JPH10287732A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH10287732A
JPH10287732A JP9110126A JP11012697A JPH10287732A JP H10287732 A JPH10287732 A JP H10287732A JP 9110126 A JP9110126 A JP 9110126A JP 11012697 A JP11012697 A JP 11012697A JP H10287732 A JPH10287732 A JP H10287732A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
hydride
hydrogenated hydrocarbon
norbornene
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP9110126A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Ishimoto
司 石本
Takumi Okazaki
巧 岡崎
Takashi Ogasawara
貴士 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP9110126A priority Critical patent/JPH10287732A/ja
Publication of JPH10287732A publication Critical patent/JPH10287732A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノルボルネン系モノマーの開環重合体の水素
化物をベース樹脂としてなり、薄肉精密成形性に優れ、
ベース樹脂と同様の高いTgを有し、かつ相溶性、加熱
安定性のよい樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ノルボルネン系モノマーの開環重合体の
水素化物、および180℃において24時間放置した場
合にもガードナーカラー1以下を呈する軟化点105〜
135℃の水素化炭化水素樹脂を含んでなる樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物に関す
る。本発明の樹脂組成物は各種光学用透明基材に利用で
き、たとえば、光ディスク基材(基板、ハブ、スペーサ
ー等)レンズ、光ファイバー、発光ダイオード用封止
材、各種カバー用ガラス、窓ガラス、アイロンの水タン
ク、電子レンジ用品、液晶表示用基板、プリント基板、
透明導電性シート、フィルム、注射器、ピペット、アニ
マルゲージ、ハウジング類、フィルム、ヘルメット等に
用いることができる。
【0002】
【従来の技術】ノルボルネン系モノマーの開環重合体の
水素化物は、透明な熱可塑性樹脂であり、またTgが高
く耐熱性に優れていることから、従来より、光学用材料
として光ディスクなどの光学用透明基板等に用いられて
いる。
【0003】かかる光学用透明基板は一般に射出成形に
より薄肉精密成形するため、溶融破断(メルトフラクチ
ャー)を低減して、射出時の樹脂温度を高めて樹脂粘度
を十分に低下させなくてはならない。また、厚みが薄い
ため、シリンダー内の滞留時間が長くなり過度の熱履歴
を受けやすい。そのため、樹脂の分解や劣化を生じ、得
られる製品の機械強度の低下を招き、さらには着色、焼
け焦げが混入する等の問題があった。また、射出成形で
得られた基板中に微小なボイドが発生したり、基板表面
にフラッシュといわれる曇りを生じる現象やシルバース
トリークといわれる銀色の条痕が発生するという問題が
あった。
【0004】この問題を解決するため、ノルボルネン系
モノマーの開環重合体の水素化物に、分子量200〜3
000の常温で液状の炭化水素化合物を配合して樹脂を
可塑化させることにより、薄肉精密成形性を改良した樹
脂組成物が提案されている(特開昭63−23102号
公報)。しかし、この樹脂組成物では、低分子量の液状
の炭化水素化合物を使用しているため、樹脂組成物の強
度やTgが、ノルボルネン系モノマーの開環重合体の水
素化物に比べて低く、また樹脂組成物の表面に炭化水素
化合物がブリードするという問題がある。また、ノルボ
ルネン系モノマーの開環重合体の水素化物に、軟化点8
0℃以上の淡色の炭化水素樹脂を配合した樹脂組成物も
提案されている(特開平3−12448号公報)。この
樹脂組成物によれば、前記問題をある程度は解決でき
る。しかし、この方法によっても得られる樹脂組成物の
Tgが低下したり、相溶性が不十分であったり、加熱安
定性の低下等の問題があり、満足できる樹脂組成物が得
られているとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ノルボルネ
