JPH10329194A - 木粉含有ポリオレフィン系樹脂板の成形方法および成形装置 - Google Patents

木粉含有ポリオレフィン系樹脂板の成形方法および成形装置

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JPH10329194A
JPH10329194A JP9155965A JP15596597A JPH10329194A JP H10329194 A JPH10329194 A JP H10329194A JP 9155965 A JP9155965 A JP 9155965A JP 15596597 A JP15596597 A JP 15596597A JP H10329194 A JPH10329194 A JP H10329194A
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JP
Japan
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inlet
plate
resin plate
cross
molding
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Application number
JP9155965A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ueki
一範 植木
Noboru Hino
昇 日野
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な設備で、比較的厚肉の木粉含有ポリオ
レフィン系樹脂板を、鬆などを発生させることなく、し
かも表面平坦に、且つ効率的に製造することができる木
粉含有ポリオレフィン系樹脂板の成形方法および成形装
置を提供すること。 【解決手段】 木粉を含有するポリオレフィン系樹脂組
成物を、押出機4により溶融混練し、成形ダイ16を通
して押し出すことにより樹脂板を成形する方法におい
て、成形ダイ16の流路22には、押出機4の吐出口に
連通する導入口32と、当該導入口32に連通して当該
導入口32の横断面積の1.5〜25倍の横断面積の板
成形室40とが形成してあり、これら導入口32および
板成形室40を順次通して、ポリオレフィン系樹脂組成
物を押し出すことにより樹脂板20を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木粉含有ポリオレ
フィン系樹脂板の成形方法および成形装置に係り、さら
に詳しくは、単純な設備で、比較的厚肉の木粉含有ポリ
オレフィン系樹脂板を、鬆などを発生させることなく、
しかも表面平坦に、且つ効率的に製造することができる
木粉含有ポリオレフィン系樹脂板の成形方法および成形
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレン、ポリプロピレンな
どの熱可塑性樹脂に木粉を混入して木質感のある樹脂成
形板を作製しようとする試みは種々に行われている。た
とえば特公平3−59804号公報、特開平7−2
66313号公報、特開平8−216122号公報な
どである。
【0003】の公報には、木粉含有熱可塑性樹脂組成
物を加熱混練後にチューブ状に押し出し、直ちに、この
チューブを切り開いて、ロールにより板状に成形する技
術が開示してある。
【0004】また、の公報には、内壁面にフッ素樹脂
をコーティングした成形ダイを用いると共に、押し出さ
れた生地に押出力に抗する抑制力を加えることにより、
高密度で所定厚みの木粉含有樹脂板を成形する技術が開
示してある。
【0005】さらに、の公報には、成形ダイの成形室
の横断面積を成形室の出口側に向けて徐々に狭く断面変
化させた成形ダイを用いると共に、押し出された生地に
押出力に抗する抑制力を加えることにより、高密度で所
定厚みの木粉含有樹脂板を成形する技術が開示してあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記〜
の公報に示す技術では、それぞれ下記に示すような課題
を有している。たとえばの公報に示す技術では、チュ
ーブを切り開いて、ロールにより板状に成形するため、
比較的厚肉の樹脂板を成形することが困難であるという
課題を有する。また、ロールを付帯設備として必要とす
るので、設備が大がかりとなり、製造コストが増大す
る。
【0007】また、およびの公報に示す技術では、
抑制力を効かせるためのパウダブレーキ(電磁ブレーキ
