JPH10300421A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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JPH10300421A
JPH10300421A JP9123049A JP12304997A JPH10300421A JP H10300421 A JPH10300421 A JP H10300421A JP 9123049 A JP9123049 A JP 9123049A JP 12304997 A JP12304997 A JP 12304997A JP H10300421 A JPH10300421 A JP H10300421A
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JP
Japan
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light
polarization direction
signal
polarization
signal light
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Application number
JP9123049A
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English (en)
Inventor
Hidenori Miyazaki
秀徳 宮崎
Nobuhiko Tamura
允彦 田村
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Omron Corp
OPTIMATION Inc
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
OPTIMATION Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフレクタのように反射光の偏光方向を90
度回転させる対象物の距離も、キャッツアイのように反
射光の偏光方向を回転させない対象物の距離も測距する
ことができる光ヘテロダイン方式の距離を提供する。 【解決手段】 レーザー光LBを偏光ビームスプリッタ
5で信号光LSと参照光LRに分離し、参照光LRの光
路に1/4波長板6とミラー7を配置し、信号光の投受
光光路に偏光方向変換装置10とスキャンミラー8を設
ける。対象物がリフレクタの場合には、偏光方向変換装
置10の1/4波長板11を光路中に挿入すると、信号
光と参照光のいずれもが偏光ビームスプリッタ5で同じ
方向へ導かれる。対象物がキャッツアイの場合には、偏
光方向変換装置10の1/4波長板11を光路外へ外す
と、信号光と参照光のいずれもが偏光ビームスプリッタ
5で同じ方向へ導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は距離測定装置に関す
る。具体的には、光ヘテロダイン方式の測距原理に基づ
いて対象物までの距離を計測するための距離測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車載用などに用いられている従来の光ヘ
テロダイン方式距離測定装置にあっては、図9に示すよ
うに、投光部2から出射されたレーザー光LBを偏光ビ
ームスプリッタ5に入射させ、レーザー光LBの一部
(S偏光成分)を信号光LSとして偏光ビームスプリッ
タ5に透過させて前方へ出射し、残り(P偏光成分)の
レーザー光LBを参照光LRとして偏光ビームスプリッ
タ5で反射させている。そして、偏光ビームスプリッタ
5を透過した信号光LSをスキャンミラー8に入射さ
せ、スキャンミラー8によって信号光LSを対象物の検
知領域に向けて走査している。対象物9がリフレクタ
(多数のピラミッド状をした反射部[コーナーキュー
ブ]を有する反射板で、入射光を2回反射させることに
よって元の方向へ光を反射するもの)である場合には、
リフレクタで反射した直線偏光は反射前と反射後とでは
偏光面が90度回転するので、対象物9で反射して戻っ
てきた信号光LS(P偏光成分)はスキャンミラー8で
反射して偏光ビームスプリッタ5に入射すると、偏光ビ
ームスプリッタ5で反射される。
【0003】一方、偏光ビームスプリッタ5で反射した
参照光LR(P偏光)は1/4波長板6を透過すると円
偏光となって固定ミラー7で反射され、再び1/4波長
板6を透過すると円偏光からS偏光に変化し、偏光ビー
ムスプリッタ5を透過する。
【0004】従って、偏光ビームスプリッタ5で反射し
