JPH10306814A - ブラインドリベット、そのマンドレルおよびブラインドリベット構造体 - Google Patents

ブラインドリベット、そのマンドレルおよびブラインドリベット構造体

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JPH10306814A
JPH10306814A JP11306797A JP11306797A JPH10306814A JP H10306814 A JPH10306814 A JP H10306814A JP 11306797 A JP11306797 A JP 11306797A JP 11306797 A JP11306797 A JP 11306797A JP H10306814 A JPH10306814 A JP H10306814A
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Japan
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annular body
mandrel
blind rivet
diameter
head portion
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JP11306797A
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Keiji Ishino
圭二 石野
Takashi Kondo
崇史 近藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状ボディの先端部に高強度加工をすること
なく、ヘッド部のもぐり込みを防止し、安定した座屈を
行うことができるブラインドリベットのマンドレルを提
供する。 【解決手段】 環状ボディ2に挿通して環状ボディ2を
塑性変形させる、ブラインドリベットのマンドレル1に
関する。マンドレル1は、環状ボディ2の一端部に当接
されるヘッド部1fと、ヘッド部1fに連結され、環状
ボディ2に挿通されるシャフト部1aとを有し、ヘッド
部1fは環状ボディ2に当接する面とマンドレル1の軸
とのなす角が鋭角であることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面から操作する
ことができるブラインドリベット、そのマンドレルおよ
びブラインドリベット構造体に関し、特に複写機等の締
結に好適なブラインドリベット、そのマンドレルおよび
ブラインドリベット構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、複写機の構造体と
しては、主として上から順に、スキャナユニット(読取
部分)51と、本体ユニット(感光体等が入っている部
分)52と、給紙ユニット53との3つに分かれてい
る。従来では、量産段階の製造効率を上げるため、荷重
のあまりかからないスキャナユニット51にのみリベッ
ト54を使用していた。
【0003】このリベット54は、例えば、側面同士を
板金で折った形にして穴を開けて止めている。このよう
な締結では、片面から締結操作ができるブラインドリベ
ットが使用されている。このブラインドリベット54
は、図15に示すように、塑性変形される環状のボディ
55とこのボディ55を塑性変形するマンドレル56と
を備えている。
【0004】前記ボディ55は、マンドレル56を挿通
する同径の筒部の一端に被締結部材に当接するフランジ
部55aを備えている。前記マンドレル56は、先端に
ボディ55の筒部を座屈させるヘッド部56aおよびヘ
ッド部56aの後方に突出する同径の円柱部56bを備
え、この円柱部56bには締結後に破断される括れを形
成した破断部56cが設けられている。前記ヘッド部の
裏面はマンドレルの軸と直交している。従って、ヘッド
部と環状のボディの先端との間にはマンドレルの軸と平
行な力のみが作用する。
【0005】このようなブラインドリベットを用いて、
被締結部材である第1部材および第2部材を締結するに
は、先ず、図14(A)に示すように、リベッターにリ
ベットを装着し、結合部分である第1部材および第2部
材の穴に差し込む。次に、図14(B)に示すように、
リベッターのハンドル(不図示)を握ってマンドレルを
方向α(図15参照)に引いて、ボディを座屈させる。
次に、図14(C)に示すように、さらにマンドレルを
引いて破断部から破断させて締結が完了する。
【0006】通常、ブラインドリベットで板金と板金と
を締結するとき、ブラインドリベットを挿通する穴径を
ブラインドリベットの挿通部分の外径より充分に大きく
して余裕をもたせている。その理由は、リベットを入れ
やすくする点と、寸法精度を上げるとコスト増となる点
と、穴径に余裕が少ないと反りを抑えるための治具が必
要になる点とを避けるためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなブラインドリベットを締結する際、図16に示す
ように、マンドレルのヘッド部が環状のボディの穴部内
にもぐり込んで環状ボディが座屈しない虞があった。そ
こで、図15に示すように、環状のボディの先端部の強
度を高める加工をしなければならなかった。
【0008】そこで、本発明は、環状ボディの先端部に
高強度加工をすることなく、ヘッド部のもぐり込みを防
止し、安定した座屈を行うことができるブラインドリベ
ット、そのマンドレルおよびブラインドリベット構造体
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1のブラインドリベットのマンドレルは、環状
ボディに挿通して該環状ボディを塑性変形させる、ブラ
インドリベットのマンドレルにおいて、前記マンドレル
は、前記環状ボディの一端部に当接されるヘッド部と、
該ヘッド部に連結され、前記環状ボディに挿通されるシ
ャフト部とを有し、前記ヘッド部は前記環状ボディに当
接する面とマンドレルの軸とのなす角が鋭角であること
を特徴としている。
【0010】また、請求項2のブラインドリベットのマ
ンドレルは、環状ボディに挿通して該環状ボディを塑性
変形させる、ブラインドリベットのマンドレルにおい