ン系モノマーの開環重合体の水素化物をベース樹脂とし
てなり、薄肉精密成形性に優れ、ベース樹脂と同様の高
いTgを有し、かつ相溶性、加熱安定性のよい樹脂組成
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ノルボネン系モノ
マーの開環重合体の水素化物に、以下に示す特定の軟化
点を有する特定の水素化炭化水素樹脂を配合した樹脂組
成物によれば、上記目的を達成できることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、ノルボルネン系モノ
マーの開環重合体の水素化物、および180℃において
24時間放置した場合にもガードナー1以下を呈する軟
化点105〜135℃の水素化炭化水素樹脂を含んでな
る樹脂組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のノルボルネン系モノマー
の開環重合体の水素化物は、通常の方法によりノルボル
ネン系モノマーを重合したものを、通常の方法で水素化
することにより得られる。
【0009】ノルボルネン系モノマーとしては、例え
ば、ノルボルネン、ジメタノオクタヒドロナフタレン、
トリメタノドデカヒドロアントラセン、およびそれらの
アルキル置換体、アルキリデン置換体;ジシクロペンタ
ジエン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジエン、ジメ
タノオクタヒドロベンゾインデン、ジメタノデカヒドロ
ベンゾインデン、ジメタノデカヒドロフルオレン、およ
びそれらのアルキル置換体等を挙げることができる。ま
た、これらのノルボルネン系モノマーは、ハロゲン原
子、エステル型残基、エーテル型残基、シアノ基等の極
性の置換基を有するものであってもよい。これらのノル
ボネン系モノマーは、それぞれ単独で使用しても良い
が、2種以上組み合わせて使用することもできる。ノル
ボネン系モノマーの開環重合体およびその水素化物のT
gを100℃以上とするためには、これらのノルボルネ
ン系モノマーの中でも4環体または5環体のものを使用
するか、またはこれらを主成分とし2環体や3環体のモ
ノマーと併用するのが好ましい。
【0010】また、ノルボネン系モノマーに加えて、共
重合成分として、他のシクロオレフィン類、例えば、シ
クロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロ
ヘプテン、シクロオクテン、5,6−ジヒドロジシクロ
ペンタジエン等を併用することもできる。共重合成分
は、ノルボルネン系モノマーの開環重合体を構成するモ
ノマー総重量の、通常、30重量%以下の範囲で用いる
ことができる。
【0011】ノルボネン系モノマーの重合法は特に制限
されないが、重合触媒として周知のメタセシス触媒を使
用してするのが好ましい。メタセシス触媒としては、例
えば、IV族〜VII族の遷移金属化合物とI族〜III族の有
機金属化合物を組み合わせた触媒系やVIII族金属ハロゲ
ン化物とアルコールの組み合わせたもの、それら金属の
様々な錯体、金属カルベン等を挙げることができる。こ
のような重合触媒のなかでも、四ハロゲン化チタンなど
の遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物などの有機
金属を含む触媒系や、これに脂肪族または芳香族三級ア
ミンなどの第三成分を組み合わせた触媒系が好ましい。
【0012】重合は、溶媒を用いなくても可能である
が、通常は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水
素、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素、ジクロルエ
タンなどのハロゲン化炭化水素等の不活性有機溶媒中で
実施される。また、通常、重合温度は、−20℃〜10
0℃、重合圧力は、0〜5kg/cm2 の範囲から選択
される。また、重合にあたっては、分子量調節剤とし
て、非環式オレフィンを用いてもよい。非環式オレフィ
ンとしては1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン等
のα−オレフィンが好ましい。
【0013】ノルボルネン系モノマーの開環重合体は、
その水素化物を光学用透明基板の材料に用いる場合は、
通常、Tgが100℃以上が好ましい。Tgの下限とし
ては120℃、さらには140℃がより好ましく、上限
としては200℃、さらには180℃がより好ましい。
重量平均分子量は1万程度以上、好ましくは2〜20万
である。
【0014】ノルボルネン系モノマーの開環重合体の水
素化法は特に制限されないが、通常、水素化触媒の存在
下で行なう。水素化触媒としては、オレフィン化合物の
