JPH10314157A - X線検出器及びこれを用いたx線ct装置 - Google Patents

X線検出器及びこれを用いたx線ct装置

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JPH10314157A
JPH10314157A JP9139163A JP13916397A JPH10314157A JP H10314157 A JPH10314157 A JP H10314157A JP 9139163 A JP9139163 A JP 9139163A JP 13916397 A JP13916397 A JP 13916397A JP H10314157 A JPH10314157 A JP H10314157A
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ray
collimator
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plate
array
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JP9139163A
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Inventor
Tomotsune Yoshioka
智恒 吉岡
Shinichi Uda
晋一 右田
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出素子アレイとコリメータアレイを基準ピ
ンと嵌合穴を用いて組み合わせた場合、各アレイの内寸
法の小さい方に合わせる為、加工及び組み立て工数が増
大する。また、隔壁板を伸ばしてコリメータ板にした場
合、検出素子アレイの中心部と端部では、入射X線に対
する角度が異なり、入射X線の影の大きさがチャンネル
毎に異なり、検出々力及び特性が変化して計測精度が悪
化する。 【解決手段】 X線検出素子7を持つ検出素子アレイ1
上には、X線発生源方向以外から入射する散乱X線除去
用のコリメータ板5を設けたコリメータアレイ3が設置
されている。検出素子アレイ1内のシンチレータ材にチ
ャンネル分離用の溝を設け、該溝にコリメータ板5の一
端を挿入し、保持板6a,6bの側面にチャンネル間隔
相当の縦溝を設け、該縦溝にコリメータ板5の側部を挿
入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明はX線CT装置に関
し、被検体によって散乱されるX線による画像劣化を低
減し、より正確な計測を行なうことができるX線検出器
及びこれを用いたX線CT装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置の検出素子は、X線管焦点
と検出素子中心を結んだ線上(計測パス)にある被検体
の部分の減弱を計測するが、被検体の他の部分からの散
乱X線があると、その計測に誤差を生じる。散乱X線が
入射することにより、その検出素子の出力が大きくな
り、計測パス上の被検体の減弱が見かけ上小さくなるよ
うに計測される。このような誤差が増えてくると、これ
らのデータを使って再構成されたCT画像では分解能の
低下が生じる。特に、濃度分解能と呼ばれる低コンスト
ラスト分解能の低下が問題となる。その他、臨床的には
リブファーチファクトと呼ばれる助骨の内側のCT値が
沈み込んで画像上に黒い領域が現れたり、肝臓の中のC
T値が場所によってばらつく等の現象が生じる。
【0003】図23はX線検出器の一種である電離箱検
出器の模式的構成を示し、高圧電極板41と信号電極板
42とが交互に平行配置され、高圧電極板41と信号電
極板42の間には、検出出力に寄与する電離空間48が
形成されている。この電離箱検出器は、電極板41,4
2が或る程度のコリメータの効果を持ち、X線管(X線
の発生源)焦点方向から入射するX線43の感度に比
べ、斜めから入射するX線44の感度はかなり低くな
る。
