JPH10296895A - 表面親水性成形物、その製造方法、印刷原版及び画像形成方法 - Google Patents
表面親水性成形物、その製造方法、印刷原版及び画像形成方法Info
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- JPH10296895A JPH10296895A JP10588997A JP10588997A JPH10296895A JP H10296895 A JPH10296895 A JP H10296895A JP 10588997 A JP10588997 A JP 10588997A JP 10588997 A JP10588997 A JP 10588997A JP H10296895 A JPH10296895 A JP H10296895A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】 支持層上又は支持体の表面に形成された
疎水性の塗膜上に、親水性層が形成された表面親水性成
形物であって、当該親水性層がその表面を空気中で15
0℃にて5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水接触
角と比較して8度以上増加する材料から成る表面親水性
成型物。 【効果】 本発明の表面親水性成型物は、印刷版の非画
像部としての十分な親水性表面を持ち、高速且つ低エネ
ルギーでの画像書き込みされた画像部は、十分なインキ
受容性を示し、非画像部はインキ汚れを起こすことがな
いので、印刷原版として有用である。この印刷原版は、
繁雑な工程を省略でき、コンピューターで編集された情
報から直接に製造できるため、簡便且つ安価な印刷原版
である。防曇性が求められる成型物、温度センサー、結
露センサー及び過湿警告表示器等に有用である。
疎水性の塗膜上に、親水性層が形成された表面親水性成
形物であって、当該親水性層がその表面を空気中で15
0℃にて5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水接触
角と比較して8度以上増加する材料から成る表面親水性
成型物。 【効果】 本発明の表面親水性成型物は、印刷版の非画
像部としての十分な親水性表面を持ち、高速且つ低エネ
ルギーでの画像書き込みされた画像部は、十分なインキ
受容性を示し、非画像部はインキ汚れを起こすことがな
いので、印刷原版として有用である。この印刷原版は、
繁雑な工程を省略でき、コンピューターで編集された情
報から直接に製造できるため、簡便且つ安価な印刷原版
である。防曇性が求められる成型物、温度センサー、結
露センサー及び過湿警告表示器等に有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面親水性を有
し、加熱により親水性が変化する表面親水性成形物及び
その製造方法に関し、更に詳しくは、親水性の変化を利
用する印刷版となる印刷原版などに有用な表面親水性成
形物、その製造方法、該表面親水性成形物を用いた画像
形成方法に関する。
し、加熱により親水性が変化する表面親水性成形物及び
その製造方法に関し、更に詳しくは、親水性の変化を利
用する印刷版となる印刷原版などに有用な表面親水性成
形物、その製造方法、該表面親水性成形物を用いた画像
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷原版を印刷版に加工するには、画像
を形成する疎水性部分と、非画像部である親水性部分と
を形成する必要がある。例えば、平版用印刷版は、印刷
時において水は受理するが油性インキは受理しない親水
性非画像部と、油性インキを受理する疎水性画像部とか
ら構成されている。一般に版材として使用されているP
S版は、非画像部となるアルミ板の親水表面上に、画像
部を形成し得る疎水性の感光性樹脂を塗布した薄層構造
となっている。PS版の製造における画像部及び非画像
部の形成工程には現像が必要であるために繁雑であり、
また、非画像部である親水性表面を持つアルミ板の製造
には、膨大な製造設備を必要とするために、印刷原版は
極めて高価なものとなっている。そのため、従来の疎水
性部分と親水性部分とから成る画像形成工程は、極めて
繁雑であり、その製造コストも高価であった。
を形成する疎水性部分と、非画像部である親水性部分と
を形成する必要がある。例えば、平版用印刷版は、印刷
時において水は受理するが油性インキは受理しない親水
性非画像部と、油性インキを受理する疎水性画像部とか
ら構成されている。一般に版材として使用されているP
S版は、非画像部となるアルミ板の親水表面上に、画像
部を形成し得る疎水性の感光性樹脂を塗布した薄層構造
となっている。PS版の製造における画像部及び非画像
部の形成工程には現像が必要であるために繁雑であり、
また、非画像部である親水性表面を持つアルミ板の製造
には、膨大な製造設備を必要とするために、印刷原版は
極めて高価なものとなっている。そのため、従来の疎水
性部分と親水性部分とから成る画像形成工程は、極めて
繁雑であり、その製造コストも高価であった。
【0003】また、PS版とは全く異なる新規な印刷原
版として、特開昭60−52392号公報には、高分子
化合物のフィルム又はシートの表面がスルホン化された
版材が開示され、特開昭63−249695号公報及び
特開平5−77574号公報には、スルホン酸基を有す
る版材が感熱性の版材として有用であることが開示され
ている。これらの版材は、加熱によって親水性から疎水
性に転換する表面を有しているが、加熱前後で親水疎水
の指標となる水接触角がどの程度増加するかは開示され
ていない。これらの版材は、サーマルプリントヘッド又
はレーザー光等を用いて走査してスルホン化により親水
化された版材表面を親水性から疎水性に転換させて画像
部を形成する画像形成方法を採用しているため、従来の
製版工程で必要とされる繁雑な処理工程を経ることなく
印刷版が得られるものである。
版として、特開昭60−52392号公報には、高分子
化合物のフィルム又はシートの表面がスルホン化された
版材が開示され、特開昭63−249695号公報及び
特開平5−77574号公報には、スルホン酸基を有す
る版材が感熱性の版材として有用であることが開示され
ている。これらの版材は、加熱によって親水性から疎水
性に転換する表面を有しているが、加熱前後で親水疎水
の指標となる水接触角がどの程度増加するかは開示され
ていない。これらの版材は、サーマルプリントヘッド又
はレーザー光等を用いて走査してスルホン化により親水
化された版材表面を親水性から疎水性に転換させて画像
部を形成する画像形成方法を採用しているため、従来の
製版工程で必要とされる繁雑な処理工程を経ることなく
印刷版が得られるものである。
【0004】しかしながら、このような画像形成方法に
用いる印刷原版の製造には、スルホン化に際して、無水
硫酸ガス、発煙硝酸又は無水硫酸を、四塩化炭素、クロ
ロホルム等の有機溶剤を用いて希釈したもの等を使用す
るため、安全面での対応が必要とされる。また、これら
スルホン基を導入した成形物を親水性から疎水性に転換
するには、本発明者らの測定によれば220℃以上の高
い温度による加熱が必要であり、書き込みに高エネルギ
ーを要するという問題点を有していた。
用いる印刷原版の製造には、スルホン化に際して、無水
硫酸ガス、発煙硝酸又は無水硫酸を、四塩化炭素、クロ
ロホルム等の有機溶剤を用いて希釈したもの等を使用す
るため、安全面での対応が必要とされる。また、これら
スルホン基を導入した成形物を親水性から疎水性に転換
するには、本発明者らの測定によれば220℃以上の高
い温度による加熱が必要であり、書き込みに高エネルギ
ーを要するという問題点を有していた。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明が解決しようとする第
1の課題は、安全かつ工程数の増加を招くことなく製造
でき、十分な親水性表面を有する印刷原版の如き表面親
水性成形物を提供することにある。本発明が解決しよう
とする第2の課題は、親水性表面を有する印刷原版に低
エネルギーの簡便な方法で画像形成し、疎水性のインキ
受容部を形成できる画像形成方法を提供することにあ
る。
1の課題は、安全かつ工程数の増加を招くことなく製造
でき、十分な親水性表面を有する印刷原版の如き表面親
水性成形物を提供することにある。本発明が解決しよう
とする第2の課題は、親水性表面を有する印刷原版に低
エネルギーの簡便な方法で画像形成し、疎水性のインキ
受容部を形成できる画像形成方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決する方法について鋭意検討した結果、(1)疎水
性の塗膜上にオニウム基を有する親水性層が形成された
表面親水性成形物は、印刷版として使用するに際して、
非画像部を形成するに十分な表面親水性を示すこと、
(2)(1)のようにして形成された親水性層の表面を
空気中で150℃以上の比較的低温で5分加熱した後の
水接触角が、加熱前の表面の水接触角と比較して5度以
上高くなる特徴を有する成形物であること、(3)この
表面親水性成形物は、疎水性の光重合性モノマー及び/
又はオリゴマー、及び光重合開始剤を有する光重合性組
成物(a)から成る塗膜と、光重合開始剤の存在下では
照射光により重合可能であるが、光開始剤の不存在下で
は照射光によって重合しない性質を有するオニウム基含
有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるいはこれら
の水溶液等を接触させた状態で光照射することにより製
造され、この際塗膜が重合すると共に、塗膜に接触した
部分にあるオニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマ
ー(b)が共有結合で塗膜表面にのみ導入される結果、
親水性層が十分な強度を有する表面親水性成形物が容易
に一工程で短時間に製造できること、を見出し、本発明
を完成するに至った。
を解決する方法について鋭意検討した結果、(1)疎水
性の塗膜上にオニウム基を有する親水性層が形成された
表面親水性成形物は、印刷版として使用するに際して、
非画像部を形成するに十分な表面親水性を示すこと、
(2)(1)のようにして形成された親水性層の表面を
空気中で150℃以上の比較的低温で5分加熱した後の
水接触角が、加熱前の表面の水接触角と比較して5度以
上高くなる特徴を有する成形物であること、(3)この
表面親水性成形物は、疎水性の光重合性モノマー及び/
又はオリゴマー、及び光重合開始剤を有する光重合性組
成物(a)から成る塗膜と、光重合開始剤の存在下では
照射光により重合可能であるが、光開始剤の不存在下で
は照射光によって重合しない性質を有するオニウム基含
有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるいはこれら
の水溶液等を接触させた状態で光照射することにより製
造され、この際塗膜が重合すると共に、塗膜に接触した
部分にあるオニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマ
ー(b)が共有結合で塗膜表面にのみ導入される結果、
親水性層が十分な強度を有する表面親水性成形物が容易
に一工程で短時間に製造できること、を見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、 1. 支持層上又は支持体の表面に形成された疎水性の
塗膜上に、親水性層が形成された表面親水性成形物であ
って、当該親水性層がその表面を空気中で150℃にて
5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水接触角と比較
して7度以上増加する材料から成る表面親水性成型物、
に、 1. 支持層上又は支持体の表面に形成された疎水性の
塗膜上に、親水性層が形成された表面親水性成形物であ
って、当該親水性層がその表面を空気中で150℃にて
5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水接触角と比較
して7度以上増加する材料から成る表面親水性成型物、
【0008】2. 支持層上又は支持体の表面に形成さ
れた疎水性の塗膜上に、親水性層が形成された表面親水
性成形物であって、当該親水性層がその表面を空気中で
200℃にて5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水
接触角と比較して7度以上増加する材料から成る表面親
水性成形物、
れた疎水性の塗膜上に、親水性層が形成された表面親水
性成形物であって、当該親水性層がその表面を空気中で
200℃にて5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水
接触角と比較して7度以上増加する材料から成る表面親
水性成形物、
【0009】3. 親水性層が、加熱前の水接触角が1
0〜45度の範囲にあり、加熱後の水接触角が50〜9
