JPH10319069A - モーメント法を用いたシミュレーション装置及びシミュレーション方法並びにプログラム記憶媒体 - Google Patents
モーメント法を用いたシミュレーション装置及びシミュレーション方法並びにプログラム記憶媒体Info
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- JPH10319069A JPH10319069A JP9041297A JP9041297A JPH10319069A JP H10319069 A JPH10319069 A JP H10319069A JP 9041297 A JP9041297 A JP 9041297A JP 9041297 A JP9041297 A JP 9041297A JP H10319069 A JPH10319069 A JP H10319069A
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Abstract
シミュレートできるようにするモーメント法を用いたシ
ミュレーション装置の提供を目的とする。 【解決手段】波源の時系列データを離散化しフーリエ変
換することで周波数スペクトルを得る変換手段11と、サ
ンプリング周波数での相互インピーダンスを算出して、
その相互インピーダンスとサンプリング周波数とから相
互インピーダンスの近似式を導出し、それを使って変換
手段11の得た各周波数での相互インピーダンスを算出す
る算出手段12と、算出手段12の算出した相互インピーダ
ンスと、変換手段11の得た周波数スペクトルとから、モ
ーメント法に従って各要素に流れる電流スペクトルを求
めるとともに、それから、電圧や電界や磁界のスペクト
ルを求めるシミュレーション手段13と、シミュレーショ
ン手段13の求めたスペクトルを逆フーリエ変換して出力
する逆変換手段14とを備えるように構成する。
Description
って電子機器から放射される電磁界強度等をシミュレー
トするモーメント法を用いたシミュレーション装置及び
シミュレーション方法と、そのシミュレーション装置を
実現するプログラムを記憶するプログラム記憶媒体とに
関し、特に、時間領域での電磁界強度等を高速にシミュ
レートできるようにするモーメント法を用いたシミュレ
ーション装置及びシミュレーション方法と、そのシミュ
レーション装置を実現するプログラムを記憶するプログ
ラム記憶媒体とに関する。
定のレベル以上の不要な電波やノイズを放射してはなら
ないということがあり、各国の規格で厳しく規定される
ようになってきた。
シールド技術やフィルタ技術等のような種々の対策技術
が用いられるが、これらの対策技術の採用に当たって、
それらがどの程度電波を減少できるかを定量的にシミュ
レートできるようにするシミュレーション技術の開発が
必要である。
て、他の電子機器から放射される一定のレベル以下の電
波やノイズにより影響を受けてはならないということが
あり、各国の規格で厳しく規定されるようになってき
た。
電子機器がなぜ不要な電波やノイズを放射するのかと
か、電波やノイズによってなぜ電子機器が誤動作するの
かということを解明できるようにするシミュレーション
技術の開発が必要である。
るためには、時間的に変化する電磁界強度をシミュレー
トする電磁界強度算出装置が必要となる。しかるに、こ
のような時間的に変化する電磁界強度をシミュレートす
る電磁界強度算出装置は、実際には実用化されていな
い。以下、その理由を説明する。
は、物体各部に流れる電流や磁流が分かると、公知の理
論式を用いて容易に計算することができる。この電流や
磁流は、理論的には、マックスウェルの電磁波方程式を
与えられた境界条件の下で解くことで得られる。
る。このモーメント法は、マックスウェルの電磁波方程
式から導かれる積分方程式の解法の1つで、物体を小さ
な要素に分割して電流や磁流の計算を行う手法であり、
3次元の任意形状物体を扱うことができる。このモーメ
ント法についての参考文献としては、「H.N.Wang, J.H.
Richmond and M.C.Gilreath:"Sinusoidal reaction for
mulation for radiation and scattering from cond-uc
ting surface" IEEE TRANSACTIONS ANTENNAS PROPAGATI
ON vol.AP-23 1975 」がある。
を放射するのかとか、電波やノイズによってなぜ電子機
器が誤動作するのかということを解明するためには、時
間領域の解析が必要である。なぜならば、電子機器を誤
動作させるものの多くがパルス状のノイズであり、更
に、電子機器の誤動作は内部のIC等の素子の異常動作
によることが多く、この素子の異常動作を確認するため
には時間的に観測する必要があるからである。
要素法や有限差分法がある。しかしながら、この有限要
素法や有限差分法では、時間領域の解析は可能であるも
のの、伝送線路やケーブルや筐体等のような広範囲な領
域からなる電子機器を取り扱うことは困難である。
解析対象やその周辺の3次元空間を離散化する必要があ
ることから、ケーブル端末処理部等の微小部分に合わせ
て細かく離散化すると、筐体やケーブルを含む空間が広
範囲であるため、膨大な離散化数となってコンピュータ
の内部メモリ容量をオーバーしてしまうからである。逆
に、ケーブルや筐体な構造に合わせて大まかに離散化す
ると、メカニズム上重要な役割を果たすケーブル端末処
理部等の効果が解析不可能となる。
化の座標系としては直交座標系が一般的である。ところ
が、メカニズム上重要な役割を果たすケーブルやケーブ
ル端末処理部は円筒状の要素からなり、かつ、装置の筐
体は任意形状をしている。このことから、解析対象をど
のように離散化したらよいのか難しい問題が存在する。
がなく、伝送線路やケーブルや筐体等のような広範囲な
領域からなる電子機器を取り扱うのに適している。すな
わち、モーメント法は、境界要素法の一種であり境界面
のみを2次元的に離散化するだけでよく、更に、離散化
間隔をかなり自由に決定でき、微小部分は細かく、ケー
ブルや筐体等は大きく離散化できることで、有限要素法
や有限差分法に比べて離散化数が極端に少なくて済むか
らである。また、離散化の形状も任意のものが採用でき
るので、どのように離散化したらよいのかの問題もな
い。
変化するノイズ電流やノイズ電圧や電磁界の放射強度を
シミュレートしていくという構成を採ることが考えられ
る。すなわち、時間的に変化する波源が与えられるとき
に、それを周波数領域に変換し、モーメント法を用い
て、その変換した周波数領域で電磁界の放射強度をシミ
ュレートして、それを時間領域に逆変換していくという
方法を採ることが考えられる。
っていたのでは実現不可能である。それは、モーメント
法は、周波数が与えられると、メッシュ化された要素間
の相互インピーダンスや相互アドミッタンスや相互リア
クションを算出して、それを使って連立方程式を解くこ
とで実行されるが、この相互インピーダンス等の計算時
間自体が長いとともに、時間領域から周波数領域に変換
するときに、かなりな数の周波数に変換され、それらの
各周波数毎に相互インピーダンス等の計算を実行しなけ
ればならないことから、膨大な処理時間が必要となるか
らである。
度を算出する場合には、図45の処理フローに示すよう
に、メッシュ化されたシミュレーション対象の電子機器
の構造情報を読み込むと、計算対象の周波数の中から未
処理の周波数を1つ選択し、その周波数について、メッ
シュ化された要素間の相互インピーダンスや相互アドミ
ッタンスや相互リアクションを所定の計算処理によって
求め、その求めた相互インピーダンス等と構造情報で指
定される波源とをモーメント法の連立方程式に代入し、
それを解くことで各要素に流れる電流や磁流を求めて、
それらを使って、各観測点毎に、電磁界の放射強度を算
出していく処理を行っていくことになるが、この相互イ
ンピーダンスや相互アドミッタンスや相互リアクション
の算出に非常な時間がかかり、しかも、それを周波数領
域の各周波数について計算しなければならないことか
ら、実用的な時間では実行できないのである。
モーメント法の連立方程式を解く時間が数分のオーダで
あるのに対して、相互インピーダンスや相互アドミッタ
ンスや相互リアクションを計算する時間は数時間のオー
ダとなる。これを周波数領域の各周波数について計算し
なければならないことから、とても実用的な時間では実
行できない。
電流が誘起する電界と、他の要素の電流との間の関係を
表し、相互アドミッタンスは、ある要素の磁流が誘起す
る磁界と、他の要素の磁流との間の関係を表し、相互リ
アクションは、ある要素の電流(磁流)が誘起する磁界
(電界)と、他の要素の磁流(電流)との間の関係を表
す。金属には電流が流れ、誘電体の表面には電流及び磁
流が流れる。
間的に変化する電磁界強度をシミュレートする電磁界強
度算出装置は、現在、プリント板やケーブルや筐体を含
