JPH1036542A - セメント硬化遅延用成形品、及びそれを利用した表面装飾コンクリート製品の製造法 - Google Patents
セメント硬化遅延用成形品、及びそれを利用した表面装飾コンクリート製品の製造法Info
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- JPH1036542A JPH1036542A JP8195050A JP19505096A JPH1036542A JP H1036542 A JPH1036542 A JP H1036542A JP 8195050 A JP8195050 A JP 8195050A JP 19505096 A JP19505096 A JP 19505096A JP H1036542 A JPH1036542 A JP H1036542A
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Abstract
深さの目地溝を簡易且つ効率よく形成できるとともに、
コンクリート硬化後の表面化粧作業を簡便化できるセメ
ント硬化遅延用成形品を得る。 【解決手段】 セメント硬化遅延用成形品は、押圧によ
り陥入可能な多孔質体で構成されているとともに、セメ
ント硬化遅延能を備えている。前記成形品は、基材シー
ト層を有していてもよいシート状成形物であってもよ
い。多孔質体には、樹脂組成物の発泡体、及び不織布が
含まれる。前記成形品には、(A)セメント硬化遅延能
を有する多孔質体(1)で構成された成形品、及び
(B)多孔質体の表面にセメント硬化遅延能を有する硬
化遅延層(2)が形成された成形品が含まれる。セメン
ト硬化遅延能は、不飽和ポリエステルなどのセメント硬
化遅延能を有する樹脂;オキシカルボン酸類、ケト酸
類、芳香族多価アルコール類及び糖類などのセメント硬
化遅延剤などにより付与できる。
Description
がタイルなどの装飾材で装飾されたプレキャストコンク
リート板(以下、PC板と略称する)などの表面装飾コ
ンクリート製品を得るために有用なセメント硬化遅延用
成形品、表面装飾コンクリート製品製造用キット及びそ
れらの製造法、並びに表面装飾コンクリート製品の製造
法に関する。
で装飾されたコンクリート製品は、土木建築分野におい
て壁材などとして広く利用されている。前記PC板は、
通常、次のようにして製造されている。
ム(例えば、ポリプロピレン製のストレッチドヤーンを
編組して作成したシート)の表面に粘着剤を塗布し、そ
の上に、タイルを、表(おもて)面が粘着剤に接するよ
うに所定の配列で配設し、貼着してユニットタイルを作
製する。 (2)型枠の底面に、ユニットタイルを、貼着したタイ
ルが上面となるように配設する。 (3)タイルとタイルの間の目地部に、コンクリートが
流入するのを防ぐため、プラスチックス製の棒材、又は
タイルの目地部に対応した形状に打ち抜かれた発泡ウレ
タン等の詰め物を施す。 (4)その上にコンクリートを打設する。なお、必要に
応じて補強のため鉄筋を配設する。 (5)養生を施し、コンクリートを硬化させる。 (6)硬化したコンクリート板を型枠から脱型すると共
に、プラスチック製のシート又はフィルム及び詰め物を
除去し、前記詰め物の間隙からタイル表面に回りこんで
硬化したコンクリートのセメント成分(以下「のろ」と
称する)を取り除く清掃化粧作業を施す。
詰め物を施す作業は、PC板の外観デザイン上の要請か
ら、タイルとタイルの間の目地部に所定の深さの溝(以
下、「目地溝」と称する)を設けるために行われる。し
かし、詰め物の詰め方が不完全であると、タイルと詰め
物、詰め物同士の間隙に、コンクリートのセメント成分
が多量に流入し硬化する。この硬化した「のろ」を完全
に除去することは困難であり、「のろ」の残存によりP
C板の商品価値が消失する場合もあるため、上記詰め物
を施す作業は極めて神経を使う煩雑な作業である。ま
た、PC板硬化後の「のろ」の除去、化粧作業は、ワイ
ヤーブラシ、へら、サンドペーパー等による手作業を伴
うため、作業効率が低く、コストも増大する。
ガラス製品、陶器、陶板、金属製品、モルタル又はコン
クリート製品で形成された、形状が一定でない複数の装
飾材で装飾されたPC板も求められている。しかし、こ
のようなPC板では、目地部に詰める適当な詰め物がな
い場合が多い上、装飾材の表面形状が複雑であるため、
「のろ」の除去作業に極端に多くの時間を要する。その
ため、上記のような装飾材を有するPC板の製造は極め
て困難である。
のような目地部における問題を解決するため、装飾材間
の目地部にケイ酸ソーダと無機酸塩の水性混合液を注入
し、PC板完成後に水洗により除去する方法が提案され
ている。また、「のろ」を除去する方法として、予め型
枠内面にコンクリート硬化遅延剤を塗布したり、コンク
リート硬化遅延剤を含浸させた紙、織布等を貼付した
後、装飾材の配設、コンクリートの打設を行い、コンク
リートの硬化後、型枠からPC板を脱型して未硬化の
「のろ」を水洗除去するという方法が提案されている
(特開昭54−119522号公報、特開昭54−14
1020号公報および特開平6−47725号公報)。
さらに、特開昭48−1017号公報には、目地部への
詰め物の充填作業及び「のろ」の除去作業に伴う問題を
解決するため、装飾材の形状及び配置に即した孔を有す
る発泡成形品を作製し、これにコンクリート硬化遅延剤
を塗布した後、型枠内に設置し、各孔に装飾材を配して
コンクリートを打設、硬化し、脱型した後、セメントの
未硬化部を水洗除去する方法が提案されている。
製造に際して、例えば、型枠内面に硬化遅延剤を塗布し
たり、硬化遅延剤含浸織布等を貼付するなどの煩雑な作
業や追加の手作業を必要とするため、作業性やコンクリ
ート製品の生産性を高めることが困難である。また、上
記特開昭48−1017号公報に記載の方法では、PC
板の装飾デザインごとに発泡成形品の型を作製する必要
があるため、汎用性に欠け、コストも高くなる。
目的は、表面装飾コンクリート製品の装飾材間に一定深
さの目地溝を簡便且つ効率よく形成できるセメント硬化
遅延用成形品と表面装飾コンクリート製品製造用キット
及びこれらの製造法を提供することにある。本発明の他
の目的は、コンクリート硬化後の表面化粧作業を簡易化
でき、美麗な表面装飾コンクリート製品を容易に得るこ
とができるセメント硬化遅延用成形品と表面装飾コンク
リート製品製造用キット、及びこれらの製造法を提供す
ることにある。本発明のさらに他の目的は、装飾材の種
類や装飾デザインによらず、コンクリート製品の表面装
飾を簡易に行うことができる汎用性の高いセメント硬化
遅延用成形品と表面装飾コンクリート製品製造用キッ
ト、及びこれらの製造法を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は、装飾性の高い製品を簡便且つ効率
よく製造できるとともに、汎用性に優れた表面装飾コン
クリート製品の製造法を提供することにある。
達成するため鋭意検討した結果、押圧により陥入可能な
多孔質体で構成されているとともに、セメント硬化遅延
能を備えた成形品を用いると、成形品の表面に装飾材を
押圧して配設することにより、所定深さの目地溝を簡便
且つ正確に形成できると共に、装飾材の表面などに流入
するセメント成分の硬化を確実に抑制できるできること
を見出だし、本発明を完成した。
な多孔質体で構成されているとともに、セメント硬化遅
延能を備えたセメント硬化遅延用成形品を提供する。
よく、この場合、一方の面に基材シート層を有していて
もよい。多孔質体は樹脂組成物の発泡体であってもよ
く、不織布で構成されていてもよい。
化遅延能を有する多孔質体(1)で構成された成形品、
(B)多孔質体の表面に、セメント硬化遅延能を有する
硬化遅延層(2)が形成された成形品が含まれる。前記
セメント硬化遅延能を有する多孔質体(1)又はセメン
ト硬化遅延能を有する硬化遅延層(2)は、不飽和ポリ
エステルなどのセメント硬化遅延能を有する樹脂で構成
されていてもよく、リン酸又はその塩、ホウ酸又はその
塩、ヘキサフルオロケイ酸塩、ホスホン酸類、オキシカ
ルボン酸類、ケト酸類、多価フェノール類、リグニンス
ルホン酸類、糖類などのセメント硬化遅延剤を含んでい
てもよい。
する多孔質体又は表面にセメント硬化遅延能を有する硬
化遅延層が形成された多孔質体で構成された成形品を製
造する方法であって、引張破断伸度0〜80%の樹脂組
成物を発泡成形する工程を含むセメント硬化遅延用成形
品の製造法を提供する。
0〜300000kgf/cm2 程度の樹脂組成物を使
用できる。また、樹脂組成物の発泡倍率は、例えば1.
