JPH10287843A - 耐チッピング用プライマー組成物 - Google Patents

耐チッピング用プライマー組成物

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JPH10287843A
JPH10287843A JP9747897A JP9747897A JPH10287843A JP H10287843 A JPH10287843 A JP H10287843A JP 9747897 A JP9747897 A JP 9747897A JP 9747897 A JP9747897 A JP 9747897A JP H10287843 A JPH10287843 A JP H10287843A
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meth
copolymer
chipping
acrylate
graft
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Taku Tokita
田 卓 時
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐チッピング性に優れる塗膜を形成するととも
に、顔料等の添加剤を配合しても増粘しないため、貯蔵
安定性に優れ、また、塗装作業等における作業性を低下
させる要因を生じることがなく、自動車等の車体塗装に
用いられるプライマーとして好適な耐チッピング性プラ
イマー組成物の提供。 【解決手段】結晶化度が20%以下のα−オレフィン共
重合体に、水酸基を有するα,β−不飽和ビニル単量体
を0.05〜25重量%グラフト共重合してなるグラフ
ト共重合体、および有機溶媒を含む耐チッピング用プラ
イマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐チッピング用プラ
イマー組成物に関し、特に、耐チッピング性に優れる塗
膜を形成するとともに、顔料等の添加剤を配合しても増
粘しないため、貯蔵安定性に優れ、また、塗装作業等に
おける作業性を低下させる要因を生じることがなく、自
動車等の車体塗装に用いられるプライマーとして好適な
耐チッピング用プライマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の車体表面には、外観の
向上、および防食性の付与を目的として、塗装が施され
ている。この塗装によって車体表面に形成されている塗
膜に、車両の走行中に小石等が当たって、塗膜が割れた
り剥離する現象、チッピングが発生し、塗装外観の悪
化、また、塗膜の割れまたは剥離した箇所から腐食が発
生する原因の一つとなっていた。このようなチッピング
による塗膜の割れまたは剥離を防止するために、従来
は、通常、鋼板素地に塗装する下塗り塗膜、中塗り塗膜
および上塗り塗膜の3つの塗膜の内、中塗り塗膜の膜厚
を厚くすることによって、上塗り塗膜を含めた塗膜全体
に耐チッピング性を付与してきた。しかし、中塗り塗膜
の膜厚を厚くすることは、コストアップの原因となるた
め代替処方の検討がなされてきた。
【0003】そこで、マレイン酸またはその無水物をグ
ラフト共重合してなる変性プロピレン−エチレン共重合
体をプライマーとして使用して、塗膜に耐チッピング性
を付与することが提案された(特公平6−057809
号公報)。このプライマーを塗装することで中塗り塗膜
を薄膜化することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マレイ
ン酸またはその無水物をグラフト共重合させた変性プロ
ピレン−エチレン共重合体の溶液は、水分、湿気に接す
ると増粘するため、例えば、水分を含んだ顔料等を添加
した場合には、貯蔵中に増粘し、著しく塗装作業性を低
下させるものであった。
【0005】そこで、本発明の目的は、耐チッピング性
に優れる塗膜を形成するとともに、顔料等の添加剤を配
合しても増粘しないため、貯蔵安定性に優れ、また、塗
装作業等における作業性を低下させる要因を生じること
がない、耐チッピング用プライマー組成物を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、結晶化度が20%以下のα−オレフィン
共重合体に、水酸基を有するα,β−不飽和ビニル単量
体を0.05〜25重量%グラフト共重合してなるグラ
フト共重合体、および有機溶媒を含む耐チッピング用プ
ライマー組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の具体的説明】以下、本発明の耐チッピング用プ
ライマー組成物(以下、「本発明の組成物」という)に
ついて詳細に説明する。
【0008】本発明の組成物は、α−オレフィン共重合