0度の範囲にある材料から成る上記1又は2に記載の表
面親水性成形物、
0〜45度の範囲にあり、加熱後の水接触角が50〜9
0度の範囲にある材料から成る上記1又は2に記載の表
面親水性成形物、
【0010】4. 親水性層が、オニウム基を有する上
記1、2又は3に記載の表面親水性成形物、
記1、2又は3に記載の表面親水性成形物、
【0011】5. オニウム基が、置換基を有していて
も良いアンモニウム基である上記4に記載の表面親水性
成形物、
も良いアンモニウム基である上記4に記載の表面親水性
成形物、
【0012】6. オニウム基を有する親水性層が、置
換基を有していても良いアンモニウム基を有する(メ
タ)アクリル系モノマーを含有する重合性組成物から成
る上記4に記載の表面親水性成形物、
換基を有していても良いアンモニウム基を有する(メ
タ)アクリル系モノマーを含有する重合性組成物から成
る上記4に記載の表面親水性成形物、
【0013】7. 置換基を有していても良いアンモニ
ウム基を有する(メタ)アクリルモノマーが(メタ)ア
クリロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニウム及
び/又はその塩である上記6に記載の表面親水性成形
物、
ウム基を有する(メタ)アクリルモノマーが(メタ)ア
クリロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニウム及
び/又はその塩である上記6に記載の表面親水性成形
物、
【0014】8. 疎水性の塗膜が架橋ポリマーから成
る塗膜である上記1〜7のいずれか1項に記載の表面親
水性成形物、
る塗膜である上記1〜7のいずれか1項に記載の表面親
水性成形物、
【0015】9. (1)光重合性モノマー及び/又は
オリゴマー、及び(2)光重合開始剤を含有する光重合
性組成物(a)から成る塗膜に、光重合開始剤の存在下
では照射光により重合可能であるが、光重合開始剤の不
存在下では照射光によって重合しない性質を有するオニ
ウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマー(b)を
接触させた状態で、これらに光照射する上記1に記載さ
れた表面親水性成形物の製造方法、
オリゴマー、及び(2)光重合開始剤を含有する光重合
性組成物(a)から成る塗膜に、光重合開始剤の存在下
では照射光により重合可能であるが、光重合開始剤の不
存在下では照射光によって重合しない性質を有するオニ
ウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマー(b)を
接触させた状態で、これらに光照射する上記1に記載さ
れた表面親水性成形物の製造方法、
【0016】10. 光重合性組成物(a)から成る塗
膜を、オニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマ
ー(b)を水、水溶性溶剤、界面活性剤もしくはそれら
の混合物に溶解させた溶液と接触させた状態で、これら
に光照射する上記9に記載の表面親水性成形物の製造方
法、
膜を、オニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマ
ー(b)を水、水溶性溶剤、界面活性剤もしくはそれら
の混合物に溶解させた溶液と接触させた状態で、これら
に光照射する上記9に記載の表面親水性成形物の製造方
法、
【0017】11. 光重合性組成物(a)から成る塗
膜を、予備的に光照射により予備硬化させた後、モノマ
ー及び/又はオリゴマー(b)を接触させる上記9又は
10に記載の表面親水性成形物の製造方法、
膜を、予備的に光照射により予備硬化させた後、モノマ
ー及び/又はオリゴマー(b)を接触させる上記9又は
10に記載の表面親水性成形物の製造方法、
【0018】12. オニウム基を有するモノマー及び
/又はオリゴマー(b)が置換基を有していてもよいア
ンモニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマーで
ある上記9、10又11に記載の表面親水性成形物の製
造方法、
/又はオリゴマー(b)が置換基を有していてもよいア
ンモニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマーで
ある上記9、10又11に記載の表面親水性成形物の製
造方法、
【0019】13. オニウム基が置換基を有していて
もよいアンモニウム基を有するモノマー及び/又はオリ
ゴマー(b)が、(メタ)アクリル系モノマーである上
記9、10又11に記載の表面親水性成形物の製造方
法、
もよいアンモニウム基を有するモノマー及び/又はオリ
ゴマー(b)が、(メタ)アクリル系モノマーである上
記9、10又11に記載の表面親水性成形物の製造方
法、
【0020】14. 置換基を有していてもよいアンモ
ニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマーが、
(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアルキルアン
モニウム及び/又はその塩である上記12に記載の表面
親水性成形物の製造方法、
ニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマーが、
(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアルキルアン
モニウム及び/又はその塩である上記12に記載の表面
親水性成形物の製造方法、
【0021】15. 上記1〜8のいずれか1項に記載
の表面親水性成形物から成る印刷原版、
の表面親水性成形物から成る印刷原版、
【0022】16. 疎水性の塗膜中に有機又は/及び
無機の微小粒子を含有する上記15に記載の印刷原版、
無機の微小粒子を含有する上記15に記載の印刷原版、
【0023】17. 疎水性の塗膜中に赤外線領域に吸
収性を有する染料、顔料及び/又はカーボンブラックを
含有する上記15に記載の印刷原版、
収性を有する染料、顔料及び/又はカーボンブラックを
含有する上記15に記載の印刷原版、
【0024】18. 上記15、16又は17に記載さ
れた印刷原版を、加熱することにより画像形成する画像
形成方法、
れた印刷原版を、加熱することにより画像形成する画像
形成方法、
【0025】19. 上記15、16又は17に記載さ
れた印刷原版に、熱線を照射することにより画像形成す
る画像形成方法、
れた印刷原版に、熱線を照射することにより画像形成す
る画像形成方法、
【0026】20. 上記15、16又は17に記載さ
れた印刷原版を用い、レーザープリンター、感熱転写型
プリンター又はインクジェット型プリンターを用いて疎
水性の画像を形成することにより、印刷刷版とすること
を特徴とする印刷刷版用画像形成方法。
れた印刷原版を用い、レーザープリンター、感熱転写型
プリンター又はインクジェット型プリンターを用いて疎
水性の画像を形成することにより、印刷刷版とすること
を特徴とする印刷刷版用画像形成方法。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の表面親水性成形物は、支
持層上又は支持体の表面に形成された疎水性の塗膜上
に、親水性層が形成された表面親水性成形物であって、
当該親水性層がその表面を空気中で150℃にて5分間
加熱した後の水接触角が加熱前の水接触角と比較して7
度以上増加する材料から成る表面親水性成型物である。
持層上又は支持体の表面に形成された疎水性の塗膜上
に、親水性層が形成された表面親水性成形物であって、
当該親水性層がその表面を空気中で150℃にて5分間
加熱した後の水接触角が加熱前の水接触角と比較して7
度以上増加する材料から成る表面親水性成型物である。
【0028】本発明の成形物における支持層又は支持体
は、その表面に疎水性の塗膜を形成することができ、さ
らに直接又は間接的に光照射が可能なものであれば何等
限定されるものではない。支持層又は支持体の形状は、
フィルム状(シート状を含む)、板状、糸状、中空糸
状、管状、円筒状、粒子状、カプセル状その他任意の形
状であって良いが、印刷原版の用途にはフィルム状又は
板状であることが好ましい。また、支持層又は支持体の
材質には特に制約がなく、例えば、ガラス、セラミッ
ク、金属、プラスチック、紙又はこれらの複合体等が挙
げられるが、耐熱性、物性等の面から、ガラス、金属又
はプラスチックが好ましい。
は、その表面に疎水性の塗膜を形成することができ、さ
らに直接又は間接的に光照射が可能なものであれば何等
限定されるものではない。支持層又は支持体の形状は、
フィルム状(シート状を含む)、板状、糸状、中空糸
状、管状、円筒状、粒子状、カプセル状その他任意の形
状であって良いが、印刷原版の用途にはフィルム状又は
板状であることが好ましい。また、支持層又は支持体の
材質には特に制約がなく、例えば、ガラス、セラミッ
ク、金属、プラスチック、紙又はこれらの複合体等が挙
げられるが、耐熱性、物性等の面から、ガラス、金属又
はプラスチックが好ましい。
【0029】本発明の表面親水性成形物の親水性層は、
その表面を空気中で150℃にて5分間加熱することに
より、表面の水接触角が加熱前と比較して7度以上増加
するものが好ましく、15度以上増加するものが特に好
ましく、25度以上増加するものがさらに好ましい。ま
た、本発明の表面親水性成形物の親水性層は、その表面
を空気中で200℃で5分間加熱することにより、表面
の水接触角が加熱前と比較して7度以上増加するものが
好ましく、15度以上増加するものが特に好ましく、2
5度以上増加するものが更に好ましい。
その表面を空気中で150℃にて5分間加熱することに
より、表面の水接触角が加熱前と比較して7度以上増加
するものが好ましく、15度以上増加するものが特に好
ましく、25度以上増加するものがさらに好ましい。ま
た、本発明の表面親水性成形物の親水性層は、その表面
を空気中で200℃で5分間加熱することにより、表面
の水接触角が加熱前と比較して7度以上増加するものが
好ましく、15度以上増加するものが特に好ましく、2
5度以上増加するものが更に好ましい。
【0030】本発明の表面親水性成形物を印刷原版とし
て使用する場合、非画像形成部となる親水性層は油性イ
ンクを受容しないことが必須となるため、加熱前の親水
性層の表面の水接触角は10〜45度の範囲にあること
が好ましいが、水接触角が高いと汚れ付着等の問題が発
生し易くなる傾向にあり、また、水接触角が低すぎると
加熱後の水接触角が充分増加しない傾向にあるから、最
も好ましいのは20〜40度の範囲である。一方、画像
形成部となる部分は油性インクを受容することが必須と
なるため、親水性層を加熱した後の接触角は50〜11
0度の範囲が好ましく、65〜90度の範囲が特に好ま
しい。
て使用する場合、非画像形成部となる親水性層は油性イ
ンクを受容しないことが必須となるため、加熱前の親水
性層の表面の水接触角は10〜45度の範囲にあること
が好ましいが、水接触角が高いと汚れ付着等の問題が発
生し易くなる傾向にあり、また、水接触角が低すぎると
加熱後の水接触角が充分増加しない傾向にあるから、最
も好ましいのは20〜40度の範囲である。一方、画像
形成部となる部分は油性インクを受容することが必須と
なるため、親水性層を加熱した後の接触角は50〜11
0度の範囲が好ましく、65〜90度の範囲が特に好ま
しい。
【0031】本発明の表面親水性成形物における疎水性
の塗膜は、支持層又は支持体と接着しており、かつ、そ
の上に形成される親水性層と接着しているものであれ
ば、特に制限はない。この疎水性の塗膜の存在により、
親水性層が、支持層又は支持体と強固に接着される。疎
水性の塗膜は、印刷原版として使用されるための耐刷性
の面から架橋ポリマーで構成されていることが好まし
く、当該架橋ポリマーは、生産性の面から(メタ)アク
リル系ポリマーであることが好ましい。
の塗膜は、支持層又は支持体と接着しており、かつ、そ
の上に形成される親水性層と接着しているものであれ
ば、特に制限はない。この疎水性の塗膜の存在により、
親水性層が、支持層又は支持体と強固に接着される。疎
水性の塗膜は、印刷原版として使用されるための耐刷性
の面から架橋ポリマーで構成されていることが好まし
く、当該架橋ポリマーは、生産性の面から(メタ)アク
リル系ポリマーであることが好ましい。
【0032】本発明の製造方法で用いる(1)光重合性
モノマー及び/又はオリゴマーは、有機、無機を問わ
ず、紫外線、可視光線、赤外線等の光照射により重合
し、ポリマーと成るものであれば良く、ラジカル重合
性、アニオン重合性、カチオン重合性等、任意のもので
あって良い。例えば、ビニル基、ビニリデン基、アクリ
ル基、メタクリル基等を有するモノマー及び/又はオリ
ゴマーが挙げられるが、これらの中でも、光照射による
重合速度が速い点からアクリル基、メタクリル基が好ま
しい。
モノマー及び/又はオリゴマーは、有機、無機を問わ
ず、紫外線、可視光線、赤外線等の光照射により重合
し、ポリマーと成るものであれば良く、ラジカル重合
