JPH10312787A - アルカリ電池用セパレータ - Google Patents
アルカリ電池用セパレータInfo
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- JPH10312787A JPH10312787A JP9139356A JP13935697A JPH10312787A JP H10312787 A JPH10312787 A JP H10312787A JP 9139356 A JP9139356 A JP 9139356A JP 13935697 A JP13935697 A JP 13935697A JP H10312787 A JPH10312787 A JP H10312787A
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Abstract
持性に優れるアルカリ電池用セパレータを提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のアルカリ電池用セパレータは、
単繊維強度25g/d以上の高強力ポリエチレン繊維を
含む不織布を親水化処理したものからなる。
Description
レータに関する。
を分離して短絡を防止すると共に、電解液を保持して起
電反応を円滑に行なわせるために、正極と負極との間に
セパレータが使用されている。
池の占めるスペースも小さくなっているにもかかわら
ず、電池には従来と同程度以上の性能が必要とされるた
め、電池の高容量化が要求されている。そのためには、
電極の活物質量を増やす必要があるため、必然的に前記
セパレータの占める体積が少なくならざるを得ない。つ
まり、セパレータの厚さを薄くする必要がある。しかし
ながら、従来のセパレータを単純に薄くしたのでは、電
池(極板群構成)を製造する段階の張力によって破断し
たり、極板のバリがセパレータを突き抜けて極板同士で
ショートしたり、或は極板等のエッジによりセパレータ
が引き裂かれることがあるため、歩留まりが悪くなると
いう問題があった。また、この問題以外に、電解液の保
持性が悪くなるという問題もあった。
を解決するためになされたものであり、本発明の目的は
安定して電池を製造でき、しかも電解液の保持性に優れ
るアルカリ電池用セパレータを提供することを目的とす
る。
セパレータ(以下、単に「セパレータ」ということがあ
る)は、単繊維強度25g/d以上の高強力ポリエチレ
ン繊維を含む不織布を親水化処理したものからなる。こ
の高強力ポリエチレン繊維は優れた強度及び弾性率を有
するため、この高強力ポリエチレン繊維を含むセパレー
タは、電池(極板群構成)を製造する段階の張力によっ
て破断したり、極板のバリがセパレータを突き抜けて極
板同士でショートしたり、或は極板等のエッジによりセ
パレータが引き裂かれることがないため、安定して電池
を製造できるものである。また、本発明のセパレータは
親水化処理されているため、電解液の保持性にも優れて
いる。
g/m以下のポリオレフィン系極細繊維と、高強力ポリ
エチレン繊維と、該ポリオレフィン系極細繊維構成樹脂
成分及び高強力ポリエチレン成分の融点よりも低い融点
を有する樹脂成分を、少なくとも繊維表面に有する融着
繊維とを含み、これらの繊維が絡合していると共に該融
着繊維が融着した不織布を親水化処理したものからなる
と、ポリオレフィン系極細繊維を含んでいるため、電解
液の保持性により優れ、しかも融着繊維を含み、この融
着繊維が融着しているため、剛性があり、結果として、
電池(極板群構成)を製造する際に、極板とセパレータ
とが巻きずれを生じないので、より安定して電池を製造
できるものである。
板群構成)を製造する段階の張力によって破断したり、
極板のバリがセパレータを突き抜けて極板同士でショー
トしたり、或は極板等のエッジによりセパレータが引き
裂かれることがないように、高強力ポリエチレン繊維を
含んでいる。なお、高強力ポリエチレンは耐薬品性に優
れているため、電解液によって侵されないので、長期に
わたって安定した性能を発揮するというメリットもあ
る。
板群構成)を製造する段階の張力によって破断したり、
極板のバリがセパレータを突き抜けて極板同士でショー