た信号光LSと偏光ビームスプリッタ5を透過した参照
光LRを1/2波長板15に透過させることによって信
号光LSと参照光LRを干渉させてビート信号を発生さ
せ、このビート信号に基づいて対象物9までの距離を計
測できるようになる。
【0005】しかしながら、このような構造の光ヘテロ
ダイン方式距離測定装置にあっては、対象物9がキャッ
ツアイ(例えば、車両や道路などに設けられている平面
的な反射標識など)の場合には、信号光LSは対象物9
で反射する際に偏光方向は回転しないので、図9に2点
鎖線で示すように、偏光ビームスプリッタ5に入射した
信号光LS(S偏光)は偏光ビームスプリッタ5を透過
してしまい、信号光LSと参照光LRとが干渉せず、キ
ャッツアイのような対象物9が測距不能になるという問
題があった。
【0006】そこで、キャッツアイのような対象物9を
検出可能にするためには、図10に示すように、信号光
LSの投光光路と受光光路に1/4波長板51を挿入す
ることが考えられる。この距離測定装置にあっては、偏
光ビームスプリッタ5を透過してS偏光となった信号光
LSは1/4波長板51を透過することによって円偏光
となり、キャッツアイのような対象物9で反射した信号
光LSは1/4波長板51で円偏光からP偏光に変化す
るので、偏光ビームスプリッタ5で反射し、参照光LR
と干渉させて測距することが可能になる。
【0007】しかし、このようにして光ヘテロダイン方
式距離測定装置を改良しても、対象物9がリフレクタの
場合には、信号光LSは対象物9で反射する際に偏光方
向が90度回転するので、偏光ビームスプリッタ5を透
過した信号光LSは円偏光からS偏光に戻るので、図1
0に2点鎖線で示すように、偏光ビームスプリッタ5に
入射した信号光LS(S偏光)は偏光ビームスプリッタ
5を透過してしまい、信号光LSと参照光LRとが干渉
せず、リフレクタのような対象物9が測距不能になると
いう問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、リフレクタとキャッツアイのような異なる対象
物の距離をいずれも測距することができる距離測定装置
を提供することにある。
【0009】
【発明の開示】本発明の距離測定装置は、光ビームを偏
光方向の異なる信号光と参照光とに分け、対象物で反射
された信号光と参照光を合成することによって生じるビ
ート信号に基づいて対象物までの距離を計測する距離測
定装置において、前記信号光が投光光路と受光光路を通
過する間に直線偏光の偏光方向を90度回転させる偏光
方向回転手段を、信号光の投光光路と受光光路のうち少
なくとも一方に設け、当該偏光方向回転手段を作動状態
と非作動状態とに切り替え可能にしたことを特徴として
いる。
【0010】ここで、信号光が投光光路と受光光路を通
過する間に直線偏光の偏光方向を90度回転させる偏光
方向回転手段としては、1/4波長板、印加電圧をコン
トロールすることにより一方の偏光方向の光の位相を4
分の1波長遅延させるカー効果やボッケルス効果を利用
した素子、偏光方向を90度又は45度回転させる旋光
性物質やファラデー効果を利用した素子などを用いるこ
とができる。
【0011】上記距離測定装置にあっては、信号光が投
光光路と受光光路を通過する間に直線偏光の偏光方向を
90度回転させる偏光方向回転手段を設けているので、
当該偏光方向回転手段を作動状態と非作動状態とに切り
替えることにより、受光光路に戻ってきた信号光の偏光
方向を90度異ならせることができる。従って、リフレ
クタのような対象物とキャッツアイのような対象物とで
反射した信号光の偏光方向が90度異なる場合でも、偏
光方向回転手段を作動状態又は非作動状態にすることに
より、偏光ビームスプリッタのような光合成手段で信号
光と参照光とを同じ方向へ導いて干渉させることができ
る。
【0012】具体的にいうと、投光ビームを偏光分離手
段で信号光と参照光に分離し、参照光の光路に偏光方向
を90度回転させる素子と光反射器とを配置し、信号光
の光路に信号光の偏光方向を90度回転させる偏光方向
回転手段と信号光を検知領域に向けて走査する光走査手
段とを設けた距離測定装置の場合には、例えば対象物が
リフレクタであれば、信号光の光路側の偏光方向回転手
段を非作動状態にする。このときには、偏光ビームスプ
リッタによって信号光と参照光がそれぞれ例えばS偏光
成分とP偏光成分に分離される。参照光はミラーで反射
して偏光ビームスプリッタに入射する際には、S偏光に
変換されている。信号光は対象物で反射する際に偏光方
向が90度回転するので、偏光ビームスプリッタに入射
する際にはP偏光に変換されている。従って、信号光と
参照光とは偏光ビームスプリッタで合成され、測距可能
