JPH10296822A - 合成樹脂発泡体の製造法 - Google Patents

合成樹脂発泡体の製造法

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JPH10296822A
JPH10296822A JP9122944A JP12294497A JPH10296822A JP H10296822 A JPH10296822 A JP H10296822A JP 9122944 A JP9122944 A JP 9122944A JP 12294497 A JP12294497 A JP 12294497A JP H10296822 A JPH10296822 A JP H10296822A
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synthetic resin
foam
water
weight
extruded
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JP9122944A
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Masayuki Nagayoshi
賢行 永吉
Shigeru Shigetani
茂 茂谷
Takahiro Hayashi
隆博 林
Atsushi Fukuzawa
淳 福澤
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大小の気泡が共存する合成樹脂発泡体を安定
的に製造する方法を提供する。 【解決手段】 合成樹脂100重量部に対し、結晶水を
有する塩および気泡調整剤0.01〜5重量部を含有す
る組成物を加熱溶融混練し、蒸発型発泡剤を注入し、つ
いで低圧域に押出発泡させ、主として気泡径0.25m
m以下の気泡と気泡径0.35〜1mmの気泡が分散し
て共存する発泡体を得ることを特徴とする合成樹脂押出
発泡体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂押出発泡
体の製造法に関する。さらに詳しくは、たとえば断熱
材、畳の芯材などに好適に用いられる、大小の気泡が共
存する気泡構造を有するポリスチレン系樹脂押出発泡体
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、大小の気泡が共存する気泡構
造を有する合成樹脂押出発泡体の製造方法としては種々
の方法が知られている。たとえば押出機内の溶融樹脂中
に直接水を圧入し、水の蒸発により樹脂を発泡させ、水
の蒸発潜熱により溶融樹脂を冷却する気泡径の異なる発
泡体を製造する方法が知られている(特開昭58−17
6226号公報)が、この方法では水をミクロな状態に
分散保持する手段がとられていないため、圧入された水
が溶融樹脂中で充分に分散せず、粗大気泡が発生し、外
観不良が起こる。さらに、この方法によれば大小気泡が
組み合わされた気泡構造を有する発泡体が得られるとは
いうものの、このような方法では得られる発泡体の気泡
構造における微小気泡の比率が小さい。
【0003】また、水の均一分散を目的として粒径70
〜500μmを有する含水有機植物質、なかんづくトウ
モロコシの穂軸の粉砕品を添加することで大小の気泡が
混在した気泡構造を有する発泡体を製造する方法が開示
されている(特開昭61−236839号公報)が、か
かる方法では押出機に供給される際に、含水有機植物質
からの水分飛散が大きく、また天然の植物質であること
に由来する品質の不安定性から逃れられず、しかも水分
量の正確な調整が困難であることから、得られる押出発
泡体の気泡構造にばらつきが生じる。また、有機植物質
の粒子径が粗いことから、気泡径は極度に粗大化する。
さらには押出機での加熱、溶融中に有機植物質が炭化さ
れ、得られる押出発泡体に着色および臭気の発生が見ら
れ、良好な方法であるとはいえない。
【0004】前記方法の他、含水シリカや吸水性高分子
化合物を用い水を樹脂中に高度に分散させ、微細化され
た小気泡が発泡体中に高度に分散された優れた断熱特
性、機械的特性を有する発泡体を製造する方法が知られ
ており(特開平3−109445号公報、特開平3−2
73034号公報)、工業化されている。しかし、これ
らの方法のうち押出機に水を圧入し押出機の系内で分散
媒体に水を吸収または保持させる方法は、水の圧入変動
による押出不安定を引き起こし易く、また、あらかじめ
水を吸収または保持させたこれら分散媒体を樹脂にブレ
ンドし、押出機に供給することにより発泡体を得る方法
は、吸水した分散媒体の凝集などに起因して分散不良が
生じる傾向があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点に鑑みて、溶融樹脂中に水が高度に分散さ
れ、大小の気泡が共存する発泡体を安定的に得る方法を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水が高度
に分散され、大小の気泡が共存する発泡体を安定的に得
ることのできる方法を見出すべく鋭意研究を重ねたとこ
ろ、意外なことに、結晶水を有する塩を少量配合し発泡
させることにより、目的とする発泡体が安定して得られ
ることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成さ
せた。なお、米国特許第2,911,382号には、発
泡性ポリスチレン樹脂に水和塩を混合し、押出発泡によ
り0.02インチ(約0.51mm)未満の均一な気泡
径を有する発泡体を製造する方法が開示されているが、
重量平均分子量6万前後の低分子量のポリスチレン樹脂
を用い均一な気泡を有する発泡体を製造する方法であ
り、大小気泡が共存する発泡体を得る方法は開示されて
いない。
【0007】すなわち本発明は、(1)合成樹脂100
重量部に対し、結晶水を有する塩および気泡調整剤0.
