JPH10318676A - 熱処理炉 - Google Patents
熱処理炉Info
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- JPH10318676A JPH10318676A JP9128896A JP12889697A JPH10318676A JP H10318676 A JPH10318676 A JP H10318676A JP 9128896 A JP9128896 A JP 9128896A JP 12889697 A JP12889697 A JP 12889697A JP H10318676 A JPH10318676 A JP H10318676A
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- Japan
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- furnace
- exhaust system
- processing space
- internal exhaust
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内排気系からバインダが再蒸発することで処理
物が汚染される不都合を解消する。 【解決手段】炉1内に内箱2を配置して内側に処理空間
S1を閉成し、この処理空間S1を内排気系3を通じて
直接炉1外に排気し得るように構成するとともに、内排
気系3の一端3aと処理空間S1とが連通し得る位置
に、通常はその連通状態を遮断し処理空間S1の圧力が
内排気系3の圧力よりも上昇したときのみその連通状態
を自動的に確保する弁機構7を設けたため、脱脂焼結処
理を行う場合に、脱脂時に処理空間S1で生じたバイン
ダを内排気系3を通じて直接炉1外へ排出するという内
排気系本来の排気機能を確保しながら、焼結時に内排気
系3で再蒸発したバインダが処理空間S1に逆流するこ
とを阻止して、処理空間S1をクリーンな雰囲気に保つ
ことができる。
物が汚染される不都合を解消する。 【解決手段】炉1内に内箱2を配置して内側に処理空間
S1を閉成し、この処理空間S1を内排気系3を通じて
直接炉1外に排気し得るように構成するとともに、内排
気系3の一端3aと処理空間S1とが連通し得る位置
に、通常はその連通状態を遮断し処理空間S1の圧力が
内排気系3の圧力よりも上昇したときのみその連通状態
を自動的に確保する弁機構7を設けたため、脱脂焼結処
理を行う場合に、脱脂時に処理空間S1で生じたバイン
ダを内排気系3を通じて直接炉1外へ排出するという内
排気系本来の排気機能を確保しながら、焼結時に内排気
系3で再蒸発したバインダが処理空間S1に逆流するこ
とを阻止して、処理空間S1をクリーンな雰囲気に保つ
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱脂焼結炉等とし
て利用可能な熱処理炉に関するものである。
て利用可能な熱処理炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、熱処理の一つに脱脂焼結があ
る。この脱脂焼結は、主として処理物を低温加熱するこ
とにより該処理物からバインダを除去する脱脂工程と、
脱脂後の処理物を高温加熱して処理物を焼成する焼結工
程とから成るが、近時の脱脂焼結はこれらを単一炉内で
一貫して行うために、炉内に配置されて内側に処理空間
を閉成する内箱と、一端をこの内箱内の処理空間に連通
し得る位置に配設し他端を炉外の排気手段に接続して該
処理空間を直接炉外に排気することの可能な内排気系と
を具備してなるものが知られている。すなわち、このも
のは、炉内にキャリヤガスを導入しつつ内排気系を通じ
て処理空間側を排気し、脱脂処理を行うことで、内箱の
外側の炉内空間に対して前記処理空間を相対的に低圧に
保ち、処理空間で処理物から発生するバインダ蒸気を炉
内空間側へ逆流させることなく直接炉外に排出して、前
記炉内空間を汚染から保護し、同時にこのような炉内汚
染に起因して焼結工程時に炉壁に付着したバインダが再
蒸発して処理物を汚染することをも防止して処理物の品
質を確保するようにしている。
る。この脱脂焼結は、主として処理物を低温加熱するこ
とにより該処理物からバインダを除去する脱脂工程と、
脱脂後の処理物を高温加熱して処理物を焼成する焼結工
程とから成るが、近時の脱脂焼結はこれらを単一炉内で
一貫して行うために、炉内に配置されて内側に処理空間
を閉成する内箱と、一端をこの内箱内の処理空間に連通
し得る位置に配設し他端を炉外の排気手段に接続して該
処理空間を直接炉外に排気することの可能な内排気系と
を具備してなるものが知られている。すなわち、このも
のは、炉内にキャリヤガスを導入しつつ内排気系を通じ
