JPH10331773A - ポンプ制御装置 - Google Patents

ポンプ制御装置

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JPH10331773A
JPH10331773A JP31386197A JP31386197A JPH10331773A JP H10331773 A JPH10331773 A JP H10331773A JP 31386197 A JP31386197 A JP 31386197A JP 31386197 A JP31386197 A JP 31386197A JP H10331773 A JPH10331773 A JP H10331773A
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sleeve
pump
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control device
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Hideaki Shinohara
秀明 篠原
Kunihiro Ando
邦弘 安藤
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Kayaba Industry Co Ltd
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マニュアルサーボ機能を生かしたまま、負荷制
御信号などに応じてもポンプ吐出量を制御可能とする。 【解決手段】ポンプ斜板5の傾転角を変化させるピスト
ン9と、ピストン両側の油室13aと13bに作用させ
る油圧を制御するロータリ制御バルブ15と、ロータリ
制御バルブ15の回転方向にピストン9の動きをフィー
ドバックするレバー10を含むポンプレギュレータを備
える。ロータリ制御バルブ15を、互いに摺動嵌合する
スリーブ16とスプール17とを相対回転させてバルブ
油路を切り替えるように構成し、かつ、前記スプール1
7またはスリーブ16の一方を軸方向に移動可能にし
て、この軸方向への移動によってもロータリ制御バルブ
15のバルブ油路が切り替えられる位相切換部35を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧走行装置などに
用いられる油圧ポンプの吐出量を制御する装置に関す
る。
【0002】
【従未の技術】農業用や産業用車両の走行装置として、
油圧ポンプとモータから構成される油圧走行装置が知ら
れている。油圧ポンプの吐出量に応じて回転数が制御さ
れるが、油圧ポンプの吐出量を可変的に制御するため
に、マニュアルのサーボレギュレータが取付けられ、制
御レバーの操作角に応じてポンプ吐出量を増減させてい
る。
【0003】
【発明か解決しようとする課題】ところで、このマニュ
アルサーボレギュレータの機能として、単に吐出量を制
御するだけでなく、走行要素以外の負荷が変動したとき
など、ポンプを駆動するエンジンの回転数がダウンした
り、あるいは過大負荷によりエンストすることなどを回
避するために、走行速度を落としても、ポンプ負荷を減
らすことが要求されている。
【0004】しかし、通常のマニュアルサーボレギュレ
ータに、外部から負荷制御信号等に応じてポンプ吐出量
を変化させる機能を付加することは難しかった。
【0005】本発明はこのような問題を解決することを
目的とし、マニュアルサーボ機能を生かしたまま、負荷
制御信号等に応じてもポンプ吐出量を制御可能としたポ
ンプ制御装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ポンプ斜
板の傾転角を変化させるピストンと、ピストン両側の油
室に作用させる油圧を制御するロータリ制御バルブと、
ロータリ制御バルブの回転方向にピストンの動きをフィ
ードバックする手段とを備えたポンプ制御装置におい
て、前記ロータリ制御バルブを、互いに摺動嵌合するス
リーブとスプールとを相対回転させてバルブ油路を切換
えるように構成し、かつ前記スプールまたはスリーブの
一方を軸方向に移動させる手段を設け、この軸方向への
移動によってもロータリ制御バルブのバルブ油路が切換
えられる位相切換部を構成した。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、前記
位相切換部は、スプールまたはスリーブの移動により斜
板傾転角が減少する方向にロータリ制御バルブの油路が
切換えられる。
