JPH1036223A - 口紅用組成物 - Google Patents

口紅用組成物

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JPH1036223A
JPH1036223A JP20901196A JP20901196A JPH1036223A JP H1036223 A JPH1036223 A JP H1036223A JP 20901196 A JP20901196 A JP 20901196A JP 20901196 A JP20901196 A JP 20901196A JP H1036223 A JPH1036223 A JP H1036223A
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JP
Japan
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volatile oil
lipstick
volatile
repellent polymer
composition
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Withdrawn
Application number
JP20901196A
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English (en)
Inventor
Koichi Nakamura
浩一 中村
Katsuyuki Kaneko
勝之 金子
Koji Minami
孝司 南
Yoshikazu Soyama
美和 曽山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次付着性が改善されるとともに、長時間使
用しても使用感に変化のない優れた口紅用組成物を提供
することを目的とする。 【解決手段】 揮発性油分と、前記揮発性油分に溶解す
る撥水性ポリマーと、前記揮発性油分の存在しない状態
で、前記撥水性ポリマーに被覆されうる粉体と、前記揮
発性油分と相溶性を有する非揮発性油分とを含み、前記
粉体の少なくとも一部がシリカであり、下記の方法によ
り形成した被膜が、固体相10中に油分相12が分散し
た状態であり、かつ、前記固体相10の連続的被膜形成
率が60〜80%であることを特徴とする口紅用組成
物。 [被膜形成の方法] 1. 組成物中に含有する比率と同比率で、揮発性油分
と、撥水性ポリマーと、非揮発性油分を混合し、混合試
料を作成する。 2. 前記混合試料を3.0×4.6×0.3cmの金
属の中皿に0.5g流し込み、60℃−3時間放置し、
揮発性油分を揮散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口紅用組成物、特に
口紅用組成物の二次付着性と、使用感の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】口紅は極めてポピュラーな化粧品の一つ
であるが、口唇に塗布するという性質上、口唇に対し無
刺激、無害であること、不快な味や匂いがないことなど
が要求される。ところで、最近口紅を口唇に塗布した
後、該口紅がカップなど口唇に接触する部位に転写され
てしまう、いわゆる二次付着性の改善が強く要望されて
いる。そこで、近年この二次付着性を改善した「耐うつ
り性の改善された化粧料組成物」として、特開平6−1
99630号公報に記載されたものが報告されている。
この化粧料組成物は、揮発性溶媒と、シリコーン樹脂
と、ワックスと、粉末と、油分を含むことを特徴として
いる。そしてこのような化粧料組成物を用いたならば、
二次付着性が改善されるというものである。
【0003】しかしながら、該化粧料組成物においても
塗布時の伸びや、なめらかな使用感、使用時の保水性の
点で課題が残っている。これらの問題を解決する口紅用
組成物として、特開平7−267826号公報に記載さ
れたものが報告されている。この口紅用組成物は、揮発
性油分と、撥水性ポリマーと、粉体と、非揮発性油分と
を含み、かつ、粉体の少なくとも一部をシリカとするこ
とにより、二次付着性が改善されるとともに、なめらか
な使用感を実現することが可能であるというものであ
る。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、該口紅
用組成物においても塗布後長時間経過すると、樹脂被膜
特有の粉っぽさが顕在化してしまう。そのため、長時間
使用しても被膜の使用感が変化しない口紅用組成物の開
発が望まれている。本発明は前記従来技術の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、二次付着性が改善さ
れるとともに、長時間使用しても使用感に変化のない優
れた口紅用組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、口紅用組成物
において形成される被膜が部分的な連続被膜となるよう
に口紅用組成物の基剤を調整し、さらに必須成分として
シリカを配合すると二次付着性が改善され、しかも長時
間使用しても使用感に変化のない口紅用組成物が得られ
ることを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】すなわち、本発明の口紅用組成物は、揮発
性油分と、前記揮発性油分に溶解する撥水性ポリマー
と、前記揮発性油分が存在しない状態で、前記撥水性ポ
リマーに被覆されうる粉体と、前記揮発性油分と相溶性
を有する非揮発性油分と、を含み、前記粉体の少なくと
も一部がシリカであり、下記の方法により形成した被膜
が固体相中に油分相が分散した状態であり、かつ、前記
固体相の連続的被膜形成率が60〜80%であることを
特徴とする。
【0007】[被膜形成の方法] 1.組成物中に含有する比率と同比率で、揮発性油分、
撥水性ポリマー、非揮発性油分を混合し、混合試料を作
成する。 2.前記混合試料を3.0×4.6×0.3cmの金属
の中皿に0.5g流し込み、60℃で3時間放置し、揮
発性油分を揮散させる。また。前期口紅用組成物におい
て、非揮発性油分を10〜40重量%含むことが好適で
ある。また、前記口紅用組成物において、シリカを1.
