JPH1034986A - 熱転写形記録装置及び記録方法 - Google Patents

熱転写形記録装置及び記録方法

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JPH1034986A
JPH1034986A JP19914096A JP19914096A JPH1034986A JP H1034986 A JPH1034986 A JP H1034986A JP 19914096 A JP19914096 A JP 19914096A JP 19914096 A JP19914096 A JP 19914096A JP H1034986 A JPH1034986 A JP H1034986A
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雄一郎 池本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドットズレによる色相変化が比較的少ない熱
転写形記録装置及び記録方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 この熱転写形記録装置は、イエロー,マ
ゼンタ,シアンの3色の記録材を用い、印画されるドッ
トの大きさを変化させて階調表現する熱転写形記録装置
であって、印画すべきドットを縦横2×2の4ドット単
位で見た場合に、各々2ドットのみ印画される、斜めド
ット配置,縦ドット配置及び横ドット配置を規定し、上
記3色の各色を上記斜めドット配置,縦ドット配置及び
横ドット配置のいずれかに割り当て、各色が相異なるド
ット配置で印画される。この時、イエローを斜めドット
配置とし、シアンを横ドット配置及び縦ドット配置をい
ずれか一方のドット配置にし、マゼンタを残りドット配
置にすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写形記録装置
及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ受像機に映し出された静止
画像や、スチルカメラで撮影された被写体画像を記録紙
に印画してハードコピーを得るビデオプリンタが有っ
た。このビデオプリンタの特徴は、記録画像が自然画で
あることから、アナログ的な階調を表現することにあ
る。このようなビデオプリンタとして、サーマルヘッド
を用いて記録紙に画像を印画する熱転写形記録装置が有
った。
【0003】[熱転写形記録装置]熱転写形記録装置
は、記録紙の上にインクリボンが置かれ、この上からサ
ーマルヘッドを押し当てて、印画する部分のインクを溶
融又は昇華させ記録紙に転写する記録装置である。サー
マルヘッドには、複数個の発熱素子(ヒータ)が横一列
状に並んでいて、これを記録紙に接触させて所定の長さ
だけ相対的に移動させながら、1ライン毎に各画素の濃
度に対応する期間発熱素子を発熱して、1枚の画像を印
画する。
【0004】ここで、本明細書及び図面を通して、サー
マルヘッドの印画ドット(発熱素子)が並置される方向
を「主走査方向」と称し、記録紙の紙送り方向(即ち、
サーマルヘッドの走査方向)を「副走査方向」と定義す
る。記録紙でみると、一般にサーマルヘッドの寸法を抑
えるため記録紙短手方向が主走査方向となり、記録紙長
手方向が副走査方向となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】記録ドットの大きさを
変化させて階調表現する記録装置で、例えば画像サイズ
A3(297mm横×420mm縦)に対して主走査方
向(サーマルヘッドの並ぶ方向)を画像サイズ横に、副
走査方向(紙送り方向)を画像サイズ縦にして印画する
場合を考える。ここで使用するサーマルヘッドは、30
0dpi(dots per inch )であり、印画された隣接す
る画素が略接触するようにした場合、1ドットの領域は
直径が略85μm(=2.54cm/300)程度とな
る。
【0006】このようなサイズをもつドットの集合で形
成される画像は、画像サイズの縦方向端部から端部まで
の長さ(420mm)に対して、Y(イエロー),M
(マゼンタ),C(シアン)の各色間の位置ズレを数1
0μm以下に抑えなければモワレが目立つようになる。
従って、画像サイズの縦方向の長さに対し、各色間の位
置ズレを数10μm以下にすることが要求される。この
数値は、420mmの一端にあるドットを整合させた場
合、他端のドットがドット径の半分の42μm程度に相
当し、420mmに対して0.001%の位置ズレ
(「レジズレ」、即ちレジストレーション・ズレともい
う。)しか許容されないことを意味する、極めて厳しい
数値である。
【0007】しかしながら、現状の記録装置では、紙送
りの機械的精度だけで、このような要求を満足すること
はできない。従って、従来より、印画法を工夫して、モ
ワレを目立たなくさせる幾つかの方法が提案されてい
る。
【0008】従来提案された印画法としては、第1にス
クリーン角を構成する方法がり、第2に紙送り量を半分
にして半ドット分ずらしてドットを千鳥配置にする方法
があり、第3にドットでスクリーン角を構成してモアレ
縞を相殺する方法がある。しかしながら、これらの方法
は、次のような問題点も生じていた。
【0009】(1)第1のスクリーン角を構成する方法
では、主走査方向のドット毎に印画パルスの位相を変え
たり、印画パルスの周期を短くして偶数と奇数のドット
を別々に印画したりするため、記録装置の回路の高速動
作が必要となり、しかも回路構成が複雑になるという不
都合があった。 (2)第2のドットを千鳥配置にする方法では、記録画
素数が本来サーマルヘッドが有する総画素数の半分にな
り、解像度が落ち、画像品質が劣化する。特に、文字を
印字すると、ドットの配置が常に千鳥状のため、ドット
が直線状に並ばず、直線部分が階段状になって印画の質
が劣化が目立ってしまう。 (3)第3のスクリーン角を構成する方法では、スクリ
ーン角を構成するために、画素落ちの箇所のデータを補
間しなければならず、その結果画像品質が劣化する。
【0010】このような問題とは別に、印画濃度を決定
する階調性について、ヘッドの最大解像度レベルで(即
ち、ドットの個数を最大にして)全てのドットを印画す
るようにすると、必然的に最大ドットサイズが小さくな
る。この結果、ドットの大きさで階調を表現する記録装
置では、ドットサイズを最小から最大まで十分な幅で変
化させることが出来ず、即ち、十分な階調のダイナミッ
クレンジが取れず、良好な階調性を持つことが出来ない
という問題も生じている。
【0011】更に、Y(イエロー),M(マゼンタ),
C(シアン),K(黒)の4色印画において、各色のド
ットを同じサイズで印画すると、Kに光透過性がない為
に、後述するようにドット位置ズレによるモアレ縞や色
相の変化が発生する問題も生じている。この問題に対
し、ドットの印画開始位置をずらしてスクリーン角を構
成する方法が提案されているが、スクリーン角を構成す
る方法には上述の問題が付随する。
【0012】[色回りの問題点]更に、色回り、モアレ
縞現象(干渉縞のような現象)に付いて、具体的に説明
する。カラーの場合は、Y,M,Cの3色、又はこれら
にK(黒)を加えたY,M,C,Kの4色のカラー印画
を順次行う。なお、以下の本発明の説明においては、特
に必要でない限り、Y,M,Cの3色の場合について説
明するが、Y,M,C,Kの4色の場合は、Y,M,C
の3色の場合に加えてKを追加すること以外は同様であ
る。
【0013】Y,M,Cの印画を行う場合、これらの色
の内の一色に付いて記録紙を送りながら印画し、記録紙
を元の位置に戻して次の一色を印画し、再び記録紙を元
の位置に戻して残りの一色を印画する。即ち、印画行程
を3回繰り返す。理想的には合計3回の印画工程におい
てY,M,Cの3色のドットが全く同じ位置に印画され
完全に重なると、適切な色が再現されることになる。し
かし、上述の通り、現実には記録紙を物理的に送り、ま
た戻して再度送る行程を繰り返しているので完全に元の
位置に戻らないことがあり、各色の印画位置(ドット位
置)にズレが生じて、Y,M,Cが同じ位置に重なら
ず、色バランスの崩れた色回り現象又はモアレ現象を発
生することがある。
【0014】例えば、Y,M,Cの順序で印画したとす
ると、例えばYの印画ドット(ハーフともいう。)とM
の印画ドットが相対的に位置ズレを起こすと、色回りが
生ずる。更に、これにCの印画ドットを重ねた場合も同
様に位置ズレをおこすと、更に色回りが生じる。
【0015】また、本発明に係る熱転写形記録装置は、
記録ドットの大きさを変化させて階調表現する記録方式
を採用している。具体的には、Y,M,Cのドットの印
画の際に、ライン単位の間欠的な紙送りでなく、記録紙
を連続的に送りながら(厳密にいえば、例えば1ドット
印字する時間内に4〜5回のステップ送りを繰り返しな
がら)、印画される。即ち、サーマルヘッドの発熱素子
と記録紙とは接触しながら、少しずつ相対的に移動して
いる。この結果、Y,M,Cの各ドットの形状は、通電
時間(即ち、印画濃度)に対応して副走査方向(紙送り
方向)に成長した、即ち、伸長した長円形状となる。
【0016】このような印画方式の熱転写形記録装置に
おいては、印画(記録)されたドットの形状は、印画濃
度が一番濃い時にはその画素の領域内で副走査方向に最
大に成長した長い長円形状となって、隣接する画素領域
