JPH10304885A - 光学活性アルコール化合物の製造方法 - Google Patents
光学活性アルコール化合物の製造方法Info
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- JPH10304885A JPH10304885A JP10047262A JP4726298A JPH10304885A JP H10304885 A JPH10304885 A JP H10304885A JP 10047262 A JP10047262 A JP 10047262A JP 4726298 A JP4726298 A JP 4726298A JP H10304885 A JPH10304885 A JP H10304885A
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Abstract
ール化合物の製造方法として、操作が煩雑でなく、多工
程を要さず、安全性に優れた手法を提供する。 【解決手段】一般式 化1 で示されるN-アシルスフィンゴイドエステルの(2R,
3S)体のエステル結合部位を不斉水解する能力を有す
るエステル加水分解酵素を、一般式 化1で示されるN-
アシルスフィンゴイドエステルに作用させた後、反応液
から前記N-アシルスフィンゴイドエステルの(2S,3R)体
を回収し、これをエステル加水分解することにより、一
般式 化2 (R1、R2は脂肪族炭化水素基を、R3、R4はアシル基を
R5、R6は水素又はアシル基を表す)で示される光学活性
アルコール化合物を得ることを特徴とする光学活性アル
コール化合物の製造方法。
Description
製造方法に関する。
て、1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい
炭素原子7個から31個の脂肪族炭化水素を表し、R5及
びR6は、少なくともその一方が水素原子を表し、他方は
水素原子又は炭素原子2個から7個のアシル基を表
す。)で示される光学活性アルコール化合物は、毛髪及
び肌の手入れ等の為の化粧品や医薬品又はそれらの製造
中間体として有用である。これらの化合物は、通常、牛
やブタなどの動物の表皮組織から主に抽出分離されてい
るが、その生産量が限定され、また、その安定供給が困
難である等の問題点があった。最近では、有機合成化学
的手法による光学活性スフィンゴイドの不斉合成法が報
告されており、また、該光学活性スフィンゴイドを、例
えば、N−スクシミジルオクタデカノエイトを用いN−
アシルスフィンゴイドに導く方法も知られている[R.Ju
lina等、Helvetica Chemica Acta, 69, p.368(198
6)]。かかる有機合成化学的手法による光学活性スフィ
ンゴイドの不斉合成法としては、例えば、式 化4をSh
arpless不斉エポキシ化して式 化5で示されるエポキ
シ化合物を合成し、式 化6で示されるオキサゾリジノ
ン化合物を経由して、光学活性な式 化7を得る方法が
R.Julina等、 Helevetica Chimica Acta, 69,p.368 (19
86)等に記載されている。
に、Sharpless酸化、アジドによるエポキシドの開裂を
経て、アルデヒドへの酸化、Wittig反応、光異性化を経
て、光学活性な式 化7で示される化合物を合成する方
法がH.Shibuya等、Tetrahedron Letters, 30, p.7205
(1989)等に、Evansのキラル補助剤を用いる方法がK.C.N
icolaou等、J.Am.Chem.Soc., 110, p.7910 (1988)等
に、2-N-アシルアミノ-高級アシル酢酸エステル化合物
をルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触媒として不
斉水素化を行うことにより不斉炭素を制御する方法が特
開平6-80617等に記載されている。
合成化学的手法による製法は、操作の煩雑性、必要工程
数、反応資材の安全性および使用量等の点で、工業的に
実施する方法としては、必ずしも満足できる方法とは言
い難い。
明者らは、より簡便で、また安全性に富み、工業的規模
での実施にも好適な前記式 化3で示される光学活性ア
ルコール化合物の製造方法につき鋭意検討を行った結
果、特定の能力を有するエステル加水分解酵素を用いる