性、アニオン重合性、カチオン重合性等、任意のもので
あって良い。例えば、ビニル基、ビニリデン基、アクリ
ル基、メタクリル基等を有するモノマー及び/又はオリ
ゴマーが挙げられるが、これらの中でも、光照射による
重合速度が速い点からアクリル基、メタクリル基が好ま
しい。
【0033】本発明の製造方法は、光重合性モノマー及
び/又はオリゴマー及び光重合開始剤を含有する光重合
性組成物(a)から成る塗膜に、オニウム基含有モノマ
ー及び/又はオリゴマー(b)を接触させた状態で、こ
れらに光を照射し光重合硬化させるものである。このた
め、光重合性モノマー及び/又はオリゴマー(a)は、
オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あ
るいはこれらの溶液に溶解しないもの〔オニウム基含有
モノマー及び/又はオリゴマー又はその溶液に接触して
から光重合硬化までの間、塗布された状態を実質的に保
持できるものも含む〕であることが好ましい。
び/又はオリゴマー及び光重合開始剤を含有する光重合
性組成物(a)から成る塗膜に、オニウム基含有モノマ
ー及び/又はオリゴマー(b)を接触させた状態で、こ
れらに光を照射し光重合硬化させるものである。このた
め、光重合性モノマー及び/又はオリゴマー(a)は、
オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あ
るいはこれらの溶液に溶解しないもの〔オニウム基含有
モノマー及び/又はオリゴマー又はその溶液に接触して
から光重合硬化までの間、塗布された状態を実質的に保
持できるものも含む〕であることが好ましい。
【0034】本発明の製造方法に用いる光重合性組成物
(a)を構成する光重合性モノマーとしては、例えば、
エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、フェニル(メタ)アクリレート、フェニルセロソ
ルブ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、ジシクロベンタニル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)ア
クリレート等の単官能モノマー;1,6−ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、3−アルリロ
イルオキシグリセリンモノメタクリレート、2,2’−
ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリエチレンオ
キシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−(メ
タ)アクリロイルオキシポリプロピレンオキシフェニ
ル)プロパン、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレ
ート、ビス[(メタ)アクリロイルオキシエチル]ヒド
ロキシエチルイソシアネート、フェニルグリシジルエー
テルアクリレートトリレンジイソシアネート、アジピン
酸ジビニル等の2官能モノマー;トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ)アクリロイ
ルオキシエチル]イソシアネート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート等の3官能モノマー;ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセ
リンジ(メタ)アクリレートヘキサメチレンジイソシア
ネート等の4官能モノマー;ジペンタエリスリトールモ
ノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート等の5官能モ
ノマー;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート等の6官能モノマー等が挙げられる。
(a)を構成する光重合性モノマーとしては、例えば、
エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、フェニル(メタ)アクリレート、フェニルセロソ
ルブ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、ジシクロベンタニル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)ア
クリレート等の単官能モノマー;1,6−ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、3−アルリロ
イルオキシグリセリンモノメタクリレート、2,2’−
ビス(4−(メタ)アクリロイルオキシポリエチレンオ
キシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−(メ
タ)アクリロイルオキシポリプロピレンオキシフェニ
ル)プロパン、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレ
ート、ビス[(メタ)アクリロイルオキシエチル]ヒド
ロキシエチルイソシアネート、フェニルグリシジルエー
テルアクリレートトリレンジイソシアネート、アジピン
酸ジビニル等の2官能モノマー;トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ)アクリロイ
ルオキシエチル]イソシアネート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート等の3官能モノマー;ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセ
リンジ(メタ)アクリレートヘキサメチレンジイソシア
ネート等の4官能モノマー;ジペンタエリスリトールモ
ノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート等の5官能モ
ノマー;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート等の6官能モノマー等が挙げられる。
【0035】本願明細書における「(メタ)アクリレー
ト」とは、アクリレートとメタクリレートを併せて記述
したものであり、(メタ)アクリル、(メタ)アクリロ
イル等についても同様である(以下同様)。
ト」とは、アクリレートとメタクリレートを併せて記述
したものであり、(メタ)アクリル、(メタ)アクリロ
イル等についても同様である(以下同様)。
【0036】本発明の製造方法に用いる光重合性組成物
(a)を構成する光重合性オリゴマーは、分子量500
〜50000のものが好ましく、例えば、ビスフェノー
ルA−ジエポキシ−(メタ)アクリル酸付加物などエポ
キシ樹脂の(メタ)アクリル酸エステル、ポリエーテル
樹脂の(メタ)アクリル酸エステル、ポリブタジエン樹
脂の(メタ)アクリル酸エステル、分子末端に(メタ)
アクリル基を有するポリウレタン樹脂等が挙げられる。
(a)を構成する光重合性オリゴマーは、分子量500
〜50000のものが好ましく、例えば、ビスフェノー
ルA−ジエポキシ−(メタ)アクリル酸付加物などエポ
キシ樹脂の(メタ)アクリル酸エステル、ポリエーテル
樹脂の(メタ)アクリル酸エステル、ポリブタジエン樹
脂の(メタ)アクリル酸エステル、分子末端に(メタ)
アクリル基を有するポリウレタン樹脂等が挙げられる。
【0037】光重合性組成物(a)を構成するこれらの
モノマー及び/又はオリゴマーは、単独で用いても混合
して用いても良く、例えば、モノマー同士或いはオリゴ
マー同士を混合して用いることもできるし、モノマーと
オリゴマーを混合して用いることもできる。
モノマー及び/又はオリゴマーは、単独で用いても混合
して用いても良く、例えば、モノマー同士或いはオリゴ
マー同士を混合して用いることもできるし、モノマーと
オリゴマーを混合して用いることもできる。
【0038】本発明では、光重合性組成物(a)を構成
する光重合性モノマー及び/又はオリゴマーの選択によ
り、架橋密度を任意に制御し得る。例えば、硬度、強
度、耐刷性、耐溶剤性、耐膨潤性に優れた成形物を得る
ためには、多官能のモノマー及び/又はオリゴマーを選
択し、それから形成されるポリマーの架橋密度を高めれ
ばよい。逆に、柔軟性、伸びに優れた成形物を得るため
には、多官能のモノマー及び/又はオリゴマーと単官能
のモノマー及び/又はオリゴマーを併用して比較的架橋
密度の低いポリマーとすればよい。このように、目的と
する成形物の要求特性により任意に調節することができ
る。
する光重合性モノマー及び/又はオリゴマーの選択によ
り、架橋密度を任意に制御し得る。例えば、硬度、強
度、耐刷性、耐溶剤性、耐膨潤性に優れた成形物を得る
ためには、多官能のモノマー及び/又はオリゴマーを選
択し、それから形成されるポリマーの架橋密度を高めれ
ばよい。逆に、柔軟性、伸びに優れた成形物を得るため
には、多官能のモノマー及び/又はオリゴマーと単官能
のモノマー及び/又はオリゴマーを併用して比較的架橋
密度の低いポリマーとすればよい。このように、目的と
する成形物の要求特性により任意に調節することができ
る。
【0039】さらに、本発明の製造方法によれば、
(1)光重合性モノマー及び/又はオリゴマーの選択に
より、得られた表面親水性成形物の表面の加熱後の水接
触角を調節することができる。光重合性組成物(a)か
ら成る塗膜の水接触角は、本発明の表面親水性成形物の
表面の加熱後の水接触角を決定する重要な要素である。
このため、例えば、加熱後の水接触角が高いものを得る
ためには、光重合性組成物(a)として、水接触角が高
い塗膜を構成する光重合性モノマー及び/又はオリゴマ
ーを選択すれば良い。
(1)光重合性モノマー及び/又はオリゴマーの選択に
より、得られた表面親水性成形物の表面の加熱後の水接
触角を調節することができる。光重合性組成物(a)か
ら成る塗膜の水接触角は、本発明の表面親水性成形物の
表面の加熱後の水接触角を決定する重要な要素である。
このため、例えば、加熱後の水接触角が高いものを得る
ためには、光重合性組成物(a)として、水接触角が高
い塗膜を構成する光重合性モノマー及び/又はオリゴマ
ーを選択すれば良い。
【0040】光重合性樹脂組成物(a)は、その他の成
分を溶解又は非溶解の状態で含有することができる。そ
の他の成分としては、例えば、光重合性組成物(a)の
増粘剤として機能するポリマー、最終成形物の物性改良
剤として機能するポリマー、充填剤や表面改質剤などの
無機物、着色剤、防黴剤などの薬剤、多孔質化するため
の貧溶剤及びレーザー光等の増感剤等が挙げられる。
分を溶解又は非溶解の状態で含有することができる。そ
の他の成分としては、例えば、光重合性組成物(a)の
増粘剤として機能するポリマー、最終成形物の物性改良
剤として機能するポリマー、充填剤や表面改質剤などの
無機物、着色剤、防黴剤などの薬剤、多孔質化するため
の貧溶剤及びレーザー光等の増感剤等が挙げられる。
【0041】本発明の表面親水性成形物を印刷原版とし
て使用する場合、疎水性の塗膜中に、印刷原版の印刷適
正を改良したり、画像形成能を向上させる目的で種々の
化合物を添加することができる。また、印刷原版の保水
性を保持する目的で表面の凹凸をつけるために、疎水性
の塗膜中には、各種の有機又は/及び無機の微小粒子が
好ましく添加される。そのような有機の微小粒子として
は、例えば、各種のエチレン性不飽和二重結合を有する
モノマーの単独又は複数から成る組成物を、乳化重合
法、NAD法、沈澱析出法、懸濁重合法などの重合法に
従って重合ないし共重合させて得られるマイクロビーズ
ないしはマイクロカプセルが挙げられる。また、無機の
微小粒子としては、粉砕し分篩された二酸化珪素、酸化
亜鉛、酸化チタン酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
バリウム、コバルト、銅、マグネシウム、カルシウム、
マンガン等の金属類の酢酸塩、硝酸塩、蟻酸塩、塩化物
などが挙げられる。微小粒子の粒径は、0.05〜5μ
mの範囲が好ましく、微小粒子の添加量は、塗膜量に対
して重量比で1〜50%の範囲が好ましい。
て使用する場合、疎水性の塗膜中に、印刷原版の印刷適
正を改良したり、画像形成能を向上させる目的で種々の
化合物を添加することができる。また、印刷原版の保水
性を保持する目的で表面の凹凸をつけるために、疎水性
の塗膜中には、各種の有機又は/及び無機の微小粒子が
好ましく添加される。そのような有機の微小粒子として
は、例えば、各種のエチレン性不飽和二重結合を有する
モノマーの単独又は複数から成る組成物を、乳化重合
法、NAD法、沈澱析出法、懸濁重合法などの重合法に
従って重合ないし共重合させて得られるマイクロビーズ
ないしはマイクロカプセルが挙げられる。また、無機の
微小粒子としては、粉砕し分篩された二酸化珪素、酸化
亜鉛、酸化チタン酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
