JPH10324712A - 改質されたポリプロピレンの製造方法及びポリプロピレン樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
改質されたポリプロピレンの製造方法及びポリプロピレン樹脂発泡体の製造方法Info
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Abstract
溶融加工性に優れた品質の安定したポリプロピレンを容
易に製造する。 【解決手段】1分間半減期温度が原料ポリプロピレンの
融点以下の過酸化物を用いて、原料ポリプロピレンを粒
子状に成形してなるポリプロピレン粒子に、上記過酸化
物を水性媒体中で含浸させた後に過酸化物を分解せし
め、原料ポリプロピレンを僅かに架橋させて実質ゲル分
率0%のポリプロピレン粒子を得ることにより、原料ポ
リプロピレンを改質する。
Description
ピレンの製造方法及びポリプロピレン樹脂発泡体の製造
方法に関するものである。
り、各種合成樹脂成形品の原料樹脂としてポリプロピレ
ンが用いられているが、ポリプロピレンは他のポリオレ
フィンに比べて透明性、剛性、表面光沢、耐熱性等に優
れている反面、溶融加工性に問題があり、中空成形、押
出成形、発泡成形等の成形性に劣るという欠点がある。
内で溶融混練した後、この溶融混練物を押出発泡させて
ポリプロピレン樹脂発泡体を得ようとする場合には、次
のような問題があった。即ち、ポリプロピレンは温度に
よる粘度変化が大きいため、独立気泡を有する良好な発
泡体が得られる粘度を維持するのはきわめて困難であ
り、押出発泡時の粘度が低過ぎると溶融混練物からの発
泡剤の逃散が速く連続気泡構造の発泡体となってしま
い、逆に高過ぎると均一な発泡が阻害されて表面が凹凸
の発泡体になってしまうというような成形上の問題を有
している。
めに種々の提案がなされている。例えば特開昭62−2
01942号公報には、特定のMFI(メルトフローイ
ンデックス)を有するポリプロピレンに過酸化物を溶融
混練し、過酸化物によりポリプロピレンを架橋して押出
発泡する方法が開示されている。
状態にあるポリプロピレンに過酸化物を混入しているた
め、過酸化物は混入されたとたんに分解してしまい、ポ
リプロピレンを架橋するに至らなかったり、架橋できた
としても過酸化物とポリプロピレンとが充分に混合され
ないうちに反応が起こってしまい均質なものが得られ難
い。上記公報では、1分間半減期温度の高い過酸化物を
用いることで均一な架橋反応が期待できるとされている
が、それとて限界があり、充分に満足できる結果は得ら
れておらず、ポリプロピレンの溶融加工性を改善すると
いう点においても未だ不充分なものであった。
プロピレンの主鎖を切断し、低分子量化による粘度低下
を引き起こしてしまう虞もあり、これを防止するには主
鎖切断防止剤を多量に添加しなければならない。
止剤はポリプロピレンとの相溶性が充分でないため、多
量に添加された主鎖切断防止剤は分散不良による物性の
不均一化を招いてしまうばかりか、主鎖切断防止剤は過
酸化物と反応してそれ自身が重合してしまうこともあ
り、これによっても物性の不均一化を招いてしまった
り、ポリプロピレンの均一な架橋を阻害してしまうとい
う問題があった。
よれば、直鎖状ポリプロピレンに活性酸素の存在下で電
子線やガンマ線等の高エネルギーイオン化放射線を照射
して長鎖分岐を生じさせることにより、ポリプロピレン
の溶融加工性を改善することができるとされている。
度の活性酸素が存在する雰囲気下で高エネルギーイオン
化放射線を照射して反応を行い、放射線を照射した後に
は放射線照射によって生じた遊離基を失活させなければ
ならない等、操作も複雑であり、また、高エネルギーイ
オン化放射線を照射するための設備も必要となるため、
コスト的にも不利であるというような不具合があった。
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、1分間半減期温度がポリ
プロピレンの融点以下の過酸化物を用いて、該過酸化物
を水性媒体中でポリプロピレン粒子に含浸させた後に、
過酸化物を分解せしめてポリプロピレンを僅かに架橋さ
せて実質ゲル分率0%のポリプロピレン粒子を得ること
により、溶融張力等の物性が改質され、溶融加工性にも
