JPH10328730A - 鋼管の製造方法 - Google Patents

鋼管の製造方法

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JPH10328730A
JPH10328730A JP14483097A JP14483097A JPH10328730A JP H10328730 A JPH10328730 A JP H10328730A JP 14483097 A JP14483097 A JP 14483097A JP 14483097 A JP14483097 A JP 14483097A JP H10328730 A JPH10328730 A JP H10328730A
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Japan
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log
edge
heating
temperature
temp
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JP14483097A
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English (en)
Inventor
Takaaki Toyooka
高明 豊岡
Yuji Hashimoto
裕二 橋本
Motoaki Itaya
元晶 板谷
Akira Yorifuji
章 依藤
Yoshitomo Okabe
能知 岡部
Toshio Onishi
寿雄 大西
Nobuki Tanaka
伸樹 田中
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたシーム品質及び表面肌を有する鋼管
と、その鋼管を高い生産性で製造することができる鋼管
の製造方法を提案する。 【解決手段】 帯鋼を成形ロールにより連続的に成形し
てオープン管とし、オープン管の両エッジ部に、再結晶
温度以上、融点未満の温度域に加熱するエッジ加熱を施
し、スクイズロールで圧接したのち、接合部を圧接温度
に応じてスケール膜消滅に必要な保温時間を与える冷却
条件で冷却する。エッジ加熱は、誘導加熱によるのが好
ましい。また、エッジ加熱に先立ち、オープン管に誘導
加熱によりキュリー点以上1300℃未満の温度に加熱する
エッジ予熱を施してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管の製造方法に
関し、とくに、固相圧接による鋼管の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶接鋼管は、鋼板または鋼帯を管状に成
形しその継目を溶接したもので、小径から大径まで各種
の製造法によりつくられているが、主な製造法として、
電気抵抗溶接(電縫)、鍛接、電弧溶接によるものが挙
げられる。小径〜中径鋼管用としては、高周波電流を利
用した電気抵抗溶接法(電気抵抗溶接鋼管、電縫管)が
主として利用されている。この方法は、連続的に帯鋼を
供給し、成形ロールで管状に成形してオープン管とし、
続いて高周波電流によりオープン管の両エッジ部端面を
鋼の融点以上に加熱した後、スクイズロールで両エッジ
部端面を衝合溶接して鋼管を製造する方法である(例え
ば、第3版鉄鋼便覧第III 巻(2)1056〜1092頁)。
【0003】上記した高周波誘導加熱を利用した電縫管
の製造方法では、オープン管の両エッジ部端面を鋼の融
点以上に加熱するため、電磁力の影響により溶鋼が流動
し、生成された酸化物が衝合溶接部に噛み込まれペネト
レータ等の溶接欠陥あるいは、溶鋼飛散(フラッシュ)
が発生しやすいという問題があった。この問題に対し、
例えば、特開平2-299782号公報には、2つの加熱装置を
有する電縫鋼管の製造法が提案されている。第1の加熱
装置でオープン管の両側エッジ部の温度をキュリー点以
上に加熱し、第2の加熱装置で更に融点以上に加熱し、
スクイズロールで両エッジ部を衝合溶接して鋼管を製造
する。また、特開平2-299783号公報には、第1の加熱装
置で周波数45〜250kHzの電流を流し、両側エッジ部を予
熱し、第2の加熱装置で更に融点以上に加熱し、スクイ
ズロールで両エッジ部を衝合溶接して鋼管を製造する電
縫管製造装置が提案されている。