生化学的手法を見出し、本発明に至った。すなわち、本
発明は、 1)一般式 化8
て、1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい
炭素原子7個から31個の脂肪族炭化水素基を表し、R3
及びR4は、同一又は相異なって、炭素原子2個から7個
のアシル基を表す。)で示されるN-アシルスフィンゴイ
ドエステルの(2R,3S)体のエステル結合部位を不
斉水解する能力を有するエステル加水分解酵素を、一般
式 化8で示されるN-アシルスフィンゴイドエステルに
作用させ、これを不斉水解した後、反応液から未反応の
前記N-アシルスフィンゴイドエステルの(2S,3R)体を回
収し、これをエステル加水分解することにより、一般式
化9
て、1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい
炭素原子7個から31個の脂肪族炭化水素基を表し、R5
及びR6は、少なくともその一方が水素原子を表し、他方
は水素原子、又は炭素原子2個から7個のアシル基を表
す。)で示される光学活性アルコール化合物を得ること
を特徴とする光学活性アルコール化合物の製造方法(以
下、本発明製造方法と記す。)、 2)一般式 化8で示されるN-アシルスフィンゴイドエ
ステルがエリトロ体である前項1記載の光学活性アルコ
ール化合物の製造方法、 3)エステル加水分解酵素が、配列番号1で示されるア
ミノ酸配列又は該アミノ酸配列における1もしくは複数
のアミノ酸が付加、欠失、もしくは置換された配列を有
する蛋白質であることを特徴とする前項1又は2記載の
光学活性アルコール化合物の製造方法、を提供するもの
である。
本発明製造方法の原料として用いられる、一般式 化1
0
て、1個以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい
炭素原子7個から31個の脂肪族炭化水素基を表し、R3
及びR4は、同一又は相異なって、炭素原子2個から7個
のアシル基を表す。)で示されるN-アシルスフィンゴイ
ドエステルにおいて、R1及びR2で表される1個以上のヒ
ドロキシル基で置換されていてもよい炭素原子7個から
31個の脂肪族炭化水素基としては、例えば、1個以上
のヒドロキシル基で置換されていてもよい、炭素原子7
個から31個の直鎖又は分枝のアルキル基、1個以上の
二重結合を有しかつ1個以上のヒドロキシル基で置換さ
れていてもよい、炭素原子7個から31個の直鎖又は分
枝のアルケニル基等を挙げることができる。好ましく
は、1個から3個程度のヒドロキシル基で置換されてい
てもよい、炭素原子7個から31個の直鎖又は分枝のア
ルキル基、1個から3個程度の二重結合を有しかつ1個
から3個程度のヒドロキシル基等で置換されていてもよ
い、炭素原子7個から31個の直鎖又は分枝のアルケニ
ル基等があげられる。具体的には、例えば、ヘプチル
基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、
ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノ
ナデシル基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシ
ル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル
基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル
基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコン
チル基、1−トリデセニル基、1−テトラデセニル基、
1−ペンタデセニル基、1−ヘキサデセニル基、1−ヘ
プタデセニル基、1−オクタデセニル基、1−ノナデセ
ニル基、1−エイコセニル基、1−ヒドロキシトリデシ
ル基、1−ヒドロキシテトラデシル基、1−ヒドロキシ
ペンタデシル基、1−ヒドロキシヘキサデシル基、1−
ヒドロキシヘプタデシル基、1−ヒドロキシオクタデシ
ル基、1−ヒドロキシノナデシル基、1−ヒドロキシエ
イコシル基、1−ヒドロキシヘンエイコシル基、1−ヒ
ドロキシドコシル基、1−ヒドロキシトリコシル基、1
−ヒドロキシテトラコシル基、1−ヒドロキシペンタコ
シル基、1−ヒドロキシヘキサコシル基、1−ヒドロキ