01〜5重量部を含有する組成物を加熱溶融混練し、蒸
発型発泡剤を注入し、ついで低圧域に押出発泡させ、主
として気泡径0.25mm以下の気泡と気泡径0.35
〜1mmの気泡が分散して共存する発泡体を得ることを
特徴とする合成樹脂押出発泡体の製造法に関する。
【0008】さらに本発明は、(2)合成樹脂押出発泡
体が、気泡径0.25mm以下の気泡が発泡体断面積あ
たり30〜80%の占有面積比を有する発泡体である前
記(1)項記載の合成樹脂押出発泡体の製造法に関す
る。
【0009】さらに本発明は、(3)合成樹脂押出発泡
体が、重量平均分子量15万以上のポリスチレン系樹脂
からなる前記(1)または(2)項記載の合成樹脂押出
発泡体の製造法に関する。
【0010】さらに本発明は、(4)結晶水を有する塩
が、常温・常圧下で結晶中に水を有する水和塩であっ
て、50〜250℃の範囲で結晶水を遊離する前記
(1)、(2)または(3)項記載の合成樹脂押出発泡
体の製造法に関する。
【0011】さらに本発明は、(5)結晶水を有する塩
の使用量(S)が、次式で示される水としての使用量
(L)が合成樹脂100重量部に対し0.05〜2重量
部となるような使用量である前記(1)、(2)、
(3)または(4)項記載の合成樹脂押出発泡体の製造
法に関する。
【0012】
【数2】 さらに本発明は、(6)合成樹脂発泡体が密度20〜5
0kg/m3を有する前記(1)、(2)、(3)、
(4)または(5)項記載の合成樹脂押出発泡体の製造
法に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、結晶水を有す
る塩が、押出溶融時の加熱により押出機内の溶融した樹
脂中で結晶水を遊離し、気泡径が0.25mm以下の気
泡を発生させるものと考えられる。気泡径が0.25m
m以下の気泡が効率よく安定的に発生する理由は未だ定
かではないが、結晶水を有する塩は、樹脂中にブレンド
される常温下では粉体であり、樹脂中に均一に分散さ
れ、水分飛散もないため理論的な水分量が常に安定的に
供給され、さらに、樹脂と共に押出機に供給され、樹脂
を溶融させる200℃前後の高温に到達する過程におい
て結晶水を遊離し、遊離した一定量の水は樹脂中にミク
ロな状態で分散し、このように分散された水が、気泡径
が0.25mm以下の気泡を形成するための微細な造核
点を形成するものと推測される。前記の結晶水を有する
塩を使用することによって、気泡径を0.25mm以下
の範囲においてさらに微細化してコントロールすること
も容易である。このように微細化された気泡の気泡径
は、0.25mm以下、好ましくは0.2mm以下、よ
り好ましくは0.1mm以下である。なお、通常気泡径
が0.03mm程度より小さい気泡は生成されがたく、
小気泡のほとんどは気泡径が0.03mm以上である。
【0014】本発明に用いられる合成樹脂としては、例
えばポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂などの熱可塑性樹
脂があげられ、これらの中では押出発泡法によって好適
に作製しうることから、ポリスチレン系樹脂、ポリエチ
レン系樹脂、プロピレン系樹脂などが好ましい。本発明
は特に断熱性に優れ、かつ剛性に富むという長所を有す
るが、さらにたわみ性などの改良が望まれているポリス
チレン系樹脂の発泡体に好適に適用しうる。かかるポリ
スチレン系樹脂としては、たとえばポリスチレンをはじ
め、スチレンとα−メチルスチレン、無水マレイン酸、
アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸やメタ
クリル酸エステルなどとを共重合したものや、ポリスチ
レンにスチレン・ブタジエンゴム(SBR)などを適宜
添加して改質したものがあげられる。かかるポリスチレ
ン系樹脂は重量平均分子量が15万以上のものが好まし
く、より好ましくは20万以上である。ポリスチレン系
樹脂の重量平均分子量が前記範囲未満の低分子量のもの
は発泡時の樹脂の粘弾性が低くなり、気泡が粗大化し、
微細な気泡を有する発泡体を得難くなる傾向を有する。
【0015】前記の結晶水を有する塩としては、常温・
常圧下で水を有する無機、有機の水和塩であって、50
〜250℃の範囲で結晶水を遊離するものであれば特に