【0004】図24はX線検出器の一種である固体検出
器の模式的構成を示し、シンチレータ45、この後端に
配設された光−電変換素子46(以下、検出素子とい
う)及びシンチレータ45間を仕切る隔壁板47より構
成されている。この固体検出器ではコリメータ効果がな
いので、斜めから入射するX線44はX線管焦点方向か
ら入射するX線43よりもチャンネル幅が狭くなる。こ
のため、X線管焦点方向から入射するX線43と斜めか
ら入射するX線44とでは、感度の差はあまりない。し
たがって、電離箱検出器では画像アーチファクトとして
あまり問題とならなかったレベルの散乱線であっても、
固体検出器では画質の低下を生じることが多い。
【0005】固体検出器における上記の問題点は、検出
器入射部分にチャンネル方向コリメータ板を配置すれば
解決できる。具体的には、図24のように、隔壁板47
を設けることで解決される。この隔壁板47により、入
射して来たX線のシンチレータでの発光や散乱が、隣接
チャンネルに入り込んでクロストークを生じるのを防止
することができる。なお、隔壁板47によって仕切られ
た素子境界部は、構成的に入射X線に対する感度を持た
ない。
【0006】入射してきたX線は、隔壁板47(チャン
ネル方向コリメータ板)によって吸収され、後方へは達
しない。したがって、入射X線の利用効率を考慮する
と、コリメータ板(不図示)は検出素子の感度のない検
出素子境界部分に配置するのが望ましい。検出素子の感
度のない検出素子境界部分にコリメータ板を配置すると
き、その位置合わせ精度が悪いと、入射して来たX線が
検出素子の有感部に隔壁板47の影を落とすことにな
る。この影響によって、チャンネル間或いはチャンネル
内での出力の一様性が悪化し、最終的には、得られる画
像にアーチファクトを生じさせることになる。
【0007】このように、検出素子の前面に隔壁板47
を設置する場合、その位置合わせ精度が検出器全体の性
能を左右する。特に、コリメータの位置合わせ精度は、
スライス方向に関しては多少の位置ずれ(0.5mm程
度)があっても検出素子の特性は殆ど変わらないが、チ
ャンネル方向には対しては厳しくする必要がある。
【0008】しかし、ポリゴン状に配置した検出素子ア
レイと全チャンネルが一体で組み立てられたコリメータ
板の位置合わせを行う場合、検出器の全チャンネルにわ
たって両者のチャンネルピッチが揃っていない一部のチ
ャンネルでは最適に位置合わせがされているものの、他
のチャンネルでは位置ずれが生じている。全チャンネル
にわたり均一なチャンネルピッチを確保しようとする
と、検出素子アレイをポリゴン状に配置して組み立てる
ときの位置合わせは、全チャンネルでの累積誤差を抑え
ようとすれば、1ヶ所については高精度で行う必要があ
る。
【0009】しかし、検出素子アレイ数が40〜50個
程度の場合、全体の累積の位置ずれを50μm以下にし
ようとすると、1ヶ所あたり1μm以下で組み立てねば
ならず、極めて困難になる。
【0010】このように、検出素子アレイの配列体とコ
リメータアレイの配列体を夫々別に組み立ててから位置
合わせを行った場合には問題が生じる。例えば、USP
4,338,521に示されるように、検出素子アレイ
とチャンネル方向のコリメータアレイとを精度良く合わ
せる場合、検出素子アレイの上に位置決めピンを設け、
コリメータアレイをこのピンを基準にして組み合わせる
搭載方法がある。しかし、この方法は検出素子アレイや
コリメータアレイの形状が複雑になり、工数がかかると
共に、検出素子アレイとコリメータアレイのチャンネル
数を同じにしなければならないという制約がある。
【0011】検出素子アレイの大きさは、検出換素子の
大きさによって制限される。検出素子の代表であるフォ
トダイオードはシリコンを材料にしており、使用するウ
ェハサイズによって大きさが決定される。受光素子アレ
イの寸法以内であれば、その寸法を大きくすることは可
能であるが、受光素子アレイの寸法が大きくなると1枚
のシリコンウェハから製作できる素子アレイ数が少なく
なり、その分、シリコンウェハの利用率が低下し、高価
