JPH10297425A - シートスライド装置の衝撃吸収構造 - Google Patents

シートスライド装置の衝撃吸収構造

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JPH10297425A
JPH10297425A JP11861697A JP11861697A JPH10297425A JP H10297425 A JPH10297425 A JP H10297425A JP 11861697 A JP11861697 A JP 11861697A JP 11861697 A JP11861697 A JP 11861697A JP H10297425 A JPH10297425 A JP H10297425A
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JP
Japan
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cylindrical body
latch
drive shaft
tapered
upper rail
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JP11861697A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Ogasawara
絋充 小笠原
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイポイントの高さの上昇を招くことなく、
衝撃エネルギーの水平入力成分を吸収可能とする。 【構成】 ベースブラケット30の支持片32が、駆動シャ
フト28を軸支可能かつ塑性変形可能な筒状体34を一体的
に有して形成されるとともに、筒状体の口径より大径の
基部径を持つテーパ付きダイ36が、筒状体の対向端縁34
a にテーパ面36aを当接させて、支持片32、33 間のラッ
チ16に隣接する位置で、駆動シャフトの回りに一体的に
固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衝突の際の衝撃
エネルギーを吸収して、この衝撃からの着座者の保護を
はかるシートスライド装置の衝撃吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、前方への衝突(前突)や後方
からの衝突(後突)等に起因する衝撃エネルギーを衝撃
吸収素子によって吸収し、着座者に加わる衝撃の低減に
よって当該衝撃エネルギーから着座者を保護する、いわ
ゆる衝撃吸収シートが、自動車等の車両用シートとして
広く提供されている。
【0003】そして、このような衝撃吸収シートにおけ
る衝撃吸収素子として、たとえば、塑性変形可能な管材
と、この管材に挿通された支持杆に固定の係止体との組
み合わせを備えた、実開昭55−005923号公報等に開示の
構成が知られている。
【0004】この公知の衝撃吸収素子を備えたシートに
おいては、シートフレームの下面に固定された摺動案内
レールが、シートスライド装置のアッパーレールの上面
に摺動可能に載置され、アッパーレールに一端の連結、
固定された支持杆が、シートフレーム内に挿入されてい
る。そして、テーパ面を一端に持つ係止体が支持杆に固
定されるとともに、シートフレームに固定された、係止
体の基部径より小径の管材が、支持体のテーパ面サイド
で支持杆の回りに配設されている。
【0005】このような構成によれば、衝突の際の衝撃
の入力に伴う、シートスライド装置のアッパーレールに
対する摺動案内レールの摺動のもとで、係止体が管材を
拡径方向に塑性変形させながら進行するため、この塑性
変形時の抵抗力により、衝突の際の衝撃エネルギーの水
平入力成分は吸収され、これによって、この衝撃エネル
ギーからの着座者の保護がはかられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衝撃エネル
ギーの水平入力成分を吸収可能とする公知の衝撃吸収素
