JPH1029978A - 3−ヒドロキシピリジン誘導体および剤 - Google Patents

3−ヒドロキシピリジン誘導体および剤

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JPH1029978A
JPH1029978A JP9564997A JP9564997A JPH1029978A JP H1029978 A JPH1029978 A JP H1029978A JP 9564997 A JP9564997 A JP 9564997A JP 9564997 A JP9564997 A JP 9564997A JP H1029978 A JPH1029978 A JP H1029978A
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JP
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salt
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Application number
JP9564997A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Shiraishi
充 白石
Takeshi Maekawa
毅志 前川
Toshifumi Watanabe
敏文 渡邉
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】カリウム・チャネル開口作用を有する新規3−
ヒドロキシピリジン誘導体を提供する。 【解決手段】式 〔R1は分岐状C3-8アルキル又はC3-8シクロアルキル
を、R2はハロゲン、C1-4アルキル又はC1-4アルコキ
シを、XはO又はNR3(R3はH又はC1-4アルキル)
を、R4、R5及びR6は(1)H、(2)ハロゲン、(3)シア
ノ、(4)ニトロ、(5)C1-4アシル、(6)C1-4アルコキ
シ、(7)C1-4アルキル又は(8)C1-4アルキルで置換され
ていてもよいメルカプトを、mは0〜3を、nは0又は
1を示す。〕で表される化合物又はその塩。 【効果】狭心症、高血圧症等の循環器系疾患治療剤とし
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬として有用な新
規3−ヒドロキシピリジン誘導体、その製造法及び剤に
関する。本発明の新規3−ヒドロキシピリジン誘導体は
カリウム・チャネル開口作用に基づく平滑筋弛緩作用、
冠血流増加作用、血圧降下作用、虚血心筋保護作用、脂
質代謝改善作用を有し、狭心症、心筋梗塞、心不全、不
整脈、高血圧症等の循環器系疾患、喘息等の呼吸器系疾
患、脳血管攣縮、脳溢血、てんかん等の脳疾患、尿失
禁、消化器潰瘍、過敏性腸症候群、毛髪喪失等の治療及
び予防効果を有する。
【0002】
【従来の技術】最近、カリウム・チャネル・オープナー
と呼ばれ、カリウム・チャネルを開口(活性化)するこ
とにより、平滑筋弛緩作用を発現する新しいタイプの薬
物が注目されている。例えば、特開昭58−67683
号やジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(J.Med.Chem.)、1986年、29巻、219
4〜2201頁やブリティシュ・ジャーナル・オブ・フ
ァーマコロジー(Br.J.Pharmac.)、1986年、8
8巻、103〜111頁には、カリウム・チャネル開口
(活性化)作用を有し、高血圧自然発症ラットに対して
血圧降下作用を示すクロマン−3−オール誘導体が、米
国特許第4057636号には、血圧降下作用を示すシ
アノグアニジン誘導体が開示されている。しかし、本発
明のようなカリウム・チャネル開口作用を示す3−ヒド
ロキシピリジン誘導体は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、平滑筋弛緩
作用、冠血流増加作用、血圧降下作用、虚血心筋保護作
用、脂質代謝改善作用を有し、狭心症、不整脈、心不
全、心筋梗塞、高血圧症等の循環器系疾患、脳血管攣
縮、脳溢血、てんかん等の脳疾患、喘息、尿失禁等の治
療及び予防作用のほか、脱毛症の局部治療に有用な新規
3−ヒドロキシピリジン誘導体及びその塩を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ベンゾイ
ルピリジン誘導体につき種々検討した結果、ピリジル基
の3位に水酸基を有していることに化学構造上の特徴を
有する、式〔I〕
【化3】 〔式中、R1はそれぞれ置換されていてもよい分岐状C
3-8アルキル基又はC3-8シクロアルキル基を、R2はハ
ロゲン原子、C1-4アルキル基又はC1-4アルコキシ基
を、Xは酸素原子又はNR3(R3は水素原子又はC1-4
アルキル基を示す。)を、R4、R5及びR6はそれぞれ
(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)シアノ基、(4)ニト
ロ基、(5)C1-4アシル基、(6)ハロゲンで置換されてい
てもよいC1-4アルコキシ基、(7)ハロゲンで置換されて
いてもよいC1-4アルキル基又は(8)C1-4アルキルで置
換されていてもよいメルカプト基を、mは0ないし3の
整数を、nは0又は1を示し、R4、R5及びR6は同時
に水素原子を示さない。〕で表される新規3−ヒドロキ
シピリジン誘導体又はその塩(以下、化合物〔I〕と略
称する)を合成し、かつこの化合物〔I〕が予想外にも
優れたカリウム・チャネル開口作用を有することを見い
だし、これに基づいて本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、 (1)化合物〔I〕、 (2)R1が(i)ハロゲン原子、(ii)ハロゲノC1-4アル
キル基、(iii)C1-4アルコキシ基、(iv)C1-4アルキル
基、C1-4アルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハロゲノ
C1-4アルキル基、シアノ基及びハロゲノC1-4アルコキ
シ基から選ばれる1ないし3個で置換されていてもよい
フェニル基、(v)CO2R7(R7は水素原子又はC1-4ア
ルキル基を示す。)及び(vi)CH2OR8(R8は水素原
子又はC1-4アルキル基を示す。)から選ばれる1ない
し3個でそれぞれ置換されていてもよい分岐状C3-8ア
ルキル基又はC3-8シクロアルキル基である前記(1)
記載の化合物、 (3)R4、R5及びR6がそれぞれ水素原子、ハロゲン
原子、シアノ基、ニトロ基又はハロゲノC1-4アルキル
基である前記(1)記載の化合物、 (4)R4及びR5がハロゲン原子で、R6が水素原子で
ある前記(1)記載の化合物、 (5)R1がハロゲン原子、CO2R7(R7は水素原子又
はC1-4アルキル基を示す。)もしくはCH2OR8(R8
は水素原子又はC1-4アルキル基を示す。)でそれぞれ
置換されていてもよい分岐状C3-8アルキル基又はC3-8
シクロアルキル基である前記(1)記載の化合物、 (6)R1がα位で分岐するC3-8アルキル基である前記
(1)記載の化合物、 (7)R1がt−ブチル基である前記(1)記載の化合
物、 (8)mが0である前記(1)記載の化合物、 (9)nが0である前記(1)記載の化合物、 (10)Xが酸素原子である前記(1)記載の化合物、 (11)Z異性体である前記(1)記載の化合物、 (12)R1が分岐状C3-8アルキル基、Xが酸素原子又
はNH、R4、R5及びR6がそれぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、シアノ基、ニトロ基又はハロゲノC1-4アルキ
ル基、mが0及びnが0又は1である前記(1)記載の
化合物、
【0006】(13)(Z)−2−〔3−ブロモ−α−
(t−ブトキシイミノ)ベンジル〕−3−ヒドロキシピ
リジン又はその塩である前記(1)記載の化合物、 (14)(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミノ)−
3,5−ジクロロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン
又はその塩である前記(1)記載の化合物、 (15)(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−ブトキ
シイミノ)−4−フルオロベンジル〕−3−ヒドロキシ
ピリジン又はその塩である前記(1)記載の化合物、 (16)(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミノ)−
