JPH10321191A - 蛍光ランプおよび照明器具 - Google Patents

蛍光ランプおよび照明器具

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Publication number
JPH10321191A
JPH10321191A JP12656797A JP12656797A JPH10321191A JP H10321191 A JPH10321191 A JP H10321191A JP 12656797 A JP12656797 A JP 12656797A JP 12656797 A JP12656797 A JP 12656797A JP H10321191 A JPH10321191 A JP H10321191A
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JP
Japan
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light
phosphor
fluorescent lamp
wavelength
green
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Application number
JP12656797A
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English (en)
Inventor
Miho Saito
美保 斉藤
Keiji Hatakeyama
圭司 畠山
Ariyoshi Ishizaki
有義 石崎
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ランプ効率が高くて、色の識別ができ、しかも
光触媒の活性化能力が高い、したがって道路、トンネル
用として好適な蛍光ランプおよびこれを用いた照明器具
を提供する。 【解決手段】主発光が緑色および赤色の2波長で、かつ
波長300〜400nmの発光を実質的に含む蛍光体層
を透光性バルブの内面側に形成した。緑色はLaP
4:Ce、Tb蛍光体が好適で、赤色はY23:Eu
蛍光体が好適である。波長300〜400nmの発光は
SrB27:Eu蛍光体、またはBaSiO:PbでY
23、MgOまたはAl23で被覆した蛍光体が最適で
ある。そうして、主発光はランプ効率またはランプ効率
および演色性が比較的良好な可視光を放射し、波長30
0〜400nmの紫外線は照明器具の透光性カバーに形
成した光触媒膜を活性化して透光性カバーに付着した汚
れ物質を分解するので、道路、トンネル照明の現在の問
題を全て解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路およびトンネ
ルの照明に好適な蛍光ランプおよびこれを用いた照明器
具に関する。
【0002】
【従来の技術】道路およびトンネルで使用されている照
明器具においては、近年交通量の著しい増加のために、
ガソリンエンジンの排気ガス中に含まれるカーボン粒子
やディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる不完全燃
焼のオイルミストなどによる汚れが問題になっている。
すなわち、照明器具の透光性カバーが汚れ物質の付着に
よって光透過率が低下する。これによって、道路面の照
度が低下してしまうので、照明器具の清掃が欠かせな
い。
【0003】ところが、道路用の照明器具は、道路上の
高所に設置されているし、トンネル用の照明器具はトン
ネル内の暗所に設置されている。しかも、道路、トンネ
ルいずれも自動車が頻繁に通行しており、道路運用中の
清掃は危険を伴うものである。
【0004】また、道路、トンネルの交通を遮断しての
清掃は交通の渋滞を来す要因となるため、極力清掃回数
を減らすのが望ましい。
【0005】このような事情により、照明器具の汚れを
除去するメンテナンスには、多大な費用が発生してい
る。
【0006】そこで、照明器具の透光性カバーに付着し
た汚れを光触媒を用いて分解することにより、自己浄化
作用で除去するか、散水により容易に除去できるように
した技術が開発された。この技術は、透光性カバーに透
光性の光触媒膜を形成して、光源の発光中に含まれる紫
外線によって光触媒膜を活性化することにより、汚れ物
質を分解しようとするものである。
【0007】ところが、現在道路やトンネル用の大部分
の照明には、人工光源中で最も効率が高い低圧ナトリウ
ムランプ(約139lm/W)が最も多く使用されてい
る。
【0008】このランプは、ナトリウムの特性スペクト
ルであるD線と称される589.0nmおよび589.
