JPH10323502A - 蒸発及び蒸気凝縮により単離すべき材料を結晶化させる方法 - Google Patents

蒸発及び蒸気凝縮により単離すべき材料を結晶化させる方法

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JPH10323502A
JPH10323502A JP10121375A JP12137598A JPH10323502A JP H10323502 A JPH10323502 A JP H10323502A JP 10121375 A JP10121375 A JP 10121375A JP 12137598 A JP12137598 A JP 12137598A JP H10323502 A JPH10323502 A JP H10323502A
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crystallization
isolated
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liquid
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JP10121375A
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Bernd Eck
ベルント、エック
Joerg Heilek
イェルク、ハイレク
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BASF SE
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D9/00Crystallisation
    • B01D9/0018Evaporation of components of the mixture to be separated

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  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 公知の方法に比べて応用範囲が広く、そして
経済的にも有利となるように、蒸発結晶化及び沸騰冷却
による結晶化方法を改善すること。 【解決手段】 単離すべき材料及び流体を含む溶融体又
は溶液から流体を蒸発させ、そして蒸発した流体を液状
材料中に凝縮又は吸収させて液状混合物を形成すること
により、単離すべき材料を結晶化させる方法であって、
該単離すべき材料が、無機塩、有機化合物の塩の溶媒和
物、水及び/又は有機溶剤から構成され沸点が狭い混合
物中の有機成分、アルカンジオール、又は有機化合物及
び/又は水との混合物中の有機成分であり;凝縮/吸収
すべき流体成分が液状混合物上で分圧を持ち、その分圧
が結晶化溶液/溶融体上での流体成分の分圧より小さ
く、そして液状混合物の凝固温度が、液状混合物中の凝
縮/吸収温度より低いことを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単離すべき材料及
び流体を含み、更に他の成分を含んでも良い溶融体又は
溶液から流体を蒸発させ、そして蒸発した流体(蒸気)
を液状材料中に凝縮させて液状混合物を形成することに
より、単離すべき材料を結晶化させる、蒸発及び蒸気凝
縮による結晶化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶化工程は、有機あるいは無機物質の
固体生成及び/又は精製のための多くの方法において用
いられている。例えば、塩化ナトリウム、砂糖、硫化ア
ンモニウム、ソーダ(炭酸ナトリウム)及びアジピン酸
の結晶化法が挙げられる。
【0003】凝固のために必要とされる過飽和を形成す
る方法の違いによるものであるが、冷却結晶化法と昇温
結晶化法とに区別されている。冷却結晶化固体形成は結
晶化すべき溶液/溶融体の冷却の結果生じ、蒸発結晶化
の場合、溶液/溶融体中で結晶化するべき固体の溶解限
界が、1種以上の溶液/溶融体の蒸発(溶剤除去)によ
って超越されることによる。蒸発結晶化で結晶化装置を
離れる蒸気は、凝縮装置で凝縮させなければならない。
【0004】凝縮した蒸気は、所望により、結晶化装置
に部分的あるいは完全に戻すことができる(凝縮物の還
流)。結晶化還流法では、溶剤は、もしあればほんの僅