となる。
【0013】また、例えば対象物がキャッツアイであれ
ば、信号光の光路側の偏光方向回転手段を作動状態にす
る。この場合には、信号光は対象物で反射する際には偏
光方向は回転せず、偏光方向回転手段で偏光方向が90
度回転するので、信号光は偏光ビームスプリッタに入射
する際にはS偏光に変換されている。従って、信号光と
参照光とは偏光ビームスプリッタで合成され、測距可能
となる。
【0014】従って、本発明の距離測定装置によれば、
リフレクタのように反射時に偏光方向を90度回転させ
る対象物も、キャッツアイのように反射時に偏光方向を
回転させない対象物も測距可能になる。
【0015】また、偏光方向回転手段を所定周期毎に作
動状態と非作動状態とに切り替わるようにすれば、リフ
レクタのような対象物とキャッツアイのような対象物を
交互に検出できるので、いずれの対象物も測定すること
ができる。
【0016】また、偏光方向回転手段をスイッチ操作に
より作動状態と非作動状態とに切り替えられるようにす
れば、スイッチ操作によってリフレクタのような対象物
を検出可能なモードと、キャッツアイのような対象物を
検出可能なモードとに切り替えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(光学系)図1は、本発明の一実施形態による光ヘテロ
ダイン方式距離測定装置の光学系1を示す図である。ま
ず、この光学系1について説明する。投光部2は、レー
ザー光LBを発生するレーザーダイオード(LD)3
と、レーザーダイオード3から出射されたレーザー光L
Bをコリメートするコリメートレンズ4とからなる。投
光部2の前方には第一偏光ビームスプリッタ(PBS)
5が配置されており、投光部2から出射されたコリメー
トレーザー光LBは、第一偏光ビームスプリッタ5によ
って信号光LSと参照光LRに分離される。第一偏光ビ
ームスプリッタ5はS偏光成分を透過させ、P偏光成分
を反射させるから、信号光LSは第一偏光ビームスプリ
ッタ5を透過してS偏光成分の光となり、参照光LRは
第一偏光ビームスプリッタ5で反射してP偏光成分の光
となる。
【0018】第一偏光ビームスプリッタ5の反射側に
は、1/4波長板6と固定ミラー7とが配置されてお
り、第一偏光ビームスプリッタ5で反射したP偏光成分
の参照光LRは1/4波長板6を通過することによって
円偏光に変換される。円偏光になった参照光LRは固定
ミラー7で反射し、再び1/4波長板6を通過し、参照
光LRは1/4波長板6によって再び円偏光から直線偏
光に戻る。このとき直線偏光の偏光方向は元の方向から
90度回転するので、元のP偏光成分からS偏光成分に
変換されて再び第一偏光ビームスプリッタ5に入射す
る。第一偏光ビームスプリッタ5はS偏光成分の光を透
過させるので、この参照光LRは第一偏光ビームスプリ
ッタ5を透過する。
【0019】一方、第一偏光ビームスプリッタ5を透過
したS偏光成分の信号光LSは、第一偏光ビームスプリ
ッタ5の透過側に配置されている光スキャナのスキャン
ミラー8によって反射され、対象物9ないし検知領域に
向けて走査される。ここで、第一偏光ビームスプリッタ
5とスキャンミラー8の中間には、図2(a)(b)に
示すような偏光方向変換装置10が配置されている。
【0020】偏光方向変換装置10は、図2(a)
(b)に示すように、複数に分割された(図では4分割
しているが、2分割や6分割等でもよい)各領域に1/
4波長(λ/4)板11とガラス板12とを交互に設け
た回転板13をパルスステップモータ14で一定速度
で、又は間欠的に回転させるようにしたものであり、回
転板13の回転角度によって信号光LSがガラス板12
を通過したり、1/4波長板11を通過したりする。パ
ルスステップモータ14は制御演算部25からの信号に
よって制御されており、回転板13の回転速度は、スキ
ャンミラー8による2スキャンの間に回転板13の1領
域が信号光LSの光路を通過するように定めてある。従
って、回転板13がn個の1/4波長板領域とn個のガ
ラス板領域とからなっている場合には、回転板13が1
回転する間に信号光LSは4n回スキャンされる。
【0021】いま、回転板13の1/4波長板11の領
域が信号光LSの光路上にあるとすると、第一偏光ビー
ムスプリッタ5を透過したS偏光成分の信号光LSは1
/4波長板11を通過することによって円偏光に変換さ
れる。円偏光になった信号光LSはスキャンミラー8で
反射され、対象物9に走査される。対象物9で反射され
た信号光LSは、再びスキャンミラー8と1/4波長板
11を通過し、1/4波長板11によって再び円偏光か
ら直線偏光に戻されて第一偏光ビームスプリッタ5に入
射する。このとき、対象物9がキャッツアイのように反