子は、上記実開昭55−005923号公報に開示するように、
通常、シートスライド装置の外部、特にシートスライド
装置とシートとの間に配設されることが多い。
【0007】しかしながら、このような、シートスライ
ド装置とシートとの間への衝撃吸収素子の配設において
は、その配設スペースに高さ方向での制限を受けやす
い。そして、シートスライド装置とシートとの間に、衝
撃吸収素子のための配設スペースを確保することによっ
て、シート自体の高さが自ずと上昇するため、シートの
薄型化、アイポイントの低位置化等の、近年のシートに
対する要求に十分に対応できなくなる虞れがある。
【0008】また、シートスライド装置の外部側方に衝
撃吸収素子を配設する構成も知られている。しかしなが
ら、このような構成においては、シートスライド装置の
大型化を招くため、構成の煩雑化が避けられない。
【0009】この発明は、アイポイントの高さの上昇を
招くことなく、衝撃エネルギーの水平入力成分を吸収可
能としたシートスライド装置の衝撃吸収構造の提供を目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の実施の一形態によれば、ベースブラケッ
トの前後一対の支持片のうちの少なくともいずれかが、
駆動シャフトを軸支可能かつ塑性変形可能な筒状体を一
体的に有して形成されるとともに、一端にテーパ面を有
し、筒状体の口径より大径の基部径を持つ略円筒型のテ
ーパ付きダイが、筒状体の対向端縁にテーパ面を当接さ
せて、支持片間のラッチに隣接する位置で駆動シャフト
の回りに一体的に固定されている。
【0011】そして、ラッチ式ロック機構のロック時
に、衝突の際の衝撃に起因する荷重がシートからアッパ
ーレールに入力したとき、アッパーレールに固定された
ベースブラケットを、ラッチ式ロック機構によりロアレ
ールに係合、保持された駆動シャフトに対して対応方向
にスライドさせ、筒状体の塑性変形を伴った筒状体内で
のテーパ付きダイの進行によって生じる抵抗力をアッパ
ーレールに付与して、衝突の際の衝撃エネルギーを吸収
可能としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】図1(A)、(B) および図2に示すように、こ
の発明に係るシートスライド装置の衝撃吸収構造10にお
いては、シートスライド装置12が、ロアレールサイドの
一連のロック孔14と、アッパーレールサイドのラッチ16
との組み合わせを有するラッチ式ロック機構18を備えて
構成されている。
【0014】シートスライド装置12は、たとえば、シー
トの固定されるアッパーレール20を、床面等に固定され
るロアレール22に、スチールボール24、ローラ26等の転
動子を介してスライド自在に組み込んで形成されてい
る。そして、たとえば、ロアレール22の側面に穿孔され
た一連のロック孔14と、このロック孔に挿入、係合可能
なアッパーレールサイドのラッチ16との組み合わせを有
するラッチ式ロック機構18によって、ロアレールに対す
るアッパーレール20のスライドが規制可能となってい
る。
【0015】なお、この種のシートスライド装置のラッ
チ式ロック機構18の基本構造は、実公平07−054028号公
報等に開示のように公知であり、このラッチ式ロック機
構の構造自体は、この発明の趣旨でないため、ここでの
詳細な説明は省略する。
【0016】この種のラッチ式ロック機構18において
は、ラッチ16の固定された駆動シャフト28が、ベースブ
ラケット30の前後一対の支持片32、33 を介して軸支さ
れ、アッパーレール20へのベースブラケットの固定によ
って、駆動シャフト、つまりラッチが、アッパーレール
サイドに設けられている。
【0017】なお、ベースブラケットの支持片32、33
は、シートの前後方向に離間して設けられ、この支持片
間に、ラッチ16は配置されている。
【0018】そして、図1(A) 、図2を見るとわかるよ
うに、この発明の実施の一形態においては、ベースブラ
ケットの支持片32、33 のうち、たとえば、前方サイド
(図中左方)に位置する支持片32が、対応部分のカーリ
