JPH10293354A - カメラの磁気記録/再生装置 - Google Patents

カメラの磁気記録/再生装置

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JPH10293354A
JPH10293354A JP9103007A JP10300797A JPH10293354A JP H10293354 A JPH10293354 A JP H10293354A JP 9103007 A JP9103007 A JP 9103007A JP 10300797 A JP10300797 A JP 10300797A JP H10293354 A JPH10293354 A JP H10293354A
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JP
Japan
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magnetic
recording
film
coil
magnetic head
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JP9103007A
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English (en)
Inventor
Tadashi Otani
忠 大谷
Hidenori Miyamoto
英典 宮本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムに記録された磁気情報を取り扱い可
能なカメラにおいて、磁気記録/再生装置の小型化、コ
ストダウン、性能向上を目的とする。 【構成】 単一のコイル4を有する磁気ヘッドと、該磁
気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録する記録回路
14と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記録され
た情報を再生する再生回路13と、該再生回路13に接
続された基準電圧GNDとを備え、磁気記録時に前記記
録回路14と前記再生回路13の前記基準電位GNDと
の間に抵抗24を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに情報を
磁気記録したり、磁気記録されている情報を再生するこ
とが可能なカメラの磁気記録/再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムに情報を磁気記録したり、フィ
ルムに磁気記録されている情報を再生するカメラの磁気
記録/再生装置が知られている。図5は、従来のカメラ
の磁気記録/再生装置に用いられている磁気ヘッドの構
成を示す。従来の磁気ヘッドは、記録専用コイル31と
再生専用コイル32が共通のコア33に巻かれており、
磁気記録時はコイル31を用い、磁気再生時はコイル3
2を用いている。なお、34はボビン、35はヘッドカ
バー、36はフィルムである。
【0003】図6は300ターンのコイルを用いた場合
の磁気記録時のコイルに流れる電流波形を示す図であ
り、(a)がフィルム給送速度50mm/secの場合
の電流波形を示し、(b)がフィルム給送速度100m
m/secの場合の電流波形を示す。また、(c)は理
想的な電流波形を示す。磁気記録時にコイルに流れる電
流は、(c)に示すように急俊に立ち上がり、急俊に立
ち上がるのが理想的であるが、コイルのインダクタンス
により立ち上がり、立ち下がりが遅れる。コイルのイン
ダクタンスはターン数に比例しており、ターン数が少な
いほどインダクタンスが小さく、記録電流の立ち上が
り、立ち下がりが急俊になる。
【0004】一方、フィルム給送速度を変えた場合に
は、記録電流の立ち上がり、立ち下がり特性は変化しな
いが、フィルム給送量を基準にして記録電流の立ち上が
り、立ち下がりを観測すると、(b)に示すようにフィ
ルム給送速度が早いほどフィルムの給送量を基準にした
記録電流の立ち上がり、立ち下がりが遅くなる。その結
果、記録電流の立ち上がり、立ち下がりがフィルム給送
速度に追いつかず、正常な磁気記録が行えない。
【0005】ところで、フィルム上の磁気記録媒体に磁
気記録するためには、所定の起磁力[AT](アンペア
・ターン数)が必要である。記録電流の立ち上がり、立
ち下がりを急俊にするために記録用コイルのターン数を
小さくすると、所定の起磁力を維持するために記録電流
を大きくしなければならず、記録回路の電流容量と電力
消費が大きくなる。
【0006】したがって、フィルム給送速度、記録回路
の電流容量、消費電力などを総合的に考慮して、記録用