射時に偏光方向を回転させないものである場合には、信
号光LSが1/4波長板11を通過する際に、偏光方向
が90度回転するので、信号光LSは元のS偏光成分か
らP偏光成分に変換されて第一偏光ビームスプリッタ5
に入射し、第一偏光ビームスプリッタ5で反射される。
この結果、P偏光成分の信号光LSとS偏光成分の参照
光LRとは、同じ方向すなわち受光部側へ導かれること
になる。
【0022】一方、対象物9がリフレクタのように反射
時に偏光方向を90度回転させる場合には、信号光LS
が対象物9で反射する際に偏光方向が90度回転し、さ
らに1/4波長板11を通過する際に90度回転するの
で、結局180度偏光方向が回転することになる。この
結果、信号光LSは元のS偏光成分から再びS偏光成分
に変換されて第一偏光ビームスプリッタ5に入射し、第
一偏光ビームスプリッタ5を透過する。従って、この場
合には、S偏光成分の信号光LSは受光部側へは導かれ
ないことになる。
【0023】これに対し、回転板13のガラス板12の
領域が信号光LSの光路上にあるとすると、第一偏光ビ
ームスプリッタ5を透過したS偏光成分の信号光LSは
ガラス板12を透過してスキャンミラー8で反射され、
対象物9に走査される。対象物9で反射された信号光L
Sは、再びスキャンミラー8とガラス板12を通過し、
第一偏光ビームスプリッタ5に入射する。このとき、対
象物9がリフレクタのように反射時に偏光方向を90度
回転させるものである場合には、対象物9で反射した信
号光LSは偏光方向が90度回転してP偏光成分となっ
ているから、第一偏光ビームスプリッタ5で反射する。
この結果、P偏光成分の信号光LSとS偏光成分の参照
光LRとは、同じ方向すなわち受光部側へ導かれること
になる。
【0024】一方、対象物9がキャッツアイのように反
射時に偏光方向を90度回転させない場合には、信号光
LSが対象物9で反射する際に偏光方向は回転しないか
ら、信号光LSがガラス板12を通過すると、結局信号
光LSは元のS偏光成分のままで第一偏光ビームスプリ
ッタ5に入射する。この結果、信号光LSは第一偏光ビ
ームスプリッタ5を透過する。従って、この場合には、
S偏光成分の信号光LSは受光部側へは導かれないこと
になる。
【0025】偏光方向変換装置10の回転板13が回転
することにより、対象物9がリフレクタであってもキャ
ッツアイであっても、受光側には、P偏光成分の信号光
LSとS偏光成分の参照光LRとが、同時に受光側へ導
かれることになる。この第一偏光ビームスプリッタ5の
受光側には、1/2波長(λ/2)板15と第二偏光ビ
ームスプリッタ16とが配設され、第二偏光ビームスプ
リッタ16の透過側及び反射側にはそれぞれフォトダイ
オード等の受光素子17,18が配置されている。この
1/2波長板15の電気的主軸方向は、信号光LSと参
照光LRのP偏光方向及びS偏光方向に対して傾いてい
るので、P偏光成分の信号光LSとS偏光成分の参照光
LRが1/2波長板15を通過すると、信号光LSと参
照光LRの偏光方向が回転していずれもP偏光成分とS
偏光成分とを持つようになる。その結果、信号光LSと
参照光LRはいずれも、その一部つまりS偏光成分の光
が第二偏光ビームスプリッタ16を透過して受光素子1
7に入射する。また、信号光LSと参照光LRのうちP
偏光成分の光は第二偏光ビームスプリッタ16で反射し
て受光素子18に入射する。こうして受光素子17に入
射した信号光LSと参照光LRとは互いに偏光方向(S
偏光成分)が一致しているため、受光素子17ではビー
ト信号が発生する。同じく、受光素子18に入射した信
号光LSと参照光LRとは互いに偏光方向(P偏光成
分)が一致しているため、受光素子18ではビート信号
が発生する。
【0026】さらに、受光素子17から出力される光電
流(ビート信号)と受光素子18から出力される光電流
(ビート信号)とは差動増幅器19に入力され、差動増
幅器19からは電気信号が出力される。
【0027】図3は上記のような光学系1により受光素
子17,18の部分でビート信号が発生する理由を説明
するための概略説明図である(差動増幅器19の部分は
省略する)。投光部2から出射されるレーザー光LB
は、 a0・expj(2πνt) で表わされるとする。ここで、 a0=√(2P0) P0 : 投光部2から出射されるレーザー光LBの光強
度 j=√(−1) ν : レーザー光LBの周波数 t : 時間 である。参照光LRが受光素子17,18に達するまで
の光路長による位相のずれを無視し、参照光強度を PR
=aR 2/2 とすると、受光素子17,18に入射する
参照光LRは、 aR・expj(2πνt) で表わされる。また、レーザーダイオード3の発光周波
