JPH10318746A - 傾斜センサ用電解液 - Google Patents
傾斜センサ用電解液Info
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- JPH10318746A JPH10318746A JP9124019A JP12401997A JPH10318746A JP H10318746 A JPH10318746 A JP H10318746A JP 9124019 A JP9124019 A JP 9124019A JP 12401997 A JP12401997 A JP 12401997A JP H10318746 A JPH10318746 A JP H10318746A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】傾斜センサの応答性向上を図り、且つ傾斜セン
サの応答性を維持しつつ電極溶解可能性を抑え、さら
に、所定温度下での出力安定を図ることのできる電位差
測定式の傾斜センサ用電解液を提供すること。 【解決手段】NN−ジメチルホルムアミドとアセトニト
リルとを混合した液体を溶媒とし、この溶媒に電解質を
溶解させて電位差測定式の傾斜センサ用電解液とする。
また、メタノールとアセトニトリルとを混合した液体を
溶媒とし、この溶媒に電解質を溶解させて電位差測定式
の傾斜センサ用電解液とする。
サの応答性を維持しつつ電極溶解可能性を抑え、さら
に、所定温度下での出力安定を図ることのできる電位差
測定式の傾斜センサ用電解液を提供すること。 【解決手段】NN−ジメチルホルムアミドとアセトニト
リルとを混合した液体を溶媒とし、この溶媒に電解質を
溶解させて電位差測定式の傾斜センサ用電解液とする。
また、メタノールとアセトニトリルとを混合した液体を
溶媒とし、この溶媒に電解質を溶解させて電位差測定式
の傾斜センサ用電解液とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜センサ用電解
液に関し、特に、電位差測定式の傾斜センサの密閉容器
に封入される電解液に関する。
液に関し、特に、電位差測定式の傾斜センサの密閉容器
に封入される電解液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、測量機,航空機,自動車等の
傾斜を検知するための傾斜センサとして、密閉容器内に
電解液を封入して形成された気泡の位置を電気抵抗の変
化として検出することによって傾斜角を検出する電位差
測定式の傾斜センサが用いられている。
傾斜を検知するための傾斜センサとして、密閉容器内に
電解液を封入して形成された気泡の位置を電気抵抗の変
化として検出することによって傾斜角を検出する電位差
測定式の傾斜センサが用いられている。
【0003】このような傾斜センサでは、密閉容器の上
側内面に2つの電極が形成されるとともに下側内面にコ
モン電極が形成されており、2つの電極とコモン電極と
の間に電圧が印加される。この状態において密閉容器を
傾斜角検出方向へ傾けると、気泡の位置が変化し、これ
に伴って2つの電極のそれぞれに対する電解液の接触面
積が変化する。これによって、2つの電極とコモン電極
との間における各抵抗値が変化するため、一方の電極と
コモン電極との間の電位差と他方の電極とコモン電極と
の間の電位差との比が変化する。この電位差の比が、密
閉容器の傾斜角を示す信号として検出回路にて検出され
る。このようにして、傾斜角を測定する対象物の傾斜角
が測定される。
側内面に2つの電極が形成されるとともに下側内面にコ
モン電極が形成されており、2つの電極とコモン電極と
の間に電圧が印加される。この状態において密閉容器を
傾斜角検出方向へ傾けると、気泡の位置が変化し、これ
に伴って2つの電極のそれぞれに対する電解液の接触面
積が変化する。これによって、2つの電極とコモン電極
との間における各抵抗値が変化するため、一方の電極と
コモン電極との間の電位差と他方の電極とコモン電極と
の間の電位差との比が変化する。この電位差の比が、密
閉容器の傾斜角を示す信号として検出回路にて検出され
る。このようにして、傾斜角を測定する対象物の傾斜角
が測定される。
【0004】ところで、現在市販されている傾斜センサ
用電解液の溶媒は、メタノール系とNN−ジメチルホル
ムアミド(DMF)系との2系統のものが殆どである。こ
こに、メタノール系とは、例えば、メタノールに水を混
合したもの等であり、DMF系とは、例えば、DMFに
nPA(n−プロパノール)を混合したもの等である。
用電解液の溶媒は、メタノール系とNN−ジメチルホル
ムアミド(DMF)系との2系統のものが殆どである。こ
