JPH10329285A - 多層延伸フィルム - Google Patents

多層延伸フィルム

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JPH10329285A
JPH10329285A JP13866497A JP13866497A JPH10329285A JP H10329285 A JPH10329285 A JP H10329285A JP 13866497 A JP13866497 A JP 13866497A JP 13866497 A JP13866497 A JP 13866497A JP H10329285 A JPH10329285 A JP H10329285A
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JP
Japan
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polymer layer
film
layer
multilayer
polymer
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Pending
Application number
JP13866497A
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English (en)
Inventor
Kohei Endo
浩平 遠藤
Hiroshi Tokuda
寛志 徳田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】生産性、延伸性、品質、コスト等に優れ、かつ
第1ポリマー層の、転写による表面欠点のない又は少な
い多層延伸フィルム、並びに該多層延伸フィルムから剥
離した、表面欠点のない又は少ない第1ポリマー層延伸
フィルムを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる第1ポリマー層の
少なくとも1層と該ポリマー層と非相溶な熱可塑性樹脂
からなる第2ポリマー層の少なくとも1層とが隣接して
おり、最外層の少なくとも1層が第1ポリマー層からな
り、第2ポリマー層と第1ポリマー層とが交互に存在す
る多層フィルムであって、第2ポリマー層を構成する樹
脂が、特定粒径のシリカ及び/または架橋シリコーン樹
脂粒子を含有するオレフィン系ポリマーであり、多層延
伸フィルム、並びに該多層延伸フィルムを剥離して得ら
れた第1ポリマー層からなる熱可塑性樹脂延伸フィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は互いに非相溶なポリ
マー層を隣接積層した易剥離性多層延伸フィルム及びこ
れから剥離分離した熱可塑性樹脂フィルム(単層フィル
ム)に関し、さらに詳しくはフィルムの高速製膜が可能
で、剥離帯電による放電痕の数が少なく、かつフィッシ
ュアイが少なく、延伸性に優れた易剥離性多層延伸フィ
ルム及びこれから剥離した、隣接層からの転写欠点の少
ない熱可塑性樹脂延伸フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】感熱孔版印刷用やコンデンサー用等の薄
物フィルムは、それらの加工工程において切断が起こり
易いため、製品フィルムと非相溶な素材のキャリヤーフ
ィルムを積層補強して加工を行い、加工完了後、加工さ
れた製品フィルムをキャリヤーフィルムから剥離し巻き
取ることで、切断を軽減させる(特開昭64−1409
2号、特開平04−7198号等)ことが提案されてい
る。
【0003】また、一般用フィルムや磁気記録用フィル
ム等を生産性よく製膜するために、互いに相溶しないポ
リマーを共押出して未延伸フィルムとなし、さらに少な
くとも一軸延伸した後剥離して製品フィルムを一挙に2
枚以上製膜する方法(特開昭51−30862号、特開
昭56−113427号、特開昭58−5226号等)
が提案されている。しかし、本発明者の知見では、この
方法において、多層フィルムを剥離する際に剥離帯電が
おこり、製品となるフィルムに放電痕が発生し、この放
電痕が例えば感熱転写プリンターリボン用フィルムや磁
気記録用フィルム等に塗料を塗布する際、はじきの原因
になっている。また本発明者は、かって、この放電痕の
防止のために第2ポリマー層に特定の粒子を添加するこ
とが有効であることを見出したが、そのときはポリオレ
フィンの溶融粘度が低いと、添加剤の影響として第1ポ
リマー層の表面性や削れ性を悪化させるためポリオレフ
ィンのMFRは30g/10分以下であることが好まし
いと考えていた。
【0004】さらに、上記の方法では第1ポリマー層及
び第2ポリマー層を構成する樹脂の品質(純度)、延伸
性等が等しいことを要し、例えば第1ポリマー層の樹脂
にポリエステルを、第2ポリマー層(補強層)の樹脂に
ポリオレフィンを用いる場合、ポリオレフィン中に大き
いまたは多数の異物(ゲル異物)が存在すると、この異
物が製膜した多層延伸フィルムから剥離して得たポリエ
ステル延伸フィルムに転写欠点として悪影響を及ぼすた
め、該ポリオレフィン中の異物は極力減らすことが必要
である。
【0005】この転写欠点対策として、ポリオレフィン
の製造工程のクリーン度を強化したり、ポリマー自体に
含まれる異物を軽減させることが考えられる。しかし、
ポリオレフィン中のゲルを製造条件でなくすことは難し
い。そこで、ポリマー濾過でゲル異物の除去軽減を試み
たが、濾過精度を高めようとすると、濾過速度が低下し
かつ濾過圧が著しく上昇し、一方濾過精度を低くする
と、フィルム品質が低下し、この対策も生産性の点で十
分とは言えず、例えばより厳しい感熱転写プリンターリ
ボン用、高感度孔版用、コンデンサー用、更には磁気記
録用途には十分とは言えなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の課題
は、上記の欠点である剥離時の帯電による放電痕を改善
し、さらに第1ポリマー層と第2ポリマー層の多層延伸
フィルムから剥離した製品上の表面欠点がないまたは少
