JPH10329293A - ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法 - Google Patents

ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法

Info

Publication number
JPH10329293A
JPH10329293A JP17181397A JP17181397A JPH10329293A JP H10329293 A JPH10329293 A JP H10329293A JP 17181397 A JP17181397 A JP 17181397A JP 17181397 A JP17181397 A JP 17181397A JP H10329293 A JPH10329293 A JP H10329293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
coating
film
aqueous
polyester film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17181397A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Takahashi
潤 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diafoil Co Ltd filed Critical Diafoil Co Ltd
Priority to JP17181397A priority Critical patent/JPH10329293A/ja
Publication of JPH10329293A publication Critical patent/JPH10329293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真画像形成層と優れた接着性を有するポリ
エステル系写真印画紙用支持体を提供する。 【解決手段】 水性ポリエステルおよび水性エポキシ基
含有化合物を乾燥重量割合として30/70〜90/1
0の比率で含有する塗布液を、隠蔽度(OD)が0.3
以上でかつb値が2.0未満の白色ポリエステルフィル
ムの少なくとも片面に塗布し、乾燥することを特徴とす
るポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル系写真
印画紙用支持体の製造方法に関するもので、詳細には支
持体上に設けられる写真画像形成層との接着性に優れた
下塗り層を有する白色ポリエステルフィルムの製造方法
に関する。より詳細には、本発明は、主にゼラチンを主
バインダーとする写真画像形成層との接着性に優れる塗
布層を設けた白色ポリエステルフィルムの製造方法であ
る。
【0002】
【従来の技術】写真印画紙として写真画像形成層を設け
る支持体としては古くから多く紙が使われている。写真
印画紙用途において、紙は外観、感触、機械的性質、価
格などにおいて優れた点を有する材質である。一方で、
紙は水を吸収、含浸しやすい特徴も持っており、様々な
耐水処理が施されて使用されるが、エッジ部からの吸収
を完全に防止することは困難であり、写真現像処理後も
残存する現像液成分によって、経時で画像の黄ばみが出
てくるといった問題が残る。
【0003】また、耐水性以外にも紙にはない機械的特
性や、高級感、画像品質を得るために、いわゆる合成紙
と呼ばれる白色プラスチックフィルムが使用される。か
かる合成紙の一つとして白色ポリエステルフィルムが挙
げられる。ポリエステルフィルムは各種バランスのとれ
た特性から広く用いられ、写真印画紙用途における素材
として使用される。
【0004】一方、ポリエチレンテレフタレートやポリ
エチレン−2,6−ナフタレートに代表されるポリエス
テルフィルムは、表面活性が乏しく、主にゼラチンをバ
インダーの主成分とした写真乳剤を上塗りして設けられ
る、写真画像形成層との接着性において著しく劣るとい
う欠点も持ち合わせている。写真印画紙用支持体として
の写真画像形成層との接着性は、できあがった写真が乾
燥している場合はもちろんのこと、現像処理に代表され
る写真処理時における湿潤状態でも発揮されなければな
らない。そのため、通常ポリエステルフィルムを支持体
とした場合、フィルム上に写真画像形成層を設ける前に
ある種のポリマー層を設けて、易接着層とするといった
手法が多く採られている。
【0005】具体的にはポリエステル共重合体、塩化ビ
ニリデン共重合体、ゼラチンと親水性ビニルないしはア
クリル共重合体の混合物、カルボキシ変成ポリエチレン
などの層を設けることなどが知られている。また、これ
らポリマー層を設ける前にポリエステルフィルムにコロ
ナ放電処理等の前処理がなされることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その解決課題は写真画像形成
層と優れた接着性を有するポリエステル系写真印画紙用
支持体を提供することにある。具体的には写真画像形成
層と乾燥時および湿潤時において優れた接着性を発揮す
る下塗り層を設けた白色ポリエステルフィルムを提供す
ることにある
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、水性ポリエステルおよび水性エポキシ基含有化合物
を乾燥重量割合として30/70〜90/10の比率で
含有する塗布液を、白色ポリエステルフィルムの少なく
とも片面に塗布し、乾燥することを特徴とするポリエス
テル系写真印画紙用支持体の製造方法に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で言うポリエステルフィルムのポリエステルとし
ては、代表的には、例えば、構成単位の80モル%以上
がエチレンテレフタレートであるポリエチレンテレフタ
レート(PET)、構成単位80モル%以上がエチレン
−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−2,6−
ナフタレート(PEN)、構成単位の80モル%以上が
1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートであ
るポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート等が挙げられるほか、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等も用いることができ
る。
【0009】上記に優位構成成分以外の共重合成分とし
ては、例えばジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール等のジオール成分、
イソフタル酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、5−
ソジウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸およびオキシモノカルボン酸などのエス
テル形成性誘導体を使用することができる。また、ポリ
エステルとしては、単独重合体または共重合体の他に、
他の樹脂との小割合のブレンドも使用することができ
る。
【0010】また、かかるポリエステルの極限粘度
([η])は通常0.45以上、好ましくは0.50〜
1.0、さらに好ましくは0.52〜0.90の範囲で
ある。極限粘度が0.45未満では、フィルム製造時の
生産性が低下したり、フィルムの機械的強度が低下する
という問題が生じることがある。一方、ポリマーの溶融
押し出し安定性の点から、極限粘度は1.0を超えない
ことが好ましい。
【0011】本発明のポリエステルフィルムは写真印画
紙用支持体の要求特性から2軸延伸されたポリエステル
フィルムが特に好ましく用いられる。かかるポリエステ
ルフィルムの製造方法は通常公知の方法を採用し得る
が、その延伸方法は同時2軸延伸、逐次2軸延伸のいず
れかで実施され、特に逐次二軸延伸が多く行われてい
る。
【0012】このようなポリエステルフィルムのより具
体的な製造方法を説明する。ポリエステル原料を、押し
出し装置に供給し、ポリエステルの融点以上の温度で溶
融押し出ししてスリット状のダイから溶融シートとして
押し出す。次に溶融シートを回転冷却ドラム上でガラス
転移点以下の温度になるよう急冷固化し、実質的に非晶
状態の未延伸シートを得る。この場合、シートの平面性
を向上させるため、シートと回転冷却ドラムの密着性を
高める必要があり、本発明においては静電印可密着法お
よび/または液体塗布密着法が好ましく採用される。
【0013】このようにして得られた未延伸シートを2
軸延伸するが、ここでは縦横逐次2軸延伸を例に挙げ
る。一般的に未延伸シートを周速差のある一群のロール
でシートの長手方向に延伸(縦延伸)するが、まずシー
トをガラス転移点以上、融点以下の温度に余熱、保持す
る。PETの場合この温度は70〜150℃、PENの
場合115〜170℃の範囲が好ましい。その後ロール
の周速差を利用してトータルで2〜10倍の倍率となる
よう延伸する。このとき延伸は一段階または二段階以上
で行うことができる。次に横方向、すなわち先の長手方
向と垂直な方向に延伸(横延伸)する。すなわち、得ら
れた一軸配向フィルムを一旦ガラス転移点以下に冷却す
るか、または冷却することなく、同じくガラス転移点以
上、融点以下の温度、PETであれば80〜150℃、
PENであれば120℃〜180℃の範囲が好ましい、
で通常クリップでフィルム端部を把持しつつ2〜10倍
に延伸する。
【0014】ここでは縦延伸、横延伸の順番での例を示
したがこれが逆になっても構わないし、またそれぞれの
延伸を何回かに分割して実施してもよい。また分割し、
その一部づつを交互に実施してもよい。例えば、高強度
フィルムを再延伸法で製造する方法がこれに相当する。
このようにして得られた2軸配向フィルムは通常、30
%以内の伸長、制限収縮、または定長化で熱処理され
る。熱処理時間は通常1秒〜5分の範囲が好ましい。こ
の際、熱処理工程内または熱処理後に10%以内、好ま
しくは5%以内の弛緩処理する等の手法も、特に縦方向
の熱収縮率を好適な範囲とするために採用することがで
きる。熱処理温度は延伸条件にもよるが、やはりガラス
転移点以上、融点以下で、例えばPETならば170℃
〜250℃、PENならば170〜270℃の範囲が好
ましい。
【0015】処理時間が長い、ないしは処理温度が高い
など、熱処理が多いとポリエステルの結晶化が進み過
ぎ、また後述するインラインコーティングで塗布層を設
けた際、塗布層を形成する樹脂の熱分解を生じる場合も
ある。また、熱処理が少なすぎる場合にはフィルムの収
縮率が大きくなってしまう。いずれにしても最終的に得
られるフィルムの特性が、写真印画紙用支持体としての
要求に合う条件が選ばれる。
【0016】また得られる写真印画紙用支持体としての
厚みはそれぞれの印画紙としての用途によって適宜選ば
れるが、15〜350μmの範囲にあることが好まし
い。厚みが15μm未満では、支持体としての剛度が不
足する傾向があり、350μmより厚いと、印画紙とし
ての材料の重量が増して取り扱いが悪くなる傾向があ
り、コスト的にも不利となる。
【0017】また、かかるフィルムを紙等の基材と貼り
合わせて、所望の厚みとして使用することもできる。と
ころで、粒子および微細気泡等を含まない配向結晶化さ
れた二軸延伸ポリエステルフィルムは一般的に透明性の
良いものである。しかしながら写真印画紙用支持体とし
ては鮮明な画像を得るために、本発明ではフィルムは白
色であることを必須とする。
【0018】このような白色ポリエステルフィルムは、
製膜前のポリエステルに非相溶な有機ポリマー、または
無機、有機の粒子を混合分散させることによって得るこ
とができる。また、粒子を含有させることはフィルムに
適度な突起を形成させ、滑り性を付与することができ、
フィルムへのキズ入り防止、生産性の向上にも寄与する
ものである。
【0019】このような粒子の例としては、炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、シリカ、カオリン、タルク、
二酸化チタン、アルミナ、硫酸バリウム、フッ化カルシ
ウム、フッ化リチウム、ゼオライト、硫化モリブデン、
架橋有機高分子粒子、シュウ酸カルシウム、およびポリ
エステル重合時に生成させる析出粒子を挙げることがで
きる。
【0020】これらの粒子は複数種使用することができ
るが、なかでもフィルムの白色度、隠蔽性の点からいわ
ゆる白色顔料と呼ばれるものを少なくとも一種用いるこ
とが好ましい。白色顔料の中でも炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、二酸化チタンは特に好ましく、使用する粒子
の一種はどちらかを用いることが好ましい。
【0021】二酸化チタンの場合、その結晶形態はアナ
ターゼ、ルチル型のいずれでもよいが、白色度および耐
候性の点からアナターゼ型の二酸化チタンであることが
より好ましい。さらに二酸化チタン粒子のポリエステル
への分散性および耐候性の向上を目的に粒子の表面をア
ルミニウム、ケイ素、亜鉛等の酸化物および/または有
機化合物で処理したものを用いることもできる。
【0022】通常、これら粒子の平均粒径は好ましくは
0.005〜5.0μm、さらに好ましくは0.01〜
3.0μmの範囲である。平均粒径が5.0μmを超え
るとフィルム表面が粗面化しすぎて写真画像の品質が低
下したり、粒子が表面から脱落しやすくなる等の問題が
生ずるようになる恐れがある。平均粒径が0.005μ
m未満では、この粒子による突起形成が不十分なためフ
ィルムの表面にキズが発生したり、フィルムの取り扱い
性が低下してしまう傾向がある。
【0023】また、粒子含有量はポリエステルに対し、
0.3〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、
さらに好ましくは1.0〜20.0重量%である。0.
