JPH10310951A - サブノズルの噴射タイミング制御方法およびその装置 - Google Patents

サブノズルの噴射タイミング制御方法およびその装置

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JPH10310951A
JPH10310951A JP13621597A JP13621597A JPH10310951A JP H10310951 A JPH10310951 A JP H10310951A JP 13621597 A JP13621597 A JP 13621597A JP 13621597 A JP13621597 A JP 13621597A JP H10310951 A JPH10310951 A JP H10310951A
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weft
injection
timing
sub
nozzle
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JP13621597A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sainen
勉 西念
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインノズルから噴射されたよこ糸を、よこ
糸の飛走路に沿って並ぶ複数のサブノズルで搬送して、
よこ入れを行う空気噴射式織機において、サブノズルに
よるエアー消費量を減らすことである。 【解決手段】 よこ入れ途中のよこ糸飛走速度の状態が
基準値以上であるときに正常なよこ糸搬送が行える程度
に前記よこ入れ途中以後のよこ糸搬送に寄与するサブノ
ズル14c、14dの噴射期間を設定しておき、製織中
に、よこ入れ途中におけるよこ糸飛走速度の状態を検出
し、検出されたよこ糸飛走速度の状態が基準値を下回る
ときに、同一よこ入れサイクルで前記よこ入れ途中以後
において、前記サブノズル14c、14dの噴射終了タ
イミングを遅らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、空気噴射織機において、
サブノズルの噴射期間を制御する方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気噴射式織機において、よこ入れは、
メインノズルからよこ糸と共に空気を噴射し、当該よこ
糸をたて糸の開口内に飛走させることによって行われ
る。このとき、複数のグループのサブノズルは、飛走状
態のよこ糸の先端部分に向けてよこ入れの方向の空気を
リレー噴射することによってよこ糸の飛走状態を助け
る。
【0003】ところで、製織中、各よこ入れごとのよこ
糸の飛走速度は、通常一定しておらず、ばらつく。この
ため、各グループのサブノズルの噴射期間すなわち噴射
の開始タイミングから終了タイミングまでの期間は、飛
走速度のばらつきのもとでも全てのよこ入れに対して安
定したよこ糸搬送が行えるように、余裕をもって広く設
定されている。この結果、それだけサブノズルによるエ
アー消費量の増大が避けられなかった。
【0004】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、メインノ
ズルから噴射されたよこ糸を、よこ糸の飛走路に沿って
並ぶ複数のサブノズルで搬送して、よこ入れを行う空気
噴射式織機において、サブノズルによるエアー消費量を
減らすことである。
【0005】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、特許請
求の範囲の請求項1でのサブノズルの噴射タイミング制
御方法において、よこ入れ途中のよこ糸飛走速度の状態
が基準値以上であるときに正常なよこ糸搬送が行える程
度に前記よこ入れ途中以後のよこ糸搬送に寄与するサブ
ノズルの噴射期間を設定しておき、製織中に、よこ入れ
途中におけるよこ糸飛走速度の状態を検出し、検出され
