JPH10289841A - 荷電粒子ビーム露光方法及び装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光方法及び装置

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JPH10289841A
JPH10289841A JP9095453A JP9545397A JPH10289841A JP H10289841 A JPH10289841 A JP H10289841A JP 9095453 A JP9095453 A JP 9095453A JP 9545397 A JP9545397 A JP 9545397A JP H10289841 A JPH10289841 A JP H10289841A
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charged particle
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高雅 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】露光位置精度を高く維持すると共に露光待ち時
間を短縮して露光のスループットを向上させる。 【解決手段】リフォーカスデータが、一方では可変定数
倍器41、D/A変換器42及び電流/電圧変換・増幅
回路を介してリフォーカスコイル30に供給され、他方
では可変定数倍器51A、D/A変換器52A及び電流
/電圧変換・増幅回路を介してリフォーカス・フライバ
ック偏向器31に供給される。D/A変換器52Aの出
力スパンを定める入力端には、リフォーカスコイル30
に流れる電流Iに比例した電圧がボルテージホロワ45
を介して印加される。レジスタ51Bの内容が可変ゲイ
ンとしてD/A変換器52Bに供給され、D/A変換器
52Bの出力電流がD/A変換器52Bの出力電流に加
算される。D/A変換器52Bの出力スパンを定める入
力端には、電流Iに比例した電圧がボルテージホロワ4
5及びキャパシタ54を介して印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビーム露
光方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子ビーム露光装置では、より微細
パターンを描画するために露光位置の高精度化が要求さ
れ、また、電子ビームを走査してパターンを描画するの
で、露光のスループット向上が要求され、これら相反す
る要求を同時に満たさなければならない。
【0003】図6は、従来の荷電粒子ビーム露光装置の
概略構成を示す。荷電粒子銃10と露光対象物としての
半導体ウェーハ11との間には、光軸に沿って成形絞り
12、マスク13及び角度絞り14が配置されている。
荷電粒子銃10の一点から放射された荷電粒子ビーム、
例えば電子ビーム(以下、荷電粒子ビームは電子ビーム
であるとする。)の縦断面を光軸と直角な方向に拡大し
たものが2点鎖線15のようになるように、電磁レンズ
21〜25が配置されている。電磁レンズ21は、成形
絞り12を上下に挟むように配置された電磁レンズ21
Aと電磁レンズ21Bとからなり、電磁レンズ22は、
マスク13を上下に挟むように配置された電磁レンズ2
2Aと電磁レンズ22Bとからなる。
【0004】成形絞り12とマスク13との間には成形
偏向器26が配置され、マスク13と角度絞り14との
間にはブランキング偏向器27が配置され、対物レンズ
25内には荷電粒子ビーム走査用の主偏向器28及び副
偏向器29が配置されている。荷電粒子銃10から射出
された電子ビームは、成形絞り12の矩形アパーチャ1
2aを通ってその断面が矩形に成形され、成形偏向器2
6で偏向されて、図8(A)に示す如くこの矩形の像Q
がマスク13上に形成され、矩形アパーチャ13aを通
って、成形偏向器26による偏向量に応じた可変矩形に
される。電子ビームは、さらに角度絞り14の円形アパ
ーチャ14aを通ってその角度が制限され、次いで主偏
向器28及び副偏向器29で偏向されて、前記可変矩形
がウェーハ11上の所望の位置に縮小投影される。
【0005】ビーム中の電子の相互間にクーロン反発力
