JPH1036259A - 白内障の予防または治療薬剤 - Google Patents

白内障の予防または治療薬剤

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JPH1036259A
JPH1036259A JP10837797A JP10837797A JPH1036259A JP H1036259 A JPH1036259 A JP H1036259A JP 10837797 A JP10837797 A JP 10837797A JP 10837797 A JP10837797 A JP 10837797A JP H1036259 A JPH1036259 A JP H1036259A
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JP
Japan
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furanone
methyl
ethyl
dimethyl
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JP10837797A
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English (en)
Inventor
Jun Yamakoshi
純 山越
Tsutomu Sasaki
努 佐々木
Hiroharu Ishikawa
廣晴 石川
Yukihiko Iwai
幸彦 岩井
Takanao Matsudo
隆直 松戸
Kenji Mori
謙治 森
Mamoru Kikuchi
護 菊地
Minoru Saito
實 斉藤
Koichi Kasai
浩一 葛西
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Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は、次式: 【化1】 (式中、R1、R2、R3は、同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、ヒドロキシル基、アミノ基、ハロゲン原
子、マーカプト基、カルボキシル基、カルバモイル基、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオ
キシ基、またはアルコキシカルボニル基を、R4は水素
原子、アミノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
ラルキル基、アルコキシル基、アシルオキシ基、アルキ
ニルオキシ基、アリールオキシ基、またはアルコキシカ
ルボニル基を表す。)で示されるフラノン誘導体を含有
してなる白内障の予防または治療薬剤。 【効果】 本発明の白内障の予防または治療薬剤は、酸
化障害に基づく老人性白内障に対して、点眼または服用
により予防的または治療的効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は白内障の予防または
治療薬剤、詳しくは3(2H)−フラノンを骨格とする
フラノン誘導体またはその塩を含有してなる白内障の予
防または治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】白内障の予防または治療薬剤として、現
在、ピレノキシン点眼薬、還元型グルタチオン点眼薬、
唾液腺ホルモン錠、チオプロニン錠、ビタミン類(例え
ば、ビタミンC、ビタミンEなど)、アルドースレダク
ターゼ(AR)活性阻害剤(例えば、トルレスタット、
エパルレスタットなど)などが実際の臨床で使用されて
いる(熊倉清次:化学経済、1993年、11月号、7
8〜83頁)。しかしながら、これらのものは、十分な
治療効果を有するものではない。そこで、糖尿病性白内
障については、AR活性を阻害する各種薬剤が開発中、
また提案されている。その中の一つに2(5H)−フラ
ノンを骨格するフラノン誘導体を有効成分とするものが
ある(特開昭59−16884号公報、特開昭60−1
78879号公報、特開昭61−267566号公報、
特公平8−13739号公報)が、糖尿病性の白内障に
対しては、十分な治療効果を現しても、酸化障害などに
よっておこる老人性白内障に対しては予防または治療効
果を発揮できないものである。また、現在知られている
白内障治療薬は、経口、静脈、腹腔内の投与によりその
治療効果を現すが、点眼によっては殆ど現さない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、酸化
障害などによっておこる白内障に対して、服用は勿論の
こと、点眼によっても十分な予防または治療効果を発揮
できる白内障の予防または治療薬剤を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成すべく鋭意研究した結果、3(2H)−フラノン
を骨格とするフラノン誘導体またはその塩は、AR活性
を殆ど阻害しないが、酸化障害などによっておこる白内
障に対して、服用は勿論のこと、点眼によっても十分な
予防または治療効果を発揮することを知見した。本発明
はその知見に基づいて、完成されたものである。
【0005】すなわち、本発明は、次式:
【化2】 (式中、R1、R2、R3は、同一でも異なっていてもよ
く、水素原子、ヒドロキシル基、アミノ基、ハロゲン原
子、メルカプト基、カルボキシル基、カルバモイル基、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシル基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、またはアルコキシカルボニル基を、R4は水素
原子、アミノ基、ハロゲン原子、メルカプト基、カルボ
キシル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
アリール基、アラルキル基、アルコキシル基、アシルオ
キシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、ア
リールオキシ基、またはアルコキシカルボニル基を示
す。)で表されるフラノン誘導体またはその塩を含有し
てなる白内障の予防または治療薬剤である。また前記式
1において、R1、R2、R3は、同一でも異なっていて
もよく、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル
基、アルコキシカルボニル基で、R4は水素原子、カル
ボキシル基、アルコキシル基、アシルオキシ基、または
アルコキシカルボニル基で表されるフラノン誘導体また
はその塩である前記の白内障の予防または治療薬剤であ
る。また前記式1において、R1、R2、R3は、同一で
も異なっていてもよく、水素原子、ヒドロキシル基、ま
たはアルキル基で、R4はアシルオキシ基、アルコキシ
ル基、またはアルコキシカルボニル基で表されるフラノ
ン誘導体またはその塩である前記の白内障の予防または
治療薬剤である。また、前記のフラノン誘導体またはそ
の塩が2,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシ−3
(2H)−フラノン、2(又は5)−エチル−5(又は
2)−メチル−4−ピバロイルオキシ−3(2H)−フ
ラノン、4−アセトキシ−2(又は5)−エチル−5
(又は2)−メチル−3(2H)−フラノン、2,5−
ジメチル−4−イソプロピルオキシ−3(2H)−フラ
ノン、4−tert−ブトキシ−2,5−ジメチル−3
(2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−(2−メ
チル−2−ブトキシ)−3(2H)−フラノン、2,5
−ジメチル−4−(3−メチル−3−ペンチルオキシ)
−3(2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−(1
−メチル−1−シクロペンチルオキシ)−3(2H)−
フラノン、2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1−
シクロヘキシルオキシ)−3(2H)−フラノンまたは
それらの塩である前記の白内障の予防または治療薬剤で
ある。また、前記のフラノン誘導体の塩が、アルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩
である白内障の予防または治療薬剤である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。前記式
(1)中のおいて、アルキル基とは、直鎖状、分岐状ま
たは環状のいずれの構造でもよく、炭素原子数1以上、
好ましくは1〜6の基である。具体的には、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、n−アミル基、tert−アミル基、n−ヘキ
シル基、シクロヘキシル基などが例示される。
【0007】また、アルキル基は、炭素原子に結合する
水素原子の一部が、例えば、ヒドロキシル基、アミノ
基、メルカプト基、ニトロ基、スルホン酸基、ハロゲン
原子、カルボキシル基、カルバモイル基、アリール基、
アラリキル基、アラルコキシ基、アルコキシル基、アシ
ルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基などで置換
されていてもよい。
【0008】アルケニル基およびアルキニル基とは、直
鎖状、分岐状、または環状のいずれの構造でもよく、炭
素原子数2以上、好ましくは1〜6の基である。アルケ
ニル基としては、具体的には、ビニル基、アリル基等が
例示される。アルキニル基としては、具体的には、エチ
ニル基、プロピニル基などが例示される。また、前記の
アルキル基の場合と同様に、アルケニル基およびアルキ
ニル基は、それぞれ、炭素原子に結合する水素原子の一
部がアルキル基の場合に例示した置換基と同様の基で置
換されていてもよい。
【0009】アルコキシカルボニル基は、そのアルキル
部分が炭素原子数1以上、好ましくは1〜6の基であ
り、アルキル部分は直鎖状、分岐状、または環状のいず
れの構造でもよい。具体的には、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基などが例示される。また、前
記のアルキル基の場合と同様に、アルコキシカルボニル
基のアルキル部分は、炭素原子に結合する水素原子の一
部がアルキル基の場合に例示した置換基と同様の基で置
換されていてもよい。
【0010】アルコキシル基は、そのアルキル部分が炭
素原子数1以上、好ましくは2〜22の基であり、アル
キル部分は直鎖状、分岐状、または環状のいずれの構造
でもよい。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、s
ec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペント
キシ基、n−ヘキソキシ基などが例示される。また、前
記のアルキル基の場合と同様に、アルコキシル基のアル
キル部分は、炭素原子に結合する水素原子の一部がアル
キル基の場合に例示した置換基と同様の基で置換されて
いてもよい。これらの基の中でも、特に好ましいものと
して、メトキシ基、エトキシ基を挙げることができる。
【0011】アルケニルオキシ基およびアルキニルオキ
シ基は、それぞれ、そのアルケニル部分およびアルキニ
ル部分が炭素原子数2以上、好ましくは2〜22の基で
あり、アルケニル部分およびアルキニル部分は、直鎖
状、分岐状、または環状のいずれの構造でもよい。アル
ケニルオキシ基としては、具体的には、ビニルオキシ
基、アリルオキシ基などが挙げられる。アルキニルオキ
シ基としては、具体的には、エチニルオキシ基、プロピ
ニルオキシ基などが例示される。また、前記のアルキル
基の場合と同様に、アルケニルオキシ基およびアルキニ
ルオキシ基のアルキル部分は、炭素原子に結合する水素
原子の一部がアルキル基の場合に例示した置換基と同様
の基で置換されていてもよい。
【0012】アリールオキシ基としては、具体的には、
フェノキシ等が例示される。また、前記のアルキル基の
場合と同様に、アリールオキシ基のアリール部分は、炭
素原子に結合する水素原子の一部がアルキル基の場合に
例示した置換基と同様の基で置換されていてもよい。
【0013】アシルオキシ基とは、その炭化水素部が、
飽和若しくは不飽和脂肪族炭化水素基、またはアリール
基のものである。炭化水素部が飽和もしくは不飽和脂肪
族炭化水素基である場合、その炭素原子数は1以上、好
ましくは2〜22であり、直鎖状、分岐状、または環状
のいずれの構造でもよい。アシルオキシ基としては、具
体的は、アセトオキシ基、ピバロイルオキシ基、プロピ
オニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキ
シ基、バレリルオキシ基、イソバレリルオキシ基、n−
ヘキサノイルオキシ基、n−ヘキサノイルオキシ基、n
−ヘプタノイルオキシ基、n−オクタノイルオキシ基、
n−ノナノイルオキシ基、n−デカノイルオキシ基、n
−ウンデカノイルオキシ基、n−ドデカノイルオキシ
基、n−トリデカノイルオキシ基、n−テトラデカノイ
ルオキシ基、n−ペンタデカノイルオキシ基、パルミト
イルオキシ基、n−ヘプタデカノイルオキシ基、ステア
ロイルオキシ基、オレオイルオキシ基、リノレオイルオ
キシ基、n−ノナデカノイルオキシ基、n−エイコサノ
イルオキシ基、n−ヘンエイコサノイルオキシ基、n−
ドコサノイルオキシ基、4,7,10,13,16,1