む装置レベルの解析までは実用化されていないというの
が実情である。
磁界の放射強度の算出を実用的なものとするために、本
発明者は、先に出願の特願平7-298062 号で、モーメン
ト法の高速処理を実現する発明を開示した。
2πf/c,cは光速)、要素間の基本距離をr0 で表
すならば、モーメント法で分割する要素iと要素jとの
間の相互インピーダンスZijが、 Zij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] というように周波数の巾乗の多項式で近似でき、相互ア
ドミッタンスYijが、 Yij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] というように周波数の巾乗の多項式で近似でき、相互リ
アクションBijが、 Bij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f + b1f3 + b2f5 + b3f7 + b4f9 +・
・)] というように周波数の巾乗の多項式で近似できることに
着目する。
ング周波数について、正確な計算手法に従って、相互イ
ンピーダンスZijや相互アドミッタンスYijや相互リア
クションBijを計算し、それを上記の近似式に代入する
ことで、それらの夫々に対して、係数ap,bp を求める
連立方程式を作成して、それを解くことで係数ap,b p
を求める。そして、その後、サンプリング周波数以外の
周波数が与えられるときには、その係数ap,bp により
規定される上記の近似式を使って、相互インピーダンス
Zijや相互アドミッタンスYijや相互リアクションBij
を計算することで、モーメント法の高速処理を実現する
ものである。
ap,bp をどこまで求めるのかで決まる。例えば、サン
プリング周波数を5つとするときには、「a0〜a4, b0〜
b4」という係数ap,bp まで求まることになる。
ijや相互アドミッタンスYijや相互リアクションBijを
極めて高速に計算できることで、モーメント法を極めて
高速に実行できるようになることから、時間的に変化す
る波源が与えられるときに、それを周波数領域に変換
し、モーメント法を用いて、その変換した周波数領域で
各要素の電流や電圧や電磁界の放射強度をシミュレーシ
ョンして、それを時間領域に逆変換していくという方法
を用いることが実用上可能になる。
ノイズを放射するのかとか、電波やノイズによってなぜ
電子機器が誤動作するのかということを解明できるよう
になる。
であって、本発明者が先に出願した特願平7-298062 号
の発明を利用することで、時間的に変化する電磁界強度
等を高速にシミュレーションできるようにする新たなモ
ーメント法を用いたシミュレーション装置及びシミュレ
ーション方法の提供と、そのシミュレーション装置を実
現するプログラムを記憶するプログラム記憶媒体の提供
とを目的とする。
原理構成を図示する。図中、1は本発明を具備するシミ
ュレーション装置であって、電子機器を要素に分割し、
周波数が与えられるときに、要素間の相互インピーダン
スや相互アドミッタンスや相互リアクションを算出し
て、それらと要素の持つ波源とからモーメント法に従っ
て各要素に流れる電流や磁流をシミュレートするもので
ある。
ーション装置1は、管理手段10と、変換手段11と、
算出手段12と、シミュレーション手段13と、逆変換
手段14とを備える。
ミュレーション対象の電子機器の構造情報を管理する。
変換手段11は、波源の時系列データを離散化しフーリ
エ変換することで周波数スペクトルを得て、その全て又
は一部の周波数スペクトルと、それが持つ周波数とを処
理対象として設定する。
周波数を考慮してサンプリング周波数を選択する選択手
段15と、選択手段15の選択したサンプリング周波数
での相互インピーダンスや相互アドミッタスや相互リア
クションを算出する第1の計算手段16と、サンプリン
グ周波数と第1の計算手段16の算出した相互インピー
ダンスとから相互インピーダンスの近似式を導出した
り、サンプリング周波数と第1の計算手段16の算出し
た相互アドミッタンスとから相互アドミッタンスの近似
式を導出したり、サンプリング周波数と第1の計算手段
16の算出した相互リアクションとから相互リアクショ
ンの近似式を導出する導出手段17と、導出手段17の
導出した近似式を使って、変換手段11の設定した各周
波数での相互インピーダンスや相互アドミッタンスや相
互リアクションを算出する第2の計算手段18とを備え
る。
2の算出した相互インピーダンスや相互アドミッタンス
や相互リアクションと、変換手段11の設定した周波数
スペクトルとから、モーメント法に従って各要素に流れ
る電流スペクトルや磁流スペクトルを求めるとともに、
要求に応じて、その電流スペクトルや磁流スペクトルか
ら、電圧スペクトルや電界スペクトルや磁界スペクトル
を求めて、その求めたスペクトルの内の要求されるもの
を出力対象として設定する。逆変換手段14は、シミュ
レーション手段13の設定した出力対象のスペクトルを
逆フーリエ変換することで時間領域に変換して出力す
る。
流スペクトルや磁流スペクトルを求めるだけの処理を行
うことがある。このときには、図示しない手段が、逆変
換手段14の出力する時間領域の電流や磁流から、直
接、時間領域の電圧や電界や磁界を求めることになる。
機能は具体的にはプログラムで実現されるものであり、
このプログラムは媒体で提供され、計算機にインストー
ルされてメモリ上で動作することで、本発明のシュレー
ション装置1を実現することになる。
示する本発明のシミュレーション装置1では、変換手段
11が、波源の時系列データを離散化しフーリエ変換す
ることで周波数スペクトルを得て、その全て又は一部の
周波数スペクトルと、それが持つ周波数とを処理対象と
して設定すると、選択手段15は、変換手段11の設定
した周波数を考慮してサンプリング周波数を選択し、第
1の計算手段16は、選択手段15の選択したサンプリ
ング周波数での相互インピーダンスや相互アドミッタン
スや相互リアクションを正確なアルゴリズムに従って算
出する。
ンスZijを、例えば、 Zij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] 但し、f:周波数,k:波数,r0 :要素iと要素jと
の間の距離と近似して、この近似式に、サンプリング周
波数と第1の計算手段16の算出した相互インピーダン
スとを代入することで、係数ap,bp を未知数とする連
立方程式を作成し、それを解くことでこの近似式を求め
る。
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] 但し、f:周波数,k:波数,r0 :要素iと要素jと
の間の距離と近似して、この近似式に、サンプリング周
波数と第1の計算手段16の算出した相互アドミッタス
とを代入することで、係数ap,bp を未知数とする連立
方程式を作成し、それを解くことでこの近似式を求め
る。
・・)+j(b0f + b1f3 + b2f5 + b3f7 + b4f9 +・
・)] 但し、f:周波数,k:波数,r0 :要素iと要素jと
の間の距離と近似して、この近似式に、サンプリング周
波数と第1の計算手段16の算出した相互リアクション
とを代入することで、係数ap,bp を未知数とする連立
方程式を作成し、それを解くことでこの近似式を求め
る。
互アドミッタンスや相互リアクションの近似式が導出さ
れると、第2の計算手段18は、それらの近似式を使っ
て、変換手段11の設定した各周波数での相互インピー
ダンスや相互アドミッタンスや相互リアクションを算出
し、これを受けて、シミュレーション手段13は、この
算出された相互インピーダンスや相互アドミッタンスや
相互リアクションと、変換手段11の設定した周波数ス
ペクトルとから、モーメント法に従って各要素に流れる
電流スペクトルや磁流スペクトルを求める。
の求めた電流スペクトルや磁流スペクトルから、シミュ
レーションの要求される電流スペクトルを特定したり、
シミュレーションの要求される電圧スペクトルや電界ス
ペクトルや磁界スペクトルを求めて、そのスペクトルを
出力対象として設定し、逆変換手段14は、この設定さ
れたスペクトルを逆フーリエ変換することで時間領域に
変換して出力する。
る本発明のシミュレーション装置1では、相互インピー
ダンスや相互アドミッタンスや相互リアクションを近似
式を使って極めて高速に算出する構成を採ることから、
時間的に変化する波源が与えられるときに、それを周波
数領域に変換し、モーメント法を用いて、その変換した
周波数領域で電磁界強度等をシミュレートして、それを
時間領域に逆変換していくという方法を採ることが可能
になる。
装置1を用いることで、電子機器に対する波源の影響を
時間領域でシミュレートできるようになるため、電子機
器がなぜ不要な電波やノイズを放射するのかとか、電波
やノイズによってなぜ電子機器が誤動作するのかという