限定はない。50℃以下で結晶水を遊離するものは、混
合物を押出機に投入する前の樹脂とのブレンド時に結晶
水が遊離し、凝集により水の分散性が低下するとともに
水分飛散も起こるため、微小気泡が高度に分散した発泡
体が得難くなる。また、250℃以上で結晶水を遊離す
るものは、押出時の樹脂の溶融混練温度において結晶水
を遊離しないため、水により形成される微小気泡が得ら
れない。かかる結晶水を有する塩の具体例としては、例
えばリン酸三ナトリウム(12水和物)、リン酸水素二
ナトリウム(12水和物)、リン酸二水素ナトリウム
(2水和物)、リン酸三アンモニウム(3水和物)、リ
ン酸二水素カルシウム(1水和物)、リン酸水素カルシ
ウム(2水和物)、クエン酸カルシウム(4水和物)、
クエン酸三ナトリウム(2水和物)、クエン酸三カリウ
ム(1水和物)、乳酸カルシウム(5水和物)、シュウ
酸アンモニウム(1水和物)、シュウ酸カリウム(1水
和物)、コハク酸二ナトリウム(6水和物)、酢酸ナト
リウム(3水和物)、ピロリン酸ナトリウム(10水和
物)などがあげられる。
【0016】前記の結晶水を有する塩は単独でまたは2
種以上混合して使用できるが、その使用量(S)は、塩
中の結晶水のモル比が使用する塩により異なるため、次
式で表される水としての使用量(L)が、合成樹脂10
0重量部に対し合計で0.05〜2重量部となるような
使用量であることが好ましい。
【0017】
【数3】 なお、用いられる水としての使用量(L)が少なすぎる
と、ミクロ分散した水を造核点にして形成されると推定
される微小気泡が充分に得られず、一方多すぎると、水
による造核点が過剰に存在することとなり、合泡により
かえって気泡が肥大化し、微小気泡が得られなくなる。
その結果、熱伝導率、曲げたわみなどの発泡体の物性を
改善する大小の気泡が良好に分散して共存した気泡構造
が形成されない傾向がある。かかる点から、用いられる
水としての使用量(L)は、通常0.05〜2重量部、
好ましくは0.2〜0.7重量部となるように調整する
ことが好ましい。
【0018】本発明に用いられる気泡調整剤としては、
押出発泡の際に使用されている公知の気泡調整剤があげ
られる。かかる気泡調整剤の具体例としては、例えばタ
ルク粉、炭酸カルシウム粉などがあげられ、これらの気
泡調整剤は単独でまたは2種以上混合して用いられる。
かかる気泡調整剤の粒子径は、通常3〜100μm、な
かんづく5〜20μmとなるように調整することが望ま
しい。該気泡調整剤は、主として得られる合成樹脂発泡
体の気泡径が0.4〜1mmの気泡の大きさを調整する
ために用いられ、かかる気泡調整剤の配合量は、合成樹
脂100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましく
は0.01〜2重量部、さらに好ましくは0.05〜
0.5重量部となるように調整される。気泡調整剤の配
合量が前記範囲未満であるばあい、気泡が肥大化し、目
的とする断熱性能が得られがたくなる傾向があり、一方
前記範囲を超えるばあい、気泡が微小になりすぎ、目的
とする密度(50kg/m3以下)の実現が困難となる
傾向にある。
【0019】なお、本発明においては、前記合成樹脂、
結晶水を有する塩および気泡調整剤に加えて、さらに必
要に応じてヘキサブロモシクロドデカンなどの難燃剤や
滑剤などの公知の添加剤を配合してもよい。
【0020】前記合成樹脂、結晶水を有する塩および気
泡調整剤を加熱溶融混練する際の加熱温度、溶融混練時
間および溶融混練手段については特に限定はなく、加熱
温度は、合成樹脂が溶融する温度以上、通常150〜2
50℃であればよく、溶融混練時間は、単位時間当りの
押出量、溶融混練手段などによって異なるので一概には
決定することはできないが、通常合成樹脂、結晶水を有
する塩および気泡調整剤が均一に分散されるのに要する
時間が選ばれ、また溶融混練手段としては、例えばスク
リュータイプの押出機があげられるが、通常の押出発泡
に用いられるものであれば特に限定はない。
【0021】本発明に用いられる蒸発型発泡剤として
は、一般に押出発泡成形する際に用いられている発泡剤
が使用する。かかる発泡剤の具体例としては、例えばジ
クロロフルオロメタン、オゾン層を破壊し難いといわれ
