JPH10329834A - イージーオープン缶蓋およびその製造方法 - Google Patents
イージーオープン缶蓋およびその製造方法Info
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- JPH10329834A JPH10329834A JP18545797A JP18545797A JPH10329834A JP H10329834 A JPH10329834 A JP H10329834A JP 18545797 A JP18545797 A JP 18545797A JP 18545797 A JP18545797 A JP 18545797A JP H10329834 A JPH10329834 A JP H10329834A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 両面に樹脂被覆層が形成された表面処理鋼板
からなるイージーオープン缶蓋に開口用溝を形成するに
際し、缶蓋の両面に形成されている樹脂被覆層が損傷せ
ず、しかも、その開缶性を向上させる。 【解決手段】 刃先の曲率が 0.1〜 0.5mmのポンチおよ
びダイスと、しわ押さえ板とからなる1対の金型を使用
し、缶蓋1に対し、ポンチ食込み量 0.4t 〜0.7t(t:板
厚)、ポンチとダイスとの片側クリアランス−0.3t〜0.
3tの条件で中止め剪断加工を施すことによって、缶蓋1
の両面に、先端半径(ρ)が0.025mm 以下で、深さ
(D)が0.25t〜0.40tの開口用ノッチ2a, 2bを形成す
る。
からなるイージーオープン缶蓋に開口用溝を形成するに
際し、缶蓋の両面に形成されている樹脂被覆層が損傷せ
ず、しかも、その開缶性を向上させる。 【解決手段】 刃先の曲率が 0.1〜 0.5mmのポンチおよ
びダイスと、しわ押さえ板とからなる1対の金型を使用
し、缶蓋1に対し、ポンチ食込み量 0.4t 〜0.7t(t:板
厚)、ポンチとダイスとの片側クリアランス−0.3t〜0.
3tの条件で中止め剪断加工を施すことによって、缶蓋1
の両面に、先端半径(ρ)が0.025mm 以下で、深さ
(D)が0.25t〜0.40tの開口用ノッチ2a, 2bを形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、缶体の缶蓋パネ
ルに形成された開口部を破断して開缶する、飲料用缶や
食缶の缶蓋に使用されるイージーオープン缶蓋およびそ
の製造方法に関するものである。
ルに形成された開口部を破断して開缶する、飲料用缶や
食缶の缶蓋に使用されるイージーオープン缶蓋およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビール、ジュース、コーヒー等の各種飲
料を収容する缶の缶蓋として、缶蓋のパネルに形成され
た開口部を指で破断し開缶するイージーオープン缶蓋が
広く使用されている。イージーオープン缶蓋は、主とし
て飲料缶に使用されるパーシャルオープンタイプの缶蓋
と、主として食缶に使用されるフルオープンタイプの缶
蓋とに大別される。
料を収容する缶の缶蓋として、缶蓋のパネルに形成され
た開口部を指で破断し開缶するイージーオープン缶蓋が
広く使用されている。イージーオープン缶蓋は、主とし
て飲料缶に使用されるパーシャルオープンタイプの缶蓋
と、主として食缶に使用されるフルオープンタイプの缶
蓋とに大別される。
【0003】パーシャルオープンタイプの缶蓋は、プル
トップ・タブ・タイプの缶蓋と、ステイオン・タブ・タ
イプの缶蓋とに大別される。図10は、プルトップ・タ
ブ・タイプ缶蓋の一例を示す概略平面図である。図10
に示すように、プルトップ・タブ・タイプの缶蓋の開口
は、次のようにして行われる。即ち、鋼、アルミニウム
等の金属板からなる缶蓋1の中央パネル部7の中心にリ
ベット機構8により固定されているタブ9を引き上げる
ことによって、中央パネル部7に開口用溝11が刻設さ
れている破断開口部10を、てこの作用により、タブ9
の作用端が押し下げる。その結果、開口用溝11は破断
し、更にタブ9を引っ張ることによって、破断した開口
片は缶蓋1から完全に切り離される。
トップ・タブ・タイプの缶蓋と、ステイオン・タブ・タ
イプの缶蓋とに大別される。図10は、プルトップ・タ
ブ・タイプ缶蓋の一例を示す概略平面図である。図10
に示すように、プルトップ・タブ・タイプの缶蓋の開口
は、次のようにして行われる。即ち、鋼、アルミニウム
等の金属板からなる缶蓋1の中央パネル部7の中心にリ
ベット機構8により固定されているタブ9を引き上げる
ことによって、中央パネル部7に開口用溝11が刻設さ
れている破断開口部10を、てこの作用により、タブ9
の作用端が押し下げる。その結果、開口用溝11は破断
し、更にタブ9を引っ張ることによって、破断した開口
片は缶蓋1から完全に切り離される。
【0004】図11は、ステイオン・タブ・タイプの缶
蓋の一例を示す概略平面図である。図11に示すよう
に、ステイオン・タブ・タイプ缶蓋の開口は、次のよう
にして行われる。即ち、缶蓋1の中央パネル部7の中心
にリベット機構8により固定されているタブ9を引き上
げることによって、中央パネル部7に開口用溝11が刻
設されている破断開口部10を、てこの作用により、タ
ブ9の作用端が押し下げる。その結果、開口用溝11は
破断し、更に、タブ9の引き起こし端を引き上げること
によって破断を進行させ、その際に生じた破断開口片の
一部を缶蓋1に連結させたまま缶内に押し込む。
蓋の一例を示す概略平面図である。図11に示すよう
に、ステイオン・タブ・タイプ缶蓋の開口は、次のよう
にして行われる。即ち、缶蓋1の中央パネル部7の中心
にリベット機構8により固定されているタブ9を引き上
げることによって、中央パネル部7に開口用溝11が刻
設されている破断開口部10を、てこの作用により、タ
ブ9の作用端が押し下げる。その結果、開口用溝11は
破断し、更に、タブ9の引き起こし端を引き上げること
によって破断を進行させ、その際に生じた破断開口片の
一部を缶蓋1に連結させたまま缶内に押し込む。
【0005】また、フルオープンタイプの缶蓋は、缶蓋
の外周縁に沿って開口用溝が刻設されており、缶蓋外周
縁近くのパネル部に固定されたタブを引き上げることに
よって、プルトップタイプの場合と同様に、開口片を缶
蓋から切り離すようになっている。
の外周縁に沿って開口用溝が刻設されており、缶蓋外周
縁近くのパネル部に固定されたタブを引き上げることに
よって、プルトップタイプの場合と同様に、開口片を缶
蓋から切り離すようになっている。
【0006】上述したイージーオープン缶蓋における開
口用溝の形成は、従来、次のようにして行われている。
即ち、図12に示すように、所定の開口部輪郭が形成さ
れた鋭い刃先状突起を有する加工工具12を使用し、缶
蓋の表面側より蓋板13の厚さの1/2以上の深さの開
口用溝が形成されるような高い荷重でプレスにより押圧
する。かくして断面V字状溝14が形成される。
口用溝の形成は、従来、次のようにして行われている。
即ち、図12に示すように、所定の開口部輪郭が形成さ
れた鋭い刃先状突起を有する加工工具12を使用し、缶
蓋の表面側より蓋板13の厚さの1/2以上の深さの開
口用溝が形成されるような高い荷重でプレスにより押圧
する。かくして断面V字状溝14が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、開口用溝
の形成は、加工工具を使用しプレスによる高荷重の押圧
成形で行われるために、両面に樹脂被覆層が形成された
表面処理鋼板からなる缶蓋の場合には、押圧成形時に、
缶蓋の両面に形成されているめっき層および樹脂被覆層
が損傷し、耐食性が劣化する問題が生ずる。従って、耐
食性の劣化を防止するために、押圧成形後に補修塗装を
行わなければならず、多くの手間および費用を必要とし
ていた。
の形成は、加工工具を使用しプレスによる高荷重の押圧
成形で行われるために、両面に樹脂被覆層が形成された
表面処理鋼板からなる缶蓋の場合には、押圧成形時に、
缶蓋の両面に形成されているめっき層および樹脂被覆層