ング加工による筒状体34を一体的に有して形成されると
ともに、一端にテーパ面36a を有し、筒状体の口径より
大径の基部径を持つ円筒型のテーパ付きダイ36が、ラッ
チ16に隣接する位置で、筒状体の対向端縁34a にテーパ
面を当接させて、駆動シャフト28の回りに一体的に固定
されている。
【0019】つまり、この発明の実施の一形態において
は、円筒体(支持片)32とテーパ付きダイ36との組み合
わせを衝撃吸収素子として構成し、この衝撃吸収素子
を、ラッチ式ロック機構18に組み込んでいる。
【0020】なお、この実施の一形態においては、ベー
スブラケット30の後方サイドの支持片33も、対応部分の
カーリング加工によって、前方サイドと同様の円筒体を
一体的に有する構成として具体化されている。しかし、
後方サイドの支持片33は、駆動シャフト28を回動自在に
保持すれば足りるため、円筒体に限定されず、たとえ
ば、略U 形状としてもよい。
【0021】たとえば、図1(A) および図1(B) の実線
で示す、ロック孔14へのラッチ16の挿入、係合状態、つ
まりはラッチ式ロック機構18のロック状態において、自
動車の後方からの衝突(後突)が発生すると、この衝撃
に伴う慣性力により、シートはアッパーレール20と共に
シート後方に移動しようとする(図1(A) の矢印参
照)。このとき、アッパーレールサイドの駆動シャフト
28は、ラッチ式ロック機構18のロックのもとで、ロアレ
ール22に対して保持されているため、アッパーレール20
は、駆動シャフトを伴うことなく、ベースブラケット30
と一体的に、ロアレールに対して後方にスライドする。
【0022】ここで、テーパ付きダイのテーパ面36a に
隣接する筒状体34は、駆動シャフト28を軸支するもので
あるため、その口径はテーパ付きダイ36の基部径より当
然小径となっている。そのため、駆動シャフト28に対し
てアッパーレール20、つまりはベースブラケット30が後
方に移動すると、図3に示すように、駆動シャフトに一
体的に固定されたテーパ付きダイ36が、ベースブラケッ
トの筒状体34の拡径方向への塑性変形を伴いながら、当
該筒状体内を進行する。
【0023】このとき、テーパ付きダイ36による筒状体
34の塑性変形により、テーパ付きダイの進行に対する抵
抗力が生じ、この抵抗力がアッパーレール20に付与され
るため、この抵抗力に起因する、ロアレール22に対する
アッパーレールのスライド規制により、後突の際の衝撃
エネルギーの水平入力成分は徐徐に吸収される。
【0024】そして、駆動シャフト28に対してベースブ
ラケット30、つまりはアッパーレール20が更に後方に移
動し、ベースブラケットの筒状体34がラッチ16に係合す
ることによって、ロアレール22に対するアッパーレール
のスライドは阻止され、これにより、この筒状体とテー
パ付きダイ36との組み合わせによりなる衝撃吸収素子で
の、後突の際の衝撃エネルギーの吸収動作は完了する。
【0025】上記のように、この発明のシートスライド
装置の衝撃吸収構造10においては、塑性変形可能な筒状
体34とテーパ付きダイ36との組み合わせとしてなる衝撃
吸収素子を、ラッチ式ロック機構18を介してシートスラ
イド装置12に設けている。そのため、後突の際に生じる
衝撃のエネルギーの水平入力成分が確実に吸収でき、着
座者への過大な衝撃エネルギーの入力の抑制により、着
座者へのダメージの低減がはかられる。
【0026】また、このような筒状体34とテーパ付きダ
イ36との組み合わせにおいては、筒状体、テーパ付きダ
イ間の移動範囲の全域にわたって、衝撃エネルギーの吸
収が得られるため、衝撃エネルギーの吸収能力が高ま
り、着座者の保護効果が確実に向上する。
【0027】そして、この発明の衝撃吸収構造10におい
ては、筒状体34とテーパ付きダイ36との組み合わせとし
てなる衝撃吸収素子が、ラッチ式ロック機構18に組み込
まれた形態としてシートスライド装置12に設けられるた
め、シートスライド装置とシートとの間に所定の配設ス
ペースを設けることなく、衝撃エネルギーの吸収可能な
シートスライド装置が構成できる。従って、シートの高