体に、α,β−不飽和ビニル単量体をグラフト共重合体
してなるグラフト共重合体(以下、「グラフト共重合
体」という)を主成分とするものである。
【0009】グラフト共重合体の主原料であるα−オレ
フィン共重合体は、エチレン・プロピレン共重合体、あ
るいはエチレンおよび/またはプロピレンと他のα−オ
レフィンとの共重合体である。該他のα−オレフィンと
しては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等が挙
げられる。本発明において、α−オレフィン共重合体
は、これらのα−オレフィンを1種または2種以上含ん
でいてもよい。このα−オレフィン共重合体における他
のα−オレフィンの含有量は、40モル%以下、好まし
くは30モル%以下である。特に、α−オレフィン共重
合体として、エチレン・プロピレン共重合体およびプロ
ピレン・ブテン・エチレン共重合体が、金属に塗装して
耐チッピング性を付与するとともに、例えば、ポリプロ
ピレン等からなる自動車バンパーに塗布して耐チッピン
グ性を付与することができるため、好ましい。
【0010】また、このα−オレフィン共重合体は、結
晶化度が20%以下、好ましくは2〜20%、特に好ま
しくは5〜18%の範囲のものである。結晶化度がこの
範囲であると、安定で均一な溶液または分散液の状態の
組成物を得ることができるため、好ましい。本発明にお
いて、結晶化度は、X線回折によって測定されるもので
ある。
【0011】このα−オレフィン共重合体の分子量は、
極限粘度[η](135℃、溶媒;デカリン)で0.3
〜20dl/gであるものが好ましく、特に0.5〜1
5dl/gの範囲にあるものが好ましい。
【0012】本発明の組成物の主成分であるグラフト共
重合体は、前記α−オレフィン共重合体に、水酸基を有
するα,β−不飽和ビニル単量体(以下、単に「ビニル
単量体」という)をグラフト共重合してなるものであ
る。
【0013】ビニル単量体としては、1価のアルコール
の(メタ)アクリル酸エステルまたは多価アルコールの
モノ(メタ)アクリル酸エステル、あるいは10−ウン
デセン−1−オール、1−オクテン−3−オール、2−
メタノールノルボルネン、ヒドロキシスチレン、N−メ
チロールアクリルアミド、2−(メタ)−アクリロイル
オキシエチルアシッドフォスフェート、グリセリンモノ
アリルエーテル、アリルアルコール、アリロキシエタノ
ール等が挙げられる。これらの中でも、入手が容易で、
グラフト共重合反応の際に反応効率が高い点で、1価の
アルコールの(メタ)アクリル酸エステルまたは多価ア
ルコールのモノ(メタ)アクリル酸エステルが好まし
い。
【0014】この1価のアルコールの(メタ)アクリル
酸エステルまたは多価アルコールのモノ(メタ)アクリ
ル酸エステルの具体例としては、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシ−プロピル(メ
タ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールエタンモノ(メタ)アクリレー
ト、ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−(6
−ヒドロキシヘキサノイルオキシ)エチルアクリレート
等の(メタ)アクリル酸エステルを挙げることができ
る。本発明において、(メタ)アクリル酸エステルは、
アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとを総称し
た意味で用いられ、同様に、(メタ)アクリレートは、
アクリレートおよびメタクリレートを総称した意味で用
いられる。これらのビニル単量体は、1種単独あるいは
2種以上の組み合わせを、α−オレフィン共重合体にグ
ラフト共重合してもよい。
【0015】グラフト共重合において、ビニル単量体
は、得られるグラフト共重合体中におけるビニル単量体
の含有量が、0.05〜25重量%、好ましくは1〜1
0重量%となるように、前記α−オレフィン共重合体に
グラフト共重合される。
【0016】グラフト共重合体の製造は、溶媒の存在下
または不存在下に、ラジカル重合開始剤を用いて、α−
オレフィン共重合体に前記ビニル単量体をグラフト共重
合させる方法にしたがって行うことができる。溶媒の存
在下にグラフト共重合を行う方法としては、例えば、ト
ルエン等の不活性溶媒中でラジカル重合開始剤の存在下
に、α−オレフィン共重合体に前記ビニル単量体を、加
熱攪拌下にグラフト共重合反応させる方法が挙げられ
る。このときの反応温度は、50℃以上、特に、80〜
200℃の範囲が好適であり、反応時間は2〜10時間
程度である。また、反応の方式は、特に制限されず、回
分式および連続式のいずれの方式で行ってもよい。特
に、グラフト共重合を均一に行うことができる点では、
回分式が好ましい。
