JPH10328804A - ダイカスト機用射出スリーブ、ダイカスト機用ブッシュおよびそれらを用いたダイカスト機 - Google Patents
ダイカスト機用射出スリーブ、ダイカスト機用ブッシュおよびそれらを用いたダイカスト機Info
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- JPH10328804A JPH10328804A JP14956297A JP14956297A JPH10328804A JP H10328804 A JPH10328804 A JP H10328804A JP 14956297 A JP14956297 A JP 14956297A JP 14956297 A JP14956297 A JP 14956297A JP H10328804 A JPH10328804 A JP H10328804A
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- Japan
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- bush
- casting machine
- injection sleeve
- die
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属溶湯との接触面を有する射出スリーブお
よびブッシュにおいて、金属溶湯に対する耐溶損性や耐
磨耗性を長期間にわたって維持することを実現した上
で、湯じわや凝固相の巻込み等の欠陥の発生を抑制す
る。 【解決手段】 ダイカスト機用射出スリーブ6の注湯口
8を含む注湯受け部6aを、熱伝導率が25W/m K 以上の
第1の金属材料で構成し、かつ残余の部分(加圧シリン
ダ部6b)を熱伝導率が20W/m K 以下の第2の金属材料
で構成する。あるいは、ダイカスト機用ブッシュ5の湯
口が残るキャビティ近傍部(ブッシュ先端部)5aを、
熱伝導率が25W/m K 以上の第1の金属材料で構成し、か
つ残余の部分(スリーブ近傍部5b)を熱伝導率が20W/
m K 以下の第2の金属材料で構成する。
よびブッシュにおいて、金属溶湯に対する耐溶損性や耐
磨耗性を長期間にわたって維持することを実現した上
で、湯じわや凝固相の巻込み等の欠陥の発生を抑制す
る。 【解決手段】 ダイカスト機用射出スリーブ6の注湯口
8を含む注湯受け部6aを、熱伝導率が25W/m K 以上の
第1の金属材料で構成し、かつ残余の部分(加圧シリン
ダ部6b)を熱伝導率が20W/m K 以下の第2の金属材料
で構成する。あるいは、ダイカスト機用ブッシュ5の湯
口が残るキャビティ近傍部(ブッシュ先端部)5aを、
熱伝導率が25W/m K 以上の第1の金属材料で構成し、か
つ残余の部分(スリーブ近傍部5b)を熱伝導率が20W/
m K 以下の第2の金属材料で構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト機用の
射出スリーブ、ブッシュおよびそれらを用いたダイカス
ト機に関する。
射出スリーブ、ブッシュおよびそれらを用いたダイカス
ト機に関する。
【0002】
【従来の技術】Al等の軽金属材料からなるダイカスト
製品は、射出スリーブに設けられた注湯口から注湯され
た金属溶湯を、射出スリーブおよびブッシュを介して一
対の金型により形成されたキャビティ内に、プランジャ
で圧力充填することによって作製される。このようなダ
イカスト製品の作製に用いられるダイカスト機において
は、金属溶湯と接触する射出スリーブやブッシュ等の構
成材料として、一般にSKD61工具鋼が用いられてい
る。
製品は、射出スリーブに設けられた注湯口から注湯され
た金属溶湯を、射出スリーブおよびブッシュを介して一
対の金型により形成されたキャビティ内に、プランジャ
で圧力充填することによって作製される。このようなダ
イカスト製品の作製に用いられるダイカスト機において
は、金属溶湯と接触する射出スリーブやブッシュ等の構
成材料として、一般にSKD61工具鋼が用いられてい
る。
【0003】上述したSKD61工具鋼からなる射出ス
リーブやブッシュは、そのままではAl系金属溶湯等と
接触する内径側表面が比較的短時間で浸食されてしまう
ため、金属溶湯との接触面に窒化処理を施すことが一般
的である。この窒化処理によって、SKD61工具鋼の
表層部分には厚さ約50〜 200μm 程度の鉄やクロム等の
窒化物を含む窒化層が形成され、金属溶湯との反応が抑
制される。
リーブやブッシュは、そのままではAl系金属溶湯等と
接触する内径側表面が比較的短時間で浸食されてしまう
ため、金属溶湯との接触面に窒化処理を施すことが一般
的である。この窒化処理によって、SKD61工具鋼の
表層部分には厚さ約50〜 200μm 程度の鉄やクロム等の
窒化物を含む窒化層が形成され、金属溶湯との反応が抑
制される。
【0004】しかし、射出スリーブやブッシュは例えば
923K以上というような金属溶湯と接触するために、射出
スリーブやブッシュの内壁温度は容易に873K以上とな
り、窒化層の窒素拡散が促進されて窒化層の分解が進行
する。その結果、射出スリーブやブッシュの内壁面は金
属溶湯により徐々に浸食され、耐溶損性を長期間にわた
って維持することができないという問題が生じている。
また、窒化処理に代えて浸炭処理を施すことも検討され
ているが、通常の浸炭処理では基材全体に炭素が拡散し
てしまい、金属溶湯との反応を抑えられるような炭化物
層を形成することはできない。
923K以上というような金属溶湯と接触するために、射出
スリーブやブッシュの内壁温度は容易に873K以上とな
り、窒化層の窒素拡散が促進されて窒化層の分解が進行
する。その結果、射出スリーブやブッシュの内壁面は金
属溶湯により徐々に浸食され、耐溶損性を長期間にわた
って維持することができないという問題が生じている。
また、窒化処理に代えて浸炭処理を施すことも検討され
ているが、通常の浸炭処理では基材全体に炭素が拡散し
てしまい、金属溶湯との反応を抑えられるような炭化物
層を形成することはできない。
【0005】また、射出スリーブやブッシュには、プラ
ンジャチップとの摺動に対する耐磨耗性が要求される
が、従来の窒化処理を施したSKD61工具鋼では表層
部分に窒化層が存在する初期段階においては良好な耐磨
耗性を示すものの、上述した内壁温度の上昇に伴う窒化
層の分解により硬度が低下すると、磨耗が急激に進行し
てしまうという問題がある。
ンジャチップとの摺動に対する耐磨耗性が要求される
が、従来の窒化処理を施したSKD61工具鋼では表層
部分に窒化層が存在する初期段階においては良好な耐磨
耗性を示すものの、上述した内壁温度の上昇に伴う窒化
層の分解により硬度が低下すると、磨耗が急激に進行し
てしまうという問題がある。
【0006】上記したような耐溶損性や耐磨耗性の低下
に対して、射出スリーブやブッシュの外周を水冷する方
式が提案されている(例えば実公平 1-23660号公報参
照)。このような水冷方式を適用したダイカスト機によ
れば、耐溶損性や耐磨耗性の低下は抑制されるものの、
溶湯温度の低下を招くことから、湯じわや凝固相の巻込
み(破断チル相)による強度低下等の欠陥が生じやすく
なってしまう。
に対して、射出スリーブやブッシュの外周を水冷する方
式が提案されている(例えば実公平 1-23660号公報参
照)。このような水冷方式を適用したダイカスト機によ
れば、耐溶損性や耐磨耗性の低下は抑制されるものの、
溶湯温度の低下を招くことから、湯じわや凝固相の巻込
み(破断チル相)による強度低下等の欠陥が生じやすく
なってしまう。
【0007】特に、近年のダイカスト製品は、自動車の
駆動部品や制動部品等においてますます高品質が要求さ
れるようになってきており、このため例えば射出速度を
低速度化してガスの巻込み等を抑制している。この射出
速度の低速度化は、例えば射出スリーブ内での金属溶湯
の温度低下を招くことから、射出スリーブやブッシュの
保温性の向上が求められているが、上記した水冷方式の
ダイカスト機はこのような要望に反するものであり、ダ
イカスト製品の品質が一層損われてしまうという問題を
招くことになる。
駆動部品や制動部品等においてますます高品質が要求さ
れるようになってきており、このため例えば射出速度を
低速度化してガスの巻込み等を抑制している。この射出
速度の低速度化は、例えば射出スリーブ内での金属溶湯
の温度低下を招くことから、射出スリーブやブッシュの
保温性の向上が求められているが、上記した水冷方式の
ダイカスト機はこのような要望に反するものであり、ダ
イカスト製品の品質が一層損われてしまうという問題を
招くことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ダイ
カスト機の射出スリーブやブッシュにおいては、金属溶
湯に対する良好な耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわたっ
て維持すると共に、湯じわや凝固相の巻込み等の欠陥の
発生を抑制することが求められている。耐溶損性や耐磨
耗性の低下に対しては、射出スリーブやブッシュの外周
を水冷する方式が有効であるものの、この水冷方式は金
属溶湯の温度をより一層低下させるために、湯じわや凝
固相の巻込み等は逆に発生しやすくなってしまう。
カスト機の射出スリーブやブッシュにおいては、金属溶
湯に対する良好な耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわたっ
て維持すると共に、湯じわや凝固相の巻込み等の欠陥の
発生を抑制することが求められている。耐溶損性や耐磨