が働くために、ウェーハ11上の投影像にぼけが生ず
る。これを補正するために、マスク13の下方にリフォ
ーカスコイル30が配置されている。ボケを補正するた
めのリフォーカス量は、矩形アパーチャ13aを通過す
るビームの電流にほぼ比例するので、図8(A)に示す
矩形アパーチャ13aと像Qとが重なりあう面積に比例
したリフォーカス電流I、すなわち成形偏向器26での
偏向量に応じた電流Iが、リフォーカスコイル30に供
給される。
【0006】マスク13としてステンシルマスクやブラ
ンキングアパーチャアレイを用いた場合にもリフォーカ
ス補正が可能である。マスク13としてステンシルマス
クを用い、図8(B)に示す如く、例えばマスク13A
の透過孔13pと透過孔13qとからなるブロックパタ
ーンが選択された場合には、このブロックパターン上に
像Qが形成され、リフォーカスコイル30に供給すべき
電流Iは透過孔13pと透過孔13qとの面積の和に比
例する。したがって、マスク13としてステンシルマス
ク13Aを用いた場合には、成形偏向器26でどのブロ
ックパターンが選択されるかによりリフォーカス電流I
の目標値が定まる。
【0007】マスク13として、図8(C)に示すよう
なブランキングアパーチャアレイマスク13Bを用いた
場合には、リフォーカス電流Iの目標値は、マスク13
Bでマルチビームにされた後に角度絞り14を通過する
ビームの本数に比例する。対向する1対の電極131及
び132は各透過孔について形成されており、これに印
加される電圧が、0Vのときには角度絞り14の円形ア
パーチャ14aを通過し、所定の電圧のときには角度絞
り14で遮られる。したがって、マスク13としてブラ
ンキングアパーチャアレイマスク13Bを用いた場合に
は、所定電圧が印加されるマスク13B上の電極対の数
によりリフォーカス電流Iの目標値が定まる。
【0008】図6の成形偏向器26に、図7(A)に示
すようなステップ電圧を印加して図8(A)に示す状態
にするとき、整定時間は例えば50ns程度である。こ
の電圧の立ち上げ開始と同時に、リフォーカスコイル3
0への電流供給が開始される。この電流Iの立ち上がり
は、図7(B)に示す如く、図7(A)の場合よりも緩
やかになるが、電流Iの許容偏差が比較的広いので、整
定時間は例えば100ns程度である。
【0009】リフォーカスコイル30が光軸AXと同心
に正確に配置されている理想的な場合には、成形偏向器
26へのステップ電圧印加開始後描画が可能になる迄の
露光待ち時間は100ns程度になり、この間はブラン
キング偏向器27により電子ビームが偏向されて角度絞
り14で遮られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際にはリフ
ォーカスコイル30の軸と光軸AXとの間に僅かなずれ
が存在するために、リフォーカスコイル30への電流供
給により、ウェーハ11上の露光位置が図7(C)に示
す如くずれる。不図示の静電偏向器に図7(C)に示す
ようなステップ電圧を印加してこのずれを補正すると、
このステップ電圧の整定時間は例えば50nsと比較的
短いが、リフォーカス電流Iによる露光位置ずれが安定
するまでの時間が比較的長いので、露光待ち時間は例え
ば300ns程度と比較的長くなる。
【0011】露光待ち時間を減少させると露光位置精度
が低下し、露光位置精度を上げようとすると露光待ち時
間が増加し、上述の相反する要求が同時に満たれない。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、露光位置精
度を高く維持すると共に露光待ち時間を短縮して露光の
スループットを向上させることができる荷電粒子ビーム
露光方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】請求項
1では、荷電粒子ビームに対するリフォーカスコイル
と、リフォーカスデータに応じた電流を該リフォーカス
コイルに供給するリフォーカス回路と、を有する荷電粒
子ビーム露光装置において、該荷電粒子ビームを偏向さ
せる静電偏向器と、該リフォーカスコイルに流れている
電流に略比例した電圧を検出する電流検出部と、該電圧
を増幅して該静電偏向器に印加する増幅回路とを有す
る。この荷電粒子ビーム露光装置によれば、リフォーカ
スコイルに流れている電流Iに略比例した電圧が増幅回
