JPH1036679A - 摺動部材用樹脂組成物及びそれを用いた成形物 - Google Patents
摺動部材用樹脂組成物及びそれを用いた成形物Info
- Publication number
- JPH1036679A JPH1036679A JP9089498A JP8949897A JPH1036679A JP H1036679 A JPH1036679 A JP H1036679A JP 9089498 A JP9089498 A JP 9089498A JP 8949897 A JP8949897 A JP 8949897A JP H1036679 A JPH1036679 A JP H1036679A
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- sliding member
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- polytetrafluoroethylene
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 射出成形により容易に成形でき、軽量で高強
度を有すると共に、摺動部材として適当な動摩擦係数を
有し、かつ耐摩耗性に優れる樹脂組成物を得る。 【解決手段】 チタン酸カリウムウィスカー15〜30
重量部、炭素繊維15〜35重量部、ポリテトラフルオ
ロエチレン5〜15重量部を含み残部が熱可塑性樹脂か
らなる摺動部材用樹脂組成物。
度を有すると共に、摺動部材として適当な動摩擦係数を
有し、かつ耐摩耗性に優れる樹脂組成物を得る。 【解決手段】 チタン酸カリウムウィスカー15〜30
重量部、炭素繊維15〜35重量部、ポリテトラフルオ
ロエチレン5〜15重量部を含み残部が熱可塑性樹脂か
らなる摺動部材用樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摺動部材用樹脂組成
物に関する。
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】超音波
モーターは、圧電体によりステータに進行波を生じさ
せ、ステータに圧接したロータに進行波を作用させて、
ロータを回転させるようになっている。一般にロータは
アルミ製であり、ロータに進行波が有効に作用するよう
に、ロータがステータと接する面にスライダーを接着
し、両者間に適切な摩擦が生じるようにしている。
モーターは、圧電体によりステータに進行波を生じさ
せ、ステータに圧接したロータに進行波を作用させて、
ロータを回転させるようになっている。一般にロータは
アルミ製であり、ロータに進行波が有効に作用するよう
に、ロータがステータと接する面にスライダーを接着
し、両者間に適切な摩擦が生じるようにしている。
【0003】このような超音波モーターに用いるスライ
ダー部材として、特開昭63−265574号公報で
は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフ
ルオロカーボン重合体を用い、これに芳香族ポリアミド
繊維や炭素繊維などの繊維を含有させたプラスチック部
材を用いることが提案されている。また、特開平1−1
07675号公報では、さらに、フルオロカーボン重合
体に加え、ポリイミドやフェノール樹脂、液晶性ポリマ
ーなどの樹脂を用いることが提案されている。また、特
開平1−248975号公報では、フッ素樹脂を主成分
とし、チタン酸カルウムウィスカーなどのウィスカーを
分散充填した摩擦材を用いることが提案されている。
ダー部材として、特開昭63−265574号公報で
は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフ
ルオロカーボン重合体を用い、これに芳香族ポリアミド
繊維や炭素繊維などの繊維を含有させたプラスチック部
材を用いることが提案されている。また、特開平1−1
07675号公報では、さらに、フルオロカーボン重合
体に加え、ポリイミドやフェノール樹脂、液晶性ポリマ
ーなどの樹脂を用いることが提案されている。また、特
開平1−248975号公報では、フッ素樹脂を主成分
とし、チタン酸カルウムウィスカーなどのウィスカーを
分散充填した摩擦材を用いることが提案されている。
【0004】従来のスライダー部材は、このようにポリ
テトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂を含有した樹脂
組成物を用いている。従って、一般に射出成形が困難で
あった。例えば、従来のスライダー部材は、芳香族ポリ
エステル樹脂であるエコノールE101を、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)に充填した樹脂組成物
(射出成形できない)を、0.2〜0.5mm厚のシー
ト状に加工したものから図面に記載したスライダー形状
に打抜いたものを、アミル製ロータにエポキシ樹脂等の
接着剤で接着することによりステータと、アルミ製ロー
