JPH10296845A - 脱酸素性多層容器の製造方法 - Google Patents
脱酸素性多層容器の製造方法Info
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Abstract
脂層の露出を大幅に低減させた脱酸素性多層容器の製造
方法を提供する。 【解決手段】 中間層として脱酸素剤組成物を配合して
なる酸素吸収樹脂層を有する脱酸素性多層シートから真
空成形法によりフランジ付き脱酸素性多層容器を製造す
る方法において、フランジ形成部の外周に凸部を設けた
容器成形用型で脱酸素性多層シートを成形することによ
り容器の成形と同時に前記凸部で多層シートを圧潰して
フランジ部外周に薄肉部を形成し、裁断工程で前記薄肉
部を裁断する。
Description
トを真空成形してフランジ付き脱酸素性多層容器を製造
する方法に関し、特に、フランジの外周縁を改良した脱
酸素性多層容器を得るための製造方法に関する。詳しく
は、フランジの外周縁の切断面に露出する酸素吸収樹脂
層の層厚を大幅に減少させた脱酸素性多層容器を得るた
めの製造方法に関する。
として、脱酸素性能を備えた包装材料で包装体を構成す
ることが考えられ、容器自体に脱酸素性能を備えた包装
容器が開発されている。このうち、粉末または粒状の金
属鉄を主成分とする脱酸素剤組成物を配合してなる酸素
吸収樹脂層を中間層とした脱酸素性多層容器は、現在、
無菌炊飯米等の包装容器として使用されている。この容
器は、通常、酸素吸収樹脂層が中間層となるように共押
出しにて製造された脱酸素性多層シートを真空成形する
ことによって製造される。
り、熱可塑性シートから容器を製造する手順としては、
熱可塑性シートをヒーター等により加熱、軟化させた
後、その熱可塑性シートと金型の間を真空にしてシート
と金型を密着させて成形し、これを冷却した後、所定の
容器形状にトリミングする。
を製造する場合にも、先述の容器の製造工程を適用する
ことができるが、フランジ付き脱酸素性多層容器を同様
の方法で製造すると、脱酸素剤組成物を含む酸素吸収樹
脂層がフランジの外周縁の切断面に肉眼で確認できる程
度の厚みで露出する。
多層容器からなる包装体を長期保存したり、レトルト処
理、ボイル処理等を行うと、酸化して錆びた脱酸素剤組
成物がフランジ外周縁の切断面に露出し、包装体の外観
が悪化する欠点がある。ところが、このようなフランジ
外周縁の切断面に酸素吸収樹脂層が大きく露出したフラ
ンジ付き脱酸素性多層容器であっても、特別な処理が施
されることもなくそのまま使用されているのが現状であ
る。
し、フランジ付き脱酸素性多層容器のフランジ外周縁の
切断面において、酸素吸収樹脂層の露出を大幅に低減さ
せ、容器を長期保存したり、レトルト処理及びボイル処
理等を施しても、従来のようなフランジ外周縁の切断面
に見られる脱酸素剤に起因する錆の発生を大幅に低減で
き、良好な外観を維持することが可能なフランジ付き脱
酸素性多層容器の製造方法を提供することにある。
うな問題点に鑑み、脱酸素性多層容器の製造方法につい
て鋭意研究を重ねた結果、容器成形用型のフランジ形成
部の外周に凸部を設け、該成形用型を用いて真空成形法
で脱酸素性多層シートから容器を成形することにより、
容器成形と同時にフランジの外周部において前記凸部で
脱酸素性多層シートを圧潰して薄肉部を形成し、その後
のトリミング工程で前記薄肉部を裁断することで、容器
のフランジ外周縁の切断面における酸素吸収樹脂層の露
出を大幅に低減でき、仮に酸素吸収樹脂層中の脱酸素剤
が酸化しても目視できない程度のものとすることがで
き、良好な外観を維持することが可能であることを見い
出した。
脱酸素剤組成物を配合してなる酸素吸収樹脂層を有する
脱酸素性多層シートから真空成形法によりフランジ付き
多層容器を成形した後所定のトリミングを行う脱酸素性
多層容器の製造方法であって、フランジ形成部の外周に
凸部を設けた容器成形用型で脱酸素性多層シートを成形
することにより容器の成形と同時に前記凸部で多層シー
トを圧潰してフランジ部外周に薄肉部を形成し、裁断工
程で前記薄肉部を裁断することを特徴とする脱酸素性多
層容器の製造方法を提供するものである。
出する酸素吸収樹脂層の層厚は極めて僅かなものとな
り、仮に前記切断面における酸素吸収樹脂層中の脱酸素
剤組成物に起因する錆の発生が生じたとしても目視でき
ない程度のものとすることができ、良好な外観を維持す
