JPH10328671A - 脱リン処理装置 - Google Patents

脱リン処理装置

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JPH10328671A
JPH10328671A JP14230297A JP14230297A JPH10328671A JP H10328671 A JPH10328671 A JP H10328671A JP 14230297 A JP14230297 A JP 14230297A JP 14230297 A JP14230297 A JP 14230297A JP H10328671 A JPH10328671 A JP H10328671A
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JP
Japan
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electrodes
tank
elution tank
stirring
elution
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JP14230297A
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English (en)
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Masaki Moriizumi
雅貴 森泉
Akihiro Fukumoto
明広 福本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/463Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis by electrocoagulation

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  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効果的なかつ安定したリン除去を行うことの
できる脱リン処理装置を提供する。 【解決手段】 脱リン処理装置Dは小型合併処理浄化槽
1に組み込まれており、溶出槽39と鉄電極40・41
と直流電源42と制御部43とを備えている。電極40
・41は電気分解によりリン酸と反応する鉄イオンを溶
出させる。制御部43は電極40・41間に印加する電
流の制御を行う。脱リン処理装置Dにはさらに、溶出槽
39の内部の処理水を攪拌するための攪拌機構45が設
けられている。攪拌機構45は、電気分解の進行に伴っ
て生成する反応生成物が電極40・41の表面に付着す
るのを防止し、あるいは溶出槽39の底部に堆積する反
応生成物を溶出槽39から流出しやすいように巻き上げ
ることで、電解反応の促進を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱リン処理装置に関
し、さらに詳しくは、合併処理浄化槽などの汚水処理装
置に組み込まれて用いられ、屎尿廃水と生活廃水との混
合した汚水からリン酸を除去するための脱リン処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の脱リン処理装置としては、特開
平7−108296号(C02F 3/30)公報や特
開平3−89998号(C02F 3/12,1/5
8,11/00)公報に開示されたものが知られてい
る。
【0003】前者は、嫌気濾床槽または沈殿分離槽と、
ばっ気槽と、沈殿槽と、消毒槽とを、この順に配置した
汚水処理装置において、ばっ気槽内の汚水をポンプによ
って汲み上げ、鉄電極を有する鉄溶解装置を介して嫌気
濾床槽または沈殿分離槽に戻すようにしたものである。
【0004】後者は、流量調整槽または沈殿分離槽など
の液受槽と、生物処理槽と、汚泥濃縮槽とを備え、生物
処理槽から液受槽に至る経路の少なくとも1箇所に、不
溶性リン酸塩形成金属とそれよりも貴なる金属を導通状
態に配置し、あるいは不溶性リン酸塩形成金属を一対以
上配置するとともにそれらの間に電圧を印加して、電気