が損傷し、耐食性が劣化する問題が生ずる。従って、耐
食性の劣化を防止するために、押圧成形後に補修塗装を
行わなければならず、多くの手間および費用を必要とし
ていた。
【0008】最近は、缶蓋の材料に、樹脂層が損傷を受
けても錆の生じないアルミニウムが使用されているが、
このようなアルミニウムの使用はコスト高となる上、リ
サイクルの点からも問題がある。
けても錆の生じないアルミニウムが使用されているが、
このようなアルミニウムの使用はコスト高となる上、リ
サイクルの点からも問題がある。
【0009】樹脂被覆層が形成された表面処理鋼板から
なる缶蓋に開口用溝を形成する際に生ずる上述した問題
の対策として、特開平6−115546号、特開平6ー
115547号、特開平6−11548号公報には、複
合押出し加工によって開口溝を形成する方法が開示され
ている。上記公報の記載によれば、複合押出し加工によ
って開口用溝が形成されるので、樹脂被覆層の損傷がな
く補修塗装が不要であるとされているが、複合押出しの
加工条件や溝形状の詳細が不明であり、安定して開口用
溝が形成される再現性の判断が困難である。
なる缶蓋に開口用溝を形成する際に生ずる上述した問題
の対策として、特開平6−115546号、特開平6ー
115547号、特開平6−11548号公報には、複
合押出し加工によって開口溝を形成する方法が開示され
ている。上記公報の記載によれば、複合押出し加工によ
って開口用溝が形成されるので、樹脂被覆層の損傷がな
く補修塗装が不要であるとされているが、複合押出しの
加工条件や溝形状の詳細が不明であり、安定して開口用
溝が形成される再現性の判断が困難である。
【0010】また、特開平8−99140号公報には、
肩半径が0.1〜1.0mmの上下金型により温間加工に
よって溝を形成する方法が開示されている。上記公報に
記載の方法によれば、形成される溝の曲率半径も0.1
〜1.0mmの範囲内である。従って、前述した鋭い刃先
状突起を有する加工工具を使用し、高荷重でプレスによ
り押圧することによって形成される、曲率半径が0.0
5mm前後の溝と比較して1〜2オーダー大きい曲率半径
の溝になると推察され、溝での歪み集中効果によって開
缶力を低減することはできない。
肩半径が0.1〜1.0mmの上下金型により温間加工に
よって溝を形成する方法が開示されている。上記公報に
記載の方法によれば、形成される溝の曲率半径も0.1
〜1.0mmの範囲内である。従って、前述した鋭い刃先
状突起を有する加工工具を使用し、高荷重でプレスによ
り押圧することによって形成される、曲率半径が0.0
5mm前後の溝と比較して1〜2オーダー大きい曲率半径
の溝になると推察され、溝での歪み集中効果によって開
缶力を低減することはできない。
【0011】更に、特開平8−224626号公報に
は、圧縮、引張り、剪断加工を組み合わせた開口用溝の
成形方法が開示されている。しかしながら、この方法で
は、しわ押さえ板を使用していないので、ポンチ押し込
み段階で加工部周辺の材料が引張り変形を受け板厚減少
が生じるために、剛性が低下し、開口時に溝部に変形を
集中させることができず開口力を十分に低減することが
できない問題があった。
は、圧縮、引張り、剪断加工を組み合わせた開口用溝の
成形方法が開示されている。しかしながら、この方法で
は、しわ押さえ板を使用していないので、ポンチ押し込
み段階で加工部周辺の材料が引張り変形を受け板厚減少
が生じるために、剛性が低下し、開口時に溝部に変形を
集中させることができず開口力を十分に低減することが
できない問題があった。
【0012】また、従来のイージーオープン缶蓋の開缶
のためのタブの引き上げには相当の力を必要とし、子供
や女性にとって開缶は容易ではない。開缶時のタブ引き
上げ力を低減し、指先によって容易に開缶させるために
は、蓋板に形成されるV字状溝の先端形状を鋭くすれば
よいが、V字状溝は、プレス加工によって形成されるた
めに、その先端形状には制限があり、先端の曲率半径
0.05mm前後が限界である。従って、タブの引き上げ
力を、子供や女性が容易に開缶できるまでに低減するこ
とはできない。
のためのタブの引き上げには相当の力を必要とし、子供
や女性にとって開缶は容易ではない。開缶時のタブ引き
上げ力を低減し、指先によって容易に開缶させるために
は、蓋板に形成されるV字状溝の先端形状を鋭くすれば
よいが、V字状溝は、プレス加工によって形成されるた
めに、その先端形状には制限があり、先端の曲率半径
0.05mm前後が限界である。従って、タブの引き上げ
力を、子供や女性が容易に開缶できるまでに低減するこ
とはできない。
【0013】実公昭63−40439号公報には、指の
挿入および指掛け挟持部の挟持を容易にするために、缶
蓋の中央パネル部とタブの指掛け挟持部との間隙を広め
る目的で、指挿入用凹部をタブの指掛け挟持部の下方の
中央パネル部に形成することが提案されており、また、
実開平5−40133号公報には、タブの中心軸が破断
開口部の中心軸からずれた開口不可位置から、タブの中
心軸と破断開口部の中心軸とが一致する開口可能位置に
回転移動可能な程度にタブをリベット留めし、タブが開
口不可位置から開口可能位置に移動する間に、リベット
とタブの指掛け挟持部の間に位置する中央パネル部に設
けたテーパー状の突起によってタブの指掛け挟持部を浮
き上がらせることにより、缶蓋の中央パネル部とタブの
指掛け挟持部との間隙への指の挿入および指掛け挟持部
への指掛かりを容易にすることが提案されている。
挿入および指掛け挟持部の挟持を容易にするために、缶
蓋の中央パネル部とタブの指掛け挟持部との間隙を広め
る目的で、指挿入用凹部をタブの指掛け挟持部の下方の
中央パネル部に形成することが提案されており、また、
実開平5−40133号公報には、タブの中心軸が破断
開口部の中心軸からずれた開口不可位置から、タブの中
心軸と破断開口部の中心軸とが一致する開口可能位置に
回転移動可能な程度にタブをリベット留めし、タブが開
口不可位置から開口可能位置に移動する間に、リベット
とタブの指掛け挟持部の間に位置する中央パネル部に設
けたテーパー状の突起によってタブの指掛け挟持部を浮
き上がらせることにより、缶蓋の中央パネル部とタブの
指掛け挟持部との間隙への指の挿入および指掛け挟持部
への指掛かりを容易にすることが提案されている。
【0014】上記缶蓋によれば、指挿入用凹部またはテ
ーパー状の突起が形成されていることにより、それらが
形成されていないものと比較して、缶蓋の中央パネル部
とタブの指掛け挟持部との間隙への指の挿入、および、
指掛け挟持部への指掛かりは容易になるが、開缶時の引
き上げ力は変わらないために、開缶力の低減までには至
っていない。
ーパー状の突起が形成されていることにより、それらが
形成されていないものと比較して、缶蓋の中央パネル部
とタブの指掛け挟持部との間隙への指の挿入、および、
指掛け挟持部への指掛かりは容易になるが、開缶時の引
き上げ力は変わらないために、開缶力の低減までには至
っていない。
【0015】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、両面に樹脂被覆層が形成された表面処理鋼板
からなる缶蓋に開口用溝を形成する際に、缶蓋の両面に
形成されているめっき層および樹脂被覆層の損傷による
補修塗装を必要とせず、しかも、子供や女性でも容易に
開缶することができる、開缶性の優れたイージーオープ
ン缶蓋およびその製造方法を提供することにある。
を解決し、両面に樹脂被覆層が形成された表面処理鋼板
からなる缶蓋に開口用溝を形成する際に、缶蓋の両面に
形成されているめっき層および樹脂被覆層の損傷による
補修塗装を必要とせず、しかも、子供や女性でも容易に
開缶することができる、開缶性の優れたイージーオープ
ン缶蓋およびその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、両面の各々に5〜100μmの厚さの樹脂被覆層が
形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに形成され
ている開口部を破断して開缶するイージーオープン缶蓋