バリウム、コバルト、銅、マグネシウム、カルシウム、
マンガン等の金属類の酢酸塩、硝酸塩、蟻酸塩、塩化物
などが挙げられる。微小粒子の粒径は、0.05〜5μ
mの範囲が好ましく、微小粒子の添加量は、塗膜量に対
して重量比で1〜50%の範囲が好ましい。
【0042】また、本発明の表面親水性成形物から成る
印刷原版に赤外領域のレーザーを照射して画像を書き込
む場合、疎水性の塗膜中に、レーザーエネルギーを効率
良く熱に変換する化合物を添加しておくことが望まし
い。そのような化合物としては、例えば、アントラキノ
ン系、ポリメチン系、シアニン系、アミニウム系、ジイ
モニウム系、フタロシアニン系や金属錯体系などの染料
や顔料などの各種の色素及び/又はカーボンブラックな
どが挙げられる。その添加量は、塗膜量に対して0.1
〜30重量%の範囲が好ましい。
印刷原版に赤外領域のレーザーを照射して画像を書き込
む場合、疎水性の塗膜中に、レーザーエネルギーを効率
良く熱に変換する化合物を添加しておくことが望まし
い。そのような化合物としては、例えば、アントラキノ
ン系、ポリメチン系、シアニン系、アミニウム系、ジイ
モニウム系、フタロシアニン系や金属錯体系などの染料
や顔料などの各種の色素及び/又はカーボンブラックな
どが挙げられる。その添加量は、塗膜量に対して0.1
〜30重量%の範囲が好ましい。
【0043】本発明の表面親水性成形物の親水性層は、
オニウム基を有するものが好ましい。オニウム基として
は、例えば、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオ
ン、スルホニウムイオン等及びそれらの塩が挙げられる
が、中でも置換基を有していても良いアンモニウムイオ
ン及び/その塩が好ましい。アンモニウムイオンに置換
する置換基は、特に限定されないが、例えば、メチル
基、エチル基等のアルキル基、フェニル基、アルキルエ
ーテル基等が好ましい。親水性層は、オニウム基を有す
る(メタ)アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを
含有する重合性組成物から成るものが好ましく、置換基
を有していても良いアンモニウム基を有するアクリルモ
ノマーが(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアル
キルアンモニウム及び/又はその塩を含有する重合性組
成物から成るものが特に好ましい。
オニウム基を有するものが好ましい。オニウム基として
は、例えば、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオ
ン、スルホニウムイオン等及びそれらの塩が挙げられる
が、中でも置換基を有していても良いアンモニウムイオ
ン及び/その塩が好ましい。アンモニウムイオンに置換
する置換基は、特に限定されないが、例えば、メチル
基、エチル基等のアルキル基、フェニル基、アルキルエ
ーテル基等が好ましい。親水性層は、オニウム基を有す
る(メタ)アクリル系モノマー及び/又はオリゴマーを
含有する重合性組成物から成るものが好ましく、置換基
を有していても良いアンモニウム基を有するアクリルモ
ノマーが(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリアル
キルアンモニウム及び/又はその塩を含有する重合性組
成物から成るものが特に好ましい。
【0044】本発明の製造方法で使用するオニウム基含
有モノマー及び/又はオリゴマー(b)は、光を照射し
た際に、光重合開始剤が存在するときは重合するが、光
重合開始剤が存在しないときは重合しないものであれば
良い。また、本発明の成形物の場合と同様に、オニウム
基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)は、反応性
の良好な(メタ)アクリル系モノマー及び/又はオリゴ
マーが好ましい。特に好ましいオニウム基を有する(メ
タ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリロイルオキシ
アルキルトリアルキルアンモニウム塩であり、その具体
例としては、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等の4
級アンモニウム塩基を有するモノマーが挙げられる。
有モノマー及び/又はオリゴマー(b)は、光を照射し
た際に、光重合開始剤が存在するときは重合するが、光
重合開始剤が存在しないときは重合しないものであれば
良い。また、本発明の成形物の場合と同様に、オニウム
基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)は、反応性
の良好な(メタ)アクリル系モノマー及び/又はオリゴ
マーが好ましい。特に好ましいオニウム基を有する(メ
タ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリロイルオキシ
アルキルトリアルキルアンモニウム塩であり、その具体
例としては、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等の4
級アンモニウム塩基を有するモノマーが挙げられる。
【0045】オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴ
マー(b)は単独で用いることもできるし、これら同士
又は他のモノマー及び/又はオリゴマーと混合して用い
ることもできる。
マー(b)は単独で用いることもできるし、これら同士
又は他のモノマー及び/又はオリゴマーと混合して用い
ることもできる。
【0046】本発明の製造方法は、光重合性組成物
(a)から成る塗膜と、オニウム基含有モノマー及び/
又はオリゴマー(b)あるいはこれらの溶液を接触させ
た状態で、光を照射することによって、これらを重合さ
せる方法である。接触方法は任意であり、例えば、 (1)
光重合性組成物(a)から成る塗膜を、オニウム基含有
モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるいはこれらの
溶液中への浸漬する方法、(2)光重合性組成物(a)か
ら成る塗膜表面へ、オニウム基含有モノマー及び/又は
オリゴマー(b)あるいはこれらの溶液を流延又はスプ
レーする方法、 (3)光重合性組成物(a)から成る塗膜
を、オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー
(b)あるいはこれらの溶液の泡と接触させる方法、
(4)光重合性組成物(a)とオニウム基含有モノマー及
び/又はオリゴマー(b)とを共押し出しさせる方法な
どが挙げられる。これらの方法の中でも、光重合性組成
物(a)から成る塗膜を、オニウム基含有モノマー及び
/又はオリゴマー(b)あるいはこれらの溶液中へ浸漬
させる方法(1) が好ましい。
(a)から成る塗膜と、オニウム基含有モノマー及び/
又はオリゴマー(b)あるいはこれらの溶液を接触させ
た状態で、光を照射することによって、これらを重合さ
せる方法である。接触方法は任意であり、例えば、 (1)
光重合性組成物(a)から成る塗膜を、オニウム基含有
モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるいはこれらの
溶液中への浸漬する方法、(2)光重合性組成物(a)か
ら成る塗膜表面へ、オニウム基含有モノマー及び/又は
オリゴマー(b)あるいはこれらの溶液を流延又はスプ
レーする方法、 (3)光重合性組成物(a)から成る塗膜
を、オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー
(b)あるいはこれらの溶液の泡と接触させる方法、
(4)光重合性組成物(a)とオニウム基含有モノマー及
び/又はオリゴマー(b)とを共押し出しさせる方法な
どが挙げられる。これらの方法の中でも、光重合性組成
物(a)から成る塗膜を、オニウム基含有モノマー及び
/又はオリゴマー(b)あるいはこれらの溶液中へ浸漬
させる方法(1) が好ましい。
【0047】光重合性組成物(a)から成る塗膜を、オ
ニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)と接
触させた状態で光を照射すると、塗膜の内部又は表面で
発生したラジカル、アニオン、カチオンなどの活性種に
よって、あるいは重合連鎖におけるこれらの活性種によ
って、塗膜の表面でオニウム基含有モノマー及び/又は
オリゴマー(b)の重合も誘発される。重合反応は、光
重合性組成物(a)を構成する光重合性モノマー及び/
又はオリゴマー同士ならびに接触した部分における光重
合性組成物(a)を構成する光重合性モノマー及び/又
はオリゴマーとオニウム基含有モノマー及び/又はオリ
ゴマー(b)との間で同時に起こり、実質的に瞬時に終
了する。従って、オニウム基は、成形物の内部には存在
せず、成形物の表面のみに存在する。成形物の表面に結
合するオニウム基の量(オニウム基含有モノマー及び/
又はオリゴマー(b)の量)は、オニウム基含有モノマ
ー及び/又はオリゴマー(b)の濃度、オニウム基含有
モノマー及び/又はオリゴマー(b)の溶液における界
面活性剤の濃度、反応温度、光重合組成物(a)中の光
重合開始剤濃度、光強度等によって調節することができ
る。
ニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)と接
触させた状態で光を照射すると、塗膜の内部又は表面で
発生したラジカル、アニオン、カチオンなどの活性種に
よって、あるいは重合連鎖におけるこれらの活性種によ
って、塗膜の表面でオニウム基含有モノマー及び/又は
オリゴマー(b)の重合も誘発される。重合反応は、光
重合性組成物(a)を構成する光重合性モノマー及び/
又はオリゴマー同士ならびに接触した部分における光重
合性組成物(a)を構成する光重合性モノマー及び/又
はオリゴマーとオニウム基含有モノマー及び/又はオリ
ゴマー(b)との間で同時に起こり、実質的に瞬時に終
了する。従って、オニウム基は、成形物の内部には存在
せず、成形物の表面のみに存在する。成形物の表面に結
合するオニウム基の量(オニウム基含有モノマー及び/
又はオリゴマー(b)の量)は、オニウム基含有モノマ
ー及び/又はオリゴマー(b)の濃度、オニウム基含有
モノマー及び/又はオリゴマー(b)の溶液における界
面活性剤の濃度、反応温度、光重合組成物(a)中の光
重合開始剤濃度、光強度等によって調節することができ
る。
【0048】ここで用いるオニウム基含有モノマー及び
/又はオリゴマー(b)は、そのまま、あるいは溶液の
状態、即ち、水、水溶性溶剤、界面活性剤もしくはそれ
らの混合物に溶解した状態で用いることができるが、反
応前の塗膜の溶解、膨潤及び反応後の後処理の面から、
オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)
を、水、界面活性剤又はそれらの混合物に溶解したもの
を用いることが好ましい。塗膜の平滑性の向上、接触時
の変形の抑制及びオニウム基導入が促進されることか
ら、界面活性剤を含有する水にオニウム基含有モノマー
及び/又はオリゴマー(b)を溶解したものを用いるこ
とが特に好ましい。
/又はオリゴマー(b)は、そのまま、あるいは溶液の
状態、即ち、水、水溶性溶剤、界面活性剤もしくはそれ
らの混合物に溶解した状態で用いることができるが、反
応前の塗膜の溶解、膨潤及び反応後の後処理の面から、
オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)
を、水、界面活性剤又はそれらの混合物に溶解したもの
を用いることが好ましい。塗膜の平滑性の向上、接触時
の変形の抑制及びオニウム基導入が促進されることか
ら、界面活性剤を含有する水にオニウム基含有モノマー
及び/又はオリゴマー(b)を溶解したものを用いるこ
とが特に好ましい。
【0049】水又は界面活性剤の水溶液に溶解されたオ
ニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)の濃
度は、光重合性組成物(a)から成る塗膜とオニウム基
含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるいはこれ
らの溶液との接触界面での反応性及び親水性基結合量の
制御並びに後洗浄等の面から、0.5〜60重量%の範
囲が好ましく、中でも充分な親水性表面が得られ、且つ
表面が厚いゲル上になりにくく、光重合性組成物(a)
表面に分離が起きない点から、5〜30重量%の範囲が
特に好ましい。
ニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)の濃
度は、光重合性組成物(a)から成る塗膜とオニウム基
含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるいはこれ
らの溶液との接触界面での反応性及び親水性基結合量の
制御並びに後洗浄等の面から、0.5〜60重量%の範
