JPH10323930A - 光輝性熱変色性積層体 - Google Patents

光輝性熱変色性積層体

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JPH10323930A
JPH10323930A JP9170863A JP17086397A JPH10323930A JP H10323930 A JPH10323930 A JP H10323930A JP 9170863 A JP9170863 A JP 9170863A JP 17086397 A JP17086397 A JP 17086397A JP H10323930 A JPH10323930 A JP H10323930A
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JP
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thermochromic
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glitter
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JP9170863A
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Yutaka Shibahashi
裕 柴橋
Akio Nakajima
明雄 中島
Michiyuki Yasuda
満行 安田
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Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆熱変色層が色変化することにより、前記
可逆熱変色層上に設けた光輝性の図柄に異なった趣を与
えることができるといった、特異な美感を示し、且つ、
装飾効果の高い光輝性熱変色性積層体を提供する。 【解決手段】 支持体2表面に可逆熱変色層3を設け、
前記可逆熱変色層上に部分的に光輝性図柄層5を配設し
た光輝性熱変色性積層体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光輝性熱変色性積層
体に関する。更に詳細には、熱変色効果によって、光輝
性の図柄に異なった趣を与えることのできる光輝性熱変
色性積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体表面に熱変色層を設け、前
記熱変色層上に光輝性を有する微小片が分散状態に固着
された光輝性熱変色体が開示されている(特開平7−2
76805号公報)。前記した光輝性熱変色体は、分散
状態に固着された光輝性を有する微小片の光輝効果が、
熱変色層の色調によって効果的に視覚されたり、或いは
視覚され難くなる特徴を有し、各種装飾分野に応用でき
るものである。しかしながら、前記可逆熱変色層上に光
輝性を有する微小片を分散状態、所謂無秩序に固着させ
ることによって得られる色彩効果は単調なものであり、
従って、その用途には限りがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の熱変色層上に光輝性材料を分散状態に固着する光輝
性熱変色体の不具合を解消するものである。即ち、可逆
熱変色層上に光輝性を有する図柄層を設けることによっ
て、より特異な美感と装飾効果を高め、玩具、装飾分野
等に好適な光輝性熱変色性積層体を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体表面
に、可逆熱変色層を設けてなり、前記可逆熱変色層上に
部分的に光輝性図柄層を配設してなる光輝性熱変色性積
層体、或いは、支持体中に可逆熱変色性材料を分散して
なり、前記支持体上に部分的に光輝性図柄層を設けてな
る光輝性熱変色性積層体を要件とする。更には、視覚さ
れる可逆熱変色部分と光輝性図柄の面積比が10:90
〜99:1の範囲にあること、光輝性図柄の周囲に可逆
熱変色部分が視覚されること、光輝性図柄層が光輝度反
射性、光干渉性、虹彩性、ホログラム性、金属光沢性、
真珠光沢性から選ばれる光学的性状を示す層であるこ
と、光輝性図柄層の図柄が光輝性微小片の集合により形
成されてなること、可逆熱変色層上に保護層を設け、前
記保護層上に光輝性図柄層を配設してなること、支持体
が布帛であること、光輝性熱変色性積層体により人形用
衣装を形成すること等を要件とする。
【0005】前記支持体としては、紙、合成紙、合成皮
革、レザー、プラスチック、ガラス、陶磁器、木材、石
材等が用いられ、好適にはプラスチックフィルムや織
物、編物、組物、不織布、レース生地等の布帛が用いら
れる。又、形態としては平面状であってもよいし、凹凸
状の形態であってもよい。更に、前記支持体として、具
体的には、人形用衣装等の玩具、装身具、屋内装置品、
被服、履物、敷物、運動具等が挙げられる。
【0006】前記支持体上に設けられる可逆熱変色層に
は、電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と
呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分
を含む可逆熱変色性組成物が用いられる。具体的には、
特公昭51−35414号公報、特公昭51−4470
6号公報、、特公昭51−44708号、特公昭52−
7764号、特公平1−17154号公報、特公平1−
29398号公報、特開平7−186546号公報等に
記載のものが挙げられる。前記は所定の温度(変色点)
を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち
常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、
もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又
は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は
冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所
謂、温度変化による温度一色濃度について小さいヒステ
リシス幅(ΔH)を示して変色するタイプである。
【0007】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報等に記載されている大きなヒステリ
シス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成
物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度より高温側から下
降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色す
るタイプの変色材であり、低温側変色点と高温側変色点
の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高温
側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持できる
特徴を有する可逆熱変色性組成物も有効である。
【0008】前記した可逆熱変色性組成物は、そのまま
の適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内包して
使用するのが好ましい。即ち、種々の使用条件において
可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作用
効果を奏することができるからである。前記マイクロカ
プセルに内包させることにより、化学的、物理的に安定
な顔料を構成でき、粒子径0.1〜100μm、好まし
くは1〜50μm、より好ましくは2〜30μmの範囲
が実用性を満たす。尚、マイクロカプセル化は、従来よ
り公知の界面重合法、in Situ重合法、液中硬化
被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離
法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライ
ング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更にマ
イクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的な
樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改
質させて実用に供することもできる。
【0009】前記可逆熱変色性組成物又はそれを内包し
たマイクロカプセル顔料は、膜形成材料であるバインダ
ーを含む媒体中に分散されて、インキ、塗料などの可逆
熱変色性材料として適用され、可逆熱変色層を形成でき
る。前記における可逆熱変色性組成物又はそれを内包し
たマイクロカプセル顔料は、バインダー中に0.5〜1
00重量%、好ましくは1〜75重量%含有させること
ができる。0.5重量%未満の配合量では鮮明な熱変色
効果を視覚させ難いし、100重量%を越えると、過剰
であり、消色状態にあって残色がみられる。
【0010】又、前記可逆熱変色性組成物を塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合樹脂や、ピペリジン誘導体から選ば
れるヒンダードアミン系化合物、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体等がブレンドされた塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂母体中に分散状態に固着して可逆熱変色
層を形成したり、前記可逆熱変色性材料を飽和共重合ポ
リエステル樹脂母体中に、微粒子化して分散して可逆熱
変色層を形成することもできる。
【0011】前記可逆熱変色層は、従来より公知の方
法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビ
ヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷
毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗
り、ローラー塗り、浸漬塗装、等の手段により形成する
ことができる。
【0012】尚、前記可逆熱変色層は塗膜として形成さ
れたものに限らず、熱変色性組成物又はそれを内包した
マイクロカプセル顔料がブレンドされて成形されたプラ
スチック材等により形成してもよい。又、支持体中に前
記可逆熱変色性組成物又はそれを内包したマイクロカプ
セル顔料をブレンドすることもできる。
【0013】前記可逆熱変色層上に設けられる光輝性図
柄層の形成方法としては、例えば一般に市販されている
光輝性転写箔が用いられる。前記光輝性転写箔は、主に
フィルム基材上に離型層、光輝層、一般に用いられる接
着剤層或いはホットメルト接着剤層が順次積層された構
成である。尚、接着剤或いはホットメルト接着剤が塗布
されていないものであっても、接着剤層を設けることに
より使用することができる。
【0014】又、ホログラムフィルムを用いることもで
きる。前記ホログラムフィルムは、各種樹脂にホログラ