優れた均質なポリプロピレンが容易に得られることを見
出し、本発明を完成するに至った。
リプロピレン粒子と、1分間半減期温度がポリプロピレ
ン粒子に用いた原料ポリプロピレンの融点以下である過
酸化物と、主鎖切断防止剤とを水性媒体中に投入して攪
拌し、上記過酸化物及び主鎖切断防止剤をポリプロピレ
ン粒子に含浸させた後、過酸化物を分解せしめて原料ポ
リプロピレンを僅かに架橋させ、実質ゲル分率0%のポ
リプロピレン粒子を得ることを特徴とする改質されたポ
リプロピレンの製造方法、(2)主鎖切断防止剤が予め
含有されたポリプロピレン粒子と、1分間半減期温度が
ポリプロピレン粒子に用いた原料ポリプロピレンの融点
以下である過酸化物とを水性媒体中に投入して攪拌し、
上記過酸化物をポリプロピレン粒子に含浸させた後、過
酸化物を分解せしめて原料ポリプロピレンを僅かに架橋
させ、実質ゲル分率0%のポリプロピレン粒子を得るこ
とを特徴とする改質されたポリプロピレンの製造方法、
(3)過酸化物の1分間半減期温度が100℃〜〔原料
ポリプロピレンの融点−10℃〕である上記(1)又は
(2)記載の改質されたポリプロピレンの製造方法、
(4)ポリプロピレン粒子の平均重量が5mg/1個以
下である上記(1)、(2)又は(3)記載の改質され
たポリプロピレンの製造方法、(5)上記(1)、
(2)、(3)、又は(4)記載の方法により得られた
ポリプロピレン粒子を使用して押出発泡することを特徴
とするポリプロピレン樹脂発泡体の製造方法を要旨とす
る。
ロピレンホモポリマーであるのが特に好ましいが、プロ
ピレンと他のモノマー成分とを共重合させた共重合体で
あっても良い。
成分との共重合体を原料ポリプロピレンとして用いる場
合、他のモノマー成分は共重合体中に、ランダム共重合
体の場合には5.0重量%以下、ブロック共重合体の場
合には20.0重量%以下の割合で含有されているのが
好ましい。共重合体中に含有される他のモノマー成分が
これよりも多いと、ポリプロピレン本来の透明性、剛
性、表面光沢、耐熱性等の特性が損なわれてしまうため
好ましくない。
分としては、エチレン、1−ブテン、イソブチレン、1
−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、
3,4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メ
チル−1−ヘキセン等が挙げられる。これらの共重合体
は、ランダム共重合体でもブロック共重合体でも良く、
更に二元系のみならず三元系共重合体であっても良い。
いるのみならず、2種以上を混合して用いることもでき
る。更に、原料ポリプロピレンには、前記したようなポ
リプロピレン本来の特性が損なわれない範囲で、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、エチレン−ブ
テン共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体等の
エチレン系樹脂、ブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ス
チレン系樹脂等を必要に応じて混合することもできる。
は、メルトフローインデックス(JIS K 7210
の表1の条件14)が1〜20g/10分であるのが好
ましい。また、原料ポリプロピレンの融点は135℃以
上であるのが好ましいが、望ましく145℃であり、よ
り望ましくは155℃以上である。
記したような原料ポリプロピレンを用いて粒子状に成形
されたものである。該ポリプロピレン粒子の具体的な形
状は特に限定されず、球状、楕円球状、円柱状、不定形
状等、任意の形状を採用することができるが、過酸化物
や主鎖切断防止剤の均一な含浸が効率良く短時間で行な
われるようにするためには、ポリプロピレン粒子の体積
を小さくし且つ比表面積が大きくなるようにするのが好
ましい。そのためにはポリプロピレン粒子1個当たりの
平均重量が5mg/1個以下であるのが好ましく、より
好ましくは4mg/1個以下である。
均重量は、無作為に選んだ20個のポリプロピレン粒子
の総重量を計測し、相加平均することにより求めるもの
とし、全てのポリプロピレン粒子が5mg/1個以下で
ある必要はない。
