JPH1029439A - 四輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents
四輪駆動車の動力伝達装置Info
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- JPH1029439A JPH1029439A JP18386996A JP18386996A JPH1029439A JP H1029439 A JPH1029439 A JP H1029439A JP 18386996 A JP18386996 A JP 18386996A JP 18386996 A JP18386996 A JP 18386996A JP H1029439 A JPH1029439 A JP H1029439A
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型かつ安価で高性能な四輪駆動車の動力伝
達装置を提供する。 【解決手段】 駆動輪はエンジンに直結された第1駆動
軸によりエンジン出力が伝達されて駆動される。この第
1駆動軸によって油圧ポンプ13が駆動され、この油圧
ポンプ13からの吐出圧によって油圧モータ15が駆動
されるようになっており、この油圧モータ15は従動輪
に連結された第2駆動軸18を駆動する。したがって、
駆動輪はエンジンにより直接駆動され、従動輪は油圧ポ
ンプ13と油圧モータを介して駆動される。油圧ポンプ
の吐出量と回転数の積は、油圧モータの通過油量と回転
数の積に対して同等以上に大きく設定されている。
達装置を提供する。 【解決手段】 駆動輪はエンジンに直結された第1駆動
軸によりエンジン出力が伝達されて駆動される。この第
1駆動軸によって油圧ポンプ13が駆動され、この油圧
ポンプ13からの吐出圧によって油圧モータ15が駆動
されるようになっており、この油圧モータ15は従動輪
に連結された第2駆動軸18を駆動する。したがって、
駆動輪はエンジンにより直接駆動され、従動輪は油圧ポ
ンプ13と油圧モータを介して駆動される。油圧ポンプ
の吐出量と回転数の積は、油圧モータの通過油量と回転
数の積に対して同等以上に大きく設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの駆動力を
自動車の前輪と後輪とに伝達し得るようにした四輪駆動
車の動力伝達装置に関する。
自動車の前輪と後輪とに伝達し得るようにした四輪駆動
車の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の前輪と後輪とを駆動し得るよう
にした四輪駆動車は、前輪のみまたは後輪のみを駆動す
る二輪駆動車に比べて凍結やぬかるみなどの摩擦抵抗が
小さい路面での走行性に優れている。四輪駆動車にあっ
ては、原動機からの出力を動力分配機構を介して前輪と
後輪とに直結状態として伝達するのが従来の一般的な手
法であり、このような直結方式の四輪駆動車としては、
たとえば、特開昭56-79024号公報および特開昭58-12828
号公報に記載されるようなものがある。しかし、直結方
式では、転舵時つまりコーナリング時の前輪と後輪の内
輪差による回転速度差を吸収することができない。つま
り、転舵時には前輪と後輪とでは旋回半径に差があり、
前輪を後輪よりも速く回転させなければならないが、前
輪と後輪とを等速で回転させると、前輪にブレーキがか
かったようになる現象、つまりタイトコーナーブレーキ
ング現象が発生することになり、伝達効率の低下を招く
ことになる。
にした四輪駆動車は、前輪のみまたは後輪のみを駆動す
る二輪駆動車に比べて凍結やぬかるみなどの摩擦抵抗が
小さい路面での走行性に優れている。四輪駆動車にあっ
ては、原動機からの出力を動力分配機構を介して前輪と
後輪とに直結状態として伝達するのが従来の一般的な手
法であり、このような直結方式の四輪駆動車としては、
たとえば、特開昭56-79024号公報および特開昭58-12828
号公報に記載されるようなものがある。しかし、直結方
式では、転舵時つまりコーナリング時の前輪と後輪の内
輪差による回転速度差を吸収することができない。つま
り、転舵時には前輪と後輪とでは旋回半径に差があり、
前輪を後輪よりも速く回転させなければならないが、前
輪と後輪とを等速で回転させると、前輪にブレーキがか
かったようになる現象、つまりタイトコーナーブレーキ
ング現象が発生することになり、伝達効率の低下を招く
ことになる。
【0003】この現象を回避するために、前輪と後輪の
回転速度差を吸収しながら動力分割を行うためのセンタ
ーデファレンシャル装置を組み込んだ四輪駆動車(たと
えば、特開昭58-63523号公報および特開昭60-131324 号
公報)や、直結方式を基本として、前輪または後輪のい
ずれかの出力軸の中間に粘性流体を利用して前輪と後輪
の回転速度差を吸収するようにしたいわゆるビスカスカ
ップリングを使用した四輪駆動車(たとえば、特開昭62
-163828 号公報) が開発されている。
回転速度差を吸収しながら動力分割を行うためのセンタ
ーデファレンシャル装置を組み込んだ四輪駆動車(たと
えば、特開昭58-63523号公報および特開昭60-131324 号
公報)や、直結方式を基本として、前輪または後輪のい
ずれかの出力軸の中間に粘性流体を利用して前輪と後輪
の回転速度差を吸収するようにしたいわゆるビスカスカ
ップリングを使用した四輪駆動車(たとえば、特開昭62
-163828 号公報) が開発されている。
【0004】これらの四輪駆動車のトランスファー装置
は基本的にははすば歯車などの円筒歯車とハイポイドギ
ヤないしスパイラルギヤなどの変向ギヤの組合せによっ
て構成されるために、ギヤ設計上、軸レイアウトが制約
されたり、軸構造の複雑化による製造コストの上昇など
の問題を有していた。
は基本的にははすば歯車などの円筒歯車とハイポイドギ
ヤないしスパイラルギヤなどの変向ギヤの組合せによっ
て構成されるために、ギヤ設計上、軸レイアウトが制約
されたり、軸構造の複雑化による製造コストの上昇など
の問題を有していた。
【0005】この問題点を払拭するために、ギヤを用い
ずに、変速機を介して伝達される原動機の出力を駆動輪
に伝達するための第1の駆動軸により油圧ポンプを駆動
し、この油圧ポンプの吐出圧により駆動される油圧モー
タによって駆動される第2の駆動軸により従動輪を駆動
するようにした四輪駆動車が提案されている。このよう
な油圧モータ駆動式の四輪駆動車としては、たとえば、
実開昭62-97036号公報、実開昭62-97037号公報、特開平
1-223030号公報、特開平3-356 号公報および特開平3-14
4154号公報などがあり、後輪を従動輪として油圧モータ
により駆動するようにしている。
ずに、変速機を介して伝達される原動機の出力を駆動輪
に伝達するための第1の駆動軸により油圧ポンプを駆動
し、この油圧ポンプの吐出圧により駆動される油圧モー
タによって駆動される第2の駆動軸により従動輪を駆動
するようにした四輪駆動車が提案されている。このよう
な油圧モータ駆動式の四輪駆動車としては、たとえば、
実開昭62-97036号公報、実開昭62-97037号公報、特開平
1-223030号公報、特開平3-356 号公報および特開平3-14
4154号公報などがあり、後輪を従動輪として油圧モータ
により駆動するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな油圧モータ駆動式の四輪駆動車における油圧ポンプ
と油圧モータの設計にあっては、部品点数の低減のため
に、油圧ポンプと油圧モータに同一部品を使用すること
が一般的であり、このため、油圧ポンプの1回転当たり
の理論吐出流量と油圧モータの1回転当たりの理論通過
油量は同一とならざるを得ない。したがって、通常の直
進定速走行時のように、前輪と後輪の回転数がほぼ等し
い状態下で油圧ポンプの駆動損失を最小とするために油
圧ポンプの吐出流量と油圧モータの通過油量とを同一と
するには、油圧ポンプの回転数と油圧モータの回転数と
を同一にする必要がある。
うな油圧モータ駆動式の四輪駆動車における油圧ポンプ
と油圧モータの設計にあっては、部品点数の低減のため
に、油圧ポンプと油圧モータに同一部品を使用すること
が一般的であり、このため、油圧ポンプの1回転当たり
の理論吐出流量と油圧モータの1回転当たりの理論通過
油量は同一とならざるを得ない。したがって、通常の直
進定速走行時のように、前輪と後輪の回転数がほぼ等し
い状態下で油圧ポンプの駆動損失を最小とするために油
圧ポンプの吐出流量と油圧モータの通過油量とを同一と
するには、油圧ポンプの回転数と油圧モータの回転数と
を同一にする必要がある。