コイルのターン数を決定する必要がある。図7は磁気再
生時のコイルに発生する起電力を電圧増幅した出力波形
であり、(a)は1000ターンのコイルに流れる電流
波形を示し、(b)は100ターンのコイルに流れる電
流波形を示す。
【0007】フィルムの磁気記録媒体の磁化量は微小で
あるから、コイルのターン数が多いほど、S/N比(ノ
イズに対する再生信号の比、以下、単にS/N比とい
う)が高くなり理想的である。1000ターンのコイル
を用いた場合は、(a)に示すように再生信号にノイズ
が重畳しても信号成分とノイズ成分とを明確に判別でき
る。しかし、100ターンのコイルを用いた場合は、
(b)に示すように再生信号がノイズに埋れてしまい、
信号成分とノイズ成分とを分離することが困難になる。
【0008】このように、磁気記録用コイルのターン数
は少ない方がよく、フィルム給送速度が早くなっても記
録電流がフィルム給送量に対して急俊に立ち上がり、ま
た立ち下がるので、磁気記録の信頼性が高くなる。一
方、磁気再生用コイルのターン数は多い方がよく、S/
N比が高くなって磁気再生の信頼性が高くなる。そこ
で、従来の磁気ヘッドでは、図5に示すように、共通コ
ア33にターン数の少ない記録専用コイル31と、ター
ン数の多い再生専用コイル32とを巻き付けている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カメラの磁気記録/再生装置では、記録専用コイルと再
生専用コイルとを別個に設けているので、磁気ヘッドが
大きくなるという問題がある。本発明の目的は、磁気記
録と磁気再生の信頼性を維持しながら磁気ヘッドの小型
化を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、以下の手段による。請求項1に記載の
発明は、カメラの磁気記録/再生装置において、単一の
コイルを有する磁気ヘッドと、該磁気ヘッドによりフィ
ルムに情報を磁気記録する記録回路と、前記磁気ヘッド
によりフィルムに磁気記録された情報を再生する再生回
路と、該再生回路に接続された基準電位と、磁気記録時
に前記記録回路と前記再生回路の前記基準電位との間に
抵抗を接続する。
【0011】請求項2に記載の発明は、カメラの磁気記
録/再生装置において、単一のコイルを有する磁気ヘッ
ドと、該磁気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録す
る記録回路と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記
録された情報を再生する再生回路において、磁気書き込
み時のフィルム給送速度が100〜250mm/sec
である場合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を25
0〜350ターンの範囲に設定する。
【0012】請求項3に記載の発明は、カメラの磁気記
録/再生装置において、単一のコイルを有する磁気ヘッ
ドと、該磁気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録す
る記録回路と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記
録された情報を再生する再生回路において、磁気書き込
み時のフィルム給送速度が30〜100mm/secで
ある場合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を450
〜550ターンの範囲に設定する。
【0013】請求項4に記載の発明は、カメラの磁気記
録/再生装置において、単一のコイルを有する磁気ヘッ
ドと、前記磁気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録
する記録回路と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気
記録された情報を再生する再生回路において、前記磁気
ヘッドとフィルムを給送する給送モータとの軸間隔が2
0mm以上である場合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き
線数を250〜350ターンの範囲に設定する。
【0014】請求項5に記載の発明は、カメラの磁気記
録/再生装置において、単一のコイルを有する磁気ヘッ
ドと、該磁気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録す
る記録回路と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記
録された情報を再生する再生回路において、フィルムを
