JPH10337763A - 射出成形機の温度制御方法および温度制御装置 - Google Patents
射出成形機の温度制御方法および温度制御装置Info
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- JPH10337763A JPH10337763A JP16065197A JP16065197A JPH10337763A JP H10337763 A JPH10337763 A JP H10337763A JP 16065197 A JP16065197 A JP 16065197A JP 16065197 A JP16065197 A JP 16065197A JP H10337763 A JPH10337763 A JP H10337763A
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Abstract
通りの軸方向の温度パターンが得られる射出成形機の温
度制御方法を提供する。 【解決手段】 射出成形機(1)の加熱シリンダ(2)
が軸方向に複数個の温度制御ゾーン(K1、K2、…)
に分割され、分割された温度制御ゾーン(K1)の一方
が低温部(7)に隣接し、他方が高温の第2の温度制御
ゾーン(K2)に隣接している第1の温度制御ゾーン
(K1)に設けられている第1、2の加熱ヒータ(H1
-1、H1-2)を制御するとき、第1の加熱ヒータ(H
1-1)は、第1の温度制御ゾーン(K1)に設けられ
ている温度センサ(S1)の検出温度{y(k)}によ
るフイードバック制御により得られる主操作量{u
11(k)}で制御し、第2の加熱ヒータ(H1-2)
は、主操作量{u11(k)}と操作量上限値または任意
の設定値(Umax)との偏差である余裕量算出値{Umax
ーu11(k)}を、主操作量{u11(k)}から減じた
補償操作量{u12(k)}で制御する。
Description
シリンダが軸方向に複数個の温度制御ゾーンに分割さ
れ、分割された各温度制御ゾーンに対応して複数個設け
られている加熱手段を制御する、射出成形機の温度制御
方法およびこの方法の実施に使用される温度制御装置に
関するものである。
が供給される加熱シリンダを備えている。そして、その
内部には供給される樹脂材料を混練溶融するためのスク
リュウが設けられている。このような加熱シリンダ30
は、図4に示されているように、軸方向に複数個の第
1、第2、…の温度制御ゾーンk1、k2、…に分けら
れている。そして、第1の温度制御ゾーンk1に属する
加熱シリンダ30の外周部には複数個例えば2個の第
1、2の加熱ヒータh1-1、h1-2が設けられてい
る。以下同様に、第2、第3、…の温度制御ゾーンk
2、k3、…にも第1、2の加熱ヒータh2-1、h2-
2、h3-1、h3-2、…が2個宛設けられている。ま
た、加熱シリンダ30の所定深さ位置には、第1、第
2、…の温度制御ゾーンk1、k2、…に対応して第
1、第2、…の熱電対s1、s2、…が設けられてい
る。
けられている第1、2の加熱ヒータh1-1、h1-2の
みを制御する例が示されているが、上記の各加熱ヒータ
h1-1、h1-2、h2-1、h2-2、…は、制御装置
により一般にフィードバック制御により制御されるよう
になっている。この制御装置は、周知のように、加え合
わせ点40とPID制御演算器41とから構成されてい
る。そして、加え合わせ点40には、設定器で設定され
る設定温度r11と、第1の温度制御ゾーンk1の温度を
検出する熱電対s1で検出される第1の温度制御ゾーン
k1の加熱シリンダ30の温度すなわち制御量y11とが
入力され、その偏差e11はPID制御演算器41におい
て比例積分微分(PID)演算により操作量u11が演算
され、そして第1、2の加熱ヒータh1-1、h1-2へ
同じ操作量が出力されるようになっている。
2、…の加熱温度を設定し、各温度制御ゾーンにおける
比例(P)定数、積分(I)定数、微分(D)定数等を
調節して、第1、第2、…の温度制御ゾーンk1、k
2、…第1、2の加熱ヒータh1-1、h1-2、h2-
1、h2-2、…を加熱すると共に、加熱シリンダ30
にホッパ31から樹脂材料を供給し、スクリュウを回転
駆動すると、第1、2の加熱ヒータh1-1、h1-2、
h2-1、h2-2、…から加えられる熱と、スクリュウ
の回転による剪断力、摩擦力等による発熱作用とにより
樹脂材料は、可塑化される。