にほぼ接するようになり、反対に印画濃度が一番薄い時
には、その画素の領域内で最小にしか成長せず使用され
るヘッドのヒータ(発熱素子)形状に近くなり、また、
印画濃度が中間の値をとる時には、その画素の領域内で
印画濃度に対応した寸法だけ成長した長円形状となる。
【0017】例えば、現状の300dpiの記録装置の
場合、副走査方向(紙送り方向に)に測って、1画素領
域の長さは160μmであり、サーマルヘッドの1素子
の有効発熱長さは40μmである。最大濃度のドットを
印画する時にはサーマルヘッドと記録紙との相対的な移
動により引き擦られるようにしてその印画ドットは略1
60μm程度の長円形状に成長し、最小濃度の時には略
40μm程度の長円形状に成長し、中間濃度の時にはそ
れに対応する長円形状に成長する。
【0018】上述のように各色毎に印画工程を繰り返す
記録方式は、各色のドット間で位置ズレを起こす要因を
有し、また印画方式により各ドット形状が印画濃度に応
じた長円形状となることより、ドットの位置ズレによる
最終的な印画が、色バランスが崩れ又は色相変化を生じ
て、紙送り方向に垂直の(即ち、主走査方向の)縞模様
が目立つ印画となることがある。
【0019】このようなドットの位置ズレによる色相変
化の現象は、昇華形インクを使用した場合にはその特性
により各ドットの輪郭が若干ぼけた形状となるため緩和
されてそれ程目立たないが、溶融形インクを使用した場
合に顕著に発生することがある。この色回り現象及びモ
アレ現象は、上述したPWM変調して熱転写する熱転写
形記録装置に関して典形的に発生する現象である。
【0020】そこで、本発明は、上述の従来技術の問題
点に鑑みて、ドットズレによる色相変化が比較的少ない
熱転写形記録装置及び記録方法を提供することにある。
【0021】更に本発明は、従来の熱転写形記録装置に
対して比較的簡単な回路を追加することにより、ドット
ズレによる色相変化の比較的少ない熱転写形記録装置を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱転写形記
録装置は、イエロー,マゼンタ,シアンの3色の記録材
を用い、印画されるドットの大きさを変化させて階調表
現する熱転写形記録装置であって、印画すべきドットを
縦横2×2の4ドット単位で見た場合に、各々2ドット
のみ印画される、斜めドット配置,縦ドット配置及び横
ドット配置を規定し、上記3色の各色を上記斜めドット
配置,縦ドット配置及び横ドット配置のいずれかに割り
当て、各色が相異なるドット配置で印画される。
【0023】好ましくは、4ドットの内、2ドットのみ
しか印画されないので、所定の濃度を確保するために、
印画される3色のドットは、相対的に拡大されたドット
サイズで印画される。
【0024】好ましくは、上記縦ドット配置は、縦方向
に隣接する2×2の4ドット単位で見た場合、印画され
る2ドットの位置が、相互に横方向にシフトされてお
り、上記横ドット配置は、横方向に隣接する2×2の4
ドット単位で見た場合、印画される2ドットの位置が、
相互に縦方向にシフトされている。
【0025】上記イエロー,マゼンタ,シアンの3色の
記録材に加えて、黒を印画する時、ドット配置として、
黒は4ドット全てに普通のドットサイズで印画される。
この時、1画素分の黒を副走査方向に分割して印画して
もよい。
【0026】更に、本発明に係る熱転写形記録装置は、
記録すべき画像の1ライン分の画素データを蓄積するラ
インメモリと、昇順に連続した階調データを順次出力す
る階調カウンタと、前記ラインメモリに蓄積された画素
データと前記階調カウンタから順次出力される階調デー
タとを比較するコンパレータと、この比較結果に基づき
PWM変調して記録ドットの大きさを変化させて階調表
現するサーマルヘッドと、前記階調データを1ドット毎
又は2ドット毎に交代的に有効又は無効にする手段と、
1ラインの印画期間を表すプリントパルスを1/2又は
1/4に分周した信号を発生する手段とを備えている。
【0027】上記1ドット毎に有効又は無効にする手段
を利用して記録ドットを主走査方向に1ドットおきに間
引きし、且つ上記プリントパルスを1/2に分周した信
号を利用して副走査方向の間引きの位相を反転し、こう
して印画すべきドットを縦横2×2の4ドット単位で見
た場合に、斜め方向に位置する2ドットのみ印画される
斜めドット配置の印画を可能にする。
【0028】また、上記1ドット毎に有効又は無効にす
る手段を利用して記録ドットを主走査方向に1ドットお
きに間引きし、1ラインの印画期間を表すプリントパル
スを1/4に分周した信号を利用して副走査方向の2ラ
イン毎に間引きの位相を反転し、こうして印画すべきド
ットを縦横2×2の4ドット単位で見た場合に、縦方向
に位置する2ドットのみ印画され且つ2ライン毎に印画
ドットの位置が入れ替わる縦ドット配置の印画を可能に
している。
【0029】また、上記2ドット毎に交代的に有効又は
無効にする手段を利用して記録ドットを主走査方向に2
ドット毎に間引きし、且つ上記プリントパルスを1/2
に分周した信号を利用して副走査方向の1ライン毎に間
引きの位相を反転し、こうして印画すべきドットを縦横
2×2の4ドット単位で見た場合に、横方向に位置する
2ドットのみ印画され且つ1ライン毎に印画ドットの位
置は入れ替わる横ドット配置の印画を可能にしている。
【0030】更に、本発明に係る記録方法は、イエロ
ー,マゼンタ,シアンの3色の記録材を用い、印画され
るドットの大きさを変化させて階調表現する記録方法で
あって、印画すべきドットを縦横2×2の4ドット単位
で見た場合に、各々2ドットのみ印画される、斜めドッ
ト配置,縦ドット配置及び横ドット配置を規定し、上記
3色の各色を上記斜めドット配置,縦ドット配置及び横
ドット配置のいずれかに割り当て、各色が相異なるドッ
ト配置で印画される記録方法である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱転写形記録
装置の実施例について、添付の図面を参照しながら説明
する。尚、同一の要素には同じ参照符号を付して、重複
した説明を省略する。ここで、本実施例の理解を容易に
するため、先ず最初に、熱転写形記録装置のヘッドコン
トロール部分の構成及び動作に付いて簡単に説明する。
【0032】[ヘッドコントロール部分のブロック図] (構成)図1は、本実施例に係る熱転写形記録装置のサ
ーマルヘッド・コントロール部分のブロック図を示す図
である。なお、図1の構成は、後で図11及び図12を
用いて説明する熱転写形記録装置の要部ブロック図の一
部分をなしている。サーマルヘッド・コントロール部分
は、一画面分の印画データを蓄積するフレームメモリ1
と、このフレームメモリから出力される印画データを非
線形変換する非線形変換テーブルを内蔵するγROM
(γ補正回路ともいう。)3と、このγROMから出力
される1画素毎の印画データを入力端子の一方に入力
し、階調カウンタ9からの階調データを他方の入力端子
に入力して、両データを比較するコンパレータ(比較
器)11と、このコンパレータの比較結果のデータが入
力されるヘッド部7とを備えている。ヘッド部7は、シ
フトレジスタ13と、ラッチ回路(図示せず。図7の符
号14)と、1ラインのドット個数の発熱素子(ヒー
タ)15とを有する。
【0033】(動作)例えば、画像データであるR,
G,Bデータがマスキング補正(図示せず。)され、
Y,M,C印画データに変換される。これらY,M,C
印画データは、個別に、1フレーム分(1画面分)の印
画データがフレームメモリ1に蓄積される。
【0034】この1フレーム分のフレームデータから、
1画面の垂直方向に位置する画素データが垂直サンプリ
ングされ、サンプリングデータはγROM3に入力され
る。γROM3は、サンプリングされた印画データをイ
ンクリボン感度に対応して補正するための非線形変換デ
ータのテーブルが書き込まれたROM(読出専用記憶装
置)を有し、印画データはこの非線形変換データに基づ
きγ変換される。このγ変換された印画データは、1ラ
イン毎にラインメモリ5に蓄積される。
【0035】次に、各画素毎の印画濃度の決定方法に関
しては、ラインメモリ5に蓄積された印画データと、階
調カウンタ9から出力される階調データとを、コンパレ
ータ(比較器)11で比較し、この結果に基づき、サー
マルヘッドの発熱素子15の発熱時間を制御(PWM変
調)することにより行われる。具体的には、ラインメモ
リ5に蓄積された1ライン分の印画データが、1ドット
ずつ、コンパレータ11の一方の入力に入力される。コ
ンパレータ11の他方の入力に対して、階調カウンタ9
からの階調データが順次入力される。例えば、256階
調で表現するの場合、階調カウンタ9から、「0」から
「255」までの階調データが、順次、コンパレータ1
1に供給される。
【0036】先ず、階調データ「0」がコンパレータ1
1に供給される。この階調データ「0」とラインメモリ
5からの1ドット分の印画データとが比較される。印画
データの方が大なら、出力データはONにされる。これ
を、1ドット毎に1ライン分、即ちラインメモリ10に
蓄積された印画データ分だけ繰り返す。次に、階調デー
タを1つ上げて階調データ「1」に対して、ラインメモ
リ5に蓄積された1ライン分の印画データが同様に比較
される。この動作が、階調データ「255」まで、25
6回繰り返される。こうして、1ライン分の各画素に対
応した発熱素子15の発熱時間が、PWM信号として決