たよこ糸飛走速度の状態が基準値を下回るときに、同一
よこ入れサイクルで前記よこ入れ途中以後において、前
記サブノズルの噴射終了タイミングを遅らせるようにし
ている。
【0006】ここで、よこ糸飛走速度の状態の検出およ
び噴射終了タイミングの変更は、同一よこ入れサイクル
において行われる。また、上記のよこ糸飛走速度の状態
は、よこ入れ途中のよこ糸の先端位置とそのときの織機
の主軸の回転角との関係に関連した要素であり、具体的
には、(1)測長ドラムにおける所定巻数のよこ糸の解
舒信号の出力タイミング、(2)2つの解舒信号の出力
間隔(解舒速度)、(3)技術的に可能ならば、よこ糸
の飛走経路の途中に設けられたセンサによって検出され
るよこ糸先端の通過タイミングや飛走速度である。
【0007】上記(1)の所定巻数のよこ糸の解舒信号
の出力タイミングにおいて、よこ入れ開始時期が一定で
あれば、上記解舒タイミングはよこ入れ途中の平均飛走
速度に比例する。しかし、よこ入れ開始時期を変更する
到達タイミング制御と併用するときは、よこ入れ開始時
期が変わるので、それは必ずしも、よこ糸飛走速度に比
例する値とならない。この場合、よこ入れ開始から前記
解舒信号が出力されるまでの時間がよこ糸飛走速度に比
例することになる。
【0008】各よこ入れでは、たとえよこ入れ途中のよ
こ糸飛走速度の状態が基準値に等しくても、よこ糸の到
達タイミングは必ずしも同じとは限らず、ばらついてい
る。したがって、よこ入れ途中以後のよこ糸搬送に寄与
するサブノズルの噴射期間はそのようなばらつきを生じ
ても正常なよこ糸搬送が行える程度の最小限の期間とし
て設定される。
【0009】具体的に説明すると、上記の噴射期間の設
定は、織機が連続的に稼働している試織の段階で、よこ
入れ途中のよこ糸飛走速度の状態が基準値に等しいとき
の複数のよこ糸到達タイミングのうち、最も早いよこ糸
到達タイミングのよこ糸飛走と最も遅いよこ糸到達タイ
ミングのよこ糸飛走とに基づく直線または曲線の飛走特
性をそれぞれ想定し、これらと各グループのサブノズル
群の位置関係とから、これらの飛走特性をカバーする程
度に各グループのサブノズルの噴射期間をそれぞれ設定
する。
【0010】また、噴射期間の遅らせ方は、(1)よこ
糸飛走速度の状態が基準値を下回ったことを条件に、所
定の遅れ時間だけ遅らせる、(2)よこ糸飛走速度の状
態が基準値を下回ったとき、その偏差がどの段階に含ま
れるかによって、対応する所定の遅れ時間だけ遅らせ
る。例えば、偏差の程度を3段階に区分し、各段階毎に
異なる3つの遅れ時間(偏差の程度が大ならば遅れ時間
も大)を設定する、(3)よこ糸飛走速度の状態が下回
った偏差と特定の関係式とから所定期間を算出する、な
どの手段によって実行される。なお、遅れ期間は、時間
として設定することに代えて、織機の主軸の回転角度の
範囲として設定してもよい。
【0011】そして、本発明は、上記方法を実現する装
置として、特許請求の範囲の請求項2において、噴射開
始タイミングの設定器と、この設定器から出力される噴
射開始タイミングと織機の主軸の回転角とを比較し、そ
れらの一致時に噴射開始タイミングの指令を出力する噴
射開始指令用の比較器と、よこ糸飛走速度の状態を検出
する検出器と、この検出器からの出力に応じてバックア
ップ用の噴射終了タイミングおよび標準の噴射終了タイ
ミングのうちいずれか1つの噴射終了タイミングを切り
換えて出力する切り換え器と、この切り換え器から出力
される噴射終了タイミングと織機の主軸の回転角とを比
較し、両者の一致時に噴射終了タイミングの指令を出力
する噴射終了指令用の比較器と、前記噴射開始指令用の
比較器からの噴射開始タイミングの指令と前記噴射終了
指令用の比較器からの噴射終了タイミングの指令とを入
力として噴射開始タイミングから噴射終了タイミングま
での噴射期間にわたってサブノズルに対して圧力空気を
供給するための電磁弁を駆動する駆動部とで、サブノズ
ルの噴射タイミング制御装置を構成している。
【0012】メインノズルからよこ糸が噴射され、たて
糸の開口内によこ入れされると、メインノズルに近いサ
ブノズルからリレー噴射の状態で噴射が開始されるた
