JPH1033973A - 加水分解を受け易い物質を蒸気で凝集させる方法および装置 - Google Patents

加水分解を受け易い物質を蒸気で凝集させる方法および装置

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JPH1033973A
JPH1033973A JP9100765A JP10076597A JPH1033973A JP H1033973 A JPH1033973 A JP H1033973A JP 9100765 A JP9100765 A JP 9100765A JP 10076597 A JP10076597 A JP 10076597A JP H1033973 A JPH1033973 A JP H1033973A
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water
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JP9100765A
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Seyfert Ina
イナ・ザイフエルト
Hans Uhlemann
ハンス・ウーレマン
Walter Reinhardt
ラインハルト・バルター
Martin Maasz Joachim
ヨアヒム・マルテイン・マーツ
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Bayer AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加水分解を受け易い物質を蒸気で凝集させる
方法および装置。 【解決手段】 若干可溶で加水分解を受け易い物質を凝
集させる方法であって、該若干可溶な物質の粉末を、少
なくとも1種の水溶性粉末結合剤と一緒に、85℃から
105℃の範囲の温度の蒸気雰囲気の中に導いて、本質
的に圧縮力の作用を受けさせないで自由落下させる。こ
の方法では、上記蒸気雰囲気内の滞留時間を約0.5か
ら10秒にする。次に、その生じた凝集物に乾燥を主要
粒子間の接触地点で生じる結合剤の液状橋かけから小さ
い固体状橋かけが生じるように自由落下状態で受けさせ
る。次に、最終的な乾燥をその次に位置する一体式流動
床乾燥器内で水含有量が0.5重量%以下になるまで受
けさせる。この方法を蒸気ジェット凝集器内で実施し、
ここでは、蒸気ジェットノズル(5,6)を用いて、そ
の凝集させる粉末混合物の自由落下プロダクトカーテン
に蒸気を衝突させる。その凝集した粒子(4)が流動床
の中に直接落下するような様式で流動床乾燥器(2)を
凝集器(1)の下部に連結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、若干可溶で加水分解を受け易い
(hydrolyticallysensitive)
物質、特に薬学活性物質、例えばアセチルサリチル酸
(ASA)などを蒸気で凝集させる特殊な方法に関す
る。本発明は更に上記方法を実施する装置にも関する。
【0002】粉末形態の物質は多くが液体に分散させる
のが困難であり、従ってそれらを分散液または溶液で用
いるのはしばしば困難である。更に、流動挙動が良好で
粉じん含有量が非常に低いこともしばしば望まれる。こ
れはまた親水性および疎水性両方の表面特性を持ち得る
若干可溶な粉末にも適用される。薬学調剤で粉末を用い
る場合、更に、味を改良または隠すか或は他の不適合性
混合成分との接触を避けるか或は最小限にするのがしば
しば望ましいか或は必要である。
【0003】粉末を用いる時の湿潤性、流動性および粉
じん含有量低下の改良は、通常、その関係する粉末を凝
集過程で顆粒状にすることで達成される。凝集過程では
特徴として顆粒用液体、通常、水または水溶液が用いら
れる。従って、このような過程は加水分解を受け易い物
質の処理には適用不能である、と言うのは、このような
場合一般に(活性)物質が分解する結果として(薬学的
に)望ましくない分解生成物が生じるからである。従っ
て、非水系の有機溶媒が用いられるが、これを用いると
顆粒内に溶媒が残留し、これも同様に望ましくないか或