9−ドコサヘキサエノイルオキシ基、n−トリコサノイ
ルオキシ基、n−テトラコサノイルオキシ基、n−ペン
タコサノイルオキシ基、β−アミノプロピオニルオキシ
基、γ−アミノブチリルオキシ基、β−アミノイソブチ
リルオキシ基、δ−アミノバレリルオキシ−基、γ−ア
ミノイソバレリルオキシ基、ε−アミノ−n−ヘキサノ
イルオキシ基などが例示される。
【0014】また、前記のアルキル基の場合と同様に、
アシルオキシ基の炭化水素部は、炭素原子に結合する水
素原子の一部がアルキル基の場合に例示した置換基と同
様の基で置換されていてもよい。具体的は、β−アミノ
プロピオニルオキシ基、γ−アミノブチリルオキシ基、
β−アミノイソブチリルオキシ基、δ−アミノバレリル
オキシ基、γ−アミノイソバレリルオキシ基、ε−アミ
ノ−n−ヘキサノイルオキシ基、β−メルカプト−α−
アミノプロピオニルオキシ基などが例示される。アシル
オキシ基の中でも特に好ましいものとしては、アセトオ
キシ基およびピバロイルオキシ基である。
【0015】アリール基としては、フェニル基などが例
示される。また、前記のアルキル基の場合と同様に、ア
リール基は炭素原子に結合する水素原子の一部がアルキ
ル基の場合に例示した置換基と同様の基で置換されてい
てもよい。
【0016】アラルキル基およびアラルコキシ基は、そ
れぞれ、そのアルキレン部分が炭素原子数が1以上、好
ましくは1〜6の基であり、アルキレン部分は直鎖状、
分岐状、または環状のいずれの構造でもよい。アラルキ
ル基としては、具体的には、3−フェニルプロピル基、
4−(4’−ニトロフェニル)−ブチル基などが例示さ
れる。アラルコキシ基としては、具体的には、2−フェ
ニルエトキシ基、6−(3’,4’−ジクロロフェニ
ル)−ヘキソキシ基などが例示される。また、前記のア
ルキル基の場合と同様に、アラルキル基およびアラルコ
キシ基それぞれのアルキレン部分は、炭素原子に結合す
る水素原子の一部がアルキル基の場合に例示した置換基
と同様の基で置換されていてもよい。更に、アラルキル
基およびアラルコキシ基それぞれのアリール部分も、炭
素原子に結合する水素原子の一部がアルキル基の場合に
例示した置換基と同様の基で置換されていてもよい。
【0017】また、本発明の白内障の予防又は治療薬剤
の有効成分としては、上記式(1)で表される化合物の
中でも、R1、R2、およびR3が、それぞれ水素原子、
ヒドロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アラルキル基、またはアルコキシカルボニル基で、
R4がアルコキシル基、またはアシルオキシ基で表され
るフラノン誘導体が好ましい。また、それらの化合物の
中でも、特に、R1、R2、およびR3が、水素原子また
は炭素数1〜6のアルキル基で、R4がアルコキシル
基、またはアシルオキシ基で表されるフラノン誘導体が
特に好ましい。そして、アルコキシル基、またはアシル
オキシ基の炭化水素部が飽和もしくは不飽和脂肪族炭化
水素基で、その炭素原子数が1〜22で表されるフラノ
ン誘導体が特に好ましい。
【0018】本発明の白内障の予防又は治療薬剤の有効
成分としては、前記のような式(1)で表される3(2
H)−フラノン誘導体であるが、該化合物には、公知の
化合物、また本発明者により初めて合成された新規物質
も含まれるものである。それらの誘導体を、式(1)に
おけるR4の各基により分けて、例示すると以下のとお
りである。なお、式1において、R4がアルコキシル基
である場合、該フラノン誘導体は、4−アルコキシ−3
(2H)−フラノン誘導体類と、アシルオキシ基である
場合、4−アシルオキシ−3(2H)−フラノン誘導体
類と総称される。
【0019】1)R4=水素 ブラテノン(bullatenone)(R1=フェニ
ル基、R2=R3=メチル基、R4=水素原子)、2,2
−ジメチル−3(2H)−フラノン(2,2−dime
tyl−3(2H)−furanone)(R1=R4
水素原子、R2=R3=メチル基)、(E)−5−(プロ
プ−1−エニル)−3(2H)−フラノン{(E)−5
−(prop−1−enyl)−3(2H)−fura
none}{R1=プロプ−1−エニイル(prop−
1−enyl)基、R2=R3=メチル基、R4=水素原
子}、5−ビニル−3(2H)−フラノン(5−vin
yl−3(2H)−furanone)(R1=ビニル
基、R2=R3=メチル基、R4=水素原子)、2,5−
ジメチル−3(2H)−フラノン{2,5−dimet
hyl−3(2H)−furanone}(R1=R2
メチル基、R3=R4=水素原子)などが挙げられる。ま
た、5−アミノ−2−アルキル−2−メチル−3(2
H)−フラノン(R1=アミノ基、R2=メチル基または
エチル基、R3=メチル基、R4=水素原子)などをも挙
げることができる(Khim. Geterotsik
l. Soedin.、No.9、1286〜1287
頁、1988年)。
【0020】前記の誘導体は、公知の方法に合成、例え
ば、スミスらの方法により合成できる(A.B.Smi
th III et al.:J.Am.Chem.S
oc.、103巻、1501頁、1981年;特公昭5
9−20671号公報)。例えば、2,5−ジメチル−
3(2H)−フラノンの場合、ジアセチルのアルドール
縮合によって得られる5−アセチルテトラヒドロ−2−
ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3−オキソフランのジ
アセチル二量体から出発して、その酸加水分解により酢
酸を除去することにより製造することができる。
【0021】2)R4=フェニル基 2−メトキシ−2,4−ジフェニル−3(2H)−フラ
ノン{2−methoxy−2,4−diphenyl
−3(2H)−furanone}(R1=水素原子、
2=メトキシ基、R3=フェニル基、R4=フェニル
基、またはR1=水素原子、R2=フェニル基、R3=メ
トキシ基、R4=フェニル基}、2−ヒドロキシ−2,
4−ジフェニル−3(2H)−フラノン{2−hydr
oxy−2,4−diphenyl−3(2H)−fu
ranone}(R1=水素原子、R2=ヒドロキシ基、
3=フェニル基、R4=フェニル基、またはR1=水素
原子、R2=フェニル基、R3=メトキシ基、R4=フェ
ニル基)などを挙げることが出来る。2−ヒドロキシ−
2,4−ジフェニル−3(2H)−フラノンは市販され
ている{東京化成(株)より販売}ので、容易に入手で
きる。
【0022】3)R4=カルボキシル基 4−カルボキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラ
ノン(R1=メチル基、R2=メチル基、R3=水素原
子、R4=カルボキシル基、またはR1=メチル基、R2
=水素原子、R3=メチル基、R4=カルボキシル基)な
どを挙げることができる(特開昭49−82656号公
報)。
【0023】4)R4=アルコキシカルボニル基 4−エトキシカルボニル−2,5−ジメチル−3(2
H)−フラノン(R1=メチル基、R2=メチル基、R3
=水素原子、R4=エトキシカルボニル基、またはR1
メチル基、R2=水素原子、R3=メチル基、R4=エト
キシカルボニル基)、4−エトキシカルボニル−2−n
−ヘキシル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1
=メチル基、R2=n−ヘキシル、R3=水素原子、R4
=エトキシカルボニル基、またはR1=メチル基、R2
水素原子、R3=n−ヘキシル、R4=エトキシカルボニ
ル基)、4−エトキシカルボニル−2−メチル−5−n
−プロピル−3(2H)−フラノン(R1=n−プロピ
ル、R2=メチル基、R3=水素原子、R4=エトキシカ
ルボニル基、またはR1=n−プロピル、R2=水素原
子、R3=メチル基、R4=エトキシカルボニル基)、な
どを挙げることができる(特開昭49−82656号公
報)。
【0024】5)R4=アルコキシル基 下記の誘導体を挙げることができるが、これらのものは
本発明者に初めて合成された新規物質である(特願平7
−264527):2−エチル−4−メトキシ−5−メ
チル−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エ
チル基、R3=水素、R4=メトキシ基)、5−エチル−
4−メトキシ−2−メチル−3(2H)−フラノン(R
1=エチル基、R2=メチル基、R3=水素、R4=メトキ
シ基)、4−エトキシ−2−エチル−5−メチル−3
(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、
3=水素、R4=エトキシ基)、4−エトキシ−5−エ
チル−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチ
ル基、R2=メチル基、R3=水素、R4=エトキシ
基)、2−エチル−5−メチル−4−プロポキシ−3
(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、
3=水素、R4=プロポキシ基)、5−エチル−2−メ
チル−4−プロポキシ−3(2H)−フラノン(R1
エチル基、R2=メチル基、R3=水素、R4=プロポキ
シ基)、2−エチル−4−イソプロポキシ−5−メチル
−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル
基、R3=水素、R4=イソプロポキシ基)、5−エチル
−4−イソプロポキシ−2−メチル−3(2H)−フラ
ノン(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=水素、R4
=イソプロポキシ基)、4−ブトキシ−2−エチル−5
−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2
=エチル基、R3=水素、R4=ブトキシ基)、4−ブト
キシ−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラノン
(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=水素、R4=ブ
トキシ基)、2−エチル−4−イソブトキシ−5−メチ
ル−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチ
ル基、R3=水素、R4=イソブトキシ基)、5−エチル
−4−イソブトキシ−2−メチル−3(2H)−フラノ
ン(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=水素、R4
イソブトキシ基)、4−sec−ブトキシ−2−エチル
−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R2=エチル基、R3=水素、R4=sec−ブトキ
シ基)、4−sec−ブトキシ−5−エチル−2−メチ
ル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R2=メチ
ル基、R3=水素、R4=sec−ブトキシ基)、4−t
ert−ブトキシ−2−エチル−5−メチル−3(2
H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、R3
=水素、R4=tert−ブトキシ基)、4−tert
−ブトキシ−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フ
ラノン(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=水素、
4=tert−ブトキシ基)、2−エチル−5−メチ
ル−4−n−ペントキシ−3(2H)−フラノン(R1
=メチル基、R2=エチル基、R3=水素、R4=n−ペ
ントキシ基)、5−エチル−2−メチル−4−n−ペン
トキシ−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R2
メチル基、R3=水素、R4=n−ペントキシ基)、2−
エチル−4−n−ヘキソキシ−5−メチル−3(2H)
−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、R3=水
素、R4=n−ヘキソキシ基)、5−エチル−4−n−
ヘキソキシ−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1
=エチル基、R2=メチル基、R3=水素、R4=n−ヘ
キソキシ基)、2,5−ジメチル−2−エチル−4−メ
トキシ−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2
エチル基、R3=メチル基、R4=メトキシ基)、2,2
−ジメチル−5−エチル−4−メトキシ−3(2H)−
フラノン(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=メチ
ル基、R4=メトキシ基)、2,2−ジエチル−4−エ
トキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メ
チル基、R2=エチル基、R3=エチル基、R4=エトキ
シ基)、2,5−ジエチル−4−エトキシ−2−メチル
−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R2=メチル
基、R3=エチル基、R4=エトキシ基)、2−エチル−
5−メチル−4−プロポキシ−2−プロピル−3(2
H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、R3
=プロピル基、R4=プロポキシ基)、5−エチル−2