ない第1ポリマー層からなる延伸フィルムを生産性よく
製造することのできる易剥離性多層延伸フィルムを提供
することにある。
【0007】本発明の第二の課題は、剥離時の帯電によ
る放電痕を改善し、さらに多層延伸フィルムから剥離し
た製品上の表面欠点がないまたは少ない第1ポリマー層
からなる延伸フィルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究した結果、第2ポリマー層に特定
の粒子を添加したポリオレフィン系ポリマーを用い、か
つこの粒子の粒径および添加量を特定の範囲に特定して
やることにより、ポリマーのMFRが大きくても第1ポ
リマー層への表面性や削れ性への影響を防止することが
でき、高品質の多層延伸フィルムを生産性よく得ること
ができること、また、第2ポリマー層からの転写欠点に
ついてもろ過精度を高くすることでMFRの大きいポリ
マーを第2ポリマー層に使用することが可能となるこ
と、さらに該多層延伸フィルムから剥離した第1ポリマ
ー層の延伸フィルムは延伸性や厚み斑も良好であり、且
つ剥離帯電による放電痕や転写による表面欠点がないま
たは少ないことを知見し、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂からな
る第1ポリマー層の少なくとも1層と該ポリマー層と非
相溶な熱可塑性樹脂からなる第2ポリマー層の少なくと
も1層とが隣接しており、これら2層間の層間接着力が
0.1〜20g/cmの範囲にあり、最外層の少なくと
も1層が第1ポリマー層からなり、第2ポリマー層と第
1ポリマー層とが交互に存在する多層フィルムであっ
て、第2ポリマー層を構成する樹脂がメルトフローレー
ト(MFR)が30〜50g/10分であり、且つ平均
粒径0.01〜2μmのシリカおよび架橋シリコーン樹
脂粒子から選ばれる少なくとも一種の微粒子を0.01
〜5wt%含有するオレフィン系ポリマーであること、
好ましくは第1ポリマー層と第2ポリマーを剥離したと
き第1ポリマー層表面の放電痕が5個/m2以下である
こと、また好ましくは第2ポリマー層における直径90
μm以上のフィッシュアイが0〜50個/3000cm
2であること、また好ましくはオレフィン系ポリマーが
炭素数2〜10のα−オレフィンのホモポリマーまたは
コポリマーであること、また好ましくは第2ポリマー層
は溶融押出しの際平均目開き35μm以下のフィルター
にて濾過されたものであることを特徴とする多層延伸フ
ィルムである。
【0010】また、本発明は上記多層延伸フィルムから
剥離して得られた第1ポリマー層からなる熱可塑性樹脂
延伸フィルムである。
【0011】本発明において第2ポリマー層を構成する
熱可塑性樹脂は、メルトフローレート(MFR)が30
〜50g/10分のポリオレフィン系ポリマーであり、
好ましくは炭素数2〜10のα−ポリオレフィンポリマ
ーであり、さらに好ましくは融点(Tm)が100〜1
70℃のエチレン共重合ポリプロピレンまたは融点(T
m)が230〜240℃のポリメチルペンテンである。
このMFRが30g/10分より小さいと、ファインな
フィルターの圧力が上昇するため厚物の製膜や高速製膜
を行う場合高吐出量で押出せず、もし高溶融粘度ポリマ
ーを押出したときはフィルター圧力や押出圧力が大きく
なり、フィルターの破損や押出機の過負荷につながる。
濾過圧力はフィルターの枚数を多くするこっとで下げる
ことができるが、コストが上昇し、またフィルターハウ
ジングに限界がある。一方、MFRが50g/10分よ
り大きいと、逆に溶融粘度が低くなりすぎて押出圧力が
上げられず、吐出が不安定になる。好ましいMFRは3
1〜40g/10分である。また、MFRの高い領域で
はコポリマーを使用することは延伸性の面で好ましい。
【0012】前記エチレン共重合ポリプロピレンはエチ
レン共重合量が1〜20mol%であることが好まし
い。この範囲を満足しない場合は、ホモポリプロピレン
やポリエチレンと同様に延伸性が劣り、例えば二軸延伸
する際に延伸性が悪く、厚み斑が悪かったり、切断が頻
発したりするようになる。共重合構造はエチレン−プロ
ピレン共重合体であれば特に限定はしないが、ランダム
共重合体、ブロック共重合体が好ましい。更にフィルム
の表面性の点で、ランダム共重合ポリプロピレンが特に
好ましい。また、フィルターの濾過による経時圧力上昇
を少なくし長寿命化するためにも原料中の異物はできる
だけ少ない方が好ましい。
【0013】本発明におけるオレフィン系ポリマーは、
多層延伸フィルムから剥離分離したフィルムの剥離帯電
による放電痕の改善のため、平均粒径0.01〜2μm
のシリカおよび架橋シリコーン樹脂粒子から選ばれる少
なくとも一種の粒子を0.01〜5wt%含有している
必要がある。これらの中、特にシリカが好ましい。
【0014】このシリカとしては、乾式シリカ、湿式シ
リカ等が例示できる。また架橋シリコーン樹脂微粒子と
しては、下記式(1)
【0015】
【化1】RSiO3/2 ・・・・・(1) (ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基及びフェニル
基からなる少なくとも一種である)で表される結合単位
が80重量%以上であるシリコーン樹脂の粒子であるこ
とが好ましい。
【0016】上記結合単位は下記結合式(2)を意味す
る。
【0017】
【化2】 ここで、Rは前記と同じ。
【0018】この架橋シリコーン樹脂微粒子の製造方法
は公知であり、例えばオルガノトリアルコキシシランを
加水分解、縮合する方法(例えば、特公昭40−149
17号、特公平2−22767号等)やメチルトリクロ
ロシランを出発原料とするポリメチルシルセスキオキサ
ン微粒子の製造方法(例えば、ベルギー国特許第572
412号)などが挙げられる。もっとも、本発明におい
ては製造方法を限定するものでなく、如何なる方法で製
造された架橋シリコーン樹脂微粒子を用いても構わな
い。
【0019】前記式(1)や結合式(2)におけるRは
炭素数1〜6のアルキル基及びフェニル基からなる少な