0〜3.0重量%含むことが好適である。また、前記口
紅用組成物において、撥水性ポリマーに対する可塑化力
の異なる非揮発性油分の2種以上を用い、連続的被膜形
成率を調整することを特徴とする。また、前記口紅用組
成物において、揮発性油分が揮発性シリコン油であり、
撥水性ポリマーがシリコン樹脂であることが好適であ
る。また、前記口紅用組成物において、撥水性ポリマー
と非揮発性油分からなる被膜形成成分における非揮発性
油分の配合量が50〜65%であることが好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明において好適に用いられる揮発性油分とし
ては、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルジシ
ロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン等の鎖状ポリ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン等の環状ポリシロキサ
ン、シェルソル(シェル化学)、アイソパー(エッソ化
学)等の軽質流動イソパラフィン等が挙げられる。
【0009】また、本発明において好適に用いられる撥
水性ポリマーとしては、シリコン樹脂、シリコンゴム、
フッ素変性シリコン樹脂、アルキル変性シリコン樹脂等
が挙げられ、特にシリコン樹脂が好ましい。具体的に
は、下記化1
【化1】RnSiO(4-n)/2 (Rは炭素数1〜4までの炭化水素基又はフェニル基を
表し、nは1.0〜1.8までの値を示す。)で表され
るシリコン樹脂が挙げられる。このシリコン樹脂は、R
3SiO1/2単位、R2SiO単位、RSiO2/3単位、S
iO2単位のうち適当な組合せからなり、約1,500
〜20,000までの平均分子量を有することが好まし
い。
【0010】また、本発明において好適に用いられる粉
体としては、通常化粧品に用いられる粉末ならいずれも
使用可能であり、例えば、タルク、カオリン、絹雲母
(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、
黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バ
リウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ
酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウ
ム、シリカ、ゼオライト、ベントナイト、硫酸バリウ
ム、焼成硫酸カルシウム(焼石膏)、リン酸カルシウ
ム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミ
ックパウダー、窒化ホウ素、二酸化チタン、酸化亜鉛な
どの無機粉末、ポリアミド樹脂粉末、ナイロン粉末、ポ
リエチレン粉末、ポリプロピレン粉末、ポリエステル粉
末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、
スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコン樹
脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレ
ン粉末、セルロース粉末などの有機粉末が挙げられる。
【0011】これらの粉末のうち、少なくとも一部とし
てシリカを配合することにより二次付着性を良好に改善
することが可能である。また、シリカとの相性から、揮
発性油分として揮発性シリコン油、撥水性ポリマーとし
てシリコン樹脂を用いることが特に好ましい。
【0012】本発明において好適に用いられる非揮発性
油分としては、皮膚安全性の高いものであれば使用可能
である。例えば、流動パラフィン、スクワラン、ヒマシ
油、オリーブ油、ホホバ油、グリセリルジイソステアレ
ート、トリメチロールプロパントリ2エチルイソステア
レート、イソプロピルミリステート、セチル2エチルヘ
キサノエート、グリセリルトリイソステアレート、2ヘ
プチルウンデシルパルミテート、メチルポリシロキサ
ン、ポリブテン、トリイソステアリン酸グリセリン、ジ
イソステアリルマレート、ラノリン等が挙げられ、これ
らの中から一種又は二種以上が任意に選択される。その
他、スティック状口紅を製造する場合には、保形剤とし
て、セレシンワックス、カルナウバロウ、ポリエチレン
ワックス、パラフィンワックス等を5〜20重量%程度
配合することが好適である。
【0013】図1は、本発明において揮発性油分が揮散
した後に、撥水性ポリマーと非揮発性油分により形成さ
れる被膜の概念図である。すなわち、本発明で形成され
る被膜は、撥水性ポリマーおよび一部の油分よりなる固
体相10中に、油分相12が分散した形をとっている。
こうして形成された被膜のうち、固体相10の形成する
連続的被膜の割合(連続的被膜形成率)が口紅の使用感
に影響を与えることを見出し、検討の結果、連続的被膜
形成率が60〜80%であることが好ましいことが明ら
かとなった。
【0014】連続的被膜形成率が60%未満では、シリ
カ等を配合しても二次付着性を十分に改善することがで
きず、使用感の面でもべたつきを生じてしまい好ましく
ない。一方、連続的被膜形成率が80重量%を越えると
シリカの配合により二次付着性を抑えることはできるも
のの、長時間の使用によりポロポロとした粉っぽさを生
じてしまう。なお、この連続的被膜形成率は撥水性ポリ
マーに対する可塑化力の異なる非揮発性油分の2種以上
を選択して用いることにより調整することが可能であ
る。すなわち、可塑化力の高い非揮発性油分を多量に含
むと、連続的被膜形成率が低くなる傾向にあり、一方、
可塑化力の低い非揮発性油分を多量に含むと、連続的被
膜形成率が高くなる傾向にある。
【0015】なお、非揮発性油分のうち、可塑化力の高
い油分としては、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリ
ル、ジイソステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソス
テアリル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリイソステ
アリン酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコ
ール、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、テトラ
2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、クエン酸ア
セチルトリプチル、パルミチン酸オクチル、イソステア
リン酸イソセチル等のエステル油、メチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコン油、流