プロピレン粒子に用いた原料ポリプロピレンを架橋させ
ることができるとともに、1分間半減期温度、即ち過酸
化物の半減期が1分となる分解温度が、上記原料ポリプ
ロピレンの融点以下のものが用いられる。1分間半減期
温度が原料ポリプロピレンの融点よりも高い過酸化物を
用いた場合には、原料ポリプロピレンが分解して本発明
の効果が得られず、逆に溶融加工性を低下させてしま
う。
されるのをより確実に防止するためには、過酸化物の1
分間半減期温度は、使用する原料ポリプロピレンの融点
よりも10℃以上低いことが望まれる。また、過酸化物
の1分間半減期温度が低すぎる場合には、過酸化物を低
温で保存しなければならないといった保管上の不具合が
あり、このような不具合を回避するためには、過酸化物
の1分間半減期温度は100℃以上であることが望まれ
る。従って、本発明で使用される過酸化物は、その1分
間半減期温度が100℃〜〔原料ポリプロピレンの融点
−10℃〕であるのが望ましい。
料ポリプロピレン3〜5mgを、示差走査熱量測定装置
により、昇温速度10℃/分で室温から220℃まで昇
温して1回目のDSC曲線を得た後、直ちに降温速度1
0℃/分で40℃まで降温し、その後もう一度昇温速度
10℃/分で220℃まで昇温したときに得られる2回
目のDSC曲線上の最も高温側に現れるピークの頂点の
温度をいうものとする。
ウロイルパーオキサイド、m−トルオイル−ベンゾイル
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ビス(4
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等
が挙げられる。本発明で用いる過酸化物は、上記したも
ののなかでもラウロイルパーオキサイド、m−トルオイ
ル−ベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサ
イドが、取り扱い易いという点で好ましい。
過酸化物により原料ポリプロピレンの主鎖が切断されて
しまうのを防ぐために用いられる。このような主鎖切断
防止剤としては、例えば、メチルメタクリレート、ジビ
ニルベンゼン、トリアリルシアヌレート等を挙げること
ができるが、これらのなかでもビニル結合を1分子中に
2つ有する反応性の高いジビニルベンゼンを用いるのが
好ましい。
レン粒子、過酸化物及び主鎖切断防止剤を水性媒体中に
投入してこれらを攪拌し、過酸化物が分解してしまうの
を極力抑え、少なくとも投入した過酸化物の全量の半分
以上が残存するような温度と時間で、ポリプロピレン粒
子に過酸化物や主鎖切断防止剤を含浸させる。
度、即ち過酸化物の半減期が10時間となる分解温度に
加熱して1〜6時間、好ましくは1.5〜4.5時間保
持することにより、ポリプロピレン粒子への過酸化物や
主鎖切断防止剤の含浸を行なう。
活性剤を添加した水が用いられる。このような水性媒体
は熱伝導性が良く良好な加熱媒体となるので、投入され
たポリプロピレン粒子等を均一に加熱することができ、
また温度制御も容易であるため、過酸化物や主鎖切断防
止剤のポリプロピレン粒子への均一な含浸が容易に行な
える。
ン粒子100重量部に対し、好ましくは150〜500
重量部使用する。
ン粒子100重量部に対して0.1〜3.0重量部であ
るのが好ましく、より好ましくは0.2〜1.5重量部
である。3.0重量部を越えると、ポリプロピレン粒子
に用いた原料ポリプロピレンが分解し易くなってしまう
ため好ましくなく、しかも、この場合に原料ポリプロピ
レンの分解を防ぐためには主鎖切断防止剤を多量に添加
しなければならず、多量の主鎖切断防止剤の添加は、ポ
リプロピレンにゲルが生じ易くなってしまうという不具
合を招いてしまう。一方、過酸化物の使用量が0.1重
量部に満たないと、特に5〜30倍の発泡倍率をもつポ
リプロピレン押出発泡体を製造するに適した溶融加工性
をポリプロピレンに充分に付与できなくなってしまう虞
があるため好ましくない。
ても異なるが、通常はポリプロピレン100重量部に対
し、0.01〜5.0重量部であるのが好ましく、より
好ましくは0.03〜1.0重量部である。5.0重量
部を越えると、ポリプロピレンにゲルが生じ易くなるた
め好ましくない。0.01重量部に満たないと、ポリプ
ロピレンが分解し易くなるため好ましくない。
