JPH10310268A - 給紙搬送ローラ用ゴム組成物 - Google Patents

給紙搬送ローラ用ゴム組成物

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JPH10310268A
JPH10310268A JP11844697A JP11844697A JPH10310268A JP H10310268 A JPH10310268 A JP H10310268A JP 11844697 A JP11844697 A JP 11844697A JP 11844697 A JP11844697 A JP 11844697A JP H10310268 A JPH10310268 A JP H10310268A
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JP
Japan
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weight
rubber
parts
roller
rubber composition
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Pending
Application number
JP11844697A
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English (en)
Inventor
Masahiro Tanigawa
政弘 谷川
Hiromi Matsushita
裕臣 松下
Kenichi Kamisaka
憲市 上坂
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵安定性が高く、しかも、短時間で加硫で
きる給紙搬送ローラ用ゴム組成物と、耐オゾン性に優れ
長期間保管しても摩擦係数の低下のない給紙搬送ローラ
とを提供することである。 【解決手段】 給紙搬送ローラ用ゴム組成物は、ゴム成
分としてエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムを、
加硫促進剤としてジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤
を、加硫助剤として脂肪酸系加硫助剤をそれぞれ必須成
分として含み、前記共重合ゴムがゴム成分全体中の少な
くとも60重量%であり、前記ゴム成分全体に対する前
記ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤および脂肪酸系
加硫助剤の重量比が、ゴム成分全体100重量部に対し
て、ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤が0.5〜3
重量部、脂肪酸系加硫助剤が0.1〜1.0重量部であ
り、組成物全体中に前記ゴム成分全体100重量部に対
して10重量部以下の充填剤を含む。給紙搬送ローラ
は、上記ゴム組成物を加硫したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵安定性が高
く、しかも、短時間で加硫できる給紙搬送ローラ用ゴム
組成物と、耐オゾン性に優れ長期間保管しても摩擦係数
の低下のない給紙搬送ローラとに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、コピー機、ファクシミリ等
の画像形成装置は、種々のローラ等を組み合わせた紙送
り機構を備えている。このようなローラでは、記録紙等
の良好な給紙搬送状態を得るために、高い紙送り力と耐
摩耗性とが要求される。このため、従来、天然ゴム、ウ
レタンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合ゴム(以下、EPDMということがあ
る。)ノーソレックスゴム等の高い摩擦係数を有し耐摩
耗性に優れ、しかも、機械的強度にも優れたゴムがその
ゴム成分として用いられている(特開平7−23779
7号公報、特開平7−293550号公報、実公平6−
41949号公報および特開平7−263395号公報
等)。
【0003】一方、コピー機等では画像形成機構上、強
い酸化力を有するオゾンが感光ドラム部分で発生する。
そのために、ローラには高い耐オゾン性が必要である。
上記物性をすべて満足し、しかも安価であるため、最近
はEPDMが好適に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】EPDMを含むローラ
用ゴム組成物では、EPDMは主鎖に2重結合を有しな