3重量%未満では、フィルム表面の白色度が不足し、写
真画像の品質、特にコントラストや鮮明さにおいて不十
分となる傾向がある。一方、粒子含有量が30.0重量
%を超えると粒子の脱落が起こりやすくなったり、粒子
が凝集して粗大突起を形成する等の問題が生ずるように
なる恐れがある。
【0024】粒子を含むポリエステルの製造に際して、
粒子はポリエステルの合成反応中に添加してもポリエス
テルに直接添加してもよい。合成反応中に添加する場合
は、粒子をエチレングリコール等に分散させたスラリー
として、ポリエステル合成の任意の段階で添加する方法
が好ましい。一方、ポリエステルに直接添加する場合
は、乾燥した粒子として、または、水あるいは沸点が2
00℃以下の有機溶剤中に分散したスラリーとして、2
軸混練押出機を用いてポリエステルに添加混合する方法
が好ましい。なお、添加する粒子は、必要に応じ、こと
前に解砕、分散、分級、濾過等の処理を施しておいても
よい。
【0025】粒子の含有量を調節する方法としては、上
記した方法で高濃度に粒子を含有するマスター原料を作
っておき、それを製膜時に、実質的に粒子を含有しない
原料で希釈して粒子含有量を調節する方法が有効であ
る。本発明により製造されるフィルムは、写真画像の品
質の点から高い白色度が要求される。そのため上記粒
子、特に白色顔料のほかに蛍光増白剤を含有することが
好ましい。蛍光増白剤としては、波長が400〜700
nmに蛍光ピークを有するものであれば種類を問わない
が、好適なものとしては、商品名「ユピテックOB、M
D」(チバガイギー社製)、「OB−1」(イーストマ
ン社製)、および「ミカホワイト」(日本化薬−三菱化
学)等の市販品が挙げられる。蛍光増白剤のポリエステ
ルフィルム中の含有量は通常50〜5000ppm、好
ましくは100〜3000ppmである。蛍光増白剤の
含有量が50ppm未満では、白色度が不十分となる傾
向がある。また蛍光増白剤の含有量が5000ppmを
超えると増白剤をポリエステルに配合する際の押し出し
機等の練り混み工程で熱劣化を起こす恐れがある。
【0026】また、フィルムの白色化以外にフィルムの
低密度化、クッション性の付与を目的としてフィルム中
に微細気泡を含有させることもできる。微細気泡を含有
するポリエステルフィルムの製造方法としては特に限定
されるものではないが、コスト、生産性の点からも特開
昭63−168441号公報や特開昭63−19393
8号公報等に記載の方法またはそれに準じた方法で行う
ことが好ましい。
【0027】すなわちポリエステルに、それとは非相溶
のポリマーを配合してシート状に押し出し、次いで得ら
れたシートを少なくとも一軸方向に延伸してフィルムと
する方法である。ポリエステルに非相溶のポリマーの例
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン、ポリメチルブテン等のポリオレフィン、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファ
イド、液晶ポリエステル等が挙げられるが、これらの中
でもコストや生産性の点からポリプロピレンが好まし
い。
【0028】かかる非相溶ポリマーの配合量はフィルム
を構成するポリマーに対して通常5〜40重量%、好ま
しくは5〜30重量%の範囲である。この含有量が5重
量%未満では気泡の含有量が少なくなる傾向があり、軽
量化、クッション性の付与が不十分となる恐れがある。
一方、含有量が40重量%を超えると延伸時のフィルム
破断が頻発し、生産性が劣るようになる傾向がある。
【0029】このようにポリエステルに非相溶のポリマ
ーを配合する方法では、さらに少なくとも一軸方向に延
伸することが必要である。これは先にも述べたたように
フィルムの機械的強度を付与するためだけでなく、延伸
工程を経て初めて十分な独立気泡を含有することができ
るのである。この延伸方法自体は、特殊な操作を必要と
せず、通常のポリエステルフィルムを製造する条件の範
囲内で行われる。
【0030】非相溶ポリマーとしてポリプロピレンを使
用する場合は、少なくとも95モル%以上、好ましくは
98モル%以上がプロピレン単位を有する結晶性ポリプ
ロピレンホモポリマーであることが好ましい。このポリ
プロピレンが非晶性である場合、無定型ポリエステルシ
ートにしたとき、シート表面にポリプロピレンがブリー
ドアウトし、冷却ドラムや延伸ロールなどの表面を汚染
するため好ましくない。また、プロピレン単位が5モル
%を超えて共重合されていると、独立気泡の形成が不足
してしまうため好ましくない。
【0031】かかるポリプロピレンのメルトフローイン
デックス(MFI)は通常0.5〜30g/10分の範
囲である。MFIが0.5g/10分未満であると、生
成する気泡が大きくなり、延伸時の破断がおこるように
なり、一方、30g/10分を超えるとテンターにおけ
るクリップ外れを起こしたり、密度の経時的均一性が悪
く、密度コントロールが難しくなって生産性の悪化をも
たらすことがある。
【0032】上記したように非相溶のポリマーを配合し
て微細気泡を生成させる方法を用いる場合、気泡の大き
さをコントロールして、フィルムの密度およびクッショ
ン性を所望の範囲とするため、原料中に界面活性剤を含
有させることが好ましい。界面活性剤の例としては、ア
ニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面
活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられ、中でも非イ
オン性界面活性剤、特にシリコーン系界面活性剤が好ま
しい。シリコーン系界面活性剤としては、オルガノポリ
シロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体や、ポリオ
キシアルキレン側鎖を有するアルケニルシロキサン等が
挙げられる。界面活性剤の含有量は、原料に対して好ま
しくは0.001〜1.0重量%、さらに好ましくは
0.01〜0.5重量である。界面活性剤の含有量が
1.0重量%を超えると、もはやその効果は向上しない
のに加え、押出機でのトラブルやポリマーの劣化を引き
起こすことがある。
【0033】このような微細気泡を含有させることのみ
によってフィルムのある程度の白色度、隠蔽度を得るこ
ともできるが、十分な画像の鮮明さを得ることは難し
い。従って前述のような粒子、特に白色顔料、および蛍
光増白剤を含有させることができ、好ましい。また上記
以外の添加剤として必要に応じて、写真印画紙用支持体
としての性能を損なわない範囲内で、帯電防止剤、安定
剤、潤滑剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、酸化防止
剤、着色剤(染料、顔料)、光線遮断剤、紫外線吸収剤
などを含有していてもよい。
【0034】一般的に写真印画紙用支持体としての白色
ポリエステルフィルムは白色度、隠蔽度は高いほど、画
像形成層側の表面粗さは小さしほど、できあがった画像
の鮮明さに優れ、好ましい。これらの特性は、印画紙と
して要求されるレベルに合わせて上記白色顔料、蛍光増
白剤、微細気泡等を設計することができる。また最終的
に得られる特性が写真印画紙用支持体としての要件を満
足する限り、多層構造となっていても構わない。例え
ば、共押し出し積層フィルムであってもよい。このよう
な多層構造によっても、白色度、隠蔽度、さらには表面
粗さを任意の値に設計することができる。
【0035】本発明により製造される写真印画紙用支持
体フィルムの白色度は、黄味を示す指標であるb値で
2.0未満、好ましくは1.0未満、さらに好ましくは
0.5未満である。b値が2.0以上では、黄味が強く
なり白色度が不十分となるので好ましくない。また、フ
ィルムの隠蔽性を表す指標である隠蔽度(OD)は0.