こに、メタノール系とは、例えば、メタノールに水を混
合したもの等であり、DMF系とは、例えば、DMFに
nPA(n−プロパノール)を混合したもの等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た傾斜センサ用電解液の溶媒は、それぞれ以下の問題を
有していた。すなわち、DMF系の溶媒は、メタノール
系の溶媒に比し粘度が高いので、電解液中の気泡の移動
に時間を要する。このため、DMF系の溶媒を用いた場
合には、傾斜センサの応答性(傾斜センサを傾けた際に
その出力が傾斜角に対応するまでの早さ)が悪くなると
いう問題があった。
た傾斜センサ用電解液の溶媒は、それぞれ以下の問題を
有していた。すなわち、DMF系の溶媒は、メタノール
系の溶媒に比し粘度が高いので、電解液中の気泡の移動
に時間を要する。このため、DMF系の溶媒を用いた場
合には、傾斜センサの応答性(傾斜センサを傾けた際に
その出力が傾斜角に対応するまでの早さ)が悪くなると
いう問題があった。
【0006】一方、メタノール系の溶媒は、DMF系の
溶媒に比し粘度が低いので、傾斜センサの応答性がDM
F系の溶媒を用いた場合に比し早くなる利点を有する。
ところが、メタノールと電解質としてのハロゲン化物
(例えば、KIやKCL等)との組み合わせにより、電極
の材質である白金や金を溶かすことが知られており、メ
タノール系の溶媒を用いた場合には、電極が溶けてしま
う可能性があった。また、メタノール系の溶媒を用いた
場合には、高温条件下(気温50℃以上の条件下)におい
て、傾斜センサの出力が安定しなくなる場合があった。
溶媒に比し粘度が低いので、傾斜センサの応答性がDM
F系の溶媒を用いた場合に比し早くなる利点を有する。
ところが、メタノールと電解質としてのハロゲン化物
(例えば、KIやKCL等)との組み合わせにより、電極
の材質である白金や金を溶かすことが知られており、メ
タノール系の溶媒を用いた場合には、電極が溶けてしま
う可能性があった。また、メタノール系の溶媒を用いた
場合には、高温条件下(気温50℃以上の条件下)におい
て、傾斜センサの出力が安定しなくなる場合があった。
【0007】本発明は上述した問題に鑑みなされたもの
であり、傾斜センサの応答性を向上させることができ、
且つ電極溶解の可能性を抑えることができ、さらに所定
気温下での傾斜センサの出力を安定させることができる
傾斜センサ用電解液を提供することを課題とする。
であり、傾斜センサの応答性を向上させることができ、
且つ電極溶解の可能性を抑えることができ、さらに所定
気温下での傾斜センサの出力を安定させることができる
傾斜センサ用電解液を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、請
求項1の発明は、電位差測定式の傾斜センサの密閉容器
に封入される傾斜センサ用電解液であって、NN−ジメ
チルホルムアミドとアセトニトリルとを混合した溶媒を
含むことを特徴とする。
を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、請
求項1の発明は、電位差測定式の傾斜センサの密閉容器
に封入される傾斜センサ用電解液であって、NN−ジメ
チルホルムアミドとアセトニトリルとを混合した溶媒を
含むことを特徴とする。
【0009】請求項1の発明によれば、粘度の比較的高
いNN−ジメチルホルムアミドに粘度の比較的低いアセ
トニトリルを混合して溶媒を得るため、得られた溶媒
は、NN−ジメチルホルムアミドのみで構成された溶媒
に比し粘度が低い。従って、傾斜センサの密閉容器に封
入される気泡の移動を速くすることができ、傾斜センサ
の応答性を向上させることができる。
いNN−ジメチルホルムアミドに粘度の比較的低いアセ
トニトリルを混合して溶媒を得るため、得られた溶媒
は、NN−ジメチルホルムアミドのみで構成された溶媒
に比し粘度が低い。従って、傾斜センサの密閉容器に封
入される気泡の移動を速くすることができ、傾斜センサ
の応答性を向上させることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の溶媒
が、NN−ジメチルホルムアミドとアセトニトリルとを
99:1〜1:99の重量比で混合した液体からなるこ
とで、特定したものである。
が、NN−ジメチルホルムアミドとアセトニトリルとを
99:1〜1:99の重量比で混合した液体からなるこ
とで、特定したものである。
【0011】この重量比の範囲であれば、傾斜センサの
応答性を適正に向上させることができる。但し、アセト
ニトリルは、メタノール等に比し熱膨張の度合いが大き