いゴムであるので、加硫時間を短縮してローラの製造コ
ストを低下させるためには、ジチオカルバミン酸塩系や
スルフェンアミド系等の促進力が強い加硫促進剤を用い
るとともに、金属酸化物系や脂肪酸系等の加硫助剤をも
さらに用いて加硫を行うことが必要である。しかし、こ
れら加硫促進剤や加硫助剤を単純に添加するだけで加硫
時間を短くしようとすると、ローラ用ゴム組成物を室温
下で保管中に加硫反応が徐々に進行してしまい、いわゆ
るゴム焼け等が発生して、ローラ用ゴム組成物の貯蔵安
定性が低下するという問題が生じる。
【0005】一方、ゴム組成物では、必要に応じて、補
強性等を付与する目的で充填剤や可塑剤等がさらに配合
されている。得られるローラの硬度と柔軟性との釣り合
いをとり、しかも、初期摩擦係数を高くするために、ロ
ーラ用ゴム組成物では、通常、充填剤は少量配合するよ
うにしている。しかし、充填剤の配合量が少なすぎる
と、ローラに含まれる加硫促進剤、加硫助剤および可塑
剤等が、保管中にローラ表面から析出して、ローラの摩
擦係数が徐々に低下するという問題が生じる。
【0006】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、貯蔵安定性が高く、しかも、短時間で加硫できる給
紙搬送ローラ用ゴム組成物と、耐オゾン性に優れ長期間
保管しても摩擦係数の低下のない給紙搬送ローラとを提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために、加硫促進剤や加硫助剤の種類および
配合量に配慮すればよいのではないかと着想し、これら
について鋭意検討した結果として、加硫促進剤としてジ
チオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤を選び、加硫助剤と
して脂肪酸系加硫助剤を選ぶとともに、これらの量を特
定範囲内にすると、ゴム組成物の貯蔵安定性を低下させ
ないで、短時間での加硫を実現できること、得られるロ
ーラを長期間保管しても摩擦係数の低下が見られないこ
とという知見を得て、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明の給紙搬送ローラ用ゴム
組成物は、ゴム成分としてエチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合ゴムを、加硫促進剤としてジチオカルバミン酸
亜鉛系加硫促進剤を、加硫助剤として脂肪酸系加硫助剤
をそれぞれ必須成分として含み、前記共重合ゴムがゴム
成分全体中の少なくとも60重量%であり、前記ゴム成
分全体に対する前記ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進
剤および脂肪酸系加硫助剤の重量比が、ゴム成分全体1
00重量部に対して、ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促
進剤が0.5〜3重量部、脂肪酸系加硫助剤が0.1〜
1.0重量部であり、組成物全体中に前記ゴム成分全体
100重量部に対して10重量部以下の充填剤を含む。
【0009】本発明の給紙搬送ローラは、上記ゴム組成
物を加硫したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の給紙搬送ローラ用ゴム組
成物は、EPDMを含有したゴム成分と、ジチオカルバ
ミン酸亜鉛系加硫促進剤と、脂肪酸系加硫助剤とを必須
成分として含み、充填剤をさらに含むことがある組成物
である。以下に、この給紙搬送ローラ用ゴム組成物の各
成分を詳しく説明する。 〔ゴム成分〕本発明の給紙搬送ローラ用ゴム組成物で用
いられるゴム成分は、EPDMを主成分としている。E
PDMは、このゴム組成物を加硫して得られる給紙搬送
ローラに、優れた耐オゾン性を付与するとともに、長期
間保管してもその摩擦係数が低下するのを防ぐ作用があ
る。EPDMの配合割合はゴム成分全体の少なくとも6
0重量%であり、好ましくは70重量%以上、さらに好
ましくは80重量%以上である。EPDMの配合割合が
60重量%未満であると、耐オゾン性が低下し、保管中
に摩擦係数が低下する。
【0011】ゴム成分は、EPDM以外の他のゴム成分
を必要に応じて含むものでもよい。このような他のゴム
成分として、たとえば、天然ゴム、エチレン−プロピレ
ンゴム(EPM)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴム(NBR)、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、シリコーンゴム、ウレタンゴム、シリコーン−エチ