ことを解明できるようになる。
シュレーション装置1は、管理手段20と、分解手段2
1と、シミュレーション手段22と、算出手段23と、
計算手段24とを備える。
子機器の構造情報を管理する。分解手段21は、波源と
して、キャリア信号を変調するものが用いられる場合
に、それを、キャリア信号の周波数と変調信号の周波数
とから規定される異なる周波数を持つ3つの波源に分解
する。シミュレーション手段22は、各要素に流れる周
波数領域電流や周波数領域磁流をシミュレートする。
り、時間領域磁流を算出したりする。計算手段24は、
算出手段23の求めた時間領域電流や時間領域磁流か
ら、要求される時間領域の電流や電圧や電界や磁界を算
出する。
機能は具体的にはプログラムで実現されるものであり、
このプログラムは媒体で提供され、計算機にインストー
ルされてメモリ上で動作することで、本発明のシュレー
ション装置1を実現することになる。
示する本発明のシミュレーション装置1では、分解手段
21は、波源として、キャリア信号を変調するものが用
いられる場合に、それを、キャリア信号の周波数と変調
信号の周波数とから規定される異なる周波数を持つ3つ
の波源に分解し、これを受けて、シミュレーション手段
22は、分解手段21の分解した各波源に対してモーメ
ント法を適用することで、各要素に流れる周波数領域電
流や周波数領域磁流をシミュレートする。
23は、シミュレーション手段22の求めた周波数領域
電流から時間領域電流を算出したり、シミュレーション
手段22の求めた周波数領域磁流から時間領域磁流を算
出する。そして、計算手段24は、算出手段23の求め
た時間領域電流や時間領域電流を合成したり、合成後の
時間領域電流や時間領域磁流を使って時間領域の電圧等
を求めたり、合成前の時間領域電流や時間領域磁流を使
って時間領域の電圧等を求めてそれらを合成すること
で、時間領域の電流や電圧や電界や磁界を算出する。
波源については、図1に原理構成を図示する本発明のシ
ミュレーション装置1に従って、波源の時系列データを
離散化しフーリエ変換することで周波数スペクトルを得
る構成を採っていたのでは、離散化数が極端に多くなっ
てしまう。これから、キャリア信号を変調する波源につ
いては、そのような方法を用いずに、図2に原理構成を
図示する本発明のシミュレーション装置1を用いること
で、モーメント法に従って簡単に、各要素に流れる時間
領域電流や時間領域磁流を求めることができるようにな
る。
を詳細に説明する。本発明者は、先に出願の特願平7-2
98062 号で、モーメント法による電磁界強度の算出を極
めて高速に実現する方法を開示した。
互インピーダンスZijを、 Zij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] というように近似し、要素iと要素jとの間の相互アド
ミッタンスYijを、 Yij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] というように近似し、要素iと要素jとの間の相互リア
クションBijを、 Bij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f + b1f3 + b2f5 + b3f7 + b4f9 +・
・)] というように近似する構成を採っている。ここで、fは
周波数、kは波数(k=2πf/c,cは光速)、r0
は要素間の基本距離である。
うな周波数の多項式で近似できることについて説明す
る。相互インピーダンスZijの近似式について説明する
ために、図3に示すようなモノポールを考える。図中、
太線はモノポールを示し、点線は後述する展開関数J1,
J2 の形状を示す。ここで、モノポールとモノポール
との傾きをφ1 とし、モノポールとモノポールと
の傾きをφ2 とする。
(a)に図示する数式で表される。ここで、ωは角周波
数、rは距離、ρ1 =−1/jω×∂J1 /∂t、ρ2
=−1/jω×∂J2 /∂tである。また、sを用いて
いるのは、モノポールの形状が線状(ワイヤー)である
場合に限らず、モノポールの形状が面状(サーフェイス
パッチ)である場合も考慮しているからである。
開関数である。この展開関数は、モノポール上の電流分
布の形状を表す。展開関数は、モーメント法の種類によ
って異なるが、以下の証明はいずれのモーメント法にも
適用できる。即ち、展開関数は正弦波状電流、三角形状
電流、パルス関数電流のいずれでも良い。また、以下の
証明は、モノポールの形状は線状あるいは面状のいずれ
にも適用できる。ここでの証明は、区分正弦波モーメン
ト法で行う。なお、図3では、便宜上、展開関数を点線
により三角形状に表してあるが、以下の説明における展
開関数は正弦波状電流である。
モノポール〜の展開関数は、次のように表すことが
できる。ここで、d1はモノポールの長さ、d2はモノポ
ールの長さ、d3はモノポールの長さ、d4はモノポー
ルの長さである。
ポールの相互インピーダンスZ13と、モノポールと
モノポールの相互インピーダンスZ14を求める。この
相互インピーダンスZ13及びZ14は、図4(b)に図示
する数式のように表される。
2 −2ztcosφ+h2 ) 1/2 を考慮すると、これらの相互
インピーダンスZ13及びZ14の係数部は、図5(a)に
図示する数式のように表される。なお、α= cμ/4πで
ある。
ノポールの端点と他方のモノポールの端点との間の距離
をr0 で表すならば、 r=[ r0 2 +(r2 −r0 2 )]1/2 = (r0 2 +Δ) 1/2 =r0(1+Δ/ ro2 )1/2 ≒r0(1+Δ/2r0 2 −Δ2 /8ro4 +・・・) =r0+Δ/2r0−Δ2 /8r0 3 +・・・=r0+d ここで、r0=(z1 2+t1 2−2z1t1cosφ+h2)1/2と近似
できる。
14は、図5(b)に図示する数式のように表される。こ
こで、A1=sinkd1sinkd3である。この数式を簡潔な形に
するために、z−z0=u、t−t0=v、w=−t+t2と
おく。また、モノポールが短いものとして、 sinku ≒ku−(ku)3/6 cosku ≒1−(ku)2/2 という多項式近似を行うと、相互インピーダンスZ13の
実数部R1 は、図6に図示する数式のように変換され、
最終的には図7に図示する数式のように表される。な
お、e -jkr0 については表記を省略してある。
換えると、この数式は、 R1 =[α/A1][(P1k4− P2k6 + P3k8 − P4k10)cosφ1
− P5k2 + P6k4 − P7k6 + P8k8 ] のように表される。
いう近似式を使い、先に表記を省略したe -jkr0 を入れ
ると、相互インピーダンスZ13の実数部R1 は、 R1 =[αe -jkr0/(d1d3k2)][(P1k 4− P2k6 + P3k8 − P4k10)cosφ1 − P5k2 + P6k4 − P7k6 + P8k8 ] =[αe -jkr0/(d1d3)][(P1k2 − P2k4 + P3k6 − P4k8 )cosφ1 − P5 + P6k2 − P7k4 + P8k6 ] と表される。
1 は、図8に図示する数式のように表され、これから、
最終的には図9に図示する数式のように表される。な
お、e -jkr0 については表記を省略してある。
換えると、この数式は、 I1 =[α/A1][(Q1k3− Q2k5 + Q3k7 − Q4k9 )cosφ1
− Q5k+ Q6k3 − Q7k5 + Q8k7 ] のように表される。
いう近似式を使い、先に表記を省略したe -jkr0 を入れ
ると、相互インピーダンスZ13の虚数部I1 は、 I1 =[αe -jkr0/(d1d2k2)][(Q1k3− Q2k5 + Q3k7 − Q4k9 )cosφ1 − Q5k+ Q6k3 − Q7k5 + Q8k7 ] =[αe -jkr0/(d1d3)][(Q1k− Q2k3 + Q3k5 − Q4k7 )cosφ1 − Q5/k + Q6k− Q7k3 + Q8k5 ] と表される。
にして求めることができる。下記に、相互インピーダン
スZ14を示す。 Z14=[αe -jkr0/(d1d4)][(R1k2 − R2k4 + R3k6 −
R4k8 )cosφ2+ R5 − R6k2 + R7k4 − R8k6 ]+ j[α
e -jkr0 /(d1d4)][(S1k− S2k3 + S3k5 − S4k7 )cos
φ2+ S5/k − S6k+ S7k3 − S8k5 ] このようにして、相互インピーダンス(Z13+Z14)
は、下記に示すように、波数kの多項式により表すこと
ができる。
+ C3k6 + C4k8 +・・)+j(C5k -1+C6k + C7k3 +
C8k5 + C9k7 +・・)] モノポールとモノポールの相互インピーダンスをZ
23、モノポールとモノポールの相互インピーダンス
をZ24で表すならば、相互インピーダンス(Z 23+
Z24)についても同様にして求めることができ、従っ
