JPH10324858A - 接着剤 - Google Patents

接着剤

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JPH10324858A
JPH10324858A JP15284197A JP15284197A JPH10324858A JP H10324858 A JPH10324858 A JP H10324858A JP 15284197 A JP15284197 A JP 15284197A JP 15284197 A JP15284197 A JP 15284197A JP H10324858 A JPH10324858 A JP H10324858A
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sulfide
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勝政 山本
Kenichi Wakimura
謙一 脇村
Michio Suzuki
道夫 鈴木
Katsuya Ikeda
勝也 池田
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高屈折率で高接着力を有すると共に、耐熱性
に優れ、光による硬化が可能な接着剤を提供することを
目的とする。 【解決手段】 (A)一般式(I)で表されるエポキシ
化合物100重量部に対して、(B)アクリル酸及び/
又はメタクリル酸5〜90重量部、並びに、(C)上記
エポキシ化合物(A)と共重合可能である化合物又は上
記アクリル酸及び/若しくはメタクリル酸(B)と共重
合可能である化合物0〜300重量部を含む接着剤。 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、同一若しくは異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜6のアルキ
ル基を表す。nは0〜10の整数を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屈折率の高い光学
材料や電子材料等の材料同士、又は、これらの材料と他
の物質とを接着させる接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】光学材料や電子材料等の材料同士、又
は、これらの材料と他の物質とを接着させる接着剤の中
で、特に光学的透明性を要求される接着剤としては、熱
可塑性天然樹脂であるカナダバルサムやエポキシ樹脂接
着剤、アクリル樹脂接着剤等が知られている。しかしな
がら、カナダバルサムの屈折率は1.52であり、また
エポキシ樹脂接着剤やアクリル樹脂接着剤も屈折率は
1.51〜1.58程度であるため、これらの接着剤を
屈折率が1.60以上の高屈折率材料の接着剤として使
用した場合には光透過率が低下するという欠点があっ
た。
【0003】これらの欠点を改良するため、特開平7−
3237号公報では、チオール(メタ)アクリレート基
を有する化合物とエポキシ基を含有する化合物とを含む
接着剤が開示されている。しかし、チオール(メタ)ア
クリレート基を有する化合物は、高屈折率ではあるが硬
化収縮率が大きく、歪や接着性に問題がある。一方、接
着性を高めるためエポキシ基を有する化合物の含有量を
多くすると、屈折率が低下するという問題があり、高屈
折率と高接着性とを同時に満足する接着剤を得ることは
困難であった。
【0004】本発明者らは既に、以下に述べる一般式
(I)で表されるエポキシ化合物5〜100重量%と、
このエポキシ化合物と共重合可能である化合物0〜95
重量%とからなる硬化性樹脂組成物100重量部に対
し、シランカップリング剤又はチタネートカップリング
剤10重量部以下を含む接着剤を出願している(特願平
8−201343号)。しかしながら、この接着剤は、
耐熱性、光硬化性等の面でさらに改良の余地があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、高屈折率で高接着力を有すると共に、耐熱性に優
れ、光による硬化が可能な接着剤を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(A)
一般式(I)で表されるエポキシ化合物100重量部に
対して、(B)アクリル酸及び/又はメタクリル酸5〜
90重量部、並びに、(C)上記エポキシ化合物(A)
と共重合可能である化合物又は上記アクリル酸及び/若
しくはメタクリル酸(B)と共重合可能である化合物0
〜300重量部を含むことを特徴とする接着剤である。
【0007】
【化2】
【0008】式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、同一若
しくは異なって、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1
〜6のアルキル基を表す。nは0〜10の整数を表す。
上記一般式(I)で表されるエポキシ化合物におけるR
1 、R2 、R3 及びR4 で表されるハロゲン原子として
は、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、炭素数1〜6の
アルキル基としては特に限定されず、直鎖状、分枝状の
アルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、ペンチル、ヘキシル等を挙げることがで
きる。好ましくは、R1 、R2 、R3 及びR4 はいずれ
も水素原子である。上記nは、好ましくは、0〜5であ