ることが可能である。
(1)記載の脱酸素性多層容器の製造方法において、凸
部が上型に設けられた成形用型で成形することにより多
層シートを下層方向に圧潰することを特徴とする製造方
法があげられる。
りに形成され、裁断作業が容易となる。
記載の脱酸素性多層容器の製造方法において、凸部が上
型と下型に対峙して設けられた成形用型で成形すること
により多層シートを中間層方向に圧潰することを特徴と
する製造方法があげられる。
間部に形成され、切断面がフランジの中間部に位置して
上下のバランスが維持される。
記載の脱酸素性多層容器の製造方法において、薄肉部の
厚さ(つまり、切断面の高さ寸法)が10μm以上でか
つ多層シートの厚さの70%以下であることを特徴とす
る製造方法があげられる。
って成形後に容器が成形型内に残ったりすることはな
く、また、トリミングを確実に行うことができる。
る。なお、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。また、以下の説明において、フランジ付
き脱酸素性多層容器を単に容器ということがあり、脱酸
素性多層シートを単にシートということがある。
厚さが0.3mm〜5mmのものであり、図1に示すよ
うに、脱酸素剤組成物を配合した酸素吸収樹脂層を層2
として、酸素吸収樹脂層が被包装物と直接接触するのを
確実に防ぐ隔離層の役割を果たすと共に効率良い酸素透
過を行う層1、外部からの酸素の進入を防ぎ且つ酸素吸
収樹脂層の酸素吸収能力を維持する層3の、少なくとも
三層以上の多層構造をなし、酸素吸収樹脂層である層2
が中間層となっている。
脂に鉄粉系脱酸素剤を混練し分散してなる樹脂組成物か
らなる。熱可塑性樹脂としては、鉄粉系脱酸素剤と混練
して酸素を吸収することができる樹脂であればよく、例
えば、低密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,高密
度ポリエチレン,ポリプロピレン,プロピレン−エチレ
ン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体、これらの
ブレンド物等のオレフィン系樹脂、ポリスチレン,スチ
レン−ブタジエン共重合体,スチレン−イソプレン共重
合体等のスチレン系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂
は単独でもブレンド物としても使用できる。
は、鉄粉及びハロゲン化金属からなる公知の脱酸素剤を
使用することができる。鉄粉としては、還元鉄粉,噴霧
鉄粉等の各種製法で得られる鉄粉を使用することがで
き、鉄粉の粒径は10〜50μmが好ましく、その最大
粒子径は酸素吸収樹脂層の加工を考慮して制限を受け
る。ハロゲン化金属としては、塩化ナトリウム,臭化ナ
トリウム,ヨウ化ナトリウム,塩化カリウム,ヨウ化カ
リウム,臭化カリウム,塩化カルシウム,塩化マグネシ
ウム又は塩化バリウム等で例示されるアルカリ金属又は
アルカリ土類金属のハロゲン化物の一種又は二種以上が
好ましく用いられる。
としては、酸素吸収樹脂層に用いられる熱可塑性樹脂が
用いられるが、この層にシール性やピール性を付与する
ために、ポリビニルアルコール,ポリスチレン,アイオ
ノマー等の樹脂を添加したり、多層化したりすることも
できる。
ビニルアルコール共重合体,ナイロン,ポリ塩化ビニリ
デン等のガスバリア性樹脂が用いられる。
ば、接着剤層等を含めた多層であってもよい。前記のよ
うな構成の脱酸素性多層シート8から真空成形法によっ
て前記層1を内側とするフランジ付き容器を成形し、所
定の容器形状にトリミングして図4−2に示すようなフ
ランジ11a付き脱酸素性多層容器11を得る。使用に
際しては、図5に示すように、被包装物13を収納した
後、バリア性を有するトップフィルム12によってシー
ルされる。このような形態をとることにより、容器内部
の空間部や被包装物自体に存在する酸素が、被包装物と
接する層1を透過して酸素吸収樹脂層である層2に吸収
される。なお、層2自体は酸素吸収反応に必要な水分は
保有しておらず、層2内の脱酸素剤組成物は層1を介し
て容器内部から蒸散してくる水分を得て酸素を吸収する
ことができる。
多水分食品や飲料、医薬品等が挙げられる。具体的には
多水分食品としては、炊飯米,煮物,揚げ物等の惣菜
類、和菓子,ケーキ等の菓子類、ソーセージ,ハム等の
畜肉加工品類等が挙げられる。飲料としては、オレンジ