は容認されない。更に、溶媒を用いて処理を行うと加工
費用が増大する。
【0004】この凝集過程で、液体に再分散させた時に
容易に崩壊し得る非常に小さい固体状橋かけ(brid
ges)(好適には上記液体に自由に溶解し得る材料を
含む)を主要(primary)粒子間に生じさせる
と、容易に分散し得る顆粒が得られることを見い出し
た。ここで、上記顆粒が容易に分散し得ることのさらな
る利点は、凝集中、即ち該顆粒がまだ湿っている状態で
それに圧縮力がかからないことである、と言うのは、そ
うでない場合、湿っている粒子間の接触地点が大きくな
りそして比較的大きくて比較的安定な固体状橋かけが生
じるからである。
【0005】本発明は、加水分解を受け易い物質、特に
ASAを凝集させる方法に関し、この方法は、若干可溶
なASA粉末を、自由に水に溶解し得る少なくとも1種
の粉末結合剤と一緒に、85℃から105℃の範囲、好
適には約100℃の温度の蒸気雰囲気の中に導いて、こ
の蒸気ゾーン内の滞留時間が約0.5から10秒、好適
には1から3秒になるように、本質的に圧縮力を用いな
いで自由落下させた後、最初の乾燥を、該水に不溶な活
性物質の粒子と水に可溶な結合剤との間の接触地点で凝
縮が起こることで生じる液体橋かけに結合剤が溶け込む
ことから小さい固体状橋かけが生じるように、さらなる
自由落下状態で受けさせ、そして次の乾燥を、一体式流
動床内における乾燥作用で水含有量が5重量%以下、好
適には1重量%以下になるまで受けさせることを特徴と
する。
【0006】1μmから30μm、好適には5から15
μmの平均横寸法(直径または厚み)を持つであろう固
体状橋かけの意味で「小さい固体状橋かけ」を採用す
る。
【0007】本発明に従う方法の過程では、上記加水分
解を受け易い粉末が水に接触する時間が非常に短くかつ
また上記固体状粒子にかかる熱応力が最大で100℃、
好適には最大で86℃で低くまたこの熱応力が存在する
期間が非常に短いことの結果として、有意な劣化反応は
起こらない。
【0008】その凝縮した蒸気で起こる結合剤粒子表面
の部分的溶解は非常に迅速に進行し、その結果として生
じる溶液は、上記粒子間の接触地点に液状橋かけを形成
するか、或は上記若干可溶で加水分解を受け易い粒子に
引き寄せられる。水の蒸発が凝集後直ちに起こることに
伴って該助剤が不溶になることで生じる固体状橋かけ
(または部分的)がその不溶な活性物質の粒子を包み込
み、それによって、加水分解を受け易い物質、例えばA
SAなどの場合でも安定性が確保される。
【0009】この記述した方法を用いると、適切な活性
物質対助剤比と好都合な工程条件を選択することでまた
上記水に不溶な物質のミクロカプセル封じもしくは被覆
の種類も選択することができる。
【0010】若干可溶または不溶な物質を凝集または
(部分的)ミクロカプセル封じする場合、自由に水に溶
解し得る結合助剤、例えばポリビニルピロリドン(PV
P)、PVP誘導体、澱粉、澱粉とセルロースの誘導
体、糖、糖アルコール類、例えばソルビトール、キシリ
トールなど、糖誘導体、例えばマルトデキストリン、イ
ソマルトース、果実酸およびそれらの水溶性塩類、例え
ばクエン酸塩または酒石酸塩など、アスコルビン酸、ア
ミノ酸または無機塩類、例えば硫酸ナトリウムなどを用
いる。
【0011】上記若干可溶な活性物質と上記水溶性結合
助剤の重量比を1から10対10から1、好適には3か
ら8対7から2にする。この凝集させるところの、加水
分解を受け易い不溶な活性物質と水溶性助剤の混合物
を、蒸気と一緒に、有利にはこれらを空間的に近付けて
上記装置にその上部から導入する。この蒸気は、そのよ
り冷えている粉末粒子上で凝縮し、この凝縮膜が上記結
合剤をある程度溶解し、そしてその湿っている粒子間の
接触地点に生じた液状橋かけが乾燥を受けて固体状橋か
けになる。水溶性助剤を大過剰量で用いる場合、上記加
水分解を受け易い活性物質はその水溶性助剤で完全に遮
蔽され得る。また、自由に水に溶解し得る活性物質が結
合剤として働くような様式で本方法を用いることも可能
である。
【0012】本発明に従う方法の必須要素は、粒子の表
面を直接湿らせる目的で本質的に純粋な蒸気雰囲気を用
いることである。空気が同時に存在している場合、他の