【0007】このため、油圧ポンプと油圧モータのレイ
アウトを設定するにあたっての設計上の制約があるのみ
ならず、油圧ポンプと油圧モータとに同一品を使用する
と、油圧ポンプの1回転当たりの吐出回数が一致するた
めに油圧振動による共振を起こして走行時の車体振動や
騒音を発生させる原因ともなることが考えられる。さら
に、経年変化による油圧ポンプ構成部品の摩耗や製造上
のバラツキによって油圧ポンプの容積効率が低下する
と、油圧ポンプの吐出流量と油圧モータの通過油量のバ
ランスがくずれ、油圧ポンプの駆動損失を生じ、車両走
行抵抗の増大を招くことになる。
アウトを設定するにあたっての設計上の制約があるのみ
ならず、油圧ポンプと油圧モータとに同一品を使用する
と、油圧ポンプの1回転当たりの吐出回数が一致するた
めに油圧振動による共振を起こして走行時の車体振動や
騒音を発生させる原因ともなることが考えられる。さら
に、経年変化による油圧ポンプ構成部品の摩耗や製造上
のバラツキによって油圧ポンプの容積効率が低下する
と、油圧ポンプの吐出流量と油圧モータの通過油量のバ
ランスがくずれ、油圧ポンプの駆動損失を生じ、車両走
行抵抗の増大を招くことになる。
【0008】また、前記公報に示されるようにこれまで
に提案された四輪駆動車にあっては、油圧ポンプと油圧
モータとを結ぶ油圧回路全体における油量を調整する機
構を有しておらず、高温時の油の膨張や低温時の油の収
縮が発生すると、油圧回路、油圧ポンプ、油圧モータお
よびシール部材に過大な負荷を与える原因となることが
考えられる。さらに、油の漏洩に対して予備の油量を持
たないために、長期使用後の回路内の油量不足による作
動不良の原因ともなり得る。
に提案された四輪駆動車にあっては、油圧ポンプと油圧
モータとを結ぶ油圧回路全体における油量を調整する機
構を有しておらず、高温時の油の膨張や低温時の油の収
縮が発生すると、油圧回路、油圧ポンプ、油圧モータお
よびシール部材に過大な負荷を与える原因となることが
考えられる。さらに、油の漏洩に対して予備の油量を持
たないために、長期使用後の回路内の油量不足による作
動不良の原因ともなり得る。
【0009】この対策のために、前記実開昭62-97037号
公報に示される動力伝達装置では、油圧ポンプと油圧モ
ータとを通過する油圧回路内に油を供給するチャージポ
ンプと予備の油量を貯留するタンクを設けるようにして
いる。しかるに、このような構造では、新たにポンプや
その駆動部材およびタンクを必要とするため基本構造に
対して大幅な製造コストの上昇を招くことになるだけで
なく、タンク内の油は一般的に空気と共存することにな
るので、油圧回路内への空気の混入による油圧モータの
作動不良の原因ともなることが考えられる。
公報に示される動力伝達装置では、油圧ポンプと油圧モ
ータとを通過する油圧回路内に油を供給するチャージポ
ンプと予備の油量を貯留するタンクを設けるようにして
いる。しかるに、このような構造では、新たにポンプや
その駆動部材およびタンクを必要とするため基本構造に
対して大幅な製造コストの上昇を招くことになるだけで
なく、タンク内の油は一般的に空気と共存することにな
るので、油圧回路内への空気の混入による油圧モータの
作動不良の原因ともなることが考えられる。
【0010】さらに、油圧系の伝達効率が高い場合に
は、転舵時における前輪と後輪の内輪差による油圧ポン
プの吐出量と油圧モータの通過油量の差を吸収しきれず
に駆動系に過度の負荷を生じさせ、前述したタイトコー
ナーブレーキング現象が発生することになる。これに対
して、車輪脱輪時の脱出などに際しては油圧モータによ
り駆動される従動輪の駆動力を最大にすること、すなわ
ちより高い伝達効率が求められるという相反した駆動特
性が要求されている。
は、転舵時における前輪と後輪の内輪差による油圧ポン
プの吐出量と油圧モータの通過油量の差を吸収しきれず
に駆動系に過度の負荷を生じさせ、前述したタイトコー
ナーブレーキング現象が発生することになる。これに対
して、車輪脱輪時の脱出などに際しては油圧モータによ
り駆動される従動輪の駆動力を最大にすること、すなわ
ちより高い伝達効率が求められるという相反した駆動特
性が要求されている。
【0011】このため、前記実開昭62-97036号公報に記
載された装置では、油圧ポンプの吐出側を油圧モータの
圧入側に連通させる油路と、油圧ポンプの吸入側を油圧
モータの排出側に連通する油路とをバイパス回路により
接続するようにした動力伝達装置が提案され、このバイ
パス回路に設けられた手動または自動式の電磁開閉弁を
開閉することによって、タイトコーナーブレーキング現
象を回避する場合には二輪駆動に切り換え、駆動力を必
要とする場合には四輪駆動に切り換えるようにしてい
る。また、前記特開平3-356 号公報には、同様のバイパ
ス回路に可変絞り機構を設け、この絞り機構の開度調整
により油圧モータの駆動出力量を調整し、タイトコーナ
ーブレーキング現象の回避と駆動力確保との両立をはか
るようにした装置が開示されている。
載された装置では、油圧ポンプの吐出側を油圧モータの
圧入側に連通させる油路と、油圧ポンプの吸入側を油圧
モータの排出側に連通する油路とをバイパス回路により
接続するようにした動力伝達装置が提案され、このバイ
パス回路に設けられた手動または自動式の電磁開閉弁を
開閉することによって、タイトコーナーブレーキング現
象を回避する場合には二輪駆動に切り換え、駆動力を必
要とする場合には四輪駆動に切り換えるようにしてい
る。また、前記特開平3-356 号公報には、同様のバイパ
ス回路に可変絞り機構を設け、この絞り機構の開度調整
により油圧モータの駆動出力量を調整し、タイトコーナ
ーブレーキング現象の回避と駆動力確保との両立をはか
るようにした装置が開示されている。
【0012】しかしながら、バイパス回路の単純な開閉
のみでは常に適正な四輪駆動状態を確保することは不可
能であり、バイパス回路中に可変絞り機構を設けるため
に複雑な可変機構とともにこれを制御する開閉制御機構
が必要となり、基本構造に対して大幅な製造コストの上
昇を招くことになる。
のみでは常に適正な四輪駆動状態を確保することは不可
能であり、バイパス回路中に可変絞り機構を設けるため
に複雑な可変機構とともにこれを制御する開閉制御機構
が必要となり、基本構造に対して大幅な製造コストの上
昇を招くことになる。
【0013】これらの公報に記載されるようにバイパス
回路を設けることによって、タイトコーナーブレーキン
グ現象の回避と駆動力確保の両立をはかることは可能で
あるが、最大の駆動力を確保した状態、すなわち、バイ
パス回路を完全に塞いだ状態では油圧モータ側の回転を
拘束することになり、油圧ポンプが駆動されると油圧ポ
ンプの吐出圧は必要以上に上昇し、油圧回路、油圧ポン
プ、油圧モータおよびシール部材に過大な負荷を与える
原因となる。
回路を設けることによって、タイトコーナーブレーキン
グ現象の回避と駆動力確保の両立をはかることは可能で
あるが、最大の駆動力を確保した状態、すなわち、バイ
パス回路を完全に塞いだ状態では油圧モータ側の回転を
拘束することになり、油圧ポンプが駆動されると油圧ポ
ンプの吐出圧は必要以上に上昇し、油圧回路、油圧ポン
プ、油圧モータおよびシール部材に過大な負荷を与える
原因となる。
【0014】油圧モータにより駆動される駆動軸を従動
輪に直結させるようにした動力伝達装置を開示する前記
実開昭62-97037号公報では、過大な油圧が発生した場合
にその油圧を高圧側から低圧側に開放するためにリリー
フ弁を作動させることにより、過大な油圧の発生を防止
するようにしているが、リリーフ設定圧よりも低圧側で
の油圧開放機構を持たないために、タイトコーナーブレ
ーキング現象を回避できないという問題点を有してい
る。
輪に直結させるようにした動力伝達装置を開示する前記
実開昭62-97037号公報では、過大な油圧が発生した場合
にその油圧を高圧側から低圧側に開放するためにリリー
フ弁を作動させることにより、過大な油圧の発生を防止
するようにしているが、リリーフ設定圧よりも低圧側で
の油圧開放機構を持たないために、タイトコーナーブレ
ーキング現象を回避できないという問題点を有してい
る。
【0015】一方、近年においては車両へのアンチロッ
クブレーキシステムの装着率が上昇する傾向にあり、こ
のアンチロックブレーキシステムの制御精度を向上させ
るためには、ブレーキ作動時の各車輪の対地速度を正確
に検出し得るようにし、さらに特定車輪のブレーキ作動
が他の車輪の回転に影響を及ぼさないようにすることが
望ましい。このためには四輪駆動車においてはブレーキ
作動時に前輪と後輪の拘束力をできるだけ小さくする必
要がある。
クブレーキシステムの装着率が上昇する傾向にあり、こ
のアンチロックブレーキシステムの制御精度を向上させ