くとも一種であり、該アルキル基としては例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等
を挙げることができる。これらは一種以上であることが
できる。Rが複数である場合は、例えばメチルとエチル
であるとき、メチルトリメトキシシランとエチルトリメ
トキシシランの混合物を出発原料として製造することが
できる。もっとも、製造コストや合成方法の容易さなど
を考慮すると、Rがメチルのシリコーン樹脂(ポリメチ
ルシルセスキオキサン)微粒子が好ましい。この架橋シ
リコーン樹脂粒子はその形状を問わないが、実質的に真
球状であることが好ましい。
【0020】本発明におけるオレフィン系ポリマーは、
多層フィルムをキャスティングするとき該フィルムのキ
ャスティングドラムへの静電密着性を十分なものとする
ために、スルホン酸四級ホスホニウム塩を0.001〜
1wt%含有することが好ましい。また、オレフィン系
ポリマーは第1層を構成する熱可塑性樹脂の融点(T
m)より15℃高い温度での溶融状態における体積固有
抵抗値が、50Hzの交流電圧の測定条件において、
0.5×109Ω・cm以下であることが好ましい。体積
固有抵抗値がこの範囲にあると、キャスティングの際に
多層フィルムへの静電荷の印加が強くなり、冷却ドラム
と多層フィルムとの密着が良好なものとなる。
【0021】また、ポリオレフィン系ポリマーには、該
ポリマーからなるフィルムの巻き取り性をより一層向上
させるため、シリカおよび架橋シリコーン樹微粒子以外
の、平均粒径が0.001〜2.0μm程度の有機や無
機の微粒子を、例えば0.01〜3.0wt%の割合で
配合含有させることができる。かかる微粒子としては、
例えば、ゼオライト、炭酸カルシウム、リン酸カルシウ
ム、カオリン、カオリナイト、クレイ、タルク、酸化チ
タン、アルミナ、ジルコニア、水酸化アルミニウム、酸
化カルシウム、グラファイト、カーボンブラック、酸化
亜鉛、炭化珪素、酸化銀等の無機微粒子、架橋アクリル
樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒
子等の有機粒子を挙げることができる。
【0022】また、ポリオレフィン系ポリマーには、必
要に応じて、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤、顔料、
傾向増白剤、可塑剤、紫外線吸収剤、他の樹脂等を添加
することができる。
【0023】本発明においては、第1ポリマー層を構成
する熱可塑性樹脂として、ポリエステル、ポリフェニル
スルファイド(PPS)、ポリスルフォンポリオレフィ
ン等の樹脂を使用することが好ましい。これらの中ポリ
エステルが特に好ましい。
【0024】前記ポリエステルは、ジカルボン酸成分と
グリコール成分からなる線状ポリエステルである。この
ジカルボン酸成分としては、例えばテレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェ
ニールジカルボン酸、ジフェニールエーテルジカルボン
酸等を挙げることができる。これらの中、テレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
【0025】また、グリコール成分としては、例えばエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール等
を挙げることができる。これらの中、エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールが好ましく、特にエチレン
グリコールが好ましい。
【0026】これらポリエステルの中では、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リヘキサメチレンテレフタレート及びこれらの共重合体
が、多層延伸フィルムから剥離したポリエステル層(単
層フィルム)の機械的特性や熱的特性等が優れたものと
なるため好ましい。さらに、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレートは延伸温度が高く、延伸応
力も高いため、選択できる第2ポリマー層のポリマー種
類や延伸条件も広げることができるという利点を有す
る。
【0027】前記したポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、
ポリブチレンテレフタレートおよびポリヘキサメチレン
テレフタレートは、それぞれジカルボン酸成分或いはグ
リコール成分等を例えば10モル%以下の割合で共重合
したポリエステルであってもよく、3官能以上の多価化
合物をポリエステルが実質的に線状となる範囲(例えば
5モル%以下)で少量共重合したポリエステルであって
もよい。
【0028】前記共重合成分は、ポリエチレンテレフタ
レートの場合には、酸成分としてイソフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカ
ルボン酸等を挙げることができ、グリコール成分として
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール等を挙げることができる。
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート
の共重合成分としては、酸成分としてテレフタル酸、イ
ソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸等を挙
げることができ、グリコール成分として1,4−ブタン
ジオール、1、6−ヘキサンジオール、プロピレングリ
コール、1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ジエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール等を挙げることができる。ポリブチレン
テレフタレートの共重合成分としては、酸成分としてイ
ソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4、