て処理空間側を排気し、脱脂処理を行うことで、内箱の
外側の炉内空間に対して前記処理空間を相対的に低圧に
保ち、処理空間で処理物から発生するバインダ蒸気を炉
内空間側へ逆流させることなく直接炉外に排出して、前
記炉内空間を汚染から保護し、同時にこのような炉内汚
染に起因して焼結工程時に炉壁に付着したバインダが再
蒸発して処理物を汚染することをも防止して処理物の品
質を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に炉壁の汚染に起因した処理物の汚染は防げても、実際
にはバインダによる処理物の汚染レベルを一定レベル以
下にすることが難しいという問題があった。そして、そ
の原因が、一旦処理空間から内排気系を通じて炉外に排
気したはずのバインダが焼結工程時に再度処理空間内に
逆流して処理物を汚染している点にあることが次第に明
らかになってきた。すなわち、バインダ蒸気が脱脂工程
時に内排気系を通じて炉外に排出された場合、内排気系
を構成する配管は炉から遠ざかるほど炉の熱的影響を受
けにくく低温になっているため、バインダは適当な部位
で凝縮して配管内壁に付着する。ところが、脱脂完了後
に炉内を真空排気しつつ、炉内を昇温して焼結工程に移
行すると、炉を含め周辺配管等の温度も徐々に上昇する
ため、配管に付着していたバインダが再蒸発し始める。
そして、この配管と前記処理空間とは従来より直接連通
しているため、蒸発したバインダが拡散等により処理空
間に逆流して処理物の汚染を惹起しているものである。
に炉壁の汚染に起因した処理物の汚染は防げても、実際
にはバインダによる処理物の汚染レベルを一定レベル以
下にすることが難しいという問題があった。そして、そ
の原因が、一旦処理空間から内排気系を通じて炉外に排
気したはずのバインダが焼結工程時に再度処理空間内に
逆流して処理物を汚染している点にあることが次第に明
らかになってきた。すなわち、バインダ蒸気が脱脂工程
時に内排気系を通じて炉外に排出された場合、内排気系
を構成する配管は炉から遠ざかるほど炉の熱的影響を受
けにくく低温になっているため、バインダは適当な部位
で凝縮して配管内壁に付着する。ところが、脱脂完了後
に炉内を真空排気しつつ、炉内を昇温して焼結工程に移
行すると、炉を含め周辺配管等の温度も徐々に上昇する
ため、配管に付着していたバインダが再蒸発し始める。
そして、この配管と前記処理空間とは従来より直接連通
しているため、蒸発したバインダが拡散等により処理空
間に逆流して処理物の汚染を惹起しているものである。
【0004】本発明は、このような内排気系からのバイ
ンダの逆流を、排気系本来の機能を損なうことなく有効
に防止することを目的としている。
ンダの逆流を、排気系本来の機能を損なうことなく有効
に防止することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、前記内排気系の一端と処理空間とが連
通し得る位置に、通常はその連通状態を遮断し、処理空
間の圧力が内排気系の圧力よりも上昇したときのみその
連通状態を自動的に確保する弁機構を設けたことを特徴
としている。
達成するために、前記内排気系の一端と処理空間とが連
通し得る位置に、通常はその連通状態を遮断し、処理空
間の圧力が内排気系の圧力よりも上昇したときのみその
連通状態を自動的に確保する弁機構を設けたことを特徴
としている。
【0006】このような構成のものを、例えば脱脂焼結
炉として用いると、脱脂工程でキャリアガスやバインダ
の蒸発により、弁機構が自動的に開き、処理空間と内排
気系との連通状態を確保するため、従来と同様に内排気
系を通じて炉内を処理空間側から排気することが可能と
なる。一方、キャリアガスを止めて焼結工程に移行する
と、前記弁機構が自動的に前記連通状態を遮断するた
め、内排気系の始端よりも下流側の略全域が処理空間か
ら隔離される。したがって、内排気系でバインダの再蒸
発が起こっても、処理空間へのバインダの逆流を確実に
阻止することが可能となる。
炉として用いると、脱脂工程でキャリアガスやバインダ
の蒸発により、弁機構が自動的に開き、処理空間と内排
気系との連通状態を確保するため、従来と同様に内排気
系を通じて炉内を処理空間側から排気することが可能と
なる。一方、キャリアガスを止めて焼結工程に移行する
と、前記弁機構が自動的に前記連通状態を遮断するた
め、内排気系の始端よりも下流側の略全域が処理空間か
ら隔離される。したがって、内排気系でバインダの再蒸
発が起こっても、処理空間へのバインダの逆流を確実に
阻止することが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例の熱処理炉は、例えば射出成形品
を製造する際の一工程である脱脂・焼結工程に用いられ
るもので、図1に示すように、炉1内に配置されて内側