になる。現在、実用的な寸法範囲としては、受光素子ア
レイの一辺が20〜30mm程度である。
【0012】また、仮に大面積の受光素子アレイを使用
できたとしても、検出素子アレイを容器内にポリゴン状
に配置する場合、ポリゴンの一辺の長さが大きくなる
と、円弧を近似して排列しているポリゴン面上での位置
ずれが大きくなり、計測誤差による画像アーチファクト
を発生する原因になる。このため、現在のCT装置の標
準的な検出素子配列の1000mm程度の半径では、ポ
リゴンの一辺の大きさは30mm程度に制限される。
【0013】これに対して、コリメータアレイは使用部
分による大きさの制限がない。また、コリメータ板を円
弧上に配置していくので、検出素子アレイをポリゴン状
に配置していった場合の位置ずれという問題も生じな
い。このため、コリメータアレイに関しては、加工や組
み立てのし易い範囲で大型化した方が、高い精度で安価
に製造する目的には有利である。更に、コリメータアレ
イを大型にすることで、容器内に配列をする場合、相対
位置精度の要求されるコリメータアレイ間のつなぎ部分
の数が少なくなり、組み立てが容易になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のCT装
置用X線検出器によれば、検出素子アレイとコリメータ
アレイの相対位置精度を確保するため、検出素子アレイ
とコリメータアレイに基準ピンとそれに嵌合する穴を設
けて組み付けを行うと、各検出素子アレイの内寸法の小
さい方に両者を合わせる必要があり、必然的にコリメー
タアレイを30mm程度に小さくしなければならず、加
工の工数や組み立ての工数が増大するという問題があ
る。
【0015】また、X線検出素子とコリメータ板との位
置合わせの方法として、X線検出素子のチャンネル分離
ギャッブに挿入する隔壁板47をX線入射方向に伸ば
し、コリメータ板の役割をさせる方法も考えられる。し
かし、この方法では、隔壁板47の位置決めをいかに正
確に行うかが問題になる。検出素子はプリント基板に搭
載したフォトダイオード46等のX線検出素子上に形成
される。このため、フォトダイオード46はアレイ内で
は同一平面上に配置されることになる。最終的に検出器
容器にこの検出素子アレイをポリゴン状に配置すること
で各チャンネルがほぼ円弧上に配置されることになる。
円弧をポリゴンで近似しているため、厳密には各素子が
理想的な位置からずれて配置されていることになるが、
実際にはその位置ずれは僅かであり、画像を再構成する
にあたって間題となるほどのずれは生じない。
【0016】しかし、隔壁板47を検出素子アレイ51
の平面から垂直に伸ばしてコリメータ板49にした場合
(50は基板)、図25に示すように、検出素子アレイ
51の中心部分と端部分とでは、入射して来るX線に対
する角度が異なるため、隔壁板47によって生じる入射
X線の影の大きさがチャンネル毎に異なり、各フォトダ
イオード46の出力及び特性が変化して計測精度が悪化
する。これを避けるためには、各チャンネルに挿入する
コリメータ板49を組立完了後にX線管の焦点位置に指
向するように放射状に配置する必要がある。このよう
に、検出素子アレイに挿入する隔壁板47を精度よく放
射状に取り付けることは、ガイド部材を設けたり治具を
用いることで可能ではあるが、精度を確保するのは容易
ではない。また、組立のための工数も増大する。
【0017】本発明は、組立工数を低減し、検出素子ア
レイとコリメータアレイの位置ずれをなくし、検出特性
を向上させることのできるX線検出器を提供することを
目的としている。また、本発明の他の目的は、検出素子
アレイとコリメータアレイの位置ずれをなくして検出特
性を向上させたX線検出器を用いたX線CT装置を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、被検体を透過したX線が照射されるシン
チレータ材,該シンチレータ材に照射されたX線により
生じる可視光を光−電変換する所定数のX線検出素子、