様式で、蒸気が拡散でその粒子表面のエアークッション
(air cushons)を横切ることができるよう
にする必要があるであろう。その結果として、その固体
上で凝縮し得る蒸気量が少なくなり、従って、活性物質
の凝集もしくは遮蔽度合がより低くなる。このように、
上記加水分解を受け易い粉末を処理する目標を達成する
ことができなくなるか、或は達成されたとしても満足さ
れない度合のみになり得る。
【0013】本発明に従う方法の実施では、凝集器[こ
れに密封ハウジング(closedhousing)を
持たせ、これの上方末端に、粉末材料を計量するための
計量装置を取り付け、この計量装置を、この凝集器内に
粉末材料の自由落下プロダクトカーテン(produc
t curtain)を作り出すフィードホッパーに連
結させる]を含めた装置が有効であることを確認した。
この装置に、加うるに、上記凝集器の上部に、蒸気ゾー
ン内を自由に落下するプロダクトカーテンを少なくとも
部分的に取り巻く蒸気ジェットを作り出すためのノズル
を取り付ける。本発明に従う上記装置の特徴は、凝集し
た粒子が流動床の中に直接落下するような様式で該凝集
器がそれの下部で流動床乾燥器に連結していることであ
る。このように、この流動床乾燥器を蒸気ジェット凝集
装置に直接一体化させる。
【0014】この蒸気ジェットノズルに、有利には、上
記凝集器の縦方向に伸びる分配器管に連結している管ま
たはせん孔を含め、そして上記プロダクトカーテンの2
つの側の各々に分配器管を1つづつ配置する。
【0015】本発明に従う装置の必須要素は、また、蒸
気ゾーン(湿潤化ゾーン)と乾燥ゾーンが分離している
ことである。このような分離を、本発明のさらなる進展
に従い、上記蒸気ジェットノズルを取り巻く二重壁の加
熱保護管を上記凝集器の上部に位置させそしてこの保護
管のジャケットの中に通して排気を取り出すことで達成
する。このようにすると、上記流動床乾燥器によって装
置内に導入される気体流の全部を上記保護管の下方末端
で取り出すことが可能になる。
【0016】別法として、また、上記排気を取り出すた
めの収集通路を有するリングギャップを上記凝集器のハ
ウジングに取り付けてそれを上記蒸気ジェットノズル分
配器管の下方末端から50mm−300mmの距離の所
に位置させることでも、蒸気ゾーンと乾燥ゾーンを分離
することができる。このようにした場合でも同様に排気
の全部を蒸発セクションと乾燥セクションの間の領域で
本装置の周囲全体に渡ってむらなく取り出すことができ
る。
【0017】本発明に従う装置の好適な進展は、上記蒸
気ジェット凝集器に一体化させた流動床乾燥器に上昇円
錐形環状(annular conically as
cending)流動用外側板と中心流動用内側板を持
たせそして上記内側板の所を出る流動用空気の流速を上
記外側板の所を出る流動用空気の流速より速くする点で
ある。
【0018】上記円錐形流動用外側板を、有利には、上
記凝集器ハウジングの、同様に円錐形に広がる部分に連
結させる。このような手段を用いると、上記床の円形運
動が促され、そして望ましくない局所的過剰湿潤化が防
止される。乾燥ゾーン内の滞留時間を適切にしそして/
または流動床内の乾燥空気速度および乾燥空気温度を適
切に選択することにより、所望の最終水分を設定するこ
とができる。この場合の流動床温度は20℃から70℃
の範囲である。
【0019】本発明を用いると下記の利点が達成され
る。
【0020】本方法を用いると、凝集用水分量が低くな
り、温度の応力が低くそして特に応力がかかる時間が非
常に短いことから、加水分解を受け易い生成物でも水分
凝集で成功裏に処理することが可能になる。敏感な生成
物の場合でも、劣化反応は起こらないか或は起こったと
しても最小限のみである。
【0021】− 本発明に従う方法では200から30
00μm、好適には200から2000μmのサイズ範
囲の凝集物を製造することができる。
【0022】− 本方法で製造した凝集物は非常に容易
に再分散し得る。冷水で再分散させた場合でも、要する
時間は非常に短時間のみ(通常1分以内、好適には<3
0秒)[これを通常用いられる凝集方法(ミキサー凝
集、流動床凝集)で製造された顆粒で達成することがで
きるとしても熱水中で再分散させた時のみである]であ
る。