3−トリフルオロメチルベンジル〕−3−ヒドロキシピ
リジン又はその塩である前記(1)記載の化合物、 (17)(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミノ)−
3−ニトロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン又はそ
の塩である前記(1)記載の化合物、 (18)(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−ブトキ
シイミノ)−4−フルオロベンジル〕−3−ヒドロキシ
ピリジン N−オキシド又はその塩である前記(1)記
載の化合物、 (19)前記(1)記載の化合物を含有することを特徴
とする医薬組成物、 (20)循環器系疾患予防治療剤である前記(19)記
載の医薬組成物、 (21)循環器系疾患が狭心症である前記(20)記載
の医薬組成物、 (22)循環器系疾患が高血圧症である前記(20)記
載の医薬組成物及び (23)式
【化4】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩と式 R1−X−NH2 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩とを反応させることを特徴とす
る前記(1)記載の化合物の製造法等に関する。
【0007】上記式〔I〕中、R1はそれぞれ置換されて
いてもよい分岐状C3-8アルキル基又はC3-8シクロアル
キル基を示す。R1で示される分岐状C3-8アルキル基と
しては、例えばイソプロピル、イソブチル、t−ブチ
ル、s−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペ
ンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2
−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、イソヘキシ
ル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メ
チルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチ
ルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブ
チル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2
−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピ
ル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2
−メチルプロピル等が挙げられ、中でもα位で分岐する
C3-8アルキル基(例えば、イソプロピル、s−ブチ
ル、t−ブチル、t−ペンチル、1−メチルブチル、1
−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル等)が好ま
しく、とりわけt−ブチル基等が好ましい。R1で示さ
れるC3-8シクロアルキル基としては、例えばシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル等が挙げられる。R1としては分岐状C3-8アルキル基
の方が好ましい。
【0008】R1で示される分岐状C3-8アルキル基又は
C3-8シクロアルキル基の置換基としては、例えば
(i)ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)、(ii)ハロゲノC1-4アルキル(例えばCF3、
CF3CF2、CH2F、CHF2等の1ないし5個のハロ
ゲンで置換されたC1-4アルキル等)、(iii)C1-4ア
ルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ
等)、(iv)C1-4アルキル(例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブ
チル等)、C1-4アルコキシ(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、t−ブトキシ等)、水酸基、ニトロ、ハロゲン
(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ハロゲノC
1-4アルキル(例えばCF3、CF3CF2、CH2F、C
HF2等の1ないし5個のハロゲンで置換されたC1-4ア
ルキル等)、シアノ及びハロゲノC1-4アルコキシ(例
えばCF3O、HCF2O等の1ないし5個のハロゲンで
置換されたC1-4アルコキシ等)から選ばれる1ないし
3個で置換されていてもよいフェニル基、(v)CO2R
7(R7は水素原子又はC1-4アルキル基を示す。)及び
(vi)CH2OR8(R8は水素原子又はC1-4アルキル基
を示す。)等から選ばれる1ないし3個が挙げられる。
ここで、R7又はR8で示されるC1-4アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、t−ブチル等が挙げられる。
【0009】R1としては、例えばハロゲン原子、CO2
R7(R7は水素原子又はC1-4アルキル基を示す。)も
しくはCH2OR8(R8は水素原子又はC1-4アルキル基
を示す。)でそれぞれ置換されていてもよい分岐状C
3-8アルキル基又はC3-8シクロアルキル基等が好まし
く、さらに分岐状C3-8アルキル基が好ましく、中でも
α位で分岐するC3-8アルキル基等が好ましく、とりわ
けt−ブチル基等が好ましい。上記式〔I〕中、Xは酸
素原子又はNR3(R3は水素原子又はC1-4アルキル基
を示す。)を示す。R3で示されるC1-4アルキル基とし
ては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t−ブチル等が挙げられる。
R3としては水素原子が好ましい。Xとしては酸素原子
が好ましい。上記式〔I〕中、R2はハロゲン原子、C
1-4アルキル基又はC1-4アルコキシ基を示す。
【0010】R2で示されるハロゲン原子としては、例
えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。R2
で示されるC1-4アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、t−ブチル等が挙げられる。R2で示されるC1-4ア
ルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t
−ブトキシ等が挙げられる。上記式〔I〕中、mは0な
いし3の整数を示す。mとしては0である場合が好まし
い。上記式〔I〕中、nは0又は1を示す。nとしては
0である場合が好ましい。上記式〔I〕中、R4、R5及び
R6はそれぞれ(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)シア
ノ基、(4)ニトロ基、(5)C1-4アシル基、(6)ハロゲンで
置換されていてもよいC1-4アルコキシ基、(7)ハロゲン
で置換されていてもよいC1-4アルキル基又は(8)C1-4
アルキルで置換されていてもよいメルカプト基を示し、
R4、R5及びR6は同時に水素原子を示さない。ここ
で、(2)としてのハロゲン原子としては、例えばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、中でもフッ素、
塩素、臭素等が好ましく、とりわけフッ素及び臭素が好
ましい。(5)としてのC1-4アシル基としては、例えばカ
ルボン酸、スルフィン酸又はスルホン酸から導かれるC
1-4アシル基等が挙げられ、中でも例えばスルホン酸か
ら導かれるC1-4アシル基等が好ましい。カルボン酸か
ら導かれるC1-4アシル基としては、例えばC1-4アルカ
ノイル(例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル等)、C3-4シクロアルキル−カ
ルボニル(例えばシクロプロピルカルボニル等)等が挙
げられ、中でも例えばC1-4アルカノイル等が好まし
い。
【0011】スルフィン酸から導かれるC1-4アシル基
としては、例えばC1-4アルキルスルフィニル(例えば
メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルス
ルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフ
ィニル、イソブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィ
ニル等)、C3-4シクロアルキルスルフィニル(例えば
シクロプロピルスルフィニル等)等が挙げられ、中でも
C1-4アルキルスルフィニル等が好ましい。スルホン酸
から導かれるC1-4アシル基としては、例えばC1-4アル
キルスルホニル(例えばメチルスルホニル、エチルスル
ホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニ
ル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、t−ブ
チルスルホニル等)、C3-4シクロアルキルスルホニル
(例えばシクロプロピルスルホニル等)等が挙げられ、
中でもC1-4アルキルスルホニル等が好ましい。このよ
うなC1-4アシル基は、1ないし5個のハロゲンで置換
可能な位置に置換されていてもよい(例えば、CF3C
O、CF3SO2 等)。(6)としてのハロゲン(例えばフ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)で置換されていてもよい
C1-4アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t
−ブトキシ等)等としては、例えばハロゲノC1- 4アル
コキシ(例えばCF3O、HCF2O等の1ないし5個の
ハロゲンで置換されたC1-4アルコキシ等)等が好まし
い。(7)としてのハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)で置換されていてもよいC1-4アルキル
基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、t−ブチル等)としては、例えば
ハロゲノC1- 4アルキル(例えばCF3、CF3CF2、
CH2F、CHF2等の1ないし5個のハロゲンで置換さ
れたC1-4アルキル等、好ましくはCF3)等が好まし
い。(8)としてのC1-4アルキル(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t
−ブチル等)で置換されていてもよいメルカプト基とし
ては、例えばC1- 4アルキルチオ(例えばメチルチオ、
エチルチオ等)等が好ましい。
【0012】R4、R5及びR6としては、それぞれ(1)水
素原子、(2)ハロゲン原子、(3)シアノ基、(4)ニトロ基
又は(7)ハロゲンで置換されていてもよいC1-4アルキル
基である場合が好ましく、中でも(1)水素原子又は(2)ハ
ロゲン原子である場合が好ましく、とりわけR4及びR5
がハロゲン原子で、R6が水素原子である場合が好まし
い。R4としては臭素が、R5としてはフッ素が、R6と
しては水素原子である場合が特に好ましい。化合物
〔I〕は、オキシム又はイミン構造部分にピリジル基と
X−R1の立体配置に基づく幾何異性を有し、E及びZ
異性体又はそれらの混合物で存在し得る。本発明の目的
化合物には、個々の異性体及びそれらの混合物を包含す
る。好ましくは、Z異性体及びE異性体とZ異性体との
混合物であり、より好ましくは、Z異性体である。化合
物〔I〕の塩としては、例えば無機酸や有機酸との塩、
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウムや
置換アンモニウム等の塩基との塩等の薬理学的に許容さ
れうる塩が挙げられる。
【0013】化合物〔I〕の好ましい具体例としては、
(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−ブトキシイミ
ノ)ベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン又はその塩、
(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−ブトキシイミ
ノ)ベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン N−オキシ
ド又はその塩、(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミ
ノ)−4−クロロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン
N−オキシド又はその塩、(Z)−2−〔α−(t−
ブトキシイミノ)−3,4−ジクロロベンジル〕−3−
ヒドロキシピリジン N−オキシド又はその塩、(Z)
−2−〔α−(t−ブトキシイミノ)−3,5−ジクロ
ロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン又はその塩、
(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−ブトキシイミ
ノ)−4−フルオロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジ
ン又はその塩、(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミ
ノ)−3−トリフルオロメチルベンジル〕−3−ヒドロ
キシピリジン又はその塩、(Z)−2−〔α−(t−ブ
トキシイミノ)−3−ニトロベンジル〕−3−ヒドロキ
シピリジン又はその塩、(Z)−2−〔3−ブロモ−α
−(t−ブトキシイミノ)−4−フルオロベンジル〕−
3−ヒドロキシピリジン N−オキシド又はその塩もし
くは(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−ブチルヒド
ラゾノ)ベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン N−オ
キシド又はその塩等が挙げられる。化合物〔I〕のさら
に好ましい具体例としては、(Z)−2−〔3−ブロモ
−α−(t−ブトキシイミノ)ベンジル〕−3−ヒドロ
キシピリジン又はその塩、(Z)−2−〔α−(t−ブ
トキシイミノ)−3,5−ジクロロベンジル〕−3−ヒ
ドロキシピリジン又はその塩、(Z)−2−〔3−ブロ
モ−α−(t−ブトキシイミノ)−4−フルオロベンジ
ル〕−3−ヒドロキシピリジン又はその塩、(Z)−2
−〔α−(t−ブトキシイミノ)−3−トリフルオロメ
チルベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン又はその塩、
(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミノ)−3−ニト
ロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン又はその塩、
(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−ブトキシイミ
ノ)−4−フルオロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジ
ン N−オキシド又はその塩等が挙げられる。本文中に
おいて、目的化合物〔I〕又はその塩、又はその原料化
合物あるいは合成中間体又はその塩を、“又はその塩”
を省略して、目的化合物〔I〕又はその原料化合物ある
いは合成中間体と略記する場合がある。
【0014】本発明の化合物〔I〕は、例えば式〔II〕
【化5】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物又はその塩と、式〔III〕 R1−X−NH2 〔III〕 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物又はその塩とを反応させることにより製造することが
できる。化合物〔III〕又はその塩は化合物〔II〕又は
その塩1モルに対して通常約1から2モル用いる。この
反応は、必要に応じ、1/10から3倍モル程度のトリ
エチルアミン、ピロリジン、酢酸ナトリウム、三フッ化
ホウ素・ジエチルエーテルなどを触媒として添加するこ
とにより、円滑に反応を進行させることもできる。例え
ば、本縮合反応は、不活性溶媒、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメ
トキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、ベンゼ
ン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド(DMF)、
ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸、ピリジン、
水など、あるいはこれらの混合溶媒の中で行うことがで
きる。反応は約−50℃ないし180℃の温度範囲で行
われる。
【0015】さらに、化合物〔I〕中の1個又はそれよ
り多くの基R4、R5及び/又はR6を、他のR4、R5及
び/又はR6に変換することができる。例えばそれ自体
公知の方法に準じて、水素原子をハロゲン化によってハ
ロゲン原子に置換し、又は、ニトロ化によってニトロ基
に導くこともできる。シアノ基は、例えばリン酸ナトリ
ウムの存在下、水/酢酸/ピリジン中でラネーニッケル
を使用してホルミル基に変換することもできる。また、
ピリジル基は、メタクロロ過安息香酸、過安息香酸、パ
ラニトロ過安息香酸、ペンタフルオロ過安息香酸、一過
フタル酸、マグネシウム・モノパーオキシフタレート、
過酢酸、過酸化水素などで酸化することによって、ピリ
ジン−N−オキシド基に換えることができる。この酸化
反応は、使用する酸化剤により反応条件を変えることが
望ましく、例えばメタクロロ過安息香酸を用いる場合、
不活性溶媒、例えばジクロルメタン、クロロホルム、
1,2−ジクロルエタン、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、アセトン、酢酸エチルなど、あるいはこれ
らの混合溶媒の中で行うことができる。酸化剤はピリジ
ン誘導体1モルに対して約1から2モル用いる。通常−
25℃から80℃(好ましくは−25℃から25℃)の
温度範囲で反応は行われる。出発物質として用いる化合
物〔II〕は、公知の方法又はそれに準じた方法により製
造することができ、例えば反応式Iで示す方法並びに後
記の参考例に示す方法により製造することができる。
【0016】
【化6】 すなわち、式〔IV〕
【化7】 で表される化合物と、式〔V〕
【化8】 〔式中、M1及びM2は一方がCNで、他方が脱離基を、
R9は水酸基の保護基を、その他の記号は前記と同意義で
ある。〕で表される化合物を反応させた後、酸加水分解
反応に付して式〔VI〕
【0017】
【化9】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表されるケト
ン化合物を得、さらに、化合物〔VI〕を脱保護反応に付
すことにより化合物〔II〕を製造することができる。式
〔VI〕で表されるケトン化合物は、例えば式〔VII〕
【化10】 で表される化合物と、式〔VIII〕
【化11】 〔式中、M3及びM4は一方がCHOで他方が脱離基を示
し、他の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物とを反応させて式〔IX〕
【化12】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表わされるア
ルコール化合物を得、さらに化合物〔IX〕を酸化するこ
とにより得ることもできる。
【0018】また、式〔VI〕で表される化合物は、式
〔X〕
【化13】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表される化合
物と、塩基触媒の存在下、式〔XI〕
【化14】 〔式中、Wはハロゲンを示し、他の記号は前記と同意義
である。 〕で表される化合物を反応させた後、 酸化的脱
シアノ化反応に付すことによっても得ることもできる。
【0019】さらに、nが1である化合物〔II〕は、式
〔IX〕で表される化合物を酸化して式〔XII〕
【化15】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表わされるN
−オキシド化合物を得、さらに化合物〔XII〕を酸化し
て式〔XIII〕
【化16】 〔式中の記号は前記と同意義である。〕で表わされるケ
トン化合物を得た後、化合物〔XIII〕を脱保護反応に付
すことによっても製造することもできる。
【0020】上記式中、M1、M2、M3及びM4で表され
る脱離基としては好ましくは、アルカリ金属、アルカリ
土類金属又はそれらのハロゲン化金属(例えばLi、N
a、K、Ca(1/2)、MgCl2、MgBr2、MgI2
等)、ハロゲン化亜鉛(例えばZnCl 等)、ハロゲン
化錫(例えばSnCl2 等)等が挙げられる。式〔V〕、
〔VI〕、〔VIII〕、〔IX〕、〔XI〕、〔XII〕及び〔XII
I〕中のR9で表される水酸基の保護基としては好ましく
は、自体公知のフェノール性水酸基の保護基、例えば、
メトキシジメチルメチル基、トリメチルシリル基、t−
ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリルエトキシメ
チル(SEM)基、メトキシメチル基、ベンジルオキシ
メチル基、テトラヒドロピラニル(THP)基等が挙げ
られる。式〔XI〕中、Wで表されるハロゲンとしては好
ましくは、塩素、臭素又はヨウ素が挙げられる。
【0021】以下に各工程を詳細に説明する。 (工程1)本縮合反応は不活性溶媒、例えばテトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ヘキ
サン、トルエン、ベンゼン、メチレンクロリド等、ある
いはこれらの混合溶媒の中で、約−80℃ないし70℃
の温度範囲で行われる。本反応は好ましくは、不活性ガ
ス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。生
成するイミン化合物は、それ自体公知の手段により、例
えば加水分解や加アルコール分解により、ケトン化合物
に変換される。 (工程2)本縮合反応も工程1の縮合反応と同様に行わ
れる。 (工程3)工程2で生成するベンジルアルコール化合物
の酸化反応は、それ自体公知の方法、例えば酸化剤とし
て活性二酸化マンガンを用いる場合、約2から10倍重
量の酸化剤を用い、不活性溶媒、例えばベンゼン、トル
エン、クロロホルム、ジクロルメタン、1,2−ジクロ
ルエタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ヘ
キサン等、あるいはこれらの混合溶媒の中で、約0℃な
いし100℃の温度範囲で行われる。
【0022】(工程4)ベンジルシアニド化合物〔X〕
とハロゲノピリジン化合物〔XI〕の縮合反応は、不活性
溶媒、例えばベンゼン、トルエン、クロロホルム、 ジク
ロルメタン、1,2−ジクロルエタン、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、DMF等、あるいはこれらの
混合溶媒中で塩基の存在下、約0℃ないし100℃の温
度範囲で行われる。塩基としては、水素化リチウム、水
素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウムt−ブトキシド等を用いることがで
きる。この反応は、必要に応じ、1から3倍モル程度の
ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフ
ィン酸ナトリウム等を添加することにより、 円滑に反応
を進行させることもできる。本反応は好ましくは、 不活
性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われ
る。その後の酸化的脱シアノ化反応は好ましくは、例え
ば不活性有機溶媒(ジクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、DMF、
DMSO等)、あるいはこれらの混合溶媒(含水溶媒)
中、塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等)の存在下、必要に応じ相間
移動触媒(硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化ベ
ンジルトリエチルアンモニウム等)を加えることによ
り、約10℃ないし50℃の温度範囲で行われる。
【0023】(工程5)本反応で使用する酸化剤として
は、例えば、メタクロロ過安息香酸、過安息香酸、パラ
ニトロ過安息香酸、ペンタフルオロ過安息香酸、一過フ
タル酸、マグネシウム・モノパーオキシフタレート、過
酢酸、過酸化水素等が挙げられる。本反応は、使用する
酸化剤により反応条件を変えることが望ましく、例え
ば、メタクロロ過安息香酸を用いる場合、不活性溶媒、
例えばジクロルメタン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ルエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ア