る。
【0009】上記一般式(I)で表されるエポキシ化合
物としては特に限定されず、例えば、ビス[4−(2,
3−エポキシプロピルチオ)フェニル]スルフィド、ビ
ス[4−(2,3−エポキシプロピルチオ)−3−メチ
ルフェニル]スルフィド、ビス[4−(2,3−エポキ
シプロピルチオ)−3,5−ジメチルフェニル]スルフ
ィド、ビス[4−(2,3−エポキシプロピルチオ)−
2,3,5,6−テトラメチルフェニル]スルフィド、
ビス[4−(2,3−エポキシプロピルチオ)−3−ヘ
キシルフェニル]スルフィド、ビス[4−(2,3−エ
ポキシプロピルチオ)−3,5−ジヘキシルフェニル]
スルフィド、ビス[4−(2,3−エポキシプロピルチ
オ)−3−クロロフェニル]スルフィド、ビス[4−
(2,3−エポキシプロピルチオ)−3,5−ジクロロ
フェニル]スルフィド、ビス[4−(2,3−エポキシ
プロピルチオ)−2,3,5,6−テトラクロロフェニ
ル]スルフィド、ビス[4−(2,3−エポキシプロピ
ルチオ)−3−ブロモフェニル]スルフィド、ビス[4
−(2,3−エポキシプロピルチオ)−3,5−ジブロ
モフェニル]スルフィド、ビス[4−(2,3−エポキ
シプロピルチオ)−2,3,5,6−テトラブロモフェ
ニル]スルフィド等を挙げることができる。
【0010】好ましくは、ビス[4−(2,3−エポキ
シプロピルチオ)フェニル]スルフィド、ビス[4−
(2,3−エポキシプロピルチオ)−3−メチルフェニ
ル]スルフィド、ビス[4−(2,3−エポキシプロピ
ルチオ)−3,5−ジメチルフェニル]スルフィド、ビ
ス[4−(2,3−エポキシプロピルチオ)−3,5−
ジブロモフェニル]スルフィドである。
【0011】上記エポキシ化合物を製造する方法は特に
限定されず、例えば、次の一般式(II)で表されるジ
チオール化合物にエピハロヒドリンを付加反応させた
後、閉環反応を行う方法(J.Appl.Poly.S
ci,.39巻、1623(1990年))等を挙げる
ことができる。
【0012】
【化3】
【0013】式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、上記と
同じ。上記一般式(I)で表されるエポキシ化合物と共
重合可能である化合物としては特に限定されず、例え
ば、エポキシ基を有するモノマー、エポキシ基を有する
オリゴマー、アミノ基を有するモノマー、アミノ基を有
するポリマー、アミド基を有するポリマー、酸無水物等
を挙げることができる。これらは使用目的に応じて、単
官能化合物だけでなく、多官能化合物を選択することが
できる。また、これらの化合物は、単独で又は2種以上
を併用して使用することができる。
【0014】上記エポキシ基を有するモノマー及び上記
エポキシ基を有するオリゴマーとしては特に限定され
ず、例えば、アリルグリシジルエーテル、ブチルグリシ
ジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、2−エチ
ルヘキシルグリシジルエーテル、sec−ブチルフェニ
ルグリシジルエーテル、tert−ブチルフェニルグリ
シジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエーテ
ル等の単官能グリシジルエーテル類;
【0015】1,6−ヘキサンジオールグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グ
リセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグ
リシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等
の多官能グリシジルエーテル類;
【0016】グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
クリレート、ジグリシジルフタレート、ジグリシジルヘ
キサヒドロフタレート、ジグリシジルテトラヒドロフタ
レート、ジメチルジグリシジルヘキサヒドロフタレート
等のグリシジルエステル類;ビスフェノールAグリシジ
ルエーテル、ビスフェノールFグリシジルエーテル、ブ
ロモ化ビスフェノールAグリシジルエーテル、ビフェノ
ールグリシジルエーテル、テトラメチルビフェノールグ
リシジルエーテル、レゾルシングリシジルエーテル、ハ
イドロキノングリシジルエーテル、ジヒドロキシナフタ
レングリシジルエーテル、ビスフェノールノボラック樹
脂グリシジルエーテル、フェノールノボラック樹脂グリ
シジルエーテル、クレゾールノボラック樹脂グリシジル
エーテル、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂グリシ
ジルエーテル、テルペンフェノール樹脂グリシジルエー
テル、ナフトールノボラック樹脂グリシジルエーテル等
のグリシジルエーテル類;
【0017】3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、
3,4−エポキシシクロヘキシルエチル−3,4−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘ
キセンジオキシド、アリルシクロヘキセンジオキシド、
3,4−エポキシ−4−メチルシクロヘキシル−2−プ
ロピレンオキシド、2−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキ
サン−m−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)アジペート、ビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル)アジペート、ビス(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エーテル、ビス(3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル)エーテル、ビス(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)ジエチルシロキサン等の脂環式エポ
キシ化合物等を挙げることができる。
【0018】上記アミノ基を有するモノマー及びアミノ
基を有するポリマーとしては特に限定されず、例えば、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリ
メチレンジアミン、ポリエーテルジアミン、m−キシリ
レンジアミン、テトラクロル−p−キシリレンジミン等
の脂肪族アミン類;メンタンジアミン、N−アミノエチ
ルピペラジン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、N−
メチルピペラジン、ヒドロキシエチルピペラジン、N,
N′−ジメチルピペラジン等の脂環式アミン類;m−フ
ェニレンジアミン、4,4′−メチレンジアニリン、
4,4′−チオジアニリン、2,4−トルエンジアミ
ン、ジアミノジフェニルスルホン等の芳香族アミン類等
を挙げることができる。
【0019】上記アミド基を有するポリマーとしては特
に限定されず、例えば、トーマイド252(富士化成社
製)、トーマイド296(富士化成社製)等を挙げるこ
とができる。上記酸無水物としては特に限定されず、例
えば、ドデセニル無水コハク酸、ポリアジピン酸無水物
等の脂肪族酸無水物類;メチルテトラヒドロ無水フタル
酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の脂環式酸無水物類;
無水フタル酸、無水トリメリット酸等の芳香族無水物類
等を挙げることができる。
【0020】上記アクリル酸及び/又はメタクリル酸と
共重合可能である化合物としては特に限定されず、例え
ば、エポキシ基を有するモノマー、エポキシ基を有する
オリゴマー、重合性不飽和結合を有するモノマー等を挙
げることができる。これらは使用目的に応じて、単官能
化合物だけでなく、多官能化合物を選択することができ
る。また、これらは単独で又は2種以上を併用して使用
することができる。上記エポキシ基を有するモノマー及
び上記エポキシ基を有するオリゴマーとしては、上で例
示したもの等を挙げることができる。
【0021】上記重合性不飽和結合を有するモノマーと
しては特に限定されず、例えば、芳香族ビニル化合物
類、脂環式ビニル化合物類、ビニルスルフィド化合物
類、単官能(メタ)アクリル酸誘導体、多官能(メタ)
アクリル酸誘導体等を挙げることができる。なお、本明
細書中、「(メタ)アクリ」とは、「アクリ」および
「メタクリ」の双方を意味する。上記重合性不飽和結合
を有するモノマーは、単独で又は2種以上を混合して用
いることができる。
【0022】上記芳香族ビニル化合物類としては特に限
定されず、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、クロロスチレン、ブロモスチレン、クロ
ロメチルスチレン、メトキシスチレン、ブチルチオスチ
レン、ジビニルベンゼン等を挙げることができる。好ま
しくは、スチレン、ジビニルベンゼンである。
【0023】上記脂環式ビニル化合物類としては特に限
定されず、例えば、シクロヘキセン、4−ビニルシクロ
ヘキセン、1,5−シクロオクタジエン、5−ビニルシ
クロ[2,2,1]ヘプト−2−エン等を挙げることが
できる。
【0024】上記ビニルスルフィド化合物類としては特
に限定されず、例えば、エチルビニルスルフィド、n−
プロピルビニルスルフィド、ビス(4−ビニルチオメチ
ルフェニル)スルフィド、フェニルビニルスルフィド、
ビス(4−ビニルチオフェニル)スルフィド等を挙げる
ことができる。好ましくは、フェニルビニルスルフィ
ド、ビス(4−ビニルチオメチルフェニル)スルフィ
ド、ビス(4−ビニルチオフェニル)スルフィドであ
る。
【0025】上記単官能(メタ)アクリル酸誘導体とし
ては特に限定されず、例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ドデシル
(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレ
ート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、1−ナフチル(メ
タ)アクリレート、クロロフェニル(メタ)アクリレー
ト、ブロモフェニル(メタ)アクリレート、トリブロモ
フェニル(メタ)アクリレート、メトキシフェニル(メ
タ)アクリレート、シアノフェニル(メタ)アクリレー
ト、クロロメチル(メタ)アクリレート、ブロモエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールエ
ステル、フェニルチオ(メタ)アクリレート、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル
(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。好ま
しくは、メチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、フェニルチオ(メタ)アクリレートである。