トしたり、或は極板等のエッジによりセパレータが引き
裂かれることがないように、単繊維強度が25g/d以
上である必要があり、単繊維強度が30g/d以上であ
るのがより好ましい。なお、この単繊維強度はJIS
L 1015(化学繊維ステープル試験法)によって測
定した値をいう。なお、この高強力ポリエチレン繊維は
市販されているため、容易に入手できる。
持性に優れるように、線密度40〜650μg/mであ
るのが好ましく、より好ましくは50〜350μg/m
である。また、この高強力ポリエチレン繊維の繊維長
は、繊維ウエブの製造方法によって異なり、繊維ウエブ
を湿式法により形成する場合には、1〜30mm長程度
の高強力ポリエチレン繊維を使用することができ、カー
ド法やエアレイ法などの乾式法により形成する場合に
は、25〜110mm長程度の高強力ポリエチレン繊維
を使用できる。
リがセパレータを突き抜けて極板同士でショートしない
ように、1mass%以上含んでいるのが好ましく、多
ければ多いほどショートしにくいため、5mass%以
上含んでいるのがより好ましい。なお、後述のようなポ
リオレフィン系極細繊維や融着繊維を含む場合には、こ
れら繊維の配合量との関係から、45mass%以下で
あるのが好ましく、より好ましくは40mass%以下
である。また、後述の単繊維強度が6g/d以上のポリ
オレフィン系繊維を含んでいる場合には、単繊維強度が
6g/d以上のポリオレフィン系繊維と高強力ポリエチ
レン繊維との総量が45mass%以下であるのが好ま
しく、より好ましくは40mass%以下である。
きるように、また耐電解液性に優れるように、線密度4
5μg/m以下のポリオレフィン系極細繊維を含んでい
るのが好ましい。このポリオレフィン系極細繊維は、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペン
テン、或はエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−
ビニルアルコール共重合体などのエチレン系共重合体な
どの樹脂成分を1種類以上含む極細繊維からなる。これ
らポリオレフィン系極細繊維の中でも、耐アルカリ性に
優れているポリプロピレン極細繊維を含んでいるのが好
ましい。
い程、電解液の保持性に優れ、しかもデンドライトの防
止性に優れているため、35μg/m以下であるのが好
ましく、ある程度の強度を有するように、1μg/m以
上であるのが好ましく、2.5μg/m以上であるのが
より好ましい。
物理的作用により分割可能な分割繊維、又は化学的作用
により分割可能な分割繊維を分割することにより、発生
させることができる。この物理的作用としては、例え
ば、水流などの流体流、ニードル、カレンダー、或はフ
ラットプレスなどがある。他方、化学的処理としては、
例えば、溶剤による樹脂成分の溶解除去や、溶剤による
樹脂成分の膨潤などがある。
しては、2種類以上の樹脂成分からなり、例えば図1〜
図4に示すような、繊維断面がオレンジ状の繊維、図5
に示すような、繊維断面が多重バイメタル型の繊維を使
用できる。物理的作用により分割する場合、どの方向か
ら物理的作用を施しても分割しやすい、繊維断面がオレ
ンジ状の繊維を好適に使用できる。
なるが、ポリオレフィン系極細繊維を発生できるよう
に、1種類はポリオレフィン系樹脂成分からなる。な
お、本発明のセパレータはアルカリ電池用のものである
ため、耐アルカリ性により優れるように、ポリオレフィ
ン系樹脂成分のみからなる分割繊維を使用するのが好ま
しい。
のポリオレフィン系極細繊維の樹脂成分の適当な組み合
わせからなるのが好ましいが、特に、ポリエチレンとポ
リプロピレン(特に高密度ポリエチレンとポリプロピレ
ン)とを組み合わせた分割繊維は、容易に紡糸して製造
することができ、しかも容易に分割してポリエチレン極
細繊維とポリプロピレン極細繊維とを発生させることが
でき、これら極細繊維は同一条件下における後述の親水
化処理の程度が異なるため、電解液の保持分布状態が多
少異なることにより、密閉型二次電池でガスが発生した
場合であっても、速やかに他極に透過させることができ
るため、内部圧が上昇して破裂する危険がないので、好
適な組み合わせである。