レンプロピレン混合ゴム等を挙げることができる。中で
も、他のゴム成分としては、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム(NBR)が好ましい。 〔ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤〕本発明の給紙
搬送ローラ用ゴム組成物は、加硫促進剤としてジチオカ
ルバミン酸亜鉛系加硫促進剤を必須成分として含む。ジ
チオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤の加硫促進力は非常
に強い。このため、2重結合を主鎖に有しないので通常
の加硫促進剤では加硫させにくいEPDMを、短時間に
加硫させることができる。
【0012】ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤とし
ては、たとえば、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(Z
nMDC)、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZnE
DC)、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛(Zn
BDC)、ペンタメチレンジチオカルバミン酸亜鉛(Z
nPDC)、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛(Zn
DBDC)、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛
(ZnEPDC)等を挙げることができる。ジチオカル
バミン酸亜鉛系加硫促進剤は、これらのうちいずれか1
種でもよく、また、2種以上であってもよい。中でも、
ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤としては、ジ−n
−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛が好ましい。
【0013】本発明のローラ用ゴム用組成物中のジチオ
カルバミン酸亜鉛系加硫促進剤の配合割合は、ゴム成分
全体100重量部に対して0.5〜3重量部であり、好
ましくは1〜3重量部、さらに好ましくは、1〜2重量
部である。ジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促進剤の配合
割合が、ゴム成分全体100重量部に対して0.5重量
部未満であると、加硫時間が長くなり、給紙搬送ローラ
を製造するコストが高くなる。他方、ジチオカルバミン
酸亜鉛系加硫促進剤の配合割合が、ゴム成分全体100
重量部に対して3重量部を超えると、ローラ用ゴム組成
物を室温下で保管中に加硫反応が徐々に進行してしま
い、いわゆるゴム焼け等が発生して、ローラ用ゴム組成
物の貯蔵安定性が低下し、加硫時に金型内等でゴム成分
の流動性が低下し、正常な給紙搬送ローラが得られな
い。
【0014】加硫促進剤は、ジチオカルバミン酸亜鉛系
加硫促進剤以外に、適宜、ジチオカルバミン酸その他金
属系加硫促進剤や、汎用加硫促進剤等(以下、「ジチオ
カルバミン酸その他金属系加硫促進剤や、汎用加硫促進
剤等」を「他の加硫促進剤」ということがある。)を含
むと、ゴム成分と加硫促進剤との溶解度のバランスがと
れ、加硫速度を調整することができるため好ましい。
【0015】ジチオカルバミン酸その他金属系加硫促進
剤としては、たとえば、テルル、セレン、鉛、カドミウ
ム、銅、ビスマス、鉄、ニッケル等の金属の、ジメチル
ジチオカルバミン酸塩、ジエチルジチオカルバミン酸
塩、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸塩、ペンタメチ
レンジチオカルバミン酸塩、エチルフェニルジチオカル
バミン酸塩等を挙げることができる。ジチオカルバミン
酸その他金属系加硫促進剤は、これらのうちいずれか1
種でもよく、また、2種以上であってもよい。
【0016】汎用加硫促進剤としては、たとえば、テト
ラメチルチウラムモノスルフィド(TMTM)、テトラ
メチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラエチ
ルチウラムジスルフィド(TETD)、テトラブチルチ
ウラムジスルフィド(TBTD)、ジペンタメチレンチ
ウラムテトラスルフィド(DPTT)等のチウラム系加
硫促進剤;2−メルカプトベンゾチアゾール(MB
T)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBTS)、2