給送する給送モータの外周に防磁用の磁気シールドを配
置させる場合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を2
50〜350ターンの範囲に設定する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態の磁
気ヘッドの構成を示す。磁気ヘッド1は、コア2を貫通
するボビン3にコイル4が巻き付けられ、コイル4の巻
始め端から端子5が引き出され、巻き終わり端から端子
6が引き出されている。コイル4とコア2をカバーする
ヘッドカバー7は、カメラのコモンラインに接続され
る。なお、8はフィルムである。
【0016】上述したように、磁気記録時はコイルのタ
ーン数が少ないほど磁気記録の信頼性が高くなり、磁気
再生時はコイルのターン数が多いほど磁気再生の信頼性
が高くなる。本出願人によるターン数、フィルム給送速
度、コイル電流などの条件を変えた様々な実験の結果、
フィルム給送速度を50mm/sec以下にしてコイル
のターン数を300ターンとすれば、磁気記録時のフィ
ルム給送量に対する記録電流の急俊な立ち上がり、立ち
下がりを保証でき、磁気再生時にはS/N比が満足でき
る比となることが確認された。
【0017】そこで、この実施の形態ではコイル4のタ
ーン数を300ターンとし、コイル4を磁気記録と磁気
再生で共用とする。従来の磁気ヘッドを示す図5におい
て、この実施の形態と磁気記録時および再生時のコイル
のターン数を同一にして比較するために、記録専用コイ
ル31と再生専用コイル32をそれぞれ300ターンと
すると、従来の磁気ヘッドは合計600ターンのコイル
となる。したがって、この実施の形態は従来の磁気ヘッ
ドに比べて300ターンだけターン数を少なくでき、磁
気ヘッドの小型化を図ることができる。また、磁気ヘッ
ドを、コアに単一のコイルを巻き付けただけの単純な構
造とすることにより、磁気ヘッドの信頼性が向上し、コ
ストを低減できる。
【0018】図2はこの実施の形態の構成を示す。コン
トローラー11はマイクロコンピュータとその周辺部品
から構成され、カメラの各種演算とシーケンス制御を行
う。このコントローラー11には、フィルムのパーフォ
レーション検出装置12、磁気再生回路13、磁気記録
回路14、測光・測距装置17、ドライバー18および
モーター19,20、露出制御装置21、カレンダー時
計22、レリーズスイッチ23などが接続される。
【0019】パーフォレーション検出装置12はフィル
ムのパーフォレーションを検出する。コントローラー1
1は、パーフォレーション検出結果に基づいてフィルム
の給送制御を行なうとともに磁気記録/再生制御を行な
う。磁気再生回路13は磁気ヘッド1から磁気再生信号
を読み込み、フィルムに磁気記録されている情報を再生
する。磁気記録回路14は磁気ヘッド1に磁気記録信号
を供給し、フィルムに情報を磁気記録する。
【0020】測光・測距装置17は、被写体の輝度を測
定するとともに、被写体までの撮影距離を測定する。な
お、撮影レンズの焦点調節状態を検出する測距装置を用
いてもよい。ドライバー18は、コントローラー11か
らの制御信号にしたがってフィルム給送用モーター19
とレンズ駆動用モーター20を駆動する。露出制御装置
21は、コントローラー11からの露出制御信号にした
がって絞り機構とシャッター機構を駆動制御し、フィル
ムの露光を行なう。カレンダー時計22は年月日時分を
計時する。レリーズスイッチ23は不図示のレリーズボ
タンが押圧された時に閉路する。基準電圧発生回路25
は、オペアンプの中間電位を生成している。抵抗24は
磁気書き込み時に基準電圧発生回路の影響をなくすため
に挿入した抵抗である。
【0021】図3は磁気再生回路13と磁気記録回路1
4の詳細回路図である。磁気再生回路13は磁気ヘッド
1のコイル4からの磁気再生信号を増幅し、再生信号S
rをコントローラー11へ出力する。また、磁気記録回
路14はコントローラー11からの記録信号Sw1,S
w2にしたがって磁気ヘッド1のコイル4に相互に記録
電流を流し、フィルムに情報をデジタル磁気記録する。
この実施の形態では、単一コイルの磁気ヘッド1を磁気
記録と磁気再生とに共用で使用する。
【0022】磁気ヘッド1を磁気記録と磁気再生とで共
用とするためには、図4に示すように、単に磁気再生回
路13と磁気記録回路14とを常時磁気ヘッド1に接続
しておくことも考えられる。図4は、本実施の形態を説
明する上での比較例である。ここで、図3の基準電圧発
生回路25と図4の基準電圧発生回路25’とは、基準
電圧を発生する回路である点で等価な回路である。図3
の基準電圧発生回路25では抵抗R2,R3による抵抗
分割によって基準電圧を発生しているのに対し、図4の