の一種)やピンチローラなどを必要とし、設備が大がか
りとなり、製造コストが増大する。また、本発明者等の
実験によれば、抑制力を加えないで、本発明の方法を採
用する方が、良質の木粉含有ポリオレフィン系樹脂板を
効率的に製造することが確認された。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、単純な設備で、比較的厚肉の木粉含有ポリオレフィ
ン系樹脂板を、鬆などを発生させることなく、しかも表
面平坦に、且つ効率的に製造することができる木粉含有
ポリオレフィン系樹脂板の成形方法および成形装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る木粉含有ポリオレフィン系樹脂板の成
形方法は、木粉を含有するポリオレフィン系樹脂組成物
を、押出機により溶融混練し、成形ダイを通して押し出
すことにより樹脂板を成形する方法において、前記成形
ダイには、押出機の吐出口に連通する導入口と、当該導
入口に連通して当該導入口の横断面積の1.5〜25倍
の横断面積の板成形室とが形成してあり、これら導入口
および板成形室を順次通して、前記ポリオレフィン系樹
脂組成物を押し出すことにより樹脂板を成形することを
特徴とする。
【0010】本発明に係る成形装置は、木粉を含有する
ポリオレフィン系樹脂組成物を、溶融混練して吐出口方
向へと送り出す押出機と、前記押出機の吐出口に連通し
て装着される成形ダイとを有する装置であって、前記成
形ダイには、押出機の吐出口に連通する導入口と、当該
導入口に連通して当該導入口の横断面積の1.5〜25
倍の横断面積の板成形室とが形成してあることを特徴と
する。
【0011】成形ダイ 前記成形ダイにおける導入口の横断面は、通常、円形で
あり、板成形室の横断面は、通常、矩形である。したが
って、成形ダイには、円形断面の導入口から矩形断面の
板成形室へと横断面形状が変化する移行領域が形成して
ある。板成形室は、一般に緩衝部と冷却部とから成る。
【0012】成形ダイは、好ましくは金属で構成してあ
り、その板成形室の内面は、研磨仕上げしてあることが
好ましい。または、その内面は、ニッケルメッキ処理、
フッ素樹脂コーティング、フッ素樹脂シート付着などの
処理を行っても良い。板成形室の内面は、滑り特性が良
好である方が、表面平坦性などに優れた良質の木粉含有
ポリオレフィン系樹脂板を得られるからである。成形ダ
イは、たとえば金属加工などで流路部分が形成された二
枚または二枚以上の金属板を組み合わせて構成される。
【0013】押出機 本発明において、押出機の種類は特に限定されず、単一
のスクリュ軸を持つ一軸押出機でも、二つのスクリュ軸
を持つ二軸押出機でも良い。押出機の吐出口には、押出
ダイを装着し、その押出ダイに前記成形ダイを装着する
ようにしても良い。
【0014】木粉を含有するポリオレフィン系樹脂組成
本発明に係る前記組成物は、ポリオレフィン系樹脂10
0重量部、平均粒径1〜500μmの木粉20〜200
重量部(ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て)、および融点が200°C以上である滑剤2〜20
重量部(ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して)
を含有する押出成形用ポリオレフィン系樹脂組成物であ
ることが好ましい。
【0015】本発明で使用するポリオレフィン系樹脂と
しては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
プロピレン−ジエンタ−ポリマー、あるいはこれら樹脂
の少なくとも2種以上の混合物が挙げられる。
【0016】また、木粉としては、植物繊維の粉砕物で
あればその種類は特に限定されるものではないが、例え
ば木、パルプ、紙、レーヨン、綿、籾殻が挙げられる。
この木粉の平均粒径は、1〜500μm、好ましくは1
〜200μmのものである。木粉の添加量がポリオレフ
ィン系樹脂組成物100重量部に対して、20〜200
重量部であれば、成形性及び耐衝撃性を悪くさせること
もなく、成形体の線膨張率を小さくし、温度変化により
熱変形しにくくし、木質状の外観を賦与することができ
る。木粉が全く加えられていないかまたはその添加量が
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して20重量部
未満の少量加えられた場合は十分な効果を期待すること
ができず、また200重量部を越えるような多量加えら