【0026】上記多官能(メタ)アクリル酸誘導体とし
ては特に限定されず、例えば、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,
5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート等のポリオールポリ(メ
タ)アクリレート、ビス(4−メタクリロイルチオフェ
ニル)スルフィド等のポリチオールポリ(メタ)アクリ
レートを挙げることができる。好ましくは、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ビス(4−メタクリロイルチオ
フェニル)スルフィドである。
【0027】本発明の接着剤は、(A)一般式(I)で
表されるエポキシ化合物100重量部に対して、(B)
アクリル酸及び/又はメタクリル酸を5〜90重量部、
好ましくは、10〜85重量部、更に好ましくは、20
〜80重量部配合して用いる。上記アクリル酸及び/又
はメタクリル酸の含有量が、5重量部未満であると、硬
化が不充分となり、上記アクリル酸及び/又はメタクリ
ル酸の含有量が、90重量部を超えると、屈折率が低下
するため、上記範囲に限定される。
【0028】また、本発明の接着剤は、(A)一般式
(I)で表されるエポキシ化合物100重量部に対し
て、(C)上記エポキシ化合物(A)と共重合可能であ
る化合物又は上記アクリル酸及び/若しくはメタクリル
酸(B)と共重合可能である化合物を0〜300重量
部、好ましくは、0〜285重量部配合して用いる。上
記(C)成分の化合物である、上記エポキシ化合物
(A)と共重合可能である化合物又は上記アクリル酸及
び/若しくはメタクリル酸(B)と共重合可能である化
合物が0重量部であると、本発明の接着剤は、上記一般
式(I)で表されるエポキシ化合物(A)と上記アクリ
ル酸及び/又はメタクリル酸(B)のみで構成される
が、この場合においても本発明の効果を充分に奏するこ
とができる。また、上記(C)成分の化合物が300重
量部を超えると、接着性が低下するため、上記範囲に限
定される。
【0029】本発明の接着剤は、通常、ラジカル重合開
始剤を用いて、熱あるいは光によって硬化させることに
より、各種の光学ガラスや各種透明プラスチック等の光
学部材や電子部材の接着に広範に使用できる。
【0030】上記熱硬化の場合に用いるラジカル重合開
始剤としては特に限定されず、例えば、2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビスイソバレ
ロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニ
トリル)、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−
カルボニトリル)等のアゾ系化合物;メチルエチルケト
ンパーオキシド、メチルイソブチルケトンパーオキシド
等のケトンパーオキシド類;t−ブチルパーオキシオク
トエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート等のア
ルキルパーエステル類;ベンゾイルパーオキシド、2,
4−ジクロロベンゾイルパーオキシド等のジアシルパー
オキシド類等を挙げることができる。
【0031】上記光硬化の場合に用いるラジカル重合開
始剤としては特に限定されず、例えば、2,2−ジエト
キシアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、ベンゾフェノン、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベン
ゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケター
ル、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオ
キサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキサイド等を挙げることができる。上
記ラジカル重合開始剤の使用量は、本発明の接着剤の組
成、使用する重合開始剤の種類等により異なるので一概
には規定できないが、通常、一般式(I)で表されるエ
ポキシ化合物100重量部に対して、0.01〜10重
量部が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量部であ
る。
【0032】上記硬化にあたって、硬化温度、硬化時間
については、本発明の接着剤の組成、用途、使用する重
合開始剤の種類及びその使用量等により異なるので、一
概には規定できないが、硬化温度は、0〜200℃が好
ましく、より好ましくは10〜150℃である。硬化時
間は、0.5分〜50時間が好ましく、より好ましくは
1分〜24時間である。
【0033】本発明においては、更に、必要に応じて、
シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、光
安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤、重合
禁止剤、ブルーイング剤等の添加剤を加えることができ
る。これらの添加剤を単独又は混合して添加することに
より、本発明の接着剤の特性をさらに改質することがで
きる。
【0034】上記シラン系カップリング剤としては特に
限定されず、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N