動パラフィン、スクワラン等が例示される。また、可塑
化力の低い油分としては、液状ラノリン、ポリブテン、
マカデミアナッツ油、アボガド油、ヒマシ油、ワセリ
ン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミア
ナッツ油脂肪酸コレステリル等が例示される。
【0016】これらの非揮発性油分から各油分の可塑化
力を考慮して、各油分の配合量を決め、非揮発性油分全
体としての可塑化力をコントロールすることにより、連
続的被膜形成率を調整することが可能である。なお、本
発明においては連続的被膜形成率が上記好適な範囲内、
すなわち60〜80%の範囲内にある場合であっても、
口紅用組成物中における非揮発性油分の配合量が10〜
40重量%であることが好適である。非揮発性油分の量
が10重量%未満では、相対的に被膜形成成分の量が少
なくなってしまい、口唇上に十分な被膜を形成すること
ができない場合がある。一方、40重量%を越えると、
相対的に被膜形成成分の量が多くなってしまい、伸び、
べたつき等の使用感が悪くなる場合がある。
【0017】また、連続的被膜形成率が60〜80重量
%の範囲内にあり、口紅用組成物中における非揮発性油
分の配合量が10〜40重量%の範囲内にある場合かつ
撥水性ポリマーと非揮発性油分からなる被膜形成成分中
の非揮発性油分の配合量を50〜65%とすると、粉っ
ぽさやなめらかさといった経時での使用感のみならず、
伸びやべたつきといった塗布時の使用感の改善において
も特に有効である。
【0018】さらに、本発明にかかる口紅用組成物に
は、各種薬剤、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6
12、C、D、E、F、K、U及びその塩類又は誘導
体、パントテン酸及びその塩類又は誘導体、ビオチン、
ローヤルゼリー抽出液、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸
及びその塩類又は誘導体、葉酸、γ−オリザノール等の
ビタミン類、グリチルレチン酸ステアリル、l−メント
ール、カンフル、カンファー、カラミン、インドメタシ
ン、サリチル酸メチル、アミノ安息香酸エチル、クロタ
ミトン等の消炎剤、ヒノキチオール、グリチルレチン
酸、グリチルリチン酸及びその塩類又は誘導体、アラン
トイン、アズレン、ε−アミノカプロン酸、トラネキサ
ム酸及びその塩類又は誘導体等の抗炎症剤、シスチン、
システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプト
ファン、アミノ酸エキス等のアミノ酸類、
【0019】ハマメリス、黄連、シコン、西洋ノコギリ
ソウ、ヒリハリ草、リリー、ヘチマ、ベニバナ、セイヨ
ウトチノキ、ユーカリ油、マロニエ、β−カロチン、ア
ロエエキス、ニンジンエキス、カンゾウエキス、オオバ
クエキス、カミツレエキス、ビワ抽出物、センブリエキ
ス、セファランチン、当帰エキス、プラセンタエキス等
の動植物抽出物及びエキス、エストラジオール及びその
塩類又は誘導体、エチニルエストラジオール等の卵胞ホ
ルモン、コルチゾン及びその塩類又は誘導体、ヒドロコ
ルチゾン及びその塩類又は誘導体、プレドニゾン、プレ
ドニゾロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン等の副腎皮
質ホルモン等のホルモン剤、塩酸ジフェンヒドラミン、
マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤、塩
化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバ
ン、塩化クロルヘキシジン等の殺菌剤、等を配合するこ
とができる。これらの薬剤の配合量は、各薬剤が機能す
るに十分な量配合されることが好ましく、特に限定され
るものではないが、口紅用組成物への適切な配合量とし
ては、口紅用組成物中0.001〜5重量%である。
【0020】本発明の口紅用組成物には、通常口紅等の
化粧料に配合される各種成分、例えば、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、防腐剤、保湿剤、染料、香
料などを配合することができる。また、本発明の口紅用
組成物の形状は、スティック状、ペンシル状、ゲル状、
液状等の形状で用いることが可能である。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例を挙げて本発明をさらに
詳細に説明する。まず、本発明者らは、組成物中におけ
る撥水性ポリマーと非揮発性油分の比率及び、非揮発性
油分全体としての撥水性ポリマーに対する可塑化力とに
着目し、二次付着性及び使用感の改善について検討を行
った。下記表1〜表6の口紅用組成物を調整し、各組成
物について、連続的被膜形成率の測定及び各種官能評価
を行った。なお、結果は処方と共に表1〜表6に示し、
実際に連続的被膜形成率の測定を行った被膜サンプルの
うち、表1〜表4の試験例に対応する写真を図2に示
す。また、連続的被膜形成率の測定及び官能評価は下記
の方法で行った。
【0022】[連続的被膜形成率の測定] (被膜の形成) 1. 組成物中に含有する比率と同比率で、揮発性油分
と、撥水性ポリマーと、非揮発性油分を混合し、混合試
料を作成する。 2. 前記混合試料を3.0×4.6×0.3cmの金
属の中皿に0.5g流し込み、60℃−3時間放置し、
揮発性油分を揮散させ、被膜を形成する。 (連続被膜形成率の算出)
【0023】1. 得られた試料の写真を撮影し、これ
をスキャナーを用いてコンピュータに取り込み、この画
像データを下記の条件で2値化し、固体相(図1、1
0)を白、油分相(図1、12)を黒とする(三谷商事
株式会社製ソフト「Mac SCOPE」使用)。 〔2値化条件〕 (1)濃度変換条件 100〜120/0〜255 (2)2値化しきい値 0〜100/0〜255 2. 白/全体(%)を算出し、これを連続被膜形成
率とする。 [官能評価]女性パネラー20名を用いて、各種官能評
価を行った。評価は以下の基準で表す。 (評価基準) ◎:被験者の80%以上が良好若しくは大変良好と評価 ○:被験者の50%以上80%未満が良好若しくは大変
良好と評価 △:被験者の30%以上50%未満が良好若しくは大変
良好と評価 ×:被験者の30%未満が良好若しくは大変良好と評価
【0024】下記表1〜表6では、配合される撥水性ポ
リマーと非揮発性油分、すなわち、被膜形成成分のう
ち、非揮発性油分の割合が、表1は約30%、表2は約
40%、表3は約50%、表4は約60%、表5は約6
5%、表6は約70%である。また、各表中の試験例の
後ろの数字(例えば、“試験例1-2”の“2”)は非揮
発性油分全体の可塑化力を示し、1は一番可塑化力が高
く、順に、2、3、…と可塑化力が低くなっていき、7
が一番可塑化力が低くなっており、各表間の同じ数字の