セトン、酢酸エチル等、あるいはこれらの混合溶媒の中
で、−25℃から80℃の温度範囲で反応は行われる。 (工程6)水酸基の脱保護反応は、常法に従って酸性加
水分解又はテトラブチルアンモニウムフロリド、フッ化
カリウム等のフッ素化塩試薬により行われる。ただし、
上述の製造法において、ベンゼン環の置換基として、カ
ルボン酸から導かれるアシル基を有する場合は、予めそ
れ自体公知の方法によりカルボニル部分を例えば1,3
−ジオキソラン−2−イル基で保護して反応を行った
後、それ自体公知の方法により例えば1,3−ジオキソ
ラン−2−イル基の場合、酸加水分解を行い、脱保護す
ることによりカルボン酸から導かれるアシル基に戻すこ
とができる。
【0024】上記目的化合物〔I〕又はその原料化合物
あるいは合成中間体のうち、塩基性化合物は、常法に従
い酸を使用して塩に変換することができる。この反応に
対する適当な酸は、好ましくは、薬理学的に許容されう
る塩を与える酸である。例えば塩酸、臭化水素酸、リン
酸、硫酸、硝酸又はスルファミン酸等の無機酸、酢酸、
酒石酸、クエン酸、フマール酸、マレイン酸、p−トル
エンスルホン酸、メタンスルホン酸又はグルタミン酸等
の有機酸が挙げられる。また、得られる化合物が塩であ
る場合は常法に従って遊離塩基へ変換してもよい。ま
た、目的化合物〔I〕又はその原料化合物あるいは合成
中間体のうち、例えば−COOH、−SO2H又は−S
O3H等の酸性基を有する化合物は常法に従い塩に変換
することができる。このような塩の好ましい例として
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、
置換アンモニウム等との薬理学的に許容されうる塩が挙
げられ、さらに詳しくは、例えばナトリウム、カリウ
ム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウ
ム、亜鉛、アンモニウム、トリ−C1-4アルキルアンモ
ニウム(例えばトリメチルアンモニウム、トリエチルア
ンモニウム等)、トリエタノールアンモニウム等との塩
が挙げられる。上記の各反応は、特に記載されていない
場合には、原料は通常等モル用い、反応時間は通常1か
ら24時間程度である。かくして得られる本発明の目的
化合物〔I〕又は原料化合物は、反応混合物から通常の
分離精製手段、例えば抽出、濃縮、中和、ろ過、再結
晶、カラム(あるいは薄層)クロマトグラフィー等の手
段を用いることによって単離できる。
【0025】本発明の化合物〔I〕は、動物とりわけ哺
乳動物(例、ヒト、サル、イヌ、ネコ、ウサギ、モルモ
ット、ラット又はマウス等)に対してカリウム・チャネ
ル開口(活性化)作用に基づくと考えられる平滑筋弛緩
作用、冠血流増加作用、血圧降下作用、虚血心筋保護作
用、脂質代謝改善作用を示し、例えば、狭心症、心筋梗
塞、うっ血性心不全、高血圧症、喘息、脳血管攣縮、不
整脈、脳溢血、月経困難、腎不全、末梢血管閉塞、尿失
禁、胃腸障害(特に過敏性腸症候群)、てんかん、毛髪
喪失等の治療剤及び予防剤として有用である。好ましく
は、狭心症、高血圧症等の循環器系疾患の治療剤及び予
防剤として有用である。本発明の化合物〔I〕は毒性が
低く、経口投与でも吸収がよく、安定性にもすぐれてい
るので、前記の医薬として用いる場合、それ自体あるい
は適宜の薬理学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤と
混合し、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤(ソフトカプセ
ル、マイクロカプセルを含む)、液剤、注射剤、坐剤等
の医薬組成物として経口的又は非経口的に安全に投与す
ることができる。投与量は、投与対象、投与ルート、症
状によっても異なるが、例えば狭心症あるいは高血圧症
の治療の目的で成人患者に経口投与する場合、通常1回
量として、約0.001ないし10mg/kg、好ましくは
0.001ないし0.2mg/kg、さらに好ましくは、0.
001ないし0.02mg/kg程度であり、これらの服用
量を症状に応じて1日約1ないし3回程度投与するのが
望ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、出発物質の製造を示す参
考例、式〔I〕で表わされる本発明の目的化合物の製造
を示す実施例及び化合物〔I〕の薬理作用を示す実験例
を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
【実施例】
参考例1(化合物A−1の製造) 2−ブロモ−3−メトキシメトキシピリジン(9.11
g)のジエチルエーテル(200mL)溶液に、1.6M
n−ブチルリチウムヘキサン溶液(29mL)を−78℃
で加えた。同温で1時間撹拌した後、3−ブロモベンズ
アルデヒド(6.0mL)のジエチルエーテル(5mL)溶
液を加え、同温で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、乾
燥(硫酸ナトリウム)、濃縮し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラム(酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、2−
(3−ブロモ−α−ヒドロキシベンジル)−3−メトキ
シメトキシピリジン(10.89g)を得た(化合物A
−1)。物性及びスペクトルデータを〔表1〕、〔表
2〕に示す。同様にして、〔表1〕に示す化合物A−2
ないしA−4、A−6ないしA−7を製造した。
【0027】参考例2(化合物A−5の製造) 2−ブロモ−3−メトキシメトキシピリジン(11.8
g)のジエチルエーテル(250mL)溶液に、1.6M
n−ブチルリチウムヘキサン溶液(36.0mL)を−7
8℃で加えた。同温で1時間撹拌した後、3−ブロモ−
4−フルオロベンズアルデヒド(10.0g)のジエチ
ルエーテル(50mL)溶液を加え、同温で1時間撹拌し
た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗浄後、乾燥(硫酸ナトリウム)、濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル−ヘ
キサン)で精製し、2−(3−ブロモ−4−フルオロ−
α−ヒドロキシベンジル)−3−メトキシメトキシピリ
ジン(14.0g)を得た(化合物A−5)。物性及び
スペクトルデータを〔表1〕、〔表2〕に示す。 参考例3(化合物B−1の製造) 2−(3−ブロモ−α−ヒドロキシベンジル)−3−メ
トキシメトキシピリジン(6.43g)、活性二酸化マ
ンガン(18.4g)及び酢酸エチル(50mL)の混合
物を、室温で終夜撹拌した後、濾過した。母液を減圧下
留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル−ヘキサ
ン)で精製し、2−(3−ブロモベンゾイル)−3−メ
トキシメトキシピリジン(5.55g)を得た(化合物
B−1)。物性及びスペクトルデータを〔表3〕、〔表
4〕に示す。同様にして、〔表3〕に示す化合物B−2
ないしB−4、B−7、B−8を製造した。
【0028】参考例4(化合物B−5の製造) 2−(3−ブロモ−4−フルオロ−α−ヒドロキシベン
ジル)−3−メトキシメトキシピリジン(14.0
g)、活性二酸化マンガン(41.8g)及び酢酸エチ
ル(200mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した後、濾
過した。母液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、2−(3−ブロモ
−4−フルオロベンゾイル)−3−メトキシメトキシピ
リジン(13.0g)を得た(化合物B−5)。物性及
びスペクトルデータを〔表3〕、〔表4〕に示す。 参考例5(化合物B−6の製造) 2−(3−ブロモ−4−フルオロベンゾイル)−3−メ
トキシメトキシピリジン(4.68g)のジメチルスル
ホキシド(50mL)溶液に、シアン化カリウム(2.7
g)を0℃で加え、室温に昇温しながら、3時間撹拌し
た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水、飽和食塩水で順次洗浄した後、乾燥(硫酸ナトリ
ウム)、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチ
ル−ヘキサン)で精製し、2−(3−ブロモ−4−シア
ノベンゾイル)−3−メトキシメトキシピリジン(4.