化学的に不溶性リン酸形成金属イオンを液中(汚水中)
に供給してリンを除去するようにした装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者にあっては、鉄を
溶出していけば、鉄と汚水中のリンとが反応してできた
反応生成物が鉄溶解装置内に堆積する。この堆積が進む
とその反応生成物が未溶出の鉄に付着することで、鉄の
安定した溶出が妨げられるおそれがあり、鉄溶解装置が
本来のリン除去の目的を果たさなくなるという問題があ
る。
【0006】後者にあっては、陽極側の不溶性リン酸塩
形成金属から汚水中に金属イオンが溶け込んでいき、汚
水中のリンと反応して反応生成物ができる。汚水中にこ
の反応生成物の量が多くなると、その金属イオンの汚水
中への安定供給が妨げられるおそれがあり、効果的なリ
ン除去が行われなくなるという問題がある。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、効果的なかつ安定したリン除去を行うこ
とのできる脱リン処理装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、汚水中
のリン酸を除去するための鉄イオンまたはアルミニウム
イオンを溶出させる少なくとも一対の電極と、これらの
電極が配された溶出槽とを備え、さらに、溶出槽の内部
の汚水もしくは処理水を攪拌するための攪拌機構を備え
ていることを特徴とする脱リン処理装置が提供される。
【0009】電極は、溶出槽に少なくとも一対配され、
電気分解により鉄イオンまたはアルミニウムイオンを溶
出する。溶出槽には、電極が配されるとともに、処理に
供される汚水もしくは、汚水が嫌気・好気処理され、濾
過されて所定の処理を終えた処理水が溜められる。これ
らのイオンは、汚水中のリン酸(オルトリン酸)と反応
して、難溶性リン化合物(Fe(OH)x (PO4 y
またはAl(OH)x(PO4 y )となって凝集し沈
殿する。電極間には電気分解のための電流が印加され
る。
【0010】この脱リン処理装置には所望により制御部
が設けられてもよい。この制御部は例えば、電極間に印
加する電流の制御を行うことにより、溶出槽での前記イ
オンの溶出量を制御する。
【0011】一対の電極は例えば、両方とも鉄及びアル
ミニウムのうちの1つから、または一方が鉄及びアルミ
ニウムのうちの1つから他方が不溶性金属から構成され
る。前者の場合は、所望により電極の極性反転を行うこ
とで、電極からのイオン溶出が起こらなくなる電極の不
動態化を防止することができる。また、後者の場合は、
鉄及びアルミニウムのうちの1つから構成された電極を
陽極とし、不溶性金属から構成された電極を陰極とす
る。ここで、不溶性金属から構成された電極としては、
例えば銀や白金などの電極がある。一対の電極は通常、
縦長の金属板からなり、溶出槽の内部にほぼ鉛直に配さ
れるが、これに限らず、ほぼ水平やあるいは斜めに配さ
れてもよい。
【0012】この脱リン処理装置にはさらに、溶出槽の
内部の汚水もしくは処理水を攪拌するための攪拌機構が
設けられている。
【0013】この攪拌機構は、電気分解の進行に伴って
生成する前記難溶性リン化合物や金属酸化物などの反応
生成物が電極表面に付着するのを防止し、あるいは溶出
槽の底部に堆積する前記難溶性リン化合物などを流出し
やすいように巻き上げることで、電解反応の促進を行う
ためのものである。
【0014】攪拌機構としては例えば、溶出槽の内部に
主要部が配されたプロペラ羽根付き攪拌棒と、溶出槽の
外部に配されこの攪拌棒を回転駆動させるためのモータ
と、このモータを制御するための制御部とを備えたもの
が用いられる。
【0015】攪拌棒は例えば、一対の電極が溶出槽の内
部にほぼ鉛直に配されるときに、構成上の必要に応じ
て、これらの電極のほぼ中間部にかつこれらの電極にほ
ぼ平行に配されたり、あるいはこれらの電極のほぼ中間
部にかつこれらの電極に対して斜め方向もしくは水平方
向に配されたりする。
【0016】この脱リン処理装置はモニター部と報知部
とをさらに備えているのが好ましい。モニター部は、攪
拌機構に生じた攪拌異常を前記モータの電流もしくは電
圧の変化から検出する。ここで、攪拌異常とは、例えば
攪拌棒に前記難溶性リン化合物などが絡みついて駆動用