4’−ジフェニルジカルボン酸等を挙げることができ、
グリコール成分としてエチレングリコール、1、6−ヘ
キサンジオール、プロピレングリコール、1,5−ペン
タンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール等を挙
げることができる。また、ポリヘキサメチレンテレフタ
レートの共重合成分としては、酸成分としてイソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4、4’−ジフ
ェニルジカルボン酸等を挙げることができ、グリコール
成分としてエチレングリコール、1、4−ブタンジオー
ル、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール等を挙げることが
できる。
【0029】ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、ポリブチ
レンテレフタレートおよびポリヘキサメチレンテレフタ
レートの共重合成分としては上記の成分の他に、例えば
ヘキサヒドロテレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカンジカルボン酸等のジカルボン酸成分、1,3−
プロパンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
エチレングリコール、ビスフェノールAのアルキレンオ
キシド付加物等のグリコール成分を挙げることができ
る。
【0030】上記のポリエステルには、単独重合体或い
は共重合体を用いることができ、またこれらのポリエス
テルをブレンドしたものも用いることができる。
【0031】第1ポリマー層を構成する熱可塑性樹脂は
融点(Tm)より15℃高い温度での溶融状態における
体積抵抗値が、50Hzの交流電圧の測定条件において
0.5×109Ω・cm以下であることが好ましい。体積
固有抵抗値がこの範囲にあるとキャスティングの際に多
層フィルムへの静電荷の印加が強くなり、冷却ドラムと
多層フィルムとの密着が良好なものとなる。かかる体積
固有抵抗値を有する熱可塑性樹脂、特にポリエステル
は、例えばアルカリ金属塩を有する化合物を配合する
か、またはスルホン酸四級ホスホニウム塩を配合または
共重合するかで得ることができ、多層フィルムと冷却ド
ラムとの良好な密着性を得ることができる。
【0032】また、第1ポリマー層の熱可塑性樹脂には
剥離・分離したフィルムの巻き取り性を向上させ、且つ
各用途の必要とされる表面性をもたせるために、平均粒
径が0.001〜5.0μm程度の有機や無機の微粒子
を、例えば0.01〜3.0wt%の割合で配合含有さ
せることが好ましい。かかる微粒子としては、例えば乾
式シリカ、湿式シリカ、ゼオライト、炭酸カルシウム、
リン酸カルシウム、カオリン、カオリナイト、クレイ、
タルク、酸化チタン、アルミナ、ジルコニア、水酸化ア
ルミニウム、酸化カルシウム、グラファイト、カーボン
ブラック、酸化亜鉛、炭化珪素、酸化銀等の無機微粒
子、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒
子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子等の有
機粒子を挙げることができる。また、第1ポリマー層に
は、必要に応じて潤滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着
色剤、顔料、傾向増白剤、可塑剤、紫外線吸収剤、他の
樹脂等を添加することができる。なお、第1ポリマー層
にシリカや架橋シリコーン樹脂粒子を含有させても、こ
れら粒子は剥離帯電による放電痕の低減には寄与しな
い。
【0033】本発明における多層延伸フィルムは、第1
ポリマー層の少なくとも1層と第2ポリマー層の少なく
とも1層とが隣接し、かつ最外層の少なくとも1層が第
1ポリマー層からなる構成であれば、その層数は特に限
定されない。ただし、3層以上の多層フィルムであると
きには、第1と第2ポリマー層とは交互に存在するよう
にする。この層構成の具体例を、第1ポリマー層がポリ
エステル(E層)からなり、第2ポリマー層がエチレン
共重合ポリオレフィン(O層)からなる場合で説明する
と、E層/O層からなる2層フィルム、E層/O層/E
層からなる3層フィルム、E層/O層/E層/O層/E
層からなる5層フィルム等を好ましく挙げることができ
る。この中、E層/O層/E層からなる3層フィルムが
特に好ましい。
【0034】本発明における多層延伸フィルムは第1ポ
リマー層と第2ポリマー層の層間接着力が0.1〜20
g/cmであり、特に0.1〜10g/cmであること
が好ましい。この層間接着力が0.1g/cmより小さ
いと、多層延伸フィルムをロール状に巻いて保管する際
や搬送する際に層間剥離や層間ずれが起こり、皺、破れ
などのトラブルが生じ、また延伸処理に供する前に多層
フィルムが剥離するトラブルが発生することがある。一
方、この層間接着力が20g/cmを超えると、層間接
着力が強すぎて多層延伸フィルムを剥離・分離する際フ
ィルムが破れたり、ピンホールが生じたりするため好ま
しくない。
【0035】本発明における多層延伸フィルムは、一軸
延伸フィルム、二軸延伸フィルムのいずれでもよいが、
特に二軸延伸フィルムがニ軸方向の機械特性に優れるた
め好ましい。多層延伸フィルムの厚みは、第1ポリマー
層と第2ポリマー層の延伸応力によって定めるのが良い
が、その範囲としては、例えば二軸延伸フィルムの場合
には、多層延伸フィルムの総厚みが3〜100μm、特
に5〜50μmであり、第2ポリマー層の1層当たりの
厚みが0.2〜80μm、特に0.5〜30μmであり、
第1ポリマー層の1層当たりの厚みが0.5〜50μ
m、特に1〜30μmであることが剥離・分離時の切断、
生産性、設備コスト面から好ましい。また、一軸延伸フ
ィルムの場合には、多層延伸フィルムの総厚みが15〜
300μm、特に15〜150μmであり、第2ポリマー
層の1層当たりの厚みが0.6〜250μm、特に1.