耗性の低下に対しては、射出スリーブやブッシュの外周
を水冷する方式が有効であるものの、この水冷方式は金
属溶湯の温度をより一層低下させるために、湯じわや凝
固相の巻込み等は逆に発生しやすくなってしまう。
【0009】このようなことから、耐溶損性や耐磨耗性
を長期間にわたって維持することを可能にした上で、湯
じわや凝固相の巻込み等の欠陥発生を抑制し得る保温性
をもたせたダイカスト機の射出スリーブやブッシュが求
められている。
を長期間にわたって維持することを可能にした上で、湯
じわや凝固相の巻込み等の欠陥発生を抑制し得る保温性
をもたせたダイカスト機の射出スリーブやブッシュが求
められている。
【0010】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、金属溶湯に対する耐溶損性や耐磨耗
性を長期間にわたって維持することを実現した上で、湯
じわや凝固相の巻込み等の欠陥の発生を抑制することを
可能にしたダイカスト機用の射出スリーブおよびブッシ
ュを提供することを目的としており、さらにはそれらを
用いることによって、装置の長期信頼性を高めると共
に、ダイカスト製品の品質向上を図ったダイカスト機を
提供することを目的としている。
になされたもので、金属溶湯に対する耐溶損性や耐磨耗
性を長期間にわたって維持することを実現した上で、湯
じわや凝固相の巻込み等の欠陥の発生を抑制することを
可能にしたダイカスト機用の射出スリーブおよびブッシ
ュを提供することを目的としており、さらにはそれらを
用いることによって、装置の長期信頼性を高めると共
に、ダイカスト製品の品質向上を図ったダイカスト機を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のダイカスト機用
射出スリーブは、請求項1に記載したように、注湯口を
有し、前記注湯口から注湯された金属溶湯の注湯受け部
と、前記金属溶湯をキャビティを形成する金型内に加圧
充填する加圧シリンダ部とを具備するダイカスト機用の
射出スリーブであって、前記注湯口を含む前記注湯受け
部を熱伝導率が25W/m K 以上の第1の金属材料で構成
し、かつ残余の部分を熱伝導率が20W/m K以下の第2の
金属材料で構成したことを特徴としている。このダイカ
スト機用射出スリーブは、さらに請求項2に記載したよ
うに、前記第1の金属材料で構成した前記注湯受け部の
周囲のみに、冷却手段が設置されていることを特徴とし
ている。
射出スリーブは、請求項1に記載したように、注湯口を
有し、前記注湯口から注湯された金属溶湯の注湯受け部
と、前記金属溶湯をキャビティを形成する金型内に加圧
充填する加圧シリンダ部とを具備するダイカスト機用の
射出スリーブであって、前記注湯口を含む前記注湯受け
部を熱伝導率が25W/m K 以上の第1の金属材料で構成
し、かつ残余の部分を熱伝導率が20W/m K以下の第2の
金属材料で構成したことを特徴としている。このダイカ
スト機用射出スリーブは、さらに請求項2に記載したよ
うに、前記第1の金属材料で構成した前記注湯受け部の
周囲のみに、冷却手段が設置されていることを特徴とし
ている。
【0012】本発明のダイカスト機用ブッシュは、請求
項3に記載したように、金型により形成されたキャビテ
ィと接続するように、前記金型内にはめ込まれるダイカ
スト機用のブッシュであって、前記キャビティ近傍部分
を熱伝導率が25W/m K 以上の第1の金属材料で構成し、
かつ残余の部分を熱伝導率が20W/m K 以下の第2の金属
材料で構成したことを特徴としている。このダイカスト
機用ブッシュは、さらに請求項4に記載したように、前
記第1の金属材料で構成した前記キャビティ近傍部分の
周囲のみに、冷却手段が設置されていることを特徴とし
ている。
項3に記載したように、金型により形成されたキャビテ
ィと接続するように、前記金型内にはめ込まれるダイカ
スト機用のブッシュであって、前記キャビティ近傍部分
を熱伝導率が25W/m K 以上の第1の金属材料で構成し、
かつ残余の部分を熱伝導率が20W/m K 以下の第2の金属
材料で構成したことを特徴としている。このダイカスト
機用ブッシュは、さらに請求項4に記載したように、前
記第1の金属材料で構成した前記キャビティ近傍部分の
周囲のみに、冷却手段が設置されていることを特徴とし
ている。
【0013】本発明のダイカスト機用ブッシュ一体型射
出スリーブは、請求項5に記載したように、注湯口を有
し、前記注湯口から注湯された金属溶湯の注湯受け部
と、一部がキャビティを形成する金型内にはめ込まれる
と共に、前記金属溶湯を金型内に加圧充填する加圧シリ
ンダ部と、前記加圧シリンダ部の先端に位置し、前記キ
ャビティと接続するように、前記金型内にはめ込まれる
ブッシュ先端部とを具備するダイカスト機用のブッシュ
一体型射出スリーブであって、前記注湯口を含む前記注
湯受け部および前記ブッシュ先端部を熱伝導率が25W/m
K 以上の第1の金属材料で構成し、かつ残余の部分を熱
伝導率が20W/m K 以下の第2の金属材料で構成したこと
を特徴としている。このダイカスト機用ブッシュ一体型
射出スリーブは、さらに請求項6に記載したように、前
記第1の金属材料で構成した前記注湯受け部および前記
ブッシュ先端部の周囲のみに、冷却手段が設置されてい
ることを特徴としている。
出スリーブは、請求項5に記載したように、注湯口を有
し、前記注湯口から注湯された金属溶湯の注湯受け部
と、一部がキャビティを形成する金型内にはめ込まれる
と共に、前記金属溶湯を金型内に加圧充填する加圧シリ
ンダ部と、前記加圧シリンダ部の先端に位置し、前記キ
ャビティと接続するように、前記金型内にはめ込まれる
ブッシュ先端部とを具備するダイカスト機用のブッシュ
一体型射出スリーブであって、前記注湯口を含む前記注
湯受け部および前記ブッシュ先端部を熱伝導率が25W/m
K 以上の第1の金属材料で構成し、かつ残余の部分を熱
伝導率が20W/m K 以下の第2の金属材料で構成したこと
を特徴としている。このダイカスト機用ブッシュ一体型
射出スリーブは、さらに請求項6に記載したように、前
記第1の金属材料で構成した前記注湯受け部および前記
ブッシュ先端部の周囲のみに、冷却手段が設置されてい
ることを特徴としている。
【0014】本発明における第1のダイカスト機は、請
求項7に記載したように、キャビティを形成する一対の
金型と、前記一対の金型のうち固定金型にはめ込まれた
ブッシュと、前記ブッシュに接続され、注湯受けおよび
加圧シリンダを兼ねる射出スリーブと、前記射出スリー
ブ内に注湯された金属溶湯を前記キャビティ内に圧力充
填するプランジャと、前記プランジャの駆動機構とを具
備するダイカスト機において、前記射出スリーブは上記
した本発明のダイカスト機用射出スリーブからなること
を特徴としている。また、第2のダイカスト機は、請求
項8に記載したように、前記ブッシュは上記した本発明
のダイカスト機用ブッシュからなることを特徴としてい
る。
求項7に記載したように、キャビティを形成する一対の
金型と、前記一対の金型のうち固定金型にはめ込まれた
ブッシュと、前記ブッシュに接続され、注湯受けおよび
加圧シリンダを兼ねる射出スリーブと、前記射出スリー
ブ内に注湯された金属溶湯を前記キャビティ内に圧力充
填するプランジャと、前記プランジャの駆動機構とを具
備するダイカスト機において、前記射出スリーブは上記
した本発明のダイカスト機用射出スリーブからなること
を特徴としている。また、第2のダイカスト機は、請求
項8に記載したように、前記ブッシュは上記した本発明
のダイカスト機用ブッシュからなることを特徴としてい
る。
【0015】さらに、本発明における第3のダイカスト
機は、請求項9に記載したように、キャビティを形成す
る一対の金型と、前記一対の金型のうち固定金型にはめ
込まれるブッシュ先端部、一部が前記固定金型にはめ込
まれる加圧シリンダ部および注湯口を備える注湯受け部
を有するブッシュ一体型射出スリーブと、前記ブッシュ
一体型射出スリーブ内に注湯された金属溶湯を前記キャ
ビティ内に圧力充填するプランジャと、前記プランジャ
の駆動機構とを具備するダイカスト機において、前記ブ
ッシュ一体型射出スリーブは上記した本発明のダイカス
ト機用ブッシュ一体型射出スリーブからなることを特徴
としている。
機は、請求項9に記載したように、キャビティを形成す
る一対の金型と、前記一対の金型のうち固定金型にはめ
込まれるブッシュ先端部、一部が前記固定金型にはめ込
まれる加圧シリンダ部および注湯口を備える注湯受け部
を有するブッシュ一体型射出スリーブと、前記ブッシュ
一体型射出スリーブ内に注湯された金属溶湯を前記キャ
ビティ内に圧力充填するプランジャと、前記プランジャ
の駆動機構とを具備するダイカスト機において、前記ブ
ッシュ一体型射出スリーブは上記した本発明のダイカス
ト機用ブッシュ一体型射出スリーブからなることを特徴
としている。
【0016】ダイカスト機においては、金属溶湯の流れ
や圧力が射出スリーブやブッシュ全体で均一ではなく、
射出サイクルの進行と共に特に高温度に加熱されていく
部分が 2か所存在することを見出した。一つは、射出ス
リーブの注湯口の下側であり、高温度の金属溶湯はまず
この部分にあたって流れていくため、注湯口の下側はホ
ットスポットとなる。もう一つは、プランジャーチップ
により金属溶湯が高圧で押し込められるブッシュの先端
部、すなわちキャビティ近傍部分である。圧力によって
金属溶湯との熱移動が促進されるため、ブッシュ先端部
もホットスポットとなる。このブッシュ先端部のホット
スポット化は溶損を促進するだけでなく、生産性も低下
させている。すなわち、ブッシュ先端部は製品の湯口が
残る部分であり、高温度になると湯口の凝固時間が増大