さ、つまりは着座者のアイポイントの高さの増加を伴う
ことがなく、シートの薄型化、アイポイントの低位置化
の要求に対応可能なシートスライド装置12が容易に提供
できる。
【0028】また、ラッチ式ロック機構18に筒状体34お
よびテーパ付きダイ36を組み込めば足りるため、構成の
複雑化およびシートスライド装置12の大型化を招くこと
もない。
【0029】ところで、図1(A) を見るとわかるよう
に、テーパ付きダイ36は、そのテーパ面36a を筒状体34
の対向端縁34a に当接させているだけにすぎないため、
筒状体、つまりはベースブラケット30に対する駆動シャ
フト28の回動は従来と変わることなく得られる。つま
り、駆動シャフト28とラッチ16との一体的な回動に伴
う、ロアレールのロック孔14に対するラッチの係合、係
合解除が容易に得られるため、ラッチ式ロック機構18の
本来の機能を損なうことなく、この発明の衝撃吸収構造
10は構成できる(図1(B) の実線および二点鎖線参
照)。
【0030】なお、図1(A) および図2の参照符号38
は、ラッチ16をロック孔14とのロック(係合)方向に偏
倚するためのロックばねを示す。このロックばね38は、
たとえば、駆動シャフト28に巻装可能なねじりばねとし
て形成され、対応方向への偏倚力を駆動シャフトに付与
可能に、各端末が駆動シャフトとベースブラケット30と
にそれぞれ係止されている。
【0031】ここで、この発明の衝撃吸収構造10は、シ
ートスライド装置のラッチ式ロック機構18に組み込む構
成であるため、シートサイドとは無関係に構成できる。
つまり、この衝撃吸収構造10を、特開平07−132767号公
報等に開示された従来から公知のフューズ機構と組み合
わせることが可能となり、この衝撃吸収構造のもとで水
平入力成分を吸収し、更に、シートバックの後傾のもと
で着座者の胸部ないし腰部に作用する衝撃エネルギーを
吸収可能とすれば、着座者の保護が一層確実に行われ
る。
【0032】また、この発明の実施の形態においては、
ベースブラケット30の一対の支持片32、33 のうちの前方
サイド(図中左方)の支持片32のみに筒状体を設け、こ
れに対応するサイドにテーパ付きダイ36を配置、固定し
ているが、これとは逆に、後方サイドの支持片33に筒状
体を設け、これに対応させて、ラッチ16の後方サイド
(図中右方)に、テーパ付きダイを、筒状体サイドにテ
ーパ面36a を配置して固定してもよい。
【0033】このような構成においては、前方への衝突
(前突)の際の衝撃エネルギーを吸収可能な衝撃吸収構
造10が得られる。
【0034】また、いずれか一方に限定されず、たとえ
ば、図4に示すように、前方サイド、後方サイドの双方
の支持片32、33 に筒状体34をカーリング加工等によって
一体的に設け、それぞれに対応する向きで、テーパ付き
ダイ36をラッチ16の前方サイド、後方サイドに配置、固
定してもよい。
【0035】このような構成によれば、後突、前突のい
ずれにも対応可能な衝撃吸収構造10が、シートスライド
装置12の大型化および構成の複雑化を招くことなく容易
に確保できる。
【0036】なお、この場合においては、後突の際の衝
撃エネルギー、前突の際の衝撃エネルギーが、それぞれ
前方サイド、後方サイドのそれぞれの衝撃吸収素子によ
って個別に吸収されるため、筒状体34とテーパ付きダイ
36との間に生じる抵抗力を、テーパ付きダイのテーパ角
度や基部径の変更等によって、前後個別に調整すること
も可能である。
【0037】更に、この発明の実施の一形態において
は、ベースブラケット30の支持片32等の部分的なカーリ
ング加工によりなる形態を、筒状体34として具体化して
いるが、筒状体はテーパ付きダイ36による塑性変形の可
能な形態であれば足りるため、これに限定されない。た
とえば、図5に示すように、テーパ付きダイ36の基部径
より小径の口径を持つパイプ体40を、筒状体として支持
片32に一体的に固定する構成としてもよい。
【0038】また、上記の実施の一形態においては、テ
ーパ付きダイを駆動シャフトに一体的に固定した構成を
例示しているが、これに限定されず、たとえば、図6に