−メチル−4−プロポキシ−2−プロピル−3(2H)
−フラノン(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=プ
ロピル基、R4=プロポキシ基)、2−エチル−4−イ
ソプロポキシ−2−イソプロピル−5−メチル−3(2
H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、R3
=イソプロピル基、R4=イソプロポキシ基)、5−エ
チル−4−イソプロポキシ−2−イソプロピル−2−メ
チル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R2=メ
チル基、R3=イソプロピル基、R4=イソプロポキシ
基)、4−n−ブトキシ−2−n−ブチル−2−エチル
−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R2=エチル基、R3=n−ブチル基、R4=n−ブ
トキシ基)、2−エチル−4−イソブトキシ−2−イソ
ブチル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メ
チル基、R2=エチル基、R3=イソブチル基、R4=イ
ソブトキシ基)、5−エチル−4−イソブトキシ−2−
イソブチル−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1
=エチル基、R2=メチル基、R3=イソブチル基、R4
=イソブトキシ基)、4−sec−ブトキシ−2−se
c−ブチル−2−エチル−5−メチル−3(2H)−フ
ラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、R3=sec
−ブチル基、R4=sec−ブトキシ基)、4−sec
−ブトキシ−2−sec−ブチル−5−エチル−2−メ
チル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R2=メ
チル基、R3=sec−ブチル基、R4=sec−ブトキ
シ基)、4−tert−ブトキシ−2−tert−ブチ
ル−2−エチル−5−メチル−3(2H)−フラノン
(R1=メチル基、R2=エチル基、R3=tert−ブ
チル基、R4=sec−ブトキシ基)、4−tert−
ブトキシ−2−tert−ブチル−5−エチル−2−メ
チル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R2=メ
チル基、R3=tert−ブチル基、R4=sec−ブト
キシ基)、2−エチル−5−メチル−4−n−ペントキ
シ−2−n−ペンチル−3(2H)−フラノン(R1
メチル基、R2=エチル基、R3=n−ペンチル基、R4
=n−ペンチル基)、5−エチル−2−メチル−4−n
−ペントキシ−2−n−ペンチル−3(2H)−フラノ
ン(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=n−ペンチ
ル基、R4=n−ペントキシ基)、2−エチル−4−イ
ソペントキシ−2−イソペンチル−5−メチル−3(2
H)−フラノン(R1=メチル基、R2=エチル基、R3
=イソペンチル基、R4=イソペントキシ基)、5−エ
チル−4−イソペントキシ−2−イソペンチル−2−メ
チル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R2=メ
チル基、R3=イソペンチル基、R4=イソペントキシ
基)、2−エチル−4−n−ヘキソキシ−2−n−ヘキ
シル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチ
ル基、R2=エチル基、R3=n−ヘキシル基、R4=n
−ヘキソキシ基)、5−エチル−4−n−ヘキソキシ−
2−n−ヘキシル−2−メチル−3(2H)−フラノン
(R1=エチル基、R2=メチル基、R3=n−ヘキシル
基、R4=n−ヘキソキシ基)などが挙げられる。ま
た、2,5−ジメチル−4−イソプロピルオキシ−3
(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2=メチル基、
3=水素原子、R4=イソプロピルオキシ基)、4−t
ert−ブトキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フ
ラノン(R1=メチル基、R2=メチル基、R3=水素原
子、R4=tert−ブチルオキシ基)、2,5−ジメ
チル−4−(2−メチル−2−ブトキシ)−3(2H)
−フラノン(R1=メチル基、R2=メチル基、R3=水
素原子、R4=2−メチル−2−ブチルオキシ基)、
2,5−ジメチル−4−(3−メチル−3−ペンチルオ
キシ)−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2
メチル基、R3=水素原子、R4=3−メチル−3−ペン
チルオキシ基)、2,5−ジメチル−4−(1−メチル
−1−シクロペンチルオキシ)−3(2H)−フラノン
(R1=メチル基、R2=メチル基、R3=水素原子、R4
=1−メチル−1−シクロペンチルオキシ基)、2,5
−ジメチル−4−(1−メチル−1−シクロヘキシルオ
キシ)−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R2
メチル基、R3=水素原子、R4=1−メチル−1−シク
ロヘキシルオキシ基)等が挙げられる。
【0025】4−アルコキシ−3(2H)−フラノン誘
導体は、例えば次式:
【化3】 (式中、R1、R2、R3は前記と同じ意味を示す。)で
表される4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン誘導体
に、反応性アルカリ金属化合物の存在下で次式:
【化4】 (式中、Aはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基またはアラルキル基を、Xはハロゲン原
子を示す。)で表されるハロゲン化物を反応させること
によって製造することができる。また、上記化3で表さ
れる4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン誘導体を、
塩酸、硫酸等の無機酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、フッ化水素、テトラフルオロホウ素−リン酸、三フ
ッ化ホウ素−リン酸等の酸触媒の存在下で、プロピレ
ン、イソブチレン、2−メチル−1−ブテン、2−エチ
ル−1−ブテン、1−メチル−1−シクロペンテン、1
−メチル−1−シクロヘキセン等のアルケンと反応を行
うことによっても製造することができる。また、これ以
外の方法によっても製造することができる。
【0026】この際、出発原料として用いる式2の4−
ヒドロキシ−3(2H)−フラノン誘導体においてR1
及びR3が互いに異なり、かつR2が水素原子である場合
には次式(6)で表わされるような互変異性を示し、各
互変異性体、すなわち、式(4)と(5)のフラノン誘
導体が平衡状態で存在する。
【化5】
【0027】式(2)の4−ヒドロキシ−3(2H)−
フラノン誘導体の例としては、各種互変異性体、例えば
2(又は5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(又は2)
−メチル−3(2H)−フラノン、4−ヒドロキシ−5
(又は2)−メチル−2(又は5)−n−プロピル−3
(2H)−フラノン、4−ヒドロキシ−2(又は5)−
イソプロピル−5(又は2)−メチル−3(2H)−フ
ラノン、2(又は5)−n−ブチル−4−ヒドロキシ−
5(又は2)−メチル−3(2H)−フラノン、4−ヒ
ドロキシ−2(又は5)−イソブチル−5(又は2)−
メチル−3(2H)−フラノン、5(又は2)−エチル
−4−ヒドロキシ−2(又は5)−n−プロピル−3
(2H)−フラノン、5(又は2)−エチル−4−ヒド
ロキシ−2(又は5)−イソブチル−3(2H)−フラ
ノンをはじめ、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3
(2H)−フラノン、2,5−ジエチル−4−ヒドロキ
シ−3(2H)−フラノン、4−ヒドロキシ−3(2
H)−フラノン、4−ヒドロキシ−2,2,5−トリメ
チル−3(2H)−フラノン、2,5−ジエチル−4−
ヒドロキシ−2−メチル−3(2H)−フラノンなどが
挙げられる。更に、2−(1−ヒドロキシエチル)−
2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)フラノ
ン、2−(1−ヒドロキシベンジル)−2,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ−3(2H)フラノン、2−(1−
ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2,5−ジメチル
−4−ヒドロキシ−3(2H)フラノンなども挙げるこ
とができる。
【0028】また、この4−ヒドロキシ−3(2H)−
フラノン誘導体と反応させる式(3)のハロゲン化アル
キルの例としては、ヨウ化メチル、臭化メチル、ヨウ化
エチル、臭化エチル、ヨウ化プロピル、臭化プロピル、
塩化プロピル、ヨウ化イソプロピル、臭化イソプロピ
ル、塩化イソプロピル、ヨウ化ブチル、臭化ブチル、塩
化ブチル、ヨウ化イソブチル、臭化イソブチル、塩化イ
ソブチル、ヨウ化sec−ブチル、臭化sec−ブチ
ル、塩化sec−ブチル、ヨウ化tert−ブチル、臭
化tert−ブチル、塩化tert−ブチル、ヨウ化ア
ミル、臭化アミル、塩化アミル、ヨウ化イソアミル、臭
化イソアミル、塩化イソアミル、ヨウ化ヘキシル、臭化
ヘキシル、塩化ヘキシルなどを挙げることができる。
【0029】なお、式(2)の4−ヒドロキシ−3(2
H)−フラノン誘導体は、公知の合成法により合成でき
る。例えば、一般的な方法としては、式(7)で表れる
化合物を原料とし、オゾン(O3)酸化後、還元的処理
{トリフェニルホスフィン(triphenylpho
shine:φ3P)処理}して、式(8)の化合物と
し、更にシュウ酸{(COOH)2}で環化して、式
(8−2)で表される中間体を経て、式(2)の4−ヒ
ドロキシ−3(2H)−フラノン誘導体を得ることがで
きる(特開昭49−82656号公報、アメリカ合衆国
特許3576014号、アメリカ合衆国特許37283
97号)。
【0030】
【化6】 (R1、R2、R3は前記と同じ意味を示す。)
【0031】また、式(2)において、R2、R3の一方
が水素原子で、他の一方がアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基で、かつカルボキシル基、アミノ酸基、ヒ
ドロキシル基、メルカプト基で置換されている場合は、
例えば、次のようにして合成される(アメリカ合衆国特
許3576014号、アメリカ合衆国特許372839
7号)。
【0032】a)カルボキシル基で置換されている場
合:次の式(10)で表されるプロパギルアルコール誘
導体を出発物質として、次式(11)で表されるグリニ
ャール試薬と反応させ、次いで、次式(12)で表され
る化合物と反応させることにより次式(13)の中間体
を得る。更に、次の式(18)の如く、オゾン(O3
酸化後、還元的処理{トリフェニルホスフィン(tri
phenylphoshine:φ3P)処理}し、更
にシュウ酸{(COOH)2}で環化して、互辺異性体
(14)、(15)の混合物を得て、それらを加水分解
して、脱保護反応を行ない、目的物質(16)、(1
7)を得ることができる。
【化7】 (式中、R1は前記と同じ意味を示す。)
【化8】 (式中、Etはエチル基、Mgはマグネシウム原子、B
rはブロム原子を示す。)
【化9】 (式中、Etはエチル基、Zはアルキレン基を示す。)
【化10】 (式中、R1、Zは前記と同じ意味を示す。)
【0033】b)アミノ基で置換されている場合:式
(11)の化合物の代わりに、式(19)の化合物を用
いて、前記式(18)と同様にして、目的物質(20)
または(21)を得ることができる。
【化11】 (式中、Zは前記と同じ意味、Bocはtert−ブト
キシカルボニル基を示す。)
【化12】 (式中、Et、Zは前記と同じ意味を示す。)
【0034】c)ヒドロキシル基で置換されている場
合:アミノ基の場合と同様にして、式(22)の化合物
を用いて、目的物質(23)または(24)を得ること
ができる。
【化13】 (式中、Zは前記と同じ意味、Acはアセチル基を示
す。)
【化14】 (式中、R1、Zは前記と同じ意味を示す。)
【0035】c)メルカプト基で置換されている場合:
アミノ基の場合と同様にして、式(25)の化合物を用
いて、目的物質(26)または(27)を得ることがで
きる。
【化15】 (式中、Sはイオウ原子を、Ac、Zは前記と同じ意味
を示す。)
【化16】 (式中、R1、Zは前記と同じ意味を示す。)
【0036】また、4−ヒドロキシ−2−エチル−5−
メチル−3(2H)−フラノンの場合は、アセト酢酸t
−ブチルエステルをナトリウム(ディスパージョン)と
反応させた後、ブロモエチルアセチルブロミドと−40
℃〜−50℃で反応させると中間体4−t−ブトキシカ
ルボニル−2(または5)−エチル−5(または2)−
メチル−3(2H)−フラノンが生成し、次いで脱保護
基反応などにより合成することができる(Recuil
Travaux Chimiques des Pa
ys−Bas、92巻、731頁、1973年)。
【0037】また、4−ヒドロキシ−5−メチル−3
(2H)−フラノンの場合は、D−キシリトールを原料
として、8工程で合成することができる(J.Org.