各加熱ヒータも、フィードバックにより制御されている
ので、一応可塑化はできるが、冷却部33に隣接してい
る第1の温度制御ゾーンk1では問題がある。すなわ
ち、樹脂材料は、ホッパ31から加熱シリンダ30に供
給されるようになっているが、ホッパ31の下部の樹脂
材料投入口近傍において樹脂材料が軟化すると、架橋が
生じスムーズな供給ができなくなる。そこで、樹脂材料
投入口近傍には、ジャケット32、32、…が設けら
れ、例えば水などで冷却されるようになっている。これ
らのジャケット32、32、…は冷却部33となり、こ
れに隣接している第1の温度制御ゾーンk1は、冷却部
33により奪われる熱量を補償するようにフィードバッ
ク制御されて設定温度に維持される。その結果、第1の
温度制御ゾーンk1の冷却部33側では奪われる熱量
と、第1の加熱ヒータh1-1の発熱量とがつり合う。
しかしながら、第2の温度制御ゾーンk2側では、第2
の温度制御ゾーンk2の第1の加熱ヒータh2-1の熱
の影響を受けて、第1の温度制御ゾーンk1の第2の加
熱ヒータh1-2により供給される熱は、余剰となる。
その結果第1の温度制御ゾーンk1と第2の温度制御ゾ
ーンk2との間に設定温度以上になる部分すなわち過昇
温部が生じることになる。
示されている。なお、実験には加熱シリンダと同様な構
造を有するテスト装置を使用し、設定温度は第1、第
2、…の温度制御ゾーンk1、k2、…の全ゾーンにお
いて120°Cに設定した。第1の温度制御ゾーンk1
と第2の温度制御ゾーンk2との間に設けた熱電対sで
計測された、この過昇温部Ohの温度は、約128°C
であった。
シリンダ30の内部に存在する樹脂材料にヤケが生じた
り、スクリュの表面、加熱シリンダ30の内周面等にヤ
ケた樹脂が付着し、成形不良の原因にもなる。また、過
昇温部Ohが生じると、この熱が隣接する第2の温度制
御ゾーンk2にも伝わるが、この第2の温度制御ゾーン
k2は、隣の第3の温度制御ゾーンk3からも加熱され
るので、第2の温度制御ゾーンk2は、これらの熱によ
り設定温度が満たされ、設定温度の高低如何によって
は、第2の温度制御ゾーンk2の第1、2の加熱ヒータ
h2-1、2-2は、常にオフの、無制御状態になる問題
もある。
た加熱シリンダの温度制御方法が、例えば特開平3ー1
920号により提案されている。この温度制御方法は、
冷却部に隣接した温度制御ゾーンの実測温度と設定温度
との間に「カイリ」が生じたとき、この温度制御ゾーン
の設定温度を実測値にほぼ合致するように設定温度を再
設定するようにしたもので、この温度制御方法により過
昇温部Ohの発生は抑制されるにしても、隣接温度制御
ゾーンの補償動作が考慮されていないので、当該温度制
御ゾーンの温度全体が下がり、設定通りの軸方向の温度
パターンが得られないことが予想される。
御ゾーンk1の第2の加熱ヒータh1-2の操作量を、
冷却部33側の第1の加熱ヒータh1-1の操作量より
も低く設定することにより解消することはできる。しか
しながら、成形中止中と成形中、使用樹脂材料の種類、
成形条件等の多種多様な条件変更に対し、一意の操作量
で最適な条件を維持することは困難である。さらには、
第1の温度制御ゾーンk1の第1の加熱ヒータh1-1
と、第2の加熱ヒータh1-2とを独立したゾーンとし
て制御すると、過昇温部Ohの温度上昇をある程度抑え
ることはできる。しかしながら、この制御方法も温度制
御ゾーンを細分化しただけのことで、隣接温度制御ゾー
ンの補償動作が考慮されていないので、過昇温部の実質
的な解消にはならない。このような、過昇温部はノズル
先端部の温度制御ゾーンにおいても発生するし、同様な
成形不良の問題がある。本発明は、上記したような、未
だ充分に解決されていない従来の問題点を解決した、射
出成形機の温度制御方法および温度制御装置を提供する
ことを目的とし、具体的には、局部的な過昇温部の発生
がなく、しかも設定通りの軸方向の温度パターンが得ら
れる射出成形機の温度制御方法およびこの方法の実施に
使用される温度制御装置を提供することを目的としてい
る。
成するために、対象とする温度制御ゾーンに設けられて
いる加熱ヒータの内、低温部に近い方の加熱ヒータへ
は、フィードバック制御により得られる主操作量を印加
し、高温部に近い方の加熱ヒータへは、この主操作量か
ら操作量上限値または任意の設定値を減じた補償操作量
を印加するように構成される。すなわち、本発明は、上
記目的を達成するために、射出成形機の加熱シリンダが
軸方向に複数個の温度制御ゾーンに分割され、分割され