5〜80倍程度である。さらに、この製造法において、
不飽和ポリエステルを含む組成物を発泡成形すると共
に、前記不飽和ポリエステルを加熱により硬化させる工
程を含んでいてもよい。
する多孔質体又は表面にセメント硬化遅延能を有する硬
化遅延層が形成された多孔質体で構成された成形品を製
造する方法であって、繊維を抄造して不織布で構成され
た多孔質体を形成する工程を含むセメント硬化遅延用成
形品の製造法を提供する。
用成形品の表面に、装飾材が陥入により配設されている
表面装飾コンクリート製品製造用キットを提供する。前
記装飾材は、粘着剤又は接着剤によりセメント硬化遅延
用成形品に貼着されていてもよい。
遅延用成形品の表面に配置した装飾材を押圧し、前記成
形品を陥入させて装飾材を配設する表面装飾コンクリー
ト製品製造用キットの製造法を提供する。
り配設されたセメント硬化遅延能を有するセメント硬化
遅延用成形品を、型枠内に、装飾材が上方に位置するよ
うに配設し、無機硬化性組成物を打設して養生した後、
型枠及びセメント硬化遅延用成形品を除去する表面装飾
コンクリート製品の製造法を提供する。
度」及び「引張弾性率」とは、それぞれ非発泡状態での
引張破断伸度及び引張弾性率を意味する。また、熱硬化
性樹脂で構成された樹脂組成物の「引張破断伸度」及び
「引張弾性率」とは、それぞれ樹脂組成物を発泡させる
ことなく硬化させた場合の引張破断伸度及び引張弾性率
を意味する。「シート」とは厚さの如何を問わず、二次
元的構造物を意味し、フィルムを含む意味に用いる。ま
た、「粘着剤又は接着剤」を総称して「粘着剤」と称す
ることがある。「多価カルボン酸の誘導体」とは、多価
カルボン酸の酸無水物、多価カルボン酸の低級アルキル
エステル(例えば、メチルエステル、エチルエステルな
どの脱離可能なC1-4 アルキルエステル)を含む意味に
用いる。また、特に断りのない限り、「セメント」と
は、水との混和により硬化性を示す無機物質を意味し、
気硬性セメント、水硬性セメントなどを含む意味に用い
る。さらに、セメントを含む硬化性組成物にはセメント
ペースト、モルタル組成物及びコンクリート組成物が含
まれ、これらを単に「無機硬化性組成物」と総称する場
合がある。「コンクリート製品」とは、無機硬化性組成
物の硬化によって得られる製品を意味する。
品は多孔質体で構成されている。前記多孔質体は押圧に
より陥入可能であればよい。このような多孔質体には、
押圧により押圧部が圧壊して陥入する多孔質体、及び押
圧により塑性変形を伴って陥入する多孔質体などが含ま
れる。多孔質体としては、樹脂組成物の発泡体、及び不
織布等で構成された非発泡体の何れであってもよい。
脂としては、発泡成形可能な広範囲の樹脂を使用でき
る。前記樹脂として、例えば、スチレン系樹脂(ポリス
チレンなど)、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、フェノ
ール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、オレフィン系樹
脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、メ
タクリル樹脂、ポリアミド、ポリオクテニレンなどのシ
クロアルケンの開環重合体、ポリカプロラクトンなどが
例示できる。また、セメント硬化遅延能を有する樹脂
(例えば、加水分解によりセメント硬化遅延能を発現可
能なポリエステル樹脂、ホスホン酸基を有する樹脂な
ど)を用いてもよい。これらの樹脂は1種又は2種以上
混合して使用できる。好ましい樹脂には、ポリスチレン
などのスチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、オレフィン系
樹脂、ポリアミド、ポリオクテニレン、ポリカプロラク
トン、ポリエステル樹脂(特に、不飽和ポリエステル樹
脂)などが含まれる。なお、セメント硬化遅延剤として
有機系の遅延剤を用いる場合には、遅延剤の熱分解を抑
制するため、低融点、例えば融点150℃以下の樹脂
(例えばポリオクテニレン、ポリカプロラクトンなど)
を用いたり、樹脂組成物に可塑剤、ロジン誘導体、ワッ
クスなどの融点や溶融粘度を低下させる機能を有する添
加剤を添加するのが好ましい。
よる陥入を容易にするため、無機粉体を含有させてもよ
い。無機粉体としては、特に限定されないが、例えば、
シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタンなど
の酸化物;ケイソウ土、カオリン、タルク、ベントナイ
ト、クレー、石粉、火山灰、石炭灰などの粘土・鉱物
類;カーボンブラック、グラファイト;鉄粉、アルミニ
ウム末などの金属粉;炭酸カルシウム、硫酸バリウムな
どのアルカリ土類金属塩;二硫化モリブデンなどが例示
される。無機粉体の使用量は、樹脂の種類に応じて適宜
定められ、通常、樹脂100重量に対して、3〜200
重量部程度であるが、好ましくは8〜150重量部、さ
らに好ましくは20〜100重量部程度である。
物、例えば、可塑剤、ワックス類、安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、着色剤、粘着剤、接着剤などを含ん
でいてもよい。これらの添加剤は、1種または2種以上
混合して使用できる。
伸度が0〜80%程度の樹脂組成物で構成されている。
このような発泡体の中でも、脆性の高い樹脂組成物、例
えば、引張破断伸度が、0〜30%程度、好ましくは0
〜20%程度、さらに好ましくは0〜15%程度であ
り、引張弾性率が、例えば10000kgf/cm2 以
上(10000〜300000kgf/cm2 程度)、
好ましくは15000kgf/cm2 以上(15000
〜150000kgf/cm2 程度)、さらに好ましく
は25000kgf/cm2 以上(25000〜100
000kgf/cm2 程度)の樹脂組成物で構成された
発泡体では、表面装飾コンクリート製品に用いる装飾材
を押圧すると、押圧に伴って、押圧部の発泡樹脂が容易
に圧壊して陥入(陥没)し、装飾材の形状に対応する凹
みが形成される。このような発泡体は、装飾材間の目地
溝の深さが、例えば1mm以上(例えば1〜20mm程
度)、好ましくは2mm以上(例えば2〜10mm程
度)の表面装飾コンクリート製品を得るのに特に有用で
ある。
備えた樹脂組成物、例えば、引張破断伸度が、例えば2
0〜80%程度、好ましくは30〜80%程度であり、
引張弾性率が8000kgf/cm2 以上(例えば80
00〜20000kgf/cm2 程度)、好ましくは8
000〜14000kgf/cm2 程度(例えば800
0〜10000kgf/cm2 程度)の樹脂組成物で構
成された発泡体では、装飾材を押圧した際、塑性変形に
より、押圧部の発泡樹脂が凹状に陥入(陥没)すると共
に、押圧部の周辺部位が凸状に隆起する。このような発
泡体は、凹曲面状の目地溝を有するコンクリート製品
や、目地溝の浅い(例えば、0.3〜2mm程度)コン
クリート製品を得るのに有用である。
組成物の真比重/発泡体の嵩比重)は、特に限定されな
いが、装飾材の陥入を容易に行うため、例えば1.5倍
以上(1.5〜80倍程度)、好ましくは1.8倍以上
(1.8〜20倍程度)、さらに好ましくは2倍以上
(2〜10倍程度)である。発泡体の発泡倍率は、2〜
5倍程度、特に2〜2.5倍程度である場合が多い。発
泡倍率が小さすぎると、所望の深さを有する目地溝を形
成できない場合が生じる。発泡体の気泡は、連続気泡、
独立気泡の何れであっても良いが、均一であることが好
ましい。
な種類の繊維、例えば、木綿、ワラ、パルプなどの天然
繊維;レーヨン、アセテート、ポリアミド系繊維(ナイ
ロン)、ポリエステル系繊維、ポリビニルアルコール系
繊維、アクリル系繊維、ポリオレフィン系繊維などの人
造繊維(化学繊維)などが挙げられる。これらの繊維は
1種又は2種以上混合して使用できる。
添加剤が含まれていてもよい。結合剤としては、例え
ば、天然ゴム、合成ゴムなどのゴム系結合剤、ポリ酢酸
ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ユリア樹脂、ウレタ
ン系樹脂、エポキシ樹脂、水溶性粘性物質(例えば、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルア
ミド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロースなどの合成水溶性高分子;ローカストビーン
ゴム、グアーガム、アラビアガム、トラガカントガム、
ペクチン、アルギン酸ソーダ、カラゲニンなどの天然水
溶性高分子など)などが挙げられる。結合剤の含有量
は、例えば、不織布を構成する繊維100重量部に対し
て、0〜2000重量部(例えば10〜2000重量
部)、好ましくは0〜1000重量部(例えば50〜1
000重量部)、さらに好ましくは0〜500重量部
(例えば100〜500重量部)程度である。不織布に