6nmの単色発光であるため、光触媒を活性化に必要な
400nm以下の紫外線は0.01W/1000lm以
下であって、光触媒膜を所要の程度に活性化することが
できないことと、さらに道路交通に必要とされる色の識
別ができないという問題がある。
【0009】なお、道路交通においては、道路標識、路
面表示および先行車などの色の見えが重要である。しか
し、その色の見えは高い演色性を必要とするものではな
く、何色かが判別できる程度でよいと分析されている。
【0010】これに対して、高圧ナトリウムランプもあ
るが、このランプは低圧ナトリウムランプよりは400
nm以下の紫外線を多く含み、かつ色の識別ができるも
のの、低圧ナトリウムランプに比べてランプ効率が低い
し、高価である。また、蛍光ランプは、400nm以下
の紫外線を含ませることが比較的容易で、しかも色の識
別ができて安価であるが、ランプ効率はさほど高くな
い。
【0011】そこで、蛍光ランプの発光色を緑色を中心
にして赤色を20%程度含む2色発光にすると、主とし
て赤色を中心に色の識別できて、しかもランプ効率を高
くすることができ、道路、トンネル照明に使用できるこ
とが分かった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者の実
験によると、この蛍光ランプは400nm以下の紫外線
の含有量が少なくて、光触媒の活性化に対しては不十分
であることが判明した。
【0013】したがって、2色発光による蛍光ランプは
色の識別ができてランプ効率も高いが、現在問題になっ
ている照明器具の汚れの問題を解決することができない
ので、道路、トンネル用としてはまだ十分なものとはい
えない。
【0014】本発明は、色の識別ができ、ランプ効率が
高く、しかも光触媒の活性化能力が高い、したがって道
路、トンネルの照明用として好適な蛍光ランプおよびこ
れを用いた照明器具を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の蛍光ラ
ンプは、透光性バルブと;主発光が緑色および赤色の2
波長で、かつ波長300〜400nmの発光を実質的に
含み透光性バルブの内面側に形成された蛍光体層と;透
光性バルブに封着された一対の電極と;透光性バルブ内
に封入された水銀および希ガスを含む放電媒体と;を具
備していることを特徴としている。
【0016】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0017】まず、透光性バルブについて説明する。
【0018】透光性バルブは、透光性で、気密性に優
れ、しかも低圧水銀蒸気放電に伴って発生する熱に対し
て耐熱性があれば、どのような材質であってもよい。た
とえば、ソーダライム系ガラス、ホウ酸系ガラスなどの
ガラス、石英ガラスまたは透光性セラミックスなどを用
いることができる。
【0019】透光性バルブの形状、寸法は後述する蛍光
ランプの形式に応じて任意所望に設定することができ
る。
【0020】次に、蛍光体層について説明する。
【0021】蛍光体層の主発光が緑色および赤色である
とは、可視光においては緑色および赤色以外に発光ピー
クを有する色光は実質的に含まないということであり、
緑色と赤色との相対光束比は問わない。しかし、緑色が
赤色より多ければ、緑色は比視感度が高いから、ランプ
効率を高くするためには効果的であり、一般的には緑色
は赤色との相対光束比で60〜85%の範囲で高いラン
プ効率を得ることができる。また、この範囲であれば、
赤色を中心として色の識別が可能である。さらに、60
〜80%の範囲では平均演色評価数Raおよびランプ効
率ともに良好である。
【0022】緑色を発光する蛍光体としては、どのよう
な緑色発光系の蛍光体を用いてもよい。しかし、LaP
4:Ce、Tb蛍光体は、特に発光効率および光色と
もに優れている。
【0023】主発光とは、蛍光体層から発生する光放射
の大部分を占める発光をいう。
【0024】赤色を発光する蛍光体としても、どのよう
な赤色発光系の蛍光体を用いてもよい。しかし、Y
23:Eu蛍光体は、特に発光効率および光色ともに優
れている。
【0025】波長300〜400nmの発光を実質的に
含むとは、照明器具の透光性カバーに形成された光触媒
膜を所要に活性化するのに必要な量の紫外線が発生し得
ることを意味する。また、波長300〜400nmの発
光は、光触媒を活性化するのに十分な量を超える必要は
なく、低圧水銀蒸気放電の水銀輝線をなるべく主発光の