路で増幅されて静電偏向器に印加されるので、電流Iに
略比例した露光位置のずれが、電流Iの過渡変化期間で
リアルタイムに補正されて、露光位置精度が高く維持さ
れると共に、露光待ち時間が従来よりも短縮されて露光
のスループットが向上するという効果を奏する。
【0013】請求項2の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項1において、上記増幅回路はそのゲインが可変で
ある。この荷電粒子ビーム露光装置によれば、ゲインを
調整することにより、露光位置精度をより向上させるこ
とが可能になるという効果を奏する。請求項3では、荷
電粒子ビームに対するリフォーカスコイルと、リフォー
カスデータに応じた電流を該リフォーカスコイルに供給
するリフォーカス回路と、を有する荷電粒子ビーム露光
装置において、該荷電粒子ビームを偏向させる静電偏向
器と、該リフォーカスコイルに流れている電流に略比例
した電圧を検出する電流検出部と、出力スパン調整用入
力端を備え、該電圧に応じた信号が該出力スパン調整用
入力端に供給され、該リフォーカスデータに応じた値が
ゲインとしてデータ入力端に供給される主D/A変換器
と、該主D/A変換器の出力を増幅して該静電偏向器に
電圧を印加する増幅回路とを有する。
【0014】D/A変換器の出力スパン調整用入力端
は、例えば、(出力値)/(入力値)に比例した参照電
圧の入力端である。この荷電粒子ビーム露光装置によれ
ば、ゲインを調整する請求項2の構成よりも、増幅回路
のゲインの変動を低減することができるので、露光位置
精度が向上するという効果を奏する。
【0015】請求項4の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項3において、上記リフォーカスデータに可変設定
値を乗じたものをゲインとして上記主D/A変換器のデ
ータ入力端に供給する定数倍器を有する。この荷電粒子
ビーム露光装置によれば、可変設定値を適当な値にする
ことにより、露光位置精度をより向上させることが可能
になるという効果を奏する。
【0016】請求項5の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項3又は4において、上記検出された電圧の微分信
号を上記主D/A変換器の出力に加えて上記増幅回路に
供給する微分回路を有する。この荷電粒子ビーム露光装
置によれば、リフォーカスコイルに流れている電流Iに
略比例した微分信号を主D/A変換器の出力に加えて増
幅回路に供給するので、電流Iに略比例した値と静電偏
向器に印加される電圧との差に応じた信号を主D/A変
換器の出力に加える場合よりも、電流検出部から静電偏
向器までの応答遅れがより高速に補償されて、位置ずれ
整定時間がより短くなり、露光のスループットがさらに
向上するという効果を奏する。
【0017】請求項6の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項5において、上記微分回路は、レジスタと、出力
スパン調整用入力端を備え、該レジスタの内容がゲイン
としてデータ入力端に供給され、アナログ出力信号を上
記主D/A変換器の出力に加える副D/A変換器と、上
記検出された電圧を該出力スパン調整用入力端に結合さ
せるキャパシタとを有する。
【0018】この荷電粒子ビーム露光装置によれば、ゲ
インが可変の増幅回路を用いる場合よりも、入出力特性
の変動を低減することができるので、露光位置精度がよ
り向上するという効果を奏する。請求項7では、荷電粒
子ビームに対するリフォーカスコイルと、リフォーカス
データに応じた電流を該リフォーカスコイルに供給する
リフォーカス回路と、を有する荷電粒子ビーム露光装置
において、該荷電粒子ビームを偏向させる偏向コイル
と、該リフォーカスデータに応じた電流を該偏向コイル
に供給するリフォーカス・フライバック回路とを有し、
該リフォーカスコイルを含む回路の時定数と該偏向コイ
ルを含む回路の時定数とが略同一である。
【0019】この荷電粒子ビーム露光装置によれば、リ
フォーカス・フライバック回路の入出力特性をリフォー
カス回路の入出力特性に略比例したものにすることがで
きるので、請求項5又は6の場合よりも位置ずれ整定時
間を短くすることが可能になるという効果を奏する。請