含有させる他の添加剤としては、例えば、前記例示の無
機粉体、有機粉体などの粉粒体が挙げられる。不織布の
嵩密度は、押圧による陥入操作が損なわれない範囲であ
ればよく、例えば0.1〜0.8g/cm3 、好ましく
は0.12〜0.6g/cm3 程度である。
は特に限定されず、シート状、ブロック状などのいずれ
であってもよいが、シート状である場合が多い。シート
状成形品の厚みは、コンクリート製品の装飾材間の目地
溝の深さ、及び取扱性などを考慮して適当に選択でき
る。装飾材がタイルなどの場合には、シート状成形品の
厚みは、例えば0.8〜30mm、好ましくは1〜15
mm程度(例えば3〜10mm程度)である。なお、多
孔質体が発泡体の場合には、発泡倍率によって、必要と
する最小厚みが異なる。例えば、シート状成形品の陥入
(陥没)により形成される凹みの深さを3mmとする場
合には、発泡倍率2倍の発泡体で構成されたシート状成
形品では6mm以上、発泡倍率3倍のシート状成形品で
は4.5mm以上の厚みが必要となる。
層を有していてもよい。基材シート層を構成するポリマ
ーは特に制限されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル(特にポリアルキレンテレフタレート);エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体;
アクリル樹脂;ポリスチレン;ポリ塩化ビニル;ポリア
ミド;ポリカーボネート;ポリビニルアルコール、エチ
レン−ポリビニルアルコール共重合体などが例示され
る。これらのポリマーは1種又は2種以上使用できる。
基材シート層は、紙、ポリエステル製不織布、各種の織
布、ポリプロピレンストレッチドヤーンの編組品などで
形成されていてもよい。基材シート層は、単層であって
もよく、複数の層が積層されていてもよい。また、基材
シート層を構成するシート(フィルム)は、未延伸であ
ってもよく、一軸又は二軸延伸されていてもよい。
0μm、好ましくは15〜150μm、さらに好ましく
は20〜100μm程度である。
圧により陥入可能な多孔質体で構成されているので、装
飾材を多孔質体に押圧して陥入(陥没)、保持させ、無
機硬化性組成物を打設すると、成形品の非陥入部に対応
する部位に目地溝が形成される。そのため、装飾材間の
目地部に詰め物を施すという煩雑な作業を要しないだけ
でなく、押圧する際の圧力を調整することにより、所望
の深さの目地溝を容易かつ正確に形成できる。したがっ
て、無機硬化性組成物打設前の工程を大幅に簡略化でき
る。また、装飾材ごとに孔を設ける必要がないので、汎
用性が高く、しかも製造コストを低減できる。
メント硬化遅延能を備えている。このような成形品に
は、(A)セメント硬化遅延能を有する多孔質体(1)
で構成された成形品、及び(B)多孔質体の表面にセメ
ント硬化遅延能を有する硬化遅延層(2)が形成された
成形品が含まれる。
ント硬化遅延能を有する多孔質体(1)で構成された成
形品(A)において、セメント硬化遅延能は、多孔質体
をセメント硬化遅延能を有する樹脂で構成することによ
り、又は多孔質体にセメント硬化遅延剤を含有させるこ
とにより付与できる。
れた多孔質体からなる成形品(A1)には、セメント硬化
遅延能を有する樹脂で構成された発泡成形品(A11)、
セメント硬化遅延能を有する樹脂で構成された不織布
(A12)などが含まれる。また、セメント硬化遅延剤を
含む多孔質体で構成された成形品(A2)には、セメント
硬化遅延剤を含む発泡成形品(A21)、セメント硬化遅
延剤を含む不織布(A22)などが含まれる。
セメントの硬化に対する遅延又は抑制作用を有する樹脂
であれば特に限定されず、例えば、加水分解によりセメ
ント硬化遅延能を発現可能な樹脂(例えば、ポリエステ
ルなど)、ホスホン酸基を有する樹脂などが挙げられ
る。これらの樹脂は1種又は2種以上混合して使用して
もよい。これらの樹脂のうちポリエステルが好ましい。
ポリエステルは、多価カルボン酸又はその誘導体を含む
カルボン酸成分と、多価アルコール又はその縮合物を含
むポリオール成分との縮合反応により得ることができ
る。
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸などの主鎖の炭
素数が2〜6の飽和多価カルボン酸;マレイン酸、無水
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、
シトラコン酸、無水シトラコン酸、メサコン酸などの主
鎖の炭素数が4〜6の不飽和多価カルボン酸などが含ま
れる。前記飽和カルボン酸と不飽和カルボン酸は組合せ
て使用してもよい。これらの多価カルボン酸は単独で又
は2種以上組合せて使用できる。
酸以外に、脂肪族多価カルボン酸(例えば、アゼライン
酸、セバシン酸など)、芳香族多価カルボン酸(例え
ば、フタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸など)を含んで
いてもよい。特に、フタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸又はこれらの誘導体から選択された芳香族ジカルボ
ン酸又はその誘導体を含む多価カルボン酸成分を用いる
と、ポリエステルの強度、伸度、可撓性、柔軟性、耐水
性などの特性を調整するのに有用である。
ボン酸の含有量は、例えば、0.1〜30重量%、好ま
しくは0.1〜20重量%(例えば1〜15重量%)、
さらに好ましくは0.1〜10重量%(例えば2〜10
重量%)程度である。
主鎖の炭素数が4〜6の不飽和脂肪族ジカルボン酸又は
その誘導体を含む多価カルボン酸成分(特に、少なくと
もマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸又はそれら誘
導体を含む多価カルボン酸成分)、又は(2)主鎖の炭
素数が4〜6の不飽和脂肪族ジカルボン酸又はその誘導
体と、フタル酸、テレフタル酸、及びイソフタル酸から
選択された少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸又はそ
のその誘導体とを含む多価カルボン酸成分が含まれる。
アルコール、例えば、ジオール(例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、テトラメチレングリコールなどのC2-4 アルキレン
グリコール)、C2-4 アルキレングリコールの縮合物で
あるポリオキシアルキレングリコール、例えば、ジオキ
シエチレングリコール、トリオキシエチレングリール、
ポリオキシエチレングリコール(以下、特に言及しない
限り、これらを単にポリエチレングリコールと総称する
場合がある)、ジオキシプロピレングリコール、トリオ
キシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレングリ
コール(以下、特に言及しない限り、これらを単にポリ
プロピレングリコールと総称する場合がある)、ポリオ
キシテトラメチレングリコールなど;ポリオール(例え
ば、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなど)
が含まれる。これらのポリオール成分は単独で又は組合
せて使用してもよい。
リコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ジオキシエチレング
リコール、トリオキシエチレングリール、ポリオキシエ
チレングリコール、ジオキシプロピレングリコール、ト
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン
グリコール及びグリセリンが含まれる。多価アルコール
は、炭素数2〜4の脂肪族多価アルコール(特にジオー
ル)又はその縮合物で構成された多価アルコール成分を
含む場合が多い。
は、例えば、重量平均分子量100〜7500、好まし
くは200〜5000(例えば、200〜2500)程
度であり、ポリエチレングリコールを用いる場合、重量
平均分子量が300以下である場合が多い。
オール、例えば、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトールなどと併用してもよ
い。これらのポリエステルのうち不飽和ポリエステル、
特にマレイン酸又は無水マレイン酸を多価カルボン酸成
分とする不飽和ポリエステルが好ましい。
例えば、重量平均分子量300〜100000(例え
ば、300〜25000)、好ましくは300〜500
00(例えば、500〜15000)、さらに好ましく
は500〜20000程度の範囲から選択できる。不飽
和ポリエステルの分子量は、重量平均分子量300〜1
00000、好ましくは300〜50000、さらに好
ましくは500〜10000程度であり、重量平均分子
量300〜5000(例えば、500〜5000)、特
に500〜2500程度である場合が多い。分子量は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリス
チレン換算の重量平均分子量である。
は、慣用の方法、例えば、多価カルボン酸成分と多価ア
ルコール成分とを、触媒の存在下に縮合させることによ
り得ることができる。マレイン酸や無水マレイン酸など
の不飽和多価カルボン酸を用いる場合には、ハイドロキ
ノンなどのラジカル重合禁止剤の存在下で縮合反応させ
る場合が多い。ポリエステルは、多価カルボン酸1当量
に対して多価アルコール0.5〜3当量、好ましくは
0.7〜2当量程度の範囲から選択できる。分子量の小
さなポリエステルは多価カルボン酸およびポリオールの
うちいずれか一方の成分を過剰に使用することにより得
る場合が多い。
前記不飽和ポリエステルの硬化物であってもよい。不飽
和ポリエステルの硬化物は、不飽和ポリエステルと重合
開始剤とを含む重合性組成物(i)を硬化させることに
より得られる。重合開始剤としては、種々の有機過酸化
物、例えば、メチルエチルケトンパーオキシド、クメン
ハイドロパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート、ジクミルパーオキシドな
どが使用できる。重合開始剤の使用量は、重合性を損な
わない範囲、例えば、不飽和ポリエステル100重量部
に対して、0.5〜5重量部、好ましくは1〜4重量部
程度であり、2〜3重量部程度である場合が多い。不飽
和ポリエステルの硬化物は、不飽和ポリエステルと重合
性ビニルモノマー(反応性希釈剤)と前記重合開始剤と
を含む重合性組成物(ii)の硬化物であってもよい。前
記重合性ビニルモノマーとしては、例えば、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレン系
モノマー、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレートなどの
アルキル基の炭素数1〜20(特に炭素数1〜10)程
度のアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、グリシジル
(メタ)アクリレートなどの官能基(ヒドロキシル基、
カルボキシル基、グリシジル基など)を有するモノマ
ー、(メタ)アクリル酸と前記多価アルコール(ポリエ
チレングリコールなど)とのエステル(例えば、エチレ
ングリコールモノ(又はジ)(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールモノ(又はジ)(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(又はジ)(メタ)ア
クリレートなど)などが挙げられる。また、ビニルモノ
マーとしては、酢酸ビニルなどのビニルエステル、塩化
ビニルなどのハロゲン含有ビニルモノマー、アクリロニ
トリルなどのシアン化ビニル、エチレン、プロピレンな
どのオレフィン系モノマーも使用できる。これらの重合
性モノマーは一種又は二種以上組み合わせて使用でき
る。好ましい重合性ビニルモノマーには、アクリル系モ
ノマーおよびメタクリル系モノマー、特に(メタ)アク
リル酸グリコールエステル類が含まれる。
ポリエステルの分子量などに応じて、硬化遅延能や不飽
和ポリエステルの取扱い性を損なわない範囲、例えば、
不飽和ポリエステル100重量部に対して、1〜500
重量部(例えば、1〜100重量部)、好ましくは5〜
200重量部(例えば、5〜100重量部)程度の範囲
から選択でき、5〜30重量部程度の範囲であってもよ
い。不飽和ポリエステルの硬化物は、前記重合性組成物
を構成する成分(すなわち、重合性組成物(i)を構成
する不飽和ポリエステルと重合開始剤と、重合性組成物
(ii)を構成する不飽和ポリエステルと重合性ビニルモ
ノマーと重合開始剤)に加えて、重合促進剤を含む重合
性組成物(iii)の硬化物であってもよい。重合促進剤
には、例えば、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバル
トなどの有機酸コバルト塩、アセチルアセトン、アセト
酢酸エチルなどのβ−ジケトン又はβ−ケトエステル
類、芳香族第3級アミン類、メルカプト類などが含まれ
る。これらの重合促進剤は単独で又は二種以上組み合わ
せて使用できる。重合性組成物における重合促進剤の濃
度は、例えば、10〜1000ppm、好ましくは10
〜500ppm(例えば、10〜100ppm)程度の
範囲から選択でき、30〜50ppm程度であってもよ
い。
温でも可能であるが、短時間(例えば、0.5〜50分
程度)で硬化させるためには、温度60〜200℃程度
で行なうのが有利である。
化速度を低下させる硬化遅延剤又は凝結遅延剤であれば
よく、無機又は有機硬化遅延剤が使用できる。無機硬化
遅延剤には、リン酸、ホウ酸又はそれらの塩、ヘキサフ
ルオロケイ酸塩などが含まれる。有機硬化遅延剤には、
ホスホン酸類、オキシカルボン酸類、多価カルボン酸
類、ケト酸類、芳香族多価アルコール類、糖類、フミン
酸、リグニンスルホン酸類、カルボキシル基を有するモ
ノマーの単独又は共重合体若しくはその塩などが含まれ
る。
ンホスホン酸)、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エ
チレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチ
レントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、ヘキサ
メチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)又はこ
れらの塩(例えば、アンモニウム塩;ナトリウム、カリ
ウムなどのアルカリ金属塩;カルシウム、マグネシウ
ム、バリウムなどのアルカリ土類金属塩など)などが挙
げられる。
酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、
没食子酸、2,4,6−トリヒドロキシ安息香酸などの
オキシカルボン酸又はその塩、及びアスコルビン酸、イ
ソアスコルビン酸などのオキシカルボン酸に対応するラ
クトン類などが挙げられる。多価カルボン酸類として
は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸などの飽和多価カル
ボン酸;フマル酸、イタコン酸、マレイン酸などの不飽
和多価カルボン酸などが例示できる。ケト酸類として
は、ピルビン酸、α−ケトグルタール酸などのケト酸又
はその塩などが挙げられる。多価フェノール類として
は、ピロガロールなどが挙げられる。糖類には、スクロ
ースなどの多糖類、コーンシロップなどが含まれる。リ
グニンスルホン酸類としては、リグニンスルホン酸又は
リグノスルホネート(例えば、リグノスルホン酸カルシ
ウムなど)などが挙げられる。カルボキシル基を有する
モノマーの単独又は共重合体若しくはその塩としては、
ポリマレイン酸、ポリフマル酸、スチレン−マレイン酸
共重合体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸
エステル−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレンスル
ホン酸−アクリル酸コポリマーなどのポリマー又はその
塩(好ましくは、低分子量ポリマー又はその塩)などが
例示される。これらの硬化遅延剤のなかでも、無機硬化
遅延剤、オキシカルボン酸類、ケト酸類、多価フェノー
ル類、糖類、リグニンスルホン酸類などが好ましい。こ
れらのセメント硬化遅延剤は、1種又は2種以上混合し
て使用できる。
れた多孔質体(1)で構成された成形品(A)では、多
孔質体から滲出する硬化遅延成分によりコンクリートの
硬化が抑制されるので、非硬化状態の無機硬化性組成物
を水により容易に洗い流すことができる。また、特に、
前記ポリエステルは、他の硬化遅延剤などと異なり、水
に対してほとんど溶解することがなく、コンクリートか
らのブリード水とともにほとんど流動しない。しかし、
コンクリートの強いアルカリ性によりポリエステルのエ
ステル結合が加水分解され、硬化遅延に有用なカルボキ
シル基やヒドロキシル基が遊離する。この加水分解速度
は、コンクリート中の水分がセメントの硬化に利用され
るにつれて上昇し、養生中のコンクリートの発熱により
最大となり、遊離したカルボキシル基とヒドロキシル基
とが相乗的に大きな硬化遅延能を発現させる。一方、硬
化遅延能が発現する段階のコンクリートは既に流動性が
なく、ポリエステルの加水分解により硬化遅延成分が遊
離しても、ブリード水に溶解して移動することもない。
そのため、所望の部位でのみ硬化遅延能を発現でき、セ
メントの硬化後に洗い出すことにより、美麗な表面装飾
を精度よく形成できる。
造]セメント硬化遅延能を有する多孔質体(1)で構成
された成形品(A)は、例えば、以下のような方法によ
り製造できる。
樹脂で構成された発泡成形品(A11)は、前記セメント