【0008】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記位相切換部は、スリーブに対向配置したポー
トをスプールとの相対軸回転に伴い切換接続するスプー
ルの平行幅面部に、軸心方向を中心に捩った捩り面が形
成され、捩り面によりスプール軸方向位置に応じてポー
ト切換が行われるように構成されている。
【0009】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、前記平行幅面部の捩り面は、軸方向の中間位置を境
にして、両方向へ進むにしたがってポート切換が互いに
逆方向となるように捩られている。
【0010】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、前記スプールまたはスリーブを軸方向に移動させる
手段は、ポンプ斜板の傾転角が所定値以上の領域でのみ
軸方向に移動させる。
【0011】第6の発明は、第1〜第5の発明におい
て、前記スプールまたはスリーブの摺動方向の端面に油
室を形成し、この油室に対して制御圧を供給する手段を
設け、制御圧の供給時にスプールまたはスリーブを移動
させるようにした。
【0012】第7の発明は、第6の発明において、前記
スプールの端面に形成した油室に連通する油圧伝達通路
をスプールの内部に設ける一方、スリーブの一部に制御
圧ポートを形成し、この制御圧ポートと前記油圧伝達通
路を連通させ、制御圧ポートに制御圧の供給時にリター
ンスプリングに抗してスプールを油室と反対側に移動さ
せるようにした。
【0013】第8の発明は、第7の発明において、前記
制御圧ポートは制御圧が供給される通路に対してスリー
ブが中立位置から所定の角度だけ軸回転したときに連通
するようにした。
【0014】第9の発明は、第1〜第5の発明におい
て、前記スプールまたはスリーブは軸方向の中立位置か
ら両方向に移動するように形成され、前記位相切換部は
これら移動方向に応じてバルブ油路の切換方向が逆にな
り、かつ斜板の傾転角に対応して中立位置からの移動方
向が切換えられるように構成される。
【0015】第10の発明は、第9の発明において、前
記スプールの両端面に油室を形成し、かつ両油室にスプ
ールを中立に位置に保持するスプリングを介装し、一方
の油室に制御圧を供給する第1の制御圧ポートを設け、
他方の油室に制御圧を供給する第2の制御圧ポートを設
け、第l、第2の制御圧ポートに作用させる制御圧を変
化させてスプールを中立位置から軸方向のいずれかに移
動させるようにした。第11の発明は、第10の発明に
おいて、各制御圧を調整する2つの比例電磁弁を備え
る。第12の発明は、第1〜第11の発明において、前
記ピストンの動きをフィードバックする手段は、ピスト
ンの動きにしたがって回転軸の回りを回転するレバー
と、このレバーの一部を前記制御バルブのスリーブまた
はスプールに連係させる手段からなるとともに、前記レ
バーの回転角が対応する前記ロータリ制御バルブのスリ
ーブまたはスプールの回転角よりも小さくなるように、
前記ロータリ制御バルブの回転軸を前記レバーの回転軸
から偏心させた。
【0016】第13の発明は、第12の発明において、
前記ロータリ制御バルブの回転軸は、前記レバーの長手
方向と直交する方向に向かって偏心している。
【0017】
【作用】第1の発明において、ロータリ制御バルブに軸
回転入力が入ることにより、バルブ油路が切換えられ、
これに応じてピストンの両側の油室に油圧が給排されて
ピストンが変位し、ポンプ斜板の傾転角が変化する。ピ
ストンの運動はロータリ制御バルブの軸回転方向にフィ
ードバックされるので、軸回転入力に応じた位置でロー
タリ制御バルブが中立に戻り、その位置にピストンが保
持され、その傾転角が保持される。一方、移動手段によ
りスプールまたはスリーブの一方を移動させると、位相
切換部によりバルブの油路切換が行われ、これによりピ
ストンが変位し、斜板の傾転角が変化する。したがっ
て、移動手段がポンプ負荷に応じてスプールまたはスリ
ーブを移動させることにより、斜板の傾転角を調整し、
ポンプ負荷に応じた吐出量に制御することが可能とな
る。
【0018】第2の発明において、移動手段がスプール
またはスリーブを移動させることにより、ポンプ傾転角
が減少する方向にピストンが制御され、ポンプ負荷が増
加したときなど吐出量を減じて、ポンプの駆動馬力が一
定値を越えないように制御することができる。
【0019】第3、第4の発明において、スプールの平
行幅面部に捩り面が形成され、スプールまたはスリーブ
の軸方向への移動により、この捩り面のスリーブのポー
