JPH10325432A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH10325432A
JPH10325432A JP10031453A JP3145398A JPH10325432A JP H10325432 A JPH10325432 A JP H10325432A JP 10031453 A JP10031453 A JP 10031453A JP 3145398 A JP3145398 A JP 3145398A JP H10325432 A JPH10325432 A JP H10325432A
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hardness
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Atsuo Matsumoto
篤夫 松本
Yoshiki Matsuzaki
善樹 松崎
Atsushi Kubo
敦嗣 久保
Atsuji Mori
厚治 森
Shigeki Yoshimoto
茂樹 吉本
Yosuke Igarashi
洋右 五十嵐
Katsuo Inoue
勝男 井上
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D65/16Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged in or on the brake
    • F16D65/18Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged in or on the brake adapted for drawing members together, e.g. for disc brakes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常用液圧が140kgf/cm2 以上になる
ABS装着車においても、引きずりトルクの低減と良好
なペダルフィーリングの維持を両立させることのできる
ディスクブレーキ装置を提供することである。 【解決手段】 ブレーキピストン4によるパッド押圧時
にピストンシール1をブレーキピストン4に追従させて
弾性変形させ、除圧時にピストンシール1の弾性復元力
でブレーキピストン4を復帰させるディスクブレーキ装
置において、ピストンシール1を弾性変形させる目的で
シール溝5の反液圧側溝縁に設けられる面取り部6の面
取り量Wを1.0mm以上に設定し、さらに、ピストン
シール1の硬度を75°IRHD以上に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンシールを
利用したピストンリトラクション(ピストン戻し)機構
を有するディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液圧作動のディスクブレーキ装置に設け
るピストンリトラクション機構として、ブレーキピスト
ンをピストンシールの弾性復元力で引き戻すものが知ら
れている。
【0003】この機構は、図1、図2に示すように、キ
ャリパ2に加工されるシリンダ3の内面にシール溝5を
設けてそのシール溝5にゴム製のピストンシール1を嵌
め、このピストンシール1の内径側をシリンダ3に挿入
したブレーキピストン(以下、単にピストンと云う)4
の外周に圧接させる。
【0004】シール溝5の反液圧側(ロータに近い側)
の溝縁は適度に面取りされており(図1(b)及び図3
の6が面取り部)、その面取り部6によって制限される
範囲内でピストンシール1の内径側が液圧を受けて前進
するピストン4に追従して図3(b)のように弾性変形
し、それによって生じる弾性復元力で除圧時にピストン
4が図3(c)のように引き戻されて摩擦パッド7(以
下、パッドと云う)とディスクロータ8(以下、ロータ
と云う)の間に所要のクリアランスが確保されるように
なっている。
【0005】なお、ピストンシール1が飽和変形した
(面取部6によってそれ以上の変形が阻止された)図3
(b)の位置からピストン4が更に押し出されるとピス
トンシール1とピストン4間に滑りが生じ、これによ
り、パッド7の摩耗に対する補償がなされてピストン4
の戻りが常時、同じ条件のもとで行われるようになって
いる。
【0006】この機構によるピストン戻り量は、ディス
クブレーキの常用液圧(制動時及び車両停止時にブレー
キペダルによって負荷される液圧)の上限を70kgf
/cm2 程度と考え、シール溝5の反液圧側溝縁の面取
り量W(図3(a)参照)については、0.5〜0.8
mm程度の値が採用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これまでのディスクブ