性媒体を使用してポリプロピレン粒子に主鎖切断防止剤
を含浸させる以外にも、主鎖切断防止剤を予めポリプロ
ピレン粒子に含有させておき、その後水性媒体を使用し
て該粒子に過酸化物を含浸させるようにすることもでき
る。ポリプロピレン粒子に予め主鎖切断防止剤を含有さ
せておくには、例えば、押出機内で原料樹脂と主鎖切断
防止剤とを溶融混練した後、この溶融混練物を粒子状に
成形する等すれば良い。但し、この場合には、時間の経
過とともに主鎖切断防止剤の一部がポリプロピレン粒子
から気化散逸してその含有量が減少してしまう虞がある
ため、主鎖切断防止剤を含有せしめたポリプロピレン粒
子を造粒した後は、比較的早い時期に該ポリプロピレン
粒子に過酸化物を含浸させて後述する架橋工程を経るこ
とが望まれる。
0℃〜〔原料ポリプロピレンの融点−10℃〕であり且
つ使用する過酸化物の1分間半減期温度となる温度条件
下で、5〜120分、好ましくは15〜60分間保持す
ることによりポリプロピレン粒子に含浸させた過酸化物
を分解せしめ、原料ポリプロピレンを溶融させることな
く僅かに架橋させて実質ゲル分率0%のポリプロピレン
粒子を得る。
料約1gを入れて8時間煮沸した後、100メッシュの
金網で速やかに濾過し、次いで該金網上に残った沸騰キ
シレン不溶解成分を20℃で24時間乾燥させてから重
量:G(g)を測定し、次式により求めたものである。
また、本発明において、実質ゲル分率0%とは次式によ
り求められるポリプロピレンのゲル分率が0.5%未満
であることを意味する。
(g)〕×100
プロピレンの融点以下の過酸化物を用いることにより、
原料ポリプロピレンの融点以下の温度で原料ポリプロピ
レンを溶融させることなく架橋させることができるの
で、従来のように加熱され溶融状態にある原料ポリプロ
ピレンに過酸化物を混入するのとは異なり、投入したと
たんに過酸化物が分解してしまうことがなく、また、架
橋反応を開始させる前にポリプロピレン粒子に予め過酸
化物を含浸させておくことによって架橋反応の均一化を
図ることができるため、品質の安定したものを得ること
ができる。
レンを加熱溶融することなく過酸化物を含浸させるの
で、過酸化物による原料ポリプロピレンの主鎖の切断が
起こり難く、主鎖切断防止剤の使用量を比較的少なくす
ることができるため、多量の主鎖切断防止剤の混入によ
る物性の不均一化を引き起こす虞がない。
ロピレンは、溶融張力が高く、成形性にも優れ、品質の
安定したものであり、特に発泡倍率5〜30倍(発泡体
密度でいえば0.030〜0.18g/cm3 )のポリ
プロピレン発泡体を押出発泡により製造するのに好適で
ある。
方法について説明する。
は、前述したようにして得られたポリプロピレン粒子を
用いて押出発泡するというものである。本発明における
具体的な押出発泡法としては、例えば、押出機内でポリ
プロピレン粒子と発泡剤とを溶融混練した後、この溶融
混練物を押出機先端に取り付けたダイスを通して低圧下
に押し出して発泡する等の公知の方法を採用することが
できる。また、本発明により得られる発泡体は、シート
状の発泡体でも板状の肉厚発泡体でも良い。
剤、揮発性発泡剤、分解型発泡剤等を用いることができ
る。無機発泡剤としては、二酸化炭素、空気、窒素等を
用いることができる。揮発性発泡剤としてはプロパン、
n−ブタン、i−ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪
族炭化水素、シクロブタン、シクロペンタン等の環式脂
肪族炭化水素、トリクロロフロロメタン、ジクロロジフ
ロロメタン、ジクロロテトラフロロエタン、メチルクロ
ライド、エチルクロライド、メチレンクロライド等のハ
ロゲン化炭化水素等を用いることができる。また、分解
型発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロニトリ
ル、重炭酸ナトリウム等を用いることができる。
の種類、所望する発泡倍率等によっても異なるが、例え
ば、密度0.2〜0.013g/cm3 程度の発泡体を
得るための発泡剤の使用量の目安は、ポリプロピレン粒
子100重量部当たり揮発性発泡剤0.5〜25重量部
(ブタン換算)程度である。また、密度0.09g/c
m3 を越える発泡体を得るための発泡剤の使用量の目安