トに対面する位置が変化する。これにより、スプールと
スリーブを相対的に軸回転させなくてもバルブ油路の切
換が行われる。したがって、ロータリ制御バルブの機能
を損なうことなく、別の負荷制御入力に基づいての、バ
ルブ油路切換が可能となる。
【0020】第5の発明では、ポンプの斜板傾転角が一
定以上の範囲において、位相切換部によるバルブ油路の
切換が行われるので、傾転角が中立付近にある場合と異
なり、誤って移動入力が入っても、傾転角が逆転するこ
とがなく、走行装置として利用するときのフェールセー
フの機能が高められる。
【0021】第6、第7の発明において、スプールまた
はスリーブは端面の油室へ供給される制御圧に応じて油
圧的にスムーズに軸方向に変位し、制御圧を調整するこ
とにより、その変位量を自由に制御でき、このため傾転
角の調整が微細かつ精度よく行える。
【0022】第8の発明では、斜板傾転角が所定角以下
の領域では、傾転角の調整が禁止されるので、傾転角の
中立付近での誤操作による傾転角の逆転を防止できる。
【0023】第9の発明では、スプールまたはスリーブ
は軸方向の中立位置から両方向に移動し、バルブ油路の
切換方向が逆になるので、傾転角の正転、逆転のいずれ
においても、傾転角を減少方向に制御することができ、
ポンプ負荷の過大時に吐出量を減少させられる。
【0024】第10、第11の発明では、スプールの両
面の油室に供給する制御圧をコントロールすることによ
り、スプールをどちらの方向にも移動させることがで
き、傾転角の正転、逆転のいずれについても、ポンプ負
荷に応じて吐出量の減少制御が可能となる。
【0025】第12の発明では、ロータリバルブのスリ
ーブまたはスプールの回転角に基づいて変位するピスト
ン変位量にしたがって、斜板が傾転し、またレバーが回
転するが、この場合、レバーの回転角が対応するロータ
リ制御バルブのスリーブまたはスプールの回転角よりも
小さくなるように、ロータリ制御バルブの回転軸をレバ
ーの回転軸から偏心させているので、結局、ロータリ制
御バルブの回転に対する斜板の傾転の割合を小さくする
ことができる。したがって、本発明のポンプ制御装置を
産業用または農業用車両等の油圧走行装置のポンプに適
用した場合には、車両の発進時におけるロータリ制御バ
ルブの回転角に対応する斜板の傾転角、すなわちポンプ
の吐出量が小さくなった分だけ、車両の飛び出し速度を
小さくすることができ、車両の微速発進が可能となる。
【0026】第13の発明では、ロータリ制御バルブの
回転軸はレバーの長手方向と直交する方向に向かって偏
心しているので、ロータリ制御バルブはレバーの軸方向
にはみ出すことなく配置でき、ポンプ制御装置を大型化
することなく、コンパクトに構成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図面に基づいて本発明の最良の実
施形態を説明する。
【0028】図1、図2において、ポンプケース1の内
部にはポンプ軸2を中心に回転するシリンダブロック3
が配置され、このシリンダブロック3の回転軸回りに均
等に配設したピストン4の先端が斜板5に接し、この斜
板5の傾転方向及ぴ傾転角に応じてポンプ吐出方向が可
逆的(正転・逆転)、かつ吐出量が可変的に制御され
る。
【0029】斜板5の傾転角はトラニオンシャフト6の
回転角に応じて変化し、トラニオンシャフト6のボス部
6aはポンプケース1に軸受7を介して回転自在に支持
される。
【0030】このトラニオンシャフト6を回転させるた
めに、マニュアルのレギュレータ8が備えられる。レギ
ュレータ8のピストン9がトラニオンシャフト6のボス
部6aに固定したレバー10を介して連結し、ピストン
9の移動によりトラニオンシャフト6を回転させる。レ
バー10の基端はトラニオンシャフト6のボス部6aに
軸方向から嵌められ、締結ボルト11によりスリットを
締め付けて固定される。レバー10の回動先端はスライ
ドメタル12を介してピストン9の軸心と直交する縦溝
9aと係含し、ピストン9の移動によりレバー10を左
右に回動させる。
【0031】ピストン9の両側には油室13aと13b
が形成され、一方に高圧を導き、他方を低圧に解放する
ことにより、中立スプリング14に抗してピストン9が
左右に変位する。これら油室13a,13bの油圧を制
御するために、lロータリ型の制御バルブ15が、その
軸心がトラニオンシャフト6のボス部6aと同軸上にく
るように備えられる。
【0032】この制御バルプ15は、スリーブ16と、
この内部で軸回りに回転かつ摺動可能なスプール17と
から構成される。スプール17は同軸的に配置した操作