るためには、ブレーキ作動時の各車輪の対地速度を正確
に検出し得るようにし、さらに特定車輪のブレーキ作動
が他の車輪の回転に影響を及ぼさないようにすることが
望ましい。このためには四輪駆動車においてはブレーキ
作動時に前輪と後輪の拘束力をできるだけ小さくする必
要がある。
【0016】しかしながら、これまで提案された油圧モ
ータ式の四輪駆動車では、ブレーキ作動時、すなわち油
圧モータ側から油圧ポンプを駆動するいわゆる逆駆動時
には、極低圧側で油圧ポンプへの油圧伝達を遮断するよ
うにしていないので、前輪と後輪の拘束を遮断すること
ができず、前記アンチロックブレーキシステムの制御精
度を向上することが困難であるとの問題点を有してい
る。
ータ式の四輪駆動車では、ブレーキ作動時、すなわち油
圧モータ側から油圧ポンプを駆動するいわゆる逆駆動時
には、極低圧側で油圧ポンプへの油圧伝達を遮断するよ
うにしていないので、前輪と後輪の拘束を遮断すること
ができず、前記アンチロックブレーキシステムの制御精
度を向上することが困難であるとの問題点を有してい
る。
【0017】前述したバイパス回路を有する動力伝達装
置にあっては、バイパス回路に設けられた電磁開閉弁な
いし可変絞り機構によりブレーキ作動時にバイパス回路
の開閉を制御すれば、前輪と後輪の拘束を遮断すること
は可能である。しかしながら、これらの機構を実現する
には、その機構を設けるとともにその制御機構を必要と
し、基本構造に対して大幅な製造コストの上昇を招くこ
とになる。
置にあっては、バイパス回路に設けられた電磁開閉弁な
いし可変絞り機構によりブレーキ作動時にバイパス回路
の開閉を制御すれば、前輪と後輪の拘束を遮断すること
は可能である。しかしながら、これらの機構を実現する
には、その機構を設けるとともにその制御機構を必要と
し、基本構造に対して大幅な製造コストの上昇を招くこ
とになる。
【0018】本発明の目的は、小型かつ安価で高い走行
性能を有する四輪駆動車の動力伝達装置を提供すること
にある。
性能を有する四輪駆動車の動力伝達装置を提供すること
にある。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0021】すなわち、本発明の四輪駆動車の動力伝達
装置は、原動機出力を駆動輪に伝達する第1駆動軸と、
第1駆動軸により駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプ
からの吐出圧により駆動され、従動輪に連結された第2
駆動軸を駆動する油圧モータとを有し、油圧ポンプの吐
出量と回転数の積を油圧モータの通過油量と回転数の積
に対して同等以上に大きくしたことを特徴とする。この
ようにして油圧モータを駆動することによって、油圧ポ
ンプと油圧モータにより形成される油圧回路における油
圧振動による共振現象の発生が防止される。
装置は、原動機出力を駆動輪に伝達する第1駆動軸と、
第1駆動軸により駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプ
からの吐出圧により駆動され、従動輪に連結された第2
駆動軸を駆動する油圧モータとを有し、油圧ポンプの吐
出量と回転数の積を油圧モータの通過油量と回転数の積
に対して同等以上に大きくしたことを特徴とする。この
ようにして油圧モータを駆動することによって、油圧ポ
ンプと油圧モータにより形成される油圧回路における油
圧振動による共振現象の発生が防止される。
【0022】また、本発明の四輪駆動車の動力伝達装置
は、油圧ポンプの吸入ポートと油圧モータの排出ポート
とを連通させる油路に接続された蓄圧器を有しており、
油圧回路全体における油量を、車両走行環境による温度
条件の変化にもかかわらず、調整することができる。
は、油圧ポンプの吸入ポートと油圧モータの排出ポート
とを連通させる油路に接続された蓄圧器を有しており、
油圧回路全体における油量を、車両走行環境による温度
条件の変化にもかかわらず、調整することができる。
【0023】さらに本発明の四輪駆動車の動力伝達装置
は、油圧ポンプの吐出ポートと油圧モータの圧入ポート
とを連通する一次側油路と、油圧ポンプの吸入ポートと
油圧モータの排出ポートとを連通する二次側油路とを連
通するバイパス油路を有し、このバイパス油路にはこの
中を一次側油路から二次側油路に向かう油圧が所定の設
定値を超えたときにバイパス油路を開放する圧力制御手
段が設けられている。この圧力制御手段としてはバイパ
ス油路内を一次側油路から二次側油路に向かう油圧が所
定の第1設定値を超えたときにバイパス回路を開放し、
第1設定値よりも高い第2設定値を超えたときにバイパ
ス回路を閉塞するようにしても良く、第2設定値よりも
高い第3設定値を超えたときにバイパス回路を開放する
ようにしもて良い。このような圧力制御手段を設けるこ
とにより、小型かつ簡単な構造によって、車両の転舵時
におけるタイトコーナーブレーキング現象を防止するこ
とができるとともに、従動輪側に対する最大駆動力を確
保することができる。そして、油圧ンプや油圧モータに
過大な圧力が作用する場合には、過大な油圧の発生を防
止することにより、構成部品の摩耗などの発生を防止し
て、耐久性を向上することができる。
は、油圧ポンプの吐出ポートと油圧モータの圧入ポート
とを連通する一次側油路と、油圧ポンプの吸入ポートと
油圧モータの排出ポートとを連通する二次側油路とを連
通するバイパス油路を有し、このバイパス油路にはこの
中を一次側油路から二次側油路に向かう油圧が所定の設
定値を超えたときにバイパス油路を開放する圧力制御手
段が設けられている。この圧力制御手段としてはバイパ
ス油路内を一次側油路から二次側油路に向かう油圧が所
定の第1設定値を超えたときにバイパス回路を開放し、
第1設定値よりも高い第2設定値を超えたときにバイパ
ス回路を閉塞するようにしても良く、第2設定値よりも
高い第3設定値を超えたときにバイパス回路を開放する
ようにしもて良い。このような圧力制御手段を設けるこ
とにより、小型かつ簡単な構造によって、車両の転舵時
におけるタイトコーナーブレーキング現象を防止するこ
とができるとともに、従動輪側に対する最大駆動力を確
保することができる。そして、油圧ンプや油圧モータに
過大な圧力が作用する場合には、過大な油圧の発生を防
止することにより、構成部品の摩耗などの発生を防止し
て、耐久性を向上することができる。
【0024】そして、本発明の四輪駆動車の動力伝達装
置は、バイパス油路内に二次側油路から一次側油路に向
かう油圧が所定の設定値を超えたときにバイパス回路を
開放する圧力制御手段が設けられている。このようにし
て、ブレーキ作動時における従動輪の駆動輪に対する拘
束力を所定値以下に設定することができ、アンチロック
ブレーキシステムの制御精度を向上させることができ
る。
置は、バイパス油路内に二次側油路から一次側油路に向
かう油圧が所定の設定値を超えたときにバイパス回路を
開放する圧力制御手段が設けられている。このようにし
て、ブレーキ作動時における従動輪の駆動輪に対する拘
束力を所定値以下に設定することができ、アンチロック
ブレーキシステムの制御精度を向上させることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である四輪駆動車の動力伝達装置の全体構造を示す
概略図であり、図2は図1における要部を示す拡大断面
図である。この動力伝達装置は、エンジン1とこれによ
り発生された駆動力がクラッチ2を介して伝達される変
速機3とを有する。図示する変速機3はマニュアル式で
あり、エンジン1とともにエンジンルーム内に横置きに
配置されるようになっており、クラッチ2を介してエン
ジン1のクランク軸に連結される入力軸4と、これに設
けられた歯車群と噛み合う歯車群を有する出力軸5を有
し、この出力軸5には最終減速歯車6が噛み合ってい
る。
形態である四輪駆動車の動力伝達装置の全体構造を示す
概略図であり、図2は図1における要部を示す拡大断面
図である。この動力伝達装置は、エンジン1とこれによ
り発生された駆動力がクラッチ2を介して伝達される変
速機3とを有する。図示する変速機3はマニュアル式で
あり、エンジン1とともにエンジンルーム内に横置きに
配置されるようになっており、クラッチ2を介してエン
ジン1のクランク軸に連結される入力軸4と、これに設
けられた歯車群と噛み合う歯車群を有する出力軸5を有
し、この出力軸5には最終減速歯車6が噛み合ってい
る。
【0027】図示する場合には、車両の前輪側の左右輪
7a,7bは駆動輪となっており、それぞれの駆動輪7
a,7bに連結された前車軸8a,8bは、最終減速歯
車6に取り付けられフロントデファレンシャル10に直
結されている。これにより左右輪の回転数の差が吸収さ