して生産性が低下してしまう。
や圧力が射出スリーブやブッシュ全体で均一ではなく、
射出サイクルの進行と共に特に高温度に加熱されていく
部分が 2か所存在することを見出した。一つは、射出ス
リーブの注湯口の下側であり、高温度の金属溶湯はまず
この部分にあたって流れていくため、注湯口の下側はホ
ットスポットとなる。もう一つは、プランジャーチップ
により金属溶湯が高圧で押し込められるブッシュの先端
部、すなわちキャビティ近傍部分である。圧力によって
金属溶湯との熱移動が促進されるため、ブッシュ先端部
もホットスポットとなる。このブッシュ先端部のホット
スポット化は溶損を促進するだけでなく、生産性も低下
させている。すなわち、ブッシュ先端部は製品の湯口が
残る部分であり、高温度になると湯口の凝固時間が増大
して生産性が低下してしまう。
【0017】上記したような射出スリーブの注湯口近傍
部分とブッシュ先端部のホットスポット化に対して、本
発明においては、ホットスポットとなる射出スリーブの
注湯口を含む注湯受け部、およびブッシュの先端部すな
わちキャビティ近傍部分を、熱伝導率が25W/m K 以上と
いう良熱伝導性の第1の金属材料で構成し、これらの部
分の放熱性を高めている。特に、これら射出スリーブの
注湯受け部やブッシュの先端部の周囲に冷却手段を設置
することによって、これらの部分の温度制御が容易とな
り、ホットスポットの形成を防ぐことが可能となる。そ
して、これら以外の部分については、熱伝導率が20W/m
K 以下という低熱伝導性の第2の金属材料で構成してい
るため、金属溶湯の温度低下が抑制される。
部分とブッシュ先端部のホットスポット化に対して、本
発明においては、ホットスポットとなる射出スリーブの
注湯口を含む注湯受け部、およびブッシュの先端部すな
わちキャビティ近傍部分を、熱伝導率が25W/m K 以上と
いう良熱伝導性の第1の金属材料で構成し、これらの部
分の放熱性を高めている。特に、これら射出スリーブの
注湯受け部やブッシュの先端部の周囲に冷却手段を設置
することによって、これらの部分の温度制御が容易とな
り、ホットスポットの形成を防ぐことが可能となる。そ
して、これら以外の部分については、熱伝導率が20W/m
K 以下という低熱伝導性の第2の金属材料で構成してい
るため、金属溶湯の温度低下が抑制される。
【0018】このように、射出スリーブの注湯受け部や
ブッシュの先端部の熱伝導性を向上させ、さらにはそれ
らの周囲のみを冷却して、ホットスポットの形成を防止
することによって、射出スリーブやブッシュの内壁面の
窒化層等の分解が抑制されて、耐溶損性や耐磨耗性を長
期間にわたって維持することが可能となると同時に、他
の部分の保温性を高めることにより、湯じわ、湯回り不
良、凝固相の巻込み等による欠陥の発生を抑制すること
が可能となる。
ブッシュの先端部の熱伝導性を向上させ、さらにはそれ
らの周囲のみを冷却して、ホットスポットの形成を防止
することによって、射出スリーブやブッシュの内壁面の
窒化層等の分解が抑制されて、耐溶損性や耐磨耗性を長
期間にわたって維持することが可能となると同時に、他
の部分の保温性を高めることにより、湯じわ、湯回り不
良、凝固相の巻込み等による欠陥の発生を抑制すること
が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
態について説明する。
【0020】図1は本発明の一実施形態によるダイカス
ト機の概略構成を示す図であり、図2はその要部を拡大
して示す断面図である。これらの図において、1は可動
型2と固定型3とで一対の金型であり、この一対の金型
1によりキャビティ4が形成される。固定型3内には、
ブッシュ5がキャビティ4と接続するようにはめ込まれ
ている。また、ブッシュ5には射出スリーブ6が接続さ
れており、この射出スリーブ6はプラテン7によって支
持されている。
ト機の概略構成を示す図であり、図2はその要部を拡大
して示す断面図である。これらの図において、1は可動
型2と固定型3とで一対の金型であり、この一対の金型
1によりキャビティ4が形成される。固定型3内には、
ブッシュ5がキャビティ4と接続するようにはめ込まれ
ている。また、ブッシュ5には射出スリーブ6が接続さ
れており、この射出スリーブ6はプラテン7によって支
持されている。
【0021】射出スリーブ6には注湯口8が設けられて
おり、この注湯口8からAl系金属溶湯等の金属溶湯が
注湯される。射出スリーブ6内には、プランジャチップ
9が移動可能に配置されており、プランジャチップ9に
は油圧シリンダ10等のプランジャ駆動機構により駆動
されるプランジャロッド11が連結されている。注湯口
8から注湯された金属溶湯は、油圧シリンダ10を動作
させることによって、プランジャチップ9により射出ス
リーブ6内およびブッシュ5内を介してキャビティ4内
に加圧充填される。
おり、この注湯口8からAl系金属溶湯等の金属溶湯が
注湯される。射出スリーブ6内には、プランジャチップ
9が移動可能に配置されており、プランジャチップ9に
は油圧シリンダ10等のプランジャ駆動機構により駆動
されるプランジャロッド11が連結されている。注湯口
8から注湯された金属溶湯は、油圧シリンダ10を動作
させることによって、プランジャチップ9により射出ス
リーブ6内およびブッシュ5内を介してキャビティ4内
に加圧充填される。
【0022】可動型2は、油圧シリンダ12等の型移動
機構により移動可能とされている。この可動型2を所定
方向に移動させることによって、キャビティ4内に作製
されたダイカスト製品は固定された押出しロッド13に
より金型1から排出される。上述したようなダイカスト
機において、まず内壁面が金属溶湯との接触面となる射
出スリーブ6は、図3に示すように、注湯口8およびそ
の直下の部分を含み、注湯口8から注湯された金属溶湯
を受ける注湯受け部6aと、注湯口8から注湯された金
属溶湯をプランジャチップ9でキャビティ4内に加圧充
填する際の通路となる加圧シリンダ部6bとを有してい
る。
機構により移動可能とされている。この可動型2を所定
方向に移動させることによって、キャビティ4内に作製
されたダイカスト製品は固定された押出しロッド13に
より金型1から排出される。上述したようなダイカスト
機において、まず内壁面が金属溶湯との接触面となる射
出スリーブ6は、図3に示すように、注湯口8およびそ
の直下の部分を含み、注湯口8から注湯された金属溶湯
を受ける注湯受け部6aと、注湯口8から注湯された金
属溶湯をプランジャチップ9でキャビティ4内に加圧充
填する際の通路となる加圧シリンダ部6bとを有してい
る。
【0023】ここで、注湯口8およびその直下部分を含
む注湯受け部6aは、前述したように高温度の金属溶湯
がまず初めにあたる部分であるため、射出サイクルの進
行と共に特に高温度に加熱されていく部分である。従っ
て、この注湯受け部6aは熱伝導率が25W/m K 以上の良
熱伝導性の第1の金属材料で構成されている。さらに、
注湯受け部6aの周囲のみに冷却手段14が設置されて
いる。冷却手段14としては、例えば水冷機構等が用い
られ、具体的には冷却水の通路を有する水冷ジャケット
等が使用される。注湯受け部6aは特に耐溶損性が求め
られるため、その内壁面に窒化処理や硼化処理等の表面
処理を施して使用される。耐溶損性等を向上させる表面
処理に代えて、予め金属窒化物、金属酸化物、金属硼化
物、金属炭化物、これらの複合化合物等を析出分散また
は粒子分散させた金属材料等を使用することも可能であ
る。
む注湯受け部6aは、前述したように高温度の金属溶湯
がまず初めにあたる部分であるため、射出サイクルの進
行と共に特に高温度に加熱されていく部分である。従っ
て、この注湯受け部6aは熱伝導率が25W/m K 以上の良
熱伝導性の第1の金属材料で構成されている。さらに、
注湯受け部6aの周囲のみに冷却手段14が設置されて
いる。冷却手段14としては、例えば水冷機構等が用い
られ、具体的には冷却水の通路を有する水冷ジャケット
等が使用される。注湯受け部6aは特に耐溶損性が求め
られるため、その内壁面に窒化処理や硼化処理等の表面
処理を施して使用される。耐溶損性等を向上させる表面
処理に代えて、予め金属窒化物、金属酸化物、金属硼化
物、金属炭化物、これらの複合化合物等を析出分散また
は粒子分散させた金属材料等を使用することも可能であ
る。
【0024】注湯受け部6aを熱伝導率が25W/m K 以上
の良熱伝導性金属材料で構成することによって、例えば
冷却手段14による冷却効果が十分に得られ、注湯受け
部6aの温度制御が容易となることから、注湯受け部6
aのホットスポット化を防止することができる。従っ
て、注湯受け部6aの内壁面の窒化層等の耐溶損層兼耐
磨耗層の分解が抑制され、射出スリーブ6の耐溶損性や
耐磨耗性を長期間にわたって維持することが可能とな
る。注湯受け部6aの熱伝導率が25W/m K 未満である
と、十分な熱伝導性(放熱性)を発揮させることができ
ず、例えば冷却手段14による冷却効果を十分に得るこ
とができない。注湯受け部6aの熱伝導率は30W/m K 以
上であることがさらに好ましい。
の良熱伝導性金属材料で構成することによって、例えば
冷却手段14による冷却効果が十分に得られ、注湯受け
部6aの温度制御が容易となることから、注湯受け部6
aのホットスポット化を防止することができる。従っ
て、注湯受け部6aの内壁面の窒化層等の耐溶損層兼耐
磨耗層の分解が抑制され、射出スリーブ6の耐溶損性や
耐磨耗性を長期間にわたって維持することが可能とな
る。注湯受け部6aの熱伝導率が25W/m K 未満である
と、十分な熱伝導性(放熱性)を発揮させることができ