囲が好ましく、中でも充分な親水性表面が得られ、且つ
表面が厚いゲル上になりにくく、光重合性組成物(a)
表面に分離が起きない点から、5〜30重量%の範囲が
特に好ましい。
【0050】なお、本発明の製造方法において、オニウ
ム基を有するモノマー及び/又はオリゴマー(b)は、
使用された量の全量が光重合性組成物(a)から成る塗
膜の表面に固定されるとは限らない。
ム基を有するモノマー及び/又はオリゴマー(b)は、
使用された量の全量が光重合性組成物(a)から成る塗
膜の表面に固定されるとは限らない。
【0051】オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴ
マー(b)と混合して使用する界面活性剤は、オニウム
基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)を溶解する
水溶性溶剤に溶解するものであれば良く、例えば、n−
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン性
界面活性剤、n−ドデシルトリメチルアンモニウムクロ
ライド等のカチオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノラウレート(ツィ−ン20)、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリエチレングリコール
−モノ−4−ノニルフェニルエーテル等の非イオン性界
面活性剤等が挙げられる。
マー(b)と混合して使用する界面活性剤は、オニウム
基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)を溶解する
水溶性溶剤に溶解するものであれば良く、例えば、n−
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン性
界面活性剤、n−ドデシルトリメチルアンモニウムクロ
ライド等のカチオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノラウレート(ツィ−ン20)、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリエチレングリコール
−モノ−4−ノニルフェニルエーテル等の非イオン性界
面活性剤等が挙げられる。
【0052】オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴ
マー(b)と混合して使用する界面活性剤の濃度は、多
量に混合すると溶液が白濁し、界面活性剤を混合しない
場合と同じ親水性しか得られないこともあるため、オニ
ウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー又はその溶液
の0.01〜20重量%の範囲が好ましく、充分な親水
性が得られることと洗浄の面から3〜10重量%の範囲
が特に好ましい。
マー(b)と混合して使用する界面活性剤の濃度は、多
量に混合すると溶液が白濁し、界面活性剤を混合しない
場合と同じ親水性しか得られないこともあるため、オニ
ウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー又はその溶液
の0.01〜20重量%の範囲が好ましく、充分な親水
性が得られることと洗浄の面から3〜10重量%の範囲
が特に好ましい。
【0053】本発明の製造方法で製造する成形物の形状
は、本発明の成形物の支持層又は支持体と同様であり、
また成形物は、均質物、多孔質体、パターニング物、そ
の他の構造を有するものであっても良い。
は、本発明の成形物の支持層又は支持体と同様であり、
また成形物は、均質物、多孔質体、パターニング物、そ
の他の構造を有するものであっても良い。
【0054】光重合性組成物(a)の塗布方法は、特に
制限はない。例えば、コーターやスプレーなどによる塗
布、ノズルからの押し出し、鋳型への注型が挙げられ、
また、薄く均一に塗布する必要のある場合や形状の複雑
な物体の表面に塗布する場合には、光重合性組成物
(a)を溶剤に溶解して、塗布又は浸漬した後、該溶剤
を揮発させる方法を用いても良い。この場合の溶剤は、
光重合性組成物(a)を溶解するものであれば、如何な
るものでも良い。
制限はない。例えば、コーターやスプレーなどによる塗
布、ノズルからの押し出し、鋳型への注型が挙げられ、
また、薄く均一に塗布する必要のある場合や形状の複雑
な物体の表面に塗布する場合には、光重合性組成物
(a)を溶剤に溶解して、塗布又は浸漬した後、該溶剤
を揮発させる方法を用いても良い。この場合の溶剤は、
光重合性組成物(a)を溶解するものであれば、如何な
るものでも良い。
【0055】また、光重合性組成物(a)を塗布した
後、光照射して光重合性組成物(a)を完全に硬化しな
い程度に予備硬化させてから、予備硬化した塗膜をオニ
ウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるい
はその溶液に接触させた状態で光照射しても良い。予備
硬化することにより、光重合性組成物(a)の塗膜がオ
ニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)ある
いはこれらの溶液に接触した際の変形を防止することが
できる。
後、光照射して光重合性組成物(a)を完全に硬化しな
い程度に予備硬化させてから、予備硬化した塗膜をオニ
ウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)あるい
はその溶液に接触させた状態で光照射しても良い。予備
硬化することにより、光重合性組成物(a)の塗膜がオ
ニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)ある
いはこれらの溶液に接触した際の変形を防止することが
できる。
【0056】本発明の製造方法で用いる光重合開始剤
は、(1)光重合性モノマー及び/又はオリゴマーと相
溶するもの、又は(1)光重合性モノマー及び/又はオ
リゴマーを水溶性溶剤に溶解して用いる場合は、水溶性
溶剤に溶解するものであれば、特に制約はない。そのよ
うな光重合開始剤としては、例えば、ラジカル重合開始
剤、アニオン重合開始剤、カチオン重合開始剤であって
良い。具体的には、例えば、p−tert−ブチルトリ
クロロアセトフェノン、2,2’−ジエトキシアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン等のアセトフェノン類;ベンゾフェノ
ン、4、4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、2
−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、
2−エチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサ
ントン等のケトン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン
イソブチルエーテル等のベンゾインエーテル類;ベンジ
ルジメチルケタール、ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン等のベンジルケタール類等を挙げることができ
る。
は、(1)光重合性モノマー及び/又はオリゴマーと相
溶するもの、又は(1)光重合性モノマー及び/又はオ
リゴマーを水溶性溶剤に溶解して用いる場合は、水溶性
溶剤に溶解するものであれば、特に制約はない。そのよ
うな光重合開始剤としては、例えば、ラジカル重合開始
剤、アニオン重合開始剤、カチオン重合開始剤であって
良い。具体的には、例えば、p−tert−ブチルトリ
クロロアセトフェノン、2,2’−ジエトキシアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン等のアセトフェノン類;ベンゾフェノ
ン、4、4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、2
−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、
2−エチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサ
ントン等のケトン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン
イソブチルエーテル等のベンゾインエーテル類;ベンジ
ルジメチルケタール、ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン等のベンジルケタール類等を挙げることができ
る。
【0057】光重合性組成物(a)中の光重合開始剤濃
度は、0.01〜20重量%の範囲が好ましく、0.5
〜10重量%の範囲が特に好ましい。
度は、0.01〜20重量%の範囲が好ましく、0.5
〜10重量%の範囲が特に好ましい。
【0058】本発明の製造方法で使用する照射光として
は、紫外線、可視光、赤外光を挙げることができる。こ
れらの中でも、重合硬化速度の点から、紫外線及び可視
光が好ましく、紫外線が特に好ましい。紫外線を用いる
場合の主たる波長は、300nm以上が好ましく、350
nm以上であることが特に好ましい。光の他に、電子線、
エックス線、γ線等のエネルギー線の使用も可能である
が、オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー
(b)を光重合性組成物(a)から成る成形物表面のみ
で重合させるためには、光が最も好ましい。また、照射
する光の強度は、1〜5000mW/cm2の範囲が好ま
しく、10〜2000mW/cm2の範囲が特に好まし
い。
は、紫外線、可視光、赤外光を挙げることができる。こ
れらの中でも、重合硬化速度の点から、紫外線及び可視
光が好ましく、紫外線が特に好ましい。紫外線を用いる
場合の主たる波長は、300nm以上が好ましく、350
nm以上であることが特に好ましい。光の他に、電子線、
エックス線、γ線等のエネルギー線の使用も可能である
が、オニウム基含有モノマー及び/又はオリゴマー
(b)を光重合性組成物(a)から成る成形物表面のみ
で重合させるためには、光が最も好ましい。また、照射
する光の強度は、1〜5000mW/cm2の範囲が好ま
しく、10〜2000mW/cm2の範囲が特に好まし
い。
【0059】重合硬化速度を速め、重合を完全に行なう
目的で、光照射を不活性ガス雰囲気下で行なうこと、オ
ニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマー(b)
を水、水溶性溶剤、界面活性剤もしくはそれらの混合物
に溶解したものを用いる場合には、これらに溶解してい
る酸素を除去しておくことが好ましい。
目的で、光照射を不活性ガス雰囲気下で行なうこと、オ
ニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマー(b)
を水、水溶性溶剤、界面活性剤もしくはそれらの混合物
に溶解したものを用いる場合には、これらに溶解してい
る酸素を除去しておくことが好ましい。
【0060】光重合時の温度は、特に制約されないが、
70℃程度までの温度では、光重合の温度は高い方が成
形物の親水性が増す傾向にある。作業条件も考慮する
と、室温〜50℃程度が好ましい。また、光照射による
硬化は、回分式で行っても良く、連続式で行っても良
い。
70℃程度までの温度では、光重合の温度は高い方が成
形物の親水性が増す傾向にある。作業条件も考慮する
と、室温〜50℃程度が好ましい。また、光照射による
硬化は、回分式で行っても良く、連続式で行っても良
い。
【0061】光照射による硬化を回分式で行なう場合、
光重合性組成物(a)を塗布した後、そのまま光照射し
て予備硬化させ、次いで得られた予備硬化物をオニウム
基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)と接触さ
せ、再び光照射して本硬化させても良い。
光重合性組成物(a)を塗布した後、そのまま光照射し
て予備硬化させ、次いで得られた予備硬化物をオニウム
基含有モノマー及び/又はオリゴマー(b)と接触さ
せ、再び光照射して本硬化させても良い。
【0062】成形物が多孔質体である場合のように、重
合硬化後の成形物中の未反応物、重合開始剤等の除去が
必要な場合には、洗浄、乾燥、吸引、置換等の方法を採
用することができる。これらの残存物の除去後に、更に
紫外線を照射(アフターキュア)しても良い。
合硬化後の成形物中の未反応物、重合開始剤等の除去が
必要な場合には、洗浄、乾燥、吸引、置換等の方法を採
用することができる。これらの残存物の除去後に、更に
紫外線を照射(アフターキュア)しても良い。
【0063】本発明の表面親水性成形物から成る印刷原
版は、支持体上の疎水性塗膜表面に強固な親水性処理を
施した版であり、適当な方法で疎水性の強固な画像を形