ム画像が形成されたホログラムマスター版を圧着し、エ
ンボス加工を施し、前記エンボス樹脂層上に、Al、C
r、Ni、Sn、Fe、Co、Cu、Pb、Sb、M
g、Cd、Bi等の金属を蒸着して形成したものが好適
に用いられる。
【0015】尚、前記光輝性図柄層としてホログラムを
用いる場合、一般に市販されているホログラム転写箔が
好適に用いられる。前記ホログラム転写箔は、主にフィ
ルム基材上に離型層、エンボス樹脂層、金属蒸着層、一
般に用いられる接着剤層或いはホットメルト接着剤層が
順次積層された構成である。尚、接着剤或いはホットメ
ルト接着剤が塗布されていないものであっても、接着剤
層を設けることにより使用することができる。本発明に
おいて好適に使用されるホログラム転写箔としては、フ
ィルム基材が厚み12乃至75μmのPETフィルム
(二軸延伸ポリエチレンテレフタレート)、厚み12乃
至100μmのナイロンフィルム、厚み12乃至50μ
mのポリプロピレンフィルム、厚み16乃至50μmの
硬質塩化ビニルフィルム等を使用したものが寸法安定
性、コスト面から好適に用いられる。又、離型層は転写
時にフィルム基材を剥離し易くするために用いられ、厚
み0.5乃至5μmのアクリル樹脂、アミノアルキッド
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂等
を用いることができる。
【0016】又、虹彩薄膜を用いることもできる。前記
虹彩薄膜としては、従来より公知の構成のものが有効で
ある。具体的には、透明な薄膜層と凹凸のある透明な薄
膜層で構成されたもの〔透明な薄膜層は、酸化チタン、
酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化アンチモン、硫化亜鉛、フ
ッ化マグネシウム、フッ化カルシウム等で例示される金
属化合物薄膜層、塩化ビニリデンと塩化ビニル、酢酸ビ
ニル、ビニルアルコール等との共重合体或いはポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレンのいずれか
と塩化ビニル、スチレンと共重合体等の熱可塑性樹脂に
光、熱等各種方法で分解されて生じたガスによる微細な
気泡を有する薄膜層、ビニル系共重合体、繊維素系共重
合体、ウレタン系共重合体とこれを硬化する各種の硬化
剤、硬化性官能基を有する組成物、さらに有機置換され
たケイ素系化合物よりなる薄膜層及び上記有機材料と酸
化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等の無
機系微粒子よりなる薄膜層等であり、凹凸のある透明な
薄膜層は、前記薄膜層と屈折率の差が0.05以上あ
り、可視光線透過率が10%程度以上である未着色また
は着色透明な薄膜層であり、さらに膜の表面及び内部に
おいて光散乱があってもよく、可視光線透過率が50%
以上であるもの(特開昭61−227098号公報)が
挙げられ、例えば、フィルム基材上に離型層、必要によ
って樹脂層、前記虹彩薄膜層、一般に用いられる接着剤
層或いはホットメルト接着剤層を順次積層した虹彩性転
写箔が好適に用いられる。尚、接着剤或いはホットメル
ト接着剤が塗布されていないものであっても、接着剤層
を設けることにより使用することができる。又、透明性
フィルムに前記虹彩薄膜層を設けた虹彩性フィルム、片
面或いは両面に酸化物、硫化物、フッ化物の一種または
2種以上からなる蒸着層を設けた光学干渉模様フイルム
(特開昭60−32645号公報)、2種又はそれ以上
のポリマーからなる、互いに異なる屈折率のポリマーか
らなる100層以上の層を中間層に設けた光干渉現象を
呈する透明性多層フイルム(米国:THE MEARL
CORPORATION製、商品名:MEARL I
RIDESCENTFILM)等を用いることもでき
る。
【0017】又、真珠光沢顔料を用いることもできる。
前記真珠光沢顔料は、従来より公知の二酸化チタン被覆
雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲
母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オ
キシ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料が適用でき、バイン
ダーを含む媒体中に分散されて塗料、インキ等の形態と
して適用される。或いは、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹
脂中に前記顔料を分散状態に内在させたものであっても
よい。
【0018】又、真珠光沢顔料として、天然雲母粒子の
表面を酸化チタンで被覆した、メタリック色真珠光沢顔
料、前記酸化チタン層の上を酸化鉄で被覆したメタリッ
ク色真珠光沢顔料も使用される。更に、酸化チタン被覆
の上を非熱変色性有色染顔料で被覆した二色性真珠光沢
顔料も使用される。
【0019】前記真珠光沢顔料をバインダーを含む媒体
中に分散させて、塗料形態となして形成することができ
る。又、熱可塑性バインダーにあっては、該バインダー
が溶融状態にあって、真珠光沢顔料を分散状態にブレン
ドして一体成形された薄膜及びフイルム形態の真珠光沢
顔料層を用いて光輝性図柄層を形成してもよい。
【0020】又、前記光輝性図柄層がフィルム形態のも
のにあっては、従来より公知の手法、例えば高周波溶
断、裁断、トムソン抜き、形抜き、エッチング等の手法
により選ばれる適宜手段により光輝性図柄層を形成する
ことができる。更に、前記した光輝性を示す材料は、細
かく裁断して微小片を形成し、可逆熱変色層上に規則的
に固着して、微小片の集合体として視覚される文字、記
号、図形等の適宜図柄を形成することもできる。又、前