シャフト19と連結し、操作シャフト19の軸回転によ
り回転し、後述するようにバルブ油路の切換えが行われ
る。また、スリーブ16も軸回りに回転可能であって、
前記したレバー10の一部に設けたフィードバックピン
10aがスリーブ16に半径方向から嵌まり、レバー1
0の回動によりスリーブ16を同一方向に軸回転させ
る。
【0033】したがってスプール17が軸心回りに回転
操作され、バルブ油路が切換わると、前記ピストン9の
両側の油室13a,13bの一方に高圧、他方に低圧が
導かれ、ピストン9がいずれかの方向に変位し、これに
応じてレバー10が回動し、斜板5の傾転角が変化する
一方、レバー10の回動によりフィードバックピン10
aを介してスリーブ16がスプール17と同一方向に追
従回転させられ、これによりスプール17とスリーブ1
6のバルブ油路の位置関係が中立位置に戻ると、その位
置でピストン9の両側の油室13a,13bに対する作
動油の給排が停止し、ピストン9がその位置に保持され
るのである。
【0034】前記スプール17の端面の軸穴17cに
は、操作シャフト19の先端部19aが挿入され、かつ
両者は互いに異形嵌合し、軸回転方向には一体となる
が、軸方向には相対移動する。スプール17の両端には
油室18a,18bが形成され、一方の油室18aはド
レンポート20を介してドレーン通路21と接続し、ま
たこの油室18aにはリターンスプリング22が介装さ
れ、スプール17を反対側の油室18bに向けて押圧し
ている。
【0035】他方の油室18bはスプール17の軸心に
沿って設けられ、かつ半径方向に分岐する油圧伝達通路
23を介して制御圧ポート24に接続する。なお、制御
圧ポート24はスプール17の外周に油室18a側に微
細な段差をもって形成した所定の長さの小径部17aに
おいて開口し、この小径部17aの途中に環状の突起1
7bが形成され、これにより制御圧ポート24から制御
圧が供給されたときに油圧伝達通路23を介して油室1
8bに制御圧を導き、かつその一部は突起171bの周
囲から油室18aにも逃がす。
【0036】したがって制御圧が供給されたときは、油
室18bの圧力が油室18aよりも高くなり、スプール
17はリターンスプリング22に抗して油室18a側に
移動するのであり、このようにしてスプール移動手段を
構成している。
【0037】図3、図4には制御バルブ15のA−A、
B−B断面を示す。
【0038】図3のように、スリーブ16には各油室1
3a,13bに連通する一対のポート30a,30bが
対向的に形成され、かつこれらに直交してポンプポート
31aとドレーンポート31bが形成される。なお、こ
れら各ポートはスリーブ軸方向にある長さをもって形成
される。スプール17には両側を平行に切り落とした平
行幅面部32が形成され、この平行幅面部32の厚さは
ポンプポート31aの幅よりもいくらか大きく、したが
って制御バルブ15の中立状態では、左右のポート30
a,30bとポンプポート31aの連通を遮断する。こ
のようにして、スプール17の軸回りの回転方向により
左右のポート30a,30bの一方を選択的にポンプポ
ート31aと連通させ、かつ他方をドレーンポート31
bに連通させることにより、ピストン9の両側の油室3
a,13bに作動油を選択的に給排する、つまりバルブ
油路の切換を行う。
【0039】なお、ポンプポート31aはポンプ通路3
3に、またドレーンポート31bは前記したドレーン通
路21と接続する。
【0040】また、図4に示すように、制御圧通路34
に対してスリーブ16が初期位置から所定の角度θだけ
回転した状態で制御圧ポート24が連通すると、制御圧
をスプール17の端部の油室18bに送り、スプール1
7を軸方向に移動させるが、このスプール17の移動に
よっても、そのときの状態からピストン9を戻し方向、
つまり斜板5の傾転角を減少する方向に動かすように、
バルブ油路が切換わるように構成されている。
【0041】これは、レギュレータ8にポンプ負荷に応
じての流量制御機能を付加するためであり、スプール1
7が軸方向に移動すると、スリーブ16とスプール17
との間に相対回転を生じたのと同じ働きを付与し、バル
ブ油路の切換を行う。
【0042】このため、前記スプール17の平行幅面部
32の両面には、図5に示すように、スプール17の軸
方向につき、軸心を中心にして捩った、捩り面32aが
形成されていて、初期位置(B−B断面)からスプール
17が軸方向に移動したとき(C−C断面)に、ポンプ
ポート31aに対して平行幅面部32の一面において一
方のポート30aと連通し、ドレーンポート31bが平
行幅面部32の反対面において他方のポート30bと連