ジュース等のジュース類、日本酒,ウイスキー等の酒類
が挙げられる。医薬品としては、輸液バッグなどが挙げ
られる。
明では、図2−1又は図2−2で示すように、フランジ
形成部の外周に凸部を設けた容器成形用型で脱酸素性多
層シート8を成形することにより、容器の成形と同時に
前記凸部で多層シート8を圧潰してフランジ11aの外
周に薄肉部9を形成し、裁断工程で前記薄肉部9を裁断
する。
(雄型)2とこれに対応する下型(雌型)4とで構成さ
れ、前記フランジ11aを形成するためのフランジ形成
部2a,4aをそれぞれ備えている。図2−1に示す成
形用型においては、上型2と下型4のそれぞれのフラン
ジ形成部2a,4aの外周に凸部3,凸部5を互いの位
置が一致するように対峙させて設けてあり、凸部5の高
さは凸部3の高さよりも低くなっている。図2−2に示
す成形用型においては、上型2のフランジ形成部2aの
外周にのみ凸部3を設けてある。
程,冷却工程及び裁断工程からなるが、成形工程として
は、成形品の形状や目的により、ストレート成形,プラ
グアシスト成形等、各種の成形法がある。本発明では、
前記のような構成の容器成形用型で、加熱軟化された脱
酸素性多層シート8を真空成形すると同時に、前記凸部
で該脱酸素性多層シート8を圧潰して薄肉部9を形成す
る方法であるから、前記の種々の成形法のうち、本発明
では二つの型で脱酸素性多層シート8を上下から挟む形
式の成形法が用いられ、特にプラグアシスト成形が好ま
しく用いられる。
状態を示し、図3−2は図2−2の成形用型で成形する
状態を示しており、図3−1では上型2の凸部3と下型
4の凸部5とで脱酸素性多層シート8が圧潰され、図3
−2では上型2の凸部3と下型4の平面部6とで脱酸素
性多層シート8が圧潰されて、薄肉部9が形成される。
が下型4の凸部5又は平面部6と接触した時に、上型2
の平面部7と下型4の平面部6の間隔が脱酸素性多層シ
ート8の総厚みより大きくなるようにする。このシート
総厚みより間隔が狭いと、脱酸素性多層シート8が型の
平面部に接触して、均一な厚みを有するフランジ部とな
らない場合がある。また、図2−1に示すように、下型
4にも凸部5を設ける場合には、その凸部5の高さは、
シート総厚み以下の高さとする。総厚み以上の高さにす
ると、フランジ端部が階段状に盛り上がった形状にな
り、後にトップフィルムとヒートシールする際に、シー
ル不良を起こしやすくなる。
たときにおいて、図3−1の形態における凸部3と凸部
5との間隔、或は図3−2の形態における凸部3と平面
部6との間隔は脱酸素性多層シート8の厚みの70%以
下となるように成形条件を設定する。このようにすれ
ば、その後の裁断工程において薄肉部9で裁断すれば、
フランジ11aの外周縁の切断面に露出する酸素吸収樹
脂層2の層厚が大幅に減少する。
薄肉部9の厚さは0.01mm以上で、かつシート厚み
の70%以下であることが好ましい。50%以下であれ
ばより好ましい。肉薄部9が0.01mmよりも薄いと
成形直後に肉薄部がパンチングされて容器が金型内に残
ったり、裁断工程においてトリミング不良を起こす可能
性がある。また、薄肉部9がシート厚みの70%よりも
厚いとフランジ外周縁を薄肉化した効果が少なく、フラ
ンジ11aの外周縁の切断面における酸素吸収樹脂層の
露出が大きくなる。
ランジ外周の薄肉部9にてトリミングを行うが、トリミ
ングミスを少なくするため、薄肉部9の幅は広い方がよ
い。ただし、金型の設計上の都合等から凸部3,5の幅
を狭くする場合でも1mm以上は確保した方がよい。ま
た、トリミングは薄肉部9の部分において、できるだけ
フランジ11aの端部に近い部位で行う方が容器の外観
上好ましいが、トリミング精度に問題がある場合は、そ
れを考慮して決定すればよい。いずれにしても、容器成
形工程で形成された薄肉部9にてトリミングを行えば、
切断面に露出する酸素吸収樹脂層2の層厚は大幅に低減
する。
が設けられた上型2のみに凸型3を設けた成形用型を用
いて、プラグアシスト成形法により本発明の脱酸素性多
層容器を製造する方法は以下のようになる。図4−1に
示すように、クランプ10に固定され、加熱軟化された
脱酸素性多層シート8を上型2と下型3の間に移動す
る。上型2と下型3を相対移動させ、プラグ1で脱酸素
性多層シート8を絞りながら、脱酸素性多層シート8と
下型4の間を真空にして脱酸素性多層シート8を下型4
に密着させる。このとき、上型2の凸部3が脱酸素性多