モータに一定値以上の負荷がかかった状態をいう。報知
部は攪拌異常を報知する。報知部は例えば、視覚的報知
部及び聴覚的報知部のうちの少なくとも一方からなる。
すなわち報知部は、LEDランプなどの視覚的報知部や
ブザーなどの聴覚的報知部の両方または一方からなる。
【0017】このように構成された脱リン処理装置にお
いて、攪拌異常が生じると、制御部が、モニター部から
のモニター結果に基づいてモータに停止の指示を与える
とともに報知部に報知の指示を与えて脱リン処理装置の
使用者に知らせる。この使用者から連絡を受けた管理者
(施工業者や保守管理業者など)が攪拌機構を点検しそ
の原因除去や保守などをすることで、適切なイオン溶出
を継続することができる。
【0018】なお、制御部は好ましくは、攪拌異常が生
じてモータに停止の指示を与える際に併せて電気分解に
よる鉄イオンまたはアルミニウムイオンの溶出を停止さ
せるべく、電気分解用電源のOFFを指示するように構
成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1つの実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。
【0020】図1に示すように、本発明の1つの実施の
形態に係る脱リン処理装置Dは、小型合併処理浄化槽1
に組み込まれて用いられている。
【0021】この浄化槽1の内部は、屎尿廃水と生活廃
水との混合した汚水が流入する流入管2の側から、汚水
処理ずみの水を外部へ放流する放流管3の側にかけて、
汚水浄化処理の工程順に応じて複数の槽が区画形成され
た槽構造にされている。
【0022】4は流入管2側の最前部に区画形成された
夾雑物除去槽である。この夾雑物除去槽4では、屎尿廃
水や生活廃水の中に混入されており浄化処理できない夾
雑物を沈殿分離させて除去する。
【0023】夾雑物除去槽4の流入管2側には流入ガイ
ド5が区画形成されている。この流入ガイド5と流入管
2との間には、流入水を夾雑物除去槽4の下方へ向かっ
て案内する角筒状あるいは円筒状の降流通路6が形成さ
れている。
【0024】また、夾雑物除去槽4には嫌気性微生物の
濾床である嫌気濾床7が設けられており、その嫌気濾床
7に微生物を棲息させることで嫌気処理を行うようにさ
れている。嫌気濾床7は、流入水や逆洗廃水が一時的に
流入した際の水流によって沈殿物が巻き上げられて浮遊
物質となって次の槽へ流出するのを抑えて、次の槽の負
荷を下げることができる。
【0025】8は夾雑物除去槽4に隣接して区画形成さ
れた次の嫌気濾床槽である。この嫌気濾床槽8では、嫌
気濾床9に嫌気性微生物を棲息させることで嫌気処理を
行うようにされている。
【0026】10は嫌気濾床槽8に隣接して区画形成さ
れた次の好気濾床槽である。この好気濾床槽10には好
気性微生物の濾床である好気濾床11が設けられてお
り、その好気濾床11に好気性微生物を棲息させること
で好気処理を行うようにされている。
【0027】12は好気濾床槽10に隣接して区画形成
された次の沈殿槽である。この沈殿槽12では、好気濾
床槽10で好気処理され、濾過されて移流してきた処理
水を静置貯蔵する。
【0028】13は沈殿槽12の上部に区画形成された
消毒槽である。この消毒槽13は通常、沈殿槽12で処
理された後の上澄み水を消毒処理して、放流管3から外
部へ排出するようにされている。
【0029】夾雑物除去槽4と嫌気濾床槽8とは垂直な
隔壁14で仕切られている。この隔壁14の上部には、
隔壁14を貫通する移流口15が開口形成されている。
そして、この移流口15に角筒状あるいは円筒状の移流
管16が嵌められている。この移流管16は、その下端
が夾雑物処理槽4の嫌気濾床7の下部に位置しており、
清掃口を兼ねている。
【0030】嫌気濾床槽8と次の好気濾床槽10とは中
間隔壁17で仕切られている。この中間隔壁17の嫌気
濾床槽8側には上昇流通路18が固定状に設けられてい
る。
【0031】夾雑物除去槽4から移流管16を通って嫌
気濾床槽8へ移流してきた汚水は、嫌気濾床9を下降流
で通過した後、上昇流通路18を通って上昇し、好気濾
床槽10に流入する。
【0032】嫌気濾床槽8における嫌気濾床9で、ある
程度の浮遊物質(SS)が捕捉される。捕捉されたSS