レーキ装置は、常用液圧の上限を70kgf/cm2
度に設定していたため、前述の面取り量Wは0.5〜
0.8mm程度でよかったが、例えば、近年急速に普及
しているABS(アンチロックブレーキシステム)装着
車に関しては、液圧ブースタの搭載により常用液圧の上
限が140kgf/cm2 以上に拡大し、従来の常用液
圧上限を超えた領域では除圧時ピストン戻り量が不足し
て非制動時にパッドが回転中のロータに接してこれを引
きずるいわゆるひきずりが発生するようになった。
【0008】従来の考え方では、そのひきずりを防止す
るために、シール溝の面取り量Wを大きくすることにな
る。ピストンの最大戻り量はシール溝の面取りが略平面
形状である場合、面取り量Wによって一義的に定まり、
その面取り量Wが大きくなるほど、ピストンシールが飽
和変形するまでの変形量が大きくなってピストンの戻し
量も大きくなるからである。
【0009】ところが、この方法を採ると、高液圧から
の除圧時にはピストンの戻り量が適切になって引きずり
が防止されるが、低液圧からの除圧時にピストン戻り量
が大きくなり過ぎて消費液量が増加し、ペダルフィーリ
ングが悪化するという問題があった。
【0010】キャリパに要求される理想の性能は、使用
液圧内で低圧域から高圧域まで初期ロス液量{液圧が立
ち上るまでの液量であり、これはブレーキペダルの遊び
(無効ストローク)を増大させ、ペダルフィーリングを
悪化させる}を少なくし、かつ、非制動時の引きずりト
ルクをゼロにすることである。
【0011】この要求を満足させるには、負荷液圧と除
圧時ピストン戻り量(リトラクション量)Xの関係を、
図4に示すピストン戻り量の理想曲線Bに近似させる必
要がある。
【0012】除圧時ピストン戻り量Xは、常用液圧にお
いて常に、最小必要戻り量A(=ロータの振れ及び熱歪
に対応するのに必要なロータとパッド間のクリアランス
C(図5参照)+キャリパ撓み量D+パッド圧縮歪量
E)よりも大きく、最小必要戻り量Aとの差は極力小さ
いのが望ましい(即ち、X=B>AかつB≒A)。
【0013】この要求に対し、従来のリトラクション機
構は、低液圧で適切なピストン戻り量が得られるときに
は高液圧でのピストン戻り量が不足し(図4のXがBよ
り小さくなる)、一方、高液圧で適切なピストン戻り量
が得られるときには逆に低液圧でのピストン戻り量が大
きくなり過ぎ(図4のXがBより大となる)、常用液圧
の上限が高くなると良好なペダルフィーリングの確保と
引きずりトルクの低減を両立させることができなかっ
た。
【0014】そこで、この発明は、使用液圧の上限が1
40kgf/cm2 を超えるディスクブレーキ装置にお
いてもペダルフィーリングの悪化を抑えて引きずりの低
減を図れるようにすることを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、ディスクブレーキ装置のリト
ラクション機構について、シール溝の面取り量Wを、
1.0mm以上とし、さらに、ピストンシールの硬度
(ゴム硬度)を75°IRHD以上とする。ピストンシ
ールの材質は、これまでに用いられているSBRやEP
DMなどでよい。
【0016】なお、シール溝の面取り部の面の傾斜角
(図3(c)のθ:これはシリンダ3の軸心と垂直な面
に対する傾き角)は、30°〜45°くらいが適してい
る。また、シール溝の面取り量Wは、上記θの値にもよ
るが、あまり大きいとキャリパのシリンダ部の肉厚を大
きくする必要が生じてくるので実用面では上限を1.5
mm程度にするのが望ましい。
【0017】
【作用】ABS装着車では、ABSの作動前提として、
運転者に強くブレーキペダルを踏むことを指導している
ことから、ABS作動後、140kgf/cm2 以上の
液圧がブレーキにかかる。この場合、引きずり開始液圧
を140kgf/cm2と考え、その圧力での必要最小
戻り量(図4のA)よりもピストン最大戻り量が僅かに
大きくなるようにしておけば、引きずりの問題をほぼ解
消できる。
【0018】ここで、現状技術では、剛性の高いブレー
キ装置であっても、ロータの振れ及び熱歪、液圧に比例
して大きくなるキャリパの撓み量、パッドの歪量を考え
ると、負荷液圧140kgf/cm2 からの除圧時に引
きずりをゼロにするためにはピストン戻り量が0.6m
mは必要である。
【0019】従来のブレーキ装置でシール溝の面取り量
Wを0.8mmにしたものは、その値が上記の必要ピス
トン戻り量0.6mmより大きいのに、高液圧からの除
圧時には引きずりが起こる。その原因は、ピストンの最
大戻り量はシール溝の面取り量Wと同一ではなく、当該
面取り量Wの60〜70%になることにある。
【0020】発明者等は、そのことを解明し、140k
gf/cm2 の液圧からの除圧時に引きずり防止の効果
を確実に発揮させるためのシール溝面取り量Wは、1.
