JPH10291570A - 内包用紙材 - Google Patents

内包用紙材

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JPH10291570A
JPH10291570A JP13570797A JP13570797A JPH10291570A JP H10291570 A JPH10291570 A JP H10291570A JP 13570797 A JP13570797 A JP 13570797A JP 13570797 A JP13570797 A JP 13570797A JP H10291570 A JPH10291570 A JP H10291570A
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paper
permeability
heat
food
resin
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JP13570797A
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Hideyuki Fujimura
英之 藤村
Bushichiro Naito
武七郎 内藤
Takeshi Fujiwara
剛 藤原
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FUJIWARA KOSAN KK
ROOTARII KK
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FUJIWARA KOSAN KK
ROOTARII KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食品などと密閉共包して用いる乾燥剤などの包
装補助薬剤用の内包用紙材において,透湿性,透気性が
あり,かつヒートシール性があり,さらに撥水性,撥油
性を持つ加工紙の提供. 【解決手段】紙の表面をフッソ系樹脂の微細網状被膜の
コーテイング面とし,該紙の裏面を紙の儘の表面部分を
散存させた構造のヒートシール性樹脂の部分印捺面とし
て,撥水撥油性,透湿透気性並びにヒートシール機能を
持たせた.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば乾燥剤を内
包した儘で,防湿包装された食品などと共に共包する,
乾燥剤などに代表される食品包装補助薬剤を内包する内
包用紙材に関する.食品包装補助薬剤とは,水分活性の
低い乾燥加工食品を防湿包装してその容器内を乾燥状態
に保つ乾燥剤,非通気性の容器内に食品と共に密封して
容器内を無酸素状態に保つ脱酸素剤,植物性食品などの
熟成促進物質であるエチレンを吸収する鮮度保持剤ある
いは殺菌や細菌の増殖を阻止するために食品と共に密封
して使用するアルコール製剤などを指し,本発明は該薬
剤を内包したままで食品などと共包して用いる内包袋用
の紙材に係わる発明である.
【0002】
【従来の技術】密閉容器内に食品と共に共包して用いる
乾燥剤(石灰系,シリカゲル系など),脱酸素剤(鉄
粉,アスコルビン酸など)などの食品包装補助薬剤は,
粉体状,顆粒状,錠剤状あるいは紙,不織布,ポーラス
物質などに含浸させた状態などの形態で作られている.
共包する食品と直接接剤しないように,紙,不織布,合
成樹脂ラミネート紙,合成樹脂の多層状を含むフイル
ム,アルミなどの金属箔,アルミ蒸着などの金属ラミネ
ート樹脂フィルムあるいは該ラミネート紙などに内包
し,内包袋のままで食品と共に包装する.内包袋のまま
で使用するので,例えば乾燥剤の場合には,透湿性の大
きい紙,不織布などはそのままで,透湿性の小さい合成
樹脂フィルム,該樹脂によるラミネート紙などでは穿孔
などして包容薬剤と食品容器内に通路を作る.
【0003】食品と共包する食品包装補助薬剤を内包す
る内包袋の態様を乾燥剤の例で説明すれば,海苔,あ
め,米菓,ナッツ,クッキー,珍味,茶,乾物などの乾
燥食品を防湿包装するときに共包して,可食限界水分値
を越えないように乾燥した雰囲気を提供し,製造時の水
分活性を保持する目的のために用いる.内包袋は紙,フ
ィルムなどで作られていて,一辺が3〜20cm程度の
正方形ないし長方形で,薬剤を中に入れた状態で,袋状
に四周をヒートシール法などで接合した包状の形態が一
般的である.
【0004】内包袋を形成する内包材料の要件である気
体の透過機能は,食品包装補助薬剤の目的によって異な
る.例えば,乾燥剤の場合には容器内の余分な,あるい
は外部から浸入してくる僅かな水蒸気を吸収するためで
あるので,透湿性が必要であり,脱酸素剤の場合に酸素
ガスの透過性が必要となり,これは空気の透過度などで
示される.透湿性,透気性などのガス透過性の大きい
紙,不織布の場合にはそのままで内包袋として使える
が,これらの透過性が不十分な合成樹脂ラミネート紙,
合成樹脂フィルムなどの場合には内包材料を穿孔すると
か,あるいは内包袋に加工するときに隅をカットする,
袋状の四周接合部に非接合部を設けるなど包容薬剤と食
品容器内との通路を作っている.以上,食品包装補助薬
剤を内包する内包袋を乾燥剤,脱酸素剤の場合で説明し
たが,エチレン吸収剤,アルコール製剤などを内包する
場合もそれらの透過性が十分にあれば,内包用材として
の基本機能を果たす.