て、相互インピーダンス(Z13+Z14+Z23+Z24)
も、上式と同様に、波数kの多項式により表すことがで
きる。
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] というように近似できるのである。
した相互インピーダンスZijと同様にして周波数の多項
式で近似できることが証明でき、かつ、その近似式も相
互インピーダンスZijの近似式と全く同一であるので、
その証明は省略する。
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] というように近似できるのである。
項式で近似できることについて説明する。相互リアクシ
ョンBijの近似式について説明するために、図10に示
すようなモノポールを考える。図中、太線はモノポール
を示し、点線は展開関数の形状を示す。
で、単位ベクトルは、図11(a)に図示するように表
すことができる。区分正弦波モーメント法において、図
10のモノポール〜の展開関数は、次のように表す
ことができる。ここで、d1はモノポールの長さ、d2は
モノポールの長さ、d3はモノポールの長さ、d4はモ
ノポールの長さである。
(φ座標に無関係)となり、Hφのみが存在する。この
Hφは、図11(b)に図示する数式により表されるこ
とになる。
磁界成分は、Ht =−h/ρ×Hφ sinφであるから、相
互リアクションBijは、図11(c)に図示する数式の
ように表される。
すると、相互リアクションBijは、図13(a)に図示
する数式のように表される。更に、モノポール間の距離
rは、上述したように、 r =(z2 + t2 −2ztcosφ+ h2 ) 1/2 ≒r0+d と近似できるので、相互リアクションBijは、図13
(b)に図示する数式で表すことができる。
の間の相互リアクションB13と、モノポールとモノポ
ールとの間の相互リアクションB14は、図14に図示
する数式のように表される。
=u 、t−t0=v 、w=−t+t2とおく。また、モノポ
ールが短いものとして、 sinku ≒ku−(ku)3/6 cosku ≒1−(ku)2/2 という多項式近似を行うと、相互リアクションB13の右
辺第2項は、図15に図示する数式のように変換され、
最終的には図16に図示する数式のように表される。
換えると、この数式は、 P1k2+ P2k4 + P3k6 + P4k8 + j(P5k3 + P6k5 + P
7k7 + P8k9 ) と表される。
第1項も、図17に図示する数式のように変換され、最
終的には図18に図示する数式のように表される。ここ
で、k 2 等の項の係数をQ1〜Q8に書き換えると、この数
式は、 Q1k4 + Q2k6 + Q3k8 + Q4k10+ j(Q5k3 + Q6k5 +
Q7k7 + Q8k9 ) と表される。
2 + P2k4 + P3k6 + P4k8 +j( P5k3 + P6k5 + P7k
7 + P8k9 )+ Q1k4 + Q2k6 + Q3k8 + Q4k10+j( Q5
k3 + Q6k5 + Q7k7 + Q8k9 )] のように表される。
近似式を使うと、相互リアクションB13は、 B13=[h1sinφ1/(4πd1d3)]e -jkr0 × [ P1+ (P2+Q1)k2 + (P3+Q2)k4 + (P4+Q3)k6 + Q4k8 +j[ (P5+Q5)k+ (P6+Q6)k3 + (P7+Q7)k5 + (P8+Q8)k7 )]] =e -jkr0 [ R1+ R2k2 + R3k4 + R4k6 + R5k8 +j (R6k+ R7k3 + R8k5 + R9k7 )] と表される。
して求めることができる。下記に相互リアクションB14
を示す。 B14=e -jkr0 [ S1+ S2k2 + S3k4 + S4k6 + S5k8
+j(S6k + S7k3 + S8k5 + S9k7 )] このようにして、相互リアクション(B13+B14)は、
下記に示すように、波数kの多項式により表すことがで
きる。
4 + C4k6 + C5k8+j(C6k + C7k3 + C8k5 + C
9k7 )] モノポールとモノポールの相互リアクションB23、
モノポールとモノポールの相互リアクションをB24
で表すならば、相互リアクション(B23+B24)につい
ても同様にして求めることができ、従って、相互インピ
ーダンス(B13+B14+B23+B24)も、上式と同様
に、波数kの多項式により表すことができる。
・・)+j(b0f + b1f3 + b2f5 + b3f7 + b4f9 +・
・)] というように近似できるのである。
実行する処理フローに従って、本発明について詳細に説
明する。なお、以下に説明する実施例では、説明の便宜
上、相互アドミッタンスと相互リアクションについては
考慮しないでシミュレーションを実行することを想定し
ている。
1の実行する処理フローの一実施例を図示する。ここ
で、図中、100は管理ファイルであって、要素に分割
されたシミュレーション対象の電子機器の構造情報を管
理するものである。
ミュレーション装置1は、先ず最初に、ステップ1で、
「波源入力処理」を実行し、続いて、ステップ2で、
「近似式算出処理」を実行し、続いて、ステップ3で、
「高調波電流算出処理」を実行し、続いて、ステップ4
で、「電流算出処理」を実行し、続いて、ステップ5
で、「電圧算出処理」を実行し、続いて、ステップ6
で、「電磁界算出処理」を実行し、続いて、ステップ7
で、「導体間電圧算出処理」を実行し、続いて、ステッ
プ8で、「伝送線路カプリング算出処理」を実行する。
の一実施例を図示する。この処理フローに示すように、
「波源入力処理」では、管理ファイル100から時間領
域の波源データを読み込んで、それを離散化しフーリエ
変換することで波源の周波数スペクトルを得る。
系列データを離散化しフーリエ変換することで波源の周
波数スペクトルを得るのである。このとき、この周波数
スペクトルの直流成分が必要な場合には、オームの法則
に従って、その直流成分を得ることになる。
衝撃的に与えたり、高電流を衝撃的に与えて、その影響
を見るものがある。これをシミュレーションするために
は、初期電圧を持つコンデンサを波源として想定した
り、初期電流を持つインダクタを波源として想定する必
要がある。
合には、この波源を図22(a)に示すような等価回路
に変換するとともに、フーリエ変換するためには周期性
が必要なことから、図22(b)に示すように、この等
価回路の示すステップ電圧を、便宜的に長い周期t1,t
2を持つパルス電圧として扱うことになる。コンデンサ
の初期電圧の影響は、一般的に減衰振動的な現象となる
ことから、この減衰的な現象が収まるまでの時間を前も
って予測しておき、t1,t2には、それ以上の値を与え
る。
ある場合には、この波源を図23(a)に示すような等
価回路に変換するとともに、フーリエ変換するためには
周期性が必要なことから、図23(b)に示すように、
この等価回路の示すステップ電流を、便宜的に長い周期
t1,t2を持つパルス電流として扱うことになる。イン
ダクタの初期電流の影響は、一般的に減衰振動的な現象
となることから、この減衰的な現象が収まるまでの時間
を前もって予測しておき、t1,t2には、それ以上の値
を与える。
理ファイル100から時間領域の波源データを読み込ん
で、それを離散化しフーリエ変換することで波源の周波
数スペクトルを得ると、続いて、「近似式算出処理」に
入る。
ーの一実施例を図示する。この処理フローに示すよう
に、「近似式算出処理」では、先ず最初に、ステップ1
で、「波源入力処理」で得られた波源の周波数スペクト
ルの正の周波数の中から、シミュレーション対象とする
周波数範囲を指定する。高精度を期する場合には、その
周波数の全範囲を指定し、精度よりも処理時間の短縮を
優先する場合には、その周波数の高調波成分を除いて周
波数の範囲を狭めて指定する。
数範囲の中から、いくつかのサンプリング周波数を指定
する。例えば、fs1、fs2、fs3、fs4、fs5という5
個のサンプリング周波数を選択するのである。このサン
プリング周波数は、例えば、ステップ1で指定した周波
数範囲の中から、その周波数範囲を概略均等に分割する
形で選択されることになる。ここで、高精度を期する場
合には、サンプル数を多くし、精度よりも処理時間の短
縮を優先する場合には、サンプル数を少なくすることに
なる。
ング周波数の中から、サンプリング周波数を1つ選択す
ると、続くステップ4で、正確な算出方法に従って、そ
の選択したサンプリング周波数についての要素iと要素
jとの間の相互インピーダンスZij(i,j=1〜M)を
算出して、それを作業ファイル200に格納してからス
テップ3に戻っていく。
の選択が終了することで、全てのサンプリング周波数に
ついての相互インピーダンスZij(i,j=1〜M)の算
出終了を判断すると、ステップ5に進んで、相互インピ
