JPH10328773A - 偏平状熱交換管およびその製造方法 - Google Patents

偏平状熱交換管およびその製造方法

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JPH10328773A
JPH10328773A JP14170797A JP14170797A JPH10328773A JP H10328773 A JPH10328773 A JP H10328773A JP 14170797 A JP14170797 A JP 14170797A JP 14170797 A JP14170797 A JP 14170797A JP H10328773 A JPH10328773 A JP H10328773A
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Satoshi Hozumi
敏 穂積
Takashi Tamura
喬 田村
Satoru Kaimura
哲 貝村
Masashi Sakaguchi
雅司 坂口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強壁と上壁形成部との間にろう付不良が発
生するのを防止する。耐圧性を向上させる。 【解決手段】 上壁形成部21およびその左右両側縁に一
体成形された左右両側壁形成部22を有する板状上構成部
材20と、下壁形成部11、その左右両側縁に一体成形され
た左右両側壁形成部12および左右両側壁形成部12間にお
いて長さ方向にのびかつ相互に所定間隔をおくように下
壁形成部11に一体成形された複数の補強壁形成部13を有
する板状下構成部材10とよりなる。全ての補強壁形成部
13の高さ、および左右両側壁形成部12と補強壁形成部13
の高さをそれぞれ等しくする。左右両側壁形成部12およ
び全ての補強壁形成部13の上縁にそれぞれ長さ方向に間
隔をおいて複数の切欠き16、14を形成する。上構成部材
20を下構成部材10に被せてその左右両側壁形成部22を下
構成部材10の左右両側壁形成部12の外側に重なり合わせ
状態で両構成部材を相互にろう付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン用
コンデンサ、カーエアコン用エバポレータ、自動車用オ
イルクーラ等の自動車用熱交換器や、ルームエアコン用
コンデンサ等の電気機器用熱交換器や、オイルクーラ等
の産業機械用熱交換器に用いられる偏平状熱交換管に関
する。
【0002】この明細書において、図1、図2および図
5〜図7の上下、左右をそれぞれ上下、左右というもの
とする。但し、図8に関する説明については、同図の上
下、左右をそれぞれ上下、左右というものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近時、た
とえばカーエアコン用コンデンサとして、図8に示すよ
うに、互いに間隔をおいて左右に平行に配置された一対
のヘッダ(51)(52)と、両端がそれぞれ両ヘッダ(51)(52)
に接続された並列状の偏平状冷媒流通管(53)(熱交換
管)と、隣り合う冷媒流通管(53)の間の通風間隙に配置
されるとともに、両冷媒流通管(53)にろう付されたコル
ゲート・フィン(54)と、左のヘッダ(51)の周壁上端部に
接続された入口管(55)と、右ヘッダ(52)の周壁下端部に
接続された出口管(56)と、左ヘッダ(51)の中程より上方
位置の内部に設けられた左仕切板(57)と、右ヘッダ(52)
の中程より下方位置の内部に設けられた右仕切板(58)と
を備えており、入口管(55)と左仕切板(57)間の冷媒流通
管(53)の本数、左仕切板(57)と右仕切板(58)間の冷媒流
通管(53)の本数、右仕切板(58)と出口管(56)間の冷媒流
通管(53)の本数がそれぞれ上から順次減少されて通路群
を構成しており、入口管(55)から流入した気相の冷媒
が、出口管(56)より液相となって流出するまでに、コン
デンサ内を各通路群単位に蛇行状に流れるようになされ
ているいわゆるマルチフロー型と称されるコンデンサ
(特公平3−45300号公報参照)が、従来のサーペ
ンタイン型コンデンサに代わり高性能化、低圧力損失化
