JPH10310329A - 糸条製造工程における張力監視装置 - Google Patents

糸条製造工程における張力監視装置

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JPH10310329A
JPH10310329A JP13439697A JP13439697A JPH10310329A JP H10310329 A JPH10310329 A JP H10310329A JP 13439697 A JP13439697 A JP 13439697A JP 13439697 A JP13439697 A JP 13439697A JP H10310329 A JPH10310329 A JP H10310329A
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Yukiko Shintani
友季子 新谷
Masazumi Imae
正澄 今江
Taku Iwade
卓 岩出
Hisao Hasegawa
久雄 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単糸移動を容易にかつ正確に検出することが
できる糸条製造工程における張力監視装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 糸条張力検出手段の張力センサー13を
各糸条に対応して設けると共に、隣接する張力センサー
13からの検出信号を比較して正常か異常かを判定せし
める比較判定手段10を設けた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紡糸装置から紡出さ
れた糸条を巻取機に巻取る糸条製造工程における張力監
視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリアミド、ポリエステル等の
合成繊維糸条の製造工程においては紡糸装置から紡出さ
れた複数本の糸条を1本のスピンドルに装着された複数
本のボビンにそれぞれ巻取るようになっている。
【0003】該製造工程においては紡糸装置から紡出さ
れ糸条がボビンに巻取られるまでの冷却部、オイリング
部、巻取装置におけるガイド部等においては糸条を構成
する単糸が切れることによって上流側の単糸が隣接する
糸条に移る単糸移動が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような単糸が隣
接する糸条に移動して太さ斑を生じると、パッケージ間
で直径差を発生したり、巻き崩れが発生してスピンドル
が破損したり、あるいはスピンドルのチヤック機構に過
大な荷重がかかって正常な状態で緊締ができなくなって
パッケージがスピンドルから飛び出すという問題があ
る。
【0005】そこで、張力変動を検出することによって
単糸移動を検出しようとすると、張力変動が非常に小さ
いため、張力異常判定基準値となる上限値と下限値の幅
を小さくする必要がある。ところが、該の幅を小さくす
ると、糸条巻取時にリボン巻きの回避、パッケージ端部
の耳立ち防止のために行われるトラバース速度変化、巻
取速度変化、振動等による張力変動値の方が大きいた
め、これ等の張力変動を異常張力として検出し、正常な
巻取操作ができなくなるという問題がある。
【0006】また、単糸移動が冷却部、オイリング部、
巻取装置におけるガイド部等において発生するため、こ
れ等全ての箇所で監視することは構造上不可能であると
いう問題がある。
【0007】この様に、単糸移動を検出するための装置
について種々検討されているが実用化には至っていな
い。
【0008】本発明は単糸移動を容易にかつ正確に検出
することができる糸条製造工程における張力監視装置を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明の糸条製造工程における張力監視装置は請求
項1に記載のように糸条張力検出手段を各糸条に対応し
て設けると共に、隣接する糸条張力検出手段からの検出
信号を比較して正常か異常かを判定せしめる比較判定手
段を設けた構成にしてある。
【0010】ここで言う隣接とは、必ずしも隣同士の場
合だけではなく、例えば一錘飛んだ状態、一番目と三
番、二番目と四番目等の場合も含むものである。
【0011】
【発明の実施の態様】図1は本発明の糸条製造設備の全
体構成を示す概略図、図2はにおける糸条張力装置のブ
ロック図であって、糸条製造設備は溶融ポリマーを紡出
するメタリングポンプ、口金等にからなる紡糸装置1
と、紡出された糸条を所定の速度で引き取る第1引き取
りローラ2、第2引き取りローラ3と、トラバース機構
5、2本のスピンドル6、7が回転自在に装着されたレ
ボルビング部材(図示せず)接触ローラ8等により形成
された巻取装置4と、巻取装置4の近接位置に設置され
た制御装置9と、比較判定手段10とにより構成されて
いる。
【0012】上述の第2引き取りローラ3と巻取装置4
との間には糸分けガイド11と、振り支点ガイド12が
支持部材(図示せず)によって所定の位置に設置されて
いると共に、糸分けガイド11と振り支点ガイド12の
間には各糸条に対応して糸条張力検出手段である張力セ
ンサー13(13-1〜13-m)が支持部材(図示せず)
によって所定の位置に設置されている。
【0013】該張力センサー13は3点接触式検出器あ
るいは非接触式検出器を使用し、各検出信号が比較判定
手段10に送られるようになっている。
【0014】上述の巻取装置4には巻取状態検知手段で
あるトラバース速度検出用のトラバース速度センサーと
巻取速度検出用の巻取速度センサー[ スピンドル6、7
の回転速度、接触ルーラ8回転速度等を検出するセンサ
ー] (何れも図示せず)が設けられており、各検出信号
が制御装置9に送られるようになっている。
【0015】制御装置9にはラインコントローラ(図示
せず)が接続されており、該ラインコントローラ(図示
せず)からの制御指令信号に基づいて各巻取装置4のト
ラバース機構5、スピンドル6、7の速度を制御するよ