5〜90μmであり、第1ポリマー層の1層当たりの厚
みが1.5〜150μm、特に3〜90μmであることが
生産性、設備コスト面から好ましい。
【0036】製膜の際には第2のポリマー層中の異物を
除去するために平均目開き35μm以下のフィルターを
使用することが好ましいが、この場合直径90μm以上
のフィッシュアイを50個/3000cm2以下に押さ
えることができる。特にフィッシュアイをほぼ0にする
ためには、平均目開きは更に細かく28μm以下にする
ことが好ましい。
【0037】フィルターの材質は金属でもセラミックで
も構わないが、再生使用できることからステンレスが好
ましい。また、フィルターの製法もメッシュタイプ、不
職布タイプ、焼結タイプ等いずれでも構わない。
【0038】また、ポリオレフィン系ポリマーには第1
ポリマー層との接着力を調整するために、潤滑剤を例え
ば0.001wt%、更には0.005〜0.5wt%
配合することができる。
【0039】この潤滑剤は、常温で液体であっても固体
であってもよいが、融点或いは軟化点が200℃以下の
ものであることが好ましい。この潤滑剤の具体例とし
て、下記のものを挙げることができ、これらの2種類以
上を用いてもよい。 A.脂肪族炭化水素:流動パラフィン、マイクロクリス
タリンワックス、天然パラフィン、合成パラフィン、ポ
リエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等 B.高級脂肪酸またはその金属塩:ステアリン酸、ステ
アリン酸カルシウム、ヒドロキシステアリン酸、硬化
油、モンタン酸ナトリウム等 C.脂肪族アミド:ステアリン酸アミド、オレイン酸ア
ミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ベヘンア
ミド、メチレンビスステアラミド等 D.脂肪酸エステル:n−ブチルステアレート、メチル
ヒドロキシステアレート、ミリシルセロチネート、高ア
ルコール脂肪酸エステル、エステル系ワックス等 E.脂肪酸ケトン:ケトンワックス等 F.脂肪アルコール:ラウリルアルコール、ステアリル
アルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール
等 G.脂肪酸と多価アルコールの部分エステル:グリセリ
ン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸トリグリセ
リド、ソルビタン酸エステル等 H.非イオン系界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル等 I.シリコン油:直鎖状メチルシリコン油、メチルフェ
ニルシリコン油、変成シリコン油等 J.フッ素系界面活性剤:フルオロアルキルカルボン
酸、パーフルオロアルキルカルボン酸、モノパーフルオ
ロアルキルエチルリン酸エステル、パーフルオロアルキ
ルスルホン酸塩等
【0040】本発明における多層延伸フィルムの製造で
は、まず第1ポリマー層を形成する熱可塑性樹脂特にポ
リエステルと、それに隣接する第2ポリマー層を形成す
るポリオレフィン系ポリマーとの多層溶融フィルムを回
転冷却ドラム上に共押出し、次いでこのフィルムを回転
冷却ドラムに密着させ冷却することで未延伸多層フィル
ムとする。その際、第1ポリマー層を形成する熱可塑性
樹脂、ポリオレフィン系ポリマーにはそれぞれ、好まし
くはスルフォン酸4級ホスホニウム塩を0.001〜1
wt%含有させ、該多層溶融フィルムが回転冷却ドラム
上に到達する近傍において該フィルムの溶融面に非接触
的に静電荷を印加する。例えばエチレン共重合ポリプロ
ピレンとポリエステルとを別々の押出し機に供給し、各
々のポリマーの融点以上350℃までの温度、好ましく
は同じ温度で溶融し、用途に応じた平均目開き(35μ
m以下)のフイルターで濾過した後各溶融ポリマーを導
管内あるいは成型用口金(ダイ)内部で合流させて多層
状態とし、これを口金から吐出させ、さらに吐出フィル
ムに静電荷を印加させて冷却ドラムに密着させながら冷
却固化させることにより未延伸多層フィルムを製造する
ことができる。この未延伸多層フィルムは第1ポリマー
層と第2ポリマー層とが隣接する2層以上の多層フィル
ムであればいかなる層数であっても良い。尚、熱可塑性
樹脂原料は押出機に供給する前に乾燥することが好まし
い。もっとも、第2のポリマー層を構成するオレフィン
系ポリマーは必ずしも乾燥する必要はないが、100℃
以上Tm(融点)未満の温度で乾燥したものも用いるの
が好ましい。前記の未延伸多層フィルムは、更に一軸方
向あるいはニ軸方向に延伸して一軸延伸多層フィルムあ
るいはニ軸延伸多層フィルムとする。かかる一軸延伸多
層フィルムあるいはニ軸延伸多層フィルムを得るには上
記の未延伸多層フィルムを延伸可能な温度(例えば、熱
可塑性樹脂のTg(ガラス転移温度)以上Tg+80℃
以下の温度)に加熱し少なくとも一軸方向に延伸する。
また、延伸倍率は一軸延伸多層フィルムでは一軸方向に
2〜12倍とすることが好ましく、ニ軸延伸多層フィル
ムでは一軸方向に2.5倍以上、好ましくは3倍以上
で、かつ面積倍率で8〜40倍とすることが好ましい。
ニ軸延伸多層フィルムは例えば未延伸多層フィルムを縦
方向に延伸し、次いで横方向に延伸する、いわゆる縦−
横逐次延伸法、縦方向と横方向を同時に延伸する同時ニ
軸延伸法により製造することができる。このニ軸延伸多