れて、左右の駆動輪7a,7bはそれぞれ第1駆動軸と
しての出力軸5によって駆動されるようになっている。
このように、第1駆動軸としての出力軸5は原動機つま
りエンジン1の出力を駆動輪7a,7bに伝達する。
7a,7bは駆動輪となっており、それぞれの駆動輪7
a,7bに連結された前車軸8a,8bは、最終減速歯
車6に取り付けられフロントデファレンシャル10に直
結されている。これにより左右輪の回転数の差が吸収さ
れて、左右の駆動輪7a,7bはそれぞれ第1駆動軸と
しての出力軸5によって駆動されるようになっている。
このように、第1駆動軸としての出力軸5は原動機つま
りエンジン1の出力を駆動輪7a,7bに伝達する。
【0028】フロントデファレンシャル10のデフケー
ス11には中空シャフト12が設けられ、この中空シャ
フト12は図示する場合には、一方の前車軸8bの外側
に配置されている。中空シャフト12には油圧ポンプ1
3が設置されており、この油圧ポンプ13は中空シャフ
ト12に形成されたスプラインにより中空シャフト12
に結合されるロータ14を有している。他方の前車軸8
aの外側に中空シャフト12を配置するようにしても良
い。
ス11には中空シャフト12が設けられ、この中空シャ
フト12は図示する場合には、一方の前車軸8bの外側
に配置されている。中空シャフト12には油圧ポンプ1
3が設置されており、この油圧ポンプ13は中空シャフ
ト12に形成されたスプラインにより中空シャフト12
に結合されるロータ14を有している。他方の前車軸8
aの外側に中空シャフト12を配置するようにしても良
い。
【0029】この油圧ポンプ13からの吐出圧により駆
動される油圧モータ15は、油圧ポンプ13から吐出さ
れた油圧を油圧モータ15に案内する一次側油路16
と、油圧モータ15から排出された油圧を油圧ポンプ1
3に案内する二次側油路17とにより油圧ポンプ13に
接続されており、これらの油路16,17により循環油
圧回路が形成されている。この油圧モータ15は第2駆
動軸18に形成されたスプラインによりこの第2駆動軸
18に結合されるロータ19を有している。
動される油圧モータ15は、油圧ポンプ13から吐出さ
れた油圧を油圧モータ15に案内する一次側油路16
と、油圧モータ15から排出された油圧を油圧ポンプ1
3に案内する二次側油路17とにより油圧ポンプ13に
接続されており、これらの油路16,17により循環油
圧回路が形成されている。この油圧モータ15は第2駆
動軸18に形成されたスプラインによりこの第2駆動軸
18に結合されるロータ19を有している。
【0030】車両の後輪側の左右輪21a,21bは従
動輪となっており、それぞれの従動輪21a,21bに
連結された後車軸22a,22bは、これらの左右輪の
回転数の差を吸収するリアデファレンシリャル23を介
してプロペラシャフト24に連結され、このプロペラシ
ャフト24は第2駆動軸18に連結されている。したが
って、第2駆動軸18の駆動力は従動輪21a,21b
に伝達され、これらが第2駆動軸18によって駆動され
るようになっている。
動輪となっており、それぞれの従動輪21a,21bに
連結された後車軸22a,22bは、これらの左右輪の
回転数の差を吸収するリアデファレンシリャル23を介
してプロペラシャフト24に連結され、このプロペラシ
ャフト24は第2駆動軸18に連結されている。したが
って、第2駆動軸18の駆動力は従動輪21a,21b
に伝達され、これらが第2駆動軸18によって駆動され
るようになっている。
【0031】図3は図1および図2に示された油圧ポン
プ13と油圧モータ15を有する油圧回路を示す図であ
る。油圧ポンプ13のロータ14には径方向に摺動自在
に複数のベーン25が設けられ、それぞれのベーン25
の先端はポンプハウジング13aの楕円形状の内周面に
接触している。油圧ポンプ13内に相互に180度の位
相をずらして形成された油室26a,26bにそれぞれ
連通させて2つの吐出ポート27a,27bと、2つの
吸入ポート28a,28bがポンプハウジング13aに
形成されている。
プ13と油圧モータ15を有する油圧回路を示す図であ
る。油圧ポンプ13のロータ14には径方向に摺動自在
に複数のベーン25が設けられ、それぞれのベーン25
の先端はポンプハウジング13aの楕円形状の内周面に
接触している。油圧ポンプ13内に相互に180度の位
相をずらして形成された油室26a,26bにそれぞれ
連通させて2つの吐出ポート27a,27bと、2つの
吸入ポート28a,28bがポンプハウジング13aに
形成されている。
【0032】油圧モータ15のロータ19には油圧ポン
プ13と同様に径方向に摺動自在に複数のベーン31が
設けられ、それぞれのベーン31の先端はモータハウジ
ング15aの楕円形状の内周面に接触している。油圧モ
ータ15内に相互に180度の位相をずらして形成され
た油室32a,32bにそれぞれ連通させて2つの圧入
ポート33a,33bと、2つの排出ポート34a,3
4bがモータハウジング15aに形成されている。
プ13と同様に径方向に摺動自在に複数のベーン31が
設けられ、それぞれのベーン31の先端はモータハウジ
ング15aの楕円形状の内周面に接触している。油圧モ
ータ15内に相互に180度の位相をずらして形成され
た油室32a,32bにそれぞれ連通させて2つの圧入
ポート33a,33bと、2つの排出ポート34a,3
4bがモータハウジング15aに形成されている。
【0033】吐出ポート27a,27bと圧入ポート3
3a,33bは、それぞれ一次側油路16a,16bに
より連通され、吸入ポート28a,28bと排出ポート
34a,34bは、それぞれ二次側油路17a,17b
により連通されている。2系統の一次側油路16a,1
6bは相互にバランス油路35aにより連通され、同様
に二次側油路17a,17bは相互にバランス油路35
bにより連通されている。油圧ポンプ13のロータ14
が第1駆動軸によって図3において矢印で示す方向に回
転すると、吐出ポート27a,27bから吐出された油
圧は一次側油路16a,16bにより案内されて圧入ポ
ート33a,33bに供給され、これにより、油圧モー
タ15のロータ19が回転駆動される。駆動を終了した
油は排出ポート34a,34bから二次側油路17a,
17bにより案内されて吸入ポート28a,28bに流
入する。
3a,33bは、それぞれ一次側油路16a,16bに
より連通され、吸入ポート28a,28bと排出ポート
34a,34bは、それぞれ二次側油路17a,17b
により連通されている。2系統の一次側油路16a,1
6bは相互にバランス油路35aにより連通され、同様
に二次側油路17a,17bは相互にバランス油路35
bにより連通されている。油圧ポンプ13のロータ14
が第1駆動軸によって図3において矢印で示す方向に回
転すると、吐出ポート27a,27bから吐出された油
圧は一次側油路16a,16bにより案内されて圧入ポ
ート33a,33bに供給され、これにより、油圧モー
タ15のロータ19が回転駆動される。駆動を終了した
油は排出ポート34a,34bから二次側油路17a,
17bにより案内されて吸入ポート28a,28bに流
入する。
【0034】図4は図3に示された油圧回路における油
圧モータ15の出力トルク特性を示す線図であり、本発
明にあっては、油圧ポンプ13と油圧モータ15とに流
量差を持たせ、油圧ポンプ13の吐出流量は油圧モータ
15の通過油量と同等以上に設定されている。図4にお
いて、ΔQは油圧ポンプ13と油圧モータ15の流量差
Qp−Qmを示し、Tは油圧モータ15の出力トルクを
示す。
圧モータ15の出力トルク特性を示す線図であり、本発
明にあっては、油圧ポンプ13と油圧モータ15とに流
量差を持たせ、油圧ポンプ13の吐出流量は油圧モータ
15の通過油量と同等以上に設定されている。図4にお
いて、ΔQは油圧ポンプ13と油圧モータ15の流量差
Qp−Qmを示し、Tは油圧モータ15の出力トルクを
示す。
【0035】ただし、Qp=油圧ポンプ13の1回転当
たりの理論吐出量×ポンプ回転数であり、Qm=油圧モ
ータ15の1回転当たりの理論通過油量×モータ回転数
である。
たりの理論吐出量×ポンプ回転数であり、Qm=油圧モ
ータ15の1回転当たりの理論通過油量×モータ回転数
である。
【0036】図4に示すように、ΔQ≧0に設定して、
ΔQ=ΔQ1 となるように、油圧ポンプ13の理論吐出
量およびポンプ回転数と油圧モータ15の理論通過油量
およびモータ回転数とが設定されている。このΔQ1 の
値は、油圧ポンプ13と油圧モータ15のサイズを相違
させたり、それぞれの油室の容積を相違させたり、ベー
ン25と31の数を相違させたり、一次側油路16から