−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩(ZnMBT)、
2−メルカプトベンゾチアゾールナトリウム塩(NaM
BT)、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキ
シルアミン塩(CMBT)、2−(2’4−デニトロフ
ェニルチオ)ベンゾチアゾール(DPBT)等のチアゾ
ール系加硫促進剤;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アゾールスルフェンアミド(CBS)、N−t−ブチル
−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(BBS)、
N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェン
アミド(OBS)、N,N’−ジイソプロピル−2−ベ
ンゾチアゾールスルフェンアミド(DPBS)、N,
N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤等を挙げ
ることができる。汎用加硫促進剤は、これらのうちいず
れか1種でもよく、また、2種以上であってもよい。中
でも、汎用加硫促進剤としては、ジエチルジチオカルバ
ミン酸テルル、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
ールスルフェンアミド(CBS)およびテトラメチルチ
ウラムジスルフィド(TMTD)から選ばれる少なくと
も1種が好ましく、これら3種を併用するとさらに好ま
しい。
【0017】本発明の給紙搬送ローラ用ゴム用組成物中
の他の加硫促進剤の配合割合は、ゴム成分全体100重
量部に対して6重量部以下であり、好ましくは1〜5重
量部、さらに好ましくは、2〜4重量部である。他の加
硫促進剤が、6重量部を超えると、他の加硫促進剤がブ
ルームして、給紙搬送ローラの摩擦係数が低下し易くな
る。 〔脂肪酸系加硫助剤〕本発明の給紙搬送ローラ用ゴム組
成物は、加硫助剤として脂肪酸系加硫助剤を必須成分と
して含む。前述のようにEPDMは加硫させにくいた
め、加硫促進力が強いジチオカルバミン酸亜鉛系加硫促
進剤を用いるとともに、脂肪酸系加硫助剤を併用するこ
とによって、EPDMを、より短時間に加硫させること
ができる。
【0018】脂肪酸系加硫助剤としては、たとえば、ス
テアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸、ラウリン酸、
ベヘニン酸等を挙げることができる。脂肪酸系加硫助剤
は、これらのうちいずれか1種でもよく、また、2種以
上であってもよい。本発明のローラ用ゴム用組成物中の
脂肪酸系加硫助剤の配合割合は、ゴム成分全体100重
量部に対して0.1〜1.0重量部であり、好ましくは
0.1〜0.7重量部、さらに好ましくは、0.2〜
0.5重量部である。脂肪酸系加硫助剤の配合割合が、
ゴム成分全体100重量部に対して0.1重量部未満で
あると、加硫時間が長くなり、給紙搬送ローラを製造す
るコストが高くなる。他方、脂肪酸系加硫助剤の配合割
合が、ゴム成分全体100重量部に対して1.0重量部
を超えると、ローラ用ゴム組成物を加硫して得られる給
紙搬送ローラの摩擦係数が保管中に大きく低下し、紙送
り力が低下する。
【0019】加硫助剤は、脂肪酸系加硫助剤以外に、適
宜、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の金属酸化物系加硫
助剤を含むと、加硫促進剤を活性化させることができる
ため好ましい。本発明のローラ用ゴム用組成物中の金属
酸化物系加硫助剤の配合割合は、ゴム成分全体100重
量部に対して10重量部以下であり、好ましくは3〜7
重量部、さらに好ましくは、4〜6重量部である。金属
酸化物系加硫助剤が、10重量部を超えると、金属酸化
物系加硫助剤がブルームして、給紙搬送ローラの摩擦係
数が低下し易くなる。 〔充填剤およびその他の成分〕本発明の給紙搬送ローラ
用ゴム組成物は、充填剤を含むことがある。充填剤は、
通常、補強性を向上させるために用いられる。その配合
割合は、加硫して得られる給紙搬送ローラの硬度と柔軟
性との釣り合いをとり、しかも、初期摩擦係数を高くす
るために、組成物全体中にゴム成分全体100重量部に
対して10重量部以下であり、0重量部であってもよ
い。充填剤がゴム成分全体100重量部に対して10重
量部を超えると、加硫して得られる給紙搬送ローラの硬
度が高くなり、初期摩擦係数が低くなる。
【0020】充填剤としては、たとえば、シリカ、カー