細繊維の繊維長も繊維ウエブの製造方法によって異な
り、繊維ウエブを湿式法により形成する場合には、1〜
30mm長程度であり、カード法やエアレイ法などの乾
式法により形成する場合には、25〜110mm長程度
であり、メルトブロー法やスパンボンド法により形成す
る場合には、特に限定されない。
れるように、35mass%以上使用するのが好まし
い。他方、高強力ポリエチレン繊維及び後述の融着繊維
などの配合量との関係から、65mass%以下である
のが好ましい。より好ましい配合量は35〜45mas
s%である。
や剛軟度が向上するように、融着繊維を含んでいるのが
好ましい。この融着繊維は分割繊維から発生するポリオ
レフィン系極細繊維による保液性や、高強力ポリエチレ
ン繊維の強度を低下させないように、ポリオレフィン系
極細繊維構成樹脂成分及び高強力ポリエチレン成分の融
点よりも低い融点を有する樹脂成分(以下、「低融点成
分」ということがある)を、少なくとも繊維表面に有す
る融着繊維を使用する。融着繊維を構成する低融点成分
は、ポリオレフィン系極細繊維構成樹脂成分及び高強力
ポリエチレン成分のいずれの樹脂成分よりも、5℃以上
低い、好適には10℃以上低い融点を有するのが好まし
い。
に、前述のポリオレフィン系極細繊維と同様の樹脂成分
1種類以上からなるのが好ましい。なお、分割繊維を構
成する樹脂成分として、ポリエチレンとポリプロピレン
とを含むのが好ましいため、この分割繊維を構成するポ
リエチレンとして高密度ポリエチレンを使用し、融着繊
維の低融点成分として低密度ポリエチレンを使用するの
が好ましい。なお、融着繊維は単一成分からなっていて
も良いし、2種類以上の樹脂成分からなるものであって
も良いが、後者の方が、セパレータの引張強さをより向
上させることができるため、好適に使用できる。この2
種類以上の樹脂成分からなる場合、どのように配置して
いても良いが、例えば、芯鞘型、偏芯型、サイドバイサ
イド型のものを使用できる。
方法によって異なり、繊維ウエブを湿式法により形成す
る場合には、1〜30mm長程度であり、カード法やエ
アレイ法などの乾式法により形成する場合には、25〜
110mm長程度であり、メルトブロー法やスパンボン
ド法により形成する場合には、特に限定されない。ま
た、この融着繊維の線密度は電解液の保持性を低下させ
ないように、100μg/m〜450μg/mであるの
が好ましい。
向上するように、20mass%以上含んでいるのが好
ましい。他方、分割繊維及び高強力ポリエチレン繊維の
配合量との関係から、50mass%以下であるのが好
ましい。より好ましくは20〜30mass%である。
な高強力ポリエチレン繊維、ポリオレフィン系極細繊
維、及び融着繊維を含むものであるが、必要であれば、
これら繊維以外の繊維を含んでいても良い。この他の繊
維も耐アルカリ性に優れるように、極細繊維を構成する
樹脂成分と同様のポリオレフィン系の樹脂成分を1つ以
上含むポリオレフィン系繊維であるのが好ましい。ま
た、他の繊維の配合量は、分割繊維、高強度繊維、及び
融着繊維の配合比率との関係から、44mass%以下
である。
ては、例えば、前述のポリオレフィン系極細繊維と同様
のポリオレフィン系樹脂成分(特にポリプロピレン)
を、少なくとも繊維表面に含む繊維があり、特に好適に
は、単繊維強度が6g/d以上のポリオレフィン系繊維
(特にポリプロピレン繊維)を使用できる。この単繊維
強度が6g/d以上のポリオレフィン系繊維(特にポリ
プロピレン繊維)を使用することにより、更に安定して
電池を製造できる。
低下させないように、40〜650μg/mであるのが
好ましい。また、他の繊維の繊維長も繊維ウエブの製造
方法によって異なり、繊維ウエブを湿式法により形成す
る場合には、1〜30mm長程度であり、カード法やエ
アレイ法などの乾式法により形成する場合には、25〜
110mm長程度であり、メルトブロー法やスパンボン
ド法により形成する場合には、特に限定されない。
繊維を含むものであり、好適には高強力ポリエチレン繊
維以外に、ポリオレフィン系極細繊維、融着繊維、及び
単繊維強度が6g/d以上のポリオレフィン系繊維(特
にポリプロピレン繊維)を含む不織布を親水化処理した
ものである。