Chem.、48巻、5126頁、1983年)。
【0038】反応は主に母核3(2H)−フラノンの4
位のヒドロキシル基の水素原子のアルキル置換であり、
前記式2の4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン誘導
体として、前記の式(4)と式(6)の互変異性体混合
物を用いた場合には、各互変異性体に対応する4位の水
酸基の水素原子のアルキル置換体、すなわち次式:
【化17】 (R1’、R2’、R3’、Aは前記と同じ意味を示
す。)
【化18】 (R1’、R2’、R3’、Aは前記と同じ意味を示
す。)で表される化合物が得られる。また、2位に水素
原子がある場合、そのアルキル置換反応を伴うこともあ
り、この場合の反応生成物は前記式(28)の誘導体に
対しては下記式(30)の誘導体であり、式(29)の
誘導体に対しては下記式(31)の誘導体である。
【化19】
【化20】
【0039】反応は、反応性アルカリ金属化合物、特に
水素化カリウムや水素化ナトリウムなどのアルカリ金属
水素化物の存在下で行われる。そのほか、相当するアル
コキシドと硫酸ジアルキル又は芳香族スルホン酸アルキ
ルエステルとの反応や、相当するアルコール同士の脱水
反応や、相当するアルコールのジアゾメタンによるメチ
ル化反応など種々の他の反応によることもできる。
【0040】反応は、出発原料の式(2)の4−ヒドロ
キシ−3(2H)−フラノン誘導体を好ましくは溶媒中
に溶解し、反応性アルカリ金属化合物を加えたのち、こ
の中へハロゲン化アルキルをそのままであるいは適当な
溶媒に溶解して加えることにより行われる。この際、所
望ならば溶媒の沸点までの温度に加熱し、反応を促進さ
せて行うこともできる。
【0041】溶媒は、反応に対して不活性なものであれ
ばどのようなものでもよく特に制限はないが、通常は、
テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、ジメチ
ルホルムアミド、ジエチルアセトアミドのようなアミド
類、ジメチルスルホキシドなどのエーテル化反応に慣用
されている有機溶媒が用いられる。また、ピリジンやジ
メチルアニリンのような塩基性触媒を用いるときは、こ
れらを溶媒として兼用することもできる。
【0042】このようにして得た反応混合物からの、目
的物質の4−アルコキシ−3(2H)−フラノン誘導体
の分離、精製は、蒸留、溶媒抽出、分別晶出カラムクロ
マトグラフィー、液体クロマトグラフィーなど、慣用さ
れている方法を用いて行うことができる。
【0043】このようにして得られた本発明の4−アル
コキシ−3(2H)−フラノン誘導体の同定は、マスス
ペクトル、赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトル
によって行うことができる。
【0044】5)R4=アシルオキシ基、アルケニルオ
キシ基、アルキニルオキシ基、またはアリールオキシ基 本発明においては、式(1)において、R2、R3の一方
が水素原子で、他の一方が水素原子以外の基で置換され
たフラノン誘導体(各々は立体異性体である)を好適な
ものとして挙げることができる。そこで、便宜上、水素
原子を省略して一般式を次式:
【化21】 (式中、R1、R4は前記と同じ意味であり、Rは、水素
原子、ヒドロキシル基、アミノ基、ハロゲン原子、メル
カプト基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
キル基、アルコキシル基、アルケニルオキシ基、アルキ
ニルオキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ま
たはアルコキシカルボニル基を示す。そして、それらの
中のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルコキシル基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アシル
オキシ基、またはアルコキシカルボニル基の炭化水素部
は、直鎖状、分岐状または環状でもよい。また炭素原子
に結合する水素原子の一部が水素原子、ヒドロキシル
基、アミノ基、ハロゲン原子、メルカプト基、カルボキ
シル基、カルバモイル基、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ
ル基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリ
ールオキシ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカル
ボニル基で置換されていてもよい。更に、R1、R4、R
は、同一でも異なっていてもよい。)で表される誘導体
である。これらの中でも、特に好ましい誘導体として、
4−アシルオキシ−3(2H)−フラノン誘導体を挙げ
ることができる。下記にその例を記した。
【0045】公知物質の例として、例えば、4−アセト
キシ−2−エチル−5−メチル−3(2H)−フラノン
(R1=メチル基、R=エチル基、R4=アセトキシ)を
挙げることができる。
【0046】以下の例は本発明者により初めて合成され
た新規物質である(特願平7−264526)。2−エ
チル−5−メチル−4−プロピオニルオキシ−3(2
H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、R4
プロピオニルオキシ基)、5−エチル−2−メチル−4
−プロピオニルオキシ−3(2H)−フラノン(R1
エチル基、R=メチル基、R4=プロピオニルオキシ
基)、4−ブチリルオキシ−2−エチル−5−メチル−
3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル
基、R4=ブチリルオキシ基)、4−ブチリルオキシ−
5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1
=エチル基、R=メチル基、R4=ブチリルオキシ
基)、2−エチル−4−イソブチリルオキシ−5−メチ
ル−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチ
ル基、R4=イソブチリルオキシ基)、5−エチル−4
−イソブチリルオキシ−2−メチル−3(2H)−フラ
ノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=イソブチリ
ルオキシ基)、2−エチル−5−メチル−4−バレリル
オキシ−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=
エチル基、R4=バレリルオキシ基)、5−エチル−2
−メチル−4−バレリルオキシ−3(2H)−フラノン
(R1=エチル基、R=メチル基、R4=バレリルオキシ
基)、2−エチル−4−イソバレリルオキシ−5−メチ
ル−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチ
ル基、R4=イソバレリルオキシ基)、5−エチル−4
−イソバレリルオキシ−2−メチル−3(2H)−フラ
ノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=イソバレリ
ルオキシ基)、2−エチル−4−n−ヘキサノイルオキ
シ−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R=エチル基、R4=n−ヘキサノイルオキシ
基)、5−エチル−4−n−ヘキサノイルオキシ−2−
メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=
メチル基、R4=n−ヘキサノイルオキシ基)、2−エ
チル−4−n−ヘプタノイルオキシ−5−メチル−3
(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、
4=n−ヘプタノイルオキシ基)、5−エチル−4−
n−ヘプタノイルオキシ−2−メチル−3(2H)−フ
ラノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=n−ヘプ
タノイルオキシ基)、2−エチル−5−メチル−4−n
−オクタノイルオキシ−3(2H)−フラノン(R1
メチル基、R=エチル基、R4=n−オクタノイルオキ
シ基)、5−エチル−2−メチル−4−n−オクタノイ
ルオキシ−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R
=メチル基、R4=n−オクタノイルオキシ基)、2−
エチル−5−メチル−4−n−ノナノイルオキシ−3
(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、
4=n−ノナノイルオキシ基)、5−エチル−2−メ
チル−4−n−ノナノイルオキシ−3(2H)−フラノ
ン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=n−ノナノイ
ルオキシ基)、4−n−デカノイルオキシ−2−エチル
−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R=エチル基、R4=n−デカノイルオキシ基)、
4−n−デカノイルオキシ−5−エチル−2−メチル−
3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=メチル
基、R4=n−デカノイルオキシ基)、2−エチル−5
−メチル−4−n−ウンデカノイルオキシ−3(2H)
−フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、R4=n−
ウンデカノイルオキシ基)、5−エチル−2−メチル−
4−n−ウンデカノイルオキシ−3(2H)−フラノン
(R1=エチル基、R=メチル基、R4=n−ウンデカノ
イルオキシ基)、4−n−ドデカノイルオキシ−2−エ
チル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチ
ル基、R=エチル基、R4=n−ドデカノイルオキシ
基)、4−n−ドデカノイルオキシ−5−エチル−2−
メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=
メチル基、R4=n−ドデカノイルオキシ基)、2−エ
チル−5−メチル−4−n−トリデカノイルオキシ−3
(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、
4=n−トリデカノイルオキシ基)、5−エチル−2
−メチル−4−n−トリデカノイルオキシ−3(2H)
−フラノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=n−
トリデカノイルオキシ基)、2−エチル−5−メチル−
4−n−テトラデカノイルオキシ−3(2H)−フラノ
ン(R1=メチル基、R=エチル基、R4=n−テトラデ
カノイルオキシ基)、5−エチル−2−メチル−4−n
−テトラデカノイルオキシ−3(2H)−フラノン(R
1=エチル基、R=メチル基、R4=n−テトラデカノイ
ルオキシ基)、2−エチル−5−メチル−4−n−ペン
タデカノイルオキシ−3(2H)−フラノン(R1=メ
チル基、R=エチル基、R4=n−ペンタデカノイルオ
キシ基)、5−エチル−2−メチル−4−n−ペンタデ
カノイルオキシ−3(2H)−フラノン(R1=エチル
基、R=メチル基 、R4=n−ペンタデカノイルオキ
シ基)、2−エチル−5−メチル−4−パルミトイルオ
キシ−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エ
チル基、R4=パルミトイルオキシ基)、5−エチル−
2−メチル−4−パルミトイルオキシ−3(2H)−フ
ラノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=パルミト
イルオキシ基)、2−エチル−4−n−ヘプタデカノイ
ルオキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1
メチル基、R=エチル基、R4=n−ヘプタデカノイル
オキシ基)、5−エチル−4−n−ヘプタデカノイルオ
キシ−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチ
ル基、R=メチル基、R4=n−ヘプタデカノイルオキ
シ基)、2−エチル−5−メチル−4−ステアロイルオ
キシ−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エ
チル基、R4=ステアロイルオキシ基)、5−エチル−
2−メチル−4−ステアロイルオキシ−3(2H)−フ
ラノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=ステアロ
イルオキシ基)、2−エチル−5−メチル−4−オレオ
イルオキシ−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、
R=エチル基、R4=オレオイルオキシ基)、5−エチ
ル−2−メチル−4−オレオイルオキシ−3(2H)−
フラノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=オレオ
イルオキシ基)、2−エチル−4−リノレオイルオキシ
−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R=エチル基、R4=リノレオイルオキシ基)、5
−エチル−4−リノレオイルオキシ−2−メチル−3
(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=メチル基、
4=リノレオイルオキシ基)、2−エチル−4−リノ
レノイルオキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン
(R1=メチル基、R=エチル基、R4=リノレオイルオ
キシ基)、5−エチル−4−リノレノイルオキシ−2−
メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=
メチル基、R4=リノレオイルオキシ基)、2−エチル
−5−メチル−4−n−ノナデカノイルオキシ−3(2
H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、R4
n−ノナデカノイルオキシ基)、5−エチル−2−メチ
ル−4−n−ノナデカノイルオキシ−3(2H)−フラ
ノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=n−ノナデ
カノイルオキシ基)、4−n−エイコサノイルオキシ−
2−エチル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1
=メチル基、R=エチル基、R4=n−エイコサノイル
オキシ基)、4−n−エイコサノイルオキシ−5−エチ
ル−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル
基、R=メチル基、R4=n−エイコサノイルオキシ
基)、2−エチル−4−n−ヘンエイコサノイルオキシ
−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R=エチル基、R4=n−エイコシルオキシ基)、
5−エチル−4−n−ヘンエイコサノイルオキシ−2−
メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=
メチル基、R4=n−ヘンエイコサノイルオキシ基)、
4−n−ドコサノイルオキシ−2−エチル−5−メチル
−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル
基、R4=n−ドコサノイルオキシ基)、4−n−ドコ
サノイルオキシ−5−エチル−2−メチル−3(2H)
−フラノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=n−
ドコサノイルオキシ基)、4−(4,7,10,13,
16,19−ドコサヘキサエノイルオキシ)−2−エチ
ル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R=エチル基、R4=4,7,10,13,16,
19−ドコサヘキサエノイルオキシ基)、4−(4,
7,10,13,16,19−ドコサヘキサエノイルオ
キシ)−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラノ
ン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=4,7,1
0,13,16,19−ドコサヘキサエノイルオキシ
基)、2−エチル−5−メチル−4−n−トリコサノイ
ルオキシ−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R
=エチル基、R4=n−トリコサノイルオキシ基)、5
−エチル−2−メチル−4−n−トリコサノイルオキシ
−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=メチル
基、R4=n−トリコサノイルオキシ基)、2−エチル
−5−メチル−4−n−テトラコサノイルオキシ−3
(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、
4=n−テトラコサノイルオキシ基)、5−エチル−
2−メチル−4−n−テトラコサノイルオキシ−3(2
H)−フラノン(R1=エチル基、R=メチル基、R4
n−テトラコサノイルオキシ基)、2−エチル−5−メ
チル−4−n−ペンタコサノイルオキシ−3(2H)−
フラノン(R1=メチル基、R=エチル基、R4=n−ペ
ンタコサノイルオキシ基)、5−エチル−2−メチル−
4−n−ペンタコサノイルオキシ−3(2H)−フラノ
ン(R1=エチル基、R=メチル基、R4=n−ペンタコ