【0023】− 味の良くない生成物の場合でも味の良
い生成物および/または調味料と一緒に加工することで
良好な味マスキング(masking)が達成される。
【0024】− 適切な工程条件を選択すると(特に、
充分に高い結合剤含有量を選択すると)、不溶な生成物
を凝集させることができるばかりでなくまたそれらをあ
る程度封じ込めることができる。この場合、結合剤の溶
液が上記不溶生成物上に広がり得るならば、この不溶粒
子の表面はその溶解している結合剤で被覆される。この
場合、40から80%、好適には50から70%の表面
被覆率を達成することができる。これにより、そのよう
にして封じ込められた生成物が他の混合成分に対して示
す反応性が低下すると言った利点が得られる。従って、
通常は貯蔵安定性が低い物質でも、それらの混合物を製
造することができる。
【0025】− このように凝集物の溶解性が非常に良
好なことは、その凝集させるべき(不溶)粒子間の橋か
けが、非常に自由に溶解し得る材料を含んでいて(凝縮
した蒸気の中に結合剤が1秒の何分の1かで溶解し
て)、これもまた水で非常に容易に湿ることによる。更
に、上記粒子間の橋かけの厚みは数μm(1から30μ
m、好適には5から15μm)のみであり、そしてこの
橋かけの濃縮が起こるのは、該粒子間の接触地点であ
る。このように、溶解過程で高い表面積が与えられる。
【0026】以下に実施例および図を参照して本発明を
更に詳しく記述する。本図において、図1は、一体式流
動床乾燥器が備わっている蒸気ジェット凝集装置を図式
的に示し、図2は、分配器管が備わっている蒸気ジェッ
トノズルの平面図を示し、図3は、降下するプロダクト
カーテンの湿潤化と乾燥を機能的に分離するための保護
管を示し、そして図4は、一体式流動床乾燥器の拡大図
を示す。
【0027】図1に従い、蒸気ジェット凝集器1と流動
床乾燥器2を一方を他方の上に垂直に配置して同じハウ
ジング3で取り囲む。この蒸気ジェット凝集器1を出る
凝集した生成物4は落下して流動床乾燥器2の中に直接
入る。落下するプロダクトカーテンの両側に位置してい
て平行に連結している2本の蒸気ジェットノズル5と6
に通して蒸気を供給する。これらの供給を共通蒸気ライ
ン7で行う。この蒸気ジェットノズル5、6は更に角度
αで回転可能である。図2に示すように、蒸気ジェット
ノズル5、6には、各々、上記凝集器の縦方向に伸びる
分配器管9に連結している短い管8またはせん孔が複数
含まれている。この分配器管9の断面は、ノズル管8へ
の衝突が同じ蒸気流量で起こるような様式でその長さに
渡って狭くなっている。このノズル管8の長さはそれの
直径の少なくとも3倍である。この分配器管9、従って
またノズル管8も、回転点10で回転可能であり、その
結果として、蒸気がプロダクトカーテンに衝突する角度
を調節することができる。蒸気ノズル5、6を過ぎた所
で散乱するプロダクトカーテンに蒸気が蒸気作用路d
(steam action path d)内で衝突
し、その長さは、本質的に、蒸気の出口速度および回転
角αで決定される。この蒸気作用路を以後「蒸気ゾー
ン」と呼ぶ。角度αは0°から60°の範囲で調整可能
である。最適な値は20°から40°の範囲である。
【0028】固体を計量用スクリュー11で縦方向ホッ
パー12に送り込むと、このホッパーの下方末端の所
で、均一な粉末プロダクトカーテンがスロット中を通っ
て凝集セクション1の中に入り込む。それらの粒子はそ
のようにして互いに近付くが圧縮力は生じない。この固
体供給部の上に位置する領域も分離カバー13で同様に
覆われており、その結果として、空気が装置の中に入り
込むことはないか、或は生成物の供給を通して装置の中
に空気が入り込むとしても、その量は調節可能量のみで
ある。空気が過剰量で入り込むと、結果として、蒸気雰
囲気が崩壊しかつ凝集作用が悪化する。
【0029】凝集させるべき生成物と結合剤を混合物と
して計量用スクリュー11に送り込む。貯蔵槽に入って
いる生成物は加熱用媒体もしくは冷却用媒体、例えば条
件付けした空気などで加熱もしくは冷却可能である。こ
の生成物の温度、即ち計量用スクリューに入れる粉末混
合物の温度は、設定可能な工程パラメーターであり、こ
れは、凝縮する蒸気量に影響を与え、従って凝集の結果