および超コンパクト化を実現しうるものとして広く使用
されてきている。
【0004】上記コンデンサに用いられる偏平状冷媒流
通管は、その内部に高圧ガス冷媒が導入されるため、耐
圧性が要求される。この要求にこたえるとともに熱交換
効率を高めるために、冷媒流通管には、平らな上下壁
と、上下壁にまたがるとともに長さ方向にのびた補強壁
を備えたアルミニウム中空押出形材よりなるものが用い
られていた。ところで、熱交換効率の向上およびコンデ
ンサのコンパクト化の関係上、偏平状冷媒流通管は薄肉
で、かつ高さはできるだけ低い方が望ましい。しかしな
がら、押出形材製の場合、押出技術上の制約から管高さ
を低くしかつ薄肉化するには限界があった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、本出
願人は、先に、上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
る左右両側壁と、上下壁にまたがるとともに長さ方向に
伸びかつ相互に間隔をおいて設けられた複数の補強壁と
を備え、内部に並列状の流体通路を有するとともに補強
壁に並列状の流体通路どうしを通じさせる連通孔が長さ
方向に間隔をおいて複数あけられている偏平状熱交換管
であって、板材を圧延することにより形成され、かつ下
壁形成部、下壁形成部に立上り状に一体成形された左右
両側壁形成部、および左右両側壁形成部間において長さ
方向にのびかつ相互に所定間隔をおくように下壁形成部
に立上り状に一体成形された複数の補強壁形成部を有す
る板状下構成部材と、下構成部材の左右両側壁形成部に
またがる上壁形成部を有する平らな板状上構成部材とよ
りなり、下構成部材の左右両側壁形成部の肉厚が補強壁
形成部の肉厚よりも大きくなされるとともに、左右両側
壁形成部の上端に段部を介して補強壁形成部よりも上方
に突出した薄肉部が形成され、補強壁形成部の上縁にそ
の長さ方向に間隔をおいて複数の連通孔形成用切欠きが
形成され、上構成部材の左右両側縁部が左右両側壁形成
部の段部にのせられるとともに薄肉部が内側に折り曲げ
られて上構成部材に係合させられ、この状態で両構成部
材が相互にろう付されている偏平状熱交換管を提案した
(特開平9−26278号公報参照)。
【0006】上述した従来の偏平状熱交換管は、次のよ
うにして製造される。すなわち、圧延機の一方のワーク
ロールの周面に、左右両側壁形成部成形用環状溝および
複数の補強壁形成部形成用環状溝を、両環状溝の深さが
等しくなるように形成しておき、全ての補強壁形成部成
形用環状溝の幅および深さを等しくするとともに、左右
両側壁形成部成形用環状溝の幅を補強壁形成部形成用環
状溝の幅よりも大きくし、左右両側壁形成部成形用環状
溝の底面に薄肉部成形用幅狭環状溝を形成し、さらに補
強壁形成部成形用環状溝の底面に周方向に間隔をおいて
複数の切欠き成形用凸部を設けておき、この圧延機に金
属素板を通すことにより下構成部材をつくる。また、こ
れとは別個に上構成部材をつくる。その後、上構成部材
の左右両側縁部を左右両側壁形成部の段部にのせるとと
もに薄肉部を内側に折り曲げて上構成部材に係合させ、
この状態で両構成部材を相互にろう付することにより製
造される。
【0007】しかしながら、従来の偏平状熱交換管の製
造方法では、左右両側壁形成部成形用環状溝の幅が補強
壁形成部形成用環状溝の幅よりも大きくなっているとと
もに、薄肉部成形用幅狭環状溝を含めた左右両側壁形成
部成形用環状溝の深さが補強壁形成部形成用環状溝の深
さよりも大きくなっており、しかも補強壁形成部形成用
環状溝の底面には切欠き形成用凸部が設けられているの
で、左右両側壁形成部成形用環状溝の容積が補強壁形成
部形成用環状溝の容積よりも大きくなり、その結果圧延
のさいに金属素板から流れる金属材料が、左右両端の補
強壁形成部成形用環状溝、すなわち左右両側壁形成部成
形用環状溝の隣に位置する補強壁形成部成形用環状溝よ
りも左右両側壁形成部成形用環状溝内に流入し易くな
る。したがって、成形された下構成部材において、両端
の補強壁形成部の高さが、他の補強壁形成部よりも低く
なるという問題があった。
【0008】しかも、成形された下構成部材において、