【0017】また、溶媒の不存在下にグラフト共重合を
行う方法としては、α−オレフィン共重合体の軟化点以
上に、α−オレフィン共重合体およびビニル単量体を加
熱溶融し、ラジカル重合開始剤の存在下に、強攪拌して
グラフト共重合反応させる方法、また、α−オレフィン
共重合体、ビニル単量体およびラジカル重合開始剤を予
め混合し、混合物を押出機に供給して溶融混練してグラ
フト共重合反応させる方法等が挙げられる。これらの溶
媒の不存在下に行う方法において、ビニル単量体の使用
量は、前記の溶媒の存在下に行う方法と同様である。ま
た、ラジカル重合開始剤の使用量は、通常、ビニル単量
体に対して、モル比で1/100〜3/5、好ましくは
1/20〜1/2の割合となる量である。
【0018】グラフト共重合において用いるラジカル重
合開始剤としては、有機ペルオキシド、有機ペルエステ
ル、またはアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチルア
ゾイソブチルニトリル等のアゾ化合物などが挙げられ
る。これらの中でも、特に有機ペルオキシド、有機ペル
エステルが好ましく用いられる。有機ペルオキシドまた
は有機ペルエステルの具体例としては、ベンゾイルペル
オキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミル
ペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエー
ト)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペ
ルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキ
シド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキ
シン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルペルオキシド)ヘキサン、tert−ブチルベン
ゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、
tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチ
ルペル−sec−オクトエート、tert−ブチルペル
ピパレート、クミルペルピパレートおよびtert−ブ
チルペルジエチルアセテート等が挙げられる。これらの
中でも、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチル
ペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ter
t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプ
ロピル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシドが特に好
ましい。
【0019】有機溶媒を使用してグラフト共重合反応を
行う場合、用いられる有機溶媒は特に限定はされず、例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族
系炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘキセン、メチル
シクロヘキサン等の脂環式炭化水素、エタノール、イソ
プロパノール等の脂肪族アルコール、アセトン、メチル
イソブチルケトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶
媒、トリクロルエチレン、トリクロロエタン、ジクロル
エチレン、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素など
を挙げることができる。これらは1種単独でも2種以上
組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、芳香族系
炭化水素が好ましく、特に、アルキル置換芳香族炭化水
素が好ましい。
【0020】また、有機溶媒を用いずにグラフト共重合
反応を行った場合でも、生成したグラフト共重合体を同
様の溶媒に溶解または分散して使用することが好まし
い。
【0021】本発明の組成物は、前記グラフト共重合体
と、有機溶媒を含むものである。本発明の組成物におけ
るグラフト共重合体と有機溶媒の含有割合は、通常、グ
ラフト共重合体100重量部に対して、有機溶媒100
〜2000重量部の割合である。
【0022】また、本発明の組成物は、グラフト共重合
体以外に、必要に応じて酸化防止剤、耐候安定剤、耐熱
安定剤等の各種安定剤、無機顔料、有機顔料等の着色
剤、カーボンブラック、フェライト等の導電性付与剤な