硬化遅延能を有する樹脂、及び必要に応じて他の樹脂、
無機粉体などの添加剤を含むとともに、引張破断伸度が
0〜80%である樹脂組成物を慣用の発泡成形法に付す
ことにより製造できる。また、セメント硬化遅延剤を含
む発泡成形品(A21)は、例えば、前記セメント硬化遅
延剤、前記発泡成形可能な樹脂、及び必要に応じて無機
粉体などの添加剤を含むとともに、引張破断伸度が0〜
80%である樹脂組成物を慣用の発泡成形法に付すこと
により製造できる。
張破断伸度、及び引張弾性率は発泡体についての説明箇
所で述べた値と同様である。引張破断伸度、引張弾性率
は、樹脂組成物に含まれる樹脂の種類や重合度、前記無
機粉体の添加量などにより調整できる。
成物は、前記発泡成形可能な樹脂を含む組成物におい
て、前記無機粉体を、前記樹脂100重量部に対して3
〜200重量部程度含有させることにより調製できる。
なお、前記無機粉体の量を、前記樹脂100重量部に対
して、例えば5〜200重量部程度(好ましくは8〜1
50重量部、さらに好ましくは20〜100重量部)に
調整することにより、装飾材を押圧する際、押圧に伴っ
て押圧部が容易に圧壊して陥入する発泡体を得ることが
できる。また、前記無機粉体の量を、前記樹脂100重
量部に対して、例えば3〜20重量部(好ましくは3〜
8重量部)程度に調整することにより、装飾材を押圧す
る際、塑性変形により押圧部が凹状に陥入する発泡体を
得ることができる。なお、発泡成形可能な樹脂がポリオ
クテニレンなどのシクロアルケンの開環重合体や前記不
飽和ポリエステルなどの場合には、前記無機粉体の量は
前記樹脂100重量部に対して3〜100重量部程度、
特に10〜60重量部程度である場合が多く、前記樹脂
がスチレン系樹脂などの場合には、前記無機粉体の量は
前記樹脂100重量部に対して3〜100重量部程度、
特に5〜50重量部程度である場合が多い。
セメント硬化遅延能を有する樹脂の使用量は、発泡成形
に供する樹脂組成物全体に対して、例えば10〜100
重量%、好ましくは30〜100重量%、さらに好まし
くは40〜100重量%程度である。また、発泡成形品
(A21)の製造において、セメント硬化遅延剤の使用量
は、発泡成形可能な樹脂100重量部に対して、例えば
5〜1000重量部、好ましくは10〜700重量部、
さらに好ましくは20〜300重量部程度であり、特に
30〜150重量部である場合が多い。
させた泡の隔膜を硬化剤で硬化させる方法、液状の原料
が樹脂化する際に放出する生成ガスを利用する方法、発
泡剤を利用する方法、可溶性物質を除去する方法などの
何れの方法であってもよいが、熱分解性の化学発泡剤を
利用し、成形と共に(又は成形後に)加熱により発泡さ
せる場合が多い。発泡倍率は前記の通りである。
成物を構成する樹脂が熱可塑性樹脂である場合には、例
えば、樹脂の粉体又はペレット、発泡剤、及び必要に応
じて無機粉体等の添加剤を含む混合物を、加熱等により
発泡させつつ、押出成形又は射出成形することにより発
泡成形品を得ることができる。また、発泡成形に供する
樹脂組成物を構成する樹脂が熱硬化性樹脂(例えば、不
飽和ポリエステル)の場合には、例えば、プレポリマ
ー、発泡剤、及び必要に応じて硬化剤、無機粉体等の添
加剤を含む混合物をトランスファー成形したり、前記混
合物を支持体(フィルム、ベルト、ドラムなど)に流延
し、加熱処理する方法(流延法)等により、発泡成形す
ると共に、発泡成形時又は発泡成形後に樹脂を加熱によ
り硬化させて、発泡成形品を得ることができる。
脂で構成された不織布(A12)は、例えば、セメント硬
化遅延能を有する樹脂で構成された繊維、又はセメント
硬化遅延能を有する樹脂で被覆された繊維、及び必要に
応じて前記結合剤などの添加剤を含む混合物を、慣用の
抄造法により抄造して、所望の厚みを有する不織布で構
成された多孔質体を形成することにより製造できる。ま
た、不織布(A12)は、繊維と、セメント硬化遅延能を
有する樹脂の粉粒体と、必要に応じて前記結合剤などの
添加剤を含む混合物を抄造することにより製造すること
もできる。
2)は、例えば、セメント硬化遅延剤を含む組成物で被
覆された繊維、及び必要に応じて前記結合剤などの添加
剤を含む混合物を、慣用の抄造法により抄造して不織布
で構成された多孔質体を形成することにより製造でき
る。また、前記不織布(A22)は、繊維と、セメント硬
化遅延剤の粉粒体と、必要に応じて前記結合剤などの添
加剤を含む混合物を抄造することによっても製造でき
る。
こともできる。抄造に供する繊維としては前記例示のも
のを使用できる。繊維の繊維径は、例えば0.01〜2
000μm、好ましくは0.05〜1000μm、さら
に好ましくは0.1〜200μm程度である。また、繊
維の繊維長は、例えば0.1〜10mm、好ましくは
0.5〜5mm程度である。前記不織布(A12)又は(A
22)における繊維の含有量は、例えば60〜99.5重
量%、好ましくは70〜99重量%程度である。セメン
ト硬化遅延能を有する樹脂又はセメント硬化遅延剤で被
覆された繊維において、前記樹脂又は硬化遅延剤の塗布
量は、セメント硬化に対する遅延作用を損なわない範囲
で適宜設定できる。
ート状の成形品は、慣用の成形法(例えば、前記押出成
形、抄造など)により成形したシート状多孔質体に、基
材シートを慣用の粘着剤又は接着剤により接合すること
により形成できる。また、多孔質体が熱可塑性樹脂で構
成される場合には、前記熱可塑性樹脂の粉体等を含む混
合物を基材シート上に押出しラミネーションすることに
より、また熱硬化性樹脂で構成される場合には、プレポ
リマー等を含む前記混合物を基材シート上に塗布し、硬
化させることにより、基材シート層を有するシート状成
形品を得ることができる。前記プレポリマー等を含む混
合物を基材シートに塗布する際の塗布液は、有機溶媒を
含んでいてもよい。有機溶媒としては、メタノール、エ
タノール、イソプロパノールなどのアルコール類;ヘキ
サン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;シクロヘキサン
などの脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン
などの芳香族炭化水素;ハロゲン化炭化水素;アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エーテル類;
酢酸エチルなどのエステル類;これらの混合溶媒などが
挙げられる。塗布に際しては、刷毛ローラー、ゴムヘラ
などを用いてもよいが、工業的には、通常のコーティン
グに利用される塗布手段、例えば、デップコーター、ロ
ールコーター、グラビアコーター、エアーナイフコータ
ー、リバースロールコーター、コンマコーター、バーコ
ーター、カーテンコーター、スプレーなどを利用する場
合が多い。
質体の表面にセメント硬化遅延能を有する硬化遅延層
(2)が形成された成形品(B)において、セメント硬
化遅延能は、前記硬化遅延層(2)をセメント硬化遅延
能を有する樹脂で構成することにより、又は前記硬化遅
延層(2)にセメント硬化遅延剤を含有させることによ
り付与できる。
する樹脂で構成された硬化遅延層が形成された成形品
(B1)には、多孔質体が樹脂組成物の発泡体で構成され
た成形品(B11)、多孔質体が不織布で構成された成形
品(B12)などが含まれる。また、多孔質体の表面にセ
メント硬化遅延剤を含む硬化遅延層が形成された成形品
(B2)には、多孔質体が樹脂組成物の発泡体で構成され
た成形品(B21)、多孔質体が不織布で構成された成形
品(B22)などが含まれる。
ント硬化遅延剤としては、前記セメント硬化遅延用成形
品(A)の項において例示したものを使用できる。
メント硬化遅延剤とは、単独又は併用することにより硬
化遅延層(2)を形成してもよく、前記セメント硬化遅
延材等が非成膜性である場合には、バインダー樹脂と併
用して硬化遅延層(2)を形成してもよい。
酸ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ア
クリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素
化ポリプロピレンなどの塩素化ポリオレフィン、アセチ
ルセルロース、アセチルブチルセルロース、エチルセル
ロース、ニトロセルロースなどのセルロース系樹脂など
が例示される。これらのバインダー樹脂は1種又は2種
以上使用できる。
硬化遅延能を有する樹脂とセメント硬化遅延剤の種類な
どに応じて選択できる。セメント硬化遅延能を有する樹
脂を用いる場合、バインダー樹脂は必ずしも必要ではな
いが、例えば、セメント硬化遅延能を有する樹脂100
重量部に対して、バインダー樹脂0〜200重量部、好
ましくは0〜100重量部程度の範囲から選択できる。
また、セメント硬化遅延剤を用いる場合、硬化遅延剤
は、バインダー樹脂100重量部に対して、例えば5〜
1000重量部、好ましくは10〜700重量部、さら
に好ましくは25〜500重量部程度である。