試験例における非揮発性油分の可塑化力は、同程度であ
ることを示す。
【0025】
【表1】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 1-7 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 2.5 1.7 0.9 0.2 - - - シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 2.1 1.8 1.8 1.8 1.8 1.8 1.8 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 1.1 2.2 3.2 4.2 5.3 6.4 7.5 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 56.7 56.7 56.5 56.2 55.3 54.2 53.1 ──────────────────────────────────── 連続的被膜形成率(%) - - - - - - - ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 艶 △ △ △ △ ○ ○ △ 二次付着性 △ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ × × × × × × × なめらかさ △ △ △ △ △ △ △ ────────────────────────────────────
【0026】
【表2】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 5.5 4.4 3.2 1.9 0.6 - - シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 3.2 2.7 2.3 1.9 1.8 1.8 1.8 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 1.7 3.3 5.0 6.6 8.3 9.9 11.6 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 52 52 51.9 52 51.7 50.7 49 ──────────────────────────────────── 連続的被膜形成率(%) - - - 88.5 85.7 93.5 75.4 ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 艶 △ △ ○ ○ ○ ○ △ 二次付着性 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ △ △ × × × × × なめらかさ △ △ △ △ △ △ △ ────────────────────────────────────
【0027】
【表3】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 3-6 3-7 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 9.9 8.1 6.2 4.4 2.5 0.6 - シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 4.5 3.9 3.0 2.7 2.1 1.8 1.8 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 2.5 5.0 7.5 9.9 12.4 15.0 17.4 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 45.5 45.4 45.7 45.4 45.4 45 43.2 ──────────────────────────────────── 連続的被膜形成率(%) - 30.2 56.0 75.4 76.7 77.2 78.3 ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 艶 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 二次付着性 × △ △ △ △ △ △ べたつき △ △ ○ ○ ○ ○ ○ 粉っぽさ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ ○ なめらかさ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0028】
【表4】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 4-1 4-2 4-3 4-4 4-5 4-6 4-7 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 16.5 13.7 10.8 8.1 5.3 2.5 - シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 6.8 5.8 4.9 3.9 3.0 2.1 1.8 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 3.7 7.5 11.2 14.9 18.6 22.3 26.1 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 35.4 35.4 35.5 35.5 35.5 35.5 34.5 ──────────────────────────────────── 連続的被膜形成率(%) - 55.0 67.3 72.3 84.6 - - ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 艶 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 二次付着性 × × × × × × × べたつき △ △ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ △ △ △ なめらかさ ○ ○ ◎ ◎ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0029】