−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン塩酸塩、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシ
シラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ヘキ
サメチルジシラザン、γ−アニリノプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、オクタデシルジ
メチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アンモ
ニウムクロリド、γ−クロロプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、トリメチルクロロシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ベンジルトリメチルシラン、ビニルトリス(2−メ
トキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−イ
ソシアヌルプロピルトリエトキシシラン、n−オクチル
トリエトキシシラン等を挙げることができる。
【0035】上記チタン系カップリング剤としては特に
限定されず、例えば、イソプロピルイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリ−n−ドデシルベンゼンス
ルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチル
ピロホスフェート)チタネート、テトライソプロピルビ
ス(ジオクチルホスファイト)チタネート、テトラオク
チルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テ
トラ(2,2−ジアルキルオキシメチル−1−ブチル)
ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス
(ジオクチルピロホスフェート)オキシアセテートチタ
ネート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)エチレン
チタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネー
ト、イソプロピルジメタクリロイルイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチ
タネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェー
ト)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタ
ネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノ
エチル)チタネート等を挙げることができる。
【0036】
【実施例】以下に参考例及び実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定される
ものではない
【0037】なお、以下に掲げる実施例によって得られ
た接着剤の評価方法は、下記によった。 (1)屈折率 アッベ屈折率計(アタゴ社製、4T型)を用いて、20
℃における接着剤硬化物の屈折率を測定した。 (2)光透過率 屈折率1.70、厚さ2mmのガラス板に接着剤を塗布
し2枚貼り合わせ、硬化させた後、濁度計(日本電色工
業社製、NDH−300A型)を用いて、複層板の光透
過率を測定した。 (3)接着力(ポリカーボネート板の引っ張りせん断接
着強さ) JIS K 6850に従って、長さ100mm、巾2
5mm、厚さ3mmのポリカーボネート板に接着剤を塗
布し、2枚の端を12.5mmの巾で貼り合わせ、硬化
させた後、引っ張り試験機(島津製作所社製、AGS−
5KND)で毎分20mmの速度にて引っ張りせん断接
着強さを測定して、接着性を評価した。 (4)ガラス転移点 TMA測定機(セイコー電子工業社製、TMA120)
を用い、荷重3gでのガラス転移点を測定した。
【0038】参考例1 エポキシ化合物の調製 1リットルの四つ口フラスコに、ビス(4−メルカプト
フェニル)スルフィド100g、エピクロロヒドリン1
50g、ジオキサン300gを入れ、10℃に保ったま
ま10%水酸化ナトリウム水溶液20gを滴下した。2
0℃で2時間反応させた後、60℃に昇温し45%水酸
化ナトリウム水溶液90gを滴下した。60℃で12時
間反応させた後、水、トルエンを添加し有機層と水層と
に分液した。得られた有機層を水洗した後、溶媒を留去
し、一般式(I)において、R1、R2 、R3 、R4
水素原子であり、nが0であるビス[4−(2,3−エ
ポキシプロピルチオ)フェニル]スルフィド140gを
得た。得られたビス[4−(2,3−エポキシプロピル
チオ)フェニル]スルフィドは無色透明の液体であり、
その屈折率は、n20 D =1.670であった。
【0039】参考例2 エポキシ化合物の調製 参考例1で用いたビス(4−メルカプトフェニル)スル
フィド100gに代えて、ビス(4−メルカプト−3,
5−ジメチルフェニル)スルフィド123gを用いたこ
と以外は参考例1と同様にして、一般式(I)におい
て、R2 、R3 が水素原子、R1 、R4 がメチル基であ
り、nが0であるビス[4−(2,3−エポキシプロピ
ルチオ)−3,5−ジメチルフェニル]スルフィド16
0gを得た。得られたビス[4−(2,3−エポキシプ
ロピルチオ)−3,5−ジメチルフェニル]スルフィド
は無色透明の液体であり、その屈折率は、n20 D =1.