イ法などの乾式法、メルトブロー法やスパンボンド法な
どの直接法により繊維ウエブを形成した後、繊維ウエブ
単独で、又は積層した後に、絡合処理及び/又は融着処
理を施すことにより形成できる。特に絡合処理と融着処
理のいずれの処理も施した不織布は引張強さ、引き裂き
強度、剛性、及び耐ショート性に優れているため、好適
に使用できる。なお、繊維ウエブを湿式法により形成
し、絡合処理を施す場合には、繊維同士が絡合しやすい
ように、平均繊維長が10mm以上の繊維ウエブとする
のが好ましく、繊維ウエブを構成するいずれの繊維の繊
維長も10mm以上であるのが好ましい。また、これら
繊維ウエブは単独である必要はなく、異種の繊維ウエブ
を積層しても良い。特に、乾式法により形成した繊維ウ
エブと湿式法により形成した繊維ウエブとを積層する
と、強度と緻密さとを兼ね備えたセパレータを形成でき
るので、好適な組み合わせである。
合、絡合処理及び融着処理はどのような順序で行なって
も良く、また、何度行なっても良い。例えば、絡合処
理、融着処理の順に行なっても良いし、融着処理、絡合
処理の順に行なっても良いし、融着処理、絡合処理、融
着処理の順に行なっても良い。不織布を湿式法により形
成する場合には、個々の繊維の自由度が高く、絡合が生
じにくい傾向にあるため、融着処理を行なって繊維の自
由度を低くした後に絡合処理を行なうのが好ましい。
えば、流体流、特に水流による処理がある。この流体流
による絡合処理は繊維ウエブ全体を均一に絡合すること
ができるため、好適である。この流体流による絡合条件
としては、例えば、ノズル径0.05〜0.3mm、ピ
ッチ0.2〜3mmで一列又は二列以上にノズルを配置
したノズルプレートから、圧力1MPa〜29MPaの
流体流を噴出すれば良い。このような流体流は1回以
上、繊維ウエブの片面又は両面に対して噴出する。な
お、流体流で処理する際に、繊維ウエブを載置するネッ
トや多孔板の非開孔部が太いと、得られる不織布も大き
な孔を有するものとなり、短絡が生じやすくなるので、
非開孔部の太さが0.25mm以下の支持体を使用する
のが好ましい。
で行なっても良いし、加圧下で行なっても良いし、或は
無圧下で融着させた後に加圧しても良いが、厚さを調整
する意味で、同時又は融着後に加圧するのが好ましい。
この融着装置としては、例えば、熱カレンダー、熱風貫
通式熱処理器、シリンダ接触型熱処理器などがある。な
お、加熱温度としては、加熱と加圧を同時に行なう場合
には、融着繊維の低融点成分の軟化温度から融点までの
範囲内の温度であるのが好ましく、加熱後に加圧を行な
う場合には、融着繊維の低融点成分の軟化温度から融点
よりも20℃以上高い温度までの範囲内で行なうのが好
ましい。また、加圧条件としては、線圧力5〜30N/
cmであるのが好ましい。
処理が必要になるが、前述の流体流による絡合処理と同
時に分割することができるため、工程上、好適である。
なお、その他の分割処理としては、例えば、ニードル、
カレンダー、或はフラットプレスなどがある。
さ、耐ショート性、引き裂き強度、及び剛軟度の優れる
ものであるが、耐アルカリ性に優れるように、ポリオレ
フィン系の繊維を主体としているため、電解液の保持性
により優れるように、親水化処理を施して、本発明のセ
パレータを形成する。この親水化処理としては、例え
ば、スルホン化処理、フッ素ガス処理、ビニルモノマー
のグラフト重合、界面活性剤処理、放電処理、或は親水
性樹脂付与処理などがある。
のではないが、例えば、発煙硫酸、硫酸、三酸化イオ
ウ、クロロ硫酸、又は塩化スルフリルなどによる処理が
ある。これらの中でも、発煙硫酸によるスルホン化処理
は、反応性が高く、比較的容易にスルホン化できるた
め、好適である。
ものではないが、例えば、不活性ガス(例えば、窒素ガ
ス、アルゴンガスなど)で希釈したフッ素ガスと、酸素
ガス、二酸化炭素ガス、及び二酸化硫黄ガスなどの中か
ら選んだ少なくとも1種類のガスとの混合ガスによる処
理を挙げることができる。なお、不織布に二酸化硫黄ガ
スをあらかじめ付着させた後に、フッ素ガスを接触させ
る方法は、より効率的で、恒久的な親水化処理方法であ
る。
ビニルモノマーとして、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビ
ニルピリジン、ビニルピロリドン、或いはスチレンを使
用することができる。なお、スチレンをグラフト重合し
た場合には、電解液との親和性を付与するために、スル
ホン化するのが好ましい。これらの中でも、アクリル酸
は電解液との親和性に優れているため、好適に使用でき
る。
は、例えば、ビニルモノマーと重合開始剤を含む溶液中
に不織布を浸漬して加熱する方法、不織布にビニルモノ
マーを塗布した後に放射線を照射する方法、不織布に放
射線を照射した後にビニルモノマーと接触させる方法、
増感剤を含むビニルモノマー溶液を不織布に含浸した後
に紫外線を照射する方法などがある。なお、ビニルモノ
マー溶液と不織布とを接触させる前に、紫外線照射、コ
ロナ放電、プラズマ放電などにより、不織布表面を改質
処理すると、ビニルモノマー溶液との親和性が高いた
め、効率的にグラフト重合できる。
ン系界面活性剤(例えば、高級脂肪酸のアルカリ金属
塩、アルキルスルホン酸塩、もしくはスルホコハク酸エ
ステル塩など)、又はノニオン系界面活性剤(例えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、もしくはポリオ
キシエチレンアルキルフェノールエーテルなど)の溶液
中に不織布を浸漬したり、この溶液を不織布に塗布、散
布、又はコーティングして付着させることができる。
理、プラズマ処理、グロー放電処理、沿面放電処理、又
は電子線処理などがある。
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、架
橋可能なポリビニルアルコール、又はポリアクリル酸な
どの親水性樹脂を付着させることができる。これらの親
水性樹脂は適当な溶媒に溶解又は分散させた後、この溶
媒中に不織布を浸漬したり、この溶媒を不織布に塗布、
散布、又はコーティングし、乾燥して付着させることが
できる。なお、親水性樹脂の付着量は、通気性を損なわ
ないように、セパレータ全体の0.3〜1mass%で
あるのが好ましい。
ては、例えば、水酸基の一部を感光性基で置換したポリ
ビニルアルコールがあり、より具体的には、感光性基と
してスチリルピリジニウム系のもの、スチリルキノリニ
ウム系のもの、スチリルベンゾチアゾリウム系のもので
置換したポリビニルアルコールがある。この架橋可能な
ポリビニルアルコールも他の親水性樹脂と同様にして不
織布に付着させた後、光照射によって架橋させることが
できる。このような水酸基の一部を感光性基で置換した
ポリビニルアルコールは、耐アルカリ性に優れ、しかも
イオンとキレート形成できる水酸基を多く含んでおり、
放電時及び/又は充電時に、極板上に樹枝状の金属が析
出する前のイオンとキレートを形成し、電極間の短絡を
生じにくいので、好適に使用できる。
タの面密度は30〜100g/m2、より好ましくは4
0〜80g/m2である。面密度が30g/m2未満であ
ると、引張強さが不足する場合があり、100g/m2
を越えると、厚さが厚くなり過ぎるためである。
向)における引張強さは、電池(極板群構成)を製造す
る段階の張力によって破断しないように、80N/50
mm以上であるのが好ましく、100N/50mm以上
であるのがより好ましい。この引張強さは、幅50mm
のセパレータを引張強さ試験機(オリエンテック製、テ
ンシロンUTM−III−100)に固定し(チャック間
の距離100mm)、引張速度300mm/minで測
定した値をいう。
き裂き強度は、電池(極板群構成)を製造する際に、極
板等のエッジによりセパレータが引き裂かれるのを防ぐ
ために、10N/50mm以上であるのが好ましく、2
0N/50mm以上であるのがより好ましく、25N/
50mm以上であるのが最も好ましい。なお、この引き
裂き強度はJIS L 1096-1990(一般織物試験
方法、トラペゾイド法)により得られる値をいう。
軟度は、電池(極板群構成)を製造する際に、セパレー
タの形状を保ち、極板とセパレータとが巻きずれを生じ
ないように、10mg以上であるのが好ましく、15m
g以上であるのがより好ましい。なお、この剛軟度はJ
IS L 1096(曲げ反発性、A法(ガーレー
法))により得られる値をいう。