た各温度制御ゾーンに対応して複数個設けられている加
熱手段を制御する、射出成形機の温度制御方法におい
て、一方が、冷却フランジ、金型等の低温部に隣接し、
他方が加熱手段等により加熱される高温部に隣接してい
る温度制御ゾーンに設けられている加熱手段を制御する
とき、前記低温部に隣接している加熱手段は、前記温度
制御ゾーンに設けられている温度センサの検出温度によ
るフイードバック制御により得られる主操作量で制御
し、前記高温部に隣接している加熱手段は、前記主操作
量と、操作量上限値、任意の設定値等との偏差である余
裕量算出値を、前記主操作量から減じた補償操作量で制
御するように構成される。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の余裕量算出値が、対象とする温度制御ゾ
ーンと該温度制御ゾーンに隣接した高温部との間の過昇
温部の設定温度と、該過昇温部の検知温度とから演算に
より求められ、そして請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の過昇温部の設定温度と検知温度が、対象とす
る温度制御ゾーンと該温度制御ゾーンに隣接した高温部
の、それぞれの設定温度と、それぞれの検出温度から、
補間演算により求められるように構成される。請求項4
に記載の発明は、射出成形機の加熱シリンダが軸方向に
複数個の温度制御ゾーンに分割され、分割された温度制
御ゾーンの一方が冷却フランジ、金型等の低温部に隣接
し、他方が加熱手段等により加熱される高温部に隣接し
ている温度制御ゾーンに設けられている複数個の加熱手
段を制御する温度制御装置であって、該温度制御装置
は、第1、2、3の加え合わせ部と、調節操作部とから
なり、前記第1の加え合わせ部には、設定温度と対象と
する温度制御ゾーンの検出温度とが入力され、前記調節
操作部は、前記第1の加え合わせ部により得られる偏差
に基づいて対象とする温度制御ゾーンの低温部に近い方
の第1の加熱手段の主操作量を演算し、前記第2の加え
合わせ部には、操作量上限値または任意の設定値等と前
記調節操作部で得られた主操作量とが入力され、前記第
3の加え合わせ部には、前記第2の加え合わせ部により
得られる偏差である余裕量算出値と前記調節操作部で得
られた主操作量とが入力されて、対象とする温度制御ゾ
ーンの高温部に近い方の第2の加熱手段の補償操作量を
出力するように構成される。そして請求項5に記載の発
明は、請求項4に記載の第2の加え合わせ部の一方の入
力端子には、対象とする温度制御ゾーンと、該温度制御
ゾーンに隣接している高温部との間の過昇温部の設定温
度と、検知温度との偏差に基づいて演算された演算値が
入力されるようになっている。
の形態を説明する。本実施の形態に係わる射出成形機1
は、従来周知のように、加熱シリンダ2を備えている。
そして、この加熱シリンダ2は、軸方向に複数個例えば
4個の第1〜第4の温度制御ゾーンK1、K2、K3お
よびKNに便宜上分割されている。分割された第1の温
度制御ゾーンK1の加熱シリンダ2の外周部には、第
1、2の加熱ヒータH1−1、H1-2が設けられ、第
2の温度制御ゾーンK2の加熱シリンダ2の外周部に
も、同様に第1、2の加熱ヒータH2−1、H2-2が
設けられ、以下同様に他のゾーンにおける加熱シリンダ
2の外周部にも加熱ヒータが適宜設けられている。ま
た、各温度制御ゾーンK1、K2、K3およびKNの加
熱シリンダ2の所定深さ位置には温度センサS1、S
2、S3、SNが取り付けられている。各温度制御ゾー
ンK1、K2、K3、KNに設けられている加熱ヒータ
H1-1、H2−1、H2-2、…は、第1の温度制御ゾ
ーンK1の第2の加熱ヒータH1-2以外は、これらの
温度センサS1、S2、S3、SNで検出される検出温
度が設定温度になるように、例えばフィードバック制御
により制御されるが、図1には、対象としている第1の
温度制御ゾーンK1に設けられている加熱ヒータH1-
1、H1-2を制御する例のみが示されている。
料Jを加熱シリンダ2に供給するホッパ5が設けられて
いる。ホッパ5の絞部は、加熱シリンダ2に連通してい
るが、この近傍を取り囲むようにして水ジャケット6が
取り付けられ、冷却用流体例えば水により樹脂材料Jの
軟化点以下に維持されている。これにより、樹脂材料J
は軟化することなく、スムーズに加熱シリンダ2に供給
され、そしてスクリュに噛み込めれる。この水ジャケッ