両端の補強壁形成部の高さが、他の補強壁形成部よりも
低くなっているので、両端の補強壁形成部の上端と上構
成部材の上壁形成部との間に大きな隙間が生じ、製造さ
れた偏平状熱交換管においては、両端の補強壁形成部
と、上構成部材の上壁形成部との間にろう付不良が発生
して、要求される耐圧性が得られないという問題があっ
た。また、ろう付不良の発生した部分が起点となって、
両構成部材が剥離するおそれもあった。
【0009】この発明の目的は、上記問題を解決し、補
強壁と上壁形成部との間にろう付不良が発生することな
く、耐圧性が向上した偏平状熱交換管およびその製造方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる偏平状熱交換管は、上下壁と、上下壁の左右両側縁
にまたがる左右両側壁と、左右両側壁間において上下壁
にまたがるとともに長さ方向にのびかつ相互に所定間隔
をおいて設けられた複数の補強壁とを備え、内部に並列
状の流体通路を有するとともに、補強壁に並列状の流体
通路どうしを通じさせる複数の連通孔があけられている
偏平状熱交換管であって、上壁形成部、および上壁形成
部の左右両側縁に垂下状に一体成形された左右両側壁形
成部を有する板状上構成部材と、下壁形成部、下壁形成
部の左右両側縁に立上り状に一体成形された左右両側壁
形成部、および左右両側壁形成部間において長さ方向に
のびかつ相互に所定間隔をおくように下壁形成部に立上
り状に一体成形された複数の補強壁形成部を有する板状
下構成部材とよりなり、下構成部材の全ての補強壁形成
部の高さ、および左右両側壁形成部と補強壁形成部の高
さがそれぞれ等しくなされ、下構成部材の左右両側壁形
成部および全ての補強壁形成部の上縁にそれぞれ長さ方
向に間隔をおいて複数の切欠きが形成され、上構成部材
が下構成部材に被せられてその左右両側壁形成部が下構
成部材の左右両側壁形成部の外側に重なり合った状態で
両構成部材が相互にろう付されているものである。
【0011】この発明の偏平状熱交換管によれば、下構
成部材の全ての補強壁形成部の高さ、および左右両側壁
形成部と補強壁形成部の高さがそれぞれ等しくなされて
いるので、上構成部材が下構成部材に被せられた状態に
おいて、左右両側壁形成部および全ての補強壁形成部の
上端が上構成部材の上壁形成部の下面に当接しする。そ
して、この状態で両構成部材が相互にろう付されている
ので、下構成部材の全ての補強壁形成部と上構成部材の
上壁形成部との間でのろう付不良の発生が防止される。
したがって、偏平状熱交換管の耐圧性が向上する。しか
も、下構成部材の全ての補強壁形成部と上構成部材の上
壁形成部との間でのろう付不良の発生が防止されるの
で、ろう付不良が発生した部分を起点とする上下両構成
部材の剥がれを防止することができる。
【0012】また、この発明の偏平状熱交換管によれ
ば、左右両側壁形成部および補強壁形成部の高さが等し
く、かつ左右両側壁形成部および補強壁形成部の上縁に
それぞれその長さ方向に間隔をおいて複数の切欠きが形
成されているので、全ての補強壁形成部の高さを等しく
することができる。すなわち、この偏平状熱交換管は、
請求項2記載の方法で製造されるが、この場合、一方の
ワークロールの周面に形成される全ての環状溝の容積を
等しくすることができる。したがって、金属素板から流
れた金属材料は、左右両側壁形成部成形用環状溝と左右
両端の補強壁形成部成形用環状溝とに均等に流れ込み、
成形された下構成部材の左右両端の補強壁形成部の高さ
が、他の補強壁形成部の高さと等しくなる。その結果、
上述したような効果が導出される。
【0013】また、この発明の偏平状熱交換管によれ
ば、上構成部材の左右両側壁形成部が下構成部材の左右
両側壁形成部の外側に重なり合った状態で両構成部材が
相互にろう付されているので、左右両側壁形成部の切欠
きからの流体の漏れが防止される。
【0014】この発明による偏平状熱交換管の製造方法
は、請求項1記載の偏平状熱交換管を製造する方法であ
って、圧延機の一方のワークロールの周面に、左右両側
壁形成部成形用環状溝および複数の補強壁形成部成形用
環状溝を、両環状溝の幅および深さが等しくなるように
形成するとともに、両環状溝の底面にそれぞれ周方向に