【0004】しかしながら、これらの電縫管製造技術で
は、エッジ部を均一に加熱することは示唆しているもの
の、両エッジ部を鋼の融点以上に加熱するため、衝合溶
接時に、溶融した鋼が管の内外面に排出されビード(余
盛)が形成される。そのため、衝合溶接後に管内外面の
溶接ビードの除去が必要であり、ほとんどがビード切削
用バイトにより切削されて除去されている。
【0005】このようなことから、この方法では、 ビード切削用バイトの切削量の調整で、材料と時間の
ロスが発生する。 ビード切削用バイトは消耗品であるため、造管速度に
よって異なるが、3000〜4000mのビード切削長毎にバイ
トを交換する必要があり、そのため、1時間程度ごとに
3〜5分間のバイト交換のためのラインの停止を余儀な
くされる。
【0006】特に造管速度が100m/min を超える高速
造管では、ビード切削用バイトの寿命が短く、交換頻度
が高い。など、ビード切削がネックとなり、高速造管が
できないため生産性が低いという問題があった。一方、
比較的小径鋼管用として極めて高い生産性を有する鍛接
鋼管製造方法がある。この方法は、連続的に供給した帯
鋼を加熱炉で1350〜1400℃程度に加熱した後、成形ロー
ルで管状に成形してオープン管とし、続いてオープン管
の両エッジ部に高圧空気を吹き付けて端面のスケールオ
フを行った後、ウェルディングホーンにより端面に酸素
を吹き付け、その酸化熱で端面を局部的に昇温させてか
ら、鍛接ロールで両エッジ部端面を衝合させ固相接合し
て鋼管を製造する方法である(例えば、第3版鉄鋼便覧
第III 巻(2)1093〜1109頁)。
【0007】しかし、この鍛接鋼管製造方法では、端
面のスケールオフが完全ではないので、鍛接衝合部への
スケール噛込みが発生し、シーム部の強度が母材部に比
べてかなり劣る。このため、偏平試験で、電縫鋼管なら
偏平高さ比h/D=2t/D(t:板厚)を達成できる
のに対し、鍛接鋼管では偏平高さ比h/Dが0.5 程度に
劣るものとなる。
【0008】帯鋼を高温に加熱するため、管表面にス
ケールが生成し表面肌が悪い。など、造管速度が300m/
min 以上と速く生産性は高いが、シーム品質及び表面肌
が悪く、JISのSTK等の強度信頼性や表面品質を要
求されるものは製造できないという問題があった。この
ような問題に対し、特開昭55-130331 号公報には、アセ
チレン等の可燃性ガスの燃焼熱により、還元性雰囲気で
エッジ部を加熱する方法が提案されている。しかし、こ
の方法を、造管速度が100m/minを超える非常に速い実機
ラインに適用するためには、加熱のためのバーナーを数
多く配置する必要があり、しかも防爆対策を必要とする
など、設備的負荷が多大となる問題を残していた。
【0009】また、シーム強度を増大するために、特開
昭61-126985 号公報には、エッジ部端面の表面粗さを低
減し、端面を平坦化するエッジ端面処理を施す方法が提
案されている。しかし、この方法のみでは電縫鋼管のシ
ーム強度と同等以上のシーム強度は得られない。また、
特開平1-95814 号公報には、エッジ部に不活性ガスを吹
きつけながらレーザービームを照射して圧接面の酸化物
を蒸発、除去したのち、圧接ロールで圧接する方法が開
示されている。しかしながら、レーザービーム照射装置
は設備が高価であり、実用的でない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
有利に解決し、優れたシーム品質及び表面肌を有する鋼
管を高い生産性で製造することができる鋼管の製造方法
を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯鋼を成形ロ
ールにより連続的に成形してオープン管とし、該オープ
ン管の両エッジ部を加熱し、スクイズロールで衝合接合
する鋼管の製造方法において、前記オープン管の両エッ
ジ部に、再結晶温度以上、融点未満の温度域に加熱する
エッジ加熱を施し、該スクイズロールで圧接したのち、
接合部を次(1)または(2) 式T0≧T>T1のとき、 T≧{(T1-T0)/(log t1-log t0) }×log t + (T0 log t1-T1 log t0) / (log t1-log t0) ……… (1) T1≧T>T2のとき、 T≧{(T2-T1)/(log t3-log t2) }×log t + (T1 log t3-T2 log t2) / (log t3-log t2) ……… (2) (ここで、T:圧接温度(℃)、t:圧接温度からの冷