造]セメント硬化遅延用成形品(B)は、例えば、以下
の方法により製造できる。例えば、樹脂組成物の発泡体
で構成された多孔質体の表面に、セメント硬化遅延能を
有する樹脂で構成された硬化遅延層、又はセメント硬化
遅延剤を含む硬化遅延層が形成された成形品(B11)(B
21)は、前記発泡成形可能な樹脂、及び必要に応じて前
記無機粉体などの添加剤を含むとともに、引張破断伸度
が0〜80%である樹脂組成物を慣用の発泡成形法に付
して所望の形状に成形した後、前記セメント硬化遅延能
を有する樹脂又はセメント硬化遅延剤、及び必要に応じ
てバインダー樹脂、無機粉体、その他の添加剤を含む塗
布液を、成形した発泡体の表面に塗布するか、又は発泡
体に含浸させ、乾燥又は硬化させることにより製造でき
る。
張破断伸度、及び引張弾性率は発泡体についての説明箇
所で述べた値と同様である。引張破断伸度、引張弾性率
は、樹脂組成物に含まれる樹脂の種類や重合度、前記無
機粉体の添加量などにより調整できる。例えば、引張破
断伸度0〜80%の樹脂組成物は、前記セメント硬化遅
延用成形品(A)の製造の場合と同様にして調製でき
る。また、発泡法としては、セメント硬化遅延用成形品
(A)の製造の項で述べた方法を利用できる。
媒を含んでいてもよい。また、塗布に際しては、前記の
塗布手段を利用できる。硬化遅延層(2)の厚みは、セ
メントの硬化に対して遅延効果が発現する厚みであれば
よく、例えば1〜300μm(例えば5〜200μ
m)、好ましくは2〜150μm(例えば5〜120μ
m)、さらに好ましくは5〜100μm(例えば10〜
100μm)程度であり、5〜70μm程度である場合
が多い。
に、セメント硬化遅延能を有する樹脂で構成された硬化
遅延層、又はセメント硬化遅延剤を含む硬化遅延層が形
成された成形品(B12)(B22)は、前記繊維、及び必要
に応じて前記結合剤などの添加剤を含む混合物を、慣用
の抄造法により抄造して、所望の厚みを有する不織布で
構成された多孔質体を形成した後、前記セメント硬化遅
延能を有する樹脂又はセメント硬化遅延剤、及び必要に
応じてバインダー樹脂、無機粉体、その他の添加剤を含
む塗布液を、成形した不織布の表面に塗布するか、又は
不織布に含浸させ、乾燥又は硬化させることにより製造
できる。抄造法、硬化遅延層の形成法としては、前記の
方法を利用できる。
ート状の成形品は、前記セメント硬化遅延用成形品
(A)の場合と同様の方法により得ることができる。
化遅延層(2)から滲出する硬化遅延成分によりコンク
リートの硬化が抑制されるので、非硬化状態の無機硬化
性組成物(セメントなど)を水により容易に洗い流すこ
とができる。
記のようにそれ自体セメント硬化遅延能を備えている成
形品であるため、型枠にセメント硬化遅延剤を塗布した
り、型枠にセメント硬化遅延剤を含浸させた織布等を貼
付するという煩雑な作業を要しない。
飾材と一体に固着した表面装飾コンクリート製品を製造
する上で有用である。すなわち、セメント硬化遅延用成
形品を型枠内に配設し、石、タイルなどの複数の装飾材
の表(おもて)面側を前記成形品の表面に接するように
配置する。なお、前記成形品の表面に硬化遅延層(2)
が形成されている場合には、硬化遅延層(2)が上方に
位置するように成形品を配設する。装飾材を背面から押
圧し、所定の深さまで圧入する。装飾材の押圧は、個別
に行ってもよく、複数の装飾材に同時に圧力をかけても
よい。この際、前記成形品のうち押圧部が陥入(陥没)
し、装飾材の形状に対応した陥入部(凹み部)が形成さ
れる。前記陥入部の深さが、装飾材間の目地溝の深さに
略対応する。したがって、装飾材を押圧する際の圧力を
調整することにより、所望の深さの目地溝を容易かつ正
確に形成できる。なお、前記セメント硬化遅延用成形品
は、目地部のセメントの硬化を阻害するので、目地溝の
深さは陥入部の深さと目地部における硬化遅延深度(硬
化遅延作用が及ぶ深さ)の和に相当する。多孔質体の塑
性変形により陥入部が形成される場合には、装飾材を押
圧する際、塑性変形を容易にするため、成形品を加熱し
てもよい。
石、黒石、鉄平石などの天然石、人造石などの石材、タ
イルなどのセラミックス材、金属材、ガラス材、モルタ
ル又はコンクリート材、木材、織布などが使用できる。
装飾材は平板状であってもよく、タイルは通常のタイル
の他、モザイクタイルや割りタイルであってもよい。ま
た、コンクリート製品の製造に際して、必要に応じて、
型枠内に鉄筋などの補強材を配設して無機硬化性組成物
を打設してもよい。
む硬化性組成物)を型枠内に打設し、養生などの慣用の
硬化方法により硬化させる。その際、前記成形品によ
り、無機硬化性組成物との接触面での硬化を均一に抑制
できるので、コンクリート硬化物を型枠から取出すとと
もに、前記成形品を除去し、装飾材の表面側(成形品と
の接触面側)を水、加圧水、ジェット流などにより洗浄
すると、装飾材や目地溝に付着した未硬化の組成物を容
易に除去でき、装飾材と一体となった表面装飾コンクリ
ート製品(プレキャストコンクリート板など)を得るこ
とができる。
いる場合、型枠内で装飾材を配置することなく、予め前
記成形品に装飾材を配置又は配列させた表面装飾コンク
リート製品製造用キットを型枠内に配設してもよい。例
えば、前記セメント硬化遅延用成形品の表面に、複数の
装飾材(例えば、タイルなど)を面方向に連続して又は
散在して配置し、前記と同様に、装飾材の背面から圧力
をかけ、成形品を陥入(陥没)させて装飾材を配設する
ことにより、ユニットタイルなどの表面装飾コンクリー
ト製品製造用キットを形成できる。なお、前記成形品の
表面に硬化遅延層(2)が形成されている場合には、硬
化遅延層(2)の表面に装飾材を配設する。複数の装飾
材は、面方向(例えば、縦方向,横方向や縦横方向)に
互いに隣接(連続)して又は間隔をおいて配列する場合
が多い。
前記成形品に貼着されていてもよい。例えば、前記成形
品又は装飾材に粘着剤又は接着剤を塗布することによ
り、装飾材を成形品に貼着できる。この方法は、塑性変
形により陥入し、装飾材を保持できる多孔質体で構成さ
れた成形品に有用である。粘着剤又は接着剤としては、
例えば、前記結合剤として例示したものを使用できる。
粘着剤は、粘着付与剤(例えば、石油樹脂、テルペン系
樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂などの炭化水素系樹
脂、ロジン誘導体など)と併用してもよい。なお、装飾
材と一体化した表面装飾コンクリート製品の化粧作業に
おいて、装飾材の表面を効率よく清浄化するため、粘着
剤又は接着剤としては、装飾材を仮止め可能な程度の粘
着力、接着力を付与できる材料、又は装飾材を強固に接
着する場合には、洗浄により除去可能な材料が好まし
い。また、両面接着テープにより装飾材を成形品に貼着
してもよい。このようなキットでは、装飾材の脱離を確
実に防止できる。
よれば、個別に型枠内で装飾材を配置する必要がなく、
別の工程で作製されたキットを型枠内に配設するだけで
よく、作業効率を高めることができる。
リート製品製造用キットは、プレキャストコンクリート
板などの化粧仕上げコンクリート製品の製造に有用であ
る。すなわち、前記タイルなどの装飾材の裏面を上にし
て前記キットを、コンクリート打設用型枠に配置し、無
機硬化性組成物を打設して養生した後、脱型し、セメン
ト硬化遅延用成形品を除去することにより装飾材表面を
露出させ、装飾材の表面を水洗して、装飾材表面に回り
込んだ非硬化状態の無機硬化性組成物(セメントなど)
を洗い流すことにより、装飾材と一体化した表面装飾コ
ンクリート製品を製造できる。すなわち、タイルなどの
装飾材の表面側に無機硬化性組成物が回り込んでも、前
記成形品の硬化遅延成分により無機硬化性組成物の硬化
を抑制でき、非硬化(半硬化又は未硬化)状態となるた
め、装飾材の表面から無機硬化性組成物を除去するため
の表面仕上げを、水洗などの洗浄という簡単な操作で効
率よく、しかも完璧に行なうことができる。
(セッコウ、消石灰やドロマイトプラスターなどの石
灰);水硬性セメント(例えば、ポルトランドセメン
ト、早強ポルトランドセメント、アルミナセメント、急
硬高強度セメント、焼きセッコウなどの自硬性セメン
ト;石灰スラグセメント、高炉セメントなど;混合セメ
ント)などが含まれる。好ましいセメントには、例え
ば、セッコウ、ドロマイトプラスターおよび水硬性セメ
ントなどが含まれる。
(セメントペースト)として使用してもよく、砂、ケイ
砂、パーライトなどの細骨材、粗骨材を含むモルタル組
成物やコンクリート組成物として使用してもよい。前記
ペースト組成物及びモルタル組成物は、必要に応じて、
着色剤、硬化剤、塩化カルシウムなどの硬化促進剤、ナ
フタレンスルホン酸ナトリウムなどの減水剤、凝固剤、
カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリ
ビニルアルコールなどの増粘剤、発泡剤、合成樹脂エマ
ルジョンなどの防水剤、可塑剤等の種々の添加剤を含ん
でいてもよい。