基準電圧発生回路25’においては、オペアンプA1に
よって基準電圧を発生している。図4に示されたダイオ
ードD1、出力抵抗R1およびコンデンサC1は、オペ
アンプA1のIC内に内在する成分を表している。これ
らの成分がオペアンプのICに内在することは周知であ
るから、この点に関しての詳細な説明は省略する。ま
た、オペアンプA1を設けるか否かは、基準電圧発生回
路25,25’の抵抗分割に用いられる抵抗R2,R
3、R2’、R3’の抵抗値などの諸条件から決定され
る。
【0023】図4に示すように磁気再生回路13と磁気
記録回路14とを常に磁気ヘッド1に接続しておくこと
には次のような問題がある。磁気記録回路14による磁
気記録時には、図6に示すように磁気記録信号Sw1,
Sw2に応じてコイル4のa点とb点に交互に電圧が印
加される。ところが、a点には磁気再生回路13のオペ
アンプA2の入力が接続されており、b点には磁気再生
回路13のオペアンプA1の出力が接続されている。a
点に接続されるオペアンプA2の入力はインピーダンス
が高く、磁気記録回路14からa点に電圧が印加されて
も、オペアンプA2の入力に流れ込む電流はa点からコ
イル4を通ってb点に流れるコイル電流に比べて無視で
きるほど小さい。
【0024】一方、b点に接続されるオペアンプA1の
出力はインピーダンスが低く、磁気記録回路14からb
点に電圧が印加されると、オペアンプA1のダイオード
D1からコンデンサーC1へ電流が流れる上に、オペア
ンプA1の出力抵抗R1にも電流が流れる。これらの電
流は、b点からコイル4を通ってa点に流れるコイル電
流に比べて無視できないほど大きい。
【0025】このように、コイル4のa点から見た磁気
再生回路13のインピーダンスは高く、b点から見た磁
気再生回路13のインピーダンスは低い。したがって、
a点に電圧が印加された時にa点からb点に流れるコイ
ル電流の立ち上がりは早いが、b点に電圧が印加された
時にb点からa点に流れるコイル電流の立ち上がりは遅
い。この結果、磁気記録が正常に行なわれないという不
具合が発生する。
【0026】そこで、この実施の形態では、図3に示す
抵抗24を挿入して、電流の立ち上がりを改善してい
る。図3において抵抗24は、GNDまたはVccに対
してb点が電圧変動し易くなるよう作用する。なお、抵
抗24の挿入がこのような作用を目的とする以上、抵抗
R2,R3が充分に大きな抵抗値(例えば10kΩ以
上)を有する場合には、抵抗24を挿入せずとも良い場
合もあり得る。
【0027】オペアンプA1を用いた図4の構成におい
て同様の対策を行う場合、抵抗24は抵抗R1より大き
な抵抗とする。図4の構成においては、図3の抵抗24
に相当するものを挿入することによって、GND’に対
してb点が電圧変動し易くなる。図9は図4の構成にお
いて図3の抵抗24に相当するものを挿入した具体例を
示す。図9の基準電圧発生回路25”は図4の基準電圧
発生回路25’と等価である。図3では基準電圧発生回
路にオペアンプを用いずに抵抗分割によって基準電圧発
生回路を構成していたのに対して、図9では基準電圧発
生回路にオペアンプを用いている。図9の構成では、オ
ペアンプの内部に発生する入力とGNDとの間の抵抗R
1の抵抗値に対して十分大きな抵抗値を有する抵抗24
を挿入することによって、端子bが磁気記録時に変動可
能となり、応答性の改善がなされる。
【0028】以上の通り、磁気記録時の記録電流の流れ
る経路に抵抗を挿入することにより、コイルに流れる電
流の立ち上がり/立ち下がりを維持でき、信号の変化方
向に対して位相遅れのない記録回路が構成ができる。ま
た、磁気再生時には高いS/N比を得ることができる。
さらには、抵抗24を挿入することによって、磁気記録
時には磁気再生回路14とコイル4との接続を切り離
し、磁気再生時には磁気記録回路13とコイル4との接
続を切り離す切換スイッチが不要となり、コスト面から
好適である。
【0029】一方、以上の対策を実施しても、コイル4
の巻き線数が大きくては電流立ち上がり特性は改善され
ない。磁気記録を改善するために巻き線数を少なくすれ
ば、磁気再生時のS/N比は低くなるため、磁気書き込
みと磁気読み込みのどちらを優先させるかにより、巻き
線の仕様は決まる。ここで、フィルム給送速度と磁気書
き込み時の応答性の関係を表1に示す。これはコイル4
の線径を25μmとした場合のコイル4のインダクタン
スを示している。コイル4のインダクタンスLと巻き数
Nとの関係は、 L∝N2(磁気抵抗は同一条件)・・・・・・・・(式1) また、コイル4のインダクタンスLと直流抵抗DCRと
の関係は、 L∝1/DCR(コイルの線径は同一条件)・・・(式2) である。
【0030】また、磁気書き込み電流の立ち上がり特性
はインダクタンスに比例するため、給送速度の制限が変