水素化に一般に使用されている各種のものを使用でき
る。例えば、ウィルキンソン錯体、酢酸コバルト/トル
エチルアルミニウム、ニッケルアセチルアセトナート/
トリイソブチルアルミニウム、パラジウム−カーボン、
ルテニウム−カーボン、ニッケル−けいそう土等を挙げ
ることができる。水素化反応は、触媒の種類により均一
系または不均一系で、通常1〜200kg/cm2 程度
の水素圧下、0〜250℃程度の温度条件下で行う。
【0015】ノルボルネン系モノマーの開環重合体の水
素化率は、得られる水素化物の耐熱劣化性、耐光劣化性
などの観点から、オレフィン性二重結合の90%以上、
好ましくは95%以上、特に好ましくは99%以上とす
る。こうして得られたノルボルネン系モノマーの開環重
合体の水素化物は実質的に非晶性であり、透明性、寸法
安定性、耐熱性、吸水性に優れ、透湿性がほとんど認め
られない。
【0016】本発明では、前記ノルボルネン系モノマー
の開環重合体の水素化物に、180℃において24時間
放置した場合にもガードナーカラー1以下を呈する水素
化炭化水素樹脂を配合して樹脂組成物を製造する。18
0℃において24時間放置した場合にもガードナーカラ
ー1以下を呈するとは、加熱安定性に優れていることを
意味する。本発明の水素化炭化水素樹脂は、各種の炭化
水素樹脂を水素化したものであって、かかる加熱安定性
を有するものである。なお、本発明の水素化炭化水素樹
脂は常温においてもガードナーカラー1以下を呈する。
好ましくは常温においてハーゼンカラー50以下を呈す
る水素化炭化水素樹脂である。
【0017】前記加熱安定性に優れる水素化炭化水素樹
脂としては、芳香環の水素化率が90%以上のC9系石
油樹脂の水素化物があげられる。かかるC9系石油樹脂
は、ナフサのクラッキングにより得られたC9留分中の
重合性モノマーをカチオン重合して得られる。なお、C
9留分中には、通常、重合性モノマーとして、ビニルト
ルエン、インデンをそれぞれ40重量%程度含み、残り
20重量%程度がスチレン、αメチルスチレン、その他
高沸点の化合物等からなる。C9系石油樹脂の芳香環の
水素化率を90%以上とするのは、C9系石油樹脂が加
熱安定性を満足し、また得られる樹脂組成物を無色透明
にするためである。
【0018】また、加熱安定性に優れる水素化炭化水素
樹脂としては、重合モノマー成分としてビニルトルエン
を50重量%以上インデンを20重量%未満含有するビ
ニルトルエンリッチなC9系石油樹脂の水素化物があげ
られる。かかるビニルトルエンリッチなC9系石油樹脂
は、通常のC9留分を蒸留することにより、C9留分の
インデン類や高沸点の化合物等を除去し、重合性モノマ
ー中のビニルトルエン含有量が50重量%以上で、イン
デンの含有量が20重量%以下になるように調製したも
のをカチオン重合することにより得られる。ビニルトル
エン含有量は、好ましくは55重量%以上、より好まし
くは60重量%以上であり多い程よく、インデンの含有
量は好ましくは15重量%以下であり少ない程よい。ビ
ニルトルエンリッチなC9系石油樹脂の水素化率は特に
制限されず、必ずしも芳香環の水素化率が90%以上で
ある必要はない。ノルボルネン系モノマーの開環重合体
の水素化物との相溶性の点からすれば芳香環の水素化率
は30〜90%とするのが好ましい。通常のC9留分よ
りもビニルトルエン含有量が多く、インデン含有量が少
ない場合には、芳香環の水素化率低くても、色調、加熱
安定性が良くなるのは、インデンの単独重合体の方がビ
ニルトルエン単独重合体よりも加熱により着色し易いこ
と、さらにはインデンの沸点よりも高沸点側の留分に
は、構造的には同定されていないが着色成分や熱的安定
性に劣る含まれる可能性が高いためと考えられる。
【0019】また、前記加熱安定性に優れる水素化炭化
水素樹脂としては、テルペン樹脂の水素化物等があげら
れる。水素化率は特に制限されない。
【0020】前記炭化水素樹脂(C9系石油樹脂、ビニ
ルトルエンリッチなC9系石油樹脂、テルペン樹脂等を
いう、以下同様)の水素化は、水素化触媒の存在下、水
素化条件を適宜に調整して芳香環の水素化率等が所定の
範囲となるように行う。水素化触媒としては、ニッケ
ル、パラジウム、白金、コバルト、ロジウム、ルテニウ
ム、レニウム、モリブデン等の金属またはこれらの酸化
物、硫化物等の金属化合物等の各種のものを使用でき
る。また、かかる水素化触媒は多孔質で表面積の大きな
アルミナ、シリカ(ケイソウ土)、カーボン、チタニア
等の担体に担持して使用してもよい。これら水素化触媒
のなかでもアルカリ土類金属や鉄を含むニッケル−ケイ
ソウ土触媒が、水素化率を所定範囲内に調整し易く、色
調に優れたものが得られる点で好ましい。このような水
素化触媒としては、たとえば、安定化ニッケル−ケイソ
ウ土触媒(「N−113」、日揮化学(株)製)等があ
げられる。水素化触媒の使用量は、炭化水素樹脂の0.