表面装飾コンクリート製品製造用キットによれば、表面
装飾コンクリート製品の装飾材間に一定深さの目地溝
を、簡便且つ効率よく形成できる。また、コンクリート
硬化後の表面化粧作業を簡易化でき、美麗な表面装飾コ
ンクリート製品を容易に得ることができる。さらに、装
飾材の種類や装飾デザインによらず、コンクリート製品
の表面装飾を簡便に行うことができる。
法及び表面装飾コンクリート製品製造用キットの製造法
によれば、前記のように優れた成形品及びキットを簡便
かつ効率よく製造できる。
によれば、装飾性の高い製品を簡易且つ効率よく製造で
きるとともに、汎用性に優れる。
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
031;ヒュルスA.G.製)100重量部、平均粒子
径100μm以下に粉砕したクエン酸70重量部、炭酸
カルシウム30重量部及びステアリン酸カルシウム2重
量部を、120℃の条件下、ニーダーで混合した後、ク
ラッシャーで粉砕し平均粒径2〜3mmの顆粒を得た。
この顆粒100重量部に、発泡剤トルエン・スルホニル
・ヒドラジド(永和化成(株)製;ユニホールNH50
0)3重量部、及びステアリン酸カルシウム0.3重量
部をドライブレンドした後、押出し機により樹脂温度1
40℃の条件で押出し、幅35cm、厚み5mmの発泡
シートを得た。得られた発泡シートの平均発泡倍率は
2.3であった。
は前記と同様の操作を行い、無発泡シートを作成した。
この無発泡シートの引張弾性率は18,000kgf/
cm 2 、引張破断伸度は24%であった。
mの大きさに切断し、この上に5cm×10cm、厚み
1cmのタイル25枚を、シートの長手方向にタイルの
長手方向を一致させ、タイルの表(おもて)面を発泡シ
ートに接触するようにして配列した。なお、タイルは、
発泡シートの端部から5mm離し、1cmの間隔で、発
泡シートの幅及び長手方向に各5列ずつ並べた。次い
で、タイルを、平板プレスにより、厚み5mmのゴムシ
ートを介して、発泡シート中に陥没深さ2mmとなるよ
うに圧入した。このようにタイルを配設したシートをユ
ニットタイルとし、60cm×55cm、深さ10cm
の型枠の底部に、2枚並べて敷設した。ユニットタイル
の上にコンクリートを打設し50℃の条件下で24時間
養生処理を施し、さらに24時間室温で放置した後、脱
型した。脱型後、発泡シートを除去し、加圧水をかけな
がら、箒でタイル表面及びタイル目地溝部の「のろ」を
除去した。除去作業約2分で「のろ」は、ほぼ残すとこ
ろなく取り除かれ、平均深さ3mmの目地溝を有する、
表面仕上げの良好なタイル装飾PC板が得られた。
無水マレイン酸3452g(35.2モル)、エチレン
グリコール2539g(40.9モル)を入れ、重合禁
止剤としてのハイドロキノンと、重合触媒としてのテト
ラ−n−ブトキシチタンを、含有量がそれぞれ100p
pm、50ppmとなるように添加した。内容物を撹拌
し、反応により生成する水分を除去するため、窒素ガス
を流入しながら、常圧下、常温から150℃まで3時間
かけて昇温し、さらに150℃から210℃まで24時
間かけて昇温し、反応を停止した。得られた油状不飽和
ポリエステル(重量平均分子量2250)100重量部
に対して、有機過酸化物(日本油脂(株)製;パーブチ
ルオー)3重量部、架橋触媒としての酢酸コバルト0.
005重量部、発泡剤としてのトルエン・スルホニル・
ヒドラジド(永和化成(株)製;ユニホールNH50
0)3重量部、炭酸カルシウム30重量部を加えて混合
した後、得られた混合物を厚さ30μmのポリエチレン
テレフタレートのフィルムに、厚み2mmとなるように
塗布し、直ちに120℃の電気オーブンにより7分間加
熱処理した。塗布された不飽和ポリエステルは発泡しな
がら硬化し、厚み約5mmの発泡シートが得られた。
前記と同様の操作により無発泡シートを作成した。この
無発泡シートの引張弾性率は48,000kgf/cm
2 、引張破断伸度は5%であった。
きさにカットし、このシート上に、5cm×10cm、
厚み1cmのタイル25枚を、実施例1と同様にして配
列した。次いで、平板プレスにより、タイルによる発泡
体の陥没深さが3mmとなるように、タイルの背面から
タイルを押圧して発泡シート中に圧入した。このように
タイルを配設したシートをユニットタイルとして、60
cm×55cm、深さ10cmの型枠の底部に設置し
た。ユニットタイルの上にコンクリートを打設し50℃
の条件下で24時間養生処理を施し、さらに24時間室
温で放置した後、脱型した。脱型後、発泡シートを除去
し、加圧水をかけながら、箒でタイル表面及びタイル目
地溝部の「のろ」を除去した。「のろ」は容易に洗い流
され、タイル表面、目地溝部の何れにも全く残らず、極
めて美麗な外観を有するタイル装飾PC板が得られた。
なお、「のろ」の除去に要した時間は約2分であった。
また、目地溝の深さは平均5mmであった。
モル)、テレフタル酸531g(3.2モル)、エチレ
ングリコール2538g(40.9モル)とした以外は
実施例2と同様にして得られた不飽和ポリエステル(重
量平均分子量2200)100重量部に、ジエチレング
リコールモノアクリレート20重量部、有機過酸化物
(日本油脂(株)製;パーブチルオー)3重量部、架橋
触媒としての酢酸コバルト0.005重量部、発泡剤ト
ルエン・スルホニル・ヒドラジド(永和化成(株)製;
ユニホールNH500)3重量部、炭酸カルシウム5重
量部を加えて混合し、得られた混合物を厚さ30μmの
ポリエチレンテレフタレートのフィルムに、厚み500
μmになるように塗布した後、直ちに150℃の電気オ
ーブンにより1分間加熱処理した。塗布された不飽和ポ
リエステルは発泡しながら硬化し、厚みが平均1.2m
mの発泡シートが得られた。
上記と同様の操作により無発泡シートを作成した。この
無発泡シートの引張弾性率は12,000kgf/cm
2 、引張破断伸度は65%であった。
m角の両面接着テープを介して発泡シートに圧着する以
外は実施例2と同様にしてユニットタイルを作成した。
ただし、タイルの陥没深さの設定は行わず、平板プレス
の総荷重を2トンとしてタイルを押圧した。発泡シート
は押圧部においてわずかに塑性変形して陥入し、タイル
間の目地部に相当する部分の発泡シートはわずかに凸状
に隆起した。こうして得られたユニットタイルを用い
て、実施例2と同様にして、コンクリートの打設、養
生、脱型及び発泡シートの除去を行なった後、「のろ」
を洗浄した。タイル表面の「のろ」はすべて容易に除去
でき、目地溝の極めて浅いタイル装飾PC板が得られ
た。なお、目地溝は凹曲面状を呈しており、深さは1〜
1.5mmであった。
(株)製)のペレット100重量部に、発泡剤アゾジカ
ルボンアミド(三協化成(株)製;セルマイクC)1重
量部、炭酸カルシウム10重量部、ステアリン酸カルシ
ウム1重量部を加えて混合し、押出し成形して、幅35
cm、厚み5mmの発泡シートを作成した。
前記と同様の操作により、厚み2mmの無発泡シートを
作成した。この無発泡シートの引張弾性率は38,00
0kgf/cm2 、引張破断伸度は18%であった。
にして得られた不飽和ポリエステル100重量部、ジエ
チレングリコールモノアクリレート20重量部、有機過
酸化物(日本油脂(株)製;パーブチルオー)3重量部
及び架橋触媒としての酢酸コバルト0.005重量部の
混合物を、100g/m2 の塗布量になるように塗布
し、150℃のオーブン中で1分間加熱処理した。こう
して得られたコンクリート硬化遅延性の不飽和ポリエス
テルが塗布された発泡シートを、30cm×55cmの
大きさにカットし、塗布面を上部にして、60cm×5
5cm、深さ10cmの型枠の底部に2枚並べて設置
し、発泡シート上に、5×10cm、厚み1cmのタイ
ル25枚を実施例1と同様にして配列するとともに、そ
の背面より圧力をかけ、各タイルを順次発泡シートの中
に、陥没深さが3mmとなるように圧入した。次いで、
実施例1と同様の操作により、コンクリートの打設、養
生、脱型及び発泡シートの除去を行なった後、「のろ」
を加圧水により洗浄した。除去作業約2分で「のろ」は
すべて取り除かれ、平均深さ5mmの目地溝を有する、
表面仕上げの良好なタイル装飾PC板が得られた。
の編組シートを30cm×55cmの大きさにカット
し、この上に5cm×10cm、厚み1cmのタイルを
その表面が粘着剤に接するように、間隔1cmで配列
し、ユニットタイルを作成した。このユニットタイル2
枚を60cm×55cm、深さ10cmの型枠の底部に
タイルが上面となるように設置し、各目地部に予め断面
が11mm×5mmとなるように裁断された中硬質の発
泡ポリウレタンをへらを用い隙間を慎重に排除しながら
詰めた。この詰め物作業に要した時間は約10分であっ
た。次いで、タイル背面よりコンクリートを打設し、実
施例1と同様に養生、脱型してPC板を作成した。ポリ
プロピレンシート、及び詰め物を取り除き、へら、ワイ
ヤーブラシ、電動ワイヤーブラシ等の用具を利用しなが
ら「のろ」の水洗除去作業を行った。「のろ」を目地溝