ーダンスZijを、 Zij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] 但し、f:周波数,k:波数,r0 :要素iと要素jと
の間の距離と近似して、この近似式に、サンプリング周
波数と、作業ファイル200に格納されるその相互イン
ピーダンスZijとを代入することで、係数a0 〜aL,b
0 〜bL を未知数とする連立方程式を作成し、それを解
くことでこの近似式を求めて、その求めた係数a0 〜a
L,b0 〜bL を作業ファイル200に格納する。
fs5についての要素iと要素jとの間の相互インピーダ
ンスZijs1〜Zijs5が、 Zijs1=αijs1+jβijs1 Zijs2=αijs2+jβijs2 Zijs3=αijs3+jβijs3 Zijs4=αijs4+jβijs4 Zijs5=αijs5+jβijs5 と求められているときには、 αijs1=exp[−j(2πfs1/c)r0][a0+a1fs1 2+a2fs1 4+
a3fs1 6+a4fs1 8] αijs2=exp[−j(2πfs2/c)r0][a0+a1fs2 2+a2fs2 4+
a3fs2 6+a4fs2 8] αijs3=exp[−j(2πfs3/c)r0][a0+a1fs3 2+a2fs3 4+
a3fs3 6+a4fs3 8] αijs4=exp[−j(2πfs4/c)r0][a0+a1fs4 2+a2fs4 4+
a3fs4 6+a4fs4 8] αijs5=exp[−j(2πfs5/c)r0][a0+a1fs5 2+a2fs5 4+
a3fs5 6+a4fs5 8] と、 βijs1=exp[−j(2πfs1/c)r0][b0+b1fs1 2+b2fs1 4+
b3fs1 6+b4fs1 8] βijs2=exp[−j(2πfs2/c)r0][b0+b1fs2 2+b2fs2 4+
b3fs2 6+b4fs2 8] βijs3=exp[−j(2πfs3/c)r0][b0+b1fs3 2+b2fs3 4+
b3fs3 6+b4fs3 8] βijs4=exp[−j(2πfs4/c)r0][b0+b1fs4 2+b2fs4 4+
b3fs4 6+b4fs4 8] βijs5=exp[−j(2πfs5/c)r0][b0+b1fs5 2+b2fs5 4+
b3fs5 6+b4fs5 8] という連立方程式を作成し、それを解くことで、係数a
0 〜a4,b0 〜b4 を求めて、要素iと要素jとの間の
相互インピーダンスZijの近似式、 Zij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 )
+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 )] を導出するのである。
は、サンプリング周波数毎に独立したものとなるので、
並列計算機を用いると更に高速に処理できることにな
る。このようにして、「近似式算出処理」で、要素iと
要素jとの間の相互インピーダンスZij(i,j=1〜
M)の近似式を求めると、続いて、「高調波電流算出処
理」に入る。
フローの一実施例を図示する。この処理フローに示すよ
うに、「高調波電流算出処理」では、「波源入力処理」
で得られた正の周波数を持つ波源の周波数スペクトルを
入力すると、先ず最初に、ステップ1で、その正の周波
数の中から未処理のものを1つ選択する。
数を、「近似式算出処理」で求めた相互インピーダンス
Zijの近似式に代入することで、その選択した周波数に
ついての要素iと要素jとの間の相互インピーダンスZ
ij(i,j=1〜M)を求める。この相互インピーダンス
Zijの算出処理は、単純な代入計算であることから極め
て高速に実行できる。続いて、ステップ3で、ステップ
2で算出した相互インピーダンスZij(i,j=1〜M)
と、ステップ1で選択した周波数fq の指す波源の周波
数スペクトルV(ω)(ω=2πfq )とを使い、図26
に示すモーメント法の連立方程式を解くことで、ステッ
プ1で選択した周波数fq での各要素に流れる電流I
1(fq )〜IM ( fq ) を求めて、ステップ1で周波数
の選択が終了するまで、この処理を繰り返していくこと
で、入力した全周波数fq ( q=1〜N)での各要素に
流れる電流I1(fq ) 〜IM ( fq ) を求める。
連立方程式では、波源V(ω)が要素mに存在している
ことを想定している。また、モーメント法の連立方程式
を解くにあたっては、本発明者が特願平7-342695 号で
開示したように、LU分解法を用いると更に高速化が図
れる。
スペクトルには、図21に示したように、負の周波数を
持つものが含まれる。上述したように、「近似式算出処
理」及び「高調波電流算出処理」では、正の周波数を持
つ波源により誘起される電流のみを算出してきた。これ
から、負の周波数を持つ波源により誘起される電流を算
出する必要がある。
ω)との間に、 Zij(ω)=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a
4f8 )+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 )] Zij(−ω)=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 +
a4f8 )−j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 )] というように共役の関係があり、波源の周波数スペクト
ルV(ω)とV(−ω)との間に共役の関係があること
で、要素mに流れる電流Im ( ω)とIm ( −ω)との
間に共役の関係が成立することを利用して行われる。す
なわち、負の周波数を持つ波源により誘起される電流I
m ( −ω)は、正の周波数を持つ波源により誘起される
電流Im ( ω)の虚数部の符号を反転させることで求め
ることになる。
処理は、周波数毎に独立したものとなるので、並列計算
機を用いると更に高速に処理できることになる。このよ
うにして、「高調波電流算出処理」で、各要素に流れる
各周波数での電流を求めると、続いて、「電流算出処
理」に入る。
の一実施例を図示する。この処理フローに示すように、
「電流算出処理」では、先ず最初に、ユーザとの対話処
理に従って、電流を算出する必要のある点p(要素p)
を指定すると、続いて、その指定点pに流れる各周波数
での電流「Ip ( f1 ) 〜Ip ( fN ),Ip (0),
Ip ( −f1 ) 〜Ip ( −fN ) 」を抽出して、それら
を逆フーリエ変換することで、その指定点pに流れる時
間領域の電流を算出する。
定される点に流れる時間領域の電流を求めると、続い
て、「電圧算出処理」に入る。図28に、この「電圧算
出処理」の処理フローの一実施例を図示する。
処理」では、先ず最初に、ユーザとの対話処理に従っ
て、電圧を算出する必要のある点p(要素p)を指定す
ると、続いて、その指定点pに流れる各周波数での電流
「Ip ( f1 ) 〜Ip ( fN ),Ip (0),Ip ( −
f1 ) 〜Ip ( −fN ) 」を抽出して、それらと、その
指定点pのインピーダンス「Zp ( f1 ) 〜Zp (
fN ) ,Zp (0),Zp (−f1 ) 〜Zp ( −fN )
」とを周波数対応に掛け算することで、その指定点p
に発生する各周波数での電圧「Vp ( f1 ) 〜Vp ( f
N ) ,Vp (0),Vp( −f1 ) 〜Vp ( −fN ) 」
を求める。
p ( f1 ) 〜Vp ( fN ) ,Vp (0),Vp ( −
f1 ) 〜Vp ( −fN ) 」を逆フーリエ変換すること
で、その指定点pに発生する時間領域の電圧を算出す
る。
定される点に流れる時間領域の電圧を求めると、続い
て、「電磁界算出処理」に入る。図29に、「電磁界算
出処理」の処理フローの一実施例を図示する。
出処理」では、電界強度を算出する場合の例で説明する
ならば、先ず最初に、ユーザとの対話処理に従って、観
測点pを指定すると、続いて、各要素に流れる各周波数
での電流が観測点pに生成する電界を公知の電磁理論式
に従って求めることで、観測点pに発生する各周波数で
の電界「Ep ( f1 ) 〜Ep ( fN ) ,Ep (0),E
p ( −f1 ) 〜Ep (−fN ) 」を求める。
p ( f1 ) 〜Ep ( fN ) ,Ep (0),Ep ( −
f1 ) 〜Ep ( −fN ) 」を逆フーリエ変換すること
で、観測点pに発生する時間領域の電界を算出する。同
様にして、磁界についても算出する。
観測点の電磁界を求めると、続いて、「導体間電圧算出
処理」に入る。この「導体間電圧算出処理」では、ユー
ザとの対話処理に従って、処理対象となる導体間位置p
を指定すると、要素nに流れる角周波数ωでの電流をI
n (ω)とし、導体間位置pと要素nとの間の角周波数
ωでの相互インピーダンスをZ pn(ω)とするならば、
角周波数ωでの導体間電圧Vp (ω)を、
体間電圧「Vp ( f1 ) 〜Vp ( fN) ,Vp (0),