どの各種成分を含有していてもよい。
【0023】用いられる無機顔料としては、例えば、酸
化チタン、亜鉛華、鉛白、鉛丹、亜酸化銅、べんがら、
湿式合成酸化鉄、鉄黒、カドミウムイエロー等のカドミ
ウム系顔料、モリブデンレッド、銀朱、黄鉛、ジンクロ
メート、酸化クロム、紺青、カーボンブラック、沈降性
硫酸バリウム、バライト粉、普通軽質炭酸カルシウム、
極微細炭酸カルシウム、アルミナホワイト、ホワイトカ
ーボン等を挙げることができる。また、有機顔料として
は、例えば、アゾ顔料、フタロシアニン系顔料、キナク
リドン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。こ
れらの無機顔料および有機顔料は1種単独でも2種以上
を用いてもよい。
【0024】本発明の組成物からなるプライマーは、グ
ラフト共重合体と有機溶媒とから構成されるため、成型
品への噴霧塗布に好適であり、例えば、スプレーガンを
用いて成型品の表面に吹き付けて塗布することができ
る。噴霧塗布における雰囲気温度は、常温でよく、塗布
した後、自然乾燥や加熱強制乾燥等の適宜の方法によっ
て乾燥され、プライマー塗膜を形成することができる。
【0025】本発明の組成物からなるプライマーを成型
品に塗布し、乾燥させて形成されるプライマー塗膜の上
に塗料を塗布して、塗膜を形成することができる。これ
らの塗料は下塗りした後、上塗りする方法で塗布しても
良い。塗料を塗布した後、ニクロム線、赤外線等を用い
る加熱方法、高周波による加熱方法等の通常の方法によ
って塗膜を加熱硬化させて、所要の塗膜を有する成型品
を得ることができる。
【0026】
【実施例】以下、参考例、ならびに本発明の実施例およ
び比較例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明
は、これらの実施例によりなんら限定されるものではな
い。また、溶液粘度の測定、および塗膜の物性(付着
性、耐チッピング性)の評価は、下記の方法に従って行
った。
【0027】溶液粘度の測定 フォードカップNo.4法に基づいて、フォードカップ
からの流下時間(秒)を測定した。測定は、調製直後の
試料および調製後7日間経過後の試料について行った。
【0028】付着性の評価 JIS K5400に規定されている碁盤目試験の方法
に準じて、試験片の上塗り塗膜の上から試験板の表面に
達する碁盤目を刻み込んで碁盤目試料を作成する。次
に、粘着テープ(ニチバン(株)製、セロハンテープ)
を、試料の碁盤目上に貼り付けた後、速やかに塗膜面に
対して90度の方向に引っ張って剥離させ、碁盤目10
0個の内で剥離されなかった碁盤目の個数を数え、(剥
離されなかった碁盤目の個数)/100の指数を付着性
の指標とした。
【0029】耐チッピング性 飛び石試験機(スガ試験機社製、JA−400LA)を
用いて、塗膜の耐チッピング性を評価した。まず、ショ
ット材として、JIS A5001−77に規定されて
いる道路用砕石6号を使用し、このショット材が塗膜に
対して90度の角度で当たるように、試験片を飛び石試
験機の所定位置にセットし、試験片を−20℃で1時間
保持する。次に、4kg/cm2 の空気圧に調節した飛
び石試験機にシット材250gをセットし、エアバルブ
を開いてショット材を試験片に吹き付けて塗膜に衝突さ
せる。その後、塗膜の剥離面積を測定し、下記の基準で
耐チッピング性を評価した。 ○ 塗膜の剥離面積が全体の1%未満 △ 塗膜の剥離面積が全体の1%以上5%未満 × 塗膜の剥離面積が全体の5%以上
【0030】(合成例1)耐圧反応器に、プロピレン含
有量60モル%、デカリン135℃における[η]が
1.93dl/g、かつX線回折により測定された結晶
化度が12%であるプロピレン・エチレン共重合体14
4g、およびトルエン313.2gを仕込み、攪拌下に
165℃まで昇温した。次いで、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート15.51gおよびジ−t−ブチルペル
オキシド4.05gを、それぞれ4時間かけて分割して
滴下した後、さらに、165℃で2時間攪拌しながら反
応させた。反応終了後、反応混合物に、大量のメタノー
ルを加え、生成した2−ヒドロキシプロピルアクリレー
トがグラフト共重合してなる変性プロピレン・エチレン
共重合体(以下、「グラフト共重合体A」という)を析
出、濾別し、アセトンで繰り返し洗浄した後、減圧乾燥
した。得られたグラフト共重合体Aを分析したところ、
2−ヒドロキシプロピルアクリレートのグラフト量が
3.2%であった。
【0031】(合成例2)耐圧反応器に、プロピレン含
有量60モル%、デカリン135℃における[η]が
1.93dl/g、かつX線回折により測定された結晶
化度が12%であるプロピレン・エチレン共重合体14