れた場合は、成形性が悪くなり、成形体の外観が滑らか
とならず、また耐衝撃性が悪くなってしまう。木粉の粒
径が1μm未満のものは微細すぎて取り扱いが困難であ
るし、また、500μmより大きいと成形体の均質性に
欠き、機械的強度が低下する。
【0017】また木粉の乾燥状態は、水分率0.8重量
%以下、好ましくは0.5重量%以下である。水分率が
0.8重量%を越えると、成形時に発泡を起こし易い。
すなわち、水分率が0.8重量%以下に押さえられた木
粉が樹脂中に混合、分散された場合、ガスの発生が極め
て小さく押さえられ、木粉の周りに発生し易い空隙を防
ぐことができ、木粉と樹脂との接着性が良い。
【0018】また、本発明において好適に用いられる組
成物は成形性が極めて良い。そして、その組成物から得
られた成形体は、線膨張率が小さく、温度変化による熱
変形が起こりにくく、しかも抗張力および耐衝撃性など
の物性に極めて優れている。また、成形体の表面状態が
滑らかで均一であり、内部も大きな空隙がないので木質
状の外観を現出することができる。また、屋内または屋
外で長期使用されてもひび割れ、腐食等を起こしにく
い。本発明においては、前記ポリオレフィン系樹脂およ
び木粉に加えて、特異的な滑性効果を有する物質とし
て、融点が200°C以上の滑剤を使用することが好ま
しい。滑剤の融点が200°C未満であると、混練時に
木粉に吸収された滑剤として働かない。融点が200°
C以上の滑剤としては、ステアリン酸バリウム(融点2
20°C)、ステアリン酸リチウム(融点220°
C)、二塩基性ステアリン酸鉛(融点280°C)、ラ
ウリン酸バリウム(融点240°C)等が挙げられ、ス
テアリン酸バリウムが好ましい。
【0019】木粉を配合したポリオレフィン系樹脂組成
物に、融点200°C以上の滑剤を配合することによ
り、混練時摩擦熱による畜熱を防止することができ、木
粉の分解を生じさせることなく、比較的厚い板状成形体
を容易に製造することができる。この融点が200°C
以上の滑剤の量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部
に対し2〜20重量部、好ましくは5〜10重量部であ
る。2重量部より少ないと混練時、摩擦熱により畜熱
し、木粉の分解を生じ易く、また、20重量部より多い
と滑りすぎて均一化が困難である。本発明において好適
に用いられる押出成形用ポリオレフィン系樹脂組成物
は、前記ポリオレフィン系樹脂、木粉および滑剤の他
に、必要に応じて炭酸カルシウム等の充填剤、顔料、着
色剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を添加して
もよい。
【0020】前記配合成分は、押出成形前に予めミキサ
ー、好ましくは高速ミキサー等で溶融混合し、充分均一
化させておくのが好ましい。溶融温度は180〜200
°Cが好ましい。
【0021】
【作用】本発明において、成形ダイにおける板成形室の
横断面積が、導入口の横断面積の1.5倍よりも小さい
ときには、成形時の金型内での樹脂圧力が上昇して生産
性の低下をきたし、極端な場合は金型を破損させる傾向
にあり、25倍よりも大きいときには、得られる樹脂板
の表面が凹凸となり、表面平坦性が低下する傾向にあ
る。したがって、本発明では、板成形室の横断面積は、
導入口の横断面積の1.5〜25倍、好ましくは3〜1
5倍である。
【0022】本発明者等は、上述したような比例関係と
なるように、導入口と板成形室とを成形ダイに形成して
おき、この成形ダイを用いて押出成形することで、5m
m以上、好ましくは10mm以上の厚みを持つ比較的厚
肉の木粉含有ポリオレフィン系樹脂板でも、鬆などを発
生させることなく、しかも表面平坦に、且つ効率的に製
造することが可能になることを見出した。
【0023】また、本発明では、従来技術と異なり、抑
制力を効かせるためのパウダブレーキ(電磁ブレーキの
一種)やピンチローラなどを装着する必要がないので、
設備が大がかりになることはなく、製造コストを低減す
ることができる。さらに、成形途中の樹脂板に抑制力を
作用させないことから、生産性も向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0025】図1は本発明の一実施形態に係る木粉含有
ポリオレフィン系樹脂板の成形方法に用いる成形ダイの
流路を示す概略斜視図、図2(A)は成形ダイの平面
図、図2(B)は同図(A)に示すB−B線に沿う要部
断面図、図2(C)は成形ダイの吐出側側面図、図2
(D)は成形ダイの導入口側側面図、図3は成形装置の