て、前記マンドレルは、前記環状ボディの一端部に当接
されるヘッド部と、該ヘッド部に連結され、前記環状ボ
ディに挿通されるシャフト部とを有し、該シャフト部
は、前記ヘッド部に連結される太径の第1胴部と、第1
胴部より細径に形成された第2胴部と、前記第1胴部と
第2胴部との間に設けられた段差部とを備え、前記ヘッ
ド部は前記環状ボディに当接する面とマンドレルの軸と
のなす角が鋭角であることを特徴としている。
【0011】また、請求項3のブラインドリベットのマ
ンドレルは、請求項2記載のブラインドリベットのマン
ドレルにおいて、前記段差部は、前記第1胴部と第2胴
部との間に形成された所定角度の傾斜面であることを特
徴としている。
【0012】また、請求項4のブラインドリベットのマ
ンドレルは、請求項2記載のブラインドリベットのマン
ドレルにおいて、前記マンドレルは、前記環状ボディよ
り硬いことを特徴としている。
【0013】また、請求項5のブラインドリベットのマ
ンドレルは、環状ボディに挿通して該環状ボディを塑性
変形させる、ブラインドリベットのマンドレルにおい
て、前記マンドレルは、前記環状ボディに挿通されるシ
ャフト部と、該シャフト部の一端に連結されるヘッド部
とを備えるとともに、前記シャフト部は、前記ヘッド部
側から順に、被締結部材の締結用有効長さを有する第1
胴部と、前記環状ボディの外径を膨径する膨径部及び該
膨径部に段差部を介して連結され、前記環状ボディを塑
性変形するために保持される第2胴部とを備え、前記ヘ
ッド部は前記環状ボディに当接する面とマンドレルの軸
とのなす角が鋭角であることを特徴としている。
【0014】また、請求項6のブラインドリベットのマ
ンドレルは、請求項2又は5に記載のブラインドリベッ
トのマンドレルにおいて、前記シャフト部は、締結後に
破断される破断部を有していることを特徴としている。
【0015】また、請求項7のブラインドリベットのマ
ンドレルは、請求項6記載のブラインドリベットのマン
ドレルにおいて、前記破断部は前記段差部に連続してい
ることを特徴としている。
【0016】また、請求項8のブラインドリベットのマ
ンドレルは、請求項6又は7記載のブラインドリベット
のマンドレルにおいて、前記破断部はV溝であることを
特徴としている。
【0017】また、請求項9のブラインドリベットのマ
ンドレルは、請求項6記載のブラインドリベットのマン
ドレルにおいて、前記破断部は前記段差部を挟んで前記
ヘッド部と反対側に配置されていることを特徴としてい
る。
【0018】また、請求項10のブラインドリベットの
マンドレルは、請求項6〜9の何れかに記載のブライン
ドリベットのマンドレルにおいて、前記破断部の径はマ
ンドレル全体の最小径であることを特徴としている。
【0019】また、請求項11のブラインドリベットの
マンドレルは、請求項2又は5記載のブラインドリベッ
トのマンドレルにおいて、前記第1胴部の断面積から前
記第2胴部の断面積を除いた環状面積は、前記環状ボデ
ィを挿入する被締結部材の穴の断面積から環状ボディ外
形の断面積を除いた環状面積に比べて同一又は大きいこ
とを特徴としている。する。
【0020】また、請求項12のブラインドリベットの
マンドレルは、環状ボディに挿通して該環状ボディを塑
性変形させるブラインドリベットのマンドレルにおい
て、前記マンドレルは、前記環状ボディの一端部に当接
するヘッド部と、該ヘッド部に連結する先細円錐形状の
部分とを備え、前記ヘッド部は前記環状ボディに当接す
る面とマンドレルの軸とのなす角が鋭角であることを特
徴としている。
【0021】また、請求項13のブラインドリベット
は、被締結部材に一方側から挿入して締結するブライン
ドリベットにおいて、締結時にマンドレルが環状ボディ
内を移動するのに伴い、前記環状ボディの被締結部材に
接する部分を膨径する手段を備え、前記マンドレルのヘ
ッド部は前記環状ボディに当接する面とマンドレルの軸
とのなす角が鋭角であることを特徴としている。
【0022】また、請求項14のブラインドリベット
は、被締結部材に挿通される環状ボディと、該環状ボデ
ィに挿通して該環状ボディを塑性変形させるマンドレル
とを備えたブラインドリベットにおいて、前記マンドレ
ルは、前記環状ボディの一端部に当接されるヘッド部
と、該ヘッド部に連結され、前記環状ボディに挿通され
るシャフト部とを有し、該シャフト部は、前記ヘッド部
に連結される太径の第1胴部と、第1胴部より細径に形
成された第2胴部と、前記第1胴部と第2胴部との間に
設けられた段差部とを備えるとともに、前記環状ボディ
は、太径の第1穴部と、該第1穴部に段差部を介して連
続する、前記第1穴部より細径の第2穴部と、該第2穴
部の端部に設けたフランジ部とを備え、前記ヘッド部は
前記環状ボディに当接する面とマンドレルの軸とのなす
角が鋭角であることを特徴としている。
【0023】また、請求項15のブラインドリベット
は、被締結部材に挿通される環状ボディと、該環状ボデ
ィに挿通して該環状ボディを塑性変形させるマンドレル
とを備えたブラインドリベットにおいて、前記環状ボデ
ィは、前記第2穴部を構成する第2環状胴部における膨
径による有効容積が被締結体の穴部と環状ボディの外周
との間の隙間の容積より大きい場合に、この膨径による
有効容積が隙間からはみ出した部分を吸収する吸収部を
備えているとともに、少なくとも被締結部材と環状ボデ
ィとにより形成される隙間の端部まで前記環状ボディの
膨径により充填される大きさを有する溝部を備え、前記
ヘッド部は前記環状ボディに当接する面とマンドレルの
軸とのなす角が鋭角であることを特徴としている。
【0024】また、請求項16のブラインドリベット
は、被締結部材に挿通される環状ボディと、該環状ボデ
ィに挿通して該環状ボディを塑性変形させるマンドレル
とを備えたブラインドリベットにおいて、前記マンドレ
ルは、前記環状ボディの一端部に当接されるヘッド部
と、該ヘッド部に連結され、前記環状ボディに挿通され
るシャフト部とを有し、該シャフト部は、前記ヘッド部
に連結される太径の第1胴部と、第1胴部より細径に形
成された第2胴部と、前記第1胴部と第2胴部との間に
設けられた段差部とを備え、前記段差部は、前記第1胴
部と第2胴部との間に形成された所定角度の傾斜面であ
るとともに、前記環状ボディは、太径の第1穴部と、該