却時間(sec )、T0:(γ+δ)→(L+δ)変態温度
(℃)、t0:必要保温時間 0.01(sec )、T1:γ→
(γ+δ)変態温度(℃)、t1:必要保温時間 0.1
(sec )、T2:α→γ変態温度(℃)、t2:必要保温時
間 1(sec )、t3:必要保温時間 100 (sec ))を
満足する冷却条件で冷却することを特徴とするシーム品
質および表面肌の優れた鋼管の製造方法である。
【0012】また、本発明では、前記エッジ加熱は、誘
導加熱によるのが好ましい。また、本発明では、前記帯
鋼または前記オープン管を800 ℃以下の温度で予熱する
のが好ましい。また、本発明では、前記エッジ加熱およ
び前記圧接は、大気より低い酸素濃度雰囲気中で行うの
が好ましい。
【0013】また、本発明では、前記エッジ加熱に先立
ち、前記オープン管に誘導加熱によりキュリー点以上13
00℃未満の温度に加熱するエッジ予熱を施すしてもよ
い。また、本発明では、前記エッジ予熱は、大気より低
い酸素濃度雰囲気中で行うのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは、優れたシーム品質
及び表面肌を有する鋼管を高い生産性で製造するために
鋭意検討し、従来問題であった固相圧接鋼管のシーム強
度を高めるためには、圧接すべきオープン管のエッジ端
面に加熱に際し形成される鉄酸化物からなるスケール膜
を消滅する必要があることに思い至り、そのため、圧接
温度に応じてスケール膜の消滅に必要な保持時間を与え
ることにより、接合部のスケール膜が消滅しやすくな
り、シーム品質が向上することを新規に見い出し、本発
明を完成させた。
【0015】本発明の実施に好適な鋼管製造設備列の1
例を図1に示す。本発明では、帯鋼1を、成形ロール群
3により連続的に成形されオープン管7とする。成形は
通常公知の成形ロールによる方法が好適に適用できる。
成形されたオープン管7の両エッジ部には、再結晶温度
以上、融点未満の温度域に加熱するエッジ加熱が施され
る。
【0016】エッジ加熱の加熱方式は、エネルギー効率
の観点から、誘導コイルによる誘導加熱方式とするのが
好ましいが、レーザービーム、電子ビーム、プラズマビ
ーム等のビームによる照射としてもよい。オープン管の
両エッジ部端面の温度は、誘導加熱コイルの出力の調
整、あるいはビーム出力、ビーム走査速度等により制御
する。
【0017】エッジ加熱の温度が再結晶温度未満では、
エッジ部端面の接合が不十分となりシーム品質が劣化す
る。また、エッジ部端面の温度が管材の融点を超える
と、溶融した鋼が衝合接合時に管内外にビード(余盛)
を形成するため、ビード切削を必要とする。このことか
らエッジ加熱は再結晶温度以上、融点未満の固相圧接可
能温度域とする。なお、好ましくは1300℃以上融点未
満、より好ましくは1400℃以上融点未満である。
【0018】本発明でいう固相圧接とは、ビード(余
盛)の盛り上がりを抑え、ビード切削を必要としない圧
接を意味する。エッジ加熱は、誘導コイル5による誘導
加熱方式とする場合は、加熱効率の観点からオープン管
内に適当な大きさのインピーダを配設するのが好ましい
が、インピーダの大きさを小さくした場合あるいはイン
ピーダを配置しない場合でもエッジ加熱は可能である。
この場合は、エッジ部以外の管体も加熱されやすくな
る。
【0019】両エッジ部を上記固相圧接可能温度域に加
熱されたオープン管は、スクイズロールで両エッジ部を
衝合され、固相圧接される。圧接は、図2(a)に示す
ように、スクイズロール6を圧接接合部管外面に当接す
る位置に設置して行う方法と、図2(b)に示すよう
に、スクイズロール6を圧接接合部管外面に当接しない
位置に設置して行う方法および図2(c)に示すよう
に、外面側はスクイズロール6、内面側は圧接シーム部
内面拘束用ロール11a等を圧接接合部に当接する位置に
設置して行う方法があるが、いずれの場合でも何ら不都
合は生じない。
【0020】エッジ加熱および固相圧接は、大気中ある
いは、大気中より酸素濃度を低減された雰囲気中(シー
ルド雰囲気中)いずれでもよいが、シーム品質の点から
はシールド雰囲気中が好ましい。また、エッジ加熱およ
び固相圧接は、シーム品質の点から、露点が−10℃以下
の雰囲気中が好ましい。本発明では、T(℃)で固相圧
接したのち、接合部を固相圧接温度により、T0≧T>T1