求項8の荷電粒子ビーム露光装置では、請求項7におい
て、上記リフォーカス回路は、上記リフォーカスデータ
に応じた値がデータ入力端に供給される第1D/A変換
器と、該第1D/A変換器の出力を増幅して上記リフォ
ーカスコイルに電流を供給する第1増幅回路とを有し、
上記リフォーカス・フライバック回路は、該リフォーカ
スデータに応じた値がデータ入力端に供給される第2D
/A変換器と、該第2D/A変換器の出力を増幅して上
記偏向コイルに電流を供給する第2増幅回路とを有す
る。
【0020】この荷電粒子ビーム露光装置によれば、リ
フォーカス・フライバック回路の入出力特性をリフォー
カス回路の入出力特性に略比例したものにすることが容
易にできるという効果を奏する。請求項9の荷電粒子ビ
ーム露光装置では、請求項8において、上記リフォーカ
ス回路は、上記リフォーカスデータに第1可変設定値を
乗じて上記第1D/A変換器のデータ入力端に供給する
第1定数倍器を有し、上記リフォーカス・フライバック
回路は、該リフォーカスデータに第2可変設定値を乗じ
て上記第2D/A変換器のデータ入力端に供給する第2
定数倍器を有する。
【0021】この荷電粒子ビーム露光装置によれば、第
1及び第2の可変設定値を適当な値にすることにより、
フォーカス精度及び露光位置精度をより向上させること
が可能になるという効果を奏する。請求項10の荷電粒
子ビーム露光方法では、荷電粒子ビームに対するリフォ
ーカスコイルと、リフォーカスデータに応じた電流を該
リフォーカスコイルに供給するリフォーカス回路と、該
荷電粒子ビームを偏向させる偏向器と、を有する荷電粒
子ビーム露光装置を用い、該リフォーカスコイルに流れ
ている電流を検出し、その検出値に略比例した信号を該
偏向器に供給して、該リフォーカスコイルによる露光対
象物上での位置ずれを補正する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明の第1実施形態のリフ
ォーカス及びリフォーカスブライバック回路を示す。
【0023】リフォーカスコイル30は、電子間のクー
ロン反発力によるフォーカスのぼけを補正するためのも
のであり、その軸が荷電粒子ビーム露光装置の光軸に一
致するように配置される。しかし、実際には両軸間にず
れが生ずる。リフォーカスコイル30を通った電子ビー
ムは、リフォーカスコイル30により光軸方向への収束
力を受けると共に、このずれにより、全体としてシフト
する力を受けて、図6のウェーハ11上での露光位置が
ずれる。
【0024】この位置ずれは、リフォーカスコイル30
の下流側に配置されたリフォーカス・フライバック偏向
器31により補正される。リフォーカス・フライバック
偏向器31は、光軸に垂直な図示X軸方向に対向配置さ
れた一対の電極31X1及び31X2と、光軸及びX軸
に垂直なY軸方向に対向配置された一対の電極31Y1
及び31Y2とからなる。
【0025】リフォーカス回路40では、上述のリフォ
ーカスデータRFDが可変定数倍器41でC1倍にさ
れ、次にD/A変換器42でアナログ電流iに変換さ
れ、次に電流増幅回路43で増幅されてリフォーカス電
流Iが得られ、これがリフォーカスコイル30の一端に
供給される。リフォーカスコイル30の他端とグランド
線との間には、電流Iを電圧に変換して検出するための
抵抗44が接続されている。
【0026】図6の成形偏向器26に印加する電圧Vs
を図2(A)に示す如くステップ変化させようとする時
に、リフォーカスデータRFDが変化し、リフォーカス
電流Iが図2(B)に示す如く変化する。電圧Vsと電
流Iの立ち上がり開始時点が互いに略同一になるように
回路が調整されている。上記位置ずれは、リフォーカス
電流Iにほぼ比例しており、図2(C)に示す如くな
る。図2(A)〜(C)の波形はそれぞれ、図7(A)
〜(C)の波形と同一である。
【0027】リフォーカス・フライバック回路50で
は、抵抗44の端子間電圧が、高入力インピーダンスの
電圧増幅回路53に供給され、これが増幅されてリフォ
ーカス・フライバック電圧Vfbxが得られる。電圧増
幅回路53は、そのゲインが可変であり、このゲインが
ゲイン設定器55の出力又は特性値で定められる。ゲイ
ン設定器55は例えば、電圧増幅回路53内の可変抵抗