タの間に適切な摩擦力を生じさせるとともに耐摩耗性を
持たせていた。そのため、加工に手間がかかり、またロ
ータ部分の軽量化は困難であった。
テトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂を含有した樹脂
組成物を用いている。従って、一般に射出成形が困難で
あった。例えば、従来のスライダー部材は、芳香族ポリ
エステル樹脂であるエコノールE101を、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)に充填した樹脂組成物
(射出成形できない)を、0.2〜0.5mm厚のシー
ト状に加工したものから図面に記載したスライダー形状
に打抜いたものを、アミル製ロータにエポキシ樹脂等の
接着剤で接着することによりステータと、アルミ製ロー
タの間に適切な摩擦力を生じさせるとともに耐摩耗性を
持たせていた。そのため、加工に手間がかかり、またロ
ータ部分の軽量化は困難であった。
【0005】特開平1−110066号公報では、チタ
ン酸カリウム等のウィイスカーを含有した樹脂を射出成
形により成形するスライダー部材が開示されているが、
ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂が含有され
ていないので、摺動性において劣るという問題があっ
た。
ン酸カリウム等のウィイスカーを含有した樹脂を射出成
形により成形するスライダー部材が開示されているが、
ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂が含有され
ていないので、摺動性において劣るという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明は、射出成形により容易に
成形でき、軽量で高強度を有するとともに、摺動部材と
して適当な動摩擦係数を有し、かつ耐摩耗性に優れる樹
脂組成物及びそれを用いた成形物を提供することを目的
とする。
成形でき、軽量で高強度を有するとともに、摺動部材と
して適当な動摩擦係数を有し、かつ耐摩耗性に優れる樹
脂組成物及びそれを用いた成形物を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はチタ
ン酸カリウムウィスカー15〜30重量部、炭素繊維1
5〜35重量部、ポリテトラフルオロエチレン5〜15
重量部を含み残部が熱可塑性樹脂からなる摺動部材用樹
脂組成物及びそれを用いた成形物に係る。
ン酸カリウムウィスカー15〜30重量部、炭素繊維1
5〜35重量部、ポリテトラフルオロエチレン5〜15
重量部を含み残部が熱可塑性樹脂からなる摺動部材用樹
脂組成物及びそれを用いた成形物に係る。
【0008】本発明の摺動部材用樹脂組成物は、超音波
モーターのロータやスライダ等の材料として特に好まし
く用いることができる。本発明の摺動部材用樹脂組成物
を超音波モーターのロータ用材料として用いる際には、
その全体を本発明の樹脂組成物で構成することができ
る。また、スライダ部分を本発明の樹脂組成物で構成す
ることもできる。
モーターのロータやスライダ等の材料として特に好まし
く用いることができる。本発明の摺動部材用樹脂組成物
を超音波モーターのロータ用材料として用いる際には、
その全体を本発明の樹脂組成物で構成することができ
る。また、スライダ部分を本発明の樹脂組成物で構成す
ることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用可能な樹脂として
は、特に限定はないが、摺動発熱、耐久性の面からエン
ジニアリングプラスチックス特に、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミ
ド、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
エーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリイミド等の耐
熱性エンプラが好適であり、なかでも、ポリフェニレン
サルファイドが現状のところもっとも実用的である。
は、特に限定はないが、摺動発熱、耐久性の面からエン
ジニアリングプラスチックス特に、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミ
ド、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
エーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリイミド等の耐
熱性エンプラが好適であり、なかでも、ポリフェニレン
サルファイドが現状のところもっとも実用的である。
【0010】チタン酸カリウムウィスカーとしては、市
販の平均繊維径0.1〜2μm、平均繊維長5〜100
μmのものがそのまま使用でき、補強効果の面からアス
ペクト比(平均繊維長/平均繊維径)が10以上のもの
が望ましい。チタン酸カリウムウィスカーは、ウィスカ