記個々の微小片が文字、記号、図形等を形成する場合
は、可逆熱変色層上に不規則的に固着して光輝性図柄層
を形成することもできる。尚、前記微小片の大きさ及び
形状は特に限定されるものではないが、微小片の形状と
しては三角形や四角形等の多角形、星型、円形、線形等
が挙げられる。前記微小片により図柄を形成した系で
は、支持体が布帛等の柔軟性を有する材質であっても、
その性能を阻害することがなく、又、光が乱反射するた
め、視覚位置に関係なく熱変色効果と光輝効果を視覚す
ることができる。更に、前記微小片の集合体により図柄
を形成する系においては、前記図柄層に各種樹脂を含有
して層を立体的に形成することにより、層中の微小片を
非平面状に固着させ、光の乱反射をより強調することも
できる。又、前記微小片を設ける基材がレース生地のよ
うに網目形状の部材である場合は、微小片の固着が困難
となるため、予め前記部材の表面或いは裏面に適宜材質
により図柄層を形成した後、前記図柄層を設けた部分に
微小片を固着することもできる。
【0021】前記光輝性熱変色層の積層構造としては、
光輝度反射性、光干渉性、虹彩性、ホログラム性、金属
光沢性、真珠光沢性等の光学的性状を示す光輝層を可逆
熱変色層上に積層して形成されるが、前記光輝性図柄層
として光透過性を有しない材質、例えば、アルミ蒸着フ
ィルムやエンボス面に金属蒸着を施したホログラムフィ
ルムを用いると、より光輝性と熱変色性が相まった積層
体が得られる。
【0022】尚、前記光輝性図柄層は、複数の光学的性
状の異なる光輝性図柄層を積層して用いてもよいし、併
設して用いてもよい。同様に前記可逆熱変色層も、色彩
及び/又は変色温度の異なる複数の可逆熱変色層を積層
したり、併設して用いてもよい。
【0023】前記光輝性図柄層を固着する接着剤として
は、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ジアクリルフタレート樹脂、オレフィン系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂等が挙げられる。尚、前記接着方法としては、接
着剤による接合の他、熱融着、超音波融着等の方法が挙
げられる。
【0024】前記の如く構成された光輝性熱変色性積層
体において視覚される可逆熱変色部分と光輝性図柄の面
積比は、10:90〜99:1、好ましくは15:85
〜95:5、更に好ましくは25:75〜90:10の
範囲にあることにより、光輝効果と熱変色効果を共に満
足させることができる。視覚される可逆熱変色部分が1
0%以下であると熱変色効果が十分に視覚されないた
め、光輝性図柄による光輝性が強調されて、異なる二状
態を示すはずの光輝性熱変色性積層体に差異が生じ難く
なり、変色の妙味に欠ける。又、視覚される可逆熱変色
部分が99%を越えると色変化が強調されて、光輝効果
が十分に視覚され難くなり、装飾性に欠ける。更に、光
輝性図柄の周囲に可逆熱変色部分が視覚されるよう構成
すると、光輝性図柄の輪郭が、温度変化により変色する
可逆熱変色部分の色変化によって、強調されたり、或い
は、強調されなくなるため、より変化性に富む光輝性熱
変色性積層体を得ることができる。
【0025】前記支持体と光輝性図柄層の間、或いは光
輝性図柄層上面には、フィルム、透明性樹脂等による保
護層を設けることができる。前記保護層を設けることに
よって、熱変色機能や光輝性を保護することができるた
め、生産時における品質低下を防止できると共に、使用
時における光輝性と熱変色性の機能低下を防止できる。
【0026】前記した光輝性熱変色性積層体の構成にお
いて、可逆熱変色層や保護層に光安定剤を含有したり、
光安定剤を含む層を適宜設けることができる。具体的に
は、前記光安定剤は紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防
止剤、一重項酸素消光剤、スーパーオキシドアニオン消
光剤、オゾン消色剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤か
ら選ばれる光安定剤である。尚、老化防止剤、帯電防止
剤、極性付与剤、揺変性付与剤、消泡剤等を必要に応じ
て各層に添加して機能を向上させることもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明を実施例について説明す
る。尚、配合中の部とあるは重量部である。 実施例1(図1、2、3参照) 支持体2として50デニールの白色ナイロン繊維からな
るトリコット布に、可逆熱変色性組成物を内包したマイ
クロカプセル顔料〔青色←→無色、変色温度30℃〕3
0部、ピンク色蛍光顔料5部、アクリル酸エステルエマ
ルジョン樹脂50部、増粘剤2部、レベリング剤0.5
部、消泡剤0.5部、架橋剤5部を均一に分散してなる
可逆熱変色性インキを印刷した後、乾燥硬化させて可逆
熱変色層3を形成した。
【0028】前記可逆熱変色層3上に、エチレン酢酸ビ
ニル共重合樹脂エマルジョンからなるホットメルト接着
剤を60メッシュのスクリーン版を用いて複数の星の図
柄を印刷して接着剤層4を形成した。前記接着剤層が乾
燥した後、銀色の金属光沢を有するホログラム転写フィ
ルムの金属光沢層側と接合して150℃に加温されたホ
ットプレートにて10秒間圧接した後、室温まで冷却し
て転写フィルムのベースシートを剥離し、可逆熱変色層
3の上面に銀色の金属光沢を有する星型の光輝性図柄層
5が転写された光輝性熱変色性積層体1を得た。尚、前
記光輝性熱変色性積層体上面から視覚される可逆熱変色
部分と光輝性図柄の面積比は50:50であった。
【0029】前記積層体は、約30℃未満の温度では可
逆熱変色層が紫色を呈するため、紫色の布帛上に銀色の
金属光沢を有する星型の図柄が視覚され、30℃以上の