3以上、好ましくは0.4以上である。ODが0.3未
満では光線透過の防止が不十分となり、写真画像が不鮮
明となるので好ましくない。
【0036】また、微細気泡を白色ポリエステルフィル
ムに含有させる場合、その見かけ密度(ρ)は通常0.
6〜1.2g/cm3 、好ましくは0.7〜1.1g/
cm 3 である。ρが0.6g/cm3 未満では、製膜時
に破断が頻発し、生産性が劣るようになる傾向がある。
ρが1.2g/cm3 を超えると、微細気泡含有ポリエ
ステルとしての特徴であるクッション性が乏しくなる傾
向がある。
【0037】次に、本発明における白色ポリエステルフ
ィルム上に設けられる塗布層について説明する。塗布層
は塗布液をフィルム上に塗布後、乾燥して形成される
が、塗布は上記白色ポリエステルフィルムの製造後行っ
てもよいし、白色ポリエステルフィルム製造工程内で行
ってもよい。後者の方法は、いわゆるインラインコーテ
ィングと呼ばれる方法である。インラインコーティング
を行うには、塗布液はいくつかの要件を満たすことが望
ましく、本発明で設けられる塗布層はインラインコーテ
ィングによって設けられることが好ましい。かかる要件
としては、例えば塗布後の延伸に伴う塗布層の極端なひ
び割れがないこと、塗布性が良好であること、薄膜でも
性能が十分発揮されること、塗布液が水系であること等
の条件を満たすことである。
【0038】ここで言うインラインコーティングは、ポ
リエステルを始めとする諸原料を溶融押し出ししてから
二軸延伸後熱固定して巻き上げるまでの任意の場所で塗
布する方法であるが、通常は、溶融・急冷してできる実
質的に非晶状態の未延伸シート、またはその後長手方向
(縦方向ともいう)に延伸された後(横方向に延伸され
る前)の一軸延伸フィルム、熱固定前の二軸延伸フィル
ムのいずれかに塗布される。これらの中でも縦方向に一
軸延伸されたポリエステルフィルムに塗布し、乾燥また
は未乾燥の状態でさらに横方向に延伸する方法が優れて
いる。その理由は、製膜および塗布乾燥を同時に行うこ
とができるので製造コスト上のメリットがあること、塗
布後延伸されるので薄膜塗布ができること、塗布後に施
される熱処理が他の方法では達成されない高温であり、
このため塗膜とポリエステルフィルムが強固に密着する
こと、等である。
【0039】インラインコーティングを行うには、安
全、作業環境の点から塗布液は水系であることが好まし
く、本発明で用いられる塗布液は水系である水性ポリエ
ステルおよび水性エポキシ基含有化合物を含有する塗布
液を必須とする。しかしながら、塗布液の安定性、分散
性、塗布性などを改良するために必要に応じて少量の有
機溶剤を併用することもできる。このことは後述の水性
ポリエステル、水性エポキシ基含有化合物についても同
様である。またこれら原材料に含まれる有機溶剤によっ
て、結果的に塗布配合液中に有機溶剤を含むということ
もあり得る。
【0040】上記有機溶剤としては比較的親水性のもの
が好ましく用いられ、具体的には脂肪族、脂環族、のア
ルコール類、グリコール類、エステル類、エーテル類、
アミド化合物などが挙げられ、より具体的にはアルコー
ル類としてメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノールなど、グリコール類としてエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ールなど、エステル類として酢酸エチル、酢酸アミルな
ど、エーテル類としてメチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、n−ブチルセロソルブ、t−ブチルセロソルブ、
ジオキサン、テトラヒドロフランなど、ケトン類として
アセトン、メチルエチルケトンなど、その他アセトニト
リル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルム
アミドなどが挙げられる。これら有機溶剤は、単独また
は必要に応じて2種類以上併用してもよい。
【0041】また、使用する塗布液および各塗布剤が水
だけを主な媒体とする場合、化合物を界面活性剤などに
よって強制分散化したものであってもよいが、自己分散
型の塗布剤であることが塗布液の分散安定性の点からは
好ましい。自己分散型塗布剤とは、化合物に化学結合に
より各種親水性基を導入した塗布剤である。例えば、ノ
ニオン性としては水酸基、ポリエーテル、アニオン性と
してはスルホン酸、カルボン酸、リン酸およびそれらの
塩、カチオン性としては四級アンモニウム塩の様なオニ
ウム塩の様な親水性成分が挙げられるが、これらの化学
種を共重合やグラフト処理により導入し、自己分散型の
塗布剤とすることができる。
【0042】塗布液をポリエステルフィルムに塗布する
方法としては、例えば、原崎勇次著、槙書店、1979
年発行、「コーティング方式」に示されるような、リバ
ースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコータ
ー、エアドクターコーター、あるいはこれら以外の塗布
装置を用いることができる。最終的にできあがった塗布
層の厚さは、通常0.001〜10μm,好ましくは
0.010〜5μm、さらに好ましくは0.015〜2
μmである。塗布層が薄いと、塗布層に期待される写真
感光層との接着性が十分に発揮されない場合がある。他
方、塗布層が厚いと、塗布層が粘着剤の様な働きをして
ロールに巻き上げたフィルム同士が相互に接着してしま
い、いわゆるブロッキングを生じてしまったりする。ま
た、いたずらに塗布層を厚くすることは製造原価、生産
性の点からも好ましくない。
【0043】本発明でいう水性ポリエステルとは、水を
主な塗布媒体とした水溶性あるいは水分散性のポリエス
テル系樹脂塗布剤という意味である。かかるポリエステ
ル系樹脂を構成する成分としては下記のような多価カル
ボン酸および多価ヒドロキシ化合物を例示できる。すな
わち、多価カルボン酸としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸、オルトフタル酸、フタル酸、4,4’−ジフェ
ニルジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、2−カリウムスルホテレフタル酸、
5−ソジウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、グルタル
酸、コハク酸、トリメリット酸、トリメシン酸、無水ト
リメリット酸、無水フタル酸、p−ヒドロキシ安息香
酸、トリメリット酸モノカリウム塩、ピロメリット酸お
よびそれらのエステル形成性誘導体などを用いることが
でき、多価ヒドロキシ化合物としては、エチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、p−キシリ