通するように油路切換が行われる。
【0043】これにより、ピストン9の両側の油室13
a,13bには、ピストン9を初期中立位置に向けて移
動させる方向に圧力差が生じ、ピストン9が移動し、ポ
ンプ傾転角を減少させる。同時にピストン9の移動によ
り、スリーブ16が軸回転してポンプポート31aを閉
じると、両側の油室13a,13bの圧力差が解消し、
ピストン9はその位置に停止する。
【0044】つまり、スプール17の平行幅面部32に
捩り面32aを形成したため、軸方向に移動することに
より、スプール17が軸回転したの同じようにバルブ油
路が切換わり、ポンプ傾転角を滅少方向に調整し、負荷
に対応してポンプ吐出量を減少させることを可能とした
のであり、これらによりバルブ油路の位相切換部35が
構成される。
【0045】なお、図4にもあるとおり、スプール17
を軸方向に移動させる制御圧の導入は、スリーブ16の
回転位置が初期位置(斜板傾転角ゼロ)から所定の角度
範囲(θ)までは行われず、ポンプ傾転角が所定値以上
のときにのみ、導入可能となっている。
【0046】これは、もし、斜板5の傾転角がゼロの中
立位置付近でも制御圧の導入を可能とすると、この付近
で誤って制御圧が導入されたときに、斜板5の傾転角が
滅少して逆側に傾転してしまい、走行装置にあっては逆
方向に走行するので、このような問題を防ぐためのフェ
ールセーフ機能として、傾転角の小さい領域では負荷制
御を禁止するようにしたのである。
【0047】次に全体の作用について説明する。制御バ
ルブ15の操作シャフト19を中立状態から、右または
左回転させると、これに応じてスプール17が軸回転
し、図3の中立位置からバルブ油路が切換わり、ポンプ
ポート31aからの作動油がピストン9の油室13a,
13bのうち一方に送り込まれ、他方はドレーンポート
31bに接続し、ピストン9が移動を開始する。
【0048】これに伴いレバー10が回動し、トラニオ
ンシャフト6がボス部6aを中心に回転して斜板5の傾
転角が変化する。一方、レバー10の回動により、フィ
ードバックピン10aを介してボス部6aと同軸上の制
御バルブ15のスリーブ16がスプール17と同方向に
追従回転し、これによりバルブ油路が中立位置に復帰す
ると、前記油室13a,13bに対する油圧の供給が遮
断され、ピストン9はその位置に停止する。
【0049】なお、このとき、制御バルブ15のスリー
ブ16もスプール17と同じだけ軸回転した位置で停止
する。これにより、斜板5の傾転角はその角度に保持さ
れ、ポンプ吐出量は傾転角に応じた値、つまり制御バル
ブ15の操作入力回転量に対応して制御される。
【0050】いま、斜板傾転角が所定値以上あり、スリ
ーブ16が初期位置からθ以上の回転角度のときに、負
荷制御信号があり、つまり制御圧通路34から制御圧ポ
ート24に制御圧が供給されると、圧力伝達通路23を
介してスプール17の一方の油室18bに制御圧が導か
れ、他方の油室18aとの間に差圧を生じるため、この
差圧に応じてスプール17がリターンスプリング22に
抗して移動する。
【0051】スプール17は、図5にも示すように、ス
リーブ16に対して、例えば、それまでのB−B断面位
置からC−C断面位置へと移動し、この結果、図6に示
すように、平行幅面部32の捩り面32aにより、B−
B断面位置のときには遮断されていたポンプポート31
aから一方のポート30aへと作動油が流れ、また、他
方のポート30bはドレーンポート31bへ連通する。
【0052】このため、ビストン9の油室13a,13
bのうち一方に高圧が導かれ、他方が低圧に解放され、
ピストン9は中立方向に向けて移動し、レバー10が回
動して斜板5の傾転角を減少させる。このピストン9の
移動によりレバー10を介してスリーブ16が追従回転
し、やがてスプール17の平行幅面部32によりポンプ
ポート31aが遮断されると、その位置で油室13a,
13bに対する油圧の供給が停止され、ピストン9をそ
こで停止して斜板5の傾転角をその位置に保持する。
【0053】このようにして、負荷制御信号に応じて制
御バルブ15の油路切換が行われ、ポンプの吐出量を負
荷に応じて減少させることができ、ポンプを駆動するエ
ンジンに過大な負荷が作用するのを防止する。スプール
17を移動させるための制御圧は、負荷制御信号に基づ
いて比例電磁弁によりつくるが、この特性については、
例えば図7のように、傾転角がθ以上の領域において、
傾転角θ2からθ1に戻すようにする。ただし、必ずし
もこれに限らず、種々の特性に設定することができる。
【0054】エンジンの回転数の低下を検出して、これ