温度になると、可逆熱変色層が紫色からピンク色に変色
するため、ピンク色の布帛上に銀色の金属光沢を有する
星型の図柄が視覚される。尚、この様相変化は、再び3
0℃未満の温度になると紫色の布帛上に銀色の金属光沢
を有する星型の図柄が視覚され、繰り返し行うことがで
きる。又、前記積層体は、ホログラム性を有する光輝性
図柄層が光を反射し、常に光輝性を有する星型の図柄が
視覚されると共に、温度変化により可逆熱変色層が変色
するため、異なった趣を有する布帛を得ることができ
る。
【0030】実施例2(図4参照) 支持体2として40デニールの白色ポリエステル繊維か
らなるトリコット布に、可逆性熱変色性組成物を内包し
たマイクロカプセル顔料〔緑色←→無色、変色温度28
℃〕30部、黄色蛍光顔料10部、アクリル酸エステル
エマルジョン樹脂50部、増粘剤2部、レベリング剤
0.5部、消泡剤0.5部、架橋剤5部を均一に分散し
てなる可逆熱変色性インキを100メッシュスクリーン
版にて印刷し、乾燥硬化させて可逆熱変色層3を形成
し、更にその上面にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
5部、アクリルポリオール樹脂50部、イソシアネート
系架橋剤0.5部、トルエン25部、酢酸エチル25部
からなる樹脂溶液を版深120μmのグラビア版を用い
て塗工し、乾燥硬化させて保護層6を形成した。
【0031】次いで、アルミ蒸着の上面に、透明性を有
する赤色、ピンク色、橙色、黄色、緑色、青色、紫色の
着色を施したレインボー調の金属光沢性マルチカラー転
写フィルムの転写面側に、ポリエステル樹脂エマルジョ
ンからなるホットメルト接着剤を80メッシュのスクリ
ーン版にて、ABCの文字を印刷し、乾燥させて接着剤
層を形成した後、前記保護層6と接合させ、160℃に
加温されたホットプレートにて、10秒間圧接した後、
室温まで冷却して転写フィルムのベースフィルムを剥離
し、保護層6上に接着剤層4及びABCの文字からなる
光輝性図柄層5が形成された光輝性熱変色性積層体1を
得た。尚、前記光輝性熱変色性積層体上面から視覚され
る可逆熱変色部分と光輝性図柄の面積比は80:20で
あった。
【0032】前記積層体は、28℃未満の温度では、黄
緑色の布帛上に金属光沢性を有するマルチカラーのAB
Cの文字が視覚される。又、28℃以上の温度になる
と、黄緑色の布帛が黄色に変色するため、黄色の布帛上
に金属光沢性を有するマルチカラーABCの文字が視覚
される。尚、この様相変化は、再び28℃未満の温度に
なると黄緑色の布帛上にマルチカラーのABCの文字が
視覚され、繰り返し行うことができる。又、前記積層体
は、金属光沢性を有するマルチカラーの文字が光を反射
し、常に光輝性を有する文字が視覚されると共に、温度
の変化により可逆熱変色層が変色するため、異なった趣
を有する布帛を得ることができる。
【0033】実施例3(図4参照) 支持体2として40デニールの白色ポリエステル繊維か
らなるトリコット布に、可逆性熱変色性組成物を内包し
たマイクロカプセル顔料〔緑色←→無色、変色温度28
℃〕30部、黄色蛍光顔料10部、アクリル酸エステル
エマルジョン樹脂50部、増粘剤2部、レベリング剤
0.5部、消泡剤0.5部、架橋剤5部を均一に分散し
てなる可逆熱変色性インキを100メッシュスクリーン
版にて印刷し、乾燥硬化させて可逆熱変色層3を形成
し、その上面よりベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤5
部、アクリルポリオール樹脂50部、イソシアネート系
架橋剤0.5部、トルエン25部、酢酸エチル25部か
らなる樹脂溶液を版深120μmのグラビア版を用いて
塗工し、乾燥硬化させて保護層6を形成した。
【0034】次いで、予めホットメルト樹脂が塗工され
た金色転写箔フィルムを用い、保護層側と、前記転写箔
フィルムの転写面を接合させ、連続的な鱗模様が凸状に
形成されてなるホットプレートにて、180℃で3秒間
圧接し、室温まで冷却し後、転写箔フィルムのベースフ
ィルムを剥離し、保護層6上に接着剤層4及び金色の鱗
模様の光輝性図柄層5を有する光輝性熱変色性積層体1
を得た。尚、前記光輝性熱変色性積層体上面から視覚さ
れる可逆熱変色部分と光輝性図柄の面積比は90:10
であった。
【0035】前記積層体は、28℃未満の温度では、黄
緑色の布帛上に金色の連続的な鱗模様が視覚され、28
℃以上の温度になると、黄緑色が黄色に変色し、黄色の
布帛上に金色の連続的な鱗模様が視覚される。尚、この
様相変化は、再び28℃未満の温度になると黄緑色の布
帛上に連続的な鱗模様が視覚され、繰り返し行うことが
できる。又、前記積層体は、金属光沢性を有する鱗模様
が光を反射し、常に光輝性を有する鱗模様が視覚される
と共に、温度の変化により可逆熱変色層が変色するた
め、異なった趣を有する布帛を得ることができる。
【0036】実施例4(図5参照) 支持体2として白色ポリエステルサテン生地上に、感温
変色性色彩記憶性組成物を内包したマイクロカプセル顔
料〔ピンク色←→無色、着色温度15℃、消色温度30
℃〕30部、アクリル酸エステルエマルジョン樹脂50
部、増粘剤2部、レベリング剤0.5部、消泡剤0.5
部、架橋剤5部を均一に分散してなる可逆熱変色性イン
キを印刷し、乾燥硬化させて可逆熱変色層3を形成し、
その上面よりベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤5部、
アクリルポリオール樹脂50部、イソシアネート系架橋
剤0.5部、トルエン25部、酢酸エチル25部からな
る樹脂溶液を版深120μmのグラビア版を用いて塗工
し、乾燥硬化させて保護層6を形成した。
【0037】前記保護層6上面に、一辺が0.3〜0.