に処理空間S1を閉成するタイトボックスと通称される
内箱2と、前記処理空間S1を直接炉1外に排気する内
排気系3と、前記内箱2の外側に位置する炉内空間S2
に炉1外からキャリアガスXを導入する外導入系4とを
具備してなる。
説明する。この実施例の熱処理炉は、例えば射出成形品
を製造する際の一工程である脱脂・焼結工程に用いられ
るもので、図1に示すように、炉1内に配置されて内側
に処理空間S1を閉成するタイトボックスと通称される
内箱2と、前記処理空間S1を直接炉1外に排気する内
排気系3と、前記内箱2の外側に位置する炉内空間S2
に炉1外からキャリアガスXを導入する外導入系4とを
具備してなる。
【0008】詳述すると、炉1は、炉胴11の内部に断
熱材12によって包囲される加熱室13を有し、この加
熱室13にヒータ14を内設してなるもので、炉胴11
の一部を構成する蓋11aを断熱材12の一部を構成す
る蓋12a及び内箱2の一部を構成する蓋22と共に開
閉することによって処理物Wの出し入れを可能にしてい
る。この炉1には、処理物Wを収容した後に蓋11a、
12a、22を閉めて炉内空間S2を真空排気するため
に、一端が炉胴11を貫通して炉内空間S2に接続され
他端がバルブ61や62を介して排気手段であるメカニ
カルブースタポンプ63及びロータリポンプ64に接続
された外排気系6が設けてある。
熱材12によって包囲される加熱室13を有し、この加
熱室13にヒータ14を内設してなるもので、炉胴11
の一部を構成する蓋11aを断熱材12の一部を構成す
る蓋12a及び内箱2の一部を構成する蓋22と共に開
閉することによって処理物Wの出し入れを可能にしてい
る。この炉1には、処理物Wを収容した後に蓋11a、
12a、22を閉めて炉内空間S2を真空排気するため
に、一端が炉胴11を貫通して炉内空間S2に接続され
他端がバルブ61や62を介して排気手段であるメカニ
カルブースタポンプ63及びロータリポンプ64に接続
された外排気系6が設けてある。
【0009】内箱2は、前記加熱室13に配置されるグ
ラファイト製のもので、筒状の箱本体21と、この箱本
体21の両端開口部を閉止する位置に配設される蓋22
とを具備してなり、少なくとも一方の蓋22は、前述し
たように蓋11a、12aと共に開閉可能とされてい
る。この内箱2は、グラファイトという素材の持つ性質
により、また箱本体21が蓋22により開閉可能とされ
ている構造により、完全なる気密性を呈し得るものでは
なく、箱本体21と蓋22との当接隙間等を通じてある
程度のガスの流通を許容し得るものである。
ラファイト製のもので、筒状の箱本体21と、この箱本
体21の両端開口部を閉止する位置に配設される蓋22
とを具備してなり、少なくとも一方の蓋22は、前述し
たように蓋11a、12aと共に開閉可能とされてい
る。この内箱2は、グラファイトという素材の持つ性質
により、また箱本体21が蓋22により開閉可能とされ
ている構造により、完全なる気密性を呈し得るものでは
なく、箱本体21と蓋22との当接隙間等を通じてある
程度のガスの流通を許容し得るものである。
【0010】内排気系3は、一端3aを炉胴11及び断
熱材12を貫通して内箱2に接続され、他端をメカニカ
ルブースタポンプ63の吸込側にトラップ31を介して
接続されている。外導入系4は、一端を前記炉胴11を
貫通して断熱材12の内側の炉内空間S2に接続され、
他端をガス供給源41にバルブ42を介して接続された
もので、このガス供給源41にN2、H2等のキャリアガ
スXが充填されている。
熱材12を貫通して内箱2に接続され、他端をメカニカ
ルブースタポンプ63の吸込側にトラップ31を介して
接続されている。外導入系4は、一端を前記炉胴11を
貫通して断熱材12の内側の炉内空間S2に接続され、
他端をガス供給源41にバルブ42を介して接続された
もので、このガス供給源41にN2、H2等のキャリアガ
スXが充填されている。
【0011】このような構成に加えて、本実施例は、前
記内排気系3の一端3aと処理空間S1とが連通し得る
位置に、通常はその連通状態を遮断し、内排気系3が作
動したときのみその連通状態を自動的に確保する弁機構
7を設けている。この弁機構7は、図2に示すように、
中央にボス孔71aを有する底壁71と、この底壁71
との間に偏平な円盤状の内部空間S3を閉成する周壁7
2及び頂壁73とを具備してなるもので、前記ボス孔7
1aと内排気系3の始端3aとの間は気密に接続され、
また前記底壁71のうちボス孔71aよりも外側に位置
する部分に、前記内部空間S3を処理空間S1に連通さ
せるための連通孔71bを円周方向の等角位置に間欠的
に形成している。そして、前記円盤状の内部空間S3
に、中央に開口を有する円環状のシート部材74を上下
移動可能に配設し、このシート部材74を前記底壁71