め、よこ糸は、サブノズルからの噴射空気に付勢され
て、飛走経路に沿って飛走し、よこ入れされる。よこ入
れの途中で、よこ糸飛走速度の状態が検出器により検出
され、検出されたよこ糸飛走速度の状態が基準値と比較
される。この比較の結果、よこ糸飛走速度の状態が基準
値以上であれば、よこ入れ途中以後に搬送に寄与するサ
ブノズルは、予め設定された標準の噴射期間に基づいて
噴射を継続する。検出されたよこ糸飛走速度の状態が基
準値を下回っていたとき、切り換え器は、よこ入れ途中
以後の搬送に寄与するサブノズルの噴射終了タイミング
を遅くするために、バックアップ用の噴射終了タイミン
グに切り換える。このため、サブノズルは、変更された
噴射期間によって、よこ糸飛走速度の状態が基準値を下
回った場合でも、よこ糸を正常に搬送する。
【0013】
【発明の実施の態様】図1は、空気噴射式織機のよこ入
れ装置1の概要を示している。よこ糸2は、複数例えば
2つの糸結びされた給糸体3から供給され、測長貯留装
置4によって1ピックのよこ入れに必要な長さだけ測定
され、よこ入れ開始時点まで貯留されている。測長貯留
装置4は、例えばドラム式のものであり、モータ8で回
転糸ガイド5をドラム6の外周に沿って回転させるとと
もに、ドラム6の外周面で係止ピン7によりよこ糸2を
係止しながら少なくとも1ピックのよこ入れに必要な長
さ例えば4巻分巻き付けることによって、測長し、かつ
貯留する。
【0014】よこ入れの開始時に、係止ピン7は、解舒
タイミングで操作器9により、後退方向に移動すること
によって、ドラム6の外周面上で、貯留状態のよこ糸2
を解舒する。これと同時に、よこ入れノズルとしてのメ
インノズル13は、解舒状態のよこ糸2を引き込んで、
当該よこ糸2を圧力空気とともにたて糸15の開口16
中に噴射空気とともに挿入する。
【0015】なお、解舒制御器10は、織機の主軸11
に連結された回転検出器12から回転角θの信号、制御
装置22からのよこ糸到達時期の偏差Δθeの信号、そ
の他標準の解舒タイミングθs0、標準の係止タイミン
グθe0の信号を入力として解舒タイミングθs、係止
タイミングθeの信号により係止ピン7の進退運動を制
御する。
【0016】ドラム6からよこ糸2が解舒された状態お
よびその解舒巻数は、解舒センサ19によって検出され
る。解舒センサ19は、例えば一対の投光器と受光器と
の組み合わせによって構成されており、解舒されたよこ
糸2による光の遮断によって解舒状態および解舒巻数を
検出し、1巻解舒される毎に2つのパルス状の解舒信号
S1を発生し、制御装置21c、21dに送る。なお、
2つの給糸体3の切り換わり状態は、糸切り換わりセン
サ20により、糸切り換わり信号S2として検出される
ようになっている。
【0017】圧縮空気の噴射により、よこ糸2は、噴射
空気流に乗って、開口16の内部で飛走経路を飛走す
る。この飛走経路で、複数例えば4グループa、b、
c、dのサブノズル14a、14b、14c、14d
は、よこ糸2の飛走方向に沿って配置されており、図5
に見られるように、よこ糸2の先端の飛走位置に応じ
て、圧力空気を例えば標準の噴射期間Ta0、Tb0、
Tc0、Td0にわたって、順次、リレー噴射を行うこ
とによって、よこ糸2の飛走を補助する。
【0018】到達センサ17は、よこ入れの良否を検出
するためのフィーラであり、反よこ入れ側でよこ糸2の
先端を検出することによって、到達信号Seを発生し、
制御装置22に送る。
【0019】よこ糸2の飛走速度の状態は、たて糸2の
開口16の内部で飛走経路の途中例えばグループaのサ
ブノズル14aとグループbのサブノズル14bとの間
に設けられた到達センサ18で検出することができる。
このとき、到達センサ18は飛走中のよこ糸2の先端を
検出することによって、よこ糸2の到達信号Sbを発生
し、それをグループc、dに対応する制御装置21c、
21dに送り込む。
【0020】よこ糸2が解舒された時点から、到達セン
サ18の設置位置に到達した時点までの時間と、よこ糸
2の解舒長さ(解舒巻数)とが比例関係にあることか
ら、到達センサ18の設置位置へのよこ糸2の到達の時