ー(単結晶繊維)であることによる強度、曲げ弾性率の
向上効果の他に、モース硬度が4と、相手材料(ステー
タとしてリン青銅という比較的軟質金属を使用)を傷つ
けない特徴と、ステータで発生する進行波に追随するた
めの摩擦力を発生させるのに効果がある。また、ミクロ
強化繊維(典型的なものは、平均繊維径0.3μm、平
均繊維長15μm)のために、成形品の表面を非常に平
滑に(金型の転写性を良く)する働きもある。
販の平均繊維径0.1〜2μm、平均繊維長5〜100
μmのものがそのまま使用でき、補強効果の面からアス
ペクト比(平均繊維長/平均繊維径)が10以上のもの
が望ましい。チタン酸カリウムウィスカーは、ウィスカ
ー(単結晶繊維)であることによる強度、曲げ弾性率の
向上効果の他に、モース硬度が4と、相手材料(ステー
タとしてリン青銅という比較的軟質金属を使用)を傷つ
けない特徴と、ステータで発生する進行波に追随するた
めの摩擦力を発生させるのに効果がある。また、ミクロ
強化繊維(典型的なものは、平均繊維径0.3μm、平
均繊維長15μm)のために、成形品の表面を非常に平
滑に(金型の転写性を良く)する働きもある。
【0011】その配合量を15〜30重量部に限定した
理由は、15重量部未満では、曲げ弾性率の向上、摩擦
力の保持、成形品の表面平滑性の維持(炭素繊維の併用
による表面の荒れの防止)効果が少なくなる一方、30
重量部を超えると、曲げ弾性率の向上及び耐摩耗性の向
上効果の大きい炭素繊維及び、摩耗粉発生防止効果も大
きいPTFEの添加量を、射出成形時の流動性を維持し
たまま必要量配合することが困難となるためである。
理由は、15重量部未満では、曲げ弾性率の向上、摩擦
力の保持、成形品の表面平滑性の維持(炭素繊維の併用
による表面の荒れの防止)効果が少なくなる一方、30
重量部を超えると、曲げ弾性率の向上及び耐摩耗性の向
上効果の大きい炭素繊維及び、摩耗粉発生防止効果も大
きいPTFEの添加量を、射出成形時の流動性を維持し
たまま必要量配合することが困難となるためである。
【0012】炭素繊維としては、曲げ弾性率の向上効果
の大きい引張弾性率350万kgf/cm2 以上の高弾
性炭素繊維が望ましいが、引張弾性率240万kgf/
cm 2 以上の高強度炭素繊維でも充分に使用可能であ
る。
の大きい引張弾性率350万kgf/cm2 以上の高弾
性炭素繊維が望ましいが、引張弾性率240万kgf/
cm 2 以上の高強度炭素繊維でも充分に使用可能であ
る。
【0013】従来は、PAN系が性能的に良かったが、
最近ではピッチ系でも充分使用可能である。市販品は通
常繊維径が10μm前後であり、繊維長としては補強効
果と加工性(ペレット製造時の押出成形及び摺動部材製
造時の射出成形)から、0.5〜6mm特に6mmのも
のが一般的であり性能的にも優れている。
最近ではピッチ系でも充分使用可能である。市販品は通
常繊維径が10μm前後であり、繊維長としては補強効
果と加工性(ペレット製造時の押出成形及び摺動部材製
造時の射出成形)から、0.5〜6mm特に6mmのも
のが一般的であり性能的にも優れている。
【0014】配合量としては15〜35重量部が適当で
あり、15重量部未満では、樹脂組成物の曲げ弾性率を
15万kgf/cm2 以上にもたらすことが困難であ
り、一方、35重量部以上にすると、加工性、殊にペレ
ット製造時の押出成形性が悪く又射出成形した時の成形
品の摺動面の平滑性が損なわれ望ましくない。
あり、15重量部未満では、樹脂組成物の曲げ弾性率を
15万kgf/cm2 以上にもたらすことが困難であ
り、一方、35重量部以上にすると、加工性、殊にペレ
ット製造時の押出成形性が悪く又射出成形した時の成形
品の摺動面の平滑性が損なわれ望ましくない。
【0015】ポリテトラフルオロエチレン粉末として
は、平均粒子径50μm以下望ましくは、平均粒子径1
0μm以下の微粉末が望ましい。ポリテトラフルオロエ
チレンは、相手材(リン青銅)との摺動性(潤滑性)を
良くすることにより、樹脂組成物の耐摩耗性(摩擦粉の
発生を低減することにより)を改良する働きがあり、配
合量としては、5〜15重量部が適当で、5重量部未満
では、効果が少なく、15重量部を超えると樹脂組成物
の曲げ弾性率のみならず、強度的(殊に衝撃強度)に問
題が生じかつ又、PTFE自体かなり高価なため、不経
済であることが判明した。
は、平均粒子径50μm以下望ましくは、平均粒子径1
0μm以下の微粉末が望ましい。ポリテトラフルオロエ
チレンは、相手材(リン青銅)との摺動性(潤滑性)を
良くすることにより、樹脂組成物の耐摩耗性(摩擦粉の
発生を低減することにより)を改良する働きがあり、配
合量としては、5〜15重量部が適当で、5重量部未満
では、効果が少なく、15重量部を超えると樹脂組成物
の曲げ弾性率のみならず、強度的(殊に衝撃強度)に問
題が生じかつ又、PTFE自体かなり高価なため、不経
済であることが判明した。
【0016】本発明の樹脂組成物を製造するには、熱可
塑性樹脂、チタン酸カリウムウィスカー、炭素繊維、ポ