(凝集物のサイズ、凝集物の水分)に直接影響を与え
る。
【0030】再現可能な工程条件、従って均一な生成物
品質を達成するに重要な前提条件は、蒸気処理に適した
本質的に純粋な蒸気雰囲気が確保されるように蒸気処理
ゾーンと乾燥ゾーンを空間的に離すことである。この目
的で、リングギャップ14をハウジング1に取り付ける
が、これの高さを蒸気ゾーンが終了して乾燥ゾーンが始
まる地点にし、そしてこのリングギャップを収集ライン
15に連結させる。流動床乾燥器2に由来する排気を全
部そのリングギャップに通して取り出す。実際には、分
配器管9の下方末端の下50mmから300mmの距離
の所にリングギャップ14を位置させる。
【0031】この蒸気処理ゾーンと乾燥ゾーンを空間的
に離すことができる別法は蒸気ゾーンを保護シリンダー
で取り巻くことである(図3参照)。ハウジング1と同
心でカバー13の上に保護シリンダー16を位置させて
二重壁構造にする。これのジャケットに熱風を環管18
内の円形スロット17に通して下側から注入して保護シ
リンダー16を加熱することにより、それの壁で蒸気が
凝縮しないようにする。更に、リングギャップ19が上
記ジャケットと環管18の間に残すような様式で保護シ
リンダー16の上に環管18を乗せる。輸送用熱風を注
入するインジェクターの作用により、このインジェクタ
ーから出る空気は上記ジャケットの下方リムの所で上記
オリフィスの中を通ってその中に引き寄せられ(矢印2
0)、その結果として、上記乾燥器から出る排気の均一
な取り出しがその周囲全体に渡って確保される。この輸
送用熱風は輸送用空気用ブランチ21に通して環管18
に供給される。排気は排気用ブランチ22を通って上記
ジャケットから取り出される。
【0032】蒸気ゾーンでは、プロダクトカーテンが凝
縮で湿り、その結果として、凝集が誘発される。この湿
潤化の後、その凝集した湿潤生成物は、最初、流動床乾
燥器に由来する条件付けされた乾燥用空気の中を向流で
落下する結果として予備乾燥を受ける。その後の望まれ
る最終水分に至る乾燥は一体式流動床内で遂行される。
この流動床の高さおよび適切な乾燥条件(空気温度、空
気流量)を選択することで所望の残存水分量を達成す
る。通常のレベル調節装置を用いて上記流動床の内容物
が所望値になるように一定に保持する。このように、蒸
気ゾーン内で達成される凝集物水分から独立させて、生
成物の最終水分を正確に設定することができる。望まれ
る残存水分量は、各場合とも、固体状橋かけの形成が完
了することで初めて定まる。顆粒サイズおよび顆粒構造
は、配合および選択する運転データ(蒸気流量に対する
固体流量の比率、固体の温度、乾燥条件)に依存する。
分離をもたらし得る固体再循環路は必要でない。
【0033】図4に従い、乾燥器2内の流動床を、いろ
いろな流動強度(流れ矢印23および24)を持たせた
いろいろな領域に分割する。この床では、中心部の流動
(穴開きプレート26を有する分離中心管25による流
動)の方が、周囲領域の流動(ここでは、公知様式で、
外側に向かって上昇する円錐形の穴開き板27で流動が
起こる)よりも強力である。このような手段を用いる
と、存在する如何なるまだ湿っている生成物も先に乾燥
した生成物と直ちに混ざり合うことでさらなる顆粒も塊
状化(先に凝集した粒子が別の粒子に粘着する)も防止
される。これにより、流動床に衝突する湿っている凝集
物が更に凝集して一緒に粘着することでもたらされる流
動床の崩壊が避けられる。穴開きプレート26と中心管
25の間に環状の排出用ギャップ28を位置させ、これ
に通して乾燥最終生成物を、流動床の内容物に従って、
即ちこの装置内の平均滞留時間に従って取り出す。これ
により、また、生成物が装置から直接出る、即ち流動床
内を前以て循環することなく出る可能性をなくすことを
確保する。この穴開きプレート27の直ぐ上の装置幅は
広くなっている。この同様に円錐形に広がっている(ハ
ウジング1に向かって)部分29により、生成物の均一
な循環移動が向上し、従ってまだ湿っていて衝突する凝
集物の分布が向上し、そして排出口28に向かう特に粗
い粒子の動きが助長される。流動を特異的に変化させる
ことと装置の幅を広くすることを組み合わせた手段を用
いることにより、特に均一な生成物の循環が確保され
