR2が連結して形成されたピロリジノ基またはピ
ペリジノ基であり、かつR3が水素原子であるものが、
特に好ましい。
【0026】一般式(I)のアニリン系化合物の具体例
としては、例えばN,N−ジメチルアニリン、N,N−
ジエチルアニリン、N,N−ジ−n−プロピルアニリ
ン、N,N−ジメチル−m−アニシジン、N,N−ジメ
チル−m−フェネチジン、N,N−ジメチル−m−トル
イジン、N,N−ジエチル−m−アニシジン、N,N−
ジエチル−m−フェネチジン、N,N−ジエチル−m−
トルイジン、1−フェニルピペリジン、N,N,N’,
N’−テトラメチル−1,4−フェニレンジアミノ、2
−クロロ−N,N−ジエチルアニリン等が挙げられる。
【0027】前記一般式(II)で表される芳香族アル
デヒド化合物において、R4,R5は個別に水素原子、置
換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよい
アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基また
はハロゲン原子であるが、R4,R5が置換基を有しても
よいアルキル基であるものとしては、置換基を有しても
よい炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状アルキル基が
好ましく、炭素数1〜5の直鎖または分岐アルキル基が
特に好ましい。また置換基としてはアルコキシ基、アミ
ノ基、ジアルキルアミノ基、水酸基が好ましい。
【0028】これらの具体例としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、neo−ペ
ンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、sec−ヘキシル基、2−エチルブチル
基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、tert−ヘ
プチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n
−デシル基、n−ドデシル基、パルミチル基、ステアリ
ル基、2−メトシキエチル基、2−エトキシエチル基、
3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、2
−アミノエチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピル
基、4−(ジエチルアミノ)ブチル基、ヒドロキシエチ
ル基等が挙げられる。
【0029】R4,R5が置換基を有してもよいアルコキ
シ基であるものとしては、置換基を有してもよい炭素数
1〜8の直鎖または分岐アルコキシ基が好ましく、炭素
数1〜4のアルコキシ基が特に好ましい。また置換基と
してはアルコキシ基、アミノ基、ジアルキルアミノ基が
好ましい。
【0030】これらの具体例としては、メトキシ基、エ
トキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ
基、n−ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、sec
−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチ
ルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、sec−ヘキシル
オキシ基、2−エチルブチルオキシ基、シクロヘキシル
オキシ基、n−オクチルオキシ基、n−デシルオキシ
基、2−メトキシエトキシ基、2−エトキシエトキシ
基、3−エトキシプロピルオキシ基、4−メトキシブチ
ルオキシ基、2−ジメチルアミノエトキシ基、3−ジエ
チルアミノプロピルオキシ基等が挙げられる。
【0031】R4,R5が置換基を有してもよいアミノ基
である場合の置換基としては、アルキル基、アルコキシ
アルキル基またはジアルキルアミノアルキル基が好まし
く、特に炭素数1〜5個のアルキル基が好ましい。また
この置換基が互いに連結して、結合する窒素原子ととも
に複素環を形成してもよい。これら置換基を有してもよ
いアミノ基の具体例としては、アミノ基、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、
ジイソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ
イソブチルアミノ基、ジ−n−ペンチルアミノ基、ジ−
sec−ペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、
ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジ−n−オクチルアミノ
基、ジ−n−ドデシルアミノ基、N−メチル−N−エチ
ルアミノ基、N−メチル−N−n−プロピルアミノ基、
N−エチル−N−n−ブチルアミノ基、N−メチル−N
−イソプロピルアミノ基、N−エチル−N−n−ペンチ
ルアミノ基、N−メチル−N−イソペンチルアミノ基、
N−メチル−N−n−ヘキシルアミノ基、N−エチル−
N−n−ヘキシルアミノ基、N−n−プロピル−N−シ
クロヘキシルアミノ基、N−n−ブチル−N−n−オク
チルアミノ基、ジ(2−エトキシエチル)アミノ基、ジ
(3−メトキシプロピル)アミノ基、N−メチル−N−
(2−エトキシエチル)アミノ基、N−エチル−N−
(3−プロピルオキシプロピル)アミノ基、N,N−ビ
ス[(ジエチルアミノ)エチル]アミノ基、ピペリジノ
基、ピロリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基等が挙
げられる。
【0032】R4,R5がハロゲン原子であるものとして
は、塩素、フッ素、臭素が好ましく、特に塩素が好まし
い。
【0033】一般式(II)で表される化合物として
は、中でもR4,R5が個別に水素原子、置換基を有して
もよい炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状アルキル
基、置換基を有してもよい炭素数1〜8の直鎖または分
岐アルコキシ基、アミノ基、置換基としてアルキル基、
アルコキシアルキル基またはジアルキルアミノアルキル
基を有するかまたはこれら置換基が連結して生成した複
素環である置換アミノ基、塩素、フッ素もしくは臭素で
あるものが好ましい。
【0034】とりわけ、R5が水素原子で、R4が水素原
子、炭素数1〜5の直鎖または分岐アルキル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基、アミノ基、炭素数1〜5個のア
ルキル基で置換されたアミノ基、ピペリジノ基、ピロリ
ジノ基または塩素であるものが、特に好ましい。
【0035】一般式(II)の芳香族アルデヒド化合物
の具体例としては、例えばベンズアルデヒド、4−ジメ
チルアミノベンズアルデヒド、4−ジエチルアミノベン
ズアルデヒド、4−ジ−n−プロピルアミノベンズアル
デヒド、2−クロロ−4−ジメチルアミノベンズアルデ
ヒド、4−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルベ
ンズアルデヒド、2−クロロベンズアルデヒド、2−エ
トキシ−ベンズアルデヒド、2−(2−ジメチルアミノ
エトキシ)ベンズアルデヒド等が挙げられる。
【0036】本発明の製造方法において、まず、前記一
般式(I)で表される化合物と前記一般式(II)で表
される化合物とを無水酢酸及び鉱酸を用いて反応させて
反応混合物を得る。
【0037】一般式(I)で表される化合物と一般式
(II)で表される化合物の使用量は、一般式(I)の
化合物を一般式(II)の化合物の2倍モル以上、好ま
しくは2〜4倍モル使用する。
【0038】無水酢酸は脱水剤兼溶媒として用いられ、
その使用量は一般式(II)で表される化合物の等モル
以上、好ましくは1.5〜4倍モルである。
【0039】鉱酸としては硫酸、塩酸、リン酸が好まし
く用いられ、その使用量は一般式(II)の化合物の
0.05倍モル以上、好ましくは0.08〜0.2倍モ
ルである。
【0040】反応温度は50〜100℃、好ましくは6
0〜95℃である。反応温度が50℃より低いと反応完
結に長時間を要し、また100℃より高いと副生成物が
増加して収率が低下する傾向がある。
【0041】反応時間は反応温度に依存するが、一般的
には1〜24時間、好ましくは2〜18時間である。反
応時間が1時間より短いと反応が完結しない場合があ
り、24時間より長いと副生成物が増加する傾向があ
る。
【0042】反応終了後、反応混合物に低級アルコール
を混合することにより、前記一般式(III)で表され
るトリフェニルメタン系化合物が析出する。
【0043】低級アルコールとしては、炭素数1〜4の
脂肪族炭化水素系アルコールが用いられ、具体例として
は、例えばメタノール、エタノール、n−プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール等が挙げられるが、と
りわけメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ルが経済性や目的物の収率が高い点で特に好ましい。
【0044】なお、炭素数5以上のアルコール類、例え
ばn−ペンタノール等も本発明の方法において使用可能
であるが、得られる一般式(III)のトリフェニルメ