定される。
【0037】コンパレータ10からの1ドットずつのP
WM信号は、シフトレジスタ13に直列に供給されると
共に所定のクロック(図示せず。)に同期してロードさ
れ、ラッチにラッチされ、1ライン毎に各発熱素子15
は夫々のドットの濃度(階調)に対応した期間だけ発熱
する。
【0038】[印画法]このようなサーマルヘッドを有
する熱転写形記録装置において、色相変化の減少は、図
2及び3に示す特有の印画法を採用することにより達成
される。図2を参照しながら印画法を説明するに際し、
この明細書及び図面では、説明に際してドットの位置を
特定するために、副走査方向を図でみて上から順にi=
1,2,3,…とし、主走査方向を図でみて左から順に
j=1,2,3,として説明する。また、ドット配置の
特徴を説明するために、主走査方向及び副走査方向に隣
接する2×2の4ドットを基本単位とする「基本4ドッ
ト」という概念を導入する。図1A,B及びCに示すよ
うに、Y,M,Cのドット配置のいずれも、基本4ドッ
トを単位とした規則性を有する。夫々の基本4ドットを
見ると、4ドットの内、2ドットのみが印画され、残り
の2ドットは印画されていない、即ち間引かれているこ
とが分かる。
【0039】図2のA,B,Cに示したドット配置に関
して順番に説明する。なお、図2において、一例とし
て、図2Aのドット配置はY(イエロー)、図2Bの配
置はM(マゼンタ)、図1Cの配置はC(シアン)と示
されているが、このような色とドット配置の割当(組み
合わせ)の理由に関しては、後で説明するので、現在の
所は仮にこのように割り当てられているとして説明を続
ける。
【0040】先ず図2Aに示すYのドット配置は、
(i,j)=(1,1),(1,2),(2,1),
(2,2)の基本4ドットでは、(i,j)=(1,
1),(2,2)の2ドットのみを印画する。なお、図
中の丸はドットの位置を表し、印画されたドットの大き
さを表示するものではないことに注意されたい。実際に
印画するドットの大きさに付いては、図3に関連して説
明する。残りの(i,j)=(1,2),(2,1)に
位置する2ドットは、印画しない、即ち、間引かれてい
る。
【0041】このドットの間引きは、図1に示したコン
パレータ11に画素データを入力する際に、図2の各色
の印画されるドット位置は画素データ入力に基づいて印
画し、また、間引かれたドット位置は画素データ入力を
「ゼロ」入力となるようにセレクタ(図1には示してい
ない。)を切り換えることにより、ゼロ入力に基づいて
印画する(即ち、印画されない)方法を採用している。
具体的なハードウェア構成に関しては、後で、図11及
び図12に示す記録装置の構成に関連して詳しく説明す
る。
【0042】この基本4ドットに隣接する他の基本4ド
ット、例えば(i,j)=(3,1),(3,2),
(4,1),(4,2)も同様である。この結果、基本
4ドット単位でみると、ドットが斜め方向に形成された
配置となる。以下、図2Aの印画ドットの配置を「斜め
ドット配置」と呼ぶことにする。
【0043】同様に、図2Bに示すMのドット配置は、
(i,j)=(1,1),(1,2),(2,1),
(2,2)の4ドット基本単位では、(i,j)=
(1,1),(2,1)の2ドットのみを印画する。こ
れに隣接する基本ドットも同様である。この結果、基本
4ドット単位でみると、ドットが縦方向(副走査方向)
に形成された配置となる。以下、この明細書では、図2
Bの印画ドットの配置を「縦ドット配置」と呼ぶことに
する。
【0044】同様に、図2Cに示すMのドット配置は、
(i,j)=(1,1),(1,2),(2,1),
(2,2)の4ドット基本単位では、(i,j)=
(1,1),(1,2)の2ドットのみを印画する。こ
れに隣接する基本ドットも同様である。この結果、基本
4ドット単位でみると、ドットが横方向(主走査方向)
に形成された配置となる。以下、この明細書では、図2
Cの印画ドットの配置を「横ドット配置」と呼ぶことに
する。なお、Y,M,C,KによりKを印画する場合に
付いては、図9及び10に関連して後で説明する。
【0045】(各印画法による印画ドットの様子)図3
は、図2で説明した各印画法により実際に印画したとき
の印画ドットの様子を示すものである。具体的には、図
3Aの印画ドットの様子は図2Aで説明した斜めドット
配置に対応し、図3Bの印画ドットの様子は図2Bで説
明した縦ドット配置に対応し、図3Cの印画ドットの様
子は図2Cで説明した横ドット配置に対応している。
【0046】図3Aは、「斜めドット配置」による実際
の印画ドットの様子を示している。ここで、図中の各円
形状は印画されたドット形状を模式的に示したものであ
る。図2Aで説明したように、基本4ドット中の半分の
2ドットが間引きされているので、仮に従来と同じドッ
トサイズで印画すると半分のドットしか印画されなく、
所定の濃度が得られない。従って、半分の個数のドット
で所定の濃度が得られるように、ドットサイズを拡大す
る必要がある。各ドットが隣接するドットと略接触する
ようなサイズにドットサイズを拡大して、半分の個数の
印画ドットでも、所定の印画濃度が得られるようにして
いる。ドットサイズの拡大は、サーマルヘッドの発熱素
子に印加するヘッド電圧を高くすることにより、行って
いる。
【0047】図3Bは、図2Bで説明した「縦ドット配
置」による実際の印画ドットの様子を示し,図3Cは、
図2Cで説明した「横ドット配置」による実際の印画ド
ットの様子を示す。夫々のドットサイズに関しては図3
Aで説明した拡大ドットサイズである。図2に関連して
説明した各印画ドット配置に対して、発熱素子に印加す
るヘッド電圧を高くすることにより、従来と変わらない
最高濃度を出すことが出来る。
【0048】このようにドットサイズを拡大した印画法
における階調性について説明する。印画ドットの大きさ
を変化させて面積階調によって階調を表現する方式で
は、可能な限り小さいドットから可能な限り大きなドッ
トまでドットサイズを変化させることにより階調性は向
上する。しかし、現実には、ドットサイズを大きくした
り又は小さくするには一定の限界がある。ドットサイズ
を小さくする方は、発熱素子の物理的サイズによって或
る限界が存在する。また、ドットサイズを大きくする方
は、余り大きくすると、それに対応してドット個数に依
存する解像度が低下するので、解像度の面から或る限界
が存在する。
【0049】図2及び図3に関連して説明した印画法
は、Y,M,Cに関してドット個数を半分だけ間引き、
各ドットサイズ径を通常のドットサイズ径を約2倍に拡
大にしたものである。この条件下では、単色で見ると、
間引きのために解像度がサーマルヘッドの解像度の半分
になるが、実際には各色で印画データを間引く位置が相
違するため、出力画像としては元の画像の画像情報の1
/2より遥かに多くなり、印画実験をした結果(図2参
照)、解像度の低下に関しては実用上問題となるような
ことはなかった。また、YMCの3色を夫々印画する時
に、サーマルヘッドを同時にONする発熱素子は半分の
個数でよく、コモンドロップの影響を低減できるといっ
た利益を有する。
【0050】またドットサイズの変化幅が拡大したこと
により表現可能な階調性が向上し、階調性に関しては十
分満足のいくものであった。
【0051】更に、上述の実施例では、基本4ドットか
ら2ドットへの変換を、単純に所定のドット位置にある
2ドットを間引くことにより行っているが、周波数の高
い(即ち、濃度差の激しい)画像データの場合には、折
り返し歪みの心配がある。これを避けるために、相互に
隣接する印画部分の画像データと印画しない部分の画像
データとの平均値を、印画部分の画像データとして使用
してもよい。
【0052】図4,5及び6は、参考のため、実際に印
画されY,M及びCの印画ドットの様子を拡大して示し
たものである。各図は、図を見て左から右に、そして上
から下に階調低から高になる様子を示している。
【0053】[各印画ドットの配置の組み合わせと色の
割当] (各印画ドットの配置の組み合わせ)Y,M,Cの各色
に対して、図2及び図3により説明した「斜めドット配
置」,「縦ドット配置」,「横ドット配置」を採用した
理由に付いて説明し、更に、Y,M,Cの各色に対し
て、各ドット配置をどのように割り当てたら最も適当で
あるかについて、図7を用いて説明する。図7は、実際
の印画で発生頻度が高い任意の2色を重ねて印画した場
合、即ち、色重ね時の2次色の様子を模式的に示してい
る。
【0054】図7Aは、「縦ドット配置」と「斜めドッ
ト配置」とを重ねて印画した場合の様子を示し、図7B
は、「横ドット配置」と「斜めドット配置」とを重ねて
印画した場合の様子を示し、図7Cは、「横ドット配
置」と「縦ドット配置」とを重ねて印画した場合の様子
を示している。
【0055】先ず、理解が容易な図7Cの「横ドット配
置」と「縦ドット配置」を参照願いたい。一番左側の図
は、2色を重ねて印画した結果であり、ここで小さな矩
形状の黒色の部分が実際に2色が重なっている印画ドッ
トである。この重なりの面積(黒色矩形状の面積)は、
主走査方向長さ(横寸法)に関しては「縦ドット配置」
のドットの横寸法で決定される。また、副走査方向長さ
(縦寸法)に関しては「横ドット配置」のドットの横寸
法で決定される。即ち、この重なりの面積は、「横ドッ
ト配置」と「縦ドット配置」の相対的位置関係(即ち、
位置ズレの有無)とは無関係に独立して決定されるの
で、位置ズレが発生したとしても同一面積となる。