に着脱させて、内排気系3の一端3aと処理空間S1と
の間を連通/遮断するようにしている。すなわち、前記
シート部材74の重さを適宜の値に設定することによっ
て、通常はこのシート部材74を自重により底壁71に
着座させて前記連通孔71bを閉止し、これにより内排
気系3の一端3aと処理空間S1との間を遮断するが、
内排気系3が作動したときは、このシート部材74を負
圧等により底壁71から浮上させて、前記連通孔71b
を開成させるようにしている。
記内排気系3の一端3aと処理空間S1とが連通し得る
位置に、通常はその連通状態を遮断し、内排気系3が作
動したときのみその連通状態を自動的に確保する弁機構
7を設けている。この弁機構7は、図2に示すように、
中央にボス孔71aを有する底壁71と、この底壁71
との間に偏平な円盤状の内部空間S3を閉成する周壁7
2及び頂壁73とを具備してなるもので、前記ボス孔7
1aと内排気系3の始端3aとの間は気密に接続され、
また前記底壁71のうちボス孔71aよりも外側に位置
する部分に、前記内部空間S3を処理空間S1に連通さ
せるための連通孔71bを円周方向の等角位置に間欠的
に形成している。そして、前記円盤状の内部空間S3
に、中央に開口を有する円環状のシート部材74を上下
移動可能に配設し、このシート部材74を前記底壁71
に着脱させて、内排気系3の一端3aと処理空間S1と
の間を連通/遮断するようにしている。すなわち、前記
シート部材74の重さを適宜の値に設定することによっ
て、通常はこのシート部材74を自重により底壁71に
着座させて前記連通孔71bを閉止し、これにより内排
気系3の一端3aと処理空間S1との間を遮断するが、
内排気系3が作動したときは、このシート部材74を負
圧等により底壁71から浮上させて、前記連通孔71b
を開成させるようにしている。
【0012】次に、本実施例の使用方法を説明する。先
ず、蓋11a、12a、22を開けて処理物Wを内箱2
内にセットする。次に、蓋11a、12aを閉めて外排
気系6及び内排気系3を作動させ、炉内空間S2及び処
理空間S1を所定真空度にまで排気したなら、外排気系
6のバルブ61を閉じ、少なくとも内排気系3を作動さ
せたままの状態で、今度は外導入系4のバルブ42を開
いて炉内空間S2にガスXを導入する。このとき同時
に、ヒータ14に通電して処理物Wに対する脱脂処理を
開始する。このような状態において、内排気系3はポン
プ63、64により排気され、処理空間S1には炉内空
間S2に導入されたガスXが図1中矢印で示すように内
箱本体21と蓋22との当接隙間等を通って流れ込むた
め、シート部材74の重量を適宜の値に設定しておけ
ば、上面側に作用する負圧と下面側に作用するガス圧と
の差圧によりシート部材74がその自重に抗して図2に
想像線で示すように底壁71から浮上する。したがっ
て、このとき内排気系3と処理空間S1との間が前記連
通孔71bを介して連通され、処理物Wから蒸発するバ
インダ蒸気はガスXと共にその連通孔71bを介して内
排気系3に流出し、逐次炉1外に直接排出されることに
なる。そして、この排出されたガスは、トラップ31に
おいてバインダ分を捕獲された後、ポンプ63、64を
通じて大気中に放出される。
ず、蓋11a、12a、22を開けて処理物Wを内箱2
内にセットする。次に、蓋11a、12aを閉めて外排
気系6及び内排気系3を作動させ、炉内空間S2及び処
理空間S1を所定真空度にまで排気したなら、外排気系
6のバルブ61を閉じ、少なくとも内排気系3を作動さ
せたままの状態で、今度は外導入系4のバルブ42を開
いて炉内空間S2にガスXを導入する。このとき同時
に、ヒータ14に通電して処理物Wに対する脱脂処理を
開始する。このような状態において、内排気系3はポン
プ63、64により排気され、処理空間S1には炉内空
間S2に導入されたガスXが図1中矢印で示すように内
箱本体21と蓋22との当接隙間等を通って流れ込むた
め、シート部材74の重量を適宜の値に設定しておけ
ば、上面側に作用する負圧と下面側に作用するガス圧と
の差圧によりシート部材74がその自重に抗して図2に
想像線で示すように底壁71から浮上する。したがっ
て、このとき内排気系3と処理空間S1との間が前記連
通孔71bを介して連通され、処理物Wから蒸発するバ
インダ蒸気はガスXと共にその連通孔71bを介して内
排気系3に流出し、逐次炉1外に直接排出されることに
なる。そして、この排出されたガスは、トラップ31に
おいてバインダ分を捕獲された後、ポンプ63、64を
通じて大気中に放出される。
【0013】以上の脱脂工程が完了すると、次は外導入
系4からのガスXの導入を止め、バルブ61を開け、処
理空間S1を炉内空間S2とともにポンプ63、64に
より排気しつつ、炉1内を昇温させて、次なる焼結工程
に移行する。このとき、シート部材74の上面側に隣接