いので、アセトニトリルの重量比が上述した上限を越え
た場合には、傾斜センサの応答性は向上するが、傾斜セ
ンサの密閉容器内に封入される気泡の径寸法が温度状況
に応じて変化し易くなるおそれがある。一方、アセトニ
トリルの重量比が上述した下限に満たない場合には、傾
斜センサの応答性が悪くなるおそれがある。
応答性を適正に向上させることができる。但し、アセト
ニトリルは、メタノール等に比し熱膨張の度合いが大き
いので、アセトニトリルの重量比が上述した上限を越え
た場合には、傾斜センサの応答性は向上するが、傾斜セ
ンサの密閉容器内に封入される気泡の径寸法が温度状況
に応じて変化し易くなるおそれがある。一方、アセトニ
トリルの重量比が上述した下限に満たない場合には、傾
斜センサの応答性が悪くなるおそれがある。
【0012】また、NN−ジメチルホルムアミド(DM
F)は、光によって分解される性質を有するので、例え
ば、上述した重量比の範囲において、溶媒に含まれるア
セトニトリルの重量%をDMFの重量%よりも多く設定
すると、溶媒に含まれるDMFの割合を抑えることがで
きる。これより、DMFの光分解による電解液の変質の
影響を低減できる。もっとも、上述した重量比の範囲に
おいてDMFの重量%がアセトニトリルの重量%より大
きい場合であっても、傾斜センサに密閉容器を遮光する
構成を持たせれば、適正な傾斜センサ用電解液として使
用できる。
F)は、光によって分解される性質を有するので、例え
ば、上述した重量比の範囲において、溶媒に含まれるア
セトニトリルの重量%をDMFの重量%よりも多く設定
すると、溶媒に含まれるDMFの割合を抑えることがで
きる。これより、DMFの光分解による電解液の変質の
影響を低減できる。もっとも、上述した重量比の範囲に
おいてDMFの重量%がアセトニトリルの重量%より大
きい場合であっても、傾斜センサに密閉容器を遮光する
構成を持たせれば、適正な傾斜センサ用電解液として使
用できる。
【0013】請求項3の発明は、電位差測定式の傾斜セ
ンサの密閉容器に封入される傾斜センサ用電解液であっ
て、メタノールとアセトニトリルとを混合した溶媒を含
むことを特徴とする。
ンサの密閉容器に封入される傾斜センサ用電解液であっ
て、メタノールとアセトニトリルとを混合した溶媒を含
むことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明によれば、メタノールにそ
の粘度よりも低い粘度を有するアセトニトリルを混合す
るため、溶媒の粘度をメタノールとほぼ同じ、或いは低
くすることができる。また、溶媒にアセトニトリルが含
まれる分だけメタノールの含まれる量を減少させること
ができる。従って、傾斜センサの応答性を維持または向
上させるとともに、メタノールによって傾斜センサの密
閉容器の電極が溶解される可能性を抑えることができ
る。
の粘度よりも低い粘度を有するアセトニトリルを混合す
るため、溶媒の粘度をメタノールとほぼ同じ、或いは低
くすることができる。また、溶媒にアセトニトリルが含
まれる分だけメタノールの含まれる量を減少させること
ができる。従って、傾斜センサの応答性を維持または向
上させるとともに、メタノールによって傾斜センサの密
閉容器の電極が溶解される可能性を抑えることができ
る。
【0015】請求項4の発明は、請求項3記載の溶媒
が、メタノールとアセトニトリルとを99:1〜1:9
9の重量比で混合した液体からなることで、特定したも
のである。この重量比の範囲であれば、上述したメタノ
ールとアセトニトリルとを混合して得られる溶媒の効果
を得ることができる。但し、上述したように、アセトニ
トリルはメタノール等に比し熱膨張の度合いが大きいの
で、アセトニトリルの重量比が上述した上限を越えた場
合には、傾斜センサの密閉容器内に封入される気泡の径
寸法が温度状況に応じて変化し易くなるおそれがある。
一方、アセトニトリルの重量比が上述した下限に満たな
い場合には、メタノールによって電極が溶解される可能
性が高くなる。
が、メタノールとアセトニトリルとを99:1〜1:9
9の重量比で混合した液体からなることで、特定したも
のである。この重量比の範囲であれば、上述したメタノ
ールとアセトニトリルとを混合して得られる溶媒の効果
を得ることができる。但し、上述したように、アセトニ
トリルはメタノール等に比し熱膨張の度合いが大きいの
で、アセトニトリルの重量比が上述した上限を越えた場
合には、傾斜センサの密閉容器内に封入される気泡の径
寸法が温度状況に応じて変化し易くなるおそれがある。
一方、アセトニトリルの重量比が上述した下限に満たな
い場合には、メタノールによって電極が溶解される可能