自体、この可変抵抗の値を定める信号を出力する回路、
又は、電圧増幅回路53用の電源回路である。リフォー
カス・フライバック電圧Vfbxは、電極31X1に印
加される。電極31X2には、グランド電位が印加され
又は抵抗44の端子間電圧を不図示の増幅回路で増幅し
た電圧−Vfbxが印加される。
【0028】リフォーカス・フライバック回路60は、
リフォーカス・フライバック回路50と同様に構成され
ており、回路60の構成要素63及び65はそれぞれ回
路50の構成要素53及び55に対応している。電圧増
幅回路63にも抵抗44の端子間電圧が供給され、電圧
増幅回路63から取り出されたリフォーカス・フライバ
ック電圧Vfbyは電極31Y1に印加される。電極3
1Y2には、グランド電位が印加され又は抵抗44の端
子間電圧を不図示の増幅回路で増幅した電圧−Vfby
が印加される。
【0029】リフォーカス・フライバック電圧Vfbx
がリフォーカス電流Iに比例する理想的な場合には、電
圧増幅回路53のゲインを適当に調整することにより、
露光位置ずれを0にすることができる。しかし、電圧増
幅回路53と容量を有する偏向器31との組み合わせの
応答遅れにより、特にリフォーカス電流Iの変化が大き
い部分で補正が不充分となり、回路50及び偏向器31
で補正された露光位置のずれは、図2(E)に示す如く
なる。このずれが許容偏差内に収まるのに要する時間Δ
tは、補正されない場合の整定時間、例えば300ns
よりも短くなり、位置ずれ整定時間Δt経過後に、図6
に示すブランキング偏向器27に印加する電圧を0にし
て描画を行うことが可能となる。これにより、露光のス
ループットが従来よりも向上する。
【0030】[第2実施形態]図3は、本発明の第2実
施形態のリフォーカス及びリフォーカスブライバック回
路を示す。リフォーカス回路40Aは、電流増幅回路と
して演算増幅回路431と抵抗432と抵抗433とを
備えており、演算増幅回路431の非反転入力端がグラ
ンド電位にされ、演算増幅回路431の反転入力端と抵
抗433の一端との間に抵抗432が接続されている。
抵抗433は図1の電流検出用抵抗44としても機能し
ている。抵抗432に流れている電流を電流iとする
と、抵抗433に流れている電流はI−iとなり、抵抗
432及び433の抵抗値をそれぞれR及びrとする
と、ri=(I−i)Rが成立する。抵抗433の端子
間電圧は、高入力インピーダンスのボルテージホロワ4
5を介して取り出される。抵抗433とボルテージホロ
ワ45とで、電流Iの検出回路が構成されている。
【0031】リフォーカス・フライバック回路50Aで
は、可変定数倍器51AによりリフォーカスデータRF
DがC2A倍され、次にD/A変換器52Aでアナログ
電流に変換される。可変定数C2Aは、D/A変換器5
2Aの出力のゲイン調整値として機能する。D/A変換
器52Aは、例えば4象限型であり、その出力スパンを
定める入力端にはボルテージホロワ45の出力電圧が供
給される。この出力スパンを定める入力端は、例えば、
(出力値)/(入力値)に比例した参照電圧の入力端で
ある。ボルテージホロワ45及びD/A変換器52Aの
応答特性が理想的な場合には、D/A変換器52Aの出
力電流はI−iに比例する。D/A変換器52Aの出力
電流は、演算増幅回路531と抵抗532とからなる電
流/電圧変換回路に供給されて電圧に変換される。
【0032】ボルテージホロワ45から偏向器31まで
の応答遅れを補正するために、レジスタ51Bの出力値
C2BがD/A変換器52Bに供給され、D/A変換器
52Bの出力スパンを定める入力端に、ボルテージホロ
ワ45の出力電圧がキャパシタ54を介して供給され、
D/A変換器52Bの出力電流が抵抗532に供給され
る。すなわち、D/A変換器52Aの出力電流にD/A
変換器52Bの出力電流が加算される。D/A変換器5
2Bの出力電流は、ボルテージホロワ45の出力電圧の
微分に略比例したものとなり、その比例定数はレジスタ
51Bに設定される可変定数C2Bで調整される。
【0033】リフォーカス・フライバック回路60A
は、リフォーカス・フライバック回路50Aと同様に構
成されており、回路60Aの構成要素61A、61B、
62A、62B、631、632及び64はそれぞれ回
路50Aの構成要素51A、51B、52A、52B、