において、前記缶蓋の両面に、先端半径(ρ) が0.0
25mm以下で、深さ(D)が0.25t〜0.40t
(t:板厚)の範囲内の開口用ノッチが形成されている
ことに特徴を有するものである。
は、両面の各々に5〜100μmの厚さの樹脂被覆層が
形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに形成され
ている開口部を破断して開缶するイージーオープン缶蓋
において、前記缶蓋の両面に、先端半径(ρ) が0.0
25mm以下で、深さ(D)が0.25t〜0.40t
(t:板厚)の範囲内の開口用ノッチが形成されている
ことに特徴を有するものである。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の条件を満たす開口用ノッチが形成され、そして、タブ
が、タブ留めを中心として開口不可位置から開口可能位
置まで回転可能に取り付けられている缶蓋であって、前
記タブ留めの中心位置が缶蓋の中心から開口部反対側に
下記(1) 式に示す距離aだけずれており、タブ留めの中
心とタブの指掛け挟持部との間の長さSが下記(2) 式の
範囲内であり、開口不可位置におけるタブ中心線と開口
位置におけるタブ中心線との間の角度θが下記(3) 式の
範囲内であり、且つ、開口可能位置において、タブの指
掛け挟持部を、缶蓋外周の外側で且つ缶蓋周辺よりも高
い位置にすることができる扛上手段が缶蓋に設けられて
いることに特徴を有するものである。 (M−m)/2<a<m/2−w・・・・・・(1) m−w>S>m/2−a・・・・・・・・・・(2) −1<cos θ<1/(2×a×S)×{(m/2)2−(S2 +a2)}・・・・(3) 但し、a:タブ留め中心位置の缶蓋中心からのずれ距
離、 S:タブ留め中心とタブ指掛け挟持部との間の長さ、 w:タブ留め中心とタブ作用部との間の長さ、 θ:開口不可位置におけるタブ中心線と開口可能位置に
おけるタブ中心線との間の角度、 m:缶蓋の内径、 M:缶蓋の外径。
の条件を満たす開口用ノッチが形成され、そして、タブ
が、タブ留めを中心として開口不可位置から開口可能位
置まで回転可能に取り付けられている缶蓋であって、前
記タブ留めの中心位置が缶蓋の中心から開口部反対側に
下記(1) 式に示す距離aだけずれており、タブ留めの中
心とタブの指掛け挟持部との間の長さSが下記(2) 式の
範囲内であり、開口不可位置におけるタブ中心線と開口
位置におけるタブ中心線との間の角度θが下記(3) 式の
範囲内であり、且つ、開口可能位置において、タブの指
掛け挟持部を、缶蓋外周の外側で且つ缶蓋周辺よりも高
い位置にすることができる扛上手段が缶蓋に設けられて
いることに特徴を有するものである。 (M−m)/2<a<m/2−w・・・・・・(1) m−w>S>m/2−a・・・・・・・・・・(2) −1<cos θ<1/(2×a×S)×{(m/2)2−(S2 +a2)}・・・・(3) 但し、a:タブ留め中心位置の缶蓋中心からのずれ距
離、 S:タブ留め中心とタブ指掛け挟持部との間の長さ、 w:タブ留め中心とタブ作用部との間の長さ、 θ:開口不可位置におけるタブ中心線と開口可能位置に
おけるタブ中心線との間の角度、 m:缶蓋の内径、 M:缶蓋の外径。
【0018】請求項3に記載の発明の、イージーオープ
ン缶蓋の製造方法は、両面の各々に5〜100μmの厚
さの樹脂被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋
パネルの開口部に、刃先の曲率(R)が0.1〜0.5
mmのポンチおよびダイスと、しわ押さえ板とからなる一
組の金型を使用し、ポンチ食込み量(P)が0.4t〜
0.7t(t:板厚)で、且つ、ポンチとダイスとの片
側クリアランス(C)がー0.3t〜0.3tの条件
で、中止め剪断加工を施すことにより、前記缶蓋の開口
部両面に、先端半径(ρ) が0.025mm以下であっ
て、深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:板厚)
の範囲内の開口用ノッチを形成することに特徴を有する
ものである。
ン缶蓋の製造方法は、両面の各々に5〜100μmの厚
さの樹脂被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋
パネルの開口部に、刃先の曲率(R)が0.1〜0.5
mmのポンチおよびダイスと、しわ押さえ板とからなる一
組の金型を使用し、ポンチ食込み量(P)が0.4t〜
0.7t(t:板厚)で、且つ、ポンチとダイスとの片
側クリアランス(C)がー0.3t〜0.3tの条件
で、中止め剪断加工を施すことにより、前記缶蓋の開口
部両面に、先端半径(ρ) が0.025mm以下であっ
て、深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:板厚)
の範囲内の開口用ノッチを形成することに特徴を有する
ものである。
【0019】請求項4に記載の発明は、両面の各々に5
〜100μmの厚さの樹脂被覆層が形成された表面処理
鋼板からなる缶蓋パネルの開口部に、刃先の曲率(R)
が0.1〜0.5mmのポンチおよびダイスと、しわ押さ
え板とからなる一組の金型を使用し、ポンチ食込み量
(P)が0.4t〜0.7t(t:板厚)で、且つ、ポ
ンチとダイスとの片側クリアランス(C)がー0.3t
〜0.3tの条件で、中止め剪断加工を施し、次いで、
前記開口部を平金型により押圧成形することによって、
前記開口部の両面に、先端半径(ρ) が0.025mm以
下で、深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:板
厚)の範囲内の開口用ノッチを形成することに特徴を有
するものである。
〜100μmの厚さの樹脂被覆層が形成された表面処理
鋼板からなる缶蓋パネルの開口部に、刃先の曲率(R)
が0.1〜0.5mmのポンチおよびダイスと、しわ押さ
え板とからなる一組の金型を使用し、ポンチ食込み量
(P)が0.4t〜0.7t(t:板厚)で、且つ、ポ
ンチとダイスとの片側クリアランス(C)がー0.3t
〜0.3tの条件で、中止め剪断加工を施し、次いで、
前記開口部を平金型により押圧成形することによって、
前記開口部の両面に、先端半径(ρ) が0.025mm以
下で、深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:板
厚)の範囲内の開口用ノッチを形成することに特徴を有
するものである。
【0020】請求項5に記載の発明は、前記両面に樹脂
被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに
対する請求項3または4に記載の開口用ノッチの形成加
工を、液体または固体の潤滑剤を使用して行うことに特
徴を有するものである。
被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに
対する請求項3または4に記載の開口用ノッチの形成加
工を、液体または固体の潤滑剤を使用して行うことに特
徴を有するものである。
【0021】請求項6に記載の発明は、前記両面に樹脂
被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに
対する請求項3、4または5に記載の開口用ノッチの形
成加工を、樹脂のガラス転移点以上、(融点−20℃)
以下の温度条件で行うことに特徴を有するものである。
被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに
対する請求項3、4または5に記載の開口用ノッチの形
成加工を、樹脂のガラス転移点以上、(融点−20℃)
以下の温度条件で行うことに特徴を有するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、この発明のイージーオープ
ン缶蓋およびその製造方法を、図面を参照しながら説明
する。
ン缶蓋およびその製造方法を、図面を参照しながら説明
する。
【0023】図1は、請求項1および3に記載の発明の