ず、例えば冷却手段14による冷却効果を十分に得るこ
とができない。注湯受け部6aの熱伝導率は30W/m K 以
上であることがさらに好ましい。
【0025】一方、注湯受け部6aを除く金属溶湯の通
路となる部分は、注湯受け部6aに比べて高温度にはな
りにくく、逆に溶湯温度の低下を抑制することによっ
て、湯じわ、湯回り不良、凝固相の巻込み等による欠陥
の発生を防ぐ必要がある部分である。従って、注湯受け
部6aを除く残余の部分、すなわち加圧シリンダ部6b
は、熱伝導率が20W/m K 以下の低熱伝導性の第2の金属
材料で構成されている。加圧シリンダ部6bには、必ず
しも耐溶損性を向上させるための窒化処理や硼化処理等
を施す必要はないが、プランジャチップ9との摺動に対
する耐磨耗性等を向上させる上で、注湯受け部6aと同
様な表面処理を施したり、あるいはそれと同等の効果が
得られる金属材料を使用することが好ましい。
路となる部分は、注湯受け部6aに比べて高温度にはな
りにくく、逆に溶湯温度の低下を抑制することによっ
て、湯じわ、湯回り不良、凝固相の巻込み等による欠陥
の発生を防ぐ必要がある部分である。従って、注湯受け
部6aを除く残余の部分、すなわち加圧シリンダ部6b
は、熱伝導率が20W/m K 以下の低熱伝導性の第2の金属
材料で構成されている。加圧シリンダ部6bには、必ず
しも耐溶損性を向上させるための窒化処理や硼化処理等
を施す必要はないが、プランジャチップ9との摺動に対
する耐磨耗性等を向上させる上で、注湯受け部6aと同
様な表面処理を施したり、あるいはそれと同等の効果が
得られる金属材料を使用することが好ましい。
【0026】加圧シリンダ部6bを熱伝導率が20W/m K
以下の低熱伝導性金属材料で構成することによって、こ
の金属溶湯の通路となる部分の保温性が高まり、注湯口
8から注湯された金属溶湯のキャビティ4内に加圧充填
されるまでの間の温度低下が抑制される。従って、金属
溶湯の凝固等に伴う凝固相の巻込みや湯流れの阻害に起
因する湯じわ、湯回り不良等といった不具合の発生を防
止することが可能となる。加圧シリンダ部6bの熱伝導
率が20W/m K を超えると、保温性が不足して溶湯温度の
低下抑制効果を十分に得ることができない。加圧シリン
ダ部6bの熱伝導率は16W/m K 以下であることがさらに
好ましい。
以下の低熱伝導性金属材料で構成することによって、こ
の金属溶湯の通路となる部分の保温性が高まり、注湯口
8から注湯された金属溶湯のキャビティ4内に加圧充填
されるまでの間の温度低下が抑制される。従って、金属
溶湯の凝固等に伴う凝固相の巻込みや湯流れの阻害に起
因する湯じわ、湯回り不良等といった不具合の発生を防
止することが可能となる。加圧シリンダ部6bの熱伝導
率が20W/m K を超えると、保温性が不足して溶湯温度の
低下抑制効果を十分に得ることができない。加圧シリン
ダ部6bの熱伝導率は16W/m K 以下であることがさらに
好ましい。
【0027】上記したような熱伝導率が25W/m K 以上の
良熱伝導性金属材料(第1の金属材料)で構成した注湯
受け部6aと、熱伝導率が20W/m K 以下の低熱伝導性金
属材料(第2の金属材料)で構成した加圧シリンダ部6
bとを、例えば嵌め合い精度で組み合せることによっ
て、射出スリーブ6が構成されている。そして、上述し
たように射出スリーブ6の各部6a、6bを、それらに
対する要求特性に応じた熱伝導率を有する金属材料で別
個に構成することによって、ホットスポットの形成を防
止して、耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわたって維持す
ることが可能となると同時に、湯じわ、湯回り不良、凝
固相の巻込み等による欠陥の発生を抑制することが可能
となる。
良熱伝導性金属材料(第1の金属材料)で構成した注湯
受け部6aと、熱伝導率が20W/m K 以下の低熱伝導性金
属材料(第2の金属材料)で構成した加圧シリンダ部6
bとを、例えば嵌め合い精度で組み合せることによっ
て、射出スリーブ6が構成されている。そして、上述し
たように射出スリーブ6の各部6a、6bを、それらに
対する要求特性に応じた熱伝導率を有する金属材料で別
個に構成することによって、ホットスポットの形成を防
止して、耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわたって維持す
ることが可能となると同時に、湯じわ、湯回り不良、凝
固相の巻込み等による欠陥の発生を抑制することが可能
となる。
【0028】また、内壁面が金属溶湯との接触面となる
ブッシュ5は、図2および図4に示すように、キャビテ
ィ4と接続されるキャビティ近傍部分5aと、射出スリ
ーブ6と接続されるスリーブ近傍部分5bとに大別する
ことができる。ここで、ブッシュ5のキャビティ近傍部
分5a、すなわちブッシュ先端部は、前述したように圧
力により金属溶湯との熱移動が促進されるため、射出ス
リーブ6の注湯受け部6aと同様に、射出サイクルの進
行と共に特に高温度に加熱されていく部分である。従っ
て、このキャビティ近傍部分5aは熱伝導率が25W/m K
以上の良熱伝導性の第1の金属材料で構成されている。
さらに、キャビティ近傍部分5aの周囲のみに冷却手段
15が設置されている。冷却手段15の具体的構成は冷
却手段14と同様である。
ブッシュ5は、図2および図4に示すように、キャビテ
ィ4と接続されるキャビティ近傍部分5aと、射出スリ
ーブ6と接続されるスリーブ近傍部分5bとに大別する
ことができる。ここで、ブッシュ5のキャビティ近傍部
分5a、すなわちブッシュ先端部は、前述したように圧
力により金属溶湯との熱移動が促進されるため、射出ス
リーブ6の注湯受け部6aと同様に、射出サイクルの進
行と共に特に高温度に加熱されていく部分である。従っ
て、このキャビティ近傍部分5aは熱伝導率が25W/m K
以上の良熱伝導性の第1の金属材料で構成されている。
さらに、キャビティ近傍部分5aの周囲のみに冷却手段
15が設置されている。冷却手段15の具体的構成は冷
却手段14と同様である。
【0029】良熱伝導性金属材料で構成するキャビティ
近傍部分(ブッシュ先端部)5aは、金属溶湯を加圧充
填した後にブッシュ5内に残存する湯口の長さに相当す
る部分とする。このような部分を熱伝導率が25W/m K 以
上の良熱伝導性金属材料で構成することによって、例え
ば冷却手段15による冷却効果が十分に得られ、温度制
御が容易となることから、製品の湯口が残るキャビティ
近傍部分5aのホットスポット化を防止することができ
る。このキャビティ近傍部分5aの温度制御は、ブッシ
ュ5の耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわたって維持する
ことを可能にするだけでなく、湯口の凝固時間の短縮化
に繋がるため、生産性を向上させることが可能となる。
キャビティ近傍部分5aの熱伝導率は30W/m K 以上であ
ることがさらに好ましい。
近傍部分(ブッシュ先端部)5aは、金属溶湯を加圧充
填した後にブッシュ5内に残存する湯口の長さに相当す
る部分とする。このような部分を熱伝導率が25W/m K 以
上の良熱伝導性金属材料で構成することによって、例え
ば冷却手段15による冷却効果が十分に得られ、温度制
御が容易となることから、製品の湯口が残るキャビティ
近傍部分5aのホットスポット化を防止することができ
る。このキャビティ近傍部分5aの温度制御は、ブッシ
ュ5の耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわたって維持する
ことを可能にするだけでなく、湯口の凝固時間の短縮化
に繋がるため、生産性を向上させることが可能となる。
キャビティ近傍部分5aの熱伝導率は30W/m K 以上であ
ることがさらに好ましい。
【0030】一方、キャビティ近傍部分5aを除く金属
溶湯の通路となる部分は、湯口が残るキャビティ近傍部
分5aに比べて高温度にはなりにくく、逆に溶湯温度の
低下を抑制することによって、湯じわ、湯回り不良、凝
固相の巻込み等による欠陥の発生を防ぐ必要がある部分
である。従って、湯口が残るキャビティ近傍部分5aを
除く残余の部分、すなわちスリーブ近傍部分5bは、熱
伝導率が20W/m K 以下の低熱伝導性の第2の金属材料で
構成されている。
溶湯の通路となる部分は、湯口が残るキャビティ近傍部
分5aに比べて高温度にはなりにくく、逆に溶湯温度の
低下を抑制することによって、湯じわ、湯回り不良、凝
固相の巻込み等による欠陥の発生を防ぐ必要がある部分
である。従って、湯口が残るキャビティ近傍部分5aを
除く残余の部分、すなわちスリーブ近傍部分5bは、熱
伝導率が20W/m K 以下の低熱伝導性の第2の金属材料で
構成されている。
【0031】スリーブ近傍部分5bを熱伝導率が20W/m
K 以下の低熱伝導性金属材料で構成することによって、
この金属溶湯の通路となる部分の保温性が高まり、金属
溶湯の温度低下が抑制される。従って、金属溶湯の凝固
等に伴う凝固相の巻込みや湯流れの阻害に起因する湯じ
わ、湯回り不良等といった不具合の発生を防止すること
が可能となる。スリーブ近傍部分5bの熱伝導率は16W/
m K 以下であることがさらに好ましい。
K 以下の低熱伝導性金属材料で構成することによって、
この金属溶湯の通路となる部分の保温性が高まり、金属
溶湯の温度低下が抑制される。従って、金属溶湯の凝固
等に伴う凝固相の巻込みや湯流れの阻害に起因する湯じ
わ、湯回り不良等といった不具合の発生を防止すること
が可能となる。スリーブ近傍部分5bの熱伝導率は16W/
m K 以下であることがさらに好ましい。
【0032】なお、ブッシュ5の内壁面には、必ずしも