は、樹脂100重量部当たり、無機発泡剤の場合0.1
〜10重量部程度、分解型発泡剤の場合0.1〜5重量
部程度である。
泡剤との溶融混練物中に、更に気泡調整剤を添加しても
良い。気泡調整剤としてはタルク、シリカ等の無機粉末
や多価カルボン酸等の酸性塩、多価カルボン酸と炭酸ナ
トリウム或いは重炭酸ナトリウムとの反応混合物等が挙
げられる。気泡調整剤はポリプロピレン粒子100重量
部あたり13重量部程度以下添加することが好ましい。
また、必要に応じて、更に熱安定剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、着色剤等の添加剤を添加することもできる。
詳細に説明する。
にドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.01重量部を
添加してなる水性媒体を入れ、これに表1に示すポリプ
ロピレン粒子、過酸化物、主鎖切断防止剤を投入してオ
ートクレーブの蓋を閉じた。次いで、オートクレーブ内
の上部空間に窒素ガスを流入させて、該空間の酸素濃度
が0.2体積%以下となるように窒素置換を行なった。
使用量は100重量部であり、過酸化物、主鎖切断防止
剤の使用量は表1に併せて示した。また、実施例3、
4、7、比較例1、3については、次の点で他の実施
例、比較例と操作を異ならせ、それ以外の操作は他の実
施例、比較例と同様に行なった。
有されたポリプロピレン粒子を使用したので、水性媒体
への主鎖切断防止剤の投入は行なわなかった。実施例7
ではオートクレーブの蓋を閉じた後に行なう窒素置換を
省略した。比較例1では水性媒体を使用せずに、表1に
示すポリプロピレン粒子、過酸化物、主鎖切断防止剤だ
けをオートクレーブ中に投入してその後の操作を行なっ
た。比較例3では主鎖切断防止剤を使用しなかった。
2℃/分の昇温速度で用いた過酸化物の10時間半減期
温度まで加熱して、その温度で2時間保持した。その
後、2℃/分の昇温速度で用いた過酸化物の1分間半減
期温度まで加熱して、その温度で20分間保持し、しか
る後に冷却してオートクレーブからポリプロピレン粒子
を取り出した。
粒子の詳細は以下の通りである。 X:平均重量18.0mg/1個のポリプロピレン粒子
〔出光石油化学製E250G;融点163.7℃〕 Y:平均重量18.0mg/1個のポリプロピレン粒子
〔日本ポリオレフィン製M7500;融点162.8
℃〕 MX:上記粒子Xを押出機内で溶融混練してストランド
状に押し出し、平均重量2.5mg/1個となるように
カットしたもの。 MY:上記粒子Yを押出機内で溶融混練してストランド
状に押し出し、平均重量2.5mg/1個となるように
カットしたもの。 XY1:上記粒子Xと上記粒子Yとを重量比2:8でブ
レンドして押出機内で溶融混練してストランド状に押し
出し、平均重量2.5mg/1個となるようにカットし
たもの〔融点162.7℃〕。 XY2:上記粒子Xと上記粒子Yとを重量比4:6でブ
レンドして押出機内で溶融混練してストランド状に押し
出し、平均重量2.5mg/1個となるようにカットし
たもの〔融点162.9℃〕。 XMMA:上記粒子X100重量部当たり0.25重量
部のメチルメタアクリレート(MMA)を主鎖切断防止
剤として配合し、これらを押出機内で溶融混練してスト
ランド状に押し出し、平均重量2.5mg/1個となる
ようにカットしたもの。 YDVB:上記粒子Y100重量部当たり0.1重量部
のジビニルベンゼン(DVB)を主鎖切断防止剤として
配合し、これらを押出機内で溶融混練してストランド状
に押し出し、平均重量2.5mg/1個となるとうにカ
ットしたもの。
尚、実施例及び比較例で用いた過酸化物の1分間半減期
温度、10時間半減期温度を表1に併せて示した。 A:ラウロイルパーオキサイド〔日本油脂製パーロイル
L〕 B:m−トルオイル−ベンゾイルパーオキサイド〔日本
油脂製ナイパーBMT−K40〕 C:ベンゾイルパーオキサイド〔日本油脂製ナイパーF
F〕 D:ジクメニルパーオキサイド〔日本油脂製パークミル
D〕 E:2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキセン−3〔日本油脂製パーヘキシン25B〕 F:ビス(4−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート〔日本油脂製パーロイルTCP〕