ト6が、第1の温度制御ゾーンK1に隣接して低温部7
となっている。
係わる温度制御装置10は、第1の加え合わせ点11、
調節操作部すなわちPID制御演算器12、第2、3の
加え合わせ点13、14等から構成されている。そし
て、第1の加え合わせ点11の一方の入力端子は、温度
設定器16と信号ラインaにより、他方の入力端子は、
温度センサS1と信号ラインbにより接続されている。
第1の加え合わせ点11の出力端子は、信号ラインcに
よりPID制御演算器12に接続され、PID制御演算
器12の出力端子は、第1の温度制御ゾーンK1の第1
の加熱ヒータH1−1に信号ラインdにより接続され、
PID制御演算器12で得られる主操作量は、直接第1
の加熱ヒータH1-1に印加されるようになっている。
信号ラインdからは、信号ラインeが分岐し、この信号
ラインeは、さらに分岐して第2、3の加え合わせ点1
3、14の一方の入力端子にそれぞれ接続されている。
ハードウェアの上限設定器17と第3の加え合わせ点1
3は、信号ラインfにより、第2の加え合わせ点13の
出力端子と第3の加え合わせ点14の他方の入力端子
は、信号ラインgによりそれぞれ接続されている。そし
て、第3の加え合わせ点14の出力端子は、信号ライン
hにより第2の加熱ヒータH1−2に接続され、演算さ
れた補償操作量が印加されるようになっている。
する。各温度制御ゾーンK2〜KNに設けられている加
熱ヒータH2-1、H2−2、…は、前述したように従
来のフィードバック制御により制御されるので、以下第
1の温度制御ゾーンK1に設けられている第1、2の加
熱ヒータH1-1、H1−2の制御について説明する。
PID制御演算器12の比例定数、積分定数、微分定数
等を調節する。温度設定器16により加熱ヒータH1-
1、H1−2の加熱温度r(k)を設定する。また、ハ
ードウェアの上限設定器17により100%または任意
の定数をUmaxとして設定する。そして、加熱シリンダ
2にホッパ5から樹脂材料Jを供給し、スクリュウを回
転駆動すると、加熱ヒータH1-1、H2−1、H2-
2、…から加えられる熱と、スクリュウの回転による剪
断力、摩擦力等による発熱作用とにより樹脂材料は、従
来周知のようにして、可塑化される。
ける温度y(k)は、温度センサS1により検出され、
そして第1の加え合わせ点11に入力される。この加え
合わせ点11において、r(k)−y(k)により偏差
e(k)が得られ、PID制御演算器12において周知
のようにして、主操作量u11(k)が演算される。この
主操作量u11(k)が、第1の加熱ヒータH1-1に印
加され、第1の加熱ヒータH1-1は設定温度r(k)
になるように制御される。
14において、次式のようにして第2の加熱ヒータH1
-2に印加される補償操作量u12(k)が演算される。 u12(k)=u11(k)ー{Umaxーu11(k)} (1) ここに、u11(k):k時点での第1の加熱ヒータH1
-1の主操作量 u12(k):k時点での第2の加熱ヒータH1-2の補
償操作量 Umax :第1、2の加熱ヒータH1-1、1−2の
操作量の上限値または任意の定数 上記(1)式中の偏差{Umaxーu11(k)}は、k時
点での加熱ヒータの余裕量に相当する。この余裕量が大
きいときは、主操作量u11(k)から大きな値が減じら
れて補償操作量u12(k)が得られ、これとは逆に余裕
量が小さくなるにしたがって、補償操作量u12(k)は
主操作量u11(k)に近づく。したがって、設定値を満
足するために大きな操作量が必要なときには第1、2の
加熱ヒータH1-1、H1-2は積極的に動作し、小さい
操作量で充分なときには第2の加熱ヒータH1-2の補
償操作量u12(k)も小さくなるように自動調節され
る。これにより、第1、2の温度制御ゾーンK1、K2
の間に生じる過昇温部の発生が抑制される。また、加熱
シリンダ2の軸方向の温度パターンも設定通りになる。
の上限値あるいは任意の設定値Uma xは、ハードウェア
の上限設定器17により設定されたが、演算により求め
ることもできる。演算により求める第2の実施の形態が
図2に示されている。なお、図1に示されている第1の
実施の形態の構成要素と同じ同じ要素には同じ参照数字
を付けて重複説明はしない。第2の実施の形態による
と、制御装置10’は、さらに第4の加え合わせ点1
1’と、第2のPID制御演算器12’とを備えてい
る。また、温度設定器16は、過昇温部の温度を設定す
る設定器17’も兼ねている。第4の加え合わせ点1