うになっている。
【0016】比較判定手段10は複数台の巻取装置4
(4-1〜4-n)からの検出信号が入力できるようになっ
ており、張力センサー13(13-1-1〜13-n-m)から
の検出信号が入力される張力信号入力部14(14-1〜
14-n)、各検出信号値に基づいて隣接する張力検出値
を比較して正常または異常を判定操作を行うコントロー
ル部15とにより構成され、警報用のランプ16とブザ
ー17と表示用のディスプレー18等が接続されてい
る。該コントロール部15にプリンター19を接続して
異常データ等をプリントして出力することもできる。
【0017】上述の張力信号入力部14は張力センサー
13からの検出信号がアナログ信号の場合にはアナログ
信号の内の不要な信号をカットするためのローパスフイ
ルターが設けられており、カットオフ周波数(fc)が
5(HZ)前後になっている。該ローパスフイルターとし
てはハード回路フイルターまたはデジタルフイルターを
使用する。該張力センサー13からの検出信号がデジタ
ル信号の場合はパラレル信号をシリアル信号に変換する
変換器を設ける。
【0018】コントロール部15は同一錘(同一巻取装
置)内に存在し、かつ隣接する張力センサー13からの
検出信号を比較する第1の比較機能、該張力差を記憶す
る記憶機能と、記憶された張力差と現在値を比較する第
2の比較機能、第2の比較機能において比較された値が
張力異常判定基準許容値内にあるかどうかを判定する判
定機能、張力異常判定基準許容値を越えたと判定された
場合にランプ16とブザー17に作動指令信号を発信す
る作動指令信号出力機能等の機能を有するマイクロコン
ピュータ、パーソナルコンピュータ、プログラマブルロ
ジックコントローラの内の何れかを使用する。
【0019】上述の張力監視において張力センサー13
-1と張力センサー13-2からの検出信号の差を比較した
状態をグラフ化すると図3に示されるよになり、区間t
-1においてはどちらの糸条の張力値(T-1)、(T-2)
も変動しているが、どちらも略同様の変化をしている。
これは巻取装置4全体に影響を及ぼすトラバース速度変
化、巻取速度変化、振動等によるものであるため、その
差(△T)は糸条間でキャンセルされて大きな変動とし
て現れていないことを示しているものであると判断する
ことができる。
【0020】これに対して区間t-nにおいては区間t-1
の場合と異なって張力差が拡大している。これは糸条3
0-2の単糸が糸条30-1に移動して絡み付くことによっ
てその太さが変化し、該糸条が巻取られていくと、パッ
ケージの重量差が徐々に拡大し、単糸が減少した側のパ
ッケージは巻径が大きくならず、単糸が絡み付いた側の
パッケージは巻径が他のパッケージより大きくなること
によりパッケージ表面の周速差が生じることにより、糸
条30-1の張力値が高くなり、糸条30-2の張力値が低
くなつたことを示しているものであると判断することが
できる。
【0021】この場合、該張力値(T-1)が張力異常判
定基準許容値を越えた時にコントロール部15から警報
作動指令信号が発信されてランプ16が点灯すると共に
ブザー17が鳴って単糸移動が発生したことを作業者に
通報する。また、ディスプレー18に該当する巻取装置
4の番号、糸条位置、その時の張力値等が線図、数値等
によって表示される。
【0022】該ランプ16、ブザー17等による警報に
よって該当する巻取装置4の糸条処理を速やかに行うこ
とができる。
【0023】上述の実施例においては隣接する糸条張力
検出手段からの検出信号として隣同士の信号を検出した
が、単糸が離れた位置の糸条に絡み付くこともあるた
め、一番目と三番目、二番目と四番目等、離れた位置の
糸条張力検出手段から信号を検出して正常か異常かを判
定できるようにすることは言うまでもないことである。
【0024】
【発明の効果】本発明の糸条製造工程における張力監視
方法は請求項1に記載のように糸条張力検出手段を各糸
条に対応して設けると共に、隣接する糸条張力検出手段
からの検出信号を比較して正常か異常かを判定せしめる
比較判定手段を設けた構成にしているため、糸条巻取操
作におけるトラバース速度変化、巻取速度変化に基づく
張力変化に関係なく単糸移動を容易にかつ正確に検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸条製造設備の全体構成の1実施例を
示す概略図である。
【図2】本発明における糸条張力監視装置の1実施例を
示すブロック図である。
【図3】隣接する糸条の検出張力値の関係の1実施例を
示す概略線図である。
【符号の説明】
1 紡糸装置 2 第1引き取りローラ 3 第2引き取りローラ 4 巻取装置 5 トラバース機構 6、7 スピンドル 8 接触ローラ 9 制御装置 10 比較判定手段 11 糸分けガイド 12 振り支点ガイド 13 張力センサー 14 張力信号入力部 15 コントロール部 16 ランプ 17 ブザー 18 ディスプレー 19 プリンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 久雄 滋賀県大津市園山一丁目1番1号東レエン ジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸装置から紡出された糸条をトラバー
    ス機構とボビン装着用スピンドルとボビン上に巻取られ
    た糸条に接触して面圧を付与する接触ローラと巻取状態
    検知手段とを備えた巻取装置によって巻取る際に、巻取
    装置の上流側に設置された糸条張力検出手段によって検
    出された巻取中の走行糸条の張力に基づいて異常を検出
    せしめる装置において、前記糸条張力検出手段を各糸条
    に対応して設けると共に、隣接する糸条張力検出手段か
    らの検出信号を比較して正常か異常かを判定せしめる比
    較判定手段を設けたことを特徴とする糸条製造工程にお
    ける張力監視装置。
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