531、532及び54に対応している。図4(A)〜
(E)は、図3の回路の動作を示す波形図であり、それ
ぞれ図2(A)〜(E)に対応している。図4(A)〜
(C)は図2(A)〜(C)と同一波形である。
【0034】本第2実施形態では、リフォーカス電流I
の微分に略比例した電流がD/A変換器52Bから出力
され、D/A変換器52Aの出力電流に加算されるの
で、ボルテージホロワ45から偏向器31までの応答遅
れが補償されて、図4(D)に示すリフォーカス・フラ
イバック電圧Vfbxの波形が、図4(C)に示すリフ
ォーカスによる位置ずれ量に負の定数を乗じた波形に略
一致する。通常の微分制御を本実施形態に適用した場合
には、電流Iに比例した電圧と電圧Vfbxとの差を用
いることになるが、本実施形態では電流Iの微分を用い
ているので、制御の応答速度が速くなり、効果的であ
る。このため、図4(E)に示す位置ずれ整定時間Δt
が、第1実施形態の場合よりも短くなり、リフォーカス
電流Iの整定時間、例えば100nsよりも短くなっ
て、露光待ち時間がこの整定時間に等しくなる。
【0035】また、レジスタ51B及びD/A変換器5
2Bを用いる替わりに、ゲインが可変の増幅回路とキャ
パシタ54とを直列接続し、その出力端をD/A変換器
52Aの出力端に接続した場合よりも、微分回路部の入
出力特性の変動を低減することができるので、露光位置
精度がより向上する。 [第3実施形態]図5は、本発明の第3実施形態のリフ
ォーカス及びリフォーカスブライバック回路を示す。
【0036】第3実施形態の荷電粒子ビーム露光装置で
は、図3の静電偏向器31の替わりに、偏向コイル31
Aを用いている。偏向コイル31Aは、軸方向が光軸に
垂直でX軸に平行な一対のコイル31X3及び31X4
と、軸方向が光軸に垂直でY軸に平行な一対のコイル3
1Y3及び31Y4とらなり、互いに等しいインダクタ
ンスのコイル31X3とコイル31X4とが直列接続さ
れ、互いに等しいインダクタンスのコイル31Y4とコ
イル31Y3とが直列接続されている。図5では、コイ
ル31X3とコイル31X4とを接続する配線及びコイ
ル31Y3とコイル31Y4とを接続する配線を簡単化
のために直線で表しているが、実際には光軸を迂回して
いる。
【0037】通常、D/A変換器が低出力インピーダン
スで演算増幅回路が高入力インピーダンスであるので、
コイル31X3とコイル31X4のインダクタンスの和
と、抵抗532と抵抗533との並列接続の抵抗値との
比の値は、コイル31X3とコイル31X4とを含む回
路の時定数に略等しい。この時定数及びコイル31Y3
とコイル31Y4とを含む回路の時定数はいずれも、リ
フォーカスコイル30を含む回路の時定数に等しくなる
ように設計されている。通常、演算増幅回路が低出力イ
ンピーダーンスであるので、リフォーカスコイル30を
含む回路の時定数は、リフォーカスコイル30のインダ
クタンスと、抵抗432と抵抗433との並列接続の抵
抗値との比の値に略等しい。例えば、コイル31X3、
31X4、31Y3及び31Y4のインダクタンスはい
ずれもコイル30のインダクタンスの半分である。
【0038】これにより、リフォーカス・フライバック
回路50B及び60Bをリフォーカス回路40Aと同様
に構成することで、コイル31X3及び31X4に流れ
ている電流Ifbx並びにコイル30Y3及び301Y
4に流れている電流Ifbyをリフォーカスコイル30
に流れている電流Iに略比例したものとすることができ
る。
【0039】リフォーカス・フライバック回路50Bの
構成要素51A、52A、531A、532及び533
はそれぞれ、リフォーカス回路40Aの構成要素41、
42、431、432及び433に対応している。リフ
ォーカス・フライバック回路60Bの構成要素61A、
62A、31A、632及び633はそれぞれ、リフォ
ーカス・フライバック回路50Bの構成要素51A、5
2A、531A、532及び533に対応している。
【0040】ゲインとしての、可変定数倍器51Aの可
変定数C2Aの値及び可変定数倍器61Aの可変定数C
3Aの値を適当に設定することにより、リフォーカスに
よる露光位置のX方向及びY方向のずれがリフォーカス
・フライバック回路50B、60B及び偏向コイル31
Aで補正される。電流Iと電流Ifbxとの比例関係の