性が高くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0017】
【実施形態1】実施形態1では、本発明による傾斜セン
サ用電解液の例として、NN−ジメチルホルムアミド
(DMF)とアセトニトリルとを7:3の重量比[%]で
混合して溶媒を得るとともに、この溶媒に電解質として
ヨウ化カリウム(KI)を溶解することによって、実施形
態1による電解液を得た。
サ用電解液の例として、NN−ジメチルホルムアミド
(DMF)とアセトニトリルとを7:3の重量比[%]で
混合して溶媒を得るとともに、この溶媒に電解質として
ヨウ化カリウム(KI)を溶解することによって、実施形
態1による電解液を得た。
【0018】この電解液の粘度[cP]を、溶媒組成物
の各粘度との対比において表1に示す。但し、表1にお
いて、単一の組成物による各粘度は文献値であり、本実
施形態による電解液及び二つの組成物を混合した溶媒の
粘度は実測値である。また、表1における二つの組成物
の比は重量比[%]である。さらに、各粘度の夫々は、
気温20℃〜25℃の条件下において測定されたもので
ある。
の各粘度との対比において表1に示す。但し、表1にお
いて、単一の組成物による各粘度は文献値であり、本実
施形態による電解液及び二つの組成物を混合した溶媒の
粘度は実測値である。また、表1における二つの組成物
の比は重量比[%]である。さらに、各粘度の夫々は、
気温20℃〜25℃の条件下において測定されたもので
ある。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示されるように、実施形態1による
電解液は、DMF単体や、DMFとn−PAとを7:3
の重量比で混合した溶媒及び電解質(ヨウ化カリウム)か
らなる電解液に比し、低い粘度を示すことが分かる。
電解液は、DMF単体や、DMFとn−PAとを7:3
の重量比で混合した溶媒及び電解質(ヨウ化カリウム)か
らなる電解液に比し、低い粘度を示すことが分かる。
【0021】次に、傾斜センサの密閉容器を用意し、こ
の密閉容器に上述した手法によって得た実施形態1によ
る電解液(DMF70%,アセトニトリル30%,及び電
解質)を封入した。図1は、傾斜センサの密閉容器をそ
の中心軸及び傾斜角検出方向(図1中X方向)に沿った線
を含む面で切断した断面図である。図1において、密閉
容器20は、天板10と、円筒部材21と、底板22と
から構成されている。
の密閉容器に上述した手法によって得た実施形態1によ
る電解液(DMF70%,アセトニトリル30%,及び電
解質)を封入した。図1は、傾斜センサの密閉容器をそ
の中心軸及び傾斜角検出方向(図1中X方向)に沿った線
を含む面で切断した断面図である。図1において、密閉
容器20は、天板10と、円筒部材21と、底板22と
から構成されている。
【0022】ここに、天板10は、円板状に形成されて
おり、その片面には、天板10の中心を最深部とする球
状凹面で構成された凹部11が形成されている。この凹
部11には、二つの略半円状の上部電極18,19が、
一定幅のスペースを挟んで形成されている。これらの上
部電極18,19は、天板10の中心を通過し且つ傾斜
角検出方向に直交する方向に沿った線に対して線対称に
形成されている。また、円筒部材21には、電解液Lを
注入するための管23が、円筒部材21の側壁を貫通し
た状態で形成されている。また、底板22は、円板状に
形成されており、その一方の平面22aには、その周縁
に沿った円形状の下部電極(コモン電極)24が、形成さ
れている。
おり、その片面には、天板10の中心を最深部とする球
状凹面で構成された凹部11が形成されている。この凹
部11には、二つの略半円状の上部電極18,19が、
一定幅のスペースを挟んで形成されている。これらの上
部電極18,19は、天板10の中心を通過し且つ傾斜
角検出方向に直交する方向に沿った線に対して線対称に
形成されている。また、円筒部材21には、電解液Lを
注入するための管23が、円筒部材21の側壁を貫通し
た状態で形成されている。また、底板22は、円板状に
形成されており、その一方の平面22aには、その周縁
に沿った円形状の下部電極(コモン電極)24が、形成さ
れている。
【0023】この密閉容器20は、円筒部材21の一端
を天板10の凹部11側の面で閉じるとともに、円筒部
材21の他端を底板22の平面22aで閉じることによ
って作製されている。また、密閉容器20内には、管2
3から実施形態1による電解液Lが注入されることによ
って気泡25が形成されており、この管23の閉塞によ
って電解液Lが密閉容器20に封入されている。そし