蛍光体を励起するのに振り分けるべきである。
【0026】波長300〜400nmの発光をする蛍光
体としては、どのような組成の蛍光体であってもよい。
しかし、次の蛍光体は本発明においていずれも特に優れ
た性質を備えている。蛍光体粒子の表面をY23、Mg
OおよびAl23の少なくとも1種で被覆したBaSi
O:Pb蛍光体と、SrB27:Eu蛍光体とである。
【0027】BaSiO:Pb蛍光体粒子を上記酸化物
で被覆するのは、次の理由による。すなわち、この蛍光
体は、300nmから400nmまでの波長域におい
て、広い発光分布を有しているので、光触媒の活性化に
よく適しているが、放電空間からの水銀が吸着しやす
い。このため、働程中の紫外線維持率の低下が比較的早
いという欠点がある。
【0028】これに対して、上記のように酸化物で蛍光
体粒子を被覆すると、紫外線維持率の低下を抑制するこ
とができ、長期間にわたって光触媒を活性化することが
できる。
【0029】酸化物による蛍光体粒子の被覆は、酸化物
の微粒子を蛍光体粒子の周囲にまぶすことによって行っ
てもよいし、酸化物の連続的な薄膜を蛍光体粒子の周囲
に形成して行ってもよい。
【0030】蛍光体層が透光性バルブの内面側に形成さ
れているとは、透光性バルブの内面に直接蛍光体層を形
成するばかりでなく、透光性バルブと蛍光体層との間に
他の層などが介在していてもよいことを意味する。たと
えば、保護膜や導電性被膜などが介在していてもよい。
【0031】蛍光体層は、主発光を担当する蛍光体およ
び波長300〜400nmの発光を担当する蛍光体を混
合して一つの層によって形成していてもよいし、要すれ
ばそれぞれ別の3層とするか、または任意の組み合わせ
の2層として形成されていてもよい。
【0032】電極について説明する。
【0033】電極は、高いランプ効率を求める関係で熱
陰極を用いるのが一般的であるが、冷陰極でも高い電子
放射能力を備えて高いランプ効率が得られるなら、冷陰
極も許容される。
【0034】放電媒体について説明する。
【0035】放電媒体のうち水銀は、純水銀またはアマ
ルガムの形で透光性バルブの内部に封入することができ
る。
【0036】希ガスは、アルゴン、ネオン、クリプトン
などを用いることができる。
【0037】最後に、作用について説明する。
【0038】本発明の蛍光ランプは、点灯により、緑
色、赤色および300〜400nmに含まれる波長の発
光をする。このうち緑色および赤色の発光は、主発光を
構成する。
【0039】主発光のうち緑色発光は、主としてランプ
効率を高くするのに寄与する。
【0040】また、赤色発光は、主として赤色を中心と
する色の識別に寄与する。
【0041】したがって、主発光によりランプ効率が高
くて色の識別ができる照明を行うことができる。緑色お
よび赤色の割合を適当に調整することにより、低圧ナト
リウムランプと同程度のランプ効率を得ることができ
る。
【0042】さらに、波長300〜400nmの発光
は、光触媒膜を活性化させるのに寄与する。この発光は
主発光に比べて著しく少なくてよいから、その割合を適
当に調整することにより、主発光の発光量を殆ど減少さ
せることがないようにすることができる。
【0043】その結果、本発明においては、高ランプ効
率を備えて省エネルギーとなり、色の識別ができて交通
の安全を図り、しかも光触媒膜の活性化によって照明器
具の透光性カバーに付着した汚れを分解できて清掃メン
テナンス性を著しく向上する蛍光ランプを得ることがで
き、したがって道路、トンネルの照明に用いれば、この
分野における現在の問題を全て解決することができる。
【0044】本発明においては、以上説明した構成およ
び作用に基づき容易に理解できるように種々の形式の蛍
光ランプに適応するものである。
【0045】すなわち、スタータ形蛍光ランプ、ラピッ
ドスタート形蛍光ランプ、高周波点灯専用形蛍光ラン
プ、コンパクト形蛍光ランプおよび電球形蛍光ランプな
どに適応する。
【0046】形状についも任意所望にできるのであっ
て、たとえば直管形、環形、U字形、H字形、W字形、
2U字形、3U字形および鞍形などを採用することがで
きる。
【0047】定格消費電力の設定も自由であるが、道
路、トンネル用の場合は比較的高い消費電力のものが照
明器具の設計上好都合であり、たとえば50〜220W
程度の高出力蛍光ランプが適している。
【0048】また、点灯装置との組み合わせによる効果
を併せて、さらに高いランプ効率の蛍光ランプを得たい