かでも除去され、しかしどの場合も熱は蒸発により除去
されるので、この方法はまた沸騰冷却として知られてい
る。沸騰冷却は純粋冷却法と純粋蒸発法(凝縮蒸気の際
循環無し)に分類される。
【0005】熱交換器を介して直接冷却する方法を用い
る冷却結晶化法に比べて、沸騰冷却法は、結晶化すべき
溶液/溶融体を直接冷却するとの大きな利点を有する
(結晶化すべき溶液/溶融体からの蒸発熱の直接除
去)。これにより、間接冷却で用いられる熱交換で通常
発生するような、外装で被う結果して操作上の問題を回
避できる。
【0006】JP07082210−Aには、水を、水
をほとんど含まないあるいは含まない粗アクリル酸に添
加する、アクリル酸を生成する方法が開示されている。
アクリル酸/水混合物の部分を、減圧下に断熱冷却する
ために蒸発させ、その結果アクリル酸結晶の沈殿が発生
し、分離される。ここでは、共存する母液の水含有量が
2〜10重量%である。蒸発の際、蒸気はコンデンサ
(凝縮器)に入り、一方アクリル酸は、氷の形成を防止
するためコンデンサの表面を流れる。あるいは、アクリ
ル酸結晶の沈殿を防止するために、水がコンデンサの表
面を流れる。
【0007】US−A−5061306には、複数工程
で実施されるVFVPE法(VaccumFreezing Vapour Pr
essure Enhancement ;真空凝固蒸気圧力増加法) が開
示されている。この方法では、三重点圧力以下の圧力で
希薄水溶液から水を蒸発させる。この水蒸気を、結晶化
溶液よりは暖かく、しかし水蒸気の分圧が低い高濃度水
性凝縮混合物(例、沃化リチウム、塩化カルシウム)に
吸収させる。吸収熱は、三重点圧力より高い圧力で純粋
な水を蒸発するために使用される(Pressure Enhanceme
nt;圧力増加) 。この方法では、水も結晶化される。こ
のVFVPE法はまた、論文、Heat and Mass Transfer
(31, (1966), 291-299)の使用実施例に記載されてい
る。この論文は凝縮混合物中の水蒸気の吸収における質
量及び熱移動に関するものである。論文、Desalinatio
n, 104, (1969), 155-163には、水蒸気が、凝縮混合物
としての比較的高濃度の塩溶液(NaCl)中で凝縮/
吸収される。この方法は、「真空凝固」又は「凝固濃
縮」として記載されている。それは、食品の凝固濃縮あ
るいは水の脱塩に使用される。この三種の文献に記載さ
れている方法は全て、結晶化及び蒸発する物質が水であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、公知
の方法に比べて応用範囲が広く、そして経済的にも有利
となるように、蒸発結晶化及び沸騰冷却による結晶化方
法を改善することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
が、単離すべき材料及び流体を含み、更に他の成分を含
んでも良い溶融体又は溶液から流体を蒸発させて、単離
すべき材料を結晶化させることにより達成されることを
見出した。これは、液状混合物を形成するが、この液状
混合物は、その上で凝縮/吸収すべき流体成分が、結晶
化する溶液/溶融体上でのこれらの成分の分圧より低い
分圧を有し、その凝固点が凝縮/吸収温度より低いもの
である。
【0010】従って、本発明は、単離すべき材料及び流
体を含み、更に他の成分を含んでも良い溶融体又は溶液
から流体を蒸発させ、そして蒸発した流体(蒸気)を液
状材料中に凝縮又は吸収させて液状混合物を形成するこ
とにより、単離すべき材料を結晶化させる方法であっ
て、該単離すべき材料が、下記の(a)〜(d): (a)無機塩、有機化合物の塩及びこれらの溶媒和物、
好ましくは流体としての水及び/又は有機溶剤との混合
物中に存在する水和物、(b)水及び/又は有機化合物
から構成され、沸点が狭い範囲にある混合物中に存在す
る有機成分(但し、該混合物においては、結晶化圧力及
び結晶化温度で平衡にある気相と液相が、単離すべき材
料、有機化合物および/又は水について10重量%未満
の濃度差を有する)、(c)水及び/又は有機化合物と
の混合物中に存在するアルカンジオール、及び(d)有
機化合物及び/又は水との混合物中に存在する有機成分
(但し、該混合物においては、単離すべき有機成分が有
機化合物及び/又は水より低い沸点を有する)から構成
される群より選ばれるものであり;該凝縮/吸収すべき