第1穴部に段差部を介して連続する、前記第1穴部より
細径の第2穴部と、該第2穴部の端部に設けたフランジ
部とを備え、前記段差部は傾斜面であり、前記環状ボデ
ィの傾斜面より前記マンドレルの傾斜面の方が緩やに形
成されるとともに、前記ヘッド部は前記環状ボディに当
接する面とマンドレルの軸とのなす角が鋭角であること
を特徴としている。
【0025】また、請求項17のブラインドリベット
は、請求項13〜16の何れかに記載のブラインドリベ
ットにおいて、前記マンドレルのヘッド部とシャフト部
との間にはシャフト部先端径より小径の小径部分がある
ことを特徴としている。
【0026】また、請求項18のブラインドリベットの
構造体は、被締結部材に挿通される環状ボディと、該環
状ボディに挿通して該環状ボディを塑性変形させるマン
ドレルとを備えたブラインドリベット構造体において、
前記環状ボディは、被締結部材と環状ボディとにより形
成される隙間の端部まで前記環状ボディの膨径により充
填されるとともに、前記ヘッド部は前記環状ボディに当
接する面とマンドレルの軸とのなす角が鋭角であること
を特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、重複した繁雑な説明を避け
るため、同一の構成、同様な構成は、共通の符号をもっ
て示し、その説明を割愛する。
【0028】図1(A)は本発明の実施形態に係わるブ
ラインドリベットの断面図、図1(B)は本発明の他の
実施形態に係わるマンドレルの断面図、(C)は本発明
のその他の実施形態に係わるマンドレルの断面図であ
る。図1(A)に示すように、このブラインドリベット
は、塑性変形される環状ボディ2とこの環状ボディ2を
塑性変形するマンドレル1とを備えている。
【0029】前記環状ボディ2は、マンドレル1を挿通
する第2環状胴部2gの基端に被締結部材(図2の第1
部材3および第2部材4)に当接するフランジ部2hを
備えるとともに、環状ボディ2の内径には膨径手段であ
る環状の段差部2dを備えている。即ち、先端寄りの第
1環状胴部2fに第1穴部である太径穴部2bが形成さ
れ、この太径穴部2bに段差部2dを介して第2環状胴
部2gの第2穴部である細径穴部2cが連続し、太径穴
部2b、段差部2dおよび細径穴部2cで貫通穴が形成
されている。前記細径穴部2cの基端側には、膨径によ
る有効容積が隙間S(図16参照)からはみ出した部分
を吸収する吸収部である環状溝部2iが、細径穴部2c
に対応する環状ボディ2の外周、即ち第2環状胴部2g
に連続して形成されている。前記環状溝部2iは、被締
結部材と環状ボディ2とにより形成される隙間Sの端部
まで環状ボディ2の膨径により充分に充填される大きさ
を有している。前記段差部2dは所定角度、本実施形態
ではマンドレル1の軸に対して45度の傾斜面である。
【0030】前記マンドレル1は、環状ボディ2の一端
部に当接されるヘッド部1fと、ヘッド部1fに連結さ
れ、環状ボディ2に挿通されるシャフト部1aとを有し
ている。このシャフト部1aは、ヘッド部1fに連結さ
れる太径の第1胴部1bと、第1胴部1bより細径に形
成された第2胴部1cと、第1胴部1bと第2胴部1c
との間に設けられた段差部1dとを備えている。この段
差部1dは、マンドレル1の引き抜き方向αに対して傾
斜面に形成されている。また、環状ボディ2の段差部2
dもマンドレル1と同様にマンドレル1の引き抜き方向
αに対して傾斜面に形成されている。
【0031】前記ヘッド部1fの後面1rは環状ボディ
2に当接する面部分とマンドレル1の軸とのなす角が鋭
角であるので、ヘッド部1fの後面1rから環状ボディ
2の先端部へ軸心に向かう力f1が働き、ヘッド部1f
が環状ボディ1内に滑り込むことがなく、所望の座屈を
得ることができる。したがって、高強度加工をすること
なく安定した締結を行うことができる。また、軸心方向
に環状ボディ2の先端部が付勢されるので、マンドレル
1が環状ボディ2に加締められ、締結後にマンドレル1
が脱落することがない。
【0032】図1(B)に段差部のないマンドレルの実
施形態について示した。この実施形態では、環状ボディ
の図示を省略したが図15の環状のボディと同様のもの
を使用することができる。なお、図1(C)に示すよう
に、ヘッド部の後面は断面円弧状であってもよい。この
場合には円弧状断面と環状ボディとの接触部における円
弧状断面の接線とマンドレルの軸とのなす角が鋭角とな
る。このようにヘッド部の後面は接触部における接線が
鋭角であれば他の曲線等でもよい。
【0033】前記マンドレル1には、段差部1dに連続
してマンドレル1の最小径である破断部1eが段差部1
dを挟んでヘッド部1fと反対側に配置されて形成され
ている。この破断部1eは本実施形態では段差部1dに
連続してV溝に形成されている。この破断部1eはV溝
以外にもU溝等でもよいが、V溝とすることにより破断
位置を正確に設定することができる。前記段差部1dは
所定角度、本実施形態ではマンドレル1の軸に対して4
5度の傾斜面である。
【0034】前記第1胴部1bは、被締結部材の厚さに
応じた締結用有効長さYを有している。また、前記第2
胴部1cは図14に示すようなチャックで保持される。
前記第1胴部1bの断面積から第2胴部1cの断面積を
除いた環状面積は、環状ボディ2を挿入する被締結部材
の穴部4aの断面積から環状ボディ2の外形の断面積を
除いた環状面積に比べて同一又は大きく形成されてい
る。
【0035】図2(A)に示すように、このようなブラ
インドリベットを用いて、被締結部材である第1部材3
および第2部材4を締結するには、先ず、第1部材3お
よび第2部材4の穴部3a,4aに環状ボディ2および
環状ボディ2に挿通したマンドレル1を、マンドレル2
を引き抜く側から差し込み、次に、マンドレル1を引き
抜き方向αに引いて環状ボディ2を座屈させるととも
に、図2(B)に示すように、環状ボディ2の段差部2
dとマンドレル1の段差部1dとを圧接させる。これに
よりマンドレル1の段差部1dから環状ボディ2の段差
部2dの内部へ外力f3を作用させる。
【0036】この外力f3により、第1部材3および第
2部材4の穴部3a,4aに対応する第2環状胴部2g
が膨径、即ち、第2環状胴部2gの外径が膨らむ。そし