レングリコール、ビスフェノールA−エチレングリコー
ル付加物、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、ポリテトラメチ
レンオキシドグリコール、ジメチロールプロピオン酸、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ジメチロールエ
チルスルホン酸ナトリウム、ジメチロールプロピオン酸
カリウムなどを用いることができる。
【0044】これらの化合物から適宜一つ以上を選択
し、ポリエステル系樹脂を常法の重縮合反応によって合
成するが、このうち好ましくは多価カルボン酸としては
テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸および
それらのエステル形成性誘導体であり、多価ヒドロキシ
化合物としてはエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノールが挙げられ
る。またポリエステル重縮合反応中にヒドロキシ化合物
同士のエーテル化反応も行われることがある。
【0045】前述したように、かかるポリエステル系樹
脂は界面活性剤などによって強制分散化されたものであ
るより、自己分散されたものの方が好ましい。そのため
次のような親水性官能基ないしは親水性部位を樹脂中に
導入することが望ましい。このような親水性官能基とし
ては、水中において電離しイオン化するような酸、ない
しは塩基およびそれらの塩のほか、ヒドロキシル基など
が挙げられ、親水性部位としてはエーテル特にポリエー
テル、エステル、アミドなどが挙げられる。これらのう
ち本発明においては、酸ないしはその塩であるアニオン
性基を導入することが塗布剤の分散性、安定性、塗布層
の接着性等その他の性能の点から好ましく、またポリエ
ステルの重合性の点からも比較的問題を少なくすること
ができる。
【0046】かかるアニオン性基を有するポリエステル
系樹脂は、アニオン性基を有する化合物を共重合やグラ
フトなどによりポリエステルに結合させることによって
得ることができ、それらはスルホン酸、カルボン酸、リ
ン酸およびそれらのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、アンモニウム塩等から、適宜選択される。特にこ
れらアニオン性基を有する、ないしは重合後アニオン性
基が生じるようなモノマーをポリエステル樹脂中に共重
合させることが好ましい。
【0047】このようなモノマーとしては先に挙げたポ
リエステル構成化合物と重複するが、特に5−スルホイ
ソフタル酸、およびその塩、トリメリット酸、ピロメリ
ット酸およびそれらの酸無水物、またこれら多価カルボ
ン酸のエステル形成性誘導体などが好適な化合物として
挙げられる。また、重合後必要に応じて、前記アルカリ
金属、アミン化合物等にて中和、もしくはpH調整をし
てもよい。
【0048】これらポリエステル系樹脂にアニオン性基
を導入する共重合モノマーの量は全多価カルボン酸ない
しは全多価ヒドロキシ化合物に対して0.5〜25モル
%、さらには1〜20モル%、特には2〜15モル%の
範囲にあることが望ましい。アニオン性基導入共重合モ
ノマー量が0.5モル%未満では、ポリエステル系樹脂
の水溶性あるいは水分散性が悪くなる傾向があり、25
モル%を超えると、塗布層の耐水性が劣ったり、吸湿し
てフィルムが相互に固着したりすることがある。また、
ポリエステル系樹脂の重合性も悪化することがある。
【0049】また、これらポリエステル系樹脂は塗布液
中に2種類以上用いられても構わない。本発明における
水性エポキシ基含有化合物とは水を主な塗布媒体とした
水溶性あるいは水分散性のエポキシ基を含有する化合物
の塗布剤であり、当該化合物は分子内にエポキシ基を少
なくとも一つ以上、好ましくは二つ以上含有するものの
ことである。
【0050】かかるエポキシ基含有化合物としては、グ
リコール類、ポリエーテル類およびポリオール類のそれ
ぞれのグリシジルエーテル、カルボン酸類のグリシジル
エステル、グリシジル置換されたアミン類等が挙げられ
るが、好ましくはグリシジルエーテル類である。これら
のグリシジル化合物はエピクロルヒドリンとの反応によ
って容易に得られるが、合成方法はもちろんこれに限ら
れるものではない。具体的な例として;ソルビトールポ
リグリシジルエーテル、ソルビタンポリグルシジルエー
テル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペン
タエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ールポリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス
(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グリセロ
ールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
ポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエー
テル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグ
リシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエーテル、
オルソフタル酸ジグリシジルエーテル、ハイドロキノン
ジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジル
エーテル、テレフタル酸グリシジルエステル、ジブロモ
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル等が挙げ
られるが、これらに限られるものではない。また、各社
からエポキシのエマルジョンが販売されており、例えば
ナガセ化成工業(株)製の「デナコール EM−12
5」「デナコール EX−1101」「デナコール E
X−1102」「デナコールEX−1103」等を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
【0051】またこれらエポキシ基含有化合物は塗布液
中に2種類以上用いらても構わないし、通常、化合物の
合成過程で多少、複数種の混合物となるのが自然であ
る。本発明においては上記水性ポリエステルおよび水性
エポキシ基含有化合物をある比率で含有する塗布液を用
いてポリエステルフィルム上に塗布層を設けることが重
要な要件であり、かかる塗布液中これらの比率は次の式
を満足しなければならない。
【0052】すなわち、水性ポリエステルおよび水性エ