のときは次(1) 式 T≧{(T1-T0)/(log t1-log t0) }×log t + (T0 log t1-T1 log t0) / (log t1-log t0) ……… (1) T1≧T>T2のときは次(2) 式 T≧{(T2-T1)/(log t3-log t2) }×log t + (T1 log t3-T2 log t2) / (log t3-log t2) ……… (2) (ここで、T:圧接温度(℃)、t:圧接温度からの冷
却時間(sec )、T0:(γ+δ)→(L+δ)変態温度
(℃)、t0:必要保温時間 0.01(sec )、T1:γ→
(γ+δ)変態温度(℃)、t1:必要保温時間 0.1
(sec )、T2:α→γ変態温度(℃)、t2:必要保温時
間 1(sec )、t3:必要保温時間 100 (sec ))を
満足する冷却時間t(sec )の冷却条件で冷却する。圧
接温度T(℃)がγ→(γ+δ)変態温度T1(℃)と
(γ+δ)→(L+δ)変態温度T0(℃)の間の場合に
は、 (1)式を満足する冷却時間t(sec )を確保する必
要がある。また、圧接温度T(℃)がT1とα→δ変態温
度T2(℃)の間の場合には、 (2)式を満足する冷却時間
t(sec )を確保する必要がある。この条件は、圧接接
合部に形成されたスケール膜がFeO に分解し母材中に拡
散して消滅するために必要な条件である。上記(1) 式ま
たは(2) 式を満足しない冷却条件ではスケール膜が消滅
しない。この条件を満足する冷却時間を有する冷却を行
うことにより、鋼管のシーム品質が従来以上に向上す
る。(1) 式または(2) 式を満足しない場合には、鋼管の
シーム品質が劣化する。
【0021】上記(1) 式または(2) 式を満足させるため
には、エッジ加熱時の両エッジ部端面の加熱温度を制御
し、固相圧接時の両エッジ部端面から管中央部へ向かっ
ての管円周方向温度分布を調整することにより、固相圧
接後のシームの冷却速度を調整し、制御する。あるいは
エッジ予熱時のオープン管両エッジ部の加熱温度及びキ
ュリー点以上の加熱幅を制御する。
【0022】固相圧接により形成された圧接シーム部で
は、スクイズロールの圧接接合部外面への当接の有無、
エッジ部の到達温度あるいはスクイズロールによる管円
周方向絞りの程度により図3(a) 、(b)に示すよう
にシーム部の管内外または管内に管体肉厚の5%以上の
増肉を生じることがある。このような場合には、圧接以
降の適当な場所で、増肉したシーム部近傍を圧延により
減肉するのが好ましい。
【0023】また、前記圧接方法のうち、圧接接合部管
内外面にロール等を当接させる方法を採用することによ
って、材料を上下方向に拘束し、圧接による増肉を5%
未満に抑え、圧接以降の圧延を不要とすることも可能で
ある。固相圧接により形成された圧接シーム部では、帯
鋼のエッジだれの程度、帯鋼のエッジ精整の精度、圧接
の方法あるいは圧接による増肉の度合いにより、圧接部
の圧延の有無にかかわらず、図4に示すように外面にウ
ェルドラインと呼ばれる深さ0.2mm 程度の微小な凹形状
部分を生じることがあり、外観、シーム品質に悪影響を
及ぼす。このような場合には、圧接以降の適当な場所で
ウェルドラインを除去して外面を平滑化するのが好まし
い。ウェルドラインの除去は、切削、研磨等の加工を実
施することにより行う。また、ウェルドラインの除去
は、圧接増肉部の圧延を行う場合には、圧延の前後どち
らで実施してもよい。
【0024】本発明では、帯鋼の成形に先立って、帯鋼
を予熱してもよい。また、帯鋼を成形したのちのオープ
ン管全体を予熱してもよい。予熱は、後に行うエッジ加
熱時にエッジ部とその近傍の母管との温度差を小さく
し、固相圧接段階において、エッジ部の温度および温度
分布を固相圧接可能温度域に容易に維持できるようにす
るために行う。
【0025】予熱は、加熱炉を用いる方法、誘導コイル
を用いる誘導加熱方法、通電による抵抗加熱方法いずれ
も好適に適用できる。予熱は、800 ℃以下の温度範囲と
する。800 ℃を超える予熱は、帯鋼表面に多量のスケー
ルが生成し、鋼管のシーム品質および表面肌がともに劣
化するため、800 ℃を予熱温度の上限とした。なお、予
熱温度が400 ℃未満では、エッジ加熱時に、エッジ部か
ら母管側への熱拡散が多いため、圧接時のエッジ部温度
及び温度分布を固相圧接可能温度域に維持できにくく、
また、予熱温度が 650℃を超えると、帯鋼表面にスケー