ならば、高周波点灯専用形にするのがよい。一例を示せ
ば、内径12〜16.5mm、放電路長1700〜30
00mm、入力電力100W以上のH字形で片口金の蛍
光ランプである。
【0049】請求項2の発明の蛍光ランプは、請求項1
記載の蛍光ランプにおいて、主発光は、相対光束比で緑
色が60〜85%で、赤色が15〜40%であり;波長
300〜400nmの発光は、光触媒の面積当たりの強
度が0.1mW/cm2以上である;ことを特徴として
いる。
【0050】本発明において、相対光束比は可視光の主
発光を100%としている。主発光が本発明の範囲内で
あれば、高いランプ効率を実現することができる。緑色
発光が60〜80%の範囲ではさらに演色性も良好にな
る。
【0051】また、波長300〜400nmの発光量を
上記のように規定したのは、この範囲なら、照明器具の
透光性カバーに形成した光触媒膜を確実に活性化するこ
とができる。。
【0052】請求項3の発明の蛍光ランプは、請求項1
または2記載の蛍光ランプにおいて、波長300〜40
0nmの発光は、SrB27:EuならびにBaSi
O:PbであってY23、MgOおよびAl23の少な
くとも1種で被覆された蛍光体の少なくとも1種によっ
て発生することを特徴としている。
【0053】本発明は、波長300〜400nmの発光
を最も良好に得られる蛍光体を規定したものである。
【0054】2種類の蛍光体は、そのいずれかを単独で
使用してもよいし、混合して用いてもよい。
【0055】BaSiO:Pb蛍光体の場合、蛍光体粒
子を被覆する酸化物は、Y23、MgOおよびAl23
のいずれか1種を用いて被覆してもよいし、任意の2種
以上を混合して被覆してもよい。
【0056】さらに、それぞれ異なる酸化物で被覆した
蛍光体粒子を混合して用いてもよい。
【0057】さらにまた、前述したように被覆は、酸化
物の微粒子をまぶしたり、連続的な膜を形成したもので
もよい。
【0058】請求項4の発明の蛍光ランプは、請求項1
ないし3のいずれか一記載の蛍光ランプにおいて、主発
光は、緑色がLaPO4:Ce、Tbの蛍光体で、赤色
がY23:Euの蛍光体であることを特徴としている。
【0059】本発明は、主発光の蛍光体の最適な組み合
わせを規定したものである。
【0060】請求項5の発明の蛍光ランプは、請求項1
ないし4のいずれか一記載の蛍光ランプにおいて、波長
300〜400nmにピーク波長を有する蛍光体が蛍光
体全体の3〜10重量%であることを特徴としている。
【0061】本発明は、波長300〜400nmの発光
を担当する蛍光体の最適な使用量を主発光の蛍光体を含
む蛍光体全体に対する割合により規定したものである。
【0062】請求項6の発明の照明器具は、請求項1な
いし5のいずれか一記載の蛍光ランプと;光触媒膜を形
成した透光性カバーを備えるとともに透光性カバーの内
側に蛍光ランプを支持している照明器具本体と;を具備
していることを特徴としている。
【0063】本発明の照明器具において、透光性カバー
はガラスまたは合成樹脂からなることを許容する。
【0064】また、透光性カバーは、トンネル用の照明
器具に多く見られるように箱状の照明器具本体の前面に
配設される平板状であることが許容される。さらに、道
路用の照明器具に多く間られるように舟底形をなして蛍
光ランプの一部または全部を内部に包容する構造の透光
性カバーであることも許容される。
【0065】透光性カバーの内面または外面に制光手段
として、プリズム、レンズまたは粗面化部分などの光拡
散部が形成されていてもよい。
【0066】光触媒膜は、効果的には外面に形成される
が、内面にも汚れ物質が付着するので、内面に形成して
もよい。さらに、内外両面に形成することもでき、この
場合には内外両面の汚れ物質を分解することができる。
これとともに、光触媒膜を浸漬法により形成する際に原
料液に透光性カバー全体を浸漬することができるので、
製造が簡単になる。
【0067】照明器具本体の構造はどのようなものであ
ってもよいが、一般的には蛍光ランプの発光を有効に利
用するため、反射板を備えている。蛍光ランプの点灯装
置は、照明器具本体に内蔵してもよいし、外置きにして
もよい。
【0068】そうして、本発明においては、蛍光ランプ
が波長300〜400nmの紫外線を光触媒膜の活性化
に必要な量発生するので、透光性カバーに形成されてい
る光触媒膜を常に活性化させておくことができる。
【0069】このため、透光性カバーに付着した汚れ物
