JPH10287791A - 帯電防止性アクリル系樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents
帯電防止性アクリル系樹脂組成物およびその成形品Info
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- JPH10287791A JPH10287791A JP9099156A JP9915697A JPH10287791A JP H10287791 A JPH10287791 A JP H10287791A JP 9099156 A JP9099156 A JP 9099156A JP 9915697 A JP9915697 A JP 9915697A JP H10287791 A JPH10287791 A JP H10287791A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯電防止性能とその持続性の向上を目的とし
てポリエーテルエステルの組成と粘度を調整し、アクリ
ル樹脂組成物中の形態を制御する。 【解決手段】 分子内に数平均分子量400〜2000
0のポリオキシアルキレングリコールセグメントよりな
るポリエーテル成分を20〜65重量%含み、m−クレ
ゾール中30℃で測定した相対粘度が1.5〜4.0の
ポリエーテルエステル(A)とアクリル系樹脂(B)と
からなり、透過型電子顕微鏡観察した場合に特定の形態
を呈する帯電防止性アクリル系樹脂組成物。
てポリエーテルエステルの組成と粘度を調整し、アクリ
ル樹脂組成物中の形態を制御する。 【解決手段】 分子内に数平均分子量400〜2000
0のポリオキシアルキレングリコールセグメントよりな
るポリエーテル成分を20〜65重量%含み、m−クレ
ゾール中30℃で測定した相対粘度が1.5〜4.0の
ポリエーテルエステル(A)とアクリル系樹脂(B)と
からなり、透過型電子顕微鏡観察した場合に特定の形態
を呈する帯電防止性アクリル系樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な帯電防止性ア
クリル系樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、良好な
帯電防止性能を有するほか、それを押出成形して帯電防
止性シートを製造したり、射出成形して帯電防止性成形
品を製造する際に、樹脂の熱劣化による着色物が生成し
にくく、表面外観、色調に優れた成形品を製造すること
ができる帯電防止性アクリル系樹脂組成物に関する。
クリル系樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、良好な
帯電防止性能を有するほか、それを押出成形して帯電防
止性シートを製造したり、射出成形して帯電防止性成形
品を製造する際に、樹脂の熱劣化による着色物が生成し
にくく、表面外観、色調に優れた成形品を製造すること
ができる帯電防止性アクリル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂は、透明性、表面光沢、
表面硬度、耐候性などに優れ、照明器具カバー、テール
レンズ等の車輌外装品、レンズ、導光板、ビデオディス
ク、プロジェクションテレビ用スクリーン等の光学用部
品、自動販売機の前面板、屋外看板、店装ディスプレイ
などの用途に広く使用されている。
表面硬度、耐候性などに優れ、照明器具カバー、テール
レンズ等の車輌外装品、レンズ、導光板、ビデオディス
ク、プロジェクションテレビ用スクリーン等の光学用部
品、自動販売機の前面板、屋外看板、店装ディスプレイ
などの用途に広く使用されている。
【0003】これらの用途は、アクリル系樹脂が透明性
に優れているという特徴を生かしたものであるが、アク
リル樹脂は一般的に帯電しやすく、製品にほこりが付着
して透明性や表面外観が損なわれやすいほか、成形品や
シートの後加工時にほこりの付着が障害となる、といっ
た欠点も有している。従って、ほこりの付着を防止する
ためには、アクリル樹脂に良好な帯電防止性能を付与す
ることが求められてきた。
に優れているという特徴を生かしたものであるが、アク
リル樹脂は一般的に帯電しやすく、製品にほこりが付着
して透明性や表面外観が損なわれやすいほか、成形品や
シートの後加工時にほこりの付着が障害となる、といっ
た欠点も有している。従って、ほこりの付着を防止する
ためには、アクリル樹脂に良好な帯電防止性能を付与す
ることが求められてきた。
【0004】アクリル系樹脂などに帯電防止性能を付与
するためには、これまでにも様々な方法が提案されてき
た。則ち、 1.シリコン系化合物などを樹脂表面に塗布する方法。 2.界面活性剤を樹脂に添加、混合する方法。 3.親水性基および/またはイオン性基を有する単量体
を共重合し、樹脂を化学的に改質する方法。
するためには、これまでにも様々な方法が提案されてき
た。則ち、 1.シリコン系化合物などを樹脂表面に塗布する方法。 2.界面活性剤を樹脂に添加、混合する方法。 3.親水性基および/またはイオン性基を有する単量体
を共重合し、樹脂を化学的に改質する方法。
【0005】1.については、成形品やシートに対する
塗付工程が必要であり、コスト的に不利なばかりか、得
られた製品の帯電防止効果の持続性に劣り、降雨などの
流水により効果が消失しやすいため、十分な解決とは言
い難い。 2.に関するものとしては、例えば、スルホン酸基を有
する化合物またはこれとポリエーテルとをアクリル樹脂
に練り込む方法(特開昭47ー26438号公報、特開
平3ー43440号公報)、スルホン酸基を有する化合
物、ポリオキシアルキレングリコール、および特定のリ
ン化合物を練り込む方法(特公昭53ー30724号公
報)が提案されているが、ポリエーテル等を比較的多量
に添加するため、成形品表面に帯電防止剤がブリードア
ウトしやすく、表面外観を損なうほか、べとつきの原因
となるなど問題がある。また、ポリアルキレングリコー
ルと高級脂肪酸モノグリセライドを混練する方法(特公
昭53ー36865号公報)、さらに特定のリン化合物
を併用する方法(特公昭53ー15896号公報、特開
昭54ー74849号公報)が提案されているが、アク
リル樹脂のガラス転移温度が比較的高く、モノグリセラ
イドの成形品表面への移行性が低いため、十分な帯電防
止性能を付与するためには、多量にモノグリセライドを
添加する必要があり、表面外観を損ないやすいという欠
点がある。その他、アルキルスルホン酸塩またはアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩とトリアルキルフォスファイト
を混練する方法(特開昭64ー24845号公報)も提
案されているが、アルキルスルホン酸塩等を比較的多量
に添加する必要があるため、樹脂の表面外観に劣るとい
う問題がある。またこれらの方法に共通する問題とし
て、添加した界面活性剤が流水などで成形品表面から失
われやすいため、帯電防止性能の持続性に劣ることが挙
げられる。
塗付工程が必要であり、コスト的に不利なばかりか、得
られた製品の帯電防止効果の持続性に劣り、降雨などの
流水により効果が消失しやすいため、十分な解決とは言
い難い。 2.に関するものとしては、例えば、スルホン酸基を有
する化合物またはこれとポリエーテルとをアクリル樹脂
に練り込む方法(特開昭47ー26438号公報、特開
平3ー43440号公報)、スルホン酸基を有する化合
物、ポリオキシアルキレングリコール、および特定のリ
ン化合物を練り込む方法(特公昭53ー30724号公
報)が提案されているが、ポリエーテル等を比較的多量
に添加するため、成形品表面に帯電防止剤がブリードア
ウトしやすく、表面外観を損なうほか、べとつきの原因
となるなど問題がある。また、ポリアルキレングリコー
ルと高級脂肪酸モノグリセライドを混練する方法(特公
昭53ー36865号公報)、さらに特定のリン化合物
を併用する方法(特公昭53ー15896号公報、特開
昭54ー74849号公報)が提案されているが、アク
リル樹脂のガラス転移温度が比較的高く、モノグリセラ
イドの成形品表面への移行性が低いため、十分な帯電防
止性能を付与するためには、多量にモノグリセライドを
添加する必要があり、表面外観を損ないやすいという欠
点がある。その他、アルキルスルホン酸塩またはアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩とトリアルキルフォスファイト
を混練する方法(特開昭64ー24845号公報)も提
案されているが、アルキルスルホン酸塩等を比較的多量
に添加する必要があるため、樹脂の表面外観に劣るとい
う問題がある。またこれらの方法に共通する問題とし
て、添加した界面活性剤が流水などで成形品表面から失
われやすいため、帯電防止性能の持続性に劣ることが挙
げられる。
【0006】3.に関しては、例えばスルホコハク酸エ
ステル系の単量体とアクリレート系単量体との共重合体
と酸性リン酸エステルあるいはアルキレンオキサイド化
合物とからなる組成物(特開昭59ー182837号公
報、182838号公報)が提案されており、帯電防止
効果の持続性の観点からは有利であるが、特殊な単量体
を比較的多く共重合させる必要があり、コスト的に不利
なばかりか、組成物の耐候性や耐熱性が低下するという
問題がある。
ステル系の単量体とアクリレート系単量体との共重合体
と酸性リン酸エステルあるいはアルキレンオキサイド化
合物とからなる組成物(特開昭59ー182837号公
報、182838号公報)が提案されており、帯電防止
効果の持続性の観点からは有利であるが、特殊な単量体
を比較的多く共重合させる必要があり、コスト的に不利
なばかりか、組成物の耐候性や耐熱性が低下するという
問題がある。
【0007】帯電防止効果の持続性を向上するために、
高分子型帯電防止剤を添加する方法が提案されてきた。
則ち、 4.親水性およびイオン性基を含むビニル系共重合体を
混練する方法。 5.ポリエーテルアミド系重合体を混練する方法。 4.に関しては、例えば、ポリオキシエチレン鎖、およ
びスルホン酸塩あるいは第4級アンモニウム塩構造を有
するビニル系共重合体をアクリル系樹脂に混練する方法
(特開昭55ー36237号公報、特開昭63ー637
39号公報)が提案されているが、高価な特殊単量体を
使用するため、このビニル系共重合体を配合するのはコ
スト的に不利なばかりか、アクリル系樹脂の耐熱性を低
下させるという問題があった。
高分子型帯電防止剤を添加する方法が提案されてきた。
則ち、 4.親水性およびイオン性基を含むビニル系共重合体を
混練する方法。 5.ポリエーテルアミド系重合体を混練する方法。 4.に関しては、例えば、ポリオキシエチレン鎖、およ
びスルホン酸塩あるいは第4級アンモニウム塩構造を有
するビニル系共重合体をアクリル系樹脂に混練する方法
(特開昭55ー36237号公報、特開昭63ー637
39号公報)が提案されているが、高価な特殊単量体を
使用するため、このビニル系共重合体を配合するのはコ
スト的に不利なばかりか、アクリル系樹脂の耐熱性を低
下させるという問題があった。
【0008】5.については、ポリアミドセグメントと
ポリエーテルセグメントとからなるポリエーテルエステ
ルアミド重縮合体を帯電防止成分としてアクリル系樹脂
に混練する方法(特開昭64ー90246号公報、特開
平1ー308444号公報、特開平8−120147号
公報)が提案されている。これらの方法では帯電防止性
能の持続性には優れるが、ポリアミドセグメントを含む
重縮合体は、それ自体が高温下に空気と接触すると熱着
色しやすいこと、また、特にアクリル系樹脂とポリアミ
ドセグメントを含む重縮合体とが加熱下に架橋反応を起
こして不溶不融のゲル状物を生成しやすいことにより、
例えば押出機中に滞留した該組成物が着色したゲルとな
って射出成形品やシートに混入し、製品の外観を著しく
損なうという欠点があった。
ポリエーテルセグメントとからなるポリエーテルエステ
ルアミド重縮合体を帯電防止成分としてアクリル系樹脂
に混練する方法(特開昭64ー90246号公報、特開
平1ー308444号公報、特開平8−120147号
公報)が提案されている。これらの方法では帯電防止性
能の持続性には優れるが、ポリアミドセグメントを含む
重縮合体は、それ自体が高温下に空気と接触すると熱着
色しやすいこと、また、特にアクリル系樹脂とポリアミ
ドセグメントを含む重縮合体とが加熱下に架橋反応を起
こして不溶不融のゲル状物を生成しやすいことにより、
例えば押出機中に滞留した該組成物が着色したゲルとな
って射出成形品やシートに混入し、製品の外観を著しく
損なうという欠点があった。
【0009】このようなゲル化と着色異物の欠点を改良
するために、特定分子量のポリオキシアルキレングリコ
ールセグメントからなるポリーテル成分を特定の割合で
含み、かつ特定の還元比粘度をもつポリエーテルエステ
ル重縮合体とアクリル樹脂とからなる帯電防止性樹脂組
成物が提案されている(特開平8−134309号公
報)。同様なポリエーテルエステルと任意の熱可塑性樹
脂とからなる制電性樹脂組成物も提案されている(特開
平6−57153号公報)。しかしながら、これらのポ
リエーテルエステル系重縮合体をアクリル樹脂等に混合
して帯電防止性樹脂組成物を製造する場合、分散状態を
適度に制御することが帯電防止性付与の効果上重要であ
ると考えられているが、該ポリエーテルエステル系重縮
合体自体の流動性の温度依存性が大きいため、良好な分
散状態を実現しうるコンパウンド条件幅が狭いものであ
った。さらに該重縮合体は溶融粘度が低く、アクリル樹
脂と混練すると0.03μm以下の微小な分散体となり
やすく、帯電防止性能付与の効果の観点から、なお不十
分なものであった。
するために、特定分子量のポリオキシアルキレングリコ
ールセグメントからなるポリーテル成分を特定の割合で
含み、かつ特定の還元比粘度をもつポリエーテルエステ
ル重縮合体とアクリル樹脂とからなる帯電防止性樹脂組
成物が提案されている(特開平8−134309号公
報)。同様なポリエーテルエステルと任意の熱可塑性樹
脂とからなる制電性樹脂組成物も提案されている(特開
平6−57153号公報)。しかしながら、これらのポ
リエーテルエステル系重縮合体をアクリル樹脂等に混合
して帯電防止性樹脂組成物を製造する場合、分散状態を
適度に制御することが帯電防止性付与の効果上重要であ
ると考えられているが、該ポリエーテルエステル系重縮
合体自体の流動性の温度依存性が大きいため、良好な分
散状態を実現しうるコンパウンド条件幅が狭いものであ
った。さらに該重縮合体は溶融粘度が低く、アクリル樹
脂と混練すると0.03μm以下の微小な分散体となり
やすく、帯電防止性能付与の効果の観点から、なお不十
分なものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な帯電
防止性能を有するほか、それを押出成形して帯電防止性
シートを製造したり、射出成形して帯電防止性成形品を
製造する際に、樹脂の熱劣化による着色物が生成しにく
く、表面外観の優れた成形品を製造することができる帯
電防止性アクリル系樹脂組成物を提供しようとするもの
である。
防止性能を有するほか、それを押出成形して帯電防止性
シートを製造したり、射出成形して帯電防止性成形品を
製造する際に、樹脂の熱劣化による着色物が生成しにく
く、表面外観の優れた成形品を製造することができる帯
電防止性アクリル系樹脂組成物を提供しようとするもの
である。
【0011】高分子型帯電防止剤として用いるポリエー
テルエステルは、一般にポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール、ジオール、ジカルボン酸またはジカルボン酸
エステルを共重縮合させて得られるが、これまではその
数平均分子量はせいぜい10万前後であった(特開平6
−57153号公報)。ここでポリエーテルエステルを
ポリエーテルエステルアミド重縮合体と比較すると、ポ
リアミド部分に由来する分子間水素結合を欠くため、同
程度の分子量であってもそれ自体の溶融粘度は格段に低
くなる。このため、アクリル樹脂等とコンパウンドする