5mmの四角形に裁断された銀色ホログラムフィルム微
小片25部、アクリルエマジョン系接着剤75部、増粘
剤0.5部、消泡剤0.1部からなるインキを、40メ
ッシュのスクリーン版にて波柄の連続模様を印刷し、乾
燥硬化させて光輝性図柄層5を形成して光輝性熱変色性
積層体1を得た。尚、前記光輝性熱変色性積層体上面か
ら視覚される可逆熱変色部分と光輝性図柄の面積比は9
5:5であった。
【0038】前記積層体は、15℃以下に冷却するとピ
ンク色のサテン生地上にホログラムフィルム微小片によ
る銀色の連続的な波柄が視覚され、この様相は30度未
満の温度で保持される。又、この積層体を30℃以上に
加温すると、サテン生地のピンク色が白色に変色するた
め、白色のサテン生地上に銀色の連続的な波柄が視覚さ
れ、この様相は、15℃を越える温度で保持される。
尚、この様相変化は、再び15℃以下の温度になるとピ
ンク色のサテン生地上に連続的な波柄が視覚され、繰り
返し行うことができる。又、前記積層体は、金属光沢性
を有するホログラムフィルム微小片が光を反射し、常に
光輝性を有する波模様が視覚されると共に、温度の変化
により可逆熱変色層が変色するため、異なった趣を有す
る布帛を得ることができる。
【0039】実施例5(図6参照) 支持体2として15デニールの白色ナイロン繊維からな
るトリコット生地に可逆性熱変色性顔料〔青色←→無
色、変色温度30℃〕40部、ポリウレタン系エマルジ
ョン樹脂50部、レベリング剤0.5部、消泡剤0.5
部、を均一に分散してなる可逆熱変色性インキを調製
し、スプレーガンを用いて塗布し、乾燥硬化させて可逆
熱変色層3を形成した。
【0040】前記可逆熱変色層3上に、エチレン酢酸ビ
ニル共重合樹脂エマルジョン系接着剤80部、増粘剤
2.0部、消泡剤0.2部からなる接着剤溶液を、40
メッシュのスクリーン版にて、星柄の模様を印刷して接
着剤層4を形成し、更にその上面より、約0.3mmの
四角形状に裁断した銀色のアルミ蒸着箔の微小片を、2
5メッシュの篩を介してふりかけ、前記接着剤層が乾燥
硬化した後、接着剤層に固着された蒸着箔の微小片以外
を払い落として光輝性図柄層5を形成した。更に、アク
リルポリオール樹脂25部、ポリウレタン樹脂25部、
イソシアネート系架橋剤5部、酢酸エチル50部、消泡
剤0.2部からなるトップコート樹脂を版深150μm
のグラビア版を用いて塗工し、乾燥硬化させて保護層6
を形成し、光輝性熱変色性積層体1を得た。尚、前記光
輝性熱変色性積層体上面から視覚される可逆熱変色部分
と光輝性図柄の面積比は40:60であった。
【0041】前記積層体は、30℃未満の室温では、青
色のトリコット生地上に銀色の星型が視覚され、30℃
以上の温度になる青色のトリコット生地が白色に変色
し、白色トリコット生地上に銀色の星型が視覚される。
尚、この様相変化は、再び30℃未満の温度になると青
色の布帛上に銀色星型が視覚され、繰り返し行うことが
できる。又、前記積層体は、金属光沢性を有するアルミ
蒸着箔の微小片が光を反射し、常に光輝性を有する星型
が視覚されると共に、温度の変化により可逆熱変色層が
変色するため、異なった趣を有する布帛を得ることがで
きる。
【0042】実施例6(図7参照) 支持体2として厚さ25μmの透明ポリエステルフィル
ムに、可逆性熱変色性組成物を内包したマイクロカプセ
ル顔料〔青色←→無色、変色温度30℃〕30部、ピン
ク色蛍光顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン樹
脂50部、増粘剤2部、シリコン系レベリング剤1.0
部、消泡剤0.5部、架橋剤5部を均一に分散してなる
可逆熱変色性インキを印刷し、乾燥硬化させて可逆熱変
色層3を形成した。
【0043】前記可逆熱変色層3上に、一辺が0.3〜
0.5mmの四角形に裁断された銀色ホログラムフィル
ム微小片25部、アクリルエマジョン系接着剤75部、
増粘剤0.5部、消泡剤0.1部からなるインキを、4
0メッシュのスクリーン版にて星型模様を印刷し、乾燥
硬化させて光輝性図柄層5を形成して光輝性熱変色性積
層体1を得た。尚、前記光輝性熱変色性積層体上面から
視覚される可逆熱変色部分と光輝性図柄の面積比は3
0:70であった。
【0044】前記積層体は、約30℃未満の温度では、
紫色の可逆熱変色層上に虹彩性を有する星型模様が視覚
され、30℃以上の環境になると、可逆熱変色層が紫色
がピンク色に変色するためピンク色の可逆熱変色層上に