る。
【0034】一体式流動床を取り付けた本発明に従う蒸
気ジェット凝集装置を下記の工程パラメーターおよび生
成物特徴で運転する。
【0035】 流量 蒸気 5から10kg/時 固体 10から100kg/時 滞留時間 蒸気ゾーン 0.5から3秒(好適には0.5から1.5秒) 流動床 10から20分 温度 蒸気 100℃ 流動用空気 20から80℃ 床温度 20から50℃ 生成物 0から60℃ 生成物特徴 粒子サイズ<300μm(好適には<200μm) 結合剤含有量 5から90% 凝集物 最大水分(蒸気ゾーンの下流) 約4から5% 最終水分(流動床乾燥の下流) <0.5% 凝集物サイズ 200から2000μm
【0036】
【実施例】実施例1 100gのASA粉末を50gのキシリトール(結合剤
として)と混合する。この混合物を、室温で、長い均一
なプロダクトカーテンが生じるような様式でスクリュー
11で凝集装置の中に導入する。この固体の質量流量を
20kg/時にする。これに飽和蒸気を角度α=30°
において7kg/時で噴霧する。蒸気ゾーン内の滞留時
間、従って蒸気との接触時間は1秒である。これによ
り、好適には150から1000μmの範囲のサイズで
顆粒が生じる。この蒸気処理ゾーンを出た直後の顆粒は
1.5%から3%の水分を有する(カールフィッシャー
滴定方法を用いて測定)。この顆粒は、次に、下流に位
置していて床温度が40℃の流動床内で残存水分量が1
%未満になるまで乾燥を受ける。この流動床内の滞留時
間は10から20分の範囲である。このようにして生じ
たASA/キシリトール顆粒は、易流動性(readi
ly flowable)で良好な味を有しかつ卓越し
た再分散性を示す。望ましくない劣化生成物の含有量は
0.5%未満である。
【0037】実施例2 100gのASA粉末を200gのキシリトール(結合
剤として)と混合する。この混合物(室温で存在させ
る)をスクリュー11で長い均一なプロダクトカーテン
が生じるような様式で凝集装置の中に導入する。この生
成物の質量流量を30kg/時にする。これに蒸気(飽
和)を角度α=40°において10kg/時で噴霧す
る。これにより、好適には150から1000μmの範
囲のサイズで顆粒が生じる。この蒸気処理ゾーンを出た
直後の顆粒は2.5%から4%の水分を有する(カール
フィッシャー滴定に従い)。この顆粒は、下流に位置す
る流動床内で残存水分量が1%未満になるまで乾燥を受
ける。このようにして生じたASA/キシリトール顆粒
は、易流動性で良好な味を有しかつ卓越した再分散性を
示す。望ましくない劣化生成物の含有量は0.5%未満
である。このASA粒子の表面は50から70%がキシ
リトールで覆われている。従って、このASAは他の成
分(今までは一緒に混合することができなかった成分、
例えば泡立つ成分または他の塩基性成分など)と一緒に
混合および貯蔵可能である。
【0038】実施例3 100gのASA粉末と30gのスクロースと5gの調
味料を混合して予め50℃に加熱した後、スクリュー1
1で、長い均一なプロダクトカーテンが生じるような様
式で凝集装置の中に導入する。この生成物の質量流量を
20kg/時にする。これに蒸気を30°の角度αにお
いて6kg/時で噴霧する。好適には200から140
0μmの範囲のサイズで顆粒が生じる。この蒸気処理ゾ
ーンを出た直後の顆粒は1から2.5%の水分を有する
(カールフィッシャー滴定に従い)。この顆粒は、下流
に位置する流動床内で残存水分量が0.5%未満になる
まで乾燥を受ける。このようにして生じた顆粒は、易流
動性で良好な味を有しかつ卓越した再分散性を示す。A
SAの望ましくない劣化生成物の含有量は0.5%未満
であり、通常では揮発し得る芳香物質の損失は10%未
満である。このように、ASAを調味料と一緒に凝集さ
せることができる。これにより、単に調味の目的で調味
料を混合する通常方法とは対照的に、さらなる加工、輸
送および使用までの貯蔵過程で分離が生じないと言った
利点が得られる。
【0039】実施例4 100gのASAと50gの硫酸ナトリウムを混合し、
そして実施例1に記述したのと同様に蒸気ジェットでそ
れらを凝集させる。このような配合でもまた、穏やかな
乾燥後、水に非常に容易に分散し得る易流動性凝集物が