て、上部電極18,19及び下部電極24には、各電極
間に電圧を印加するためのリード線26,27,28が、
夫々接続されている。
を天板10の凹部11側の面で閉じるとともに、円筒部
材21の他端を底板22の平面22aで閉じることによ
って作製されている。また、密閉容器20内には、管2
3から実施形態1による電解液Lが注入されることによ
って気泡25が形成されており、この管23の閉塞によ
って電解液Lが密閉容器20に封入されている。そし
て、上部電極18,19及び下部電極24には、各電極
間に電圧を印加するためのリード線26,27,28が、
夫々接続されている。
【0024】続いて、上述した電解液Lの溶媒と同量の
DMFを用意し、このDMFに電解液Lに含まれる電解
質と同種類の電解質(ヨウ化カリウム)を溶解することに
よって電解液(比較例1:DMF100%,及び電解質)
を得た。但し、この比較例1に含まれる電解質の量は、
電解液Lに含まれる量と同量とした。続いて、得られた
比較例1を、上述した密閉容器20と同一の密閉容器2
0aに封入した。
DMFを用意し、このDMFに電解液Lに含まれる電解
質と同種類の電解質(ヨウ化カリウム)を溶解することに
よって電解液(比較例1:DMF100%,及び電解質)
を得た。但し、この比較例1に含まれる電解質の量は、
電解液Lに含まれる量と同量とした。続いて、得られた
比較例1を、上述した密閉容器20と同一の密閉容器2
0aに封入した。
【0025】続いて、これらの密閉容器20,20aを
同一の水平面に傾斜角検出方向を一致させてそれぞれ配
置した後、各密閉容器20,20aを同時に傾斜角検出
方向に任意の角度で傾けた。そして、この際における各
密閉容器20,20aからの出力を継続的に測定するこ
とによって、両者の応答性を対比した。この測定結果を
図2に示す。
同一の水平面に傾斜角検出方向を一致させてそれぞれ配
置した後、各密閉容器20,20aを同時に傾斜角検出
方向に任意の角度で傾けた。そして、この際における各
密閉容器20,20aからの出力を継続的に測定するこ
とによって、両者の応答性を対比した。この測定結果を
図2に示す。
【0026】図2に示されるように、実施形態1による
電解液L(DMF70%,アセトニトリル30%,及び電
解質)の方が、比較例1(DMF100%,及び電解質)に
比し、短い時間で立ち上がって定常状態となっている。
このことから、実施形態1による電解液Lが比較例1よ
りも良い応答性を有することが分かった。
電解液L(DMF70%,アセトニトリル30%,及び電
解質)の方が、比較例1(DMF100%,及び電解質)に
比し、短い時間で立ち上がって定常状態となっている。
このことから、実施形態1による電解液Lが比較例1よ
りも良い応答性を有することが分かった。
【0027】
【実施形態2】実施形態2では、本発明による傾斜セン
サ用電解液の例として、メタノールとアセトニトリルと
を7:3の重量比[%]で混合した溶媒に電解質として
ヨウ化カリウムを溶解することによって、実施形態2に
よる電解液を得た。
サ用電解液の例として、メタノールとアセトニトリルと
を7:3の重量比[%]で混合した溶媒に電解質として
ヨウ化カリウムを溶解することによって、実施形態2に
よる電解液を得た。
【0028】また、メタノールと水とを9:1の重量比
[%]で混合した溶媒に電解質としてヨウ化カリウムを
溶解することによって電解液(比較例2)を得た。但し、
比較例2における溶媒及び電解質は、実施形態2による
電解液に含まれる溶媒及び電解質と同量とした。
[%]で混合した溶媒に電解質としてヨウ化カリウムを
溶解することによって電解液(比較例2)を得た。但し、
比較例2における溶媒及び電解質は、実施形態2による
電解液に含まれる溶媒及び電解質と同量とした。
【0029】続いて、実施形態1にて説明した密閉容器
20と同種類の密閉容器を二つ用意し、各密閉容器に実
施形態2による電解液と比較例2とをそれぞれ封入し
た。続いて、各密閉容器を任意の傾斜角検出方向に任意
の角度でそれぞれ傾け、上部電極18,19と下部電極
24との間に電圧を印加して傾斜角検出状態とした。
20と同種類の密閉容器を二つ用意し、各密閉容器に実
施形態2による電解液と比較例2とをそれぞれ封入し
た。続いて、各密閉容器を任意の傾斜角検出方向に任意
の角度でそれぞれ傾け、上部電極18,19と下部電極
24との間に電圧を印加して傾斜角検出状態とした。
【0030】このとき、図3(b)に示されるように、気
温を20℃とし、この状態でしばらく置いた後、気温を
徐々に50℃まで上昇させた。続いて、この50℃の雰
囲気下でしばらく置き、その後気温を20℃まで徐々に