虹彩性を有する星型模様が視覚される。尚、この様相変
化は、再び30℃未満の温度になると紫色のフィルム上
に星型模様が視覚され、繰り返し行うことができる。
又、前記積層体は、虹彩性を有する星型模様が光を反射
し、常に光輝性を有すし、温度の変化により可逆熱変色
層が変色するため、異なった趣を有するフィルムを得る
ことができる。
【0045】実施例7(図8参照) 支持体2として40デニールの白色ポリエステル繊維か
らなるトリコット布に、ピンク色、橙色、黄色、緑色、
青色、紫色の非変色インキを帯状に印刷して、レインボ
ー調の非変色層7を形成した。前記非変色層上に、可逆
性熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料〔黒
色←→無色、変色温度28℃〕30部、アクリル酸エス
テルエマルジョン樹脂50部、増粘剤2部、レベリング
剤0.5部、消泡剤0.5部、架橋剤5部を均一に分散
してなる可逆熱変色性インキを100メッシュスクリー
ン版にて印刷し、乾燥硬化させて可逆熱変色層3を形成
し、更にその上面にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
5部、アクリルポリオール樹脂50部、イソシアネート
系架橋剤0.5部、トルエン25部、酢酸エチル25部
からなる樹脂溶液を版深120μmのグラビア版を用い
て塗工し、乾燥硬化させて保護層6を形成した。
【0046】次いで、アルミ蒸着の上面に、透明性を有
する赤色、ピンク色、橙色、黄色、緑色、青色、紫色の
着色を施したレインボー調の金属光沢性マルチカラー転
写フィルムの転写面側に、ポリエステル樹脂エマルジョ
ンからなるホットメルト接着剤を80メッシュのスクリ
ーン版にて、星型模様と直線を組み合わせた模様を印刷
し、乾燥させて接着剤層を形成した後、前記保護層6と
接合させ、160℃に加温されたホットプレートにて、
10秒間圧接した後、室温まで冷却して転写フィルムの
ベースフィルムを剥離し、保護層6上に接着剤層4及び
星型模様と直線を組み合わせた光輝性図柄層5が形成さ
れた光輝性熱変色性積層体1を得た。尚、前記光輝性熱
変色性積層体上面から視覚される可逆熱変色部分と光輝
性図柄の面積比は85:15であった。
【0047】前記積層体は、28℃未満の温度では、黒
色布帛上に金属光沢性を有するマルチカラーの星型模様
と直線が視覚される。又、28℃以上の温度になると、
可逆熱変色層が無色になるため、下層の非変色層により
レインボー調の色彩が視覚され、レインボー調の布帛上
に金属光沢性を有する星型模様と直線が視覚される。
尚、この様相変化は、再び28℃未満の温度になると黒
色の布帛上に星型模様と直線文字が視覚され、繰り返し
行うことができる。又、前記積層体は、金属光沢性を有
するマルチカラーの模様が光を反射し、常に光輝性を有
する模様が視覚されると共に、温度の変化により可逆熱
変色層が変色するため、異なった趣を有する布帛を得る
ことができる。
【0048】実施例8(図5参照) 支持体2として白色ポリエステルサテン生地上に、マイ
クロカプセル顔料〔青緑色←→無色、変色温度15℃〕
30部、黄色蛍光顔料10部、アクリル酸エステルエマ
ルジョン樹脂50部、増粘剤2部、レベリング剤0.5
部、消泡剤0.5部、架橋剤5部を均一に分散してなる
緑色から黄色に変色する可逆熱変色性インキ、及び、マ
イクロカプセル顔料〔青色←→無色、変色温度15℃〕
30部、ピンク色蛍光顔料5部を用いた以外は同様の方
法にて調製した紫色からピンク色に変色する可逆熱変色
性インキ、及び、マイクロカプセル顔料〔ピンク色←→
無色、変色温度15℃〕30部、黄色蛍光顔料10部を
用いた以外は同様の方法にて調製した赤色から黄色に変
色する可逆熱変色性インキ、及び、マイクロカプセル顔
料〔ピンク色←→無色、変色温度15℃〕30部、青色
顔料2部を用いた以外は同様の方法にて調製した紫色か
ら青色に変色する可逆熱変色性インキをそれぞれ用いて
帯状に印刷して可逆熱変色層3を形成し、その上面より
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤5部、アクリルポリ
オール樹脂50部、イソシアネート系架橋剤0.5部、
トルエン25部、酢酸エチル25部からなる樹脂溶液を
版深120μmのグラビア版を用いて塗工し、乾燥硬化
させて保護層6を形成した。
【0049】前記保護層6上面に、一辺が0.3〜0.