耐溶損性等を向上させるための窒化処理や硼化処理等を
施す必要はないが、耐溶損性や耐磨耗性を向上させる上
で、射出スリーブ6と同様に窒化処理や硼化処理等の表
面処理を施したり、あるいはそれと同等の効果を示す金
属材料を使用することが好ましい。
耐溶損性等を向上させるための窒化処理や硼化処理等を
施す必要はないが、耐溶損性や耐磨耗性を向上させる上
で、射出スリーブ6と同様に窒化処理や硼化処理等の表
面処理を施したり、あるいはそれと同等の効果を示す金
属材料を使用することが好ましい。
【0033】上記したような熱伝導率が25W/m K 以上の
良熱伝導性金属材料(第1の金属材料)で構成したキャ
ビティ近傍部分5aと、熱伝導率が20W/m K 以下の低熱
伝導性金属材料(第2の金属材料)で構成したスリーブ
近傍部分5bとを、例えば嵌め合い精度で組み合せるこ
とによって、ブッシュ5が構成されている。そして、ブ
ッシュ5の各部6a、6bを、それらに対する要求特性
に応じた熱伝導率を有する金属材料で構成することによ
って、ホットスポットの形成を防止して、耐溶損性や耐
磨耗性を長期間にわたって維持することが可能となると
共に、ダイカスト製品の生産性の向上を図ることがで
き、それと同時に湯じわ、湯回り不良、凝固相の巻込み
等による欠陥の発生を抑制することが可能となる。
良熱伝導性金属材料(第1の金属材料)で構成したキャ
ビティ近傍部分5aと、熱伝導率が20W/m K 以下の低熱
伝導性金属材料(第2の金属材料)で構成したスリーブ
近傍部分5bとを、例えば嵌め合い精度で組み合せるこ
とによって、ブッシュ5が構成されている。そして、ブ
ッシュ5の各部6a、6bを、それらに対する要求特性
に応じた熱伝導率を有する金属材料で構成することによ
って、ホットスポットの形成を防止して、耐溶損性や耐
磨耗性を長期間にわたって維持することが可能となると
共に、ダイカスト製品の生産性の向上を図ることがで
き、それと同時に湯じわ、湯回り不良、凝固相の巻込み
等による欠陥の発生を抑制することが可能となる。
【0034】上述した射出スリーブ6やブッシュ5の各
部は、それぞれ上記した熱伝導率を満足する金属材料で
構成すればよいが、特に鋳鉄や鋳鋼等のFe基合金が機
械的強度や耐磨耗性等の点から好ましく用いられる。こ
れらうち、射出スリーブ6の注湯受け部6aおよびブッ
シュ5のキャビティ近傍部分5aの構成材料には、熱伝
導率が25W/m K 以上の各種のFe基合金等を用いること
ができるが、特に熱伝導率が25W/m K 以上であると共
に、耐熱衝撃性に優れるSKD61工具鋼に代表される
熱間工具鋼を使用することが好ましい。例えば、C0.40
重量% 、Si 1.0重量% 、Mn 0.2重量% 、Cr 5.0重
量% 、Mo 1.2重量% 、V 0.9重量% 、P0.01重量% 、
S0.01重量% 、残部Feの合金組成を有するSKD61
工具鋼は、熱伝導率が約31W/m K 、熱膨張係数(室温か
ら623K)が約11×10-6/K、硬さ(ビッカース硬さ)が約
460Hvというような特性を有している。
部は、それぞれ上記した熱伝導率を満足する金属材料で
構成すればよいが、特に鋳鉄や鋳鋼等のFe基合金が機
械的強度や耐磨耗性等の点から好ましく用いられる。こ
れらうち、射出スリーブ6の注湯受け部6aおよびブッ
シュ5のキャビティ近傍部分5aの構成材料には、熱伝
導率が25W/m K 以上の各種のFe基合金等を用いること
ができるが、特に熱伝導率が25W/m K 以上であると共
に、耐熱衝撃性に優れるSKD61工具鋼に代表される
熱間工具鋼を使用することが好ましい。例えば、C0.40
重量% 、Si 1.0重量% 、Mn 0.2重量% 、Cr 5.0重
量% 、Mo 1.2重量% 、V 0.9重量% 、P0.01重量% 、
S0.01重量% 、残部Feの合金組成を有するSKD61
工具鋼は、熱伝導率が約31W/m K 、熱膨張係数(室温か
ら623K)が約11×10-6/K、硬さ(ビッカース硬さ)が約
460Hvというような特性を有している。
【0035】一方、射出スリーブ6の加圧シリンダ部6
bやブッシュ5のスリーブ近傍部分5bの構成材料に
は、熱伝導率が20W/m K 以下の各種のFe基合金等を用
いることができるが、例えばSKD61工具鋼からなる
注湯受け部6aやキャビティ近傍部分5aとの熱膨張量
の差に基く変形や割れ、さらにはプランジャチップ9と
のかじり等を防止する上で、20W/m K 以下の熱伝導率に
加えて、室温から623Kの範囲の熱膨張係数が10〜15×10
-6/Kの範囲であるFe基合金等を使用することが好まし
い。
bやブッシュ5のスリーブ近傍部分5bの構成材料に
は、熱伝導率が20W/m K 以下の各種のFe基合金等を用
いることができるが、例えばSKD61工具鋼からなる
注湯受け部6aやキャビティ近傍部分5aとの熱膨張量
の差に基く変形や割れ、さらにはプランジャチップ9と
のかじり等を防止する上で、20W/m K 以下の熱伝導率に
加えて、室温から623Kの範囲の熱膨張係数が10〜15×10
-6/Kの範囲であるFe基合金等を使用することが好まし
い。
【0036】ここで、熱伝導率が20W/m K 以下のFe基
合金としては、オーステナイト系ステンレス鋼が知られ
ているが、これは熱膨張係数が18×10-6/Kと高いため、
例えばNiおよびCoから選ばれる少なくとも 1種を 5
〜45重量% 程度の範囲で含有する低熱伝導・低熱膨張F
e基合金を用いることが好ましい。このようなFe基合
金としては、インバー合金(Fe-36wt%Ni)、スーパ
ーインバー合金(Fe-31wt%Ni -5wt%Co)、コバー
ル合金(Fe-29wt%Ni-17wt%Co)、42アロイ(Fe
-42wt%Ni)等も知られているが、機械的強度や耐磨耗
性、さらには作製の容易さ等から低熱伝導・低熱膨張鋳
鉄が特に好ましく用いられる。
合金としては、オーステナイト系ステンレス鋼が知られ
ているが、これは熱膨張係数が18×10-6/Kと高いため、
例えばNiおよびCoから選ばれる少なくとも 1種を 5
〜45重量% 程度の範囲で含有する低熱伝導・低熱膨張F
e基合金を用いることが好ましい。このようなFe基合
金としては、インバー合金(Fe-36wt%Ni)、スーパ
ーインバー合金(Fe-31wt%Ni -5wt%Co)、コバー
ル合金(Fe-29wt%Ni-17wt%Co)、42アロイ(Fe
-42wt%Ni)等も知られているが、機械的強度や耐磨耗
性、さらには作製の容易さ等から低熱伝導・低熱膨張鋳
鉄が特に好ましく用いられる。
【0037】低熱伝導・低熱膨張鋳鉄の具体例として
は、 0.1〜 1.0重量% のC、 3.0〜7.0重量% のSi、
5.0〜15.0重量% のNi、 8重量% 以下のCr、 1.0重
量%以下のMn、 1.0重量% 以下のMgおよびCaから
選ばれる少なくとも 1種、4重量% 以下のMo、Nb、
Τi、V、W、ΤaおよびZrから選ばれる少なくとも
1種を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる鋳
鉄が挙げられる。このような組成を満足する鋳鉄は、オ
ーステナイト相間にマルテンサイト相を出現させた組
織、もしくはマルテンサイト相主体の組織となり、20W/
m K 以下の低熱伝導性を満足する上に、SKD61工具
鋼とほぼ同等の10〜12×10-6/Kの熱膨張係数(室温から
623Kの範囲)を有している。また、硬さはビッカース硬
さで 500〜 600Hvであり、耐磨耗性にも優れている。窒
化処理や硼化処理に関しても、SKD61工具鋼とほぼ
同様な効果を得ることができる。
は、 0.1〜 1.0重量% のC、 3.0〜7.0重量% のSi、
5.0〜15.0重量% のNi、 8重量% 以下のCr、 1.0重
量%以下のMn、 1.0重量% 以下のMgおよびCaから
選ばれる少なくとも 1種、4重量% 以下のMo、Nb、
Τi、V、W、ΤaおよびZrから選ばれる少なくとも
1種を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる鋳
鉄が挙げられる。このような組成を満足する鋳鉄は、オ
ーステナイト相間にマルテンサイト相を出現させた組
織、もしくはマルテンサイト相主体の組織となり、20W/
m K 以下の低熱伝導性を満足する上に、SKD61工具
鋼とほぼ同等の10〜12×10-6/Kの熱膨張係数(室温から
623Kの範囲)を有している。また、硬さはビッカース硬
さで 500〜 600Hvであり、耐磨耗性にも優れている。窒
化処理や硼化処理に関しても、SKD61工具鋼とほぼ
同様な効果を得ることができる。
【0038】上記した低熱伝導・低熱膨張鋳鉄におい
て、Niは低熱伝導性および低熱膨張性を付与する成分
であり、Ni含有量が 5.0重量% 未満あるいは15重量%
を超えると、いずれも熱伝導率や熱膨張係数の低減効果
を十分に得ることができない。CrはNi量やC量との
兼ね合いにもよるが、Fe基合金の低熱伝導化や低熱膨
張化等に寄与し、このような効果を得る上でその含有量
は 8.0重量% 以下とすることが好ましい。Siは酸素濃
度の低減、流動性の改善等に寄与すると共に、Fe基合
金の低熱伝導化や低熱膨張化にも寄与する成分である。
Siの含有量が7.0重量% を超えるとSi化合物を多量
に形成して、これらの特性を低下させるため、Si含有
量は 7重量% 以下とすることが好ましい。
て、Niは低熱伝導性および低熱膨張性を付与する成分
であり、Ni含有量が 5.0重量% 未満あるいは15重量%
を超えると、いずれも熱伝導率や熱膨張係数の低減効果
を十分に得ることができない。CrはNi量やC量との