期は、測長貯留装置4の側で、解舒センサ19によって
解舒信号S1として検出することもできる。この例で、
グループc、dの制御装置21c、21dは、到達信号
Sbを用いる代わりに、解舒信号S1を利用している。
【0021】よこ入れのための圧力空気は、圧力空気源
23から供給路24によりタンク兼用の圧力調整器2
5、電磁弁27を経てメインノズル13に、また供給路
24、タンク兼用の圧力調整器26、電磁弁28a、2
8b、28c、28dを経て各グループa、b、c、d
のサブノズル14a、14b、14c、14dにそれぞ
れ供給される。
【0022】ここで、制御装置22は、係止ピン7の運
動や、メインノズル13の噴射を制御するために、回転
検出器12からの回転角θの信号、到達センサ17から
の到達信号Seを入力として、解舒制御器10に対して
偏差Δθeの信号を発生するほか、電磁弁27の開閉を
制御することにより、メインノズル13の噴射期間(噴
射開始タイミング、噴射終了タイミング)を調節する。
【0023】また、制御装置21a、21bは、それぞ
れグループa、bのサブノズル14a、14bを制御す
るために、回転検出器12からの回転角θの信号を入力
として、電磁弁28a、28bの開閉を制御することに
より、定常時に、サブノズル14a、14bの標準の噴
射期間Ta0、Tb0(噴射開始タイミングθa0、θ
b0、噴射終了タイミングθa1、Tb1)を制御す
る。
【0024】さらに制御装置21c、21dは、それぞ
れグループc、dのサブノズル14c、14dを制御す
るために、回転検出器12からの回転角θの信号、解舒
センサ19からの解舒信号S1を入力として、電磁弁2
8c、28dの開閉を制御することにより、定常時に、
サブノズル14c、14dの標準の噴射期間Tc0、T
d0(噴射開始タイミングθc0、θd0、噴射終了タ
イミングθc1、θd1)を設定するが、必要に応じて
それを変更する。
【0025】なお、この実施例で、メインノズル13の
ための制御装置20は、必要に応じて、反よこ入れ側
で、よこ糸2の先端の到達時期を到達センサ17によっ
て検出し、その到達信号Seの早まりや遅れに応じて、
係止ピン7による係止の解除タイミングやメインノズル
13の噴射期間(噴射開始タイミング)を変更すること
により、反よこ入れ側の織り端で、よこ糸2の到達タイ
ミングを常に標準の到達タイミングとなるように制御す
る。
【0026】次に、図2は、一例として、グループcに
対応するサブノズル14cの制御装置21cの構成を示
している。制御装置21dの構成は、基本的に制御装置
21cと同一である。
【0027】この制御装置21cは、よこ入れの過渡状
態の検出器31、よこ糸飛走速度の状態の検出器32、
よこ入れの過渡状態のときにバックアップ用の噴射開始
タイミングθc2を設定する設定器35、標準時の噴射
開始タイミングθc0を設定する設定器36、よこ糸飛
走の遅れ状態のときにバックアップ用の噴射終了タイミ
ングθc3を設定する設定器37、標準の噴射終了タイ
ミングθc1を設定する設定器38、それぞれの検出器
31、32からの出力に応じて設定器35、36、設定
器37、38を切り換える切り換え器33、34、回転
検出器12からの回転角θの信号に応じて、切り換えら
れた噴射開始タイミングθc0または噴射開始タイミン
グθc2の指令を出力する噴射開始指令用の比較器3
9、回転角θに応じて、切り換え器34により切り換え
られた噴射終了タイミングθc1、θc3の指令を出力
する噴射終了指令用の比較器40、これらの比較器3
9、40からの噴射開始タイミングθc0、θc2、噴
射終了タイミングθc1または噴射終了タイミングθc
3の指令に応じて、噴射期間Tc0、Tc1、Tc2を
設定するフリップフロップ42およびその出力に応じて
電磁弁28cを駆動する駆動増幅器43からなる駆動部
41によって構成されている。
【0028】なお、その他のグループa、bに対応する
制御装置21a、21bも、上記制御装置21c、21
dとほぼ同様の構成であるが、噴射終了のバックアップ
制御をしないため、検出器32、設定器37、切り換え