5mmの四角形に裁断された銀色ホログラムフィルム微
小片25部、アクリルエマジョン系接着剤75部、増粘
剤0.5部、消泡剤0.1部からなるインキを、40メ
ッシュのスクリーン版にて波柄の連続模様を印刷し、乾
燥硬化させて光輝性図柄層5を形成して光輝性熱変色性
積層体1を得た。尚、前記光輝性熱変色性積層体上面か
ら視覚される可逆熱変色部分と光輝性図柄の面積比は9
5:5であった。
【0050】前記積層体は、15℃未満の温度では、緑
色、紫色、赤色の布帛上に光輝性を有する波模様が視覚
される。又、15℃以上の温度になると、可逆熱変色層
が変色するため、黄色、ピンク色、青色の布帛上に光輝
性を有する波模様が視覚される。尚、この様相変化は、
再び15℃未満の温度になると緑色、紫色、赤色の布帛
上に波模様が視覚され、繰り返し行うことができる。
又、前記積層体は、光輝性を有する波模様が光を反射
し、常に光輝性を有する模様が視覚されると共に、温度
の変化により可逆熱変色層が変色するため、異なった趣
を有する布帛を得ることができる。
【0051】応用例 実施例1で得た積層体を裁断した後、縫製して人形用ド
レスを得た。前記人形用ドレスは実施例1と同様の色変
化を示し、光輝性に富み、且つ色変化により異なった趣
を有するドレスを得ることができた。
【0052】比較例1 実施例4と同様の方法で、上面から視覚される可逆熱変
色部分と光輝性図柄の面積比が99.9:0.1となる
光輝性熱変色性積層体を形成した。前記光輝性熱変色性
積層体は、光輝性図柄層による波模様が視覚されるもの
の、可逆熱変色部分の面積が大きく、しかも、温度変化
によりピンクから白色に可逆的に変色する色変化が強調
されて、光輝効果が十分に視覚され難くなり、装飾性に
欠ける。
【0053】比較例2 実施例4と同様の方法で、上面から視覚される可逆熱変
色部分と光輝性図柄の面積比が5:95となる光輝性熱
変色性積層体を形成した。前記光輝性熱変色性積層体
は、光輝性図柄層による波模様が視覚されるもの、光輝
性図柄の面積が大きいため、可逆熱変色部分の温度変化
によりピンク色から白色に可逆的に変色する色変化が視
覚され難く、熱変色効果が十分に視覚されないため、光
輝性図柄による光輝性が強調されて、異なる二状態を示
すはずの光輝性熱変色性積層体に差異が生じ難くなり、
変色の妙味に欠ける。
【0054】
【発明の効果】本発明光輝性熱変性積層体は、可逆熱変
色層上に光輝性を有する図柄層を設けることによって、
温度変化により光輝性の図柄に異なった趣を与えること
のできるため、特異な美感を示し、且つ、装飾効果の高
い光輝性熱変色性積層体を提供することができる。
又、、視覚される可逆熱変色部分と光輝性図柄の面積比
が10:90〜99:1の範囲にあることにより、光輝
効果と熱変色効果のバランスに優れた光輝性熱変色性積
層体を提供できる。更に、前記光輝性図柄層の図柄が光
輝性微小片の集合により形成すると、適用範囲が広がる
と共に、光輝性効果にも優れた積層体を提供できる。
又、支持体を布帛により形成することによって、布帛自
体の風合いと、柔軟性を保持した状態で光輝性及び熱変
色性を有効に発現させ、玩具、装飾分野等において顕著
性に優れた光輝性熱変色性布帛を提供でき、しかも人形
用衣装等の商品性を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光輝性熱変色積層体の一実施例の縦断面
説明図である。
【図2】本発明光輝性熱変色積層体の可逆熱変色層が発
色状態を示す説明図である。
【図3】本発明光輝性熱変色積層体の可逆熱変色層が消
色状態を示す説明図である。
【図4】本発明光輝性熱変色積層体の他の実施例の縦断
面説明図である。
【図5】本発明光輝性熱変色積層体の他の実施例の縦断
面説明図である。
【図6】本発明光輝性熱変色積層体の他の実施例の縦断
面説明図である。
【図7】本発明光輝性熱変色積層体の他の実施例の縦断
面説明図である。
【図8】本発明光輝性熱変色積層体の他の実施例の縦断
面説明図である。
【符号の説明】
1 光輝性熱変色性積層体 2 支持体 3 可逆熱変色層 4 接着剤層 5 光輝性図柄層 6 保護層 7 非変色層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体表面に、可逆熱変色層を設けてな
    り、前記可逆熱変色層上に部分的に光輝性図柄層を配設
    してなる光輝性熱変色性積層体。
  2. 【請求項2】 支持体中に可逆熱変色性材料を分散して
    なり、前記支持体上に部分的に光輝性図柄層を設けてな
    る光輝性熱変色性積層体。
  3. 【請求項3】 視覚される可逆熱変色部分と光輝性図柄
    の面積比が10:90〜99:1の範囲にある請求項1
    又は2の光輝性熱変色性積層体。
  4. 【請求項4】 光輝性図柄の周囲に可逆熱変色部分が視
    覚される請求項1乃至3のいずれかの光輝性熱変色性積
    層体。
  5. 【請求項5】 前記光輝性図柄層が光輝度反射性、光干
    渉性、虹彩性、ホログラム性、金属光沢性、真珠光沢性
    から選ばれる光学的性状を示す層である請求項1又は2
    の光輝性熱変色性積層体。
  6. 【請求項6】 前記光輝性図柄層の図柄が光輝性微小片
    の集合により形成されてなる請求項1又は2光輝性熱変
    色性積層体。
  7. 【請求項7】 可逆熱変色層上に保護層を設け、前記保
    護層上に光輝性図柄層を配設してなる請求項1又は2の
    光輝性熱変色性積層体。
  8. 【請求項8】 前記支持体が布帛である請求項1又は2
    の光輝性熱変色性積層体。
  9. 【請求項9】 請求項8の光輝性熱変色性積層体により
    形成されてなる人形用衣装。
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