間隔をおいて複数の切欠き形成用凸部を設けておき、こ
の圧延機に金属素板を通すことにより下構成部材をつく
り、これとは別個に上構成部材をつくり、その後上構成
部材の左右両側壁形成部が下構成部材の左右両側壁形成
部の外側に重なり合うように上構成部材を下構成部材に
被せて両構成部材を組合せ、この状態で両構成部材を相
互にろう付することを特徴とするものである。
【0015】この発明の偏平状熱交換管の製造方法によ
れば、圧延機の一方のワークロールの周面に、左右両側
壁形成部成形用環状溝および複数の補強壁形成部成形用
環状溝を、両環状溝の幅および深さが等しくなるように
形成するとともに、両環状溝の底面にそれぞれ周方向に
間隔をおいて複数の切欠き形成用凸部を設けているの
で、このワークロールの周面に形成される全ての環状溝
の容積が等しくなっており、この圧延機に金属素板を通
すことにより下構成部材をつくると、金属素板から流れ
た金属材料は左右両側壁形成部成形用環状溝と左右両端
の補強壁形成部成形用環状溝とに均等に流れ込み、その
結果成形された下構成部材の左右両端の補強壁形成部の
高さが、他の補強壁形成部の高さと等しくなる。したが
って、上述したように、下構成部材の全ての補強壁形成
部と上構成部材の上壁形成部との間でのろう付不良が発
生することが防止され、偏平状熱交換管の耐圧性が向上
する。しかも、下構成部材の全ての補強壁形成部と上構
成部材の上壁形成部との間でのろう付不良の発生が防止
されるので、ろう付不良が発生した部分を起点とする上
下両構成部材の剥がれを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。以下の説明において、「アル
ミニウム」という語には、純アルミニウムの他にアルミ
ニウム合金を含むものとする。
【0017】図1はこの発明の偏平状熱交換管の全体構
成を示し、図2および図3はその要部を拡大して示し、
図4〜図7はその製造方法を示す。
【0018】図1〜図3において、偏平状熱交換管(A)
は、平らな上下壁(1)(2)と、上下壁(1)(2)の左右両側縁
にまたがる2重構造の左右両側壁(3)(4)と、左右両側壁
(3)(4)間において上下壁(1)(2)にまたがるとともに長さ
方向にのびかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数
の補強壁(5) とを備え、内部に並列状の流体通路(6)を
有するものであり、下壁(2) 、左右両側壁(3)(4)および
補強壁(5) を構成するアルミニウム製下構成部材(10)
と、上壁(1) および左右両側壁(3)(4)を構成する板状の
アルミニウム製上構成部材(20)とにより形成されたもの
である。
【0019】下壁(2) 内面における隣接する補強壁(5)
どうしの間の部分および左右両側壁(3)(4)と左右両端の
補強壁(5) との間の部分には、それぞれ伝熱面積を増大
させる目的で、長さ方向に間隔をおいて複数の突起(7)
が上方隆起状に一体に形成されている。
【0020】左右両側壁(3)(4)は、上壁(1) の左右両側
縁に垂下状に一体成形された左右両側壁形成部(22)と、
下壁(2) の左右両側縁に立上り状に一体成形された左右
両側壁形成部(12)とが、垂下状左右両側壁形成部(22)が
外側にくるように重なり合った状態で相互に接合されて
形成されたものである。上構成部材(20)の左右両側壁形
成部(22)の下端部は下壁(2) よりも下方に伸ばされると
ともに、下構成部材(10)下面の左右両側縁部に形成され
かつ左右方向外方に向かって上方に傾斜した傾斜面(15)
係合させられてろう付されている。また、下構成部材(1
0)の左右両側壁形成部(12)の上縁に、長さ方向に所定間
隔をおいて複数の台形状切欠き(16)が形成されている。
【0021】補強壁(5) は、下壁(2) に一体に形成され
た補強壁形成部(13)が上壁(1) 内面に接合されて形成さ
れたものである。補強壁(5) には、並列状の流体通路
(6) どうしを通じさせる複数の連通孔(8) があけられて
いる。連通孔(8) は、平面から見て千鳥配置となってい
る。連通孔(8) があけられていると、並列状の流体通路
(6) をそれぞれ流通する流体は、連通孔(8) を通じて偏