イージーオープン缶蓋の一実施態様を示す、缶体の缶蓋
パネルに形成された開口用切込み部分の断面図である。
この発明においては、図1に示すように、樹脂被覆層が
形成されている表面処理鋼板からなる缶蓋1の表面1a
および裏面1bの各々に、従来の缶蓋の開口用溝とは異
なる開口用切込みとして、先端半径(ρ) が0.025
mm以下で、深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:
板厚)の範囲内の鋭いき裂状の開口用ノッチ2a,2b
が形成されている。
イージーオープン缶蓋の一実施態様を示す、缶体の缶蓋
パネルに形成された開口用切込み部分の断面図である。
この発明においては、図1に示すように、樹脂被覆層が
形成されている表面処理鋼板からなる缶蓋1の表面1a
および裏面1bの各々に、従来の缶蓋の開口用溝とは異
なる開口用切込みとして、先端半径(ρ) が0.025
mm以下で、深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:
板厚)の範囲内の鋭いき裂状の開口用ノッチ2a,2b
が形成されている。
【0024】図2は、請求項1および4に記載の、この
発明のイージーオープン缶蓋の一実施態様を示す、缶体
の缶蓋パネルに形成された開口用切込み部分の断面図で
ある。この実施態様においては、中止め剪断加工とその
後の図8に示す平金型6,6による押圧成形加工とによ
って、図2に示すように、缶蓋1の表面1aおよび裏面
1bの各々に、従来の缶蓋の開口用溝とは異なる開口用
切込みとして、先端半径(ρ) が0.025mm以下で、
深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:板厚)の範
囲内の鋭いき裂状の開口用ノッチ2a,2bが形成さ
れ、且つ、開口部の表面および裏面は平坦になってい
る。
発明のイージーオープン缶蓋の一実施態様を示す、缶体
の缶蓋パネルに形成された開口用切込み部分の断面図で
ある。この実施態様においては、中止め剪断加工とその
後の図8に示す平金型6,6による押圧成形加工とによ
って、図2に示すように、缶蓋1の表面1aおよび裏面
1bの各々に、従来の缶蓋の開口用溝とは異なる開口用
切込みとして、先端半径(ρ) が0.025mm以下で、
深さ(D)が0.25t〜0.40t(t:板厚)の範
囲内の鋭いき裂状の開口用ノッチ2a,2bが形成さ
れ、且つ、開口部の表面および裏面は平坦になってい
る。
【0025】上述した鋭いき裂状の開口用ノッチ2a,
2bは、ポンチおよびダイスと、しわ押さえ板とからな
る一組の金型による中止め剪断加工によって形成され、
また、中止め剪断加工とその後の平金型による押圧成形
によっても形成される。従って、従来の鋭い刃先状突起
を有する工具により押圧する方法に比較し、刃先を直接
缶蓋に押圧しないので、樹脂被膜に損傷が生ぜず、補修
塗装の必要がなく、また、従来のV字状溝や複合押出し
成形により形成される溝に比較し、図1に示すように、
鋭いき裂状の切込み溝を形成することが可能で、開缶力
の低減化を図ることができる。
2bは、ポンチおよびダイスと、しわ押さえ板とからな
る一組の金型による中止め剪断加工によって形成され、
また、中止め剪断加工とその後の平金型による押圧成形
によっても形成される。従って、従来の鋭い刃先状突起
を有する工具により押圧する方法に比較し、刃先を直接
缶蓋に押圧しないので、樹脂被膜に損傷が生ぜず、補修
塗装の必要がなく、また、従来のV字状溝や複合押出し
成形により形成される溝に比較し、図1に示すように、
鋭いき裂状の切込み溝を形成することが可能で、開缶力
の低減化を図ることができる。
【0026】両面に樹脂被覆層が形成されている表面処
理鋼板からなる缶蓋の、樹脂被覆層の厚さは、5〜10
0μmの範囲内に限定すべきである。樹脂被覆層の厚さ
が5μm未満では、本発明の方法により、中止め剪断加
工によって形成された開口用ノッチの耐食性が不十分に
なる。一方、樹脂被覆層の厚さが100μmを超える
と、開口時に樹脂被覆層が破断しにくくなる。
理鋼板からなる缶蓋の、樹脂被覆層の厚さは、5〜10
0μmの範囲内に限定すべきである。樹脂被覆層の厚さ
が5μm未満では、本発明の方法により、中止め剪断加
工によって形成された開口用ノッチの耐食性が不十分に
なる。一方、樹脂被覆層の厚さが100μmを超える
と、開口時に樹脂被覆層が破断しにくくなる。
【0027】表面処理鋼板の両面に形成される樹脂被覆
層は、熱可塑性のラミネートフィルムなど一般的に缶体
に使用される樹脂を使用することができ、内容物の腐食
性やデザインに応じて選択することができる。
層は、熱可塑性のラミネートフィルムなど一般的に缶体
に使用される樹脂を使用することができ、内容物の腐食
性やデザインに応じて選択することができる。
【0028】図3は、き裂状ノッチの先端半径(ρ) と
開缶力との関係を示したグラフである。開缶力は、本発
明の中止め剪断の場合の開缶力と従来のV字溝の場合の
開缶力との比(中止め剪断/V字溝)によって表した。
図3から明らかなように、開口用ノッチ2a,2bの先
端が鋭いほど開缶力は低減する。一方、ノッチの先端半
径(ρ) が0.025mmを超えると、従来のV字溝の場
合と大差がなくなる。従って、この発明においては、開
口用ノッチの先端半径(ρ) を0.025mm以下に限定
した。
開缶力との関係を示したグラフである。開缶力は、本発
明の中止め剪断の場合の開缶力と従来のV字溝の場合の
開缶力との比(中止め剪断/V字溝)によって表した。
図3から明らかなように、開口用ノッチ2a,2bの先
端が鋭いほど開缶力は低減する。一方、ノッチの先端半
径(ρ) が0.025mmを超えると、従来のV字溝の場
合と大差がなくなる。従って、この発明においては、開
口用ノッチの先端半径(ρ) を0.025mm以下に限定
した。
【0029】図4は、開口用ノッチの深さ(D)と開缶
力との関係を示したグラフである。図4から明らかなよ
うに、開口用ノッチの深さ(D)は深いほど開缶力が低
減する。しかしながら、開口用ノッチ深さ(D)が0.
40t(t:板厚)を超えて深くなり過ぎると、外部か
らの衝撃等によって開缶破断するおそれが生ずる。一
方、開口用ノッチ深さ(D)が0.25t未満で浅い場
合には、従来の缶蓋のV字溝の場合と大差がなくなる。
従って、この発明においては、開口用ノッチ深さ(D)
を、0.25t〜0.40tの範囲内に限定した。
力との関係を示したグラフである。図4から明らかなよ
うに、開口用ノッチの深さ(D)は深いほど開缶力が低
減する。しかしながら、開口用ノッチ深さ(D)が0.
40t(t:板厚)を超えて深くなり過ぎると、外部か
らの衝撃等によって開缶破断するおそれが生ずる。一
方、開口用ノッチ深さ(D)が0.25t未満で浅い場
合には、従来の缶蓋のV字溝の場合と大差がなくなる。
従って、この発明においては、開口用ノッチ深さ(D)
を、0.25t〜0.40tの範囲内に限定した。
【0030】図5は、ポンチの食込み量(P)および刃
先の曲率(R)と、樹脂被膜の耐食性との関係を示した
グラフである。樹脂被膜の耐食性は、塩水噴霧試験によ
って評価した。中止め剪断加工後、平金型により平坦化
した缶蓋試料を供試体として、35℃の試料室内で5%
食塩水噴霧を行い、試験開始から24時間後に供試体の
発錆状況を目視および顕微鏡で観察し、下記により評価
した。○印:塩水噴霧試験開始から24時間経過した後
においても全く錆が生じなかったもの、×印:塩水噴霧
試験開始から24時間以内に赤錆が発生したもの。
先の曲率(R)と、樹脂被膜の耐食性との関係を示した
グラフである。樹脂被膜の耐食性は、塩水噴霧試験によ
って評価した。中止め剪断加工後、平金型により平坦化
した缶蓋試料を供試体として、35℃の試料室内で5%
食塩水噴霧を行い、試験開始から24時間後に供試体の
発錆状況を目視および顕微鏡で観察し、下記により評価
した。○印:塩水噴霧試験開始から24時間経過した後
においても全く錆が生じなかったもの、×印:塩水噴霧
試験開始から24時間以内に赤錆が発生したもの。
【0031】図5から、ポンチの食込み量(P)が0.