て、マンドレル1の引き抜き量が大きくなるとともに、
膨径量が増大して、第1部材3および第2部材4の穴部
3a,4aの内径と第2環状胴部2gの外径との間の隙
間Sが減少する。
【0037】このとき前記細径穴部2cの基端側には、
膨径による有効容積が隙間Sからはみ出した部分を吸収
する吸収部である環状溝部2jが形成されているので、
細径穴部2cを構成する第2環状胴部2gが膨径して有
効容積が被締結体の穴部3a,4aと第2環状胴部2g
の外周との間の隙間Sの容積より大きい場合に吸収する
ことができる。したがって、膨径量を隙間Sより充分に
大きくすることができる。
【0038】このようにして、環状ボディ2の第1胴部
1bを座屈する「ボディ座屈工程」と隙間Sを充填する
「ボディ膨径工程」とがほぼ同時に終了する。この終了
状態では、環状ボディ2の座屈部分とフランジ部2hと
の間で第1部材3および第2部材4を締結することが出
来るとともに、環状ボディ2の膨径部分により環状ボデ
ィ2の外径と第1部材3および第2部材4の穴部3a,
4aとが密着される。次に、マンドレル1をさらに引き
抜くことにより、図2(C)に示すように、マンドレル
1の最小径である破断部1eで破断されて締結が完了す
る。
【0039】この実施形態のブラインドリベットによれ
ば、環状ボディ2の第2環状胴部2gの外径と第1部材
3および第2部材4の穴部3a,4aとの間に隙間Sが
ほとんどないので、環状ボディ2に対してせん断力を与
えるような外力f2(図17参照)を受けたときにも第
1部材3および第2部材4が移動することがない。即
ち、締結前の環状ボディ2の第2環状胴部2gの外径と
穴部3a,4aとの間に余裕があっても、締結後の経時
的な位置変化が発生することがない。また、経時的な位
置変化を防止出来るにも拘わらず、ブラインドリベット
を挿入する被締結部材の穴部3a,4aの穴径を充分に
大きくすることができ、加工性や組み付き性を悪化させ
ることがない。
【0040】また、締結時に第1部材3および第2部材
4の反りを矯正するための治具を用いる必要がない。そ
の上、従来と比べて環状ボディ2と被締結部材との接触
部分が多く、強固に固定されるので、リベットの打点数
を少なくすることが出来る。
【0041】さらに、膨径が環状ボディ2の径方向にほ
ぼ均等に発生するので、第1部材3の穴部3aと第2部
材4の穴部4aとが自動的に調芯されるので、穴部3
a,4aに遊びがあっても締結後に第1部材3と第2部
材4とがずれて締結されることがない。
【0042】なお、環状ボディ2とマンドレル1とは、
同じ硬さであっても良いが、マンドレル2の方が硬い方
が望ましい。例えば、冷間圧造用炭素鋼線のJIS規格
として、「JIS G 3539」があるが、この中の
2種類のうち硬さ(HRB)の硬い方をマンドレル1に
用い、軟らかい方を環状ボディ2に用いることが出来
る。傾斜面の角度に応じて材料の硬さを適宜選択するこ
とができる。
【0043】なお、図1のブラインドリベットの環状ボ
ディ2は、少なくともフランジ部2hと反対側の端部が
他の部分より強度が高い高強度部分2eとしたので、マ
ンドレル1ヘッドが環状ボディ2の第1環状胴部2fの
太径穴部2b内にもぐり込むことがなく、安定して座屈
を行うことができる。なお、前記高強度部分2eはスウ
ェージング加工(槌打ち鍛造)等により加工することが
できる。
【0044】図3は他の実施形態に係わるブラインドリ
ベットの断面図であり、(A)は全体図、(B)は段差
部の拡大図である。図3の実施形態のブラインドリベッ
トでは、図1の実施形態に比べて段差部1d,2dが異
なっている。この実施形態では、図3(A),(B)に
示すように、段差部1d,2dを断面円弧状に形成した
ものである。このように断面円弧状またはその他の曲線
状に形成することにより、膨径する部分の形状を変える
ことが出来る。
【0045】図4はその他の実施形態に係わるブライン
ドリベットの断面図であり、(A)、(B)、(C)は
それぞれブラインドリベットの断面図である。図4
(A)の実施形態のブラインドリベットにおいて、図1
の実施形態のブラインドリベットと異なる点は、マンド
レル1の段差部1dをマンドレル1の引き抜き方向αに
対して直交方向の面にしたことにある。このようにマン
ドレル1の段差部1dを引き抜き方向αに直交させても
マンドレル1の第1胴部1bの方が環状ボディ2の細径
穴部2cより太いので環状ボディ2を膨径させることが
出来る。
【0046】図4(B)の実施形態のブラインドリベッ
トでは、図1の実施形態のブラインドリベットと異なる
点は、環状ボディ2の段差部2dをマンドレル1の引き
抜き方向αに対して直交方向の面にしたことにある。こ
のように環状ボディ2の段差部2dを引き抜き方向αに
直交させてもマンドレル1の第1胴部1bの方が環状ボ
ディ2の細径穴部2cより太いので環状ボディ2を膨径
させることが出来る。
【0047】図4(C)の実施形態のブラインドリベッ
トでは、図1の実施形態のブラインドリベットと異なる
点は、環状ボディ2の段差部2dおよびマンドレル1の
段差部1dを共にマンドレル1の引き抜き方向αに対し
て直交方向の面にしたことにある。このように環状ボデ
ィ2の段差部2dおよびマンドレル1の段差部1dを共
に引き抜き方向αに直交させてもマンドレル1の第1胴
部1bの方が環状ボディ2の細径穴部2cより太いので
環状ボディ2を膨径させることが出来る。
【0048】図5はその他の実施形態に係わるブライン
ドリベットの断面図であり、(A)、(B)、(C)、
(D)はそれぞれブラインドリベットの断面図である。
図5(A)の実施形態のブラインドリベットでは、図3
(A)の実施形態のブラインドリベットと異なる点は、
破断部1eを段差部1dに連続させずにマンドレル1の
引き抜き方向αに分離させたことにある。このようにマ
ンドレル1の破断部1eを引き抜き方向αに分離させる
ことにより、段差部1dと独立して破断位置を設定する
ことができる。
【0049】図5(B)の実施形態のブラインドリベッ
トでは、図4(A)の実施形態のブラインドリベットと
異なる点は、破断部1eを段差部1dに連続させずにマ
ンドレル1の引き抜き方向αに分離させたことにある。
このようにマンドレルの破断部を引き抜き方向αに分離
