JPH10316631A - 芳香族ハロゲン多置換の化合物および難燃性樹脂組成物 - Google Patents

芳香族ハロゲン多置換の化合物および難燃性樹脂組成物

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JPH10316631A
JPH10316631A JP12931697A JP12931697A JPH10316631A JP H10316631 A JPH10316631 A JP H10316631A JP 12931697 A JP12931697 A JP 12931697A JP 12931697 A JP12931697 A JP 12931697A JP H10316631 A JPH10316631 A JP H10316631A
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JP
Japan
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resin composition
compound
halogen
flame
substituted
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JP12931697A
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English (en)
Inventor
Takashi Kako
尚 加来
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂組成物の難燃剤としての芳香族ハロゲン
多置換の化合物の提供。 【解決手段】 式(1)で示される芳香族ハロゲン多置
換の化合物。(式中、Rは低級アルキル基;Xはハロゲ
ン元素;Yはフェニル基、3−フリル基、2−フリル
基、N−ピロリル基、N−メチル−2−ピロリル基、N
−メチル−3−ピロリル基;ベンゼン環およびYの炭素
のうち置換可能な部位のすべてがハロゲンで置換され
る)。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ハロゲン多
置換の化合物に関する。さらに詳細には、芳香族ハロゲ
ン多置換の化合物および芳香族ハロゲン多置換の化合物
を含有する難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の合成樹脂は、その化学構造の如何
にかかわらず、それぞれの特性にしたがって、構造材料
として用いられる。その際、要求される物性としては、
JISK 6911、JIS K 7113等の規格に
よって決定される機械的特性およびJIS K 720
2等の規格によって決定される熱的特性が特に重要であ
る。これに加えてUL−94規格によって決定される難
燃性もまた重要視される。ほとんどの合成樹脂は有機化
合物なので当然のごとく易燃性であり、いったん引火す
ると容易に燃え広がり、大きな災害をもたらす。そのた
めこれまでにも樹脂に引火した際に自己消火性すなわち
難燃性を付与するためのさまざまの試みがなされてき
た。
【0003】しかしながら、従来、一般式(1)に示さ
れるような構造を持った芳香族ハロゲン多置換の化合物
および芳香族ハロゲン多置換の化合物を含有する難燃性
の樹脂組成物は製造されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、樹脂
組成物に難燃性を付与する芳香族ハロゲン多置換の化合
物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、難燃性の新
規化合物について検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、下記の下記一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】で示される芳香族ハロゲン多置換の化合物
(式中、Rは低級アルキル基;Xはハロゲン元素;Yは
フェニル基、3フリル基、2フリル基、N−ピロリル
基、N−メチル−2−ピロリル基;N−メチル−3−ピ
ロリル基;ベンゼン環およびYの炭素のうち置換可能な
部位のすべてがハロゲン元素で置換される)、であり、
上記の芳香族ハロゲン多置換の化合物を含有する難燃性
樹脂組成物、である。
【0008】本発明の芳香族ハロゲン多置換の化合物
(以下、単に化合物という)は、Rに示される低級アル
キル基の炭素数が2〜10であることが好ましい。アル
キル基がなければ、アミンの活性な水素が存在する状態
になり、その活性水素が樹脂組成物との加熱混練時に樹
脂組成物に化学的に悪影響を及ぼす。炭素数が1ならば
分子の形態が対称性を持つようになり、化合物の融点を
高め樹脂組成物との混和性が悪くなり好ましくない。
【0009】炭素数が11以上になると、分子量が大き
くなりしたがって化合物中の臭素の重量含率が低くな
り、難燃剤としての性能が低くなり好ましくない。本発
明の化合物は、Xがふっ素、塩素、臭素、よう素のいず
れでもかまわないが、樹脂組成物が厳しい難燃性能が要
求される場合には、臭素が好ましい。Yはよく知られた
ヒュッケルの法則による芳香属性を持った基である。ま
たベンゼン環と結合を介することによる共役により芳香
属性を持ってもよい。炭素のうち置換可能な部位をハロ
ゲンに置換したとき立体障害を持たないものが好まし
い。
【0010】本発明の化合物は、公知の合成方法の組み
合わせによって容易に製造することができる。また、本
発明で用いられる樹脂組成物は、ポリスチレン、ハイイ
ンパクトポリスチレン、ポリアミド、ポリオキシメチレ
ン、ポリメタクリル酸メチル等の一般的な熱可塑性樹脂
および熱硬化性樹脂のいずれでもよく、またこれらの混
合物でもよいが、なかでもポリスチレン、ハイインパク
トポリスチレンが混合時の相溶性の点で好ましい。
【0011】本発明の化合物と樹脂との混合割合は、樹
脂組成に応じ5〜30重量%であることが好ましい。5
重量%以下では難燃化の効果が期待できず、30重量%
以上では機械的特性、熱的特性等の樹脂組成本来の特性
が低下する。本発明の化合物は、難燃助剤を添加しても
よく、三酸化アンチモンなどのアンチモン化合物、ほう
酸亜鉛、ほう砂などのほう素化合物が挙げられるが、中
でも三酸化アンチモンが好ましい。また、その添加量は