7t以下で、刃先の曲率(R)が0.1mm以上であれ
ば、耐食性に問題の生じないことが認められた。樹脂被
覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに対
する上記開口用ノッチの形成加工は、液体または固体の
潤滑剤を使用して行うことが好ましい。このように潤滑
剤を使用して加工することにより、金型と樹脂被膜との
相対的な滑りが良好になり、耐食性に対する安全性をよ
り高めることができる。
7t以下で、刃先の曲率(R)が0.1mm以上であれ
ば、耐食性に問題の生じないことが認められた。樹脂被
覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネルに対
する上記開口用ノッチの形成加工は、液体または固体の
潤滑剤を使用して行うことが好ましい。このように潤滑
剤を使用して加工することにより、金型と樹脂被膜との
相対的な滑りが良好になり、耐食性に対する安全性をよ
り高めることができる。
【0032】上記表面処理鋼板に対する開口用ノッチの
形成加工を、両表面に形成された樹脂層の樹脂のガラス
転移点以上の温度で行えば、樹脂を軟質化させて、加工
時に受ける荷重や工具との摩擦による樹脂層の損傷を抑
制することができる。一方、加工温度が(樹脂の融点−
20℃)を超え樹脂の融点に近くなると、樹脂の軟質化
が進んで流動性が大になり、加工部分の樹脂が薄くなり
過ぎる結果、耐食性が劣化する。
形成加工を、両表面に形成された樹脂層の樹脂のガラス
転移点以上の温度で行えば、樹脂を軟質化させて、加工
時に受ける荷重や工具との摩擦による樹脂層の損傷を抑
制することができる。一方、加工温度が(樹脂の融点−
20℃)を超え樹脂の融点に近くなると、樹脂の軟質化
が進んで流動性が大になり、加工部分の樹脂が薄くなり
過ぎる結果、耐食性が劣化する。
【0033】従って、開口用溝の形成加工温度は、樹脂
のガラス転移点以上、(樹脂の融点−20℃)以下とす
ることが好ましい。このような温度条件で開口用溝の形
成加工を行うことによって、加工後の樹脂層を損傷のよ
り少ない健全な状態にすることができ、内外面環境に対
して良好な耐食性を安定して得ることができる。
のガラス転移点以上、(樹脂の融点−20℃)以下とす
ることが好ましい。このような温度条件で開口用溝の形
成加工を行うことによって、加工後の樹脂層を損傷のよ
り少ない健全な状態にすることができ、内外面環境に対
して良好な耐食性を安定して得ることができる。
【0034】図6は、ポンチの食込み量(P)と開缶力
との関係を示すグラフである。なお開缶力は、本発明の
中止め剪断の場合の開缶力と従来のV字溝の場合の開缶
力との比(中止め剪断/V字溝)によって表した。図6
から明らかなように、ポンチの食込み量(P)が増加す
るに従って開缶力は低下するが、食込み量(P)が0.
7tを超えると、図4に示されている開口用ノッチ深さ
(D)が0.40tを超えて深くなる結果、外部からの
衝撃等によって開缶破断するおそれが生ずる。
との関係を示すグラフである。なお開缶力は、本発明の
中止め剪断の場合の開缶力と従来のV字溝の場合の開缶
力との比(中止め剪断/V字溝)によって表した。図6
から明らかなように、ポンチの食込み量(P)が増加す
るに従って開缶力は低下するが、食込み量(P)が0.
7tを超えると、図4に示されている開口用ノッチ深さ
(D)が0.40tを超えて深くなる結果、外部からの
衝撃等によって開缶破断するおそれが生ずる。
【0035】一方、食込み量(P)が0.4t未満で
は、図4に示されている開口用ノッチ深さ(D)が0.
25t未満で浅くなる結果、開缶力が大になり、開缶に
大きな力が必要になる。従って、この発明においては、
ポンチの食込み量(P)を、0.4t〜0.7tの範囲
内に限定した。
は、図4に示されている開口用ノッチ深さ(D)が0.
25t未満で浅くなる結果、開缶力が大になり、開缶に
大きな力が必要になる。従って、この発明においては、
ポンチの食込み量(P)を、0.4t〜0.7tの範囲
内に限定した。
【0036】ポンチ3とダイス4との片側クリアランス
(C)がー0.3t未満または0.3tを超えると、き
裂状の開口用ノッチを形成することができなくなる。ま
た、ポンチ3とダイス4の刃先の曲率(R)が0.5mm
を超えると、所定の切り込みを形成することができなく
なる。なお、刃先の曲率(R)が0.1mm未満である
と、前述したように耐食性に問題が生ずる。
(C)がー0.3t未満または0.3tを超えると、き
裂状の開口用ノッチを形成することができなくなる。ま
た、ポンチ3とダイス4の刃先の曲率(R)が0.5mm
を超えると、所定の切り込みを形成することができなく
なる。なお、刃先の曲率(R)が0.1mm未満である
と、前述したように耐食性に問題が生ずる。
【0037】従って、ポンチ3の食込み量(P)が0.
4t〜0.7tの範囲で、所定の切り込みを安定して形
成するためには、ポンチ3およびダイス4の刃先の曲率
(R)を0.1〜0.5mmの範囲内とすることが必要で
ある。
4t〜0.7tの範囲で、所定の切り込みを安定して形
成するためには、ポンチ3およびダイス4の刃先の曲率
(R)を0.1〜0.5mmの範囲内とすることが必要で
ある。
【0038】上述した形状の開口用ノッチは、図7に示
すように、刃先の曲率(R)が0.1〜0.5mmのポン
チ3およびダイス4と、しわ押さえ板5とからなる一組
の金型を使用し、缶蓋1に対し、しわ押さえ板5でしわ
押さえをかけ、ポンチ3の食込み量(P)が、缶蓋の板
厚tをパラメーターとして、0.4t〜0.7tの範囲
内で、且つ、ポンチ3とダイス4との片側クリアランス
(C)がー0.3t〜0.3tの範囲内の条件で中止め
剪断加工を施すことにより形成することができ、中止め
剪断加工とその後の図8に示す平金型6,6による押圧
成形によっても形成することができる。
すように、刃先の曲率(R)が0.1〜0.5mmのポン
チ3およびダイス4と、しわ押さえ板5とからなる一組
の金型を使用し、缶蓋1に対し、しわ押さえ板5でしわ
押さえをかけ、ポンチ3の食込み量(P)が、缶蓋の板
厚tをパラメーターとして、0.4t〜0.7tの範囲
内で、且つ、ポンチ3とダイス4との片側クリアランス
(C)がー0.3t〜0.3tの範囲内の条件で中止め
剪断加工を施すことにより形成することができ、中止め
剪断加工とその後の図8に示す平金型6,6による押圧
成形によっても形成することができる。
【0039】ここで、加工時にしわ押さえをかけること
は、この中止め剪断加工において重要な要件である。即
ち、加工時にしわ押さえをかけることによって、周辺部
の材料変形を抑制し、ポンチとダイスの肩近傍の十分に
狭い範囲の材料に歪みを集中させることによって、鋭い
き裂状の開口用ノッチを導入し得る。
は、この中止め剪断加工において重要な要件である。即
ち、加工時にしわ押さえをかけることによって、周辺部
の材料変形を抑制し、ポンチとダイスの肩近傍の十分に
狭い範囲の材料に歪みを集中させることによって、鋭い
き裂状の開口用ノッチを導入し得る。
【0040】図9は、請求項2に記載したイージーオー
プン缶蓋の一実施態様を示す概略平面図である。図9に
おいて、aは、タブ留めの中心位置と缶蓋1の中心との
間の距離を示し、Sは、リベット中心からタブ9の先端
までの長さを示し、wは、タブ留めの中心とタブ9の作
用部先端との間の長さを示し、θは、開口不可位置にお
けるタブ中心線と開口可能位置におけるタブ中心線との
間の角度を示し、mは、缶蓋1の内径を示し、そして、
Mは、缶蓋1の外径を示す。
プン缶蓋の一実施態様を示す概略平面図である。図9に
おいて、aは、タブ留めの中心位置と缶蓋1の中心との
間の距離を示し、Sは、リベット中心からタブ9の先端
までの長さを示し、wは、タブ留めの中心とタブ9の作
用部先端との間の長さを示し、θは、開口不可位置にお
けるタブ中心線と開口可能位置におけるタブ中心線との