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】内包用材に要求さ
れる第一の主要機能は,食品包装補助薬剤である吸湿
剤,脱酸素剤などを内包して,そのまま食品と共包して
用いるので,良好な透湿性,透気性などのガス透過性が
あることが必要で,この機能があればそのままで用いる
ことができる.透湿性が小さく,ガスバリヤー性の高い
合成樹脂フイルムなどの場合は穿孔などをして通路を形
成しなければならないが,内包用紙材それ自身に透湿性
や透気性が十分あれば穿孔などによる通路が不要で,該
通路を介して薬剤そのものが食品に付着したり接触する
恐れがなく,前者より衛生面などで適合性が高いといえ
る.
【0006】食品包装補助薬剤を内包する内包用材は
紙,不織布,合成樹脂ラミネート紙,合成樹脂フィル
ム,金属箔,金属蒸着などによる金属ラミネートフィル
ムあるいは該ラミネート紙などが用いられている.な
お,紙と不織布との差異は微細繊維の結合が主として水
素結合によるものなのか,接着剤によるものなのかの違
いであり,この分野の場合,外見,機能に殆ど差異がな
いので,以降紙と称すればセルロース系不織布を含むも
のとする.
【0007】第二の主要機能はヒートシール性(ヒート
シール方式で接合可能な機能)で,食品包装補助薬剤を
内包用材で包容して内包袋とするときに,その四周を袋
状に接合しなければならないが,この接合には殆どの場
合ヒートシール方式が用いられるので,内包用材にはヒ
ートシール性がなければならない.なおヒートシールと
は,熱可塑性樹脂フィルムあるいは該樹脂のラミネート
紙などを,該樹脂の加熱による軟化性,溶融性を利用
し,複数のシートを加熱し圧着して接合することを指
す.
【0008】第三の主要機能は隔離性能であり,内包用
材は共包する食品と食品包装補助薬剤とが,衛生面など
から直接に接触することを可能な限り回避する機能がな
ければならない.
【0009】以上述べた内包用材としての主要な三つの
必要機能と,現在使われている内包用材についてその特
徴を記載すれば次の如くである.第一の必要機能である
内包用材の透湿,透気性などについて材料の選択という
面では,遮蔽性能が高く,透湿性,透気性など広範囲な
ガス透過性が高いという点で,樹脂フィルムの場合の如
き穿孔などで通路形成の必要の無い,紙が適合する材料
といえる.
【0010】第二の必要機能はヒートシール性である.
この機能のある合成樹脂はPE(ポリエチレン),EV
A(エチレン酢酸ビニル共重合体)などの熱可塑性合成
樹脂で,該樹脂のフィルムそのもの,該樹脂を外層に持
つ多層フイルム,あるいは該樹脂を紙,金属箔などにラ
ミネートしたシート状物などがヒートシール性を持つ.
しかるに,合成樹脂のフイルム,従来のラミネートもの
は透湿性,透気性などのガス透過性が十分でなく,穿孔
などして通路を形成しなければならない.
【0011】第三の機能である包容薬剤と食品との隔離
性であるが,合成樹脂のフィルム,合成樹脂のラミネー
トもの内包用材は,ほぼ完全に隔離できる機能を持つ
が,包容薬剤と食品容器内との間に通路を作るために包
容袋に穿孔を設けるなどが必要となり,食品や包容薬剤
の形状によっては,この通路を介して食品に包容薬剤が
付着または直接接触する恐れがあるという問題点があ
る.他方,紙の場合には透湿性や透気性などが高いの
で,穿孔するなど通路を作る必要はないが,その高い親
水性と親油性から,包容薬剤が内包袋の濡れに伴なって
内側から浸出したり,あるいは食品種によっては食品側
の油性分などで内包袋の濡れに伴って外側から浸入して
通路を形成し,結果として接触するのと同じことになる
問題点がある.