する内排気系3と下面側に隣接する処理空間S1とは共
に同等程度の真空状態を保つので、シート部材74はそ
の自重により底壁71に着座して、連通孔71bを閉止
し、内排気系3と処理空間S1との連通を遮断する。こ
の際、2〜3Torr程度の差圧で浮上するように前記
シート部材74の重量設定をしておけば、該シート部材
74による連通孔71bの閉止状態が有効に維持され
る。
系4からのガスXの導入を止め、バルブ61を開け、処
理空間S1を炉内空間S2とともにポンプ63、64に
より排気しつつ、炉1内を昇温させて、次なる焼結工程
に移行する。このとき、シート部材74の上面側に隣接
する内排気系3と下面側に隣接する処理空間S1とは共
に同等程度の真空状態を保つので、シート部材74はそ
の自重により底壁71に着座して、連通孔71bを閉止
し、内排気系3と処理空間S1との連通を遮断する。こ
の際、2〜3Torr程度の差圧で浮上するように前記
シート部材74の重量設定をしておけば、該シート部材
74による連通孔71bの閉止状態が有効に維持され
る。
【0014】ところで、脱脂工程でバインダ蒸気が内排
気系3を通じて炉1外に排出されたとき、その内排気系
3を構成する配管は炉1から遠ざかるほど炉1による熱
的影響を受けず低温になっているため、図に「×」印で
示すようにトラップ31に至る手前の随所においてバイ
ンダが凝縮して配管内壁に付着している。そして、脱脂
完了後に炉1内を真空排気し、炉1内を昇温して焼結工
程に移行したとき、炉1を含めてその周辺配管等の温度
が徐々に上昇し、配管に付着していたバインダが再蒸発
し始める。しかしながら、この配管の端部である前記内
排気系3の一端3aと前記処理空間S1とは弁機構7に
より自動的に連通状態を遮断され、内排気系3の一端か
ら下流側の全域が処理空間S1から隔離されるため、処
理空間S1へのバインダの拡散等による逆流がシート部
材74によって確実に阻止される。したがって、この熱
処理炉によると、内排気系3を通じて処理空間S1内で
生じたバインダを直接炉1外へ排出するという脱脂時の
適正な排気機能を損なうことなく、焼結工程時に処理空
間S1をクリーンな雰囲気に保って、精度の高い焼結処
理を実施することが可能となる。
気系3を通じて炉1外に排出されたとき、その内排気系
3を構成する配管は炉1から遠ざかるほど炉1による熱
的影響を受けず低温になっているため、図に「×」印で
示すようにトラップ31に至る手前の随所においてバイ
ンダが凝縮して配管内壁に付着している。そして、脱脂
完了後に炉1内を真空排気し、炉1内を昇温して焼結工
程に移行したとき、炉1を含めてその周辺配管等の温度
が徐々に上昇し、配管に付着していたバインダが再蒸発
し始める。しかしながら、この配管の端部である前記内
排気系3の一端3aと前記処理空間S1とは弁機構7に
より自動的に連通状態を遮断され、内排気系3の一端か
ら下流側の全域が処理空間S1から隔離されるため、処
理空間S1へのバインダの拡散等による逆流がシート部
材74によって確実に阻止される。したがって、この熱
処理炉によると、内排気系3を通じて処理空間S1内で
生じたバインダを直接炉1外へ排出するという脱脂時の
適正な排気機能を損なうことなく、焼結工程時に処理空
間S1をクリーンな雰囲気に保って、精度の高い焼結処
理を実施することが可能となる。
【0015】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではない。例えば、上記実施
例ではシート部材の自重を利用してバルブ開閉機能を実
現したが、シート部材を適宜のバネにより付勢してこの
ようなバルブ機能を実現することも可能である。また、
焼結工程中にパーシャルガスを導入するなど、具体的な
実施の態様等も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
施例のみに限定されるものではない。例えば、上記実施
例ではシート部材の自重を利用してバルブ開閉機能を実
現したが、シート部材を適宜のバネにより付勢してこの
ようなバルブ機能を実現することも可能である。また、
焼結工程中にパーシャルガスを導入するなど、具体的な
実施の態様等も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の熱処理炉は、炉内に内箱を配置して内側に
処理空間を閉成し、この処理空間を内排気系を通じて直
接炉外に排気し得るように構成するとともに、前記内排
気系の一端と処理空間とが連通し得る位置に、通常はそ
の連通状態を遮断し、処理空間の圧力が内排気系の圧力
よりも上昇したときのみその連通状態を自動的に確保す
る弁機構を設けたものである。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の熱処理炉は、炉内に内箱を配置して内側に