化している。 (表1)線径25μmの場合 巻き数 インダクタンス 直流抵抗 給送速度の制限 200 4mH 30Ω 450mm/sec以下 300 10mH 45Ω 200mm/sec以下 400 18mH 68Ω 112mm/sec以下 500 28mH 75Ω 72mm/sec以下 一般的にカメラ用電源の電池電圧はレンズシャッターカ
メラが3(V)であり、一眼レフカメラは6(V)であ
る。レンズシャッターカメラと一眼レフカメラとでは電
源電圧が異なるためフィルム給送速度が異なり、レンズ
シャッターカメラのフィルム給送速度は40〜80mm
/sec、一眼レフカメラのフィルム給送速度は100
〜250mm/secである。これらのカメラに共通部
品を使用してコストダウンを図るには、フィルムの給送
速度を最大値250mm/secとした場合の最大巻き
線数(磁気書き込み中の磁気記録特性の応答性に基づい
て決まる)を採用する必要がある。この値は表1より3
00ターンが望ましい。
【0031】巻き線数を決定するには、磁気再生上のS
/N比のレベルにより決定することが最善であり、S/
N比が十分高い場合は、巻き線数を300ターンに設定
して、磁気記録の立ち上がり特性を向上させ、一方S/
N比が低い場合は、巻き線数を500ターンに設定し、
磁気記録上のS/N比を高くすることである。ここで、
S/N比を高くし、巻き線数を300ターンに設定し、
磁気書き込みの品質を十分確保するための対策案を列挙
する。 1.磁気記録再生兼用ヘッドとフィルム給送用モータの
距離を20mm以上離する。 2.磁気記録再生兼用ヘッドに対し、フィルム給送用モ
ータの磁気出力の指向特性上(磁気出力が弱い角度に取
り付いているか)、最も弱い方向になるように給送モー
タの取り付けを行う。 3.磁気ヘッドのシールドケースの防磁特性を向上す
る。シールドケース材にパーロイ材を採用し、その厚み
を0.3mm以上とする。 4.給送用モータの磁気遮蔽特性(ケースの材質および
厚み)を向上する。ケース材として純鉄などを用い、厚
みを0.3mm以上とする。 5.モータの外周に磁気シールドケースを巻き、シール
ドケースの材質にパーマロイを用い、厚みを0.3mm
以上とする。 6.DC/DCコンバータ用の昇圧コイルが磁気記録再
生兼用ヘッドから50mm以上離す。 7.磁気記録再生兼用ヘッドに対し、DC/DCコンバ
ータ用の昇圧コイルの磁気出力の指向特性上(磁気出力
が弱い角度に取り付いているか)、最も弱い方向になる
ようにのDC/DCコンバータ用の昇圧コイルの取り付
けを行う。 以上列挙した項目1〜7をすべて実施した場合、給送モ
ータおよびDC/DCコンバータ用の昇圧コイルから発
生する磁気ノイズ量は、フィルム上に記録された信号
を、磁気再生回路により再生するときに問題ないレベル
に減少する。但し、すべてを実施するとコスト高にな
る。給送速度の早いカメラはすべて対策を実施しなくて
も必要な高さのS/N比は確保できる。以下に、所定条
件下における適当な(必要な高さのS/N比が得られ
る)コイルの巻き線数について列挙する。 磁気書き込み時のフィルム給送速度が100〜250
msである場合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を
250〜350ターンの範囲に設定すれば良い。 磁気書き込み時のフィルム給送速度が30〜100m
m/secである場合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き
線数を450〜550ターンの範囲に設定すれば良い。 磁気ヘッドとフィルムを給送する給送モータとの軸間
隔が20mm以上である場合、前記磁気ヘッドのコイル
の巻き線数を250〜350ターンの範囲に設定すれば
良い。 フィルムを給送する給送モータの外周に防磁用の磁気
シールドを配置させる場合、前記磁気ヘッドのコイルの
巻き線数を250〜350ターンの範囲に設定すれば良
い。 以上〜のように磁気記録時のコイル電流の立ち上が
り/立ち下がりおよびフィルム給送速度と、磁気再生時
の再生信号のS/N比とを考慮してコイルのターン数を
決定すると、前述した項目1.〜7.全てを実施せずと
も、磁気記録時にはフィルム給送量に対してコイル電流
の急俊な立ち上がりと立ち下がりを維持でき、また、磁
気再生時には高いS/N比を得ることができる。
【0032】ただし、給送速度が約80ms以下のカメ
ラの場合は前述対策項目の1.〜7.全てを実施するこ
とが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の磁気ヘッドの構成を示す
図である。
【図2】本発明の実施の形態の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の磁気再生回路と磁気記録