樹脂組成物に対して1〜10重量%であることが好まし
い。1重量%以下では添加効果が期待でせきず、10重
量%以上ではグローイング時間が長くなり難燃性のラン
クが低下する。
【0012】本発明の化合物は、熱安定性に優れるので
200〜250℃の加工条件下においても安定である。
また、融点が240℃以下と低く、加熱加工時に液状と
なり樹脂組成物との混和性もよい。さらに耐光性も良好
である。、しかも、ハロゲンの置換数が多いのでハロゲ
ン含有率は高く、したがって難燃性能は高い。しかも、
本発明の化合物は、発癌性が極めて低く、添加物として
安全に使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0014】
【実施例1】一般式(1)の化合物として、N−(n−
プロピル)−(N−ペンタブロモフェニル)−ペンタブ
ロモフェニルベンゼナミンを次のように製造した。臭素
(2000g)を加熱滴下漏斗、撹拌機およびHBrト
ラップ付き冷却器を備えた2リットルの四つ口反応フラ
スコに充填した。ジフェニルアミン(100g)を加熱
滴下漏斗に入れ60℃で溶融させた。鉄粉(1g)を反
応フラスコ内の臭素に加えて、45分間撹拌し、反応器
を氷浴で2℃に冷却した。その後反応器の温度を2〜1
0℃に保ちながらジフェニルアミンを徐々に反応器に加
えた。その際HBrが発生するのでトラップした。60
分かけて添加した後、反応器の温度を60℃にしてさら
に60分間加熱した。HBrの発生がきわめて緩慢にな
るまでさらに6時間反応器を環流状態に保ち、その後生
成物を99℃の水中に圧入し臭素を除去した。残留スラ
リーを乾燥後、トルエンに懸濁して無水炭酸ナトリウム
2gを加え90℃で1時間撹拌した。トルエン溶媒をス
トリッピングにより除去し、白色粉末を得た。
【0015】得られた粉末をベンゼン中に懸濁し、これ
と1臭化−n−プロパン(70g)とを水酸化ナトリゥ
ム(10g)とともに還流下で10時間反応させた。こ
の固形分を分離して白色粉末を得た。
【0016】
【実施例2】実施例1で得られた白色粉末の化合物をハ
イインパクトポリスチレン樹脂100gに対して15g
添加し、これにさらに三酸化アンチモン5gを難燃助剤
として添加し、押出機中で220℃で混練した。これを
直径5mmの棒状に成形した。得られた棒状物の先端に
メタンバーナーの炎を接し、10sec後に炎を遠ざ
け、成形体の様子を観察したところ、自己消火した。
【0017】
【比較例1】実施例1で得られた白色粉末の化合物を添
加しなかった以外は実施例2と同様にして、樹脂組成物
の成形体を同条件で観察したところ、炎はいつまでも消
えなかった。
【0018】
【実施例3】一般式(1)の化合物として、N−(n−
プロピル)−(N−(2−トリブロモフリル))ペンタ
ブロモフェニルベンゼナミンとN−(n−プロピル)−
(N−(3−トリブロモフリル))−ペンタブロモフェ
ニルベンゼナミンとの混合物を次のように製造した。
【0019】臭素(1000g)を加熱滴下漏斗、撹拌
機およびHBrトラップ付き冷却器を備えた1リットル
の四つ口反応フラスコに充填した。N−(n−プロピ
ル)アニリン(100g)を滴下漏斗に入れた。鉄粉
(1g)を反応フラスコ内の臭素に加えて、45分間撹
拌し、反応器を氷浴で2℃に冷却した。その後反応器の
温度を2〜10℃に保ちながらアニリンを徐々に反応器
に加えた。その際HBrが発生するのでトラップした。
60分かけて添加した後、反応器の温度を60℃にして
さらに60分間加熱した。HBrの発生がきわめて緩慢
になるまでさらに4時間反応器を環流状態に保ち、その
後生成物を99℃の水中に圧入し臭素を除去した。残留
スラリーを乾燥後、トルエンに懸濁して無水炭酸ナトリ
ウム2gを加え90℃で1時間撹拌した。トルエン溶媒
をストリッピングにより除去し、白色粉末を得た。
【0020】得られた粉末をベンゼン中に懸濁し、これ
と1臭化−n−プロパン(70g)とを水酸化ナトリゥ
ム(10g)とともに還流下で10時間反応させた。さ
らにこれに2、2、3、3、4、4、5、5−オクタブ
ロモフラン(70g)を加え、還流下で10時間反応さ
せ、この固形分を分離して白色粉末を得た。これをさら
に60℃にてシュウ酸酸性条件下で臭素の脱離反応をさ
せた。その際、臭素が発生するのでトラップした。この
固形分を分離して白色粉末を得た。
【0021】この白色粉末の化合物を実施例2と同様に
ハイインパクトポリスチレン樹脂100gに対して15
g添加し、これにさらに三酸化アンチモン5gを難燃助
剤として添加し、押出機中で220℃で混練した。これ
を直径5mmの棒状に成形した。得られた棒状物の先端
にメタンバーナーの炎を接し、10sec後に炎を遠ざ
け、成形体の様子を観察したところ、自己消火した。
【0022】
【発明の効果】本発明の一般式(1)で示される化合物
は、従来ない構造のものであり、樹脂組成物の難燃剤と
して有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/3415 C08K 5/3415 C08L 101/00 C08L 101/00 C09K 21/10 C09K 21/10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1) 【化1】 で示される芳香族ハロゲン多置換の化合物。(式中、R
    は低級アルキル基;Xはハロゲン元素;Yはフェニル
    基、3フリル基、2フリル基、N−ピロリル基、N−メ
    チル−2−ピロリル基;N−メチル−3−ピロリル基;
    ベンゼン環およびYの炭素のうち置換可能な部位のすべ
    てがハロゲン元素で置換される)
  2. 【請求項2】 Xが臭素である請求項1に記載の芳香族
    ハロゲン多置換の化合物。
  3. 【請求項3】 Yがフェニル基である請求項1に記載の
    芳香族ハロゲン多置換の化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3に記載の芳香族ハロゲン
    多置換の化合物を含有する難燃性樹脂組成物。
JP12931697A 1997-05-20 1997-05-20 芳香族ハロゲン多置換の化合物および難燃性樹脂組成物 Pending JPH10316631A (ja)

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