シヘプタコシル基、12−メチル−トリデシル基、14
−メチル−ペンタデセニル基、メチルヘプタデシル基等
を挙げることができる。R3及びR4で表される炭素原子2
個から7個のアシル基としては、例えば、式化11
ルキル基を表す。)で示されるアルキルカルボニル基等
を挙げることができる。より具体的には例えば、アセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基等を挙げることがで
きる。好ましくは、例えばアセチル基が挙げられる。
ンゴイドエステルは、対応するN-アシルスフィンゴイド
を、例えば、T.Kolter等、Tetrahedron, 50, p.13425
(1994)等に記載の方法に準じて合成し、これをエステル
化することにより製造することができる。
ルの具体的な例としては、例えば、N-エイコサノイル-
1,3-O-ジアセチル-2-アミノヘキサデカン-1,3-ジオー
ル、N-エイコサノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノヘプ
タデカン-1,3-ジオール、N-エイコサノイル-1,3-O-ジア
セチル-2-アミノ-4-オクタデセン-1,3-ジオール、N-エ
イコサノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノオクタデカン
-1,3,4-トリオール、N-エイコサノイル-1,3-O-ジアセチ
ル-2-アミノエイコサン-1,3-ジオール、N-エイコサノイ
ル-1,3-O-ジブチリル-2-アミノエイコサン-1,3-ジオー
ル、N-エイコサノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノヘン
エイコサン-1,3-ジオール、N−オクタデカノイル-1,3-O
-ジアセチル-2-アミノ-15-メチルヘキサデカン-1,3-ジ
オ−ル、N−オクタデカノイル-1,3-O−ジアセチル-2-
アミノドコサン−1,3−ジオール、N−オクタデカノイ
ル-1,3-O-ジブチリル-2-アミノ-4-ヘキサデセン-1,3-ジ
オール、N−オクタデカノイル-1,3-O-ジアセチル-2-ア
ミノ-4-オクタデセン-1,3-ジオール、N−オクタデカノ
イル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノオクタデカン-1,3,4-
トリオール、N−オクタデカノイル-1,3-O-ジアセチル-
2-アミノ-4-ヘプタデセン-1,3-ジオール、N−オクタデ
カノイル-1,3-O-ジブチリル-2-アミノ-4-エイコセン-1,
3-ジオール、N−2’-ヒドロキシオクタデカノイル-1,3
-O-ジアセチル-2-アミノ-15-メチルヘキサデカン-1,3-
ジオール、N−2’-ヒドロキシヘキサデカノイル-1,3-O
-ジアセチル-2-アミノヘキサデカン-1,3-ジオール、N
−2’-ヒドロキシヘキサデカノイル-1,3-O-ジブチリル-
2-アミノヘキサデカン-1,3-ジオール、N−2’-ヒドロ
キシエイコサノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノ-4-オ
クタデセン-1,3-ジオール、N−2’-ヒドロキシエイコ
サノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノオクタデカン-1,
3,4-トリオール、N−2’-ヒドロキシテトラコサノイル
-1,3-O-ジアセチル-2-アミノエイコサン-1,3-ジオー
ル、N−2’-ヒドロキシヘキサコサノイル-1,3-O-ジブ
チリル-2-アミノヘプタコサン-1,3-ジオール、N−ドコ
サノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノ-15-メチルヘキサ
デカン-1,3-ジオール、N−テコラコサノイル-1,3-O-ジ
アセチル-2-アミノヘキサデカン-1,3-ジオール、N−ヘ
キサコサノイル-1,3-O-ジブチリル-2-アミノヘキサデカ
ン-1,3-ジオール、N−メチルオクタデカノイル-1,3-O-
ジアセチル-2-アミノ-4-オクタデセン-1,3-ジオール、
N−ペンタコサノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノ-4-