場合、加工温度におけるポリエーテルエステルとアクリ
ル樹脂との粘度差は(一般的にはアクリル樹脂の方が粘
度が大きい)、ポリエーテルエステルアミド重縮合体と
アクリル樹脂との粘度差よりも大きく、ポリエーテルエ
ステルアミド重縮合体に比べてコンパウンド時および成
形時のシェアにより0.03μm以下の分散体に微細化
されやすい傾向があった。帯電防止性能の観点からは、
高分子型帯電防止剤がマトリックス樹脂中にあまりに微
分散しすぎることは好ましくないと考えられており、従
ってポリエーテルエステルを高分子型帯電防止剤として
使用しようとする場合は、ポリエーテルエステルアミド
重縮合体と同等以上まで溶融粘度を高める工夫が必要で
ある。
テルエステルは、一般にポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール、ジオール、ジカルボン酸またはジカルボン酸
エステルを共重縮合させて得られるが、これまではその
数平均分子量はせいぜい10万前後であった(特開平6
−57153号公報)。ここでポリエーテルエステルを
ポリエーテルエステルアミド重縮合体と比較すると、ポ
リアミド部分に由来する分子間水素結合を欠くため、同
程度の分子量であってもそれ自体の溶融粘度は格段に低
くなる。このため、アクリル樹脂等とコンパウンドする
場合、加工温度におけるポリエーテルエステルとアクリ
ル樹脂との粘度差は(一般的にはアクリル樹脂の方が粘
度が大きい)、ポリエーテルエステルアミド重縮合体と
アクリル樹脂との粘度差よりも大きく、ポリエーテルエ
ステルアミド重縮合体に比べてコンパウンド時および成
形時のシェアにより0.03μm以下の分散体に微細化
されやすい傾向があった。帯電防止性能の観点からは、
高分子型帯電防止剤がマトリックス樹脂中にあまりに微
分散しすぎることは好ましくないと考えられており、従
ってポリエーテルエステルを高分子型帯電防止剤として
使用しようとする場合は、ポリエーテルエステルアミド
重縮合体と同等以上まで溶融粘度を高める工夫が必要で
ある。
【0012】しかしながら、前述したようにこれまでポ
リエーテルエステルの数平均分子量を10万を超えて大
きくすることはかなり困難であったことが、高分子型帯
電防止剤としてのポリエーテルエステルの利用を制約し
てきたと考えられる。さらに、ポリエーテルエステルを
ポリエーテルエステルアミド重縮合体と比較すると、分
子中のポリアミド成分を欠き、ポリエステル成分の割合
を大きくしてアクリル樹脂との相溶性を低下させない
と、やはりコンパウンド時および成形時にアクリル樹脂
中に0.03μm以下の分散体に微細化されやすい傾向
があった。一方、ポリエーテルエステル分子中のポリエ
ステル成分の割合を大きくするということは、ポリエー
テル成分の割合が小さくなることになり、帯電防止性能
付与の効果が低下する傾向があるほか、ポリエーテルエ
ステルの屈折率が高くなり、アクリル系樹脂との屈折率
差が大きくなるため、組成物とした場合に外観、色調に
劣るものしか得られなかった。
リエーテルエステルの数平均分子量を10万を超えて大
きくすることはかなり困難であったことが、高分子型帯
電防止剤としてのポリエーテルエステルの利用を制約し
てきたと考えられる。さらに、ポリエーテルエステルを
ポリエーテルエステルアミド重縮合体と比較すると、分
子中のポリアミド成分を欠き、ポリエステル成分の割合
を大きくしてアクリル樹脂との相溶性を低下させない
と、やはりコンパウンド時および成形時にアクリル樹脂
中に0.03μm以下の分散体に微細化されやすい傾向
があった。一方、ポリエーテルエステル分子中のポリエ
ステル成分の割合を大きくするということは、ポリエー
テル成分の割合が小さくなることになり、帯電防止性能
付与の効果が低下する傾向があるほか、ポリエーテルエ
ステルの屈折率が高くなり、アクリル系樹脂との屈折率
差が大きくなるため、組成物とした場合に外観、色調に
劣るものしか得られなかった。
【0013】このようにポリエーテルエステルをポリエ
ーテルエステルアミド重縮合体に変えて高分子型帯電防
止剤として用いようとする場合、従来のようにポリマー
組成や分子量を調整するだけでは良好な帯電防止性能を
アクリル樹脂に付与することが困難であった。
ーテルエステルアミド重縮合体に変えて高分子型帯電防
止剤として用いようとする場合、従来のようにポリマー
組成や分子量を調整するだけでは良好な帯電防止性能を
アクリル樹脂に付与することが困難であった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次のような
重要な発見に到達し、本発明を完成するに至った。即
ち、 1)ポリエーテル成分を特定割合で含有したポリエーテ
ルエステルは、アクリル系樹脂等に混合して帯電防止押
出板や帯電防止成形材料を製造する場合、コンパウンド
時および成形時にほとんど熱着色せず、架橋、ゲル化も
生じにくいため製品中に焼け異物が混入せず、極めて外
観が良好な製品が得られる。このことは熱着色、ゲル化
しやすいポリエーテルエステルアミドに比べて有利な点
である。 2)ところがポリエーテルエステルは強固な分子間水素
結合を有するポリエーテルエステルアミドに比べて溶融
粘度が低く、アクリル樹脂との相溶性が高いので、分子
量が同程度であればアクリル樹脂とのコンパウンド時に
微分散しやすく、帯電防止性能の付与効果と持続性に劣
ったものしか得られない。 3)そこで、ポリエーテルエステルの原料成分としての
多価アルコール成分についてジオール成分を主体とし、
トリオールおよび/またはテトラオール成分を併用する
ことにより、ポリエーテルエステルの溶融粘度を容易に
ポリエーテルエステルアミドと同等に調整することがで
きる。 4)ポリエーテルエステルのアクリル樹脂との相溶性を
下げ、分散を微細化にしないようにするためには、分子
中のポリエステル成分の割合を大きくすることになる
が、同時にポリエーテルエステルの屈折率が高くなるこ
とを防ぐため、芳香族ポリエステル成分だけでなく、脂
肪族ポリエステル成分をも導入することが効果的で、ア
クリル樹脂との組成物にした場合に外観、色調が改良さ
れる。 5)以上の知見を総合して、アクリル系樹脂組成物をル
テニウム酸染色した超薄切片を透過型電子顕微鏡を用い
て観察した場合に、特定の形態(モルフォロジー)を取
る様に設計すれば、帯電防止性能、外観、色調のいずれ
にも優れた帯電防止性樹脂組成物を得ることができる。
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次のような
重要な発見に到達し、本発明を完成するに至った。即
ち、 1)ポリエーテル成分を特定割合で含有したポリエーテ
ルエステルは、アクリル系樹脂等に混合して帯電防止押
出板や帯電防止成形材料を製造する場合、コンパウンド
時および成形時にほとんど熱着色せず、架橋、ゲル化も
生じにくいため製品中に焼け異物が混入せず、極めて外
観が良好な製品が得られる。このことは熱着色、ゲル化
しやすいポリエーテルエステルアミドに比べて有利な点
である。 2)ところがポリエーテルエステルは強固な分子間水素
結合を有するポリエーテルエステルアミドに比べて溶融
粘度が低く、アクリル樹脂との相溶性が高いので、分子
量が同程度であればアクリル樹脂とのコンパウンド時に
微分散しやすく、帯電防止性能の付与効果と持続性に劣
ったものしか得られない。 3)そこで、ポリエーテルエステルの原料成分としての
多価アルコール成分についてジオール成分を主体とし、
トリオールおよび/またはテトラオール成分を併用する
ことにより、ポリエーテルエステルの溶融粘度を容易に
ポリエーテルエステルアミドと同等に調整することがで
きる。 4)ポリエーテルエステルのアクリル樹脂との相溶性を
下げ、分散を微細化にしないようにするためには、分子
中のポリエステル成分の割合を大きくすることになる
が、同時にポリエーテルエステルの屈折率が高くなるこ
とを防ぐため、芳香族ポリエステル成分だけでなく、脂
肪族ポリエステル成分をも導入することが効果的で、ア
クリル樹脂との組成物にした場合に外観、色調が改良さ
れる。 5)以上の知見を総合して、アクリル系樹脂組成物をル
テニウム酸染色した超薄切片を透過型電子顕微鏡を用い
て観察した場合に、特定の形態(モルフォロジー)を取
る様に設計すれば、帯電防止性能、外観、色調のいずれ
にも優れた帯電防止性樹脂組成物を得ることができる。
【0015】即ち、本発明は、分子内に数平均分子量が
400〜20000のポリオキシアルキレングリコール
セグメントよりなるポリエーテル成分を20〜65重量
%含み、m−クレゾール中30℃で測定した相対粘度が
1.5〜4.0であるポリエーテルエステル(A)3〜
40重量%と、メチルメタクリレート単位単独、あるい
はそれと30重量%以下の共重合可能な他の単量体単位
とからなり、クロロホルム中25℃で測定した還元粘度
が30〜90ml/gであるアクリル系樹脂(B)97
〜60重量%とからなるアクリル系樹脂組成物であっ
て、該アクリル系樹脂組成物をルテニウム酸染色した超
薄切片を透過型電子顕微鏡を用いて観察した場合に、
(1)該アクリル系樹脂組成物が海島構造を呈してお
り、島を構成する分散体の長径の平均値が0.06〜2
0μm、短径の平均値が0.03〜0.5μmであり、
(2)分散体の長径と短径の平均値の比が1.2以上で
ある、ことを特徴とする帯電防止性アクリル系樹脂組成
物、に関するものである。
400〜20000のポリオキシアルキレングリコール
セグメントよりなるポリエーテル成分を20〜65重量
%含み、m−クレゾール中30℃で測定した相対粘度が
1.5〜4.0であるポリエーテルエステル(A)3〜
40重量%と、メチルメタクリレート単位単独、あるい
はそれと30重量%以下の共重合可能な他の単量体単位
とからなり、クロロホルム中25℃で測定した還元粘度
が30〜90ml/gであるアクリル系樹脂(B)97
〜60重量%とからなるアクリル系樹脂組成物であっ
て、該アクリル系樹脂組成物をルテニウム酸染色した超
薄切片を透過型電子顕微鏡を用いて観察した場合に、
(1)該アクリル系樹脂組成物が海島構造を呈してお
り、島を構成する分散体の長径の平均値が0.06〜2
0μm、短径の平均値が0.03〜0.5μmであり、
(2)分散体の長径と短径の平均値の比が1.2以上で
ある、ことを特徴とする帯電防止性アクリル系樹脂組成
物、に関するものである。
【0016】以下、本発明をさらに詳しく説明する。本
発明のポリエーテルエステル(A)は、一般的には炭素
数8〜20の芳香族ジカルボン酸および/またはそのエ
ステルと炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸および/
またはそのエステルとから選ばれる少なくとも1種のジ
カルボン酸および/またはそのエステル、炭素数2〜1
8の多価アルコール、および数平均分子量が400〜2
0000のポリオキシアルキレングリコールとを重縮合
して得られる。
発明のポリエーテルエステル(A)は、一般的には炭素
数8〜20の芳香族ジカルボン酸および/またはそのエ
ステルと炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸および/
またはそのエステルとから選ばれる少なくとも1種のジ
カルボン酸および/またはそのエステル、炭素数2〜1
8の多価アルコール、および数平均分子量が400〜2
0000のポリオキシアルキレングリコールとを重縮合
して得られる。
【0017】本発明のポリエーテルエステル(A)の製
造に用いられる炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸お
よび/またはそのエステルとしては、テレフタル酸、フ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボ
ン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸などと、そ
れらの芳香族ジカルボン酸のメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルエステルなどが挙げられる。これらの芳香族
ジカルボン酸やそのエステルは単独で使用しても良い
し、2種類以上を組み合わせて使用することも可能であ
る。得られるポリエーテルエステル(A)の融点、耐熱
性の観点から、テレフタル酸およびそのアルキルエステ
ルが好ましく用いられる。
造に用いられる炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸お
よび/またはそのエステルとしては、テレフタル酸、フ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボ
ン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸などと、そ
れらの芳香族ジカルボン酸のメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルエステルなどが挙げられる。これらの芳香族
ジカルボン酸やそのエステルは単独で使用しても良い
し、2種類以上を組み合わせて使用することも可能であ
る。得られるポリエーテルエステル(A)の融点、耐熱
性の観点から、テレフタル酸およびそのアルキルエステ
ルが好ましく用いられる。
【0018】本発明のポリエーテルエステル(A)の製
造に用いられる炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸お
よび/またはそのエステルとしては、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカ
ルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ
酸などと、それらの脂肪族ジカルボン酸のメチル、エチ
ル、プロピル、およびブチルエステルなどが挙げられ
る。これらの脂肪族ジカルボン酸やそのエステルはそれ
ぞれ単独で使用しても良いし、2種類以上を組み合わせ
て使用することも可能である。
造に用いられる炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸お
よび/またはそのエステルとしては、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカ
ルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、リンゴ
酸などと、それらの脂肪族ジカルボン酸のメチル、エチ
ル、プロピル、およびブチルエステルなどが挙げられ
る。これらの脂肪族ジカルボン酸やそのエステルはそれ
ぞれ単独で使用しても良いし、2種類以上を組み合わせ
て使用することも可能である。
【0019】また、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン
酸および/またはそのエステルと炭素数4〜20の脂肪
族ジカルボン酸および/またはそのエステルとは併用す
ることができる。とりわけ、アクリル樹脂組成物の様に
外観、色調の改良に対する要求が強い分野では、芳香族
ジカルボン酸および/またはそのエステルのみをポリエ
ステルセグメント形成原料として用いると、製造される
ポリエーテルエステルの屈折率が高くなり、アクリル樹
脂との屈折率差が大きくなって樹脂組成物とした場合に
外観、色調が劣り好ましくない。これを回避するために
は、芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステル
と、脂肪族ジカルボン酸および/またはそのエステルと
を併用し、ポリエーテルエステルの結晶性を低下させる
ことが有効である。ただし、脂肪族ジカルボン酸および
/またはそのエステルを導入すると熱劣化や加熱着色し
やすくなり、かつポリエーテルエステルの融点も低下し
て取り扱いが困難となるので、導入量の決定には注意を
要する。
酸および/またはそのエステルと炭素数4〜20の脂肪
族ジカルボン酸および/またはそのエステルとは併用す