の保持性に優れるのはもちろんのこと、引張強さ、ショ
ート防止性、引き裂き強度、剛軟度も優れているため、
安定して電池を製造できるものである。なお、本発明の
セパレータは、例えば、アルカリマンガン電池、水銀電
池、酸化銀電池、空気電池などの一次電池、ニッケル−
カドミウム電池、銀−亜鉛電池、銀−カドミウム電池、
ニッケル−亜鉛電池、ニッケル−水素電池などの二次電
池に使用できる。
載するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
度33g/d、線密度111μg/m、繊維長10mm
の繊維(ダイニーマ、東洋紡績(株)製)5mass
%、分割繊維として、図3に示すような、ポリプロピレ
ン成分(図中記号12、円形状で、線密度2.2μg/
mのポリプロピレン極細繊維(融点:160℃)を1本
発生可能、扇状で、線密度8.9μg/mのポリプロピ
レン極細繊維(融点:160℃)を8本発生可能)と、
高密度ポリエチレン成分(図中記号11、線密度8.9
μg/mの高密度ポリエチレン極細繊維(融点:130
℃)を8本発生可能)とからなる、オレンジ状断面を有
する、線密度144μg/m、繊維長15mmの繊維4
0mass%、単繊維強度9g/d、線密度222μg
/m、繊維長10mmのポリプロピレン繊維(融点:1
60℃)30mass%、融着繊維として、芯成分がポ
リプロピレンからなり、鞘成分が低密度ポリエチレン
(融点:110℃)からなる、線密度222μg/m、
繊維長10mmの芯鞘型繊維25mass%とを混合分
散させたスラリーを、常法の湿式抄造法により繊維ウエ
ブを形成した。
理することにより、融着繊維の低密度ポリエチレン成分
のみを融着した。次いで、この融着した繊維ウエブを線
径0.15mmのネット上に載置し、ノズル径0.13
mm、ピッチ0.6mmのノズルプレートから圧力1
2.7MPaの水流を両面交互に2回づつ噴出して、分
割繊維の分割、及び繊維を絡合した。その後、絡合した
繊維ウエブを115℃で熱処理して、融着繊維の低密度
ポリエチレン成分のみを再度融着し、不織布を形成し
た。更に、この不織布を線圧9.8N/cmでカレンダ
ー処理した後、フッ素ガス、酸素ガス、及び二酸化硫黄
ガスの混合ガスによりフッ素ガス処理を行い、面密度5
0g/m2、厚さ0.12mmのセパレータを形成し
た。
チレン繊維を10mass%、実施例1と同じ分割繊維
40mass%、実施例1と同じ単繊維強度9g/dの
ポリプロピレン繊維25mass%、及び実施例1と同
じ融着繊維25mass%を使用したこと以外は、実施
例1と全く同様にして、繊維ウエブを形成した。次い
で、実施例1と全く同様にして、熱処理、水流による分
割と絡合処理、熱処理、カレンダー処理、及びフッ素ガ
ス処理を行い、面密度50g/m2、厚さ0.12mm
のセパレータを形成した。
チレン繊維を35mass%、実施例1と同じ分割繊維
40mass%、及び実施例1と同じ融着繊維25ma
ss%を使用したこと以外は、実施例1と全く同様にし
て、繊維ウエブを形成した。次いで、実施例1と全く同
様にして、熱処理、水流による分割と絡合処理、熱処
理、カレンダー処理、及びフッ素ガス処理を行い、面密
度50g/m2、厚さ0.12mmのセパレータを形成
した。
チレン繊維を10mass%、実施例1と同じ分割繊維
20mass%、実施例1と同じ単繊維強度9g/dの
ポリプロピレン繊維25mass%、実施例1と同じ融
着繊維25mass%、及び図1に示すような、ポリプ
ロピレン成分(図中記号12、扇状で、線密度20.8
μg/mのポリプロピレン極細繊維(融点:160℃)
を8本発生可能)と、エチレン−ビニルアルコール成分
(図中記号11、扇状で、線密度20.8μg/mのエ
チレン−ビニルアルコール極細繊維を8本発生可能)と
からなる、オレンジ状断面を有する、線密度333μg
/m、繊維長6mmの繊維20mass%を使用したこ
と以外は、実施例1と全く同様にして、繊維ウエブを形
成した。次いで、実施例1と全く同様にして、熱処理、
水流による分割と絡合処理、熱処理、カレンダー処理、
及びフッ素ガス処理を行い、面密度50g/m2、厚さ
0.12mmのセパレータを形成した。