間の角度を示し、mは、缶蓋1の内径を示し、そして、
Mは、缶蓋1の外径を示す。
【0041】本発明においては、リベット中心からタブ
9の先端までの長さSを、下記(2)式の範囲内とし、従
来よりも長くすることによって、てこの作用による支点
と力点との間の距離を長くしており、これによって、作
用点における発生力を従来よりも大きくしている。 m−w>S>m/2−a・・・・・・・・・・(2) 更に、タブ留めの中心位置を、缶蓋中心から開口部の反
対側に、下記(1) 式の範囲内でずらし、 (M−m)/2<a<m/2−w・・・・・・(1) タブ9をタブ留め中心の周りに下記(3) 式で得られるθ
分だけ回転させている。 −1<cos θ<1/(2×a×S)×{(m/2)2−(S2 +a2)}・・・・(3) タブ留めの中心位置を、缶蓋中心から開口部の反対側
に、上記(1) 式の範囲内でずらした理由は、次の通りで
ある。即ち、缶蓋中心にダブ留めを施す場合には、リベ
ット中心からタブ9の先端までの長さを長くすると、タ
ブ全体を中央パネル7上に納めることができず、缶の積
重ね性、貯蔵性および搬送性が著しく損なわれ、一方、
タブ9を巻き締め部以内に納め且つタブ端部と巻き締め
部との間に指を挿入するスペースを確保するためには、
リベットと指掛け端部までの距離Sが、S<m/2−5
mmに制限されてしまう。これに対し本発明によれば、
上述したようにタブ留めの中心位置をaだけずらし、そ
して、θ分だけ回転させることによって、タブ全体を中
央パネル7上に納めることが可能になる。
9の先端までの長さSを、下記(2)式の範囲内とし、従
来よりも長くすることによって、てこの作用による支点
と力点との間の距離を長くしており、これによって、作
用点における発生力を従来よりも大きくしている。 m−w>S>m/2−a・・・・・・・・・・(2) 更に、タブ留めの中心位置を、缶蓋中心から開口部の反
対側に、下記(1) 式の範囲内でずらし、 (M−m)/2<a<m/2−w・・・・・・(1) タブ9をタブ留め中心の周りに下記(3) 式で得られるθ
分だけ回転させている。 −1<cos θ<1/(2×a×S)×{(m/2)2−(S2 +a2)}・・・・(3) タブ留めの中心位置を、缶蓋中心から開口部の反対側
に、上記(1) 式の範囲内でずらした理由は、次の通りで
ある。即ち、缶蓋中心にダブ留めを施す場合には、リベ
ット中心からタブ9の先端までの長さを長くすると、タ
ブ全体を中央パネル7上に納めることができず、缶の積
重ね性、貯蔵性および搬送性が著しく損なわれ、一方、
タブ9を巻き締め部以内に納め且つタブ端部と巻き締め
部との間に指を挿入するスペースを確保するためには、
リベットと指掛け端部までの距離Sが、S<m/2−5
mmに制限されてしまう。これに対し本発明によれば、
上述したようにタブ留めの中心位置をaだけずらし、そ
して、θ分だけ回転させることによって、タブ全体を中
央パネル7上に納めることが可能になる。
【0042】更に、開缶時には、タブ9をタブ留めを中
心に開口不可位置から開口可能位置まで回転する。しか
しながら、単に回転させるだけでは、回転途中でタブ端
部が缶蓋周辺の巻き締め部に当たり、それ以上の回転が
不可能になる。従って、中央パネル7にスロープ状の突
起を形成し、巻き締め部の高さ以上の高さまでタブ端部
を持ち上げることによって、タブ9を開口可能位置まで
回転させることが可能になる。
心に開口不可位置から開口可能位置まで回転する。しか
しながら、単に回転させるだけでは、回転途中でタブ端
部が缶蓋周辺の巻き締め部に当たり、それ以上の回転が
不可能になる。従って、中央パネル7にスロープ状の突
起を形成し、巻き締め部の高さ以上の高さまでタブ端部
を持ち上げることによって、タブ9を開口可能位置まで
回転させることが可能になる。
【0043】このようにして、タブ9を開口可能位置ま
で回転させた場合、タブ引き起こし側端部は、缶蓋外周
(巻き締め部外周)よりも外側に位置するので、タブ9
への指掛け挟持が容易に行えるようになる。
で回転させた場合、タブ引き起こし側端部は、缶蓋外周
(巻き締め部外周)よりも外側に位置するので、タブ9
への指掛け挟持が容易に行えるようになる。
【0044】図9においては、タブ9を角移動自在に止
める手段としてリベットを示したが、これに限られるも
のではなく、同一構造のタブ留め部材を中央パネル部に
他の接着手段によって固着してもよい。タブ9の形状
は、角移動が容易なようにタブ側面を立ち上げて、指掛
かりを良くすることが望ましい。なお、図9において
は、スティオン・タブ・タイプの缶蓋を示したが、本発
明は、これに限られるものではなく、プルトップ・タブ
・タイプの缶蓋にも適用することができる。
める手段としてリベットを示したが、これに限られるも
のではなく、同一構造のタブ留め部材を中央パネル部に
他の接着手段によって固着してもよい。タブ9の形状
は、角移動が容易なようにタブ側面を立ち上げて、指掛
かりを良くすることが望ましい。なお、図9において
は、スティオン・タブ・タイプの缶蓋を示したが、本発
明は、これに限られるものではなく、プルトップ・タブ
・タイプの缶蓋にも適用することができる。
【0045】缶蓋1に対し、上述した加工を施すことに
より、刃先状突起を有する工具によってプレスで押圧す
る従来の方法と比較して、図1に示すような鋭いき裂状
の切り込みを形成することができ、従来法により形成さ
れたV字溝と比較し、樹脂被膜を損傷することなく開缶
力を低減させることができる。
より、刃先状突起を有する工具によってプレスで押圧す
る従来の方法と比較して、図1に示すような鋭いき裂状
の切り込みを形成することができ、従来法により形成さ
れたV字溝と比較し、樹脂被膜を損傷することなく開缶
力を低減させることができる。
【0046】
【実施例】次に、この発明を実施例により比較例と対比
しながら更に説明する。 〔実施例1〕板厚が0.25mmで、硬度(HR30T)
が61の薄鋼板の表面に、2.8g/m2の量の電気錫めっ
き層が形成され、前記電気錫めっき層の上に、クロメー
ト処理によって12mg/m2 の量の金属クロム層と、その
上層の金属クロム換算で10mg/m2 の量のクロム水和酸
化物層とからなるクロメート被膜が形成された電気錫め
っき鋼板の両面に、厚さ25μmの熱融着タイプのポリ
エステルフィルムをラミネートした。
しながら更に説明する。 〔実施例1〕板厚が0.25mmで、硬度(HR30T)
が61の薄鋼板の表面に、2.8g/m2の量の電気錫めっ
き層が形成され、前記電気錫めっき層の上に、クロメー
ト処理によって12mg/m2 の量の金属クロム層と、その
上層の金属クロム換算で10mg/m2 の量のクロム水和酸
化物層とからなるクロメート被膜が形成された電気錫め
っき鋼板の両面に、厚さ25μmの熱融着タイプのポリ
エステルフィルムをラミネートした。
【0047】このようにポリエステルフィルムがラミネ
ートされた錫めっき鋼板に対し、表1に示す本発明の範
囲内の開口用溝加工条件で、同表に示す形状の開口用ノ
ッチが形成された、プルトップ・タブ・タイプのイージ
ーオープン缶蓋の供試体(以下、本発明供試体という)
No. 1〜3を調製した。比較のために、表1に併せて示
す本発明の範囲外の開口用溝加工条件で、同表に示す形
状の開口用ノッチが形成されたプルトップ・タブ・タイ
プのイージーオープン缶蓋の供試体(以下、比較用供試
体という)No. 1,2を調製した。
ートされた錫めっき鋼板に対し、表1に示す本発明の範
囲内の開口用溝加工条件で、同表に示す形状の開口用ノ
ッチが形成された、プルトップ・タブ・タイプのイージ
ーオープン缶蓋の供試体(以下、本発明供試体という)
No. 1〜3を調製した。比較のために、表1に併せて示
す本発明の範囲外の開口用溝加工条件で、同表に示す形
状の開口用ノッチが形成されたプルトップ・タブ・タイ
プのイージーオープン缶蓋の供試体(以下、比較用供試
体という)No. 1,2を調製した。
【0048】