ることができる。とりわけ、アクリル樹脂組成物の様に
外観、色調の改良に対する要求が強い分野では、芳香族
ジカルボン酸および/またはそのエステルのみをポリエ
ステルセグメント形成原料として用いると、製造される
ポリエーテルエステルの屈折率が高くなり、アクリル樹
脂との屈折率差が大きくなって樹脂組成物とした場合に
外観、色調が劣り好ましくない。これを回避するために
は、芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステル
と、脂肪族ジカルボン酸および/またはそのエステルと
を併用し、ポリエーテルエステルの結晶性を低下させる
ことが有効である。ただし、脂肪族ジカルボン酸および
/またはそのエステルを導入すると熱劣化や加熱着色し
やすくなり、かつポリエーテルエステルの融点も低下し
て取り扱いが困難となるので、導入量の決定には注意を
要する。
【0020】本発明のポリエーテルエステル(A)を構
成する(b)ジカルボン酸成分の割合は20〜65重量
%である。一般的には、ポリエーテルエステル(A)中
の(b)ジカルボン酸成分は(b1)炭素数8〜20の
芳香族ジカルボン酸成分を主体とし、(b)ジカルボン
酸成分の1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%が
(b2)脂肪族ジカルボン酸成分となるようにするのが
良い。芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステル
と脂肪族ジカルボン酸および/またはそのエステルとの
併用例としては、ポリエーテルエステル(A)の30〜
50重量%がテレフタル酸をジカルボン酸成分とするポ
リエステル、3〜20重量%がアジピン酸またはセバシ
ン酸をジカルボン酸成分とするポリエステルとなる様に
組み合わせることが、ポリエーテルエステルの屈折率、
融点、結晶性を調整し、ポリマーの取り扱いやアクリル
樹脂組成物としたときのポリエーテルエステルの分散状
態、外観、色調などの点から好ましい。
成する(b)ジカルボン酸成分の割合は20〜65重量
%である。一般的には、ポリエーテルエステル(A)中
の(b)ジカルボン酸成分は(b1)炭素数8〜20の
芳香族ジカルボン酸成分を主体とし、(b)ジカルボン
酸成分の1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%が
(b2)脂肪族ジカルボン酸成分となるようにするのが
良い。芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステル
と脂肪族ジカルボン酸および/またはそのエステルとの
併用例としては、ポリエーテルエステル(A)の30〜
50重量%がテレフタル酸をジカルボン酸成分とするポ
リエステル、3〜20重量%がアジピン酸またはセバシ
ン酸をジカルボン酸成分とするポリエステルとなる様に
組み合わせることが、ポリエーテルエステルの屈折率、
融点、結晶性を調整し、ポリマーの取り扱いやアクリル
樹脂組成物としたときのポリエーテルエステルの分散状
態、外観、色調などの点から好ましい。
【0021】本発明のポリエーテルエステル(A)を構
成する(b)ジカルボン酸成分は、(b1)炭素数8〜
20の芳香族ジカルボン酸成分を主体とし、(b)ジカ
ルボン酸成分の0.5〜50重量%、好ましくは1〜3
0重量%が(b3)分子中に1個以上のスルホン酸金属
塩を含む芳香族または脂肪族ジカルボン酸成分となるよ
うにすると、帯電防止性能の点からはさらに好ましい。
分子中に1個以上のスルホン酸金属塩を含む芳香族また
は脂肪族ジカルボン酸およびそのエステルとしては、5
ースルホイソフタル酸・ナトリウム塩、スルホコハク酸
・ナトリウム塩、およびそれらの低級アルキルエステル
などが挙げられる。ポリエーテルエステル(A)中に5
ースルホイソフタル酸・ナトリウム塩成分が0.5〜2
0重量%となる様にするのが帯電防止性能上好ましい。
5ースルホイソフタル酸・ナトリウム塩成分の割合が2
0重量%を越える場合は、得られるポリエーテルエステ
ル(A)が熱着色しやすくなり、好ましくない。
成する(b)ジカルボン酸成分は、(b1)炭素数8〜
20の芳香族ジカルボン酸成分を主体とし、(b)ジカ
ルボン酸成分の0.5〜50重量%、好ましくは1〜3
0重量%が(b3)分子中に1個以上のスルホン酸金属
塩を含む芳香族または脂肪族ジカルボン酸成分となるよ
うにすると、帯電防止性能の点からはさらに好ましい。
分子中に1個以上のスルホン酸金属塩を含む芳香族また
は脂肪族ジカルボン酸およびそのエステルとしては、5
ースルホイソフタル酸・ナトリウム塩、スルホコハク酸
・ナトリウム塩、およびそれらの低級アルキルエステル
などが挙げられる。ポリエーテルエステル(A)中に5
ースルホイソフタル酸・ナトリウム塩成分が0.5〜2
0重量%となる様にするのが帯電防止性能上好ましい。
5ースルホイソフタル酸・ナトリウム塩成分の割合が2
0重量%を越える場合は、得られるポリエーテルエステ
ル(A)が熱着色しやすくなり、好ましくない。
【0022】本発明のポリエーテルエステル(A)の製
造に用いられる炭素数2〜18の多価アルコールは分子
中に2個以上のヒドロキシ基を含む化合物であって脂肪
族、脂環式および芳香族多価アルコールのうち、いずれ
を用いてもよい。また、これらは単独で使用すること
も、あるいは2種類以上を併用することも可能である。
ここで炭素数が18を越える高沸点の多価アルコール
は、重縮合反応時に過剰な多価アルコールを反応系外に
留去するのが困難であり、好ましくない。
造に用いられる炭素数2〜18の多価アルコールは分子
中に2個以上のヒドロキシ基を含む化合物であって脂肪
族、脂環式および芳香族多価アルコールのうち、いずれ
を用いてもよい。また、これらは単独で使用すること
も、あるいは2種類以上を併用することも可能である。
ここで炭素数が18を越える高沸点の多価アルコール
は、重縮合反応時に過剰な多価アルコールを反応系外に
留去するのが困難であり、好ましくない。
【0023】1分子中に2個のヒドロキシ基を含むジオ
ールとしては、エチレングリコール、1,2−プロピレ
ングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3
ーブタンジオール、1,4ーブタンジオール、2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,6ーヘキサンジオール、1、8ーオクタ
ンジオールの様な脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、ビス−1,4−ヒドロキシメチルシクロ
ヘキサンの様な脂環式ジオール、およびヒドロキノンレ
ゾルシン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビスフェノー
ル−Aの様な芳香族ジオール等が挙げられる。また1分
子中に3個のヒドロキシ基を有するトリオールとしては
トリメチロールプロパン、グリセロールなどが挙げら
れ、1分子中に4個のヒドロキシ基を有するテトラオー
ルとしてはペンタエリスリトールが挙げられる。
ールとしては、エチレングリコール、1,2−プロピレ
ングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3
ーブタンジオール、1,4ーブタンジオール、2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,6ーヘキサンジオール、1、8ーオクタ
ンジオールの様な脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、ビス−1,4−ヒドロキシメチルシクロ
ヘキサンの様な脂環式ジオール、およびヒドロキノンレ
ゾルシン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビスフェノー
ル−Aの様な芳香族ジオール等が挙げられる。また1分
子中に3個のヒドロキシ基を有するトリオールとしては
トリメチロールプロパン、グリセロールなどが挙げら
れ、1分子中に4個のヒドロキシ基を有するテトラオー
ルとしてはペンタエリスリトールが挙げられる。
【0024】これらの多価アルコールは、本発明のポリ
エーテルエステル(A)を重縮合法で製造する際に、ジ
カルボン酸および/またはジカルボン酸エステルとポリ
オキシアルキレングリコールとを連結して高分子量化す
る働きを持つ。即ち、高分子量のポリエーテルエステル
を得るためには、ポリオキシアルキレングリコールの末
端ヒドロキシ基と多価アルコールの持つヒドロキシ基と
の合計モル数が、ジカルボン酸および/またはジカルボ
ン酸エステルの持つカルボキシル基のモル数と厳密に一
致しなければならないが、この関係を満足させるために
一般に多価アルコールをあらかじめ反応系に過剰に仕込
んでおき、過剰な多価アルコールを反応系外へ留去させ
ながら反応を進める方法が好ましく用いられる。従っ
て、ポリオキシアルキレングリコールとジカルボン酸お
よび/またはジカルボン酸エステルの仕込み組成を決め
れば、これらの反応系外への留出が無い通常の条件で製
造を実施する場合、得られるポリエーテルエステル中の
(c)多価アルコール成分の割合はほぼ自動的に決まる
と考えられる。
エーテルエステル(A)を重縮合法で製造する際に、ジ
カルボン酸および/またはジカルボン酸エステルとポリ
オキシアルキレングリコールとを連結して高分子量化す
る働きを持つ。即ち、高分子量のポリエーテルエステル
を得るためには、ポリオキシアルキレングリコールの末
端ヒドロキシ基と多価アルコールの持つヒドロキシ基と
の合計モル数が、ジカルボン酸および/またはジカルボ
ン酸エステルの持つカルボキシル基のモル数と厳密に一
致しなければならないが、この関係を満足させるために
一般に多価アルコールをあらかじめ反応系に過剰に仕込
んでおき、過剰な多価アルコールを反応系外へ留去させ
ながら反応を進める方法が好ましく用いられる。従っ
て、ポリオキシアルキレングリコールとジカルボン酸お
よび/またはジカルボン酸エステルの仕込み組成を決め
れば、これらの反応系外への留出が無い通常の条件で製
造を実施する場合、得られるポリエーテルエステル中の
(c)多価アルコール成分の割合はほぼ自動的に決まる
と考えられる。
【0025】本発明のポリエーテルエステル(A)を構
成する(c)多価アルコール成分の割合は5〜30重量
%である。ポリエーテルエステル(A)中の(c)多価
アルコール成分としては、(c1)炭素数2〜18のジ
オール成分が主体で、その0.005〜5重量%を(c
2)炭素数2〜18のトリオールおよび/またはテトラ
オール成分に置換したものであることが好ましく、より
好ましくは0.01〜2重量%である。ポリエーテルエ
ステル(A)中の(c2)炭素数2〜18のトリオール
および/またはテトラオール成分の割合が0.005重
量%未満の場合は、重縮合時の溶融粘度上昇がゆるやか
なために重縮合時間が長く生産性に劣るほか、ポリエー
テルエステルが熱着色しやすく好ましくない。さらに得
られるポリエーテルエステルの溶融粘度が十分でなく、
アクリル系樹脂との組成物を製造する際に樹脂中に微分
散しやすく、帯電防止性能の発現の点からも好ましくな
い。一方、(c2)炭素数2〜18のトリオールおよび
/またはテトラオール成分の割合が5重量%を越える場
合は、重縮合時の溶融粘度上昇が急激で反応が不安定に
なりやすく、反応器内で固化トラブルを起こす恐れがあ
る。さらに得られるポリエーテルエステルの溶融粘度が
高くなり過ぎ、アクリル系樹脂との組成物を製造する際
に樹脂中に分散しにくいため、これまた帯電防止性能の
発現の点からも好ましくない。
成する(c)多価アルコール成分の割合は5〜30重量
%である。ポリエーテルエステル(A)中の(c)多価
アルコール成分としては、(c1)炭素数2〜18のジ
オール成分が主体で、その0.005〜5重量%を(c
2)炭素数2〜18のトリオールおよび/またはテトラ
オール成分に置換したものであることが好ましく、より
好ましくは0.01〜2重量%である。ポリエーテルエ
ステル(A)中の(c2)炭素数2〜18のトリオール
および/またはテトラオール成分の割合が0.005重
量%未満の場合は、重縮合時の溶融粘度上昇がゆるやか
なために重縮合時間が長く生産性に劣るほか、ポリエー
テルエステルが熱着色しやすく好ましくない。さらに得
られるポリエーテルエステルの溶融粘度が十分でなく、
アクリル系樹脂との組成物を製造する際に樹脂中に微分
散しやすく、帯電防止性能の発現の点からも好ましくな
い。一方、(c2)炭素数2〜18のトリオールおよび
/またはテトラオール成分の割合が5重量%を越える場
合は、重縮合時の溶融粘度上昇が急激で反応が不安定に
なりやすく、反応器内で固化トラブルを起こす恐れがあ
る。さらに得られるポリエーテルエステルの溶融粘度が
高くなり過ぎ、アクリル系樹脂との組成物を製造する際
に樹脂中に分散しにくいため、これまた帯電防止性能の
発現の点からも好ましくない。
【0026】本発明のポリエーテルエステル(A)の製
造に用いられるポリオキシアルキレングリコールとして
は、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレング
リコール、ポリオキシヘキサメチレングリコール、エチ
レングリコール/プロピレングリコールブロック共重合
体などが挙げられる。また、これらのポリオキシアルキ
レングリコールをヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、ビスフェノール−A等のエチレンオキシド付加体
やプロピレンオキシド付加体などで代替することも可能
である。これらのうちでも、ポリオキシエチレングリコ
ール、ポリオキシプロピレングリコール、ビスフェノー
ル−Aのエチレンオキシド付加体やプロピレンオキシド
付加体を用いると、得られるポリエーテルエステル
(A)の帯電防止性能が良好となり好ましい。これらの
化合物は、単独で使用しても、2種類以上を併用しても
良い。またポリオキシエチレングリコールとポリオキシ
テトラメチレングリコールを組み合わせて用いると、得
られる重縮合体の帯電防止性能が良好で、かつ機械的強
度にも優れたものが得られるので、さらに好ましい。
造に用いられるポリオキシアルキレングリコールとして
は、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレング
リコール、ポリオキシヘキサメチレングリコール、エチ
レングリコール/プロピレングリコールブロック共重合
体などが挙げられる。また、これらのポリオキシアルキ
レングリコールをヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、ビスフェノール−A等のエチレンオキシド付加体
やプロピレンオキシド付加体などで代替することも可能
である。これらのうちでも、ポリオキシエチレングリコ
ール、ポリオキシプロピレングリコール、ビスフェノー
ル−Aのエチレンオキシド付加体やプロピレンオキシド
付加体を用いると、得られるポリエーテルエステル
(A)の帯電防止性能が良好となり好ましい。これらの
化合物は、単独で使用しても、2種類以上を併用しても
良い。またポリオキシエチレングリコールとポリオキシ
テトラメチレングリコールを組み合わせて用いると、得
られる重縮合体の帯電防止性能が良好で、かつ機械的強
度にも優れたものが得られるので、さらに好ましい。
【0027】本発明のポリエーテルエステル(A)中の
(a)ポリオキシアルキレングリコール成分は、数平均
分子量は400〜20000であり、より好ましくは1
000〜12000、さらに好ましくは1500〜10
000である。(a)ポリオキシエチレングリコール成
分を2種類以上併用する場合は、その組成比を勘案して
平均分子量がこの範囲内になるように選ぶのが好まし
い。(a)ポリオキシエチレングリコール成分の数平均
分子量が400未満の場合、得られるポリエーテルエス
テルの軟化温度が低くなり、常温でもべとつきやすくな
って取り扱いが困難になる。また吸水性が過大となり、