質は光触媒の強い酸化・還元力によって比較的短時間の
うちに分解されるから、透光性カバーは長期間にわたっ
て汚れが進行しない。
【0070】本発明の照明器具による照明においては、
蛍光ランプが緑色および赤色の2波長の主発光のため、
高いランプ効率で点灯するから、低圧ナトリウムランプ
と同程度の効率が得られる。これとともに、色の識別も
可能であり、上述のように透光性カバーに付着した汚れ
物質が速やかに分解されるから、道路、トンネル照明に
用いることにより、前述の問題が著しく改善される。
【0071】したがって、本発明は道路、トンネル用に
最適であるが、これに限定されるものではない。
【0072】請求項7の発明の照明器具は、請求項6記
載の照明器具において、光触媒膜は、酸化チタンを主成
分とし、膜厚が125〜160nmおよび280〜31
0nmのいずれかであることを特徴としている。
【0073】本発明は、光触媒膜の構成を規定して光触
媒作用を確実に発揮するとともに、蛍光ランプから発生
した可視光を損失少なく透光性カバーの外部に透過させ
て照明するようにしたものである。
【0074】酸化チタンは、種々の光触媒物質が提唱さ
れている中でも特に光触媒作用が強く、しかも工業的規
模で容易に、かつ比較的安価に入手可能である。
【0075】酸化チタンの結晶には、ルチル形とアナタ
ーゼ形とがあるが、光触媒作用はアナターゼ形の方が強
い。また、屈折率はアナターゼ形の方が小さいので、光
触媒膜による蛍光ランプから発生した可視光の反射が少
ないから、光触媒膜による光損失が少ない。
【0076】さらに、光触媒膜の膜厚を上記のとおり規
定したことにより、光触媒作用が十分であって、しかも
蛍光ランプから発生した可視光が光触媒膜によって干渉
されないようにするためである。なお、光触媒膜の膜厚
が50nm以下であると、汚れ分解効果が極めて少な
い。上記の光触媒膜厚であると、緑色光および赤色光に
対して最大透過率となる。
【0077】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0078】図1は、本発明の蛍光ランプの一実施形態
を示す一部切欠一部断面正面図である。
【0079】図において、1は透光性バルブ、2は蛍光
体層、3は電極、4は口金である。
【0080】透光性バルブ1は、管径25.5mm、管
長1200〜1500mmの範囲から適当な長さに設定
したソーダライムガラスからなる直管形である。
【0081】蛍光体層2は、LaPO4:Ce、Tb
と、Y23:Euと、蛍光体粒子の表面にY23の微粒
子5重量%を被覆したBaSiO:Pbとを、混合して
なる。それらの混合比は、重量比で72:18:10で
ある。なお、LaPO4:Ce、Tbは波長544nm
に狭帯域発光ピークを有し、その発光色は緑色である。
23:Euは波長611nmに狭帯域発光ピークを有
し、その発光色は赤色である。そして、BaSiO:P
bの発光色は波長300〜400nmにピークを有す
る。
【0082】電極3は、透光性バルブ1の両端部に溶着
されたステム1aの先端部分に封着され、Ba、Sr、
Ca系の酸化物を主成分とする電子放射物質を付着した
熱陰極形のものである。
【0083】口金4は、透光性バルブ1の両端に接着さ
れ、電極3から導出されたリード線を口金ピン4aに接
続している。
【0084】透光性バルブ1内には、放電媒体として水
銀およびアルゴン数torrが封入されている。
【0085】次に、蛍光体層2のうち、LaPO4:C
e、Tbと、Y23:Euとの比率を変えて、緑色およ
び赤色の相対光束比を種々変えた蛍光ランプを試作し
て、ランプ効率(lm/W)および平均演色評価数Ra
を測定した。その結果を表1に示す。
【0086】
【表1】 表1から明かなように、赤色の発光が多ければ、平均演
色評価数は高いが、ランプ効率が相対的に低くなる。
【0087】緑色が60〜85%、赤色が40〜15%
であれば、十分高いランプ効率が得られる。また、緑色
が60〜80%、赤色が40〜20%であれば、高いラ
ンプ効率と比較的良好な平均演色評価数とが得られる。
【0088】さらに、本発明の蛍光ランプの第2の実施
形態を説明する。本実施形態においては、波長300〜
400nm内で紫外線を放射する蛍光体として、SrB
27:Euを用いた。その他は実施形態1と同一仕様と
した。
【0089】さらにまた、本発明の蛍光ランプの第3の
実施形態を説明する。本実施形態においては、波長30
0〜400nmの発光を担当する蛍光体として、酸化物