処理空間を閉成し、この処理空間を内排気系を通じて直
接炉外に排気し得るように構成するとともに、前記内排
気系の一端と処理空間とが連通し得る位置に、通常はそ
の連通状態を遮断し、処理空間の圧力が内排気系の圧力
よりも上昇したときのみその連通状態を自動的に確保す
る弁機構を設けたものである。
【0017】このため、例えば脱脂焼結処理を行う場合
には、脱脂時に処理空間で生じたバインダを内排気系を
通じて直接炉外へ排出するという内排気系本来の排気機
能を確保しながら、焼結時に内排気系で再蒸発したバイ
ンダが処理空間に逆流することを確実に阻止して、処理
空間をクリーンな雰囲気に保ち、質の高い焼結工程を実
施することができる。勿論、脱脂焼結以外の目的で用い
た場合にも、内排気系を通じて処理空間を直接炉外へ排
出する機能を確保しながら、真空下で処理するときの処
理空間の雰囲気を極めて良好に保つことが可能となる。
には、脱脂時に処理空間で生じたバインダを内排気系を
通じて直接炉外へ排出するという内排気系本来の排気機
能を確保しながら、焼結時に内排気系で再蒸発したバイ
ンダが処理空間に逆流することを確実に阻止して、処理
空間をクリーンな雰囲気に保ち、質の高い焼結工程を実
施することができる。勿論、脱脂焼結以外の目的で用い
た場合にも、内排気系を通じて処理空間を直接炉外へ排
出する機能を確保しながら、真空下で処理するときの処
理空間の雰囲気を極めて良好に保つことが可能となる。
【図1】本発明の一実施例を示す概略的な断面図。
【図2】図1の要部拡大図。
1…炉 2…内箱 3…内排気系 3a…一端 7…弁機構 S1…処理空間 S2…炉内空間 63、64…排気手段(ポンプ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 秀一 滋賀県大津市月輪一丁目8番1号 島津メ クテム株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】炉内に配置されて内側に処理空間を閉成す
る内箱と、一端をこの内箱内の処理空間に連通し得る位
置に配設し他端を炉外の排気手段に接続して該処理空間
を直接炉外に排気することの可能な内排気系とを具備し
てなるものにおいて、 前記内排気系の一端と処理空間とが連通し得る位置に、
通常はその連通状態を遮断し、処理空間の圧力が内排気
系の圧力よりも上昇したときのみその連通状態を自動的
に確保する弁機構を設けたことを特徴とする熱処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9128896A JPH10318676A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9128896A JPH10318676A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 熱処理炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10318676A true JPH10318676A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=14996038
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9128896A Withdrawn JPH10318676A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | 熱処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10318676A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103317138A (zh) * | 2013-06-06 | 2013-09-25 | 宁波恒普真空技术有限公司 | 金属粉末注射成型真空脱脂烧结炉脱脂清洗工艺 |
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| JP2021038893A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | 島津産機システムズ株式会社 | 熱処理炉 |
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-
1997
- 1997-05-19 JP JP9128896A patent/JPH10318676A/ja not_active Withdrawn
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