概略図である。
【0026】図3に示すように、本実施形態の成形装置
2は、押出機4を有する。押出機4には、単軸のスクリ
ュ軸6がバレル8内に回転自在に装着してある。バレル
8には、図示省略してある熱媒体流通路が形成してあ
り、バレル8内部の温度調節可能になっている。
【0027】バレル8の内部には、ホッパ10から樹脂
組成物原料が供給され、スクリュ6が回転することで、
樹脂組成物原料は溶融化されて混練され、吐出口12方
向へ送り出されるようになっている。
【0028】押出機4の吐出口12には、本実施形態で
は、アダプタ14が装着してある。アダプタ14は、ス
クリュ6により押し出されてきた溶融化された樹脂組成
物の流れを絞るように構成してある。本実施形態では、
アダプタ14における入口側横断面積A1と吐出側横断
面積A2との比(A1/A2)は、樹脂組成物の種類や
スクリュ6の回転速度などに応じて決定されるが、1〜
100程度が好ましい。この比(A1/A2)が小さす
ぎると、十分な押出圧力が得られない傾向にあり、この
比が大きすぎると、押出圧力が高くなり過ぎることから
好ましくない。
【0029】アダプタ14の吐出側には、本実施形態に
係る成形ダイ16が接続してあり、この成形ダイ16に
より成形された樹脂板20は、搬送ローラ18により送
られるようになっている。
【0030】成形ダイ16には、アダプタ14の吐出口
に連通する流路22が内部に形成してある。流路22の
全体形状を図1に示し、成形ダイ16の構造を図2に示
す。図2に示すように、本実施形態では、成形ダイ16
は、二枚の金属板24,26を張り合わせて構成してあ
り、張り合わされることにより、内部に流路22が形成
される。流路22の入口が導入口32であり、出口が吐
出口34である。なお、図2(A)中の符号35は、金
属板24,26を連結するためのボルト孔である。
【0031】図2に示すように、各金属板24,26に
は、熱媒体用通路28,30が形成してあり、流路22
内を流れる樹脂組成物を加熱または冷却するようになっ
ている。通路28が加熱用であり、本実施形態では、そ
の付近が150〜230°C程度と成るように加熱用熱
媒体が流通する。また、通路30が冷却用であり、本実
施形態では、その付近が0〜150°C程度となるよう
に冷却用熱媒体が流通する。また、各金属板24,26
には、温度センサ36が装着してある。
【0032】図1に示すように、成形ダイの流路22
は、横断面円形の導入口32と、横断面矩形の吐出口3
4と、吐出口34に連通する横断面矩形の板成形室40
と、導入口32と板成形室40とを連通する移行領域3
8とを有する。移行領域38は、横断面円形の導入口3
2の断面形状を、横断面矩形の板成形室40の形状に徐
々に変化させるための部分である。
【0033】本実施形態では、板成形室40の横断面積
S2(t×w)が、導入口32の横断面積S1(π×d
2 /4)の1.5倍〜25倍となるように、導入口32
の内径d、吐出口34の厚みtおよび幅wが設計してあ
る。また、本実施形態では、移行領域38の長さL1
は、成形する樹脂板の厚さtにもよるが、100〜50
0mm程度であり、板成形室40の長さL2は、300
〜1000mm程度である。板成形室40は、緩衝部L
3と冷却部L4とを有し、緩衝部L3の長さは、0〜2
00mm程度であり、冷却部L4の長さは、200〜8
00mm程度である。
【0034】本実施形態に係る成形装置を用いることに
より、t=5mm以上程度に比較的厚肉の木粉含有ポリ
オレフィン系樹脂板でも、鬆などを発生させることな
く、しかも表面平坦に、且つ効率的に製造することが可
能になる。また、本実施形態によれば、従来技術と異な
り、抑制力を効かせるためのパウダブレーキ(電磁ブレ
ーキの一種)やピンチローラなどを装着する必要がない
ので、設備が大がかりになることはなく、製造コストを
低減することができる。さらに、成形途中の樹脂板に抑
制力を作用させないことから、生産性も向上する。
【0035】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0036】たとえば、上述した実施形態では、押出機
4として、単軸型押出機を用いたが、押出機の種類は特
に限定されず、たとえば二軸型押出機であっても良い。
【0037】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0038】実施例1 ターボミルで粉砕した平均粒径100μmの木粉を棚段
式熱風乾燥機で乾燥して含水率0.5重量%とした。こ