【0056】次に、図7Aの「縦ドット配置」と「斜め
ドット配置」の組み合わせについても同様のことがいえ
る。この組み合わせでも、位置ズレが発生しても重なり
面積は同一である。即ち、ここで、(i,j)=(1,
1),(1,2),(2,1),(2,2)の左上の4
ドット基本単位を考えると、「縦ドット配置」と「斜め
ドット配置」が位置ズレ無しで重ねられれた場合には、
左の図の(1,1)に位置する黒色矩形状が重なり面積
となる。ここで、「縦ドット配置」に対して「斜めドッ
ト配置」が相対的に主走査方向にずれた場合、(1,
1)の黒色矩形状は横寸法が小さくなり重なり面積が減
少するが、その分だけ(2,2)に位置するドットに重
なりが発生して重なり面積が増加し、差し引き変化しな
い。同様に、「縦ドット配置」に対して「斜めドット配
置」が副走査方向にずれた場合、重なり面積は変化しな
い。なお、(4,2)の黒色矩形形状は縦寸法が小さく
なるが、その分だけ(3,2)のドットで重なりが発生
して、結局重なり面積は差し引き変化しない。
【0057】図7Bの「横ドット配置」と「斜めドット
配置」の組み合わせに関しても同様のことがいえる。
【0058】このように、「斜めドット配置」,「縦ド
ット配置」,「横ドット配置」の3種類の組み合わせを
採用した理由は、任意の2つのドット配置で色重ねをし
た時に、重なり面積は一定であることにある。従って、
多少の色ズレがあっても、人間が画像を全体的に見た時
(即ち、4ドット基本単位のレベルでなく、画像全体を
普通に見たレベルでは)、画像の色み的には均一に保た
れる特徴を有している。
【0059】(ドット配置と色の割当)次に、色回りを
減少するために、Y,M,Cのどの色をどのドット配置
に割り当てたら適当かに関して検討する。ここで、図7
A,B及びCの色重ねの図をみると、図7Aでは、2色
の色重ねドットの位置(図で黒色矩形部分)がi=1,
4,5,8,…に主走査方向に1ドットおきにあり、こ
の間に位置するi=2,3,6,7,…の行が連続して
帯状に存在して、(色重ねが存在しないドット領域によ
る)横の要素が強調されている。印画後に、人間が印画
された画像を実際に見た場合、この帯状部分が横線とな
ってかなり強調されて見える。
【0060】次に、図7Bでは、色重ねドットの位置が
j=1,4,5,8,…に副走査方向に1ドット分分離
して存在し、この間に位置するj=2,3,6,7,…
の列が連続して帯状に存在して縦の要素が強調されてい
る。即ち、かなり縦線が強調されて見える。
【0061】しかし、図7Cでは、色重ねドット位置は
横方向及び縦方向に関して3ドット離隔して存在し、連
続した行又は列が存在しなく横又は縦の要素が強調され
ることはない。
【0062】図7Aの色重ねの図では、i=2,3,
6,7,…のドット位置で、割当の仕方によりY,M,
Cのいずれか2つの単色が交互に連続して帯状に目立っ
て存在することになる。この帯状部分では、色回り現象
を目立たなくするために、視覚的に濃度が高い色同士の
組み合わせは避ける必要がある。図7Bの色重ねの図で
は、j=2,3,6,7,…のドット位置でY,M,C
のいずれか2つの単色が交互に連続して帯状に目立って
存在することになる。同様に、この帯状部分では、色回
り現象を目立たなくするために、視覚的に濃度が高い色
同士の組み合わせは避ける必要がある。これに対して、
図7Cの色重ね図では、単色の領域は主走査方向及び副
走査方向共に寸断され適度に散らばって配置されている
ため、即ち連続性がなく、この部分における色の組み合
わせは任意でよい。
【0063】次に、各色から受ける印象に関して検討す
る。Y(イエロー)は視覚的に比較的濃度が低く感じら
れ、即ち、印画した時に輝度的に余り目立たない特性を
有する。このYに比較して、C(シアン)及びM(マゼ
ンタ)は視覚的に比較的濃度が高く感じられれ、即ち、
輝度的に目立って見える特性を有する。従って、比較的
濃度が高い2つの単色CとMの組み合わせが、図7A及
び図7Bの連続した帯状部分に存在しないように、各色
を割り当てることが好ましい。即ち、図7Aの,「縦ド
ット配置」と「横ドット配置」、図7Bの「横ドット配
置」と「斜めドット配置」の両方に、Yが組み込まれる
ことが必要であり、そのためには、Yを両者に共通して
存在する「斜めドット配置」に割り当てることが好まし
い。こうすれば、図7A及びBの帯状部分は、YとMと
の組合わせ又はYとCとの組み合わせとなり、帯状部分
に比較的濃度の低いYが1ドットおきに存在する結果、
帯状部分の濃度が相対的に低く感じられる。
【0064】一方、図7Cに示す色の重なりでは、必然
的に比較的濃度の高いMとCの組み合わせとなるが、色
重ね部分以外のドットが主走査方向及び副走査方向のい
ずれにも連続性が無い。従って、たとえ、位置ズレが発
生してもM又はCが色回りを起こしても連続的に縞状に
なることはない。
【0065】残りのM及びCを、「縦ドット配置」及び
「横ドット配置」のいずれに割り当てるかは、任意であ
る。従って、ここでは仮に、Mを「縦ドット配置」と
し、Cを「横ドット配置」とすることにする。こうして
決定された色の割当が、図2で例示したドット配置と色
の割当の関係である。
【0066】再び図7を参照すると、Mの縦ドット配置
は、縦の並びが2ドット単位で左右に(主走査方向に)
入れ替えられている。同様に、Cの横ドット配置は、横
の並びが2ドット単位で上下に(副走査方向に)入れ替
えられている。この理由は、縦ドット配置を、左右に入
れ替えないで縦方向に並べ、また、横ドット配置を、上
下に入れ替えないで横方向に並べた場合には、帯状部分
にM又はCが連続的に存在し、Mの横線又はCの縦線が
目立ってしまうからである。従って、このように、Mの
縦ドット配置及びCの横ドット配置は、いずれも配置方
向に対し2ドット単位で直交方向に入れ替えている(即
ち、途切れるようにしている)のである。なお、Cに関
しては、元々、千鳥配置のため、連続した線状として残
ることはない。
【0067】[Kのドット配置] (Kの性質と対策)ここ迄は、YMCの3色の場合を説
明した。ここで、K(黒)を加えたYMCKの場合につ
いて説明する。Kに関しては、次に説明する事項を除
き、基本的には他のYMCと同じである。Kは、他のY
MCと比較して、透過性が著しく低いという性質があ
る。この性質に起因して、K特有の問題があり、次に説
明するような取扱いを行っている。
【0068】図8は、色重ねを行った場合の記録紙上の
インクの側断面の模式図である。インクの断面は、必ず
しも図8に示すように多段状になるものではないが、強
いて言えば、昇華型インクの場合は記録紙に染み込むよ
うに印画されるが、溶融型インクの場合はここに示すよ
うなイメージで重なって印画される傾向がある。印画す
るインクの順番は、Kは線,文字等に使用されることが
多く、一番最後に印画される(即ち、図7で見て一番上
に位置する)。
【0069】なお、その他のY,M,Cに関しては、い
ずれも透過性があり、その下側に位置する(即ち、先に
印画した)色を透して見ることが出来、いずれを先に印
画しても仕上がった印画は色回り的に大きな差はなく、
このため色の印画の順番は任意でよい。
【0070】説明を簡単にするため、例えば、図8Aに
示すように、記録紙上にMを先に(下側に)、Cを後で
印画した場合に付いて説明する。ここで、仮に、MとC
との位置ズレがあったとする。図8B及びCは、図8A
の位置ズレ状態に対して、KのドットサイズをM,Cの
拡大ドットサイズと同じように拡大ドットサイズで印画
した結果を示している。更に、図8D及びEは、図8A
の状態において、KのドットサイズをM,Cの拡大ドッ
トサイズに比較して、相対的に小さいドットサイズ(通
常のドットサイズ)で印画した結果を示している。本実
施例では、以下の述べるような理由により、図8D及び
Eに示すような、Kを通常のドットサイズで印画する方
法を採用している。
【0071】上述したように、図8Aは、2色(Mと
C)がドットの位置ズレを起こして印画されている状態
を示している。この状態に対して、Kをこれら2色と同
じ記録ドット密度(ドットサイズ)で印画した場合、K
が一番下側にあるMと同じ位置に印画されると図8Bに
示すようになり、Kがその上のCと同じ位置に印画され
ると図8Cに示すようになる。図8B及び図8Cの場
合、人間が上方から見た場合、Kには透過性がほとんど
無いのでKの下に位置する色は見えなくなる。即ち、図
8Bの場合はMが見えなく、Kに対し位置ズレしたCの
みが見え、図8Cの場合はCが見えなく、Kに対し位置
ズレしたMのみが見えことになる。この結果、図8Aに
示すように2色が同一の条件(位置ズレ)で印画されて
いるに拘らず、Kのドット位置によって、図8B又は図
8Cに示すように、KとCのみ又はKとMのみ見えるよ
うになるといった色相の変化が生じることになる。
【0072】これを避けるため、Kに関して、記録ドッ
ト密度を2倍にし、且つ(ヘッド電圧を通常の電圧に維
持することにより)印画ドットサイズを相対的に小さく
している(即ち、空間周波数を高くしている)。即ち、
Kのみは、他の拡大ドットサイズのY,M,Cに対して
相対的に小さいノーマルサイズ(図3で説明したサイズ
を拡大する以前のサイズ)で印画する。この時、Kを通
常印画する場合と、分割印画する場合とがある。
【0073】前者のKの通常印画の場合には、図8Aの
C(シアン)の上にドット径が半分のKが印画されるこ
とになる。この場合、Cに対しKのドット径が相対的に