ドコセン-1,3-ジオール、N−ペンタコサノイル-1,3-O-
ジアセチル-2-アミノ-4-オクタデセン-1,3-ジオール、
N−ペンタコサノイル-1,3-O-ジアセチル-2-アミノエイ
コサン-1,3-ジオール等を挙げられるが、これらに限ら
れるものではない。
れる、一般式 化10で示されるN-アシルスフィンゴイ
ドエステルとしては、好ましくは、エリトロ体でありそ
の立体配置が(2S,3R)体および(2R,3S)体である異性体の
任意の混合物をあげることができる。
分解酵素としては、一般式 化10で示されるN-アシル
スフィンゴイドエステルの(2R,3S)体のエステル結合部
位を選択的に不斉水解する能力を有する酵素であればよ
い。このような能力を有するエステル加水分解酵素は、
狭義のリパーゼを含むエステラーゼやプロテアーゼ等で
あり、ブタ、ヒト等の動物由来でも、ヒマ等の植物由来
でも、アスペルギルス属、キャンディダ属、フザリウム
属、ジオトリカム属、ムコール属、ノカルディア属、ペ
ニシリウム属、リゾプス属、サッカロマイセス属、アク
ロモバクター属、アシネトバクター属、アルカリジェネ
ス属、クロモバクテリウム属、エシェリヒア属、シュー
ドモナス属、スフィンゴモナス属、バチルス属、バーク
ホルデリア属、モレキセラ属、ラクトバチルス属、スタ
フィロコッカス属、セラチア属、ヤロウイア属等に属す
る微生物由来でもかまわない。また、これらのエステル
加水分解酵素の遺伝子を組換えDNA技術により単離し、
同じ属に属する宿主細胞又は異なる属に属する宿主細胞
に導入することにより得られた形質転換体が産生するエ
ステル加水分解酵素でもよい。
しては、配列番号1で示されるアミノ酸配列を有する蛋
白質、又は配列番号1で示されるアミノ酸配列における
1もしくは複数のアミノ酸が付加、欠失もしくは置換さ
れた配列を有し、かつ、一般式 化10で示されるN-ア
シルスフィンゴイドエステルの(2R,3S)体のエス
テル結合部位を不斉水解する能力を有する蛋白質を挙げ
ることができる。「配列番号1で示されるアミノ酸配列
を有する蛋白質」は、例えば、ブダペスト条約下におい
てFERM-BP5740として通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所に寄託(受理日:平成8年11月7日)さ
れている微生物(E.coli JM109 / pAL612株)から調製
することができる。また、「配列番号1で示されるアミ
ノ酸配列における1もしくは複数のアミノ酸が付加、欠
失もしくは置換された配列を有し、かつ、一般式 化1
0で示されるN-アシルスフィンゴイドエステルの(2
R,3S)体のエステル結合部位を不斉水解する能力を
有する蛋白質」は、例えば、配列番号2で示される塩基
配列またはその部分塩基配列を有するDNAをプローブ
として、「クローニングとシークエンス」(渡辺格監
修、杉浦昌弘編集、1989、農村文化社発行)等に記
載されるハイブリダイゼーション方法を利用して上記の
動物、植物、または微生物由来の遺伝子ライブラリーを
スクリーニングすることによりその遺伝子を特定、単離
し、得られた遺伝子を微生物等の宿主細胞に発現させる
ことにより、調製することができる。また、例えば、配
列番号2で示される塩基配列を有する遺伝子に、Molecu
lar Cloning, 2nd ed., Cold Spring Harbor Laborator
y Press(1989)等に記載の通常の変異導入方法により、
アミノ酸が付加、欠失、または置換される変異を導入
し、得られた遺伝子を微生物等の宿主細胞に発現させる
ことにより、調製することもできる。
ル加水分解酵素は、それ自体を含有する微生物又は細胞
の培養物の形で反応に利用しても良いが、該培養物また
は当該エステル加水分解酵素を含有する組織から分離し
て粗酵素や精製酵素等の形で反応に利用しても良い。こ
のような粗酵素や精製酵素等は、例えば、1)超音波処
理、2)ガラスビーズ又はアルミナを用いる摩砕処理、
3)フレンチプレス処理、4)リゾチーム等の酵素処
理、5)ワーリングブレンダー処理等により菌体、細
胞、または組織等を破砕し、得られた破砕物から6)硫
安などを用いる塩析、7)有機溶媒、ポリエチレングリ
コール等の有機ポリマーによる沈澱、8)イオン交換ク
ロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、ゲルろ過
クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィ
ー等の各種のクロマトグラフィー、9)電気泳動等の通
常の方法により調製することができる。さらにまた、エ
ステル加水分解酵素を、共有結合、イオン結合、吸着な
どにより担体に結合させる担体結合法、高分子の網目構
造の中に閉じ込める包括法等の固定化の方法によって不
溶化し、反応液から容易に分離可能な状態に加工した固
定物の形で利用することもできる。
ら約70℃、好ましくは、約25℃から約40℃の範囲を挙げ
ることができる。また該反応は、前記の一般式 化10
で示されるN-アシルスフィンゴイドエステルを溶解する
有機溶媒と前記エステル加水分解酵素を溶解する緩衝液
の2層系で行うことがよい。必要に応じ、界面活性剤を
添加してもよい。反応溶媒としては、例えばデカンなど
を挙げることができ、緩衝液としては、pH約5〜pH約8の
通常の緩衝液を挙げることができる。反応時間は、約1
時間から約1週間である。反応液からの前記N-アシルス
フィンゴイドエステルの(2S,3R)体の回収に際しては、
例えば、溶媒抽出、分別蒸留、カラムクラマトグラフィ
ー等の方法を適宜用いることができる。このようにして
回収されたN-アシルスフィンゴイドエステルの(2S,3R)
体を、例えば、通常の方法でアルカリ加水分解すること
により、前記一般式 化9で示される光学活性アルコー
ル化合物を得ることができる。
するが、本発明はこれらの実施例になんら限定されるも
のではない。
液に、ラセミ体でありかつエリトロ体であるエリトロ-3
-アセトキシ-2-ステアロイルアミノヘキサデシル アセ
テート1.03gと後記参考例1により調製されるエステル
加水分解酵素50mgを加え、30℃で、撹拌して反応を行っ
た。反応は、TLC[シリカゲル、クロロホルム:メタ
ノール(15:1)]で追跡した。2日間反応後、反応液を
酢酸エチルで抽出し、次いでクロロホルムで抽出を行っ
た。回収された有機溶媒層を塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧濃縮を行うことにより残渣を得
た。得られた残渣を、シリカゲルカラムクトグラフィー
により分離した。溶出は、ヘキサン:酢酸エチル(5:
1)、次いでクロロホルム:メタノール(30:1)で行
った。溶出された(+)-(2S,3R)-エリトロ-3-アセトキシ-
2-ステアロイルアミノヘキサデシル アセテート(264.
9mg)の一部を加水分解した後、p-トルエンスルホン
酸、2,2-ジメトキシプロパン、アセトン存在下で(4R,5
S)-エリトロ-2,2-ジメチル-5-ステアロイルアミノ-4-ト
リデシル-1,3-ジオキサンに変換し、1H-NMRにて光学純
度を分析した結果、>95%e.e.であった。次に溶出された
(-)-(2R,3S)-エリトロ-3-アセトキシ-2-ステアロイルア
ミノヘキサデカン-1-オール(481.8mg)の一部を加水分
解した後、(-)-(2R,3S)-エリトロ-2-ステアロイルアミ
ノ-1,3-ヘキサデカンジオールの旋光度と比較した結
果、光学純度は16%e.e.であった。さらに溶出された、
(-)-(2R,3S)-エリトロ-2-ステアロイルアミノ-1,3-ヘキ
サデカンジオール(214.8mg)の一部をp-トルエンスル
ホン酸、2,2-ジメトキシプロパン、アセトン存在下で、
(4S,5R)-エリトロ-2,2-ジメチル-5-ステアロイルアミノ
-4-トリデシル-1,3-ジオキサンに変換し、1H-NMRにて
光学純度を分析した結果、>95%e.e.であった。
液に、ラセミ体でありかつエリトロ体であるエリトロ-3
-アセトキシ-2-ステアロイルアミノヘキサデシル アセ
テート10.2mgと参考例2により調製された固定化エステ
ル加水分解酵素10.8mgを加え、30℃で、撹拌して反応を
行った。反応は、TLC[シリカゲル、クロロホルム:
メタノール(15:1)]で追跡した。2日間反応後、実施
例1に準じて、生成物(+)-(2S,3R)-エリトロ-3-アセト
キシ-2-ステアロイルアミノヘキサデシル アセテート
を分離した。分離されたアセテートの一部を加水分解し
た後、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジメチルアミ
ノピリジンの存在下でα-メトキシ-α-トリフルオロメ
チルフェニルアセテート(以下、MTPAと記す。)と作用
させ、bis-MTPAエステルに誘導してから1H-NMRにて光学
純度を分析した。(+)-(2S,3R)-エリトロ-3-アセトキシ-
2-ステアロイルアミノヘキサデシル アセテートが50%の
収率で得られ、その光学純度は>95%e.e.であった。
0)を、50mg/Lのアンピシリンと1mMのイソプロピル チ
オ-β-D-ガラクトシドを含む100mlのLB培地(ディフ
コ(株)社製)で、37℃、16時間培養した後、遠心分離
(6000rpm、10分間)により集菌することにより菌体を
回収した。回収された菌体を、10mlの100mMリン酸緩衝
液(pH7.0)に懸濁した後、超音波破砕(10分間)し、該
破砕物を遠心分離することにより粗酵素抽出液を得た。
さらに得られた粗酵素抽出液を凍結乾燥することにより
粗酵素粉末を得た。
ス社登録商標)(300mg)を溶解した0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.0)10mlに、参考例1により得られた酵素粉末1gを加
えた後、氷水中でフロリシル[U.S.Silica Company登録
商標、シグマアルドリッチ ジャパン(株)販売](8.7
mg)を添加した。得られた混合物を-78℃で凍結した
後、凍結乾燥することにより、固定化粉末酵素(1.4
g)を得た。
程を要さず、また安全性にも優れた生化学的手法による
前記式 化3で示される光学活性アルコール化合物の製
造方法を提供する。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 化1 【化1】 (式中、R1及びR2は、同一又は相異なって、1個以上の
ヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素原子7個か
ら31個の脂肪族炭化水素基を表し、R3及びR4は、同一
又は相異なって、炭素原子2個から7個のアシル基を表
す。)で示されるN-アシルスフィンゴイドエステルの
(2R,3S)体のエステル結合部位を不斉水解する能
力を有するエステル加水分解酵素を、一般式 化1で示
されるN-アシルスフィンゴイドエステルに作用させ、こ
れを不斉水解した後、反応液から未反応の前記N-アシル
スフィンゴイドエステルの(2S,3R)体を回収し、これを
エステル加水分解することにより、一般式 化2 【化2】 (式中、R1及びR2は、同一又は相異なって、1個以上の
ヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素原子7個か
ら31個の脂肪族炭化水素基を表し、R5及びR6は、少な
くともその一方が水素原子を表し、他方は水素原子、又
は炭素原子2個から7個のアシル基を表す。)で示され
る光学活性アルコール化合物を得ることを特徴とする光
学活性アルコール化合物の製造方法。 - 【請求項2】一般式 化1で示されるN-アシルスフィン
ゴイドエステルがエリトロ体である請求項1記載の光学
活性アルコール化合物の製造方法。 - 【請求項3】エステル加水分解酵素が、配列番号1で示
されるアミノ酸配列又は該アミノ酸配列における1もし
くは複数のアミノ酸が付加、欠失、もしくは置換された
配列を有する蛋白質であることを特徴とする請求項1又
は請求項2記載の光学活性アルコール化合物の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04726298A JP4078465B2 (ja) | 1997-03-03 | 1998-02-27 | 光学活性アルコール化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4784097 | 1997-03-03 | ||
| JP9-47840 | 1997-03-03 | ||
| JP04726298A JP4078465B2 (ja) | 1997-03-03 | 1998-02-27 | 光学活性アルコール化合物の製造方法 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
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