ずれを補正するために、演算増幅回路531Aをその時
定数が可変な構成とし、この時定数を時定数設定器56
で設定している。時定数設定器56は例えば、演算増幅
回路531A内の可変抵抗若しくはキャパシタ自体、又
は、この変抵抗若しくはキャパシタの値を定める信号を
出力する回路である。
【0041】本第3実施形態によれば、リフォーカス・
フライバック回路50B及び60Bの入出力特性をリフ
ォーカス回路40Aの入出力特性に略比例したものにす
ることができるので、第2実施形態の場合よりも位置ず
れ整定時間Δtを短くすることが可能となる。なお、本
発明には外にも種々の変形例が含まれる。
【0042】例えば上記第1〜3実施態様において、増
幅回路は、複数段の構成であってもよく、また、D/A
変換器の電流出力を電圧に変換しこの電圧を増幅した後
に電流に変換してコイルに供給する構成であってもよ
い。増幅回路において、他の必要な補正演算を行う構成
であってもよい。リフォーカス・フライバック偏向器
は、図6においてビームを偏向でき且つ取り付けスペー
スを確保できる位置であればよく、リフォーカスコイル
30の下方でも上方でもリフォーカスコイル30と同じ
位置でもよい。リフォーカス・フライバック偏向器は、
他の偏向器とは別個に備えた方が好ましいが、他の偏向
器と兼用し、該偏向器に供給される信号にリフォーカス
・フライバック回路の出力が加算されるようにしてもよ
い。
【0043】また、本発明は図6のマスク13の種類に
よらず適用でき、ステンシルマスクやブランキングアパ
ーチャアレイマスクを用いた荷電粒子ビーム露光装置に
も適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のリフォーカス及びリフ
ォーカス・フライバック回路を示すブロック図である。
【図2】(A)〜(E)は図1の回路の動作を示す波形
図である。
【図3】本発明の第2実施形態のリフォーカス及びリフ
ォーカス・フライバック回路を示すブロック図である。
【図4】(A)〜(E)は図3の回路の動作を示す波形
図である。
【図5】本発明の第3実施形態のリフォーカス及びリフ
ォーカス・フライバック回路を示すブロック図である。
【図6】従来の荷電粒子ビーム露光装置光学系の概略構
成図である。
【図7】リフォーカス及びリフォーカス・フライバック
の問題点を示す波形図である。
【図8】(A)〜(C)はリフォーカス量説明図であ
る。
【符号の説明】
30 リフォーカスコイル 31 リフォーカス・フライバック偏向器 31A リフォーカス・フライバック偏向コイル 31X1、31X2、31Y1、31Y2 電極 31X3、31X4、31Y3、31Y4 コイル 40、40A、40B リフォーカス回路 50、50A、50B、60、60A、60B リフォ
ーカス・フライバック回路 41、51A、51B、61A、61B 可変定数倍器 42、52A、52B、62A、62B D/A変換器 43 電流増幅回路 53、63 電圧増幅回路 431、531、631 演算増幅回路 55、65 ゲイン設定器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームに対するリフォーカスコ
    イルと、 リフォーカスデータに応じた電流を該リフォーカスコイ
    ルに供給するリフォーカス回路と、 を有する荷電粒子ビーム露光装置において、 該荷電粒子ビームを偏向させる静電偏向器と、 該リフォーカスコイルに流れている電流に略比例した電
    圧を検出する電流検出部と、 該電圧を増幅して該静電偏向器に印加する増幅回路と、 を有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 上記増幅回路はそのゲインが可変である
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム露光装
    置。
  3. 【請求項3】 荷電粒子ビームに対するリフォーカスコ
    イルと、 リフォーカスデータに応じた電流を該リフォーカスコイ
    ルに供給するリフォーカス回路と、 を有する荷電粒子ビーム露光装置において、 該荷電粒子ビームを偏向させる静電偏向器と、 該リフォーカスコイルに流れている電流に略比例した電
    圧を検出する電流検出部と、 出力スパン調整用入力端を備え、該電圧に応じた信号が