加工時に含水率の管理を徹底しないと重縮合体の加水分
解が起きやすく実用的ではない。また、この化合物の数
平均分子量が20000を越える場合は、得られるポリ
エーテルエステルの帯電防止性能付与効果が低下し、さ
らに加工時のポリエーテルエステルの熱分解性が大きく
なるため、やはり好ましくない。
(a)ポリオキシアルキレングリコール成分は、数平均
分子量は400〜20000であり、より好ましくは1
000〜12000、さらに好ましくは1500〜10
000である。(a)ポリオキシエチレングリコール成
分を2種類以上併用する場合は、その組成比を勘案して
平均分子量がこの範囲内になるように選ぶのが好まし
い。(a)ポリオキシエチレングリコール成分の数平均
分子量が400未満の場合、得られるポリエーテルエス
テルの軟化温度が低くなり、常温でもべとつきやすくな
って取り扱いが困難になる。また吸水性が過大となり、
加工時に含水率の管理を徹底しないと重縮合体の加水分
解が起きやすく実用的ではない。また、この化合物の数
平均分子量が20000を越える場合は、得られるポリ
エーテルエステルの帯電防止性能付与効果が低下し、さ
らに加工時のポリエーテルエステルの熱分解性が大きく
なるため、やはり好ましくない。
【0028】さらにポリエーテルエステル(A)とアク
リル系樹脂とからなる帯電防止性アクリル樹脂組成物を
押出成形してシート、フィルム状の成形品を製造する際
に、ポリエーテルエステル(A)中の(a)ポリオキシ
アルキレングリコール成分の数平均分子量が2000未
満の場合は、シーティング用ロールの表面に曇り状の付
着物が見られ、成形品外観を損なう恐れがあるので、
(a)ポリオキシアルキレングリコール成分の数平均分
子量は2000以上が特に好ましい。
リル系樹脂とからなる帯電防止性アクリル樹脂組成物を
押出成形してシート、フィルム状の成形品を製造する際
に、ポリエーテルエステル(A)中の(a)ポリオキシ
アルキレングリコール成分の数平均分子量が2000未
満の場合は、シーティング用ロールの表面に曇り状の付
着物が見られ、成形品外観を損なう恐れがあるので、
(a)ポリオキシアルキレングリコール成分の数平均分
子量は2000以上が特に好ましい。
【0029】本発明のポリエーテルエステル(A)を構
成する(a)ポリオキシアルキレングリコール成分は、
前述したポリオキシエチレングリコールをジカルボン酸
および/またはジカルボン酸のアルキルエステル、およ
び多価アルコールと重縮合することにより、ポリマー中
にポリエーテルブロック成分として導入しうる。本発明
のポリエーテルエステル(A)を構成する(a)ポリオ
キシアルキレングリコール成分の割合は20〜65重量
%であり、30〜60重量%が好ましい。(a)ポリオ
キシアルキレングリコール成分の割合が20重量%未満
の場合は、得られるポリエーテルエステルの帯電防止性
能の付与効果が低下し、一方、この割合が65重量%を
越える場合も帯電防止性能の付与効果がやはり低下する
ので、いずれも好ましくない。即ち、(a)ポリオキシ
アルキレングリコール成分の割合には、最適な範囲が存
在する。このような現象が起きる作用機構については、
なお不明な点が多い。帯電防止性能を発現する主体は親
水性のポリエーテルブロック成分と考えられ、この割合
が過少の場合は帯電防止性能の付与効果が低下すると推
定される。一方、この割合が過多の場合は、得られるポ
リエーテルエステルのアクリル樹脂などとの相容性が良
くなり、樹脂中にかなり微細に分散してしまい、帯電防
止性能の付与に効果的とされる「海ー島構造」という形
態的特徴を発現しにくくなるため、性能が低下してしま
うものと推定される。
成する(a)ポリオキシアルキレングリコール成分は、
前述したポリオキシエチレングリコールをジカルボン酸
および/またはジカルボン酸のアルキルエステル、およ
び多価アルコールと重縮合することにより、ポリマー中
にポリエーテルブロック成分として導入しうる。本発明
のポリエーテルエステル(A)を構成する(a)ポリオ
キシアルキレングリコール成分の割合は20〜65重量
%であり、30〜60重量%が好ましい。(a)ポリオ
キシアルキレングリコール成分の割合が20重量%未満
の場合は、得られるポリエーテルエステルの帯電防止性
能の付与効果が低下し、一方、この割合が65重量%を
越える場合も帯電防止性能の付与効果がやはり低下する
ので、いずれも好ましくない。即ち、(a)ポリオキシ
アルキレングリコール成分の割合には、最適な範囲が存
在する。このような現象が起きる作用機構については、
なお不明な点が多い。帯電防止性能を発現する主体は親
水性のポリエーテルブロック成分と考えられ、この割合
が過少の場合は帯電防止性能の付与効果が低下すると推
定される。一方、この割合が過多の場合は、得られるポ
リエーテルエステルのアクリル樹脂などとの相容性が良
くなり、樹脂中にかなり微細に分散してしまい、帯電防
止性能の付与に効果的とされる「海ー島構造」という形
態的特徴を発現しにくくなるため、性能が低下してしま
うものと推定される。
【0030】本発明のポリエーテルエステルは、ヘキサ
フロロイソプロパノールを溶媒として40℃でゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと略
す)を測定した際に、ポリメチルメタクリレート換算数
平均分子量が5万〜20万であることが好ましく、6万
〜18万がさらに好ましい。このGPC分析を実施する
際には、分子量分布の狭い標準ポリメチルメタクリレー
トを用いて分子量の検量線を作成しておき、クロマトグ
ラムから数平均分子量を算出する。該ポリエーテルエス
テル(A)の数平均分子量が5万未満の場合、ポリマー
自体がやや脆く、さらにアクリル樹脂等とコンパウンド
すると微分散しやすく、帯電防止性の付与効果が低下す
るので好ましくない。さらに該ポリマーの金属との密着
性が増し、押出機のバレルやスクリューに滞留しやすく
なり、熱着色の原因となりやすいので好ましくない。一
方、該ポリエーテルエステル(A)の数平均分子量が2
0万を越える場合は、アクリル樹脂等とコンパウンドす
る際に微分散しにくくなるので、やはり好ましくない。
フロロイソプロパノールを溶媒として40℃でゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと略
す)を測定した際に、ポリメチルメタクリレート換算数
平均分子量が5万〜20万であることが好ましく、6万
〜18万がさらに好ましい。このGPC分析を実施する
際には、分子量分布の狭い標準ポリメチルメタクリレー
トを用いて分子量の検量線を作成しておき、クロマトグ
ラムから数平均分子量を算出する。該ポリエーテルエス
テル(A)の数平均分子量が5万未満の場合、ポリマー
自体がやや脆く、さらにアクリル樹脂等とコンパウンド
すると微分散しやすく、帯電防止性の付与効果が低下す
るので好ましくない。さらに該ポリマーの金属との密着
性が増し、押出機のバレルやスクリューに滞留しやすく
なり、熱着色の原因となりやすいので好ましくない。一
方、該ポリエーテルエステル(A)の数平均分子量が2
0万を越える場合は、アクリル樹脂等とコンパウンドす
る際に微分散しにくくなるので、やはり好ましくない。
【0031】従来のポリエーテルエステルの数平均分子
量は、大きいものでも10万前後にとどまっていた。そ
こでポリアルキレングリコール、多価アルコール、ジカ
ルボン酸またはジカルボン酸エステルを共重縮合させて
数平均分子量5〜10万のポリエーテルエステルを前駆
体として得、このポリマー末端のヒドロキシ基を酸無水
物と付加反応させることにより末端にカルボキシル基を
導入でき、このカルボキシル化したポリエーテルエステ
ルと分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物との
付加反応を行うことにより、さらに高分子量化が可能と
なる。
量は、大きいものでも10万前後にとどまっていた。そ
こでポリアルキレングリコール、多価アルコール、ジカ
ルボン酸またはジカルボン酸エステルを共重縮合させて
数平均分子量5〜10万のポリエーテルエステルを前駆
体として得、このポリマー末端のヒドロキシ基を酸無水
物と付加反応させることにより末端にカルボキシル基を
導入でき、このカルボキシル化したポリエーテルエステ
ルと分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物との
付加反応を行うことにより、さらに高分子量化が可能と
なる。
【0032】カルボキシル化されたポリエーテルエステ
ルの製造に用いうる酸無水物としては、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸、無水マレイン酸、無水トリメリ
ット酸、ピロメリット酸二無水物、1,2,3,4−シ
クロブタンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、無水
エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水クロレンド
酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水
物、メチルテトラヒドロ無水フタル酸などが挙げられ、
これらは単独で使用しても、2種類以上を併用しても良
い。
ルの製造に用いうる酸無水物としては、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸、無水マレイン酸、無水トリメリ
ット酸、ピロメリット酸二無水物、1,2,3,4−シ
クロブタンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、無水
エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水クロレンド
酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水
物、メチルテトラヒドロ無水フタル酸などが挙げられ、
これらは単独で使用しても、2種類以上を併用しても良
い。
【0033】酸無水物の使用量はポリエーテルエステル
末端のヒドロキシ基のモル数に対して酸無水物基として
0.5〜2倍モルを用いるのが好ましい。これらはポリ
エーテルエステルのヒドロキシ基末端と付加反応してポ
リマー中にカルボキシル基を導入しうる。分子中に2個
の酸無水物基を有する化合物を用いた場合は、その一部
はポリエーテルエステル末端どうしをカップリングさせ
て高分子量化する効果も期待できる。酸無水物の使用量
がポリエーテルエステルのヒドロキシ末端に対して0.
5倍モル未満の場合は末端のカルボキシル基化率が低
く、分子中に2個以上のエポキシ基を含む化合物と付加
反応させて高分子量化する効果が不足するので好ましく
ない。一方、酸無水物の使用量がポリエーテルエステル
のヒドロキシ末端に対して2倍モルを超える場合は、付
加反応に伴って副反応により架橋やゲル化が生じやすく
なり、やはり好ましくない。
末端のヒドロキシ基のモル数に対して酸無水物基として
0.5〜2倍モルを用いるのが好ましい。これらはポリ
エーテルエステルのヒドロキシ基末端と付加反応してポ
リマー中にカルボキシル基を導入しうる。分子中に2個
の酸無水物基を有する化合物を用いた場合は、その一部
はポリエーテルエステル末端どうしをカップリングさせ
て高分子量化する効果も期待できる。酸無水物の使用量
がポリエーテルエステルのヒドロキシ末端に対して0.
5倍モル未満の場合は末端のカルボキシル基化率が低
く、分子中に2個以上のエポキシ基を含む化合物と付加
反応させて高分子量化する効果が不足するので好ましく
ない。一方、酸無水物の使用量がポリエーテルエステル
のヒドロキシ末端に対して2倍モルを超える場合は、付
加反応に伴って副反応により架橋やゲル化が生じやすく
なり、やはり好ましくない。
【0034】酸無水物とポリエーテルエステルのヒドロ
キシ基末端とを付加反応させる方法について特に制限は
無い。例えば、 1.ポリエーテルエステルを攪拌機付き反応槽内で製造
し、酸無水物を反応槽へ追添してさらに攪拌下に付加反
応を行い、カルボキシル化されたポリエーテルエステル
を製造する方法、 2.ポリエーテルエステルを攪拌機付き反応槽内で製造
後、溶融状態のまま混練機へ払い出し、酸無水物を注入
しながら混練機内で付加反応させて、カルボキシル化さ
れたポリエーテルエステルを製造する方法、 3.ポリエーテルエステルを攪拌機付き反応槽内で製造
後、いったん払い出し、固化、細粒化する。この後、酸
無水物と押出機やニーダー型混練機を用いてコンパウン
ドし、付加反応させてカルボキシル化されたポリエーテ
ルエステルを製造する方法、 等いずれの方法を用いても良い。反応温度は生産性、副
反応の抑制、ポリエーテルエステルの分解防止等を考慮
して選択すれば良いが、一般には150〜260℃で実
施するのが好ましい。酸無水物は原料中及び空気中の水
分と反応しやすいので、実施に当たっては原料の乾燥、
反応機や押出機の窒素置換などに留意する必要がある。
キシ基末端とを付加反応させる方法について特に制限は
無い。例えば、 1.ポリエーテルエステルを攪拌機付き反応槽内で製造
し、酸無水物を反応槽へ追添してさらに攪拌下に付加反
応を行い、カルボキシル化されたポリエーテルエステル
を製造する方法、 2.ポリエーテルエステルを攪拌機付き反応槽内で製造
後、溶融状態のまま混練機へ払い出し、酸無水物を注入
しながら混練機内で付加反応させて、カルボキシル化さ
れたポリエーテルエステルを製造する方法、 3.ポリエーテルエステルを攪拌機付き反応槽内で製造
後、いったん払い出し、固化、細粒化する。この後、酸
無水物と押出機やニーダー型混練機を用いてコンパウン
ドし、付加反応させてカルボキシル化されたポリエーテ
ルエステルを製造する方法、 等いずれの方法を用いても良い。反応温度は生産性、副
反応の抑制、ポリエーテルエステルの分解防止等を考慮
して選択すれば良いが、一般には150〜260℃で実
施するのが好ましい。酸無水物は原料中及び空気中の水
分と反応しやすいので、実施に当たっては原料の乾燥、
反応機や押出機の窒素置換などに留意する必要がある。
【0035】効果的な帯電防止剤とするために、カルボ
キシル化されたポリエーテルエステルと分子中に2個以
上のエポキシ基を含む化合物とを付加反応させて高分子
量化して用いても良い。分子中に2個以上のエポキシ基
を有する化合物としては、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、1、6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジグリシジル
エステル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等
の脂肪族ジエポキシ化合物や、レゾルシンジグリシジル
エーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテル、o−フ
タル酸ジグリシジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジ
ルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、
ビスフェノールSジグリシジルエーテル、N,N−ジグ
リシジルアニリン、N,N−ジグリシジル−o−メチル
アニリン等の芳香族ジエポキシ化合物、トリグリシジル
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グ
リセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル等の3官能性エポキシ化
合物、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテ
ル、1,3−ビス(N.N’−ジグリシジルアミノメチ
ル)シクロヘキサン等の4官能性エポキシ化合物、エポ
キシ化クレゾールノボラック樹脂、メタクリル酸メチル
/メタクリル酸グリシジル共重合体等のポリエポキシ化