Vp ( −f1 ) 〜Vp ( −fN ) 」を求める。続いて、
その求めた各周波数での導体間電圧「Vp ( f1 ) 〜V
p ( fN ) ,Vp (0),Vp ( −f1 ) 〜Vp ( −f
N ) 」を逆フーリエ変換することで、導体間位置pに発
生する時間領域の導体間電圧を算出する。
るならば、図30に示すように、p1とp2との導体間
に抵抗Rを挿入すると、導体上の電界がゼロになるとい
う境界条件から、図31(a)に図示する数式が成立
し、これから、導体間電流Ipが、図31(b)に図示
する数式のように求まって、これから、導体間電圧Vp
が、図31(c)に図示する数式のように求まる。実際
には、導体間には電流が流れないので、この図31
(c)に図示する数式で、「R→∞、Ip1, Ip2→0」
とする。これにより〔数1〕式が求まる。
に挿入される抵抗により発生する電圧スペクトルを抵抗
無限大とすることで導出されるものである。このように
して、「導体間電圧算出処理」で、指定される導体間の
電圧を求めると、続いて、「伝送線路カプリング算出処
理」に入る。
広いグランドプレーンの上に実装される伝送線路のレシ
ーバ回路等が、外部電界によりどの程度の電流や電圧の
印加を受けるのかということをシミュレートするために
行うものである。
の上に実装される伝送線路を想定する。ここで、送端側
のインピーダンスをZd 、受端側のインピーダンスをZ
r 、伝送線路の長さをL、伝送線路の高さをh、伝送線
路の伝播定数をβ、伝送線路の特性インピーダンスをZ
0 、他の導体の電流分布により伝送線路の位置(x,
z)へ入射する電界のx成分をEx i (x,z)、他の
導体の電流分布により伝送線路の位置(x,z)へ入射
する電界のz成分をEz i (x,z)と表し、K(x)
を、
送線路をモーメント法と同様に正弦波の展開関数J1 等
で区分すると、Ez i とK(x)とは、図34に図示す
る数式で示すように、モーメント法により計算された他
の導体の電流分布と相互インピーダンスとにより求める
ができる。ここで、Znmは、伝送線路の上側線路と他の
導体との間の相互インピーダンス、Znm’は、伝送線路
の下側線路と他の導体との間の相互インピーダンスであ
る。
が存在すると、この伝送線路の送端側の電流Id(ω)
は、「C.D.Taylor」により、図35に図示する数式のよ
うに求められることが知られている。この式中のA項
は、図36(a)のように書き換えられるので、結局、
送端側の電流Id(ω)は、図36(b)に図示する数式
のようになる。
路の受端側の電流Ir(ω)は、「C.D.Taylor」により、
図37に図示する数式のように求められることが知られ
ており、これを書き換えると、図38に図示する数式の
ようになる。
D.Taylor,R.S.Satterwite,and,C.W.Harrison,Jr,"The r
esponse of a terminated two-wire transmission line
excited by a nonuniform electromagnetic field,"IE
EE Trans.Antennas Propagat.,Ap-13,no.6,pp.987-989,
Nov.1967. 」に記載されている。
x i ,Ez i (すなわち、Ez i とK(x))が求まる
と、この「C.D.Taylor」により求められている数式に従
って、送端側の電流Id(ω)と受端側の電流Ir(ω)と
が求まり、これにインピーダンスを掛け算することで、
送端側の電圧Zd(ω)と受端側の電圧Zr(ω)とが求ま
る。
処理」では、「C.D.Taylor」により求められている数式
に従って、送端側や受端側に流れる各周波数での電流
「Ip( f1 ) 〜Ip ( fN ) ,Ip (0),Ip ( −
f1 ) 〜Ip ( −fN ) 」を求めて、それらを逆フーリ
エ変換することで、送端側や受端側に流れる時間領域の
電流を算出する。また、送端側や受端側に発生する各周
波数での「Vp ( f1 )〜Vp ( fN ) ,Vp (0),
Vp ( −f1 ) 〜Vp ( −fN ) 」を求めて、それらを
逆フーリエ変換することで、送端側や受端側に発生する
時間領域の電圧を算出する。
り、伝送線路のレシーバ回路等が、外部電界によりどの
程度の電流や電圧の印加を受けるのかということをシミ
ュレートできるようになる。
理」の処理をシミュレートした結果を図示する。このシ
ミュレーションは、図40に図示する条件で行った。図
39(a)は、想定した送信アンテナの送信電流を示し
ており、図39(b)は、その送信電流に応答して流れ
る伝送線路の電流を示している。このシミュレーション
から、送信アンテナから1m離れた伝送線路に、電波の
伝播時間に相当する遅れを伴った形で同じ形態の電流が
流れることがシミュレートされ、「伝送線路カプリング
算出処理」の処理の正当性を確認することができた。
ン装置1は、時間的に変化する波源が与えられるとき
に、それを周波数領域に変換し、相互インピーダンスを
近似式を使って極めて高速に求めつつ、モーメント法を
用いて、その変換した周波数領域での電磁界強度等をシ
ミュレートして、それを時間領域に逆変換していくよう
に処理するのである。
を考慮する図26に図示するようなモーメント法の連立
方程式を解くことを想定したが、相互アドミッタスや相
互リアクションを考慮する図41に示すようなモーメン
ト法の連立方程式を使用する場合には、上述した近似式
を使って相互アドミッタスや相互リアクションについて
も高速に求めていく構成を採ることになる。
は金属に流れる電流、Id,n は誘電体の表面に流れる電
流、Mn は誘電体の表面に流れる磁流、肩付き文字0は
空気中での値、肩付き文字dは誘電体中での値、添え字
cは金属、添え字dは誘電体を表している。
いた後、「電圧算出処理」や「電磁界算出処理」や「導
体間電圧算出処理」や「伝送線路カプリング算出処理」
で、電圧スペクトル等を求めて、それを逆フーリエ変換
する構成を採ったが、モーメント法を解いた後、直ち
に、算出した高調波電流を逆フーリエ変換して時間領域
に戻し、その後、時間領域で、「電圧算出処理」や「電
磁界算出処理」や「導体間電圧算出処理」や「伝送線路
カプリング算出処理」で行った処理を実行する構成を採
ってもよい。
から放射される電界により影響を受けるのか否かという
ものがある。このテストは、例えば、図42に示すよう
に、周波数が30MHz 〜1GHz のキャリア信号を、周波
数が1kHz で80%変調の変調波で変調させ、それを電
子機器に放射することで行う。
と、波源の時系列データが膨大なものとなってしまう。
仮に、1GHz の1周期を20ポイントで離散化しようと
すると、1kHz では、20×106 ポイントのデータが
必要となってしまうからである。
号の角周波数をωc 、キャリア信号の振幅をVc 、変調
波の角周波数をωm 、変調波の変調率をmとするなら
ば、アンテナの波源が、
周波数を持つ3つの波源に分解(ここで、「cost=jsi
nt」の関係に使っている)できることに着目して、この
3つの波源に対して順次モーメント法を実行する。
(a)に図示するような要素mに流れる周波数領域の電
流が求まると、それから図44(b)に図示するような
時間領域の電流を求め、それらを加算することで要素m
に流れる電流を求める方法を採る。
については、フーリエ変換を用いずに、各要素に流れる
時間領域電流や時間領域磁流を求めることができるよう
になる。そして、このようにして求まる合成前や合成後
の時間領域電流や時間領域磁流から、指定される要素に
発生する時間領域の電圧や、指定される点に発生する時
間領域の電界や磁界を求めることができるようになっ
て、電子機器が受ける影響をシミュレートできるように
なる。
ことで、指定される要素に発生する時間領域の電流を求
めたり、導体間に仮想的に挿入される抵抗により発生す
る電圧を抵抗無限大とすることで導出される算出式に従
って、導体間に発生する時間領域の電圧を求めたり、合
成前の時間領域電流を使い、「C.D.Taylor」により求め
られている数式に従って、伝送線路のレシーバ回路等が
受ける周波数領域の電流や電圧を算出してそれを合成す
ることで、伝送線路のレシーバ回路等が受ける時間領域
の電流や電圧を算出するのである。
からの電界放射により電子機器が影響を受けるか否かと
いうテストを高速にシミュレートできるようになる。最
後に説明するならば、本発明の機能は具体的にはプログ
ラムで実現されるものであり、このプログラムは媒体で
提供され、計算機にインストールされてメモリ上で動作
することで、本発明を実現することになる。
モーメント法の実行にあたって、相互インピーダンスや
相互アドミッタンスや相互リアクションを近似式を使っ
て極めて高速に算出する構成を採ることから、時間的に
変化する波源が与えられるときに、それを周波数領域に
変換し、モーメント法を用いて、その変換した周波数領