二次側油路17に油圧をバイパスさせるなどの種々の手
段により任意に設定することができる。ただし、バイパ
スさせる場合には、バイパスに絞りを設けることにな
る。
ΔQ=ΔQ1 となるように、油圧ポンプ13の理論吐出
量およびポンプ回転数と油圧モータ15の理論通過油量
およびモータ回転数とが設定されている。このΔQ1 の
値は、油圧ポンプ13と油圧モータ15のサイズを相違
させたり、それぞれの油室の容積を相違させたり、ベー
ン25と31の数を相違させたり、一次側油路16から
二次側油路17に油圧をバイパスさせるなどの種々の手
段により任意に設定することができる。ただし、バイパ
スさせる場合には、バイパスに絞りを設けることにな
る。
【0037】また、出力トルクTは、T={(Pp−P
m)×Qm}/2πで表され、Pp−Pmは油圧ポンプ
13と油圧モータ15との圧力差であり、Qmはモータ
通過油量である。モータ通過油量が固定されると、油圧
モータ15の出力トルクTは油圧ポンプ13と油圧モー
タ15との圧力差、すなわた油圧ポンプ13の駆動トク
ルに比例して上昇することになる。
m)×Qm}/2πで表され、Pp−Pmは油圧ポンプ
13と油圧モータ15との圧力差であり、Qmはモータ
通過油量である。モータ通過油量が固定されると、油圧
モータ15の出力トルクTは油圧ポンプ13と油圧モー
タ15との圧力差、すなわた油圧ポンプ13の駆動トク
ルに比例して上昇することになる。
【0038】このように油圧ポンプ13と油圧モータ1
5との流量差を持たせたことから、油圧回路における油
圧脈動に起因した共振現象の発生が回避されて、車両走
行時における動力伝達系の騒音の発生が防止され、静粛
走行性能を有する車両となる。また、経年変化による油
圧ポンプ13の構成部品に摩耗などが生じて油圧ポンプ
13の容積効率が低下しても、車両走行抵抗が増加する
ことを防止できる。さらに、油圧ポンプ13と油圧モー
タ15とのレイアウト設計の自由度が高くなる。
5との流量差を持たせたことから、油圧回路における油
圧脈動に起因した共振現象の発生が回避されて、車両走
行時における動力伝達系の騒音の発生が防止され、静粛
走行性能を有する車両となる。また、経年変化による油
圧ポンプ13の構成部品に摩耗などが生じて油圧ポンプ
13の容積効率が低下しても、車両走行抵抗が増加する
ことを防止できる。さらに、油圧ポンプ13と油圧モー
タ15とのレイアウト設計の自由度が高くなる。
【0039】図示する動力伝達装置を有する車両が直進
定速走行しているときには、駆動輪7a,7bと従動輪
21a,21bとの間には回転数に差が生じないので、
油圧モータ15には僅かなトルクが発生するのみであ
る。一方、発進時あるいは加速時または積雪等の低μ路
面でスリップしやすいときには、駆動輪である前輪7
a,7bの回転数が、従動輪である後輪21a,21b
の回転数よりも多くなり、油圧ポンプ13から一次側油
路17a,17bを介して油圧モータ15に供給される
ポンプ吐出圧によって、回転数差に応じた駆動力が油圧
モータ15に伝達され、安定した走行が確保される。
定速走行しているときには、駆動輪7a,7bと従動輪
21a,21bとの間には回転数に差が生じないので、
油圧モータ15には僅かなトルクが発生するのみであ
る。一方、発進時あるいは加速時または積雪等の低μ路
面でスリップしやすいときには、駆動輪である前輪7
a,7bの回転数が、従動輪である後輪21a,21b
の回転数よりも多くなり、油圧ポンプ13から一次側油
路17a,17bを介して油圧モータ15に供給される
ポンプ吐出圧によって、回転数差に応じた駆動力が油圧
モータ15に伝達され、安定した走行が確保される。
【0040】(実施の形態2)図5は本発明の他の実施
の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図であり、
図5においては前記した実施の形態における部材と共通
する部材には同一の符号が付されており、このことは以
下の実施の形態においても同様である。図5に示す場合
には、油圧ポンプ13の吸入ポート28a,28bと油
圧モータ15の排出ポート34a,34bとを連通させ
る二次側油路17a,17bに蓄圧器36が接続されて
いる。この蓄圧器36のハウジング37内にはピストン
38が摺動自在に設けられ、このピストン38とハウジ
ング37とにより区画形成される油収容室39に向けて
ばね力を付勢するために、ハウジング37内には圧縮コ
イルばね40が装着されている。
の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図であり、
図5においては前記した実施の形態における部材と共通
する部材には同一の符号が付されており、このことは以
下の実施の形態においても同様である。図5に示す場合
には、油圧ポンプ13の吸入ポート28a,28bと油
圧モータ15の排出ポート34a,34bとを連通させ
る二次側油路17a,17bに蓄圧器36が接続されて
いる。この蓄圧器36のハウジング37内にはピストン
38が摺動自在に設けられ、このピストン38とハウジ
ング37とにより区画形成される油収容室39に向けて
ばね力を付勢するために、ハウジング37内には圧縮コ
イルばね40が装着されている。
【0041】蓄圧器36の定常状態は図5において実線
で示されており、定常状態にあっては圧縮コイルばね4
0が全ストロークの中間程度に圧縮された状態となるよ
うに全油圧回路中の油の量が設定されている。したがっ
て、動力伝達装置の温度上昇などによって油圧回路中の
油が膨張した場合には、これはばね40の収縮によって
吸収される。一方、極低温時の走行などのように油圧回
路中の油が収縮したり、油が洩れた場合には、必要量だ
けピストン38が前進移動して油圧回路中に油が補充さ
れる。なお、図5においてピストン38が前進した状態
は二点鎖線で示されている。
で示されており、定常状態にあっては圧縮コイルばね4
0が全ストロークの中間程度に圧縮された状態となるよ
うに全油圧回路中の油の量が設定されている。したがっ
て、動力伝達装置の温度上昇などによって油圧回路中の
油が膨張した場合には、これはばね40の収縮によって
吸収される。一方、極低温時の走行などのように油圧回
路中の油が収縮したり、油が洩れた場合には、必要量だ
けピストン38が前進移動して油圧回路中に油が補充さ
れる。なお、図5においてピストン38が前進した状態
は二点鎖線で示されている。
【0042】(実施の形態3)図6は本発明のさらに他
の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図で
あり、図7は図6に示された圧力制御弁の拡大断面図で
ある。図示する一次側油路16a,16bと二次側油路
17a,17bとの間にはこれらを連通するバイパス油
路41が設けられている。このバイパス油路41には、
この中を一次側油路16a,16bから二次側油路17
a,17bに向かう油圧の吐出圧が所定の設定値を超え
たときにバイパス油路41を開放し、逆方向には油圧の
流れを阻止する圧力制御弁42が設けられており、この
圧力制御弁42は、図7に示すように、ボール形状の弁
体43とこの弁体43に対して一次側油路16a,16
bに向かう方向のばね力を付勢して弁座44に弁体43
を押し付ける圧縮コイルばね45とにより形成され、圧
縮コイルばね45はストッパ46により固定されてい
る。
の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図で
あり、図7は図6に示された圧力制御弁の拡大断面図で
ある。図示する一次側油路16a,16bと二次側油路
17a,17bとの間にはこれらを連通するバイパス油
路41が設けられている。このバイパス油路41には、
この中を一次側油路16a,16bから二次側油路17
a,17bに向かう油圧の吐出圧が所定の設定値を超え
たときにバイパス油路41を開放し、逆方向には油圧の
流れを阻止する圧力制御弁42が設けられており、この
圧力制御弁42は、図7に示すように、ボール形状の弁
体43とこの弁体43に対して一次側油路16a,16
bに向かう方向のばね力を付勢して弁座44に弁体43
を押し付ける圧縮コイルばね45とにより形成され、圧
縮コイルばね45はストッパ46により固定されてい
る。
【0043】図8は図6および図7に示す油圧回路にお
ける油圧モータ15の出力トルク特性を示す線図であ
り、圧力制御弁42がバイパス油路41を開放しない範
囲では、図4に示す場合と同様に、油圧モータ15の出
力トルクTは油圧ポンプ13の駆動トルクとともに、符
号Aで示すように上昇する。一次側油路16a,16b
内の油圧が設定値T1 に達すると、図7において二点鎖
線で示すように弁体43が弁座44から離れてバイパス