【表5】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 5-1 5-2 5-3 5-4 5-5 5-6 5-7 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 18 14.9 11.8 8.7 5.6 2.6 - シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 10.8 9.2 7.7 6.1 4.6 3.1 1.8 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 4.7 9.4 14 18.7 23.3 27.9 28 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 28.9 28.9 28.9 28.9 28.9 28.8 28 ──────────────────────────────────── 連続的被膜形成率(%) - 64.9 70.2 76.8 - - - ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ 艶 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 二次付着性 × × × × × × × べたつき ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ なめらかさ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0030】
【表6】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 6-1 6-2 6-3 6-4 6-5 6-6 6-7 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 23.8 20 16.3 12.6 8.9 5.2 1.4 シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 13.7 11.8 9.9 8.1 6.3 4.4 2.5 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 5.6 11.3 16.8 22.4 27.9 33.5 39.1 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 19.3 19.3 19.4 19.3 19.3 19.3 19.4 ──────────────────────────────────── 連続的被膜形成率(%) - - - - - - - ──────────────────────────────────── 伸び ○ ○ ○ △ △ △ △ 艶 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 二次付着性 × × × × × × × べたつき △ △ △ △ △ △ △ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ なめらかさ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0031】なお、シリコン樹脂Aは、約5,000〜
6,000の分子量を有し、かつ(CH33Si
1/2:SiO2単位=0.8:1からなる平均式(CH
31.33SiO1.34で表されるシリコン樹脂である。上
記結果より、まず表1および表2より、非揮発性油分の
配合量が30〜40%と少ない場合には、二次付着性は
生じないものの、粉っぽく、経時での使用感が悪くなっ
てしまうことが明らかとなった。一方で、表3〜表6の
ように非揮発性油分の配合量を50%以上に増やすと、
全体的に粉っぽさやなめらかさは改善されるが、二次付
着を生じてしまう。したがって、上記結果より粉っぽさ
やなめらかさといった経時での使用感に着目すると、配
合する非揮発性油分の量が多くなるほど改善されること
が示唆される。特に、非揮発性油分の割合が50〜65
%(表3〜表5に対応)とすることが粉っぽさやなめら
かさといった経時での使用感の改善のみならず、伸びや
べたつきといった塗布時の使用感の改善においても特に
有効である。
【0032】また、同じ油分量であっても、例えば、表
4試験例4-4と、試験例4-5とを比較すると、試験例4-4
では二次付着性以外いずれの評価においても問題はない
が、連続的被膜形成率80%以上である試験例4-5では
長時間経過後にポロポロとした粉っぽさを生じ、使用感
が悪くなる傾向にある。したがって、連続的被膜形成率
が、80%未満であることが経時での使用感改善のため
に必要であることが示唆される。
【0033】そこで、本発明者らは、連続的被膜形成率
が80%未満であり特に経時の使用感の良好な試験例に
おいて二次付着性を改善するためにシリカを配合するこ
とを検討した。まず、表4の試験例4-2、4-3、4-4(そ
れぞれ表7、試験例7-1、7-2、7-3に対応)を用いてシ
リカの配合について検討を行った。
【0034】
【表7】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 7-1 7-2 7-3 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 13.7 10.8 8.1 シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 5.8 4.9 3.9 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 7.5 11.2 14.9 粉体 顔料 3 3 3 シリカ 2 2 2 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 35.4 35.5 35.5 ──────────────────────────────────── 連続的被膜形成率(%) 55.0 67.3 72.3 ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ 艶 ○ ○ ○ 二次付着性 △ ○ ◎ べたつき △ ○ ○ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ なめらかさ ○ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0035】上記結果より明らかなように、連続的被膜
形成率が60%以上である試験例7-2及び7-3ではシリカ
の配合により二次付着性が改善された口紅を得ることが
できた。しかしながら、連続的被膜形成率が60未満の
試験例7-1では、シリカを配合しても二次付着及びべた
つきの改善が不十分である。したがって、シリカを配合
することにより二次付着性を改善することができるこ
と、及びシリカを配合した場合であっても、連続的被膜
形成率が60%未満であると、二次付着性を十分に改善
することができないことが明らかとなった。。
【0036】次に、本発明者らは、二次付着性を改善す
るために配合するシリカの配合量について検討を行っ
た。なお、本検討においては、表4の試験例4-3(表