層フィルムは、更に縦方向、あるいは横方向の一軸方向
に、あるいは縦方向及び横方向のニ軸方向に再延伸して
ニ軸再延伸多層フィルムとすることもできる。上記の一
軸延伸多層フィルムあるいはニ軸延伸多層フィルムは、
さらに第1ポリマー層の熱可塑性樹脂の融点(Tm)よ
り低い温度、好ましくはTm未満(Tm−220)℃以
上の温度で熱処理してから室温まで冷却する。さらに好
ましくはオレフィン系ポリマーの融点(Tm)より低い
温度、好ましくはTm未満(Tm−120)℃以上の温
度で熱処理してから室温まで冷却する。これにより、第
2ポリマー層の延伸処理による分子配向が完全に緩和さ
れることなく、一軸延伸(熱処理)多層フィルムあるい
はニ軸延伸(熱処理)多層フィルムとすることができ
る。かくして得られた一軸延伸多層フィルムあるいはニ
軸延伸多層フィルムはその表面に、例えば、特公昭56
−183815号や特公昭57−30854号等で知ら
れるような表面活性化処理(例えばプラズマ処理、アミ
ン処理、コロナ処理等)を施しても良い。
【0041】本発明の多層延伸フィルムは、多層延伸フ
ィルムのまま用いても良いが、第1ポリマー層あるいは
第2ポリマー層を剥離分離し、得られる単層延伸フィル
ムを種々の用途に用いるのが好ましい。例えば、厚みが
3μm以下のポリエステル単層延伸フィルム、特に1μ
m以下の極薄単層延伸フィルムは延伸工程での破断や巻
き不良等が生じ易いため、単層延伸フィルムでは生産歩
留まりが低下する欠点があったが、本発明の多層延伸フ
ィルムとして製膜し、その後単層延伸フィルムに剥離分
離すれば、極薄フィルムを容易に得ることができる。ま
た、極薄フィルムはハンドリング面でも取り扱いが容易
でないが、本発明の多層延伸フィルムではハンドリング
が必要な加工工程では多層延伸フィルムとして取り扱
い、加工を施した後剥離分離することでハンドリング性
を上げることができる。
【0042】本発明の多層延伸フィルムから剥離したポ
リエステル単層延伸フィルムは表面欠点が少なく、コン
デンサーフィルム(例えば肉厚3μm以下のフィル
ム)、プリンターリボン用フィルム(例えば肉厚5μm
程度のフィルム)、感熱孔版印刷用、磁気記録用、特に
QIC用ベースフィルム等表面欠点を極力嫌う用途にも
有用である。本発明の多層延伸フィルムを積層コンデン
サー用途に用いる場合は多層延伸フィルムの表面に金属
膜を蒸着した後スリットし、金属膜を蒸着した表面層を
分離することにより有効的に得ることができる。また、
ポリオレフィン単層フィルムはコンデンサー用フィルム
(例えば肉厚3μm以下のフィルム)、ノングレアーフ
ィルム(例えば肉厚50μm以下のフィルム)等に有用
である。更に、感熱孔版印刷用フィルムとして使用する
場合は、多層延伸フィルムの両面に和紙等の多孔質支持
体を貼り付けた後に剥離分離することで、ハンドリング
性を改良でき、工程破断をなくすことができる。この
時、感熱孔版印刷用フィルムの熱収縮は適当に大きいこ
とが必要であるが、熱固定温度が低い場合これを満たし
有効である。
【0043】多層延伸フィルムの構成をE層/O層/E
層の如きサンドイッチ構造とし、使用する直前に中間層
のO層から両外層のE層を剥離分離することにより、表
面の酸化膜が極めて少なく、また、異物の表面付着等の
少ない超クリーンなO層単層フィルムを得ることができ
る。更にまた、多層延伸フィルムの構成をE層/O層/
E層/O層/E層の如き5層のサンドイッチ構造とし、
中間層のE層を剥離分離することにより、表面の酸化膜
が極めて少なく、また、異物の表面付着等の少ない超ク
リーンなポリエステル(E層)単層フィルムを得ること
ができる。また、本発明のニ軸延伸した多層フィルムか
らは各層を各々剥離分離することにより、ニ軸延伸した
単層フィルムを同時に2つ以上の複数枚で得ることがで
き、高効率且つ低コストで得ることができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、各特性値は下記の方法で測定した。
【0045】1. メルトフローレート(MFR) JIS K6758に基ずき、温度230℃、試験加重
2.16kgfで測定する。
【0046】2. フィッシュアイ 表面積3000cm2のフィルムを偏向板を使用したポ
ラリースコープでフィッシュアイにマークした後透過型
光学顕微鏡で検出したフィッシュアイを観察し、欠点の
直径(ボイドも含む)が90μm以上のものをカウント
し、フィッシュアイの数とする。
【0047】3. 剥離時の帯電位 300mm幅にスリットした多層フィルムを300m/
分の速度で各層それぞれに分離しながら、300m/分
の速度になってから50m巻き取った時点での、分離後
200mmの位置のポリエステル層とポリオレフィン層
のそれぞれの表面電位を表面電位計(パルスモ製TI−
300)で測定する。
【0048】4. 放電痕(花模様) 多層フィルムから剥離分離した300mm幅のフィルム
をロール状に巻き取り、このロールを搬送装置に設置し
てロールからフィルムを5m/分の速度で50m分取り
出し、この取り出したフィルムに加湿器によるミストを
吹きかけ、その時に発生する放電痕の数をカウントし、
1m2当たりの値を放電痕の発生頻度とする。
【0049】5. 転写欠点 表面積3000cm2のフィルムを偏向板を使用したポ
ラリースコープで欠点にマークした後透過型光学顕微鏡