流体成分が液状混合物上で分圧を持ち、その分圧が結晶
化溶液/溶融体上での流体成分の分圧より小さく、そし
て液状混合物の凝固温度が、液状混合物中の凝縮/吸収
温度より低いことを特徴とする単離すべき材料を結晶化
させる方法、提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様は、従属の
請求項、下記の実施例を伴う記載及び図面に記載されて
いる。
【0012】図面において、図1が一般化された蒸気圧
グラフを示し;図2がNaOH/H2 Oの相のグラフを
示し;図3が沸騰冷却によるNaOH・3.5H2 Oの
結晶化法のためのフローチャートを示し;図4Aが酢酸
/H2 O系の相のグラフを示し;図4Bが図4Aの部分
拡大図であり;そして図5が沸騰冷却による酢酸の結晶
化法フローチャートを示す。
【0013】本発明の方法で使用される結晶化法及び装
置は、その本質において、限定されるものではない。好
適な結晶化法は、結晶化する溶液/溶融体を、連続法、
バッチ法の両方で、攪拌あるいは循環により達成される
全てのものが該当する。装置に関して、攪拌タンク・ク
リスタライザー及び強制循環クリスタライザーを使用す
ることが好ましいが、チューブ及び移動層クリスタライ
ザーも使用することができる。結晶化は溶融体から、あ
るいは溶液から実施することができる。同様に、凝縮法
及び装置、そして凝縮に必要な材料及び熱交換表面を製
造する方法も限定されない。その交換表面は、液状混合
物を装置表面及び/又は内部取り付け部品及び/又は充
填素子に噴霧することにより(液状混合物は、以下凝縮
混合物と呼ぶ)、及び/又は凝縮混合物を装置表面及び
/又は内部取り付け部品及び/又は充填素子に少しずつ
流すことにより、製造するのが好ましい。
【0014】流体及び他の成分も含むことができる混合
物中に存在する単離すべき材料として、下記(a)〜
(d)のものを挙げることができる: (a)無機塩、有機化合物の塩及びこれらの溶媒和物、
好ましくは流体としての水及び/又は有機溶剤との混合
物中に存在する水和物で、特に40℃以下に結晶化温度
を有する水和物が好ましく;好ましい例として、Na2
SO4 ・10H2 O、酢酸ナトリウム(NaC23
2 ・3H2 O)、KOH・2H2 O及びNaOH水和物
(例、NaOH・3.5H2 O)を挙げることができ、
特にNaOH・3.5H2 Oを挙げることができる。
【0015】(b)水及び/又は有機溶剤との混合物で
且つ沸点が狭い範囲にある混合物中に存在する有機成分
(但し、該混合物においては、結晶化圧力及び結晶化温
度で平衡にある気相と液相が、主成分(即ち、単離すべ
き材料、有機化合物および/又は水)の組成に大きな差
がなく、それ故同様な凝縮温度を有する;これに関連し
て、上記「大きな差がない」とは、気相と液相における
主成分の組成の濃度の差が、10重量%未満であること
を意味する。流体としての水/酢酸混合物から単離すべ
き材料の好ましい例として、酢酸であり;酢酸と水との
好ましい質量割合は、下記の関係である: |Xv ACA−Xl ACA|<10% |Xv H2O−Xl H2O|<10% 上式において、X=質量割合、v=蒸気(vapor) 、l=
液体(liquid)、ACA=酢酸そしてH2O=水である。
【0016】(c)水及び/又は有機化合物との混合物
中に存在するアルカンジオール;好ましい例として、
1,4−ブタンジオール及び/又は1,6−ヘキサンジ
オールを挙げることができる。
【0017】(d)水及び/又は有機化合物との混合物
中に存在する有機成分;但し、混合物においては、単離
すべき(結晶化すべき)有機成分が有機化合物及び/又
は水より低い沸点を有する;この理由は、結晶化の温度
/圧力において液相と平衡にある蒸気は固体の形成無し
に凝縮することはできないためである。好ましい例とし
て、o−キシレン及び/又はm−キシレンとの混合物か
ら単離されるべき成分としてp−キシレンを挙げること
ができる。
【0018】(a)〜(d)の流体として存在する有機
溶剤又は有機化合物は、アルコール、エーテル、ケト
ン、エステル、アルデヒド、カルボン酸、パラフィン及
びハロゲン化炭化水素からなる群より選ばれるものであ
ることが好ましい。分離されるべき混合物中に含まれる
単離すべき材料(a)〜(d)の濃度は、共晶組成物の
場合よりも大きい:単離すべき材料の濃度は、分離すべ
き混合物に対して、少なくとも10重量%が好ましく、