ポキシ基含有化合物の乾燥重量割合が、
【0053】
【数1】30/70≦水性ポリエステル/水性エポキシ
基含有化合物≦90/10 の関係にあることを必須とする。水性ポリエステル/水
性エポキシ基含有化合物が30/70未満である場合、
設けられた塗布層は支持体であるポリエステルフィルム
との密着性に優れず、塗布層の耐水性も悪くなる。さら
にできあがったフィルムのブロッキング性も悪くなる。
一方、水性ポリエステル/水性エポキシ基含有化合物が
90/10より大きい場合、得られた塗布層と上塗りさ
れる写真感光層との接着性が悪くなり好ましくない。
【0054】本発明においてはこのように特定の複数の
化合物を特定の割合で含む塗布液を用いることに特徴が
あるが、本発明の要旨を損なわない限り、他の化合物を
水性ポリエステルおよび水性エポキシ基含有化合物の総
和に対して乾燥重量で40重量%以内配合しても構わな
い。例えば、ブロッキング性や滑り性改良を目的とする
無機あるいは有機の微粒子、ワックス、帯電防止剤、界
面活性剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料、等である。
【0055】なお、塗布液のフィルムへの塗布性、接着
性を改良するため、塗布前のフィルムに化学処理や放電
処理を施しても良い。また、本発明のポリエステルフィ
ルムと写真感光層との塗布性、接着性などを改良する目
的で、塗布層形成後に放電処理を行ってもよい。本発明
の写真印画紙用支持体上には少なくとも一層の写真画像
形成層を設けて各種写真印画紙を作ることができる。例
えばハロゲン化銀写真乳剤層を設けることができる。
【0056】このような写真乳剤はゼラチンを主バイン
ダーとすることが好ましい。またハロゲン化銀乳剤とし
ては通常の種々のハロゲン化銀乳剤を任意に用いること
ができる。乳剤は常法により化学増感することができ、
増感色素を用いて所望の波長域に光学的に増感させるこ
とができる。また、上記ハロゲン化銀乳剤にはカブリ防
止剤、安定剤、硬膜剤等を加えることができる。硬膜剤
としては、アルデヒド系、アジリジン系、イソオキサゾ
ール系、エポキシ系、ビニルスルホン系、アクリロイル
系、カルボジイミド系、トリアジン系、高分子型、その
他マレイミド系、アセチレン系、メタンスルホン酸エス
テル系の各硬膜剤を単独もしくは2種類以上組み合わせ
て使用できる。また、可塑剤、水不溶性または難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)、カプラー、塗布助
剤、帯電防止剤、さらにはホルマリンスカベンジャー、
蛍光増白剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性
剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促
進剤を含有させることもできる。写真感光材料には上記
ハロゲン化銀乳剤層以外に保護層、フィルター層、バッ
クコーティング層、ハレーション防止層、イラジエーシ
ョン防止層、中間層等の補助層等を設けることができ
る。このような写真感光層、およびその他の層は使用さ
れる用途によって適宜選ばれるものであり、またここに
示した例に限られるものではない。
【0057】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。本発明における評価方
法は以下のとおりである。 (1)塗布液(塗布剤)乾燥重量 JIS K 5407−4に準じて求めた。 (2)ポリエステルの極限粘度([η]) (dl/
g) ポリエステル1gをフェノール/テトラクロロエタン=
50/50(重量比)の混合溶媒100mlに溶解し、
30℃で測定した。 (3)隠蔽度(OD) マクベス濃度計(TD−904)を使用し、Gフィルタ
ー下の透過光濃度を測定した。 (4)b値 東京電色(株)製カラーアナライザーTC1800MK
II型を用いて、JISZ−8722の方法に準じて、b
値を測定した。 (5)フィルム見かけ密度(ρ) (g/cm3 ) フィルムの任意の部分から10cm×10cmの正方形
のサンプルを切り出し、重量を測定した。次いでマイク
ロメーターで任意の点9点の厚みを測定し、その平均値
と重量から単位体積当たりの重量を計算した。測定数は
5点とし、その平均値をフィルム密度とした。 (6)画像形成層(ゼラチン層)接着性1[乾燥時] 硬膜剤、ラテックス、マット剤、および評価結果をわか
り易くするための黄色染料を含むゼラチン層を乾燥後5
μmの厚みになるよう設け、十分硬膜化させた後、23
℃、50%RHで十分調湿させた。このままの雰囲気下
でゼラチン層の表面から1mm間隔で100升目のクロ
スカットを入れ、その上に日東電工製「ポリエステル粘
着テープをNo.31」を気泡の入らないように注意し
て貼りつけた。このテープの上で荷重2kgの金属ロー
ルを20往復させた。この後、基材ポリエステルフィル
ム側を180°に曲げて剥離試験を実施した。ポリエス
テルフィルムの一端を1kgの錘に接続し、この錘が4
5cmの距離自然落下した後に180°方向の剥離が開
始するようにして剥離試験を行った。この際の状況を目
視観察し、以下のような基準にて評価をした。
【0058】
【表1】 ───────────────────────────── 評価 状況 ───────────────────────────── ◎(良好) : 剥離なし ○(普通) : 30%未満剥離 △(やや不良): 30%以上80%未満剥離 ×(不良) : 80%以上剥離 ───────────────────────────── 評価結果は○以上が好ましく、◎がより好ましい。 (7)画像形成層(ゼラチン層)接着性2[湿潤時] 上記(6)と同様にゼラチン層を設けて調湿した後、同
様にクロスカットを入れた。その上を水に浸して十分絞
ったフェルトにて、太平理化「ラビングテスター」を用
いて、500gの荷重がかかるようにして30往復させ
た。このときのゼラチン層の残存量を目視観察し、以下
のような基準にて評価した。
【0059】
【表2】 ───────────────────────────── 評価 状況 ───────────────────────────── ◎(良好) : 100%残存 ○(普通) : 70%以上残存 △(やや不良): 20%以上70%未満残存 ×(不良) : 20%未満残存 ───────────────────────────── 評価結果は○以上が好ましく、◎がより好ましい。 (8)印画紙としての実用特性 (6)、(7)において画像形成層と接着性の良好だっ
たフィルムについてのみ次の評価を行った。フィルムの
片側に感光体を含有するゼラチン乳剤を塗布して感光層
を形成し、露光、現像して画像を形成させ、得られた画