平状熱交換管(A) の幅方向に流れ、すべての流体通路
(6) に行き渡って混合され、流体通路(6) 間で流体に温
度差が生じることはなくなる。したがって、熱交換効率
が向上する。各補強壁(5) におけるすべての連通孔(8)
の占める割合である開口率は、10〜40%、特に10
〜30%の範囲内であることが好ましく、20%程度で
あることが望ましい。この場合に、連通孔(8) を形成す
ることによる熱交換効率向上効果が顕著なものとなる。
連通孔(8) は、補強壁形成部(13)の上縁に所定間隔おき
に形成された台形状の切欠き(14)が、上壁(1) によりそ
の開放部が塞がれることによって形成されたものであ
る。この場合、複数の補強壁(5) にあけられた連通孔
(8)が平面から見て千鳥配置となっているので、偏平状
熱交換管(A) の幅方向において、両構成部材(10)(20)ど
うしの接合部が存在することになり、十分な接合強度が
確保される。
【0022】偏平状熱交換管(A) は、次のようにして製
造される。
【0023】まず、図4〜図6に示す装置を用いて、図
7に示すような板状のアルミニウム製下構成部材(10)を
形成する。また、ロールフォーミングにより図7に示す
ような板状のアルミニウム製上構成部材(20)を形成す
る。
【0024】図7において、下構成部材(10)は、平らな
下壁形成部(11)と、下壁形成部(11)の左右両側縁に立上
り状に一体成形された左右両側壁形成部(12)と、下壁形
成部(11)の両左右両側壁形成部(12)間に相互に所定間隔
をおいて立上り状に一体成形された長さ方向にのびる複
数の補強壁形成部(13)とよりなり、左右両側壁形成部(1
2)および補強壁形成部(13)の上縁にそれぞれその長さ方
向に所定間隔をおいて台形状の切欠き(16)(14)が、平面
から見て千鳥配置となるように形成されている。また、
下構成部材(10)の全ての補強壁形成部(13)の高さ、およ
び左右両側壁形成部(12)と補強壁形成部(13)の高さがそ
れぞれ等しくなっている。さらに、下壁形成部(11)の上
面に突起(7) が一体に形成されているとともに、下壁形
成部(11)の下面の左右両側縁部に傾斜面(15)が形成され
ている。
【0025】図7において、上構成部材(20)は、平らな
上壁形成部(21)と、上壁形成部(21)の両側縁に垂下状に
一体に形成されかつ下構成部材(10)の両立上り状左右両
側壁形成部(12)の外側に重なる左右両側壁形成部(22)と
よりなる。上構成部材(20)の上壁形成部(21)の幅は下構
成部材(10)の幅よりも若干広く、下構成部材(10)に被せ
られるようになっている。また、上構成部材(20)の左右
両側壁形成部(22)の垂下長さは、下構成部材(10)の左右
両側壁構成部(12)の立上り長さに、下壁形成部(11)の厚
さを加えたものよりも若干長くなっている。上構成部材
(20)は、下面、すなわち上壁形成部(21)の下面、および
両左右両側壁形成部(22)の内面にろう材層を有するアル
ミニウムブレージングシートからなる。
【0026】図4において、下構成部材(10)を製造する
装置は、アルミニウムシート(30)が巻き取られているア
ンコイラ(31)、予備圧延機(32)、仕上げ圧延機(33)およ
び複数の送りロール(34)を備えている。そして、アンコ
イラ(31)に巻き取られているアルミニウムシート(30)が
アンコイラ(31)から繰り出されて予備圧延機(32)に送ら
れ、予備圧延機(32)を通過した後、仕上げ圧延機(33)に
送られて仕上げ圧延が行われることにより下構成部材(1
0)が成形される。
【0027】予備圧延機(32)は、アルミニウムシート(3
0)の両側縁部に厚肉部を形成するためのものである。
【0028】仕上げ圧延機(33)は、中心ワークロール(3
5)と、中心ワークロール(35)の周囲にその周方向に等間
隔をおいて配置された複数の衛星ワークロール(36)とを
備えている。中心ワークロール(35)は、図示しない駆動
手段により回転させられるようになっている。各衛星ワ
ークロール(36)は、図示しない歯車装置により中心ワー
クロール(35)に連結されており、中心ワークロール(35)
が回転することにより、すべての衛星ワークロール(36)