ボンブラック、クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化
チタン、二塩基性亜リン酸塩(DLP)、塩基性炭酸マ
グネシウム、アルミナ等の粉体を挙げることができる。
充填剤は、これらのうちいずれか1種でもよく、また、
2種以上であってもよい。本発明の給紙搬送ローラ用ゴ
ム組成物には、上記で詳しく説明した各成分以外に、必
要に応じて、たとえば、パラフィン系、ナフテン系、芳
香族系等の鉱物油系軟化剤や、ジオクチルフタレート
(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジオクチ
ルセパケート(DOS)、ジオクチルアジペート(DO
A)等の可塑剤;イオウ;発泡剤;老化防止剤;ワック
ス等の添加剤を配合することができる。これらの添加剤
の配合割合は特に限定はなく、必要量を適宜使用するこ
とができる。
【0021】なお、給紙搬送ローラ用ゴム組成物の製造
方法としては、公知の方法を採用することができ、たと
えば、上記各成分をオープンロール、バンバリーミキサ
ー等のゴム混練装置を用いて、60〜130℃、10〜
60分間混練することによって得られる。 〔給紙搬送ローラ〕本発明の給紙搬送ローラは、上記給
紙搬送ローラ用ゴム組成物を加硫したものである。給紙
搬送ローラの製造方法としては、公知の方法を採用する
ことができ、たとえば、射出成形機を用いて、給紙搬送
ローラ用ゴム組成物を加硫しながら給紙搬送ローラの形
状に成形して製造する方法や、給紙搬送ローラ用ゴム組
成物をトランスファー成形、インジェクション成形、加
硫缶方式、電気プレス方式等の方法で、150〜170
℃、10〜120分間、圧力3〜60kg/cm2 で成
形・加硫する方法がある。
【0022】給紙搬送ローラの形状については、円筒状
または円柱状であれば特に限定はない。給紙搬送ローラ
をコピー機の給紙ローラに用いた一模式図を図1に示
す。給紙ローラ1の中心穴部には軸体2がはめられ、給
紙ローラ1に対設するようにパッド3が設けられてい
る。軸体2を中心軸廻りに矢印の方向に回転させると、
給紙ローラ1も同中心軸を回転中心として同方向に回転
して、給紙ローラ1近傍にある紙4が巻き込まれ、これ
が給紙ローラ1とパッド3との隙間を通過して行くよう
になり、コピー機の内部に紙4が供給されるようにな
る。
【0023】次に、給紙搬送ローラをコピー機の搬送ロ
ーラに用いた一模式図を図2に示す。上述と同様にして
軸体2がはめられた搬送ローラ5を2つ用意して対設
し、それぞれの軸体2を反対方向に回転させると搬送ロ
ーラ5近傍にある紙4が巻き込まれ、これが対向する搬
送ローラ5、5の隙間を通過して行くようになる。本発
明の給紙搬送ローラは、成形加工性にも優れるため容易
に大量生産することができ、紙を搬送する機構を有する
各種装置に用いることができる。たとえば、レーザービ
ームプリンタ、静電式複写機(コピー機)、普通紙ファ
クシミリ装置等の画像形成装置の給紙ローラ、搬送ロー
ラおよび排紙ローラ等に用いると、耐オゾン性である物
性が十分に発揮される。また、給紙搬送ローラを長期間
保管しても、給紙搬送ローラに含まれる加硫促進剤、加
硫助剤および可塑剤等が、保管中にローラ表面から析出
して、給紙搬送ローラの摩擦係数が徐々に低下するとい
う現象は生じない。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および比較
例を示すが、本発明は、以下の実施例に限定されない。 (実施例1)表1に示した各量(重量部)のゴム成分、
充填剤、亜鉛華、ステアリン酸、ジ−n−ブチルジチオ
カルバミン酸亜鉛(ノクセラーBZ)と、軟化剤(出光
興産製、ダイアナプロセスオイルPW−90)2重量
部、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド(大内新興化学製、ノクセラーCZ)2重量
部、テトラエチルチウラムジスルフィド(大内新興化学
製、ノクセラーTET)1重量部、ジエチルジチオカル
バミン酸テルル(大内新興化学製、ノクセラーTTT
E)0.5重量部およびイオウ(会社:鶴見化学製 商
品名:粉末硫黄)3重量部とを用意し、上記成分をバン
バリーミキサーを用いて、110℃で15分間混練し、
ゴム組成物(1)を得た。
【0025】得られたゴム組成物(1)について、プレ
ス金型を用いて、トランスファー成形を行い、表面を研
磨して、外径30mm、内径20mm、幅20mmのゴ
ムローラ(1)を製造した。なお、成形条件は、成形温
度160℃で、成形時間については、キュラストメータ
ー(JSR製)を用いて、JIS K6300の8.