降下させ、気温が20℃となると、その気温を維持し
た。そして、上述した間における各密閉容器からの出力
を傾斜センサの出力として継続的に測定した。この測定
結果を図3(a)に示す。
温を20℃とし、この状態でしばらく置いた後、気温を
徐々に50℃まで上昇させた。続いて、この50℃の雰
囲気下でしばらく置き、その後気温を20℃まで徐々に
降下させ、気温が20℃となると、その気温を維持し
た。そして、上述した間における各密閉容器からの出力
を傾斜センサの出力として継続的に測定した。この測定
結果を図3(a)に示す。
【0031】図3(a)に示されるように、比較例2(メ
タノール,水,及び電解質)は、最初の20℃の雰囲気下
では、出力レベルがほぼ一定であるが、気温20℃から
気温50℃への上昇過程では、出力レベルが急激に下が
った後ほぼ一定の出力レベルを維持する状態となった。
また、気温50℃の雰囲気下では出力レベルが急激に上
昇した後、徐々に低下した。また、気温50℃から気温
20℃への下降過程では、出力レベルが急激に下がり、
ほぼ一定の出力レベルを維持した後、再び急激に出力レ
ベルが上昇した。そして、再び気温20℃の雰囲気下と
なると、ほぼ一定の出力レベルを維持する状態となっ
た。このように、比較例2は、気温50℃の雰囲気下で
は出力レベルが安定しない結果となった。
タノール,水,及び電解質)は、最初の20℃の雰囲気下
では、出力レベルがほぼ一定であるが、気温20℃から
気温50℃への上昇過程では、出力レベルが急激に下が
った後ほぼ一定の出力レベルを維持する状態となった。
また、気温50℃の雰囲気下では出力レベルが急激に上
昇した後、徐々に低下した。また、気温50℃から気温
20℃への下降過程では、出力レベルが急激に下がり、
ほぼ一定の出力レベルを維持した後、再び急激に出力レ
ベルが上昇した。そして、再び気温20℃の雰囲気下と
なると、ほぼ一定の出力レベルを維持する状態となっ
た。このように、比較例2は、気温50℃の雰囲気下で
は出力レベルが安定しない結果となった。
【0032】これに対し、実施形態2による電解液(メ
タノール,アセトニトリル,及び電解質)は、最初の20
℃の雰囲気下では、ほぼ一定の出力レベルを維持し、気
温20℃から気温50℃への上昇過程では、出力レベル
が気温の上昇に応じて低下する状態となった。また、気
温50℃の雰囲気下では、ほぼ一定の出力レベルを維持
した。また、気温50℃から気温20℃への下降過程で
は、気温の下降に応じて出力レベルが上昇する状態とな
った。そして、再び気温20℃の雰囲気下となると、ほ
ぼ一定の出力レベルを維持する結果となった。このよう
に、実施形態2による電解液によれば、気温50℃の雰
囲気下における傾斜センサの出力レベルがほぼ一定で安
定し、さらに、気温20℃から気温50℃,及び気温5
0℃から気温20℃への過渡状態においても安定した出
力を得られることが分かった。
タノール,アセトニトリル,及び電解質)は、最初の20
℃の雰囲気下では、ほぼ一定の出力レベルを維持し、気
温20℃から気温50℃への上昇過程では、出力レベル
が気温の上昇に応じて低下する状態となった。また、気
温50℃の雰囲気下では、ほぼ一定の出力レベルを維持
した。また、気温50℃から気温20℃への下降過程で
は、気温の下降に応じて出力レベルが上昇する状態とな
った。そして、再び気温20℃の雰囲気下となると、ほ
ぼ一定の出力レベルを維持する結果となった。このよう
に、実施形態2による電解液によれば、気温50℃の雰
囲気下における傾斜センサの出力レベルがほぼ一定で安
定し、さらに、気温20℃から気温50℃,及び気温5
0℃から気温20℃への過渡状態においても安定した出
力を得られることが分かった。
【0033】また、表1に示されるように、実施形態2
による電解液(メタノール,アセトニトリル,及び電解質)
は、比較例2(メタノール,水,及び電解質)より低い粘度
を有するので、傾斜センサの応答性の向上を図ることが
できる。
による電解液(メタノール,アセトニトリル,及び電解質)
は、比較例2(メタノール,水,及び電解質)より低い粘度
を有するので、傾斜センサの応答性の向上を図ることが
できる。
【0034】さらに、表1に示されるように、実施形態
2による電解液は、メタノールのみを溶媒とする電解液
に比し粘度が低くなるので、溶媒の粘度を上げることな
くメタノールが電解液に含まれる割合を下げることがで
きる。従って、上部電極18,19や下部電極24が電
解液によって溶解する可能性を抑えることができる。
2による電解液は、メタノールのみを溶媒とする電解液
に比し粘度が低くなるので、溶媒の粘度を上げることな
くメタノールが電解液に含まれる割合を下げることがで