油路41を開く、これにより、一次側油路16a,16
bから二次側油路17a,17bに油圧がバイパスされ
る。油圧ポンプ13の回転数が増加すると、バイパスさ
れる油圧の量も図8において符号Bで示すように増加し
て、一次側油路内の圧力は設定値T1 に保持される。
ける油圧モータ15の出力トルク特性を示す線図であ
り、圧力制御弁42がバイパス油路41を開放しない範
囲では、図4に示す場合と同様に、油圧モータ15の出
力トルクTは油圧ポンプ13の駆動トルクとともに、符
号Aで示すように上昇する。一次側油路16a,16b
内の油圧が設定値T1 に達すると、図7において二点鎖
線で示すように弁体43が弁座44から離れてバイパス
油路41を開く、これにより、一次側油路16a,16
bから二次側油路17a,17bに油圧がバイパスされ
る。油圧ポンプ13の回転数が増加すると、バイパスさ
れる油圧の量も図8において符号Bで示すように増加し
て、一次側油路内の圧力は設定値T1 に保持される。
【0044】この設定値T1 は転舵時における前輪と後
輪との回転差に起因したトルク値よりも高く設定されて
おり、転舵時におけるタイトコーナーブレーキング現象
が発生しないような値となっている。つまり、T1 <μ
×WF ×RT /iF を満足するような値に設定されてい
る。したがって、通常の転舵時における前輪と後輪の回
転差以上の差が発生して油圧モータ15の出力トルクが
T1 以上となった場合には、トルクの上昇が抑制され
る。ここで、μは路面摩擦係数、WF は従動輪上の車体
重量、RT はタイヤ有効径、iF はリヤデファレンシャ
ル23の最終減速比を表す。
輪との回転差に起因したトルク値よりも高く設定されて
おり、転舵時におけるタイトコーナーブレーキング現象
が発生しないような値となっている。つまり、T1 <μ
×WF ×RT /iF を満足するような値に設定されてい
る。したがって、通常の転舵時における前輪と後輪の回
転差以上の差が発生して油圧モータ15の出力トルクが
T1 以上となった場合には、トルクの上昇が抑制され
る。ここで、μは路面摩擦係数、WF は従動輪上の車体
重量、RT はタイヤ有効径、iF はリヤデファレンシャ
ル23の最終減速比を表す。
【0045】(実施の形態4)図9は本発明のさらに他
の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図で
あり、図10は図9に示された圧力制御弁の拡大断面図
である。この場合には、バイパス油路41に設けられた
圧力制御弁52は、ボール形状の弁体53が設けられた
弁軸51を有し、ストッパ56と弁軸51との間に装着
された圧縮コイルばね55によって、バイパス油路41
内の一次側に形成された弁座54aに向かう方向のばね
力が弁体53に付勢されている。バイパス油路41内に
は二次側に形成された弁座54bが形成され、弁体53
が両弁座54a,54bの間に位置しているときには、
弁軸51に形成された油通路57によってバイパス油路
41内に油圧が流れるようになっている。この状態より
もさらに一次側油路16a,16b内の圧力が高くなる
と、弁体53が弁座54bに接触してバイパス油路41
は閉塞される。
の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図で
あり、図10は図9に示された圧力制御弁の拡大断面図
である。この場合には、バイパス油路41に設けられた
圧力制御弁52は、ボール形状の弁体53が設けられた
弁軸51を有し、ストッパ56と弁軸51との間に装着
された圧縮コイルばね55によって、バイパス油路41
内の一次側に形成された弁座54aに向かう方向のばね
力が弁体53に付勢されている。バイパス油路41内に
は二次側に形成された弁座54bが形成され、弁体53
が両弁座54a,54bの間に位置しているときには、
弁軸51に形成された油通路57によってバイパス油路
41内に油圧が流れるようになっている。この状態より
もさらに一次側油路16a,16b内の圧力が高くなる
と、弁体53が弁座54bに接触してバイパス油路41
は閉塞される。
【0046】図11は図9および図10に示す油圧回路
における油圧モータ15の出力特性を示す線図であり、
圧力制御弁52が作動しない領域Aでは、図8に示す場
合と同様に、油圧モータ15の出力トルクTは油圧ポン
プ13の駆動トルクとともに上昇する。一次側油路16
内の油圧が設定値T1 に達すると、図8に示す場合と同
様に、圧力制御弁52が作動して図10において実線で
示すように弁体53が弁座54aから離れ、油通路57
を介して二次側油路17a,17bに油圧が案内される
ことになる。このようにしてバイパスされる流量は油圧
ポンプ13の回転数の増加によって、領域Bで示すよう
に増加する。
における油圧モータ15の出力特性を示す線図であり、
圧力制御弁52が作動しない領域Aでは、図8に示す場
合と同様に、油圧モータ15の出力トルクTは油圧ポン
プ13の駆動トルクとともに上昇する。一次側油路16
内の油圧が設定値T1 に達すると、図8に示す場合と同
様に、圧力制御弁52が作動して図10において実線で
示すように弁体53が弁座54aから離れ、油通路57
を介して二次側油路17a,17bに油圧が案内される
ことになる。このようにしてバイパスされる流量は油圧
ポンプ13の回転数の増加によって、領域Bで示すよう
に増加する。
【0047】バイパス油路41内の油流量がさらに多く
なり、その流量がΔQ2 に達すると、弁体53は図10
において二点鎖線で示すように、弁座54bに接触して
バイパス油路41を閉塞する。これにより、ΔQは初期
値ΔQ1 に戻ることになる。この状態でバイパス油路4
1内の油圧が設定値T1 以上を保持し続ければ、油圧モ
ータ15の出力トルクTは、領域Cに示すように、油圧
ポンプ13の駆動トルクに比例して上昇することにな
る。油圧ポンプ13の駆動トルクが低下すれば、圧力制
御弁52は図9に示す初期状態に復帰して弁座54aに
接触することになる。
なり、その流量がΔQ2 に達すると、弁体53は図10
において二点鎖線で示すように、弁座54bに接触して
バイパス油路41を閉塞する。これにより、ΔQは初期
値ΔQ1 に戻ることになる。この状態でバイパス油路4
1内の油圧が設定値T1 以上を保持し続ければ、油圧モ
ータ15の出力トルクTは、領域Cに示すように、油圧
ポンプ13の駆動トルクに比例して上昇することにな
る。油圧ポンプ13の駆動トルクが低下すれば、圧力制
御弁52は図9に示す初期状態に復帰して弁座54aに
接触することになる。
【0048】流量差ΔQ2 の値は通常の転舵時における
油圧ポンプ13と油圧モータ15の流量差よりも大きな
値に設定されている。これにより、たとえば、脱輪時の
ように転舵時における前輪と後輪との回転差を超える回
転差が発生した場合には、トルク値T1 を超える出力ト
ルクが得られるので、油圧モータ15の最大駆動力が確
保される。
油圧ポンプ13と油圧モータ15の流量差よりも大きな
値に設定されている。これにより、たとえば、脱輪時の
ように転舵時における前輪と後輪との回転差を超える回
転差が発生した場合には、トルク値T1 を超える出力ト
ルクが得られるので、油圧モータ15の最大駆動力が確
保される。
【0049】(実施の形態5)図12は本発明のさらに
他の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図
であり、この場合にはバイパス油路41に並列に補助バ
イパス油路58が設けられている。バイバス油路41に
は図9に示した構造とほぼ同一構造の圧力制御弁52が
設けられ、補助バイパス油路58には圧力の設定値を除
き図6に示した構造とほぼ同一構造の圧力制御弁42が
設けられている 図13は図12に示す油圧モータ15のトルク特性を示
す線図であり、圧力制御弁52による作動領域AとBで
は、図11に示す場合と同様に作動するが、一次側油路
16a,16b内の圧力が前記設定値T1 よりも高い設
定値T2 に達すると、図13に示すように、圧力制御弁
42が作動することになり、補助バイパス油路58を介
して油圧を一次側油路16a,16bから二次側油路1
7a,17bに開放し、その設定値T2 を保持する。
他の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図
であり、この場合にはバイパス油路41に並列に補助バ
イパス油路58が設けられている。バイバス油路41に
は図9に示した構造とほぼ同一構造の圧力制御弁52が
設けられ、補助バイパス油路58には圧力の設定値を除
き図6に示した構造とほぼ同一構造の圧力制御弁42が
設けられている 図13は図12に示す油圧モータ15のトルク特性を示