層シート8に食い込むことにより、容器成形と同時にフ
ランジ11aの外周部に薄肉部9が形成される。薄肉部
9の各層の様子は、図4−2の拡大断面図に示すよう
に、各層が薄くなっている。前記のようにして成形され
た容器を冷却した後、薄肉部9でトリミングすること
で、フランジ11aの外周部が薄肉化され、図4−2に
示すようにフランジ外周縁の切断面における酸素吸収樹
脂層2の露出が大幅に減少した、図4−3のような形状
のフランジ付き脱酸素性多層容器11が得られる。
する他の方法としては、冷却工程後又は裁断工程後にフ
ランジ外周縁を熱プレスして薄く加工する方法もある
が、容器の製造工程が増えたり、また場合によっては酸
素吸収樹脂層2がはみ出して外観を悪化させることがあ
るため、好ましい方法とはいえない。
フランジ外周部を薄肉化した場合、裁断工程にてトリミ
ングする際の切断面のバリの発生やトリミング不良の発
生が少なくなる。更に、フランジ11aの外周縁の切断
面における酸素吸収樹脂層の露出が少なくなるため、レ
トルト処理やボイル処理等を行っても、長期にわたって
外観を良好に保つことが可能となる。
乾燥機内に入れ、130℃、10mmHgの減圧下で加
熱乾燥しつつ、鉄粉100重量部に対し、塩化カルシウ
ム:塩化ナトリウム:水=1:1:5(重量部)の割合
で混合した混合水溶液を噴霧し、塩化カルシウム及び塩
化ナトリウムを鉄粉表面に付着させた粒状の脱酸素剤組
成物を得た。次に、45mmφの同方向回転二軸押出機
にて、ポリプロピレン:脱酸素剤組成物=7:3の重量
比で混合し、ブロワ付きネットベルトで冷却した後、ペ
レタイザーを経て脱酸素剤組成物配合ペレットを得た。
ダイ、冷却ロール及びシート引取機からなる4種6層多
層シート製造装置を用い、第1の押出機に白色顔料添加
ポリプロピレンのペレットを、第2の押出機に前記脱酸
素剤組成物配合ペレットを、第3の押出機にエチレン−
ビニルアルコール共重合体を、第4の押出機に無水マレ
イン酸変成ポリプロピレンをそれぞれ入れ、各押出機か
ら同期的に押し出して、脱酸素性多層シート8を得た。
この脱酸素性多層シート8は、図1に示すように、酸素
透過性を有する白色顔料添加ポリプロピレンからなる層
1(膜厚160μm)と、前記脱酸素剤組成物配合ペレ
ットからなり、酸素吸収性能を有する層2(膜厚230
μm)と、無水マレイン酸変成ポリプロピレンからなる
層3−1(膜厚30μm)、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体からなる層3−2(膜厚50μm)、無水マ
レイン酸変成ポリプロピレンからなる層3−3(膜厚3
0μm)、白色顔料添加ポリプロピレンからなる層3−
4(膜厚300μm)から構成され、酸素バリア性を有
する層3がこの順に積層されている。
(凸部3の高さ10mm、巾5mm)を真空成形機に設
置した。前記脱酸素性多層シート8の層1をプラグ1側
にし、成形工程において上型2の凸部3と下型4の平面
部6が最も接近したときの間隔が0.1mmとなるよう
に成形条件を設定して、図4−1に示す工程で約180
℃でプラグアシスト成形を行った。この形態においては
前記脱酸素性多層シート8は凸部3により、図4−2に
示すように、下層である層3方向に圧潰されて薄肉部9
が形成される。成形された容器を冷却した後、図4−2
に示すように、薄肉部9にてトリミングを行い、図4−
3に示すように、フランジ11aの外周部が薄肉化され
たトレイ状容器(縦150mm×横100mm×深さ3
0mm、内容積約450cc、フランジ幅10mm)1
1を得た。得られた容器において、薄肉化されたフラン
ジ外周部の厚さは約100μm、脱酸素剤組成物が配合
された層2の厚さは約30μmであった。
れたトレイ状容器に水を入れ、ほぼ満水とした後、カッ
プシーラーを用いてこのトレイ状容器にトップフィルム
12をヒートシールして密封した。トップフィルムはポ
リエチレンテレフタレート(PET)(膜厚12μm)
/アルミ箔(膜厚20μm)/ポリプロピレン(膜厚5
0μm)で構成されていた。次に、密封されたトレイ状
容器に関し、レトルト釜を使用して、120℃で30分
間の加熱処理を行い、処理後のフランジ11a外周縁の
切断面の外観を観察した。また、加熱処理を行わずに、
密封されたトレイ状容器を室温にて120日間保存し、
フランジ外周縁の切断面の外観の変化を観察した。結果
を表1に示す。