が中心ワークロール(35)と等周速で回転するようになっ
ている。なお、各衛星ワークロール(36)が駆動手段を備
えており、これにより中心ワークロール(35)と等周速で
回転させられるようになっていてもよい。また、仕上げ
圧延機(33)は、隣接する衛星ワークロール(36)間に台形
状のガイドシュー(37)およびガイドシュー(37)を中心ワ
ークロール(35)に向かって付勢するばね(38)を備えてい
る。ガイドシュー(37)の両側縁部は中心ワークロール(3
5)と衛星ワークロール(36)との間に入り込んでおり、衛
星ワークロール(36)と摺接するようになっている。ガイ
ドシュー(37)は、アルミニウムシート(30)が仕上げ圧延
機(33)を通過する間に、アルミニウムシート(30)の長さ
方向の伸びを抑制するとともに、隣接する衛星ワークロ
ール(36)間からの膨れ出しを抑制する。アルミニウムシ
ート(30)の長さ方向の伸びの抑制は、すべての衛星ワー
クロール(36)が中心ワークロール(35)と等周速で回転す
ることによっても行なわれる。その結果、中心ワークロ
ール(35)に形成された後述する各溝(39)(40)、凹所(42)
および凸部(43)(44)、ならびに衛星ワークロール(36)に
形成された後述する傾斜面(45)がアルミニウムシート(3
0)に完全に転写され、所望の形状を備えた下構成部材(1
0)が得られる。また、アルミニウムシート(30)の長さ方
向の伸びが抑制されるので、素板であるアルミニウムシ
ート(30)として、従来法で素板として使用される板材に
比べて薄肉のものを用いることができ、材料費が安くな
る。しかも、圧下率も従来法に比べて小さくてすむ。
【0029】図5および図6に示すように、仕上げ圧延
機(33)の中心ワークロール(35)の周面に、左右両側壁形
成部成形用環状溝(39)および補強壁形成部成形用環状溝
(40)を全周にわたって形成しておく。このとき、すべて
の補強壁形成部成形用環状溝(40)の幅および深さを等し
くしておくとともに、左右両側壁形成部成形用環状溝(3
9)と補強壁形成部成形用環状溝(40)の幅および深さを等
しくしておく。また、中心ワークロール(35)の周面にお
ける左右両側壁形成部成形用環状溝(39)とこれに隣接す
る補強壁形成部成形用環状溝(40)との間、および隣接す
る補強壁形成部成形用環状溝(40)どうしの間に、それぞ
れ複数の突起成形用凹所(42)を周方向に間隔をおいて設
けておく。さらに、左右両側壁形成部成形用環状溝(39)
および補強壁形成部成形用環状溝(40)の底面にそれぞれ
切欠き部成形用凸部(43)(44)を設けておく。
【0030】また、図5に示すように、仕上げ圧延機(3
3)の衛星ワークロール(36)の周面における左右両端部
に、左右方向外方に向かって径方向外方に傾斜した傾斜
面(45)を形成しておく。
【0031】したがって、アルミニウムシート(30)をこ
のような中心ワークロール(35)とすべての衛星ワークロ
ール(36)との間に連続的に通過させると、図7に示すよ
うな下構成部材(10)が成形される。
【0032】ついで、上下構成部材(20)(10)に脱脂処理
を施した後、これらにろう付用フラックスを塗布する。
【0033】ついで、上構成部材(20)を下構成部材(10)
に嵌め被せた後、上構成部材(20)の左右両側壁形成部(2
2)の下端部を左右方向内方に折り曲げて下構成部材(10)
の傾斜面(15)に密着させて係合させ、これにより両構成
部材(10)(20)を仮止めする。
【0034】ついで、両構成部材(20)(10)を仮止めした
ものをろう付温度に加熱する。すると、下構成部材(10)
の左右両側壁形成部(12)外面と上構成部材(20)の左右両
側壁形成部(22)内面、下構成部材(10)の左右両側壁形成
部(12)の上端および補強壁形成部(13)の上端と上構成部
材(20)の上壁形成部(21)の下面とがそれぞれろう付され
る。こうして、偏平状熱交換管(A) が製造される。
【0035】上記実施形態においては、上構成部材(20)
の左右両側壁形成部(22)の下端部が左右方向内方に折り
曲げられ、下構成部材(10)の傾斜面(15)に密着させられ
て係合させられているが、これに代えて、下構成部材の