数の時間的変化及び対象物9の移動による光ヘテロダイ
ン方式距離測定装置との相対速度の変化によって信号光
LSにΔνの周波数変化が生じるとし、信号光強度を
S=aS 2/2 とすると、受光素子17,18に入射す
る信号光LSは、 aS・expj[2π(ν+Δν)t] で表わされる。従って、受光素子17,18の変換効率
をηとすると、信号光LSと参照光LRを受光したと
き、受光素子17,18と抵抗R0からなる受光回路に
流れる光電流iは、次式で表わされようなビート信号と
なる。 i=η|aR・expj(2πνt)+aS・expj[2π(ν+Δν)t]|2 =η[aR 2+aS 2+2aR・aS・cos(2πΔνt)] この後、光電流iがバンドパスフィルタ21によって直
流成分を除去されると、光電流iは、次式のようなビー
ト信号iFとなる。 iF=2η・aR・aS・cos(2πΔνt)]
【0028】(処理回路)図4は上記光ヘテロダイン方
式距離測定装置における信号処理回路20を示すブロッ
ク図である。この信号処理回路20は、受光素子17,
18からの信号を処理して対象物9までの距離を演算す
るとともに、投光部2及びスキャンミラー8を駆動制御
する機能を有している。
【0029】信号処理回路20の受信信号処理部分は、
バンドパスフィルタ21、整流器22、積分器23及び
アナログ/デジタル(A/D)変換器24から構成され
ている。しかして、受光素子17,18から出力された
光電流(ビート信号)iは差動増幅器19へ出力され、
その差動出力はバンドパスフィルタ21を透過する。バ
ンドパスフィルタ21は、図5に示すような透過率スペ
クトルを有している。最大周波数νmaxはレーザーダイ
オード3のスペクトル幅(コヒーレント長)によって決
まるものであって、例えばレーザーダイオード3のコヒ
ーレント長をΔL=10m、光速c(=3×10-8m/se
c)とすると、νmax=c/ΔLより、νmax=30MH
zとなる。よって、光電流iの差動出力信号は、直流成
分とレーザーダイオード3のスペクトル幅によって決ま
る帯域以外の周波数成分を除去される。バンドパスフィ
ルタ21を通過した出力信号(ビート信号iF)の交流
成分は整流器22で整流され、積分器23で積算処理さ
れる。積分器23は、制御演算部(CPU)25からリ
セット信号を受信すると、積分値を0にリセットし、整
流器22から出力される信号を積算し、所定の積分時間
Tが経過すると、そのときの積分値をA/D変換器24
へ出力する。制御演算部25は、A/D変換器24でデ
ジタル信号に変換された積分器出力を受け取ると、積分
器23を再びリセットする。制御演算部25は、積分器
出力の値に基づいて、後記のようにして対象物9までの
距離を演算する。
【0030】レーザーダイオード駆動回路26は、制御
演算部25からの発光制御信号に基づいてレーザーダイ
オード3を発光させる。レーザーダイオード駆動回路2
6は、変調回路を内蔵しており、制御演算部25からの
発光制御信号に基づいて、積分器23における積分時間
T毎に、レーザーダイオード3を連続(Continuous Wav
e)発光させ(図6(a))、あるいは、デューティー
比50%の強度変調発光させる(図7(a))。
【0031】光スキャナを駆動する光スキャナ駆動回路
27は、制御演算部25からの信号に基づいて、スキャ
ンミラー8を回転させ、一定周期で信号光LSを走査さ
せる。信号光LSは、偏光方向変換装置10の1/4波
長板11を通過する間に2スキャンされ、ガラス板12
を通過する内に2スキャンされるが、それぞれ2スキャ
ンのうちの1スキャンではレーザーダイオード3は連続
発光し、残りの1スキャンではレーザーダイオード3は
強度変調発光する。
【0032】次に、上記のような信号処理回路20によ
り対象物9までの距離を求める方法を図6及び図7によ
り説明する。光ヘテロダイン方式距離測定装置は、信号
光LSを走査している走査範囲を複数の検知領域(例え
ば、80領域)に分割し、各検知領域毎に対象物9まで
の距離を計測している。このため、各検知領域毎にレー
ザーダイオード3を連続発光と強度変調発光とに切り替
え、その都度積分器23から積分出力を出力して対象物
9までの距離を演算している。
【0033】まず、積分器23をリセットすると同時に
レーザーダイオード3を連続発光開始させ、積分器23
の積分時間Tが経過したときに発光を停止する。参照光
LRの光路長は短く、受光素子17,18で受光される
までの遅延時間は無視できるので、受光素子17,18
で受光される参照光LRによる信号(投光信号)は図6
(a)で示される。対象物9までの距離をRとすれば、
信号光LSは、投光タイミングから2R/cだけ遅延し