に応じてポンプ吐出量を減少させるようにすると、馬力
一定制御も行うことができる。
【0055】他の実施の形態について説明する。上記の
場合、ポンプ傾転角の一方(正転または逆転)について
のみ負荷制御を行ったが、両方向について負荷制御を行
うようにしたのが、この実施の形態である。
【0056】図8に示すように、スプール17の両側の
油室18aと18bにスプリング22a,22bを介装
し、スプール17を中間位置に保持する一方、制御圧通
路34a,34bに作用させる制御圧については、2つ
の比例電磁弁38a,38bにより調圧し、この制御圧
を油室18a,18bに作用させ、スプール17を中間
位置から油室18bの方向に移動したり、逆に油室18
aの方向に移動させられるようにする。
【0057】これはピストン9を同一方向に移動して
も、斜板5の一方の傾転側(正転側)では傾転角を滅少
させるが、他方の傾転側(逆転側)では傾転角をさらに
増大させることになり、傾転角の正転側と逆転側とで
は、同じ負荷制御を行うにのに必要なピストン9の移動
方向が逆になるためである。
【0058】このため、図9に示すように、平行幅面部
32の捩り面32aについては、中間のB−B断面位置
に対して、C−C断面位置では、前記と同じく傾転角を
減少させ、D−D断面位置では傾転角を増加させるよう
に、B−B断面位置を基準にしてスプール17のストロ
ーク方向によって捩り面32aを対称的に逆方向となる
ように捩る。
【0059】図10は、スプール17の位置をB−B断
面位置からいずれかの方向にずらせたときの様子を表し
ているが、C−C断面位置とD−D断面位置とでは、ピ
ストン9の左右の油室13a,13bに対する作動油の
供給方向が逆転する。
【0060】したがって、負荷制御を行うにあたり、例
えば傾転角の正転側では、一方のC−C断面位置どする
ことにより傾転角が減少し、逆転側では、他方のD一D
断面位置とすることにより傾転角を減少させられる。し
たがって、正転側と逆転側とでスプール17の移動方向
を逆にするため、2つの比例電磁弁38a,38bによ
り、スプール17の油室18aと18bに作用させる制
御圧を切換え、スプール17を中立位置から右または左
に移動させる。なおこの場合、油室18a,18bは共
に密閉され、かつ一方の油室18bには前記と同じく油
圧伝達通路23を介して制御圧を導くが、他方の油室1
8aには直接的に比例電磁弁38aからの制御圧を導
き、また、一方に制御圧が導かれるときは、他方はドレ
ーン側に解放されるようになっている。
【0061】図11、12には、本発明のさらに他の実
施の形態を示す。
【0062】この実施の形態では、ロータリ制御バルブ
15の回転軸Bを、レバー10の回転軸Aから所定量L
だけ偏心させるようにしている。この場合、回転軸A、
Bの偏心量Lは、ロータリ制御バルブ15が回転してレ
バー10が回転したときに、ロータリ制御バルブ15の
回転角Θがレバー10の回転角Фよりも大きくなるよう
にとる。例えば、本実施の形態では、レバー10とロー
タリ制御バルブ15のスリーブ16はフィードバックピ
ン10aを介して連係しており、フィードバックピン1
0aはレバー10の回転により回転軸Aの回りで円軌跡
Cを描くのであるが、上述のような回転角Θと回転角Ф
の関係が得られるように、ロータリ制御バルブ15の回
転軸Bが円軌跡Cの内側に収まるように偏心させてい
る。
【0063】このような構成により、ロータリ制御バル
ブ15の回転角に対する斜板5の傾転角の変化の割合を
小さくすることができ、本発明のポンプ制御装置が、例
えばHST(静油圧変速機)のポンプの制御装置など、
産業用または農業用車両の油圧走行装置に用いられた場
合に、車両の発進時の飛び出し速度を小さくして、車両
の微速発進を可能とすることができる。
【0064】以下、この事情につき説明する。ポンプ制
御装置がHSTのポンプの制御装置として用いられる場
合には、斜板5の傾転角により決定されるポンプ吐出量
にしたがって、HST出力軸の回転数が決定される。
【0065】すなわち、理論上は、図13に示すよう
に、ロータリ制御バルブ15の回転角(スリーブ16の
回転角)Θが、ポンプポート31aの縁部と平行幅面部
32とのラップ量を超える回転角Θ0まで達すると、ピ
ストン9の油室13a、13bの一方に高圧、他方に低
圧が導かれ、ピストン9が変位し、このピストン9の変
位にともなって斜板5が傾き、この斜板5の傾転角にし
たがった作動油の吐出がなされ、HSTの出力軸が回転
し始める。その後、出力回転数Nは、ロータリ制御バル
ブ15の回転角Θに線形の特性をもって上昇して行く。
【0066】ところが実際には、図14に示すように、