兼ね合いにもよるが、Fe基合金の低熱伝導化や低熱膨
張化等に寄与し、このような効果を得る上でその含有量
は 8.0重量% 以下とすることが好ましい。Siは酸素濃
度の低減、流動性の改善等に寄与すると共に、Fe基合
金の低熱伝導化や低熱膨張化にも寄与する成分である。
Siの含有量が7.0重量% を超えるとSi化合物を多量
に形成して、これらの特性を低下させるため、Si含有
量は 7重量% 以下とすることが好ましい。
【0039】C、Mn、Mg、Caは鋳鉄の基礎成分で
ある。Cは一般鋳鉄並みの鋳造性と切削加工性を付与す
る成分であり、Cの含有量が 1.0重量% を超えると強度
の低下を招く。Mnは脱酸剤や耐食性向上成分として機
能するが、Mnの含有量が1.0重量% を超えると熱膨張
係数が増大するため、Mnの含有量は 1.0重量% 以下と
することが好ましい。MgやCaは黒鉛を球状化する成
分であり、これらの含有量が 1.0重量% を超えると低熱
膨張性が損われると共に加工性の低下を招くことにな
る。
ある。Cは一般鋳鉄並みの鋳造性と切削加工性を付与す
る成分であり、Cの含有量が 1.0重量% を超えると強度
の低下を招く。Mnは脱酸剤や耐食性向上成分として機
能するが、Mnの含有量が1.0重量% を超えると熱膨張
係数が増大するため、Mnの含有量は 1.0重量% 以下と
することが好ましい。MgやCaは黒鉛を球状化する成
分であり、これらの含有量が 1.0重量% を超えると低熱
膨張性が損われると共に加工性の低下を招くことにな
る。
【0040】なお、上述した実施形態のダイカスト機に
おいては、射出スリーブ6とブッシュ5それぞれに、本
発明のダイカスト機用射出スリーブおよびダイカスト機
用ブッシュを用いた場合について説明したが、一方のみ
を本発明のダイカスト機用射出スリーブまたはダイカス
ト機用ブッシュとした場合においても、使用部品に応じ
た効果を得ることができる。
おいては、射出スリーブ6とブッシュ5それぞれに、本
発明のダイカスト機用射出スリーブおよびダイカスト機
用ブッシュを用いた場合について説明したが、一方のみ
を本発明のダイカスト機用射出スリーブまたはダイカス
ト機用ブッシュとした場合においても、使用部品に応じ
た効果を得ることができる。
【0041】次に、本発明のダイカスト機の他の実施形
態について、図5の要部断面図を参照して説明する。な
お、ダイカスト機の全体構成については図1と同様であ
る。図5に要部断面を示すこの実施形態のダイカスト機
において、射出スリーブ16は図6に示すように、通常
の射出スリーブ(例えば前述した実施形態で示した射出
スリーブ6)と同様なスリーブ部16aに加えて、固定
型3内にはめ込まれるブッシュ部16bを有している。
すなわち、この実施形態における射出スリーブ16は、
ブッシュ一体型の射出スリーブである。
態について、図5の要部断面図を参照して説明する。な
お、ダイカスト機の全体構成については図1と同様であ
る。図5に要部断面を示すこの実施形態のダイカスト機
において、射出スリーブ16は図6に示すように、通常
の射出スリーブ(例えば前述した実施形態で示した射出
スリーブ6)と同様なスリーブ部16aに加えて、固定
型3内にはめ込まれるブッシュ部16bを有している。
すなわち、この実施形態における射出スリーブ16は、
ブッシュ一体型の射出スリーブである。
【0042】スリーブ部16aは、注湯口8およびその
直下の部分を含む注湯受け部17と、金属溶湯をプラン
ジャチップ9でキャビティ4内に加圧充填する際の通路
となる加圧シリンダ部18とを有しており、この加圧シ
リンダ部18はブッシュ部16bの一部を含む形状とさ
れている。すなわち、この実施形態のブッシュ一体型の
射出スリーブ16における加圧シリンダ部18は、前述
した実施形態の射出スリーブ6の加圧シリンダ部6bと
ブッシュ5のスリーブ近傍部分5bとを一体化した形状
を有しており、その先にブッシュ先端部19、すなわち
前述した実施形態のブッシュ5におけるキャビティ近傍
部分が設けられている。
直下の部分を含む注湯受け部17と、金属溶湯をプラン
ジャチップ9でキャビティ4内に加圧充填する際の通路
となる加圧シリンダ部18とを有しており、この加圧シ
リンダ部18はブッシュ部16bの一部を含む形状とさ
れている。すなわち、この実施形態のブッシュ一体型の
射出スリーブ16における加圧シリンダ部18は、前述
した実施形態の射出スリーブ6の加圧シリンダ部6bと
ブッシュ5のスリーブ近傍部分5bとを一体化した形状
を有しており、その先にブッシュ先端部19、すなわち
前述した実施形態のブッシュ5におけるキャビティ近傍
部分が設けられている。
【0043】上記したブッシュ一体型射出スリーブ16
においても、射出サイクルの進行と共に特に高温度に加
熱されていく部分は、注湯口8およびその直下部分を含
む注湯受け部17と、ブッシュ部16bのうち製品の湯
口が残るブッシュ先端部19(キャビティ近傍部分)で
ある。従って、この注湯受け部17とブッシュ先端部1
9は、熱伝導率が25W/m K 以上の良熱伝導性の第1の金
属材料で構成されており、さらにそれらの周囲のみに冷
却手段20、21が設置されている。
においても、射出サイクルの進行と共に特に高温度に加
熱されていく部分は、注湯口8およびその直下部分を含
む注湯受け部17と、ブッシュ部16bのうち製品の湯
口が残るブッシュ先端部19(キャビティ近傍部分)で
ある。従って、この注湯受け部17とブッシュ先端部1
9は、熱伝導率が25W/m K 以上の良熱伝導性の第1の金
属材料で構成されており、さらにそれらの周囲のみに冷
却手段20、21が設置されている。
【0044】なお、熱伝導率が25W/m K 以上の良熱伝導
性金属材料の具体例は、前述した通りである。また、ブ
ッシュ先端部19は、前述した実施形態と同様に、ブッ
シュ部16b内に残存する湯口の長さに相当する部分と
する。さらに、少なくとも注湯受け部17の内壁面に
は、耐溶損性や耐磨耗性を向上させる上で、前述した実
施形態の射出スリーブ6と同様な窒化処理や硼化処理等
の表面処理を施したり、またそれと同等の効果を有する
金属材料が用いられる。
性金属材料の具体例は、前述した通りである。また、ブ
ッシュ先端部19は、前述した実施形態と同様に、ブッ
シュ部16b内に残存する湯口の長さに相当する部分と
する。さらに、少なくとも注湯受け部17の内壁面に
は、耐溶損性や耐磨耗性を向上させる上で、前述した実
施形態の射出スリーブ6と同様な窒化処理や硼化処理等
の表面処理を施したり、またそれと同等の効果を有する
金属材料が用いられる。
【0045】一方、注湯受け部17とブッシュ先端部1
9を除く金属溶湯の通路となる部分は、それらに比べて
高温度にはなりにくく、逆に溶湯温度の低下を抑制する
ことが必要な部分である。従って、注湯受け部17およ
びブッシュ先端部(キャビティ近傍部分)19を除く残
余の部分、すなわち加圧シリンダ部18は、熱伝導率が
20W/m K 以下の低熱伝導性の第2の金属材料で構成され
ている。この加圧シリンダ部18に対しても、耐磨耗性
等を向上させる上で、窒化処理や硼化処理等の表面処理
等を施すことが好ましい。なお、熱伝導率が20W/m K 以
下の低熱伝導性金属材料の具体例は、前述した通りであ
る。
9を除く金属溶湯の通路となる部分は、それらに比べて
高温度にはなりにくく、逆に溶湯温度の低下を抑制する
ことが必要な部分である。従って、注湯受け部17およ
びブッシュ先端部(キャビティ近傍部分)19を除く残
余の部分、すなわち加圧シリンダ部18は、熱伝導率が
20W/m K 以下の低熱伝導性の第2の金属材料で構成され
ている。この加圧シリンダ部18に対しても、耐磨耗性
等を向上させる上で、窒化処理や硼化処理等の表面処理
等を施すことが好ましい。なお、熱伝導率が20W/m K 以
下の低熱伝導性金属材料の具体例は、前述した通りであ
る。
【0046】上記したような熱伝導率が25W/m K 以上の
良熱伝導性金属材料で構成した注湯受け部17と、熱伝
導率が20W/m K 以下の低熱伝導性金属材料で構成した加
圧シリンダ部18と、熱伝導率が25W/m K 以上の良熱伝
導性金属材料で構成したブッシュ先端部19とを、例え
ば嵌め合い精度で組み合せることによって、ブッシュ一
体型射出スリーブ16が構成されている。
良熱伝導性金属材料で構成した注湯受け部17と、熱伝
導率が20W/m K 以下の低熱伝導性金属材料で構成した加
圧シリンダ部18と、熱伝導率が25W/m K 以上の良熱伝
導性金属材料で構成したブッシュ先端部19とを、例え
ば嵌め合い精度で組み合せることによって、ブッシュ一
体型射出スリーブ16が構成されている。
【0047】このようなブッシュ一体型射出スリーブ1
6においても、前述した実施形態と同様に、注湯受け部
17およびブッシュ先端部19におけるホットスポット
の形成を防止して、耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわた
って維持することが可能となると共に、ダイカスト製品
の生産性の向上を図ることができ、それと同時に湯じ
わ、湯回り不良、凝固相の巻込み等による欠陥の発生を
抑制することが可能となる。
6においても、前述した実施形態と同様に、注湯受け部
17およびブッシュ先端部19におけるホットスポット
の形成を防止して、耐溶損性や耐磨耗性を長期間にわた
って維持することが可能となると共に、ダイカスト製品
の生産性の向上を図ることができ、それと同時に湯じ
わ、湯回り不良、凝固相の巻込み等による欠陥の発生を
抑制することが可能となる。
【0048】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
する。