ている1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(以下フ
ロン−142bという)、1−クロロ−1,2,2,2
−テトラフルオロエタンなどのフロン類;塩化メチルな
どで代表されるハロゲン化炭化水素;プロパンやブタン
などで代表される飽和炭化水素などがあげられ、これら
の発泡剤は単独でまたは2種以上を混合して使用でき
る。蒸発型発泡剤の使用量は、合成樹脂100gに対し
て、通常0.03〜0.5モル相当が好ましく、より好
ましくは0.04〜0.4モル、さらに好ましくは0.
05〜0.25モルである。蒸発型発泡剤の使用量が前
記範囲未満であるばあいには、充分な発泡エネルギーが
与えられないため高密度となり良好な発泡体が得られな
い傾向があり、一方前記範囲を超えると、発泡時の樹脂
の粘度特性が低くなりすぎることにより独立気泡性の高
い良好な発泡体が得られない傾向がある。
【0022】蒸発型発泡剤を圧入した後は、例えばスリ
ットダイなどの発泡装置を介して押出すなどの通常の方
法により、主として気泡径が0.25mm以下の気泡と
気泡径が0.35〜1mmの気泡からなる合成樹脂発泡
体が製造される。
【0023】かくして得られた合成樹脂発泡体において
は、気泡径が0.25mm以下の気泡と気泡径が0.3
5〜1mmの気泡は相互に分離した層状あるいは稿状の
構造を形成するのではなく、主として気泡径が0.35
〜1mmの気泡の単独または複数個の集合体が島で、気
泡径が0.25mm以下の気泡が海となるいわゆる海−
島状に、または、気泡径が0.25mm以下の気泡が気
泡径0.35〜1mmの気泡をそれぞれの気泡膜を介し
て直接的に取囲むように分散・共存した構造を安定的に
有するものである。また、得られた発泡体の幅、厚みは
安定しており、要求される断熱性および好適な曲げ強度
を維持しつつ、優れたたわみ特性をも有するものであ
る。
【0024】このように、本発明の合成樹脂発泡体の製
造方法によって得られた発泡体は、大小の気泡が海−島
状に分散したものであるが、気泡径が0.25mm以下
の小気泡と気泡径が0.35〜1mmの大気泡の構成比
率については、気泡径が0.25mm以下の気泡の占有
面積比が、発泡体の断面積当り30〜80%、好ましく
は35〜70%、さらに好ましくは40〜70%である
ことが望ましい。かかる占有面積比が低いとたわみ特性
が低くなり、また大きすぎると曲げ強度および圧縮強度
などの機械的強度が低下する傾向がある。なお、発泡体
の断面積における気泡径が0.25μm以下の気泡が占
める面積の残りは、気泡径が0.35〜1mmの気泡で
ほぼ占められる。
【0025】さらに本発明により得られた発泡体の大小
気泡のそれぞれの分布は非常にシャープであり、特に全
体的に気泡径が小さくなる厚さの薄い発泡体においても
この特徴が従来に比べて高くかつ安定的に発現され、高
い断熱性能および好適な曲げ特性が保たれる。
【0026】本発明による合成樹脂発泡体の密度は、軽
量でかつ優れた断熱特性および曲げ強度を付与せしめる
ためには20〜50kg/m3程度であることが好まし
い。
【0027】
【実施例】次に、本発明の合成樹脂発泡体の製造法を実
施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかか
る実施例のみに限定されるものではない。以下におい
て、部は重量部を示す。
【0028】実施例1 ポリスチレン樹脂(重量平均分子量=35万)100部
に対し、リン酸三ナトリウム12水和物(和光純薬工業
(株)製、試薬1級)0.7部、気泡調整剤としてタル
ク(粒径6〜12μm)0.1部を加え、充分に混合し
た後口径が65mmの押出機に供給し、200℃に加熱
して混練しながらこれに塩化メチル40重量%およびフ
ロン−142b60重量%からなる蒸発型発泡剤9部を
圧入し、ついで発泡適性温度(約110〜120℃)に
冷却し、目開きの間隔が2.0mmのスリット状の金型
を介して押出発泡し、厚さ40〜60mmの板状の発泡
体を得た。
【0029】押出発泡時の押出安定性を評価し、さらに
得られた発泡体の物性として、占有面積比、気泡径の分
布状態、発泡体密度、熱伝導率、曲げ強度および破断曲
げたわみ量を下記の方法にしたがって測定した。結果を
表1、表2、図1、図2に示す。