て受光素子17,18に到達するので、受光素子17,
18で受光される信号光LSによる信号(受光信号)
は、図6(b)で表わされる。従って、投光信号(参照
光)と受光信号(信号光)が干渉して生じるビート信号
は、図6(c)に示すように、両信号の重複期間(2R
/c〜T)で発生する。積分器23におけるビート信号
の積算速度をαとすると、積分時間T後における積分器
23の積分出力I0は、図6(d)に示すように、 I0=α(T−2R/c) で表わされる。ここで、積分時間Tは、遅延時間2R/
cに比べて十分に長くしているので、T>>2R/cと考
えることができる。よって、 I0=αT … となる。積分時間T経過後、積分器23の積分出力I0
は、A/D変換器24を経て制御演算部25へ出力され
る。
【0034】ついで、積分器23をリセットすると同時
にレーザーダイオード3をデューティー比50%、周期
1/νCLK(νCLKは強度変調周波数)で強度変調発光さ
せ、積分器23の積分時間Tが経過したときに発光を停
止する。この受光素子17,18で受光される参照光L
Rによる信号(投光信号)は図7(a)で示される。受
光素子17,18で受光される信号光LSによる信号
(受光信号)は、2R/cだけ遅延するので、図7
(b)で表わされる。従って、投光信号(参照光)と受
光信号(信号光)が干渉して生じるビート信号は、図7
(c)に示すように、周期1/νCLKで、 1/(2νCLK)−(2R/c) の長さとなる。よって、積分器23におけるビート信号
の積算速度をαとすると、積分器23では断続的に積算
処理され、積分時間T後における積分器23の積分出力
1は、図7(d)に示すように、 I1=α・[1/(2νCLK)−(2R/c)]×(T・νCLK) … で表わされる。積分時間T経過後、積分器23の積分出
力I1は、A/D変換器24を経て制御演算部25へ出
力され、積分器23はリセットされる。
【0035】制御演算部25は、連続発光による積分器
23の積分出力I0と強度変調発光による積分出力I1
得られると、両積分出力I0とI1に基づいて対象物9ま
での距離Rを演算する。すなわち、積分出力I0に対す
る積分出力I1の比を求めると、上記式及び式よ
り、 I1/I0=νCLK[1/(2νCLK)−(2R/c)] =(1/2)−(2RνCLK/c) … が得られる。これより、対象物9までの距離Rは、 R=(c/2νCLK)×[1/2−(I1/I0)] … で表わされる。従って、連続発光による積分出力I0
対する強度変調発光による積分出力I1の比と、強度変
調周波数νCLKとから対象物9までの距離を求めること
ができる。
【0036】このような方式によれば、光ヘテロダイン
方式において、コヒーレント長の短い安価なレーザー光
LBを用いることができるようになる。また、FM変調
を行なわずに、ヘテロダイン検出が可能になる。さら
に、パルスエコー方式に比べ、S/N比が良好となり、
測定可能距離も長くなる。
【0037】なお、上記実施形態においては、回転板1
3の1/4波長板11とガラス板12のいずれが信号光
LSの光路上にあるときに受光素子17,18でビート
信号が発生したかによって、対象物9の種類(つまり、
リフレクタか、キャッツアイか)を判別することもでき
る。
【0038】(その他の実施形態)図8は本発明の別な
実施形態による偏光方向変換装置28の構成を示す図で
ある。この偏光方向変換装置28は、1/4波長板11
をアクチュエータ29によって上下方向もしくは左右方
向へスライド又は回動させることにより、信号光LSの
光路上へ移動させたり、光路外へ移動させたりするもの
であり、制御演算部25からの指令によってアクチュエ
ータ29を制御することにより、一定周期毎に1/4波
長板11を信号光LSの光路上へ移動させたり、光路外
へ移動させたりする。
【0039】また、上記実施形態では、偏光方向変換手
段10,28は、1/4波長板11を一定周期毎に信号
光LSの光路外から光路上へ、あるいは光路上から光路
外へ移動させているが、操作スイッチの手動操作によっ
て1/4波長板11を信号光LSの光路上へセットさせ
たり、信号光LSの光路外へ外したりするようにしても
よい。この場合には、操作スイッチの操作によって光ヘ
テロダイン方式距離測定装置をキャッツアイのような対
象物を測距可能なモードに切り替えたり、リフレクタの
ような対象物を測距可能なモードに切り替えたりするこ
とができる。
【0040】また、上記偏光方向変換装置としては、1
/4波長板11に代えて、印加電圧をコントロールする
ことによって入射光の位相を1/4波長だけ遅延させ
る、ポッケルス効果やカー効果を利用した光学素子を用
いてもよい(図示せず)。