0mm以上であることを見い出した。
【0021】次に、シール溝の面取り量Wを1.0mm
以上にすると低液圧からの除圧時のピストン戻り量が大
きくなりすぎてペダルフィーリング悪化の問題が起こ
る。
【0022】この発明では、その問題を、ピストンシー
ルの硬度調整を行って解決する。
【0023】シール溝の面取り量Wを大きくしたときに
低液圧でピストン戻り量が過大になる理由として考えら
れるのは、面取り量Wの増加によりシール変形時のモー
メントアーム長(変形支点からシール内端までの距離)
が増大してシールが変形し易くなり、ある液圧を超えた
ところから、ピストンシールの液圧によるピストン上で
のスリップを伴う変形が生じてシリンダからのピストン
押出し量を上回るシール変形が起こることである。この
ようにして低液圧制動でピストンシールの変形量がピス
トンの押出し量を上回ると、除圧時にピストン移動量が
過大になってペダルフィーリングが悪くなる。
【0024】なお、一旦悪化したペダルフィーリング
は、その後、高液圧での制動がなされてピストンとピス
トンシールの相対位置(シールの過剰変形で狂いが生じ
ている)が補正されるまで直らない。
【0025】従来のブレーキ装置では、ゴム硬度が75
°IRHD以下のピストンシールが用いられており、ピ
ストンシールの硬度をシール溝の面取り量と関連づけて
設定することはなされていなかった。
【0026】発明者等は、そのピストンシール硬度に着
目し、その硬度を75°IRHD以上にすれば面取り量
Wの増加によるペダルフィーリングの悪化を抑制できる
と云う知見を得た。
【0027】即ち、ピストンの最大戻り量は、シール溝
の面取り量Wによって一義的に決定され、ピストンシー
ル硬度が変わっても変動しないが(図6〜図8参照)、
ピストンシール硬度が変わると、ピストンシールが飽和
変形するまでの(最大戻り量の位置が飽和変形点)シー
ル変形量(液圧対比での変形量)に差が生じて除圧時ピ
ストン戻り量が異なったものになる。
【0028】図9は、シール溝の面取り量を1mmにし
てゴム硬度を変えたときのピストンシールについて、除
圧時ピストン戻り量を比較したものである。
【0029】このケースでは、ゴム硬度が低い硬度Aの
ピストンシールは73kgf/cm2 以上の液圧で、ま
た、硬度Bのピストンシールは108kgf/cm2
それぞれ飽和変形を起こしている。また、硬度の低いピ
ストンシールほど、ピストン戻り量がキャリパ撓み量F
から大きくかけ離れている。これから、例えばゴム硬度
Aのピストンシールを使用すると、負荷液圧が73kg
f/cm2 に達したところでピストン戻り量が既にシー
ル溝の面取り量によって決まる最大値に達し、負荷液圧
の低い領域では除圧時ピストン戻り量が明らかに過大と
なる(負荷液圧が140kgf/cm2 に近づくほどピ
ストン戻り量のオーバ値は小さくなる)ことが判る。
【0030】これに対し、ゴム硬度75°IRHDのピ
ストンシールは、負荷液圧140kgf/cm2 まで除
圧時ピストン戻り量が安定しており、広い範囲で液圧に
ほぼ比例したピストン戻り量が得られる。そこでシール
溝面取り量Wを1.0mm以上とするこの発明では、ピ
ストンシール硬度の下限を75°IRHDとした。
【0031】なお、図8、図9から判るように、シール
溝の面取り量Wを一定とした場合、ピストンシール硬度
を上げていくと引きずり限界点つまり最大ピストン戻り
量は変わらずに最大戻り量以外の領域で除圧時ピストン
戻り量が減少する。従って、シール溝面取り量Wをより
大きくする場合にも、適切なシール硬度を選ぶことによ
り除圧時ピストン戻り量を高液圧(140kgf/cm
2 )まで安定させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を参照してこの発明
のディスクブレーキ装置の実施形態について説明する。
【0033】図1は、浮動型のディスクブレーキ装置で
あって、キャリパ2のインナ側に設けられたシリンダ3
にピストン4が挿入されている。また、シリンダ3の内
径面にはシール溝5が設けられ、その溝にゴム製のリン
グ状のピストンシール1が嵌められている。そのピスト
ンシール1は、ピストン4の外周に締め代をもたせて嵌
めてあり、ピストン外周の液封がこのピストンシール1