1’の一方の入力端子は、温度設定器17’と信号ライ
ンa’により接続されている。第1の温度制御ゾーンK
1と、第2の温度制御ゾーンK2との間には過昇温部の
温度を検出する温度センサS1’が設けられ、この温度
センサS1’と第4の加え合わせ点11’の他方の入力
端子は、信号ラインb’で接続されている。第4の加え
合わせ点11’の出力端子は、信号ラインc’により第
2のPID制御演算器12’に接続されている。
る。なお、第2の実施の形態によっても、第1の加熱ヒ
ータH1-1の主操作量u11(k)が、第1の実施の形
態により得られた主操作量u11(k)に対応しているこ
とは明らかである。温度設定器17’により過昇温部の
温度r(k)’を設定する。過昇温部の温度y(k)’
は、温度センサS1’により検出され、そして第4の加
え合わせ点11’に入力される。この加え合わせ点1
1’において、r(k)’−y(k)’により偏差e
(k)’が得られ、第2のPID制御演算器12’にお
いて周知のようにして、加熱ヒータの操作量の上限値す
なわち余裕量算出値Umax(k)が演算される。
おいて、次式のようにして第2の加熱ヒータH1-2に
印加される補償操作量u12(k)’が演算される。 u12(k)’=u11(k)ー{Umax(k)ーu11(k)} (1’) ここに、u11(k):k時点での第1の加熱ヒータH1
-1の主操作量 u12(k):k時点での第2の加熱ヒータH1-2の補
償操作量 Umax(k) :k時点での第1、2の加熱ヒータH1-
1、1−2の操作量の上限値 上記(1’)式中の{Umax(k)ーu11(k)}
が、k時点での、第1の実施の形態の加熱ヒータの余裕
量に相当することは明らかである。また、第1、2の温
度制御ゾーンK1、K2の間に生じる過昇温部の発生が
抑制されることも明らかである。
ことなく、色々な形で実施できる。例えば射出成形機1
のノズルが含まれる温度制御ゾーンKNは、一方は冷却
されている金型に接し、あるいは大気へ放熱されている
ので低温部に接し、他方は加熱シリンダ2の他の温度制
御ゾーンK3に連なってるので、この温度制御ゾーンK
Nにも、同様に適用できる。また、加熱ヒータが設けら
れていない部分は、低温部になっているので、この低温
部に隣接している加熱ヒータが設けら温度制御ゾーンに
も同様に適用できることも明らかである。
量算出値Umax(k)は、第2の実施の形態ではPID
制御演算器12’により求められているが、PID演算
する代わりに、PI演算、ファジイ演算等によって求め
ることもできる。また、第2の実施の形態では、第1の
温度制御ゾーンK1と、第2の温度制御ゾーンK2との
間に、過昇温部の温度を検出する温度センサS1’が設
けられているが、この過昇温部の温度は、温度センサS
1’により直接計測することなく、第1、第2の温度セ
ンサS1、S2で計測される温度を線形補間して求めた
温度を検出温度とすることもできるし、また定常伝熱計
算により導出される軸方向の温度分布式から求めた温度
を検出温度とすることもできる。同様に過昇温部の設定
温度は、第1の温度制御ゾーンK1の設定温度と、第2
の温度制御ゾーンK2の設定温度とから、線形補間して
求めることもできる。
限値または任意の設定値Umaxを一定にした、第1の実
施の形態に相当する制御方法のテストをした。なお、本
テストには加熱シリンダ2と同様なテスト装置を使用し
て、第1の温度制御ゾーンK1と第2の温度制御ゾーン
K2との間には温度センサSを格別に取り付けて、各温
度制御ゾーンK1、K2、…の温度を測定した。また、
簡単のため、全ての温度制御ゾーンK1、K2、…の設
定温度を120°Cにした。その結果を図3に示す。図
3において、ノズル先端からの距離は、加熱シリンダ2
の軸方向の長さに対応している。図3に示されているよ
うに、図5に示されている従来の過昇温部Ohは、略解
消されていることが分かる。また、加熱シリンダ2の軸
方向の温度分布も略設定値通りになっていることも分か
る。
なわち余裕量算出値Umax(k)をPID制御演算器1
2’により求めた、第2の実施の形態に相当する制御方
法のテストをした。なお、他の条件は実施例1と同じに
した。図には示されていないが、実施例1と略同一な温
度分布が得られ、過昇温部Ohも解消され、実施例1と
の実質的な差異は認められなかった。
形機の加熱シリンダが軸方向に複数個の温度制御ゾーン
に分割され、分割された各温度制御ゾーンに対応して複
数個設けられている加熱手段を制御する、射出成形機の