させることにより、段差部1dと独立して破断位置を設
定することができる。
【0050】図5(C)の実施形態のブラインドリベッ
トでは、図4(B)の実施形態のブラインドリベットと
異なる点は、破断部1eを段差部1dに連続させずにマ
ンドレル1の引き抜き方向αに分離させたことにある。
このようにマンドレル1の破断部1eを引き抜き方向α
に分離させることにより、段差部1dと独立して破断位
置を設定することができる。
【0051】図5(D)の実施形態のブラインドリベッ
トでは、図4(C)の実施形態のブラインドリベットと
異なる点は、破断部1eを段差部1dに連続させずにマ
ンドレル1の引き抜き方向αに分離させたことにある。
このようにマンドレル1の破断部1eを引き抜き方向α
に分離させることにより、段差部1dと独立して破断位
置を設定することができる。
【0052】図6はその他の実施形態に係わるブライン
ドリベットの断面図であり、(A)、(B)はそれぞれ
ブラインドリベットの断面図である。図6(A)の実施
形態のブラインドリベットでは、図5(A)の実施形態
のブラインドリベットと異なる点は、環状ボディ12の
細径穴部12cと太径穴部12bとを同一の円錐状にし
て貫通穴を構成したことにある。即ち、環状ボディ12
は、その穴部12b,12cがフランジ12h側から他
端に向かってテーパ状に拡開しているので、環状ボディ
12の貫通穴を容易に加工することができる。
【0053】前記ヘッド部11fの後面11rは環状ボ
ディ12に当接する面とマンドレル11の軸とのなす角
が鋭角であるので、ヘッド部11fの後面11rから環
状ボディ12の先端部へ軸心に向かう力が働き、ヘッド
部11fが環状ボディ12内に滑り込むことがなく、所
望の座屈を得ることができる。したがって、高強度加工
をすることなく安定した締結を行うことができる。ま
た、軸心方向に環状ボディ12の先端部が付勢されるの
で、マンドレル11が環状ボディ12に加締められ、締
結後にマンドレル11が脱落することがない。
【0054】図6(B)の実施形態のブラインドリベッ
トでは、図6(A)の実施形態のブラインドリベットと
異なる点は、環状ボディ22の細径穴部22cと太径穴
部22bとを同径の円柱状にして貫通穴を構成するとと
もに、マンドレル11のシャフト部21aの段差部21
dと第2胴部21cとを同一の円錐状にしたことにあ
る。このように構成することにより、環状ボディ22お
よびマンドレル21を容易に加工することができる。
【0055】前記ヘッド部21fの後面21rは環状ボ
ディ22に当接する面とマンドレル21の軸とのなす角
が鋭角であるので、ヘッド部21fの後面21rから環
状ボディ22の先端部へ軸心に向かう力が働き、ヘッド
部21fが環状ボディ22内に滑り込むことがなく、所
望の座屈を得ることができる。したがって、高強度加工
をすることなく安定した締結を行うことができる。ま
た、軸心方向に環状ボディ22の先端部が付勢されるの
で、マンドレル21が環状ボディ22に加締められ、締
結後にマンドレル21が脱落することがない。
【0056】なお、図6(A),(B)に示すように、
マンドレル11,21のヘッド部11f,21fとシャ
フト部11a,21aとの間にはシャフト部11a,2
1aの先端径より小径の小径部分11k,21kを形成
したので、締結後に環状ボディ12,22の先端部がこ
の凹部にくい込み一体化される。
【0057】図7はその他の実施形態に係わるブライン
ドリベットの断面図である。図8は図7のブラインドリ
ベットを被締結体に挿入した状態を示す断面図、図9は
図8の状態からマンドレルを少し引き抜いて膨径が開始
した状態を示す断面図、図10は図9の状態からマンド
レルをさらに引き抜いて膨径が終了した状態を示す断面
図、図11は図10の状態からマンドレルをさらに引き
抜いて座屈が終了して締結が完了した状態を示す断面図
である。
【0058】図7に示すように、このブラインドリベッ
トは、塑性変形される環状ボディ32とこの環状ボディ
32を塑性変形するマンドレル31とを備えている。前
記環状ボディ32は、マンドレル31を挿通する筒部3
2bの基端に被締結部材に当接するフランジ部32hを
備えるとともに、筒部32bの内径には膨径手段である
環状の段差部32dを備えている。即ち、先端寄りの第
1環状胴部32fに太径穴部32bが形成され、この太
径穴部32bに段差部32dを介して第2環状胴部32
gの細径穴部32cが連続し、太径穴部32b、段差部
32dおよび細径穴部32cで貫通穴が形成されてい
る。前記細径穴部32cの基端側には、膨径による有効
容積が隙間Sからはみ出した部分を吸収する吸収部であ
る環状溝部32jが形成されている。
【0059】前記マンドレル31は、環状ボディ32の
一端部に当接されるヘッド部31fと、ヘッド部31f
に連結され、環状ボディ32に挿通されるシャフト部3
1aとを有している。このシャフト部31aは、ヘッド
部31fに連結される太径の第1胴部31bと、本実施
形態ではこの第1胴部31bとほぼ同径であって破断部
31eを介して連結される第3胴部31mと、第1胴部
31bより細径に形成された第2胴部31cと、第1胴
部31bと第2胴部31cとの間に設けられた段差部3
1dとを備えている。この段差部31dは、マンドレル
31の引き抜き方向αに対して傾斜面に形成されてい
る。また、環状ボディ32の段差部32dもマンドレル
31と同様にマンドレル31の引き抜き方向αに対して
傾斜面に形成されている。前記破断部31eは、マンド
レル31の最小径である。また、図7に示すように、環
状ボディ32に備える段差部32dのマンドレル31の
軸に対する傾斜角よりマンドレル31に備える段差部3
1dのマンドレル31の軸に対する傾斜角の方が緩やか
である。
【0060】前記ブラインドリベットにおいて、図7に
示すように、Wはマンドレル31のヘッド部31fの後
面と環状ボディ32の先端との距離、Xは膨径用締結有
効部の長さで被締結部材の合計厚さに依存する長さ、Y
は座屈用締結有効部の長さでXと同様に被締結部材の合
計厚さに依存する長さ、Z1は膨径開始位置からフラン
ジ32hの後端までの距離、Z2は膨径開始位置からフ
ランジ面までの距離である。ここで、X≧Z2は充分に
膨径するための条件であり、W≧Vは膨径後に座屈させ