【0012】紙は,元来透湿性が高く,殆どの気体につ
いて透過性が高いので内包用材として基本的に適合す
る.しかしながらヒートシール性がなく,これを与える
ために従来のウエット,ドライ,ホットメルトあるいは
押出などのラミネート法による,合成樹脂のラミネーシ
ョンを行うと,内包袋用途レベルでの透湿性,透気性そ
の他のガス透過性が損なわれる.また,紙は高度な親水
性,親油性であるので,食品によっては食品からの油性
分などが濡れに伴って浸入し,包容薬剤と食品との接触
通路を形成することになる恐れがあるという欠点があ
る.以上が内包用材に必要とされる機能であり,従来の
材料の特徴,問題点である.
【0013】基本的に,高い透湿性と,透気性を含めた
広範囲なガス透過性をもつ紙の機能を失わずに,包容薬
剤側になるべき片面にヒートシール性があり,外側の食
品と接触する側になるべき裏面に撥水性,撥油性があっ
て,食品からの油性分などがその濡れに伴って浸入する
のを防ぐ性能のある,内包用材向けの加工紙の開発が望
まれているところである.つまり紙をベースとして,先
に説明した内包用材の第一,第二,第三の必要機能を具
備した内包用紙材に適合した加工紙の提供が期待されて
いる.
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め,本発明のうち請求項1記載の発明は,紙の片面にフ
ッソ系樹脂の微細な網状の被膜を有し,該面の裏側には
紙の儘の表面部分を散存する柄形で,ヒートシール可能
な合成樹脂による印捺部を有することを特徴とする食品
などの包装補助薬剤用の透湿性と透気性がある内包用紙
材である.
【0015】元来,包装食品の包装補助薬剤を内包さ
せ,そのまま食品と共包して該薬剤の機能を発揮させる
内包用材としての基本機能は紙が優れている.然るに紙
はそのままではヒートシール性がなく,かつその親水性
と親油性から,内包袋を介して包容薬剤と共包した食品
の油性分や水分などが濡れに伴って浸入し,包容薬剤と
の間に通路を形成し,隔離機能が損なわれる恐れがあ
る.
【0016】発明者らは食品包装補助薬剤の内包用材と
して,透湿性,透気性などが基本的に優れている紙をベ
ースにして,その加工について鋭意検討の結果,紙の片
面にフッソ系樹脂の微細な網状の被膜を有し,その裏面
には紙の儘の表面部分を散存する柄形で,ヒートシール
可能な合成樹脂による印捺部を有することを特徴とする
食品などの包装補助薬剤用の透湿性と透気性がある内包
用紙材の発明に至った.
【0017】かかる構造の加工紙とすることにより,紙
が持つ透湿性,透気性ならびにその他のガス透過性を損
なわないで,薬剤を包容する内側になるべき片面にヒー
トシール性があり,外側になるべき食品と接触する面に
は撥水性ならびに撥油性がある,臨界表面張力の低いフ
ッソ樹脂系微細網状被膜を有するので,食品からの油性
分などで濡れることがなく隔離性に優れた構造をもつ食
品などの包装補助薬剤用の理想的な内包用紙材となる.
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の内包用紙材の実施態様を
述べる.ベースの材料は紙であり,紙の表面構造におい
て,第一の行程として,内包袋としたときに紙の表側に
なるべき片側面にフッソ系樹脂の被膜を形成する.第二
の行程として,内包袋としたときの紙の裏側,つまり食
品包装補助薬剤側になるべき面にヒートシール可能な合
成樹脂を,紙自身の儘の表面を部分的に散存した柄形で
印捺する.
【0019】第一の行程について以下記載する.フッソ
系樹脂の被膜形成は,該樹脂を水に分散させたエマルジ
ョンのコート液,あるいは有機溶剤のコート液を用いる
が,前者の方が公害などの観点から望ましい.フッソ系
樹脂としては,コモノマー主鎖にフルオロカーボンの側
鎖をもつフッソ系樹脂を用い,この樹脂の特徴はコーテ
イング後の熱処理により,コート面に対し側鎖が立体形
状になり,その被膜は微細な網状となり,透湿性ならび
に透気性などを失わずに,臨界表面張力を低め,撥水性
ならびに撥油性を与えることができる.フッソ系樹脂
は,フルオロカーボン誘導体であるパーフルオロスルフ
ォン酸,パーフルオロカルボン酸,パーフルオロアルキ
ル基などを含有するアクリル酸エステルもしくは塩化ビ
ニリデンなどから選択される.