温度制御方法において、一方が、冷却フランジ、金型等
の低温部に隣接し、他方が加熱手段等により加熱される
高温部に隣接している温度制御ゾーンに設けられている
加熱手段を制御するとき、低温部に隣接している加熱手
段は、温度制御ゾーンに設けられている温度センサの検
出温度によるフイードバック制御により得られる主操作
量で制御し、高温部に隣接している加熱手段は、主操作
量と、操作量上限値、任意の設定値等との偏差である余
裕量算出値を、主操作量から減じた補償操作量で制御す
るように構成されているので、局部的な過昇温部の発生
を抑制することができ、また設定通りの軸方向の温度パ
ターンが得られる。したがって、本発明によると、温度
変化に敏感な樹脂材料からもヤケや熱分解を起こすこと
なく、微妙な変色も成形不良の原因になる例えば光学部
品のような高精度の成形品も得ることができる。また、
射出成形機は、一般に制御装置を備えているが、この備
わっている制御装置に演算部を設けるだけで、本発明を
実施できる利点もある。
制御装置とを示し、制御装置部分はブロック線図で示す
模式図である。
制御装置とを示し、制御装置部分は部分はブロック線図
で示す模式図である。
結果を示すグラフである。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 射出成形機(1)の加熱シリンダ(2)
が軸方向に複数個の温度制御ゾーン(K1、K2、…)
に分割され、分割された各温度制御ゾーンに対応して複
数個設けられている加熱手段(H1-1、H1-2)を制
御する、射出成形機の温度制御方法において、 一方が、冷却フランジの低温部(7)に隣接し、他方が
加熱手段等により加熱される高温部(K2)に隣接して
いる温度制御ゾーン(K1)に設けられている加熱手段
(H1-1、H1-2)を制御するとき、 前記低温部(7)に隣接している加熱手段(H1-1)
は、前記温度制御ゾーン(K1)に設けられている温度
センサ(S1)の検出温度{y(k)}によるフイード
バック制御により得られる主操作量{u11(k)}で制
御し、 前記高温部(K2)に隣接している加熱手段(H1-
2)は、前記主操作量{u11(k)}と、操作量上限
値、任意の設定値等(Umax)との偏差である余裕量算
出値{Umaxーu11(k)}を、前記主操作量{u
11(k)}から減じた補償操作量{u12(k)}で制御
することを特徴とする射出成形機の温度制御方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の操作量上限値、任意の
設定値等(Umax)が、対象とする温度制御ゾーン(K
1)と該温度制御ゾーン(K1)に隣接した高温部(K
2)との間の過昇温部の設定温度{r(k)’}と、該
過昇温部の検知温度{y(k)’}とから演算により求
められる射出成形機の温度制御方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の過昇温部の設定温度
{r(k)’}と検知温度{y(k)’}が、対象とす
る温度制御ゾーン(K1)と該温度制御ゾーン(K1)
に隣接した高温部(K2)の、それぞれの設定温度{r
(k)}と、それぞれの検出温度{y(k)}から、補
間演算により求められる射出成形機の温度制御方法。 - 【請求項4】射出成形機(1)の加熱シリンダ(2)が
軸方向に複数個の温度制御ゾーン(K1、K2、…)に
分割され、分割された温度制御ゾーン(K1)の一方が
冷却フランジの低温部(7)に隣接し、他方が加熱手段
等により加熱される高温部(K2)に隣接している温度
制御ゾーン(K1)に設けられている複数個の加熱手段
(H1-1、H1-2)を制御する温度制御装置(10)
であって、 該温度制御装置(10)は、第1、2、3の加え合わせ
部(11、13、14)と、調節操作部(12)とから
なり、前記第1の加え合わせ部(11)には、設定温度
{r(k)}と対象とする温度制御ゾーン(11)の検
出温度{y(k)}とが入力され、前記調節操作部(1
2)は、前記第1の加え合わせ部(11)により得られ
る偏差{e(k)}に基づいて対象とする温度制御ゾー
ン(K1)の低温部(7)に近い方の第1の加熱手段
(H1-1)の主操作量{u11(k)}を演算し、前記
第2の加え合わせ部(13)には、操作量上限値、任意
の設定値等(Umax)と前記調節操作部(12)で得ら
れた主操作量{u11(k)}とが入力され、前記第3の