1〜5重量%程度、好ましくは0.1〜3重量%であ
る。
【0021】水素化反応の条件は、水素化圧力は通常3
0〜300kg/cm2 程度の範囲、反応温度は通常2
00〜300℃程度の範囲で適宜に調整して行う。好ま
しくは水素化圧力は100〜200kg/cm2 であ
り、反応温度は240〜300℃である。また反応時間
は通常1〜7時間程度、好ましくは2〜6時間である。
前記水素化反応はC9系石油樹脂を溶融して、または溶
剤に溶解した状態で行う。溶剤としては、シクロヘキサ
ン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、デカリン等を使用で
きる。なお、触媒の使用量および反応時間については、
反応形式として回分式を採用した場合について説明した
が、反応形式としては流通式(固定床式、流動床式等)
を採用することもできる。
【0022】また、本発明の水素化炭化水素樹脂は、軟
化点105〜135℃を有するものである。水素化炭化
水素樹脂の軟化点が105℃より低い場合には、水素化
炭化水素樹脂を、ノルボルネン系モノマーの開環重合体
の水素化物に配合した場合に、得られる樹脂組成物のT
gがベース樹脂であるノルボルネン系モノマーの開環重
合体の水素化物に比べて低くなり、樹脂組成物の機械的
強度特性や耐熱特性を低下させる恐れがある。一方、軟
化点が135℃を超える場合には、水素化炭化水素樹脂
と、ノルボルネン系モノマーの開環重合体の水素化物の
相溶性が悪く、透明な樹脂組成物が得られない。これら
の観点から、水素化炭化水素樹脂の軟化点の上限は、1
30℃とするのが好ましい。また、本発明の水素化炭化
水素樹脂の重量平均分子量は、通常、200〜6000
程度、好ましくは250〜6000程度である。
【0023】ノルボルネン系モノマーの開環重合体の水
素化物と水素化炭化水素樹脂の配合割合は、前者100
重量部に対して後者0.01〜20重量部程度である。
好ましくは0.1重量以上、15重量部以下である。水
素化炭化水素樹脂の配合割合が少なすぎると、薄肉精密
成形性の改善効果が少なく、逆に、多すぎると、機械強
度を低下させる傾向がある。また、本発明の樹脂組成物
中には酸化防止剤等の添加剤を含有することができる。
ノルボルネン系モノマ−の開環重合体の水素化物と水素
化炭化水素樹脂との混合には、通常、溶融混練、溶液か
らの共沈や乾固等通常の方法を用いることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、薄肉精密成形性
に優れ、ベース樹脂であるノルボルネン系モノマーの開
環重合体の水素化物と同様の高いTgを有し、かつ相溶
性、加熱安定性がよい。なお、本発明の樹脂組成物は、
プレス成形、押出成形、回転成形など熱可塑性樹脂加工
において、表面平滑性や転写性に優れた特性を示すが、
特に重要な加工方法である射出成形に適している。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を挙げて
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。また、以下の実施例および比較例に
おいて、特に断りのない限り、部および%は重量基準で
ある。
【0026】製造例1(水素化炭化水素樹脂の製造) C9系石油樹脂として、ペトロジン120(三井石油化
学(株)製,軟化点123℃,重量平均分子量185
0、熱分解ガスクロマトグラフィーによるC9系石油樹
脂中の重合成分組成はビニルトルエン37%,インデン
39%,スチレン4%,α−メチルスチレン3%,その
他17%)1000gと、市販の安定化ニッケル触媒N
−113(日揮化学(株)製)40gを2リットル回転
撹拌式オートクレーブに入れ、水素ガス圧力200kg
/cm2 、反応温度265℃にて7時間反応を行った。