像の品質を以下の項目について評価した。 解像度 ランクA:高度な解像度が得られ、高品質であった ランクB:やや解像度が劣るが、実用上差し支えない ランクC:解像度が劣るため実用上問題がある コントラスト ランクA:コントラストが鮮明で、高品質な画像が得ら
れた ランクB:コントラストの鮮明さがやや劣るが、実用可
能 ランクC:コントラストが鈍く、画像品質が劣る 色調 ランクA:良好な色調を示した ランクB:黄色味が影響して色調が劣る 以下に例に使用したポリエステルフィルムの製造方法を
記す。 (ポリエステルAの製造)テレフタル酸ジメチル100
重量部とエチレングリコール60部とを出発原料とし、
触媒として酢酸マグネシウム・4水塩0.09重量部を
反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノー
ルの留去と共に徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に
230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応
を終了した。
【0060】この反応混合物にエチルアシッドフォスフ
ェート0.04部、三酸化アンチモン0.04部を加え
て、4時間30分重縮合反応を行った。すなわち、温度
を230℃から徐々に昇温して280℃とした。一方、
圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHg
とした。反応開始後、4時間30分を経た時点で反応を
停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポ
リエステルの極限粘度は0.65であった。次いで得ら
れたポリマーを225℃で0.3mmHgの条件下、1
0時間古層重合を行った。得られたポリエステルの極限
粘度は0.81であった。 (ポリエステルB〜Dの製造)ポリエステルAを乾燥
し、ベント式二軸押し出し機にて下記表1の配合でポリ
エステルB〜Dを得た。
【0061】
【表3】 (1−1.白色ポリエステルフィルムの製造:ポリエス
テルフィルム1)ポリエステルB 35重量部、ポリエ
ステルC 10重量部、ポリエステルD5重量部、およ
びポリエステルA 50重量部を均一にブレンドし、1
80℃で4時間乾燥後、285℃に設定した押し出し機
よりシート状に押し出し、表面温度を30℃に設定した
回転冷却ドラムで静電印加冷却法を利用して急冷固化さ
せ、厚み1690μmの実質的に非晶質のシートを得
た。得られた非晶質シートを縦方向に83℃で3.0倍
延伸した後、横方向に3.8倍延伸し、245℃で6秒
間熱処理を行い、厚さ188μm、隠蔽度(OD)1.
6、b値−0.6の二軸延伸白色ポリエステルフィルム
を得た。 (1−2.白色ポリエステルフィルムの製造:ポリエス
テルフィルム2、3)ポリエステルフィルム1の製造に
おいて、ポリエステルの配合量を下記表2のように変更
した以外は、ポリエステルフィルム1と同様にして二軸
延伸白色ポリエステルフィルムを得た。ポリエステルフ
ィルム1〜3のフィルム特性を下記表3に示す。
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】 (2.微細気泡含有白色ポリエステルフィルムの製造:
ポリエステルフィルム2) ポリエステルB 12.5
重量部、ポリエステルD 5重量部、ポリエステルA
72.5重量部を配合し、180℃で4時間乾燥した。
その後メルトフローインデックスが5.5の結晶性ポリ
プロピレンホモポリマーチップ10重量部、およびシリ
コーン系界面活性剤(商品名:BH193 東レシリコ
ーン(株)製)を0.2重量部配合し、均一にブレンド
した後、290℃に設定した押し出し機よりシート状に
押し出し、表面温度を40℃に設定した回転冷却ドラム
で静電印加冷却法を利用して急冷固化させ、厚み247
μmの実質的に非晶質のシートを得た。得られた非晶質
シートを縦方向に83℃で2.9倍延伸した後、横方向
に3.2倍延伸し、245℃で6秒間熱処理を行い、厚
さ38μm、隠蔽度(OD)0.5、b値−4.5、見
かけ密度(ρ)1.0g/cm3 の二軸延伸微細気泡含
有白色ポリエステルフィルム7を得た。
【0064】以下にポリエステルフィルム上に塗布層を
設けるための塗布方法を記す。 (塗布方法)上記白色ポリエステルフィルム製造工程
中、縦延伸後、横延伸前のフィルムにバーコーターを用
いて後に記す表の塗布液をそれぞれの例に合うような厚
みになるよう塗布液の濃度、塗工厚みを調整して塗布し
た。表中の塗布厚みは乾燥、横延伸後のもの、すなわ
ち、できあがったフィルム上における塗布層の厚みであ
る。
【0065】次に例に使用した塗布剤の内容について記
す。 (水性ポリエステル)水性ポリエステルA1〜A5を用
いた。樹脂は常法により共重合され、水に分散された。
その組成は次の表のとおり。単位はモル%である。
【0066】
【表6】 ──────────────────────────────────── A1 A2 A3 A4 A5 ──────────────────────────────────── <多価カルボン酸成分> テレフタル酸 90 55 30 40 イソフタル酸 90 40 55 30 シクロヘキサンジカルボン酸 20 5−ソジウムスルホイソフタル酸 10 10 5 15 10 <多価ヒドロキシ成分> エチレングリコール 80 90 70 35 70 ジエチレングリコール 20 10 10 15 5 トリエチレングリコール 1,4−ブタンジオール 20 ネオペンチルグリコール 45 シクロヘキサンジメタノール 25 ──────────────────────────────────── (水性エポキシ基含有化合物)水性エポキシ基含有化合
物B1、B2を用いた。
【0067】これらの内容(主成分)は次のとおりであ
る。 B1:テトラグリセロールテトラグリシジルエーテル B2:ソルビトールトリグリシジルエーテル (水性アクリル)ポリアクリル系樹脂化合物水分散体C
1を用いた。
【0068】C1:メチルメタクリレート45モル%、
n−ブチルアクリレート30モル%、スチレン20モル
%、アクリル酸5モル%よりなる共重合体 (水性ポリウレタン)ポリウレタン系樹脂化合物水分散
体D1を用いた。 D1:カルボン酸塩基を有するポリエステル系ポリウレ
タン樹脂水分散体「ハイドランAPX−101」(大日
本インキ化学工業製、商品名) (メラミン化合物)メラミン化合物E1を用いた。
【0069】E1:ほぼ4官能のメチロールないしメト
キシメトチロールメラミンの1核体、2核体、3核体を
中心とする水溶性メラミン化合物 実施例1〜11,比較例1〜15 上記塗布方法に従って、下記表4に記されたポリエステ