【0020】紙へのコーテイングをエマルジョン方式で
説明すれば,フッソ系樹脂エマルジョンは固形分として
2〜30%程度のものを用い,イソシアネートなどの架
橋剤,粘度調整剤としてカルボキシルメチルセルロー
ス,ポリビニルアルコール,デキストリンなどを適宜加
えた,フッソ系樹脂成分で2〜30%のコート液とし,
紙への付着量は固形分で大凡0.1〜2.0g/m
度である.このコート液を,ロールコート方式,グラビ
アロール方式など適宜方式によって紙の全面にコーテイ
ングし,引き続き熱処理して微細なフッソ系樹脂の網状
の樹脂被膜を形成する.
【0021】熱処理温度は大凡110〜200℃の範囲
であり,時間は1〜20秒程度であるが,高温度であれ
ば短くてよく,低温度であれば長くする必要がある.熱
処理は加熱方式によって熱伝達効率が異なり,ロール接
触方式などの接触加熱であれば著しく熱伝達効率がよい
ので1秒以下で十分なことがある.かようにして紙の片
面に微細な網状のフッソ系樹脂の被膜を形成させる.こ
の被膜は透湿性と広範囲なガス透過性を示し,撥水性と
撥油性があり,臨界表面張力が低く殆どの液体に濡れな
い性質を持つ.
【0022】第二の行程について以下記載する.第一の
行程で形成したフッソ系樹脂加工面の裏面に,ヒートシ
ール性のある合成樹脂を印捺する行程である.この行程
は透湿性と透気性などを損なわないために,部分的に紙
自身の表面を散存するような柄形を選択して部分印捺を
行なう.つまり,ヒートシール性のある合成樹脂の溶液
コート法をとり,樹脂印捺部の柄形を格子状,線状,孔
空き状,点状などの形状の部分印捺とし,部分的に樹脂
の固着の無い紙の儘の表面が散存するように樹脂を印捺
する.樹脂の固着の無い紙の儘の表面部分の散存柄形は
樹脂の印捺柄形と昼夜関係になる.例えば樹脂の固着部
が格子状,孔空き状であれば,紙の儘の部分はドット状
の群となり,線状であれば線の群となる.柄形は規則性
があってもランダムでもよい.紙の儘の表面部分の合計
面積は,ベースの紙の片面面積の大凡5%程度以上は必
要である.この紙の儘の表面が散存する構造が透湿性,
透気性などのガス透過性を担うと共にヒートシール機能
を与える構造である.
【0023】ヒートシール性のある合成樹脂の付着方式
は溶液コート法により,樹脂としては,PE,EVA,
アイオノマー,EVAに粘着付与剤(タッキファイア
ー)をブレンドしたコンパウンドなどから適宜選択す
る.コート液は合成樹脂のエマルジョン液を用いる場合
と,有機溶剤などの溶剤コート液を用いる場合とがあ
り,前者の方が適合するが,樹脂の種類によっては後者
の方がよい場合もある.
【0024】印捺方式としては,印刷技術で用いられる
グラビア印刷方式,フレキソ印刷方式など,また染色の
捺染技術で用いられるロータリースクリーン捺染方式,
凹版ロール捺染方式などを用いることができる.樹脂の
付着量は樹脂の固形分で大凡3〜12g/m程度とす
る.エマルジョンコート液を用いた場合の熱処理は,印
捺後に水を蒸発させてから加熱し,その温度は樹脂,エ
マルジョンの処方などによって異なるが大凡110〜2
00℃であり,温度が高ければ短くてよく,低ければ長
く要し,その範囲は1〜50秒程度であり,樹脂化する
のに十分な時間であればよい.
【0025】以上,紙の加工について,第一の行程のフ
ッソ系樹脂のコーテイング,第二の行程のヒートシール
性のある合成樹脂の部分印捺について記載したが,第
一,第二の行程は順序が逆でもよく,また実質的に同時
に行ってもよく,第一と第二の行程の熱処理のみを1度
で同時に行ってもよい.