反応物を室温にて取り出した後、シクロヘキサン400
0gに溶解し、濾過によって触媒を濾別した。得られた
無色透明溶液を、10リットルのフラスコにとり、最終
的に200℃、20Torr、20分の条件にてシクロヘキ
サンおよび水素化炭化水素樹脂中の低沸点留分を除去
し、軟化点125℃、色調20ハーゼン、重量平均分子
量1950、芳香環の水素化率95%の水素化炭化水素
樹脂(a)994gを得た。
【0027】なお、水素化率は、原料樹脂及び得られた
水素化樹脂の 1H−NMRの7ppm付近に現れる芳香
環のH−スペクトル面積から以下の式に基づき算出し
た。水素化率={1−(水素化樹脂のスペクトル面積/
原料樹脂のスペクトル面積)}×100(%)。軟化点
は、JIS K 2531の環球法による。また、色調
は、ハーゼンカラーの場合は樹脂を50%トルエン溶液
にしてハーゼンスタンダードカラー(H)と目視により
比色後に数値を2倍(50%希釈のため)して判定し、
ガードナーカラーの場合は樹脂を180℃で溶融してガ
ードナースタンダードカラー(G)により目視判定し
た。熱分解ガスクロマトグラフィーは機種「GP−10
28((株)柳本製作所)」、カラム「DB−5(J&
W社製)」、熱分解温度600℃にて測定した。
【0028】製造例2(水素化炭化水素樹脂の製造) C9留分2000g(ガスクロマトグラフィーによる重
合成分組成はビニルトルエン59%,インデン10%,
スチレン8%,α−メチルスチレン5%,その他18
%)を三フッ化ホウ素触媒の存在下でカチオン重合し、
軟化点113℃、重量平均分子量1910のC9系石油
樹脂1050gを得た。得られたC9系石油樹脂100
0gと、市販の安定化ニッケル触媒N−113(日揮化
学(株)製)10gを2リットル回転撹拌式オートクレ
ーブに入れ、水素ガス圧力200kg/cm2 、反応温
度265℃にて7時間反応を行った。反応物を室温にて
取り出した後、シクロヘキサン4000gに溶解し、濾
過によって触媒を濾別した。得られた無色透明溶液を、
10リットルのフラスコにとり、最終的に200℃、2
0Torr、20分の条件にてシクロヘキサンおよび水素化
炭化水素樹脂中の低沸点留分を除去し、軟化点115
℃、色調20ハーゼン、重量平均分子量2020、芳香
環の水素化率65%の水素化炭化水素樹脂(b)992
gを得た。
【0029】製造例3(水素化炭化水素樹脂の製造) C9系石油樹脂として、ペトロジン140(三井石油化
学(株)製,軟化点139℃,重量平均分子量214
0,熱分解ガスクロマトグラフィーによるC9系石油樹
脂中の重合成分組成はビニルトルエン35%,インデン
40%,スチレン3%,α−メチルスチレン3%,その
他19%)1000gと、市販の安定化ニッケル触媒N
−113(日揮化学(株)製)40gを2リットル回転
撹拌式オートクレーブに入れ、水素ガス圧力200kg
/cm2 、反応温度265℃にて7時間反応を行った。
反応物を室温にて取り出した後、シクロヘキサン400
0gに溶解し、濾過によって触媒を濾別した。得られた
無色透明溶液を、10リットルフラスコにとり、最終的
に220℃、20Torr、20分の条件にてシクロヘキサ
ンおよび水素化炭化水素樹脂中の低沸点留分を除去し、
軟化点141℃、色調20ハーゼン、重量平均分子量2
150、芳香環の水素化率93%の水素化炭化水素樹脂
(c)994gを得た。
【0030】製造例4(水素化炭化水素樹脂の製造) C9系石油樹脂として、ペトロジン100(三井石油化
学(株)製,軟化点100℃,重量平均分子量140
0,熱分解ガスクロマトグラフィーによるC9系石油樹
脂中の重合成分組成はビニルトルエン40%,インデン
35%,スチレン7%,α−メチルスチレン4%,その
他14%)1000gと、市販の安定化ニッケル触媒N
−113(日揮化学(株)製)15gを2リットル回転