は、徐々に嫌気分解されて溶解性のものになっていった
り、嫌気濾床槽8の底に汚泥として貯留されたりする。
また、嫌気濾床9では有機性の窒素がアンモニア性の窒
素に嫌気分解される。
【0033】好気濾床槽10の底部付近には、散気装置
21の散気管22が横設状態に配されている。この散気
装置21は、その散気管22から空気を吹き出すこと
で、好気濾床槽10の好気濾床11に棲息する好気性微
生物に対する酸素供給機能を果す。
【0034】好気濾床槽10における好気濾床11には
濾材が配置してあり、この濾材に付着した微生物が、B
OD成分等を分解したりSS化したりして濾材に捕捉す
る。好気濾床槽10は物理的な濾過作用も有しており、
ここでもSSを捕捉する。また、好気濾床槽10では、
窒素を硝酸に変える硝酸菌や亜硝酸菌の働きでアンモニ
ア性窒素を硝酸性窒素に変える。
【0035】好気濾床槽10と次の沈殿槽12との間に
は隔壁23が設けられている。この隔壁23の下部には
連通部24が設けられている。そして、この連通部24
により、好気濾床槽10と沈殿槽12とは連通してい
る。
【0036】沈殿槽12では、連通部24を通して好気
濾床槽10から流入した処理水が沈殿物と上澄み水とに
分離される。沈殿槽12の底部は、そこに堆積した沈殿
物を連通部24を通して好気濾床槽10へ戻すために、
一定角度で傾斜した構造にされている。
【0037】好気濾床槽10の底部と夾雑物除去槽4の
上部とは、垂直部25aと水平部25bとからなるL字
状の第1返送管25により連通している。第1返送管2
5の垂直部25aの内側には第1給気管31aが配され
ている。この第1給気管31aは、エアリフトポンプ2
9を構成する槽外のブロア30に、エアリフト用給気管
31を介して接続されている。そして、ブロア30から
供給された空気を第1給気管31aから吹き出すことに
より、好気濾床槽10の底部に堆積した汚泥を第1返送
管25に吸い込んで、夾雑物除去槽4へ戻すようになっ
ている。
【0038】一方、沈殿槽12における処理水中の上澄
み水は、リフト管32の内部に配されかつ給気管31に
連通する第2給気管31bから吹き出される空気によっ
て、リフト管32から汲み上げられる。なお、第1給気
管31aと第2給気管31bとは切換弁により、いずれ
か一方に切り換えできるようにされている。
【0039】沈殿槽12の上部から夾雑物除去槽4の上
部にかけて、処理水中の上澄み水を常時返送するための
循環路26が設けられている。この循環路26には、沈
殿槽12から水の流れの順に、分水計量装置27、脱リ
ン処理装置D、夾雑物除去槽への流入口28が設けられ
ている。そして、リフト管32から汲み上げられた前記
上澄み水は、分水計量装置27、脱リン処理装置Dを経
た後に、循環路26を介して夾雑物除去槽4の降流通路
6の上部に戻される。
【0040】分水計量装置27は沈殿槽12の上部に設
置され、正・背面板部と左右の側面板部と底板部とから
矩形箱状の有底構造に一体形成されている。この箱内部
は、流入室と、分水室と、両者の間の中間室とに区画さ
れている。
【0041】流入室には、エアリフトポンプ29のリフ
ト管32から汲み上げられた前記上澄み水を流入させる
流入管が設置されている。流入室と中間室とは、下部側
を連通可能に開口形成した隔壁で仕切られ、流入室に流
入した処理水を潜流させて中間室へ移流させるようにし
ている。
【0042】分水室は、第1分水室と第2分水室との2
室に区分されている。そして、第1分水室と中間室との
隔壁は、下端が底板に固定され上端がV字状に開放され
ている。第2分水室と中間室との隔壁は、下端が底板に
固定され上端が凹字状に開放されている。そして、この
凹字状に開放された隔壁には、その開放寸法を調節する
ことのできる溢流堰板が取り付けられている。
【0043】第1分水室には、処理水を循環路26へ流
出させるための流出管が接続され、第2分水室には、処
理水を好気濾床槽10へ流出させるための流出管が接続
されている。したがって、流入室に流入した処理水は、
中間室を経て、溢流堰板の高さ調整により、2つの分水
室で循環路26と好気濾床槽10へ分水される。
【0044】図2に拡大して示すように、脱リン処理装
置Dは、溶出槽39と、この溶出槽39の内部にほぼ鉛
直に配された長方形板状の1組(一対)の鉄電極40・