660であった。
【0040】実施例1 参考例1で得たビス[4−(2,3−エポキシプロピル
チオ)フェニル]スルフィド100重量部、アクリル酸
40.5重量部、重合開始剤(V−40)1.4重量部
を混合し、接着剤を調製した。得られた接着剤を35℃
から100℃まで10時間かけて昇温し、100℃で4
時間保持して硬化させ、屈折率、光透過率、接着性、ガ
ラス転移点を測定し、表1に示した。
【0041】実施例2〜12 表1に示した成分組成を用いて、実施例1と同様にして
接着剤を調製し、各物性を測定し、表1に示した。
【0042】比較例1、2 表1に示した成分組成を用いて、実施例1と同様にして
接着剤を調製し、各物性を測定し、表1に示した。
【0043】表1中、ELA−115CAは、住友化学
工業社製のビスフェノールA型エポキシ樹脂を、MPV
はビス(4−ビニルチオフェニル)スルフィドを、MP
SMAはビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スル
フィドを、MDVはビス(4−ビニルチオメチルフェニ
ル)スルフィドを、EGDMはエチレングリコールジメ
タクリレートを、GMAはグリシジルメタクリレート
を、PETPは、ペンタエリスリトールテトラキスチオ
プロピオネートを、V−40は1,1′−アゾビス(シ
クロヘキサン−1−カルボニトリル)を、パーブチルO
はt−ブチルパーオキシオクトエートを、SI−60
は、三新化学社製の粉末タイプのカチオン重合開始剤を
それぞれ表す。
【0044】
【表1】
【0045】実施例13 参考例1で得たビス[4−(2,3−エポキシプロピル
チオ)フェニル]スルフィド100重量部、アクリル酸
40.5重量部、重合開始剤(ルシリンTPO)4.2
重量部を混合し、接着剤を調製した。得られた接着剤に
10mW/cm2 の紫外線を5分間照射して光重合さ
せ、さらに後硬化として60℃で2時間加熱した後、屈
折率、光透過率、接着性、ガラス転移点を測定し、表2
に示した。
【0046】実施例14〜17 表2に示した成分組成を用いて、実施例13と同様にし
て接着剤を調製し、各物性を測定し、表2に示した。
【0047】比較例3 表2に示した成分組成を用いて、実施例13と同様にし
て接着剤を調製し、各物性を測定し、表2に示した。
【0048】表2中、ELA−115CA、MPV、E
GDMは表1に同じ、ルシリンTPOは、2,4,6−
トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド
を表す。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明の接着剤は、上述の構成よりなる
ので、高屈折率で高接着力を有すると共に、ガラス転移
点(Tg)が高く、耐熱性に優れており、光による硬化
が可能である等の利点を有しており、光学材料、電子機
器材料等に使用する接着剤として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 勝也 兵庫県加古郡播磨町宮西346番地の1 住 友精化株式会社第1研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I)で表されるエポキシ
    化合物100重量部に対して、(B)アクリル酸及び/
    又はメタクリル酸5〜90重量部、並びに、(C)前記
    エポキシ化合物(A)と共重合可能である化合物又は前
    記アクリル酸及び/若しくはメタクリル酸(B)と共重
    合可能である化合物0〜300重量部を含むことを特徴
    とする接着剤。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、同一若しくは異な
    って、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜6のアル
    キル基を表す。nは0〜10の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(I)のR1 、R2 、R3 、R4
    が、水素原子である請求項1記載の接着剤。
  3. 【請求項3】 前記エポキシ化合物(A)と共重合可能
    である化合物が、エポキシ基を有するモノマー、エポキ
    シ基を有するオリゴマー、アミノ基を有するモノマー、
    アミノ基を有するポリマー、アミド基を有するポリマー
    及び酸無水物からなる群より選択された少なくとも1種
    である請求項1記載の接着剤。
  4. 【請求項4】 前記アクリル酸及び/又はメタクリル酸
    (B)と共重合可能である化合物が、エポキシ基を有す
    るモノマー、エポキシ基を有するオリゴマー及び重合性
    不飽和結合を有するモノマーからなる群より選択された
    少なくとも1種である請求項1記載の接着剤。
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