器34に相当するものを有していない。
【0029】図3は、よこ入れの過渡状態の検出器31
の一例を示している。よこ入れの過渡状態の検出器31
は、織機の再起動信号Sまたは糸切り換わり信号S2を
入力として、これによりよこ入れの過渡状態を検出する
例であり、それらの信号を入力とする2つの一定期間信
号発生器44、45、これらの出力を入力とするオアゲ
ート46および上記一定期間信号発生器44の一定期間
の設定器47によって構成されている。
【0030】次に、図4は、よこ糸飛走速度の状態の検
出器32の一例を示している。この実施例の検出器32
は、噴射終了タイミングθc1の切り換えの必要または
不要を判定するために、設定器48によって与えられる
基準の回転角θoと回転検出器12からの回転角θの信
号とを比較し、回転角θが基準の回転角θoと等しくな
ったときに出力を発生する比較器49、解舒センサ19
からの解舒信号S1のパルスを計数し、パルス数設定器
52によって設定されたパルス数に到達したとき、出力
を発生するカウンタ51、このカウンタ51の出力の発
生時点と比較器49の出力の発生時点とを比較し、カウ
ンタ51からの出力時点が比較器49からの出力時点よ
りも遅れているときに、このときのよこ入れサイクルの
よこ糸2の飛走速度の状態が遅れていると判断し、切り
換え指令を発生し、これを切り換え器34に送り込む比
較器50により構成されている。
【0031】図5は、主軸11の回転角θ上で、よこ糸
2の飛走位置を各グループa、b、c、dのサブノズル
14a、14b、14c、14dの位置と対応させて、
よこ糸2の飛走特性を便宜上直線として示している。定
常のよこ入れでは、サブノズル14aは、標準の噴射期
間Ta0(噴射開始タイミングθa0、噴射終了タイミ
ングθa1)にわたって噴射しており、またサブノズル
14bは、噴射期間Tb0(噴射開始タイミングθb
0、噴射終了タイミングθb1)にわたって噴射する。
さらに、サブノズル14cは、噴射期間Tc0(噴射開
始タイミングθc0、噴射終了タイミングθc1)にわ
たって噴射動作を行っており、サブノズル14dは、噴
射期間Td0(噴射開始タイミングθd0、噴射終了タ
イミングθd1)にわたって噴射を行うことによって、
飛走中のよこ糸2によこ入れ方向の空気を噴射してい
る。
【0032】しかし、よこ入れ途中のよこ糸2の飛走速
度の状態が遅れた状態として検出されたとき、同じよこ
入れサイクルにおいて、制御装置21c、21dによっ
て制御されるサブノズル14c、14dは、それぞれ噴
射終了タイミングθc1、θd1をバックアップ用の噴
射終了タイミングθc3、θd3に変更することによっ
て、それぞれの噴射期間Tc0、Td0の後に噴射期間
Tc1、Td1を付加することにより、全体としてそれ
らの噴射の期間を遅れ方向に延長する。
【0033】また、よこ入れが定常な状態でなく、給糸
体3の切り換わり時や、織機の起動時といった過渡状態
にあるとき、よこ糸飛走直線の傾きは、よこ入れが定常
な状態にあるとき、すなわち、標準時よりも大きくなる
方向に変化する。つまり、主軸11の回転角θ上で、よ
こ糸2の飛走速度は、相対的に早くなる。これにともな
い、制御装置21a、21b、21c、21dは、早い
噴射開始タイミングθa2、θb2、θc2、θd2を
設定することによって、標準時の噴射期間Ta0、Tb
0、Tc0、Td0の前に噴射期間Ta2、Tb2、T
c2、Td2を付加する。このようにして、よこ糸2の
飛走状態に応じ、制御装置21a、21b、21c、2
1dは、標準時の噴射期間Ta0、Tb0、Tc0、T
d0に対し、その後ろ側にバックアップ用の噴射期間T
c1、Td1を付加したり、またその前にバックアップ
用の噴射期間Ta2、Tb2、Tc2、Td2を加える
ことにより、それぞれのよこ糸飛走直線に適合した状態
で、サブノズル14a、14b、14c、14dの噴射
の期間を設定していく。
【0034】以上の動作を制御装置21cに関して説明
する。よこ入れが過渡状態でないとき、切り換え器33
は、標準時の噴射開始タイミングθc0の信号を比較器