及び該X線検出素子の相互間を分離してチャンネルを形
成すると共にX線発生源の焦点方向以外から入射する散
乱X線を除去するコリメータ板を前記X線検出素子の総
チャンネル数に応じて前記X線検出素子のX線入射側に
設けられたコリメータアレイの各々を有する検出素子ア
レイと、該検出素子アレイを両側面から保持する保持板
を備えたX線検出器において、前記シンチレータ材にチ
ャンネル分離用の溝を設けて該溝に前記コリメータ板の
一端を挿入し、前記保持板の側面の少なくとも一部にチ
ャンネル間隔相当の縦溝を設け、該縦溝に前記コリメー
タ板の側部を挿入したX線検出器にしている。
【0019】この構成によれば、検出素子アレイにコリ
メータアレイを組み付ける際、先端部及び側部がシンチ
レータ材及び保持板によって位置決めされ、検出素子ア
レイとコリメータアレイの間の位置ずれがなくなり、コ
リメータ板が検出素子のチャンネル分離ギャッブに挿入
されるため、コリメータ板と検出素子のチャンネル境界
との位置合わせが自動的に行うことが可能になるほか、
X線検出特性に優れたX線検出器を得ることができる。
また、コリメータアレイは素子アレイに比較してチャン
ネル方向に幅広く設定できるため、コリメータ板を放射
状に配列する作業を一括して行うことができ、検出素子
アレイ毎に隔壁板を放射状に配置する方法に比べ、構成
部品の位置合わせや組み立てのための段取りにかかる工
数を低滅することができる。
【0020】また、上記の目的は、被検体を透過したX
線をシンチレータ材で可視光化し、これを所定数のX線
検出素子を備えた検出素子アレイで光−電変換するX線
検出器を用いて前記被検体部分のX線の減弱を計測する
ことによりCT画像を得るX線CT装置において、前記
X線検出器は、X線検出素子の相互間を分離してチャン
ネルを形成し、且つX線発生源の焦点方向以外から入射
する散乱X線を除去するコリメータ板を備え、前記シン
チレータ材にチャンネル分離用に設けられた溝に前記コ
リメータ板の一端が挿入され、前記検出素子アレイを両
側面から保持する保持板の側面の少なくとも一部に設け
られたチャンネル間隔相当の縦溝に前記コリメータ板の
側部が挿入された構成のX線CT装置によって達成され
る。
【0021】この構成によれば、検出素子アレイにコリ
メータアレイを組み付ける際、先端部及び側部がシンチ
レータ材及び保持板によって位置決めされ、検出素子ア
レイとコリメータアレイの間の位置ずれをなくし、X線
検出特性に優れたX線検出器を備えたX線CT装置を得
ることができる。したがって、検出素子アレイとコリメ
ータアレイの間の位置ずれに起因したCT画像の劣化が
低減され、計測精度の向上が可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
るCT装置用X線検出器の検出モジュールを示す斜視図
である。検出素子アレイ1はモジュール部材2a,2b
のポリゴン面に取り付けられており、このモジュール部
材2a,2b間にはコリメータアレイ3が配設されてい
る。コリメータアレイ3及び保持板6a,6bはネジ4
を用いてモジュール部材2a,2bに取り付けられてい
る。コリメータアレイ3は検出部の上方に配設されたコ
リメータ板5と、これを両側から保持する保持板6a,
6bから構成されている。検出素子アレイ1の基板上に
は、シンチレータと光電変換素子(共に不図示)を組み
合わせたX線検出素子7が配設され、その個々の出力は
他端に配設されたコネクタ8を介して外部回路(不図
示)に接続することができる。また、モジュール部材2
aの側面には、検出素子アレイ1を検出器容器(不図
示)に取り付けるためのネジ穴9が設けられている。
【0023】図2は図1の検出モジュールの右側面図を
示している。検出素子アレイ1の基板上に配設されたX
線検出素子7のチャンネル間のギャップ(溝)には、コ
リメータ板5の一部が嵌入している。検出素子アレイ1
はモジュール部材2a,2bのポリゴン面にネジ10に
よって取り付けられている。
【0024】図3は図1の検出モジュール1のコリメー