るための条件である。
【0061】このようなブラインドリベットを用いて、
被締結部材である第1部材および第2部材を締結するに
は、先ず、図8に示すように、第1部材3および第2部
材4の穴部3a,4aに環状ボディ32および環状ボデ
ィ32に挿通したマンドレル31を、マンドレル31を
引き抜く側から差し込む。この差し込んだ状態では、第
1部材3および第2部材4の穴部内周と環状ボディ32
の第2環状筒部32gの外周との間には隙間Sが生じて
いる。
【0062】次に、図9に示すように、マンドレル31
を引き抜き方向αに引いてマンドレル31の段差部31
dを環状ボディ32の段差部32dに圧接させ、膨径を
開始する。これによりマンドレル31の段差部31dか
ら環状ボディ32の段差部32dの内部へ外力f3を作
用させる。この外力f3により、第1部材3および第2
部材4の穴部3a,4aに対応する環状ボディ32の部
分が膨径する。そして、マンドレル31の引き抜き量が
大きくなるとともに、膨径量が増大して、第1部材3お
よび第2部材4の穴部3a,4aの内径と環状ボディ3
2の外径との間の隙間Sが減少する。
【0063】このとき前記細径穴部32cの基端側に
は、膨径による有効容積が隙間Sからはみ出した部分を
吸収する吸収部である環状溝部32jが形成されている
ので、第2穴部4aを構成する第2環状胴部32gが膨
径して有効容積が被締結体の穴部3a,4aと環状ボデ
ィ32の外周との間の隙間Sの容積より大きい場合に吸
収することができる。
【0064】次に、図10に示すように、図9の状態か
らさらにマンドレル31を引き抜き方向αに引いて膨径
を終了させ、「ボディ膨径工程」が終了する。この「ボ
ディ膨径工程」が終了した状態では、第1部材3および
第2部材4の穴部3a,4a内周と環状ボディ32の第
2環状筒部32gの外周との間に生じていた隙間Sに第
2環状筒部32gの膨径した部分が充填している。ま
た、環状ボディ32のフランジ部32hの根元に設けら
れた環状凹部32iにより、第2環状筒部32gの膨径
した部分が隙間Sの端部まで拡大する。これにより、第
1部材3および第2部材4と環状ボディ32の第2環状
筒部32gとは密着する。そして、マンドレル31のヘ
ッド部31fが環状ボディ32の先端部に当接する。
【0065】前記ヘッド部31fの後面31rは環状ボ
ディ32に当接する面とマンドレル31の軸とのなす角
が鋭角であるので、ヘッド部31fの後面31rから環
状ボディ32の先端部へ軸心に向かう力が働き、ヘッド
部31fが環状ボディ32内に滑り込むことがなく、所
望の座屈を得ることができる。したがって、高強度加工
をすることなく安定した締結を行うことができる。ま
た、軸心方向に環状ボディ32の先端部が付勢されるの
で、マンドレル31が環状ボディ332に加締められ、
締結後にマンドレル31が脱落することがない。
【0066】次に、図11に示すように、図10の状態
からさらにマンドレル31を引き抜き方向αに引いて環
状ボディ32の第1環状胴部32fを座屈させて「ボデ
ィ座屈工程」を終了させ、さらにマンドレルを引き抜き
方向αに引いて破断部31eで破断させることにより、
締結が完了する。
【0067】この実施形態のブラインドリベットによれ
ば、環状ボディ32の外径と第1部材3および第2部材
4の穴部との間に隙間Sがほとんどないので、環状ボデ
ィ31に対してせん断力を与えるような外力を受けたと
きにも第1部材3および第2部材4が移動することがな
い。即ち、締結前の環状ボディ32の外径と穴部3a,
4aとの間に余裕があっても、締結後の経時的な位置変
化が発生することがない。
【0068】また、締結時に第1部材3および第2部材
4の反りを矯正するための治具を用いる必要がない。そ
の上、従来と比べて環状ボディ32と被締結部材との接
触部分が多く、強固に固定されるので、リベットの打点
数を少なくすることが出来る。
【0069】さらに、膨径が環状ボディ32の径方向に
ほぼ均等に発生するので、第1部材3の穴部3aと第2
部材4の穴部4aとが自動的に調芯されるので、穴部3
a,4aに遊びがあっても締結後に第1部材3と第2部
材4とがずれて締結されることがない。
【0070】さらに、「ボディ膨径工程」が終了した後
に「ボディ座屈工程」を開始させるので、「ボディ膨径
工程」に必要なマンドレル31の引き抜き力と「ボディ
座屈工程」に必要なマンドレル31の引き抜き力とを同
時に作用させる必要がなく、締結時にマンドレル31に
かかる負荷を分割することができ、これにより、締結時
に必要な引き抜き力を小さくすることができる。また、
マンドレル31自体の引っ張り強度も少ないものを使用
することができる。
【0071】なお、本発明のブラインドリベットが有し
ている環状ボディ32とマンドレル31との段差部32
d,31dの形状は図7のようなテーパ形状以外に、図
12のような断面円弧状を有した形状の段差部32d,
31dとしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明によ
れば、マンドレルのヘッド部を環状ボディに当接する面
とマンドレルの軸とのなす角が鋭角であるように構成し
たので、ヘッド部の後面から環状ボディの先端部へ軸心
に向かう力が働き、ヘッド部が環状ボディ内に滑り込む
ことがなく、所望の座屈を得ることができる。したがっ
て、高強度加工をすることなく安定した締結を行うこと
ができる。また、軸心方向に環状ボディの先端部が付勢
されるので、マンドレルが環状ボディに加締められ、締
結後にマンドレルが脱落することがない。
【0073】マンドレルは、前記環状ボディの一端部に
当接されるヘッド部と、該ヘッド部に連結され、前記環
状ボディに挿通されるシャフト部とを有し、該シャフト
部は、前記ヘッド部に連結される太径の第1胴部と、第
1胴部より細径に形成された第2胴部と、前記第1胴部
と第2胴部との間に設けられた段差部とを備えているの
で、マンドレルを引き抜くことにより環状ボディに対す
るせん断力を受けたときにも被締結部材の移動を防止す
ることができる。
【0074】段差部は、第1胴部と第2胴部との間に形
成された所定角度の傾斜面であるので、マンドレルの引
き抜きをスムーズ且つ効率的に行うことが出来る。
【0075】マンドレルは、前記環状ボディに挿通され