ロータリ制御バルブ15の回転角がΘ0に達しても、H
STの摺動部位における静止摩擦などの影響から、HS
T出力軸は、直ちには回転を始めず、さらに回転角Θ1
に達したところで初めて飛び出し回転数N1で回転を始
める。すなわち、ロータリ制御バルブ15の回転角Θに
対するこのHSTの出力回転数Nの実際の関係は、HS
Tが停止して行くときには、回転数Nは矢印4、5のよ
うに回転角Θと線形の特性となるが、HSTを始動する
ときには、回転数Nは矢印1、2、3のように変化し
て、始動初期において回転数NがゼロからN1に急激に
跳ね上がるものとなる。このため、例えばHSTを備え
た車両を発進させようとしても、静止状態からいきなり
HSTの飛び出し回転数N1に相当する速度で発進する
ことになってしまう。
【0067】これに対して、本実施の形態では、ロータ
リ制御バルブ15の回転軸Bをレバー10の回転軸Aか
ら所定量Lだけ偏心させた効果により、図15に実線で
示すように、ロータリ制御バルブ15の回転角Θの変化
に対するレバー10の回転角Ф(すなわち斜板の傾転
角)の変化の割合は、一点鎖線で示した偏心がない場合
の1対1よりも小さくなっている。すなわち、ロータリ
制御バルブ15の回転角Θに対する斜板5の傾転の割合
が小さくなっている。
【0068】したがって、ロータリ制御バルブ15の回
転角がΘ1となってHSTの出力軸が回転を始めるとき
の飛び出し回転数N1は、偏心がない場合に比べて、斜
板5の傾転角が小さくポンプ吐出量が小さい分だけ、小
さな値とすることができる。よって、HSTを備えた車
両の飛び出し速度も小さな値とすることができ、微速発
進が可能となる。
【0069】なお、本実施の形態では、ロータリ制御バ
ルブ15の回転軸Bの偏心は、レバー10の軸の長手方
向(ピストン9に向かう方向)であるX軸方向と直交す
るY軸方向に向かってなされている。これにより、ロー
タリ制御バルブ15をレバー10の軸方向のピストン9
と反対側に飛び出すことなく配置でき、したがって、ロ
ータリ制御バルブ15の回転軸Bとレバー10の回転軸
Aとを偏心させる構成をとったにもかかわらず、ポンプ
制御装置を大型化することなく、コンパクトに構成する
ことができる。
【0070】以上の説明においては、スプール17を負
荷制御圧に応じて変位させ、スリーブ16にレバー10
の動きをフィードバックしているが、これとは逆に、ス
プール17にレバー10の動きをフィードバックし、ス
リーブ16を負荷制御圧に応じて変位させるように構成
しても、同じ作用効果を生じる。したがってこの場合に
は、軸方向に摺動するスリーブ16の両側に油室を形成
し、かつスリーブ16を操作シャフト19により回転可
能に構成し、また、スプール17については、ピストン
9の移動に伴いレバー10を介してスリーブ16と同じ
方向に追従回転させるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図。
【図2】同しく他の切断面を示す断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】図1のA−A線に沿う断面図。
【図5】平行幅面部の拡大正面図。
【図6】バルブ油路切換を示す説明図。
【図7】負荷制御特性を示す特性図。
【図8】他の実施の形態を示す断面図。
【図9】同じく平行幅面部の拡大正面図。
【図10】バルブ油路切換を示す説明図。
【図11】さらに他の実施の形態を示す断面図。
【図12】ロータリ制御バルブの取り付け状態を示す正
面図。
【図13】ロータリ制御バルブの回転角とHSTの出力
回転数との理論上の関係を示す特性図。
【図14】ロータリ制御バルブの回転角とHSTの出力
回転数との実際の関係を示す特性図。
【図15】ロータリ制御バルブの回転角とHSTの出力
回転数との関係を示す特性図。
【符号の説明】
5 斜板 9 ピストン 10 レバー 10a フィードバックピン 13a,13b 油室 15 ロータリ型の制御バルブ 16 スリーブ 17 スプール 18a,18b 油室 24 制御圧ポート 30a,30b 作動ポート 31a ポンプポート 31b ドレーンポート 32 平行幅面部 32 捩り面 35 位相切換部 A ロータリ制御バルブの回転軸 B レバーの回転軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプ斜板の傾転角を変化させるピストン
    と、ピストン両側の油室に作用させる油圧を制御するロ
    一タリ制御バルブと、ロータリ制御バルブの回転方向に
    ピストンの動きをフィードバックする手段とを備えたポ