【0030】・押出安定性 前記一定押出条件のものとで得られた長さ約100mの
原木発泡体の幅、厚みを任意に各々10点測定し、最大
値と最小値の差を平均値で割った寸法変化率で評価し
た。
【0031】・占有面積比(気泡径が0.25mm以下
の気泡の占める面積比) 走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製、S−450)
にて30倍に拡大して発泡体の押出方向に垂直な横断面
を写真撮影し、撮影した写真上にOHP用シートをの
せ、黒インキで気泡径が0.25mm以下のすべての小
気泡をぬりつぶす。これを、白紙上にのせ、画像処理装
置((株)ピアス製、PIAS−II型)により、写真全
領域に対する黒色部の面積比率(黒/(黒+白))を求
め、これを小気泡の占有面積比とする。なお、表1に
は、複数回の測定で求められた占有面積比の範囲を示
す。
【0032】・気泡径および気泡径の分布状態の測定法 前記と同様に走査電子顕微鏡((株)日立製作所製、S
−450)にて30倍に拡大して発泡体の横断面を写真
撮影し、撮影した写真を乾式複写機でコピーをとる。写
真コピー上にトレーシングペーパーをのせ、これに黒イ
ンキですべての気泡のセル膜を描き、これを乾式複写機
でコピーをとる(一次処理)。この一次処理画像を画像
処理装置((株)ピアス製、PIAS−II型)により処
理し、個々の気泡径[発泡体の厚さ方向の最大径(フェ
レ径)]を測定する。さらに所定の気泡径幅の範囲に入
る気泡の度数を求める。気泡径から1気泡の面積を求
め、度数を乗じてその気泡が占める面積を求め、これか
ら所定の気泡径幅の範囲に入る気泡の全横断面積に対す
る面積比率(%)を求めた。結果を表2と図2のヒスト
グラムに示す。
【0033】・発泡体密度 次式によって求める。
【0034】 [発泡体密度]=[発泡体重量]/[発泡体体積] ・熱伝導率 JIS A−9511に準じて測定する。
【0035】・曲げ強度および破断曲げたわみ量 JIS A−9511に準じて測定する。
【0036】なお、実施例1で得た発泡体の横断面の3
0倍の電子顕微鏡写真を図1に示す。
【0037】実施例2〜4 使用するポリスチレン樹脂の種類(重合度が異なる)、
結晶水を有する塩の種類および添加量、気泡調整剤の種
類ならびに発泡剤の種類および添加量を表1に示すよう
に変更したほかは実施例1と同様にして合成樹脂発泡体
を得た。得られた合成樹脂発泡体の物性および押出安定
性を実施例1と同様にして測定した。その結果を表1に
示す。
【0038】比較例1 使用するポリスチレン樹脂の種類(重合度が異なる)、
結晶水を有する塩の種類および添加量、気泡調整剤の種
類ならびに発泡剤の種類および添加量を表1に示すよう
に変更したほかは実施例1と同様にして合成樹脂発泡体
を得た。得られた合成樹脂発泡体の物性および押出安定
性を実施例1と同様にして測定した。その結果を表1に
示す。またえられた発泡体の横断面の30倍の電子顕微
鏡写真を図3に示す。
【0039】比較例2 ポリスチレン樹脂(重量平均分子量=35万)100部
に対し、吸水性高分子化合物(アクアリックCA ML
−10、日本触媒化学工業(株)製)0.2部と気泡調
整剤としてタルク0.1部を加え、充分に混合した後口
径が65mmの押出機に供給し、200℃に加熱して混
練しながらこれに塩化メチル40重量%およびフロン−
142b60重量%からなる蒸発型発泡剤9部と共に水
0.5部を圧入し、ついで発泡適性温度(約110〜1
20℃)に冷却し、目開きの間隔が2.0mmのスリッ
ト状の金型を介して押出発泡し、厚さ40〜60mmの
板状の発泡体を得た。得られた合成樹脂発泡体の物性お
よび押出安定性を実施例1と同様にして測定した。その
結果を表1に示す。
【0040】比較例3 ポリスチレン樹脂(重量平均分子量=35万)100部
に対し、含水粒子として含水率50重量%の微粒子状二
酸化ケイ素(アエロジル#200、日本アエロジル
(株)製)1.0部と気泡調整剤としてタルク0.1部
を加え、充分に混合した後口径が65mmの押出機に供
給し、200℃に加熱して混練しながらこれに塩化メチ
ル40重量%およびフロン−142b60重量%からな
る蒸発型発泡剤9部をを圧入し、ついで発泡適性温度
(約110〜120℃)に冷却し、目開きの間隔が2.