【0049】実施例1 まず、表1に合金組成を示すFe基合金(低熱伝導・低
熱膨張鋳鉄)を高周波溶解炉で溶解した。
熱膨張鋳鉄)を高周波溶解炉で溶解した。
【0050】
【表1】 上記した低熱伝導・低熱膨張鋳鉄は、熱伝導率が約15W/
m K であり、また熱膨張係数(常温〜623K)は11×10-6
/Kである。回転数1500rpm で回転させた遠心鋳造装置を
用いて、上記した低熱伝導・低熱膨張鋳鉄の溶湯を鋳込
んで、円筒状の鋳造部品を作製した。この鋳造素材を図
3に示した円筒状の加圧シリンダ部6bの形状に加工
し、これに熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加
工を行って、加圧シリンダ部6bを得た。
m K であり、また熱膨張係数(常温〜623K)は11×10-6
/Kである。回転数1500rpm で回転させた遠心鋳造装置を
用いて、上記した低熱伝導・低熱膨張鋳鉄の溶湯を鋳込
んで、円筒状の鋳造部品を作製した。この鋳造素材を図
3に示した円筒状の加圧シリンダ部6bの形状に加工
し、これに熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加
工を行って、加圧シリンダ部6bを得た。
【0051】一方、図3に示した注湯受け部6aはSK
D61工具鋼で作製し、熱処理と窒化処理を施した後、
最終仕上げ加工を行った。これら加圧シリンダ部6bと
注湯受け部6aとを嵌め合い精度で組み合せ、さらに注
湯受け部6aの外周に炭素鋼で作製した水冷ジャケット
(14)を焼きばめと溶接で設置して、この実施例の射
出スリーブ6を得た。この射出スリーブ6を後述する特
性評価に供した。
D61工具鋼で作製し、熱処理と窒化処理を施した後、
最終仕上げ加工を行った。これら加圧シリンダ部6bと
注湯受け部6aとを嵌め合い精度で組み合せ、さらに注
湯受け部6aの外周に炭素鋼で作製した水冷ジャケット
(14)を焼きばめと溶接で設置して、この実施例の射
出スリーブ6を得た。この射出スリーブ6を後述する特
性評価に供した。
【0052】実施例2 実施例1で用いた低熱伝導・低熱膨張鋳鉄を用いて、ま
ず遠心鋳造法で鋳造素材を作製した。この鋳造素材を図
4に示したスリーブ近傍部分5bの形状に加工し、これ
に熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加工を行っ
て、スリーブ近傍部分5bを得た。
ず遠心鋳造法で鋳造素材を作製した。この鋳造素材を図
4に示したスリーブ近傍部分5bの形状に加工し、これ
に熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加工を行っ
て、スリーブ近傍部分5bを得た。
【0053】一方、図4に示したキャビティ近傍部分5
aはSKD61工具鋼で作製し、熱処理と窒化処理を施
した後、最終仕上げ加工を行った。これらスリーブ近傍
部分5bとキャビティ近傍部分5aとを嵌め合い精度で
組み合せ、さらにキャビティ近傍部分5aの外周に炭素
鋼で作製した水冷ジャケット(15)を焼きばめと溶接
で設置して、この実施例のブッシュ5を得た。このブッ
シュ5を後述する特性評価に供した。
aはSKD61工具鋼で作製し、熱処理と窒化処理を施
した後、最終仕上げ加工を行った。これらスリーブ近傍
部分5bとキャビティ近傍部分5aとを嵌め合い精度で
組み合せ、さらにキャビティ近傍部分5aの外周に炭素
鋼で作製した水冷ジャケット(15)を焼きばめと溶接
で設置して、この実施例のブッシュ5を得た。このブッ
シュ5を後述する特性評価に供した。
【0054】実施例3 実施例1で用いた低熱伝導・低熱膨張鋳鉄を用いて、ま
ず遠心鋳造法で鋳造素材を作製した。この鋳造素材を図
6に示した加圧シリンダ部18の形状に加工して、これ
に熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加工を行っ
て、ブッシュ一体型射出スリーブの加圧シリンダ部18
を得た。
ず遠心鋳造法で鋳造素材を作製した。この鋳造素材を図
6に示した加圧シリンダ部18の形状に加工して、これ
に熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加工を行っ
て、ブッシュ一体型射出スリーブの加圧シリンダ部18
を得た。
【0055】一方、図6に示した注湯受け部17および
ブッシュ先端部19は、それぞれSKD61工具鋼で作
製し、熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加工を
行った。これら注湯受け部17、加圧シリンダ部18お
よびブッシュ先端部19を嵌め合い精度で組み合せ、さ
らに注湯受け部17とブッシュ先端部19の外周に炭素
鋼で作製した水冷ジャケット(20,21)を焼きばめ
と溶接で設置して、この実施例のブッシュ一体型射出ス
リーブ16を得た。このブッシュ一体型射出スリーブ1
6を後述する特性評価に供した。
ブッシュ先端部19は、それぞれSKD61工具鋼で作
製し、熱処理と窒化処理を施した後、最終仕上げ加工を
行った。これら注湯受け部17、加圧シリンダ部18お
よびブッシュ先端部19を嵌め合い精度で組み合せ、さ
らに注湯受け部17とブッシュ先端部19の外周に炭素
鋼で作製した水冷ジャケット(20,21)を焼きばめ
と溶接で設置して、この実施例のブッシュ一体型射出ス
リーブ16を得た。このブッシュ一体型射出スリーブ1
6を後述する特性評価に供した。
【0056】上記した実施例1〜3の各ダイカスト機部
品を以下の要領でダイカスト機に組み込み、これらをA
l合金からなるダイカスト製品の実生産ラインに供し
て、スリーブ寿命(ショット数)、製品の不良発生率
(歩留り)、サイクルタイムをそれぞれ測定、評価し
た。その結果を表2に示す。表2に示す各実験条件は、
以下の通りである。
品を以下の要領でダイカスト機に組み込み、これらをA
l合金からなるダイカスト製品の実生産ラインに供し
て、スリーブ寿命(ショット数)、製品の不良発生率
(歩留り)、サイクルタイムをそれぞれ測定、評価し
た。その結果を表2に示す。表2に示す各実験条件は、
以下の通りである。
【0057】実験条件1は、射出スリーブに実施例1で
作製した射出スリーブ6を用いると共に、全体をSKD
61工具鋼(窒化処理材)で作製したブッシュ(水冷
有)を用いたダイカスト機によるものである。実験条件
2は、射出スリーブに実施例1で作製した射出スリーブ
6を用いると共に、ブッシュに実施例2で作製したブッ
シュ5を用いたダイカスト機によるものである。実験条
件3は、実施例3で作製したブッシュ一体型射出スリー
ブ16を用いたダイカスト機によるものである。実験条
件4〜6は、本発明との比較例として実施したものであ
る。実験条件4は、全体をSKD61工具鋼(窒化処理
材)で作製した射出スリーブを水冷せずに用いると共
に、全体をSKD61工具鋼(窒化処理材)で作製した
ブッシュを水冷して用いたダイカスト機によるものであ
る。実験条件5は、全体をSKD61工具鋼(窒化処理
材)で作製した射出スリーブを水冷して用いると共に、
全体をSKD61工具鋼(窒化処理材)で作製したブッ
シュを水冷して用いたダイカスト機によるものである。
実験条件6は、全体を表1に合金組成を示した低熱伝導
・低熱膨張鋳鉄で作製した射出スリーブを水冷せずに用
いると共に、全体を表1に合金組成を示した低熱伝導・
低熱膨張鋳鉄で作製したブッシュを水冷して用いたダイ
カスト機によるものである。
作製した射出スリーブ6を用いると共に、全体をSKD
61工具鋼(窒化処理材)で作製したブッシュ(水冷
有)を用いたダイカスト機によるものである。実験条件
2は、射出スリーブに実施例1で作製した射出スリーブ
6を用いると共に、ブッシュに実施例2で作製したブッ
シュ5を用いたダイカスト機によるものである。実験条
件3は、実施例3で作製したブッシュ一体型射出スリー
ブ16を用いたダイカスト機によるものである。実験条
件4〜6は、本発明との比較例として実施したものであ
る。実験条件4は、全体をSKD61工具鋼(窒化処理
材)で作製した射出スリーブを水冷せずに用いると共
に、全体をSKD61工具鋼(窒化処理材)で作製した
ブッシュを水冷して用いたダイカスト機によるものであ
る。実験条件5は、全体をSKD61工具鋼(窒化処理
材)で作製した射出スリーブを水冷して用いると共に、
全体をSKD61工具鋼(窒化処理材)で作製したブッ
シュを水冷して用いたダイカスト機によるものである。
実験条件6は、全体を表1に合金組成を示した低熱伝導
・低熱膨張鋳鉄で作製した射出スリーブを水冷せずに用
いると共に、全体を表1に合金組成を示した低熱伝導・
低熱膨張鋳鉄で作製したブッシュを水冷して用いたダイ
カスト機によるものである。
【0058】
【表2】 表2の実験条件4、5の結果比較から明らかなように、
SKD61材スリーブを水冷することによって、スリー
ブ寿命は改善されるものの、製品歩留りは低下する。ま
た、実験条件6の結果からは、低熱伝導・低熱膨張鋳鉄
でスリーブおよびブッシュを作製することにより、製品
歩留りは向上するものの、スリーブ寿命およびサイクル
タイムは大幅に低下することが分かる。
SKD61材スリーブを水冷することによって、スリー
ブ寿命は改善されるものの、製品歩留りは低下する。ま
た、実験条件6の結果からは、低熱伝導・低熱膨張鋳鉄
でスリーブおよびブッシュを作製することにより、製品
歩留りは向上するものの、スリーブ寿命およびサイクル
タイムは大幅に低下することが分かる。
【0059】これらに対して、実験条件1、2、3の結
果から明らかなように、本発明の射出スリーブおよびブ
ッシュを使用することによって、製品歩留りを向上させ