下壁形成部の下面全体を平坦にしておき、上構成部材の
左右両側壁形成部の下端面を下構成部材の下壁形成部の
下面と面一となるようにしておいてもよい。また、上構
成部材の左右両側壁形成部により下構成部材の左右両側
壁形成部の上縁に形成された切欠きを覆いうるのであれ
ば、上構成部材の左右両側壁形成部の下端が、下構成部
材の左右両側壁形成部の高さの中間部に位置していても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の偏平状熱交換管の実施形態を示す横
断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】図1の偏平状熱交換管の下構成部材を製造する
装置の概略を示す図である。
【図5】図4のV−V線拡大断面図である。
【図6】図4の装置の中心ワークロールの周面を展開し
て示す部分拡大斜視図である。
【図7】図1の偏平状熱交換管を製造する過程において
上下両構成部材を組合わせる状態を示す部分拡大斜視図
である。
【図8】偏平状冷媒流通管を備えたカーエアコン用コン
デンサの正面図である。
【符号の説明】
(1) 上壁 (2) 下壁 (3) 左側壁 (4) 右側壁 (5) 補強壁 (6) 流体通路 (8) 連通孔 (10) 下構成部材 (11) 下壁形成部 (12) 左右両側壁形成部 (13) 補強壁形成部 (14)(16) 切欠き (20) 上構成部材 (21) 上壁形成部 (22) 左右両側壁形成部 (35) 中心ワークロール (39) 左右両側壁形成部成形用
環状溝 (40) 補強壁形成部成形用環状
溝 (43)(44) 切欠き形成用凸部
フロントページの続き (72)発明者 坂口 雅司 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたが
    る左右両側壁と、左右両側壁間において上下壁にまたが
    るとともに長さ方向にのびかつ相互に所定間隔をおいて
    設けられた複数の補強壁とを備え、内部に並列状の流体
    通路を有するとともに、補強壁に並列状の流体通路どう
    しを通じさせる複数の連通孔があけられている偏平状熱
    交換管であって、 上壁形成部、および上壁形成部の左右両側縁に垂下状に
    一体成形された左右両側壁形成部を有する板状上構成部
    材と、下壁形成部、下壁形成部の左右両側縁に立上り状
    に一体成形された左右両側壁形成部、および左右両側壁
    形成部間において長さ方向にのびかつ相互に所定間隔を
    おくように下壁形成部に立上り状に一体成形された複数
    の補強壁形成部を有する板状下構成部材とよりなり、下
    構成部材の全ての補強壁形成部の高さ、および左右両側
    壁形成部と補強壁形成部の高さがそれぞれ等しくなさ
    れ、下構成部材の左右両側壁形成部および全ての補強壁
    形成部の上縁にそれぞれ長さ方向に間隔をおいて複数の
    切欠きが形成され、上構成部材が下構成部材に被せられ
    てその左右両側壁形成部が下構成部材の左右両側壁形成
    部の外側に重なり合った状態で両構成部材が相互にろう
    付されている偏平状熱交換管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏平状熱交換管を製造す
    る方法であって、 圧延機の一方のワークロールの周面に、左右両側壁形成
    部成形用環状溝および複数の補強壁形成部成形用環状溝
    を、両環状溝の幅および深さが等しくなるように形成す
    るとともに、両環状溝の底面にそれぞれ周方向に間隔を
    おいて複数の切欠き形成用凸部を設けておき、この圧延
    機に金属素板を通すことにより下構成部材をつくり、こ
    れとは別個に上構成部材をつくり、その後上構成部材の
    左右両側壁形成部が下構成部材の左右両側壁形成部の外
    側に重なり合うように上構成部材を下構成部材に被せて
    両構成部材を組合せ、この状態で両構成部材を相互にろ
    う付することを特徴とする偏平状熱交換管の製造方法。
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