タ板5部分の円周方向の断面を示している。保持板6
a,6bによって放射状に取り付けられているコリメー
タ板5の各々がチャンネル間のギャップに組み合わされ
るようにして、検出素子アレイ1がポリゴン状に取り付
けられている。このとき、検出素子アレイ1の隣接間の
境界部分にコリメータ板5が配設されるように、
【0025】図4はコリメータアレイ3の詳細を示して
いる。コリメータ板5は保持板6a,6bに所定の角度
及びピッチにより配設されている。コリメータ板5を所
定の角度及びピッチに配設する方法としては、保持板6
a,6bの側面に溝(不図示)を設け、そこにコリメー
タ板5を挿入し接着剤で固定する方法や、治具を使用し
てコリメータ板5の位置決めを行ってから保持板6a,
6bの側面に接着剤を塗布し、押し当てながら固定する
方法等がある。保持板6a,6bの側面には複数のネジ
穴11が設けられており、モジュール部材2a,2bを
取り付けることができる。
【0026】図5は検出素子アレイ1の詳細構成を示し
ている。検出素子アレイ1は長板状の基板12、この上
面に搭載されたX線検出素子7、及び端部に配設された
コネクタ8を備えて構成されている。基板12の幅は、
設置されたX線検出素子7の横幅と同一にする。また、
基板12には、X線検出素子7の両側に取付用の穴13
が設けられている。
【0027】図6は図5の検出素子アレイ1の製作過程
を示している。(a)は基板12の表面にフォトダイオ
ードアレイ14を搭載した状態を示し、(b)はフォト
ダイオードアレイ14の受光面に透明接着剤によってシ
ンチレータ材15を張り合わせた状態を示している。シ
ンチレータ材15の上には、入射してきたX線によるシ
ンチレータ15の発光を効率良くフォトダイオード14
の受光面に導くために反射層16が設けられている。反
射層16は、光反射率の高いアルミニウム等の蒸着、或
いは白色塗料を表面に塗布する等の方法によって形成す
ることができる。フォトダイオード14に貼り付けるシ
ンチレータ材15の幅は、フォトダイオード14よりも
若干大きくする。ついで、フォトダイオード14のチャ
ンネル毎に分離されるように、シンチレータ材15にフ
ォトダイオード14に達する溝15aを(c)のように
形成する。両端についても溝加工を行うことにより、シ
ンチレータ15はフォトダイオード14の幅に一致させ
た仕上がりになる。なお、溝15aの幅はコリメータ板
5の厚さよりも大きくする。
【0028】図7はコリメータ3と検出素子アレイ1を
組み立てた状態を示す正面図である。不図示の保持板6
a,6bの外側には、モジュール部材2a,2bがネジ
4によって取付けられる。このモジュール部材2a,2
bのポリゴン面には、3つの検出素子アレイl−1,l
−2,l−3がネジ10によって取り付けられている。
図7において、左端の2つの検出素子アレイ1−1,l
−2はネジ10による取り付けが完了した状態を示して
いる。また、左側から3番目の検出素子アレイ1−3は
取付途中の状態を示している。
【0029】図8は図7のユニットの横断面図を示して
いる。図8を見れば、コリメータ板5とX線検出素子7
の相互間の位置関係を理解することができる。放射状に
配置されたコリメータ板5は、検出素子アレイ1上のシ
ンチレータ15に設けた溝に嵌合するように位置決めさ
れた後、ポリゴン面に取り付けられる。コリメータ板5
に対し、検出素子アレイ1はポリゴン状に配置される。
このため、検出素子アレイ1の中央付近のチャンネルは
溝に対してコリメータ板5と平行になるが、チャンネル
端部ではコリメータ板5は溝15aにやや斜めに挿入さ
れる。しかし、検出素子アレイ1の幅が30mm程度
で、コリメータ板5が挿入されるシンチレータ15の厚
さが1mm程度、及び検出素子アレイ1の配置されるポ
リゴン面の半径が1000mm程度とすると、検出素子
アレイ1の端チャンネルでのコリメータ板5の傾きは1
5mm程度であり、溝15aの幅をコリメータ板5の厚
さより20〜30mm広く設定すれば、組み立てについ
て十分なクリアランスを得ることができる。
【0030】シンチレータ15の溝15aに挿入された