39に送り込んでいる。したがって、比較器39は、噴
射開始タイミングθc0と回転角θとが一致した時点
で、噴射開始タイミングθc0の指令を出力し、駆動部
41の内部のフリップフロップ42をセット状態とし、
その時点から電磁弁28cを開放状態とする。
【0035】一方、よこ入れ途中のよこ糸飛走速度の状
態が検出器32によって検出され、その結果、標準のよ
こ糸飛走速度の状態であるものと判断されているとき、
切り換え器34は標準時の噴射終了タイミングθc1を
比較器40に出力している。したがって、比較器40
は、回転角θが噴射終了タイミングθc1に対応する角
度値になった時点で、フリップフロップ42をリセット
の状態にする。このとき駆動部41は、電磁弁28cを
閉じ、サブノズル14cからの空気の噴射を終了する。
この結果、サブノズル14cは、標準の噴射期間Tc0
について噴射を行っていく。
【0036】よこ入れ動作中に、比較器49は、基準の
回転角θoで出力を出しており、またカウンタ51は、
解舒センサ19からの解舒信号S1のパルス数を計数
し、設定器52により設定された数値に達した時点でカ
ウントアップの出力を発生し、比較器50に送ってい
る。比較器49の出力発生時点よりもカウンタ51によ
るカウントアップの時点が遅れたとき、つまりよこ入れ
途中で、よこ糸2の飛走速度の状態が標準よりも低くな
っているとき、比較器50は、当該よこ入れサイクル
に、切り換え指令を発生して、切り換え器34を切り換
える。
【0037】そこで、切り換え器34は、標準の噴射の
終了タイミングθc1に代えて、バックアップ用の噴射
終了タイミングθc3を比較器40に出力する。したが
って比較器40は、制御対象の当該よこ入れサイクル
で、その噴射終了タイミングθc1をバックアップ用の
噴射終了タイミングθc3として駆動部41を動作させ
る。同様に、制御装置21dも、標準の噴射期間Td0
にバックアップ用の噴射期間Td1を追加し、よこ糸2
の飛走速度の遅れに対応する。この結果、2つのグルー
プc、dのサブノズル14c、14dは、標準の噴射期
間Tc0、Td0にバックアップ用の噴射期間Tc1、
Td1を追加する。
【0038】よこ入れが過渡状態にあるとき、例えば織
機の起動時、あるいは給糸体3の切り換わり直後などの
状態にあるとき、よこ入れの過渡状態の検出器31は、
過渡状態の指令を出力することによって、切り換え器3
3を切り換え、標準時の噴射開始タイミングθc0に代
えて、バックアップ用の噴射開始タイミングθc2を比
較器39に送る。このため、比較器39は、標準時の噴
射開始タイミングθc0よりも早い噴射開始タイミング
θc2でそれぞれのグループcのサブノズル14cの噴
射を開始させる。過渡状態のとき、噴射開始のバックア
ップ制御は、全てのサブノズル14a、14b、14
c、14dについて行われる。
【0039】なお、よこ入れ開始時期を変更する到達タ
イミング制御(フィードバック制御)を併用してもよ
い。例えば、到達タイミングと基準到達タイミングとの
偏差を解消する方向に、メインノズル13の噴射開始時
期、および/または係止ピン7によるよこ糸解舒時期を
変更してもよい。または、前記の偏差を解消する方向に
メインノズル13の噴射圧力を制御するようにしてもよ
い。
【0040】設定器52による解舒パルスの設定にあた
っては、次のことが考慮される。よこ入れ初期では、
ばらつきが小さいため、判断を誤る可能性がある。逆
に遅すぎると、噴射終了タイミングを遅らせることの効
果が給糸側にあるサブノズル14cには充分に反映され
ないので、よこ入れ不良となるおそれがある。以上のこ
とを考慮すると、設定器52には、1ピックの半分に相
当する巻数が解舒されたことを示すパルス数が設定され
ることが望ましい。実施例の解舒センサ19は1巻のよ
こ糸が解舒される毎に2つのパルスを出力するので、1
ピック4巻とした場合、合計8つのパルスが出力される
ことになる。よって、設定器52には4が設定されるこ
とになる。
【0041】設定器48に設定される基準の回転角θo
の決め方は、エアー消費量が最小となるように、標準値