    該出力スパン調整用入力端に供給され、該リフォーカス
    データに応じた値がゲインとしてデータ入力端に供給さ
    れる主D/A変換器と、 該主D/A変換器の出力を増幅して該静電偏向器に電圧
    を印加する増幅回路と、 を有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  4. 【請求項4】 上記リフォーカスデータに可変設定値を
    乗じたものをゲインとして上記主D/A変換器のデータ
    入力端に供給する定数倍器を有することを特徴とする請
    求項3記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 上記検出された電圧の微分信号を上記主
    D/A変換器の出力に加えて上記増幅回路に供給する微
    分回路を有することを特徴とする請求項3又は4記載の
    荷電粒子ビーム露光装置。
  6. 【請求項6】 上記微分回路は、 レジスタと、 出力スパン調整用入力端を備え、該レジスタの内容がゲ
    インとしてデータ入力端に供給され、アナログ出力信号
    を上記主D/A変換器の出力に加える副D/A変換器
    と、 上記検出された電圧を該出力スパン調整用入力端に結合
    させるキャパシタと、 を有することを特徴とする請求項5記載の荷電粒子ビー
    ム露光装置。
  7. 【請求項7】 荷電粒子ビームに対するリフォーカスコ
    イルと、 リフォーカスデータに応じた電流を該リフォーカスコイ
    ルに供給するリフォーカス回路と、 を有する荷電粒子ビーム露光装置において、 該荷電粒子ビームを偏向させる偏向コイルと、 該リフォーカスデータに応じた電流を該偏向コイルに供
    給するリフォーカス・フライバック回路と、 を有し、該リフォーカスコイルを含む回路の時定数と該
    偏向コイルを含む回路の時定数とが略同一であることを
    特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  8. 【請求項8】 上記リフォーカス回路は、 上記リフォーカスデータに応じた値がデータ入力端に供
    給される第1D/A変換器と、 該第1D/A変換器の出力を増幅して上記リフォーカス
    コイルに電流を供給する第1増幅回路とを有し、 上記リフォーカス・フライバック回路は、 該リフォーカスデータに応じた値がデータ入力端に供給
    される第2D/A変換器と、 該第2D/A変換器の出力を増幅して上記偏向コイルに
    電流を供給する第2増幅回路と、 を有することを特徴とする請求項7記載の荷電粒子ビー
    ム露光装置。
  9. 【請求項9】 上記リフォーカス回路は、上記リフォー
    カスデータに第1可変設定値を乗じて上記第1D/A変
    換器のデータ入力端に供給する第1定数倍器を有し、 上記リフォーカス・フライバック回路は、該リフォーカ
    スデータに第2可変設定値を乗じて上記第2D/A変換
    器のデータ入力端に供給する第2定数倍器を有する、 ことを特徴とする請求項8記載の荷電粒子ビーム露光装
    置。
  10. 【請求項10】 荷電粒子ビームに対するリフォーカス
    コイルと、 リフォーカスデータに応じた電流を該リフォーカスコイ
    ルに供給するリフォーカス回路と、 該荷電粒子ビームを偏向させる偏向器と、 を有する荷電粒子ビーム露光装置を用い、 該リフォーカスコイルに流れている電流を検出し、その
    検出値に略比例した信号を該偏向器に供給して、該リフ
    ォーカスコイルによる露光対象物上での位置ずれを補正
    することを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。
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JP2013223003A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Advantest Corp Da変換装置及びそれを用いた電子ビーム露光装置
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