特に20〜95重量%が好ましい。
【0019】本発明によれば、単離すべき材料は結晶化
する材料である。単離すべき材料が(a)の場合、蒸発
する流体は実質的に単離すべき材料を含まないが、一
方、単離すべき材料が(b)〜(d)の場合は必ずしも
そうではない。後者の成分の場合、通常純粋な物質の蒸
気は存在しないが、その代わり単離すべき材料に加えて
他の成分を含む流体が存在する。
【0020】蒸気を凝縮/吸収する液状材料は、それ自
体特に限定されるものではない。好適な液状材料は、蒸
気の導入の間/後に、液状混合物となるるもの全てであ
る。この液状混合物上で、凝縮/吸収されるべき流体成
分は、結晶化する溶液/溶融体上のこの成分より低い分
圧を有し、液状混合物の凝固温度が、液状混合物中の凝
縮/吸収温度より低い。
【0021】使用される液状材料は、完全にあるいは部
分的に、結晶化されるべき溶液もしくは溶融体、結晶化
から得られる母液、部分的に結晶である懸濁液、又はこ
れらの混合物である。この方法の形態は、液状材料を製
造するためにこのシステムと無関係な助剤を一切必要と
しないとの利点を有する。これにより、液状混合物(凝
縮混合物)の分離作業又は処分が不要となる。特に、沸
騰冷却(還流で結晶化)において、この手順が結晶化に
逆の効果をもたらすであろう無関係な物質の使用を回避
させている。助剤は、沸騰冷却により結晶化で使用する
こともできるが、その際、これは結晶化される溶液に存
在する成分より低い沸点を持つように選択することが好
ましい。ここで、助剤は助剤の混合物でも良い。好まし
い態様において、液状材料は単一相の液状混合物であ
る。例えば結晶懸濁液を用いた場合、二相の液状混合物
でもよい。蒸気を液状材料に導入後、形成された液状混
合物を、完全に又は部分的に結晶化に戻すことができ
る。
【0022】結晶化は、0.1ミリバール〜1バールの
圧力下に行うことが好ましく、特に1〜150ミリバー
ルが好ましい。また結晶化の温度は、単離されるべき特
定の物質の融点より0.5〜50K低い温度で行うこと
が好ましい。蒸気の液状材料への導入後に形成される液
状混合物の温度は、蒸気の飽和蒸気温度より低いことが
好ましい。好ましい態様として、液状混合物の凝固点
は、蒸気の凝固点より低いことである。
【0023】結晶化は、蒸発結晶化(即ち凝縮蒸気の循
環無しに)として、または部分的もしくは完全な凝縮蒸
気の循環による沸騰冷却として、行うことができる。
【0024】図1は、縦軸に圧力P及び横軸に温度Tと
して、結晶化装置内の溶液/溶融体の蒸気圧曲線により
一般化した蒸気圧グラフを示す。基本的に、蒸発結晶化
法及び沸騰冷却を用いる結晶化法において、結晶化装置
内の結晶懸濁液の温度Tcryst は装置内を支配する圧力
cryst により決定される。蒸気の凝縮に必要な温度T
condは、凝縮圧力Pcondに対応する凝縮されるべき蒸気
の露点により固定される。凝縮圧力Pcondは、結晶化装
置と凝縮装置の流れの動圧dpに対応する量だけ、圧力
cryst より低い。従って、結晶化装置内を支配する圧
力Tcryst は、与えられた圧力低下dpのために、凝縮
装置内で設定されたTcondにより固定化される。図1に
は、高温用の操作点A(図1の”A”で表される操作点
1)、中温用の操作点B(図1の”B”で表される操作
点2)、高温用の操作点C(図1の”C”で表される操
作点3)が示されている。各操作点に対して、対応する
結晶化装置の結晶懸濁液の温度Tcryst (装置内を支配
する圧力Pcryst により決定される)は、T11及びP11
による結晶化の操作点1又はAとして、T21及びP21
よる結晶化の操作点2又はBとして、そしてT31及びP
31による結晶化の操作点3又はCとして、示されてい
る。
【0025】対応して、蒸気の凝縮に必要な温度Tcond
は、T12、T22及びT32(それぞれ図1の凝縮のための
3つの操作点A、B及びCとして)で表され、一方、対
応する凝縮圧力Pcondは、P12、P22及びP32により表
される。dp1 、dp2 及びdp3 は、それぞれ凝縮圧
力P12、P22及びP32の流れ動圧の低下を表し、それぞ
れP11、P21及びP31に関係する。dT1 、dT2 及び
dT3 は、3個の操作点の、凝縮装置の熱移動に利用で
きる最大温度低下dTHEmax (蒸気の露点と凝縮体の凝
固点との温度差)を示す。言い換えれば、最低温度T
cryst.min (図1のT31に対応し、結晶化装置で達成す