タン系化合物の収率が低下する傾向がある。
【0045】低級アルコールの使用量は、原料として使
用した一般式(II)の芳香族アルデヒド化合物の量の
等倍〜4倍容量であり、好ましくは1.5〜3倍容量で
ある。使用量が一般式(II)の化合物使用量の等倍量
より少ないと濾過による分離等の操作が行いにくく、4
倍容量より多く使用しても特に利点はない。
【0046】なお、反応混合物に低級アルコールを混合
する操作は、多少発熱する傾向があるので、反応終了後
の反応混合物を室温近くまで冷却した後に、低級アルコ
ールを添加する方法が好ましい。
【0047】低級アルコールを添加後、好ましくは1時
間程度撹拌することで、不純物が除かれた一般式(II
I)のトリフェニルメタン系化合物が分散・析出するの
で、これを濾過等の通常の操作で分離することができ
る。
【0048】かくして得られた一般式(III)の化合
物は、このままでも十分目的の用途に使用し得る純度を
有しているが、より高純度の製品を得るために、更に、
水と、水と層分離する有機溶媒とを用いて精製すること
ができる。
【0049】水と層分離する有機溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、クロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン、ブロムナフタレン等の芳
香炭系有機溶媒、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オ
クタン、n−デカン、ジクロルエタン、テトラクロルエ
タン等の脂肪族系有機溶媒、シクロヘキサン等の脂環族
系有機溶媒を用いることができるが、芳香族系有機溶媒
が好ましく、中でもトルエンが特に好ましい。
【0050】水の使用量は、精製しようとする一般式
(III)の化合物の0.2倍〜3倍容量である。
【0051】水と層分離する有機溶媒の使用量は、精製
しようとする一般式(III)の化合物の2倍〜10倍
容量である。
【0052】精製操作においては、精製しようとする一
般式(III)の化合物と、水と、水と層分離する有機
溶媒を、好ましくは加熱下に撹拌することにより、高純
度の一般式(III)の化合物が有機溶媒層に抽出され
る。加熱温度は60℃〜95℃、好ましくは70℃〜環
流温度である。加熱時間は15分〜3時間、好ましくは
30分〜2時間である。
【0053】この精製操作において、少量のアルカリを
併用する方が、精製効果をより高くするために好まし
い。アルカリとしては、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソ
ーダ等が使用できるが、苛性ソーダが特に好ましい。
【0054】得られた有機溶媒溶液を分取し、有機溶媒
を留去して濃縮することにより、精製された一般式(I
II)の化合物が析出してくる。これを濾過し、メタノ
ール等の低級アルコール類で洗浄することにより、高純
度の一般式(III)で表されるトリフェニルメタン系
化合物を得ることができる。
【0055】本発明の方法により、一般式(I)の化合
物と一般式(II)の化合物とを無水酢酸及び鉱酸を用
いて反応して得られた反応混合物に低級アルコールを混
合し、一般式(III)の化合物を分離することで、反
応副生物は低級アルコールに溶解して除かれる。このた
め従来の製造方法のような高負荷の廃水を全く生じない
か、あるいは更に水と、水と層分離する有機溶媒を使用
して精製した場合でも生じる廃水の負荷及び量が非常に
少ない。副生物を含んだ低級アルコールは焼却、蒸留等
の処理を行うことができる。
【0056】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例になんら限定され
るものではない。
【0057】実施例1 ジメチルアニリン70.5g、p−ジメチルアミノベン
ズアルデヒド43.3g、無水酢酸60g、濃硫酸2.
8gを撹拌下、90−95℃で3時間反応した。40℃
に冷却し、メタノール80mlを添加し、1時間撹拌し
た。析出物を濾過し、メタノール50mlで3回洗浄
し、乾燥した。収量は84.3gであった。この物をト
ルエン400ml、水25ml、苛性ソーダ2.5gと
ともに80℃で1時間撹拌後、トルエン層を分取し、湯
洗し、これよりトルエン250mlを留去し、冷却し
た。トルエン層を分離した後の水層のCODは550p
pmであった。析出物を濾過し、メタノール50mlで
2回洗浄し、乾燥した。白色の針状結晶76.2g(収
率70.3%)を得た。このものの高速液体クロマトグ
ラフィーによる純度は、99.8%であった。
【0058】比較例1 ジメチルアニリン70.5g、p−ジメチルアミノベン
ズアルデヒド43.3g、無水酢酸60g、濃硫酸2.