小さいので、Cを見ることが出来、また、Mは、直接又
はCを透過して見ることが出来る。
【0074】Kを分割印画した場合、KのM,Cに対す
る相対的な位置ズレにより、典型的に図8D,Eに示す
ような場合が発生する。先ず、図8Dに関しては、Cが
他のK,Mに対して位置ズレを生じて、密度が2倍にな
ったKの印字開始位置の各々が、一番先に印画したMの
印字開始端部及び印字終了端部に夫々整合している。ま
た、図8Eに関しては、Mが他のC,Kに対して位置ズ
レを生じて、Kの印字開始位置の各々が、Cの印字開始
端部及び印字終了端部に夫々整合している。いずれの場
合にも、Kのすぐ下のCは比較的透過性があるので、C
の下に位置するMもCを透過して見ることが出来る。
【0075】結局、通常印画の場合及び分割印画の場合
のいずれにおいても、図8B,Cに関連して説明したK
のドットずれに起因する色相の変化を減少することが出
来る。
【0076】図9及び10は、このようなKの印画ドッ
ト配置及び印画ドットの様子を示し、ここで、図9は通
常印画のKのドットを、図10は分割印画のKのドット
を夫々示している。また、各図で、Aは図2に対応する
印画ドット配置を示し、Bは図3に対応する高濃度時の
印画ドットの様子を示している。図示のドット配置及び
ドットサイズKの記録ドット密度を他のYMCに対して
高くすることにより、YMCK4色印画による色回りを
低減することが出来る。
【0077】[熱転写形記録装置] (図11の熱転写形記録装置の構成)次に、上述のよう
な印画方法を実現できる2種類の熱転写形記録装置の要
部について、簡単に説明する。図11は、熱転写形記録
装置のヘッド・コントロール部のブロック図である。こ
の熱転写形記録装置は、図10に示すKの分割印画を除
く、図2,3及び9のY,M,C,Kの印画に対応し得
る記録装置である。図11の熱転写形記録装置のヘッド
・コントロール部は、フレームメモリ1と、γROM3
と、ラインメモリ5と、階調カウンタ9と、コンパレー
タ11と、シフトレジスタ13と、ラッチ回路15と、
発熱素子17に関しては、既に図1に関連して説明済み
である。
【0078】図11に示す熱転写形記録装置の要部は、
この装置の動作を全体的に制御するシステム・コントロ
ーラ(シスコン)回路19と、ラインメモリ5に蓄積さ
れた画素データのアドレスを特定する1ビット毎に順次
変化するアドレスデータを出力するアドレスカウンタ2
1と、アドレスカウンタの出力の同期して階調データを
順次出力する上述した階調カウンタ9と、一方の入力端
子Aにラインメモリ5から1画素毎に画素データを入力
し他方の入力端子Bは接地され、選択端子SELに入力
する選択信号にしたがって入力データを選択して出力す
るセレクタ1と、セレクタ1からの出力データと階調カ
ウンタ9からの階調データとを夫々入力して比較してそ
の結果をサーマルヘッド7に供給するコンパレータ(比
較器)11と、シスコン回路19から出力される1ライ
ン毎の印画時にONになるプリントパルスを受け、プリ
ントパルスの立ち上がり毎に反転するトグル信号(1)
を発生するトグル信号発生回路1と、このトグル信号発
生回路1から出力されるトグル信号を受け、このトグル
信号の立ち上がり毎に反転するトグル信号(2)を発生
するトグル信号発生回路2と、上述したアドレスカウン
タ21のアドレスデータの最下位ビットA0をバッファ
23を介して入力端子Aに及び反転バッファ25を介し
て入力端子Bに夫々入力し、トグル信号発生回路1から
のトグル信号を選択信号として入力データを選択するセ
レクタ6と、アドレスカウンタ21のアドレスデータの
最下位ビットA0をバッファ27を介して入力端子Aに
及び反転バッファ29を介して入力端子Bに夫々入力
し、トグル信号発生回路2からのトグル信号を選択信号
として入力データを選択するセレクタ7と、アドレスカ
ウンタ21のアドレスデータの最下位ビットの上位のビ
ットA1をバッファ31を介して入力端子Aに及び反転
バッファ33を介して入力端子Bに夫々入力し、トグル
信号発生回路1からのトグル信号を選択信号として入力
データを選択するセレクタ4と、シスコン回路19から
の色信号を受け、色に応じた選択信号を発するセレクタ
切換回路31と、セレクタ4の出力データを入力端子A
に入力し、入力端子Bは接地され、セレクタ5からの出
力データを選択信号として一方の入力データを出力する
セレクタ3と、セレクタ6の出力データを入力端子A
に、セレクタ7の出力データを入力端子Bに夫々入力
し、セレクタ切換回路31からの選択信号にしたがって
一方の入力データを出力するセレクタ5と、セレクタ3
の出力データを入力端子Aに、セレクタ5の出力データ
を入力端子Bに夫々入力し、セレクタ切換回路31から
の選択信号にしたがって一方の入力データを出力し、こ
の出力データを上述のセレクタ1に対し選択信号をして
供給するセレクタ2とを備えている。
【0079】図11のブロック図の特徴的なことは次の
通りである。ここで用いられているセレクタ(1乃至
7)は何れも、入力端子A,Bと、出力端子Yと、選択
端子SELとをもち、これらセレクタはいずれも、選択
端子SEL=「0」(Low)のときは入力Aを選択し
て、Y(出力)=Aとなり、選択端子SEL=「1」
(High)のときは入力Bを選択して、Y(出力)=
Bとなる。
【0080】特に、セレクタ1は図2で説明した画素デ
ータの間引きに関係する。セレクタ1は、ラインメモリ
5から読み出された画素データを有効にするか無効にす
るかの選択機能をなしている。選択端子SELに対し選
択信号として「0」が入力された時、入力端子Aに入力
した画素データがセレクタ1で選択されコンパレータ1
1に送られ、階調カウンタ9からの階調データと比較さ
れる。選択信号として「1」が入力された時、入力端子
Bに入力したデータ(接地されており、ゼロ)がセレク
タ1で選択され(即ち、ラインメモリ5からの画素デー
タは無効にされ)、このドットは空打ち、即ち間引かれ
ることになる。従って、その機能の面から判断して、セ
レクタ1は、ラインメモリ5からのデータ及びセレクタ
2から選択信号を2入力とした場合のANDゲートによ
っても代替し得る。
【0081】また、1画素毎に反転するビットデータ及
び2画素毎に反転するビットデータとして、アドレスカ
ウンタ21から出力されるアドレスデータを利用する。
即ち、アドレスカウンタ21はラインメモリ5に対し
て、ラインメモリから読み出す画素データの順番を決定
する、0から順に1ビットずつ大きくなるアドレスデー
タを出力する。図11に示す記録装置では、アドレスデ
ータの最下位ビットA0と、次の上位のビットA1を利
用している。即ち、最下位ビットA0は、1ビット毎に
反転するビット「0,1,0,1,…」からなる。ま
た、次の上位のビットA1は、2ビット毎に反転するビ
ット「0,0,1,1,0,0,1,1,…」からな
る。
【0082】更に、1ライン毎の印画期間にONになる
プリントパルスを入力するトグル信号発生回路1を有
し、プリントパルスの立ち上がり毎に反転するトグル信
号(1)を発生する。このトグル信号(1)は、入力プ
リントパルスを1/2に分周された信号(周期が2倍)
を発生する。その後段に、このトグル信号発生回路1か
らのトグル信号(1)を入力するトグル信号発生回路2
を有し、トグル信号(1)の立ち上がり毎に反転するト
グル信号(2)を発生する。このトグル信号(2)は、
入力プリントパルスを1/4に分周された信号(周期が
4倍)を発生する。
【0083】(動作)このような熱転写形記録装置の動
作を、図2及び図9Aで説明したYMCKのドット配置
に対応して夫々説明する。 (1)図2Aに示すYの「斜めドット配置」の印画動作 斜めドット配置は、主走査方向に1画素毎に間引かれて
いる。更に、副走査方向に1ライン毎に間引きの画素位
置が反転されている。
【0084】主走査方向の間引きは、セレクタ1の選択
信号をしてアドレスデータの最下位ビットA0を利用す
る。アドレスカウンタ21からのアドレスデータの最下
位ビットA0を、セレクタ6,セレクタ5及びセレクタ
2を介して、セレクタ1の選択端子SELに選択信号と
して供給する。このため、セレクタ5の選択端子SEL
に対し、セレクタ切換回路31から選択信号「0」を、
セレクタ2の選択端子SELに対し、セレクタ切換回路
31から選択信号「1」を、夫々供給する。
【0085】また、副走査方向の反転に関し、トグル信
号発生回路1からの1ライン毎に反転するトグル信号
(1)を、セレクタ6の選択端子SELに選択信号とし
て供給する。これにより、セレクタ6は、バッファ23
を介して入力端子Aに入力する最下位ビットA0と、反
転バッファ25を介して入力端子Bに入力する反転最下
位ビットA0とが、1ライン毎に(即ち、副走査方向毎
に)選択されて、それがそのままセレクタ5,セレクタ
2を介して、セレクタ1の選択端子SELに供給され
る。この結果、1番目のライン(i=1)では一画素毎
に間引かれた画素データがコンパレータ11に対して出
力され、2番目のライン(i=2)では、セレクタ6の
作用により間引かれる画素位置(位相)が反転した画素
データが出力され、図2Aで説明した印画ドット配置が
実現できる。
【0086】(2)図2Bに示すMの「縦ドット配置」
の印画動作 縦ドット配置は、主走査方向に1画素毎に間引かれてい
る。更に、副走査方向に2ライン毎に間引きの画素位置
が反転されている。
【0087】主走査方向の間引きは、セレクタ1の選択