を適宜変更しながら試織を繰り返すことにより求める。
【0042】図6は、解舒信号S1(4パルス目の出力
タイミング)とそのときのよこ糸の到達タイミング(到
達角度)との相関関係の実験例を示している。それぞれ
のよこ入れにおいて、解舒信号S1の出力時点が同じで
も、よこ糸2の到達タイミングが必ずしも同じではない
ことが図6から理解できる。そして、図7、8、9は図
6の分布領域を楕円によって表し、これに対し基準タイ
ミング(基準の回転角θo)およびサブノズルオフのタ
イミング(標準時の噴射終了タイミング)をそれぞれ設
定した例を示している。
【0043】まず、図7は、基準タイミングθoおよび
グループc、dのサブノズルのオフタイミングθc1、
θd1がそれぞれ最適な値に設定されている状態を示
す。すなわち、解舒タイミングが基準タイミングθoと
一致する場合の到達タイミングが最も遅いよこ糸を正常
に搬送できる程度にグループc、dのサブノズルのオフ
タイミングθc1、θd1が設定されている状態を示
す。斜線部分は、オフタイミングθc1、θd1に設定
されたグループc、dのサブノズルが正常によこ糸を搬
送できない領域を示す。4パルス目の出力タイミング
が、基準タイミングθoより後に出力されたときに、オ
フタイミングがθc3、θd3に切り換えられるが、図
7における基準タイミングθoより右側の楕円部分に対
する斜線部分の割合が比較的大きいから、サブノズルオ
フタイミング制御による省エアー効果はかなり期待でき
る。
【0044】次に、図8は、悪い設定例を示している。
前記サブノズルオフタイミングθc1、θd1は、解舒
タイミングが基準タイミングと一致する場合の到達タイ
ミングの最も遅れたよこ糸をカバーしていない例であ
る。この場合は、解舒タイミングが基準タイミングより
早い場合(図8の斜線部分)、サブノズルオフタイミン
グが延長されず、サブノズル補正オフタイミングで噴射
されないので、よこ入れを却って不安定にしてしまい、
よこ入れによる停台が増加する。
【0045】さらに、図9は、省エアー効果の少ない例
を示している。ここでは、基準タイミングを大きな値に
設定しすぎた場合を示す。このときも、解舒タイミング
が基準タイミングθoに一致する場合における到達タイ
ミングの最も遅いよこ入れについて正常なよこ糸搬送が
行える程度にサブノズルのオフタイミングθc1、θd
1を設定している。しかし、その値は、図7に示す場合
の値よりも大きくなるからそれだけエアーを多く消費す
ることになる。さらに、図9における基準タイミングθ
oより右側の楕円部分に対する斜線部分の割合が小さい
から、この点からもサブノズルオフタイミング制御によ
る省エアー効果は期待できない。
【0046】基準値は、主軸11の回転角θに代えて、
係止ピン7による係止解除のタイミングなどよこ入れの
開始を示すタイミング信号からの所定の遅延時間後とし
てよい。このような基準値の定め方は、到達タイミング
を一定にするためによこ入れの開始時期を変更する制御
と併用する場合に特に有効である。本発明の制御方法
は、検出されたよこ糸の到達タイミングを目標値とする
ために、次回以降のよこ入れサイクルにおいてメインノ
ズル13への圧力を変更する到達タイミング制御に適用
してもよい。図10、11に示すように、バックアップ
オフの期間は、遅延時間によって設定してもよい。この
場合、比較器39、40から切り換え器33、34まで
の間に、遅延回路53、54が介在しており、それらの
遅延時間は遅延時間の設定器55、56によってそれぞ
れ独立に設定されるようになっている。それぞれの切り
換え器33、34は、検出器31、32の出力に応じて
比較器39、40の出力またはその出力の遅延出力を切
り換えて比較器39、40に出力する。
【0047】多色よこ入れの場合、糸種毎に標準の噴射
終了タイミングθc1およびバックアップ用の噴射終了
タイミングθc3を設定しておき、図12に示すよう
に、選択器57、58によって糸種に対応する噴射終了
時期を出力するようにしてもよい。噴射開始時期につい
ても同様である。
【0048】よこ糸2の飛走が過渡状態のとき、特に給