成することにより、そのまま印刷版として使用可能な版
材とすることができる。そのような方法として、レーザ
ープリンター、感熱転写型プリンター、顔料を含有した
インキを使用したインクジェットプリンター又は溶融型
インキを使用したインクジェットプリンターなどのプリ
ンターを用いて疎水性の画像を形成し、画像部の疎水性
を利用して印刷インキの受容部として印刷をすることが
できる。本方法によれば、PS版における現像など煩雑
な手段をとることなく、容易に印刷版を作製することが
できる。
版は、支持体上の疎水性塗膜表面に強固な親水性処理を
施した版であり、適当な方法で疎水性の強固な画像を形
成することにより、そのまま印刷版として使用可能な版
材とすることができる。そのような方法として、レーザ
ープリンター、感熱転写型プリンター、顔料を含有した
インキを使用したインクジェットプリンター又は溶融型
インキを使用したインクジェットプリンターなどのプリ
ンターを用いて疎水性の画像を形成し、画像部の疎水性
を利用して印刷インキの受容部として印刷をすることが
できる。本方法によれば、PS版における現像など煩雑
な手段をとることなく、容易に印刷版を作製することが
できる。
【0064】本発明の表面親水性成形物から成る印刷原
版は、また、加熱処理により原版表面を親水性から疎水
性に転換できるので、画像部に相当する親水性表面を加
熱することによって疎水化することにより印刷刷版を作
製することができる。
版は、また、加熱処理により原版表面を親水性から疎水
性に転換できるので、画像部に相当する親水性表面を加
熱することによって疎水化することにより印刷刷版を作
製することができる。
【0065】加熱する方法は任意であるが、例えば、サ
ーマルヘッドによる熱加印の方法が挙げられる。即ち、
サーマルプリントヘッドのプリンターにて本発明の印刷
原版に画像を刻印すれば、刻印された部分が疎水化して
油性インキを受容するようになるため、そのまま印刷刷
版として使用することができる。その際、十分に表面温
度が上昇せずインキ受容性が十分に得られない場合に
は、予め印刷原版を加温しながらサーマルヘッドにて刻
印する方法を用いても良い。
ーマルヘッドによる熱加印の方法が挙げられる。即ち、
サーマルプリントヘッドのプリンターにて本発明の印刷
原版に画像を刻印すれば、刻印された部分が疎水化して
油性インキを受容するようになるため、そのまま印刷刷
版として使用することができる。その際、十分に表面温
度が上昇せずインキ受容性が十分に得られない場合に
は、予め印刷原版を加温しながらサーマルヘッドにて刻
印する方法を用いても良い。
【0066】また、別の加熱による画像形成方法とし
て、IRレーザー光を用いた方法が挙げられる。即ち、
強力なパワーを持ったIRレーザー(例えば、YAG(1
064nm)、Nd:YAG/Nd:YLF(804-810nm)、I
nGaAs(965-985nm)、その他の半導体レーザー類)
により加熱走査して画像を作製する方法であって、加熱
露光された部分が疎水化して油性インキを受容するよう
になるため、そのまま印刷刷版として使用することがで
きる。その際、十分に表面温度が上昇せず、インキ受容
性が十分に得られない場合には、予め印刷原版を加温し
ながらIRレーザー光による画像書き込みを行っても良
い。
て、IRレーザー光を用いた方法が挙げられる。即ち、
強力なパワーを持ったIRレーザー(例えば、YAG(1
064nm)、Nd:YAG/Nd:YLF(804-810nm)、I
nGaAs(965-985nm)、その他の半導体レーザー類)
により加熱走査して画像を作製する方法であって、加熱
露光された部分が疎水化して油性インキを受容するよう
になるため、そのまま印刷刷版として使用することがで
きる。その際、十分に表面温度が上昇せず、インキ受容
性が十分に得られない場合には、予め印刷原版を加温し
ながらIRレーザー光による画像書き込みを行っても良
い。
【0067】以上のようにして、本発明の表面親水性成
形物から成る印刷原版上に、疎水性インキで画像を描い
た版又は加熱処理により画像部が疎水化された印刷版
は、印刷機に装着し、必要に応じてエッチング処理した
後、インキを供給しながら印刷を行なうことができる。
本発明の画像形成方法によれば、従来のPS版における
現像処理の如き煩雑な行程を経ることなく、良好な印刷
刷版を容易に得ることができる。
形物から成る印刷原版上に、疎水性インキで画像を描い
た版又は加熱処理により画像部が疎水化された印刷版
は、印刷機に装着し、必要に応じてエッチング処理した
後、インキを供給しながら印刷を行なうことができる。
本発明の画像形成方法によれば、従来のPS版における
現像処理の如き煩雑な行程を経ることなく、良好な印刷
刷版を容易に得ることができる。
【0068】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定され
るものではない。 [測定項目の定義]
説明するが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定され
るものではない。 [測定項目の定義]
【0069】(1)水接触角の測定 表面親水性成形物及び表面親水性成形物を加熱した後の
表面の水接触角は、協和科学株式会社の液滴法CA−D
型接触角計を用いて測定した。
表面の水接触角は、協和科学株式会社の液滴法CA−D
型接触角計を用いて測定した。
【0070】(2)成形物表面の元素分析 表面親水性成形物及び表面親水性成形物を加熱した後の
表面の元素分析は、X線励起による光電子分光法(ES
CA)により測定した元素組成であり、全て原子の数の
組成比である。測定は島津X線光電子分析装置ESCA
850型を用い、成形物表面と光電子検出器の角度(以
下、θと記す。)が15、30、90度の条件で行っ
た。
表面の元素分析は、X線励起による光電子分光法(ES
CA)により測定した元素組成であり、全て原子の数の
組成比である。測定は島津X線光電子分析装置ESCA
850型を用い、成形物表面と光電子検出器の角度(以
下、θと記す。)が15、30、90度の条件で行っ
た。
【0071】[実施例1]1分子内に平均して3個アク
リロイル基を有するウレタンアクリレートオリゴマー
(大日本インキ化学工業株式会社製の「ユニディックV
−4263」)40重量部(以下、部数は全て重量部で
示す。)、ジシクロペンタニルジアクリレート(日本化
薬工業株式会社製の「カヤラッドR−684」)60部
及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チ
バガイギー社製の光重合開始剤「イルガキュアー18
4」)8部を均一に混合して光重合性組成物(a−1)
を得た。
リロイル基を有するウレタンアクリレートオリゴマー
(大日本インキ化学工業株式会社製の「ユニディックV
−4263」)40重量部(以下、部数は全て重量部で
示す。)、ジシクロペンタニルジアクリレート(日本化
薬工業株式会社製の「カヤラッドR−684」)60部
及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チ
バガイギー社製の光重合開始剤「イルガキュアー18
4」)8部を均一に混合して光重合性組成物(a−1)
を得た。
【0072】また、(メタ)アクリロイルエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の
「ライトエステルDQ−75」)15部、蒸留水85部
及びポリエチレングリコールモノ−4−ノニルフェニル
エーテル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5部を均
一に混合して、アンモニウム基を有するモノマーの水溶
液(b−1)を得た。
チルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の
「ライトエステルDQ−75」)15部、蒸留水85部
及びポリエチレングリコールモノ−4−ノニルフェニル
エーテル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5部を均
一に混合して、アンモニウム基を有するモノマーの水溶
液(b−1)を得た。
【0073】次に、ガラス板の表面に光重合性組成物
(a−1)をアプリケーターを用いて膜厚127μmと
なるように塗布した後、アンモニウム基を有するモノマ
ーの水溶液(b−1)中に投入して、直ちに80mW/
cm2 の紫外線を40秒照射した。紫外線照射終了後、該
ガラス板を取り出し、流水で4時間洗浄した後、1晩水
中に浸漬し、さらに流水で30分洗浄した後、蒸留水を
流し、温度23℃、湿度45〜50%の雰囲気中で一晩
自然乾燥させて、板状の印刷原版−1を得た。
(a−1)をアプリケーターを用いて膜厚127μmと
なるように塗布した後、アンモニウム基を有するモノマ
ーの水溶液(b−1)中に投入して、直ちに80mW/
cm2 の紫外線を40秒照射した。紫外線照射終了後、該
ガラス板を取り出し、流水で4時間洗浄した後、1晩水
中に浸漬し、さらに流水で30分洗浄した後、蒸留水を
流し、温度23℃、湿度45〜50%の雰囲気中で一晩
自然乾燥させて、板状の印刷原版−1を得た。
【0074】同じ方法で作成した6枚の印刷原版−1の
水接触角を測定したところ、表面の水接触角は26.2
度となり、別途光重合性組成物(a)を水中で光硬化し
た成形物の表面水接触角が65度であることから表面が
親水化されていることを示している。
水接触角を測定したところ、表面の水接触角は26.2
度となり、別途光重合性組成物(a)を水中で光硬化し
た成形物の表面水接触角が65度であることから表面が
親水化されていることを示している。
【0075】さらに、得られた印刷原版−1を、乾燥器
を用いて空気中で温度100、120、140、16
0、180及び200℃のいずれかの温度で5分間加熱
し、表面の水接触角を測定した結果を表1に示した。
を用いて空気中で温度100、120、140、16
0、180及び200℃のいずれかの温度で5分間加熱
し、表面の水接触角を測定した結果を表1に示した。
【0076】
【表1】
【0077】表1に示した結果から、実施例1で得た印
刷原版−1の親水性層は、加熱前と比較して、7.8〜
34.1度の接触角の増加が認められ、加熱処理により
表面が親水性から疎水性に転換したことが理解できる。
刷原版−1の親水性層は、加熱前と比較して、7.8〜
34.1度の接触角の増加が認められ、加熱処理により
表面が親水性から疎水性に転換したことが理解できる。
【0078】[実施例2]ジエチレンオキサイド変性ビ
スフェノールAジアクリレート(第一工業製薬株式会社
製の「ニューフロンティアBPE−4」)100部及び
イルガキュアー184(光重合開始剤)8部を均一に混
合して、光重合性組成物(a−2)を得た。
スフェノールAジアクリレート(第一工業製薬株式会社
製の「ニューフロンティアBPE−4」)100部及び
イルガキュアー184(光重合開始剤)8部を均一に混
合して、光重合性組成物(a−2)を得た。
【0079】また、(メタ)アクリロイルエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の
「ライトエステルDQ−75」)15部及び蒸留水85
部を均一に混合して、アンモニウム基を有するモノマー
の水溶液(b−2)を得た。
チルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の
「ライトエステルDQ−75」)15部及び蒸留水85
部を均一に混合して、アンモニウム基を有するモノマー
の水溶液(b−2)を得た。
【0080】実施例1において、光重合性組成物(a−
1)に代えて光重合性組成物(a−2)を使用し、アン
モニウム基を有するモノマーの水溶液(b−1)に代え
てアンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−2)
を使用した以外は、実施例1と同様にして、フィルム状
の印刷原版−2を作成した。この印刷原版−2を、空気
中で、ホットポレートを用いて150℃で5分間加熱
し、印刷原版表面に形成され親水性層の加熱前後の水接
触角の測定と元素分析を行った結果を表2に示した。
1)に代えて光重合性組成物(a−2)を使用し、アン
モニウム基を有するモノマーの水溶液(b−1)に代え
てアンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−2)
を使用した以外は、実施例1と同様にして、フィルム状
の印刷原版−2を作成した。この印刷原版−2を、空気
中で、ホットポレートを用いて150℃で5分間加熱
し、印刷原版表面に形成され親水性層の加熱前後の水接
触角の測定と元素分析を行った結果を表2に示した。
【0081】なお、本実施例で用いたアンモニウム基を
有するモノマー(「ライトエステルDQ−75」)の元
素比は、C:O:N:Cl=69.2:15.4:7.
7:7.7である。
有するモノマー(「ライトエステルDQ−75」)の元
素比は、C:O:N:Cl=69.2:15.4:7.