信号をしてアドレスデータの最下位ビットA0を利用す
る。従って、アドレスカウンタ21からのアドレスデー
タの最下位ビットA0を、セレクタ7,セレクタ5及び
セレクタ2を介して、セレクタ1の選択端子SELに選
択信号として供給する。このため、セレクタ5の選択端
子SELに対し、セレクタ切換回路31から選択信号
「1」を、セレクタ2の選択端子SELに対し、セレク
タ切換回路31から選択信号「1」を、夫々供給する。
【0088】また、副走査方向の2ライン毎の反転に関
し、トグル信号発生回路2からの2ライン毎に反転する
トグル信号(2)を、セレクタ7の選択端子SELに選
択信号として供給する。これにより、セレクタ7は、バ
ッファ27を介して入力端子Aに入力する最下位ビット
A0と、反転バッファ29を介して入力端子Bに入力す
る反転最下位ビットA0とが、2ライン毎に選択され
て、それがそのままセレクタ5,セレクタ2を介して、
セレクタ1の選択端子SELに供給される。この結果、
1番目及び2番目のライン(i=1,2)では一画素毎
に間引かれた画素データがコンパレータ11に対して出
力され、3番目及び4番目のライン(i=3,4)で
は、セレクタ7の作用により間引かれる画素位置が反転
した画素データが出力され、図2Bで説明した印画ドッ
ト配置が実現できる。
【0089】(3)図2Cに示すCの「横ドット配置」
の印画動作 横ドット配置は、主走査方向に2画素毎に間引かれてい
る。更に、副走査方向に1ライン毎に間引きの画素位置
が反転されている。
【0090】主走査方向の間引きは、セレクタ1の選択
信号をしてアドレスデータの最下位ビットの上位ビット
A1を利用する。従って、アドレスカウンタ21からの
アドレスデータの最下位ビットA1を、セレクタ4,セ
レクタ3及びセレクタ2を介して、セレクタ1の選択端
子SELに選択信号として供給する。このため、セレク
タ5の選択端子SELに対し、セレクタ切換回路31か
ら選択信号「0」を、セレクタ2の選択端子SELに対
し、セレクタ切換回路31から選択信号「0」を、夫々
供給する。
【0091】また、副走査方向の1ライン毎の反転に関
し、トグル信号発生回路1からの1ライン毎に反転する
トグル信号(1)を、セレクタ4の選択端子SELに選
択信号として供給する。これにより、セレクタ4は、バ
ッファ33を介して入力端子Aに入力するビットA1
と、反転バッファ35を介して入力端子Bに入力する反
転ビットA1とが、1ライン毎に選択されて、それがそ
のままセレクタ3,セレクタ2を介して、セレクタ1の
選択端子SELに供給される。この結果、1番目のライ
ン(i=1)では2画素毎に間引かれた画素データがコ
ンパレータ11に対して出力され、2番目のライン(i
=2)では、セレクタ4の作用により間引かれる画素位
置が反転した画素データが出力され、図2Cで説明した
印画ドット配置が実現できる。
【0092】(4)図9Aに示すKの通常印画の印画動
作 Kの通常印画では、画素データを間引く必要はない。こ
のため、セレクタ1の選択端子SELの選択信号として
「0」を入力する。このため、セレクタ3及びセレクタ
2の各選択端子SELに対して、選択信号として、セレ
クタ切換回路31から「1」,「0」を夫々入力する。
こうすることにより、セレクタ3はY=B(=ゼロ)と
なり、この出力を入力端子Aに受けたセレクタ2はY=
A(=ゼロ)となり、この出力を選択端子に受けたセレ
クタ1はY=A(=ラインメモリからの画素データ)と
なり、図9Aに示すKの通常印画の印画ドット配置が実
現できる。
【0093】以上により、図2及び図9Aで説明した各
印画法が、図11に示した熱転写形記録装置によって実
現できる。
【0094】(図12の熱転写形記録装置の構成)図1
2は、別の熱転写形記録装置のヘッド・コントロール部
のブロック図である。この熱転写形記録装置は、Kの分
割印画を含む図2,3,9及び図10のY,M,C,K
の印画に対応し得る記録装置である。図12の熱転写形
記録装置のヘッド・コントロール部について、図11で
説明した記録装置と比較して相違する点及び特徴的な点
に関して説明する。図11の記録装置と相違する点は、
バッファ39,反転バッファ41,セレクタ3,セレク
タ8,セレクタ9が設けられている点にある。セレクタ
9は、階調カウンタ9の後段に設けられ、この出力がコ
ンパレータ11に送られている。また、セレクタ8は、
階調カウンタ9からの8ビットの階調データの最上位ビ
ットD7を選択端子SELに受け取り、アドレスデータ
の最下位ビットA0をバッファ39を介して入力端子A
に受け取り、反転バッファ41を介して入力端子Bに受
け取る。セレクタ3は、セレクタ4の出力データを入力
端子Aに受け取り、セレクタ8からの出力データを入力
端子Bに受け取り、セレクタ切換回路31からの分割印
画又は通常印画切換信号にしたがってデータを出力す
る。
【0095】図10に示したKの分割印画に関して説明
する。階調カウンタ9とセレクタ9とにより、分割印画
階調データ生成手段37を形成する。階調カウンタ9
は、256階調のインクリメンタルな階調データ、即ち
階調データ0から255を順次出力する。この階調デー
タは8ビットからなり、そのビット列を「D0 D1 D2
D3 D4 D5 D6 D7 」とする。
【0096】図9に示すKの通常印画の場合、このビッ
ト列を、セレクタ9の入力端子A0,A1,A2,A3,A4,A
5,A6,A7 が1対1で受ける。Kの通常印画の場合、選
択端子SELに選択信号(分割印画又は通常印画切換信
号)「0」が入力され、Y0-7 =A0-7 となり、これら
入力端子に受け取ったビット列「D0 D1 D2 D3 D4
D5 D6 D7 」がそのままコンパレータ11の一方の入
力端子に入力される。即ち、コンパレータ11に入力さ
れる階調データは、0から255までのインクリメンタ
ルな階調データである。
【0097】図10に示すKの分割印画の場合、階調デ
ータの最上位ビット「D7 」を、セレクタの本来最下位
ビットを受けるべき入力端子B0 が受ける。その他の階
調データのビット列「D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 」
を、1ビットシフトした形でセレクタの入力端子B1,B
2,B3,B4,B5,B6,B7 が1対1で受ける。接続関係は
次のようになる。
【0098】 階調データ D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 通常印画 A0 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 分割印画 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B0
【0099】この結果、Kの分割印画の場合、選択端子
SELに選択信号(分割印画又は通常印画切換信号)
「1」が入力され、Y0-7 =B0-7 となり、これら入力
端子B0 からB7 に受け取ったビット列「D7 D0 D1
D2 D3 D4 D5 D6 」がコンパレータ11の一方の入
力端子に入力される。そして、階調データとして、ビッ
ト列「B0 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 」を出力す
る。
【0100】出力階調データのビット列「B0 B1 B2
B3 B4 B5 B6 B7 」の内容は、ビット列「D7 D0
D1 D2 D3 D4 D5 D6 」であり、階調カウンタ9が
階調0から255のインクリメンタルな階調データ「D
0 D1 D2 D3 D4 D5 D6D7 」を順次出力した場
合、ビット列「D7 D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 」か
らなる階調データは、「0,2,4,6,…,252,254,1,3,5,7,
…,253,255」となり、前半は偶数で0から254まで1
28段階で増数し、後半は奇数で1から255まで12
8段階で増数する、階調データとなる。ここでは、この
階調データを「偶数・奇数列階調データ」を呼ぶ。
【0101】この偶数・奇数列階調データを、ラインメ
モリ5からの画素データとを、コンパレータ11で比較
すると、1画素に対して前半の偶数列部分と後半の奇数
列部分の2つの部分で出力がONとなり、印画ドットが
2つに分割された状態となる。例えば、画素データが比
較的低い濃度の階調3に相当したとすると、この偶数・
奇数列階調データと比較して、画素データの階調が同等
又は相対的に高いのは、階調データの前半の「0,2 」と
後半の「1,3 」である。画素データが中間の階調127
に相当したとすると、この偶数・奇数列階調データと比
較して、画素データの階調が同等又は相対的に高いの
は、階調データの前半の「0,2,4,6,…,126」と後半の
「1,3,5,7,…,127」である。画素データが比較的高い濃
度の階調250に相当したとすると、この偶数・奇数列
階調データと比較して、画素データの階調が同等又は高
いのは、階調データの前半の「0,2,4,6,…,250」と後半
の「1,3,5,7,…,249」である。このように、1画素デー
タに対応して、記録紙の1画素領域で副走査方向の前半
分と後半分に合計2ドットの形で印画される。この時、
図10Aに示すように、主走査方向に1ドット毎に交代
に2ドットの内の1つを間引き、間引きのドット位置を