サノイルオキシ基)、4−β−アミノプロピオニルオキ
シ−2−エチル−5−メチル−3(2H)−フラノン
(R1=メチル基、R=エチル基、R4=β−アミノプロ
ピオニルオキシ基)、4−β−アミノプロピオニルオキ
シ−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラノン
(R1=エチル基、R=メチル基、R4=β−アミノプロ
ピオニルオキシ基)、4−γ−アミノブチリルオキシ−
2−エチル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1
=メチル基、R=エチル基、R4=γ−アミノブチリル
オキシ基)、4−γ−アミノブチリルオキシ−5−エチ
ル−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル
基、R=メチル基 、R4=γ−アミノブチリルオキシ
基)、4−β−アミノイソブチリルオキシ−2−エチル
−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル
基、R=エチル基、R4=β−アミノイソブチリルオキ
シ基)、4−β−アミノイソブチリルオキシ−5−エチ
ル−2−メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル
基、R=メチル基、R4=β−アミノイソブチリルオキ
シ基)、4−δ−アミノバレリルオキシ−2−エチル−
5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、
R=エチル基、R4=δ−アミノバレリルオキシ−
基)、4−δ−アミノバレリルオキシ−5−エチル−2
−メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R
=メチル基、R4=δ−アミノバレリルオキシ−基)、
4−γ−アミノイソバレリルオキシ−2−エチル−5−
メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチル基、R=
エチル基、R4=γ−アミノイソバレリルオキシ基)、
4−γ−アミノイソバレリルオキシ−5−エチル−2−
メチル−3(2H)−フラノン(R1=エチル基、R=
メチル基、R4=γ−アミノイソバレリルオキシ基)、
4−(ε−アミノ−n−ヘキサノイルオキシ)−2−エ
チル−5−メチル−3(2H)−フラノン(R1=メチ
ル基、R=エチル基、R4=ε−アミノ−n−ヘキサノ
イルオキシ基)、4−(ε−アミノ−n−ヘキサノイル
オキシ)−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラ
ノン(R1=エチル基、R=メチル基、R=ε−アミノ
−n−ヘキサノイルオキシ基)などが挙げられる。
【0047】4−アシルオキシ−3(2H)−フラノン
誘導体は、例えば前記式(2)の4−ヒドロキシ−3
(2H)−フラノン誘導体に、次式:
【化22】 {式中、Aは前記式(3)と同じ意味である。}で表さ
れるカルボン酸又はその官能的誘導体、例えば酸ハライ
ド、酸無水物、反応性エステルなどを反応させることに
よって製造することができるが、これ以外の方法によっ
ても製造することができる(例えば、特開昭49−82
656号公報)。また、4−アシルオキシ−3(2H)
−フラノン誘導体は所望により塩に変えることができ
る。この塩への変換は通常の造塩反応、例えば式(3
3)中のAがアミノ基を有する場合における該基の塩酸
のような酸との反応などにより行われる。
【0048】この際、出発原料として用いる4−ヒドロ
キシ−3(2H)−フラノン誘導体(2)においてR1
及びR2またはR3で表わされる基が互いに異なる場合に
は、前記の4−アルコキシ−3(2H)−フラノン誘導
体と同様なような互変異性を示し、各互変異性体が平衡
状態で存在する。4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノ
ン誘導体の例としては、各種互変異性体、例えば2(又
は5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(又は2)−メチ
ル−3(2H)−フラノン、4−ヒドロキシ−5(又は
2)−メチル−2(又は5)−n−プロピル−3(2
H)−フラノン、4−ヒドロキシ−2(又は5)−イソ
プロピル−5(又は2)−メチル−3(2H)−フラノ
ン、2(又は5)−n−ブチル−4−ヒドロキシ−5
(又は2)−メチル−3(2H)−フラノン、4−ヒド
ロキシ−2(又は5)−イソブチル−5(又は2)−メ
チル−3(2H)−フラノン、5(又は2)−エチル−
4−ヒドロキシ−2(又は5)−n−プロピル−3(2
H)−フラノン、5(又は2)−エチル−4−ヒドロキ
シ−2(又は5)−イソブチル−3(2H)−フラノン
をはじめ、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2
H)−フラノン、2,5−ジエチル−4−ヒドロキシ−
3(2H)−フラノン、4−ヒドロキシ−3(2H)−
フラノンなどが挙げられる。
【0049】また、この4−ヒドロキシ−3(2H)−
フラノン誘導体と反応させる化学式13のカルボン酸の
例としては、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、
イソ吉草酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン
酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、クロトン酸、イソ
クロトン酸、ビニル酢酸、ペンテン酸、アンゲリカ酸、
チグリン酸、2−ヘキセン酸、2−メチル−2−ペンテ
ン酸、3−メチル−2−ペンテン酸、2−ヘプテン酸、
2−オクテン酸、4−ドデセン酸、4−テトラデセン
酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸、2,4−ヘ
キサジエン酸、9,12−オクタデカジエン酸、2,
4,6−オクタトリエン酸、リノレン酸、アラキドン
酸、ドコサヘキサエン酸、β−アミノプロピオン酸、γ
−アミノ酪酸、β−アミノイソ酪酸、δ−アミノ吉草
酸、γ−アミノイソ吉草酸、ε−アミノ−n−ヘキサン
酸などを挙げることができる。これらのカルボン酸は遊
離状で用いることもできるが通常は、その官能的誘導
体、例えば酸ハロゲン化物、酸無水物、反応性エステル
の形で用いられる。
【0050】カルボン酸を遊離状で反応させる場合に
は、p−トルエンスルホン酸、硫酸、酸性イオン交換樹
脂のような酸触媒、あるいはジシクロヘキシルカルボジ
イミド、トリフルオロ酢酸無水物、無水硫酸マグネシウ
ム、モレキュラーシーブ5A、ポリリン酸などの脱水剤
を用いて行うのが好ましい。
【0051】また、酸クロリド、酸ブロミドのような酸
ハロゲン化物の形で反応させる場合には、ピリジン、ル
チジン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、
トリメチルアミン、テトラメチル尿素、ジイソプロピル
エチルアミン、N−エチルピペリジンなどの塩基性物質
の存在下で行うのが有利である。そのほか、上記カルボ
ン酸2分子からの酸無水物や、上記カルボン酸1分子
と、他のカルボン酸1分子又はクロロ炭酸エチルやクロ
ロギ酸イソブチル1分子などとの混合酸無水物を用い、
硫酸、塩化亜鉛、酢酸ナトリウム、過塩素酸などを触媒
として反応させることもできるし、ピリジン等、上記塩
基性物質の存在下でも反応可能である。またメチルエス
テル、エチルエステル、イソプロペニルエステルのよう
な低級エステルを用い、硫酸やp−トルエンスルホン酸
を触媒として反応させることもできる。
【0052】この反応において、4−ヒドロキシ−3
(2H)−フラノン誘導体として、互変異性体混合物を
用いた場合には、各互変異性体に対応する4位の水酸基
のアシル化物が得られる。反応は、出発原料の4−ヒド
ロキシ−3(2H)−フラノン誘導体を好ましくは溶媒
中に溶解し、必要に応じ触媒を添加したのち、この中へ
前記カルボン酸又はその官能的誘導体をそのままである
いは適当な溶媒に溶解して、かきまぜながら少しずつ加
えることにより行われる。この際、所望ならば溶媒の沸
点までの温度に加熱し、反応を促進させて行うこともで
きる。
【0053】溶媒は、反応に対して不活性なものであれ
ばどのようなものでもよく特に制限はないが、通常は、
ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素のような
ハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジエチ
ルアセトアミドのようなアミド類など、エステル化反応
に慣用されている有機溶媒が用いられる。また、ピリジ
ンやジメチルアニリンのような塩基性触媒を用いるとき
は、これらを溶媒として兼用することもできる。
【0054】このようにして得た反応混合物からの、目
的物質の4−アシルオキシ−3(2H)−フラノン誘導
体の分離、精製は、蒸留、溶媒抽出、分別晶出カラムク
ロマトグラフィー、液体クロマトグラフィーなど、慣用
されている方法を用いて行うことができる。このように
して得られた本発明の4−アシルオキシ−3(2H)−
フラノン誘導体の同定は、マススペクトル、赤外吸収ス
ペクトル、核磁気共鳴スペクトルによって行うことがで
きる。
【0055】上記の以外でも本発明の3(2H)−フラ
ノン誘導体を製造できる。例えば、次のような方法であ
る: 1)5−メチル−3(2H)−フラノンとシッフ(Sc
hiff)塩基の反応から、2,2−ジメチル−4−エ
トキシカルボニル−3−オキソ−5−(E)−スチリル
−3(2H)−フラノン(Synthesis、No.
1、45〜47頁、1981年)、 2)α,α’−ジブロモ−1,2−ジオンからナトリウ
ムアルコキシド存在下で、ジアルコキシジエポキシアル
カン−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンの合成
(Synthesis、No.9、709頁、1981
年)、 3)2−ブチン−1,4−ジオール誘導体の位置支配的
な水和反応による4,5−ジヒドロ−3(2H)−フラ
ノンの合成、 4)△2−イソオキサゾリン類の還元反応による3(2
H)−フラノン誘導体の製造(Tetrahedron
Lett.、24巻、2079〜2082頁、198
3年)、 5)1,3−ジチアンを出発原料とするジヒドロ−3
(2H)−フラノンの合成法(Tetrahedron
Lett.、25巻、5567〜5570頁、198
4年)、 6)5−置換3−イソオキサゾールカルボン酸エチルを
出発原料とする3(2H)−フラノン誘導体の合成(T
etrahedron Lett.、25巻、4313
〜4316頁、1984年)、 7)5−アリール−4,5−ジブロモ−2−メチル−
1,2−エポキシペンタン−3−オンの脱臭化水素によ
る3(2H)−フラノン誘導体の合成(Zh.Org.
Khim.、21巻、1330〜1334頁、1985
年)、 8)芳香族アルデヒドと3−ヒドロキシ−3−メチル−
2−ブタノンの縮合と臭素付加、およびアルカリ処理し
ての5−アリール−2,2−ジメチル−3(2H)−フ
ラノン誘導体の合成(J.Heterocycl.Ch
em.、23巻、1199ー1201頁、1986
年)、 9)2−アセチルメチル−5−メチルフランまたは2−
ベンゾイルメチル−5−メチルフランを原料としての2
−アセチルメチル−5−メチル−3(2H)−フラノ
ン、2−アセチルメチル−5−フェニル−3(2H)−
フラノンの合成(Tetrahedron Let
t.、28巻、2297〜2298頁、1987年)、 10)プロパルギルアルコール、CO、およびハロゲン
化フェニルからの3(2H)−フラノン誘導体の合成
(Chem.Lett.、No.1、81〜82頁、1
988年)、 11)5−アリールフラン−2,3−ジオン類とアシル
メチレントリフェニルホスホラン類との反応からの3
(2H)−フラノン誘導体の合成(Pharmazi
e、48巻、99〜106頁、1993年)など。
【0056】本発明においては、上記のようにして、製
造される3(2H)−フラノンを骨核とする全てのフラ
ノン誘導体を、また一種または二種以上を適宜に組合せ
て本発明の白内障の予防または治療薬剤として用いるこ
とができるが、それらの中でも、好ましい誘導体とし
て、2,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシ−3(2
H)−フラノン、4−アセトキシ−2,5−ジメチル−
3(2H)−フラノン、2(又は5)−エチル−5(又
は2)−メチル−4−ピバロイルオキシ−3(2H)−
フラノン、4−アセトキシ−2(又は5)−エチル−5
(又は2)−メチル−3(2H)−フラノン、4−ブチ
リルオキシ−2(又は5)−エチル−5(又は2)−メ
チル−3(2H)−フラノン、2(又は5)−エチル−
4−リノレオイルオキシ−5(又は2)−メチル−3
(2H)−フラノン、4−エトキシ−2(又は5)−エ
チル−5(又は2)−メチル−3(2H)−フラノン
を、更に、特に好ましい誘導体として、2,5−ジメチ
ル−4−ピバロイルオキシ−3(2H)−フラノン、2
(又は5)−エチル−5(又は2)−メチル−4−ピバ
ロイルオキシ−3(2H)−フラノン、4−アセトキシ
−2(又は5)−エチル−5(又は2)−メチル−3
(2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−イソプロ
ピルオキシ−3(2H)−フラノン、4−tert−ブ
トキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン、
2,5−ジメチル−4−(2−メチル−2−ブトキシ)
−3(2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−(3
−メチル−3−ペンチルオキシ)−3(2H)−フラノ
ン、2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1−シクロ
ペンチルオキシ)−3(2H)−フラノン、2,5−ジ
メチル−4−(1−メチル−1−シクロヘキシルオキ
シ)−3(2H)−フラノンを、特に最も好ましいもの
として、2,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシ−3
(2H)−フラノン及び4−tert−ブトキシ−2,
5−ジメチル−3(2H)−フラノンを挙げることがで
きる。
【0057】また、医薬として許容される、前記フラノ
ン誘導体の塩をも本発明の白内障の予防または治療薬剤
として用いることができる。例えば、アルカリ金属塩
(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類
金属塩(例えばカルシウム塩等)、アンモニウム塩、エ
タノールアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキ
シルアミン塩等が挙げられる。
【0058】(作用)本願のフラノン誘導体は、極めて
強い抗酸化活性を示すことから、白内障発生過程での水
晶体における酸化反応を抑制することにより、抗白内障
効果を示すものと考えられる。なお、2(5H)−フラ
ノンを母核とするフラノン誘導体を有効成分としてなる
白内障治療薬剤はアルドースレダクターゼ(aldos
e reductase)活性を阻害することにより糖
尿病性白内障を治療するものである。そして、経口、静
脈、腹腔内の投与によりその治療効果を現すが、点眼に
よっては殆ど現さない。本願のものは、アルドースレダ
クターゼ活性を阻害しない。遺伝性、ナフタレン障害
性、老人性の白内障などの酸化障害に基づく白内障に治
療効果をもつものである。経口、静脈、腹腔内の投与に
よっては勿論のこと、点眼によっても著しい治療効果を
表すものである。よって、本願の白内障の予防または治
療薬剤は、2(5H)−フラノンを母核とするフラノン
誘導体を有効成分とする白内障の治療薬剤とは、全く異
質のものである。
【0059】(投与方法)本発明の白内障の予防または
治療薬剤は、老人性白内障などの酸化障害に基づく白内
障の予防、治療のため、経口的にあるいは非経口的に適
宜に使用される。
【0060】(製剤化)製剤の形態としては例えば錠
剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などの固形剤または点眼
剤、注射剤などの液剤などいずれの形にも公知の方法に
より適宜調製することができる。これらの製剤には通常
用いられる結合剤、崩壊剤、増粘剤、分散剤、再吸収促
進剤、矯味剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存
剤、乳化剤、等張化剤、安定化剤やpH調製剤などの賦
形剤を適宜使用してもよい。
【0061】{投与量(本発明では以下用量とい
う。)}本発明の目的における本発明のフラノン誘導体
の用量は、その誘導体の種類、患者の年令、体重、その
剤型や適応症状などによって異なるが、例えば注射剤の
場合成人一日一回0.01〜1000mg、好ましくは
0.1〜100mg程度、内服剤の場合は、成人一日数
回、一回量約0.1〜1000mg、好ましくは1〜1
000mg程度投与するのがよい。点眼剤の場合は、濃
度0.01〜10%、好ましくは0.5〜2%程度のも
のを一日1〜5回、好ましくは2〜5回程度一回につき
1〜2滴点眼するのがよい。本発明においては、本発明
の白内障の予防または治療薬剤および/または別種の薬
効を奏する成分を適宜含有させてもよい。
【0062】(本願フラノン誘導体の製造例) 1)製造例1 2,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシ−3(2H)
−フラノンの製造 アルゴン気流化の50mlの二口フラスコに、2,5−
ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン1.