8、試験例8-1に対応)を基本処方とし、シリカの配合
について検討を行った。
【0037】
【表8】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 8-1 8-2 8-3 8-4 8-5 8-6 8-7 8-8 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 10.8 10.8 10.8 10.8 10.8 10.8 10.8 10.8 シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 4.9 4.9 4.9 4.9 4.9 4.9 4.9 4.9 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 11.2 11.2 11.2 11.2 11.2 11.2 11.2 11.2 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 3 シリカ - 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 35.5 35 34.5 34 33.5 33 32.5 32 ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 艶 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 二次付着性 × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ なめらかさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ ────────────────────────────────────
【0038】上記結果より明らかなように、シリカを
1.0重量%以上配合すると、二次付着性を改善するこ
とができる。なお、シリカを3.5重量%以上配合する
と、塗布時の伸び、なめらかさ及び塗布面の艶などの使
用感に影響がでてしまう。さらに同様の検討を表4の試
験例4-4(表9、試験例9-1に対応)、及び、表5の試験
例5-3(表10、試験例10-1に対応)を基本処方として
用い行った。
【0039】
【表9】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 9-1 9-2 9-3 9-4 9-5 9-6 9-7 9-8 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 8.1 8.1 8.1 8.1 8.1 8.1 8.1 8.1 シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 3.9 3.9 3.9 3.9 3.9 3.9 3.9 3.9 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 14.9 14.9 14.9 14.9 14.9 14.9 14.9 14.9 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 3 シリカ - 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 35.5 35 34.5 34 33.5 33 32.5 32 ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 艶 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 二次付着性 × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ なめらかさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ ────────────────────────────────────
【0040】
【表10】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 10-1 10-2 10-3 10-4 10-5 10-6 10-7 10-8 ──────────────────────────────────── ワックス セレシンワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 カルナウバロウ 1 1 1 1 1 1 1 1 撥水性ポリマー シリコン樹脂A 20 20 20 20 20 20 20 20 非揮発性油分 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 11.8 11.8 11.8 11.8 11.8 11.8 11.8 11.8 シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 7.7 7.7 7.7 7.7 7.7 7.7 7.7 7.7 リンコ゛酸シ゛イソステアリル 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 液状ラノリン 14 14 14 14 14 14 14 14 粉体 顔料 3 3 3 3 3 3 3 3 シリカ - 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 揮発性油分 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 28.9 28.4 27.9 27.4 26.9 26.4 25.9 25.4 ──────────────────────────────────── 伸び ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 艶 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 二次付着性 × △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつき ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ なめらかさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0041】上記結果より明らかなように、表9及び表
10のいずれの処方においても、シリカを1.0重量%
以上配合することにより、二次付着性を良好に改善する
ことができる。なお、シリカを3.5重量%以上配合す
ると、塗布時の伸び及び塗布面の艶に影響がでてしま
い、使用感が悪化してしまう。したがって、シリカの配
合量は1.0〜3.0重量%とすることが好ましい。さ
らに、表8〜表10の結果より、シリカの配合量が1.