示すように、テーパ付きダイ136 を駆動シャフト28に対
して回動自在に設ける構成としてもよい。
【0039】図6に示すように、この発明の実施の別形
態のシートスライド装置の衝撃吸収構造110 において
は、たとえば、一端にテーパ面136aを有するテーパ付き
ダイ136 が、ラッチ16の対応サイドで、駆動シャフト28
の回りに回動自在に配設されている。そして、図6に加
えて図7を見るとわかるように、ベースブラケット130
の前方サイドの支持片132 が略コ字形状に折曲成形さ
れ、この内部で、塑性変形可能な筒状体42が一対のエン
ドプレート44間に配設、保持されている。
【0040】ここで、図6を見るとわかるように、この
筒状体42は、テーパ付きダイ136 を被装可能な大口径部
42a と、テーパ付きダイの基部径より小径の小口径部42
b とを連続して持つ段付きパイプ体から形成され、この
大口径部に、テーパ付きダイが小口径端サイドにテーパ
面136aを配置して予め挿入されている。
【0041】そして、ラッチ16とテーパ付きダイ136 と
の間で駆動シャフト28の回りに、管状スペーサ46が駆動
シャフトに対して回動自在に配設されている。
【0042】たとえば、図6に示す、ラッチ式ロック機
構18のロック状態において、たとえば、自動車の後方か
らの衝突(後突)が発生すると、この衝撃に伴う慣性力
により、シート、つまりアッパーレール20は、ベースブ
ラケット130 を伴って、ロアレール22および駆動シャフ
ト28に対して後方にスライドする(矢印参照)。
【0043】ここで、この発明の実施の別形態において
は、テーパ付きダイ136 が、管状スペーサ46を介してラ
ッチ16に支持されているため、駆動シャフト28に対して
アッパーレール20、つまりはベースブラケット30が後方
に移動すると、テーパ付きダイは、段付きパイプ体(筒
状体)の小口径部42b の内部を、拡径方向に塑性変形し
ながら進行する。
【0044】この構成においても、テーパ付きダイ136
による段付きパイプ体42の塑性変形により、テーパ付き
ダイの進行に対する抵抗力が生じ、この抵抗力がアッパ
ーレール20に付与されるため、この抵抗力に起因する、
ロアレール22に対するアッパーレールのスライド規制に
より、後突の際の衝撃エネルギーの水平入力成分は徐徐
に吸収される。
【0045】つまり、この衝撃吸収構造110 において
も、後突の際の衝撃エネルギーが適切に吸収できるた
め、着座者の保護効果の向上によって着座者のダメージ
の低減をはかるという、前記実施の一形態と同様の効果
が、この構成からも得られる。
【0046】そして、この衝撃吸収構造110 において
も、段付きパイプ体42とテーパ付きダイ136 との組み合
わせとしてなる衝撃吸収素子が、ラッチ式ロック機構18
に組み込めるため、シートスライド装置12の大型化、お
よび、アイポイントの上昇等が確実に防止できる。
【0047】ここで、この実施の別形態においては、テ
ーパ付きダイ136 が駆動シャフト28に対して回動可能に
設けられている。つまり、ラッチ式ロック機構18のロッ
ク、ロック解除時におけるラッチ16の回動が、テーパ付
きダイ136 の回動を伴うことなく得られるため、ラッチ
の回動時にテーパ付きダイのテーパ面136aが段付きパイ
プ体42との擦れによって摩耗することもない。
【0048】従って、テーパ付きダイのテーパ面136aの
損傷等が確実に防止でき、段付きパイプ体42に対するテ
ーパ付きダイ136 の進行の確実性、つまりは衝撃吸収素
子の作動の確実性が一層向上する。
【0049】なお、ベースブラケットの後方サイドの支
持片133 は、駆動シャフト28を回動自在に保持すれば足
りるため、前記実施例と同様の、カーリングによる筒状
体とすればよいことはいうまでもない。また、この段付
きパイプ体42とテーパ付きダイ136 との組み合わせから
なる衝撃吸収素子を、ラッチ16の前方サイド、後方サイ
ドの双方に設ければ、前記実施の一形態と同様に、後
突、前突の双方に対応可能な衝撃吸収構造が得られる。
【0050】この発明の実施の形態においては、自動車