7:7.7である。
【0082】
【表2】
【0083】表2に示した結果から、実施例2で得た印
刷原版−2の親水性層の表面元素比は、アンモニウム基
を有するモノマー(「ライトエステルDQ−75」)の
存在する比率から換算すると、75〜80%となり、成
形物表面にアンモニウム基が導入されていることを示し
ており、また、水接触角も低くなっていた。一方、加熱
後の印刷原版−2の親水性層の表面元素比は、アンモニ
ウム基に由来する元素Nの元素比が減少し、アンモニウ
ム基を有するモノマーの存在する比率に換算すると40
〜50%の存在比率に低下しており、これに伴ない、水
接触角の値も高くなり、加熱に伴なうアンモニウム基の
減少により、印刷原版−2の親水性層が疎水化したこと
が理解できる。
刷原版−2の親水性層の表面元素比は、アンモニウム基
を有するモノマー(「ライトエステルDQ−75」)の
存在する比率から換算すると、75〜80%となり、成
形物表面にアンモニウム基が導入されていることを示し
ており、また、水接触角も低くなっていた。一方、加熱
後の印刷原版−2の親水性層の表面元素比は、アンモニ
ウム基に由来する元素Nの元素比が減少し、アンモニウ
ム基を有するモノマーの存在する比率に換算すると40
〜50%の存在比率に低下しており、これに伴ない、水
接触角の値も高くなり、加熱に伴なうアンモニウム基の
減少により、印刷原版−2の親水性層が疎水化したこと
が理解できる。
【0084】[実施例3]ジエチレンオキサイド変性ビ
スフェノールAジアクリレート(第一工業製薬株式会社
製の「ニューフロンティアBPE−4」)100部及び
イルガキュアー184(光重合開始剤)2部を均一に混
合して、光重合性組成物(a−3)を得た。
スフェノールAジアクリレート(第一工業製薬株式会社
製の「ニューフロンティアBPE−4」)100部及び
イルガキュアー184(光重合開始剤)2部を均一に混
合して、光重合性組成物(a−3)を得た。
【0085】(メタ)アクリロイルエチルトリメチルア
ンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の「ライ
トエステルDQ−75」)15部、蒸留水85部及びポ
リエチレングリコールモノ−4−ノニルフェニルエーテ
ル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5部を均一に混
合して、アンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b
−3)を得た。
ンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の「ライ
トエステルDQ−75」)15部、蒸留水85部及びポ
リエチレングリコールモノ−4−ノニルフェニルエーテ
ル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5部を均一に混
合して、アンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b
−3)を得た。
【0086】実施例1において、光重合性組成物(a−
1)に代えて光重合性組成物(a−3)を使用し、アン
モニウム基を有するモノマーの水溶液(b−1)に代え
てアンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−3)
を使用した以外は、実施例1と同様にして、フィルム状
の印刷原版−3を作成した。この印刷原版−3を空気中
で、乾燥器を用いて200℃で5分間加熱し、加熱後の
水接触角を測定したところ、加熱前は50.0度であっ
たのに対し、加熱後は57.0度になり接触角は7度増
加していた。この成形物上に現像インク(富士写真フィ
ルム社製の「フジPS現像インキ PI−2」)をのせ
てインクの受容性を試したところ、加熱前の表面親水性
成形物はインクを受容しなかったのに対して、加熱後の
成形物表面はインクの受容が良好であった。
1)に代えて光重合性組成物(a−3)を使用し、アン
モニウム基を有するモノマーの水溶液(b−1)に代え
てアンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−3)
を使用した以外は、実施例1と同様にして、フィルム状
の印刷原版−3を作成した。この印刷原版−3を空気中
で、乾燥器を用いて200℃で5分間加熱し、加熱後の
水接触角を測定したところ、加熱前は50.0度であっ
たのに対し、加熱後は57.0度になり接触角は7度増
加していた。この成形物上に現像インク(富士写真フィ
ルム社製の「フジPS現像インキ PI−2」)をのせ
てインクの受容性を試したところ、加熱前の表面親水性
成形物はインクを受容しなかったのに対して、加熱後の
成形物表面はインクの受容が良好であった。
【0087】[比較例1]実施例3と同様にして得た印
刷原版−3を空気中で、乾燥器を用いて80℃で5分間
加熱し、加熱後の接触角を測定したところ、加熱前は5
0.0度であったのに対し、加熱後は53.8度になり
接触角は3.8度増加していた。この成形物上に現像イ
ンク(富士写真フィルム社製の「フジPS現像インキ
PI−2」)をのせてインクの受容性を試したところ、
加熱前の表面親水性成形物はインクを受容しなかったの
に対して、加熱後の成形物表面はインクの受容に汚れ等
のムラが見られ、印刷に適するものではなかった。
刷原版−3を空気中で、乾燥器を用いて80℃で5分間
加熱し、加熱後の接触角を測定したところ、加熱前は5
0.0度であったのに対し、加熱後は53.8度になり
接触角は3.8度増加していた。この成形物上に現像イ
ンク(富士写真フィルム社製の「フジPS現像インキ
PI−2」)をのせてインクの受容性を試したところ、
加熱前の表面親水性成形物はインクを受容しなかったの
に対して、加熱後の成形物表面はインクの受容に汚れ等
のムラが見られ、印刷に適するものではなかった。
【0088】[実施例4](メタ)アクリロイルエチル
トリメチルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会
社製の「ライトエステルDQ−75」)30部、蒸留水
70部及びポリエチレングリコールモノ−4−ノニルフ
ェニルエーテル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5
部を均一に混合して、アンモニウム基を有するモノマー
の水溶液(b−4)を得た。
トリメチルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会
社製の「ライトエステルDQ−75」)30部、蒸留水
70部及びポリエチレングリコールモノ−4−ノニルフ
ェニルエーテル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5
部を均一に混合して、アンモニウム基を有するモノマー
の水溶液(b−4)を得た。
【0089】次に、ポリエチレンテレフタレートのフィ
ルム上に実施例1で使用した光重合性組成物(a−1)
をアプリケーターを用いて膜厚50μmとなるように塗
布した後、アンモニウム基を有するモノマーの水溶液
(b−4)中に投入して、直ちに80mW/cm2の紫外
線を40秒照射した。紫外線照射終了後、該フィルムを
取り出し、流水で4時間洗浄した後、1晩水中に浸漬
し、さらに流水で30分洗浄後、蒸留水を流し、温度2
3℃、湿度45〜50%の雰囲気中で一晩自然乾燥させ
て、フィルム状の印刷原版−4を得た。
ルム上に実施例1で使用した光重合性組成物(a−1)
をアプリケーターを用いて膜厚50μmとなるように塗
布した後、アンモニウム基を有するモノマーの水溶液
(b−4)中に投入して、直ちに80mW/cm2の紫外
線を40秒照射した。紫外線照射終了後、該フィルムを
取り出し、流水で4時間洗浄した後、1晩水中に浸漬
し、さらに流水で30分洗浄後、蒸留水を流し、温度2
3℃、湿度45〜50%の雰囲気中で一晩自然乾燥させ
て、フィルム状の印刷原版−4を得た。
【0090】このようにして得た印刷原版−4を空気中
で、乾燥器を用いて200℃で5分間加熱し、加熱後の
水接触角を測定したところ、加熱前は37.4度であっ
たのに対し、加熱後は65.5度に増加していた。次
に、成形物上に現像インク(富士写真フィルム社製の
「フジPS現像インキ PI−2」)をのせてインクの
受容性を試したところ、加熱前の表面親水性成形物はイ
ンクを受容しなかったのに対して、加熱後の成形物表面
はインクの受容が良好であった。
で、乾燥器を用いて200℃で5分間加熱し、加熱後の
水接触角を測定したところ、加熱前は37.4度であっ
たのに対し、加熱後は65.5度に増加していた。次
に、成形物上に現像インク(富士写真フィルム社製の
「フジPS現像インキ PI−2」)をのせてインクの
受容性を試したところ、加熱前の表面親水性成形物はイ
ンクを受容しなかったのに対して、加熱後の成形物表面
はインクの受容が良好であった。
【0091】[実施例5]実施例1で調製した光重合性
組成物(a−1)に、さらにポリメチン系増感剤(日本
化薬株式会社製の「カヤソルブ(Kayasorb)IR−82
0B)を2部混合した後、金属製フィルター(孔径5μ
m)を用いて濾過して、均一な光重合性組成物(a−
5)を得た。
組成物(a−1)に、さらにポリメチン系増感剤(日本
化薬株式会社製の「カヤソルブ(Kayasorb)IR−82
0B)を2部混合した後、金属製フィルター(孔径5μ
m)を用いて濾過して、均一な光重合性組成物(a−
5)を得た。
【0092】一方、(メタ)アクリロイルエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の
「ライトエステルDQ−75」)8部、蒸留水92部及
びポリエチレングリコール−モノ−4−ノニルフェニル
エーテル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5部を均
一に混合して、アンモニウム基を有するモノマーの水溶
液(b−5)を得た
チルアンモニウムクロライド(共栄社化学株式会社製の
「ライトエステルDQ−75」)8部、蒸留水92部及
びポリエチレングリコール−モノ−4−ノニルフェニル
エーテル(界面活性剤、東京化成株式会社製)5部を均
一に混合して、アンモニウム基を有するモノマーの水溶
液(b−5)を得た
【0093】実施例4において、光重合性組成物(a−
1)に代えて、光重合性組成物(a−4)を使用し、ア
ンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−5)に代
えてアンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−
5)を使用した以外は、実施例4と同様にして、フィル
ム状の印刷原版−5を得た。
1)に代えて、光重合性組成物(a−4)を使用し、ア
ンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−5)に代
えてアンモニウム基を有するモノマーの水溶液(b−
5)を使用した以外は、実施例4と同様にして、フィル
ム状の印刷原版−5を得た。
【0094】このようにして得た印刷原版−5を、空気
中で乾燥器を用いて温度200℃で5分間加熱し、加熱
後の表面の水接触角を測定した結果、加熱前は32.8
度であったのに対し、加熱後は65.5度に増加してい
た。さらに、成形物上に現像インク(富士写真フィルム
社製の「フジPS現像インキ PI−2」)をのせてイ
ンクの受容性を試したところ、加熱前の表面親水性成形
物はインクを受容しなかったのに対して、加熱後の成形
物表面はインクの受容が良好であった。
中で乾燥器を用いて温度200℃で5分間加熱し、加熱
後の表面の水接触角を測定した結果、加熱前は32.8
度であったのに対し、加熱後は65.5度に増加してい
た。さらに、成形物上に現像インク(富士写真フィルム
社製の「フジPS現像インキ PI−2」)をのせてイ
ンクの受容性を試したところ、加熱前の表面親水性成形
物はインクを受容しなかったのに対して、加熱後の成形
物表面はインクの受容が良好であった。
【0095】[実施例6]実施例1と同様にして得た印
刷原版−1からガラス板を剥がして、フィルム状の印刷
原版−6を得た。
刷原版−1からガラス板を剥がして、フィルム状の印刷
原版−6を得た。
【0096】このようにして得た印刷原版−6を普通紙
に貼り付け、ワードプロセッサ(サンヨー社製、型式S
WP−M57)を用いてサーマルヘッドで印字し、その
表面に現像インク(富士写真フィルム社製の「フジPS
現像インキ PI−2」)をのせてインクの受容性を験
したところ、印字した部分はインクを受容し、印字して
いない部分はインクを受容しない結果となり、サーマル
ヘッドにより画像が形成された。
に貼り付け、ワードプロセッサ(サンヨー社製、型式S
WP−M57)を用いてサーマルヘッドで印字し、その
表面に現像インク(富士写真フィルム社製の「フジPS
現像インキ PI−2」)をのせてインクの受容性を験
したところ、印字した部分はインクを受容し、印字して
いない部分はインクを受容しない結果となり、サーマル
ヘッドにより画像が形成された。
【0097】[実施例7]実施例1で調製した光重合性
組成物(a−1)8部及び酸化亜鉛(平均サイズ0.0
2μm,和光純薬製)2部を混合して光重合性組成物
(a−7)を得た。
組成物(a−1)8部及び酸化亜鉛(平均サイズ0.0
2μm,和光純薬製)2部を混合して光重合性組成物
(a−7)を得た。
【0098】実施例6において、光重合性組成物(a−
1)に代えて光重合性組成物(a−7)を用いた以外
は、実施例6と同様にして、フィルム状の印刷原版−7
を得た。
1)に代えて光重合性組成物(a−7)を用いた以外
は、実施例6と同様にして、フィルム状の印刷原版−7
を得た。
【0099】このようにして得た印刷原版−7を普通紙
に貼り付け、レーザープリンター(PC−PR200
0;NEC社製)を用いて画像を書き込んだ。非画像部
の水接触角は33.0度であったのに対し、画像部の水
接触角は99.6度であった。また、現像インキ(富士
写真フィルム社製の「フジPS現像インキ PI−
2」)にて処理したところ、非画像部が汚れることなく
画像部にインキが付き、画像を印刷紙に転写することが
できた。
に貼り付け、レーザープリンター(PC−PR200
0;NEC社製)を用いて画像を書き込んだ。非画像部
の水接触角は33.0度であったのに対し、画像部の水
接触角は99.6度であった。また、現像インキ(富士
写真フィルム社製の「フジPS現像インキ PI−
2」)にて処理したところ、非画像部が汚れることなく
画像部にインキが付き、画像を印刷紙に転写することが
できた。
【0100】[実施例8]実施例7で作製したフィルム
状の印刷原版−7を普通紙に貼り付け、顔料タイプイン
クを使用したインクジェットプリンター(MJ−810
C;EPSON社製)にて画像を書き込んだ。非画像部
の水接触角は32.8度であったのに対し、画像部の水
接触角は104.0度であった。また、現像インキ(富
士写真フィルム社製の「フジPS現像インキ PI−
2」)にて処理したところ、非画像部が汚れることなく
画像部にインキが付き、画像を印刷紙に転写することが
できた。
状の印刷原版−7を普通紙に貼り付け、顔料タイプイン
クを使用したインクジェットプリンター(MJ−810
C;EPSON社製)にて画像を書き込んだ。非画像部
の水接触角は32.8度であったのに対し、画像部の水
接触角は104.0度であった。また、現像インキ(富
士写真フィルム社製の「フジPS現像インキ PI−
2」)にて処理したところ、非画像部が汚れることなく
画像部にインキが付き、画像を印刷紙に転写することが
できた。
【0101】[実施例9]実施例7で作製したフィルム
状の印刷原版−7を普通紙に貼り付け、感熱転写型のプ
リンター(MD−2010J;ALPS社製)にて画像
を書き込んだ。非画像部の水接触角は32.6度であっ
たのに対し、画像部の水接触角は96.6度であった。
また、現像インキ(富士写真フィルム社製の「フジPS
現像インキPI−2」)にて処理したところ、非画像部
が汚れることなく画像部にインキが付き、画像を印刷紙
に転写することができた。
状の印刷原版−7を普通紙に貼り付け、感熱転写型のプ
リンター(MD−2010J;ALPS社製)にて画像
を書き込んだ。非画像部の水接触角は32.6度であっ
たのに対し、画像部の水接触角は96.6度であった。
また、現像インキ(富士写真フィルム社製の「フジPS
現像インキPI−2」)にて処理したところ、非画像部
が汚れることなく画像部にインキが付き、画像を印刷紙
に転写することができた。
【0102】[実施例10]実施例7で作製したフィル
ム状の印刷原版−7を普通紙に貼り付け、熱溶融型イン
クのインクジェットプリンター(JOLT;日立工機社
製)にて画像を書き込んだ。非画像部の水接触角は3
2.0度であったのに対し、画像部の水接触角は98.