前半分と後半分で反転(位相を反転する)することによ
り、Kの分割印画は行われる。
【0102】このKの間引きは、次のように行われる。
アドレスカウンタ21から出力される最下位ビットA0
を、バッファ39を介してセレクタ8の入力端子Aに、
反転バッファ41を介して入力端子Bに、夫々受ける。
また、階調カウンタ9の最上位ビット「D7」を、セレ
クタ8の選択端子SELに選択信号として入力する。こ
の最上位ビットD7は、階調データの0から256への
変化の前半分は「0」となり、後半分は「1」となるデ
ータ、即ち、128階調時に反転するデータである。
【0103】従って、セレクタ8の出力データは、1ラ
インの前半(偶数列の階調データを使用の時)は、ビッ
ト毎に反転するデータ「0,1,0,1,…,0,1,0,1,0,1」とな
り、1ラインの後半(奇数列の階調データを使用の時)
は、ビット毎に反転するデータ「1,0,1,0,…,1,0,1,0,
1,0」となり、この前半分と後半分の位相の異なる1ビ
ット毎反転データを、セレクタ3及びセレクタ2を介し
て、セレクタ1の選択端子SELに入力する。このた
め、セレクタ9の選択端子SELに対しセレクタ切換回
路31から選択信号「1」を入力して出力Y0-7 =B0
〜B7とし、セレクタ3の選択端子SELに対しセレク
タ切換回路31から選択信号「1」を入力して Y=B
とし、セレクタ2の選択端子SELに対しセレクタ切換
回路31から選択 信号「0」を入力してY=Bとする
ことにより、図10Aに示したKの分割印画 のドット
配置が実行できる。
【0104】Kの階調の変化は、偶数列及び奇数列とも
128段階の階調データによって決定される。しかし、
隣接する前半分と後半分の2ドットで見ると、256階
調で表現されていることが分かる。また、階調性も、隣
合うドットがくっつきにくいため向上する。
【0105】(動作)次に、図12に示す熱転写形記録
装置の動作を図2及び図10Aで説明したYMCKのド
ット配置に対応して夫々説明するが、図11に関連して
説明したのと実質的に同様であるので、簡単に説明す
る。 (1)図2Aに示すYの「斜めドット配置」の印画動作 主走査方向の1ドット毎の間引きに関して、アドレスカ
ウンタ21からのアドレスデータの最下位ビットA0
を、セレクタ6,セレクタ5及びセレクタ2を介して、
セレクタ1の選択端子SELに選択信号として供給す
る。このため、セレクタ5の選択端子SELに対し、セ
レクタ切換回路31から選択信号「0」を、セレクタ2
の選択端子SELに対し、セレクタ切換回路31から選
択信号「1」を、夫々供給する。
【0106】また、副走査方向の反転に関し、トグル信
号発生回路1からのトグル信号(1)を、セレクタ6の
選択端子SELに選択信号として供給する。これによ
り、セレクタ6は、バッファ23を介して入力端子Aに
入力する最下位ビットA0と、反転バッファ25を介し
て入力端子Bに入力する反転最下位ビットA0とが、1
ライン毎に選択される。この結果、図2Aで説明した印
画ドット配置が実現できる。
【0107】(2)図2Bに示すMの「縦ドット配置」
の印画動作 縦ドット配置は、主走査方向に1画素毎に間引かれてい
る。更に、副走査方向に2ライン毎に間引きの画素位置
が反転されている。
【0108】主走査方向の間引きは、セレクタ1の選択
信号をしてアドレスデータの最下位ビットA0を利用す
る。従って、アドレスカウンタ21からのアドレスデー
タの最下位ビットA0を、セレクタ7,セレクタ5及び
セレクタ2を介して、セレクタ1の選択端子に選択信号
として供給する。このため、セレクタ5の選択端子SE
Lに対し、セレクタ切換回路31から選択信号「1」
を、セレクタ2の選択端子SELに対し、セレクタ切換
回路31から選択信号「1」を、夫々供給する。
【0109】また、副走査方向の2ライン毎の反転に関
し、トグル信号発生回路2からの2ライン毎に反転する
トグル信号(2)を、セレクタ7の選択端子SELに選
択信号SELとして供給する。これにより、セレクタ7
は、バッファ27を介して入力端子Aに入力する最下位
ビットA0と、反転バッファ29を介して入力端子Bに
入力する反転最下位ビットA0とが、2ライン毎に選択
される。この結果、図2Bで説明した印画ドット配置が
実現できる。
【0110】(3)図2Cに示すCの「横ドット配置」
の印画動作 横ドット配置は、主走査方向に2画素毎に間引かれてい
る。更に、副走査方向に1ライン毎に間引きの画素位置
が反転されている。
【0111】主走査方向の間引きは、セレクタ1の選択
信号をしてアドレスデータの最下位ビットの上位ビット
A1を利用する。従って、アドレスカウンタ21からの
アドレスデータの最下位ビットA1を、セレクタ4,セ
レクタ3及びセレクタ2を介して、セレクタ1の選択端
子SELに選択信号として供給する。このため、セレク
タ5の選択端子SELに対し、セレクタ切換回路31か
ら選択信号「0」を、セレクタ2の選択端子に対し、セ
レクタ切換回路31から選択信号「0」を、夫々供給す
る。
【0112】また、副走査方向の1ライン毎の反転に関
し、トグル信号発生回路1からの1ライン毎に反転する
トグル信号(1)を、セレクタ4の選択端子SELに選
択信号として供給する。これにより、セレクタ4は、バ
ッファ33を介して入力端子Aに入力するビットA1
と、反転バッファ35を介して入力端子Bに入力する反
転ビットA1とが、1ライン毎に選択される。この結
果、図2Cで説明した印画ドット配置が実現できる。
【0113】(4)図10Aに示すKの分割印画の印画
動作 Kの分割印画に関しては、上述した通りである。
【0114】[実施例の効果]上述した印画法を採用す
る熱転写記録装置及び記録方法によれば、Y,M,C
に、図2に示すような斜めドット配置,縦ドット配置及
び横ドット配置を夫々採用することにより、図7に関連
して説明したように、たとえドットの位置ズレが発生し
ても縦線又は横線が強調された色回りが著しく低減され
る。
【0115】また、上述した実施例では、基本4ドット
から2ドットに変換するために、単純に所定の2ドット
を間引く方法で行ったが、この方法では周波数が高いデ
ータが入力されると、折り返し歪みが発生するおそれも
ある。これを回避するには、基本4ドットから2ドット
にデータを変換する際に、連続する2つのデータ、即ち
残されるデータと間引かれるデータの平均を取って、残
されるデータとすることも出来る。このように平均化す
ることにより、折り返し歪み発生の確率を低減すること
が出来る。
【0116】更に、この印画法を採用することにより、
YMCの印画時に、同時期にONにするサーマルヘッド
の発熱素子数を半分にすることが出来、コモンドロップ
の影響を低減できる。
【0117】また、Kの印画の際に、Kを間引かない
で、ドットサイズを相対的に小さくして印画すること
で、図8に関連して説明したKの位置ズレによる色回り
の相違を低減できる。この場合にKの印画には、分割印
画を採用することもできる。
【0118】上述した印画法は、単色単位でみるとドッ
ト個数が半分になっているので、サーマルヘッドの全部
の発熱素子を印画する通常の印画法に比較して、その解
像度が半分になる。しかし、3色又は4色印画した出力
画像は、各色で間引くドット位置が相異なるので、最終
的なドット個数は単純に1/2にはならず、元の画像情
報の1/2よりかなり多くなっている。このため、実用
上、解像度が問題になることは少ないものと思われる。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、ドットズレによる色相
変化が比較的少ない熱転写形記録装置及び記録方法を提
供することができる。
【0120】更に、本発明によれば、従来の熱転写形記
録装置に対して比較的簡単な回路を追加することによ
り、ドットズレによる色相変化の比較的少ない熱転写形
記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーマルヘッド・コントロール部のブロック図
である。
【図2】Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)3色の印画ドットの配置を示す図である。
【図3】図2に対応するY,M,C3色の高濃度時の印
画ドットの様子を示す図である。
【図4】図2A及び図3Aに対応するYの実際に印画ド
ットの様子を示す図である。
【図5】図2B及び図3Bに対応するMの実際に印画ド
ットの様子を示す図である。
【図6】図2C及び図3Cに対応するCの実際に印画ド
ットの様子を示す図である。
【図7】色重ね時の2次色の様子を説明する図である。
【図8】Kを印画する際の、Kの記録ドット密度の違い
による色相の違いを説明する図である。
【図9】通常印画におけるK(黒)のドットの様子を示
す図である。
【図10】分割印画におけるK(黒)のドットの様子を
示す図である。
【図11】熱転写形記録装置の要部ブロック図である。
【図12】別の熱転写形記録装置の要部ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 フレームメモリ、3 γROM(γ補正回路)、5
ラインメモリ、7サーマルヘッド部、9 階調カウン
タ、11 コンパレータ(比較器)、13シフトレジス
タ、15 ラッチ回路、17 発熱素子(ヒータ)、1
9 システムコントロール回路(シスコン回路)、21
アドレスカウンタ、23 バッファ、25 反転バッ