得られ、この凝集物は、におい粉または錠剤で使用可能
である。
【0040】実施例5 500gのパラセタモール(paracetamol)
を100gのクエン酸、400gのオレンジ調味料、1
000gのレモン調味料およ2000gのマルチトール
(maltitol)(結合剤として)と一緒に混合す
る。室温で上記混合物をスクリュー11で長い均一なプ
ロダクトカーテンが生じるような様式で凝集装置の中に
導入する。この固体の質量流量を40kg/時にする。
これに蒸気を20°の角度αにおいて10kg/時で噴
霧する。蒸気ゾーン内の滞留時間、従って蒸気との接触
時間は1秒である。これにより、好適には200から2
000μmの範囲のサイズで顆粒が生じる。この蒸気処
理ゾーンを出た直後の顆粒は2%から4%の水分を有す
る。この顆粒は、次に、下流に位置していて床温度が3
0℃の流動床内で残存水分量が0.5%未満になるまで
乾燥を受ける。この流動床内の滞留時間は15から20
分の範囲である。このようにして生じた凝集物は、易流
動性で良好な味を有しかつ卓越した再分散性を示す。凝
集後の成分間の比率は初期混合物で設定した比率に相当
する、即ち望ましくない分離現象は全く起こらない。こ
の凝集物は、におい粉調剤または錠剤として使用可能で
ある。この凝集物は冷水に15秒以内の時間で溶解(1
00ml中5g)して使用可能な飲物が生じる。
【0041】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0042】1. 若干可溶で加水分解を受け易い物質
を凝集させる方法であって、該若干可溶な物質の粉末
を、少なくとも1種の水溶性粉末結合剤と一緒に、85
℃から105℃の範囲の温度の蒸気雰囲気の中に導い
て、この蒸気ゾーン内の滞留時間が約0.5から10秒
になるように本質的に圧縮力の作用を受けさせないで自
由落下させた後、最初の乾燥を、主要粒子間の接触地点
で凝縮が起こることで生じる液体橋かけに結合剤が溶け
込むことからほんの小さい固体状橋かけが生じるように
さらなる自由落下状態で受けさせ、そして次の乾燥を、
一体式流動床内における乾燥作用で水含有量が5重量%
以下、好適には1重量%以下になるまで受けさせること
を特徴とする方法。
【0043】2. その使用する若干可溶で加水分解を
受け易い物質がASA粉末であることを特徴とする第1
項記載の方法。
【0044】3. 該蒸気ゾーン内の滞留時間が約1か
ら3秒であることを特徴とする第1項記載の方法。
【0045】4. 自由に水に溶解し得る結合助剤とし
て、PVP、PVP誘導体、澱粉、澱粉とセルロースの
誘導体、糖、糖アルコール類、糖誘導体、例えばマルト
デキストリン類、イソマルトース、果実酸またはそれら
の水溶性塩類、アスコルビン酸、アミノ酸または有機塩
類、或は上記物質の混合物を用いることを特徴とする第
1項記載の方法。
【0046】5. その使用する若干可溶な物質と自由
に水に溶解し得る結合助剤の比を1:10から10:1
にすることを特徴とする第1項記載の方法。
【0047】6. アルカリ金属およびアルカリ土類金
属の組の自由に水に溶解し得る無機塩類、例えば塩化ナ
トリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、塩化マグネシウムなどを用いることを特徴
とする第1項記載の方法。
【0048】7. 凝集器(1)から出発して、この凝
集器(1)は密封ハウジング(3)を有し、それの上方
末端に、粉末材料を計量するための装置(11)が取り
付けられていて、この装置(11)は、上記凝集器内に
粉末材料の自由落下プロダクトカーテンを作り出すフィ
ードホッパー(12)に連結しており、そして該凝集器
の上部に、蒸気ゾーン内を自由に落下するプロダクトカ
ーテンを少なくとも部分的に取り巻く蒸気ジェットを作
り出すための蒸気ジェットノズル(5、6)が備わって
いる、第1から6項記載の方法を実施するための装置で
あって、凝集した粒子(4)が流動床の中に直接落下す
るような様式で該凝集器(1)がそれの下部で流動床乾
燥器(2)に連結していることを特徴とする装置。
【0049】8. 該蒸気ジェットノズル(5、6)
が、該凝集器(1)の縦方向に伸びる分配器管(9)に