以外は実施例1と同じ高強力ポリエチレン繊維10ma
ss%、繊維長が25mmであること以外は実施例1と
同じ分割繊維40mass%、繊維長が45mmである
こと以外は実施例1と同じ単繊維強度9g/dのポリプ
ロピレン繊維25mass%、及び繊維長が38mmで
あること以外は実施例1と同じ融着繊維25mass%
を混綿し、カード機により開繊し、一方向性繊維ウエブ
を形成した。次いで、この一方向性繊維ウエブを実施例
1と全く同様にして、熱処理、水流による分割と絡合処
理、熱処理、カレンダー処理、及びフッ素ガス処理を行
い、面密度50g/m2、厚さ0.12mmのセパレー
タを形成した。
面密度30g/m2の繊維ウエブを形成した。他方、実
施例5と全く同様にして一方向性繊維ウエブAを形成し
た後、この一方向性繊維ウエブA上に、同様に形成した
一方向性繊維ウエブBをクロスレイヤーにより、一方向
性繊維ウエブAの長さ方向に対して交差させながら積層
して、面密度20g/m2の積層繊維ウエブを形成し
た。次いで、面密度30g/m2の繊維ウエブを積層繊
維ウエブの一方向性繊維ウエブA上に積層した後、実施
例1と全く同様にして、熱処理、水流による分割と絡合
処理、熱処理、カレンダー処理、及びフッ素ガス処理を
行い、面密度50g/m2、厚さ0.12mmのセパレ
ータを形成した。
mass%、実施例1と同じ融着繊維25mass%、
及び単繊維強度4g/d、線密度222μg/m、繊維
長10mmのポリプロピレン繊維(融点:160℃)3
5mass%を使用したこと以外は、実施例1と全く同
様にして、繊維ウエブを形成した。次いで、実施例1と
全く同様にして、熱処理、水流による分割と絡合処理、
熱処理、カレンダー処理、及びフッ素ガス処理を行い、
面密度50g/m2、厚さ0.12mmのセパレータを
形成した。
以外は実施例1と同じ分割繊維40mass%、、繊維
長が38mmであること以外は実施例1と同じ融着繊維
25mass%、及び単繊維強度4g/d、線密度22
2μg/m、繊維長45mmのポリプロピレン繊維(融
点:160℃)35mass%を混綿し、カード機によ
り開繊し、一方向性繊維ウエブを形成した。次いで、こ
の一方向性繊維ウエブを実施例1と全く同様にして、熱
処理、水流による分割と絡合処理、熱処理、カレンダー
処理、及びフッ素ガス処理を行い、面密度50g/
m2、厚さ0.12mmのセパレータを形成した。
2のセパレータのたて方向(長さ方向)における引張強
さ、たて方向における引き裂き強度、及びたて方向にお
ける剛軟度は表1に示す通りであった。
〜2のセパレータを各々重ねて、合計約2mmの厚さと
し、その一番上のセパレータに対して、ハンディー圧縮
試験機(カトーテック製、KES−G5)に取り付けら
れたステンレス製ジグ(厚さ:0.5mm、先端の刃先
角度:60°)を、0.01cm/sの速度で垂直に突
き刺し、一番上のセパレータを切断するのに要する力を
測定した。この時、比較例1のセパレータを切断するた
めに要する力を基準(100)とした時の、各セパレー
タを切断するために要する力の比率を、そのセパレータ
の耐貫通指数(%)とした。この結果は表1に示す通り
であった。
施例1〜6及び比較例1〜2のセパレータをそれぞれ、
温度20℃、相対湿度65%の状態下で、水分平衡に至
らせた後、質量(M0)を測定した。次に、セパレータ
中の空気を水酸化カリウム溶液で置換するように、比重
1.3(20℃)の水酸化カリウム溶液中に1時間浸漬
し、水酸化カリウム溶液を保持させた。次に、このセパ
レータを上下3枚づつのろ紙(直径30mm)で挟み、
加圧ポンプにより、5.7MPaの圧力を30秒間作用
させた後、セパレータの質量(M1)を測定した。そし
て、下記の式により、加圧保液率を求めた。なお、この
測定は1つのセパレータに対して4回行ない、その平均
を加圧保液率とした。この結果は表1に示す通りであっ
た。 記 加圧保液率(%)=[(M1−M0)/M0]×100
高強力ポリエチレン繊維を含む不織布を親水化処理した
ものからなる。この高強力ポリエチレン繊維は優れた強
度を有するため、この高強力ポリエチレン繊維を含むセ
パレータは、電池(極板群構成)を製造する段階の張力
によって破断したり、極板のバリがセパレータを突き抜