5mm、巾5mm、凸部3の高さ10mm、巾5mm)
を真空成形機に設置した。実施例1で得られた脱酸素性
多層シート8の層1をプラグ1側にし、成形工程におい
て互いの凸部3、5が最も接近したときの間隔が約0.
1mmとなるように成形条件を設定して約180℃でプ
ラグアシスト成形した。この形態においては、前記脱酸
素性多層シート8は凸部3と凸部5により中間層である
層2方向に圧潰されて薄肉部9が形成された。その後、
実施例1と同様に、冷却及びトリミングを行い、実施例
1と同様のトレイ状容器を得た。得られた容器におい
て、薄肉化されたフランジ外周縁の厚さは約100μ
m、脱酸素剤組成物が配合された層2の厚さは約30μ
mであった。得られたトレイ状容器を用い、実施例1と
同様に、加熱処理、長期保存試験を行い、フランジ外周
縁の切断面の外観を観察した。結果を表1に示す。
mm、巾5mm)を真空成形機に設置した。実施例1で
得られた脱酸素性多層シート8の層1をプラグ1側に
し、成形工程において上型2の凸部3と下型4の平面部
6が最も接近したときの間隔が0.5mmとなるように
成形条件を設定して約180℃でプラグアシスト成形し
た。これを冷却後、トリミングを行い、フランジ外周部
が薄肉化された実施例1と同様のトレイ状容器を得た。
得られた容器において、薄肉化されたフランジ外周部の
厚さは約500μm、脱酸素剤組成物が配合された層2
の厚さは約140μmであった。得られたトレイ状容器
を用い、実施例1と同様に、加熱処理や長期保存試験を
行い、フランジ外周縁の切断面の外観を観察した。結果
を表1に示す。
成形機を使用して、実施例1で得られた脱酸素性多層シ
ート8の層1をプラグ側にして約180℃でプラグアシ
スト成形を行い、実施例1と同様のトレイ状容器を得
た。得られた容器のフランジ外周部の厚さは、約800
μm、脱酸素剤組成物が配合された層2の厚さは約23
0μmであった。得られたトレイ状容器を用い、実施例
1と同様に、加熱処理や長期保存試験を行い、フランジ
外周縁の切断面の外観を観察した。結果を表1に示す。
mm、巾5mm)を真空成形機に設置し、実施例1で得
られた脱酸素性多層シート8の層1をプラグ1側にし、
成形工程において上型2の凸部3と下型4の平面部6が
最も接近したときの間隔が0.7mmとなるように成形
条件を設定して約180℃でプラグアシスト成形し、実
施例1と同様にして、冷却、トリミングを行い、フラン
ジ外周部が薄肉化された実施例1と同様のトレイ状容器
を得た。得られた容器において、薄肉化されたフランジ
外周部の厚さは約700μm、脱酸素剤組成物が配合さ
れた層2の厚さは約200μmであった。得られたトレ
イ状容器を用い、実施例1と同様に、加熱処理や長期保
存試験を行い、フランジ外周縁の切断面の外観を観察し
た。結果を表1に示す。
実施例3で製造された脱酸素性多層容器は、加熱処理を
施した場合や、長期間室温で保存した場合でもフランジ
の外周縁の切断面(端面)に露出する酸素吸収樹脂層中
の脱酸素剤組成物に起因する錆の発生は極めて少なく、
良好な外観を保持できることが認められた。これに対し
て、フランジ外周部に処理を施していない比較例1や、
フランジ外周部に処理を施したとしても比較例2のよう
に適切でない場合は、加熱処理後に多量の錆が端面に発
生したり、長期間の保存においても錆が発生し、外観が
悪化することが認められた。
よれば、得られた脱酸素性多層容器はそのフランジ外周
縁の切断面に露出する酸素吸収樹脂層の層厚は極めて僅
かなものとなり、仮に前記切断面における酸素吸収樹脂
層中の脱酸素剤組成物に起因する錆の発生が生じたとし
ても目視できない程度のものとすることができ、良好な
外観を維持することが可能となった。
方法で製造された脱酸素性多層容器は、長期保存やレト
ルト処理,ボイル処理等を行った場合でも、良好な外観
を維持することが可能となり、これまで脱酸素機能を必
要としながらも、錆の発生による外観の悪化が原因で需
要が広がらなかった分野での適用が期待される。
施に使用される脱酸素性多層シートの1例を示す断面
図。
施に使用される容器成形用型の1例を示し、図2−1は
上型と下型に凸部を設けた例を示す断面図、図2−2は
上型のみに凸部を設けた例を示す断面図。
するに際してフランジ外周部に薄肉部を形成する工程を
示し、図3−1は図2−1の成形用型で成形する場合の
断面図、図3−2は図2−2の成形用型で成形する場合
の断面図。