加え合わせ部(14)には、前記第2の加え合わせ部
(13)により得られる偏差である余裕量算出値{U
maxーu11(k)}と前記調節操作部(12)で得られ
た主操作量{u11(k)}とが入力されて、対象とする
温度制御ゾーン(K1)の高温部(K2)に近い方の第
2の加熱手段(H1-2)の補償操作量{u12(k)}
を出力することを特徴とする、射出成形機の温度制御装
置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の第2の加え合わせ部
(13)の一方の入力端子には、対象とする温度制御ゾ
ーン(K1)と、該温度制御ゾーン(K1)に隣接して
いる高温部(K2)との間の過昇温部の設定温度{r
(k)’}と、検知温度{y(k)’}との偏差{e
(k)’}に基づいて演算された演算値{U
max(k)}が入力されるようになっている射出成形機
の温度制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16065197A JP3790609B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 射出成形機の温度制御方法および温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16065197A JP3790609B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 射出成形機の温度制御方法および温度制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10337763A true JPH10337763A (ja) | 1998-12-22 |
| JP3790609B2 JP3790609B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=15719551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16065197A Expired - Fee Related JP3790609B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 射出成形機の温度制御方法および温度制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3790609B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013052510A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機 |
| JP2013224017A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-31 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機 |
| KR20170115776A (ko) * | 2016-04-08 | 2017-10-18 | 주희영 | 벤트식 사출성형기의 온도제어방법 |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP16065197A patent/JP3790609B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013052510A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機 |
| JP2013224017A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-31 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機 |
| KR20170115776A (ko) * | 2016-04-08 | 2017-10-18 | 주희영 | 벤트식 사출성형기의 온도제어방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3790609B2 (ja) | 2006-06-28 |
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