3.5に記載されている方法で、ゴム組成物(1)の t
c (90)を求め、この tc(90)の2倍とした。
【0026】得られたゴムローラ(1)の各摩擦係数、
加硫時間、貯蔵安定性、硬度および耐オゾン性を、以下
の評価方法で評価し、その結果とこれら結果の総合判定
とを表1に示した。 〔評価方法〕摩擦係数 図3に示す装置を用いて測定した。温度23℃、湿度5
0%の雰囲気下、搬送ローラ5とテフロン板6との間に
A4サイズの紙4をセットし、紙4に対して500gf
の鉛直荷重(W)をかけ、周速50mm/sec(a)
でゴムローラを回転させてその時のロードセル7の測定
値(F,単位:gf)を求め、摩擦係数(μ)を下式で
求めた。
【0027】摩擦係数(μ)=F/500 なお、初期摩擦係数(μ0 )は、ゴムローラ製造後、温
度23℃、湿度50%の雰囲気下で、1日放置後に測定
した値である。保管中の摩擦係数、μ30(30日放置後
の摩擦係数)、μ60(60日放置後の摩擦係数)、μ
180 (180日放置後の摩擦係数)については、それぞ
れ、温度23℃、湿度50%の雰囲気下で、30、6
0、および180日放置後に測定した値である。加硫時間 上記 tc (90)が10分以内を○、10分を超えると×と
した。貯蔵安定性 ゴム組成物を30℃で14日間放置後、トランスファー
成形を行い、成形状態観察した。ゴム焼けのないものを
○、ゴム焼け気味のものを△とした。硬度 JIS Aに従って硬度(Hs)を測定した。耐オゾン性 40℃、オゾン濃度100pphmの雰囲気下に、ゴム
ローラを12時間放置して、ゴムの表面状態を調べた。
表面状態が良好なものを○、やや良好なものを△、不良
であるものを×とした。総合判定 各摩擦係数(μ0 、μ30、μ60、μ180 )がいずれも
2.0以上で、μ180 −μ0 が0.2以下であり、加硫
時間および貯蔵安定性が○であるものを、総合判定○と
評価した。総合判定○以外を総合判定×と評価した。 (実施例2〜8、比較例1〜6)ゴム成分、充填剤、亜
鉛華、ステアリン酸およびジ−n−ブチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛(ノクセラーBZ)については、それぞれ表
1および表2に示した量(重量部)用意し、さらに、軟
化剤2重量部、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
ールスルフェンアミド(ノクセラーCZ)2重量部、テ
トラエチルチウラムジスルフィド(ノクセラーTET)
1重量部、ジエチルジチオカルバミン酸テルル(ノクセ
ラーTTTE)0.5重量部およびイオウ3重量部を用
意し、実施例1と同様に混練して、ゴム組成物(2)〜
(8)および比較ゴム組成物(1)〜(6)を得た。
【0028】得られたゴム組成物を、実施例1と同様に
成形して、ゴムローラ(2)〜(8)および比較ゴムロ
ーラ(1)〜(6)を製造した。得られたゴムローラに
ついて、各摩擦係数、加硫時間、貯蔵安定性、硬度およ
び耐オゾン性を評価し、その結果とこれら結果の総合判
定とを、表1および表2に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】*1 住友化学工業製 エスプレン60
0F EPDM:伸展油=50:50(重量比)であ
る。なお、表に示した値は、伸展油を含まない。 *2 日本ゼオン製 Nipol1052J。 *3 旭カーボン製 FEF旭#60。 *4 日本シリカ製 ニプシルL300。
【0032】*5 会社:三井金属鉱業製 商品名:
酸化亜鉛二種。 *6 会社:日本油脂製 商品名:ステアリン酸
桐。 *7 大内新興化学製 ノクセラーBZ。 〈評価結果〉実施例1〜8では、ゴム組成物は、いずれ
も、貯蔵安定性が高く、しかも、短時間で加硫できる。
また、ゴム組成物を加硫して得られる給紙搬送ローラ
は、耐オゾン性に優れ、長期間保管しても摩擦係数の低