を含めてほぼすべて除去するのに30分近くの時間を要
した。
Claims (26)
- 【請求項1】 押圧により陥入可能な多孔質体で構成さ
れているとともに、セメント硬化遅延能を備えたセメン
ト硬化遅延用成形品。 - 【請求項2】 シート状に形成された請求項1記載のセ
メント硬化遅延用成形品。 - 【請求項3】 一方の面に基材シート層を有する請求項
2記載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項4】 多孔質体が樹脂組成物の発泡体である請
求項1記載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項5】 樹脂組成物が無機粉体を含む請求項4記
載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項6】 多孔質体が不織布で構成されている請求
項1記載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項7】 セメント硬化遅延能を有する多孔質体
(1)で構成されている請求項1記載のセメント硬化遅
延用成形品。 - 【請求項8】 多孔質体の表面に、セメント硬化遅延能
を有する硬化遅延層(2)が形成されている請求項1記
載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項9】 セメント硬化遅延能を有する多孔質体
(1)又はセメント硬化遅延能を有する硬化遅延層
(2)が、セメント硬化遅延能を有する樹脂で構成され
ている請求項7又は8記載のセメント硬化遅延用成形
品。 - 【請求項10】 セメント硬化遅延能を有する多孔質体
(1)又はセメント硬化遅延能を有する硬化遅延層
(2)が、セメント硬化遅延剤を含む請求項7又は8記
載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項11】 セメント硬化遅延能を有する樹脂が不
飽和ポリエステルである請求項9記載のセメント硬化遅
延用成形品。 - 【請求項12】 不飽和ポリエステルが、主鎖の炭素数
が4〜6の不飽和多価カルボン酸又はその誘導体を含む
多価カルボン酸成分と、主鎖の炭素数が2〜4の多価ア
ルコール又はその縮合物を含むポリオール成分との反応
により得られる不飽和ポリエステルである請求項11記
載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項13】 多価カルボン酸成分が、さらに、芳香
族ジカルボン酸又はその誘導体を含む請求項12記載の
セメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項14】 不飽和ポリエステルが架橋による硬化
物である請求項11記載のセメント硬化遅延用成形品。 - 【請求項15】 硬化物が、不飽和ポリエステルと重合
性ビニルモノマーと重合開始剤とを含む重合性組成物の
硬化物である請求項14記載のセメント硬化遅延用成形
品。 - 【請求項16】 セメント硬化遅延剤が、リン酸又はそ
の塩、ホウ酸又はその塩、ヘキサフルオロケイ酸塩、ホ
スホン酸類、オキシカルボン酸類、ケト酸類、多価フェ
ノール類、リグニンスルホン酸類及び糖類から選択され
た少なくとも1種である請求項10記載のセメント硬化
遅延用成形品。 - 【請求項17】 セメント硬化遅延能を有する多孔質体
又は表面にセメント硬化遅延能を有する硬化遅延層が形
成された多孔質体で構成された成形品を製造する方法で
あって、引張破断伸度0〜80%の樹脂組成物を発泡成
形する工程を含むセメント硬化遅延用成形品の製造法。 - 【請求項18】 引張弾性率8000〜300000k
gf/cm2 の樹脂組成物を発泡成形する請求項17記
載のセメント硬化遅延用成形品の製造法。 - 【請求項19】 引張破断伸度0〜30%、引張弾性率
10000〜300000kgf/cm2 の樹脂組成物
を発泡成形する請求項17記載のセメント硬化遅延用成
形品の製造法。 - 【請求項20】 樹脂組成物を1.5〜80倍の発泡倍
率で発泡させる請求項17記載のセメント硬化遅延用成
形品の製造法。 - 【請求項21】 不飽和ポリエステルを含む樹脂組成物
を発泡成形すると共に、前記不飽和ポリエステルを加熱
により硬化させる工程を含む請求項17記載のセメント
硬化遅延用成形品の製造法。 - 【請求項22】 セメント硬化遅延能を有する多孔質体
又は表面にセメント硬化遅延能を有する硬化遅延層が形
成された多孔質体で構成された成形品を製造する方法で
あって、繊維を抄造して不織布で構成された多孔質体を
形成する工程を含むセメント硬化遅延用成形品の製造
法。 - 【請求項23】 請求項1記載のセメント硬化遅延用成
形品の表面に、装飾材が陥入により配設されている表面
装飾コンクリート製品製造用キット。 - 【請求項24】 装飾材が、粘着剤又は接着剤によりセ
メント硬化遅延用成形品に貼着されている請求項23記
載の表面装飾コンクリート製品製造用キット。 - 【請求項25】 請求項1記載のセメント硬化遅延用成
形品の表面に配置した装飾材を押圧し、前記成形品を陥
入させて装飾材を配設する表面装飾コンクリート製品製
造用キットの製造法。 - 【請求項26】 表面に装飾材が陥入により配設された
セメント硬化遅延能を有するセメント硬化遅延用成形品
を、型枠内に、装飾材が上方に位置するように配設し、
無機硬化性組成物を打設して養生した後、型枠及びセメ
ント硬化遅延用成形品を除去する表面装飾コンクリート
製品の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19505096A JP3649527B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | セメント硬化遅延用成形品、及びそれを利用した表面装飾コンクリート製品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19505096A JP3649527B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | セメント硬化遅延用成形品、及びそれを利用した表面装飾コンクリート製品の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036542A true JPH1036542A (ja) | 1998-02-10 |
| JP3649527B2 JP3649527B2 (ja) | 2005-05-18 |
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ID=16334721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19505096A Expired - Fee Related JP3649527B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | セメント硬化遅延用成形品、及びそれを利用した表面装飾コンクリート製品の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3649527B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018184825A (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-22 | ユニチカ株式会社 | コンクリート養生シート |
| KR102742503B1 (ko) * | 2024-01-02 | 2024-12-18 | 주식회사 대영환경 | 순환골재형 기와 콘크리트 조성물을 통한 12mm 두께형 S라인 가압시멘트판 기와 형성장치 및 방법, 이를 통해 형성된 12mm 두께형 S라인 가압시멘트판 기와 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP19505096A patent/JP3649527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2018184825A (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-22 | ユニチカ株式会社 | コンクリート養生シート |
| KR102742503B1 (ko) * | 2024-01-02 | 2024-12-18 | 주식회사 대영환경 | 순환골재형 기와 콘크리트 조성물을 통한 12mm 두께형 S라인 가압시멘트판 기와 형성장치 및 방법, 이를 통해 형성된 12mm 두께형 S라인 가압시멘트판 기와 |
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