41と、これらの電極40・41間に電流を供給する電
気分解用の直流電源42と、制御部43と、スイッチ4
4とを備えている。なお、電極40・41は陽極も陰極
もともに鉄が用いられている。
【0045】溶出槽39には、流出管37から流出した
処理水が溜められる。1組の鉄電極40・41は、電気
分解によりリン酸と反応する鉄イオンを溶出させる。制
御部43は、これらの電極40・41間に印加する電流
の制御を行うことにより溶出槽39での前記イオンの溶
出量を制御する。
【0046】溶出槽39は、好気濾床槽10の上部に設
けられており、正・背面板部と左右の側面板部と底板部
とから矩形箱状の有底構造に一体形成されている。正・
背面板部にはそれぞれ、流入管部と流出管部が設けられ
ている。
【0047】図2に示すように、溶出槽39には、溶出
槽39の内部の処理水を攪拌するための攪拌機構45が
設けられている。
【0048】この攪拌機構45は、電気分解の進行に伴
って生成する前記難溶性リン化合物や金属酸化物などの
反応生成物が電極40・41の表面に付着するのを防止
し、あるいは溶出槽39の底部に堆積する反応生成物を
溶出槽39から流出しやすいように巻き上げることで、
電解反応の促進を行うためのものである。
【0049】攪拌機構45は、溶出槽39の内部に主要
部が配されたプロペラ羽根付き攪拌棒46と、溶出槽3
9の外部に配され攪拌棒46を回転駆動させるための直
流モータ47と、このモータ47を制御するための制御
部43とを備えている。
【0050】攪拌棒46は、一対の電極40・41のほ
ぼ中間部にかつこれらの電極40・41にほぼ平行に配
され、そのプロペラ羽根46aが電極40・41の下端
よりわずか下方に位置している。そして、モータ47に
より所定の回転数で回転して、溶出槽39の内部の処理
水を攪拌する。
【0051】この脱リン処理装置Dにはさらに、特徴あ
るモニター部48と報知部49とが設けられている。モ
ニター部48は制御部43の一部であり、攪拌機構45
に生じた攪拌異常をモータ47の電流もしくは電圧の変
化から検出する。ここで、攪拌異常とは、攪拌棒46に
前記難溶性リン化合物などが絡みついてモータ47に一
定値以上の負荷がかかった状態をいう。報知部49は視
覚的報知部としてのLEDランプからなり、攪拌異常を
報知する。
【0052】このように構成された脱リン処理装置Dに
おいて、攪拌異常が生じると、制御部43が、モニター
部48からのモニター結果に基づいてモータ47に停止
の指示を与えるとともに報知部49に報知の指示を与え
て脱リン処理装置Dの使用者に知らせる。この使用者か
ら連絡を受けた管理者(施工業者や保守管理業者など)
が攪拌機構45を点検しその原因除去や保守などをする
ことで、適切なイオン溶出を継続することができる。
【0053】制御部43は、攪拌異常が生じてモータ4
7に停止の指示を与える際に併せて電気分解による鉄イ
オンの溶出を停止させるべく、電源42のOFFを指示
するように構成されている。
【0054】図3に基づいてさらに詳しく説明する。溶
出槽39の処理水収容容積は500ミリリットルであ
る。この溶出槽39へ流入する処理水の流量を0.5リ
ットル/分とし、リン酸イオン濃度を15mg/リット
ル(全リン濃度T−Pでは5mg/リットル)として行
う。処理水が溶出槽39へ流入すると、電極40・41
に通電が行われるとともに攪拌棒46がモータ47によ
り回転して溶出槽39の内部の処理水を攪拌する(ST
ART)。
【0055】通常運転では、モル比がFe/P=1.0
〜2.0になるように電極40・41に電流(定電流)
を流す。1例では、Fe/P=1.5のときに電流を3
81mA流す。そして、この時にモータ47に供給して
いる電流(初期電流)がモニター部48により測定され
る。
【0056】一定時間が経過すると、その時点でモータ
47に供給している電流がモニター部48により再び測
定される。その測定された電流値をAとする。
【0057】もし、モータ47がONになっているにも
かかわらず、攪拌棒46が充分に回転しなかった場合に
は、前記反応生成物が溶出槽39に堆積しあるいは電極
40・41の表面に付着するため、安定した鉄イオン溶
出を継続することができなくなる。
【0058】そこで、前記電流値Aが初期電流値の1.