施例を示し、図4−1は容器成型工程を示す断面図、図
4−2はフランジ外周部の薄肉部を拡大して模式的に示
す断面図、図4−3は製造された容器の断面図。
トップフィルムにて密封した包装容器の断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 中間層として脱酸素剤組成物を配合して
なる酸素吸収樹脂層を有する脱酸素性多層シートから真
空成形法によりフランジ付き多層容器を成形した後所定
のトリミングを行う脱酸素性多層容器の製造方法であっ
て、フランジ形成部の外周に凸部を設けた容器成形用型
で脱酸素性多層シートを成形することにより容器の成形
と同時に前記凸部で多層シートを圧潰してフランジ部外
周に薄肉部を形成し、裁断工程で前記薄肉部を裁断する
ことを特徴とする脱酸素性多層容器の製造方法。 - 【請求項2】 凸部が上型に設けられた成形用型で成形
することにより多層シートを下層方向に圧潰することを
特徴とする請求項1記載の脱酸素性多層容器の製造方
法。 - 【請求項3】 凸部が上型と下型に対峙して設けられた
成形用型で成形することにより多層シートを中間層方向
に圧潰することを特徴とする請求項1記載の脱酸素性多
層容器の製造方法。 - 【請求項4】 薄肉部の厚さが10μm以上でかつ多層
シートの厚さの70%以下であることを特徴とする請求
項1記載の脱酸素性多層容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10577597A JP3838289B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 脱酸素性多層容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10577597A JP3838289B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 脱酸素性多層容器の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10296845A true JPH10296845A (ja) | 1998-11-10 |
| JP3838289B2 JP3838289B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=14416541
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| JP10577597A Expired - Lifetime JP3838289B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 脱酸素性多層容器の製造方法 |
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| JP (1) | JP3838289B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003523292A (ja) * | 2000-02-17 | 2003-08-05 | サルフレックス ポリマーズ リミテッド | バリヤー層付きフランジ部材 |
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| WO2023228561A1 (ja) * | 2022-05-23 | 2023-11-30 | 株式会社浅野研究所 | 熱成形機 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10577597A patent/JP3838289B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003523292A (ja) * | 2000-02-17 | 2003-08-05 | サルフレックス ポリマーズ リミテッド | バリヤー層付きフランジ部材 |
| JP2008279685A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Asano Laboratories Co Ltd | プラスチックシートの真空成形方法及び装置 |
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