コリメータ板5は、入射してきたX線によるシンチレー
タ内部での発光が隣接チャンネルに漏れるのを防止する
隔壁板として機能すると共に、シンチレータ15の側面
から外へ出た光を反射してフォトダイオード14の受光
面に戻す反射板の役割をする。このため、コリメータ板
5の少なくともシンチレータ15の溝15aに挿入され
る部分の表面に反射層16を設ければ、検出々力を増加
させるとができる。そして、モジュール部材2a,2b
の上に検出素子アレイ1を所定の数だけポリゴン状に配
設すれば、検出素子モジュールが完成する。
【0031】次に、検出素子モジュールの他の組立方法
について、図9〜図11を参照して説明する。
【0032】上記の方法は、予めコリメータアレイ3を
組み立てておいて検出素子モジユールに組み込んだのに
対し、以下に説明する方法は、検出素子アレイ1をポリ
ゴン状に固定してからコリメータ板5を挿入して組み立
てるものである。まず、図9に示すように、モジュール
部材2a,2bの内側に保持板6a,6bをネジ4によ
って取付ける。保持板6a,6bには、予めコリメータ
板5を取り付けるための放射状の溝が形成されている。
また、モジュール部材2a,2bのポリゴン面には、検
出素子アレイ1がネジ10により取り付けられる。
【0033】図10はポリゴン面を有する保持板6a,
6bに検出素子アレイ1が取り付けられた状態を示して
いる。図11に示すように、コリメータ板5の側部は保
持板6a,6bの側壁に設けた溝60に沿って挿入さ
れ、コリメータ板5の先端部は検出素子アレイ1のチャ
ンネル分離の溝15aに挿入される。コリメータ板5は
入射する散乱X線を遮り、その先端部はチャンネルを分
離してクロストークを防ぐだけでなく、シンチレータ1
5による発光を効率良くフォトダイオードの受光面に導
くための反射板として機能する。シンチレータ15の側
面に接する部分の表面に光反射率の高い反射層を設けれ
ば、X線検出素子7の出力を大きくすることができる。
【0034】そこで、図12の(b)に示すように、コ
リメータ板5の表面に光反射層23を設けている。或い
は、図13の(a),(b)に示すように、シンチレー
タ15に挿入される部分にのみ光反射層23を設ける構
成にしても、シンチレータ15の発光を効率よく利用す
ることができ、検出々力を大きくすることができる。こ
のように、光反射層23を設けたコリメータ板5を順番
に保持板6a,6b及び検出素子アレイ1の溝15aに
挿入した後、接着剤でコリメータ板5を固定すれば、検
出素子モジユールが完成する。
【0035】図14は保持板6と検出素子アレイ1の位
置関係を示している。図15の(a),(b)に示すよ
うに、保持板6(6a,6b)に形成する溝60の幅が
一定である場合、検出素子アレイ1と保持板6の位置合
わせは、かなり精度よく行わなければコリメータ板5の
挿入作業が困難になる。これに対し、図16に示すよう
に支持板6(6a,6b)に設けた溝60の幅が半径方
向で異なり、外側の幅が広くなるようになっている(内
側の幅w2が外側の幅w1よりも広い)場合、検出素子
アレイ1と保持板6の位置合わせは、ややラフであって
も問題は生じない。この場合、コリメータ板5は検出素
子アレイ1の溝60と狭いw1側の溝60で位置が決め
られることになる。
【0036】図17は、コリメータ板5を固定する溝6
0がX線入射側の一部にだけ設けられている構成の保持
板6(6a,6b)を示している。図17の(b)に示
すように、溝60の形成部は下側に突出しており、保持
板6はL字形の断面形状を成している。この構成におい
ては、保持板6と検出素子アレイ1との位置合わせがや
やラフであっても、検出素子アレイ1のチャンネル分離
の溝位置に合わせてコリメータ板5を挿入することがで
きる。
【0037】図18は図17の構成による保持板6でコ
リメータ板5を保持した状態を示している((a)は正
面断面図、(b)は側面断面図)。コリメータ板5の一
端の側面は保持板6の溝60に嵌合し、コリメータ板5
の他端は検出素子アレイ1の溝15aに嵌入して位置決