た上で、スリーブ寿命を改善することができ、またサイ
クルタイムについても水冷したSKD61材ブッシュに
近い値を確保することができる。さらに、本発明の射出
スリーブおよびブッシュを同時に使用することによっ
て、溶湯温度の低下をさらに抑制できることから、より
一層製品歩留りを向上させることができる。
果から明らかなように、本発明の射出スリーブおよびブ
ッシュを使用することによって、製品歩留りを向上させ
た上で、スリーブ寿命を改善することができ、またサイ
クルタイムについても水冷したSKD61材ブッシュに
近い値を確保することができる。さらに、本発明の射出
スリーブおよびブッシュを同時に使用することによっ
て、溶湯温度の低下をさらに抑制できることから、より
一層製品歩留りを向上させることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のダイキャ
スト機用スリーブおよびダイキャスト機用ブッシュによ
れば、特に高温となる部分の耐溶損性等を高めているた
め、耐溶損性および耐磨耗性を長期間にわたって維持す
ることが可能となると同時に、溶湯温度の低下が抑制さ
れるため、凝固層の巻込みや湯じわ等の欠陥の発生を抑
制することが可能となる。このような本発明のダイキャ
スト機用スリーブやダイキャスト機用ブッシュを用いた
ダイキャスト機によれば、高信頼性の下でかつ低コスト
で、高品質のダイキャスト製品を作製することが可能と
なる。
スト機用スリーブおよびダイキャスト機用ブッシュによ
れば、特に高温となる部分の耐溶損性等を高めているた
め、耐溶損性および耐磨耗性を長期間にわたって維持す
ることが可能となると同時に、溶湯温度の低下が抑制さ
れるため、凝固層の巻込みや湯じわ等の欠陥の発生を抑
制することが可能となる。このような本発明のダイキャ
スト機用スリーブやダイキャスト機用ブッシュを用いた
ダイキャスト機によれば、高信頼性の下でかつ低コスト
で、高品質のダイキャスト製品を作製することが可能と
なる。
【図1】 本発明の一実施形態によるダイキャスト機の
概略構成を一部断面で示す図である。
概略構成を一部断面で示す図である。
【図2】 図1に示すダイキャスト機の要部を拡大して
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】 図1に示すダイキャスト機で用いた射出スリ
ーブの構成を示す断面図である。
ーブの構成を示す断面図である。
【図4】 図1に示すダイキャスト機で用いたブッシュ
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態によるダイキャスト機
の要部を拡大して示す断面図である。
の要部を拡大して示す断面図である。
【図6】 図5に示すダイキャスト機で用いたブッシュ
一体型射出スリーブの構成を示す断面図である。
一体型射出スリーブの構成を示す断面図である。
1………一対の金型 4………キャビティ 5………ブッシュ 5a……第1の金属材料で構成したキャビティ近傍部分 5b……第2の金属材料で構成したスリーブ近傍部分 6………射出スリーブ 6a……第1の金属材料で構成した注湯受け部 6b……第2の金属材料で構成した加圧シリンダ部 8………注湯口 14、15、20、21……冷却手段 16……ブッシュ一体型射出スリーブ 16a…スリーブ部 16b…ブッシュ部 17……第1の金属材料で構成した注湯受け部 18……第2の金属材料で構成した加圧シリンダ部 19……第1の金属材料で構成したブッシュ先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢田 雅人 三重県三重郡朝日町縄生2121 株式会社東 芝三重工場内
Claims (9)
- 【請求項1】 注湯口を有し、前記注湯口から注湯され
た金属溶湯の注湯受け部と、前記金属溶湯をキャビティ
を形成する金型内に加圧充填する加圧シリンダ部とを具
備するダイカスト機用の射出スリーブであって、 前記注湯口を含む前記注湯受け部を熱伝導率が25W/m K
以上の第1の金属材料で構成し、かつ残余の部分を熱伝
導率が20W/m K 以下の第2の金属材料で構成したことを
特徴とするダイカスト機用射出スリーブ。 - 【請求項2】 請求項1記載のダイカスト機用射出スリ
ーブにおいて、 前記第1の金属材料で構成した前記注湯受け部の周囲の
みに、冷却手段が設置されていることを特徴とするダイ
カスト機用射出スリーブ。 - 【請求項3】 金型により形成されたキャビティと接続
するように、前記金型内にはめ込まれるダイカスト機用
のブッシュであって、 前記キャビティ近傍部分を熱伝導率が25W/m K 以上の第
1の金属材料で構成し、かつ残余の部分を熱伝導率が20
W/m K 以下の第2の金属材料で構成したことを特徴とす
るダイカスト機用ブッシュ。 - 【請求項4】 請求項3記載のダイカスト機用ブッシュ
において、 前記第1の金属材料で構成した前記キャビティ近傍部分
の周囲のみに、冷却手段が設置されていることを特徴と
するダイカスト機用ブッシュ。 - 【請求項5】 注湯口を有し、前記注湯口から注湯され
た金属溶湯の注湯受け部と、一部がキャビティを形成す
る金型内にはめ込まれると共に、前記金属溶湯を金型内
に加圧充填する加圧シリンダ部と、前記加圧シリンダ部
の先端に位置し、前記キャビティと接続するように、前
記金型内にはめ込まれるブッシュ先端部とを具備するダ
イカスト機用のブッシュ一体型射出スリーブであって、 前記注湯口を含む前記注湯受け部および前記ブッシュ先
端部を熱伝導率が25W/m K 以上の第1の金属材料で構成
し、かつ残余の部分を熱伝導率が20W/m K 以下の第2の
金属材料で構成したことを特徴とするダイカスト機用ブ
ッシュ一体型射出スリーブ。 - 【請求項6】 請求項5記載のダイカスト機用ブッシュ
一体型射出スリーブにおいて、 前記第1の金属材料で構成した前記注湯受け部および前
記ブッシュ先端部の周囲のみに、冷却手段が設置されて
いることを特徴とするダイカスト機用ブッシュ一体型射
出スリーブ。 - 【請求項7】 キャビティを形成する一対の金型と、前
記一対の金型のうち固定金型にはめ込まれたブッシュ
と、前記ブッシュに接続され、注湯受けおよび加圧シリ
ンダを兼ねる射出スリーブと、前記射出スリーブ内に注
湯された金属溶湯を前記キャビティ内に圧力充填するプ
ランジャと、前記プランジャの駆動機構とを具備するダ
イカスト機において、 前記射出スリーブは、請求項1記載のダイカスト機用射
出スリーブからなることを特徴とするダイカスト機。 - 【請求項8】 キャビティを形成する一対の金型と、前
記一対の金型のうち固定金型にはめ込まれたブッシュ
と、前記ブッシュに接続され、注湯受けおよび加圧シリ
ンダを兼ねる射出スリーブと、前記射出スリーブ内に注
湯された金属溶湯を前記キャビティ内に圧力充填するプ
ランジャと、前記プランジャの駆動機構とを具備するダ
イカスト機において、 前記ブッシュは、請求項3記載のダイカスト機用ブッシ
ュからなることを特徴とするダイカスト機。 - 【請求項9】 キャビティを形成する一対の金型と、前
記一対の金型のうち固定金型にはめ込まれるブッシュ先
端部、一部が前記固定金型にはめ込まれる加圧シリンダ
部および注湯口を備える注湯受け部を有するブッシュ一
体型射出スリーブと、前記ブッシュ一体型射出スリーブ
内に注湯された金属溶湯を前記キャビティ内に圧力充填
するプランジャと、前記プランジャの駆動機構とを具備
するダイカスト機において、 前記ブッシュ一体型射出スリーブは、請求項5記載のダ
イカスト機用ブッシュ一体型射出スリーブからなること
を特徴とするダイカスト機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14956297A JPH10328804A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | ダイカスト機用射出スリーブ、ダイカスト機用ブッシュおよびそれらを用いたダイカスト機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14956297A JPH10328804A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | ダイカスト機用射出スリーブ、ダイカスト機用ブッシュおよびそれらを用いたダイカスト機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10328804A true JPH10328804A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15477898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14956297A Withdrawn JPH10328804A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | ダイカスト機用射出スリーブ、ダイカスト機用ブッシュおよびそれらを用いたダイカスト機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10328804A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001071108A (ja) * | 1999-09-07 | 2001-03-21 | Nissan Motor Co Ltd | ダイカスト機 |
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