レート、ジビニルベンゼン、トリアリルシアヌレートを
用い、表1中それぞれをMMA、DVB、TACと略記
した。
力、剪断速度100sec-1における溶融粘度を以下の
測定方法により測定した。測定結果及び単位溶融粘度当
たりの溶融張力を表2に示す。尚、ポリプロピレン粒子
X、Yに関する上記溶融特性を、それぞれ参考データ
1、2として参考までに表2に併記した。
(株)東洋精機製作所製のメルトテンションテスターI
I型にて、ノズル径が2.0mm、L/Dが5のノズル
を用い、樹脂温度230℃、押出し速度10mm/分の
条件にて測定した。
粘度測定装置としてチアスト社製のレオビス2100を
用い、被測定粒子の溶融物をその装置に付設された先端
ノズルから、樹脂温度230℃、剪断速度100sec
-1の条件で押出し流出させることによって測定した。こ
の場合、そのノズルの孔直径Dは1.0mmとし、ノズ
ルの長さLとノズルの孔直径Dとの比L/Dは10とし
た。
表3に示す割合でブタンとともに50mmφの単一スク
リューを備えた押出機(L/Dは46)へ配合し、溶融
混練した後、押出機先端に取り付けた径75mmφ、間
隙0.3mmのリップを有するサーキュラーダイスを通
して押出発泡してチューブ状の発泡体を得、次いでこの
チューブを切り開いて発泡シートを得た。発泡シートの
発泡状況及び発泡体密度を表3に併せて示す。
ずれも良好に発泡しており、また、品質も安定したもの
であった。
ポリプロピレンの製造方法によれば、1分間半減期温度
がポリプロピレンの融点以下の過酸化物を用いて、該過
酸化物を水性媒体中でポリプロピレン粒子に含浸させた
後に、過酸化物を分解せしめてポリプロピレンを僅かに
架橋させて実質ゲル分率0%のポリプロピレン粒子を得
ることにより、溶融張力等の物性が改質され、溶融加工
性にも優れた均質なポリプロピレンを容易に得ることが
できる。
製造方法によれば、比較的低密度の発泡体を良好に製造
することができ、得られる発泡体の品質も非常に安定し
たものである。
Claims (5)
- 【請求項1】ポリプロピレン粒子と、1分間半減期温度
がポリプロピレン粒子に用いた原料ポリプロピレンの融
点以下である過酸化物と、主鎖切断防止剤とを水性媒体
中に投入して攪拌し、上記過酸化物及び主鎖切断防止剤
をポリプロピレン粒子に含浸させた後、過酸化物を分解
せしめて原料ポリプロピレンを僅かに架橋させ、実質ゲ
ル分率0%のポリプロピレン粒子を得ることを特徴とす
る改質されたポリプロピレンの製造方法。 - 【請求項2】主鎖切断防止剤が予め含有されたポリプロ
ピレン粒子と、1分間半減期温度がポリプロピレン粒子
に用いた原料ポリプロピレンの融点以下である過酸化物
とを水性媒体中に投入して攪拌し、上記過酸化物をポリ
プロピレン粒子に含浸させた後、過酸化物を分解せしめ
て原料ポリプロピレンを僅かに架橋させ、実質ゲル分率
0%のポリプロピレン粒子を得ることを特徴とする改質
されたポリプロピレンの製造方法。 - 【請求項3】過酸化物の1分間半減期温度が100℃〜
〔原料ポリプロピレンの融点−10℃〕である請求項1
又は2記載の改質されたポリプロピレンの製造方法。 - 【請求項4】ポリプロピレン粒子の平均重量が5mg/
1個以下である請求項1、2又は3記載の改質されたポ
リプロピレンの製造方法。 - 【請求項5】請求項1、2、3、又は4記載の方法によ
り得られたポリプロピレン粒子を使用して押出発泡する
ことを特徴とするポリプロピレン樹脂発泡体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15293197A JP3775615B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-05-27 | ポリプロピレン樹脂発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9299697 | 1997-03-27 | ||
| JP9-92996 | 1997-03-27 | ||
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