糸体3の切り換わったとき、噴射開始時期を早めるだけ
でなく、噴射終了時期も遅らせるようにしてもよい。糸
種によっては、よこ糸飛走速度が遅くなるものもある
が、これによって対応できる。
【0049】噴射終了を遅くする期間Tc1、Td1
は、複数の対象サブノズル群に共通の値としてもよい。
過渡状態のときの制御は省略してもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明では、従来より短い噴射期間を予
め設定し、必要なときにのみ噴射期間を伸ばすので、よ
こ入れ不良を発生させることなく、サブノズルのエアー
消費量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】よこ入れ装置のブロック線図である。
【図2】サブノズルの制御装置のブロック線図である。
【図3】過渡状態の検出器のブロック線図である。
【図4】よこ糸飛走速度の状態の検出器のブロック線図
である。
【図5】よこ糸飛走直線のグラフである。
【図6】解舒タイミングと到達タイミングの説明図であ
る。
【図7】解舒タイミングと到達タイミングの説明図であ
る。
【図8】解舒タイミングと到達タイミングの説明図であ
る。
【図9】解舒タイミングと到達タイミングの説明図であ
る。
【図10】他の実施例のブロック線図である。
【図11】他の実施例のブロック線図である。
【図12】他の実施例のブロック線図である。
【符号の説明】
1 よこ入れ装置 10 解舒制御器 11 主軸 12 回転検出器 13 メインノズル 14a、14b、14c、14d サブノズル 17 到達センサ 18 到達センサ 19 解舒センサ 20 糸切り換わりセンサ 21a、21b、21c、21d 制御装置 22 制御装置 27 電磁弁 28a、28b、28c、28d 電磁弁 31 よこ入れの過渡状態の検出器 32 よこ糸飛走速度の状態の検出器 33 切り換え器 34 切り換え器 35 設定器 36 設定器 37 設定器 38 設定器 39 噴射開始指令用の比較器 40 噴射終了指令用の比較器 41 駆動部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 よこ入れ途中のよこ糸飛走速度の状態が
    基準値以上であるときに正常なよこ糸搬送が行える程度
    に前記よこ入れ途中以後のよこ糸搬送に寄与するサブノ
    ズルの噴射期間を設定しておき、製織中に、よこ入れ途
    中におけるよこ糸飛走速度の状態を検出し、検出された
    よこ糸飛走速度の状態が基準値を下回るときに、同一よ
    こ入れサイクルで前記よこ入れ途中以後において、前記
    サブノズルの噴射終了タイミングを遅らせることを特徴
    とするサブノズルの噴射タイミング制御方法。
  2. 【請求項2】 噴射開始タイミングの設定器と、この設
    定器から出力される噴射開始タイミングと織機の主軸の
    回転角とを比較し、それらの一致時に噴射開始タイミン
    グの指令を出力する噴射開始指令用の比較器と、よこ糸
    飛走速度の状態を検出する検出器と、この検出器からの
    出力に応じてバックアップ用の噴射終了タイミングおよ
    び標準の噴射終了タイミングのうちいずれか1つの噴射
    終了タイミングを切り換えて出力する切り換え器と、こ
    の切り換え器から出力される噴射終了タイミングと織機
    の主軸の回転角とを比較し、両者の一致時に噴射終了タ
    イミングの指令を出力する噴射終了指令用の比較器と、
    前記噴射開始指令用の比較器からの噴射開始タイミング
    の指令と前記噴射終了指令用の比較器からの噴射終了タ
    イミングの指令とを入力として噴射開始タイミングから
    噴射終了タイミングまでの噴射期間にわたってサブノズ
    ルに対して圧力空気を供給するための電磁弁を駆動する
    駆動部とからなることを特徴とするサブノズルの噴射タ
    イミング制御装置。
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