リテトラフルオロエチレン粉末を、所定量ずつ計量し、
タンブラーミキサー等のブレンダーで均一に混合後、押
出機等の溶融混練機で混練後、ペレット化する方法が一
般的である。
塑性樹脂、チタン酸カリウムウィスカー、炭素繊維、ポ
リテトラフルオロエチレン粉末を、所定量ずつ計量し、
タンブラーミキサー等のブレンダーで均一に混合後、押
出機等の溶融混練機で混練後、ペレット化する方法が一
般的である。
【0017】また、本発明の樹脂組成物は、使用する熱
可塑性樹脂に応じて、射出成形機のシリンダー温度、金
型温度、射出圧力、射出時間を設定することにより、非
常に効率良く射出成形が可能である。
可塑性樹脂に応じて、射出成形機のシリンダー温度、金
型温度、射出圧力、射出時間を設定することにより、非
常に効率良く射出成形が可能である。
【0018】尚、本発明の樹脂組成物には、その基本物
性、成形加工性を阻害しない範囲で、チタン酸カリウム
ウィスカーまたは炭素繊維の一部を、タルク、マイカ、
黒鉛等の無機充填剤で置き換えることも可能であり、場
合によってはカーボンブラック等の着色剤や使用する熱
可塑性樹脂に適した熱安定剤等を配合することももちろ
ん可能である。
性、成形加工性を阻害しない範囲で、チタン酸カリウム
ウィスカーまたは炭素繊維の一部を、タルク、マイカ、
黒鉛等の無機充填剤で置き換えることも可能であり、場
合によってはカーボンブラック等の着色剤や使用する熱
可塑性樹脂に適した熱安定剤等を配合することももちろ
ん可能である。
【0019】本発明の樹脂組成物は、射出成形により容
易に成形でき、軽量で高強度を有する。また、摺動部材
として適当な動摩擦係数を有し、かつ耐摩耗性に優れる
樹脂組成物である。さらに、本発明の樹脂組成物は、高
い湿度条件下でも、優れた強度及び摺動性を示す。
易に成形でき、軽量で高強度を有する。また、摺動部材
として適当な動摩擦係数を有し、かつ耐摩耗性に優れる
樹脂組成物である。さらに、本発明の樹脂組成物は、高
い湿度条件下でも、優れた強度及び摺動性を示す。
【0020】
【実施例】以下に実施例を掲げ、本発明をより一層明ら
かにする。実施例1〜5及び比較例1〜3 フォートロンW205(PPS:ポリプラスチックス
(株))、TISMOD102(チタン酸カリウム繊
維:大塚化学(株))、ベスファイトHTA−C6−N
R(炭素繊維:東邦レーヨン(株))、フルオンL15
0J(ポリテトラフルオロエチレン:旭硝子(株))を
表1に示す配合に従って秤量後、ブレンダーで混合し、
45mm押出機を用いて、シリンダー温度300℃で混
練押出しつつカッターにてペレット化した。得られたペ
レットをシリンダー温度300℃、金型温度130℃、
射出圧力1200kgf/cm2 、保圧600kgf/
cm 2 にてロータを射出成形した。
かにする。実施例1〜5及び比較例1〜3 フォートロンW205(PPS:ポリプラスチックス
(株))、TISMOD102(チタン酸カリウム繊
維:大塚化学(株))、ベスファイトHTA−C6−N
R(炭素繊維:東邦レーヨン(株))、フルオンL15
0J(ポリテトラフルオロエチレン:旭硝子(株))を
表1に示す配合に従って秤量後、ブレンダーで混合し、
45mm押出機を用いて、シリンダー温度300℃で混
練押出しつつカッターにてペレット化した。得られたペ
レットをシリンダー温度300℃、金型温度130℃、
射出圧力1200kgf/cm2 、保圧600kgf/
cm 2 にてロータを射出成形した。
【0021】尚、同材料の基本物性を調べるため、物性
測定用金型で上記と同一条件で下記試験片を成形し、諸
物性を測定した。結果を表1に示す。 比重:ASTM D792アイゾット衝撃片にて測定 曲げ弾性率:ASTM D790 摺動特性:鈴木式摩擦摩耗試験機(東洋ボールドウィン
社製) 相手材:リン青銅(JIS C 5341)、面圧力1
0kgf/cm2 、周速度30cm/sec、走行距離
10km
測定用金型で上記と同一条件で下記試験片を成形し、諸
物性を測定した。結果を表1に示す。 比重:ASTM D792アイゾット衝撃片にて測定 曲げ弾性率:ASTM D790 摺動特性:鈴木式摩擦摩耗試験機(東洋ボールドウィン
社製) 相手材:リン青銅(JIS C 5341)、面圧力1
0kgf/cm2 、周速度30cm/sec、走行距離
10km
【0022】
【表1】
【0023】表1に示した各組成の樹脂組成物を、射出
成形することにより作製したロータを、図面に示すロー
タ3及びスライダー3aが一体型の超音波モータに組込
み、実機試験を行いモータ特性を評価した。なお、超音
波モータは、ステータ1に圧電体2が接着され、圧電体
2に駆動信号が印加されるとステータに進行波を生じさ
せるようになっている。またロータ3はバネ材4により
ステータ1に圧接され、ステータの進行波により回転さ
れるようになっている。
成形することにより作製したロータを、図面に示すロー
タ3及びスライダー3aが一体型の超音波モータに組込
み、実機試験を行いモータ特性を評価した。なお、超音
波モータは、ステータ1に圧電体2が接着され、圧電体