5倍を超えた場合は、制御部43が攪拌異常と判断して
モータ47に停止の指示を与えるとともに電源42のO
FFを指示する。制御部43はまた、報知部49に指示
を与え、LEDランプを点灯させて使用者に知らせる
(警告)。
【0059】一方、前記電流値Aが初期電流値の1.5
倍以下であれば、通常どうり電極40・41に電解をか
けるが、電極40・41表面に攪拌棒46による攪拌で
は除去できないような化合物が付着した場合、つまり電
極40・41が不働態化してしまった場合や、電極40
・41が消耗して小さくなってしまった場合には、電流
密度が大きくなりすぎて電圧が正常値よりも大きくなる
おそれがある。この電極40・41間に印加する電圧が
25Vを超えると感電などの危険があるので、制御部4
3がこの25Vを上限として電解反応の停止を行うよう
に構成してもよい。
【0060】溶出槽39では電極40・41から鉄イオ
ンFe2+が溶解し、ばっ気管45により酸素を処理水中
に供給する。Fe2+は、溶存酸素を利用して酸化処理さ
れてFe3+になりながら夾雑物除去槽4へ送られ、オル
トリン酸PO4 3-と反応して難溶性のリン酸鉄塩Fe
(OH)x (PO4 )となる。そして、このリン酸鉄塩
Fe(OH)x (PO4 )は、夾雑物除去槽4に存在す
るSS分を核にして凝集し、大きなフロックになり、沈
殿して槽底部に堆積する。
【0061】夾雑物除去槽4の槽底部に堆積した、脱リ
ン汚泥分を含む夾雑物は、夾雑物除去槽4の嫌気濾床7
のない部分から、バキュームカーにより定期的に(通
常、1年当たり1回程度の割合で)汲み出される。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、汚水中の
リン酸を除去するための鉄イオンまたはアルミニウムイ
オンを溶出させる少なくとも一対の電極と、これらの電
極が配された溶出槽とを備え、さらに、溶出槽の内部の
汚水もしくは処理水を攪拌するための攪拌機構を備えて
いる。したがって、攪拌機構により、電気分解の進行に
伴って生成する難溶性リン化合物や金属酸化物などの反
応生成物が電極表面に付着するのを防止し、あるいは溶
出槽の底部に堆積する反応生成物を流出しやすいように
巻き上げることで、電解反応の促進を行うという効果を
奏する。
【0063】請求項2記載の発明によれば、攪拌機構
は、溶出槽の内部に主要部が配されたプロペラ羽根付き
攪拌棒と、溶出槽の外部に配されこの攪拌棒を回転駆動
させるためのモータと、このモータを制御するための制
御部とを備えたものが用いられる。したがって、請求項
1記載の発明が奏する前記効果を簡単な構成であって安
価な部材により確保することが可能になる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、一対の電極
が溶出槽の内部にほぼ鉛直に配され、攪拌機構の攪拌棒
がこれらの電極のほぼ中間にかつこれらの電極にほぼ平
行に配されているので、請求項2記載の発明が奏する前
記効果を簡単な構成により確保することができる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、一対の電極
が溶出槽の内部にほぼ鉛直に配され、攪拌機構の攪拌棒
がこれらの電極のほぼ中間にかつこれらの電極に対して
斜め方向もしくは水平方向に向けて配されているので、
攪拌棒を電極にほぼ平行に配することが構成上の制約か
らできないときにあっても、請求項2記載の発明が奏す
る前記効果を簡単な構成により確保することができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、攪拌機構に