合物が挙げられ、1、6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテルやネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テルが毒性、皮膚刺激性の少ないことから好ましい。こ
れらは単独で使用しても、2種類以上を併用しても良
い。分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物の使
用量は、ポリエーテルエステル中のカルボキシル基のモ
ル数に対してエポキシ基として0.5〜2倍モルを用い
るのが好ましい。分子中に2個以上のエポキシ基を有す
る化合物の使用量がポリエーテルエステル中のカルボキ
シル基に対して0.5倍モル未満の場合は付加反応させ
て高分子量化する効果が不足し、2倍モルを超える場合
は付加反応に伴う副反応により架橋、ゲル化が生じやす
くなり、いずれも好ましくない。
キシル化されたポリエーテルエステルと分子中に2個以
上のエポキシ基を含む化合物とを付加反応させて高分子
量化して用いても良い。分子中に2個以上のエポキシ基
を有する化合物としては、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、1、6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジグリシジル
エステル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等
の脂肪族ジエポキシ化合物や、レゾルシンジグリシジル
エーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテル、o−フ
タル酸ジグリシジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジ
ルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、
ビスフェノールSジグリシジルエーテル、N,N−ジグ
リシジルアニリン、N,N−ジグリシジル−o−メチル
アニリン等の芳香族ジエポキシ化合物、トリグリシジル
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グ
リセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル等の3官能性エポキシ化
合物、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテ
ル、1,3−ビス(N.N’−ジグリシジルアミノメチ
ル)シクロヘキサン等の4官能性エポキシ化合物、エポ
キシ化クレゾールノボラック樹脂、メタクリル酸メチル
/メタクリル酸グリシジル共重合体等のポリエポキシ化
合物が挙げられ、1、6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテルやネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テルが毒性、皮膚刺激性の少ないことから好ましい。こ
れらは単独で使用しても、2種類以上を併用しても良
い。分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物の使
用量は、ポリエーテルエステル中のカルボキシル基のモ
ル数に対してエポキシ基として0.5〜2倍モルを用い
るのが好ましい。分子中に2個以上のエポキシ基を有す
る化合物の使用量がポリエーテルエステル中のカルボキ
シル基に対して0.5倍モル未満の場合は付加反応させ
て高分子量化する効果が不足し、2倍モルを超える場合
は付加反応に伴う副反応により架橋、ゲル化が生じやす
くなり、いずれも好ましくない。
【0036】カルボキシル化されたポリエーテルエステ
ルと分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物とを
付加反応させる方法について特に制限は無い。例えば、 1.カルボキシル化されたポリエーテルエステルを攪拌
機付き反応槽内で製造し、分子中に2個以上のエポキシ
基を有する化合物を反応槽へ追添してさらに攪拌下に付
加反応を行い、高分子量化されたポリエーテルエステル
を製造する方法。 2.カルボキシル化されたポリエーテルエステルを攪拌
機付き反応槽内で製造後、溶融状態のまま混練機へ払い
出し、分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物を
注入しながら混練機内で付加反応させて、高分子量化さ
れたポリエーテルエステルを製造する方法。 3.カルボキシル化されたポリエーテルエステルを攪拌
機付き反応槽内で製造後、いったん払い出し、固化、細
粒化する。この後、分子中に2個以上のエポキシ基を有
する化合物を押出機やニーダー型混練機を用いてコンパ
ウンドし、付加反応させて高分子量化されたポリエーテ
ルエステルを製造する方法。 など、いずれの方法を用いても良い。反応温度は生産
性、副反応の抑制、ポリエーテルエステルの分解防止等
を考慮して選択すれば良い。一般には150〜260℃
で実施するのが好ましい。酸無水物は水分と反応しやす
いので、実施に当たっては原料の乾燥や反応機、押出機
等の窒素置換に留意する必要がある。
ルと分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物とを
付加反応させる方法について特に制限は無い。例えば、 1.カルボキシル化されたポリエーテルエステルを攪拌
機付き反応槽内で製造し、分子中に2個以上のエポキシ
基を有する化合物を反応槽へ追添してさらに攪拌下に付
加反応を行い、高分子量化されたポリエーテルエステル
を製造する方法。 2.カルボキシル化されたポリエーテルエステルを攪拌
機付き反応槽内で製造後、溶融状態のまま混練機へ払い
出し、分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物を
注入しながら混練機内で付加反応させて、高分子量化さ
れたポリエーテルエステルを製造する方法。 3.カルボキシル化されたポリエーテルエステルを攪拌
機付き反応槽内で製造後、いったん払い出し、固化、細
粒化する。この後、分子中に2個以上のエポキシ基を有
する化合物を押出機やニーダー型混練機を用いてコンパ
ウンドし、付加反応させて高分子量化されたポリエーテ
ルエステルを製造する方法。 など、いずれの方法を用いても良い。反応温度は生産
性、副反応の抑制、ポリエーテルエステルの分解防止等
を考慮して選択すれば良い。一般には150〜260℃
で実施するのが好ましい。酸無水物は水分と反応しやす
いので、実施に当たっては原料の乾燥や反応機、押出機
等の窒素置換に留意する必要がある。
【0037】また、本発明のポリエーテルエステル
(A)はmークレゾール中、30℃で測定した相対粘度
が1.5〜4.0であり、1.8〜3.5であることが
好ましく、2.0〜3.2であることがさらに好まし
い。この相対粘度が1.5未満では、ポリマー自体の流
動性が大きく、アクリル系樹脂等とコンパウンドした場
合に、樹脂中にポリエーテルエステルが微分散して帯電
防止性能の付与効果が低下するので好ましくない。一
方、相対粘度が4.0を越える場合は、アクリル系樹脂
等とコンパウンドした場合に、樹脂中にポリエーテルエ
ステルが分散しにくくなり、やはり帯電防止性能の付与
効果が低下するので好ましくない。
(A)はmークレゾール中、30℃で測定した相対粘度
が1.5〜4.0であり、1.8〜3.5であることが
好ましく、2.0〜3.2であることがさらに好まし
い。この相対粘度が1.5未満では、ポリマー自体の流
動性が大きく、アクリル系樹脂等とコンパウンドした場
合に、樹脂中にポリエーテルエステルが微分散して帯電
防止性能の付与効果が低下するので好ましくない。一
方、相対粘度が4.0を越える場合は、アクリル系樹脂
等とコンパウンドした場合に、樹脂中にポリエーテルエ
ステルが分散しにくくなり、やはり帯電防止性能の付与
効果が低下するので好ましくない。
【0038】また、本発明のポリエーテルエステル
(A)は250℃、シェアレート101sec-1での見
かけせん断粘度が500〜10000ポイズであり、1
000〜10000ポイズが好ましく、2000〜10
000ポイズがさらに好ましい。シェアレート101 s
ec-1は概ね押出成形時のシェアに相当する。見かけせ
ん断粘度が500ポイズ未満では、加工温度(概ね25
0〜270℃)におけるアクリル系樹脂(一般に見かけ
せん断粘度は数千から数万ポイズである)との溶融粘度
差が大きく、アクリル系樹脂中にポリエーテルエステル
(A)が微分散して帯電防止性能が低下するので好まし
くない。一方、見かけせん断粘度が10000ポイズを
越える場合は、アクリル系樹脂中にポリエーテルエステ
ル(A)が分散し難く、やはり帯電防止性能が低下する
ので好ましくない。
(A)は250℃、シェアレート101sec-1での見
かけせん断粘度が500〜10000ポイズであり、1
000〜10000ポイズが好ましく、2000〜10
000ポイズがさらに好ましい。シェアレート101 s
ec-1は概ね押出成形時のシェアに相当する。見かけせ
ん断粘度が500ポイズ未満では、加工温度(概ね25
0〜270℃)におけるアクリル系樹脂(一般に見かけ
せん断粘度は数千から数万ポイズである)との溶融粘度
差が大きく、アクリル系樹脂中にポリエーテルエステル
(A)が微分散して帯電防止性能が低下するので好まし
くない。一方、見かけせん断粘度が10000ポイズを
越える場合は、アクリル系樹脂中にポリエーテルエステ
ル(A)が分散し難く、やはり帯電防止性能が低下する
ので好ましくない。
【0039】また本発明のポリエーテルエステル(A)
は、荷重1kgで測定したメルトフローレートが1g/
10分間以下となる温度、即ち実質的に固化が始まる温
度が160〜230℃の範囲にあることが好ましく、1
70〜220℃の範囲がさらに好ましい。このような特
徴を有することの意義を以下に述べる。本発明のような
ポリエーテルエステルを製造する方法としては、温度2
40〜280℃の範囲での溶融重縮合法によるのが一般
的であるが、反応終了後にポリマーを反応器から払い出
し、さらにポリマー自体の包装やアクリル系樹脂等との
コンパウンディングに便利なように細粒化する工程が実
施されることが多い。従って、ポリマーが実質的に固化
する温度が230℃を越えて反応温度に接近すると、反
応器から払い出されたポリマーの表面は直ちに固くなり
始め、シート状に吐出されたポリマーを冷却ドラムへ巻
き取ったり、あるいはストランド状に吐出されたポリマ
ーをロールで引き取ってカッターへ導入するなどの工程
を安定して実施することは困難となる。この結果、反応
器から安定してポリマーを払い出すことができず、生産
性が著しく損なわれることになる。一方、ポリマーが実
質的に固化する温度が160℃よりも低くなると、反応
器から払い出されたポリマーがべとつき、やはり後処理
工程を安定して実施することが困難となる。
は、荷重1kgで測定したメルトフローレートが1g/
10分間以下となる温度、即ち実質的に固化が始まる温
度が160〜230℃の範囲にあることが好ましく、1
70〜220℃の範囲がさらに好ましい。このような特
徴を有することの意義を以下に述べる。本発明のような
ポリエーテルエステルを製造する方法としては、温度2
40〜280℃の範囲での溶融重縮合法によるのが一般
的であるが、反応終了後にポリマーを反応器から払い出
し、さらにポリマー自体の包装やアクリル系樹脂等との
コンパウンディングに便利なように細粒化する工程が実
施されることが多い。従って、ポリマーが実質的に固化
する温度が230℃を越えて反応温度に接近すると、反
応器から払い出されたポリマーの表面は直ちに固くなり
始め、シート状に吐出されたポリマーを冷却ドラムへ巻
き取ったり、あるいはストランド状に吐出されたポリマ
ーをロールで引き取ってカッターへ導入するなどの工程
を安定して実施することは困難となる。この結果、反応
器から安定してポリマーを払い出すことができず、生産
性が著しく損なわれることになる。一方、ポリマーが実
質的に固化する温度が160℃よりも低くなると、反応
器から払い出されたポリマーがべとつき、やはり後処理
工程を安定して実施することが困難となる。
【0040】本発明のポリエーテルエステルの荷重1k
gでのメルトフローレートが1g/10分間以下となる
温度、即ち実質的に固化が始まる温度を160〜230
℃の範囲にするための方法にはいくつか考えられる。重
縮合ポリマーの固化現象は、ポリマー中のポリエステル
連鎖の結晶性によって概ね規定されると考えられる。従
って、ポリエステル連鎖の結晶性を低下させるために、
ポリエステル連鎖の鎖長を短くする、言い換えればポリ
マー中に組み込むポリエーテルブロックの鎖長を短くし
て、ポリエステルとポリエーテルのいずれのブロックも
短くして連結することが効果的である。またポリエステ
ル連鎖中に結晶性の低い成分を導入することも有効であ
り、例えば脂肪族のジカルボン酸成分を導入することが
行われる。ただし、これらの方法は、いずれもポリマー
の常温でのべとつきの原因ともなり、取り扱いを極めて
困難にするという欠点があるので注意を要する。
gでのメルトフローレートが1g/10分間以下となる
温度、即ち実質的に固化が始まる温度を160〜230
℃の範囲にするための方法にはいくつか考えられる。重
縮合ポリマーの固化現象は、ポリマー中のポリエステル
連鎖の結晶性によって概ね規定されると考えられる。従
って、ポリエステル連鎖の結晶性を低下させるために、
ポリエステル連鎖の鎖長を短くする、言い換えればポリ
マー中に組み込むポリエーテルブロックの鎖長を短くし
て、ポリエステルとポリエーテルのいずれのブロックも
短くして連結することが効果的である。またポリエステ
ル連鎖中に結晶性の低い成分を導入することも有効であ
り、例えば脂肪族のジカルボン酸成分を導入することが
行われる。ただし、これらの方法は、いずれもポリマー
の常温でのべとつきの原因ともなり、取り扱いを極めて
困難にするという欠点があるので注意を要する。
【0041】また本発明のポリエーテルエステル(A)
をポリアルキレングリコール、多価アルコール、および
ジカルボン酸および/またはジカルボン酸のアルキルエ
ステルとを重して製造する際に、分子中にスルホン酸塩
やリン酸塩を含有する化合物例えば、スルホン酸塩を含
むイソフタル酸またはそのアルキルエステルを共重縮合
させ、ポリエーテルエステル中に導入することも可能で
ある。分子中にスルホン酸塩やリン酸塩を含有する化合
物単位を導入する場合は、ポリエーテルエステル中に
0.2〜20重量%が好ましく、0.5〜10重量%が
さらに好ましい。該化合物単位が20重量%を越える場
合は、得られる重縮合ポリマーの吸湿性が過大となり、
樹脂組成物を製造する際の水分コントロールに留意しな
いと加水分解を引き起こしやすく、好ましくない。 本
発明のポリエーテルエステル(A)の製造方法に関して
は、一般的な方法で実施しうる。例えば、ポリオキシア
ルキレングリコール10〜60重量%、ジカルボン酸お
よび/またはジカルボン酸エステル20〜60重量%お
よび多価アルコール5〜50重量%からなる原料混合物
を反応器に仕込み、溶媒の存在下または不存在下で、反
応中に生成する水もしくはアルコールを反応器外へ除去
しながら重縮合させ、高分子量化させる方法が好ましく
用いられる。水もしくはアルコールを反応器外へ除去す
るには、窒素ガスを流すかあるいは反応器内を高度に減
圧にして実施することが好ましい。重縮合時の温度は1
50〜300℃、好ましくは180〜270℃で実施し
うる。
をポリアルキレングリコール、多価アルコール、および
ジカルボン酸および/またはジカルボン酸のアルキルエ
ステルとを重して製造する際に、分子中にスルホン酸塩
やリン酸塩を含有する化合物例えば、スルホン酸塩を含
むイソフタル酸またはそのアルキルエステルを共重縮合
させ、ポリエーテルエステル中に導入することも可能で