の木粉100重量部と、ポリプロピレン(昭和電工
(株)製SK−711)100重量部と、炭酸カルシウ
ム10重量部とをヘンシェルミキサーで混合しつつ18
0°Cまで昇温して冷却後、滑剤としてステアリン酸バ
リウム3重量部を加えてさらに混合し、粒状の木粉含有
ポリオレフィン系樹脂組成物を得た。この組成物を図3
に示すスクリュ径80mmの押出機4のホッパ10から
供給し、バレル8の温度を180°Cとし、アダプタ1
4の温度を185°Cとし、スクリュ6の回転速度を2
0rpmとして、樹脂板を成形ダイ16から押出成形し
た。成形ダイ16から押し出された樹脂板は、図3に示
すコンベア18により搬送した。
【0039】本実施例で用いた成形ダイ16は、図1に
示す流路22を持つ図2に示すステンレス製金属板2
4,26を組み合わせることにより構成した。流路22
の導入口32の内径dは50mm、板成形室40の高さ
tは20mm、幅wは500mm、移行領域38の長さ
L1は200mm、板成形室40の長さL2は300m
mであった。板成形室40の横断面積S2(t×w)
と、導入口32の横断面積S1(π×d2 /4)との比
S2/S1を計算により求めたところ、S2/S1は約
5であった。
【0040】得られた樹脂板の厚みを測定したところ、
20mm±0.1mmであった。また、その表面状態を
観察したところ、平坦であった。さらに、その樹脂板を
任意の位置で切断し、その断面を観察したところ、木粉
が良好に分散しており、しかも内部に鬆が観察されなか
った。さらに、生産性を確認したところ、2.5m/時
間の速度で板の製造が可能であった。
【0041】実施例2 面積比S2/S1が2である成形ダイを用い、スクリュ
回転速度を18rpmにした以外は、実施例1と同様に
して、樹脂板を成形した。得られた樹脂板の厚みを測定
したところ、20mm±0.1mmであった。また、そ
の表面状態を観察したところ、平坦であった。さらに、
その樹脂板を任意の位置で切断し、その断面を観察した
ところ、木粉が良好に分散しており、しかも内部に鬆が
観察されなかった。さらに、生産性を確認したところ、
2.3m/時間の速度で板の製造が可能であった。
【0042】比較例1 面積比S2/S1が1である成形ダイを用い、スクリュ
回転速度を10rpmにした以外は、実施例1と同様に
して、樹脂板を成形した。得られた樹脂板の厚みを測定
したところ、20mm±0.1mmであった。また、そ
の表面状態を観察したところ、平坦であった。さらに、
その樹脂板を任意の位置で切断し、その断面を観察した
ところ、木粉が良好に分散しており、しかも内部に鬆が
観察されなかった。さらに、生産性を確認したところ、
最大1.0m/時間の速度でしか板の製造ができず、実
施例1,2に比較して生産性に劣ることが確認された。
スクリュ回転速度を10より大きくすると樹脂圧が上昇
して金型が破壊しかねないので、これ以上生産性を上げ
るのは困難であった。
【0043】比較例2 面積比S2/S1が1である成形ダイを用い、しかも成
形ダイから押し出された樹脂板に、特開平7−2663
13号公報に示すブレーキ手段(ピンチローラおよびパ
ウダブレーキ)で図3に示す矢印Xと反対方向の抑制力
(400kgf)を加え、スクリュ回転速度を可能な最
大速度5rpmにした以外は、実施例1と同様にして、
樹脂板を成形した。得られた樹脂板の厚みを測定したと
ころ、20.5mm±0.1mmであった。また、その
表面状態を観察したところ、平滑であった。さらに、そ
の樹脂板を任意の位置で切断し、その断面を観察したと
ころ、木粉が良好に分散しており、しかも内部に鬆が観
察されなかった。さらに、生産性を確認したところ、最
大0.5m/時間の速度でしか板の製造ができず、実施
例1,2に比較して生産性に劣ることが確認された。
【0044】比較例3 面積比S2/S1が0.5である成形ダイを用い、しか
も成形ダイから押し出された樹脂板に、特開平7−26
6313号公報に示すブレーキ手段(ピンチローラおよ
びパウダブレーキ)で図3に示す矢印Xと反対方向の抑
制力(400kgf)を加えた以外は、実施例1と同様
にして、樹脂板を成形した。得られた樹脂板の厚みを測
定したところ、20.5mm±0.1mmであった。ま
た、その表面状態を観察したところ、平滑であった。さ
らに、その樹脂板を任意の位置で切断し、その断面を観
察したところ、木粉が良好に分散しており、しかも内部
に鬆が観察されなかった。さらに、生産性を確認したと
ころ、最大0.6m/時間の速度でしか板の製造ができ
ず、実施例1,2に比較して生産性に劣ることが確認さ