に装着されるシートスライド装置12を例示しているが、
自動車に適するとはいえ、これに限定されず、たとえ
ば、電車等の他の車両のシートに装着されるシートスラ
イド装置に、この発明を応用してもよい。
【0051】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0052】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートス
ライド装置の衝撃吸収構造によれば、塑性変形可能な筒
状体とテーパ付きダイとの組み合わせとしてなる衝撃吸
収素子を、ラッチ式ロック機構を介してシートスライド
装置に設けている。そのため、自動車の衝突の際に生じ
る衝撃のエネルギーの水平入力成分が確実に吸収でき、
着座者への過大な衝撃エネルギーの入力の抑制により、
着座者へのダメージの低減がはかられる。
【0053】また、このような筒状体とテーパ付きダイ
との組み合わせにおいては、筒状体、テーパ付きダイ間
の移動範囲の全域にわたって、衝撃エネルギーの吸収が
得られるため、衝撃エネルギーの吸収能力が高まり、着
座者の保護効果が確実に向上する。
【0054】そして、この発明の衝撃吸収構造において
は、筒状体とテーパ付きダイとの組み合わせとしてなる
衝撃吸収素子が、ラッチ式ロック機構に組み込まれた形
態としてシートスライド装置に設けられるため、シート
スライド装置とシートとの間に所定の配設スペースを設
けることなく、衝撃エネルギーの吸収可能なシートスラ
イド装置が構成できる。従って、シートの高さ、つまり
は着座者のアイポイントの高さの上昇を伴うことがな
く、シートの薄型化、アイポイントの低位置化の要求に
対応可能なシートスライド装置が容易に提供できる。
【0055】また、ラッチ式ロック機構に筒状体および
テーパ付きダイを組み込めば足りるため、構成の複雑化
およびシートスライド装置の大型化を招くこともない。
【0056】更に、テーパ付きダイを駆動シャフトに対
して回動自在に設ければ、ラッチ式ロック機構のロッ
ク、ロック解除時におけるラッチの回動が、テーパ付き
ダイの回動を伴うことなく得られるため、ラッチの回動
時にテーパ付きダイのテーパ面が筒状体との擦れによっ
て摩耗することもない。従って、テーパ付きダイのテー
パ面の損傷等が確実に防止でき、これによって、衝撃吸
収素子の作動の確実性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明の実施の一形態に
係るシートスライド装置の衝撃吸収構造の一部破断の正
面図、および、正面図の線A −A に沿った断面図であ
る。
【図2】図1に示すシートスライド装置の衝撃吸収構造
の概略斜視図である。
【図3】衝撃吸収動作時における、図1に示すシートス
ライド装置の衝撃吸収構造の一部破断の正面図である。
【図4】実施の一形態の変形例における、図1に示すシ
ートスライド装置の衝撃吸収構造の初期状態での、一部
破断の正面図である。
【図5】実施の一形態の別の変形例における、図1に示
すシートスライド装置の衝撃吸収構造の斜視図である。
【図6】初期状態における、この発明の実施の別形態に
係るシートスライド装置の衝撃吸収構造の一部破断の正
面図である。
【図7】図6に示すシートスライド装置の衝撃吸収構造
の概略斜視図である。
【符号の説明】
10、110 シートスライド装置の衝撃吸収構造 12 シートスライド装置 14 ロック孔 16 ラッチ 18 ラッチ式ロック機構 20 アッパーレール 22 ロアレール 28 駆動シャフト 30、130 ベースブラケット 32、132 支持片 34 筒状体 36、136 テーパ付きダイ 36a、136a テーパ面 40 パイプ体(筒状体) 42 段付きパイプ体(筒状体) 42a 大口径部 42b 小口径部 46 管状スペーサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアレールサイドに設けられた一連のロ
    ック孔と;前後一対の支持片を有するベースブラケット
    を介してアッパーレールサイドに軸支された駆動シャフ