ある。分子中にスルホン酸塩やリン酸塩を含有する化合
物単位を導入する場合は、ポリエーテルエステル中に
0.2〜20重量%が好ましく、0.5〜10重量%が
さらに好ましい。該化合物単位が20重量%を越える場
合は、得られる重縮合ポリマーの吸湿性が過大となり、
樹脂組成物を製造する際の水分コントロールに留意しな
いと加水分解を引き起こしやすく、好ましくない。 本
発明のポリエーテルエステル(A)の製造方法に関して
は、一般的な方法で実施しうる。例えば、ポリオキシア
ルキレングリコール10〜60重量%、ジカルボン酸お
よび/またはジカルボン酸エステル20〜60重量%お
よび多価アルコール5〜50重量%からなる原料混合物
を反応器に仕込み、溶媒の存在下または不存在下で、反
応中に生成する水もしくはアルコールを反応器外へ除去
しながら重縮合させ、高分子量化させる方法が好ましく
用いられる。水もしくはアルコールを反応器外へ除去す
るには、窒素ガスを流すかあるいは反応器内を高度に減
圧にして実施することが好ましい。重縮合時の温度は1
50〜300℃、好ましくは180〜270℃で実施し
うる。
【0042】本発明のポリエーテルエステル(A)を製
造する際には、酢酸マンガン、酢酸カルシウム、酢酸コ
バルト、酢酸亜鉛、三酸化アンチモン、チタンテトラア
ルコキシド、有機ジルコニウム化合物等を触媒として用
いると、反応時間を短縮でき、その結果、反応中の重縮
合体の着色、劣化が防止できるので好ましい。本発明の
ポリエーテルエステル(A)を製造する際には、反応中
の重縮合体の熱劣化を防止し、かつ高分子量化を実現す
るため、適当な熱安定剤をポリエーテルエステル(A)
100重量部に対して0.01〜5重量部添加しておく
ことが好ましい。熱安定剤としては、例えば、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフェニル)ブタン、N,N’−ヘキサメチレン
ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシケイ皮
アミド、4,4’−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−
t−ブチルフェノール)、ペンタエリスリチルテトラキ
ス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]等のヒンダードフェノール系
安定剤、N,N’−ビス(β−ナフチル)−p−フェニ
レンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレン
ジアミン、ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジ
ヒドロキノリン)等のアミン系安定剤、ジラウリルチオ
ジプロピオネート等のイオウ系安定剤、あるいはトリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等
のリン化合物などを使用しても良い。これらのうちで
も、分子中にヒドロキシフェニル基を少なくとも2個、
好ましくは3個以上有する安定剤が特に顕著な効果を示
す。これらは原料にあらかじめ混合して重縮合反応時に
共存させることもでき、あるいは反応途中や反応後に反
応器に追加するなど、任意の方法で添加しうる。
造する際には、酢酸マンガン、酢酸カルシウム、酢酸コ
バルト、酢酸亜鉛、三酸化アンチモン、チタンテトラア
ルコキシド、有機ジルコニウム化合物等を触媒として用
いると、反応時間を短縮でき、その結果、反応中の重縮
合体の着色、劣化が防止できるので好ましい。本発明の
ポリエーテルエステル(A)を製造する際には、反応中
の重縮合体の熱劣化を防止し、かつ高分子量化を実現す
るため、適当な熱安定剤をポリエーテルエステル(A)
100重量部に対して0.01〜5重量部添加しておく
ことが好ましい。熱安定剤としては、例えば、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフェニル)ブタン、N,N’−ヘキサメチレン
ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシケイ皮
アミド、4,4’−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−
t−ブチルフェノール)、ペンタエリスリチルテトラキ
ス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]等のヒンダードフェノール系
安定剤、N,N’−ビス(β−ナフチル)−p−フェニ
レンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレン
ジアミン、ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジ
ヒドロキノリン)等のアミン系安定剤、ジラウリルチオ
ジプロピオネート等のイオウ系安定剤、あるいはトリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト等
のリン化合物などを使用しても良い。これらのうちで
も、分子中にヒドロキシフェニル基を少なくとも2個、
好ましくは3個以上有する安定剤が特に顕著な効果を示
す。これらは原料にあらかじめ混合して重縮合反応時に
共存させることもでき、あるいは反応途中や反応後に反
応器に追加するなど、任意の方法で添加しうる。
【0043】本発明のポリエーテルエステル(A)は、
それ自体で、または分子中に2個以上のエポキシ基を含
む化合物とを付加反応させて高分子量化した後に、アク
リル系樹脂に混合して帯電防止性樹脂組成物を製造する
ことが可能である。さらにこの樹脂組成物を押出成形し
て帯電防止性シートを製造したり、射出成形して帯電防
止性の各種成形品を製造することもできる。
それ自体で、または分子中に2個以上のエポキシ基を含
む化合物とを付加反応させて高分子量化した後に、アク
リル系樹脂に混合して帯電防止性樹脂組成物を製造する
ことが可能である。さらにこの樹脂組成物を押出成形し
て帯電防止性シートを製造したり、射出成形して帯電防
止性の各種成形品を製造することもできる。
【0044】本発明におけるアクリル系樹脂(B)はメ
チルメタクリレート単位単独、あるいはそれと30重量
%以下の共重合可能な他の単量体単位とからなるもので
ある。メチルメタクリレート単位70〜99重量%、お
よびこれと共重合可能な他の単量体単位1〜30重量%
からなるものが好ましい。共重合可能な他の単量体とし
ては、アルキル基の炭素数が2〜18のアルキルメタク
リレート、アルキル基の炭素数が1〜18のアルキルア
クリレートのほか、アクリル酸やメタクリル酸等のα,
β−不飽和酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の
不飽和基含有二価カルボン酸、スチレン、α−メチルス
チレン、核置換スチレン等の芳香族ビニル化合物、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、
マレイミド、N−置換マレイミド等が挙げられ、これら
は単独で使用してもよく、また2種類以上を併用しても
よい。またメチルメタクリレートとメタクリル酸あるい
はアクリル酸との共重合体には、それを熱処理して脱ア
ルコール反応あるいは脱水反応を行い六員環酸無水物単
位を生成した重合体、およびアンモニアやアミンとイミ
ド化反応させ、六員環イミド単位を生成した重合体も含
まれる。これらのなかでも、共重合体の耐光性、耐熱分
解性や流動性の観点から、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、s−ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート等が好ましく用いられ、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
トが特に好ましい。
チルメタクリレート単位単独、あるいはそれと30重量
%以下の共重合可能な他の単量体単位とからなるもので
ある。メチルメタクリレート単位70〜99重量%、お
よびこれと共重合可能な他の単量体単位1〜30重量%
からなるものが好ましい。共重合可能な他の単量体とし
ては、アルキル基の炭素数が2〜18のアルキルメタク
リレート、アルキル基の炭素数が1〜18のアルキルア
クリレートのほか、アクリル酸やメタクリル酸等のα,
β−不飽和酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の
不飽和基含有二価カルボン酸、スチレン、α−メチルス
チレン、核置換スチレン等の芳香族ビニル化合物、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、
マレイミド、N−置換マレイミド等が挙げられ、これら
は単独で使用してもよく、また2種類以上を併用しても
よい。またメチルメタクリレートとメタクリル酸あるい
はアクリル酸との共重合体には、それを熱処理して脱ア
ルコール反応あるいは脱水反応を行い六員環酸無水物単
位を生成した重合体、およびアンモニアやアミンとイミ
ド化反応させ、六員環イミド単位を生成した重合体も含
まれる。これらのなかでも、共重合体の耐光性、耐熱分
解性や流動性の観点から、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、s−ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート等が好ましく用いられ、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
トが特に好ましい。
【0045】本発明におけるアクリル系樹脂(B)は、
クロロホルム中25℃における還元粘度が30〜90m
l/gであり、35〜85ml/gのものが好ましく、
50〜75ml/gのものがさらに好ましい。還元粘度
が30ml/g未満の場合は、得られる帯電防止性樹脂
組成物の機械強度が低下し、一方、還元粘度が90ml
/gを越える場合は、得られる帯電防止性樹脂組成物の
流動性が低下して押出成形や射出成形が困難となるの
で、いずれも好ましくない。
クロロホルム中25℃における還元粘度が30〜90m
l/gであり、35〜85ml/gのものが好ましく、
50〜75ml/gのものがさらに好ましい。還元粘度
が30ml/g未満の場合は、得られる帯電防止性樹脂
組成物の機械強度が低下し、一方、還元粘度が90ml
/gを越える場合は、得られる帯電防止性樹脂組成物の
流動性が低下して押出成形や射出成形が困難となるの
で、いずれも好ましくない。
【0046】このようなアクリル系樹脂(B)の製造方
法としては特に制限は無く、懸濁重合、乳化重合、塊状
重合、あるいは溶液重合等の公知の方法のいずれを用い
てもよい。重合開始剤としては、通常のパーオキサイド
系やアゾ系のラジカル重合開始剤を用いることができ、
これと還元剤とを組み合わせてレドックス系開始剤とし
て実施しても良い。アルキルリチウムなどを用いたアニ
オン重合法、有機金属錯体を用いた配位重合法、グルー
プトランスファー重合法などを用いて得られたアクリル
系樹脂を使用してもさしつかえない。重合温度は、懸濁
重合または乳化重合では30〜120℃、塊状または溶
液重合では80〜170℃で実施するのが一般的であ
る。該アクリル系樹脂の還元粘度を制御するために、ア
ルキルメルカプタン等を連鎖移動剤として用いて実施し
てもよい。その他、多層構造アクリルゴムなどを配合し
た耐衝撃性アクリル系樹脂組成物をも使用できる。
法としては特に制限は無く、懸濁重合、乳化重合、塊状
重合、あるいは溶液重合等の公知の方法のいずれを用い
てもよい。重合開始剤としては、通常のパーオキサイド
系やアゾ系のラジカル重合開始剤を用いることができ、
これと還元剤とを組み合わせてレドックス系開始剤とし
て実施しても良い。アルキルリチウムなどを用いたアニ
オン重合法、有機金属錯体を用いた配位重合法、グルー
プトランスファー重合法などを用いて得られたアクリル
系樹脂を使用してもさしつかえない。重合温度は、懸濁
重合または乳化重合では30〜120℃、塊状または溶
液重合では80〜170℃で実施するのが一般的であ
る。該アクリル系樹脂の還元粘度を制御するために、ア
ルキルメルカプタン等を連鎖移動剤として用いて実施し
てもよい。その他、多層構造アクリルゴムなどを配合し
た耐衝撃性アクリル系樹脂組成物をも使用できる。
【0047】なお、本発明のポリエーテルエステルを混
合して帯電防止性樹脂組成物を製造することが可能な熱
可塑性樹脂としては、上記のアクリル系樹脂以外にもポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチ
レン、非晶性コポリエステルなどの樹脂を使用すること
もできる。本発明のアクリル系樹脂組成物は、ルテニウ
ム酸染色した超薄切片を透過型電子顕微鏡を用いて観察
した場合に、(1)該アクリル系樹脂組成物が海島構造
を呈しており、島を構成する分散体の長径の平均値が
0.06〜20μm、短径の平均値が0.03〜0.5
μmであり、(2)分散体の長径と短径の平均値の比が
1.2以上である、という特徴を有する。ここで、ルテ
ニウム酸で染色されて島を構成する分散体として観察さ
れるのがポリエーテルエステル(A)と考えられる。島
を構成する分散体の長径の平均値が0.06μm未満の
場合は、ポリエーテルエステル(A)がアクリル系樹脂
(B)にかなり相溶性を持ち微分散している状態と見ら
れ、帯電防止性能が低く好ましくない。長径の平均値は
好ましくは0.1〜15μm、さらに好ましくは0.3
〜10μmである。また短径の平均値は好ましくは0.
05〜 0.5μm、さらに好ましくは0.07〜0.
4μmである。短径の平均値が 0.03μm未満の場
合は、ポリエーテルエステル(A)がアクリル系樹脂
(B)にかなり相溶性を持ち微分散している状態と見ら
れ、帯電防止性能が低く好ましくない。0.5μmを越
える場合は、ポリエーテルエステル(A)がアクリル系
樹脂(B)に分散不良であると見られ、やはり帯電防止
性能が低く好ましくない。島を構成する分散体の長径と
短径の平均値の比は1.2以上であり、好ましくは1.
5以上、さらに好ましくは2以上である。長径と短径の
平均値の比が1.2未満の場合は帯電防止性能が低く好
ましくない。
合して帯電防止性樹脂組成物を製造することが可能な熱
可塑性樹脂としては、上記のアクリル系樹脂以外にもポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチ
レン、非晶性コポリエステルなどの樹脂を使用すること
もできる。本発明のアクリル系樹脂組成物は、ルテニウ
ム酸染色した超薄切片を透過型電子顕微鏡を用いて観察
した場合に、(1)該アクリル系樹脂組成物が海島構造
を呈しており、島を構成する分散体の長径の平均値が
0.06〜20μm、短径の平均値が0.03〜0.5
μmであり、(2)分散体の長径と短径の平均値の比が
1.2以上である、という特徴を有する。ここで、ルテ
ニウム酸で染色されて島を構成する分散体として観察さ
れるのがポリエーテルエステル(A)と考えられる。島
を構成する分散体の長径の平均値が0.06μm未満の
場合は、ポリエーテルエステル(A)がアクリル系樹脂
(B)にかなり相溶性を持ち微分散している状態と見ら
れ、帯電防止性能が低く好ましくない。長径の平均値は
好ましくは0.1〜15μm、さらに好ましくは0.3
〜10μmである。また短径の平均値は好ましくは0.
05〜 0.5μm、さらに好ましくは0.07〜0.
4μmである。短径の平均値が 0.03μm未満の場
合は、ポリエーテルエステル(A)がアクリル系樹脂
(B)にかなり相溶性を持ち微分散している状態と見ら
れ、帯電防止性能が低く好ましくない。0.5μmを越
える場合は、ポリエーテルエステル(A)がアクリル系
樹脂(B)に分散不良であると見られ、やはり帯電防止
性能が低く好ましくない。島を構成する分散体の長径と
短径の平均値の比は1.2以上であり、好ましくは1.