【0041】あるいは、信号光の投光光路もしくは受光
光路の一方に偏光方向を90度回転させる旋光性物質や
ファラデー素子などを配置してもよい。あるいは、信号
光の投光光路及び受光光路のそれぞれに偏光方向を45
度回転させる旋光性物質やファラデー素子などを配置し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光ヘテロダイン方式
距離測定装置の光学系を示す図である。
【図2】(a)(b)は偏光方向変換手段の構造を示す
正面図及び平面図である。
【図3】受光部でビート信号が発生する原理を説明する
概略説明図である。
【図4】同上の光ヘテロダイン方式距離測定装置の信号
処理回路の構成を示すブロック図である。
【図5】バンドパスフィルタの透過率スペクトルを示す
図である。
【図6】連続発光時における信号処理回路の各部の波形
図である。
【図7】強度変調発光時における信号処理回路の各部の
波形図である。
【図8】偏光方向変換装置の別な実施形態を示す概略図
である。
【図9】従来の光ヘテロダイン方式距離測定装置の構成
を示す図である。
【図10】従来の光ヘテロダイン方式距離測定装置の改
良例を示す図である。
【符号の説明】
3 レーザーダイオード 5 第一偏光ビームスプリッタ 8 スキャンミラー 10 偏光方向変換装置 11 1/4波長板 12 ガラス板 13 回転板 14 パルスステップモータ 17,18 受光素子 20 信号処理回路 LB レーザー光 LS 信号光 LR 参照光
フロントページの続き (71)出願人 597066429 1000 William Pitt Way Pittsburgh,PA 15238, U.S.A. (72)発明者 田村 允彦 アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバ ーグ、ウィリアム ピット ウェイ 1000、オプトメーション インコーポレー テッド内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを偏光方向の異なる信号光と参
    照光とに分け、対象物で反射された信号光と参照光を合
    成させることによって生じるビート信号に基づいて対象
    物までの距離を計測する距離測定装置において、 前記信号光が投光光路と受光光路を通過する間に直線偏
    光の偏光方向を90度回転させる偏光方向回転手段を、
    信号光の投光光路と受光光路のうち少なくとも一方に設
    け、当該偏光方向回転手段を作動状態と非作動状態とに
    切り替え可能にしたことを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 投光ビームを信号光と参照光に分離する
    偏光分離手段と、 参照光の光路に配置された、参照光の偏光方向を90度
    回転させる素子及び光反射器と、 信号光の光路に配置された、信号光の偏光方向を90度
    回転させる偏光方向回転手段及び信号光を検知領域に向
    けて走査する光走査手段とを備え、 参照光は前記光反射器で反射することによって再び前記
    偏光分離手段に入射し、信号光は測定対象物で反射する
    ことによって再び前記偏光分離手段に入射するようにな
    った距離測定装置において、 前記偏光方向回転手段を作動状態と非作動状態とに切り
    替え可能にしたことを特徴とする、請求項1に記載の距
    離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記偏光方向回転手段は、所定周期毎に
    作動状態と非作動状態とに切り替わることを特徴とす
    る、請求項1に記載の距離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光方向回転手段は、スイッチ操作
    により作動状態と非作動状態とに切り替えられることを
    特徴とする、請求項1に記載の距離測定装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光方向回転手段は、4分の1波長
    板であることを特徴とする、請求項1に記載の距離測定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記偏光方向回転手段は、印加電圧をコ
    ントロールすることにより一方の偏光方向の光の位相を
    4分の1波長遅延させる素子であることを特徴とする、
    請求項1に記載の距離測定装置。
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