撹拌式オートクレーブに入れ、水素ガス圧力200kg
/cm2 、反応温度290℃にて5時間反応を行った。
反応物を室温にて取り出した後、シクロヘキサン400
0gに溶解し、濾過によって触媒を濾別した。得られた
無色透明溶液を、10リットルフラスコにとり、最終的
に200℃、20Torr、20分の条件にてシクロヘキサ
ンおよび水素化炭化水素樹脂中の低沸点留分を除去し、
軟化点91℃、色調20ハーゼン、重量平均分子量13
20、芳香環の水素化率97%の水素化炭化水素樹脂9
94(d)gを得た。
【0031】製造例5(水素化炭化水素樹脂の製造) C9系石油樹脂として、ペトロジン120(三井石油化
学(株)製,軟化点123℃,重量平均分子量185
0,熱分解ガスクロマトグラフィーによるC9系石油樹
脂中の重合成分組成はビニルトルエン37%,インデン
39%,スチレン4%,α−メチルスチレン3%,その
他17%)1000gと、市販の安定化ニッケル触媒N
−113(日揮化学(株)製)13gを2リットル回転
撹拌式オートクレーブに入れ、水素ガス圧力200kg
/cm2 、反応温度265℃にて5時間反応を行った。
反応物を室温にて取り出した後、シクロヘキサン400
0gに溶解し、濾過によって触媒を濾別した。得られた
無色透明溶液を、10リットルのフラスコにとり、最終
的に200℃、20Torr、20分の条件にてシクロヘキ
サンおよび水素化炭化水素樹脂中の低沸点留分を除去
し、軟化点114℃、色調40ハーゼン、重量平均分子
量1820、芳香環の水素化率70%の水素化炭化水素
樹脂(e)989gを得た。
【0032】(加熱安定性):製造例1〜5で得られた
水素化炭化水素樹脂(a)〜(e)、およびテルペン樹
脂の水素化物(ヤスハラケミカル(株)製、クリアロン
P−125、軟化点125℃、色調20ハーゼン、以後
これを水素化炭化水素樹脂(f)という)をそれぞれ試
験管に5g入れ、循風乾燥器中180℃で24時間保温
した後の、ガードナーカラーを観察した。結果を表1に
示す。
【0033】製造例6(ノルボルネン系モノマーの開環
重合体の水素化物の製造) 窒素雰囲気下、乾燥した10リットル反応器中に、脱水
したトルエン3.5リットルと脱水したメチルテトラシ
クロドデセン(MTD)1.5リットル、1−ヘキセン
100ミリリットルを入れ、トルエチルアルミニウム
0.225モル、トルエチルアミン0.675モル、四
塩化チタン0.045モルを入れ、室温で1時間反応を
行った。イソプロピルアコールとアンモニア水の混合溶
液で反応を停止し、酸化防止剤(イルガノックス1010、
チバガイギー社製)を溶かした大量のイソプロピルアル
コールで凝固し、60℃で1昼夜乾燥を行って、開環重
合体を得た。得られた開環重合体をシクロヘキサンに溶
解して濃度10%の溶液とし、5%パラジウム担持カ−
ボン触媒を前記開環重合体100部に対し、5部加え、
水素圧60kg/cm2 温度180℃で4時間水素添加
反応を行った。触媒を濾過して除去した後、撹拌機の付
いた10リットルの容器に、イソプロピルアルコ−ル5
リットルを張り込み、回転数200rpm で撹拌しなが
ら、2.5リットルのセメントを30分かけて滴下しな
がらポリマー凝固を数回行い、それぞれを60℃で1昼
夜真空乾燥を行った。得られた水素化物の水素化率は、
ほぼ100%であった。また、高速液体クロマトグラフ
ィから当該水素化物の分子量は28000、分子量分布
はMw/Mn2.3であった。また、DSCからガラス
転移温度(Tg)は152℃、低揮発分についてはDT
Aで350℃までの加熱減量で1%であった。
【0034】実施例1〜3、比較例1〜3(ペレットの
製造) 表1に示すように、製造例6で得られた開環重合体の水
素化物100部に対し、酸化防止剤(イルガノックス10
10、チバガイギー社製)1部、および製造例1〜5で得
られた水素化炭化水素樹脂(a)〜(f)5部を混合し