きる。従って、上部電極18,19や下部電極24が電
解液によって溶解する可能性を抑えることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明による傾斜センサ用電解液によれ
ば、傾斜センサの応答性の向上を図ることができる。ま
た、密閉容器内に形成された電極が溶解する可能性を低
減することができる。さらに、所定気温下での出力安定
を図ることができる。
ば、傾斜センサの応答性の向上を図ることができる。ま
た、密閉容器内に形成された電極が溶解する可能性を低
減することができる。さらに、所定気温下での出力安定
を図ることができる。
【図1】傾斜センサの密閉容器の構成図
【図2】傾斜センサの応答性を示すグラフ
【図3】気温と傾斜センサの出力との関係を示すグラフ
L 電解液 20 密閉容器
Claims (4)
- 【請求項1】電位差測定式の傾斜センサの密閉容器に封
入される電解液であって、 NN−ジメチルホルムアミドとアセトニトリルとを混合
した溶媒を含むことを特徴とする傾斜センサ用電解液。 - 【請求項2】前記溶媒が、NN−ジメチルホルムアミド
とアセトニトリルとを99:1〜1:99の重量比で混
合した液体からなることを特徴とする請求項1記載の傾
斜センサ用電解液。 - 【請求項3】電位差測定式の傾斜センサの密閉容器に封
入される電解液であって、 メタノールとアセトニトリルとを混合した溶媒を含むこ
とを特徴とする傾斜センサ用電解液。 - 【請求項4】前記溶媒が、メタノールとアセトニトリル
とを99:1〜1:99の重量比で混合した液体からな
ることを特徴とする請求項3記載の傾斜センサ用電解
液。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12401997A JP3441616B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 傾斜センサ用電解液 |
| US09/078,135 US6123866A (en) | 1997-05-14 | 1998-05-14 | Electrolytic solution for clinometric sensor |
| DE19821760A DE19821760A1 (de) | 1997-05-14 | 1998-05-14 | Elektrolytische Lösung für einen Neigungssensor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12401997A JP3441616B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 傾斜センサ用電解液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10318746A true JPH10318746A (ja) | 1998-12-04 |
| JP3441616B2 JP3441616B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=14875026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12401997A Expired - Fee Related JP3441616B2 (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 傾斜センサ用電解液 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6123866A (ja) |
| JP (1) | JP3441616B2 (ja) |
| DE (1) | DE19821760A1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10318747A (ja) * | 1997-05-16 | 1998-12-04 | Asahi Optical Co Ltd | 傾斜センサ |
| US6343422B1 (en) * | 1999-05-31 | 2002-02-05 | Kabushiki Kaisha Topcon | Tilt angel measuring device |
| US6282804B1 (en) * | 1999-11-03 | 2001-09-04 | Nanotron, Inc | Continuous monitoring inclination sensor |