2に駆動信号が印加されるとステータに進行波を生じさ
せるようになっている。またロータ3はバネ材4により
ステータ1に圧接され、ステータの進行波により回転さ
れるようになっている。
【0024】試験結果では、比較例1の熱可塑性樹脂が
60重量部を超え、曲げ弾性率が13kgf/cm2 未
満であると、モータは回転するが、電流値が高く効率も
悪い。それに対して実施例1〜5に示すチタン酸カリウ
ムウィスカー15〜30重量部、炭素繊維15〜35重
量部、ポリテトラフルオロエチレン粉末5〜15重量部
を含み残部が熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物から成形
したロータは、曲げ弾性率13kgf/cm2 以上で、
モータの駆動電流値もそれほど現行品とかわらず効率も
良好であった。
60重量部を超え、曲げ弾性率が13kgf/cm2 未
満であると、モータは回転するが、電流値が高く効率も
悪い。それに対して実施例1〜5に示すチタン酸カリウ
ムウィスカー15〜30重量部、炭素繊維15〜35重
量部、ポリテトラフルオロエチレン粉末5〜15重量部
を含み残部が熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物から成形
したロータは、曲げ弾性率13kgf/cm2 以上で、
モータの駆動電流値もそれほど現行品とかわらず効率も
良好であった。
【0025】なかでも、実施例5から作製したロータ
は、電流値も小さく、モータ効率も良好で、500時間
運転後の摩耗粉の発生もなく、またステータの摩耗も全
く見られなかった。
は、電流値も小さく、モータ効率も良好で、500時間
運転後の摩耗粉の発生もなく、またステータの摩耗も全
く見られなかった。
【0026】それに対して、比較例2のポリテトラフル
オロエチレンの配合量が5重量部未満のもの及び比較例
3のチタン酸カリウムウィスカーが15重量部未満のも
のは、100時間運転後で、前者は、摩耗粉の発生及び
ステータの摩耗(損傷)が大であり、また後者は同じく
ステータの摩耗が大きく実用性に乏しいことが判明し
た。
オロエチレンの配合量が5重量部未満のもの及び比較例
3のチタン酸カリウムウィスカーが15重量部未満のも
のは、100時間運転後で、前者は、摩耗粉の発生及び
ステータの摩耗(損傷)が大であり、また後者は同じく
ステータの摩耗が大きく実用性に乏しいことが判明し
た。
【0027】これらのことから、モータ特性はロータの
曲げ弾性率に大きく関係しており、超音波モータの耐久
性面も考慮すると本発明の範囲の摺動部材用樹脂組成物
が適当であると結論づけられる。
曲げ弾性率に大きく関係しており、超音波モータの耐久
性面も考慮すると本発明の範囲の摺動部材用樹脂組成物
が適当であると結論づけられる。
【0028】実施例6 実施例1〜5と同様にして、ウルテム1010(ポリエ
ーテルイミド:GE社)、TISMO D102(チタ
ン酸カリウム繊維:大塚化学(株))、ベスファイトH
TA−C6−NR(炭素繊維:東邦レーヨン(株))、
フルオンL150J(ポリテトラフルオロエチレン:旭
硝子(株))を表2に示す通り配合してシリンダー温度
340℃の混練押出機でペレットを作製した。
ーテルイミド:GE社)、TISMO D102(チタ
ン酸カリウム繊維:大塚化学(株))、ベスファイトH
TA−C6−NR(炭素繊維:東邦レーヨン(株))、
フルオンL150J(ポリテトラフルオロエチレン:旭
硝子(株))を表2に示す通り配合してシリンダー温度
340℃の混練押出機でペレットを作製した。
【0029】得られたペレットをシリンダー温度370
℃、金型温度140℃、射出圧力1200kg/c
m2 、保圧600kgf/cm2 でロータと物性測定用
試験片を射出成形した。
℃、金型温度140℃、射出圧力1200kg/c
m2 、保圧600kgf/cm2 でロータと物性測定用
試験片を射出成形した。
【0030】測定した同材料の物性を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】本組成で射出成形したロータを実機試験
し、モータ特性を測定した結果、良好なモータ特性が得
られた。
し、モータ特性を測定した結果、良好なモータ特性が得
られた。
【図1】超音波モータ用合成樹脂製ロータの一部を破断
した斜視図である。
した斜視図である。
1…ステータ 3…ロータ 3a…スライダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 101/00 27:18) (72)発明者 相良 信治 群馬県邑楽郡邑楽町大字赤堀字鞍掛1508− 2 鞍掛第一工業団地 株式会社フコク群 馬工場内 (72)発明者 秋友 英次 群馬県邑楽郡邑楽町大字赤堀字鞍掛1508− 2 鞍掛第一工業団地 株式会社フコク群 馬工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 チタン酸カリウムウィスカー15〜30
重量部、炭素繊維15〜35重量部、ポリテトラフルオ