【表1】
【0049】〔実施例2〕板厚が0.25mmで、硬度
(HR30T)が61の薄鋼板の表面に、クロメート処
理によって、120mg/m2 の量の金属クロム層と、その
上層の金属クロム換算で15mg/m2 の量のクロム水和酸
化物層とからなるクロメート被膜が形成されたティンフ
リースチールの両面に、厚さ25μmの熱融着タイプの
ポリエステルフィルムをラミネートした。
(HR30T)が61の薄鋼板の表面に、クロメート処
理によって、120mg/m2 の量の金属クロム層と、その
上層の金属クロム換算で15mg/m2 の量のクロム水和酸
化物層とからなるクロメート被膜が形成されたティンフ
リースチールの両面に、厚さ25μmの熱融着タイプの
ポリエステルフィルムをラミネートした。
【0050】このようにポリエステルフィルムがラミネ
ートされた表面処理鋼板に対し、表2に示す本発明の範
囲内の開口用溝加工条件で同表に示す形状の開口用ノッ
チが形成されたスティオン・タブ・タイプのイージーオ
ープン缶蓋の本発明供試体No. 4〜6を調製した。比較
のために、表2に併せて示す本発明の範囲外の開口用溝
加工条件で同表に示す形状の開口用ノッチが形成された
スティオン・タブ・タイプのイージーオープン缶蓋の比
較用供試体No. 3,4を調製した。
ートされた表面処理鋼板に対し、表2に示す本発明の範
囲内の開口用溝加工条件で同表に示す形状の開口用ノッ
チが形成されたスティオン・タブ・タイプのイージーオ
ープン缶蓋の本発明供試体No. 4〜6を調製した。比較
のために、表2に併せて示す本発明の範囲外の開口用溝
加工条件で同表に示す形状の開口用ノッチが形成された
スティオン・タブ・タイプのイージーオープン缶蓋の比
較用供試体No. 3,4を調製した。
【0051】更に、表2に併せて示すように、本発明供
試体No. 1〜3で使用した、ポリエステルフィルムがラ
ミネートされた錫めっき鋼板の表面に対し、逆台形の刃
先を有する従来型の金型を使用し開口用溝が形成され
た、スティオン・タブ・タイプのイージーオープン缶蓋
からなる比較用供試体No. 5、および、本発明供試体N
o. 4〜6で使用したポリエステルフィルムがラミネー
トされたティンフリースチールに、比較用供試体No. 5
と同様の方法によって開口用溝が形成された、スティオ
ン・タブ・タイプのイージーオープン型缶蓋からなる比
較用供試体No. 6を調製した。
試体No. 1〜3で使用した、ポリエステルフィルムがラ
ミネートされた錫めっき鋼板の表面に対し、逆台形の刃
先を有する従来型の金型を使用し開口用溝が形成され
た、スティオン・タブ・タイプのイージーオープン缶蓋
からなる比較用供試体No. 5、および、本発明供試体N
o. 4〜6で使用したポリエステルフィルムがラミネー
トされたティンフリースチールに、比較用供試体No. 5
と同様の方法によって開口用溝が形成された、スティオ
ン・タブ・タイプのイージーオープン型缶蓋からなる比
較用供試体No. 6を調製した。
【0052】
【表2】
【0053】上述した本発明供試体および比較用供試体
の各々について、下記により開口性および耐食性の評価
および総合評価を行い、その結果を表1および表2に併
せて示した。
の各々について、下記により開口性および耐食性の評価
および総合評価を行い、その結果を表1および表2に併
せて示した。
【0054】〔開口性評価〕上述の本発明供試体No. 1
〜6および比較用供試体No. 1〜6のイージーオープン
缶蓋について、開口時に開口用溝を破断させる際の荷重
Wを測定し、そして、易開口性の指標として、一般的な
従来技術である比較用供試体No. 6の開口荷重W6との
比(W/W6)を算出し、これによって開口性を評価し
た。
〜6および比較用供試体No. 1〜6のイージーオープン
缶蓋について、開口時に開口用溝を破断させる際の荷重
Wを測定し、そして、易開口性の指標として、一般的な
従来技術である比較用供試体No. 6の開口荷重W6との
比(W/W6)を算出し、これによって開口性を評価し
た。
【0055】表1および表2から明らかなように、本発
明供試体No. 1〜6は、開口性の評価(W/W6)が
0.5〜0.8であり、何れも開口性に優れていた。こ
れに対し、比較用供試体No. 1、3、5は、開口性の評
価(W/W6)が何れも1以上であり、開口性に劣って
いた。また、比較用供試体No. 2、4は、開口性の評価
(W/W6)が何れも0.3以下であり、開口荷重が小
さすぎるために、搬送途中において破断などの事故が発
生する可能性が高く、実用に供することはできなかっ
た。
明供試体No. 1〜6は、開口性の評価(W/W6)が
0.5〜0.8であり、何れも開口性に優れていた。こ
れに対し、比較用供試体No. 1、3、5は、開口性の評
価(W/W6)が何れも1以上であり、開口性に劣って
いた。また、比較用供試体No. 2、4は、開口性の評価
(W/W6)が何れも0.3以下であり、開口荷重が小
さすぎるために、搬送途中において破断などの事故が発
生する可能性が高く、実用に供することはできなかっ
た。
【0056】〔耐食性評価〕本発明供試体および比較用
供試体の各々に対して塩水噴霧試験を行い、塩水噴霧試
験開始から24時間後に、供試体の外観を目視および顕
微鏡で観察し、下記によってその耐食性を評価した。 ○印:塩水噴霧試験開始から24時間経過した後におい
ても全く錆が発生しなかったもの、 ×印:塩水噴霧試験開始から24時間以内に赤錆が発生
したもの。
供試体の各々に対して塩水噴霧試験を行い、塩水噴霧試
験開始から24時間後に、供試体の外観を目視および顕
微鏡で観察し、下記によってその耐食性を評価した。 ○印:塩水噴霧試験開始から24時間経過した後におい
ても全く錆が発生しなかったもの、 ×印:塩水噴霧試験開始から24時間以内に赤錆が発生
したもの。
【0057】表1および表2から明らかなように、本発
明供試体No. 1〜6および比較用供試体No. 1およびN
o. 3は、何れも耐食性に優れていた。これに対し、比
較用供試体No. 2およびNo. 4〜6は、耐食性が悪かっ
た。なお、本発明供試体No. 1〜6に対し、その内面耐
食性を評価するため、別途作製した缶胴に市販の炭酸飲
料(コカ・コーラ)を充填し、各供試体を用いて密閉し
た後、38℃で保管して、1カ月経過後に溶液中の鉄溶
出量を分析した。その結果、本発明供試体No. 1〜6に
おいては、いずれも溶液中の鉄濃度が0.1ppm未満
であり、内面環境に対する耐食性も十分であることが確
認された。
明供試体No. 1〜6および比較用供試体No. 1およびN
o. 3は、何れも耐食性に優れていた。これに対し、比
較用供試体No. 2およびNo. 4〜6は、耐食性が悪かっ
た。なお、本発明供試体No. 1〜6に対し、その内面耐
食性を評価するため、別途作製した缶胴に市販の炭酸飲
料(コカ・コーラ)を充填し、各供試体を用いて密閉し
た後、38℃で保管して、1カ月経過後に溶液中の鉄溶
出量を分析した。その結果、本発明供試体No. 1〜6に
おいては、いずれも溶液中の鉄濃度が0.1ppm未満
であり、内面環境に対する耐食性も十分であることが確
認された。
【0058】〔総合評価〕本発明供試体No. 1〜6およ
び比較用供試体No. 1〜6について、その開口性および
耐食性を総合して下記により評価した。 ○印:開口性および耐食性が何れも優れているもの ×印:開口性および耐食性の何れか一方または両方が悪
いもの 表1および表2から明らかなように、本発明供試体No.
1〜6は、総合評価が何れも優れていたのに対し、比較
用供試体No. 1〜6は、開口性および耐食性の何れか一
方または両方が悪かった。
び比較用供試体No. 1〜6について、その開口性および
耐食性を総合して下記により評価した。 ○印:開口性および耐食性が何れも優れているもの ×印:開口性および耐食性の何れか一方または両方が悪
いもの 表1および表2から明らかなように、本発明供試体No.