59g)を得た(化合物B−6)。物性及びスペクトル
データを〔表3〕、〔表4〕に示す。
【0029】参考例6(化合物C−1の製造) 2−(3−ブロモベンゾイル)−3−メトキシメトキシ
ピリジン(5.55g)、3.6N−硫酸(11mL)及び
アセトン(30mL)の混合物を3時間還流した後、反応
液を水に注ぎ、水酸化ナトリウム水溶液で中和し、続い
て、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、水、飽和食塩水
で順次洗浄後、乾燥(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル−ヘキサン)で精製
し、2−(3−ブロモベンゾイル)−3−ヒドロキシピ
リジン(4.46g)を得た(化合物C−1)。物性及
びスペクトルデータを〔表5〕、〔表6〕に示す。同様
にして、〔表5〕に示す化合物C−2ないしC−4、C
−6ないしC−9を製造した。 参考例7(化合物C−5の製造) 2−(3−ブロモ−4−フルオロベンゾイル)−3−メ
トキシメトキシピリジン(5.68g)、3.6N−硫酸
(6.0mL)及びアセトン(30mL)の混合物を3時間
還流した後、反応液を水に注ぎ、水酸化ナトリウム水溶
液で中和し、続いて、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を、水、飽和食塩水で順次洗浄後、乾燥(硫酸ナトリウ
ム)、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル
−ヘキサン)で精製し、2−(3−ブロモ−4−フルオ
ロベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジン(4.51
g)を得た(化合物C−5)。物性及びスペクトルデー
タを〔表5〕、〔表6〕に示す。
【0030】参考例8 2−(3−ブロモ−α−ヒドロキシベンジル)−3−メ
トキシメトキシピリジン(4.65g)、70% m−ク
ロロ過安息香酸(7.10g)及びテトラヒドロフラン
(200mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した後、亜硫
酸ナトリウム水溶液を注ぎ30分間撹拌した。続いて、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で順次洗
浄後、乾燥(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラム(酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、2−
(3−ブロモ−α−ヒドロキシベンジル)−3−メトキ
シメトキシピリジン 1−オキシド(4.58g)を得
た。スペクトルデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3);δ 3.53(3H,s), 5.33(2H,s), 6.32(1H,
d,J=9.6Hz),7.15-7.62(6H,m), 7.90(1H,d,J=6.2Hz). 参考例9 2−(3−ブロモ−α−ヒドロキシベンジル)−3−メ
トキシメトキシピリジン 1−オキシド(4.58g)、
活性二酸化マンガン(13.1g)及び酢酸エチル(1
50mL)の懸濁液を、室温で終夜撹拌した後、濾過し
た。母液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢
酸エチル−ヘキサン)で精製し、2−(3−ブロモベン
ゾイル)−3−メトキシメトキシピリジン 1−オキシ
ド(4.29g)を得た。物性及びスペクトルデータを
以下に示す。 融点 126−127℃1 H-NMR(CDCl3);δ 3.38(3H,s), 5.17(2H,s), 7.21-7.4
1(3H,m),7.71-7.79(2H,m), 7.96-8.00(2H,m).
【0031】参考例10 2−(3−ブロモベンゾイル)−3−メトキシメトキシ
ピリジン 1−オキシド(4.00g)、3.6N−硫酸
(11mL)及びアセトン(50mL)の混合物を5時間還
流した後、反応液を水に注ぎ、水酸化ナトリウム水溶液
で中和し、続いて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を、
水、飽和食塩水で順次洗浄後、乾燥(硫酸ナトリウ
ム)、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル
−ヘキサン)で精製し、2−(3−ブロモベンゾイル)
−3−ヒドロキシピリジン 1−オキシド(2.81g)
を得た。物性及びスペクトルデータを以下に示す。 融点 200−202℃1 H-NMR(DMSO-d6);δ 7.04(1H,d,J=8.8Hz), 7.36-7.56
(2H,m), 7.69-7.73(1H,m), 7.83-7.91(3H,m), 11.12(1
H,s).