ルが生成しやすくなり、このため、予熱温度は、400 〜
650℃の温度範囲とするのが好適である。
【0026】また、本発明では、エッジ加熱に先立ち、
オープン管の両エッジ部を予熱してもよい。エッジ予熱
は、誘導加熱方式とするのが好適である。このエッジ予
熱によりエッジ部の温度を、キュリー点以上1300℃未満
とする。図5に示す鋼の比透磁率の温度依存性から、鋼
をキュリー点以上に加熱すると鋼は強磁性体から常磁性
体へ磁気変態し、比透磁率(対真空比)が1に近い値と
なる。一方、誘導電流の浸透深さSは、次式(3) で与え
られる。
【0027】 S=α{ρ/(μr f)}1/2 ………(3) ここに、S:浸透深さ(m)、ρ:抵抗率(Ω・m)、
μr :比透磁率、f:周波数(kHz )、α:定数であ
る。したがって、エッジ部をキュリー点以上に加熱する
ことにより、浸透深さSが大きくなり、被圧接面内の温
度分布が均一化する方向に向かう。しかし、この段階で
一気に1300℃以上の温度域まで昇温すると、角部のみが
融点以上になり、接合時にビード(余盛)が発生するた
め、高速造管ができなくなる。そこで、一旦キュリー点
以上1300℃未満の温度域にエッジ部を予熱するのが好ま
しい。
【0028】エッジ予熱は、大気中あるいは、大気中よ
り酸素濃度を低減された雰囲気中(シールド雰囲気中)
いずれでもよいが、シーム品質の点からはシールド雰囲
気中が好ましい。また、エッジ予熱は、露点が−10℃以
下の雰囲気中で行うのが好ましい。誘導加熱時のエッジ
部の温度分布を均一にするために、本発明では、好まし
くは、帯鋼のエッジだれを精整し、エッジ部端面を平坦
化し、エッジ部端面と帯鋼表面のなす角度を所定の角度
とするのがよい。所定の角度は60〜120 度が好ましい。
このエッジだれの精整は、コイルをペイオフする前ある
いは、コイルをペイオフし成形ロールでオープン管に成
形する前、あるいは成形した後いずれで行ってもよい。
エッジ処理は、エッジミラーによる切削、グラインダに
よる研磨、またはエッジャーロールによる圧延加工等に
より行うのが好ましい。
【0029】以上述べたように、本発明によれば、オー
プン管の両エッジ部を固相圧接可能温度域に安定的に保
持でき、その後スクイズロールにより固相圧接して優れ
たシーム品質および表面肌を有する鋼管を高い生産性で
製造できる。
【0030】
【実施例】表1に示す組成の板厚 3.5mmの帯鋼を予熱な
し、あるいは 600℃の温度で予熱炉で連続的に予熱した
のち、成形ロール群により連続的に成形しオープン管と
した。オープン管両エッジ部に表2に示す条件でエッジ
加熱用誘導加熱コイルによりエッジ加熱を施し、圧接シ
ーム部に当接する位置に設置したスクイズロールで固相
圧接して、管寸法:60.5mmφ×3.5mm t、規格:STKM11
A の鋼管とした。固相圧接後の冷却条件を表2に示す。
なお、一部のオープン管は、エッジ予熱用誘導加熱コイ
ルによりエッジ予熱を施した。製造された鋼管のシーム
品質、表面肌を調査し、その結果を表2に示す。シーム
品質の評価は、鋼管の偏平高さ比(h/D、h:偏平高
さmm、D:鋼管の外径mm)で行った。また、鋼管の表面
肌の評価は、表面粗さRmax(μm )で行った。なお、一
部の鋼管については、エッジ予熱、エッジ加熱および固
相圧接をシールド雰囲気中で行った。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】試験No.1、No.2、No.4、No.5の本発明例で
は、偏平高さ比 0.3以下、表面粗さRmax 10 μm 以下で
あり、本発明の範囲を外れると、試験No.3、No.6のよう
に、偏平高さ比が大きくなる。また、本発明例の生産性
は、30ton/hrと高く、ビード切削する従来の電縫管の生
産性が15ton/hrであるのに対し、生産性が著しく向上し
ている。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、優れたシーム品質およ
び表面肌を有する鋼管を高い生産性で製造できるという
格段の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に好適な鋼管製造設備列の1例を
示す説明図である。
【図2】固相圧接時のスクイズロール、圧接シーム部内
面拘束用ロールと圧接接合部との位置関係を示す断面図
である。
【図3】固相圧接後の鋼管断面形状の例を示す断面図で