    ンプ制御装置において、前記ロータリ制御バルブを、互
    いに摺動嵌合するスリーブとスプールとを相対回転させ
    てバルブ油路を切換えるように構成し、かつ前記スプー
    ルまたはスリーブの一方を軸方向に移動させる手段を設
    け、この軸方向への移動によってもロータリ制御バルブ
    のバルブ油路が切換えられる位相切換部を構成したこと
    を特徴とするポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】前記位相切換部は、スプールまたはスリー
    ブの移動により斜板傾転角が減少する方向にバルブ油路
    が切換えられる請求項1に記載のポンプ制御装置。
  3. 【請求項3】前記位相切換部は、スリーブに対向配置し
    たポートをスプールとの相対軸回転に伴い切換接続する
    スプールの平行幅面部に、軸心方向を中心に捩った捩り
    面が形成され、捩り面によりスプール軸方向位置に応じ
    てポート切換か行われるように構成されている請求項1
    または2に記載のポンプ制御装置。
  4. 【請求項4】前記平行幅面部の捩り面は、軸方向の中間
    位置を境にして、両方向へ進むにしたがってポート切換
    が互いに逆方向となるように捩じられている請求項1〜
    3のいずれか一つに記載のポンプ制御装置。
  5. 【請求項5】前記スプールまたはスリーブを軸方向に移
    動させる手段は、ポンプ斜板の傾転角が所定値以上の領
    域でのみ軸方向に移動させる請求項1〜4のいずれか一
    つに記載のポンプ制御装置。
  6. 【請求項6】前記スプールまたはスリーブの摺動方向の
    端面に油室を形成し、この油室に対して制御圧を供給す
    る手段を設け、制御圧の供給時にスプールまたはスリー
    ブを移動させるようにした請求項1〜5のいずれか一つ
    に記載のポンブ制御装置。
  7. 【請求項7】前記スプールの端面に形成した油室に連通
    する油圧伝達通路をスプールの内部に設ける一方、スリ
    ーブの一部に制御圧ポートを形成し、この制御圧ポート
    と前記油圧伝達通路を連通させ、制御圧ポートに制御圧
    の供給時にりターンスプリングに抗してスプールを油室
    と反対側に移動させるようにした請求項6に記載のポン
    プ制御装置。
  8. 【請求項8】前記制御圧ポートは制御圧が供給される通
    路に対してスリーブが中立位置から所定の角度だけ軸回
    転したときに連通するようにした請求項7に記載のポン
    プ制御装置。
  9. 【請求項9】前記スプールまたはスリーブは軸方向の中
    立位置から両方向に移動するように形成され、前記位相
    切換部はこれら移動方向に応じてバルブ油路の切換方向
    が逆になり、かつ斜板の傾転角に対応して中立位置から
    の移動方向が切換えられるように構成される請求項l〜
    5のいずれか一つに記載のポンプ制御装置。
  10. 【請求項10】前記スプールの両端面に油室を形成し、
    かつ両油室にスプールを中立に位置に保持するスプリン
    グを介装し、一方の油室に制御圧を供給する第1の制御
    圧ポートを設け、他方の油室に制御圧を供給する第2の
    制御圧ポートを設け、第1、第2の制御圧ポートに作用
    させる制御圧を変化させてスプールを中立位置から軸方
    向のいずれかに移動させるようにした請求項9に記載の
    ポンプ制御装置。
  11. 【請求項11】各制御圧を調整する2つの比例電磁弁を
    備える請求項10に記載のポンプ制御装置。
  12. 【請求項12】前記ピストンの動きをフィードバックす
    る手段は、ピストンの動きにしたがって回転軸の回りを
    回転するレバーと、このレバーの一部を前記制御バルブ
    のスリーブまたはスプールに連係させる手段からなると
    ともに、前記レバーの回転角が対応する前記ロータリ制
    御バルブのスリーブまたはスプールの回転角よりも小さ
    くなるように、前記ロータリ制御バルブの回転軸を前記
    レバーの回転軸から偏心させたことを特徴とする請求項
    1〜11のいずれか一つに記載のポンプ制御装置。
  13. 【請求項13】前記ロータリ制御バルブの回転軸は、前
    記レバーの長手方向と直交する方向に向かって偏心して
    いることを特徴とする請求項12に記載のポンプ制御装
    置。
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