ることができる)は、最低温度Tcond.min(図1のT32
に対応し、凝縮装置で設定することができる)(=凝縮
される蒸気の凝固温度、参照:図1の操作点3又はC)
により定まる。なぜなら凝縮装置内の固体生成は、熱移
動及び/又は操作信頼性のために回避されるべきである
ためである。
【0026】蒸気を液状材料に導入しないで、液状混合
物を形成する公知の方法に比べて、本発明の方法は下記
の利点を有する: *凝固点がTcryst.min 以下である溶液/溶融体を、蒸
発結晶化法又は沸騰冷却法を用いて結晶化することが可
能である。
【0027】*溶液/溶融体が低い凝固点を有するの
で、結晶化の操作温度が恐らく最低結晶化温度T
cryst.min 近くにならざるを得ない全ての場合におい
て、本発明の液状材料を用いた場合に、凝固装置の熱移
動に利用できる最大温度低下dTHEmax(蒸気の露点と
凝縮体の凝固点との温度差)が、公知の方法におけるよ
うに小さくならない(参照:図1の状態1(A)から2
(B)を介して3(C))。従って、装置の要求される
熱移動領域及び主コストが低減する。
【0028】*凝縮装置内の凝縮物の最低蒸気圧は、最
低凝縮温度が凝縮されるべき蒸気の凝固点に等しいとの
限定により固定化される。これにより、恐らく最小の凝
縮され得ない残存蒸気流が固定化される。そして、この
蒸気流は凝縮し得ない不活性ガスと共に凝縮装置を再び
離れざるを得ない。減圧凝固の場合、凝縮し得ない残存
ガス用に、ポンプ容量の点から最小の減圧ユニットが必
要となる。同じ凝縮圧力のため、この最小寸法は、凝縮
装置内の凝縮物の最低蒸気圧を増加と共に増加する。本
発明の方法は、減圧ユニットのこの最小寸法を減少させ
る。
【0029】本発明を、図2〜図5と共に下記の実施例
により説明する。なお、図2〜図5は、それぞれ本発明
の好ましい態様を表す。
【0030】
【実施例】
[実施例1](沸騰冷却によるNaOH/H2 O混合物
からNaOH・3.5H2 Oの結晶化) 図2には、温度が縦軸に℃で示され、そしてNaOHが
横軸に重量%で示された2成分系NaOH/H2 Oの相
グラフが示されている。数字1〜6で示される等圧線に
対して、各数字はミリバールの圧力を示す(例、1ミリ
バールは等圧線1)。a〜gの文字は、次の相を示す:
aが氷、bがNaOH・7H2 O、cがNaOH・5H
2 O、dがNaOH・4H2 O、eがNaOH・3.5
2 O、fがNaOH・2H2 O、そしてgがNaOH
・1H2 Oである。このグラフから、水和物NaOH・
3.5H2 O(e)は温度Tcryst (≦15.5℃)以
下でのみ結晶化することができる。相グラフに描かれた
等圧線(NaOH/H2 O混合物の沸点曲線)は、P
cryst ≦4.5ミリバールの結晶化装置の圧力が、Na
OH・3.5H2 O(e)を結晶化することができる混
合物から水を蒸発させるために必要であることが示され
ている。流れ動圧のために、凝縮圧Pcondは、結晶化圧
cryst より低い、例えばPcond≦4ミリバール。蒸発
の間に形成される蒸気は、PH2O =6.1ミリバールの
蒸気圧で0℃の凝固点を有する水から構成される。従っ
て、水はPcond≦4ミリバールの凝縮圧では、もはや液
体の形で凝縮されることはない。Pcond≦4ミリバール
の凝縮圧を達成するため、凝縮温度Tcondを≦−5℃に
低下させる必要があろう。しかしながら、これは、防止
されるべきである凝縮物の凝固(氷の生成)をもたらす
であろう。
【0031】本発明によれば、この問題は5〜30重量
%のNaOHと残部としての水から構成される凝縮混合
物を製造することにより解決される。19重量%のNa
OHと81重量%の水から構成される混合物を使用する
ことが好ましい。後者の混合物は、混合物での固体形成
が発生することなく−25℃まで温度を下げることがで
きる。−10℃〜−20℃においてさえ、この混合物は
僅か1〜2ミリバールの蒸気圧を有するに過ぎず、従っ
て結晶化で形成される蒸気(例、Tcryst =15.5
℃、Pcryst =4ミリバール)は、問題なく且つ蒸気と
凝縮混合物との間の大きな温度差で、この混合物中で凝
縮され得る。
【0032】図3には、凝縮混合物を製造するための本
発明の方法が示されている。入ってくる供給流Fの一部
F1は、直接結晶化K(結晶化装置K)に送られ、供給
流Fの別の部分F2は、凝縮装置KAに送られ、そして