6度であった。また、現像インキ(富士写真フィルム社
製の「フジPS現像インキ PI−2」)にて処理した
ところ、非画像部が汚れることなく画像部にインキが付
き、画像を印刷紙に転写することができた。
ム状の印刷原版−7を普通紙に貼り付け、熱溶融型イン
クのインクジェットプリンター(JOLT;日立工機社
製)にて画像を書き込んだ。非画像部の水接触角は3
2.0度であったのに対し、画像部の水接触角は98.
6度であった。また、現像インキ(富士写真フィルム社
製の「フジPS現像インキ PI−2」)にて処理した
ところ、非画像部が汚れることなく画像部にインキが付
き、画像を印刷紙に転写することができた。
【0103】[実施例11]実施例5で作製した印刷原
版−5に、出力1WのIRレーザー(808nm;AlG
aAs/GaAs半導体;島津製作所製)を装備したレ
ーザー露光機(ライン電子社製)を用い、60℃に加熱
しながらIRレーザーにて画像を書き込んだ。その後、
現像インキ(富士写真フィルム社製の「フジPS現像イ
ンキ PI−2」)にてインクの受容性を試したとこ
ろ、画像部はインクを受容したが、非画像部はインクを
受容しなかった。
版−5に、出力1WのIRレーザー(808nm;AlG
aAs/GaAs半導体;島津製作所製)を装備したレ
ーザー露光機(ライン電子社製)を用い、60℃に加熱
しながらIRレーザーにて画像を書き込んだ。その後、
現像インキ(富士写真フィルム社製の「フジPS現像イ
ンキ PI−2」)にてインクの受容性を試したとこ
ろ、画像部はインクを受容したが、非画像部はインクを
受容しなかった。
【0104】
【発明の効果】本発明の表面親水性成型物は、印刷版の
非画像部を形成するに十分な親水性表面を持ち、サーマ
ルヘッドプリンター、IRレーザー書き込み、レーザー
プリンター、インクジェットプリンター、感熱転写プリ
ンターなど高速且つ低エネルギーでの画像書き込みが可
能な印刷原版として有用である。本発明の表面親水性成
型物から成る印刷版に書き込まれた画像部は、十分なイ
ンキ受容性を示し、非画像部はインキ汚れを起こすこと
がないので、良好な印刷物を得ることができる。この印
刷原版は、従来の繁雑な工程を省略できるのみならず、
コンピューターで編集された情報からネガフィルム等を
必要とせず直接に製造できるため、簡便且つ安価であ
り、工業的な見地から見ても優れた印刷原版である。
非画像部を形成するに十分な親水性表面を持ち、サーマ
ルヘッドプリンター、IRレーザー書き込み、レーザー
プリンター、インクジェットプリンター、感熱転写プリ
ンターなど高速且つ低エネルギーでの画像書き込みが可
能な印刷原版として有用である。本発明の表面親水性成
型物から成る印刷版に書き込まれた画像部は、十分なイ
ンキ受容性を示し、非画像部はインキ汚れを起こすこと
がないので、良好な印刷物を得ることができる。この印
刷原版は、従来の繁雑な工程を省略できるのみならず、
コンピューターで編集された情報からネガフィルム等を
必要とせず直接に製造できるため、簡便且つ安価であ
り、工業的な見地から見ても優れた印刷原版である。
【0105】また、本発明の表面親水性成型物は、表面
に十分な親水性層を有するので、防曇性が求められる成
型物に有用である。さらに、本発明の表面親水性成型物
は、湿度の高い状況下では、熱書き込みにより疎水化し
た部分のみに曇りが生じて画像が形成され、過湿下にお
ける表示が行えるので、これを利用して結露センサー及
び過湿警告表示器を得ることができる。さらにまた、本
発明の表面親水性成型物は、熱による親水/疎水の転換
を利用して、比較的低温度範囲での温度センサーを得る
ことができる。
に十分な親水性層を有するので、防曇性が求められる成
型物に有用である。さらに、本発明の表面親水性成型物
は、湿度の高い状況下では、熱書き込みにより疎水化し
た部分のみに曇りが生じて画像が形成され、過湿下にお
ける表示が行えるので、これを利用して結露センサー及
び過湿警告表示器を得ることができる。さらにまた、本
発明の表面親水性成型物は、熱による親水/疎水の転換
を利用して、比較的低温度範囲での温度センサーを得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 4/02 C09D 4/02 (72)発明者 清水 真司 群馬県館林市大街道1−9−14 (72)発明者 児島 靖彦 埼玉県鴻巣市箕田339−1
Claims (20)
- 【請求項1】 支持層上又は支持体の表面に形成された
疎水性の塗膜上に、親水性層が形成された表面親水性成
形物であって、当該親水性層がその表面を空気中で15
0℃にて5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水接触
角と比較して7度以上増加する材料から成ることを特徴
とする表面親水性成型物。 - 【請求項2】 支持層上又は支持体の表面に形成された
疎水性の塗膜上に、親水性層が形成された表面親水性成
形物であって、当該親水性層がその表面を空気中で20
0℃にて5分間加熱した後の水接触角が加熱前の水接触
角と比較して7度以上増加する材料から成ることを特徴
とする表面親水性成形物。 - 【請求項3】 親水性層が、加熱前の水接触角が10〜
45度の範囲にあり、加熱後の水接触角が50〜90度
の範囲にある材料から成る請求項1又は2記載の表面親
水性成形物。 - 【請求項4】 親水性層が、オニウム基を有する請求項
1、2又は3記載の表面親水性成形物。 - 【請求項5】 オニウム基が、置換基を有していても良
いアンモニウム基である請求項4記載の表面親水性成形
物。 - 【請求項6】 オニウム基を有する親水性層が、置換基
を有していても良いアンモニウム基を有する(メタ)ア
クリル系モノマーを含有する重合性組成物から成る請求
項4記載の表面親水性成形物。 - 【請求項7】 置換基を有していても良いアンモニウム
基を有する(メタ)アクリルモノマーが(メタ)アクリ
ロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニウム及び/
又はその塩である請求項6記載の表面親水性成形物。 - 【請求項8】 疎水性の塗膜が架橋ポリマーから成る塗
膜である請求項1〜7のいずれか1項に記載の表面親水
性成形物。 - 【請求項9】 (1)光重合性モノマー及び/又はオリ
ゴマー、及び(2)光重合開始剤を含有する光重合性組
成物(a)から成る塗膜に、光重合開始剤の存在下では
照射光により重合可能であるが、光重合開始剤の不存在
下では照射光によって重合しない性質を有するオニウム
基を有するモノマー及び/又はオリゴマー(b)を接触
させた状態で、これらに光照射することを特徴とする請
求項1記載された表面親水性成形物の製造方法。 - 【請求項10】 光重合性組成物(a)から成る塗膜
を、オニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマー
(b)を水、水溶性溶剤、界面活性剤もしくはそれらの
混合物に溶解させた溶液と接触させた状態で、これらに
光照射することを特徴とする請求項9記載の表面親水性
成形物の製造方法。 - 【請求項11】 光重合性組成物(a)から成る塗膜
を、予備的に光照射により予備硬化した後、モノマー及
び/又はオリゴマー(b)を接触させる請求項9又は1
0記載の表面親水性成形物の製造方法。 - 【請求項12】 オニウム基を有するモノマー及び/又
はオリゴマー(b)が置換基を有していてもよいアンモ
ニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマーである
請求項9、10又11記載の表面親水性成形物の製造方
法。 - 【請求項13】 オニウム基が置換基を有していてもよ
いアンモニウム基を有するモノマー及び/又はオリゴマ
ー(b)が、(メタ)アクリル系モノマーである請求項
9、10又11記載の表面親水性成形物の製造方法。 - 【請求項14】 置換基を有していてもよいアンモニウ
ム基を有するモノマー及び/又はオリゴマーが、(メ
タ)アクリロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニ
ウム及び/又はその塩である請求項12記載の表面親水
性成形物の製造方法。 - 【請求項15】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
表面親水性成形物から成ることを特徴とする印刷原版。 - 【請求項16】 疎水性の塗膜中に、有機又は/及び無
機の微小粒子を含有する請求項15記載の印刷原版。 - 【請求項17】 疎水性の塗膜中に、赤外線領域に吸収
性を有する染料、顔料及び/又はカーボンブラックを含
有する請求項15記載の印刷原版。 - 【請求項18】 請求項15、16又は17に記載され
た印刷原版を、加熱することにより画像形成することを
特徴とする画像形成方法。 - 【請求項19】 請求項15、16又は17に記載され
た印刷原版に、熱線を照射することにより画像形成する
ことを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項20】 請求項15、16又は17に記載され
た印刷原版を用い、レーザープリンター、感熱転写型プ
リンター又はインクジェット型プリンターを用いて疎水
性の画像を形成することにより、印刷刷版とすることを
特徴とする印刷刷版用画像形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10588997A JPH10296895A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 表面親水性成形物、その製造方法、印刷原版及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10588997A JPH10296895A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 表面親水性成形物、その製造方法、印刷原版及び画像形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10296895A true JPH10296895A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14419496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10588997A Pending JPH10296895A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 表面親水性成形物、その製造方法、印刷原版及び画像形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10296895A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1216831A1 (en) | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Lithographic printing plate precursor |
| EP1281515A2 (en) | 2001-08-03 | 2003-02-05 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Planographic printing plate precursor |
| EP1338431A3 (en) * | 2002-02-08 | 2003-10-01 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Visible image receiving material having surface hydrophilicity |
| JP2005200617A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-07-28 | Central Glass Co Ltd | 防曇性物品の製法 |
| EP1580595A2 (en) | 2004-03-26 | 2005-09-28 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Pattern forming method, graft pattern material, conductive pattern forming method and conductive pattern material |
| WO2007123022A1 (ja) | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Fujifilm Corporation | 金属パターン形成方法、金属パターン、及びプリント配線板 |
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