を被覆しないBaSiO:Pbを用いた。その他は第1
の実施形態と同一仕様とした。
【0090】図2は、本発明の蛍光ランプの各実施形態
における波長300ないし400nmの発光の光束維持
率を測定した結果を示すグラフである。
【0091】図において、横軸は時間を、縦軸は光束維
持率(%)を、それぞれ示す。
【0092】曲線Aは第1の実施形態を、曲線Bは第2
の実施形態を、曲線Cは第3の実施形態を、それぞれ示
す。
【0093】各実施形態の点灯2000時間における波
長300〜400nmの光束維持率は、第1の実施形態
が86%、第2の実施形態が90%、第3の実施形態が
70%であった。
【0094】図3は、本発明の照明器具の一実施形態を
示す斜視図である。
【0095】図4は、同じく底面図である。
【0096】図5は、同じく透光性カバーの要部拡大断
面図である。
【0097】本実施形態は、トンネルにおける非常駐車
帯用照明器具である。
【0098】図において、5は照明器具本体、6は蛍光
ランプ、7は点灯装置である。
【0099】照明器具本体5は、ベース5a、カバー枠
5b、透光性カバー5c、ヒンジ5d、ラッチ5e、ソ
ケット5fおよび取付片5gから構成されている。
【0100】ベース5aは、下面が開口した浅い箱状を
なし、内部に反射板を収納していて、反射板に配設され
たソケット5f、蛍光ランプ6、蛍光ランプ6の点灯装
置7およびその他配線などの所要の付帯備品を収納して
いる。
【0101】カバー枠5bは、ベース5aの下面開口に
ヒンジ5dによって長手方向の片側へ回動自在に取り付
けられるとともに、ラッチ5eによって閉止位置に固定
されている。そして、カバー枠5bは、透光性カバー5
cを支持している。
【0102】透光性カバー5cは、図5に示すように透
明ガラス板5c1の外表面にアナターゼ形酸化チタンを
主成分とする光触媒膜5c2を形成している。
【0103】蛍光ランプ6は、図1に示す構成のもので
あり、2本が平行に配列されてベース5a内に配設され
たソケット5f、5f間に装着されている。
【0104】取付片5gは、ベース5aの上部に固着さ
れて、照明器具を構築物に固定するためのものである。
【0105】そうして、蛍光ランプ6は、点灯装置7に
より点灯されると、緑色および赤色の混合色を発光して
被照明空間を照明するとともに、波長300〜400n
mの紫外線を放射する。この紫外線は、透光性カバー5
cの透明ガラス板5c1を透過して光触媒膜5c2に吸
収される。光触媒膜5c2は、紫外線の吸収によって活
性化され、光触媒膜5c2に付着した汚れ物質を分解す
る。
【0106】
【発明の効果】請求項1ないし5の各発明によれば、主
発光が緑色および赤色の2波長で、かつ波長300〜4
00nmの発光を含む蛍光体層を備えていることによ
り、ランプ効率が高くて、省エネルギーになるととも
に、色の識別ができるので、交通の安全を図り、しかも
光触媒膜の活性化能力が高いので、照明器具の透光性カ
バーに光触媒膜を形成しておくことにより、汚れ物質を
分解して、清掃メンテナンスを容易にする道路、トンネ
ル照明に好適な蛍光ランプを提供することができる。
【0107】請求項2の発明によれば、加えて緑色およ
び赤色の相対光束比および波長300〜400nmの強
度を規定したことにより、特にランプ効率が高くて、光
触媒を確実に活性化することができる蛍光ランプを提供
することができる。
【0108】請求項3の発明によれば、加えて波長30
0〜400nmの発光を担当する蛍光体を規定したこと
により、長期間にわたって波長300〜400nmの発
光を必要量得られる蛍光ランプを提供することができ
る。
【0109】請求項4の発明によれば、加えて緑色およ
び赤色の発光を担当する蛍光体を規定したことにより、
最適な2波長を発光する蛍光ランプを提供することがで
きる。
【0110】請求項5の発明によれば、加えて波長30
0〜400nmにピーク波長を有する蛍光体の添加量を
蛍光体全体に対して3〜10重量%に規定したことによ
り、可視光のランプ効率を大きく低下させないで、所要
量の300〜400nmの発光を得ることができる蛍光
ランプを提供することができる。
【0111】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
5の効果を有する照明器具を提供することができる。
【0112】請求項7の発明によれば、加えて光触媒膜
の材質および膜厚を所定値に規定したことにより、光触