るシャフト部と、該シャフト部の一端に連結されるヘッ
ド部とを備えるとともに、前記シャフト部は、前記ヘッ
ド部側から順に、被締結部材の締結用有効長さを有する
第1胴部と、前記環状ボディの外径を膨径する膨径部
と、該膨径部に連結され、前記環状ボディを塑性変形す
るために保持される第2胴部とを備えているので、強度
上有利である。
【0076】シャフト部は、締結後に破断される破断部
を有しているので、締結後に任意の長さとすることがで
きる。破断部は段差部に連続しているので、加工が容易
である。破断部はV溝であるので、破断位置を正確に設
定することができる。破断部の径はマンドレル全体の最
小径であるので、マンドレルに張力を作用させることに
より破断することができる。
【0077】第1胴部の断面積から前記第2胴部の断面
積を除いた環状面積は、前記環状ボディを挿入する被締
結部材の穴の断面積から環状ボディ外形の断面積を除い
た環状面積に比べて同一又は大きいので、膨径により隙
間を充分に埋めることができる。
【0078】環状ボディは、その穴部がフランジ側から
他端に向かってテーパ状に拡開しているので、環状ボデ
ィの加工が容易である。第2穴部を構成する第2環状胴
部における膨径による有効容積が被締結体の穴部と環状
ボディの外周との間の隙間の容積より大きい場合に、こ
の膨径による有効容積が隙間からはみ出した部分を吸収
する吸収部を備えているので、隙間の充填を充分に行う
ことができる。
【0079】マンドレルのヘッド部とシャフト部との間
にはシャフト部先端径より小径の小径部分があるので、
締結後に環状ボディの先端部がこの凹部にくい込みマン
ドレルと一体化される。環状ボディは、被締結部材と環
状ボディとにより形成される隙間の端部まで前記環状ボ
ディの膨径により充填されているので、締結後に生じて
いた隙間をなくし、加工性及び組み付け性を損なうこと
がなく、複写機の最下段等の荷重が大きくかかる部分に
適用しても経時的に位置の変化の発生しない締結を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるブラインドリベット
の断面図である。
【図2】図1のブラインドリベットの締結を説明するた
めの図である。
【図3】図1のブラインドリベットの変形例を説明する
ための図である。
【図4】図1のブラインドリベットの変形例を説明する
ための図である。
【図5】図1のブラインドリベットの変形例を説明する
ための図である。
【図6】本発明のブラインドリベットの他の実施形態を
説明するための図である。
【図7】本発明のブラインドリベットの他の実施形態を
説明するための図である。
【図8】図7のブラインドリベットの締結を説明するた
めの図である。
【図9】図7のブラインドリベットの締結を説明するた
めの図である。
【図10】図7のブラインドリベットの締結を説明する
ための図である。
【図11】図7のブラインドリベットの締結を説明する
ための図である。
【図12】図7のブラインドリベットの変形例を説明す
るための図である。
【図13】複写機の各ユニットの概略を説明するための
図である。
【図14】従来のブラインドリベットの締結を説明する
ための図である。
【図15】従来のブラインドリベットの断面図である。
【図16】従来のブラインドリベットの締結状態を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 マンドレル 1a シャフト部 1b 第1胴部 1c 第2胴部 1d 段差部 1e 破断部 1f ヘッド部 1r ヘッド部の後面 2 環状ボディ 2b 太径穴部 2c 細径穴部 2d 段差部 2e 高強度部分 2f 第1環状胴部 2g 第2環状胴部 2h フランジ部 3 第1部材 4 第2部材 11r ヘッド部の後面 21r ヘッド部の後面 31r ヘッド部の後面

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状ボディに挿通して該環状ボディを塑
    性変形させる、ブラインドリベットのマンドレルにおい
    て、 前記マンドレルは、前記環状ボディの一端部に当接され
    るヘッド部と、該ヘッド部に連結され、前記環状ボディ
    に挿通されるシャフト部とを有し、前記ヘッド部は前記
    環状ボディに当接する面とマンドレルの軸とのなす角が
    鋭角であることを特徴とするブラインドリベットのマン
    ドレル。
  2. 【請求項2】 環状ボディに挿通して該環状ボディを塑
    性変形させる、ブラインドリベットのマンドレルにおい
    て、 前記マンドレルは、前記環状ボディの一端部に当接され
    るヘッド部と、該ヘッド部に連結され、前記環状ボディ
    に挿通されるシャフト部とを有し、該シャフト部は、前
    記ヘッド部に連結される太径の第1胴部と、第1胴部よ
    り細径に形成された第2胴部と、前記第1胴部と第2胴
    部との間に設けられた段差部とを備え、前記ヘッド部は
    前記環状ボディに当接する面とマンドレルの軸とのなす
    角が鋭角であることを特徴とするブラインドリベットの
    マンドレル。
  3. 【請求項3】 前記段差部は、前記第1胴部と第2胴部
    との間に形成された所定角度の傾斜面であることを特徴
    とする請求項2記載のブラインドリベットのマンドレ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記マンドレルは、前記環状ボディより
    硬いことを特徴とする請求項2記載のブラインドリベッ
    トのマンドレル。
  5. 【請求項5】 環状ボディに挿通して該環状ボディを塑
    性変形させる、ブラインドリベットのマンドレルにおい
    て、 前記マンドレルは、前記環状ボディに挿通されるシャフ
    ト部と、該シャフト部の一端に連結されるヘッド部とを
    備えるとともに、前記シャフト部は、前記ヘッド部側か
    ら順に、被締結部材の締結用有効長さを有する第1胴部
    と、前記環状ボディの外径を膨径する膨径部及び該膨径
    部に段差部を介して連結され、前記環状ボディを塑性変
    形するために保持される第2胴部とを備え、前記ヘッド