ロエチレン5〜15重量部を含み残部が熱可塑性樹脂か
らなる摺動部材用樹脂組成物。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリフェニレンサルファ
イド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミド、液
晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテ
ルケトン、ポリアミドイミド、またはポリイミドである
請求項1に記載の摺動部材用樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の摺動部材用樹
脂組成物を用いて成形したことを特徴とする成形物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9089498A JPH1036679A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 摺動部材用樹脂組成物及びそれを用いた成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9089498A JPH1036679A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 摺動部材用樹脂組成物及びそれを用いた成形物 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2234863A Division JP2899090B2 (ja) | 1990-09-05 | 1990-09-05 | 超音波モータ用合成樹脂製ロータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036679A true JPH1036679A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=13972438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9089498A Pending JPH1036679A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 摺動部材用樹脂組成物及びそれを用いた成形物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1036679A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010180272A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 低磨耗軸受用組成物及びそれを用いたモーター用軸受 |
| JP2012124986A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Tamron Co Ltd | 振動モータ及びレンズ駆動機構 |
| JP2021169566A (ja) * | 2020-04-15 | 2021-10-28 | ジャパンマテックス株式会社 | ポリイミド−フッ素樹脂−極性結晶体微粒子混合水性分散液およびその製造方法 |
| JP2023035653A (ja) * | 2021-09-01 | 2023-03-13 | 株式会社シマノ | スピニングリールのカラー部材 |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP9089498A patent/JPH1036679A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010180272A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 低磨耗軸受用組成物及びそれを用いたモーター用軸受 |
| JP2012124986A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Tamron Co Ltd | 振動モータ及びレンズ駆動機構 |
| US8736976B2 (en) | 2010-12-06 | 2014-05-27 | Tamron Co., Ltd. | Oscillation motor and lens driving mechanism |
| JP2021169566A (ja) * | 2020-04-15 | 2021-10-28 | ジャパンマテックス株式会社 | ポリイミド−フッ素樹脂−極性結晶体微粒子混合水性分散液およびその製造方法 |
| JP2023035653A (ja) * | 2021-09-01 | 2023-03-13 | 株式会社シマノ | スピニングリールのカラー部材 |
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