によって行われる。なお、図1(a)の7はパッド、8
はパッドを摺接させるロータを示している。
【0034】図2は、ピストン対向型のディスクブレー
キ装置である。キャリパ2のインナ側とアウタ側にそれ
ぞれシリンダ3が設けられ、各シリンダ3にそれぞれピ
ストン4が挿入されている。
【0035】この図1、図2のディスクブレーキ装置
は、どちらもシール溝5の反液圧側溝縁を斜めにカット
する面取り部6(図3参照)を設けて、ピストンシール
1にピストン引き戻しのための変形を生じさせるように
してある。これは、従来のピストンリトラクション機構
付ディスクブレーキ装置と同じである。即ち、この発明
では、従来のディスクブレーキ装置で0.5〜0.8m
m程度に設定していた面取り部6の面取り量W(図3
(a)参照)を1.0mm以上にし、さらに、従来75
°IRHD以下としていたピストンシール1の硬度を7
5°IRHD以上にしており、この点が従来のディスク
ブレーキ装置と異なる。
【0036】図3(d)は、低負荷液圧でのピストンシ
ール1の変形状態を示している。図のように、同一負荷
液圧でのピストンシール1の変形量はシール硬度が大き
い場合(実線)と小さい場合(一点鎖線)とで異なる。
この変形量がシールの剛性不足によって過大になるとピ
ストン戻り量が過大になって初期ロス液量が増加するの
で、シール溝の面取り量Wを考慮して適切なピストンシ
ール硬度を選択する。
【0037】面取り量Wとピストンシール硬度の具体値
は、キャリパ1の撓み量、パッド7の圧縮歪量、ロータ
8の振れ及び熱変形量がブレーキ装置毎に異なるので一
概には決まらないが、個々のブレーキ装置毎に面取り量
Wを設定するのは設計生産管理が煩雑となって好ましく
ないので、何種類かのブレーキ装置に共通して利用でき
る面取り量を先ず決定し、細部の調整をピストンシール
硬度を変えて行うのが好ましい。
【0038】除圧時ピストン戻り量の決定因子であるキ
ャリパ撓み量Dは、キャリパの形状寸法と弾性係数から
定まるものであり、重要保安部品である自動車用ディス
クブレーキ装置の場合、要求される剛性がほぼ定まって
いるため、その撓み量は機種が違っても大きくは変わら
ない。
【0039】パッドの歪量Eも、要求されるブレーキ性
能から大きな差はない。
【0040】ロータの振れと熱歪Cも、現状技術では
0.2mm程度であり、これも機種による差は小さい。
【0041】従って、ある圧力における必要ピストン戻
り量は、ブレーキの機種によって多少異なるが、そう大
きく変わるものではなく、0.6mmは必要となる。
【0042】ここで、最大ピストン戻り量は、シール溝
面取り量Wの60〜70%となるので、その割合が60
%と考えたときに最小必要ピストン戻り量0.6mmを
確保するためのシール溝5の面取り量Wは1.0mm必
要となる。
【0043】その面取り量Wが1.0mmを超えると7
5°IRHDのピストンシールではピストン戻り量の安
定化領域が140kgf/cm2 以下となるので、ピス
トンシール1の硬度を高くして、上記の安定化領域を少
なくとも140kgf/cm2 まで引き上げる。
【0044】また、シール溝面取り量を共通化する場
合、実際の面取り量が必要面取り量よりも大きくなる機
種がでてくるので、必要ならばこのときにもシール硬度
の調整を行う。既に述べたように面取り量Wが一定で
も、シール硬度を高めていくと除圧時ピストン戻り量が
小さくなっていくので(図8、図9参照。最大戻り量は
変わらない)、必要面取り量と実際の面取り量のずれに
よるピストン戻り量の理想値からのずれをシール硬度を
変更して補正することができる。
【0045】なお、ピストンシール1の硬度は、90°
IRHD以上ではゴムとしての機能が薄れ、シール性能
の確保が難しくなるので上限を90°IRHD、できれ
ば、製造や組付けの容易さなども考慮して85°IRH
Dくらいに止めるのが好ましい。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のディスク
ブレーキ装置は、シール溝の面取り量Wを1.0mm以
上とし、さらに、面取り量Wの増加による初期ロス液量
増加の問題の解消と、機種に合った除圧時ピストン戻り
量の設定の要求に対してはピストンシール硬度を変えて