8gを撹拌下、90−95℃で3時間反応した。40℃
に冷却し、トルエン400ml、20%苛性ソーダ溶液
280gを順次添加し、80℃で1時間撹拌した。トル
エン層を分取し、湯洗し、これよりトルエン250ml
を留去し、冷却した。トルエン層を分離した後の水層の
CODは37,600ppmであった。析出物を濾過
し、メタノール50mlで4回洗浄し、乾燥した。白色
の粉末75.9g(収率70.0%)を得た。このもの
の高速液体クロマトグラフィーによる純度は、98.3
%であった。
【0059】実施例2 ジメチルアニリン70.5g、p−ジメチルアミノベン
ズアルデヒド43.3g、無水酢酸60g、濃硫酸2.
8gを撹拌下、90−95℃で3時間反応した。40℃
に冷却し、イソプロパノール80mlを添加し、1時間
撹拌した。析出物を濾過し、イソプロパノール50ml
で3回洗浄し、乾燥した。収量は82.5gであった。
この物をトルエン400ml、水25ml、苛性ソーダ
2.5gとともに80℃で1時間撹拌後、トルエン層を
分取し、湯洗し、これよりトルエン250mlを留去
し、冷却した。トルエン層を分離した後の水層のCOD
は560ppmであった。析出物を濾過し、イソプロパ
ノール50mlで2回洗浄し、乾燥した。白色の針状結
晶74.5g(収率68.7%)を得た。このものの高
速液体クロマトグラフィーによる純度は、99.7%で
あった。
【0060】実施例3 ジメチルアニリン80g、p−ジエチルアミノベンズア
ルデヒド51.4g、無水酢酸80g、濃硫酸3.0g
を撹拌下、80−85℃で8時間反応した。40℃に冷
却し、メタノール150mlを添加し、1時間撹拌し
た。析出物を濾過し、メタノール50mlで3回洗浄
し、乾燥した。収量は88.8gであった。この物をト
ルエン400ml、水25ml、固形苛性ソーダ2.5
gとともに80℃で1時間撹拌後、トルエン層を分取
し、湯洗し、これよりトルエン200mlを留去し、冷
却した。トルエン層を分離した後の水層のCODは56
0ppmであった。析出物を濾過し、メタノール80m
lで洗浄し、乾燥した。鱗片状の白色結晶75.8g
(収率65.0%)を得た。このものの高速液体クロマ
トグラフィーによる純度は、99.5%であった。
【0061】
【発明の効果】本発明の製造方法により、高純度のトリ
フェニルメタン系化合物を、高負荷の廃水を生じること
なしに、効率良く製造できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表される化合物と一般式
    (II)で表される化合物を無水酢酸及び鉱酸を用いて
    反応させて一般式(III)で表されるトリフェニルメ
    タン系化合物を製造する方法において、反応混合物と低
    級アルコールを混合した後、析出物を分離することを特
    徴とする、一般式(III)で表されるトリフェニルメ
    タン系化合物の製造方法。 【化1】 (式中、R1,R2は個別に水素原子または置換基を有し
    てもよいアルキル基を示し、またR1とR2は連結して、
    結合する窒素原子とともに複素環を形成してもよい。R
    3は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換
    基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよい
    アミノ基またはハロゲン原子を示す。) 【化2】 (式中、R4,R5は個別に水素原子、置換基を有しても
    よいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、
    置換基を有してもよいアミノ基またはハロゲン原子を示
    す。) 【化3】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5は式(I)、式(II)
    におけるものと同じものを示す。)
  2. 【請求項2】 鉱酸が硫酸、塩酸及びリン酸から選ばれ
    る少なくとも1種である、請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】 低級アルコールがメタノールである、請
    求項1または2の製造方法。
  4. 【請求項4】 分離した一般式(I)のトリフェニルメ
    タン系化合物を更に、水と、水と層分離する有機溶媒と
    を用いて精製する、請求項1〜3の製造方法。
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