1〜6は、総合評価が何れも優れていたのに対し、比較
用供試体No. 1〜6は、開口性および耐食性の何れか一
方または両方が悪かった。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
表面処理鋼板の両面に5〜100μmの厚さの樹脂被覆
層が形成されている缶蓋の両面に、鋭いき裂状の開口用
ノッチが、樹脂被覆層を損傷することなく形成されてい
るので、開缶力が安定して低減し、且つ、樹脂層の補修
塗装を必要としないイージーオープン缶蓋が得られる、
工業上有用な効果がもたらされる。
表面処理鋼板の両面に5〜100μmの厚さの樹脂被覆
層が形成されている缶蓋の両面に、鋭いき裂状の開口用
ノッチが、樹脂被覆層を損傷することなく形成されてい
るので、開缶力が安定して低減し、且つ、樹脂層の補修
塗装を必要としないイージーオープン缶蓋が得られる、
工業上有用な効果がもたらされる。
【図1】この発明のイージーオープン缶蓋の一実施態様
を示す、缶体の缶蓋パネルに形成された開口用切込み部
分の断面図である。
を示す、缶体の缶蓋パネルに形成された開口用切込み部
分の断面図である。
【図2】この発明のイージーオープン缶蓋の他の実施態
様を示す、缶体の缶蓋パネルに形成された開口用切込み
部分の断面図である。
様を示す、缶体の缶蓋パネルに形成された開口用切込み
部分の断面図である。
【図3】き裂状ノッチの先端半径(ρ) と開缶力との関
係を示したグラフである。
係を示したグラフである。
【図4】き裂状ノッチ深さ(D)と開缶力との関係を示
したグラフである。
したグラフである。
【図5】ポンチ食込み量と刃先(R) と樹脂被膜の耐食性
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図6】ポンチ食込み量と開缶力との関係を示すグラフ
である。
である。
【図7】本発明の方法によるポンチとダイスとしわ押さ
え板とからなる1対の金型を使用した加工方法の説明図
である。
え板とからなる1対の金型を使用した加工方法の説明図
である。
【図8】本発明方法における平金型による押圧成形を示
す説明図である。
す説明図である。
【図9】本発明の缶蓋の他の実施態様を示す概略平面図
である。
である。
【図10】プルトップ・タブ・タイプ缶蓋の一例を示す
概略平面図である。
概略平面図である。
【図11】ステイオン・タブ・タイプの缶蓋の一例を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【図12】イージーオープン缶蓋における開口用溝の従
来の形成方法を示す説明図である。
来の形成方法を示す説明図である。
1 缶蓋 2a,2b 開口用ノッチ 3 ポンチ 4 ダイス 5 しわ押さえ板 6 平金型 7 中央パネル部 8 リベット機構 9 タブ 10 破断開口部 11 開口用溝 12 加工工具 13 蓋板 14 V字状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 雄司 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 余村 吉則 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 杉原 玲子 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 両面の各々に5〜100μmの厚さの樹
脂被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネル
に形成されている開口部を破断して開缶するイージーオ
ープン缶蓋において、 前記缶蓋の開口部両面に、先端半径(ρ) が0.025
mm以下であって、深さ(D)が0.25t〜0.40t
(t:板厚)の範囲内の開口用ノッチが形成されている
ことを特徴とするイージーオープン缶蓋。 - 【請求項2】 請求項1に記載の条件を満たす開口用ノ
ッチが形成され、そして、タブが、タブ留めを中心とし
て開口不可位置から開口可能位置まで回転可能に取り付
けられている缶蓋であって、前記タブ留めの中心位置が
缶蓋の中心から開口部反対側に下記(1) 式に示す距離a
だけずれており、タブ留めの中心とタブの指掛け挟持部
との間の長さSが下記(2) 式の範囲内であり、開口不可
位置におけるタブ中心線と開口位置におけるタブ中心線
との間の角度θが下記(3) 式の範囲内であり、且つ、開
口可能位置において、タブの指掛け挟持部を、缶蓋外周
の外側で且つ缶蓋周辺よりも高い位置にすることができ
る扛上手段が缶蓋に設けられていることを特徴とする、
開缶性に優れたイージーオープン缶蓋。 (M−m)/2<a<m/2−w・・・・・・(1) m−w>S>m/2−a・・・・・・・・・・(2) −1<cos θ<1/(2×a×S)×{(m/2)2−(S2 +a2)}・・・・(3) 但し、a:タブ留め中心位置の缶蓋中心からのずれ距
離、 S:タブ留め中心とタブ指掛け挟持部との間の長さ、 w:タブ留め中心とタブ作用部との間の長さ、 θ:開口不可位置におけるタブ中心線と開口可能位置に
おけるタブ中心線との間の角度、 m:缶蓋の内径、 M:缶蓋の外径。 - 【請求項3】 両面の各々に5〜100μmの厚さの樹
脂被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネル
の開口部に、刃先の曲率(R)が0.1〜0.5mmのポ
ンチおよびダイスと、しわ押さえ板とからなる一組の金
型を使用し、ポンチ食込み量(P)が0.4t〜0.7
t(t:板厚)で、且つ、ポンチとダイスとの片側クリ
アランス(C)がー0.3t〜0.3tの条件で、中止
め剪断加工を施すことにより、前記缶蓋の開口部両面
に、先端半径(ρ) が0.025mm以下であって、深さ
(D)が0.25t〜0.40t(t:板厚)の範囲内
の開口用ノッチを形成することを特徴とする、イージー
オープン缶蓋の製造方法。 - 【請求項4】 両面の各々に5〜100μmの厚さの樹
脂被覆層が形成された表面処理鋼板からなる缶蓋パネル
の開口部に、刃先の曲率(R)が0.1〜0.5mmのポ
ンチとダイスとしわ押さえ板とからなる一組の金型を使
用し、ポンチ食込み量(P)が0.4t〜0.7t
(t:板厚)で、且つ、ポンチとダイスとの片側クリア
ランス(C)がー0.3t〜0.3tの条件で、中止め
剪断加工を施し、次いで、前記開口部を平金型により押
圧成形することによって、前記開口部の両面に、先端半
径(ρ) が0.025mm以下で、深さ(D)が0.25
t〜0.40t(t:板厚)の範囲内の開口用ノッチを
形成することを特徴とする、イージーオープン缶蓋の製
造方法。 - 【請求項5】 前記両面に樹脂被覆層が形成された表面
処理鋼板からなる缶蓋パネルに対する前記開口用ノッチ
の形成加工を、液体または固体の潤滑剤を使用して行
う、請求項3または4に記載のイージーオープン缶蓋の
製造方法。 - 【請求項6】 前記両面に樹脂被覆層が形成された表面
処理鋼板からなる缶蓋パネルに対する前記開口用ノッチ
の形成加工を、樹脂のガラス転移点以上、(融点−20
℃)以下の温度条件で行う、請求項3、4または5に記
載のイージーオープン缶蓋の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18545797A JPH10329834A (ja) | 1996-12-16 | 1997-07-10 | イージーオープン缶蓋およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33541296 | 1996-12-16 | ||
| JP9-87023 | 1997-04-04 | ||
| JP8702397 | 1997-04-04 | ||
| JP8-335412 | 1997-04-04 | ||
| JP18545797A JPH10329834A (ja) | 1996-12-16 | 1997-07-10 | イージーオープン缶蓋およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329834A true JPH10329834A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=27305388
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18545797A Pending JPH10329834A (ja) | 1996-12-16 | 1997-07-10 | イージーオープン缶蓋およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10329834A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106976548A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-07-25 | 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 | 一种可预置断裂角度的断裂板及其断裂角度设计方法 |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP18545797A patent/JPH10329834A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106976548A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-07-25 | 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 | 一种可预置断裂角度的断裂板及其断裂角度设计方法 |
| CN106976548B (zh) * | 2017-05-04 | 2024-01-26 | 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 | 一种可预置断裂角度的断裂板及其断裂角度设计方法 |
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