ファ、27 バッファ、29 反転バッファ、31 セ
レクタ切換回路、33 バッファ、35 反転バッフ
ァ、37 分割印画階調データ生成手段

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イエロー,マゼンタ,シアンの3色の記
    録材を用い、印画されるドットの大きさを変化させて階
    調表現する熱転写形記録装置において、 印画すべきドットを縦横2×2の4ドット単位で見た場
    合に、各々2ドットのみ印画される、斜めドット配置,
    縦ドット配置及び横ドット配置を規定し、 上記3色の各色を上記斜めドット配置,縦ドット配置及
    び横ドット配置のいずれかに割り当てて、各色が相異な
    るドット配置で印画される熱転写形記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 上記各々2ドットのみ印画されるドットが、相対的に拡
    大されたドットサイズで印画される熱転写形記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 イエローの印画ドットの配置が、上記斜めドット配置に
    割り当てられている熱転写形記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 マゼンタの印画ドットの配置が、上記縦ドット配置及び
    横ドット配置のいずれか一方に、また、シアンの印画ド
    ットの配置が、残りのドット配置に割り当てられている
    熱転写形記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 上記縦ドット配置は、縦方向に隣接する2×2の4ドッ
    ト単位で見た場合、印画される2ドットの位置が、相互
    に横方向にシフトされており、全体としてみると該印画
    される2ドットの位置が縦方向に2ドット単位で途切れ
    ている熱転写形記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 上記横ドット配置は、横方向に隣接する2×2の4ドッ
    ト単位で見た場合、印画される2ドットの位置が、相互
    に縦方向にシフトされており、全体としてみると該印画
    される2ドットの位置が横方向に2ドット単位で途切れ
    ている熱転写形記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 上記縦横2×2の4ドット単位の内の各々2ドットのみ
    印画は、その4ドットから2ドットへの変換をするた
    め、印画しないドットに対応する画像データを間引くこ
    とにより行われる熱転写形記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 上記印画されるドットを2×2の4ドット単位で見た場
    合にドット配置として、各々2ドットのみ印画は、その
    4ドットから2ドットへの変換をするため、印画する部
    分の画像データと印画しないドットに対応する画像デー
    タとの平均をとることにより行っている熱転写形記録装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の熱転写形記録装置にお
    いて、 上記イエロー,マゼンタ,シアンの3色の記録材に加え
    て、黒を印画する時、黒は4ドット全てに普通のドット
    サイズで印画される熱転写形記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の熱転写形記録装置に
    おいて、 1画素分の黒を副走査方向に分割して印画する熱転写形
    記録装置。
  11. 【請求項11】 イエロー,マゼンタ,シアンの3色の
    記録材を用い、印画されるドットの大きさを変化させて
    階調表現する熱転写形記録装置において、 任意の2色の色重ねをした時、ドットの色重ねが生じな
    い直線状の単色部分の領域がイエローのドットと他のマ
    ゼンタ又はシアンのドットとの組み合わせからなる熱転
    写形記録装置。
  12. 【請求項12】 記録すべき画像の1ライン分の画素デ
    ータを蓄積するラインメモリと、 昇順に連続した階調データを順次出力する階調カウンタ
    と、 前記ラインメモリに蓄積された画素データと前記階調カ
    ウンタから順次出力される階調データとを比較するコン
    パレータと、 この比較結果に基づきPWM変調して記録ドットの大き
    さを変化させて階調表現するサーマルヘッドと、 前記階調データを1ドット毎に交代的に有効又は無効に
    する手段と、 1ラインの印画期間を表すプリントパルスを1/2に分
    周した信号を発生する手段とを備えたことを特徴とする
    熱転写形記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の熱転写形記録装置
    において、 上記有効又は無効にする手段を利用して記録ドットを主
    走査方向に間引きし、且つ上記プリントパルスを1/2
    に分周した信号を利用して副走査方向の間引きの位相を
    反転し、こうして印画すべきドットを縦横2×2の4ド
    ット単位で見た場合に、斜め方向に位置する2ドットの
    み印画される斜めドット配置の印画を可能にしたことを
    特徴とする熱転写形記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の熱転写形記録装置
    において、 更に、1ラインの印画期間を表すプリントパルスを1/
    4に分周した信号を発生する手段とを備え上記有効又は
    無効にする手段を利用して記録ドットを主走査方向に間
    引きし、且つ上記プリントパルスを1/4に分周した信
    号を利用して副走査方向の2ライン毎に間引きの位相を
    反転し、こうして印画すべきドットを縦横2×2の4ド
    ット単位で見た場合に、縦方向に位置する2ドットのみ
    印画され且つ2ライン毎に印画ドットの位置が入れ替わ
    る縦ドット配置の印画を可能にしたことを特徴とする熱
    転写形記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載の熱転写形記録装置
    において、 更に、前記階調データを2ドット毎に交代的に有効又は
    無効にする手段とを備え、 上記2ドット毎に交代的に有効又は無効にする手段を利
    用して記録ドットを主走査方向に2ドット毎に間引き
    し、且つ上記プリントパルスを1/2に分周した信号を
    利用して副走査方向の1ライン毎に間引きの位相を反転
    し、こうして印画すべきドットを縦横2×2の4ドット
    単位で見た場合に、横方向に位置する2ドットのみ印画
    され且つ1ライン毎に印画ドットの位置は入れ替わる横
    ドット配置の印画を可能にしたことを特徴とする熱転写
    形記録装置。
  16. 【請求項16】 イエロー,マゼンタ,シアンの3色の
    記録材を用い、印画されるドットの大きさを変化させて
    階調表現する記録方法において、 印画すべきドットを縦横2×2の4ドット単位で見た場
    合に、各々2ドットのみ印画される、斜めドット配置,
    縦ドット配置及び横ドット配置を規定し、 上記3色の各色を上記斜めドット配置,縦ドット配置及
    び横ドット配置のいずれかに割り当て、各色を相異なる
    ドット配置で印画する記録方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の記録方法におい
    て、 上記各々2ドットのみ印画されるドットが、相対的に拡
    大されたドットサイズでで印画される記録方法。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の記録方法におい
    て、 上記イエロー,マゼンタ,シアンの3色の記録材に加え
    て、黒を印画する時、黒は4ドット全てに普通のドット
    サイズで印画する記録方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の記録方法におい
    て、 上記イエロー,マゼンタ,シアンの3色の記録材に加え
    て、黒を印画する時、上記黒の印画は、分割印画で印画
    する記録方法。
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JP2017159513A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 株式会社東芝 記録方法

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US6342494B1 (en) 1997-02-07 2002-01-29 Kyoto Pharmaceutical Industries, Ltd. Carbapenem compounds, use thereof, and intermediate compounds of the same
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