5以上、さらに好ましくは2以上である。長径と短径の
平均値の比が1.2未満の場合は帯電防止性能が低く好
ましくない。
【0048】本発明のポリエーテルエステル(A)の組
成、粘度を適当な範囲に調整し、このような形態的特徴
を持たせることが帯電防止性能と成形品の表面外観のい
ずれも改良しうる重要な発見となり、本発明を完成する
に至ったのである。本発明のポリエーテルエステル
(A)とアクリル系樹脂(B)とを混合して帯電防止性
アクリル系樹脂組成物を製造する場合には、該ポリエー
テルエステルを3〜40重量%、好ましくは5〜20重
量%とアクリル系樹脂60〜97重量%、好ましくは8
0〜95重量%とを混合して使用するのが好ましい。該
ポリエーテルエステルが3重量%未満の場合は、得られ
るアクリル系樹脂組成物の帯電防止性能が十分でなく、
一方、該ポリエーテルエステルが40重量%を越える場
合は、得られるアクリル系樹脂組成物の機械強度が低下
してやはり好ましくない。帯電防止性樹脂組成物を製造
するための混合方法には特に制限は無い。ドラムブレン
ダーやヘンシェルミキサーで混合する方法や、これらの
方法で混合したあと押出機を用いて200〜280℃の
温度で造粒する方法等がある。押出混合する場合は、ポ
リエーテルエステルの熱分解および加水分解を抑制する
ために、押出温度、該重縮合体の水分、押出機内の窒素
パージ等に留意して実施することが好ましい。
成、粘度を適当な範囲に調整し、このような形態的特徴
を持たせることが帯電防止性能と成形品の表面外観のい
ずれも改良しうる重要な発見となり、本発明を完成する
に至ったのである。本発明のポリエーテルエステル
(A)とアクリル系樹脂(B)とを混合して帯電防止性
アクリル系樹脂組成物を製造する場合には、該ポリエー
テルエステルを3〜40重量%、好ましくは5〜20重
量%とアクリル系樹脂60〜97重量%、好ましくは8
0〜95重量%とを混合して使用するのが好ましい。該
ポリエーテルエステルが3重量%未満の場合は、得られ
るアクリル系樹脂組成物の帯電防止性能が十分でなく、
一方、該ポリエーテルエステルが40重量%を越える場
合は、得られるアクリル系樹脂組成物の機械強度が低下
してやはり好ましくない。帯電防止性樹脂組成物を製造
するための混合方法には特に制限は無い。ドラムブレン
ダーやヘンシェルミキサーで混合する方法や、これらの
方法で混合したあと押出機を用いて200〜280℃の
温度で造粒する方法等がある。押出混合する場合は、ポ
リエーテルエステルの熱分解および加水分解を抑制する
ために、押出温度、該重縮合体の水分、押出機内の窒素
パージ等に留意して実施することが好ましい。
【0049】本発明のポリエーテルエステル(A)とア
クリル系樹脂(B)とを混合して帯電防止性アクリル系
樹脂組成物を製造する場合に、帯電防止性能をさらに向
上させるため、有機スルホン酸塩と有機リン酸塩から選
ばれた少なくも1種の化合物を併用しても良い。これら
の化合物の例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸のよう
な芳香族スルホン酸、ラウリルスルホン酸、ステアリル
スルホン酸等のアルキルスルホン酸、亜リン酸ジフェニ
ル、リン酸ジフェニル等の有機リン酸のアルカリ金属塩
やアルカリ土類金属塩等が挙げられる。樹脂組成物の帯
電防止効果の点から、ナトリウム塩やカリウム塩が好ま
しい。有機スルホン酸塩や有機リン酸塩の配合料は帯電
防止樹脂組成物100重量部に対し0.05〜5重量部
が好ましい。5重量を越える場合は得られる樹脂組成物
の機械強度が低下し、また樹脂組成物が着色し易くなる
ので好ましくない。
クリル系樹脂(B)とを混合して帯電防止性アクリル系
樹脂組成物を製造する場合に、帯電防止性能をさらに向
上させるため、有機スルホン酸塩と有機リン酸塩から選
ばれた少なくも1種の化合物を併用しても良い。これら
の化合物の例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸のよう
な芳香族スルホン酸、ラウリルスルホン酸、ステアリル
スルホン酸等のアルキルスルホン酸、亜リン酸ジフェニ
ル、リン酸ジフェニル等の有機リン酸のアルカリ金属塩
やアルカリ土類金属塩等が挙げられる。樹脂組成物の帯
電防止効果の点から、ナトリウム塩やカリウム塩が好ま
しい。有機スルホン酸塩や有機リン酸塩の配合料は帯電
防止樹脂組成物100重量部に対し0.05〜5重量部
が好ましい。5重量を越える場合は得られる樹脂組成物
の機械強度が低下し、また樹脂組成物が着色し易くなる
ので好ましくない。
【0050】本発明のポリエーテルエステル(A)アク
リル系樹脂(B)とを混合して帯電防止性アクリル系樹
組成物を製造する場合、帯電防止性能を損なわない範囲
で、例えば各種の染料、顔料、メチルメタクリレート/
スチレン共重合体ビーズ等の有機系光拡散剤、硫酸バリ
ウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク等の無機系
光拡散剤、ヒンダードフェノール系、リン酸塩系等の熱
安定剤、酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系、2−ヒド
ロキシベンゾフェノン系、サリチル酸フェニルエステル
系等の紫外線吸収剤、フタル酸エステル系、脂肪酸エス
テル系、トリメリット酸エステル系、リン酸エステル
系、ボリエステル系等の可塑剤、高級脂肪酸、高級脂肪
酸エステル、高級脂肪酸エステルのモノ、ジ、またはト
リグリセリド等の離型剤、高級脂肪酸エステル、ポリオ
レフィン系等の滑剤、リン系、リン/塩素系、リン/臭
素系等の難燃剤、ガラス繊維、炭素繊維等の補強剤を混
合して使用しても良い。
リル系樹脂(B)とを混合して帯電防止性アクリル系樹
組成物を製造する場合、帯電防止性能を損なわない範囲
で、例えば各種の染料、顔料、メチルメタクリレート/
スチレン共重合体ビーズ等の有機系光拡散剤、硫酸バリ
ウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク等の無機系
光拡散剤、ヒンダードフェノール系、リン酸塩系等の熱
安定剤、酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系、2−ヒド
ロキシベンゾフェノン系、サリチル酸フェニルエステル
系等の紫外線吸収剤、フタル酸エステル系、脂肪酸エス
テル系、トリメリット酸エステル系、リン酸エステル
系、ボリエステル系等の可塑剤、高級脂肪酸、高級脂肪
酸エステル、高級脂肪酸エステルのモノ、ジ、またはト
リグリセリド等の離型剤、高級脂肪酸エステル、ポリオ
レフィン系等の滑剤、リン系、リン/塩素系、リン/臭
素系等の難燃剤、ガラス繊維、炭素繊維等の補強剤を混
合して使用しても良い。
【0051】特に、本発明の帯電防止性アクリル系樹脂
組成物の熱安定性のためには、ポリエーテルエステル
(A)とアクリル系樹脂(B)の合計100重量部に対
して、分子中にヒドロキシフェニル基を少なくとも2個
有する安定剤0.005〜5重量部を含有することが好
ましい。このような安定剤の例は先述した。さらに、本
発明の帯電防止性アクリル系樹脂組成物の光(紫外
線)、熱安定化のためには、ポリエーテルエステル
(A)とアクリル系樹脂(B)の合計100重量部に対
して、(D)分子中に少なくとも1個のトリアジン環を
有するむ安定剤0.005〜5重量部を含有することが
好ましい。このような安定剤の例としては、2−(4,
6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)
−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノールなどが挙げ
られる。
組成物の熱安定性のためには、ポリエーテルエステル
(A)とアクリル系樹脂(B)の合計100重量部に対
して、分子中にヒドロキシフェニル基を少なくとも2個
有する安定剤0.005〜5重量部を含有することが好
ましい。このような安定剤の例は先述した。さらに、本
発明の帯電防止性アクリル系樹脂組成物の光(紫外
線)、熱安定化のためには、ポリエーテルエステル
(A)とアクリル系樹脂(B)の合計100重量部に対
して、(D)分子中に少なくとも1個のトリアジン環を
有するむ安定剤0.005〜5重量部を含有することが
好ましい。このような安定剤の例としては、2−(4,
6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)
−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノールなどが挙げ
られる。
【0052】本発明のポリエーテルエステル(A)とア
クリル系樹脂(B)とを混合して得られた帯電防止性ア
クリル系樹脂組成物は、押出成形により帯電防止性シー
トやフィルムを製造したり、射出成形することにより各
種成形品を製造することができる。これらの成形加工は
樹脂の焼けや劣化を防ぐため、樹脂温度180〜270
℃の範囲で実施することが好ましい。
クリル系樹脂(B)とを混合して得られた帯電防止性ア
クリル系樹脂組成物は、押出成形により帯電防止性シー
トやフィルムを製造したり、射出成形することにより各
種成形品を製造することができる。これらの成形加工は
樹脂の焼けや劣化を防ぐため、樹脂温度180〜270
℃の範囲で実施することが好ましい。
【0053】
【発明の実施の形態】以下に実施例と比較例を用いて本
発明の実施の形態をさらに具体的に説明するが、本発明
はこれによって何ら制限されるものではない。なお、用
いた評価および試験方法を以下に示す。 1.相対粘度 ポリマー0.25gを精秤し、m−クレゾール50ml
に溶解してオストワルド粘度計No.3を用いて、30
℃で流下時間を測定した。溶解に使用したm−クレゾー
ルについても同様に流下時間を測定した。相対粘度は、
ポリマーのm−クレゾール溶液の流下時間とm−クレゾ
ールの流下時間の比として算出した。 2.ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C) 試料5mgをヘキサフロロイソプロパノール5mlに溶
解し、昭和電工製カラムHFIP8120を付けたGP
C測定装置(東ソー製HLC8120型)を用い、ヘキ
サフロロイソプロパノールを溶媒とし、カラム温度40
℃にて測定を実施した。あらかじめ標準ポリメチルメタ
クリレートを用いて同様の測定を行い、溶出時間と分子
量との検量線を作成しておき、クロマトグラムから試料
の数平均分子量を算出した。 3.ポリマー組成1 H−NMR分析を行い、各成分に対応するシグナルの
強度比からポリマー組成を求めた。 4.見かけせん断粘度 東洋精機製メルトインデクサーを用いて、荷重を変えな
がら250℃でのメルトフローレート(MFR)を測定
し、このデータからシェアレートと見かけせん断粘度と
をプロットしたグラフを作成した。グラフから、シェア
レート101 sec-1での見かけせん断粘度を読み取っ
た。 5.樹脂組成物の形態観察 樹脂組成物からウルトラミクロトームで(厚さを100
0Åに設定)超薄切片を作製し、ルテニウム酸蒸気で染
色を行った。平行に倍率3000倍で透過型電子顕微鏡
観察を行い、写真を3倍に引き伸ばして倍率9000と
した。この写真から島を構成する分散体の長径と短径を
測り、20個の算術平均値で示した。 6.表面固有抵抗Rs 東亜電波工業製の絶縁抵抗計ウルトラメグオームメータ
ーSM−8200シリーズSME8311型を用いて、
23℃、相対湿度50%の環境で成形品に500Vを4
5秒間印加し、15秒後の表面固有抵抗を測定した。
発明の実施の形態をさらに具体的に説明するが、本発明
はこれによって何ら制限されるものではない。なお、用
いた評価および試験方法を以下に示す。 1.相対粘度 ポリマー0.25gを精秤し、m−クレゾール50ml
に溶解してオストワルド粘度計No.3を用いて、30
℃で流下時間を測定した。溶解に使用したm−クレゾー
ルについても同様に流下時間を測定した。相対粘度は、
ポリマーのm−クレゾール溶液の流下時間とm−クレゾ
ールの流下時間の比として算出した。 2.ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C) 試料5mgをヘキサフロロイソプロパノール5mlに溶
解し、昭和電工製カラムHFIP8120を付けたGP
C測定装置(東ソー製HLC8120型)を用い、ヘキ
サフロロイソプロパノールを溶媒とし、カラム温度40
℃にて測定を実施した。あらかじめ標準ポリメチルメタ
クリレートを用いて同様の測定を行い、溶出時間と分子
量との検量線を作成しておき、クロマトグラムから試料
の数平均分子量を算出した。 3.ポリマー組成1 H−NMR分析を行い、各成分に対応するシグナルの
強度比からポリマー組成を求めた。 4.見かけせん断粘度 東洋精機製メルトインデクサーを用いて、荷重を変えな
がら250℃でのメルトフローレート(MFR)を測定
し、このデータからシェアレートと見かけせん断粘度と
をプロットしたグラフを作成した。グラフから、シェア
レート101 sec-1での見かけせん断粘度を読み取っ
た。 5.樹脂組成物の形態観察 樹脂組成物からウルトラミクロトームで(厚さを100
0Åに設定)超薄切片を作製し、ルテニウム酸蒸気で染
色を行った。平行に倍率3000倍で透過型電子顕微鏡
観察を行い、写真を3倍に引き伸ばして倍率9000と
した。この写真から島を構成する分散体の長径と短径を
測り、20個の算術平均値で示した。 6.表面固有抵抗Rs 東亜電波工業製の絶縁抵抗計ウルトラメグオームメータ
ーSM−8200シリーズSME8311型を用いて、
23℃、相対湿度50%の環境で成形品に500Vを4
5秒間印加し、15秒後の表面固有抵抗を測定した。
【0054】また、下記の略号を用いた。 EG :エチレングリコール PEG(1500):ポリオキシエチレングリコール。 なお、( )内の数字は数平均分子量を示す。 SIPM :5−スルホイソフタル酸ジメチル・ナトリウム塩 SIP :5−スルホイソフタル酸・ナトリウム塩 DBS :ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム なお部数は特に断らない限り、重量部を示す。 製造例1.ポリエーテルエステル(A−1) 攪拌機、窒素導入管、留去管を備えた耐圧反応器にテレ
フタル酸ジメチル71重量部、エチレングリコール68
重量部および酢酸マンガン2水和物0.02重量部を仕
込み、180〜220℃で3時間加熱して、生成するメ
タノールを留去しながらエステル交換反応を実施した。
次に、反応器へ数平均分子量1500のポリオキシエチ
レングリコール30重量部、三酸化アンチモン0.06
重量部、トリメチルホスフェート0.02重量部、「イ
ルガノックス1330」(チバガイギ−製)0.5重量
部、および「トパノールCA」0.02重量部を追加
し、270℃に昇温した。反応器内を徐々に減圧し、過
剰のエチレングリコールを留去しつつ内圧を1トール以
下に保ち4時間重縮合反応を実施した。その後反応器内
に窒素で圧力をかけながら底部のバルブを開け、ポリマ
ーをノズルからストランド状に排出し、水浴槽で冷却後
にペレタイザーでカットしてペレットを得た。ポリマー
の排出状態は安定し、カッティング性も良好であった。
フタル酸ジメチル71重量部、エチレングリコール68
重量部および酢酸マンガン2水和物0.02重量部を仕
込み、180〜220℃で3時間加熱して、生成するメ
タノールを留去しながらエステル交換反応を実施した。
次に、反応器へ数平均分子量1500のポリオキシエチ
レングリコール30重量部、三酸化アンチモン0.06
重量部、トリメチルホスフェート0.02重量部、「イ
ルガノックス1330」(チバガイギ−製)0.5重量
部、および「トパノールCA」0.02重量部を追加
し、270℃に昇温した。反応器内を徐々に減圧し、過
剰のエチレングリコールを留去しつつ内圧を1トール以
下に保ち4時間重縮合反応を実施した。その後反応器内
に窒素で圧力をかけながら底部のバルブを開け、ポリマ
ーをノズルからストランド状に排出し、水浴槽で冷却後
にペレタイザーでカットしてペレットを得た。ポリマー
の排出状態は安定し、カッティング性も良好であった。
【0055】得られたポリエーテルエステル(A−1)
の相対粘度は1.8であり、GPC分析の結果、ポリメ
チルメタクリレート換算の数平均分子量は7.4万であ
った。1 H−NMR分析の結果、その組成は、ポリエー
テル成分30重量%、ジカルボン酸(テレフタル酸)成
分55重量%、多価アルコール(エチレングリコール)
成分15重量%であった。また、250℃、シェアレー
ト101 sec-1での見かけせん断粘度は800ポイズ
であった。表1、3に結果を示した。 製造例2.ポリエーテルエステル(A−2) 攪拌機、窒素導入管、留去管を備えた耐圧反応器にテレ
フタル酸ジメチル46重量部、セバシン酸ジメチル15
重量部、エチレングリコール56重量部、および酢酸マ
ンガン2水和物0.008重量部を仕込み、190〜2
20℃で3時間加熱して、生成するメタノールを留去し
ながらエステル交換反応を実施した。次に、反応器へ数
平均分子量5000のポリオキシエチレングリコール4
0重量部、三酸化アンチモン0.06重量部、トリメチ
ルホスフェート0.02重量部、「イルガノックス13
30」(チバガイギ−製)0.5重量部、および「トパ
ノールCA」0.02重量部を追加し、内温を250℃
に昇温した。反応器内を徐々に減圧し、過剰のエチレン
グリコールを留去しつつ内圧を1トール以下に保ち3時
間重縮合反応を実施した。その後は実施例1と同様に行
い、ポリエーテルエステル(A−2)を得た。
の相対粘度は1.8であり、GPC分析の結果、ポリメ
チルメタクリレート換算の数平均分子量は7.4万であ
った。1 H−NMR分析の結果、その組成は、ポリエー
テル成分30重量%、ジカルボン酸(テレフタル酸)成
分55重量%、多価アルコール(エチレングリコール)
成分15重量%であった。また、250℃、シェアレー
ト101 sec-1での見かけせん断粘度は800ポイズ
であった。表1、3に結果を示した。 製造例2.ポリエーテルエステル(A−2) 攪拌機、窒素導入管、留去管を備えた耐圧反応器にテレ
フタル酸ジメチル46重量部、セバシン酸ジメチル15
重量部、エチレングリコール56重量部、および酢酸マ
ンガン2水和物0.008重量部を仕込み、190〜2
20℃で3時間加熱して、生成するメタノールを留去し
ながらエステル交換反応を実施した。次に、反応器へ数
平均分子量5000のポリオキシエチレングリコール4
0重量部、三酸化アンチモン0.06重量部、トリメチ
ルホスフェート0.02重量部、「イルガノックス13
30」(チバガイギ−製)0.5重量部、および「トパ
ノールCA」0.02重量部を追加し、内温を250℃
に昇温した。反応器内を徐々に減圧し、過剰のエチレン
グリコールを留去しつつ内圧を1トール以下に保ち3時
間重縮合反応を実施した。その後は実施例1と同様に行
い、ポリエーテルエステル(A−2)を得た。
【0056】得られたポリエーテルエステル(A−2)
の相対粘度は1.9であり、GPC分析の結果、ポリメ
チルメタクリレート換算の数平均分子量は7.8万であ