た。これらの混合物をヘンシェルミキサーで充分攪はん
混合した後、2軸押出し機で230℃にてペレット化し
た。樹脂組成物のTgをDSCにて測定した。結果を表
1に示す。
【0035】(プレート成形物の製造)前記ペレットを
用い、樹脂温度300℃、金型温度110℃の条件で射
出成形を行い、50×58mm、厚さ1.0mmのプレ
ートを成形した。また、製造例6で得られたノルボルネ
ン系モノマーの開環重合体の水素化物を同様の方法によ
り成形物とした。得られた成形物を以下の試験に供し
た。結果を表2に示す。
【0036】(射出成形シートの評価) 機械強度:1mの高さから射出成形プレートの落下試験
をおこない、割れや欠けの有無を観察した。 フラッシュの有無:射出成形物プレートの表面を目視で
判定した。 分解性:射出成形時のポリマーの分解の程度を、ゲルパ
ーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)によっ
て射出成形前後の分子量変化率を求めて表示した。
【0037】(外観)樹脂組成物の相溶性および色調を
目視判定で評価した。また、透明性は全光線透過率を測
定した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1、表2に示すように、実施例1〜3に
示す本発明の樹脂組成物は、薄膜精密成形性に優れ、耐
熱性がよく(Tgが高い)、外観が無色透明で相溶性、
色調にも優れる。一方、本発明の水素化炭化水素樹脂よ
り軟化点の高い水素化炭化水素樹脂(比較例1)は、相
溶性が低いためか、外観に薄い濁りを生じ、全光線透過
率も低下する。また、本発明の水素化炭化水素樹脂より
軟化点の低い水素化炭化水素樹脂(比較例2)は、樹脂
組成物のTgを10℃以上低下させてしまい耐熱性を低
下がする。また、加熱安定性の悪い水素化炭化水素樹脂
(比較例3)はフィルム基板が幾分着色してしまい、全
光線透過率も低下する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルボルネン系モノマーの開環重合体の
    水素化物、および180℃において24時間放置した場
    合にもガードナーカラー1以下を呈する軟化点105〜
    135℃の水素化炭化水素樹脂を含んでなる樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 水素化炭化水素樹脂が、芳香環の水素化
    率90%以上のC9系石油樹脂の水素化物である請求項
    1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 水素化炭化水素樹脂が、重合モノマー成
    分としてビニルトルエンを50重量%以上インデンを2
    0重量%未満含有するC9系石油樹脂の水素化物である
    請求項1記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 水素化炭化水素樹脂が、テルペン樹脂の
    水素化物である請求項1記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ノルボルネン系モノマーの開環重合体の
    水素化物100重量部に、水素化炭化水素樹脂0.01
    〜20重量部を配合してなる請求項1〜4のいずれかに
    記載の樹脂組成物
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JP2018131515A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 東ソー株式会社 水添スチレン系共重合樹脂

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