0gと4−ジメチルアミノピリジン0.05gをピリジ
ン10ml、塩化メチレン10mlの混合液に溶解し、
氷冷下にてピバロイルクロライド1.06mlを滴下
し、室温にて1時間撹拌した。氷冷0.5N塩酸水溶液
10mlにあけ、ジエチルエ−テル30mlで3回抽出
した。このエ−テル層を0.5N塩酸水溶液で3回、飽
和重曹水にて2回、飽和食塩水にて1回洗浄した後、硫
酸ナトリウムにて乾燥した。その後、減圧下に濃縮し、
シリカゲルカラムにて精製することにより、2,5−ジ
メチル−4−ピバロイルオキシ−3(2H)−フラノン
を1.40g得た。 (a)性状:無色油状 (b)赤外吸収スペクトルνmax(film,c
-1):2980,1760,1720,1640,1
480,1410,1310,1270,1190,1
140,1100,1030,1000 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(ppm in
CDCl3):1.32(s,9H),1.49(d,
J=7.3Hz,3H),2.13(S,3H),4.
56(q,J=7.3Hz,1H)
【0063】2)製造例2 4−アセトキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラ
ノンの製造 ピバロイルクロライド1.06mlをアセチルクロライ
ド0.60mlに変えた以外は製造例1と同様にして、
以下の理化学的性質を有する4−アセトキシ−2,5−
ジメチル−3(2H)−フラノンを1.05g得た。 (a)性状:無色油状 (b)赤外吸収スペクトルνmax(film,c
-1):2980,1770,1710,1630,1
410,1310,1190,1130,1010,1
100,1070,1040,930,880,860 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(ppm in
CDCl3):1.50(d,J=7.3Hz,3
H),2.17(s,3H),2.27(s,3H),
4.57(q,J=7.3Hz,1H)
【0064】3)製造例3 2−エチル−5−メチル−4−ピバロイルオキシ−3
(2H)−フラノンの製造 アルゴン気流下の50mlの二口フラスコに、2(又は
5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(又は2)−メチル
−3(2H)−フラノン1.0gと4−ジメチルアミノ
ピリジン0.05gをピリジン10ml、塩化メチレン
10mlの混合液に溶解し、氷冷下にてピバロイルクロ
ライド0.95mlを滴下し、室温にて1時間撹拌し
た。氷冷0.5N塩酸水溶液10mlにあけ、ジエチル
エ−テル30mlで3回抽出した。このエ−テル層を
0.5N塩酸水溶液で3回、飽和重曹水にて2回,飽和
食塩水にて1回洗浄した後、硫酸ナトリウムにて乾燥し
た。その後、減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムにて精
製することにより、2−エチル−5−メチル−4−ピバ
ロイルオキシ−3(2H)−フラノンを得た。 (a)性状:無色油状 (b)赤外吸収スペクトルνmax(film,c
-1):3000,1770,1730,1650,1
490,1460,1420,1320,1280,1
200,1110,1140 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(ppm in
CDCl3):1.01(t,J=7.3Hz,3
H),1.33(s,9H),1.79−2.04
(m,2H),2.15(s,3H),4.46(t,
J=5.7Hz,1H)
【0065】4)製造例4 4−アセトキシ−2−エチル−5−メチル−3(2H)
−フラノン(メジャ−)、4−アセトキシ−5−エチル
−2−メチル−3(2H)−フラノン(マイナ−)の製
造 ピバロイルクロライド0.95mlをアセチルクロライ
ド0.54mlに変えた以外は製造例4と同様にして、
以下の理化学的性質を有する4−アセトキシ−2−エチ
ル−5−メチル−3(2H)−フラノン(メジャ−)と
4−アセトキシ−5−エチル−2−メチル−3(2H)
−フラノン(マイナ−)の混合物を1.08g得た。 (a)性状:無色油状 (b)赤外吸収スペクトルνmax(film,c
-1):2980,1780,1710,1630,1
420,1370,1320,1190 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(ppm in
CDCl3):1.01(t,J=7.5Hz,3H)
(メジャ−),1.22(t,J=7.5Hz,3H)
(マイナ−),1.45(d,J=7.5Hz,3H)
(マイナ−),1.80−2.04(m,2H)(メジ
ャ−),2.18(s,3H)(メジャ−),2.27
(s,3H),2.65(q,J=7.5Hz,2H)
(マイナ−),4.47−4.53(1H,m)
【0066】5)製造例5 4−ブチリルオキシ−2−エチル−5−メチル−3(2
H)−フラノン(メジャ−)、4−ブチリルオキシ−5
−エチル−2−メチル−3(2H)−フラノン(マイナ
−)の合成 アルゴン気流下の50mlの二口フラスコに、2(又は
5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(又は2)−メチル
−3(2H)−フラノン1.0gと4−ジメチルアミノ
ピリジン0.05gをピリジン10ml,塩化メチレン
10mlの混合液に溶解し、氷冷下にて無水酪酸1.2
6mlを滴下し、室温にて12時間撹拌した。氷冷0.
5N塩酸水溶液10mlにあけ、ジエチルエ−テル30
mlで3回抽出した。このエ−テル層を0.5N塩酸水
溶液で3回、飽和重曹水にて2回、飽和食塩水にて1回
洗浄した後、硫酸ナトリウムにて乾燥した。その後、減
圧下に濃縮し、シリカゲルカラムにて精製することによ
り、4−ブチリルオキシ−2−エチル−5−メチル−3
(2H)−フラノン(メジャ−)と4−ブチリルオキシ
−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラノン(マ
イナ−)の混合物を1.28g得た。 (a)性状:無色油状 (b)赤外吸収スペクトルνmax(film,c
-1):2980,1760,1710,1630,1
420,1320,1190,1130 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(ppm in
CDCl3):1.00(t,J=7.6Hz,3
H),1.00(t,J=7.6Hz,3H)(メジャ
−),1.21(t,J=7.6Hz,3H)(マイナ
−),1.42−1.97(m,2H),1.49
(d,J=7.0Hz,3H)(マイナ−),1.70
−2.00(m,2H)(メジャ−),2.16(s,
3H)(メジャ−),2.35−2.60(m,2H)
(マイナ−),2.44−2.60(m,2H),4.
40−4.60(m,1H)
【0067】6)製造例6 2−エチル−4−リノレオイルオキシ−5−メチル−3
(2H)−フラノン(メジャ−)、5−エチル−4−リ
ノレオイルオキシ−2−メチル−3(2H)−フラノン
(マイナ−)の合成 アルゴン気流下の50mlの二口フラスコに、2(又は
5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(又は2)−メチル
−3(2H)−フラノン1.0gと、4−ジメチルアミ
ノピリジン0.05g、リノ−ル酸1.97gを塩化メ
チレン30mlに溶解し、0℃に冷却しながらジシクロ
ヘキシルカルボジイミド1.80gを加え室温にて12
時間撹拌した。反応後析出した沈殿を濾別し、沈殿を塩
化メチレンにて3回洗浄した。濾液と洗浄液を合せて
0.5N塩酸水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次
洗浄した後、硫酸ナトリウムにて乾燥した。その後、減
圧下に濃縮し、シリカゲルカラムにて精製することによ
り、4−リノレオイルオキシ−2−エチル−5−メチル
−3(2H)−フラノン(メジャ−)と4−リノレオイ
ルオキシ−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラ
ノン(マイナ−)の混合物を2.55g得た。 (a)性状:黄色透明油状 (b)赤外吸収スペクトルνmax(film、c
-1):2980,1770,1720,1640,1
190 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(ppm in
CDCl3):0.89(t,J=6.71Hz,3
H),1.01(t,J=7.0Hz,3H)(メジャ
−),1.13−2.03(m,22H),1.13−
2.03(m,4H)(マイナ−),2.17(s,3
H)(メジャ−),2.30−2.70(m,2H)
(マイナ−),2.50(q=J=7.5Hz,2H)
(マイナ−),2.53(t,J=7.3Hz,2H)
(メジャ−),2.70−2.90(m,2H),4.
35−4.60(m,1H),5.20−5.55
(m,4H),2.70−2.90(m,2H)
【0068】7)製造例7 4−エトキシ−2−エチル−5−メチル−3(2H)−
フラノン(メジャ−)、4−エトキシ−5−エチル−2
−メチル−3(2H)−フラノン(マイナ−)の合成 乾燥させた100mlの三口フラスコに60%水素化ナ
トリウムを0.85g採り、アルゴン置換した。ペンタ
ンで3回洗浄後、乾燥テトラヒドロフランを30ml加
えて懸濁させ、これに対して乾燥テトラヒドロフラン
3.0mlに溶解した2(又は5)−エチル−4−ヒド
ロキシ−5(又は2)−メチル−3(2H)−フラノン
3.0gを氷冷下にて滴下した。室温で30分撹拌した
後、再び氷冷しながらエチルブロマイド1.58mlを
滴下し、さらに6時間環流させた。反応後、反応液を
1.0N塩酸水溶液にあけてエ−テル60mlにて3回
抽出し、このエ−テル層を水、飽和食塩水にてそれぞれ
洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発性溶媒を減
圧留去した後、減圧蒸留(65〜67℃/2.5mmH
g)によって精製し、4−エトキシ−2−エチル−5−
メチル−3(2H)−フラノン(メジャ−)と4−エト
キシ−5−エチル−2−メチル−3(2H)−フラノン
(マイナ−)の混合物を1.57g得た。 (a)性状:無色液状 (b)赤外吸収スペクトルνmax(film,c
-1):2980,1710,1630,1430,1
320,1200,1040 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(ppm in
CDCl3):0.97(t,J=7.1Hz,3H)
(メジャ−),1.13(t,J=7.1Hz,3H)
(マイナ−),1.26(t,J=7.1Hz,3
H),1.43(d,J=7.1Hz,3H)(マイナ
−),1.71−1.89(m,2H)(メジャ−)
2.20(s,3H)(メジャ−),2.57(q,J
=7.1Hz,2H),4.06(q,J=7.1H
z,2H),4.20−4.43(m,1H)
【0069】8)製造例8 4−tert−ブトキシ−2,5−ジメチル−3(2
H)−フラノンの合成 次式:
【化23】 で示される4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−2(2
H)−フラノン(6.1g,48mol)をジクロロメ
タン(80ml)に溶解し−75℃で攪拌し、これにリ
ン酸(P25 0.40gと85%H3PO4 1.1m
lの混和物)と三フッ化ホウ素エーテル錯体(47%B
3・Et2O 2.0ml)と液体イソブチレン(40
ml)を加え、−75℃で1.5時間攪拌しつつ反応を
行った後、室温に放置し、終夜撹拌した。2Nアンモニ
ア水溶液(80ml)を加えた後、ジクロロメタンで抽
出し、以下常法により精製した。即ち硫酸ナトリウムで
乾燥した後、減圧で溶媒を留去する。さらにこれをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、その後
減圧蒸留により精製し、以下の理化学的性質を有し、化
24で示される4−tert−ブトキシ−2,5−ジメ
チル−3(2H)−フラノン 5.3g(収率60%)
を単離した。なお、P25は、H3PO4の脱水のため使
用した。 (a)性状:透明油状 (b)赤外吸収スペクトルνmaxcm-1:1705,1
620,1370,1310,1205,1170,1
005 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(200MHz,
CDCl3):1.31(s,9H),1.44(d,
J=7.3Hz,3H),2.19(d,J=1.0H
z,3H),4.40(dq,J1=7.3Hz,J2=
1.0Hz,1H (d)沸点:73−74℃/2mmHg
【0070】
【化24】
【0071】9)製造例9 2,5−ジメチル−4−(2−メチル−2−ブトキシ)
−3(2H)−フラノンの合成 4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラ
ノン(5.0g,39mmol)をジクロロメタン(8
0ml)に溶解し−75℃で攪拌し、これにリン酸(P
25 0.35gと85%H3PO4 0.90mlとの
混和物)と47%BF3・Et2O(2.0ml)と2−
メチル−1−ブテン(5.5g、78mmol)を加
え、−75℃で1.5時間攪拌しつつ反応を行った後、
室温に放置し、終夜撹拌した。2Nアンモニア水(66
ml)を加えた後、ジクロロメタンで抽出し、以下常法
により精製することにより、以下の理化学的性質を有
し、化25で示される2,5−ジメチル−4−(2−メ
チル−2−ブトキシ)−3(2H)−フラノン(4.3
g,56%)を単離した。 (a)性状:透明油状 (b)赤外吸収スペクトルνmaxcm-1:1700,1
620,1370,1310,1200,1165,1
005 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(200MHz,
CDCl3):0.97(s,J=7.4Hz,3
H),1.22(s,3H),1.23(s,3H),
1.43(d,J=7.0Hz,3H),1.66
(q,J=7.4Hz,2H)2.18(d,J=0.