れた。
【0045】比較例4 面積比S2/S1が40である成形ダイを用いて、スク
リュ回転速度10〜30rpmの範囲で振って行った以
外は、実施例1と同様にして、樹脂板の成形を試みた。
得られた樹脂板の厚みを測定したところ、18.3〜2
0.7mmの範囲で変動した。また、その表面状態を観
察したところ、全面に100〜500μmの粒子状の突
起が見られた。
【0046】さらに、その樹脂板を任意の位置で切断
し、その断面を観察したところ、内部に鬆が観察され
た。鬆が入ると、板の表面から湿気を吸って、板の寸法
や物性が変化することから、製品として使用することは
できない。
【0047】さらにまた、樹脂板を安定して押し出すこ
とができず、設備が直ぐ停止し、生産不能に陥った。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、比較的厚肉の木粉含有ポリオレフィン系樹脂板で
も、鬆などを発生させることなく、しかも表面平坦に、
且つ効率的に製造することが可能になる。また、本発明
によれば、従来技術と異なり、抑制力を効かせるための
パウダブレーキ(電磁ブレーキの一種)やピンチローラ
などを装着する必要がないので、設備が大がかりになる
ことはなく、製造コストを低減することができる。さら
に、成形途中の樹脂板に抑制力を作用させないことか
ら、生産性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る木粉含有ポリ
オレフィン系樹脂板の成形方法に用いる成形ダイの流路
を示す概略斜視図である。
【図2】図2(A)は成形ダイの平面図、図2(B)は
同図(A)に示すB−B線に沿う要部断面図、図2
(C)は成形ダイの吐出側側面図、図2(D)は成形ダ
イの導入口側側面図である。
【図3】図3は成形装置の概略図である。
【符号の説明】
2… 成形装置 4… 押出機 6… スクリュ 8… バレル 14… アダプタ 16… 成形ダイ 20… 樹脂板 22… 流路 32… 導入口 34… 吐出口 40… 板成形室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:06 511:14 B29L 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木粉を含有するポリオレフィン系樹脂組
    成物を、押出機により溶融混練し、成形ダイを通して押
    し出すことにより樹脂板を成形する方法において、 前記成形ダイには、押出機の吐出口に連通する導入口
    と、当該導入口に連通して当該導入口の横断面積の1.
    5〜25倍の横断面積の板成形室とが形成してあり、こ
    れら導入口および板成形室を順次通して、前記ポリオレ
    フィン系樹脂組成物を押し出すことにより樹脂板を成形
    することを特徴とする木粉含有ポリオレフィン系樹脂板
    の成形方法。
  2. 【請求項2】 木粉を含有するポリオレフィン系樹脂組
    成物を、溶融混練して吐出口方向へと送り出す押出機
    と、 前記押出機の吐出口に連通して装着される成形ダイとを
    有する装置であって、 前記成形ダイには、押出機の吐出口に連通する導入口
    と、当該導入口に連通して当該導入口の横断面積の1.
    5〜25倍の横断面積の板成形室とが形成してあること
    を特徴とする木粉含有ポリオレフィン系樹脂板の成形装
    置。
JP9155965A 1997-05-29 1997-05-29 木粉含有ポリオレフィン系樹脂板の成形方法および成形装置 Pending JPH10329194A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038628A (ja) * 2001-07-26 2003-02-12 Takahito Nakamura 発泡消臭材及び発泡消臭材の金型、並びにその金型を用いた発泡消臭材の製造方法
JP2003128033A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 Kankyo Keiei Sogo Kenkyusho:Kk 食品用容器
JP2007076160A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Misawa Homes Co Ltd 木質様成形品及びその製造方法

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