蒸気流Vと混合される。流F2の流Vに対する比は、所
望の組成の凝縮混合物が形成されるように選択される。
凝縮熱は通常の熱交換機Hにより凝縮混合物から除去さ
れ、冷却混合物は流RFとして結晶化Kに戻される。結
晶化Kにおける熱除去の結果形成される結晶は、結晶懸
濁液流KSにより結晶化から除去される。製造された結
晶は、公知の方法(ろ過、沈降)で懸濁液から分離する
ことができる。残った母液は、完全に結晶化に戻すこと
ができるが、一般に一部のみ又は全てではなく、結晶化
に戻される。排出される母液は系から取り出され、公知
の方法で処理、あるいは廃棄することができる。供給流
F及び凝縮混合物(=流RF)の組成に関して、供給流
は所望の凝縮混合物より高いNaOH濃度を持たねばら
ないことが唯一の必要なことである(例えば、供給流F
が38.8%のNaOHを含み、流RFが19%のNa
OHを含む)。
【0033】[実施例2] (沸騰冷却による酢酸/水混合物から酢酸の結晶化)図
4Aには、2成分の沸点範囲の狭い混合物酢酸/H2
の相グラフが示されている。図4Bは、図4Aの相グラ
フの部分拡大図である。図4A及び図4Bにおいて、温
度Tが縦軸に℃で示され、そして酢酸(CH3 COO
H)が横軸に重量%で示されている。点線は8ミリバー
ルの露点曲線を表し、一方、連続線(正方形無しの)が
8ミリバールの沸点曲線を示す。結晶化の操作点は、酢
酸(ACA)が、94%のACAと6%のH2 Oを含む
混合物から結晶化される点である。結晶化温度はT
cryst =8℃であり、結晶化圧力はPcryst =8ミリバ
ールである(参照:図4Bの8ミリバール沸点曲線)。
結晶化を離れる蒸気は92%のACAと8%のH2 Oを
含む混合物から構成される(参照:関連する図4Bの8
ミリバール露点曲線)。流れ動圧低下に注意を払わない
場合でさえ、蒸気の露点(Pcond=8ミリバールで8
℃)は、凝縮蒸気の凝固点より僅か3ケルビン未満だけ
上であるに過ぎない(92%のACA/8%のH2 Oの
組成で凝固点5.3℃)。従って、蒸気の露点と凝縮蒸
気の凝固点との間の差により与えられる、極めて小さ
く、省エネルギーの点で利用できない差である、せいぜ
いdTHE.max=2.7Kとの差は、凝縮からの熱除去に
利用することができる。
【0034】本発明によれば、凝縮は、20〜80%の
ACA、好ましくは60%のACAを含む凝縮混合物を
用いて行われる。後者の混合物を、混合物の凝固点に達
することなく−27℃に冷却することができる。このた
め、凝縮の熱交換に利用できる35K(蒸気の露点と凝
縮蒸気の凝固点との間の温度差)と言う、意味ありげな
より大きなdTHE.maxが存在している。従って、凝縮段
階は、多かれ少なかれ経済的である。さらに、この凝縮
混合物の蒸気圧は、純粋で、非凝固の蒸気凝縮物の蒸気
圧より小さく、このため更に経済的な減圧ユニット(な
ぜならそれはより小さい)も使用することができる。
【0035】図5には、凝縮混合物を製造するための、
本発明の別の方法が示されている。供給流Fは、直接結
晶化Kに送られる。結晶化を離れる蒸気Vは、凝縮KA
で、水が豊富で、ACAの少ない留出物流DSと混合さ
れる。流DSの流Vに対する比は、所望の組成の凝縮混
合物KMが形成されるように選択される。凝縮混合物の
一部KM1は、蒸留Dに送られ、そして上述の水が豊富
な留出物DSとACAが豊富な残渣Rに分留される。残
渣Rは、結晶化Kに戻る。同様に、凝縮混合物の一部K
M2は、結晶化Kに戻る。凝縮熱は通常の熱交換機Hに
より凝縮混合物から除去される。結晶化Kにおける熱除
去により形成される結晶は、結晶懸濁液流KSにより結
晶化から除去される。結晶懸濁液流KSは、実施例1に
記載のように処理され、仕上げられる。供給流Fの組成
に関して、供給流FはACAが結晶化で結晶化される混
合物のACA濃度より高いそれを持たねばならないこと
が唯一の必要なことである(例えば、供給流Fが99%
のACAを含み、結晶化での混合物が94%のACAを
含む)。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般化された蒸気圧グラフを示す。
【図2】NaOH/H2 Oの相のグラフを示す。
【図3】沸騰冷却によるNaOH・3.5H2 Oの結晶
化法フローチャートを示す。
【図4】図4Aが酢酸/H2 O系の相のグラフを示し、
図4Bが図4Aの部分拡大図である。
【図5】沸騰冷却による酢酸の結晶化法のフローチャー