連結している管(8)またはせん孔を含み、そして該プ
ロダクトカーテンの2つの側の各々に1つの分配器管
(9)が位置していることを特徴とする第7項記載の装
置。
【0050】9. 蒸気ジェットノズル(5、6)を取
り巻く二重壁の加熱保護管(16)が該凝集器(1)の
上部に位置していてこの保護管(16)のジャケットの
中を通して排気が該装置から取り出されることを特徴と
する第7および8項記載の装置。
【0051】10. 該排気を取り出すための収集ライ
ン(15)を有するリングギャップ(14)が該凝集器
のハウジング(3)に備わっていてそれが該分配器管
(9)の下方末端から50mm−300mmの距離の所
に位置していることを特徴とする第7および8項記載の
装置。
【0052】11. 該流動床乾燥器(2)が上昇円錐
形環状流動用外側板(27)と中心流動用内側板(2
6)を有しそして該内側板(26)の所を出る流動用空
気の流速が該外側板(27)の所を出る流動用空気の流
速より高いことを特徴とする第7から10項記載の装
置。
【0053】12. 該円錐形流動用外側板(27)
が、該凝集器のハウジング(3)に向かって同様に円錐
形に広がる部分(29)に隣接していることを特徴とす
る第11項記載の装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】一体式流動床乾燥器が備わっている蒸気ジェッ
ト凝集装置を図式的に示す。
【図2】分配器管が備わっている蒸気ジェットノズルの
平面図を示す。
【図3】降下するプロダクトカーテンの湿潤化と乾燥を
機能的に分離するための保護管を示す。
【図4】一体式流動床乾燥器の拡大図を示す。
フロントページの続き (72)発明者 ラインハルト・バルター ドイツ51375レーフエルクーゼン・ハンス −ザクス−シユトラーセ12 (72)発明者 ヨアヒム・マルテイン・マーツ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07960 コンベントステーシヨン・デイケンズコー ト8

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 若干可溶で加水分解を受け易い物質を凝
    集させる方法であって、該若干可溶な物質の粉末を、少
    なくとも1種の水溶性粉末結合剤と一緒に、85℃から
    105℃の範囲の温度の蒸気雰囲気の中に導いて、この
    蒸気ゾーン内の滞留時間が約0.5から10秒になるよ
    うに本質的に圧縮力の作用を受けさせないで自由落下さ
    せた後、最初の乾燥を、主要粒子間の接触地点で凝縮が
    起こることで生じる液体橋かけに結合剤が溶け込むこと
    からほんの小さい固体状橋かけが生じるようにさらなる
    自由落下状態で受けさせ、そして次の乾燥を、一体式流
    動床内における乾燥作用で水含有量が5重量%以下、好
    適には1重量%以下になるまで受けさせることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 凝集器(1)から出発して、この凝集器
    (1)は密封ハウジング(3)を有し、それの上方末端
    に、粉末材料を計量するための装置(11)が取り付け
    られていて、この装置(11)は、上記凝集器内に粉末
    材料の自由落下プロダクトカーテンを作り出すフィード
    ホッパー(12)に連結しており、そして該凝集器の上
    部に、蒸気ゾーン内を自由に落下するプロダクトカーテ
    ンを少なくとも部分的に取り巻く蒸気ジェットを作り出
    すための蒸気ジェットノズル(5、6)が備わってい
    る、第1から6項記載の方法を実施するための装置であ
    って、凝集した粒子(4)が流動床の中に直接落下する
    ような様式で該凝集器(1)がそれの下部で流動床乾燥
    器(2)に連結していることを特徴とする装置。
JP9100765A 1996-04-09 1997-04-04 加水分解を受け易い物質を蒸気で凝集させる方法および装置 Pending JPH1033973A (ja)

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