0mmのスリット状の金型を介して押出発泡し、厚さ4
0〜60mmの板状の発泡体を得た。得られた合成樹脂
発泡体の物性および押出安定性を実施例1と同様にして
測定した。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明の合成樹脂発泡体の製造方法は、
従来の大小の気泡が共存する合成樹脂発泡体の製造方法
に比べて微小気泡を高比率でかつ安定的に存在させるこ
とが可能であり、さらに押出発泡時の幅および厚みの寸
法変動を極めて小さくすることができる。得られた発泡
体は一定の寸法形状、優れた断熱性と好適な曲げ強度お
よび曲げたわみ特性を有するため、通常の断熱材のみな
らず、例えば畳の芯材をはじめ、施工時に曲げたわみが
要求される木造家屋用の断熱材にも好適に使用しうるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた合成樹脂発泡体の
横断面を30部に拡大した電子顕微鏡写真である。
【図2】実施例1で得られた合成樹脂発泡体の気泡径の
分布を示すヒストグラムである。
【図3】比較例1で得られた合成樹脂発泡体の横断面を
30倍に拡大した電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 25/06 B29C 67/22 // B29K 25:00 105:04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂100重量部に対し、結晶水を
    有する塩および気泡調整剤0.01〜5重量部を含有す
    る組成物を加熱溶融混練し、蒸発型発泡剤を注入し、つ
    いで低圧域に押出発泡させ、主として気泡径0.25m
    m以下の気泡と気泡径0.35〜1mmの気泡が分散し
    て共存する発泡体を得ることを特徴とする合成樹脂押出
    発泡体の製造法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂押出発泡体が、気泡径0.25
    mm以下の気泡が発泡体断面積あたり30〜80%の占
    有面積比を有する発泡体である請求項1記載の合成樹脂
    押出発泡体の製造法。
  3. 【請求項3】 合成樹脂押出発泡体が、重量平均分子量
    15万以上のポリスチレン系樹脂からなる請求項1また
    は2記載の合成樹脂押出発泡体の製造法。
  4. 【請求項4】 結晶水を有する塩が、常温・常圧下で結
    晶中に水を有する水和塩であって、50〜250℃の範
    囲で結晶水を遊離する請求項1、2または3記載の合成
    樹脂押出発泡体の製造法。
  5. 【請求項5】 結晶水を有する塩の使用量(S)が、次
    式で示される水としての使用量(L)が合成樹脂100
    重量部に対し0.05〜2重量部となるような使用量で
    ある請求項1、2、3または4記載の合成樹脂押出発泡
    体の製造法。 【数1】
  6. 【請求項6】 合成樹脂発泡体が密度20〜50kg/
    3を有する請求項1、2、3、4または5記載の合成
    樹脂押出発泡体の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156555A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Kaneka Corp スチレン系樹脂押出発泡体
JP5259719B2 (ja) * 2008-08-04 2013-08-07 丸尾カルシウム株式会社 多孔質ポリオレフィン樹脂発泡シート及びその製造方法
JP2014069273A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Fujibo Holdings Inc 研磨パッド及びその製造方法

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