めされる。
【0038】図19は検出素子モジュール1が検出器容
器の内部に配置された状態を示している。完成したモジ
ユール17は容器内部に所定の円弧上に配列されてい
る。そして、モジユール17は、各モジユール間の距離
が所定の値になるようにして検出器容器の側壁18に固
定されている。
【0039】図20はモジュール17が検出器容器内に
収められた状態を示している。コリメータ板5及び保持
板6a,6bは、モジュール部材2a,2bによって挟
持された状態でモジユール部材2のポリゴン面にネジ1
0によって固定されている。この状態の検出素子アレイ
1及びコリメータアレイ5は、容器側壁18、検出器容
器の底板19及び前面部カバー21で囲まれた空問の中
心に位置するように収められ、モジュール部材2aの外
側面は容器側壁18に接している。
【0040】次に、図21及び図22を参照して第2の
実施の形態を説明する。図21は検出素子アレイ1とコ
リメータアレイ5を組み合わせた検出モジュールを示し
ている。保持板6a,6bにはポリゴン面が形成されて
おり、この内側面に検出素子アレイ1が取り付けられて
いる。保持板6a,6bには、検出器容器への取付け用
の2つのネジ穴9が側面に設けられている。検出素子ア
レイ1の基板上にはシンチレータと光電変換素子(フォ
トダイオード)を組み合わせたX線検出素子7が並べら
れており、X線検出素子7の各出力は他端に置かれたコ
ネクタ8によって外部回路へ送ることができる。この第
2の実施の形態は、上記第1の実施の形態の保持板6
(6a,6b)とモジュール部材2(2a,2b)が一
体構成になっている部分が異なるのみで、全体の構成に
変わりはない。
【0041】図22は支持板6(保持板6aについての
み示す)の詳細構成を示している。図中、(a)は正面
図、(b)は断面図、(c)は底面図である。保持板6
の扇形の外径部分はポリゴン面になっており、ポリゴン
の検出素子アレイ1の各々に対応する各面(図22では
6個)の中心部には検出素子アレイ1を取り付けるため
のネジ穴22が設けられている。この実施の形態におい
ても、コリメータ板5の一部を検出素子アレイ1のチャ
ンネル分離溝部分に挿入して組み立てる方法は前記第1
の実施の形態と同様である。組み立てた検出モジュール
は、検出器容器の中に配置後に固定して完成させる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、検
出素子アレイとコリメータアレイの相対位置合わせを組
み立て時に自動的に行うことができ、コリメータと検出
素子との位置ずれがなくなり、X線検出特性の良好なX
線検出器、及びこれを用いたX線CT装置を得ることが
できる。また、コリメータアレイは素子アレイに比較し
てチャンネル方向に幅広く設定できるため、コリメータ
板を放射状に配列する作業を一括して行うことができ、
検出素子アレイ毎に隔壁板を放射状に配置する方法に比
べ、構成部品の位置合わせや組み立てのための段取りに
かかる工数を低滅することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるCT装置用X線検
出器の検出モジュールを示す斜視図である。
【図2】図1の検出モジュールの右側面図である。
【図3】図1の検出モジュールのコリメータ板部分の円
周方向の断面図である。
【図4】コリメータアレイの詳細を示す斜視図である。
【図5】検出素子アレイの外観を示した図である。
【図6】図5の検出素子アレイの製作過程を示し、
(a)は基板及びフォトダイオードアレイのみの状態
を、(b)は基板及びフォトダイオードの上に反射層を
設けたシンチレータ材を接着した状態を、(c)はシン
チレータ材を各チャンネルに溝加工によって分離した状
態を示している。
【図7】コリメータと検出素子アレイを組み立てた状態
を示す正面図である。
【図8】図7の横断面を示している。
【図9】第1の実施の形態による検出モジュールの他の
構成を示す正面図である。
【図10】図9の検出モジュールの横断面を示した図で