った。1 H−NMR分析を実施し、その組成は、ポリエ
ーテル成分40重量%、ジカルボン酸(テレフタル酸、
セバシン酸)成分47重量%、多価アルコール(主にエ
チレングリコール)成分13重量%の結果であった。ま
た、250℃、シェアレート101 sec-1での見かけ
せん断粘度は900ポイズであった。結果を表1、3に
示した。 製造例3〜11.ポリエーテルエステル(A−3)〜
(A−11) 仕込み組成を表1、2のように変えた以外は実施例2と
同様にして行った。得られたポリエーテルエステルの製
造結果を表3にまとめて示した。 製造例12.ポリエーテルエステル(A−12) 仕込み組成を表2のように変え、また重縮合反応を26
0℃、2時間で終了した以外は実施例2と同様にして行
った。得られたポリエーテルエステルの製造結果を表3
に示した。 製造例13.ポリエーテルエステル(A−13) 仕込み組成を表2のように変えた以外は実施例2と同様
にして行った。得られたポリエーテルエステルの製造結
果を表3に示した。
の相対粘度は1.9であり、GPC分析の結果、ポリメ
チルメタクリレート換算の数平均分子量は7.8万であ
った。1 H−NMR分析を実施し、その組成は、ポリエ
ーテル成分40重量%、ジカルボン酸(テレフタル酸、
セバシン酸)成分47重量%、多価アルコール(主にエ
チレングリコール)成分13重量%の結果であった。ま
た、250℃、シェアレート101 sec-1での見かけ
せん断粘度は900ポイズであった。結果を表1、3に
示した。 製造例3〜11.ポリエーテルエステル(A−3)〜
(A−11) 仕込み組成を表1、2のように変えた以外は実施例2と
同様にして行った。得られたポリエーテルエステルの製
造結果を表3にまとめて示した。 製造例12.ポリエーテルエステル(A−12) 仕込み組成を表2のように変え、また重縮合反応を26
0℃、2時間で終了した以外は実施例2と同様にして行
った。得られたポリエーテルエステルの製造結果を表3
に示した。 製造例13.ポリエーテルエステル(A−13) 仕込み組成を表2のように変えた以外は実施例2と同様
にして行った。得られたポリエーテルエステルの製造結
果を表3に示した。
【0057】
【実施例1】製造例1.で得られたポリエーテルエステ
ル(A−1)15重量部、MMA単位/MA単位=94
/6重量比でクロロホルム中25℃で測定した還元粘度
が70ml/gのアクリル樹脂(B−1)85重量部、
イルガノックス1330(C−1)0.4重量部、チヌ
ビン1577(D−1)0.3重量部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.5重量部とをドラムブレン
ダーで混合し、30mm二軸押出機を用いて樹脂温度約
260℃で混練、造粒した。
ル(A−1)15重量部、MMA単位/MA単位=94
/6重量比でクロロホルム中25℃で測定した還元粘度
が70ml/gのアクリル樹脂(B−1)85重量部、
イルガノックス1330(C−1)0.4重量部、チヌ
ビン1577(D−1)0.3重量部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0.5重量部とをドラムブレン
ダーで混合し、30mm二軸押出機を用いて樹脂温度約
260℃で混練、造粒した。
【0058】得られたペレットを幅約30cmのTダイ
を付けた50mm単軸押出機から樹脂温度約260℃で
押出し、表面温度約100℃のポリシングロールの間隔
を調整して、厚さ約2mmのシート状に成形した。成形
中にポリシングロール表面の曇りやTダイのリップへの
目やに状付着物が少し認められた。このシートから試験
片を切り出し、23℃、相対湿度50%の恒温室内に置
いて24時間後に表面固有抵抗値Rsを測定したとこ
ろ、5×1012Ωであった。また試験片を水道水を流し
ながら布で軽く60回ぬぐい、水滴を拭き取り恒温室内
に置いて15時間後に表面固有抵抗値Rsを測定したと
ころ、2×1013Ωであり、大きな性能低下は見られな
かった。さらに400W高圧水銀灯で75℃の雰囲気
下、約50cmの距離から30日間照射した後に上記の
恒温室内に置き24時間後の表面固有抵抗値Rsを測定
したところ、1×1013Ωであった。
を付けた50mm単軸押出機から樹脂温度約260℃で
押出し、表面温度約100℃のポリシングロールの間隔
を調整して、厚さ約2mmのシート状に成形した。成形
中にポリシングロール表面の曇りやTダイのリップへの
目やに状付着物が少し認められた。このシートから試験
片を切り出し、23℃、相対湿度50%の恒温室内に置
いて24時間後に表面固有抵抗値Rsを測定したとこ
ろ、5×1012Ωであった。また試験片を水道水を流し
ながら布で軽く60回ぬぐい、水滴を拭き取り恒温室内
に置いて15時間後に表面固有抵抗値Rsを測定したと
ころ、2×1013Ωであり、大きな性能低下は見られな
かった。さらに400W高圧水銀灯で75℃の雰囲気
下、約50cmの距離から30日間照射した後に上記の
恒温室内に置き24時間後の表面固有抵抗値Rsを測定
したところ、1×1013Ωであった。
【0059】またシートから押出方向に平行に切削して
超薄切片を作製し、染色後に透過型電子顕微鏡観察を行
ったところ、島状に分散したポリエーテルエステルは平
均長径0.70μm、平均短径0.11μmで、平均長
径と平均短径の比が6.4の棒状に引き伸ばされた形態
を呈していた。結果を表4、5に示した。
超薄切片を作製し、染色後に透過型電子顕微鏡観察を行
ったところ、島状に分散したポリエーテルエステルは平
均長径0.70μm、平均短径0.11μmで、平均長
径と平均短径の比が6.4の棒状に引き伸ばされた形態
を呈していた。結果を表4、5に示した。
【0060】
【実施例2〜9、比較例1〜6】用いたポリエーテルエ
ステルの種類と添加剤等の配合組成を表4に示すように
変更した以外は、実施例1と同様にして行った。評価結
果を表5にまとめて示した。
ステルの種類と添加剤等の配合組成を表4に示すように
変更した以外は、実施例1と同様にして行った。評価結
果を表5にまとめて示した。
【0061】
【比較例7】 1.ポリエーテルエステルアミド(X−1)の製造 数平均分子量1500のポリオキシエチレングリコール
とε−カプロラクタムを主原料として、さらにテレフタ
ル酸を連結剤として用いて、公知の方法で共重縮合し
た。得られたポリエーテルエステルアミド系ポリマーの
相対粘度は2.1で1 H−NMR分析により、組成はポ
リオキシエチレングリコール成分60重量%、テレフタ
ル酸成分8重量%、およびカプロラクタム成分32重量
であった。1kg荷重でのメルトフローレートが1g/
10分間以下になる温度は180℃であった。また、2
50℃、シェアレート101 sec-1での見かけせん断
粘度は2900ポイズであった。 2.帯電防止性樹脂組成物の製造と評価 1.で製造したポリエーテルエステルアミド(X−1)
15重量部を用い、安定剤として、イルガノックス24
5(C−2)0.1重量部とチヌビン234(D−2)
0.3重量部とを用いた以外は実施例2と同様にして行
ったところ、約30分間の連続運転でポリシングロール
表面の曇りやTダイリップの目やに状付着物が見られ、
シートの表面に着色した目やにが付着し、実施例1〜9
に比べて外観に劣るものしか得られなかった。評価結果
を表4、5にまとめて示した。
とε−カプロラクタムを主原料として、さらにテレフタ
ル酸を連結剤として用いて、公知の方法で共重縮合し
た。得られたポリエーテルエステルアミド系ポリマーの
相対粘度は2.1で1 H−NMR分析により、組成はポ
リオキシエチレングリコール成分60重量%、テレフタ
ル酸成分8重量%、およびカプロラクタム成分32重量
であった。1kg荷重でのメルトフローレートが1g/
10分間以下になる温度は180℃であった。また、2
50℃、シェアレート101 sec-1での見かけせん断
粘度は2900ポイズであった。 2.帯電防止性樹脂組成物の製造と評価 1.で製造したポリエーテルエステルアミド(X−1)
15重量部を用い、安定剤として、イルガノックス24
5(C−2)0.1重量部とチヌビン234(D−2)
0.3重量部とを用いた以外は実施例2と同様にして行
ったところ、約30分間の連続運転でポリシングロール
表面の曇りやTダイリップの目やに状付着物が見られ、
シートの表面に着色した目やにが付着し、実施例1〜9
に比べて外観に劣るものしか得られなかった。評価結果
を表4、5にまとめて示した。
【0062】
【比較例8】実施例1で用いたアクリル樹脂(B−1)
89.5重量部、分子量5000のポリエチレングリコ
ール10重量部、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム0.5重量部とをドラムブレンダーで混合し、
30mm二軸押出機を用いて樹脂温度約260℃で混
練、造粒した。
89.5重量部、分子量5000のポリエチレングリコ
ール10重量部、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム0.5重量部とをドラムブレンダーで混合し、
30mm二軸押出機を用いて樹脂温度約260℃で混
練、造粒した。
【0063】以下は、実施例1と同様に実施したが、得
られたシートの表面抵抗値は3×1010Ω、水拭き後の
表面抵抗値は8×1015Ωであり、帯電防止性能の持続
性に関して著しく劣るものであった。
られたシートの表面抵抗値は3×1010Ω、水拭き後の
表面抵抗値は8×1015Ωであり、帯電防止性能の持続
性に関して著しく劣るものであった。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【発明の効果】本発明の帯電防止性アクリル系樹脂組成
物は、良好な帯電防止性能を有するほか、それを押出成
形して帯電防止性シートを製造したり、射出成形して帯
電防止性成形品を製造する際に、コンパウンド時や押出
成形時に熱着色しにくく、かつゲル化も起きにくいため
に外観が極めて良好で帯電防止性能の持続性に優れた製
品が得られる。さらに押出板製造用ポリシングロールや
射出成形用金型の曇りが発生しにくく、表面外観の良好
な製品が安定して得られる。従って、本発明の帯電防止
性アクリル系樹脂組成物は照明器具カバー、半導体部品
の輸送容器、クリーンルーム内で使用する器具、プロジ
ェクションテレビの前面板、光学レンズ等の帯電やほこ
り付着を嫌う用途に使用される成形品を製造するのに好
適である。
物は、良好な帯電防止性能を有するほか、それを押出成
形して帯電防止性シートを製造したり、射出成形して帯
電防止性成形品を製造する際に、コンパウンド時や押出
成形時に熱着色しにくく、かつゲル化も起きにくいため
に外観が極めて良好で帯電防止性能の持続性に優れた製
品が得られる。さらに押出板製造用ポリシングロールや
射出成形用金型の曇りが発生しにくく、表面外観の良好
な製品が安定して得られる。従って、本発明の帯電防止
性アクリル系樹脂組成物は照明器具カバー、半導体部品
の輸送容器、クリーンルーム内で使用する器具、プロジ
ェクションテレビの前面板、光学レンズ等の帯電やほこ
り付着を嫌う用途に使用される成形品を製造するのに好
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67:02)
Claims (8)
- 【請求項1】 分子内に数平均分子量が400〜200
00のポリオキシアルキレングリコールセグメントより
なるポリエーテル成分を20〜65重量%含み、m−ク
レゾール中30℃で測定した相対粘度が1.5〜4.0
であるポリエーテルエステル(A)3〜40重量%と、
メチルメタクリレート単位単独、あるいはそれと30重
量%以下の共重合可能な他の単量体単位とからなり、ク
ロロホルム中25℃で測定した還元粘度が30〜90m
l/gであるアクリル系樹脂(B)97〜60重量%と
からなるアクリル系樹脂組成物であって、 該アクリル系樹脂組成物をルテニウム酸染色した超薄切
片を透過型電子顕微鏡を用いて観察した場合に、(1)
該アクリル系樹脂組成物が海島構造を呈しており、島を
構成する分散体の長径の平均値が0.06〜20μm、
短径の平均値が0.03〜0.5μmであり、(2)分
散体の長径と短径の平均値の比が1.2以上である、こ
とを特徴とする帯電防止性アクリル系樹脂組成物。 - 【請求項2】 ポリエーテルエステル(A)が(a)数
平均分子量が400〜20000のポリオキシアルキレ
ングリコールセグメントよりなるポリエーテル成分20
〜65重量%、(b)ジカルボン酸成分20〜65重量
%、および(c)多価アルコール成分5〜30重量%か
らなるものであり、250℃、シェアレート101 se
c-1での見かけせん断粘度が500〜10000ポイズ
である、特許請求範囲第1項に記載の帯電防止性アクリ
ル系樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリエーテルエステル(A)中の(b)
ジカルボン酸成分が(b1)炭素数8〜20の芳香族ジ
カルボン酸成分を主体として、その1〜50重量%を
(b2)炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸成分で置
換したものである、特許請求範囲第1〜2項に記載の帯
電防止性アクリル系樹脂組成物。 - 【請求項4】 ポリエーテルエステル(A)中の(b)
ジカルボン酸成分が(b1)炭素数8〜20の芳香族ジ
カルボン酸成分を主体として、その0.5〜50重量%
を(b3)分子中に1個以上のスルホン酸金属塩を含む
芳香族または脂肪族ジカルボン酸成分で置換したもので
ある、特許請求範囲第1〜3項記載の帯電防止性アクリ
ル系樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリエーテルエステル(A)中の(c)
多価アルコール成分が(c1)炭素数2〜18のジオー
ル成分を主体とし、その0.005〜5重量%を(c
2)炭素数2〜18のトリオールおよび/またはテトラ
オール成分に置換したものである、特許請求範囲第1〜
4項に記載の帯電防止性アクリル系樹脂組成物。 - 【請求項6】 ポリエーテルエステル(A)が炭素数8
〜20の芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステ
ルと炭素数4〜20の脂肪族ジカルボン酸および/また
はそのエステルとから選ばれる少なくとも1種のジカル
ボン酸および/またはそのエステル、炭素数2〜18の
多価アルコール、および数平均分子量が400〜200
00のポリオキシアルキレングリコールとを重縮合して
得られたものである、特許請求範囲第1〜5項に記載の
帯電防止性アクリル系樹脂組成物。 - 【請求項7】 ポリエーテルエステル(A)とアクリル
系樹脂(B)の合計100重量部に対して、0.05〜
5重量部の有機スルホン酸塩および有機リン酸塩の中か
ら選ばれた少なくとも1種の化合物を含有してなる特許
請求範囲第1〜6項に記載の帯電防止性アクリル系樹脂
組成物。 - 【請求項8】 特許請求範囲第1〜7項に記載の帯電防
止性アクリル系樹脂組成物を射出成形、圧縮成形、ブロ
ー成形または押出成形して得られる成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9099156A JPH10287791A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 帯電防止性アクリル系樹脂組成物およびその成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9099156A JPH10287791A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 帯電防止性アクリル系樹脂組成物およびその成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10287791A true JPH10287791A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14239823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9099156A Pending JPH10287791A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 帯電防止性アクリル系樹脂組成物およびその成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10287791A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002308968A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 熱可塑性ポリエステル樹脂およびこれを用いた押出成形品 |
| JP2017128678A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Adeka | 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
| JP2017128676A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Adeka | 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
| JP2017128677A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Adeka | 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP9099156A patent/JPH10287791A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002308968A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 熱可塑性ポリエステル樹脂およびこれを用いた押出成形品 |
| JP2017128678A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Adeka | 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
| JP2017128676A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Adeka | 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
| JP2017128677A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Adeka | 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体 |
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