す線図であり、圧力制御弁52による作動領域AとBで
は、図11に示す場合と同様に作動するが、一次側油路
16a,16b内の圧力が前記設定値T1 よりも高い設
定値T2 に達すると、図13に示すように、圧力制御弁
42が作動することになり、補助バイパス油路58を介
して油圧を一次側油路16a,16bから二次側油路1
7a,17bに開放し、その設定値T2 を保持する。
【0050】このように設定値T2 >T1 を満足するよ
うに設定することにより、転舵時におけるタイトコーナ
ーブレーキング現象を回避しつつ、過度の出力トルクが
油圧モータ15に作用することを防止でき、油圧回路系
を保護することができる。
うに設定することにより、転舵時におけるタイトコーナ
ーブレーキング現象を回避しつつ、過度の出力トルクが
油圧モータ15に作用することを防止でき、油圧回路系
を保護することができる。
【0051】(実施の形態6)図14は本発明のさらに
他の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図
であり、この場合にはバイパス油路41に設けられた圧
力制御弁59によって、二次側油路17a,17bから
一次側油路16a,16bの方向に加わる圧力が所定の
圧力を超えたときにバイパス油路41が開放され、一次
側油路16a,16b内の油圧の方が二次側油路17
a,17bよりも高い圧力のときには、バイパス油路4
1が閉塞されるようになっている。この圧力制御弁59
の構造は、弁座44が二次側に形成されていること、設
定値が相違することを除き、図6および図7に示した圧
力制御弁42と同様の部品により形成されている。
他の実施の形態である動力伝達装置の油圧回路を示す図
であり、この場合にはバイパス油路41に設けられた圧
力制御弁59によって、二次側油路17a,17bから
一次側油路16a,16bの方向に加わる圧力が所定の
圧力を超えたときにバイパス油路41が開放され、一次
側油路16a,16b内の油圧の方が二次側油路17
a,17bよりも高い圧力のときには、バイパス油路4
1が閉塞されるようになっている。この圧力制御弁59
の構造は、弁座44が二次側に形成されていること、設
定値が相違することを除き、図6および図7に示した圧
力制御弁42と同様の部品により形成されている。
【0052】図15は図14に示す油圧モータ15のト
ルク特性を示す線図であり、車両の惰力走行時や減速時
などのように油圧ポンプ13が油圧モータ15によって
駆動されるいわゆる逆駆動時に二次側油路17a,17
b内の圧力が設定値T3 に達すると、弁体43が弁座4
4から離れて、二次側油路内の油が一次側油路に流れ
て、設定値T3 が保持される。この設定値T3 はT3 <
T1 を満足するように設定されている。
ルク特性を示す線図であり、車両の惰力走行時や減速時
などのように油圧ポンプ13が油圧モータ15によって
駆動されるいわゆる逆駆動時に二次側油路17a,17
b内の圧力が設定値T3 に達すると、弁体43が弁座4
4から離れて、二次側油路内の油が一次側油路に流れ
て、設定値T3 が保持される。この設定値T3 はT3 <
T1 を満足するように設定されている。
【0053】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0054】たとえば、図14に示した圧力制御弁59
と図12に示した圧力制御弁42,52が設けられた油
圧回路を有する動力伝達装置とすることも可能である。
さらに、図示する油圧ポンプと油圧モータはいずれもベ
ーンタイプのポンプとモータを使用しているが、ギヤポ
ンプなど種々のタイプの油圧ポンプおよび油圧モータを
使用するようにしても良い。圧力制御弁のタイプも図示
のものに限定されず、たとえばスプール弁でもよい。ま
た、図示する変速機はマニュアル式であるが、オートマ
チック式の変速機とすることも可能であり、また、図示
する場合には前輪を原動機に直結させて駆動輪としてい
るが、後輪を駆動輪とし前輪を従動輪としても良い。
と図12に示した圧力制御弁42,52が設けられた油
圧回路を有する動力伝達装置とすることも可能である。
さらに、図示する油圧ポンプと油圧モータはいずれもベ
ーンタイプのポンプとモータを使用しているが、ギヤポ
ンプなど種々のタイプの油圧ポンプおよび油圧モータを
使用するようにしても良い。圧力制御弁のタイプも図示
のものに限定されず、たとえばスプール弁でもよい。ま
た、図示する変速機はマニュアル式であるが、オートマ
チック式の変速機とすることも可能であり、また、図示
する場合には前輪を原動機に直結させて駆動輪としてい
るが、後輪を駆動輪とし前輪を従動輪としても良い。
【0055】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0056】(1).四輪駆動車の動力伝達装置における油
圧ポンプの吐出流量と油圧モータの通過流量の関係の自
由度が大きくなるため、油圧ポンプと油圧モータのサイ
ズ選定やレイアウト設計が容易となる。
圧ポンプの吐出流量と油圧モータの通過流量の関係の自
由度が大きくなるため、油圧ポンプと油圧モータのサイ
ズ選定やレイアウト設計が容易となる。
【0057】(2).油圧ポンプと油圧モータが同一品でな
いために油圧脈動を原因とする共振の発生を防止するこ
とができる。
いために油圧脈動を原因とする共振の発生を防止するこ
とができる。
【0058】(3).経年変化により油圧ポンプの容積効率
が低下しても、油圧ポンプの駆動損失や車両走行抵抗の
増大を最小限にとどめることができる。
が低下しても、油圧ポンプの駆動損失や車両走行抵抗の
増大を最小限にとどめることができる。
【0059】(4).外部環境の温度変化による油圧回路内
の油の膨張収縮や油の漏洩などによって油圧回路内の油
量が変化しても、油圧回路内は最適な油量に調整される
ので、油圧回路の破損や動力伝達装置の作動不良を防止
することができ、これを簡素かつ安価な構造で達成する
ことができる。
の油の膨張収縮や油の漏洩などによって油圧回路内の油
量が変化しても、油圧回路内は最適な油量に調整される
ので、油圧回路の破損や動力伝達装置の作動不良を防止
することができ、これを簡素かつ安価な構造で達成する
ことができる。
【0060】(5).タイトコーナーブレーキング現象の回
避を小型かつ安価な構造で達成することができる。
避を小型かつ安価な構造で達成することができる。
【0061】(6).タイトコーナーブレーキング現象の回
避を達成しつつ、最大駆動力を小型かつ安価な構造で達
成することができる。
避を達成しつつ、最大駆動力を小型かつ安価な構造で達
成することができる。
【0062】(7).この最大駆動力を確保するとととも
に、油圧駆動系の保護を安価な構造で達成することがで
きる。
に、油圧駆動系の保護を安価な構造で達成することがで
きる。
【0063】(8).車両の減速時などのようにエンジンを
駆動することになる逆駆動時に、駆動輪と従動輪との拘
束を所定の条件のもとで遮断することができ、ブレーキ
作動時の各車輪の対地速度の正確性を向上させることか
できる。また、特定輪のブレーキ作動が他の車輪の回転
に影響を及ぼさないので、アンチロックブレーキシステ
ムの制御精度を向上させることができる。
駆動することになる逆駆動時に、駆動輪と従動輪との拘
束を所定の条件のもとで遮断することができ、ブレーキ
作動時の各車輪の対地速度の正確性を向上させることか
できる。また、特定輪のブレーキ作動が他の車輪の回転
に影響を及ぼさないので、アンチロックブレーキシステ
ムの制御精度を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施の形態である四輪駆動車の動力
伝達装置の全体構造を示す概略図である。
伝達装置の全体構造を示す概略図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】油圧ポンプと油圧モータを有する油圧回路を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】図3に示された油圧回路における油圧モータの
出力特性を示す線図である。
出力特性を示す線図である。
【図5】本発明の他の実施の形態である動力伝達装置の
油圧回路を示す断面図である。
油圧回路を示す断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態である動力伝達
装置の油圧回路を示す断面図である。
装置の油圧回路を示す断面図である。
【図7】図6に示された圧力制御弁を拡大して示す断面
図である。
図である。
【図8】図6および図7に示された油圧回路における油
圧モータの出力特性を示す線図である。