ある。
【図4】固相圧接後の圧接シーム部外面形状の1例を示
す断面図である。
【図5】鋼の比透磁率の温度依存性を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 帯鋼 3 成形ロール群 5 エッジ加熱用誘導加熱コイル 6 スクイズロール 7 オープン管 8 鋼管 9 圧接シーム部 11a 圧接シーム部内面拘束用ロール 12 ウェルドライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板谷 元晶 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 依藤 章 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 岡部 能知 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 大西 寿雄 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内 (72)発明者 田中 伸樹 愛知県半田市川崎町1丁目1番地 川崎製 鉄株式会社知多製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯鋼を成形ロールにより連続的に成形し
    てオープン管とし、該オープン管の両エッジ部を加熱
    し、スクイズロールで衝合接合する鋼管の製造方法にお
    いて、前記オープン管の両エッジ部に、再結晶温度以
    上、融点未満の温度域に加熱するエッジ加熱を施し、該
    スクイズロールで圧接したのち、接合部を下記(1) また
    は(2) 式を満足する冷却条件で冷却することを特徴とす
    るシーム品質および表面肌の優れた鋼管の製造方法。 記 T0≧T>T1のとき、 T≧{(T1-T0)/(log t1-log t0) }×log t + (T0 log t1-T1 log t0) / (log t1-log t0) ……… (1) T1≧T>T2のとき、 T≧{(T2-T1)/(log t3-log t2) }×log t + (T1 log t3-T2 log t2) / (log t3-log t2) ……… (2) ここで、T:圧接温度(℃)、 t:圧接温度からの冷却時間(sec )、 T0:(γ+δ)→(L+δ)変態温度(℃)、 t0:必要保温時間 0.01(sec )、 T1:γ→(γ+δ)変態温度(℃)、 t1:必要保温時間 0.1 (sec )、 T2:α→γ変態温度(℃)、 t2:必要保温時間 1(sec )、 t3:必要保温時間 100 (sec )
  2. 【請求項2】 前記エッジ加熱が、誘導加熱によること
    を特徴とする請求項1記載の鋼管の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記帯鋼または前記オープン管を800 ℃
    以下の温度で予熱することを特徴とする請求項1または
    2記載の鋼管の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エッジ加熱および前記圧接は、大気
    より低い酸素濃度雰囲気中で行うことを特徴とする請求
    項1、2または3記載の鋼管の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記エッジ加熱に先立ち、前記オープン
    管に誘導加熱によりキュリー点以上1300℃未満の温度に
    加熱するエッジ予熱を施すことを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の鋼管の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記エッジ予熱は、大気より低い酸素濃
    度雰囲気中で行うことを特徴とする請求項5記載の鋼管
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011078996A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Jfe Steel Corp フレア加工性に優れた鍛接鋼管

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