5〜2.5重量%で特に優れた口紅用組成物を得ること
ができることが明らかとなった。したがって、シリカの
配合量は、好ましくは1.0〜3.0重量%、より好ま
しくは1.5〜2.5重量%であることが明らかとなっ
た。
【0042】次に本発明のさらに具体的な配合例を示
す。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
配合量は特に示さない限り重量%で示す。また、被膜形
成成分とは、撥水性ポリマーと非揮発性油分を意味し、
非揮発性油分/被膜形成成分とは、被膜形成成分にしめ
る非揮発性油分の割合である。
【0043】配合例1 スティック状口紅 セレシンワックス 12.0重量% カルナウバロウ 1.0 約6,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1からなる 平均式(CH31.33SiO1.34で表されるシリコン樹脂 15.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 11.0 ジイソステアリン酸グリセリル 5.0 液状ラノリン 6.0 ポリブテン 4.0 マカデミアナッツ油 0.1 シリカ 2.5 染料 0.2 顔料 4.0 パール剤 4.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 35.2 香料 適 量 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=61.1% 連続的被膜形成率:68.4% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0044】配合例2 スティック状口紅 セレシンワックス 12.0重量% カルナウバロウ 1.0 約6,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1からなる 平均式(CH31.33SiO1.34で表されるシリコン樹脂 15.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 11.0 ジイソステアリン酸グリセリル 5.0 液状ラノリン 6.0 ポリブテン 4.0 マカデミアナッツ油 0.1 シリカ 2.5 染料 0.2 顔料 4.0 パール剤 4.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 34.98 ビタミンEアセテート 0.02 β−カロチン 0.2 香料 適 量 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=61.1% 連続的被膜形成率:68.4% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0045】配合例3 スティック状口紅 ポリエチレンワックス 8.0重量% キャンデリラロウ 3.0 約5,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1からなる 平均式(CH31.33SiO1.34で表されるシリコン樹脂 20.0 グリセリルジイソステアレート 10.0 スクワラン 5.0 トリメチロールプロパントリ2−エチルヘキサノエート 3.5 マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 4.5 ヒマシ油 6.5 微粒子硫酸バリウム 3.0 シリカ 1.5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 31.0 顔料 4.0 香料 適 量 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=59.6% 連続的被膜形成率:73.8% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0046】配合例4 スティック状口紅 ポリエチレンワックス 8.0重量% キャンデリラロウ 3.0 約5,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.8:1からなる 平均式(CH31.33SiO1.34で表されるシリコン樹脂 20.0 グリセリルジイソステアレート 10.0 スクワラン 5.0 トリメチロールプロパントリ2−エチルヘキサノエート 3.5 マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 4.5 ヒマシ油 6.5 微粒子硫酸バリウム 3.0 シリカ 1.5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 30.98 顔料 4.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.02 香料 適 量 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=59.6% 連続的被膜形成率:73.8% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0047】配合例5 乳化型スティック状口紅 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 5.0 ジメチルポリシロキサン(粘度6cps) 9.5 リンゴ酸ジイソステアリル 4.5 液状ラノリン 4.0 マカデミアナッツ油 0.2 ヒドロキシステアリン酸コレステリル 6.0 約10,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.7:1からなる 平均式(CH31.24SiO1.38で表されるシリコン樹脂 15.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 25.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.3 シリカ 2.0 合成ケイ酸ナトリウム−マグネシウム 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 2.0 イオン交換水 2.0 グリセリン 1.0 顔料 4.5 香料 適 量 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=61.7% 連続的被膜形成率:70.9% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0048】配合例6 乳化型スティック状口紅 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 5.0 ジメチルポリシロキサン(粘度6cps) 9.5 リンゴ酸ジイソステアリル 4.5 液状ラノリン 4.0 マカデミアナッツ油 0.2 ヒドロキシステアリン酸コレステリル 6.0 約10,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.7:1からなる 平均式(CH31.24SiO1.38で表されるシリコン樹脂 15.