8Hz,3H),4.41(dq,J1=7.4Hz,
2=0.8Hz,1H) (d)沸点:80−81℃/1mmHg
【0072】
【化25】
【0073】10)製造例10 2,5−ジメチル−4−(3−メチル−3−ペンチルオ
キシ)−3(2H)−フラノンの合成 4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラ
ノン(5.0g,40mmol)をジクロロメタン(8
0ml)に溶解し−75℃で攪拌し、これにリン酸0.
68ml(P25 0.35gと85%H3PO4 0.
90mlとの混和物)と47%BF3・Et2O(1.9
8ml)と2−エチル−1−ブテン(6.7g,80m
mol)を加え、−75℃で1.5時間撹拌しつつ反応
を行った後、室温に放置し、終夜撹拌した。2Nアンモ
ニア水(66ml)を加えた後、ジクロロメタンで抽出
し、以下常法により精製することにより、以下の理化学
的性質を有し、化26で示される2,5−ジメチル−4
−(3−メチル−3−ペンチルオキシ)−3(2H)−
フラノン(4.2g,51%)を単離した。 (a)性状:透明油状 (b)赤外吸収スペクトルνmaxcm-1:1702,1
619,1459,1310,1198,1135,1
004 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(200MHz,
CDCl3):0.93(dt,J1=7.6Hz,J2
=0.4Hz,3H),1.14(d,J=4.4H
z,3H),1.42(d,J=7.0Hz,3H),
1.46−1.76(m,4H),4.41(dq,J
1=7.0Hz,J2=1.0Hz,1H)
【0074】
【化26】
【0075】11)製造例11 2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1−シクロペン
トキシ)−3(2H)−フラノンの合成 4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラ
ノン(3.0g,24mmol)をジクロロメタン(5
0ml)に溶解し−75℃で攪拌し、これにリン酸0.
68ml(P25 0.20gと85%H3PO4 0.
93mlとの混和物)と47%BF3・Et2O(0.9
6ml)と1−メチル−1−シクロペンテン(3.9
g、48mmol)を加え、−75℃で1.5時間攪拌
しつつ反応を行った後、室温に放置し、終夜撹拌した。
2Nアンモニア水(40ml)を加えた後、ジクロロメ
タンで抽出し、常法により精製することにより、以下の
理化学的性質を有し、化27で示される2,5−ジメチ
ル−4−(1−メチル−1−シクロペンチルオキシ)−
3(2H)−フラノン(1.6g,32%)を単離し
た。 (a)性状:透明油状 (b)赤外吸収スペクトルνmaxcm-1:1705,1
619,1450,1370,1310,1195,1
115,1055,1000,930 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(200MHz,
CDCl3):1.36(s,3H),1.43(d,
J=7.2Hz,3H),1.48−2.08(m,8
H),2.18(d,J=0.8Hz,3H)4.42
(dq,J1=7.2Hz,J2=0.8Hz,1H)
【0076】
【化27】
【0077】12)製造例12 2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1−シクロヘキ
シロキシ)−3(2H)−フラノンの合成 4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラ
ノン(13.4g,105mmol)をジクロロメタン
(150ml)に溶解し−75℃で攪拌し、これにリン
酸(P25 0.89gと85%H3PO4 2.4ml
との混和物)と47%BF3・Et2O(4.2ml)と
1−メチル−1−シクロヘキセン(20g、210mm
ol)を加え、−75℃で1.5時間攪拌しつつ反応を
行った後、室温に放置し、終夜撹拌した。2Nアンモニ
ア水(87ml)を加えた後、ジクロロメタンで抽出す
ることにより、以下の理化学的性質を有し、化28で示
される2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1−シク
ロヘキシルオキシ)−3(2H)−フラノン(6.6
g,28%)を単離した。 (a)性状:透明油状 (b)赤外吸収スペクトルνmaxcm-1:1705,1
615,1445,1415,1370,1310,1
200,1155,1105,1075,1005 (c)1H−核磁気共鳴スペクトルδ(200MHz,
CDCl3):1.22(d,J=5.6Hz,3
H),1.3−2.0(m,10H),1.43(d,
J=7.2Hz,3H),2.19(d,J=0.8H
z,3H),4.42(dd,J1=7.2Hz,J2
0.8Hz,1H)
【0078】
【化28】
【0079】13)試験例1 ガラクト−ス白内障に対する抗白内障効果(in vi
tro試験) (試験方法)7週齢、雄、Crj:Wistar系ラッ
トから摘出した水晶体を、30mMガラクト−ス添加T
C199重炭酸塩緩衝培地(日水製薬製)10mlに浸
し、37℃、5%CO2存在下で7日間培養した。水晶
体(5個/群)を浸したガラクト−ス添加培地に、2,
5−ジメチル−4−ピバロイルオキシ−3(2H)−フ
ラノン(以下、HDMFトリメチル酢酸モノエステルと
いう)を0.5mg、0.1mgおよび0.01mg添
加した。また、白内障治療剤の有効成分の還元型グルタ
チオンをおのおの10mgと5mg添加した。対照とし
て、ガラクト−ス添加ないしは無添加培地でおのおの水
晶体を上述同様に培養した。なお、これら検体を添加な
いしは無添加の培地は毎日交換した。各水晶体を7日間
培養後、水晶体白濁の程度を服部らの方法(日本眼科学
会誌、95巻、3号、228〜234頁、1991年)
によりスコア表示した。すなわち、スコア0はまったく
混濁を認めないものとし、スコア1は皮質に軽度の混濁
を認めるもの、スコア3は皮質全体にわたる混濁および
それ以上の混濁を認めるものとし、その中間のものはス
コア2とした。また、7日間培養後の水晶体の湿重量を
測定し、水晶体膨化の程度を比較検討した。その結果を
表1に示す。
【0080】
【表1】
【0081】ガラクト−ス無添加培地で培養した水晶体
は透明性を維持し(スコア0)、また、膨化は認められ
なかったが、ガラクト−ス添加培地で培養した水晶体
は、著しい白濁を認める(スコア2.6)と共に膨化
(水晶体湿重量の増加)が認められた。一方、ガラクト
−ス添加培地に更にHDMFトリメチル酢酸モノエステ
ルをおのおの0.5mg/10ml添加し培養した両水
晶体は、ガラクト−ス無添加培地で培養した水晶体と同
様の透明性(スコア0)と大きさを維持し、用量依存性
をもって水晶体白濁抑制効果が認められた。なお、還元
型グルタチオンは、10mg/10ml添加量でわずか
な白内障抑制効果(スコア1)が認められるにすぎなか
った。
【0082】14)試験例2 自然発症白内障ラット(ICR/fラット)に対する抗
白内障効果(in vivo点眼試験) (試験方法)8週齢、雄、ICR/fラット(7〜8匹
/群、平均体重190g)を用い1日3回(朝・昼・夕
方)、3週間、HDMFトリメチル酢酸モノエステルを
点眼した。HDMFトリメチル酢酸モノエステル点眼液
は、生理食塩水に1%の割合でHDMFトリメチル酢酸
モノエステルを溶解後、dipalmitoyl-phosphatidylchol
ine(DPPC;日本油脂社製)を更に0.5%の割合
で添加し、リポソーム体としHDMFトリメチル酢酸モ
ノエステル含有リポソーム溶液として調製した。また、
白内障治療剤のカタリン(千寿製薬製)を上述同様に一
日3回、3週間点眼した。対照として生理食塩水のみを
上述同様に点眼した。試験期間中、1週間毎にミドリン
P(参天製薬社製)で散瞳後、Nikonズームスリッ
トランプマイクロスコープFS−3(ニコン社製)で水
晶体のスリット像と前眼部全体像撮影を行い、西田らの
方法(あたらしい眼科、2巻、9号、1307〜131
2頁、1985)に従い0〜5の6段階にステ−ジ分類
した。なお、今回、試験に用いたICR/fラットは試
験開始時にすでにステ−ジ3(肉眼的には水晶体の白濁
は認められないが、スリット像で後嚢下皮質にわずかな
混濁が認められる)であり、試験期間中、肉眼的に水晶
体の白濁が認められるステ−ジ4に水晶体混濁が進行し
た時点をもって白内障発症とし、白内障発症率(%)を
白内障発症眼数/総眼数×100で算出した。
【0083】(試験結果)試験結果を図1に示す。生理
食塩水のみを点眼した対照群は点眼1週目以降、顕著な
水晶体の白濁を認め、点眼3週目での白内障発症率は6
4%であった。一方、HDMFトリメチル酢酸モノエス
テル点眼群は、点眼2週目以降わずかな水晶体の白濁を
認めたにすぎず、点眼3週目のHDMFトリメチル酢酸
モノエステル点眼群の白内障発症率は14%であった。
なお、カタリン点眼群は、点眼2週目でわずかな白内障
進行抑制傾向を示したが、点眼3週目では、対照群と同
様、白内障発症率は64%であった(図1)。
【0084】15)試験例3 単回投与毒性試験 (試験方法)5週齢、雄、Crj:ICRマウス(平均
体重26g)を用い(5〜6匹/群)、HDMFトリメ
チル酢酸モノエステルをおのおの500mg/Kg腹腔
内投与後、14日間観察した。なお、対照として生理食
塩水のみを同様に投与した。試験期間終了後、全例の病
理解剖を行い全身各臓器の異常の有無を確認した。結果
は、HDMFトリメチル酢酸モノエステルの投与で死亡
動物はなく、マウスはなんら臨床症状を示さず、試験期
間中、順調な体重増加を示した。また、試験期間終了後
の全例の病理解剖で、なんら異常は認められなかった。
【0085】16)試験例4 (毒性試験)フラノンのエーテル誘導体(4−tert
−ブトキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノ
ン)(検体)の毒性試験を検討した。動物はICR/o
rj雄性マウス(日本チャールスリバー)を6週齢で購
入し、7週齢で実験に使用した。検体は、1%CMC−
Na溶液に懸濁してストック溶液とした。マウス腹腔内
に検体を500mg/kgとなるように投与した。投与
直後より状態を観察し、2週間体重を測定するととも
に、状態の観察を行った。2週間後、頚椎脱臼法により
屠殺して、外見観察及び内臓、脳の異常を観察した。ま
た、死亡動物については随時解剖し、観察を行った。結
果は、いずれの誘導体においても500mg/kgの腹
腔内投与量で死亡した動物及び2週間後の観察において
も異常が観察されず、毒性は低いことが判明した。
【0086】17)試験例5 各種フラノン誘導体の抗白内障効果試験 前記の如く合成したフラノン誘導体について、前記試験
例2と同様にして、in vivo点眼試験による自然
発症白内障ラット(ICR/fラット)に対する抗白内
障効果を試験した。その結果を表2に示した。
【0087】
【表2】
【0088】18)試験例6 HDMFトリメチル酢酸モノエステルと3−(4−ヒド
ロキシ−5−オキソ−3−フェニル−2,5−ジヒドロ
−2−フリル)プロピオン酸エチルのガラクトース白内
障に対する抗白内障効果(in vitro試験)の比
較 本願発明の3(2H)−フラノンを母核とするフラノン
誘導体と従来技術の2(5H)−フラノンを母核とする
フラノン誘導体である3−(4−ヒドロキシ−5−オキ
ソ−3−フェニル−2,5−ジヒドロ−2−フリル)プ
ロピオン酸エチル(特開昭59−16884号公報、特
開昭60−178879号公報、特開昭61−2675
66号公報)を合成して、それについて、ガラクトース
白内障に対する抗白内症効果を本願のものと比較した。
【0089】3−(4−ヒドロキシ−5−オキソ−3−
フェニル−2,5−ジヒドロ−2−フリル)プロピオン
酸エチルの合成:フェニルピルビン酸メチル(4.34
g)および3−フォルミルプロピオン酸エチル(6.3
g)をN,N−ジメチルホルムアミド(92ml)に溶
解し、0℃で撹拌しながら、1,8−ジアザビシクロ
[4.3.0]ウンデセン−(4.1ml)を滴下し
た。混合物を0℃で2時間撹拌した後、溶媒を減圧留去
した。残渣を希塩酸(1N)20mlに注いで、酢酸エ
チル60mlで3回抽出した。有機層を希塩酸、水、飽
和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフフィーにによって
精製して3.60g(53.5%)の3−(4−ヒドロ
キシ−5−オキソ−3−フェニル−2,5−ジヒドロ−
2−フリル)プロピオン酸エチルを得た。 IR νmax cm-1:1750,1710,146
0,1460(s),1380,1270,1150;
NMR δ(60MHz,CDCl3):1.27(t,
J=7.1Hz,3H),1.68〜1.87(m,1
H),2.39〜2.68(m,3H),4.16(q,
J=7.1Hz,2H),5.51(dd,J1=1.