【0032】実施例1(化合物1、2の製造) 2−(3−ブロモベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン(1.78g)、O−t−ブチルヒドロキシルアミン
・塩酸塩(1.19g)及びエタノール(50mL)の混
合物を5時間還流した後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、
乾燥(硫酸ナトリウム)後、減圧下溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル−ヘキサン)で精製
し、(E)−2−(3−ブロモ−α−t−ブトキシイミノ
ベンジル)−3−ヒドロキシピリジン(0.83g)及
び(Z)−2−(3−ブロモ−α−t−ブトキシイミノベ
ンジル)−3−ヒドロキシピリジン(1.12g)を得
た(化合物2、1)。同様にして、化合物5、6、9、
10、13、14、18ないし24を製造した。これら
の化合物ならびに以下の実施例にて得られる化合物の物
性及びスペクトルデータを〔表7〕ないし〔表11〕に
示す。 実施例2(化合物3の製造) (Z)−2−(3−ブロモ−α−t−ブトキシイミノベン
ジル)−3−ヒドロキシピリジン(0.49g)、70
% m−クロロ過安息香酸(0.70g)及びテトラヒド
ロフラン(30mL)の混合物を室温で終夜撹拌した後、
亜硫酸ナトリウム溶液を加え、30分間撹拌した。続い
て、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄
後、乾燥(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残渣をイソプ
ロピルエーテルで結晶化し、得られた結晶をエタノール
−水から再結晶し、(Z)−2−(3−ブロモ−α−t−
ブトキシイミノベンジル)−3−ヒドロキシピリジン
1−オキシド(0.41g)を得た(化合物3)。同様
にして、化合物4、7、8、11、12、15を製造し
た。
【0033】実施例3(化合物16、17の製造) 2−(3−ブロモ−4−フルオロベンゾイル)−3−ヒ
ドロキシピリジン(1.26g)、O−t−ブチルヒド
ロキシルアミン・塩酸塩(1.08g)及びエタノール
(10mL)の混合物を2時間還流した後、反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル−ヘ
キサン)で精製し、(E)−2−(3−ブロモ−α−t−
ブトキシイミノ−4−フルオロベンジル)−3−ヒドロ
キシピリジン(0.89g)及び(Z)−2−(3−ブロ
モ−α−t−ブトキシイミノ−4−フルオロベンジル)
−3−ヒドロキシピリジン(0.51g)を得た(化合
物17、16)。 実施例4(化合物25の製造) (Z)−2−(3−ブロモ−α−t−ブトキシイミノ−4
−フルオロベンジル)−3−ヒドロキシピリジン(0.
55g)、70% m−クロロ過安息香酸(0.74g)
及びテトラヒドロフラン(10mL)の混合物を室温で終
夜撹拌した後、亜硫酸ナトリウム溶液を加え、30分間
撹拌した。続いて、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩
水で順次洗浄後、乾燥(硫酸ナトリウム)、濃縮した。
残渣をイソプロピルエーテルで結晶化し、得られた結晶
をエタノール−水から再結晶し、(Z)−2−(3−ブロ
モ−α−t−ブトキシイミノ−4−フルオロベンジル)
−3−ヒドロキシピリジン 1−オキシド(0.46g)
を得た(化合物25)。
【0034】実施例5(化合物26、27の製造) 2−(3−ブロモベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン(0.79g)、t−ブチルヒドラジン・塩酸塩(0.
53g)、トリエチルアミン(1.2mL)及びエタノー
ル(13mL)の混合物を5時間還流した後、反応液を水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩
水で順次洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)後、減圧下、
溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム(酢
酸エチル−ヘキサン)で精製し、(E)−2−(3−ブロ
モ−α−t−ブチルヒドラジノベンジル)−3−ヒドロ
キシピリジン(0.60g)及び(Z)−2−(3−ブロ
モ−α−t−ブチルヒドラゾノベンジル)−3−ヒドロ
キシピリジン(0.24g)を得た(化合物27、2
6)。 実施例6(化合物28、29の製造) 2−(3−ブロモベンゾイル)−3−ヒドロキシピリジ
ン 1−オキシド(2.13g)、t−ブチルヒドラジン
・塩酸塩(3.03g)、トリエチルアミン(3.5mL)
及びエタノール(50mL)の混合物を2時間還流した
後、反応液を飽和食塩水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウ
ム)後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラム(酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、(E)−2−
(3−ブロモ−α−t−ブチルヒドラゾノベンジル)−
3−ヒドロキシピリジン 1−オキシド(0.68g)及
び(Z)−2−(3−ブロモ−α−t−ブチルヒドラゾノ
ベンジル)−3−ヒドロキシピリジン 1−オキシド
(0.79g)を得た(化合物29、28)。 実施例7(化合物16、17の製造) 2−(3−ブロモ−4−フルオロベンゾイル)−3−ヒ
ドロキシピリジン(2.96g)、O−t−ブチルヒド
ロキシルアミン・塩酸塩(1.88g)及び酢酸(50m
L)の混合物を90℃で14時間かくはんした後、反応
液を減圧下濃縮し、残渣に水と酢酸エチルを加えた。酢
酸エチル層を重層水、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥
(硫酸マグネシウム)後、減圧下溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル−ヘキサン)で精製
し、(E)−2−(3−ブロモ−α−t−ブトキシイミノ
−4−フルオロベンジル)−3−ヒドロキシピリジン
(1.10g)及び(Z)−2−(3−ブロモ−α−t−
ブトキシイミノ−4−フルオロベンジル)−3−ヒドロ
キシピリジン(1.97g)を得た(化合物17、1
6)。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】
【表9】
【0044】
【表10】
【0045】
【表11】
【0046】つぎに化合物〔I〕の薬理効果を示す実験
例を挙げる。 実験例1 ラット大動脈標本における血管弛緩作用 テトラエチルアンモニウムクロリド(TEA)及び塩化
バリウム(BaCl2)で惹起した収縮に対する作用 実験方法:雄性ウイスターラット(10ないし13週
齢)を用いて実験を行った。脱血後に大動脈を摘出し、
リング標本(5mm長)を作成した後に、 酸素(95%O
2−5%CO2)付加クレブス溶液(36℃)を満たした
液槽中に懸垂した。リング標本は一端を固定し、他端を
張力測定用トランスデューサー(日本光電)に接続し、
その張力を測定した。1時間の安定期間後にTEA(3
0−45mM)とBa(0.3mM)を液槽に添加し血管弛
緩収縮を発生させた。収縮が定常状態に達した(約15
分後)後、試験化合物を添加し、その弛緩作用を調べ
た。 実験結果:〔表12〕に抑制率で示す。これより、本発
明化合物が血管弛緩作用を示すことは明らかである。
【0047】実験例2 ラット大動脈標本における血管
弛緩作用 塩化カリウム(KCl)で惹起した収縮に対する作用 実験方法:実験例1で用いたTEAとBaCl2 のかわり
にKCl(80mM)を用いて実験を行った。その他の方
法は実験例1と同様である。 実験結果:〔表13〕に抑制率で示す。これより、本発
明化合物の血管弛緩作用がカリウム・チャネル開口作用
に基づくことは明らかである。 実験例3 麻酔犬での冠血流量増加作用(冠動脈内投
与) 実験方法:ビーグル犬(10ないし12kg)をペントバ
ルビタールで麻酔した後、人工呼吸下で開胸した。左冠
動脈と左頚動脈との間に電磁流量計(日本光電)を装着
したバイパスを作成して冠血流量を測定した。試験化合
物は50%ポリエチレングリコール生理食塩水、50%
DMF生理食塩水あるいはDMFに溶解して、バイパス
から冠動脈内投与した(30μg/dog)。 実験結果:投与前値に対する最大変化率(%of basal f
low)と持続時間(作用が半減する時間(T1/2)で示
す。)を〔表14〕に示す。これより、本発明化合物が
冠血流量増加作用を示すことは明らかである。
【0048】実験例4 ラットでの降圧作用 実験方法:23ないし27週齢の高血圧自然発症ラット