域で電磁界強度等をシミュレートして、それを時間領域
に逆変換していくという方法を採ることが可能になる。
器に対する波源の影響を時間領域でシミュレートできる
ようになることから、電子機器がなぜ不要な電波やノイ
ズを放射するのかとか、電波やノイズによってなぜ電子
機器が誤動作するのかということを解明できるようにな
る。
使って、簡単に、キャリア信号を変調する波源が電子機
器に与える影響を時間領域でシミュレートできるように
なる。
ナから電子機器に電界を与えて、電子機器が動作するの
か否かというテストを机の上で行うことができるように
なる。
る。
る。
である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
Claims (19)
- 【請求項1】 電子機器を要素に分割し、周波数が与え
られるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
るモーメント法を用いたシミュレーション装置におい
て、 波源の時系列データを離散化しフーリエ変換することで
周波数スペクトルを得て、その全て又は一部の周波数ス
ペクトルと、それが持つ周波数とを処理対象として設定
する変換手段と、 上記変換手段の設定した周波数を考慮してサンプリング
周波数を選択し、該サンプリング周波数での相互インピ
ーダンスを算出して、該相互インピーダンスとサンプリ
ング周波数とから相互インピーダンスの近似式を導出
し、それを使って上記変換手段の設定した各周波数での
相互インピーダンスを算出する算出手段と、 上記算出手段の算出した相互インピーダンスと、上記変
換手段の設定した周波数スペクトルとから、モーメント
法に従って各要素に流れる電流スペクトルを求めるシミ
ュレーション手段と、 上記シミュレーション手段の求めた電流スペクトルを逆
フーリエ変換して出力する逆変換手段とを備えること
を、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項2】 電子機器を要素に分割し、周波数が与え
られるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
るモーメント法を用いたシミュレーション装置におい
て、 波源の時系列データを離散化しフーリエ変換することで
周波数スペクトルを得て、その全て又は一部の周波数ス
ペクトルと、それが持つ周波数とを処理対象として設定
する変換手段と、 上記変換手段の設定した周波数を考慮してサンプリング
周波数を選択し、該サンプリング周波数での相互インピ
ーダンスを算出して、該相互インピーダンスとサンプリ
ング周波数とから相互インピーダンスの近似式を導出
し、それを使って上記変換手段の設定した各周波数での
相互インピーダンスを算出する算出手段と、 上記算出手段の算出した相互インピーダンスと、上記変
換手段の設定した周波数スペクトルとから、モーメント
法に従って各要素に流れる電流スペクトルを求めるとと
もに、要求に応じて、該電流スペクトルから、電圧スペ
クトルや電界スペクトルや磁界スペクトルを求めて、そ
の求めたスペクトルの内の要求されるものを出力対象と
して設定するシミュレーション手段と、 上記シミュレーション手段の設定した出力対象のスペク
トルを逆フーリエ変換して出力する逆変換手段とを備え
ることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項3】 請求項2記載のモーメント法を用いたシ
ミュレーション装置において、 シミュレーション手段は、導体間の電圧スペクトルを求
める必要がある場合には、その電圧スペクトルを、該導
体間に仮想的に挿入される抵抗により発生する電圧スペ
クトルを抵抗無限大とすることで導出される算出式に従
って算出することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項4】 請求項2記載のモーメント法を用いたシ
ミュレーション装置において、 シミュレーション手段は、伝送線路の端子の電流スペク
トル又は電圧スペクトルを求める必要がある場合には、
伝送線路を除いた形でモーメント法を実行し、それによ
り求まる各要素の電流スペクトルが該端子に与える電界
を求めて、該電界を使い規定の算出式に従って、伝送線
路の端子の電流スペクトル又は電圧スペクトルを算出す
ることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4記載のモーメント法を
用いたシミュレーション装置において、 変換手段は、コンデンサにチャージされた初期電圧を波
源として取り扱う必要がある場合には、該初期電圧の周
期信号を離散化してフーリエ変換し、また、インダクタ
の初期電流を波源として取り扱う必要がある場合には、
該初期電流の周期信号を離散化してフーリエ変換するこ
とを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5記載のモーメント法を
用いたシミュレーション装置において、 算出手段は、相互インピーダンスに加えて、相互アドミ
ッタンスと相互リアクションのいずれか一方又は双方に
ついても同一の手法で算出し、 シミュレーション手段は、算出手段の算出した相互アド
ミッタンスや相互リアクションに合わせて、磁流スペク
トルについても考慮しつつ処理を実行し、 逆変換手段は、シミュレーション手段に合わせて逆フー
リエ変換を実行することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6記載のモーメント法を
用いたシミュレーション装置において、 算出手段は、要素iと要素jとの間の相互インピーダン
スZijを、 Zij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] 但し、f:周波数,k:波数,r0 :要素iと要素jと
の間の距離,括弧部分のj:虚数 と近似することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項8】 請求項6記載のモーメント法を用いたシ
ミュレーション装置において、 算出手段は、要素iと要素jとの間の相互アドミッタス
Yijを、 Yij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f -1+b1f + b2f3 + b3f5 + b4f7 +・
・)] 但し、f:周波数,k:波数,r0 :要素iと要素jと
の間の距離,括弧部分のj:虚数 と近似することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項9】 請求項6記載のモーメント法を用いたシ
ミュレーション装置において、 算出手段は、要素iと要素jとの間の相互リアクション
Bijを、 Bij=e -jkr0[(a0 +a1f2+ a2f4 + a3f6 + a4f8 +
・・)+j(b0f + b1f3 + b2f5 + b3f7 + b4f9 +・
・)] 但し、f:周波数,k:波数,r0 :要素iと要素jと
の間の距離,括弧部分のj:虚数 と近似することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項10】 電子機器を要素に分割し、周波数が与
えられるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
るモーメント法を用いたシミュレーション装置におい
て、 波源として、キャリア信号を変調するものが用いられる
場合に、該波源を、キャリア信号の周波数と変調信号の
周波数とから規定される異なる周波数を持つ3つの波源
に分解する分解手段と、 上記分解手段の分解した各波源に対してモーメント法を
適用することで、各要素に流れる周波数領域電流を求め
るシミュレーション手段と、 上記シミュレーション手段の求めた周波数領域電流から
時間領域電流を算出する算出手段とを備えることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項11】 請求項10記載のモーメント法を用い
たシミュレーション装置において、 シミュレーション手段は、相互インピーダンスに加え
て、相互アドミッタンスと相互リアクションのいずれか
一方又は双方についても考慮してモーメント法を適用す
ることで周波数領域磁流についても求め、 算出手段は、シミュレーション手段の求めた周波数領域
磁流から時間領域磁流についても算出することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
置。 - 【請求項12】 電子機器を要素に分割し、周波数が与
えられるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
るモーメント法を用いたシミュレーション方法におい
て、 波源の時系列データを離散化しフーリエ変換することで