下はない。
【0033】比較例1では、ステアリン酸が配合されて
いないため、加硫時間が長くなり、給紙搬送ローラを製
造するコストが高くなる。また、比較例2では、ステア
リン酸の配合量が多すぎるため、ゴム組成物を加硫して
得られる給紙搬送ローラの摩擦係数が保管中に大きく低
下し、紙送り力が低下する。比較例3では、ジ−n−ブ
チルジチオカルバミン酸亜鉛が配合されていないため、
加硫時間が長くなり、給紙搬送ローラを製造するコスト
が高くなる。また、比較例4では、ジ−n−ブチルジチ
オカルバミン酸亜鉛の配合量が多すぎるため、ゴム組成
物を室温下で保管中に加硫反応が徐々に進行してしま
い、いわゆるゴム焼け等が発生して、ローラ用ゴム組成
物の貯蔵安定性が若干低下する。
【0034】比較例5では、EPDMの配合量が少なす
ぎるため、得られる給紙搬送ローラは、耐オゾン性が低
下し、保管中に摩擦係数が低下する。比較例6では、充
填剤の配合量が多すぎるため、加硫して得られる給紙搬
送ローラの硬度が高くなり、初期摩擦係数が低い。
【0035】
【発明の効果】本発明の給紙搬送ローラ用ゴム組成物
は、これを室温下で保管中に加硫反応が徐々に進行する
ことはなく、その貯蔵安定性は高く、しかも、短時間で
加硫できる。また、本発明の給紙搬送ローラは、耐オゾ
ン性に優れ、長期間保管しても、ローラに含まれる加硫
促進剤、加硫助剤および可塑剤等が、保管中にローラ表
面から析出することはなく、摩擦係数の低下はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙搬送ローラをコピー機の給紙ロー
ラに用いた一模式図。
【図2】本発明の給紙搬送ローラをコピー機の搬送ロー
ラに用いた一模式図。
【図3】本発明の給紙搬送ローラの摩擦係数を測定する
方法を示す模式図。
【符号の説明】
1 給紙ローラ 2 軸体 3 パッド 4 紙 5 搬送ローラ 6 テフロン板 7 ロードセル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム成分としてエチレン−プロピレン−ジ
    エン共重合ゴムを、加硫促進剤としてジチオカルバミン
    酸亜鉛系加硫促進剤を、加硫助剤として脂肪酸系加硫助
    剤をそれぞれ必須成分として含み、 前記共重合ゴムがゴム成分全体中の少なくとも60重量
    %であり、前記ゴム成分全体に対する前記ジチオカルバ
    ミン酸亜鉛系加硫促進剤および脂肪酸系加硫助剤の重量
    比が、ゴム成分全体100重量部に対して、ジチオカル
    バミン酸亜鉛系加硫促進剤が0.5〜3重量部、脂肪酸
    系加硫助剤が0.1〜1.0重量部であり、組成物全体
    中に前記ゴム成分全体100重量部に対して10重量部
    以下の充填剤を含む給紙搬送ローラ用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のゴム組成物を加硫してな
    る給紙搬送ローラ。
JP11844697A 1997-05-08 1997-05-08 給紙搬送ローラ用ゴム組成物 Pending JPH10310268A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003026861A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Jsr Corp 耐油耐候性ゴム用組成物及び耐油耐候性ゴム

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JP2003026861A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Jsr Corp 耐油耐候性ゴム用組成物及び耐油耐候性ゴム

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