で夫々の欠点の直径(ボイドも含む)が90μm以上で
あり、他層からの転写欠点の特徴である内部核のない欠
点をカウントし、転写欠点の数とする。
【0050】6. 厚み 延伸張力算出時使用する厚みは、多層延伸フィルムを剥
離分離したフィルムを重量法にて測定する。
【0051】7. 接着力 フィルムを幅10mm、チャック間隔100mmとし、
第1ポリマー層を第2ポリマー層から剥離角度180度
で2m/分の速度で剥離したときにかかる張力(g)を
測定する。この張力の平均値とサンプル幅(10mm)
から得られた幅1cm当たり張力を接着力:T(g/c
m)とする。
【0052】8. 融点 DSC(デュポン社製・V4.OB2000型器)を用
いて20℃/分の昇温速度でサンプル(10mg)を昇
温させた際の、融解に伴う吸熱ピークの頂上部に相当す
る温度を融点とする。
【0053】9. ガラス転移温度 DSC(デュポン社製・V4.OB2000型器)を用
いて20℃/分の昇温速度でサンプル(10mg)を昇
温させてガラス転移温度を測定する。
【0054】10. 表面性(表面粗さRa) 中心線平均粗さ(Ra)をJIS B 0601に準じ
て測定する。すなわち、(株)小坂研究所製の触針式表
面粗さ計を用いて、針の半径2μm、荷重0.07gの
条件でチャート(フィルム表面粗さ曲線)をかかせ、得
られたフィルム表面粗さ曲線からその中心線の方向に測
定長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線
をX軸とし、粗さ曲線Y=f(X)で表したとき、下記
式で与えられる値(Ra:μm)を表面粗度(Ra)と
して定義する。本発明では、基準長を0.25mmとし
て8個測定し、値の大きい方から3個除いた5個の平均
値としてRaを表わす。
【0055】
【数1】
【0056】11. 削れ性 多層フィルムを剥離して巻き取った10mm幅の第1ポ
リマー層フィルムを、10m/分のスピード、張力50
gでSUSピンに擦らせながら200m走行させ、SU
Sピンに付着した削れ粉量を5段階評価した。 1級:削れ粉がまったく付着なし 2級:第1ポリマー層と同成分、同延伸条件の単層フィ
ルムを走行させた場合と同量の削れ粉が付着 3級:2級の2〜3倍の幅にわたって削れ粉が付着 4級:2級の3〜4倍の幅にわたって削れ粉が付着 5級:4級以上の幅にわたって削れ粉が付着
【0057】[実施例1]第1ポリマーとして3,5−
ジカルボキシベンゼンスルホン酸テトラ−n−ブチルホ
スホニウムをジカルボン酸成分に対し3mmol%、平
均粒径0.9μmのカオリン粒子をポリエステルに対し
0.3wt%配合した固有粘度0.60のポリエチレン
テレフタレート(Tm=256℃、Tg=68℃)のペ
レットを用い、これを170℃で3時間乾燥した後、押
出し機に供給し280℃で溶融押出した。
【0058】一方、第2ポリマーとして3,5−ジカル
ボキシベンゼンスルホン酸テトラ−n−ブチルホスホニ
ウムを0.05wt%および平均粒径0.3μmの不定
形シリカを0.15wt%含有した共重合比4%、MF
R40g/10分のエチレン−プロピレンランダム共重
合ポリプロピレンのペレットを用い、これを100℃で
1時間乾燥した後、別の押出し機に供給し、ステンレス
焼結タイプの平均目開き35μmの12インチ径のフィ
ルター30枚を介し、280℃、200kg/hrで溶
融押出した。
【0059】それぞれの溶融ポリマーをダイス内部で合
流させ、ポリエチレンテレフタレート/エチレン共重合
ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレートの3層多
層構造とした後、口金から吐出させ、ついで30℃に保
たれた冷却ドラムに静電荷を印加して密着させることに
より冷却固化させて3層の未延伸多層フィルムを得た。
【0060】次いで、この未延伸多層フィルムを赤外線
ヒーターによる加熱で100℃に加熱した後に長手方向
(縦方向)に4.0倍延伸し、直ちに20℃まで冷却し
た。続いて、横方向にテンター横方向延伸装置を用い
て、100℃で4倍延伸した後、220℃で熱固定を施
し、室温まで冷却した後巻き取った。
【0061】得られた二軸延伸後の多層フィルムはポリ
エチレンテレフタレート層の厚みが5.0μm、エチレ
ン共重合ポリプロピレン層の厚みが6.0μmであっ
た。該多層該多層延伸フィルムから剥離したポリエチレ
ンテレフタレート層の放電痕の数は皆無であり、また、
エチレン共重合ポリプロピレン層のフィッシュアイを測
定したところ45個/3000cm2であり、剥離した
ポリエチレンテレフタレート層の転写欠点は18個/3
000cm2で問題ないレベルであった。また、フィル
ター圧力も70kg/cm2(この時の押出し圧力は1
20kg/cm2)であり、高速製膜性は良好で、延伸
による厚み斑や切断は皆無であった。
【0062】[実施例2〜9]表1に示す通りの条件に
て製膜したところ、表面性、削れ性、放電痕、転写欠
点、厚み斑は良好であり、感熱プリンターリボン用フィ
ルムや磁気記録用フィルムとして十分な特性が得られ
た。
【0063】
【表1】
【0064】[比較例1〜6]表2に示す通り以外は実
施例1と同様に製膜を行ったところ、表面性、削れ性、
放電痕、転写欠点、厚み斑の何れかに欠点がみられ、感
熱プリンターリボン用フィルムや磁気記録用フィルムと
して不十分な特性であった。