周波数スペクトルを得て、その全て又は一部の周波数ス
ペクトルと、それが持つ周波数とを処理対象として設定
する第1の処理過程と、 第1の処理過程で設定した周波数を考慮してサンプリン
グ周波数を選択し、該サンプリング周波数での相互イン
ピーダンスを算出して、該相互インピーダンスとサンプ
リング周波数とから相互インピーダンスの近似式を導出
し、それを使って第1の処理過程で設定した各周波数で
の相互インピーダンスを算出する第2の処理過程と、 第2の処理過程で算出した相互インピーダンスと、第1
の処理過程で設定した周波数スペクトルとから、モーメ
ント法に従って各要素に流れる電流スペクトルを求める
第3の処理過程と、 第3の処理過程で求めた電流スペクトルを逆フーリエ変
換して出力する第4の処理過程とを備えることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション方
法。 - 【請求項13】 電子機器を要素に分割し、周波数が与
えられるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
るモーメント法を用いたシミュレーション方法におい
て、 波源の時系列データを離散化しフーリエ変換することで
周波数スペクトルを得て、その全て又は一部の周波数ス
ペクトルと、それが持つ周波数とを処理対象として設定
する第1の処理過程と、 第1の処理過程で設定した周波数を考慮してサンプリン
グ周波数を選択し、該サンプリング周波数での相互イン
ピーダンスを算出して、該相互インピーダンスとサンプ
リング周波数とから相互インピーダンスの近似式を導出
し、それを使って第1の処理過程で設定した各周波数で
の相互インピーダンスを算出する第2の処理過程と、 第2の処理過程で算出した相互インピーダンスと、第1
の処理過程で設定した周波数スペクトルとから、モーメ
ント法に従って各要素に流れる電流スペクトルを求める
とともに、要求に応じて、該電流スペクトルから、電圧
スペクトルや電界スペクトルや磁界スペクトルを求め
て、その求めたスペクトルの内の要求されるものを出力
対象として設定する第3の処理過程と、 第3の処理過程で設定した出力対象のスペクトルを逆フ
ーリエ変換して出力する第4の処理過程とを備えること
を、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション方
法。 - 【請求項14】 請求項12又は13記載のモーメント
法を用いたシミュレーション方法において、 第2の処理過程で、相互インピーダンスに加えて、相互
アドミッタンスと相互リアクションのいずれか一方又は
双方についても同一の手法で算出し、 第3の処理過程で、第2の処理過程で算出した相互アド
ミッタンスや相互リアクションに合わせて、磁流スペク
トルについても考慮しつつ処理を実行し、 第4の処理過程で、第3の処理過程に合わせて逆フーリ
エ変換を実行することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション方
法。 - 【請求項15】 電子機器を要素に分割し、周波数が与
えられるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
るモーメント法を用いたシミュレーション方法におい
て、 波源として、キャリア信号を変調するものが用いられる
場合に、該波源を、キャリア信号の周波数と変調信号の
周波数とから規定される異なる周波数を持つ3つの波源
に分解する第1の処理過程と、 第1の処理過程で分解した各波源に対してモーメント法
を適用することで、各要素に流れる周波数領域電流を求
める第2の処理過程と、 第2の処理過程で求めた周波数領域電流から時間領域電
流を算出する第3の処理過程とを備えることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション方
法。 - 【請求項16】 請求項15記載のモーメント法を用い
たシミュレーション方法において、 第2の処理過程で、相互インピーダンスに加えて、相互
アドミッタンスと相互リアクションのいずれか一方又は
双方についても考慮してモーメント法を適用することで
周波数領域磁流についても求め、 第3の処理過程で、第2の処理過程で求めた周波数領域
磁流から時間領域磁流についても算出することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション方
法。 - 【請求項17】 電子機器を要素に分割し、周波数が与
えられるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
る構成を採るモーメント法を用いたシミュレーション装
置を実現するプログラムが記憶されるプログラム記憶媒
体であって、 波源の時系列データを離散化しフーリエ変換することで
周波数スペクトルを得て、その全て又は一部の周波数ス
ペクトルと、それが持つ周波数とを処理対象として設定
する変換手段と、 上記変換手段の設定した周波数を考慮してサンプリング
周波数を選択し、該サンプリング周波数での相互インピ
ーダンスを算出して、該相互インピーダンスとサンプリ
ング周波数とから相互インピーダンスの近似式を導出
し、それを使って上記変換手段の設定した各周波数での
相互インピーダンスを算出する算出手段と、 上記算出手段の算出した相互インピーダンスと、上記変
換手段の設定した周波数スペクトルとから、モーメント
法に従って各要素に流れる電流スペクトルを求めるシミ
ュレーション手段と、 上記シミュレーション手段の求めた電流スペクトルを逆
フーリエ変換して出力する逆変換手段とを実現するプロ
グラムが記憶されることを、 特徴とするプログラム記憶媒体。 - 【請求項18】 電子機器を要素に分割し、周波数が与
えられるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
る構成を採るモーメント法を用いたシミュレーション装
置を実現するプログラムが記憶されるプログラム記憶媒
体であって、 波源の時系列データを離散化しフーリエ変換することで
周波数スペクトルを得て、その全て又は一部の周波数ス
ペクトルと、それが持つ周波数とを処理対象として設定
する変換手段と、 上記変換手段の設定した周波数を考慮してサンプリング
周波数を選択し、該サンプリング周波数での相互インピ
ーダンスを算出して、該相互インピーダンスとサンプリ
ング周波数とから相互インピーダンスの近似式を導出
し、それを使って上記変換手段の設定した各周波数での
相互インピーダンスを算出する算出手段と、 上記算出手段の算出した相互インピーダンスと、上記変
換手段の設定した周波数スペクトルとから、モーメント
法に従って各要素に流れる電流スペクトルを求めるとと
もに、要求に応じて、該電流スペクトルから、電圧スペ
クトルや電界スペクトルや磁界スペクトルを求めて、そ
の求めたスペクトルの内の要求されるものを出力対象と
して設定するシミュレーション手段と、 上記シミュレーション手段の設定した出力対象のスペク
トルを逆フーリエ変換して出力する逆変換手段とを実現
するプログラムが記憶されることを、 特徴とするプログラム記憶媒体。 - 【請求項19】 電子機器を要素に分割し、周波数が与
えられるときに、要素間の相互インピーダンスを算出し
て、該相互インピーダンスと要素の持つ波源とからモー
メント法に従って各要素に流れる電流をシミュレートす
る構成を採るモーメント法を用いたシミュレーション装
置を実現するプログラムが記憶されるプログラム記憶媒
体であって、 波源として、キャリア信号を変調するものが用いられる
場合に、該波源を、キャリア信号の周波数と変調信号の
周波数とから規定される異なる周波数を持つ3つの波源
に分解する分解手段と、 上記分解手段の分解した各波源に対してモーメント法を
適用することで、各要素に流れる周波数領域電流を求め
るシミュレーション手段と、 上記シミュレーション手段の求めた周波数領域電流から
時間領域電流を算出する算出手段とを実現するプログラ
ムが記憶されることを、 特徴とするプログラム記憶媒体。
Priority Applications (1)
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| JP09041297A JP3505062B2 (ja) | 1996-04-10 | 1997-04-09 | モーメント法を用いたシミュレーション装置及びシミュレーション方法並びにプログラム記憶媒体 |
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-
1997
- 1997-04-09 JP JP09041297A patent/JP3505062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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