けて極板同士でショートしたり、或は極板等のエッジに
よりセパレータが引き裂かれることがないため、安定し
て電池を製造できるものである。また、本発明のセパレ
ータは親水化処理されているため、電解液の保持性にも
優れている。
g/m以下のポリオレフィン系極細繊維と、高強力ポリ
エチレン繊維と、該ポリオレフィン系極細繊維構成樹脂
成分及び高強力ポリエチレン成分の融点よりも低い融点
を有する樹脂成分を、少なくとも繊維表面に有する融着
繊維とを含み、これらの繊維が絡合していると共に該融
着繊維が融着した不織布を親水化処理したものからなる
と、ポリオレフィン系極細繊維を含んでいるため、電解
液の保持性により優れ、しかも融着繊維を含み、この融
着繊維が融着しているため、剛性があり、結果として、
電池(極板群構成)を製造する際に、極板とセパレータ
とが巻きずれを生じないので、より安定して電池を製造
できるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 単繊維強度25g/d以上の高強力ポリ
エチレン繊維(以下、単に「高強力ポリエチレン繊維」
という)を含む不織布を親水化処理したものからなるこ
とを特徴とする、アルカリ電池用セパレータ。 - 【請求項2】 線密度45μg/m以下のポリオレフィ
ン系極細繊維と、高強力ポリエチレン繊維と、該ポリオ
レフィン系極細繊維構成樹脂成分及び高強力ポリエチレ
ン成分の融点よりも低い融点を有する樹脂成分を、少な
くとも繊維表面に有する融着繊維とを含み、これらの繊
維が絡合していると共に該融着繊維が融着した不織布を
親水化処理したものからなることを特徴とする、アルカ
リ電池用セパレータ。 - 【請求項3】 更に、単繊維強度6g/d以上のポリオ
レフィン系繊維を含んでいることを特徴とする請求項2
に記載のアルカリ電池用セパレータ。
Priority Applications (16)
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003109569A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Japan Vilene Co Ltd | 電池用セパレータ |
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| JP2006278100A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Japan Vilene Co Ltd | 電池用セパレータ及び電池 |
| KR100739914B1 (ko) * | 2000-02-21 | 2007-07-16 | 미츠비시 마테리알 가부시키가이샤 | 알칼리 2차 전지용 집전기, 이의 제조 방법 및 이를이용한 알칼리 2차 전지 |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP13935697A patent/JP3653375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR100739914B1 (ko) * | 2000-02-21 | 2007-07-16 | 미츠비시 마테리알 가부시키가이샤 | 알칼리 2차 전지용 집전기, 이의 제조 방법 및 이를이용한 알칼리 2차 전지 |
| JP2003109569A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Japan Vilene Co Ltd | 電池用セパレータ |
| JP2006261037A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Toyota Motor Corp | アルカリ蓄電池 |
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| JP3653375B2 (ja) | 2005-05-25 |
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