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、多層延伸フィルムのキ
ャリヤー層(第2ポリマー層)にシリカおよび/または
架橋シリコーン樹脂粒子を添加することで第1ポリマー
層と第2ポリマー層を剥離する際生じる放電痕の数を減
らすことができる。また、該シリカ、架橋シリコーン樹
脂粒子の粒径、添加量を特定の範囲にしたことにより、
転写による第1ポリマー層の表面性の変化を押さえるこ
とができ、また、フィルターをファイン化することによ
り第2ポリマー層のフィッシュアイを軽減でき第1ポリ
マー層への転写を減らすことができるため、相当する層
を構成する素材の溶融粘度(MFR)を大きくとること
ができるようになり、生産性を向上させることができ
る。さらに、エチレン共重合ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテンを使用することによって、高い延伸性を確保
することができ、生産性を向上させることができる。特
に、コンデンサーや高感度孔版印刷用フィルム、感熱転
写プリンターリボン用フィルム、磁気記録用フィルムと
して使用する場合、放電痕や転写欠点が改善され、高吐
出で生産性が向上し且つ延伸による厚み斑の良好なフィ
ルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 23:00 B29L 7:00 9:00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる第1ポリマー層の
    少なくとも1層と該ポリマー層と非相溶な熱可塑性樹脂
    からなる第2ポリマー層の少なくとも1層とが隣接して
    おり、これら2層間の層間接着力が0.1〜20g/c
    mの範囲にあり、最外層の少なくとも1層が第1ポリマ
    ー層からなり、第2ポリマー層と第1ポリマー層とが交
    互に存在する多層フィルムであって、第2ポリマー層を
    構成する樹脂がメルトフローレート(MFR)が30〜
    50g/10分であり、且つ平均粒径0.01〜2μm
    のシリカおよび架橋シリコーン樹脂粒子から選ばれる少
    なくとも一種の粒子を0.01〜5wt%含有するオレ
    フィン系ポリマーであることを特徴とする多層延伸フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 第1ポリマー層と第2ポリマー層を剥離
    したとき第1ポリマー層表面の放電痕が5個/m2以下
    である請求項1記載の多層延伸フィルム。
  3. 【請求項3】 第2ポリマー層における直径90μm以
    上のフィッシュアイが0〜50個/3000cm2であ
    る請求項1または2記載の多層延伸フィルム。
  4. 【請求項4】 オレフィン系ポリマーが炭素数2〜10
    のα−オレフィンのホモポリマーまたはコポリマーであ
    る請求項1または3記載の多層延伸フィルム。
  5. 【請求項5】 オレフィン系ポリマーが融点(Tm)1
    00℃〜170℃のエチレン−プロピレンコポリマーで
    ある請求項1,3または4記載の多層積層フィルム。
  6. 【請求項6】 オレフィン系ポリマーが融点(Tm)2
    30〜240℃のポリメチルペンテンである請求項1,
    3または4記載の多層積層フィルム。
  7. 【請求項7】 第2ポリマー層は溶融押出しの際平均目
    開き35μm以下のフィルターにて濾過されたものであ
    る請求項1または3記載の多層延伸フィルム。
  8. 【請求項8】 第1ポリマー層がポリエステル層である
    請求項1または2記載の多層延伸フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の多層延
    伸フィルムを剥離して得られた第1ポリマー層からなる
    熱可塑性樹脂延伸フィルム。
  10. 【請求項10】 第1ポリマー層からなる延伸フィルム
    の厚みが0.5〜50μmである請求項9記載の熱可塑
    性樹脂延伸フィルム。
  11. 【請求項11】 多層延伸フィルムを剥離して得られた
    第1ポリマー層からなる延伸フィルムの、第2ポリマー
    層からの直径90μm以上の転写欠点の数が0〜20個
    /3000cm2である請求項9または10記載の熱可
    塑性樹脂延伸フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003095198A1 (en) * 2002-05-10 2003-11-20 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. A packaging laminate, a creasing roller, as well as a layer for use for a packaging laminate
JP2006130796A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Daicel Chem Ind Ltd ポリメチルペンテン系樹脂層を含む積層体及びその製造方法

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