媒作用が強いとともに、蛍光ランプの主発光である緑色
および赤色が光触媒膜を効果的に透過する照明器具を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光ランプの第1の実施形態を示す一
部切欠一部断面正面図
【図2】本発明の蛍光ランプの各実施形態における波長
300〜400nmの発光の光束維持率を測定した結果
を示すグラフ
【図3】本発明の照明器具の一実施形態を示す斜視図
【図4】同じく底面図
【図5】同じく透光性カバーの要部拡大断面図
【符号の説明】
1…透光性バルブ 1a…ステム 2…蛍光体層 3…電極 4…口金 4a…口金ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 蛍光ランプおよび照明器具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性バルブと;主発光が緑色および赤色
    の2波長で、かつ波長300〜400nmの発光を実質
    的に含み透光性バルブの内面側に形成された蛍光体層
    と;透光性バルブに封着された一対の電極と;透光性バ
    ルブ内に封入された水銀および希ガスを含む放電媒体
    と;を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】主発光は、相対光束比で緑色が60〜85
    %で、赤色が15〜40%であり;波長300〜400
    nmの発光は、光触媒の面積当たりの強度が0.1mW
    /cm2以上である;ことを特徴とする請求項1記載の
    蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】波長300〜400nmの発光は、SrB
    27:EuならびにBaSiO:PbであってY23
    MgOおよびAl23の少なくとも1種で被覆された蛍
    光体の少なくとも1種によって発生することを特徴とす
    る請求項1または2記載の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】主発光は、緑色がLaPO4:Ce、Tb
    の蛍光体で、赤色がY23:Euの蛍光体であることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の蛍光ラ
    ンプ。
  5. 【請求項5】波長300〜400nmにピーク波長を有
    する蛍光体が蛍光体全体の3〜10重量%であることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の蛍光ラ
    ンプ。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか一記載の蛍光
    ランプと;光触媒膜を形成した透光性カバーを備えると
    ともに透光性カバーの内側に蛍光ランプを支持している
    照明器具本体と;を具備していることを特徴とする照明
    器具。
  7. 【請求項7】光触媒膜は、酸化チタンを主成分とし、膜
    厚が125〜160nmおよび280〜310nmのい
    ずれかであることを特徴とする請求項6記載の照明器
    具。
JP12656797A 1997-05-16 1997-05-16 蛍光ランプおよび照明器具 Pending JPH10321191A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101274042B1 (ko) * 2006-12-19 2013-06-12 서울반도체 주식회사 형광체, 이의 제조 방법 및 발광 다이오드
US8746929B2 (en) 2011-10-14 2014-06-10 GE Lighting Solutions, LLC Device with combined features of lighting and air purification

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101274042B1 (ko) * 2006-12-19 2013-06-12 서울반도체 주식회사 형광체, 이의 제조 방법 및 발광 다이오드
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