トを示す。
【符号の説明】
F 供給流 F1 供給流Fの一部 F2 供給流Fの別の部分 K 結晶化 KA 凝縮装置 V 蒸気流 H 熱交換機 RF 流 KS 結晶懸濁液流 DS 留出物流 KM 凝縮混合物 KM1、KM2 凝縮混合物の一部 D 蒸留 R 残渣
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 29/78 C07C 29/78 31/20 31/20 B Z 51/43 51/43 53/08 53/08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単離すべき材料及び流体を含み、更に他
    の成分を含んでも良い溶融体又は溶液から流体を蒸発さ
    せ、そして蒸発した流体(蒸気)を液状材料中に凝縮又
    は吸収させて液状混合物を形成することにより、単離す
    べき材料を結晶化させる方法であって、 該単離すべき材料が、下記の(a)〜(d): (a)無機塩、有機化合物の塩及びこれらの溶媒和物、
    好ましくは流体としての水及び/又は有機溶剤との混合
    物中に存在する水和物、 (b)水及び/又は有機化合物から構成され、沸点が狭
    い範囲にある混合物中に存在する有機成分(但し、該混
    合物においては、結晶化圧力及び結晶化温度で平衡にあ
    る気相と液相が、単離すべき材料、有機化合物および/
    又は水について10重量%未満の濃度差を有する)、 (c)水及び/又は有機化合物との混合物中に存在する
    アルカンジオール、及び (d)有機化合物及び/又は水との混合物中に存在する
    有機成分(但し、該混合物においては、単離すべき有機
    成分が有機化合物及び/又は水より低い沸点を有する)
    から構成される群より選ばれるものであり;該凝縮/吸
    収すべき流体成分が液状混合物上で分圧を持ち、その分
    圧が結晶化溶液/溶融体上での流体成分の分圧より小さ
    く、そして液状混合物の凝固温度が、液状混合物中の凝
    縮/吸収温度より低いことを特徴とする単離すべき材料
    を結晶化させる方法。
  2. 【請求項2】 液状材料が単一相の液状混合物である請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用する液状材料が、完全にあるいは部
    分的に、結晶化すべき溶液もしくは溶融体、結晶化で得
    られる母液、部分的に結晶である懸濁液、又はこれらの
    混合物である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 液状混合物が、完全にあるいは部分的に
    結晶化に戻される請求項1〜3のいずれかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 単離すべき材料が、(a)水酸化ナトリ
    ウム水和物、(b)酢酸、または(c)1,4−ブタン
    ジオール及び/又は1,6−ヘキサンジオールである請
    求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 単離すべき材料の濃度が、共晶組成物の
    時より混合物の時方が高く、そして混合物中の単離すべ
    き材料の濃度が少なくとも10重量%である請求項1〜
    5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 結晶化が、0.1ミリバール〜1バール
    の圧力で行われる請求項1〜6のいずれかに記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 液状混合物の温度が、蒸気の飽和蒸気温
    度未満である請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 液状混合物の凝固点が、蒸気の凝固点未
    満である請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
JP10121375A 1997-04-29 1998-04-30 蒸発及び蒸気凝縮により単離すべき材料を結晶化させる方法 Withdrawn JPH10323502A (ja)

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