ある。
【図11】図9の縦断面を示した図である。
【図12】コリメータ板の第1の実施の形態を示し、
(a)は正面図、(b)は側面断面図ある。
【図13】コリメータ板の第2の実施の形態を示し、
(a)は正面図、(b)は側面断面図ある。
【図14】コリメー夕板,保持板,検出素子の相互の位
置関係を示す断面図である。
【図15】溝幅が各部で均一な保持板の構成を示し、
(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図16】半径方向に異なる溝幅を有する保持板の構成
を示す正面図である。
【図17】コリメータ板保持部をX線入射部側の一部に
限定した構成の保持板を示し、(a)は正面図、(b)
は断面図である。
【図18】図17の構成による保持板でコリメータ板を
保持した状態を示し、(a)は正面断面図、(b)は側
面断面図である。
【図19】モジュールの検出器への配置を示した図であ
る。
【図20】実施例の検出器の断面図を示した図である。
【図21】第2の実施の形態のモジユールの外観を示し
た図である。
【図22】コリメータの保持板を示した図であり、
(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は底面図であ
る。
【図23】X線検出器の一種である電離箱検出器に斜入
する散乱X線の影響を説明する模式図である。
【図24】X線検出器の一種である固体検出器に斜入す
る散乱X線の影響を説明する模式図である。
【図25】固体検出器の検出素子アレイの隔壁板を延長
してコリメータ板にした場合、隔壁板によって端チャン
ネルに入射X線の影の部分が発生することを示す説明図
である。
【符号の説明】
1 検出素子アレイ 2a,2b モジュール部材 3 コリメータアレイ 5 コリメータ板 6,6a,6b 保持板 7 X線検出素子 9,11 ネジ穴 12 基板 15 シンチレータ材 15a,60 溝 16 反射層 18 容器側壁 19 底板 21 前面部カバー 23 光反射層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を透過したX線が照射されるシン
    チレータ材、該シンチレータ材に照射されたX線により
    生じる可視光を光−電変換する所定数のX線検出素子、
    及び該X線検出素子の相互間を分離してチャンネルを形
    成すると共にX線発生源の焦点方向以外から入射する散
    乱X線を除去するコリメータ板が前記X線検出素子の数
    に応じて前記X線検出素子のX線入射側に設けられたコ
    リメータアレイの各々を有する検出素子アレイと、該検
    出素子アレイを両側面から保持する保持板を備えたX線
    検出器において、前記シンチレータ材にチャンネル分離
    用の溝を設けて該溝に前記コリメータ板の一端を挿入
    し、前記保持板の側面の少なくとも一部にチャンネル間
    隔相当の縦溝を設け、該縦溝に前記コリメータ板の側部
    を挿入したことを特徴とするX線検出器。
  2. 【請求項2】 被検体を透過したX線をシンチレータ材
    で可視光化し、これを所定数のX線検出素子を備えた検
    出素子アレイで光−電変換するX線検出器を用いて前記
    被検体部分のX線の減弱を計測することによりCT画像
    を得るX線CT装置において、前記X線検出器は、X線
    検出素子の相互間を分離してチャンネルを形成し、且つ
    X線発生源の焦点方向以外から入射する散乱X線を除去
    するコリメータ板を備え、前記シンチレータ材にチャン
    ネル分離用に設けられた溝に前記コリメータ板の一端が
    挿入され、前記検出素子アレイを両側面から保持する保
    持板の側面の少なくとも一部に設けられたチャンネル間
    隔相当の縦溝に前記コリメータ板の側部が挿入されてい
    ることを特徴とするX線CT装置。 【0001】
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