対応するようにしたので、引きずり開始液圧が140k
gf/cm2 以上になるABS装着車においても理想の
性能を確保して引きずりトルクの低減と良好なペダルフ
ィーリングの維持を両立させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)浮動型ディスクブレーキ装置の一例を示
す断面図 (b)同上のブレーキ装置のピストンリトラクション機
構の拡大図
【図2】ピストン対向型ディスクブレーキ装置の一例を
示す断面図
【図3】ピストンリトラクション機構によるピストン引
戻しの原理を示す図であって、(a)は、液圧無負荷
時、(b)は液圧負荷時、(c)は除圧時、(d)は低
液圧負荷時の状態を表わす。
【図4】ディスクブレーキ装置の除圧時ピストン戻り量
と負荷液圧の関係を示す図表
【図5】非制動時にロータとパッド間に確保するクリア
ランスの説明図
【図6】シール溝の面取り量と引きずり開始液圧の関係
を示す図表
【図7】ピストンシール硬度一定でのピストン戻り用と
面取り量の関係を示す図表
【図8】面取り量一定でのピストン戻り用とシール硬度
の関係を示す図表
【図9】面取り量1.0mmのピストン戻り量とシール
硬度の関係を示す図表
【符号の説明】
1 ピストンシール 2 キャリパ 3 シリンダ 4 ピストン 5 シール溝 6 面取り部 7 パッド 8 ロータ W 面取り量 θ 面取り部の傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 厚治 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 吉本 茂樹 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 五十嵐 洋右 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 井上 勝男 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパに加工されるシリンダの内面に
    反液圧側溝縁を面取りしたシール溝を設け、そのシール
    溝にゴム製のピストンシールを嵌め、このピストンシー
    ルを前記シリンダに挿入されるブレーキピストンの外周
    に圧接させて前記シリンダとブレーキピストン間を液封
    し、制動時にシール溝の面取り部に制限される範囲内で
    前記ピストンシールの内径側をブレーキピストンに追従
    させて弾性変形させ、シリンダの除圧時にそのピストン
    シールの弾性復元力で前記ブレーキピストンを引き戻す
    ピストンリトラクション機構を有するディスクブレーキ
    装置において、前記シール溝の面取り量Wを1.0mm
    以上とし、さらに、前記ピストンシールの硬度を75°
    IRHD以上とする事を特徴とするディスクブレーキ装
    置。
JP10031453A 1997-03-26 1998-02-13 ディスクブレーキ装置 Pending JPH10325432A (ja)

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JP10031453A JPH10325432A (ja) 1997-03-26 1998-02-13 ディスクブレーキ装置
EP98302153A EP0867633A1 (en) 1997-03-26 1998-03-23 Disk brake
US09/047,390 US6044936A (en) 1997-03-26 1998-03-25 Disk brake

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-73267 1997-03-26
JP7326797 1997-03-26
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EP (1) EP0867633A1 (ja)
JP (1) JPH10325432A (ja)

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