圧モータの出力特性を示す線図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態である動力伝達
装置の油圧回路を示す断面図である。
装置の油圧回路を示す断面図である。
【図10】図9に示された圧力制御弁を拡大して示す断
面図である。
面図である。
【図11】図9および図10に示された油圧回路におけ
る油圧モータの出力特性を示す線図である。
る油圧モータの出力特性を示す線図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態である動力伝
達装置の油圧回路を示す断面図である。
達装置の油圧回路を示す断面図である。
【図13】図12に示された油圧回路における油圧モー
タの出力特性を示す線図である。
タの出力特性を示す線図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態である動力伝
達装置の油圧回路を示す断面図である。
達装置の油圧回路を示す断面図である。
【図15】図14に示された油圧回路における油圧モー
タの出力特性を示す線図である。
タの出力特性を示す線図である。
1 エンジン 2 クラッチ 3 変速機 4 入力軸 5 出力軸(第1駆動軸) 6 最終減速歯車 7a,7b 駆動輪(前輪) 10 フロントデファレンシャル 11 デフケース 13 油圧ポンプ 14 ロータ 15 油圧モータ 16,16a,16b 一次側油路 17,17a,17b 二次側油路 18 第2駆動軸 19 ロータ 21a,21b 従動輪(後輪) 23 リアデファレンシャル 25 ベーン 26a,26b 油室 27a,27b 吐出ポート 28a,28b 吸入ポート 31 ベーン 32a,32b 油室 33a,33b 圧入ポート 34a,34b 排出ポート 36 蓄圧器 41 バイパス油路 42 圧力制御弁 43 弁体 44 弁座 45 圧縮コイルばね 51 弁軸 52 圧力制御弁 53 弁体 54a,54b 弁座 55 圧縮コイルばね 58 補助バイパス油路 59 圧力制御弁
Claims (6)
- 【請求項1】 原動機出力を駆動輪に伝達する第1駆動
軸と、 前記第1駆動軸により駆動される油圧ポンプと、 前記油圧ポンプからの吐出圧により駆動され、従動輪に
連結された第2駆動軸を駆動する油圧モータとを有し、 前記油圧ポンプの吐出量と回転数の積を前記油圧モータ
の通過油量と回転数の積に対して同等以上に大きくした
ことを特徴とする四輪駆動車の動力伝達装置。 - 【請求項2】 原動機出力を駆動輪に伝達する第1駆動
軸と、 前記第1駆動軸により駆動される油圧ポンプと、 前記油圧ポンプからの吐出圧により駆動され、従動輪に
連結された第2駆動軸を駆動する油圧モータと、 前記油圧ポンプの吸入ポートと前記油圧モータの排出ポ
ートとを連通させる油路に接続された蓄圧器とを有する
ことを特徴とする四輪駆動車の動力伝達装置。 - 【請求項3】 原動機出力を駆動輪に伝達する第1駆動
軸と、 前記第1駆動軸により駆動される油圧ポンプと、 前記油圧ポンプからの吐出圧により駆動され、従動輪に
連結された第2駆動軸を駆動する油圧モータと、 前記油圧ポンプの吐出ポートと前記油圧モータの圧入ポ
ートとを連通する一次側油路と、前記油圧ポンプの吸入
ポートと前記油圧モータの排出ポートとを連通する二次
側油路とを連通するバイパス油路と、 前記バイパス油路に設けられ、このバイパス油路内を前
記一次側油路から前記二次側油路に向かう油圧が所定の
設定値を超えたときに前記バイパス油路を開放する圧力
制御手段とを有することを特徴とする四輪駆動車の動力
伝達装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の四輪駆動車の動力伝達装
置であって、前記圧力制御手段は前記バイパス油路内を
前記一次側油路から前記二次側油路に向かう油圧が所定
の第1設定値を超えたときに前記バイパス回路を開放
し、前記第1設定値よりも高い第2設定値を超えたとき
に前記バイパス回路を閉塞することを特徴とする四輪駆
動車の動力伝達装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の四輪駆動車の動力伝達装
置であって、前記圧力制御手段は前記第2設定値よりも
高い第3設定値を超えたときに前記バイパス回路を開放
することを特徴とする四輪駆動車の動力伝達装置。 - 【請求項6】 原動機出力を駆動輪に伝達する第1駆動
軸と、 前記第1駆動軸により駆動される油圧ポンプと、 前記油圧ポンプからの吐出圧により駆動され、従動輪に
連結された第2駆動軸を駆動する油圧モータと、 前記油圧ポンプの吐出ポートと前記油圧モータの圧入ポ
ートとを連通する一次側油路と、前記油圧ポンプの吸入
ポートと前記油圧モータの排出ポートとを連通する二次
側油路とを連通するバイパス油路と、 前記バイパス油路に設けられ、このバイパス油路内を前
記二次側油路から前記一次側油路に向かう油圧が所定の
設定値を超えたときに前記バイパス回路を開放する圧力
制御手段とを有することを特徴とする四輪駆動車の動力
伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18386996A JPH1029439A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 四輪駆動車の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18386996A JPH1029439A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 四輪駆動車の動力伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1029439A true JPH1029439A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16143256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18386996A Pending JPH1029439A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 四輪駆動車の動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1029439A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000060606A (ko) * | 1999-03-17 | 2000-10-16 | 김영호 | 전기자동차의 동력전달장치및 제어장치 |
| CN104684750A (zh) * | 2012-09-28 | 2015-06-03 | 波克兰液压工业设备公司 | 具有从驱动轴向从动轴传递扭矩的液压辅助的车辆 |
| JP2017514740A (ja) * | 2014-04-25 | 2017-06-08 | ポクレン ハイドロリックス アンダストリエ | 自動車両駆動軸用の駆動装置 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP18386996A patent/JPH1029439A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000060606A (ko) * | 1999-03-17 | 2000-10-16 | 김영호 | 전기자동차의 동력전달장치및 제어장치 |
| CN104684750A (zh) * | 2012-09-28 | 2015-06-03 | 波克兰液压工业设备公司 | 具有从驱动轴向从动轴传递扭矩的液压辅助的车辆 |
| JP2015536857A (ja) * | 2012-09-28 | 2015-12-24 | ポクラン イドロリク アンドゥストリ | 駆動軸から駆動軸へのトルク伝達による油圧アシストを備える車両 |
| JP2017514740A (ja) * | 2014-04-25 | 2017-06-08 | ポクレン ハイドロリックス アンダストリエ | 自動車両駆動軸用の駆動装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
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|
| A02 | Decision of refusal |
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