6Hz,J2=8.9Hz),7.36〜7.79(m,
5H)
【0090】試験例1と同様にして、3−(4−ヒドロ
キシ−5−オキソ−3−フェニル−2,5−ジヒドロ−
2−フリル)プロピオン酸エチルを使用してガラクトー
ス白内障に対する抗白内障効果を試験した。比較のた
め、対照として本願発明のHDMFトリメチル酢酸モノ
エステルを用いた。その結果を表3に示した。
【0091】
【表3】
【0092】表3の結果から、本願発明のものは2(5
H)−フラノンを母核とするフラノン誘導体である3−
(4−ヒドロキシ−5−オキソ−3−フェニル−2,5
−ジヒドロ−2−フリル)プロピオン酸エチルに比べ
て、検体0.10mgのレベルで、約7倍の効果がある
ことが分る。
【0093】19)試験例7 3−(4−ヒドロキシ−5−オキソ−3−フェニル−
2,5−ジヒドロ−2−フリル)プロピオン酸の自然発
症白内障(ICR/fラット)に対する抗白内障効果
(in vivo点眼試験) 試験例5と同様な目的で、従来技術の2(5H)−フラ
ノンを母核とするフラノン誘導体である3−(4−ヒド
ロキシ−5−オキソ−3−フェニル−2,5−ジヒドロ
−2−フリル)プロピオン酸(特開昭59−16884
号公報、特開昭60−178879号公報、特開昭61
−267566号公報)を合成して、それについて、i
n vivoの点眼試験効果を行なった。
【0094】3−(4−ヒドロキシ−5−オキソ−3−
フェニル−2,5−ジヒドロ−2−フリル)プロピオン
酸の合成 3−(4−ヒドロキシ−5−オキソ−3−フェニル−
2,5−ジヒドロ−2−フリル)プロピオン酸エチル
(2.0g)をテトラヒドロフランとメタノールの混合
液(2:1)64mlに溶解し0℃で撹拌した。これに
1N水酸化ナトリウム水溶液21mlを滴下し、室温に
もどして20時間撹拌した。減圧濃縮後、希塩酸溶液
(1N、20ml)に注いで、酢酸エチル40mlで3
回抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮した。更に、シリカゲルカラムクロ
マトグラフフィーにによって精製して0.81g(4
5.2%)の3−(4−ヒドロキシ−5−オキソ−3−
フェニル−2,5−ジヒドロ−2−フリル)プロピオン
酸を得た。 IR νmax cm-1:3170,1750(s),17
00,1460(s),1380,1320,125
0,1210,1170;NMR δ(60MHz,C
DCl3):1.63〜1.80(m,1H),2.34
〜2.56(m,3H),5.51(dd,J1=2.1
Hz,J2=8.4Hz),7.40〜7.80(m,5
H)
【0095】試験例2と同様にして、3−(4−ヒドロ
キシ−5−オキソ−3−フェニル−2,5−ジヒドロ−
2−フリル)プロピオン酸を使用してin vivoの
点眼による抗白内障効果を試験した。その結果を図2に
示した。図2から、本願発明のものは2(5H)−フラ
ノンを母核とするフラノン誘導体である3−(4−ヒド
ロキシ−5−オキソ−3−フェニル−2,5−ジヒドロ
−2−フリル)プロピオン酸は、本願のHDMFトリメチル
酢酸モノエステルに比べて(図1参照)、約1/3.5
の効果しかないことが分る。
【0096】20)試験例8 上記試験例1のガラクト−ス白内障に対する抗白内障効
果(in vitro試験)の検定法において、検体と
して「2,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシ−3
(2H)−フラノン」の代わりに表 に記載の本発明の
5種類のフラノンエーテル誘導体を使用し、また、添加
量を「0.5mg、0.1mgおよび0.01mg」と
する代わりに「0.1mg」とし、水晶体の湿重量の測
定は行わなない以外は、全く同様にして検定を行った。
それらの結果をまとめて表4に示す。
【0097】
【表4】
【0098】表4の結果から、ガラクトース無添加の第
1区分及び第2区分の水晶体は、いずれも皮質にやや軽
度の混濁(スコア0.2、0.4)を認めるものの、殆
ど透明性を示した。これに対し、ガラクトースを添加し
た第3区分及び第4区分の水晶体は、それぞれ著しい白
濁(スコア2.8、2.6)を示すことが判る。即ち、
ガラクトースを高濃度で添加された水晶体は白濁するこ
とが判る。これに対し、本発明のフラノンエーテル誘導
体を添加した第5〜第9区分の水晶体は、ガラクトース
を高濃度で添加したにも拘らず、皮質に軽度の混濁を認
めるに止まり、透明に近い状態(スコア0.6〜1.
2)を示すことから、本発明のフラノンエーテル誘導体
は、白内障治療効果を奏することが判る。そして、本発
明のフラノンエーテル誘導体は、酸化障害などによって
おこる老人性白内障に対して、より効果的な予防又は治
療が期待できることが判る。
【0099】21)試験例9 (毒性試験)フラノンのエーテル誘導体(4−tert
−ブトキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノ
ン)(検体)の毒性試験を検討した。動物はICR/o
rj雄性マウス(日本チャールスリバー)を6週齢で購
入し、7週齢で実験に使用した。検体は、1%CMC−
Na溶液に懸濁してストック溶液とした。マウス腹腔内
に検体を500mg/kgとなるように投与した。投与
直後より状態を観察し、2週間体重を測定するととも
に、状態の観察を行った。2週間後、頚椎脱臼法により
屠殺して、外見観察及び内臓、脳の異常を観察した。ま
た、死亡動物については随時解剖し、観察を行った。結
果は、いずれの誘導体においても500mg/kgの腹
腔内投与量で、死亡した動物はなく、2週間後の観察に
おいても異常が観察されず、毒性は低いことが判明し
た。
【0100】
【実施例】 製剤例1(点眼剤) HDMFトリメチル酢酸モノエステル 1.0g ホウ酸 0.7g 塩化ナトリウム 0.6g p−オキシ安息香酸メチル 0.02g クロロブタノール 0.3g を滅菌精製水に溶かし全量100mlとした(なお、p
Hは6.0に水酸化ナトリウムを用いて調製した)。
【0101】 製剤例2(内服剤) HDMFトリメチル酢酸モノエステル 100mg 乳糖 80mg デンプン 17mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 以上を1錠分として錠剤化した。
【0102】 製剤例3(注射剤) HDMFトリメチル酢酸モノエステル 1.5g 塩化ナトリウム 0.6g 注射用蒸留水 100ml 以上を混和し0.45μmのMINI CAPSULE
フィルタ−(Gelman Science社製)を用
いて無菌濾過した。濾液を無菌的に2mlずつガラスア
ンプルに充填し、溶閉して注射剤とした。
【0103】
【発明の効果】本発明の白内障の予防または治療薬剤
は、前記試験例から分るように、毒性が極めて少ない上
に、老人性白内障の予防または治療に有利に使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】に対する白内障抑制効果。横軸は薬物点眼開始
後の実験期間(週)を示し、縦軸は白内障発症率(%)
を示す。
【図2】白内障抑制効果。横軸は薬物点眼開始後の実験
期間(週)を示し、縦軸は白内障発症率(%)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 幸彦 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 松戸 隆直 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 森 謙治 東京都文京区向丘1丁目20番地6−1309 (72)発明者 菊地 護 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 斉藤 實 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 葛西 浩一 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、R1、R2、R3は、同一でも異なっていてもよ
    く、水素原子、ヒドロキシル基、アミノ基、ハロゲン原
    子、メルカプト基、カルボキシル基、カルバモイル基、
    アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
    基、アラルキル基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
    アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオ
    キシ基、またはアルコキシカルボニル基を、R4は水素
    原子、アミノ基、ハロゲン原子、メルカプト基、カルボ
    キシル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
    アリール基、アラルキル基、アルコキシル基、アシルオ
    キシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、ア
    リールオキシ基、またはアルコキシカルボニル基を示
    す。)で表されるフラノン誘導体またはその塩を含有し
    てなる白内障の予防または治療薬剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式において、R1、R2
    3は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ヒド
    ロキシル基、カルボキシル基、アルキル基、アルケニル
    基、アリール基、アラルキル基、アルコキシカルボニル
    基で、R4は水素原子、カルボキシル基、アルコキシル
    基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で
    表されるフラノン誘導体またはその塩である請求項1記
    載の白内障の予防または治療薬剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式において、R1、R2
    3は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ヒド
    ロキシル基、またはアルキル基で、R4はアシルオキシ
    基、アルコキシル基、またはアルコキシカルボニル基で
    表されるフラノン誘導体またはその塩である請求項1記
    載の白内障の予防または治療薬剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のフラノン誘導体またはそ
    の塩が2,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシ−3
    (2H)−フラノン、2(又は5)−エチル−5(又は
    2)−メチル−4−ピバロイルオキシ−3(2H)−フ
    ラノン、4−アセトキシ−2(又は5)−エチル−5
    (又は2)−メチル−3(2H)−フラノン、2,5−
    ジメチル−4−イソプロピルオキシ−3(2H)−フラ
    ノン、4−tert−ブトキシ−2,5−ジメチル−3
    (2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−(2−メ
    チル−2−ブトキシ)−3(2H)−フラノン、2,5
    −ジメチル−4−(3−メチル−3−ペンチルオキシ)
    −3(2H)−フラノン、2,5−ジメチル−4−(1
    −メチル−1−シクロペンチルオキシ)−3(2H)−
    フラノン、2,5−ジメチル−4−(1−メチル−1−
    シクロヘキシルオキシ)−3(2H)−フラノン、また
    はそれらの塩である請求項1記載の白内障の予防または
    治療薬剤。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、または3記載のフラノン
    誘導体の塩が、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、
    アンモニウム塩、アミン塩である請求項1、2または3
    記載の白内障の予防または治療薬剤。
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