    部は前記環状ボディに当接する面とマンドレルの軸との
    なす角が鋭角であることを特徴とするブラインドリベッ
    トのマンドレル。
  6. 【請求項6】 前記シャフト部は、締結後に破断される
    破断部を有していることを特徴とする請求項2又は5に
    記載のブラインドリベットのマンドレル。
  7. 【請求項7】 前記破断部は前記段差部に連続している
    ことを特徴とする請求項6記載のブラインドリベットの
    マンドレル。
  8. 【請求項8】 前記破断部はV溝であることを特徴とす
    る請求項6又は7記載のブラインドリベットのマンドレ
    ル。
  9. 【請求項9】 前記破断部は前記段差部を挟んで前記ヘ
    ッド部と反対側に配置されていることを特徴とする請求
    項6記載のブラインドリベットのマンドレル。
  10. 【請求項10】 前記破断部の径はマンドレル全体の最
    小径であることを特徴とする請求項6〜9の何れかに記
    載のブラインドリベットのマンドレル。
  11. 【請求項11】 前記第1胴部の断面積から前記第2胴
    部の断面積を除いた環状面積は、前記環状ボディを挿入
    する被締結部材の穴の断面積から環状ボディ外形の断面
    積を除いた環状面積に比べて同一又は大きいことを特徴
    とする請求項2又は5記載のブラインドリベットのマン
    ドレル。
  12. 【請求項12】 環状ボディに挿通して該環状ボディを
    塑性変形させるブラインドリベットのマンドレルにおい
    て、 前記マンドレルは、前記環状ボディの一端部に当接する
    ヘッド部と、該ヘッド部に連結する先細円錐形状の部分
    とを備え、前記ヘッド部は前記環状ボディに当接する面
    とマンドレルの軸とのなす角が鋭角であることを特徴と
    するブラインドリベットのマンドレル。
  13. 【請求項13】 被締結部材に一方側から挿入して締結
    するブラインドリベットにおいて、 締結時にマンドレルが環状ボディ内を移動するのに伴
    い、前記環状ボディの被締結部材に接する部分を膨径す
    る手段を備え、前記マンドレルのヘッド部は前記環状ボ
    ディに当接する面とマンドレルの軸とのなす角が鋭角で
    あることを特徴とするブラインドリベット。
  14. 【請求項14】 被締結部材に挿通される環状ボディ
    と、該環状ボディに挿通して該環状ボディを塑性変形さ
    せるマンドレルとを備えたブラインドリベットにおい
    て、 前記マンドレルは、前記環状ボディの一端部に当接され
    るヘッド部と、該ヘッド部に連結され、前記環状ボディ
    に挿通されるシャフト部とを有し、該シャフト部は、前
    記ヘッド部に連結される太径の第1胴部と、第1胴部よ
    り細径に形成された第2胴部と、前記第1胴部と第2胴
    部との間に設けられた段差部とを備えるとともに、 前記環状ボディは、太径の第1穴部と、該第1穴部に段
    差部を介して連続する、前記第1穴部より細径の第2穴
    部と、該第2穴部の端部に設けたフランジ部とを備え、
    前記ヘッド部は前記環状ボディに当接する面とマンドレ
    ルの軸とのなす角が鋭角であることを特徴とするブライ
    ンドリベット。
  15. 【請求項15】 被締結部材に挿通される環状ボディ
    と、該環状ボディに挿通して該環状ボディを塑性変形さ
    せるマンドレルとを備えたブラインドリベットにおい
    て、 前記環状ボディは、前記第2穴部を構成する第2環状胴
    部における膨径による有効容積が被締結体の穴部と環状
    ボディの外周との間の隙間の容積より大きい場合に、こ
    の膨径による有効容積が隙間からはみ出した部分を吸収
    する吸収部を備えているとともに、少なくとも被締結部
    材と環状ボディとにより形成される隙間の端部まで前記
    環状ボディの膨径により充填される大きさを有する溝部
    を備え、前記ヘッド部は前記環状ボディに当接する面と
    マンドレルの軸とのなす角が鋭角であることを特徴とす
    るブラインドリベット。
  16. 【請求項16】 被締結部材に挿通される環状ボディ
    と、該環状ボディに挿通して該環状ボディを塑性変形さ
    せるマンドレルとを備えたブラインドリベットにおい
    て、 前記マンドレルは、前記環状ボディの一端部に当接され
    るヘッド部と、該ヘッド部に連結され、前記環状ボディ
    に挿通されるシャフト部とを有し、該シャフト部は、前
    記ヘッド部に連結される太径の第1胴部と、第1胴部よ
    り細径に形成された第2胴部と、前記第1胴部と第2胴
    部との間に設けられた段差部とを備え、前記段差部は、
    前記第1胴部と第2胴部との間に形成された所定角度の
    傾斜面であるとともに、 前記環状ボディは、太径の第1穴部と、該第1穴部に段
    差部を介して連続する、前記第1穴部より細径の第2穴
    部と、該第2穴部の端部に設けたフランジ部とを備え、
    前記段差部は傾斜面であり、 前記環状ボディの傾斜面より前記マンドレルの傾斜面の
    方が緩やに形成されるとともに、前記ヘッド部は前記環
    状ボディに当接する面とマンドレルの軸とのなす角が鋭
    角であることを特徴とするブラインドリベット。
  17. 【請求項17】 前記マンドレルのヘッド部とシャフト
    部との間にはシャフト部先端径より小径の小径部分があ
    ることを特徴とする請求項13〜16の何れかに記載の
    ブラインドリベット。
  18. 【請求項18】 被締結部材に挿通される環状ボディ
    と、該環状ボディに挿通して該環状ボディを塑性変形さ
    せるマンドレルとを備えたブラインドリベット構造体に
    おいて、 前記環状ボディは、被締結部材と環状ボディとにより形
    成される隙間の端部まで前記環状ボディの膨径により充
    填されるとともに、前記ヘッド部は前記環状ボディに当
    接する面とマンドレルの軸とのなす角が鋭角であること
    を特徴とするブラインドリベット構造体。
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