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 24.98 オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.3 シリカ 2.0 合成ケイ酸ナトリウム−マグネシウム 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 2.0 イオン交換水 2.0 グリセリン 1.0 顔料 4.5 香料 適 量 パントテニルエチルエーテル 0.01 ローヤルゼリー抽出液 0.01 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=61.7% 連続的被膜形成率:70.9% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0049】配合例7 ペースト状口紅 セレシンワックス 1.0重量% ワセリン 8.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 11.7 ジイソステアリン酸グリセリル 7.3 マカデミアナッツ油 7.5 ポリブテン 3.5 約5,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.85:1からなる 平均式(CH31.38SiO1.31で表されるシリコン樹脂 25.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 25.5 シリカ 3.0 顔料 3.0 パール剤 4.5 香料 適 量 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=61.7% 連続的被膜形成率:77.6% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0050】配合例8 ペースト状口紅 セレシンワックス 1.0重量% ワセリン 8.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 11.7 ジイソステアリン酸グリセリル 7.3 マカデミアナッツ油 7.5 ポリブテン 3.5 約5,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.85:1からなる 平均式(CH31.38SiO1.31で表されるシリコン樹脂 25.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 25.39 シリカ 3.0 顔料 3.0 パール剤 4.5 香料 適 量 グリチルリチン酸ステアリル 0.1 塩酸ピリドキシン 0.01 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=60.3% 連続的被膜形成率:77.6% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0051】配合例9 乳化型スティック状口紅 パラフィンワックス 10.0重量% マイクロクリスタリンワックス 5.0 ジメチルポリシロキサン(粘度6cps) 9.5 リンゴ酸ジイソステアリル 4.5 液状ラノリン 4.0 マカデミアナッツ油 0.2 ヒドロキシステアリン酸コレステリル 6.0 約10,000の分子量を有し、 かつ(CH33SiO1/2:SiO2単位=0.7:1からなる 平均式(CH31.24SiO1.38で表されるシリコン樹脂 15.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 24.98 オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.3 シリカ 2.0 合成ケイ酸ナトリウム−マグネシウム 1.0 ポリオキシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体 2.0 イオン交換水 2.0 グリセリン 1.0 顔料 4.5 香料 適 量 l−メントール 0.01 カンファー 0.01 ──────────────────────────────────── 合計:100.0重量% 非揮発性油分/被膜形成成分=61.7% 連続的被膜形成率:70.9% 評価:伸び ◎、艶 ○、二次付着性 ◎、べたつき
◎、粉っぽさ ◎、なめらかさ ◎、
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被膜として固体相中に油分相の分散した部分的連続被膜
を形成させ、同時にシリカを配合することで二次付着性
を改善し、塗布時の伸びがよく、べたつきが生じず、し
かも長時間経過後でもポロポロとした粉っぽさを生じな
い、使用感の優れた口紅用組成物を得ることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撥水性ポリマーと非揮発性油分により
形成される被膜の概念図である。
【図2】本発明の表1〜表4の試験例の組成物の連続的
被膜形成率を測定するために画像処理した被膜サンプル
の写真である。
【符号の説明】
10 固体相 12 油分相
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽山 美和 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性油分と、 前記揮発性油分に溶解する撥水性ポリマーと、 前記揮発性油分が存在しない状態で、前記撥水性ポリマ
    ーに被覆されうる粉体と、 前記揮発性油分と相溶性を有する非揮発性油分と、を含
    み、 前記粉体の少なくとも一部がシリカであり、 下記の方法により形成した被膜が、固体相中に油分相が
    分散した状態であり、かつ、 前記固体相の連続的被膜形成率が60〜80%であるこ
    とを特徴とする口紅用組成物。 [被膜形成の方法] 1. 組成物中に含有する比率と同比率で、揮発性油分
    と、撥水性ポリマーと、非揮発性油分を混合し、混合試
    料を作成する。 2. 前記混合試料を3.0×4.6×0.3cmの金
    属の中皿に0.5g流し込み、60℃−3時間放置し、
    揮発性油分を揮散させる。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の口紅用組成物において、
    非揮発性油分を10〜40重量%含むことを特徴とする
    口紅用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の口紅用組成物にお
    いて、シリカを1.0〜3.0重量%含むことを特徴と
    する口紅用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の口紅用
    組成物において、撥水性ポリマーに対する可塑化力の異
    なる非揮発性油分の2種以上を選択して用い、連続的被
    膜形成率を調整することを特徴とする口紅用組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の口紅用
    組成物において、揮発性油分が揮発性シリコン油であ
    り、撥水性ポリマーがシリコン樹脂であることを特徴と
    する口紅用組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の口紅用
    組成物において、撥水性ポリマーと非揮発性油分からな
    る被膜形成成分における非揮発性油分の配合量が50〜
    65%であることを特徴とする口紅用組成物。
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