回路の詳細な回路図である。
【図4】本発明の実施の形態に対する比較例を示す図で
ある。
【図5】従来のカメラの磁気記録/再生装置の磁気ヘッ
ドの構成を示す図である。
【図6】磁気記録時の磁気ヘッドのコイルに流れる電流
波形を示す図である。
【図7】磁気再生時の磁気ヘッドのコイルに流れる電流
波形を示す図である。
【図8】磁気再生信号と磁気ヘッドのコイルに印加され
る電圧の関係を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の磁気再生回路と磁気
記録回路の詳細な回路図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 コア 3 ボビン 4 コイル 5,6 端子 7 ヘッドカバー 8 フィルム 11 コントローラー 12 パーフォレーション検出装置 13 磁気再生回路 14 磁気記録回路 15 磁気再生スイッチ 16 磁気記録スイッチ 17 測光・測距装置 18 ドライバー 19,20 モーター 21 露出制御装置 22 カレンダー時計 23 レリーズスイッチ 24 抵抗 25 基準電圧発生回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一のコイルを有する磁気ヘッドと、該磁
    気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録する記録回路
    と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記録された情
    報を再生する再生回路と、該再生回路に接続された基準
    電位と、磁気記録時に前記記録回路と前記再生回路の前
    記基準電位との間に抵抗を接続することを特徴とするカ
    メラの磁気記録/再生装置。
  2. 【請求項2】単一のコイルを有する磁気ヘッドと、該磁
    気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録する記録回路
    と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記録された情
    報を再生する再生回路において、磁気書き込み時のフィ
    ルム給送速度が100〜250mm/secである場
    合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を250〜35
    0ターンの範囲に設定することを特徴とするカメラの磁
    気記録/再生装置。
  3. 【請求項3】単一のコイルを有する磁気ヘッドと、該磁
    気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録する記録回路
    と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記録された情
    報を再生する再生回路において、磁気書き込み時のフィ
    ルム給送速度が30〜100mm/secである場合、
    前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を450〜550タ
    ーンの範囲に設定することを特徴とするカメラの磁気記
    録/再生装置。
  4. 【請求項4】単一のコイルを有する磁気ヘッドと、前記
    磁気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録する記録回
    路と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記録された
    情報を再生する再生回路において、前記磁気ヘッドとフ
    ィルムを給送する給送モータとの軸間隔が20mm以上
    である場合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を25
    0〜350ターンの範囲に設定することを特徴とするカ
    メラの磁気記録/再生装置。
  5. 【請求項5】単一のコイルを有する磁気ヘッドと、該磁
    気ヘッドによりフィルムに情報を磁気記録する記録回路
    と、前記磁気ヘッドによりフィルムに磁気記録された情
    報を再生する再生回路において、フィルムを給送する給
    送モータの外周に防磁用の磁気シールドを配置させる場
    合、前記磁気ヘッドのコイルの巻き線数を250〜35
    0ターンの範囲に設定することを特徴とするカメラの磁
    気記録/再生装置。
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