    トに、当該支持片間で固定されたラッチと;の組み合わ
    せを有するラッチ式ロック機構によって、床面サイドの
    ロアレールに対するシートサイドのアッパーレールのス
    ライド規制を行うシートスライド装置において、 上記ベースブラケットの前後一対の支持片のうちの少な
    くともいずれかが、上記駆動シャフトを軸支可能かつ塑
    性変形可能な筒状体を一体的に有して形成されるととも
    に、一端にテーパ面を有し、前記筒状体の口径より大径
    の基部径を持つ略円筒型のテーパ付きダイが、前記筒状
    体の対向端縁に当該テーパ面を当接させて、前記支持片
    間の上記ラッチに隣接する位置で駆動シャフトの回りに
    一体的に固定され、 上記ラッチ式ロック機構のロック時に、衝突の際の衝撃
    に起因する荷重がシートからアッパーレールに入力した
    とき、アッパーレールに固定されたベースブラケット
    を、ラッチ式ロック機構によりロアレールに係合、保持
    された駆動シャフトに対して対応方向にスライドさせ、
    前記筒状体の塑性変形を伴った筒状体内でのテーパ付き
    ダイの進行によって生じる抵抗力をアッパーレールに付
    与して、衝突の際の衝撃エネルギーを吸収可能としたこ
    とを特徴とするシートスライド装置の衝撃吸収構造。
  2. 【請求項2】 ベースブラケットの前後一対の支持片の
    双方に、筒状体が一体的に設けられ、この筒状体に対応
    して、前後一対のテーパ付きダイが、筒状体の対向端縁
    にテーパ面を当接させて、ラッチを挟んだ位置で駆動シ
    ャフトにそれぞれ一体的に固定された請求項1記載のシ
    ートスライド装置の衝撃吸収構造。
  3. 【請求項3】 筒状体が、ベースブラケットの対応する
    支持片の部分的なカーリング加工によって形成された請
    求項1または2記載のシートスライド装置の衝撃吸収構
    造。
  4. 【請求項4】 筒状体が、ベースブラケットの対応する
    支持片に一体的に固定されたパイプ体である請求項1ま
    たは2記載のシートスライド装置の衝撃吸収構造。
  5. 【請求項5】 ロアレールサイドに設けられた一連のロ
    ック孔と;前後一対の支持片を有するベースブラケット
    を介してアッパーレールサイドに軸支された駆動シャフ
    トに、当該支持片間で固定されたラッチと;の組み合わ
    せを有するラッチ式ロック機構によって、床面サイドの
    ロアレールに対するシートサイドのアッパーレールのス
    ライド規制を行うシートスライド装置において、 一端にテーパ面を有するテーパ付きダイが、上記ラッチ
    の対応サイドで、上記駆動シャフトの回りに回動自在に
    配設されるとともに、前記テーパ付きダイを被装可能な
    大口径部と、テーパ付きダイの基部径より小径の小口径
    部とを連続して持つ段付きパイプ体としてなる塑性変形
    可能な筒状体が、上記ベースブラケットの前後一対の支
    持片のうちの少なくともいずれかに設けられ、 前記テーパ付きダイが、筒状体の小径部サイドにテーパ
    面を配置して、前記大径部内に予め挿入されるととも
    に、ラッチとテーパ付きダイとの間で駆動シャフトの回
    りに、管状スペーサが駆動シャフトに対して回動自在に
    配設され、 上記ラッチ式ロック機構のロック時に、衝突の際の衝撃
    に起因する荷重がシートからアッパーレールに入力した
    とき、アッパーレールに固定されたベースブラケット
    を、ラッチ式ロック機構によりロアレールに係合、保持
    された駆動シャフトに対して対応方向にスライドさせ、
    前記筒状体の塑性変形を伴った筒状体内でのテーパ付き
    ダイの進行によって生じる抵抗力をアッパーレールに付
    与して、衝突の際の衝撃エネルギーを吸収可能としたこ
    とを特徴とするシートスライド装置の衝撃吸収構造。
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