(SHR)あるいは正常血圧ラット(WKY)をペント
バルビタール(60mg/kg,i.p.)で麻酔し、左大腿動
脈に20%ヘパリンを含む生理食塩水を満たしたポリエ
チレンカテ−テルを挿入、留置した。皮下を通してカテ
ーテルの他端を背外部に導出後固定し、一夜飼育後、絶
食下で実験に使用した。血圧は動脈カテーテルから圧ト
ランスデューサーを介してペンレコーダーに出力した。
血圧はレコーダーに出力した血圧波形より算出した。血
圧が安定した後、試験化合物(ベヒクル(0.5%メチ
ルセルロース溶液,2mg/kg)あるいは化合物16
(0.3mg/kg))を経口投与し、その後の血圧及び心
拍数の変化を経時的に観察した。 実験結果:試験化合物投与後の血圧及び心拍数の変化を
試験化合物投与前値に対する百分率(変化率)で〔図
1〕及び〔図2〕に示した。数値はすべて平均値と標準
誤差で示した。〔図1〕に示すように、化合物16は、
SHRにおいては心拍数にはほとんど影響を与えずに、
投与2時間後から最大18%の緩徐で持続的な降圧作用
を示す。また、〔図2〕に示すようにWKYにおいては
同用量で血圧及び心拍数に影響を与えなかった。これよ
り、本発明化合物が有用で好ましい降圧プロフィールを
示すことは明らかである。
【表12】
【0049】
【表13】
【表14】
【0050】
【発明の効果】本発明によって、カリウム・チャネル開
口作用による狭心症、高血圧症等の循環器系疾患等の治
療剤として有用な新規3−ヒドロキシピリジン誘導体が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】SHRにおける試験化合物投与後の血圧及び心
拍数の変化を試験化合物投与前値に対する百分率(変化
率)で示すグラフである。
【図2】WKYにおける試験化合物投与後の血圧及び心
拍数の変化を試験化合物投与前値に対する百分率(変化
率)で示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 AED A61K 31/44 AED C07D 213/89 C07D 213/89

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、R1はそれぞれ置換されていてもよい分岐状C
    3-8アルキル基又はC3-8シクロアルキル基を、R2はハ
    ロゲン原子、C1-4アルキル基又はC1-4アルコキシ基
    を、Xは酸素原子又はNR3(R3は水素原子又はC1-4
    アルキル基を示す。)を、R4、R5及びR6はそれぞれ
    (1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)シアノ基、(4)ニト
    ロ基、(5)C1-4アシル基、(6)ハロゲンで置換されてい
    てもよいC1-4アルコキシ基、(7)ハロゲンで置換されて
    いてもよいC1-4アルキル基又は(8)C1-4アルキルで置
    換されていてもよいメルカプト基を、mは0ないし3の
    整数を、nは0又は1を示し、R4、R5及びR6は同時
    に水素原子を示さない。〕で表される化合物又はその
    塩。
  2. 【請求項2】R1が(i)ハロゲン原子、(ii)ハロゲノC
    1-4アルキル基、(iii)C1-4アルコキシ基、(iv)C1-4ア
    ルキル基、C1-4アルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハ
    ロゲノC1-4アルキル基、シアノ基及びハロゲノC1-4ア
    ルコキシ基から選ばれる1ないし3個で置換されていて
    もよいフェニル基、(v)CO2R7(R7は水素原子又はC
    1-4アルキル基を示す。)及び(vi)CH2OR8(R8は水
    素原子又はC1-4アルキル基を示す。)から選ばれる1
    ないし3個でそれぞれ置換されていてもよい分岐状C
    3-8アルキル基又はC3-8シクロアルキル基である請求項
    1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R4、R5及びR6がそれぞれ水素原子、ハ
    ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基又はハロゲノC1-4ア
    ルキル基である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R4及びR5がハロゲン原子で、R6が水素
    原子である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1がハロゲン原子、CO2R7(R7は水素
    原子又はC1-4アルキル基を示す。)もしくはCH2OR
    8(R8は水素原子又はC1-4アルキル基を示す。)でそ
    れぞれ置換されていてもよい分岐状C3-8アルキル基又
    はC3-8シクロアルキル基である請求項1記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】R1がα位で分岐するC3-8アルキル基であ
    る請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】R1がt−ブチル基である請求項1記載の
    化合物。
  8. 【請求項8】mが0である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】nが0である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】Xが酸素原子である請求項1記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】Z異性体である請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】R1が分岐状C3-8アルキル基、Xが酸素
    原子又はNH、R4、R5及びR6がそれぞれ水素原子、
    ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基又はハロゲノC1-4
    アルキル基、mが0及びnが0又は1である請求項1記
    載の化合物。
  13. 【請求項13】(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−
    ブトキシイミノ)ベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン
    又はその塩である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミ
    ノ)−3,5−ジクロロベンジル〕−3−ヒドロキシピ
    リジン又はその塩である請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−
    ブトキシイミノ)−4−フルオロベンジル〕−3−ヒド
    ロキシピリジン又はその塩である請求項1記載の化合
    物。
  16. 【請求項16】(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミ
    ノ)−3−トリフルオロメチルベンジル〕−3−ヒドロ
    キシピリジン又はその塩である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】(Z)−2−〔α−(t−ブトキシイミ
    ノ)−3−ニトロベンジル〕−3−ヒドロキシピリジン
    又はその塩である請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】(Z)−2−〔3−ブロモ−α−(t−
    ブトキシイミノ)−4−フルオロベンジル〕−3−ヒド
    ロキシピリジン N−オキシド又はその塩である請求項
    1記載の化合物。
  19. 【請求項19】請求項1記載の化合物を含有することを
    特徴とする医薬組成物。
  20. 【請求項20】循環器系疾患予防治療剤である請求項1
    9記載の医薬組成物。
  21. 【請求項21】循環器系疾患が狭心症である請求項20
    記載の医薬組成物。
  22. 【請求項22】循環器系疾患が高血圧症である請求項2
    0記載の医薬組成物。
  23. 【請求項23】式 【化2】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩と式 R1−X−NH2 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする
    請求項1記載の化合物の製造方法。
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