生じた攪拌異常を前記モータの電流もしくは電圧の変化
から検出するためのモニター部と、攪拌異常を報知する
ための報知部とをさらに備え、攪拌異常が生じると、制
御部が、モニター部からのモニター結果に基づいてモー
タに停止の指示を与えるとともに報知部に報知の指示を
与えるようにされている。したがって、攪拌異常が生じ
ると、制御部が、モータに停止の指示を与えるとともに
報知部に報知の指示を与えて使用者に知らせ、その使用
者から連絡を受けた管理者が攪拌機構を点検しその原因
除去や保守などをすることで、適切なイオン溶出を継続
することができる。
【0067】請求項6記載の発明によれば、報知部が視
覚的報知部及び聴覚的報知部のうちの少なくとも一方か
らなるので、攪拌異常が生じるとこれらの報知部により
視覚的及び/または聴覚的報知が行われるようになり、
請求項5記載の発明が奏する前記効果を簡単な構成によ
り確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の態様に係る脱リン処理装
置が組み込まれた小型合併処理浄化槽の垂直縦断面図で
ある。
【図2】図1の脱リン処理装置の一部を拡大した垂直横
断面図である。
【図3】図1の脱リン処理装置の動作を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
39 溶出槽 40 電極 41 電極 42 電源 43 制御部 45 攪拌機構 46 攪拌棒 46a プロぺラ羽根 47 モータ 48 モニター 49 報知部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水中のリン酸を除去するための鉄イオ
    ンまたはアルミニウムイオンを溶出させる少なくとも一
    対の電極と、これらの電極が配された溶出槽とを備え、
    さらに、溶出槽の内部の汚水もしくは処理水を攪拌する
    ための攪拌機構を備えていることを特徴とする脱リン処
    理装置。
  2. 【請求項2】 攪拌機構は、溶出槽の内部に主要部が配
    されたプロペラ羽根付き攪拌棒と、溶出槽の外部に配さ
    れこの攪拌棒を回転駆動させるためのモータと、このモ
    ータを制御するための制御部とを備えたものである請求
    項1記載の脱リン処理装置。
  3. 【請求項3】 一対の電極が溶出槽の内部にほぼ鉛直に
    配され、攪拌機構の攪拌棒がこれらの電極のほぼ中間に
    かつこれらの電極にほぼ平行に配されている請求項2記
    載の脱リン処理装置。
  4. 【請求項4】 一対の電極が溶出槽の内部にほぼ鉛直に
    配され、攪拌機構の攪拌棒がこれらの電極のほぼ中間に
    かつこれらの電極に対して斜め方向もしくは水平方向に
    向けて配されている請求項2記載の脱リン処理装置。
  5. 【請求項5】 攪拌機構に生じた攪拌異常を前記モータ
    の電流もしくは電圧の変化から検出するためのモニター
    部と、攪拌異常を報知するための報知部とをさらに備
    え、攪拌異常が生じると、制御部が、モニター部からの
    モニター結果に基づいてモータに停止の指示を与えると
    ともに報知部に報知の指示を与える請求項2記載の脱リ
    ン処理装置。
  6. 【請求項6】 報知部が視覚的報知部及び聴覚的報知部
    のうちの少なくとも一方からなる請求項5記載の脱リン
    処理装置。
JP14230297A 1997-05-30 1997-05-30 脱リン処理装置 Withdrawn JPH10328671A (ja)

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