| US6625896B1 (en) * | 2001-06-11 | 2003-09-30 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Electrolytic tilt sensor and method for manufacturing same |
| US7886451B2 (en) * | 2008-03-05 | 2011-02-15 | The Fredericks Company | Integral electrode tilt sensor and method for making same |
| TWI393866B (zh) * | 2008-10-14 | 2013-04-21 | Raydium Semiconductor Corp | 物體運動狀態感測器 |
| CN105352479A (zh) * | 2015-11-19 | 2016-02-24 | 烟台大学 | 一种电磁式水平度测量装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01239441A (ja) * | 1988-03-19 | 1989-09-25 | Horiba Ltd | エンジンオイル消費量測定方法 |
| JPH08219780A (ja) * | 1995-02-14 | 1996-08-30 | Nitsushiyoo Kiki Kk | 二軸傾斜センサ |
| WO1996028709A2 (en) * | 1995-03-14 | 1996-09-19 | Burgess Lester E | Electrolytic tilt sensor |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3829330A (en) * | 1969-08-27 | 1974-08-13 | Mallory & Co Inc P R | High rate li/moo3 organic electrolyte cell |
| US3658592A (en) * | 1970-07-15 | 1972-04-25 | Mallory & Co Inc P R | Lithium-metal chromate organic electrolyte cell |
| IT1218980B (it) * | 1988-01-27 | 1990-04-24 | Marelli Autronica | Sensore elettrico di inclinazione e circuito di rivelazione per tale sensore |
| JPH07146142A (ja) * | 1993-11-22 | 1995-06-06 | Asahi Optical Co Ltd | 傾斜角センサ |
-
1997
- 1997-05-14 JP JP12401997A patent/JP3441616B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-05-14 DE DE19821760A patent/DE19821760A1/de not_active Withdrawn
- 1998-05-14 US US09/078,135 patent/US6123866A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01239441A (ja) * | 1988-03-19 | 1989-09-25 | Horiba Ltd | エンジンオイル消費量測定方法 |
| JPH08219780A (ja) * | 1995-02-14 | 1996-08-30 | Nitsushiyoo Kiki Kk | 二軸傾斜センサ |
| WO1996028709A2 (en) * | 1995-03-14 | 1996-09-19 | Burgess Lester E | Electrolytic tilt sensor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6123866A (en) | 2000-09-26 |
| JP3441616B2 (ja) | 2003-09-02 |
| DE19821760A1 (de) | 1998-11-19 |
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|---|---|---|---|
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