【0026】かようにして,紙をベースとして片面にフ
ッソ系樹脂の撥水性,撥油性のある微細網状被膜をも
ち,反対側の面にはヒートシール性のある合成樹脂を部
分印捺した構造を得るが,食品などの包装補助薬剤の内
包用材の基本機能である透湿性と透気性などの広範囲な
ガス透過性がなければならない.この例を掲げれば,乾
燥剤用としては透湿度のJIS Z0208−1976
(カップ法)で,大凡1000g/m・24h程度以
上であれば経験的に十分である.脱酸素剤用であれば,
透気度のJIS P8117−1980(100mlの
空気が面積645mmを通過する時間)で示して,経
験的に大凡120秒以内であれば十分である.食品など
の包装容器内の容積はさほど大きなものではなく,例え
ば脱酸素剤の場合,製造直後の容器内の酸素は一昼夜前
後のうちに吸収されればよく,容器内は無酸素状態(O
濃度0.01%以下)に至った後は,外部から侵入し
てくる極く僅かな酸素のみであるからである.その他,
植物性食品の鮮度保持剤(熟成防止剤)であるエチレン
ガス吸収剤,逆に放出して抗菌を狙うアルコール製剤な
どの包容薬剤は,比較的分子量の多いガスであるが,本
発明の内包用材によればベースが紙であるので,これら
のガスの透過性も内包用材として十分である.
【0027】
【実施例】フルオロカーボン誘導体含有の,既に架橋剤
などを処方してあるコンパウンドのパーフルオロアルキ
ル基含有アクリル酸エステルを主成分とするエマルジョ
ン型加工剤を用い,これを加工液として固形分4%に調
製し,これをロール式コーターで,質量50g/m
コート用の紙の片面に付着量15g/m(固形分で
0.6g/m)塗布して乾燥させた.これを表面温度
170℃の加熱ローラーに塗布面の裏側に接触摺動して
走行させ,約1秒間熱処理した.
【0028】引続き,先のフッソ系樹脂の塗布面の裏面
に,固形分40%のEVA系樹脂を主成分とするエマル
ジョン液を15g/m(固形分で6g/m)になる
ように,グラビア印刷方式で柄形として格子状に印捺し
た.格子形は各ストランド幅を約1mmとし,紙の長手
方向に対しバイアス状とし,紙面積に対し樹脂を印捺し
て無い,紙の儘の表面の比率を格子のメッシュ数を変え
て,おのおの,28,12,7,6,5,4%の6水準
の試料とした.引続き,アーチ型ドライヤーで予熱,乾
燥,溶融,次いで冷却して,紙の表面にバイアス格子状
の樹脂皮膜として固着し,規則性のある配列で樹脂の印
捺部と昼夜関係にある紙の面の儘のドット群をもった印
捺面を得た.
【0029】かようにして,コート用紙の片面にフッソ
系樹脂の被膜コーテイング,反対側の面にバイアス格子
状のEVA系樹脂の部分印捺層を持ち,紙の儘の表面の
部分がドット状の群として散存する加工紙を6水準の試
料を得た.この加工紙を試料として透湿性,透気性なら
びにガス透過性を測定した.この結果を表1に掲げる.
【0030】
【表1】
【0031】表1によると,何れの試料も内包袋用レベ
ルでの透湿度があり,透気度における時間が短かいので
透気性が良好であることを示している.透湿度について
はEVA系樹脂加工面において,紙の儘の表面散存部分
の合計の面積比が5%以上の試料では1000g/m
・24h以上であることが分かった.また,透気度につ
いてはEVA系樹脂加工面において,紙の儘の表面の散
存部分の合計の面積比が4%の試料は透湿性がやや低い
ことが分り,5%以上の試料では120秒以下で良好で
あることが分かった.エチレン,エチルアルコールガス
については何れの試料も透過することが認められた.