ルフィルムに、同じく表4に記された塗布層を設けた。
ただし、表中の塗布層中の水性ポリエステル、水性エポ
キシ基含有化合物の割合を示す数値は各々の塗布剤の乾
燥重量による重量割合(重量%)を意味する。また塗布
層の厚みは、最終的にできあがったフィルム上での厚み
である。
【0070】比較例16,17 表4のとおり、塗布層を設けない各白色ポリエステルフ
ィルムである。得られたフィルムの評価結果を下記表5
に記す。
【0071】
【表7】
【0072】
【表8】 次に各例の評価結果を下記表5に示す。なお、表中印画
紙実用特性の評価の欄中「−」とあるのは写真画像形成
層との接着性が不足しているため評価を行わなかったこ
とを意味する。
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】
【0075】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、写真画像
形成層と良好な接着性を有する塗布層が設けられたポリ
エステル系写真印画紙用支持体を容易に提供することが
でき、本発明の工業的価値は非常に大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 1/795 G03C 1/795

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性ポリエステルおよび水性エポキシ基
    含有化合物を乾燥重量割合として30/70〜90/1
    0の比率で含有する塗布液を、隠蔽度(OD)が0.3
    以上でかつb値が2.0未満の白色ポリエステルフィル
    ムの少なくとも片面に塗布し、乾燥することを特徴とす
    るポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法。
  2. 【請求項2】 白色ポリエステルフィルムが白色顔料を
    含有することを特徴とする請求項1記載のポリエステル
    系写真印画紙用支持体の製造方法。
  3. 【請求項3】 白色ポリエステルフィルムの見かけ密度
    (ρ)が0.6〜1.2g/cm3 であり、フィルム内
    部に独立気泡を含有することを特徴とする請求項1また
    は2記載のポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフィルムの製造工程内で塗
    布することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
    ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法。
JP17181397A 1997-04-01 1997-06-27 ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法 Pending JPH10329293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17181397A JPH10329293A (ja) 1997-04-01 1997-06-27 ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8266297 1997-04-01
JP9-82662 1997-04-01
JP17181397A JPH10329293A (ja) 1997-04-01 1997-06-27 ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10329293A true JPH10329293A (ja) 1998-12-15

Family

ID=26423682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17181397A Pending JPH10329293A (ja) 1997-04-01 1997-06-27 ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10329293A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11301104A (ja) 被記録媒体用ポリエステルフィルム
JP5166740B2 (ja) 反射板用白色ポリエステルフィルム
JPH07119279B2 (ja) ポリエステル共重合体及び該ポリエステル共重合体を下引層として有するポリエステルフィルム
JP2000246855A (ja) 光学用易接着フィルム
US5958659A (en) Polyester-based photographic support and process for producing the same
JP3722400B2 (ja) ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法
JP3606691B2 (ja) 積層ポリエステルフイルム及びインクジェット記録シート
JP3712298B2 (ja) 積層フイルム及びインクジェット記録シート
EP0849627B1 (en) Polyester-based photographic support comprising a subbing layer and process for producing the same
JPH10329293A (ja) ポリエステル系写真印画紙用支持体の製造方法
JP3021519B2 (ja) 印刷用受容シート
JP2586664B2 (ja) 積層フィルム
JPH1152514A (ja) 写真印画紙用微細気泡含有積層ポリエステルフィルム
JP2002071921A (ja) 面光源用反射フィルム
JPH10291287A (ja) ポリエステル系写真用支持体の製造方法
JP3211329B2 (ja) ポリエステルフィルム
JP2891843B2 (ja) 易接着性ポリエステルフイルムの製造法
JPH10286920A (ja) 写真印画紙用微細気泡含有積層ポリエステルフィルム
EP0681211B1 (en) Process for preparing a photographic support
JPH08122969A (ja) 写真印画紙用ポリエステルフィルム
JP2008030367A (ja) リライト記録媒体用基材フィルム及びリライト記録媒体
JP3314823B2 (ja) 易接着性空洞含有ポリエステル系フィルム
JP3517797B2 (ja) 写真用支持体
JP3496166B2 (ja) 写真用支持体及びそれを用いた写真感光材料
JP6221557B2 (ja) 離型ポリエステルフィルム