4g、およびトルエン500gを仕込み、攪拌下に14
5℃まで昇温した。次いで、無水マレイン酸13.25
gおよびジ−t−ブチルペルオキシド4.61gを、そ
れぞれ4時間かけて分割して滴下した後、さらに、14
5℃で2時間攪拌しながら反応させた。反応終了後、反
応混合物に、大量のメタノールを加え、生成した無水マ
レイン酸がグラフト共重合してなる変性プロピレン・エ
チレン共重合体(以下、「グラフト共重合体B」とい
う)を析出、濾別し、アセトンで繰り返し洗浄した後、
減圧乾燥した。得られたグラフト共重合体Bを分析した
ところ、無水マレイン酸のグラフト量が4.3%であっ
た。
【0032】(実施例1)合成例1で得られたグラフト
共重合体Aをトルエンで希釈し、ポリマー濃度8重量%
の分散液を調製し、塗布液試料とした。この塗布液試料
の溶液粘度を測定した。次に、JIS G3144に規
定されている冷間圧延鋼板をブライト仕上げしてなる1
00×200×1mmの試験板を、アセトンで洗浄した
後、表面に塗布液試料を乾燥後の膜厚が5μmになるよ
うに塗布してプライマー塗膜を形成した。次に、プライ
マー塗膜の上にメラミン樹脂塗料(関西ペイント(株)
製、アミラックNo.1000)を焼付け後の膜厚が4
0μmになるように塗布し、130℃で30分間焼付け
処理して上塗り塗膜を有する試験片を作成した。得られ
た試験片を付着性および耐チッピング性の評価に供し
た。結果を表1に示す。
【0033】(実施例2)実施例1で調製した塗布液試
料100gに、さらに酸化チタン5gおよびカーボンブ
ラック0.1gを添加し、塗料分散機(ディスパーマッ
ト)で分散させて塗布液試料を調製し、その溶液粘度を
測定した。次に、この塗布液試料を用いて、実施例1と
同様にして試験片を作成し、付着性および耐チッピング
性の評価を行った。結果を表1に示す。
【0034】(比較例1)合成例2で得られたグラフト
共重合体Bを、トルエンで希釈してポリマー分濃度8重
量%の分散液を調製した後、さらに、この分散液100
gに、酸化チタン5gおよびカーボンブラック0.1g
を添加し、塗料分散機(ディスパーマット)で分散させ
て塗布液試料を調製し、その溶液粘度を測定した。次
に、この塗布液試料を用いて、実施例1と同様にして試
験片を作成し、付着性および耐チッピング性の評価を行
った。結果を表1に示す。
【0035】(比較例2)試験板に塗布液試料を塗布せ
ずに、表面にメラミン樹脂塗料を直接塗布して、上塗り
塗膜を形成した以外は、実施例1と同様にして試験片を
作成し、付着性および耐チッピング性の評価を行った。
結果を表1に示す。
【0036】
【0037】
【発明の効果】本発明の耐チッピング用プライマー組成
物は、耐チッピング性に優れる塗膜を形成するととも
に、顔料等の添加剤を配合しても増粘しないため、貯蔵
安定性に優れ、また、塗装作業等における作業性を低下
させる要因を生じることがないものである。そのため、
本発明の耐チッピング用プライマー組成物は、自動車等
の車体塗装に用いられるプライマーとして好適なもので
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶化度が20%以下のα−オレフィン共
    重合体に、水酸基を有するα,β−不飽和ビニル単量体
    を0.05〜25重量%グラフト共重合してなるグラフ
    ト共重合体、および有機溶媒を含む耐チッピング用プラ
    イマー組成物。
  2. 【請求項2】前記α−オレフィン共重合体が、プロピレ
    ン・エチレン共重合体である請求項1に記載の耐チッピ
    ング用プライマー組成物。
  3. 【請求項3】前記のα,β−不飽和ビニル単量体が、1
    価の(メタ)アクリル酸エステルおよび多価アルコール
    モノ(メタ)アクリル酸エステルから選ばれる少なくと
    も1種である請求項1に記載の耐チッピング用プライマ
    ー組成物。
  4. 【請求項4】前記グラフト共重合体100重量部に対し
    て、有機溶媒100〜2000重量部を含む請求項1〜
    3のいずれかに記載の耐チッピング用プライマー組成
    物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005023303A (ja) * 2003-06-10 2005-01-27 Kansai Paint Co Ltd 自動車車体外板用水性塗料及び複層塗膜形成方法

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JP2005023303A (ja) * 2003-06-10 2005-01-27 Kansai Paint Co Ltd 自動車車体外板用水性塗料及び複層塗膜形成方法

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