【0032】フッソ系樹脂加工面の撥水性については,
イソピルアルコールの水溶液を,前者の容積比,10%
(1級),20%(2級),30%(3級),40%
(4級),50%(5級)の5段階に調製し,ピペット
で加工面に3滴(約0.05ml)を静かに置き,10
秒放置後の濡れない限界の級で示し,本試料では何れも
3級以上の良好な性能であった.同面の撥油性について
は,AATCC;118−1978法で評価し,3級
(表面張力28mN/mのn−ヘキサデカンで撥油性有
りの判定)以上で良好といえる撥油性を6試料とも示し
た.尚,サラダドレッシング,オリーブ油などの実際の
食用脂肪油での濡れ性能の定性評価でも濡れ難いことが
分かった.
【0033】EVA加工面のヒートシール性能について
は,JIS Z1526−1976(1秒,圧着力1k
gf/cm,130〜140℃)準拠の評価条件で,
樹脂の固着の無い部分の面積比28,12,7,6,
5,4%の6試料について,おのおの0.5,0.8,
0.9,0.9,1.0,1.1kgf/15mmであ
った.この値は食品などの包装補助薬剤用の内包袋の四
周のヒートシール部の強力として,6試料とも十分であ
ことが分かった.
【0034】
【発明の効果】本発明による食品などの包装補助薬剤の
内包袋用の内包用紙材によれば,次に掲げる効果があ
る. (1)紙がもつ透湿性,透気性などで示される高いガス
透過機能を失わずに,片面にヒートシール性と,他の面
に撥水性並びに撥油性で示される,液などに対する高い
バリヤー性とを複合して持ち,穿孔などの通路を設ける
ことを必要としないで食品などの包装補助薬剤用として
用いることができる加工紙を内包用紙材として提供し得
た.
【0035】(2)本発明による内包用紙材によれば,
密閉容器内に食品などと共に共包したときに,食品に接
触する内包袋の外側の臨界表面張力が極めて低く,撥水
性ならびに撥油性が高いので,食品の油性分などで濡れ
状態になず,これらの濡れに伴う浸入が無く,包容薬剤
とほぼ完全に隔離されるので,薬剤と食品とが直接的,
間接的に接触することが無い効果があって衛生的であ
る.
【0036】(3)従来から使われている合成樹脂フィ
ルム,あるいはヒートシール性を与えるために合成樹脂
でラミネートした加工紙などによる内包袋用材は,透湿
性,透気性などが不十分なので,穿孔によるなどの方法
で包容薬剤と食品容器内とを連絡する通路が必要であっ
たのに対し,本発明の内包用紙材によればその必要が無
く,通路を介して内包薬剤が食品に付着や接触する可能
性が無く,包装食品を清潔に保つ効果がある.
【0037】(4)フッ系樹脂加工紙は,紙と樹脂との
分離性が良好なので,ヒートシール性の合成樹脂の選択
によっては,再生紙の原料としてリサイクル使用が可能
である.
【0038】本発明の内包用紙材は,包装食品用ばかり
でなく,ペットフード,飼料,漢方薬,生薬,美術品,
毛皮,衣類,金属製品,電極,精密部品,化成品,化粧
品,香料,染料,入浴剤など,密閉保存のときに共包し
て使用する包装補助薬剤の内包用材として適用性が多用
途にわたっていて,その効用も優れているので社会的有
用性が大きい.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 剛 大阪市住吉区住吉1丁目5番13号 有限会 社藤原興産内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙の片面にフッソ系樹脂の微細な網状の被
    膜を有し,該面の裏面には紙の儘の表面部分を散存する
    柄形で,ヒートシール可能な合成樹脂による印捺部を有
    することを特徴とする食品などの包装補助薬剤用の透湿
    性並びに透気性がある内包用紙材.
  2. 【請求項2】ヒートシール可能な合成樹脂による印捺部
    において,紙の儘の表面部分の散存面積の和が紙の片面
    の面積の5%以上である請求項1記載の内包用紙材.
  3. 【請求項3】透湿度が1000g/m・24h以上,
    透気度が120秒以下である請求項1記載の内包用紙
    材.
JP13570797A 1997-04-17 1997-04-17 内包用紙材 Pending JPH10291570A (ja)

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JP (1) JPH10291570A (ja)

Cited By (2)

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WO2016006597A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 株式会社プロテックス 空気清浄用具
CN105377554A (zh) * 2013-07-16 2016-03-02 利乐拉瓦尔集团及财务有限公司 用于发酵液态奶产品的包装层压板和包装容器

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